JP2002509206A - 低発泡性紙表面サイジング組成物 - Google Patents
低発泡性紙表面サイジング組成物Info
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Abstract
Description
ング組成物に関する。
にかつ様々な目的に対してサイジングしてよい。筆記紙はインクの拡がりを抑制
するためにサイジングされ、カートン材料はカートンの壁及び端部を通って流体
が流れることを抑制するためにサイジングされる。
面サイズは通常、製紙工程において、紙シートを形成し、乾燥した後であるが、
カレンダースタックを通す前に行われる。
ング効果は浸透時間値を高くし、さらにフェザリングを低くし、プリントインク
の拡がりを抑制し、イメージング及びコントラストを向上させる。
いるように、紙表面サイジング剤としてアニオンコポリマー、すなわちα−オレ
フィン/不飽和カルボン酸コポリマー、特にスチレン/(メタ)アクリル酸コポ
リマーが長い間知られてきた。
をベースとするコポリマーは親水性が高い。従って、これらは表面活性が高く、
空気がその溶液中に混入し、これは製紙工程において気泡の形成を促進する。こ
れは均質なサイジングを与える。DE-A-3224528には、発泡を抑制するためにアニ
オン表面サイジング剤用の添加剤としてのポリシロキサンの使用が開示されてい
る。不幸にも、この添加剤はポリマー水溶液中において安定ではなく、短時間で
、しばしば数週間もしくは数日間で2つの層に分離してしまう。その結果、紙サ
イジング組成物の発泡レベルを低下させる能力が失われてしまう。
コポリマーを含む紙サイジング組成物における空気の混入の問題が示されている
。この問題を解決するためにEP-A-238968 に示唆されている方法は、ビニルモノ
マーと無水マレイン酸のコポリマーを含み、無水物基の3〜20モルパーセントが
直鎖、分枝鎖もしくは環式C1-C12アルコールで2−エステル化されている紙サ
イジング組成物を提供することであり、このコポリマーはマレイン酸エステル、
又は上記アルコールでエステル化された半エステルから得られる構造ユニットを
含んでいてもよい。不幸にも、この2−エステル化には時間がかかり、例えば12
時間のバッチ時間を必要とし、ポリマーの2−エステル化及び適切な転化を達成
するために酸触媒の存在を必要とし、これはこのコポリマーの製造を高価なもの
とする。
ートを含むスチレン/メタクリル酸コポリマーを含む紙サイジング組成物の発泡
レベルが低いことが記載されている。しかしながら、長鎖脂肪族アクリレートの
製造はコストの点において有効ではなく、紙サイジング組成物の発泡レベルの低
下も十分ではない。
テルの使用が知られている。マレイン酸半エステルは式CH3-[(CH2)n -O] m -(CH 2 )o -OH を有するアルコールによりエステル化される。2-(n-ブトキシ)エチル
アルコールの半エステルが特に好ましい。このコポリマーは優れたサイジング特
性を与えるとされている。発泡レベルの低下は記載されていない。
する、1級もしくは2級C1-C18アルコールと無水マレイン酸のアルキル半エス
テル及びアルケニル芳香族モノマーのポリマーが記載されている。この高い分子
量は紙サイジングに適したフィルム形成特性を与える。
く低発泡性を示し、低コストで容易に製造することのできる紙サイジング組成物
を提供することである。この目的は、 a)エチレン系不飽和炭化水素から得られる構造ユニット b)(i) 下式
しR2 がC1-C5 アルキルである場合、ポリアルキレンオキシド基はこのポリア
ルキレンオキシド基の質量を基準として50質量パーセントより多くのエチレンオ
キシド部分を含まないものとする) で表されるポリアルキレンオキシド基、及び (ii)下式
合した置換基Rを有するエチレン系不飽和モノカルボン酸のエステル、エチレン
系不飽和ジカルボン酸の半エステル、アリルエーテル及びビニルエーテル並びに
これらの混合物より選ばれるモノマーであって、さらに前記半エステルの置換基
Rは (iii) C1-C24アルキル より選ばれ、但し、RがC1-C9 アルキルを含む場合、前記半エステルの置換基
Rの少なくとも1モルパーセントは置換基(i) 及び(ii)より選ばれるものとする
、モノマーから得られる構造ユニット、及び所望により c)モノカルボン酸並びにその塩及びアミド、ジカルボン酸並びにその塩、アミ
ド及び半アミド、ジカルボン酸の環式無水物及びイミド、並びにこれらの混合物
より選ばれるエチレン系不飽和モノマーから得られる構造ユニット、及び所望に
より d)アルキルもしくはアミノ置換アルキルアクリレートもしくは(メタ)アクリ
レートから得られる構造ユニット を有し、但し、構造ユニットc)が存在しない場合、構造ユニットb)はエチレン系
不飽和ジカルボン酸の半エステルより選ばれるモノマーから得られるものとする
コポリマーを含む、紙表面サイジング組成物により達成される。
