JP2002511478A - ラミナリビオースの合成方法 - Google Patents

ラミナリビオースの合成方法

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JP2002511478A
JP2002511478A JP2000543476A JP2000543476A JP2002511478A JP 2002511478 A JP2002511478 A JP 2002511478A JP 2000543476 A JP2000543476 A JP 2000543476A JP 2000543476 A JP2000543476 A JP 2000543476A JP 2002511478 A JP2002511478 A JP 2002511478A
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acid
glycosyl
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JP2000543476A
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English (en)
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イヴァン ジャン・クロード
フランク・ジャモア
ヴァンサン・フェリエール
ダニエル・プリュスケレック
Original Assignee
ラボラトワール ゴエマール
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H3/00Compounds containing only hydrogen atoms and saccharide radicals having only carbon, hydrogen, and oxygen atoms
    • C07H3/06Oligosaccharides, i.e. having three to five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages

Abstract

(57)【要約】 本発明は、グリコシル供与体及び受容体間のグリコシド結合の工程からなるラミナリビオース調製方法に関する。本発明は、グリコシル供与体はピラノース型で、式(II)に相当し;グリコシル受容体はフラノース型であり、式(III)に相当し;上記結合工程は、無水有機溶媒の溶液で、−80℃〜40℃の温度範囲で、1分〜8時間の時間範囲で適当な助触媒の存在下で行うことを特徴とする。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、一般にラミナリビオースと称される式(I)のβ−D−グルコピラノ
シル−(1→3)−D−グルコピラノース
【0002】
【化5】
【0003】 の新規化学調製方法に関する。 ラミナリビオースは、特に農業分野で殺菌剤として使用される二糖である。 この二糖は、植物由来の天然多糖の加水分解又はアセトリシスによって一般に得
られる(Villa,Phaff,Notario,Carbohydr.Re
s.,1979,74,369;Kusama,Kusakabe,Zama,
Murakami,Yasui,Agric.Biol.Chem.,198
4, 48, 1433; Wang, Sakairi, Kuzuhara
,Carbohydr.Res.,1991,219,133;Moreau,
Viladot,Samain,Planas,Driguez,Bioor
g.Med.Chem.,1996,4,1849参照)。 ラミナリビオースは、化学的に、特に、糖ハロゲン化物をグリコシル供給体とし
て利用するO−グリコシル化のケーニッヒス・クノール方法(Koenigs,
Knorr,Ber.Dtsch.Chem.Ges.,1901, 34,
957)から派生した方法でも調製できる。
【0004】 第一の方法は、1951年にFreudenbergとvon Oertzen
により提唱された(Freudenberg,von Oertzen,Jus
tus Liebigs Ann.Chem.,1951,574,37)、そ
して、第二の方法は、1952年にBachliとPercivalにより記さ
れた(Bachli,Percival,J.Chem.Soc.,1952,
1243参照)。 これらの2つの方法の主な欠点は、実行困難な精製及び総収率が10%未満であ
ることにある。 第三の方法は、1979年にTakeoにより提唱されたが(Takeo,Ca
rbohydr.Res.,1979,77,245)、使用するグルコピラノ
ース型の受容体の水酸基の選択的保護及び脱保護に数回の工程が必要である。オ
ルト−エステルよりラミナリビオースを生成することも提唱された(Koche
tkov,Bochtov,Sokolovskaya,Snyatkova,
Carbohydr.Res.,1971,16,17参照)。しかしながら、
この方法は実行困難で、ラミナリビオースが総収率10%程度しか得られないこ
とが証明されている。
【0005】 以上の状況に鑑み、本発明の目的は、実行が容易な限られた数の工程で、目的物
が高い総収率で純粋な形で得られるラミナリビオースの新規化学調製方法を提供
することである。 上記技術的問題を解決する本発明による解決は、 グリコシル供与体及びグリコシル受容体間のグリコシルカップリング工程からな
るラミナリビオースの調製方法であって、 ・グリコシル供与体はピラノース型で、式(II):
【0006】
【化6】
【0007】 式中: Rは: −1〜6の炭素原子を有するアルキル基又はハロアルキル基 −ハロゲン原子、1〜6の炭素原子を有するアルコキシル基及びニトロ基から選
択される1つ若しくは複数の基で置換、又は、無置換のアリール基; を表し、 Xは: −式中、R’は1〜6の炭素原子を有するアルキル基、又は、1〜6の炭素原子
を有するアルコキシル基及びニトロ基若しくはアセトアミド基で置換された若し
