JP2002510649A - 肺炎球菌コリン結合タンパク質誘導体を利用するワクチンと抗体 - Google Patents

肺炎球菌コリン結合タンパク質誘導体を利用するワクチンと抗体

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Abstract

(57)【要約】 この発明は免疫応答を刺激するためにヒトと非ヒトへの投与のための細菌性免疫原性薬剤を提供する。これはとりわけ病原性細菌種による感染に対しワクチン受容者を防御する抗体の産生を刺激するための機構として、αヘリックスを含むがコリン結合領域を排除する肺炎球菌誘導ポリペプチドを用いる哺乳種のワクチン接種に関する。も一つの見地において、この発明は病原性細菌種のための診断およびもしくは防御剤あるいは処置剤として使用されるこのようなタンパク質およびタンパク質複合体を防ぐための抗体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
この発明は1998年5月15日に受理された合衆国暫定特許出願番号第60
/085,743号と1998年4月7日に受理された合衆国暫定特許出願番号
第60/080,878号の利益を主張する。
【0002】 この発明は一般に細菌性抗原の分野およびその利用、例えばヒトおよび動物の
免疫応答を刺激する免疫原薬剤としての利用に関する。より特異的には、これは
病原性細菌種による感染に対してワクチン受容者を防御する抗体の産生を刺激す
る機構として、コリン結合ポリペプチドから得られたαヘリックス形成ポリペプ
チドを含むポリペプチドでの哺乳類の予防接種(ワクチン投与)に関する。更に
この発明はこのような肺炎感染を診断し処置することに関して診断と受動免疫療
法に有用である抗体と拮抗薬に関する。
【0003】 特定の見地において、本発明は肺炎球菌が原因となる中耳、鼻咽頭、肺と気管
支領域、血液、脳脊髄液(CSF)およびその他の感染などの肺炎球菌感染の予
防と処置に関する。これに関してある種の肺炎連鎖球菌が特殊な関心の対象とな
る。
【0004】
【背景技術】
肺炎連鎖球菌はグラム陽性細菌であり、それは動物とヒトの浸潤性感染症、例
えば敗血症、髄膜炎、中耳炎、大葉性肺炎などで原因となる主要な作用物質であ
る(ツオマネン,他.ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン、3
22:1280−1284(1995))。感染過程の部分として、肺炎球菌は
レクチンに似たやり方で真核細胞炭水化物と結合することにより、上部および下
部気道の炎症を起こしていないヒト上皮細胞に容易に結合する(カンデル、他、
微生物病原学、17:361−374(1994))。結合細菌への浸潤性肺炎
球菌感染の転換は上皮細胞を活性化してその表面に受容者の数と型に変更を加え
る炎症性因子の局所生成を伴う(カンデル、他、ネイチャー、377:435−
438(1995))。明らかに、そのような因子の一つである血小板活性化因
子(PAF)は肺炎球菌により係合され、またPAFの出現から非常に短時間(
分)で肺炎球菌が強力に高められた付着性と組織への浸潤を示す。ある可溶受容
者相似体は肺炎球菌感染の進行を妨げることを示した(イダンパーン−ハイッキ
ラ他、感染性疾病ジャーナル、176:704−712(1997))。
【0005】 コリンリン酸と非共有結合であるコリン結合タンパク質(CBPs)のファミ
リーが肺炎球菌の表面に存在し、テイコ酸あるいはリポテイコ酸との非共有会合
を持つ。このようなファミリーの例はコリン結合タンパク質A(CbpA)であ
り、つまりCBPの約75キロダルトン重量型で、これはユニークN末端ドメイ
ン、プロリン富化領域、およびコリン結合の原因となる多重20アミノ酸反復よ
りなるC末端ドメインを含む。
【0006】 従って、肺炎球菌感染に対する広範な防御を持つポリペプチドを提供すること
が本発明の目的である。
【0007】
【発明の開示】
(定義) 下記の説明と続く実施例の理解を容易にするためにある頻度でこれからでてく
る方法およびもしくは用語が以下に説明されるであろう。
【0008】 「プラスミド」は、大文字およびもしくは番号が先行し、およびもしくはそれ
に続く下部のケースPで表される。ここでの出発プラスミドは商業的に利用可能
で制限されることなく一般に利用できるか、もしくは公開された手順に従って利
用できるプラスミドから構築できるものかのいずれかである。加えて、これらの
説明されるものと同じプラスミドは従来技術で公知であり当業者にとっては明白
なものであろう。
【0009】 DNAの「消化」は、DNAのある配列のみに作用する制限酵素でのDNAの
触媒切断を引用する。ここで使用される各種の制限酵素は商業的に利用でき、そ
の反応条件、補因子および他の要件は当業者にとっては、公知のものであろう。
分析目的のためには、典型的にはプラスミドあるいはDNA断片の1μgが約2
0μlの緩衝液で酵素約2ユニットと共に使用される。プラスミド構築のために
DNA断片を分離する目的のためには、典型的には5乃至50μgのDNAがよ
り大きな量の酵素である20乃至250ユニットで消化される。特定の制限酵素
のための適切な緩衝液と基質の量が製造業者により明記される。約1時間37℃
の保温時間が通常用いられるが、これは供給業者の使用明細書に従って変化する
であろう。消化のあと、反応は望ましい断片を分離するためにポリアミドゲル上
で直接電気泳動される。
【0010】 切断断片のサイズ分離はゲッデル,D.他,核酸研究.8:4057(198
0)に記載された8%ポリアクリルアミドゲルを用いて行われる。
【0011】 「オリゴヌクレオチド」は、化学合成された1本鎖ポリデオキシヌクレオチド
あるいは2個の相補ポリデオキヌクレオチド鎖のいずれかを引用する。このよう
な合成オリゴヌクレオチドは5′リン酸を持たずに従ってキナーゼの存在下でリ
ン酸にATPを加えない場合にはも一つのオリゴヌクレオチドと連結しない。合
成オリゴヌクレオチドは脱リン酸化されなかった断片とは連結する。
【0012】 「連結」は、2個の2本鎖核酸断片の間のホスホジエステル結合形成の過程を
引用する(マニエイティス,T.他前掲同書、P146)。別途条件のない限り
、連結は、連結されるDNA断片のほぼ等モル量の0.5μg当りT4 DKA
リガーゼ(「リガーゼ」)に対する10ユニットの条件で既知の緩衝液を用いて
行われる。
【0013】 ここで使用される「HPS部分」はコリン結合タンパク質(「CBP」)の全
アミノ酸配列のプロリン富化部分に関してアミノ末端を配置される肺炎球菌のコ
リン結合タンパク質(「CBP」)に対し配列識別番号2で設定されたアミノ酸
配列を引用する。
【0014】 この出願で利用される「同一性」、「%同一性」あるいは「パーセント同一性
」は、(エレメントがヌクレオチドあるいはアミノ酸である整列された同一対応
配列エレメントの最大数を提供するために)「もっとも適した」ように整列され
た2個の近接配列の間の差異の計算(結果)を引用し、すべての個体差は同一性
に関する個体差と見做される。これに関連して、(基準配列の個体エレメントに
対する)異なったエレメントの基準配列と個体置換の長さにわたり(最初の配列
(基準配列)に関して挿入および欠失により引き起こされた)すべての個体エレ
メントギャップは2個の配列の間の全数を計算する際の個体差と見做される。個
体差は、最初の配列(基準配列)が変異配列(比較配列)を得るために変化した
場合か、あるいは新配列(比較配列)が単に整列されそのような基準配列と比較
される2個の配列の間で比較される。2個の整列配列が比較される時、基準配列
の長さにわたり「もっとも適した」整列により起こされる2個の配列両方の個体
差のすべては同一性の目的のための個体差であると見做される。もし規定された
最小同一性を満足する整列が存在する場合には、配列は基準配列に対して規定最
小同一性を持つ。例えば下記のものは、一つの配列が基準配列と見做され、他が
比較配列であると見做されるもっとも適合するように整列されたそれぞれ100
個のエレメントを持つ2個の配列の仮説比較である。両配列にある個体整列ギャ
ップのすべては基準配列の全長にわたり計数され、エレメント差の全数に対し比
較配列の(異なっている整列エレメントである)個体エレメント置換変化の数に
加えられる。差の全数(例えば7個のギャップと3個の置換)は差のパーセンテ
ージ(10/100)のために基準配列の長さのエレメント全数(100エレメ
ント)により割られる。結果として生じる差のパーセンテージ(10%)は90
%同一性という「同一性%」を提供するために100%から控除される。同一性
の計算のために、両配列にあるすべての個体差は同一性を決定するために2個の
もっとも適した整列配列の別個の比較長さ(基準配列の長さ)にわたり上記のや
り方で考察される。かくしてこのような同一性計算にはアルゴリズム(算法)は
必要ではなくなる。
【0015】 ポリペプチドおよびもしくはポリヌクレオチドに関して本発明のコンテキスト
における「分離された」という用語は、物質が元の環境(例えばそれが自然に生
じた環境の場合には自然の環境)から移動されることを意味する。例えば、生体
に存在する自然発生ポリヌクレオチドあるいはポリペプチドは分離されることは
なく、自然系にある共存物質のいくらかあるいはすべてから分離された同じポリ
ヌクレオチドあるいはポリペプチドが分離される。このようなポリヌクレオチド
はベクターの一部であり得るし、およびもしくはこのようなポリヌクレオチドあ
るいはポリペプチドは組成物の一部でもあり得るし、また更にそのようなベクタ
ーあるいは組成物が自然環境の一部ではないものとして分離することができる。
本発明のポリペプチドあるいはポリヌクレオチドは望ましくは分離形態で提供さ
れ、また望ましくは同種性のために精製される。
【0016】
【発明の概要】
一つの見地において、本発明は肺炎球菌感染を処置あるいは予防するワクチン
に関し、それは肺炎球菌の異なった型に関して(一般に配列識別番号1に対応す