ト性と共にある種の疎水性残基の混入による低空気混入性を有し、これらの望ま
しい特性は疎水性残基の低混入レベルにおいて達成される。本発明のコポリマー
は有効性が高いのみならず、従来のものに比較して低コストで製造することもで
きる。
されている。 構造ユニットa)は、下式I
あり、R5 、R6 及びR7 は独立に、水素及びC1-C4 アルキルより選ばれる)
で表される。
しかし、出発材料の入手性及び製造の容易性のため、式Iの構造ユニットを提供
するために、スチレン及びジイソブチレンを用いることが好ましい。本発明のコ
ポリマーの製造に用いられる最も好ましいオレフィンモノマーはスチレンである
。
Aは水素、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウム及
び
ールより選ばれ、pは0又は1であり、R12、R13及びR14は独立に、水素及び
C1-C4 アルキルより選ばれ、Rは (i) 下式
75、最も好ましくは15〜50の整数であり、但しR2 がC1-C5 アルキルである場
合、ポリアルキレンオキシド基はこのポリアルキレンオキシド基の質量を基準と
して50質量パーセントより多くのエチレンオキシド部分を含まないものとする)
で表されるポリアルキレンオキシド基、及び (ii)下式
合、この半エステルの置換基Rは、さらに (iii) C1-C24アルキル より選ばれ、但し、RがC1-C9 アルキルを含む場合、前記半エステルの置換基
Rの少なくとも1モルパーセントは置換基(i) 及び(ii)より選ばれるものとする
。
、これらには他の欠点がある。例えば、上記のビニルエーテル成分は、本発明の
コポリマーの製造に用いる共重合において(特に不飽和モノもしくはジカルボン
酸を重合に用いる場合に)起こる酸性環境において加水分解しやすい。従って、
製造を容易にするため、本発明のコポリマーはビニルエーテルモノマーから得ら
れるユニットを実質的に含まないことが好ましい。本発明の好ましい態様によれ
ば、構造ユニットb)は下式
より選ばれる1つのモノマーより得られる。アリルエーテルから得られる構造ユ
ニットb)も同様に適している。
本発明のコポリマーが構造ユニットc)を含まない場合、構造ユニットb)はマレイ
ン酸の半エステルから得られる。
ある。置換基の選択により、構造ユニットb のコモノマーはより疎水性にされ、
コポリマーの表面活性が低下し、発泡レベルが抑制される。これらの置換基Rは
、望ましくは以下のものより選ばれる。 (i) 末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセント
以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/プロピレンオキシ
ドコポリマー残基、 (ii)末端C6-C35アルキル部分を有し、平均して10以下のエチレンオキシドユ
ニットを含むポリエチレンオキシド残基、 (iii) 末端C1-C24アルキル基を有するポリ(プロピレンオキシド)残基、 (iv)末端C1-C24アルキル基を有するポリ(ブチレンオキシド)残基、 (v) 末端C1-C24アルキル基を有するブチレンオキシド/プロピレンオキシド
コポリマー残基、 (vi)末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセント
以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/ブチレンオキシド
コポリマー残基、 (vii) 末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセン
ト以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/プロピレンオキ
シド/ブチレンオキシドターポリマー残基、及び (viii)下式
プロピレンオキシド及びブチレンオキシドユニットを表し、u、v及びwは0〜
50の整数であり、但し、Rの質量を基準として50質量パーセント以下のエチレン
オキシドユニットが存在し、rは0〜35である) で表されるポリマー残基。
R17及びSiR17 3 より選ばれ、qは10〜100 の整数である) で表されるポリシロキサン残基より選ばれる。
る構造ユニットb)の置換基Rは、C1-C24アルキルより選ばれる。RがC1-C9 アルキルを含む場合、置換基Rの少なくとも1モルパーセントは上記の置換基R
(i) 及びR(ii)より選ばれる。しかし、アルキル基の鎖長に関係なく、半エステ
ルユニットにおける置換基R(i) 及びR(ii)の一部のみをアルキル置換基と置換
することが好ましい。
られる場合、上記置換基Rの式(I) 及び(II)におけるtは1である。これらのモ
ノマーは、グリシジル(メタ)アクリレートを適当なヒドロキシ官能性ポリアル
キレンオキシド又はヒドロキシ官能性ポリシロキサンと反応させることにより製