くは無置換のアリール基で、nは整数0又は1である式S(O)nR’の基;及
び、 −トリクロロアセトイミデート基; から選択される親電子脱離基を表す で表され、 ・グリコシル受容体はフラノース型で、式(III)
【0008】
【化7】
【0009】 式中、R及びRは、一緒になって、メチリジル基、エチリジル基、トリクロ
ロエチリジル基、イソプロピリジル基、ヘキサフルオロイソプロピリジル基、シ
クロペンチリジル基、シクロヘキシリジル基、シクロヘプチリジル基、ブチリジ
ル基、1−tert−ブチルエチリジル基、1−フェニルエチリジル基、ベンジ
リジル基、メトキシベンジリジル基、又は、1−フェニルベンジリジル基を表し
;そして、 R及びRは、一緒になって、メチリジル基、エチリジル基、トリクロロエチ
リジル基、イソプロピリジル基、ヘキサフルオロイソプロピリジル基、シクロペ
ンチリジル基、シクロヘキシリジル基、シクロヘプチリジル基、ブチリジル基、
1−tert−ブチルエチリジル基、1−フェニルエチリジル基、ベンジリジル
基、メトキシベンジリジル基若しくは1−フェニルベンジリジル基を表すか、又
は、各々、ベンジル基、アセチル基、ベンゾイル基、クロロベンゾイル基、メト
キシベンゾイル基、ニトロベンゾイル基、アリル基、クロロベンジル基、メトキ
シベンジル基若しくはニトロベンジル基を表し;
【0010】 ・上記カップリング工程は、無水有機溶媒の溶液内で、−80℃〜40℃の温度
で、1分〜8時間、 −Xが上記定義した式S(O)nR’の基であり、nが整数0である場合、ルイ
ス酸若しくは強酸塩と併用する又は併用しないハロニウムイオン源、 −Xが上記定義した式S(O)nR’の基であり、nが整数1である場合、アミ
ンと併用するルイス酸、 −Xがトリクロロアセトイミデートである場合、ブレンステッド酸又はルイス酸
から選択される適当な助触媒の存在下で行われ;そして、 ・このように得られた反応生成物は、中和され、精製され、脱保護処理して、精
製した後、ラミナリビオースを与える ことを特徴とするラミナリビオースの調製方法にある。
【0011】 カップリング反応時に使用するグリコシル供与体、グリコシル受容体及び助触媒
を適当に選択することにより、比較的高い総収率で得られる限られた数の工程で
ラミナリビオースを化学的に調製することが可能であることが発見され、このこ
とが本発明の基礎を構成する。 本記載及び請求項において: −「1〜6の炭素原子を有するアルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基等の直鎖又は分枝の
炭化水素基を意味するものと解され、 −「1〜6の炭素原子を有するハロアルキル基」は、例えば、クロロメチル基、
ブロモメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、
ペンタフルオロエチル基又はヘプタフルオロプロピル基等、1〜7の水素原子が
1〜7のハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味するものと解され、 −「アリール基」は、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、フラニル基若しく
はピリミジル基等の、5若しくは6の炭素原子又はヘテロ原子を有する芳香族環
を意味するものと解される。
【0012】 上記式(II)のグリコシル供与体及び上記式(III)のグリコシル受容体は
、D−グルコースから1つ又は2つの工程で比較的簡単に得られる。 好ましくは、グリコシル供与体は、一般に、式中: Rが、メチル基、クロロメチル基、トリフルオロメチル基、tert−ブチル
基、フェニル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基及びニトロフェニル基
からなる群より選択される基を表し; Xが、チオメチル基、チオエチル基、チオプロピル基、チオフェニル基、チオニ
トロフェニル基及びチオピリジル基からなる群より選択される基を表す; 式(II)の化合物から選択されるものである。
【0013】 上記カップリング工程時に使用される助触媒は、 −Xが上記定義した式S(O)nR’基を表し、式中nが0である場合、 塩化鉄、銅ジトリフラート、錫ジトリフラート、ジエーテル三フッ化ホウ素、四
塩化錫若しくはジルコニウム、メチルトリフラート、トリメチル−(若しくはト
リエチル−)シリルトリフラート、銀トリフラート、カドミウムジトリフラート
、コバルトジトリフラート、ニッケルジトリフラート、亜鉛ジトリフラート、ビ
スマストリトリフラート、鉄トリトリフラート、ガリウムトリトリフラートから
選択されるルイス酸、又は、テトラブチルアンモニウムトリフラート等の強酸塩
と併用する又は併用しないN−ブロモスクシンイミド又はN−ヨードスクシンイ
ミド、 −Xが上記定義した式S(O)nR’基を表し、式中nが1である場合、無水ト
リフリック酸、塩化鉄、銅ジトリフラート、錫ジトリフラート、ジエーテル三フ
ッ化ホウ素、四塩化錫若しくはジルコニウム、メチルトリフラート、トリメチル
−(若しくはトリエチル−)シリルトリフラート、銀トリフラート、カドミウム
ジトリフラート、コバルトジトリフラート、ニッケルジトリフラート、亜鉛ジト
リフラート、ビスマストリトリフラート、鉄トリトリフラート、ガリウムトリト
リフラートから選択されるルイス酸で、特にジ−tert−ブチルメチルピリジ
ン等のアミンと併用するもの、並びに、 −Xがトリクロロアセトイミデートを表す場合、特にトリフリック酸若しくはパ
ラ−トルエンスルホン酸等のブレンステッド酸、又は、無水トリフリック酸、塩
化鉄、銅ジトリフラート、錫ジトリフラート、ジエーテル三フッ化ホウ素、四塩
化錫若しくはジルコニウム、メチルトリフラート、トリメチル−(若しくはトリ
エチル−)シリルトリフラート、銀トリフラート、カドミウムジトリフラート、
コバルトジトリフラート、ニッケルジトリフラート、亜鉛ジトリフラート、ビス
マストリトリフラート、鉄トリトリフラート、ガリウムトリトリフラートから選
択されるルイス酸 から選択される。
