JP2002511953A - 表面にシリコン層を形成する方法 - Google Patents

表面にシリコン層を形成する方法

Info

Publication number
JP2002511953A
JP2002511953A JP50253999A JP50253999A JP2002511953A JP 2002511953 A JP2002511953 A JP 2002511953A JP 50253999 A JP50253999 A JP 50253999A JP 50253999 A JP50253999 A JP 50253999A JP 2002511953 A JP2002511953 A JP 2002511953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
layer
silica
etching
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50253999A
Other languages
English (en)
Inventor
ベギン,アラン
レユエド,フィリップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2002511953A publication Critical patent/JP2002511953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B9/00Layered products comprising a layer of a particular substance not covered by groups B32B11/00 - B32B29/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/14Metallic material, boron or silicon
    • C23C14/18Metallic material, boron or silicon on other inorganic substrates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/28Other inorganic materials
    • C03C2217/282Carbides, silicides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/10Deposition methods
    • C03C2218/15Deposition methods from the vapour phase
    • C03C2218/151Deposition methods from the vapour phase by vacuum evaporation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 基板(10)の表面にシリコンの層を形成する方法が、シリコン供給源(4)を用いて電子ビーム蒸着のような物理的成長プロセスにより前記表面にシリコンを蒸着させ、この蒸着プロセスの最中に、形成された膜にイオン銃(20)からのイオン衝撃を施す各工程を含む。得られた膜は、通常の物理的成長プロセスにより製造された膜と比較して著しく減少した応力を有する。この方法は、シリカの層(または層の積重体)上に比較的厚いシリコン層(1μm以上)を形成して、その後のリアクティブイオンエッチングによるシリカの強腐蝕におけるエッチングマスクとして機能する用途に特によく適用される。

Description

【発明の詳細な説明】 表面にシリコン層を形成する方法 本発明は光学部材の製造分野に関するものである。より詳しくは、本発明は、 特に、リアクティブイオンエッチングが施されることになっている一つ以上のシ リカ層上にシリコンマスクを提供するために、表面に比較的厚いシリコン層を形 成する方法に関するものである。 プレーナ集積光学の分野において、プレーナ光学部材の製造中に、その光学部 材を定義するようにシリカ層(純粋なシリカまたはドープトシリカのいずれか) をエッチングする必要がしばしばある。例えば、その部材に含まれる導波路、回 折格子、レンズ等のような光学素子のトレーシングを行うために、非常に精密な パターン形成が必要とされる。さらに、一方の上に連続シリカ層を堆積させ、パ ターンを形成する(典型的に、コア層および一つ以上のオーバークラッド層)こ とがしばしば必要である。 そのようなシリカベースの光学部材の製造において、シリカ層のパターン形成 は、好ましくは、形成される素子の所望の精度(解像度)を得るために、リアク ティブイオンエッチングを用いて行われる。このエッチングの品質は、エッチン グマスクを形成するのに用いられる材料により大いに影響を受ける。 アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、フォトレジストまたはシリコンの ような異なる種類のマスク材料がこのエッチングプロセスに用いられてきた。