造される。エチレン系不飽和ジカルボン酸の半エステル、アリルエーテル及びビ
ニルエーテルより得られる構造ユニットb)の場合、上記置換基Rの式(i) 及び(i
i)におけるtは好ましくは零である。
いる長鎖ポリアルキレンオキシドを混入させることによって改質される。この化
合物は好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノール、ブタノールも
しくは高級脂肪アルコール又はこれらの混合物により開始することによりプロピ
レンオキシド又はブチレンオキシドより製造される。好ましいものは、疎水性の
高いアルコール、例えばブタノール又は高級脂肪アルコール(C6-C24)である
。プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドとのコモノマーとしてエチレ
ンオキシドも用いることができるが、そのレベルは、上記反応の開始を低級アル
コール(C1-C5)により行う場合に50質量パーセント以下である。それは、ポリ
アルキレンオキシドは親水性が高すぎないからである。本発明のコポリマーの改
質に用いられるポリアルキレンオキシドの例は、SYNALOX 25-50B、SYNALOX 25-2
20B 、SYNALOX 25-300B 、SYNALOX 50-15B、SYNALOX 50-30B、SYNALOX 50-50B、
SYNALOX 50-100B 、SYNALOX 50-150B 、SYNALOX 50-300B 、TERRALOX OH28 、TE
RRALOX OH32 、及びTERRALOX OA32 である。これらはすべて、ポリアルキレンオ
キシドの質量を基準としてエチレンオキシドユニットの最大含有量が50質量パー
セントであるエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーであり、The Do
w Chemical Companyの商標である。
LOX 100-20B 、SYNALOX 100-30B 、SYNALOX 100-50B 、SYNALOX 100-85B 、SYNA
LOX 100-120B、SYNALOX 100-150B(すべてThe Dow Chemical Companyの商標)、
並びにDow Fine 100及びDF-141(いずれもThe Dow Chemical Companyの商品名)
である。
NALOX OA15、SYNALOX OA25、SYNALOX OA60及びSYNALOX OA90並びにSYNALOX OA18
5(すべてThe Dow Chemical Companyの商標)である。
上)であり、ポリエチレンオキシド鎖が平均してエチレンオキシドユニットを10 以下含む場合にポリエチレンオキシドを含む。そのような化合物はThe Dow Chem
ical Companyより商標TERRALOX WA-32及びWA-41 として入手可能である。
表される。
プロピレンオキシド及びブチレンオキシドユニットを表し、u、v及びwは0〜
50の整数であり、但し、Rの質量を基準として50質量パーセント以下のエチレン
オキシドユニットが存在し、rは0〜35である)
含んでいてもよい。
ルアンモニウム、アルカノールアンモニウム及び
ールより選ばれ、 YはO及びNR11より選ばれ、R11は上記規定と同じである)
びその誘導体から得られる。この誘導体は不飽和モノカルボン酸のアミド及び塩
である。または、構造ユニットc)は不飽和ジカルボン酸、その塩、アミド及び半
アミド、並びにジカルボン酸のイミド及び環式無水物から得られる。
属のカチオン並びにFe3+、Al3+、アンモニウム、アルキルアンモニウム及び
アルカノールアンモニウムカチオンである。
マレイン酸、及びこれらの塩、並びに無水マレイン酸から得られる。特に好まし
いものは、マレイン酸及びその塩、並びに無水マレイン酸から得られる構造ユニ
ットであり、マレイン酸から得られる完全に中和されたユニットが最も好ましい
。
はミノ置換アルキルアクリレートもしくはメタクリレートから得られる構造ユニ
ットd)をさらに含む。
ジアルキルアミノアルキルより選ばれる) 特に好ましい置換基R16は、C1-C4 アルキル及びN,N-ジメチルアミノエチル
である。この所望の構造ユニットd)は、コポリマーの構造ユニットの10モルパー
セント以下を与えるようにコポリマーに含まれる。しかし好ましくは、このコポ
リマーは本質的にこの構造ユニットを含まない。
a)、b)及びc)、及び所望によりd)を有するコポリマーを含む。この態様のコポリ
マーは下式で表される。
R4 〜R14、R及びXは上記の意味を有する) 構造ユニットb)のエステルもしくはエーテル基のいずれかの酸素原子に結合し
ている置換基Rは、好ましくは上記置換基R(i) 及びR(ii)から選ばれる。