る)高度に保存された免疫原α−ヘリックス部分を持つ肺炎球菌表面結合タンパ
ク質、相似体、変異体の少なくとも1個のポリペプチド切形を免疫原として利用
し、そのポリペプチドはコリン結合タンパク質を含まない。望ましくは、C末端
コリン結合タンパク質はこのようなポリペプチドから欠けている。より望ましく
はHPSアミノ酸もかけているようなポリペプチドである。さらにより望ましく
は配列識別番号1に設定された「コンセンサス」アミノ酸配列に一般に対応する
高度に保存された免疫原α−ヘリックス部分が配列識別番号19で設定されたア
ミノ酸配列に一般に対応するポリペプチドである(配列識別番号19のアミノ酸
1乃至103は配列識別番号1のアミノ酸1乃至103と同一である)。またワ
クチンとして望ましいものは、HPS部分とコリン結合タンパク質を両方とも欠
いている組換え産生され分離されたポリペプチドである。
【0017】 ワクチンとしてより望ましいものは、異なった型の肺炎球菌に関して単一で高
度に保持されたα−ヘリックス免疫原部分を含む肺炎球菌表面結合タンパク質の
1個もしくはそれ以上のポリペプチド切形であり、このポリペプチドはC末端コ
リン結合タンパク質を含まない。更に望ましいものはこのような構造を持つ分離
され組換え産生されたポリペプチドである。また望ましいものはC末端コリン結
合部分もHPS部分も含まないポリペプチドである。
【0018】 本発明は更にα−ヘリックスを形成できる免疫原部分を含むポリペプチドより
なるワクチンを提供し、このポリペプチドは配列識別番号1のアミノ酸配列に少
なくとも85%の同一性および望ましくは少なくとも87%の同一性を持つ配列
を含み、ここで分離されたポリペプチドはC末端コリン結合部分を含まない。更
に望ましいものは、配列識別番号19に基づくアミノ酸配列に少なくとも85%
の同一性および望ましくは少なくとも87%の同一性を持つポリペプチド配列よ
りなるようなポリペプチドである。望ましくは、分離されたポリペプチドの配列
はHPS部分(配列識別番号2)もC末端コリン結合部分も含まない。更に望ま
しいものはこのような構造を持つ分離された組換え産生ポリペプチドである。と
りわけ異なった型の肺炎連鎖球菌のα−ヘリックス構造が考えられる。とりわけ
望ましいものは、肺炎連鎖球菌の血清型1−5,6A,6B,7F,8,9N,
9V,10A,11A,12F,14,15B,17F,18C,19F,19
A,20,22F,23F,33Fである。このような細菌の血清型の例は標準
ATCCカタログから容易に利用することができる。
【0019】 追加の見地において、本発明はそれぞれ異なった自然発生肺炎連鎖球菌コリン
結合ポリペプチドから誘導された複数のα−ヘリックス部分よりなる合成あるい
は組換えポリペプチドよりなる肺炎連鎖球菌に対するワクチンを提供し、ここで
このα−ヘリックス部分は配列識別番号1のアミノ酸配列に少なくとも85%の
同一性を持ち、また分離されたポリペプチドはコリン結合部分を含まない。更に
望ましいものはα−ヘリックス領域に対するアミノ酸配列が配列識別番号19の
アミノ酸配列に少なくとも85%同一であるものである。望ましくは、このよう
な合成ポリペプチドはHPS部分もコリン結合部分も含まない。このようなα−
ヘリックス部分が合成変異体アミノ酸配列である(かもしくは自然発生変異体配
列の混合物である)連鎖構造ポリペプチドの相似体および変異体も考察され、本
発明に含まれる。望ましい見地において、肺炎連鎖球菌血清型1−5,6A,6
B,7F,8,9N,9V,10A,11A,12F,14,15B,17F,
18C,19F,19A,20,22F,23F,33Fに対応する少なくとも
10個の異なったα−ヘリックス構造を持つ連鎖ワクチンポリペプチドが提供さ
れる。更に望ましいものは、少なくとも15個のα−ヘリックス構造を含むポリ
ペプチドであり、より望ましいものは少なくとも20個のα−ヘリックス構造を
含むポリペプチドであり、より望ましいものは肺炎連鎖球菌血清型1−5,6A
,6B,7F,8,9N,9V,10A,11A,12F,14,15B,17
F,18C,19F,19A,20,22F,23F,33Fのそれぞれに対応
する少なくとも1個のα−ヘリックス構造を含むものである。も一つの望ましい
ポリペプチドは配列識別番号1に対応する配列識別番号3−18のアミノ酸から
のα−ヘリックス構造のそれぞれよりなる。
【0020】 も一つの見地において、この発明は配列識別番号1のアミノ酸に対し前に記載
の同一性を持つα−ヘリックスを形成できる異なった型の肺炎球菌に関して高度
に保存された免疫原部分を含むポリペプチドに対する抗体から形成された受動免
疫ワクチンに関し、このポリペプチドはC末端コリン結合部分を含まず、前記抗
体は少なくとも1個の肺炎連鎖球菌菌種と結合するであろう。望ましくは、もし
このようなポリペプチドが自然発生肺炎球菌表面結合タンパク質の切形であるな
らば、そのHPS部分(適用できる場合)とそのコリン結合部分の両方共そのよ
うなポリペプチドから欠けている。このような受動免疫ワクチンは、(若い子供
などの)成熟していない免疫系を持つ患者あるいは既に進行性感染症を持つ患者
などの免疫無防備状態の患者の肺炎球菌感染を予防およびもしくは処置に利用す
ることができる。このやり方で発明の更なる見地に従って、ワクチンが合成ある
いは組換えポリペプチドから産生され、ここでポリペプチドは肺炎球菌の2個も
しくはそれ以上の異なるコリン結合ポリペプチドの保存α−ヘリックス部分を含
む。
【0021】 この発明はまた一般に異なった型の肺炎球菌に関して高度に保存された免疫原
部分を持つ分離ポリペプチドの利用に関し、この部分は(配列識別番号1もしく
は配列識別番号19に一般に対応する)α−ヘリックスを形成することができ、
ここで分離ポリペプチドは例えば診断試薬およびワクチンとして非ヒト哺乳種の
抗体を有用に利用するためにコリン結合部分を含まない。
【0022】 更にも一つの見地において、本発明は異なった型の肺炎球菌に関して高度に保
存された免疫原部分を含むポリペプチドの産生に関し、この部分はその配列が配
列識別番号1もしくは配列識別番号19のアミノ酸配列に対応するα−ヘリック
スを形成することができ、ここで分離ポリペプチドはコリン結合部分を含まない
。望ましくはこのような組換え産生は切形自然肺炎球菌表面結合ポリペプチドの
ものであり、ここではHPS部分(適用できる場合)とコリン結合部分は欠けて
いる。
【0023】 やはりも一つの見地において、本発明は分離コリン結合ポリペプチドを提供し
、ここでそのようなポリペプチドの非コリン結合領域は配列識別番号3−18よ
りなるグループから選択された部材である自然発生肺炎球菌表面結合タンパク質
の対応アミノ酸配列部分に少なくとも90%の同一性を持つ。この発明は配列識
別番号1に一般に対応する少なくとも保存α−ヘリックス部分を含みその少なく
とも85%の同一性を持つポリペプチドの断片に関し、ここで分離ポリペプチド
は望ましくはコリン結合領域を欠いている。
【0024】 も一つの見地において、本発明は配列識別番号3−18よりなるグループから
選択されるアミノ酸配列の一つに少なくとも90%の同一性を持つ。望ましくは
、このような分離ポリペプチドは配列識別番号3−18よりなるグループから選
択されるアミノ酸配列の一つに少なくとも95%の同一性を持つアミノ酸配列よ
りなる。発明は更にこのようなポリペプチドの断片に関する。
【0025】 やはり更なる見地において、本発明は配列識別番号1および3−18よりなる
グループから選択されるアミノ酸を持つポリペプチドをコード化するポリヌクレ
オチドの補体に高度の緊縮条件下で雑種形成するポリヌクレオチドによりコード
化される肺炎連鎖球菌CBPポリペプチドを提供する。とりわけ望ましいものは
配列識別番号1のアミノ酸配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列分節
よりなるポリペプチドである。更に望ましいものは配列識別番号1のアミノ酸配
列に関して少なくとも95%の同一性を持つ近接アミノ酸配列よりなるポリペプ
チドである。また更により望ましいものは、配列識別番号1のアミノ酸配列に関
して少なくとも97%の同一性を持つアミノ酸配列よりなるポリペプチドである
【0026】 も一つの見地において、本発明はその発明の前に記載のポリペプチドをコード
化するポリヌクレオチドを提供する。本発明のポリヌクレオチドはRNAの形で
あるか、あるいはそのDNAがcDNA,ゲノムDNAおよび合成DNAを含む
DNAの形である。DNAは二本鎖もしくは一本鎖であり、もし一本鎖である場
合にはコーディング鎖あるいは非コーディング鎖(アンチセンス鎖)である。配
列識別番号3−18の少なくとも1個のアミノ酸配列を含むポリペプチド(ある
いはこのようなポリペプチドのアミノ酸配列に少なくとも90%の同一性を持つ
ポリペプチド)をコード化するポリヌクレオチドは配列識別番号20−35に示
されるコーディング配列の一つであり得るし、あるいは遺伝子コードの冗長ある
いは縮重の結果としてコーディング配列が配列識別番号20−35のDNAとし
て同じポリペプチドをコード化する異なったコーディング配列のものである。
【0027】 配列識別番号3−18のポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは、ポ
リペプチドのコーディング配列のみ、ポリペプチドのコーディング配列(および
選択肢として追加のコーディング配列)および非コーディング配列、例えばイン
トロンあるいはポリペプチドのコーディング配列の非コーディング配列5´およ
びもしくは3´を含む。コード化されるポリペプチドは、単に単一αヘリックス
部分あるいは多重αヘリックス部分よりなりおよび個別にあるいは集合的にその
ようなαヘリックス領域のN末端配列5´およびもしくは(例えば図1で設定さ
れたように)「X」構造あるいはプロリン富化領域に対応する配列を含む。
【0028】 この発明は更に配列識別番号3−18よりなるポリペプチドの一つをコード化