金 属マスクでは、一般的に、二つの理由により満足な結果が得られない。第一に、 マスク層の付着中に、金属粒子が成長し、この粒子が、その後のエッチング工程 中に、エッチングされたキャビティの側壁を粗くしてしまう(典型的に、側壁の 所望の平面から0.1μmより大きい偏位)。そのような粗さのために、それから 形成された光学素子が用いられたときに、光学損失が生じてしまう。この問題は 、特に、アルミニウムマスクの場合に著しい。第二に、シリカのリアクティブイ オンエッチングの最中に、金属マスク材料のスパッタリングが行われてしまう。 金属原子は揮発性ではないので、それらの原子は、エッチングされた区域の周り に 再付着し、ここで再び、粗さの問題が生じてしまう。フォトレジスト、そして一 般的に高分子マスクには、シリカの強腐蝕が必要とされる場合に、三つの主な欠 点がある。第一に、シリカと高分子マスクとの間のエッチング選択比は低いので (約2:1)、シリカを強腐蝕することが望ましい場合には、厚いマスク層を提 供する必要がある。約7μmよりも厚い高分子層を使用すると、エッチング解像 度が損なわれてしまう。第二に、エッチングプロセスの最中に、高分子材料が流 動し、したがって、エッチングされたパターンを歪めてしまう。第三に、高分子 マスクを使用する場合、そのエッチングプロセス中に使用可能な出力密度が制限 され、したがって、このエッチングを成し遂げるのに必要な時間が長くなってし まう。 上述した問題を解決するために、エッチング条件に対して良好な耐性を有する が、プラズマ中でまだ揮発性であるという矛盾した特性が組み合わされたマスク 材料を提供する必要がある。シリコンは、これらの必要条件を満たす。シリコン は、既に、電子部材製造においてシリカのリアクティブイオンエッチングを行う ためのマスク材料として用いられている。約10:1の選択比が得られる。 ここで、シリコンを、光学部材を製造するためのシリカのエッチング用のマス ク材料として使用することが求められている場合、しばしばシリカ層の強腐蝕を 行う必要があるので、1μmよりも厚いシリコンマスク層が必要とされる。しか しながら、真空下での蒸発による、従来の物理的気相成長技術を用いてそのよう な厚さのシリコン層をシリカ上に形成することが求められている場合、形成され たシリコン層は、応力が大きい。シリコン層が、電子ビーム蒸着を用いて蒸着さ れた場合、400MPaの引張応力に直面する。シリコン層がスパッタリングによ り蒸着された場合、約400MPaの圧縮応力が測定され、粒子サイズがより大き くなる(エッチングされた側壁の粗さを生じる)。これらの高い応力により、ウ エハが歪んでしまい、このために、リソグラフィー工程中に不正確となってしま う。2μm厚のシリコン層の場合には、上記応力は、光学層に亀裂がじ、その部 材が破壊されてしまうほど大きい。 本発明の好ましい実施の形態は、形成された層における応力が許容レベルに制 御されているシリコン層、特に、1μmよりも厚いシリコン層を形成する方法を 提供する。より詳しくは、本発明は、表面にシリコンの層を形成する方法であっ て、物理的成長プロセスにより該表面上にシリコンを蒸着させ、この蒸着工程中 に、形成された膜にイオン衝撃を施す各工程を含む方法を提供する。 シリコン層を、物理的成長プロセスを用いて表面上に形成し、形成された層に イオンビームによる衝撃を施す場合、得られたシリコン層における応力は、シリ カ層(またはいくつかの層)上に比較的厚いシリコン層を形成した場合でさえも 、著しく減少させられることが分かった。 本発明の好ましい実施の形態において、基本の物理的成長プロセスは、電子ビ ーム蒸着である。この技術により、成長プロセスを厳密に制御し、形成された膜 のイオン衝撃と共同して、シリコン層の特性を正確に調整することができる。 シリカ層上のシリコンマスクの形成に本発明の方法を適用することにより、シ リカの強腐蝕にリアクティブイオンエッチングを使用することができ、それによ って、側壁の粗さの問題を避けながら、高エッチング解像度を得ることができる 。さらに、この技術を、一方を他方の上にパターンの形成された多数のシリカ層 の形成に使用する最中に、ウエハの歪みが減少することが確認された。さらに、 エッチングプロセスが過度に長くないリアクティブイオンエッチングの最中に、 通常の出力密度を使用することができる。 本発明のさらなる特徴および利点が、添付した図面により示された、実施例に より与えられた本発明の好ましい実施の形態の以下の説明から明らかとなる。 図1は、本発明の方法を実施するのに適した装置を示す図である。 図2は、パターンの形成されたシリカ層の製造プロセスを示しており、このプ ロセスにおいて、シリコンマスクが本発明の方法により製造され、図2Aから2 Hは、この製造プロセスの異なる段階を示している。 本発明の好ましい実施の形態をここに図1を参照して説明する。本発明のこの 実施の形態において、電子ビーム蒸着プロセスを用いて、シリカ層(または層の 積重体)上への蒸着のための供給源からケイ素原子を遊離させている。このシリ カ層は、典型的にシリカから作成された基板上に形成されている。これと同時に 、アルゴンイオンを、形成されているプロセスにあるシリコン膜に衝突するよう に前記基板に向けて発射させる。 