【0014】 本発明による方法の現時点で好ましい実施形態において、 ・グリコシル供与体は、 式中: Rは、フェニル基を表し;そして、 Xは、式中nは0であり、R’はエチル基又はフェニル基を表す式S(O)nR
’基を表す、 上記式(II)で表され、 ・グリコシル受容体は、 式中: R、R、及び、R、Rは、シクロヘキシリジル基又はイソプロピリジル
基を表す、 上記式(III)で表される。
【0015】 上記の好ましい実施形態において、カップリング反応中使用される助触媒は、好
ましくは1:0.5〜1:0.005の割合にあるN−ヨードスクシンイミド及
び錫トリフラートの混合物からなる。 一般に、上記カップリング工程は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、
又は、トルエンの溶液中、好ましくはモレキュラーシーブの存在下、−30℃〜
30℃の温度で、1分〜6時間、より好ましくは10℃で、30分間行われる。
グリコシル供与体、グリコシル受容体及び助触媒の量は、それぞれ当業者により
容易に決定できる。 一般に、カップリング反応は: −グリコシル受容体1当量; −グリコシル供与体1〜2当量を;そして、 −助触媒1〜2当量を; −受容体に対し、5〜200重量当量の溶媒中 で反応させて行うことができる。
【0016】 好ましくは、ジクロロメタン、1,2―ジクロロエタン、トルエン等の有機溶媒
が、例えば、10〜200mg/ml溶媒量の4Åモレキュラーシーブ等、(反
応時生じうる酸を捕捉するための)モレキュラーシーブを存在させて使用されう
る。 上記カップリング反応で得られた生成物は、一般に中和した後、精製される。 中和は、有機塩基、好ましくはトリエチルアミン若しくはエタノールアミンを添
加、又は、無機塩基、好ましくは炭酸若しくは炭酸水素ナトリウム又はカリウム
を添加して、得られた塩を濾過することにより行われる。
【0017】 精製は: 例えばシリカゲル又は活性炭カラム等のカラムクロマトグラフィー、 又は、好ましくは有機溶媒、若しくは、エチルエーテル、酢酸エチル、シクロヘ
キサン若しくはエタノール等の有機溶媒の混合液中の分別結晶 により行うことができる。 カップリング反応、中和、精製した生成物は、脱保護処理、精製を経て、ラミナ
リビオースとなる。 一般に、上記脱保護処理は2つの工程からなり、第一の工程はグリコシル受容体
由来のアセタール基の解離により、カップリング反応の生成物を部分脱保護する
ことからなる。
【0018】 本発明の方法の範疇において、脱保護処理は、 a)水溶液若しくは水−有機媒体中、又は、酸樹脂の存在下で、酸処理によりグ
リコシル受容体由来のアセタール基を解離し; b)このようにして得られた生成物を精製して; c)工程b)で得られた生成物をエステル交換又は加水分解して;そして、 d)このようにして得られた生成物を精製する; ことからなる。 上記解離反応a)は、好ましくは同量のトリフルオロ酢酸及び水からなる混合液
等の水−有機媒体中、10〜70℃の温度で、1時間〜10日間行われ、この場
合、得られた部分脱保護生成物は、好ましくはメタノール中での分別結晶又はク
ロマトグラフィーにより精製できる。 トリフルオロ酢酸の代わりに、酢酸、蓚酸、蟻酸、硫酸、塩酸、リン酸を使用す
ることもできる。
【0019】 本発明の方法の範疇において、上記エステル交換工程c)は、1分〜10日間、
触媒量のナトリウム、ナトリウム若しくはカリウムメトキシド若しくはエトキシ
ドの存在下で、メタノール又はエタノール等のアルコール溶媒中で行うことが可
能である。 このようにして行われたエステル交換生成物は、一般に、 d1)工程c)で得られた生成物を中和して; d2)水で共沸蒸発又は有機溶媒で抽出して、生成された安息香酸エステルを除
去し; d3)低圧下で、残留水相を濃縮して; d4)場合により、水―アルコール混合液中で得られたラミナリビオースを凍結
乾燥又は結晶化する。
【0020】 本発明のその他の特徴又は利点は、以下の実施例を読むことにより、よりよく理
解されるが、以下の実施例は本発明を制限するものでない。実施例1:グリコシル受容体の調製実験 本実施例では、グリコシル受容体、すなわち、1,2:5,6−ジ−O−シクロ
ヘキシリデン−α−D−グルコフラノース(式中、R、R、R及びR
シクロヘキシリジル基を表す式IIIの化合物)をD−グルコースより1つの単
独の工程で調製した。
【0021】
【化8】
【0022】 20ml(375mmol;1.03eq)濃硫酸を、65gD−グルコース(
361mmol;1eq)及び85ml(820mmol;2.27eq)シク
ロヘキサノンの50mlの1,4−ジオキサン(587mmol;1.62eq
)液へ室温で滴下した。添加が終了して30分後、生成物が反応媒体より沈殿し
た。沈殿を粉砕し、濾過して、水で洗浄した。粗成物をシクロヘキサンより再結
晶して、104gの1,2:5,6−ジ−O−シクロヘキシリデン−α−D−グ
ルコフラノースを得た。
【0023】 収率(%):85 白色固体 融点(℃)=134〜136 TLC:Rf=0.8(ジクロロメタン/メタノール(9/1;v/v))13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):112.49,11
0.32(C quat.);104.93(C1);84.62(C2);8
1.23(C4);75.39(C3);73.27(C5);67.40(C
6);36.50,36.48,35.69,34.65,25.09,24.
94,24.08,23.95,23.82,23.63,(CH HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):5.93(d,1H,
H1,JH1−H2=3.6Hz);4.50(d,1H,H2,JH2−H1 =3.6Hz);4.34−4.30(m,2H,H3,H5);4.14(d
d,1H,H6,JH6−H5=6.2Hz,JH6−H6’=8.6Hz);
4.04(dd,1H,H4,JH4−H3=2.8Hz,JH4−H5=7.