好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは3:1〜1:3、最も好ましくは2
:1〜1:2である。ユニットb)に対するユニットc)のモル比は好ましくは1000
:1〜1:10、より好ましくは500:1〜50:1、最も好ましくは200:1〜10:1
である。驚くべきことに、本発明の発明者は、構造ユニットc)に比して比較的少
量の構造ユニットb)が、紙サイジング組成物における空気混入の問題を解決する
ために十分であることを見出した。比較的少量の成分b)を今夕させることのみが
必要であるため、本発明のコポリマーの製造コストは従来のもののコストよりも
かなり低い。ユニットb)に対するユニットc)のモル比が10:1より高いコポリマ
ーが特に好ましい。構造ユニットd)は、コポリマー中のすべての構造ユニットの
合計の10モルパーセント以下であるが、構造ユニットd)が存在しないコポリマー
が好ましい。
るコポリマーを含む。
R4 〜R16、A及びXは上記の意味を有し、R(x) はC1-C24アルキルより選ば
れ、R(y) は上記置換基R(i) 及びR(ii)より選ばれる)
30〜50モルパーセントの構造ユニットa)、5〜20モルパーセントの構造ユニット
b)、25〜55モルパーセントの構造ユニットc)、0〜10モルパーセントの構造ユニ
ットd)を含む。
くは100:1〜1:100、より好ましくは10:1〜1:10、最も好ましくは10:1〜
1:1である。
いて、b(y)が零であり、R(x) がC10- C24アルキルより選ばれ、すべての構造
ユニットを基準として、30〜50モルパーセントの構造ユニットa)、5〜20モルパ
ーセントの構造ユニットb)(=b(x)+b(y))、25〜55モルパーセントの構造ユニット
c)、0〜10モルパーセントの構造ユニットd)を有するコポリマーを含む。
を含む。
、R(y) は上記置換基R(i) 及びR(ii)より選ばれる)
より好ましくは10:1〜1:10、最も好ましくは10:1〜1:1である。さらに
、構造ユニットb)(=b(x)+b(y))に対する構造ユニットa)のモル比は、2:1〜1
:2、好ましくは1.4:1〜1:1であり、構造ユニットd)はすべての構造ユニッ
トの0〜10モルパーセントである。
置換基を含まない。すなわち、式(XI)におけるb(x)は零である。
キルである場合、ポリアルキレンオキシド基はこのポリアルキレンオキシド基の
質量を基準として50質量パーセントより多くのエチレンオキシド部分を含まない
ものとする) で表されるポリアルキレンオキシド基、及び (ii)ポリシロキサン基 より選ばれる、エステル基の酸素原子に結合した(y) 置換基R及びC1-C24アル
キルより選ばれるエステル基の酸素原子に結合した(x) 置換基Rを有するエチレ
ン系不飽和ジカルボン酸の半エステルから得られる構造ユニット、但し置換基R
(y) に対する置換基R(x) のモル比は100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:
10、より好ましくは10:1〜1:1であるものとする、及び所望により c)モノカルボン酸並びにその塩及びアミド、ジカルボン酸並びにその塩、アミ
ド及び半アミド、ジカルボン酸の環式無水物及びイミド、並びにこれらの混合物
より選ばれるエチレン系不飽和モノマーから得られる構造ユニット、及び所望に
より d)アルキルもしくはアミノ置換アルキルアクリレートもしくはメタクリレート
から得られる構造ユニット を含むコポリマーに関する。
して、30〜50モルパーセントの構造ユニットa)、5〜20モルパーセントの構造ユ
ニットb)、25〜55モルパーセントの構造ユニットc)、0〜10モルパーセントの構
造ユニットd)を含む。他の態様によれば、このコポリマーは構造ユニットc)を含
まず、従ってコポリマー中の構造ユニットの総数を基準として、25〜75モルパー
セントの構造ユニットa)、75〜25モルパーセントの構造ユニットb)、及び0〜10
モルパーセントの構造ユニットd)を含む。好ましくは、ユニットb)に対するユニ
ットa)のモル比は2:1〜1:2、より好ましくは1:1〜1.4:1である。
レンから選ばれるモノマーより得られる。構造ユニットb)は好ましくは、マレイ
ン酸及びその塩の半エステルから得られ、構造ユニットc)は好ましくは、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、及びその塩から選ばれるモノマーから得られ
る。このエステル基の酸素原子に結合している置換基R(y) は好ましくは、上記
の置換基R(i) より選ばれる。
る表面サイジング剤として特に適している。 ここに記載のすべてのコポリマーは、好ましくは5000〜100,000 、より好まし
くは10,000〜60,000、最も好ましくは20,000〜40,000の重量平均分子量を有する
。
分散液であり、このコポリマーは、組成物の総質量を基準として、好ましくは0.