図1に示したように、本発明による方法は真空室1内で行われ、この真空は、 オリフィス2を介してポンプ(図示せず)により維持されている。シリコン4は 、電子銃6の陽極として機能する坩堝5内に供給される。電子銃により生じる電 流は、電子銃制御ユニット7により制御されている。電子銃からの電子は、シリ コンに向けて加速され、ケイ素原子を蒸発させるようにそのシリコンを加熱する 。蒸発したケイ素原子は、真空室の頂部に向けて、基板ホルダ11上に提供された 、例えば、シリカから作成された基板10の表面に存在するシリカ層および真空室 の壁の上で凝縮する(埃による表面の汚染を避けるように、上方蒸着が好ましい )。本発明の方法によれば、基板を加熱することが必須ではないけれども、基板 の温度を、例えば、100℃に維持し、それによって、蒸着されたケイ素原子のシ リカ層への結合を促進させるように、加熱器12を設けても差し支えない。ケイ素 原子のシリカ層上への蒸着を所望なように妨げられるように、移動可能なシャッ タ15が設けられている。 今までのところ、この装置の構造は、シリコンの電子ビーム蒸着に用いられて いる従来の装置と同一である。しかしながら、上述した構成部材に加えて、図1 の装置は、イオンビームを基板10に向けて発射させるように配置されたイオン銃 20も備えている。この実施例において、このイオン銃は、プラスミオン(Plasmio n)銘柄のものであったが、代わりに他のイオン銃を用いても差し支えない。イオ ン銃には、入口22を介してアルゴンガスが供給され、この銃は、到達するケイ素 原子の衝突方向に対して約30°で基板に衝突するアルゴンイオン(Ar+)を発 生させる。イオンビームの電流およびエネルギーは、イオン銃制御ユニット23に より制御されている。 本発明の好ましい実施の形態による方法をここに説明する。シリコン供給源4 が、真空室1内に置かれた坩堝5内に配置されており、一つ以上の基板10がホル ダ11内に配列されている。次いで、この真空室がオリフィス2を介して排気され る。次いで、イオン銃20が動され、安定な作動状態に達したときに(典型的には 数分後)、電子銃6を、シリコンの蒸着を開始するように始動させる。この蒸着 が安定状態に達したときに、シリコン供給源と基板10との間の自由行路を通すよ うに、シャッタ15が移動される。このようにして、ケイ素原子は、基板10の表 面に存在するシリカ層に衝突し、堆積し、形成されたシリコン膜にアルゴンイオ ンが衝突する。 膜形成プロセスの進行は、例えば、基板ホルダ11に取り付けられた圧電装置を 提供することによりモニタすることができる。この圧電装置の振動周波数は、蒸 着されたシリコンの量が増加するにつれて変化する。所望の量のシリコンが蒸着 されたときに、シャッタ15は、ケイ素原子が板に到達するのを遮断する位置に戻 り、イオン銃22が停止される。 本発明の方法により形成されたシリコン層において測定された応力は、シリコ ンの蒸着中に、基板に存在する外部層に到達した、それぞれ、ケイ素原子の数と アルゴンイオンの数との間の比率に依存する。10のケイ素原子毎に1未満のイオ ンが基板(または、より正確には、基板上に存在する外部層)に到達した場合に は、従来の方法により得られた結果に対して、得られた応力の減少は小さい(20 %未満)。このような減少は、基板に到達する10のケイ素原子毎に1以上のイオ ンの比率に関しては、より著しくなる。好ましくは、基板に到達する10のケイ素 原子毎に1のイオンより大きい比率、そしてより好ましくは、10のケイ素原子毎 に約2のイオンの比率を確実にするために、作動条件は固定されている。これら の条件下で、シリコン層において測定された応力は、1μmの厚さの層に関して は、200MPa未満、2μmの層に関しては、400MPa未満等にすることができ る。 基板に設けられた外部表面に到達するイオンおよび原子の数は、それぞれ、イ オン銃20および電子銃6の電流に依存し、したがって、容易に制御することがで きる。さらに、基板上に存在する外部表面に到達するイオンと原子の数の間の最 適比率は、イオン衝撃に用いられるイオンの性質により異なる。 これらの実験に用いた型式のイオン銃は、12mAの最大電流を発生させる。典 型的に、イオン銃へのアルゴンの流量は、1.5から3sccm(立方センチメー トル毎分)であり、イオンエネルギーは、50eVから100eVまでの範囲にあり 、イオン電流の密度は、イオン銃の出口で平方センチメートル当たり1から2m Aであり、合計イオン電流は、10から12mAであった。そのような条件下で、シ リコンの蒸着を速い速度、典型的に、約10から20Å/秒に維持することができた 。し かしながら、より高い電流に耐えるイオン銃は、より速いシリコン蒸着速度を得 ることができたおよび/または同一のシリコン蒸着速度をより大きい表面積を有 するウエハ上で維持することができた。 上記実験に用いた型式のイオン銃は、非常に効率的であった。この銃により、 非常に小さいガス流を生じることができ、したがって、真空室内の動作圧力を低 く維持することができた(典型的に1から2×10-4トル)。 形成されたシリコン膜に衝突させるのに用いられるイオンは、50eVから100 eVの範囲のエネルギーを有した。