するポリヌクレオチドに少なくとも95%の同一性および望ましくは少なくとも
97%の同一性を持つポリヌクレオチド配列よりなるポリヌクレオチドに関する
。発明は更に配列識別番号1に対応するポリペプチド配列をコード化するポリヌ
クレオチドの少なくとも部分を含むようなポリヌクレオチドの断片に関する。
【0029】 かくして、「ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド」という用語は、
追加のコーディング配列およびもしくは非コーディング配列を含むポリヌクレオ
チドと同様にポリペプチドのコーディング配列のみを含むポリヌクレオチドを包
含する。とりわけポリペプチドは、図1で図形で示される構造の型のいずれかあ
るいはすべてのものを含むことができる。
【0030】 本発明は更に配列識別番号3−18のアミノ酸配列を含むポリペプチドの断片
、相似体および誘導体をコード化する前に記載のポリヌクレオチドの変異体に関
する。ポリヌクレオチドの変異体は、ポリヌクレオチドの自然発生対立遺伝子変
異体あるいはポリヌクレオチドの非自然発生変異体である。これらコーディング
ポリヌクレオチドの補体は同一もしくは類似のポリペプチドをコード化するポリ
ヌクレオチドを分離するために利用される。とりわけ、このような手順は多重の
αヘリックス分節を含む「連鎖」ポリペプチドワクチンの産生に特に有用である
肺炎連鎖球菌の異なった血清型からαヘリックスコーディング分節を得るのに有
用である。
【0031】 かくして本発明は配列識別番号3−18のポリペプチドの断片、誘導体あるい
は相似体を変異体がコード化するようなポリヌクレオチドの変異体と同じように
、配列識別番号3−18として配列表に示されているものと同じポリペプチドを
含むポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含む。このようなヌクレオ
チド変異体は欠失変異体、置換変異体および追加あるいは挿入変異体を含む。
【0032】 前に示されているように、ポリヌクレオチドは配列識別番号20−35として
配列表に示されるコーディング配列の自然発生対立遺伝子変異体であるコーディ
ング配列を持つ。従来の技術で公知のように、対立遺伝子変異体は1個もしくは
それ以上のヌクレオチドの置換、欠失あるいは追加を持ち、またコード化ポリペ
プチドの機能を実質的に変更しないポリヌクレオチド配列の代替的形態である。
【0033】 本発明のポリヌクレオチドはまた本発明のポリペプチドの精製を可能にするマ
ーカー配列に組立てられるように融合されたコーディング配列を持つ。マーカー
配列は、例えば、細菌宿主の場合にマーカーに融合された成熟ポリペプチドの精
製を提供するpQE−9ベクターにより供給されたヘキサヒスチジンタグであり
、あるいは例えば哺乳類宿主、例えばCOS−7細胞が使用される時にはマーカ
ー配列は赤血球凝集素(HA)タグである。HAタグはインフルエンザ赤血球凝
集素タンパク質から誘導されるエピトープに対応する(ウィルソン、I.他、細
胞、37:767(1984))。
【0034】 本発明は更に望ましくは少なくとも85%の同一性である標的配列が雑種形成
する標的配列と配列の補体との間で少なくとも70%また望ましくは80%の同
一性が存在する場合に、前に記載の配列の補体に雑種形成するポリヌクレオチド
(雑種形成標的配列)に関する。より望ましいものは、それに対し雑種形成する
ポリヌクレオチドの標的配列とその補体との間で少なくとも90%の同一性、望
ましくは少なくとも95%またより望ましくは少なくとも97%の同一性を持つ
ような配列である。発明は更に配列識別番号3乃至18よりなるグループから選
択されるアミノ酸配列をコード化する標的配列とポリヌクレオチド配列の両方に
対する補体に関する。本発明はとりわけ前に記載のポリヌクレオチドの補体に対
し緊縮条件下で雑種形成するポリヌクレオチド、およびこれらの補体に関する。
ここで使用されるように、「緊縮条件」という用語は、それが雑種形成する標的
配列とポリヌクレオチドの補体の配列との間でもしも少なくとも95%で望まし
くは少なくとも97%の同一性が存在する場合には、その場合にのみ雑種形成が
ポリヌクレオチドの補体と対応する配列とで発生することを意味する。望ましい
実施例で前に記載のポリヌクレオチドの補体に雑種形成するポリヌクレオチドは
、配列識別番号3−18に基づく配列を持つ少なくとも1個のポリペプチドに対
し、あるいは配列識別番号1のそれに少なくとも85%の同一性を持つアミノ酸
配列を含むポリペプチドに対し抗体と交差反応する免疫原部分を保持するポリペ
プチドをコード化する。
【0035】 また更なる見地において、本発明は前に議論された全長タンパク質、切形、相
似体あるいは変異体がその標識により分離できるように、ヒスチジン標識(ある
いは他の適切な標識)を持つ前に説明されたようなポリペプチドとワクチンの産
生を提供する。
【0036】 も一つの見地において、本発明は表面結合CBPタンパク質を持つ肺炎球菌に
より媒介される疾病の予防およびもしくは処置の方法に関する。とりわけ、この
発明は、(配列識別番号1のアミノ酸配列に少なくとも85%の同一性を持つ配
列よりなる)αヘリックスを形成するCBP表面結合タンパク質を持つ肺炎連鎖
球菌により媒介される感染性疾病の予防およびもしくは処置の方法に関する。更
にまた望ましい見地において、この発明はそのようなヒトにおける感染症の予防
およびもしくは処置に関する。
【0037】 更にまたも一つの見地において、本発明はCBP表面結合タンパク質を持つ肺
炎球菌により媒介される疾病の予防およびもしくは処置に対し前に記載されたこ
の発明のポリペプチドに対し1個もしくはそれ以上の(モノクローナル、ポリク
ローナルあるいは血清)抗体を使用する方法に関する。とりわけ、この発明は配
列識別番号1のコンセンサス配列に前に記載の同一性を持つαヘリックス部分を
含む肺炎連鎖球菌CBPタンパク質により媒介される感染症疾病の予防およびも
しくは処置の方法に関する。更にも一つの望ましい見地において、この発明は前
に記載のこの発明の免疫原ポリペプチドを含むαヘリックスに対する抗体を利用
することによりヒトにある中耳炎、鼻咽頭炎、気管支炎その他の疾病の予防およ
びもしくは処置の方法に関する。
【0038】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明の見地に従って、下記のものよりなるグループから選択される部材を含
むポリペプチドを使用する肺炎連鎖球菌感染症に対し防御応答を産生するワクチ
ンが提供される。すなわち (a)αヘリックス構造を産生しまた配列識別番号1のアミノ酸配列に少なく
とも85%同一であり、またコリン結合領域を欠いているアミノ酸配列、および (b)αヘリックス部分よりなり、配列識別番号1のアミノ酸配列に少なくと も85%の同一性を持ちまたコリン結合領域を欠いている自然発生肺炎連鎖球菌
ポリペプチドの分離切形、 (c)αヘリックス部分よりなり、配列識別番号19のアミノ酸配列に少なく
とも90%の同一性を持ちまたコリン結合領域を欠いている自然発生肺炎連鎖球
菌ポリペプチドの分離切形、 よりなるグループから選択される部材を含むポリペプチドである。望ましい見
地において、このような分離切形ポリペプチドは配列識別番号3−18よりなる
グループから選択される部材であり、前記分離ポリペプチドはコリン結合領域を
欠いており、またもし適切であればHPS領域も欠いており、あるいは配列識別
番号1のコンセンサス配列に対応するαヘリックス分節を少なくとも含む断片を
欠いている。とりわけ望ましいものは少なくともそのようなαヘリックス領域を
含むそのような切形ポリペプチドを利用し、あるいは少なくとも2個のαヘリッ
クス分節よりなる組換え免疫原ポリペプチドを利用するワクチンである。このよ
うなポリペプチドは1個もしくはそれ以上の切形からの多重αヘリックス領域を
含む組換えポリペプチドである。更に望ましいものは異なった型の肺炎球菌から
の2個もしくはそれ以上の切形のαヘリックス領域に対応する少なくとも2個の
ヘリックス領域よりなる組換え免疫原ポリペプチドである。このようなポリペプ
チドは1個もしくはそれ以上の異なった型の肺炎球菌からの多重αヘリックス領
域を含む組換えポリペプチドである。
【0039】 本発明に従って、肺炎連鎖球菌から誘導される切形表面結合ポリペプチドより
なる分離ポリペプチドが提供され、前記分離ポリペプチドはそのアミノ酸配列が
一般に配列識別番号1のアミノ酸配列に対応するがコリン結合領域を欠いている
αヘリックス領域を含む。望ましくは、前記分離ポリペプチドは更にαヘリック
ス形成領域のいずれかの自然発生反復をも省略し、また存在するいずれかのHP
Sアミノ酸配列も省いている。
【0040】 本発明の目的は、コリン結合領域が省かれているαヘリックス部分を持つ肺炎
球菌表面結合ポリペプチドよりなる免疫原ポリペプチドを含む免疫原組成物をワ
クチンとして利用する(あるいは診断薬としてあるいは受動ワクチンとして使用
するための抗体を生産する)ことにある。一つの実施例において、肺炎連鎖球菌
からの(機能的相似体と同じく自然あるいは組換え産生された)切形タンパク質
が検討される。より詳細には、生じるいずれのHPS領域も自然タンパク質のコ
リン結合領域も省いている単一αヘリックス部分を持つ肺炎連鎖球菌ポリペプチ
ドが検討される。
【0041】 このような免疫原組成物のとりわけ望ましい実施例はワクチン(あるいは診断
薬もしくはワクチンとして有用な抗体を産生する免疫原)としての使用であり、
ここで免疫原組成物の活性成分は下記のものよりなるグループから選択された少
なくとも1個の部材よりなる分離ポリペプチドである。すなわち (a)配列識別番号3−19から選択されるアミノ酸配列、 (b)(a)に少なくとも90%の同一性、望ましくは(a)に少なくとも9
5%の同一性、またより望ましくは(a)に少なくとも97%の同一性を持つポ
リペプチド、あるいは (c)断片が配列識別番号1であるコンセンサス配列に対応する少なくとも1