0005〜15質量パーセント、より好ましくは0.01〜7.5 質量パーセント、最も好ま
しくは0.05〜5質量パーセント存在する。
に含んでいてもよい。顔料を含む組成物を用いる場合、好ましくはクレー、CaCO 3 及び/又はTiO2が顔料として選択される。また、本発明のサイジング組成物は
コーティング、特に紙コーティングに用いることができる。
トa)、b)及び所望の構造ユニットc)及びd)を与えるモノマーの共重合により製造
される。上記置換基Rを有するエチレン系不飽和モノカルボン酸のエステル、エ
チレン系不飽和ジカルボン酸の半エステル、アリルエーテル又はビニルエーテル
をユニットa)及び所望のユニットを与える他のモノマーを、適当な相対比で共重
合することにより、本発明のコポリマーに構造ユニットb)を導入することが好ま
しい。所望により、苛性アルカリによるその後の中和によって、コポリマー中の
カルボキシル基は塩の形態に転化される。
する場合、この半エステルの形成は、無水マレイン酸をポリアルキレンオキシド
に溶解もしくは分散させることにより、無水マレイン酸を上記の置換基Rを与え
るアルコール、例えば疎水性ポリアルキレンオキシドと反応させることにより行
われる。この反応温度は50℃〜200 ℃、好ましくは70℃〜170 ℃、最も好ましく
は90℃〜150 ℃である。反応時間は温度によってきまるが、通常は反応完了する
まで0.5 〜8時間である。
マレイン酸を加水分解することにより現場で調製され用いられる。これはポリア
ルキレンオキシドに適当な比率で水を加えることにより行われる。しかし、半エ
ステルの形成と無水マレイン酸の加水分解を同時に行うことはあまり好ましくな
い。
少なくとも1:1〜100:1のポリアルキレンオキシドに対する無水マレイン酸の
モル比)用いて半エステルを形成する。次いで、追加無水マレイン酸を加え、最
終コポリマーにユニットc)に対するユニットb)の適当な比を与える。その後、適
当な量の水を加えて所望の程度までマレイン酸を加水分解する。水は過剰に存在
してもよく、イソプロパノールと共に用いてもよい。
ィンモノマー、例えばスチレンとの重合前に両方の溶液を混合する。重合は公知
の方法により行われ、例えば米国特許第 5,138,004号を参照されたい。
を連続的に加える方法が好ましい。好ましくは、アクリル酸もしくはメタクリル
酸を用いる場合、スチレンと開始剤と一緒に又は別々に、低級アルコール/水混
合物及び半エステルを含む反応溶液に加えられる。しかし、半エステルは第4の
別の成分として反応混合物に加えてよく、又はスチレンもしくは(メタ)アクリ
ル酸に溶解してもよい。反応混合物にモノマーを連続的に加えると、低いモノマ
ー濃度を確保し、従って低分子量を保証する。分子量を制御するため、連鎖移動
剤、例えばドデシルメルカプタンを用いてもよい。好ましい開始剤は、その分解
を促進するために第二鉄塩、スルファイト又はアミンのようなペルオキシド分解
剤と共に用いることができるペルオキシ化合物、例えばペルオキソジスルフェー
ト又は過酸化水素である。ペルオキシドの代わりに、有機開始剤、例えばアゾジ
イソブチロニトリルを用いてもよい。上記の方法の特徴は、溶媒である低級アル
コール、例えばイソプロパノールをリサイクルし、その後の反応に再利用できる
ことである。
ートを半エステルの代わりに用いても同様に有効である。(メタ)アクリレート
は別個の独立した工程で、例えば適当なヒドロキシ官能性化合物による(メタ)
アクリル酸のエステル化又は(メタ)アクリロイルクロリドの反応により製造さ
れる。
る場合、不飽和カルボン酸、例えばマレイン酸は中和され、その塩形態において
スチレンと中性pH条件又はわずかにアルカリ性条件において重合される。それ
は、ビニルエーテルは酸性条件において不安定であるからである。
くはカルボキシレート基が適当な量の上記置換基Rのヒドロキシ官能性化合物に
よりエステル化され、構造ユニットc)に対する構造ユニットb)の所望の比を与え
ることにより置換基Rは共重合後にコポリマーに導入される。例えば、特開昭59
-62137号に開示されているように、例えばメチルイソブチルケトンもしくはo-キ
シロールを溶媒として用いてスチレンを無水マレイン酸と重合させ、最終コポリ
マーをヒドロキシ官能性化合物により転化させて疎水性置換基Rを提供すること
ができる。半エステル形成及び加水分解は好ましくは、2つの別個の工程で行わ
れる。この方法によれば、ポリマーは残留した反応していない無水マレイン酸基
を含む。
るアルコール、例えば疎水性ポリアルキレンオキシドと、無水マレイン酸をポリ
アルキレンオキシドに溶解することによって反応させて行う。この反応温度は50
℃〜200 ℃、好ましくは70℃〜170 ℃、最も好ましくは80℃〜150 ℃である。反