高すぎるイオンエネルギーでは、本発明の利 点を得られないけれども、これとは対照的に、形成するのが求められている層か らケイ素原子をはじき出すことになる。 厚さが1mmであり、直径が4インチ(10.2cm)のシリカウエハ上に形成さ れたシリカ層上に1μm厚のシリコン膜を形成するために、本発明による方法を 上述したように実施した。シリコンを蒸着させるこのプロセスの最中に、10のケ イ素原子毎に、2のアルゴンイオンが基板に到達した。形成されたシリコン膜に おいて測定された応力は、100MPaであった。このことは、通常の電子ビーム 蒸着により形成された比較シリコン膜において生じた400MPaの応力と比較し て、著しく応力が減少したことを示している。この応力の減少のために、本発明 の方法により、これまで可能であったよりも厚いシリコン膜をシリカ層上に形成 することができる。そこで、例えば、亀裂を形成せずに、シリカ層上に2μm厚 のシリコン層を形成することができる。これにより、その後のリアクティブイオ ンエッチングによるシリカのパターン形成のために、シリカ上に厚いシリコンマ スク(1μm以上)を形成することができる。 ここで、図2を参照して、リアクティブイオンエッチングによりシリカ層にパ ターンを形成する典型的なプロセスであって、本発明による方法によりシリコン マスク層を形成する工程を含むプロセスを説明する。 図2Aは、従来の技術により製造されたシリカ層で被覆されたシリカウエハ10 を示している。エッチングマスクを蒸着することを意図した表面は、いつものよ うに調製される。次に、図2Bに示したように、シリコン層40が、図1に関して 記載したように、シリカ層上に蒸着される。シリカの強腐蝕が必要とされる場合 には、このシリコン層40は、1μm厚以上であってもよい。次に、図2Cおよび 2Dにそれぞれ示したように、フォトレジスト50でシリコン層40が被覆され、次 いで、このフォトレジストが、その下にあるシリコン層の選択された区域を露出 するように露光され、現像される。シリコン層の露出された部分は、例えば、S F6を用いたリアクティブイオンエッチングにより腐蝕除去され(図2E)、次 いで、フォトレジストの残りの部分が酸素プラズマ灰化により除去される(図2 F)。これで、シリコンマスクが完全に形成された。 基板10の表面に存在するシリカ層は、リアクティブイオンエッチングによりシ リコンマスクを通してエッチングされる(図2G)。エッチングプロセスの選択 性は、フッ素欠乏プラズマ(水素が豊富または炭素が豊富なプラズマを用いてフ ッ素原子を捕捉することにより達成される)を用いることにより向上させられる 。この目的のための典型的なエッチングガスは、CHF3、C26またはC38 のようなガスである。一旦シリカ層がエッチングされたら、シリコンマスクの残 りは、例えば、SF6を用いたリアクティブイオンエッチングにより除去される (図2H)。 上述したシリカのパターン形成プロセスにおけるマスクの形成に用いたシリコ ン層40が、本発明の方法により形成された場合、シリカのエッチング工程の選択 性が、約10%向上することが分かった。これは、シリカの強腐蝕を促進させるま た別の要因である。さらに、エッチングの品質が、選択性の増大だけでなく、層 の改良された平滑性(平面性)のためにも改良される。さらに、強腐蝕を必要と する光学部材の製造中、例えば、ウエハ上に形成されたシリカ層の積重体をエッ チングする場合、シリコンマスクを形成する本発明による方法を使用することに より、ウエハの歪みを著しく減少させられることが確認された。これにより、改 良された平面性が得られたおかげで、リソグラフィーの解像度を改良することが できる。 本発明は、マイクロレンズおよび回折格子のような光学素子を含むシリカベー スの光学部材の製造に使用する、比較的厚いシリコンマスクの形成における用途 に特に適している。 本発明を、特に好ましい実施の形態に関して上述してきたが、請求の範囲に定 義された本発明から逸脱せずに、様々な変更および改変を行えることが理解され よう。特に、前記好ましい実施の形態において用いられた物理的成長プロセスは 電子ビーム蒸着であるけれども、代わりに、スパッタリングのような他の物理的 成長プロセスを用いても差し支えない(形成された膜のイオン衝撃と組み合わせ て)。 同様に、本発明の好ましい実施の形態において、衝撃に用いたイオンはアルゴ ンイオンであるけれども、他の可能性もある。例えば、アルゴンの代わりに他の 不活性ガスイオンを用いてもよく、個々にまたは別の不活性ガス(原子の質量が 大きいイオンが好ましい)と混合した他の材料のイオン(水素のような)を前記 不活性ガスのイオンと混合しても差し支えなく、または、ある場合においては、 それら不活性ガスイオンを別の材料のイオンと置き換えても差し支えない。 さらに、上述した実施の形態において、本発明の方法を用いて、シリカ基板の 表面に存在するシリカ層上にシリコン層を形成したけれども、このシリカ層は、 シリコンのような別の材料の基板上に形成しても差し支えない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AM,A T,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA ,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES, FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.