個のαヘリックス部分を含み、前記断片がコリン結合領域を含まない(a)もし
くは(b)の断片、 よりなるグループから選択された少なくとも1個の部材よりなる分離ポリペプチ
ドである。望ましくは、このようなワクチンは自然タンパク質でのアミノ酸配列
の一部として生じるコリン結合領域、HPS領域のいずれも含まないポリペプチ
ドを利用する。
【0042】 も一つの望ましい実施例において、配列識別番号1に少なくとも85%の同一
性(望ましくは87%の同一性で、またより望ましくは少なくとも90%の同一
性)を持つアミノ酸配列を含む少なくとも1個の分離ポリペプチドを含むワクチ
ンが提供され、ここで分離ポリペプチドはコリン結合部分を欠いており、適用で
きる場合には更に望ましくはHPS部分を欠いている。望ましいポリペプチドは
更に配列識別番号3−18などよりなるグループから選択されるアミノ酸配列を
持つポリペプチドでαヘリックス領域の5´に位置する1個もしくはそれ以上の
N末端配列を含む。ポリペプチド切形はまた1個もしくはそれ以上のプロリン領
域(図1の領域「P」)およびもしくはスパンニング領域(図1の領域「X」)
を含む。
【0043】 この発明のも一つの見地において、このような免疫原組成物は肺炎球菌感染を
診断する抗体を産生するため、あるいは免疫原組成物の免疫原に対する抗体の高
力価を維持するための追加免疫ワクチンと同様にこのような肺炎球菌感染の予防
およびもしくは処置のためのワクチンを産生するために利用される。
【0044】 他の抗原が肺炎球菌感染の診断および予防およびもしくは処置のための抗原を
産生するために考慮される一方、改良されあるいはより効果的なワクチンの必要
性が存在する。このようなワクチンは表面結合ポリペプチドを持つ肺炎球菌で媒
介された細菌感染を予防する効果を改良し高めなければならない。更に不必要な
費用を避けある範囲での肺炎球菌血清型に対する広範な防御を提供するために、
各種の型の肺炎球菌で高度に保存された部分である肺炎球菌表面結合ポリペプチ
ドの部分に対応する免疫原アミノ酸配列を含むポリペプチドの必要性が存在する
。望ましくは、このようなポリペプチドはコリン結合領域およびもしくはHPS
領域などのような自然ポリペプチドの他の部分に対応するアミノ酸配列の包含を
避ける。
【0045】 病原性肺炎球菌による感染に防御を提供する高力価特異的抗血清を刺激し、ま
た診断試薬として使用するために、肺炎球菌の表面に結合するポリペプチドの高
度に保存された部分よりなる改良された抗原組成物への必要性が存在する。
【0046】 このような点に関して、この発明の切形ポリペプチド、機能変異体、相似体、
および組換え産生切形ポリペプチドは細菌の病原種に免疫性を与えることのでき
る抗体の産生を刺激するワクチン組成物を調製するための免疫原として有用であ
る。更に、抗原成分としての精製タンパク質を含むワクチンを調製することは従
来の技術で公知である。
【0047】 一般に、ワクチンは水溶液あるいは懸濁液の形態で注入可能医薬品として調剤
される。オイルベースのワクチンも吸入用品として公知である。使用前に溶解あ
るいは懸濁される固形形態のものも処方される。活性成分として相溶性であり薬
剤用途として受入れられる薬剤担体が一般に加えられる。このような担体は必ず
しもそれに限定されないが、水、食塩水、デキストロース、あるいはグリセロー
ルを含む。担体の組合せも使用できる。
【0048】 ワクチン組成物は更にpHを安定させ、ワクチンの効率を改良するのに役立ち
得るアジュバント、湿潤剤あるいは乳化剤として機能させるために追加の物質を
含む。
【0049】 ワクチンは一般に非経口投与に処方され、皮下もしくは静脈内に注入される。
このようなワクチンは従来技術で公知の方法を使用して坐薬あるいは経口投与用
にも処方される。
【0050】 病原菌に免疫を与えるのに十分なワクチン量は当業者に公知の方法で決定され
る。この量はワクチン受容者の特性と必要とされる免疫水準に基づき決定される
であろう。典型的には投与されるワクチン量は熟練の医者の判断に基づき決定さ
れるであろう。ワクチンが皮下あるいは筋肉内注入で投与される場合には50μ
g乃至500μgの範囲の精製タンパク質が与えられる。
【0051】 「それを必要とする患者」という用語は、CbpAあるいは同様のものを産生
する病原性肺炎球菌、望ましくは肺炎連鎖球菌に感染する、あるいは同様に感染
しようとするヒトを引用する(しかしマウスモデルはある状況下でこのような患
者をシミュレーションするのに利用することができる)。
【0052】 ワクチンとしての使用に加えて、本発明のポリペプチドは受動免疫療法での使
用のため、診断用試薬に使用するため、およびアフィニティクロマトグラフィな
どの他のプロセスで試薬として使用するために、抗体の産生を刺激する免疫原と
して使用できる。
【0053】 前に記載の免疫原ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは更に本発明
のポリペプチドの精製を可能にするマーカー配列に枠組として融合したコード配
列を持つ。マーカー配列は、例えば細菌宿主の場合マーカーに融合した成熟ポリ
ペプチドの精製を提供するpQE−9ベクターにより供給されたヘキサヒスチジ
ンタグ、あるいは例えば哺乳類宿主、例えばCOS−7細胞が使用される時には
マーカー配列は赤血球凝集素タグ(HAタグ)であることもある。HAタグはイ
ンフルエンザ赤血球凝集素タンパク質から誘導されるエピトープに対応する(ウ
イルソン、I.他、細胞、37:767(1984))。
【0054】 この発明に基づく肺炎連鎖球菌ポリペプチドにあるαヘリックスアミノ酸分節
の多重コイル構造(らせん構造)は相互に関してプロリン富化領域の位置により
決定される。更に2個もしくはそれ以上のαヘリックス構造の間に選択的に位置
する「X」領域はコイル構造内でのコイルの形成に役割を果すことができる。標
準三次元タンパク質モデル化はこのような構造の相対的形状を決定するために利
用することができる。コンピュータプログラムの一例で、こうした三次元タンパ
ク質モデル化に有用なペアコイル・スコアリング・フォーム・プログラム(「ペ
アコイルプログラム」)がバーガー、他、全米科学アカデミー紀要、(アメリカ
合衆国)、92:8259−8263(1995年8月)に記載されている。ペ
アコイルプログラムはアミノ酸配列でらせんコイル領域の位置を予言するために
数学アルゴリズムを利用するコンピュータプログラムについて記載している。こ
のようなコンピュータプログラムの更なる例としてはウルフ、他、タンパク質科
学、6:1179−1189に記載されており、これはマルチコイル・スコアリ
ング・フォーム・プログラム(「マルチコイルプログラム」)と呼ばれる。マル
チコイルプログラムはペアコイルアルゴリズムを基礎にし二量体および三量体ら
せんコイルを位置付けるために有用である。
【0055】 望ましい見地において、この発明はコリン結合領域を持つ自然表面結合ポリペ
プチドの包含を避けるために肺炎連鎖球菌種宿主以外の宿主細菌細胞でのこのよ
うなポリペプチドの組換え産生を提供する。望ましい宿主はこの発明のポリペプ
チドが細胞から分泌されるような条件下で培養できるこのような細菌種である。
【0056】 本発明はまたコリン結合アミノ酸配列をコード化する領域の不在の下で高度に
保存されたαヘリックスアミノ酸配列を含むこの種の発明の1個もしくはそれ以
上のポリペプチドを含むベクター、この発明のベクターで遺伝子操作される宿主
細胞、および分離され事実上免疫原として純粋形態での組換え技術によるこのよ
うな免疫原ポリペプチドの産生に関する。
【0057】 宿主細胞は、例えばクローニングベクターあるいは発現ベクターであるこの宿
主の高度に保存されたαヘリックス領域を含むがコリン結合領域を持たないポリ
ペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含むベクターで遺伝子操作(形質導
入あるいは形質転換もしくは形質移入)される。ベクターは例えばプラスミド、
ウイルス粒子、ファージ等の形態にある。遺伝子操作宿主細胞はプロモーターを
活性化し、形質転換細胞を選択しあるいはこのようなポリペプチドをコード化す
るポリヌクレオチドを増幅するのに適するように修飾された従来の栄養培地で培
養できる。温度、pHその他の培養条件は発現のために選択された宿主細胞でこ
れまでに使用されたものであり、通常の当業者にとっては明白なものであろう。
【0058】 ベクターは染色体、非染色体および合成DNA配列、例えばSV40の誘導体
;細菌プラスミド;ファージDNA;バキュロウイルス;酵母プラスミド;プラ
スミドとファージDNAの組合せ、ワクシニア、DNA,アデノウイルス,鶏痘
ウイルス,仮性狂犬病などのウイルスDNAを含む。しかしいずれか他のベクタ
ーもそれが複製可能で宿主に生存する限りにおいて使用できる。
【0059】 適切なDNAは各種の手順によりベクターに挿入される。一般にDNA配列は
従来公知の手順で適切な制限エンドヌクレアーゼ部位に挿入される。このような
手順は当業者の範囲内にあるものと見做される。
【0060】 発現ベクターにあるDNA配列はmRNA合成に向かうように適切な発現制御
配列(プロモーター)に操作的に結合される。このようなプロモーターの代表例
としては以下のものが言及されるであろう。すなわち、LTRあるいはSV40
プロモーター、大腸菌lacあるいはtrp、ファージラムダPLプロモーター および原核あるいは真核細胞もしくはそのウイルスにある遺伝子の発現を制御す
るものとして知られる他のプロモーターである。発現ベクターはまた翻訳開始あ
るいは転写終結のためのリボソーム結合部位を含む。ベクターはまた発現を増幅
するための適切な配列を含む。
【0061】 加えて、発現ベクターは真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸レダクターゼある
いはネオマイシン耐性など、もしくは大腸菌でのテトラサイクリンあるいはアン