6Hz);3.95(dd,1H,H6’,JH6’−H5=5.4Hz,J 6’−H6 =8.6Hz);1.70−1.36(m,20H,CH2実施例2:グリコシル供与体の調製実験: 本実施例では、グリコシル供与体(式中、Rはフェニル基、Xは上記で定義し
た式S(O)nR’の基であり、n=0であり、R’がエチル基である式IIの
化合物)を2つの工程で調製した。 a)1,2,3,4,6−ペンタ−O−ベンゾイル−D−グルコピラノースの調
【0024】
【化9】
【0025】 100gD−グルコース(555mmol;1eq)を、2Lピリジンに溶解さ
せ、反応媒体を1時間還流加熱して、387ml(3330mmol;6eq)
塩化ベンジルを加熱下で添加した。添加後、媒体を水で希釈して、生成物を沈殿
させ、濾過して、水で洗浄して中性にした。乾燥後、酢酸エチルより再結晶して
精製した。
【0026】 収率(%):100 白色固体 融点(℃)=164〜166(βアノマー);188〜191(αアノマー) TLC:Rf=0.3(石油エーテル/酢酸エチル(8/2;v/v))13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):βアノマー:166
.17,165.74,165.19,165.16,164.66(C=O)
;92.74(C1);73.21,72.85(C3,C5);70.87(
C2);69.08(C4);62.71(C6);αアノマー:166.15
,165.96,165.42,165.18,164.47(C=O);90
.08(C1);70.54,70.51,70.45(C2,C3,C5);
68.83(C4);62.49(C6)
【0027】 HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):8.20−7.16(
m,25H,H arom.);βアノマー:6.30(d,1H,H1,J 1−H2 =8.0Hz);6.05(t,1H,H3,JH3−H2=JH3− H4 =9.5Hz);5.87(dd,1H,H2,JH2−H1=8.0Hz
,JH2−H3=9.5Hz);5.84(t,1H,H4,JH4−H3=J H4−H5 =9.6Hz);4.66(dd,1H,H6,JH6−H5=2.
9Hz,JH6−H6’=12.3Hz);4.52(dd,1H,H6’,J H6’−H5 =4.7Hz,JH6’−H6=12.3Hz);4.41(dd
d,1H,H5,JH5−H4=9.7Hz,JH5−H6=3.0Hz,J 5−H6’ =4.6Hz);αアノマー:6.85(d,1H,H1,JH1− H2 =3.8Hz);6.33(t,1H,H3,JH3−H2=JH3−H4 =10.0Hz);5.88(t,1H,H4,JH4−H3=JH4−H5
9.8Hz);5.69(dd,1H,H2,JH2−H1=3.8Hz,J 2−H3 =10.3Hz);4.65−4.60(m,2H,H5,H6);4
.48(dd,1H,H6’,JH6’−H5=5.0Hz,JH6’−H6
13.0Hz) b)2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−1−チオ−D−グルコピラノシ
ドの調製
【0028】
【化10】
【0029】 100g過安息香酸グルコース(143mmol;1eq)を2Lジクロロメタ
ンに溶解させ、反応媒体を還流して、12.7mlエタンチオール(171mm
ol;1.2eq)及び54.2ml(429mmol;3eq)3フッ化ホウ
素エーテル酸をそこへ添加した。合計2時間反応して、媒体をジクロロメタンで
希釈して、5%炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄して、pHが中性になるまで水で
洗浄した。生成物が酢酸エチルで再結晶して、73g生成物を回収した。
【0030】 収率(%):80 白色固体 融点(℃)=133〜134(αアノマー) TLC:Rf=0.4(βアノマー);0.5(αアノマー)(石油エーテル/
酢酸エチル(8/2;v/v))13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):166.23,16
6.18,165.87,165.71,165.50,165.38,165
.27(C=O);αアノマー:82.10(C1);71.74(C2);7
0.99(C3);69.62(C4);68.21(C5);63.14(C
6);24.34(CH);14.71(CH);βアノマー:84.02
(C1);76.37(C5);74.19(C3);70.68(C2);6
9.71(C4);63.42(C6);24.47(CH);15.01(
CH
【0031】 HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):8.06−7.26(
2m,40H,H arom.);αアノマー:6.08(t,1H,H3,J H3−H2 =JH3−H4=9.9Hz);5.95(d,1H,H1,JH1 −H2 =5.8Hz);5.68(t,1H,H4,JH4−H3=JH4−H =9.9Hz);5.51(dd,1H,H2,JH2−H1=5.8Hz,
H2−H3=10.2Hz);4.88(ddd,1H,H5,JH5−H4 =10.2Hz,JH5−H6=2.8Hz,JH5−H6’=5.4Hz);
4.60(dd,1H,H6,JH6−H5=2.8Hz,JH6−H6’=1
2.2Hz);4.52(dd,1H,H6’,JH6’−H5=5.4Hz,
H6−H6’=12.2Hz);2.62(qd,2H,CH,J=7.4
Hz,J=9.6Hz);1.25(t,3H,CH,J=7.4Hz);β
アノマー:5.93(t,1H,H3,JH3−H2=JH3−H4=9.7H
z);5.68(t,1H,H4,JH4−H3=JH4−H5=9.8Hz)
;5.57(t,1H,H2,JH2−H1=JH2−H3=9.7Hz);4
.87(d,1H,H1,JH1−H2=10Hz);4.64(dd,1H,
H6,JH6−H5=3.1Hz,JH6−H6’=12.1Hz);4.50
(dd,1H,H6’,JH6’−H5=5.5Hz,JH6’− H6=12
.1Hz);4.18(ddd,1H,H5,JH5−H4=10.0Hz,J H5−H6 =3.0Hz,JH5−H6’=5.5Hz);2.77(qd,2
H,CH,J=7.4Hz,J=9.6Hz);1.26(t,3H,CH ,J=7.4Hz)実施例3:本発明によるカップリング反応の実施 例 実施例2の供与体及び実施例1の受容体間のカップリング反応を行い、以下の新
規化合物を得た。 2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル−( 1→3)−1,2:5,6−ジ−O−シクロヘキシリデン−α−D−グルコフラ
ノース
【0032】
【化11】
【0033】 64g(100mmol;1.06eq)の2,3,4,6−テトラ−O−ベン