物理的成長プロセスにより表面にシリコンを蒸着させる工程を含む、該表面 にシリコンの層を形成する方法であって、形成されたシリコン層にイオン衝撃 を行う工程を含むことを特徴とする方法。 2.下にある表面に意図されたパターンを定義するマスクを形成するように前記 シリコン層にパターンを形成し、該シリコンマスクを通してリアクティブイオ ンエッチングを行い、該シリコンマスクの残りを除去する工程を含むことを特 徴とする請求の範囲第1項記載の方法。 3.前記エッチング工程に用いられるエッチングガスが、フッ素化炭化水素を含 むことを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。 4.前記表面がシリカまたはドープトシリカの層にあり、前記シリコン層が1μ m以上の厚さに形成されることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項いず れかに記載の方法。 5.前記物理的成長プロセスが、電子ビーム蒸着であることを特徴とする請求の 範囲第1項から第4項いずれかに記載の方法。 6.前記イオン衝撃工程か、アルゴンイオンを用いた衝撃を含むことを特徴とす る請求の範囲第1項から第5項いずれがに記載の方法。 7.前記シリコン蒸着工程の最中に、前記表面へのイオンおよびケイ素原子の到 達率の比が1:10より大きいことを特徴とする請求の範囲第6項記載の方法。 8.前記シリコン蒸着工程の最中に、前記表面へのイオンおよびケイ素原子の到 達率の比が2:10以上であることを特徴とする請求の範囲第7項記載の方法。 9.前記イオン衝撃工程に用いられるイオンのエネルギーが、50-100eVの範囲 にあることを特徴とする請求の範囲第1項から第8項いずれかに記載の方法。 10.請求の範囲第1項から第9項いずれかに記載の方法により表面に蒸着された シリコンの層を備えた製品であって、該シリコン層における応力が、その厚さ の1μm当たり200MPa以下であることを特徴とする製品。
JP50253999A 1997-06-06 1998-05-26 表面にシリコン層を形成する方法 Pending JP2002511953A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9707023A FR2764309B1 (fr) 1997-06-06 1997-06-06 Procede de creation d'une couche de silicium sur une surface
FR97/07023 1997-06-06
PCT/US1998/010721 WO1998055293A1 (en) 1997-06-06 1998-05-26 Method of forming a silicon layer on a surface

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002511953A true JP2002511953A (ja) 2002-04-16

Family

ID=9507689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50253999A Pending JP2002511953A (ja) 1997-06-06 1998-05-26 表面にシリコン層を形成する方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6103318A (ja)
EP (1) EP0986461A4 (ja)
JP (1) JP2002511953A (ja)
KR (1) KR20010013402A (ja)
CN (1) CN1268922A (ja)
AU (1) AU744883B2 (ja)
CA (1) CA2288757A1 (ja)
FR (1) FR2764309B1 (ja)
TW (1) TW454046B (ja)
WO (1) WO1998055293A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6495436B2 (en) * 2001-02-09 2002-12-17 Micron Technology, Inc. Formation of metal oxide gate dielectric
KR100497623B1 (ko) * 2004-12-21 2005-07-01 (주)브이씨티 램프히터의 근적외선 투과용 다층 박막 증착 시스템 및 그 방법
CN100491584C (zh) * 2005-09-22 2009-05-27 中国科学院半导体研究所 不同折射率膜层的制备方法
CN101565813B (zh) * 2009-05-18 2012-08-08 南京华显高科有限公司 MgO薄膜电子束蒸发制备方法及装置