ピシリン耐性などの形質転換宿主細胞の選択のための表現型形質を提供する1個
もしくはそれ以上の選択マーカー遺伝子を望ましくは含む。
【0062】 前に記載の適切なDNA配列、同じく適切なプロモーターあるいは制御配列を
含むベクターは宿主がタンパク質を宿主が発現できるように適切な宿主を形質転
換するために使用できる。
【0063】 適切な宿主の代表的な例は以下の通りである。大腸菌、ストレプトミセス、ネ
ズミチフス菌などの細菌細胞;酵母などの真菌細胞;ショウジョウバエS2およ
びスポドプテラSf9などの昆虫細胞;CHO,COSあるいはバウエス黒色腫
などの動物細胞;アデノウイルス;植物細胞など。適切な宿主の選択はここでの
教示から当業者の範囲内にあるものと見做される。
【0064】 より詳細には、本発明は更に前に広範に記載されているように1個もしくはそ
れ以上の配列よりなる組換え構築物を含む。構築物は前方向あるいは逆方向にこ
の発明の配列が挿入されたプラスミドあるいはウイルスベクターなどのようなベ
クターを含む。この実施例の望ましい見地において、この構築物は更に例えば配
列に操作的に結合されたプロモーターを含む調節配列よりなる。適切なベクター
とプロモーターの大多数は当業者にとって公知であり、商業的に利用できる。下
記のプロモーターが実施例により提供される。細菌性のもの:pQE70,pQ
E60,pQE−9(キアーゲン,インコーポレイテッド),pbs,pD10
,ファージスクリプト,プサイX174,pブルースクリプトSK,pbsks
,pNH8A,pNH16a,pNH18A,pNH46A(ストラータジーン
),ptrc99a,pKK223−3,pKK233−3,pDR540,p
RIT5(ファルマシア)。真核細胞系;pWLNEO,pSV2CAT,pO
G44,pXT1,pSG(ストラータジーン),pSVK3,pBPV,pM
SG,pSVL(ファルマシア)。しかしいずれのプラスミドあるいはベクター
でもそれらが複製可能であるかもしくは宿主で生存可能である限り使用すること
ができる。
【0065】 プロモーター領域は、CAT(クロラムフェニコールトランスフェラーゼ)ベ
クターあるいは他のベクターを選択マーカーと共に使用していずれかの望ましい
遺伝子から選択することができる。2個の適切なベクターはpKK232−8と
pCM7である。特に指名された細菌プロモーターはlacI,lacZ,T3
,T7,gpt,ラムダPR,PLおよびTRPを含む。真核プロモーターはCM
V極初期、HSVチミジンキナーゼ、初期および後期SV40,レトロウイルス
からのLTR,およびマウスメタロチオネインIを含む。適切なベクターとプロ
モーターの選択は従来の通常の技術水準の範囲内に十分ある。
【0066】 更なる実施例において、本発明は前に記載の構築物を含む宿主細胞に関する。
宿主細胞は哺乳類細胞などのより高度な真核細胞、あるいは酵母細胞などのより
低次の細胞であることができ、あるいは宿主細胞は細菌細胞などの原核細胞であ
ることもある。構築物の宿主細胞への導入はリン酸カルシウム形質移入、DEA
Eデキストラン媒介移入あるいは電気穿孔法により実施することができる(デー
ビス、L.、ジブナー、M.、バッティ、I.、分子生物学における基本方法(
1986))。
【0067】 宿主細胞における構築物は組換え配列によりコード化される遺伝子産物を産生
するために従来の方法で使用することができる。選択肢として、この発明のポリ
ペプチドは従来のペプチド合成機により合成で産生することができる。
【0068】 成熟タンパク質は適切なプロモーターの制御の下で哺乳類細胞、酵母、細菌、
あるいは他の細胞内で発現することができる。無細胞翻訳システムも本発明のD
NA構築物から誘導されるRNAsを用いてこのようなタンパク質を産生するた
めに使用することができる。原核および真核宿主と一緒に使用するための適切な
クローニングおよび発現ベクターはサムブルック、他、分子クローニング:実験
室マニュアル、第2版、コールド・スプリング・ハーバー、ニューヨーク(19
89)に記載されており、この開示も引用例としてここにとり込まれている。
【0069】 高度な真核類による本発明のポリペプチドをコード化するDNAの転写はエン
ハンサー配列をベクターに挿入することにより増加する。エンハンサーはその転
写を増加するプロモーター上で作用する通常約10乃至300塩基対であるDN
Aのシス作用エレメントである。その例は、複製起点塩基対100乃至270の
後期サイドのSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期プロモーターエ
ンハンサー、複製起点の後期サイドのポリオーマエンハンサー、およびアデノウ
イルスエンハンサーである。
【0070】 一般に組換え発現ベクターは宿主細胞、例えば大腸菌のアンピシリン耐性遺伝
子とビール出芽酵母S.cerevisiae TRP1遺伝子、および下流構
造配列の転写に向ける高度に発現された遺伝子から誘導されたプロモーターなど
宿主細胞の形質転換を可能にする複製起点と選択マーカーを含むであろう。この
ようなプロモーターはとりわけ3−ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)など
のオペロンコード化解糖酵素、α因子、酸性ホスファターゼ、熱ショックタンパ
ク質などである。異種構造配列は翻訳開始および終結配列と共に適切な相でアセ
ンブリーされる。選択肢として、異種配列は望ましい特性、例えば発現される組
換え産物の安定化と単純化された純度を付与するN末端同一化ペプチドを含む融
合タンパク質をコード化できる。
【0071】 細菌使用に有用な発現ベクターは望ましいタンパク質を適切な翻訳開始シグナ
ルと終結シグナルと共にコード化する構造DNA配列を機能プロモーターと共に
操作可能読取り相に挿入することで構築される。ベクターはベクターの維持を確
実にし、もし望ましければ宿主内に増幅を提供するために1個もしくはそれ以上
の表現型選択マーカーおよび複製起点よりなるであろう。形質転換のための適切
な原核宿主は、大腸菌、枯草菌、ネズミチフス菌、およびシュードモナス、スト
レプトミセス、連鎖球菌属にある各種の種を含むが、他のものも選択の対象とし
て使用される。
【0072】 代表的ではあるがそれを限定するものではない例として、細菌用途としての有
用な発現ベクターは周知のクローニングベクターpBR322(ATCC370
17)の遺伝子エレメントを含む商業的に利用可能なプラスミドから誘導される
選択マーカーと細菌複製起点を含むことができる。このような商業的ベクターは
、例えばpKK223−3(ファルマシア・ファイン・ケミカルズ、ウプサラ、
スウェーデン)およびGEM1(プロメガ・バイオテック、マジソン、ウィスコ
ンシン、アメリカ合衆国)を含む。これらpBR322「バックボーン」部分は
適切なプロモーターと発現される構造配列と組合される。
【0073】 適切な宿主菌種の形質転換と適切な細胞密度への宿主菌種の成長に続き、選択
プロモーターは適切な手段(例えば温度シフトあるいは化学的誘導)により誘導
され細胞は追加の期間培養される。
【0074】 細胞は典型的には遠心分離で収穫され、物理的あるいは化学的手段で分断され
、生成粗抽出物は更なる精製のために保持された。
【0075】 タンパク質発現に使用される微生物細胞は、凍結解凍サイクル、音波処理、フ
レンチプレス、機械的分断、あるいは細胞溶解剤の使用などを含むいずれかの従
来の方法で分断され、これらの方法は当業者にとっては周知である。しかし望ま
しいものは、この発明のポリペプチドを分解し培養培地からポリペプチドの回収
を可能にする宿主細胞である。
【0076】 各種の哺乳類細胞培養システムも組換えタンパク質を発現するのに使用できる
。哺乳類発現システムの例はグラズマン、細胞、23:175(1981)によ
り記載されたサル腎臓腺維芽細胞のCOS−7系、および、例えばC127、3
T3、CHO、HeLa、およびBHK細胞系などの適合ベクターを発現できる
他の細胞系を含む。哺乳類発現ベクターは複製起点、適切なプロモーターとエン
ハンサー、およびいずれかの必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、
スプライス供与者と受容者部位、転写終結配列、および5´フランキング非転写
配列を含む。SV40スプライスから誘導されるDNA配列、およびポリアデニ
ル化部位は必要とされる非転写遺伝子エレメントを提供するために使用される。
【0077】 ポリペプチドは周知のタンパク質回収精製方法により細胞培養物から回収およ
びもしくは精製され得る。このような方法は硫酸アンモニウムあるいはエタノー
ルによる沈殿、酸抽出、陰イオンあるいは陽イオン交換クロマトグラフィ、ホス
ホセルロースクロマトグラフィ、疎水性相互作用クロマトグラフィ、アフィニテ
ィクロマトグラフィ、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィおよびレクチンク
ロマトグラフィを含む。成熟タンパク質の配置を完成するために必要に応じてタ
ンパク質の再生段階を使用することができる。これに関してシャペロンがそのよ
うな再生手順で使用される。最後に、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)
を最終精製段で使用できる。
【0078】 本発明の免疫原とし有用であるポリペプチドは自然精製産物であり、あるいは
化学合成手順の産物であり、もしくは原核あるいは真核宿主からの組換え技術に
より(例えば細菌、酵母、高次の植物、昆虫および哺乳類細胞の培養により)産
生される。組換え産生手順で採用された宿主に依存して、本発明のポリペプチド
は糖鎖形成されあるいは糖鎖形成されない。とりわけ望ましい免疫原は単一で高
度に保存されるαヘリックス領域を含むがコリン結合領域あるいはHPS領域を
含まない切形肺炎球菌ポリペプチドである。従って、このようなポリペプチドは