ゾイル−チオ−D−グルコピラノシド、32g(94mmol;1eq)1,2
:5,6−ジ−O−シクロヘキシリデン−α−D−グルコフラノース、22.5
g(100mmol;1.06eq)N−ヨードスクシンイミド、及び、400
gの4Åモレキュラーシーブを、暗がりで丸底フラスコに入れ、温度10℃で4
00ml無水ジクロロメタンに溶解させ、3.92g(9.4mmol,0.1
eq)錫ジトリフラートを添加した。1時間の反応後、媒体をトリエチルアミン
で中和し、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(フラッシ
ュ、溶出液:トルエン/酢酸エチル(95/5、そして9/1:v/v)で精製
を行い、60.5gの精製物を得た。
【0034】 収率(%):70 白色固体 TLC:Rf=0.4(トルエン/酢酸エチル(9/1;v/v))13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):166.19,16
5.86,165.20,164.83(C=O);112.71,109.3
2(C quat.);104.66(C1a);100.08(C1b);8
2.83(C2a);81.68(C3a);80.66(C4a);72.7
9(C3b);72.63(C5b);72.46(C5a);71.99(C
2b);69.57(C4b);66.26(C6a);63.12(C6b)
;36.43,36.33,35.49,34.61,25.23,24.84
,24.17,23.89,23.86,23.54(CH
【0035】 HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):8.03−7.26(
2m,20H,H arom.);5.90(t,1H,H3b,JH3b−H 2b =JH3b−H4b=9.6Hz);5.71(t,1H,H4b,JH4 b−H3b =JH4b−H5b=9.6Hz);5.52(dd,1H,H2b
,JH2b−H1b=8.2Hz,JH2b−H3b=9.4Hz);5.45
(d,1H,H1a,JH1a−H2a=3.6Hz);4.99(d,1H,
H1b,JH1b−H2b=7.8Hz);4.64(dd,1H,H6b,J H6b−H5b =2.4Hz,JH6b−H6b’=12.2Hz);4.49
(dd,1H,H6’b,JH6’b−H5b=5.0Hz,JH6’b−H6 =12.2Hz);4.38(q,1H,H5a,JH5a−H4a=JH5 a−H6a =JH5a−H6’a=6.1Hz);4.35(d,1H,H3a
,JH3a−H4a=3.0Hz);4.32(d,1H,H2a,JH2a− H1a =3.6Hz);4.18(dd,1H,H4a,JH4a−H3a=2
.9Hz,JH4a−H5a=6.3Hz);4.11(ddd,1H,H5b
,JH5b−H4b=Hz,JH5b−H6b=Hz,JH5b−H6’b=H
z);4.03(dd,1H,H6a,JH6a−H5a=6.8Hz,JH6 a−H6’a =8.3Hz);3.94(dd,1H,H6’a,JH6’a− H5a =5.6Hz,JH6’a−H6a=8.3Hz);1.62−1.30
(m,20H,CH実施例4:本発明によるカップリング反応のさらなる実施例 本実施例において、2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコ
ピラノシル−(1→3)−1,2:5,6−ジ−O−イソプロピリデン−α−D
−グルコフラノース:
【0036】
【化12】
【0037】 をカップリング反応で得た。 本実施例では、グリコシル受容体化合物は、D−グルコース及びアセトンから容
易に得られるジアセトンD−グルコースである。 実施例2で調製した64g(100mmol;1.06eq)2,3,4,6−
テトラ−O−ベンゾイル−1−チオ−D−グルコピラノシドエチル、24.5g
(94mmol;1eq)ジアセトン−D−グルコース、22.5g(100m
mol;1.06eq)N−ヨードスクシンイミド、及び、400gの4Åモレ
キュラーシーブを、暗がりで丸底フラスコに入れ、400ml無水ジクロロメタ
ンに溶解させた。反応媒体を0℃に冷却し、3.92g(9.4mmol,0.
1eq)錫ジトリフラートをそこへ添加した。20分の反応後、媒体をトリエチ
ルアミンで中和し、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラム(フラッシュ、溶出液
:トルエン/酢酸エチル(95/5:v/v)で精製を行い、28gの生成物を
得た。
【0038】 収率(%):35 白色固体 融点(℃):90−94 TLC:Rf=0.5(トルエン/酢酸エチル(8/2;v/v))13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):166.16,16
5.85,165.19,164.81(C=O);112.00,108.7
2(C quat.);104.99(C1a);99.99(C1b);82
.78(C2a);81.48(C3a);80.47(C4a);73.05
(C5a);72.72(C3b);72.65(C5b);71.85(C2
b);69.54(C4b);66.25(C6a);62.98(C6b);
26.73,26.67,26.03,25.15(CH
【0039】 HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):8.03−7.26(
2m,20H,H arom.);5.90(t,1H,H3b,JH3b−H 2b =JH3b−H4b=9.7Hz);5.71(t,1H,H4b,JH4 b−H3b =JH4b−H5b=9.7Hz);5.50(dd,1H,H2b
,JH2b−H1b=7.8Hz,JH2b−H3b=9.7Hz);5.48
(d,1H,H1a,JH1a−H2a=3.7Hz);4.98(d,1H,
H1b,JH1b−H2b=7.8Hz);4.66(dd,1H,H6b,J H6b−H5b =3.2Hz,JH6b−H6’b=12.2Hz);4.50
(dd,1H,H6’b,JH6’b−H5b=5.1Hz,JH6’b−H6 =12.2Hz);4.38(m,1H,H5a);4.34(d,1H,H
2a,JH2a−H1a=3.7Hz);4.33(d,1H,H3a,JH3 a−H4a =3.2Hz);4.23(dd,1H,H4a,JH4a−H3a =3.2Hz,JH4a−H5a=5.5Hz);4.16(ddd,1H,H
5b,JH5b−H4b=9.7Hz,JH5b−H6b=3.2Hz,JH5 b−H6’b =5.1Hz);4.04(dd,1H,H6a,JH6a−H5 =6.5Hz,JH6a−H6’a=8.6Hz);3.97(dd,1H,
H6’a,JH6’a−H5a=5.7Hz,JH6’a−H6a=8.6Hz