応時間は温度によってきまり、通常0.5 〜8時間である。その後、アルキル基R
(x) を与えるアルコールを反応混合物に過剰量加え、終了するまで反応を続ける
。例えばスチレン及び(メタ)アクリル酸との共重合は、公知の重合法、例えば
上記の方法を用いて行われる。
ものではない。特に示さない限り、部及びパーセントはすべて質量基準である。
及び12.4モルパーセントの、無水マレイン酸とイソプロパノール(x) 及び疎水性
ポリアルキレンオキシド(y) からの混合半エステル(SYNALOX 100-150B)から、本
発明のポリマー樹脂(式(X))を製造する。R(x) :R(y) のモル比は62.7である
。
える。分子量が2600である、ブタノール及びプロピレンオキシドから製造した11
.2g のSYNALOX 100-150Bを加え、80℃において0.5 時間反応させた。次いで、反
応を完了させるために温度を110 ℃に高め、0.5 時間保持した。次いで溶液を80
℃に冷却し、90g のイソプロパノールを加えた。この混合物を80℃に1.5 時間加
熱した。その後の共重合用に溶媒として過剰のイソプロパノールを用いた。
ル酸水溶液(0.91 モル)を16.5g のイソプロパノールと共に加えた。次いで8.7g
の、55mLの水に分散させた2,2-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)を加えた。
この反応混合物を220rpmにて攪拌し、80℃に加熱した。温度を80℃〜85℃に4時
間保った。その後、430mL の水を加え、混合物を冷却した。95.5mLの25質量パー
セントアンモニウム水溶液を加え、この混合物をポリマーが完全に溶解するまで
1時間攪拌した。このポリマー水溶液を、15質量パーセントの非揮発性になるま
で希釈し、25℃において測定し、ブルックフィールド粘度は210cpsとなった。p
Hは9.0 であった。
た。半エステルとスチレン及び(メタ)アクリル酸の共重合は実施例1と同様に
して、同じ質量及びモルレベルを用いて行った。溶液を15質量パーセントの非揮
発性になるまで希釈し、25℃におけるブルックフィールド粘度は435cpsであった
。
.8モルパーセントのマレイン酸及び0.37モルパーセントの、無水マレイン酸とSY
NALOX 100-150Bからの半エステルからなる、本発明のコポリマー(式(X))を製造
した。この組成は、0.65の構造ユニットb)+c) の合計に対する構造ユニットa)の
モル比及び161.7 の構造ユニットb)に対する構造ユニットc)のモル比と相関する
。
と140 ℃において1時間反応させた。その後イソプロパノール/水混合物を加え
た。この半エステルを、米国特許第 5,138,004号に記載の方法によって51.1g(0.
49モル)のスチレン、52.4g(0.609 モル)の(メタ)アクリル酸及び2.86g のペ
ルオキソ二硫酸アンモニウムと共重合し、35パーセントアンモニア溶液によりそ
の塩形態に転化した。このポリマー溶液を15質量パーセントの非揮発性になるま
で希釈し、25℃におけるブルックフィールド粘度は650cpsであった。
によって15質量パーセントポリマー水溶液を製造した。
とアクリロイルクロリドより製造したアクリレート(b) 、54.6モルパーセントの
(メタ)アクリル酸(c) からなる、本発明のポリマー(式(X))を製造した。この
組成は、0.79の構造ユニットb)+c) の合計に対する構造ユニットa)のモル比及び
43.5の構造ユニットb)に対する構造ユニットc)のモル比と相関する。
ロリドを添加漏斗を用いて10分以内で加えた。0.25g の25質量パーセントのアン
モニア溶液を加えた。この混合物を45℃において3時間攪拌した。
ルオキソ二硫酸アンモニウムを用いて52.4g の(メタ)アクリル酸と重合し、25
質量パーセントのアンモニア溶液によりその塩形態に転化した。白い粘稠なエマ
ルジョンを水で15質量パーセントの非揮発性になるまで希釈し、ブルックフィー
ルド粘度は1600cps であった。
ト、及び3.8 モルパーセントの、(メタ)アクリル酸のドデシルエステルから得
られる構造ユニットからなるコポリマーを実施例3の方法により製造し、苛性ア
ルカリ水溶液によりpHを7.1 に調整し、このエマルジョンを15質量パーセント
の非揮発性になるまで希釈した。
製造したアクリレート10g のみを51.2g のスチレン及び52.4g の(メタ)アクリ
ル酸と重合した。44.2モルパーセントのスチレンユニット、54.8モルパーセント
のメタクリル酸ユニット、及び0.9 モルパーセントの、アクリロイルクロリドと