(このようなポリペプチドが誘導された肺炎連鎖球菌種に加えて)他の肺炎球菌
細菌種に結合しなければならず、またこのような肺炎連鎖球菌に対するワクチン
は他の肺炎球菌感染に対し保護を与えるものでなければならない。
【0079】 個別に発現されたαヘリックス含有ポリペプチドの分離のための手順は従来技
術で公知である組換え発現と分離の方法により分離される。このような分離のた
めの典型的な例はタンパク質の保存領域に、あるいはタンパク質構造の部分とし
て発現されるHisタグもしくは切断可能リーダーあるいは末端部に対する抗体
を利用する。
【0080】 ポリペプチド、その断片あるいは他の誘導体、もしくはその相似体、あるいは
それらを発現する細胞はその抗体を産生する免疫原として使用することができる
。これらの抗体は、例えばポリクローナルあるいはモノクローナル抗体である。
本発明は更にキメラ、一本鎖、およびヒト化抗体、同じくFab断片、もしくは
Fab発現ライブラリーの産物を含む。従来技術で公知である各種の手順はこの
ような抗体および断片の産生に使用される。
【0081】 本発明の配列に対応するポリペプチドに対して生成された抗体は、ポリペプチ
ドの動物への直接注入により、あるいはポリペプチドの動物への、望ましくは非
ヒトへの投与により得ることができる。このようにして得られた抗体は、次いで
ポリペプチド自身と結合する。このようにしてポリペプチドの断片のみをコード
化する配列ですら全自然ポリペプチドと結合する抗体を産生するために使用する
ことができる。
【0082】 モノクローナル抗体の調製のために、連続細胞系培養により産生された抗体を
提供するいずれの技術も利用できる。実施例はハイブリドーマ技術(ケーラーお
よびミルシュタイン、1975、ネイチャー、ハイブリドーマ技術、256:4
95−497)、トリオーマ技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術(コズボー、
他、1983、今日の免疫学、4:72)、およびヒトモノクローナル抗体を産
生するEBV−ハイブリドーマ技術を含む(コール、他、1985、モノクロー
ナル抗体と癌療法、アラン・R.リス、インコーポレイテッド、pp77−96
)。
【0083】 一本鎖抗体の産生に関し記載された技術(合衆国特許第4,946,778号
)は本発明の免疫原ポリペプチド産物に対する一本鎖抗体を産生するために適用
され得る。更に遺伝子導入マウスは本発明の免疫原ポリペプチド産物にヒト化抗
体を発現するために使用される。
【0084】 前の記載および以下に続く実施例、同じくここに含まれる図についての理解を
促進するために、以下の表1は配列識別番号3−18のポリペプチドおよびそれ
らのものをコード化するポリヌクレオチド(それぞれ配列識別番号20−35)
の細菌出所を説明するものである。細菌の名称およびもしくは型は特定され、そ
の帰属の承認あるいは出所が紹介されている。細菌のこのような型からの配列は
実施の目的のみのものであり、何故ならここに記載されたようにプローブおよび
もしくはプライマーを利用することにより、類似の型の他の配列は従来技術のみ
を利用することにより容易に得られるからである。
【0085】
【表1】 本発明は更に以下の実施例と関連して説明されるであろう。しかし、本発明は
そのような実施例で限定されるものでないことは理解されるべきである。特に指
定した場合を除き、すべての部分あるいは量は重量によるものである。
【0086】
【発明を実施するための最良の形態】
実施例1 CbpA切形タンパク質ベクターの産出 A.全長CbpA用ベクター(NR1XR2PC) 毒性血清型4肺炎連鎖球菌菌株、ノルウェー4(I.アーエルエ、国立公衆衛
生研究所、オスロー、ノルウェーから得たもの)が全長CbpAをコード化する
ポリヌクレオチドを増幅するためのゲノム鋳型の源として使用された。全長Cb
pAは以下に記載されたPCRプライマーSJ533とSJ537で増幅された
【0087】 退化前進プライマーSJ533はH.R.マシュア(セイント・ジュード・チ
ルドレンズ・リサーチ・ホスピタル、メンフィス、テネシー)により提供された
CbpA N末端配列XENEGに基づき設計された。SJ533プライマー=
5´GGC GGA TCC ATG GA(A,G) AA(C,T) GA
(A,G) GG 3´。これはBamHIおよびNcoI制限部位の両方とA
TG出発コドンをとり込む。
【0088】 3´逆プライマーSJ537=5´GCC GTC GAC TTA GTT
TAC CCA TTC ACC ATT GGC 3´ このプライマーはクローニング目的のためのSa1I制限部位とCbpAから
の自然停止コドンをとり込み、組織内で生成されたタイプ4とR6X配列に基づ
いている。
【0089】 SJ533とSJ537でゲノムDNA鋳型から生成されたPCR産物はBa
mHIとSa1Iで消化され、BamHI、XbaIおよびSmaIで消化され
たpQE30発現ベクター(キアーゲン、インコーポレイテッド)にクローンさ
れた。タイプR6X鋳型は全長ベクターPMI581に帰着し、またタイプ4鋳
型DNAは全長ベクターPMI580に帰着した。
【0090】 B.CbpA切形タンパク質用ベクター(NR1XR2) 第2アミノ反復の末端(タイプ4配列の核酸1228)にある自然発生Pvu
II部位は遺伝子のアミノ末端のみを含むCbpAの切形版を創り出すために利
用された。切形クローンを創るために全長クローンpMI580(タイプ4)あ
るいはpMI581(R6X)がPvuIIとXbaIで消化され、発現ベクタ
ーの一部を伴うアミノ末端がアガロースゲル上でサイズ(排除クロマトグラフィ
)により分離された。pQE30はXbaIとSmaIで消化され、ベクターの
他の半分に対応するバンドもまたアガロースゲル上でサイズ選択された。2個の
半分のものは連結されクローンは制限消化により同定され、次いで発現された。
この場合、利用された停止コドンは発現ベクター内にあり、そのため発現された
ベクターはクローニング部位の5´と3´末端で追加のアミノ酸の故で予想サイ
ズよりも大きいものとなる。
【0091】 C.CbpA切形タンパク質用ベクター(NR1X) 同じような戦略がCbpA第1アミノ反復のみを発現するために使用された。
ここでは2個のアミノ反復(タイプ4配列の核酸856)の間の自然発生Xmn
I部位が利用された。CbpA全長クローンpMI580がXmnIとAatI
Iで消化された。再び2個のサイズ断片は連結され、クローンは制限消化でスク
リーンされかつ発現された。
【0092】 実施例2 発現ベクターからのCbpA切形タンパク質の発現 すべてのタンパク質は大腸菌発現ベクターpQE30を用いてQia発言者シ
ステム(キアーゲン)内で実施例1A−1Cに記載されたベクターから発現され
、アミノ末端His6タグされたタンパク質は抗ヒスチジン抗体遺伝子特異的抗
体の両方を用いてウエスタン分析で検出される。
【0093】 発現されたCBP切形は以下の通り精製された。
【0094】 組換えプラスミドを含む平板培養細菌から単一コロニーが選択され、一晩37
℃でカナマイシン50ug/mlとアンピシリン100ug/mlを加えたLB
緩衝液6.0mlで成長された。この6.0ml培養物は前記濃度の抗生物質L
B,1Lに加えられた。培養物はA600=〜0.400になるまで撹拌された。 IPTG,1Mが最終濃度1mMになるように培養物1Lに加えられた。培養物
は次いで37℃で3−4時間撹拌された。1L培養物はモデルJ−6B遠心分離
器で4000rpmで円錐チューブ250ml内で15分回転された。上澄みが
廃棄されペレットは使用まで−20℃で保存された。
【0095】 1Lのペレットは50mMのNaH2PO4,25ml,トリス10nM,Gu
Cl,6M,NaCl,300mM,pH8.0(緩衝液A)に再懸濁された。
この混合物は次いで室温で30分回転された。混合物は次いでマイクロチップを
使用して2回、30秒、50%のデューティサイクルでアウトプット設定を7に
して超音波処理を受けた(ビブラセル・ソニケーター、ソニックス・アンド・マ
テリアルス、インコーポレイテッド、ダンベリー、コネティカット)。混合物は
5分、10kでJA20ローターで回転されまた上澄みは除去廃棄された。上澄
みはグラディフラック・システム(ファルマシア・バイオテック、ウプサラ、ス
ウェーデン)に付加された10mlのタロンレジンカラム(クローンテック、パ
ロアルト、カリフォルニア)に装荷された。カラムは緩衝液A100mlで平衡
にされ、この液200mlで洗浄された。最終標的緩衝液として100%のNa
2PO4,50mM,尿素8M,MES20mM,pH6.0(緩衝液B)を用
いるpH勾配に基づく量が全体で100mlの量で流された。タンパク質は30
%緩衝液Bで溶離した。溶離ピークが収集されプールされた。
【0096】 構造復元(リフォールディング)のために、透析が2L量のPBSで室温で約
3時間、分子量カットオフを14,000にした透析チュービングを用いて行わ
れた。サンプルは次いで一晩2LのPBSを用いて4℃で透析された。追加の緩
衝液交換はタンパク質の濃縮の間にセントリプレップ−30回転カラムを用いて
回転レテンテートと再回転物にPBSを加えることにより達成された。タンパク
質濃度はBCAタンパク質検定を用いて決定され、純度はクーマシー染色4−2
0%SDS−PAGEゲルを用いて視覚化された。
【0097】 実施例3 抗CbpA切形NR1XR2抗血清での受動防御 A.ラビット免疫血清の生成 CbpA切形に対するラビット免疫血清がコバンス(デンバー、ペンシルバニ
ア)で生成された。免疫前血清の収集に続き、ニュージーランド白ラビット(#
ME101)がフロイント完全アジュバント内で(483:58から調製される
αヘリックスIとαヘリックスIIアミノ酸N末端反復の両方を含む)CbpA切
形NR1XR2、250μgで免疫化された。ラビットはフロイント不完全アジ
ュバントで21日にCbpA切形125μgの追加免疫を受け、31日と52日
に瀉血された。