);1.42,1.37,1.25,1.12(4s,12H,CH実施例5:本実施例は、ラミナリビオースを与え、本発明に従う2つの工程で行 われる脱保護反応を示した。 a)2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル−(
1→3)−D−グルコピラノース
【0040】
【化13】
【0041】 同量のトリフルオロ酢酸及び水からなる混合液600mlに、反応媒体中で生成
物が良く溶解するように60mlテトラヒドロフランを添加し、そこへ実施例3
で調製した82gの2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコ
ピラノシル−(1→3)−1,2:5,6−ジ−O−シクロヘキシリデン−α−
D−グルコフラノースを溶解した。1日の反応後、40℃で水で反応媒体を希釈
して、生成物を沈殿させ、濾過し、水で洗浄して中性にし、乾燥して、メタノー
ル中で結晶化した。このようにして54gの目的化合物を得た。
【0042】 収率(%):80 白色固体 融点(℃):183−186;197−200(2α及びβアノマー) TLC:Rf=0.6(ジクロロメタン/メタノール(9/1;v/v))13 CNMR(pyr,d,101MHz)δ(ppm):165.90,1
65.87,165.81,165.65,165.58,165.39,16
5.37(C=O);133.41,133.22,133.00,132.9
6,132.93(C ipso arom.);130.05−128.28
(C arom.);101.89,101.70(C1b);98.46(C
1aβ);93.59(C1aα);86.48(C3aβ);84.69(C
3aα);77.78(C5aβ);75.80(C2aβ);74.09,7
4.06(C3b);73.24(C2aα);73.04,72.95,72
.90(C5aα,C2b);72.04(C5b);70.36,70.29
(C4b);69.55,65.45(C4a);63.34,63.24(C
6b);62.51,62.36(C6a)
【0043】 HNMR(pyr,d,400MHz)δ(ppm):8.29−7.09
(3m,40H,H arom.);6.58(t,1H,H3b,JH3b− H4b =JH3b−H2b=9.5Hz);6.52(t,1H,H3b,J 3b−H4b =JH3b−H2b=9.5Hz);6.32(d,1H,H1b
,JH1b−H2b=8.0Hz);6.23−6.10(m,5H,2H4b
,H1b,2H2b);5.69(d,1H,C1aα,JH1aα−H2aα =3.4Hz);5.22(d,1H,H1aβ,JH1aβ−H2aβ=7.
4Hz);4.94(dd,1H,H6b,JH6b−H5b=2.7Hz,J H6b−H6’b =12.1Hz);4.88−4.69(m,6H,H6b,
H3aα,H6b,H5aα,H6b,H5b);4.52−4.57(m,3
H,H6aα,H6aβ,H5b);4.45(t,1H,H3aβ,JH3a β−H4aβ =JH3aβ−H2aβ=9.1Hz);4.34−4.26(m
,2H,H6’aα,H6’aβ);4.20−4.13(m,2H,H4aα
,H4aβ);4.10−4.03(m,2H,H2aα,H2aβ);3.9
7−3.93(ddd,1H,H5aβ)b)ラミナリビオースの収得
【0044】
【化14】
【0045】 40g(52.7mmol;1eq)の2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイ
ル−β−D−グルコピラノシル−(1→3)−D−グルコピラノースを、予め4
0L無水メタノールに6gナトリウムを溶解して調製した1Lナトリウムメトキ
シドの溶液(1eqナトリウム)で処理した。4日、35℃の反応後、水で媒体
を希釈して、酸樹脂IR120で中和して、濾過し、濃縮した。凍結乾燥後、1
8gラミナリビオースを回収した。生成物を、メタノール−水又はエタノール−
水混合液で結晶化することができた。
【0046】 収率(%):100 白色固体 融点(℃):199−204(エタノール−水;Bachli,Perciva
l,J.Chem.Soc.,1952,1243:196−206;Take
o,Carbohydr.Res.,1979,77,245:202−204
)。 融点(℃):124−130(凍結乾燥したラミナリビオース) [α] 20=+19.3°(20分)→+18.7°(24時間;c=1.0
;水)(Takeo,Carbohydr.Res.,1979,77,245
):[α] 20=+15.5°(10分)→+18.6°(24時間;c=2
.3;水)) TLC:Rf=0.1(酢酸エチル/イソプロパノール/メタノール/水(10
/6/1/1;v/v))13 CNMR(DMSO,d,101MHz)δ(ppm):βアノマー:1
04.16(C1b);96.33(C1a);88.43(C3a);αアノ
マー:104.04(C1b);91.78(C1a);85.19(C3a)
;76.93,76.87,76.24,76.10,76.07,73.87
,73.84,73.50,71.90,70.90,70.18,70.13
,68.66,68.57,61.10,60.92
【0047】 HNMR(DO,400MHz)δ(ppm):5.11(d,1H,H1
aα,JH1aα−H2aα=3.8Hz);4.61(d,1H,H1b,J H1b−H2b =7.9Hz);4.60(d,1H,H1b,JH1b−H2 =7.6Hz);4.55(d,1H,H1aβ,JH1aβ−H2aβ=8
.0Hz);3.81−3.57(m,12H);3.42−3.22(m,1
2H)実施例6:ラミナリビオースの性質 得られた生成物を特徴付けるため、合成したラミナリビオースを無水酢酸(12
eq)のピリジン液存在下でアセチル化し、エタノールより再結晶した。βアノ
マー、すなわち、1,2,2’,3’,4,4’,6,6’−オクタ−O−アセ
チル−β−D−グルコピラノース:
【0048】
【化15】
【0049】 のみを得た。 収率(%):100 白色固体 融点(℃):165−167(Takeo,Carbohydr.Res.,1
979,77,245:161−162)。 [α] 20=−27°(c=1.0;クロロホルム)(Takeo,Carb
ohydr.Res.,1979,77,245:[α] 20=−27.6°
(c=1.2;クロロホルム)) TLC:Rf=0.3(トルエン/酢酸エチル(1/1;v/v))
【0050】13 CNMR(CDCl,101MHz)δ(ppm):170.79,17
0.57,170.45,169.38,169.37,169,29,169
.20,168.92(C=O);101.02(C1b);91.80(C1
a);78.92(C3a);72.98,72.87(C5a,C3b、又は
、その反対);71.15(C2b);67.99(C4b);67.56(C
4a);61.73,61.71(C6a,C6b、又は、その反対);20.