CN107254667A (zh) * 2017-06-06 2017-10-17 中国科学院半导体研究所 光学介质薄膜、Al2O3、含硅薄膜、激光器腔面膜的制备方法
CN113284801B (zh) * 2021-03-30 2023-06-09 华灿光电(浙江)有限公司 氮化镓基高电子迁移率晶体管外延片的制备方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4256532A (en) * 1977-07-05 1981-03-17 International Business Machines Corporation Method for making a silicon mask
US4179312A (en) * 1977-12-08 1979-12-18 International Business Machines Corporation Formation of epitaxial layers doped with conductivity-determining impurities by ion deposition
JPS56137614A (en) * 1980-03-31 1981-10-27 Futaba Corp Manufacture of amorphous silicon coat
JPS5727263A (en) * 1980-07-28 1982-02-13 Hitachi Ltd Electrophotographic photosensitive film
US4443488A (en) * 1981-10-19 1984-04-17 Spire Corporation Plasma ion deposition process
US4619729A (en) * 1984-02-14 1986-10-28 Energy Conversion Devices, Inc. Microwave method of making semiconductor members
JPS6115967A (ja) * 1984-06-29 1986-01-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 表面処理方法
CA1255382A (en) * 1984-08-10 1989-06-06 Masao Kawachi Hybrid optical integrated circuit with alignment guides
DE3603725C2 (de) * 1986-02-06 1994-08-18 Siemens Ag Verfahren zur Strukturierung von Siliciumcarbid
JPH079886B2 (ja) * 1986-03-05 1995-02-01 富士電機株式会社 薄膜の製造方法
EP0285625B1 (en) * 1986-10-15 1991-06-26 Hughes Aircraft Company Process and apparatus for film deposition utilizing volatile clusters
FR2605748B1 (fr) * 1986-10-28 1989-04-28 Comp Generale Electricite Miroir multidielectrique notamment pour l'infrarouge moyen notamment pour laser a dioxyde de carbone
JPS63137159A (ja) * 1986-11-27 1988-06-09 Nissin Electric Co Ltd 結晶性金属薄膜の形成方法
US5015353A (en) * 1987-09-30 1991-05-14 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Method for producing substoichiometric silicon nitride of preselected proportions
JP2629223B2 (ja) * 1988-01-07 1997-07-09 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体の製造方法
JPH03190232A (ja) * 1989-12-20 1991-08-20 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
FR2681855B1 (fr) * 1991-09-27 1993-12-31 Corning Inc Procede de production de composants en optique integree par echange d'ions utilisant un masque en silicium, et procedes pour la realisation et l'elimination finale dudit masque.