【0098】 B.マウスでの受動防御 C3H/HeJマウス(マウス5匹/1グループ)がラビット血清の無菌PB
Sでの1:2希釈(免疫前あるいは31日免疫血清)100μlで腹腔内で受動
免疫された。血清投与1時間後、マウスは1600cfuの毒性血清型6B、肺
炎連鎖球菌、菌株SP317(H.R.メイシュアから得たもの)で攻撃された
。マウスは14日間生存をモニターされた。
【0099】 CbpA切形NR1XR2タンパク質で強化されたラビット免疫血清で免疫化
マウスの80%は14日間の攻撃に生存した(図2)。免疫前ラビット血清で免
疫化されたすべてのマウスは7日までに死んだ。
【0100】 C.マウスでの受動防御(高次攻撃用量) C3H/HeJマウス(マウス10匹/1グループ)がラビット血清の無菌P
BSでの1:2希釈(免疫前あるいは52日免疫血清)100μlで腹腔内で受
動免疫された。血清投与の1時間後、マウスは3450cfuの毒性血清型6B
、肺炎連鎖球菌、菌株SP317で攻撃された。マウスは10日間生存をモニタ
ーされた。
【0101】 CbpA切形NR1XR2タンパク質で強化されたラビット免疫血清で免疫化
されたマウスの100%が10日間の攻撃に生存した(図3)。免疫前ラビット
血清で免疫化されたマウスの90%は10日に死んだ。
【0102】 D.マウスでの受動防御(高毒性に対するもの) C3H/HeJマウス(マウス10匹/1グループ)がラビット血清の無菌P
BSでの1:2希釈(免疫前あるいは52日免疫血清)100μlで腹腔内で受
動免疫された。血清投与の1時間後、マウスは580cfuの毒性血清型6B、
肺炎連鎖球菌、菌株SPSJ2(P.フリン、セイント・ジュード・チルドレン
ズ・リサーチ・ホスピタル、メンフィス、テネシーにより提供されたもの)で攻
撃された。マウスは10日間生存をモニターされた。
【0103】 CbpA切形NR1XR2タンパク質で強化されたラビット免疫血清で免疫化
されたマウスの50%が10日間の攻撃で生存した(図4)。免疫前ラビット血
清で免疫化されたマウスのすべては8日に死んだ。
【0104】 これらのデータはCbpAに特異的な抗体が全身性肺炎球菌感染に対して防御
的であることを示している。データは更に、コリン結合反復を欠いている切形タ
ンパク質NR1XR2に特異的な抗体が防御に十分であったことから、コリン結
合領域は必ずしも防御に必要ではないことも示している。加えて、血清型4配列
に基づく組換えCbpAタンパク質に対して向けられる血清も血清型6Bの2個
の異なる菌株による攻撃に対し防御的であった。
【0105】 実施例4 抗CbpA切形タンパク質NR1XとNR1XR2での能動防御 A.NR1X切形ワクチン接種での能動防御 C3H/HeJマウス(マウス10匹/1グループ)が(フロイント完全アジ
ュバント50μlを加えたPBS50μlでの15μgの)CbpA切形タンパ
ク質NR1Xで腹腔内で免疫化された。10匹の模擬免疫マウスのグループはP
BSとアジュバントを受けた。第2の免疫化は4週後にフロイント不完全アジュ
バントと共に15μgのタンパク質を腹腔内に投与された(模擬グループはPB
SとIFAを受けた)。血液は免疫応答を分析するために3,6,9週に吸い出
された(後眼窩出血)。9週で10匹のCbpA免疫化マウスからのプール血清
のエリザ終点抗CbpA切形力価は、4,096,000であった。模擬免疫化
マウスからの血清には抗体は検出されなかった。マウスは10週に560CFU
の血清型6B、肺炎連鎖球菌菌株SPSJ2で攻撃された。マウスは14日間生
存をモニターされた。
【0106】 CbpA切形タンパク質NR1Xで免疫化されたマウスの80%は14日間の
攻撃に生存した(結果は図5で示される)。模擬免疫マウスはすべて8日までに
死んだ。
【0107】 B.NR1XR2切形ワクチン接種での能動防御 C3H/HeJマウス(マウス10匹/1グループ)は(フロイント完全アジ
ュバント50μlをプラスしたPBS50μl内で150μgの)CbpA切形
タンパク質NR1XR2で腹腔内で免疫化された。10匹の対照免疫化マウスの
グループは肺炎球菌、組換えタンパク質SP90とアジュバントを受けた。第2
回免疫化はフロイント不完全アジュバントと共に15μgのタンパク質を腹腔内
で投与された。免疫応答の分析のために3,6,9週に血液が吸い出された(後
眼窩出血)。9週での10匹のCbpA免疫化マウスからのプール血清のエリザ
終点抗CbpA切形力価は、4,096,000であった。マウスは680CF
U血清型6B、肺炎連鎖球菌菌株SPSJ2で10週に攻撃された。マウスは1
4日間生存をモニターされた。
【0108】 CbpA切形タンパク質NR1XR2で免疫化されたマウスの50%は14日
間の攻撃に生存した(結果は図6で示される)。対照免疫化マウスはすべて9日
までに死んだ。
【0109】 これらのデータは組換えCbpA切形タンパク質での免疫化が全身性肺炎球菌
感染と死に対して防御できる特異的抗体の産生を誘い出すことを示している。こ
のデータは更に、免疫原が切形タンパク質NR1XとNR1XR2であったため
に防御のためのコリン結合領域は不必要であることを示している。更にまたこの
結果は、単一アミノ末端反復が防御応答を誘い出すのに十分であることを示唆し
ている。組換え肺炎球菌タンパク質が血清型4DNA配列に基づき生成されまた
血清型6B分離物での攻撃に続く防御が観察されたように交差防御が提示される
【0110】 本発明の数多くの修飾と変化が前記の教示の光の下で可能であり、従って前記
の請求項の範囲内でこの発明は特に記載されたもの以外にも実施することができ
る。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 肺炎球菌CBPタンパク質の図。これはN末端からC末端までに
わたりそれぞれ、(a)N末端配列、(b)あるCBPポリペプチドには存在し
ない潜在的αヘリックス形成領域保存分節(R1)の一つ、(c)2個の保存α
ヘリックス分節(X)をブリッジするアミノ酸の選択的小ブリッジ配列、(d)
第1のコンセンサス配列(配列識別番号1に対応するもの)に関連する第2の潜
在的αヘリックス形成領域コンセンサス配列(R2)、(e)プロリン富化領域
配列、(f)コリン結合反復領域、および(g)C末端尾部配列を示す。関係す
る場合には、任意のHPS配列はプロリン富化配列の5´およびR1の3´,X
、およびもしくはR2に自然に生じる。
【図2】 31日ラビット抗血清により肺炎球菌CBP切形ポリペプチド、
NR1XR2(プロリン領域とコリン結合領域の両方を欠いているが2個の保存
αヘリックス領域R1とR2を含む切形)に提供された1600cfu毒性血清
型6B肺炎連鎖球菌SP317(マウス内)に対する受動免疫防御結果の報告。
攻撃前に切形抗血清で免疫化されたマウスの80%は14日観察期間生存した。
それに反して、対照血清(免疫前ラビット血清)で免疫化されたすべてのマウス
は7日までに死んだ。
【図3】 52日ラビット抗血清により肺炎球菌CBP切形ポリペプチド、
NR1XR2(プロリン領域とコリン結合領域の両方を欠いているが2個の保存
αヘリックス領域R1とR2を含む切形)に提供された3450cfu毒性血清
型6B肺炎連鎖球菌SP317(マウス内)に対する受動免疫防御結果の報告。
攻撃前に切形抗血清で免疫化されたマウスの100%は10日観察期間生存した
。それに反して、対照血清(免疫前ラビット血清)で免疫化された90%のマウ
スは10日に死んだ。
【図4】 31日ラビット抗血清により肺炎球菌CBP切形ポリペプチド、
NR1XR2(プロリン領域とコリン結合領域の両方を欠いているが2個の保存
αヘリックス領域R1とR2を含む切形)に提供された580cfu毒性血清型
6B肺炎連鎖球菌SPSJ2(マウス内)に対する受動免疫防御結果の報告。攻
撃前に切形抗血清で免疫化されたマウスの50%は10日観察期間生存した。そ
れに反して、対照血清(免疫前ラビット血清)で免疫化されたすべてのマウスは
8日までに死んだ。
【図5】 肺炎球菌CBP切形ポリペプチド、NR1X(第2保存αヘリッ
クス領域R2、同じくプロリン領域とコリン結合領域の両方を欠いている切形)
での免疫化により提供された560cfu毒性血清型6B、肺炎連鎖球菌SPS
J2(マウス内)に対する能動免疫防御結果の報告。攻撃前にNR1X CBP
切形で能動免疫化されたマウスの80%は14日観察期間生存した。それに反し
て、PBSとアジュバントの対照(模擬マウス)で免疫化されたすべてのマウス
は8日までに死んだ。
【図6】 肺炎球菌CBP切形ポリペプチド、NR1XR2(プロリン領域
とコリン結合領域の両方を欠いているが、2個の保存αヘリックス領域R1とR
2を含む切形)での免疫化により提供された680cfu毒性血清型6B、肺炎
連鎖球菌SPSJ2(マウス内)に対する能動免疫防御結果の報告。攻撃前にN
R1XR2 CBP切形で能動免疫化されたマウスの50%は14日観察期間生
存した。それに反して、対照(SP90)タンパク質とアジュバントで免疫化さ
れたすべてのマウスは9日までに死んだ。
【図7】 各種の型の肺炎連鎖球菌からのCBPポリペプチドのアミノ末端
の整列報告。コンセンサス配列は比較の各列(行のセット)のトップで報告され
る。比較のためのコンセンサス配列は「多数」配列としてリストされている(配
列識別番号36)。一つの文字コードは「もっとも適した」比較のために整列さ
れる配列を表すために利用され、ここで配列にあるダッシュは隣接配列の間置き
ギャップを示す。
【図8】 図7に記載されそこで設定されたアミノ酸配列の配列対間隔の表
示。同一性残基量表のクラスタル法(コンピュータ・アルゴリズム)が使用され
る。このような比較のためのパーセント類似性が図7で設定されたアミノ酸配列
について報告される。
【図9】 各種の型の肺炎連鎖球菌からのCBPポリペプチドのアミノ酸配
列にある第1ヘリックス領域に対する整列報告。コンセンサス配列は比較の各列
(行のセット)のトップで報告される。比較のためのコンセンサス配列は「多数