91,20.88,20.84,20.74,20.64,20.62,20.
52,20.39(CH
【0051】 HNMR(CDCl,400MHz)δ(ppm):5.61(d,1H,
H1a,JH1a−H2a=8.4Hz);5.13(t,1H,H3b,J 3b−H2b =JH3b−H4b=9.4Hz);5.12(dd,1H,H2
a,JH2a−H1a=8.4Hz,JH2a−H3a=9.5Hz);5.0
6(t,1H,H4b,JH4b−H3b=JH4b−H5b=9.6Hz);
5.01(t,1H,H4a,JH4b−H3a=JH4a−H5a=9.6H
z);4.90(dd,1H,H2b,JH2b−H1b=8.1Hz,JH2 b−H3b =9.3Hz);4.59(d,1H,H1b,JH1b−H2b
8.1Hz);4.37(dd,1H,H6a,JH6b−H5a=4.3Hz
,JH6a−H6’a=12.4Hz);4.21(dd,1H,H6b,J 6b−H5b =4.6Hz,JH6b−H6’b=12.4Hz);4.13(
dd,1H,H6’b,JH6’b−H5b=2.2Hz,JH6’b−H6b =12.4Hz);4.05(dd,1H,H6’a,JH6’a−H5a=2
.2Hz,JH6’a−H6a=12.4Hz);3.93(t,1H,H3a
,JH3a−H2a=JH3a−H4a=9.4Hz);3.78(ddd,1
H,H5a,JH5a−H4a=10.1Hz,JH5a−H6a=2.2Hz
,JH5a−H6’a=4.6Hz);3.68(ddd,1H,H5b,J 5b−H4b =9.9Hz,JH5b−H6b=4.3Hz,JH5b−H6’ =2.3Hz);2.12,2.09,2.08,2.03,2.00,1.
98(6s,24H,CH
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ヴァンサン・フェリエール フランス国 35000 レンヌ 13,スクエ ール デュ ボア ペラン (72)発明者 ダニエル・プリュスケレック フランス国 35230 ノヤル シャティオ ン 38,リュ ドュ ムラン Fターム(参考) 4C057 AA19 BB03 BB04 KK02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコシル供与体及びグリコシル受容体間のグリコシルカップリ
    ング工程からなるラミナリビオースの調製方法であって、 ・グリコシル供与体はピラノース型で、式(II): 【化1】 式中: Rは: −1〜6の炭素原子を有するアルキル基又はハロアルキル基 −ハロゲン原子、1〜6の炭素原子を有するアルコキシル基及びニトロ基から選
    択される1つ若しくは複数の基で置換、又は、無置換のアリール基; を表し、 Xは: −式中、R’が1〜6の炭素原子を有するアルキル基、又は、1〜6の炭素原子
    を有するアルコキシル基、ニトロ基若しくはアセトアミド基で置換又は無置換の
    アリール基で、nは整数0又は1である式S(O)nR’の基;又は、 −トリクロロアセトイミデート基; から選択される親電子脱離基を表す で表され、 ・グリコシル受容体はフラノース型で、式(III); 【化2】 及びRは、一緒になって、メチリジル基、エチリジル基、トリクロロエチ
    リジル基、イソプロピリジル基、ヘキサフルオロイソプロピリジル基、シクロペ
    ンチリジル基、シクロヘキシリジル基、シクロヘプチリジル基、ブチリジル基、
    1−tert−ブチルエチリジル基、1−フェニルエチリジル基、ベンジリジル
    基、メトキシベンジリジル基、又は、1−フェニルベンジリジル基を表し;そし
    て、 R及びRは、一緒になって、メチリジル基、エチリジル基、トリクロロエチ
    リジル基、イソプロピリジル基、ヘキサフルオロイソプロピリジル基、シクロペ
    ンチリジル基、シクロヘキシリジル基、シクロヘプチリジル基、ブチリジル基、
    1−tert−ブチルエチリジル基、1−フェニルエチリジル基、ベンジリジル
    基、メトキシベンジリジル基若しくは1−フェニルベンジリジル基を表すか、又
    は、各々、ベンジル基、アセチル基、ベンゾイル基、クロロベンゾイル基、メト
    キシベンゾイル基、ニトロベンゾイル基、アリル基、クロロベンジル基、メトキ
    シベンジル基若しくはニトロベンジル基を表し; ・前記カップリング工程は、無水有機溶媒の溶液中、−80℃〜40℃の温度で
    、1分〜8時間、 −Xが前記定義した式S(O)nR’の基であり、nが整数0である場合、 ルイス酸若しくは強酸塩と併用する又は併用しないハロニウムイオン源、 −Xが前記定義した式S(O)nR’の基であり、nが整数1である場合、アミ
    ンと併用するルイス酸、 −Xがトリクロロアセトイミデートである場合、ブレンステッド酸又はルイス酸
    から選択される適当な助触媒の存在下で行われ;そして、 ・このように得られた反応生成物は、中和され、精製され、脱保護処理して、精
    製した後、ラミナリビオースを与える ことを特徴とする調製方法。
  2. 【請求項2】 グリコシル供与体は、式中、 Rが、メチル基、クロロメチル基、トリフルオロメチル基、tert−ブチル
    基、フェニル基、クロロフェニル基、メトキシフェニル基及びニトロフェニル基
    からなる群より選択される基を表し; Xが、チオメチル基、チオエチル基、チオプロピル基、チオフェニル基、チオニ
    トロフェニル基及びチオピリジル基からなる群より選択される基を表す; 前記式(II)で表されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記助触媒は、 −Xが前記定義した式S(O)nR’基を表し、式中nが0である場合、 塩化鉄、銅ジトリフラート、錫ジトリフラート、ジエーテル三フッ化ホウ素、四