JP3132193B2 (ja) * 1991-11-08 2001-02-05 日本ビクター株式会社 液晶表示デバイス及び液晶表示デバイスの製造方法
EP0631159A1 (de) * 1993-06-18 1994-12-28 Siemens Aktiengesellschaft Anordnung zur optischen Kopplung eines planaren optischen Wellenleiters und einer optischen Faser und Verfahren zur Herstellung eines für eine solche Anordnung geeigneten planaren Wellenleiters
US5523587A (en) * 1993-06-24 1996-06-04 At&T Corp. Method for low temperature growth of epitaxial silicon and devices produced thereby
US5391407A (en) * 1994-03-18 1995-02-21 Southwest Research Institute Process for forming protective diamond-like carbon coatings on metallic surfaces
US5593719A (en) * 1994-03-29 1997-01-14 Southwest Research Institute Treatments to reduce frictional wear between components made of ultra-high molecular weight polyethylene and metal alloys
AU5483196A (en) * 1995-04-14 1996-10-30 Spectra-Physics Lasers, Inc. Method for producing dielectric coatings
JP3119131B2 (ja) * 1995-08-01 2000-12-18 トヨタ自動車株式会社 シリコン薄膜の製造方法及びこの方法を用いた太陽電池の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010013402A (ko) 2001-02-26
US6103318A (en) 2000-08-15
CA2288757A1 (en) 1998-12-10
TW454046B (en) 2001-09-11
EP0986461A1 (en) 2000-03-22
AU7502098A (en) 1998-12-21
FR2764309A1 (fr) 1998-12-11
AU744883B2 (en) 2002-03-07
EP0986461A4 (en) 2004-05-26
WO1998055293A1 (en) 1998-12-10
FR2764309B1 (fr) 1999-08-27
CN1268922A (zh) 2000-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Glöersen Ion− beam etching
US7563379B2 (en) Dry etching method and photonic crystal device fabricated by use of the same
JPS61218134A (ja) 薄膜形成装置および薄膜形成方法
JPH0334312A (ja) X線マスクの製造方法および薄膜の内部応力制御装置
US6652762B2 (en) Method for fabricating nano-sized diamond whisker, and nano-sized diamond whisker fabricated thereby
EP0381467A1 (en) Method of manufacturing an x-ray mask
JPS60105235A (ja) アルミニウムおよびアルミニウム合金の反応性イオンエッチング法
Haghiri‐Gosnet et al. A 100‐nm patterned x‐ray mask technology based on amorphous SiC membranes
JP2002511953A (ja) 表面にシリコン層を形成する方法
JP2757546B2 (ja) Feを含む物質のエッチング方法およびエッチング装置
JPH05326380A (ja) 薄膜組成物とこれを用いたx線露光用マスク
JPH03174724A (ja) パターン形成方法
JPH04240729A (ja) パターン形成方法
TW578206B (en) Ion-beam deposition process for manufacturing binary photomask blanks
US6066418A (en) X-ray mask and fabrication process therefor
CN110534429B (zh) 一种超导薄膜及其制备方法
WO2006126520A1 (ja) ドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールド及びその製造方法
JP3391699B2 (ja) X線マスクの製造方法
MXPA99011306A (en) Method of forming a silicon layer on a surface
JP3926690B2 (ja) ガスクラスターイオン援用酸化物薄膜形成方法
JPH0518906B2 (ja)
JP7488147B2 (ja) ハードマスク及びハードマスクの製造方法
Sugihara et al. Microfabrication of X-Ray Absorber W Utilizing Al2O3 as an Etching Mask
JPH0247848B2 (ja)
JPH05160078A (ja) ドライエッチング方法