Dow Fine 1000 から製造したアクリレートからなるコポリマーが得られた。この
白色分散液を水で15質量パーセントの非揮発性になるまで希釈し、ブルックフィ
ールド粘度は380cpsであり、pHは9.2 であった。
マーを製造した。 25g の無水マレイン酸を40.4g のデカン-1- オールと82℃において1時間反応
させた。85g のイソプロパノールを加え、実施例1と同様にして93.4g のスチレ
ン、99g の80質量パーセント(メタ)クリル酸水溶液、及び8.7gの2,2-アゾビス
(2-メチルブチロニトリル)及び55mLの水との重合を行った。実施例1と同様に
して仕上げを行った。25質量パーセントのアンモニア水溶液による処理後、ポリ
マーを15質量パーセントの非揮発物含量まで希釈し、ブルックフィールド粘度は
25℃において975cpsであり、pHは9.2 であった。
スターチ溶液中乾燥スターチをベースとして6質量パーセント乾燥ポリマーを与
えることにより紙表面サイジング組成物を製造した。この実施例はポテトスター
チに限定されず、トウモロコシスターチも用いてよい。
用いて気泡体積についてテストした。 各紙表面サイジング組成物300mL を60℃の恒温水槽中に入れておいた2000mLの
メスシリンダーに入れた。ギアポンプによりノズルを通してこの溶液をポンピン
グすることにより発生した真空により、この溶液に空気を引込み、この溶液を3
L/min の速度で循環させた。ノズルを通した後、メスシリンダーの上部から表面
に溶液を落下させた。総体積(液体及び気泡)を30分後に測定した。気泡体積は
この総体積と当初の300mL の未発泡サイジング組成物の差であり、表Iに各紙表
面サイジング組成物について示す。
、その後攪拌しながら1.4mL のグリシジルメタクリレート(GMA) 、0.006gのH3PO 4 及び0.006gの2,6-ジ-tert-ブチル-4- メチルフェノールを加えた。この混合物
を80℃に加熱し、この温度に1.5 時間保持した。この混合物は透明性を保持して
いた。IRスペクトルにより完全な転化及び1120cm-1における新規な強力なエー
テルバンドが記録され、検出された(溶液A)。この反応生成物を、米国特許第
5,128,004号に記載の方法により、52.4g のメタクリル酸及び51.6g のスチレン
及び2.70g のペルオキソ二硫酸アンモニウムと共重合させた。この混合物を45g
の2.5 質量パーセントアンモニア溶液によりその塩形態に転化させた。次いでこ
のポリマーを15質量パーセントの非揮発物含量まで希釈し、ブルックフィールド
粘度は25℃において210cpsであり、pHは9.1 であった。この溶液は透明であっ
た。気泡体積は30分後に280mm であった。
Claims (21)
- 【請求項1】 a)エチレン系不飽和炭化水素から得られる構造ユニット b)(i) 下式 【化1】 (上式中、R1 は独立に、水素及びC1-C4 アルキルより選ばれ、R2 はC1-C 44 ヒドロカルビルであり、tは0又は1であり、mは5〜200 の整数であり、但
しR2 がC1-C5 アルキルである場合、ポリアルキレンオキシド基はこのポリア
ルキレンオキシド基の質量を基準として50質量パーセントより多くのエチレンオ
キシド部分を含まないものとする) で表されるポリアルキレンオキシド基、及び (ii)下式 【化2】 (上式中、tは0又は1であり、Qはポリシロキサン残基である) で表される基 より独立に選ばれる、エーテル基もしくはエステル基のいずれかの酸素原子に結
合した置換基Rを有するエチレン系不飽和モノカルボン酸のエステル、エチレン
系不飽和ジカルボン酸の半エステル、アリルエーテル及びビニルエーテル並びに
これらの混合物より選ばれ、さらに前記半エステルの置換基Rは (iii) C1-C24アルキル より選ばれ、但し、RがC1-C9 アルキルを含む場合、前記半エステルの置換基
Rの少なくとも1モルパーセントは置換基(i) 及び(ii)より選ばれるものとする
、モノマーから得られる構造ユニット、及び所望により c)モノカルボン酸並びにその塩及びアミド、ジカルボン酸並びにその塩、アミ
ド及び半アミド、ジカルボン酸の環式無水物及びイミド、並びにこれらの混合物
より選ばれるエチレン系不飽和モノマーから得られる構造ユニット、及び所望に
より d)アルキルもしくはアミノ置換アルキルアクリレートもしくは(メタ)アクリ
レートから得られる構造ユニット を有し、但し、構造ユニットc)が存在しない場合、構造ユニットb)はエチレン系
不飽和ジカルボン酸の半エステルより選ばれるモノマーから得られるものとする
コポリマーを含む、紙表面サイジング組成物。 - 【請求項2】 構造ユニットa)が下式I 【化3】 (上式中、R4 はC1-C8 アルキル並びに置換したもしくは未置換のアリールで