    塩化錫若しくはジルコニウム、メチルトリフラート、トリメチル−(若しくはト
    リエチル−)シリルトリフラート、銀トリフラート、カドミウムジトリフラート
    、コバルトジトリフラート、ニッケルジトリフラート、亜鉛ジトリフラート、ビ
    スマストリトリフラート、鉄トリトリフラート、ガリウムトリトリフラートから
    選択されるルイス酸、又は、テトラブチルアンモニウムトリフラート等の強酸塩
    と併用する又は併用しないN−ブロモスクシンイミド又はN−ヨードスクシンイ
    ミド、 −Xが前記定義した式S(O)nR’基を表し、式中nが1である場合、無水ト
    リフリック酸(triflic anhydride)、塩化鉄、銅ジトリフラ
    ート、錫ジトリフラート、ジエーテル三フッ化ホウ素、四塩化錫若しくはジルコ
    ニウム、メチルトリフラート、トリメチル−(若しくはトリエチル−)シリルト
    リフラート、銀トリフラート、カドミウムジトリフラート、コバルトジトリフラ
    ート、ニッケルジトリフラート、亜鉛ジトリフラート、ビスマストリトリフラー
    ト、鉄トリトリフラート、ガリウムトリトリフラートから選択されるルイス酸で
    、特にジ−tert−ブチルメチルピリジン等のアミンと併用するもの、並びに
    、 −Xがトリクロロアセトイミデートを表す場合、特にトリフリック酸(trif
    lic acid)若しくはパラ−トルエンスルホン酸等のブレンステッド酸、
    又は、無水トリフリック酸、塩化鉄、銅ジトリフラート、錫ジトリフラート、ジ
    エーテル三フッ化ホウ素、四塩化錫若しくはジルコニウム、メチルトリフラート
    、トリメチル−(若しくはトリエチル−)シリルトリフラート、銀トリフラート
    、カドミウムジトリフラート、コバルトジトリフラート、ニッケルジトリフラー
    ト、亜鉛ジトリフラート、ビスマストリトリフラート、鉄トリトリフラート、ガ
    リウムトリトリフラートから選択されるルイス酸 から選択されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ・グリコシル供与体は、 式中: Rはフェニル基を表し;そして、 Xは式S(O)nR’基を表し、式中nが0であり、R’はエチル基又はフェニ
    ル基を表す 前記式(II)で表され、 ・グリコシル受容体は、 式中: R、R、及び、R、Rはシクロヘキシリジル基又はイソプロピリジル基
    を表す、 前記式(III)で表される ものであることを特徴とする請求項2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記助触媒は、好ましくは1:0.5〜1:0.005の割合に
    あるN−ヨードスクシンイミド及び錫トリフラートの混合物からなる ものであることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記脱保護処理は、 a)水溶液若しくは水−有機媒体中、又は、酸樹脂の存在下で、酸処理によりグ
    リコシル受容体由来のアセタール基を解離し、 b)このようにして得られた生成物を精製して; c)工程b)で得られた生成物をエステル交換又は加水分解して;そして、 d)このようにして得られた生成物を精製する ことからなる ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記工程a)は、中和され精製されたカップリング生成物を、好
    ましくは同量のトリフルオロ酢酸及び水からなる混合液中、10〜70℃の温度
    で、1時間〜10日間反応させることにより行い、前記精製工程b)は、好まし
    くはメタノール中での分別結晶により行われることを特徴とする請求項6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記エステル交換工程は、1分〜10日間、触媒量のナトリウム
    、又は、ナトリウム若しくはカリウムメトキシド若しくはエトキシドの存在下で
    、メタノール又はエタノール等のアルコール溶媒中で行われるものであり、 前記精製工程d)は d1)工程c)で得られた生成物を中和して、 d2)水で共沸蒸発又は有機溶媒で抽出して、生成された安息香酸エステルを除
    去し、 d3)低圧下で、残留水相を濃縮して、 d4)場合により、このようにして水―アルコール混合液中で得られたラミナリ
    ビオースを凍結乾燥又は結晶化する ことからなることを特徴とする請求項6又は7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記カップリング工程は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエ
    タン、又は、トルエンの溶液中、好ましくはモレキュラーシーブの存在下、−3
    0℃〜30℃の温度で、1分〜6時間、より好ましくは10℃で、30分間行わ
    れるものであることを特徴とする先の請求項のいずれか記載の方法。
  10. 【請求項10】 以下の化合物: 2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル−( 1→3)−1,2:5,6−ジ−O−シクロヘキシリデン−α−D−グルコフラ
    ノース 【化3】 及び 2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル−( 1→3)−D−グルコピラノース 【化4】 から選択されるものであることを特徴とする ラミナリビオース合成中間体。
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