」配列としてリストされている(配列識別番号38)。一つの文字コードは「も
っとも適した」比較のために整列される配列を表すために利用され、ここで配列
にあるダッシュは隣接配列の間置きギャップを示す。
【図10】 図9に記載されそこで設定されたアミノ酸配列の配列対間隔の
表示。同一性残基量表のクラスタル法が使用される。このような比較のためのパ
ーセント類似性が図9で設定されたアミノ酸配列について報告される。
【図11】 各種の型の肺炎連鎖球菌からのCBPポリペプチドのアミノ酸
配列にある領域Xに対する整列報告。コンセンサス配列は比較の各列(行のセッ
ト)のトップで報告される。比較のためのコンセンサス配列は「多数」配列とし
てリストされている(配列識別番号37)。一つの文字コードは「もっとも適し
た」比較のために整列される配列を表すために利用され、ここで配列にあるダッ
シュは隣接配列の間置きギャップを示す。
【図12】 図11に記載されそこで設定されたアミノ酸配列の配列対間隔
の表示。同一性残基量表のクラスタル法が使用される。このような比較のための
パーセント類似性が図11で設定されたアミノ酸配列について報告される。
【図13】 各種の型の肺炎連鎖球菌からのCBPポリペプチドのアミノ酸
配列にある第2ヘリックス領域Aに対する整列報告。コンセンサス配列は比較の
各列(行のセット)のトップで報告される。比較のためのコンセンサス配列は「
多数」配列としてリストされている(配列識別番号1)。一つの文字コードは「
もっとも適した」比較のために整列される配列を表すために利用され、ここで配
列にあるダッシュは隣接配列の間置きギャップを示す。
【図14】 図13に記載されそこで設定されたアミノ酸配列の配列対間隔
の表示。同一性残基量表のクラスタル法が使用される。このような比較のための
パーセント類似性が図13で設定されたアミノ酸配列について報告される。
【図15】 各種の型の肺炎連鎖球菌からのCBPポリペプチドのアミノ酸
配列にある第2ヘリックス領域Bに対する整列報告。コンセンサス配列は比較の
各列(行のセット)のトップで報告される。比較のためのコンセンサス配列は「
多数」配列としてリストされている(配列識別番号19)。一つの文字コードは
「もっとも適した」比較のために整列される配列を表すために利用され、ここで
配列にあるダッシュは隣接配列の間置きギャップを示す。
【図16】 図15に記載されそこで設定されたアミノ酸配列の配列対間隔
の表示。同一性残基量表のクラスタル法が使用される。このような比較のための
パーセント類似性が図15で設定されたアミノ酸配列について報告される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/315 C07K 14/315 16/12 16/12 C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ジョンソン,レスリー,エス. アメリカ合衆国,20874 メリーランド, ジャーマンタウン,アンバサダー ドライ ブ 13545 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA31 BA41 CA02 DA06 EA04 GA11 4C085 AA03 AA13 BA14 CC04 CC07 DD22 FF20 GG06 4H045 AA10 AA11 BA10 CA11 DA75 DA76 DA86 EA31 EA52 FA72 FA73 FA74

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細菌感染を予防するワクチンであって、異なった型の肺炎球
    菌細菌に関連して高度に保存された免疫原αヘリックス部分を有する肺炎球菌表
    面結合タンパク質、相似体あるいは変異体のポリペプチド切形である免疫原より
    なり、このポリペプチドがコリン結合部分を含まないことを特徴とするワクチン
  2. 【請求項2】 前記αヘリックス部分のアミノ酸配列が配列識別番号1のア
    ミノ酸配列に関して少なくとも75%の同一性を有することを特徴とする請求項
    1記載のワクチン。
  3. 【請求項3】 前記αヘリックス部分のアミノ酸配列が配列識別番号1のア
    ミノ酸配列に関して少なくとも85%の同一性を有することを特徴とする請求項
    1記載のワクチン。
  4. 【請求項4】 前記αヘリックス部分のアミノ酸配列が (a)配列識別番号1のアミノ酸配列、および (b)配列識別番号19のアミノ酸配列 よりなる部材のアミノ酸配列に関して少なくとも90%の同一性を有することを
    特徴とする請求項1記載のワクチン。
  5. 【請求項5】 前記αヘリックス部分のアミノ酸配列が (a)配列識別番号1のアミノ酸配列、および (b)配列識別番号19のアミノ酸配列 よりなるグループから選択される部材のアミノ酸配列に関して少なくとも95%
    の同一性を有することを特徴とするとする請求項1記載のワクチン。
  6. 【請求項6】 前記ワクチンが中耳炎,敗血症,髄膜炎および大葉性肺炎感
    染を予防あるいは処置するためのものであることを特徴とする請求項1記載のワ
    クチン。
  7. 【請求項7】 前記ワクチンが浸潤性感染のためのものであることを特徴と
    する請求項6記載のワクチン。
  8. 【請求項8】 前記ワクチンが肺炎連鎖球菌によりもたらされた中耳炎感染
    症のためのものであることを特徴とする請求項6記載のワクチン。
  9. 【請求項9】 前記ポリペプチド切形が配列識別番号3乃至18のそれぞれ
    のアミノ酸配列よりなるグループから選択される部材に関して少なくとも90%
    の同一性を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする請求項1記載のワクチン
  10. 【請求項10】 前記ポリペプチド切形が配列識別番号3乃至18のそれぞ
    れのアミノ酸配列よりなるグループから選択される部材に関して少なくとも95
    %の同一性を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする請求項1記載のワクチ
    ン。
  11. 【請求項11】 肺炎球菌の異なった型に関して高度に保存された免疫原α
    −ヘリックス部分を有する肺炎球菌表面結合タンパク質、相似体あるいは変異体
    のポリペプチド切形であり、このポリペプチドがコリン結合部分を含まないこと
    を特徴とする免疫原に対して増強される抗体。
  12. 【請求項12】 前記α−ヘリックス部分のアミノ酸配列が配列識別番号1
    のアミノ酸配列に関して少なくとも85%の同一性を有することを特徴とする請
    求項11記載の抗体。
  13. 【請求項13】 前記α−ヘリックス部分のアミノ酸配列が、 (a)配列識別番号1のアミノ酸、および (b)配列識別番号19のアミノ酸配列 よりなるグループから選択された部材に関して少なくとも90%の同一性を有す
    ることを特徴とする請求項11記載の抗体。
  14. 【請求項14】 前記α−ヘリックス部分のアミノ酸配列が、 (a)配列識別番号1のアミノ酸、および (b)配列識別番号19のアミノ酸配列 よりなるグループから選択された部材に関して少なくとも95%の同一性を有す
    ることを特徴とする請求項11記載の抗体。
  15. 【請求項15】 前記ポリペプチド切形が配列識別番号3乃至18のそれぞ
    れのアミノ酸配列よりなるグループから選択される部材に関して少なくとも95
    %同一性を有するアミノ酸配列を含むことを特徴とする請求項11記載の抗体。
  16. 【請求項16】 前記抗体が肺炎連鎖球菌感染を検出する抗体であることを
    特徴とする請求項11記載の抗体。
  17. 【請求項17】 前記抗体が肺炎連鎖球菌感染を予防およびもしくは処置す
    るのに有効であることを特徴とする請求項15記載の抗体。
  18. 【請求項18】 前記抗体が肺炎球菌細菌、タイプ1乃至5,6A,6B,
    7F,8,9N,9V,10A,11A,12F,14,15B,17F,18
    C,19F,19A,20,22F,23F,および33Fでもたらされる肺炎
    球菌感染の予防およびもしくは処置に有効であることを特徴とする請求項15記
    載の抗体。
  19. 【請求項19】 宿主にある肺炎球菌感染の予防およびもしくは処置のため
    の一つの方法であって、 (a)請求項2記載のワクチンと、 (b)配列識別番号3乃至18よりなるグループから選択される部材のアミノ
    酸配列に少なくとも90%の同一性を有するこアミノ酸配列を含む肺炎表面結合
    タンパク質、相似体、あるいは変異体のポリペプチド切形であり、このポリペプ
    チドはコリン結合タンパク質を含まない免疫原に対して増強される少なくとも1
    個の抗体、 よりなるグループから選択される部材で前記宿主に免疫性を与えることを含む
    宿主の肺炎球菌感染を予防およびもしくは処置することを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 配列識別番号3乃至18のそれぞれのアミノ酸配列よりな
    るグループから選択される部材に関して少なくとも90%の同一性を有するアミ
    ノ酸配列を含むことを特徴とするポリペプチド。
  21. 【請求項21】 (a)配列識別番号3乃至18のそれぞれのアミノ酸よりなるグループらか選
    択される部材を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドコード化配列と
    、 (b)(a)の補体 よりなるグループから選択される部材に対し少なくとも90%の同一性を有する
    ポリヌクレオチド配列を含む分離ポリヌクレオチド。
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