あり、R5 、R6 及びR7 は独立に、水素及びC1-C4 アルキルより選ばれる)
で表され、構造ユニットb)が下式 【化4】 (上式中、R8 及びR9 は独立に、水素及びC1-C4 アルキルより選ばれ、R10 は水素及びC(O)Xより選ばれ、Xは独立に、OA及びNR11 2 より選ばれ、
Aは水素、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウム及
び 【化5】 より選ばれ、Mは原子価nを有する金属であり、R11は水素、アルキル及びアリ
ールより選ばれ、pは0又は1であり、R12、R13及びR14は独立に、水素及び
C1-C4 アルキルより選ばれ、Rは請求項1における規定と同じである) で表され、構造ユニットc)が下式 【化6】 (上式中、YはO及びNR11より選ばれ、X、R8 、R9 、R10及びR11は上記
の規定と同じである) で表され、所望の構造ユニットd)が下式 【化7】 (上式中、R15は水素又はメチルより選ばれ、R16はC1-C12アルキル又はN,N-
ジアルキルアミノアルキルより選ばれる) で表される、請求項1記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項3】 構造ユニットa)、b)、c)及び所望によりd)を有するコポリマ
ーを含み、ユニットb)とc)の合計に対するユニットa)のモル比が10:1〜1:10
、好ましくは3:1〜1:3、より好ましくは2:1〜1:2であり、ユニット
b)に対するユニットc)のモル比が1000:1〜1:10、好ましくは500:1〜50:1
、より好ましくは200:1〜10:1であり、ユニットd)は存在する場合、コポリマ
ー中のすべての構造ユニットの10モルパーセント未満である、請求項1又は2記
載の紙サイジング組成物。 - 【請求項4】 コポリマーのすべての構造ユニットを基準として、構造ユニ
ットa)を30〜50モルパーセント、請求項1に記載のR(iii) より選ばれるエステ
ル基の酸素原子に結合したx)置換基R及び請求項1に記載のR(i) 及びR(ii)よ
り選ばれるエステル基の酸素原子に結合したy)置換基Rを有するエチレン系不飽
和ジカルボン酸の半エステルより得られる構造ユニットb)を5〜20モルパーセン
ト、構造ユニットc)を25〜55モルパーセント、並びに構造ユニットd)を10モルパ
ーセント以下有し、置換基R(y) に対する置換基R(x) のモル比が100:1〜1:1
00、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは10:1〜1:1であるコポリマ
ーを含む、請求項1又は2記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項5】 コポリマーのすべての構造ユニットを基準として、構造ユニ
ットa)を30〜50モルパーセント、C10- C24アルキルより選ばれるエステル基の
酸素原子に結合した置換基Rを有するエチレン系不飽和ジカルボン酸の半エステ
ルより得られる構造ユニットb)を5〜20モルパーセント、構造ユニットc)を25〜
55モルパーセント、並びに構造ユニットd)を10モルパーセント以下有するコポリ
マーを含む、請求項1又は2記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項6】 構造ユニットa)、請求項1に記載のR(iii) より選ばれるエ
ステル基の酸素原子に結合したx)置換基R及び請求項1に記載のR(i) 及びR(i
i)より選ばれるエステル基の酸素原子に結合したy)置換基Rを有するエチレン系
不飽和ジカルボン酸の半エステルより得られる構造ユニットb)、並びにコポリマ
ーのすべての構造ユニットを基準として、構造ユニットd)を0〜10モルパーセン
ト有し、置換基R(y) に対する置換基R(x) のモル比が100:1〜1:100、好まし
くは10:1〜1:10、より好ましくは10:1〜1:1であり、構造ユニットb)に
対する構造ユニットa)のモル比が2:1〜1:2、好ましくは1.4:1〜1:1で
あるコポリマーを含む、請求項1又は2記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項7】 構造ユニットa)、請求項1に記載の(i) 及び(ii)より選ばれ
るエステル基の酸素原子に結合した置換基Rを有するエチレン系不飽和ジカルボ
ン酸の半エステルより得られる構造ユニットb)、並びにコポリマーのすべての構
造ユニットを基準として、構造ユニットd)を0〜10モルパーセント以下有し、構
造ユニットb)に対する構造ユニットa)のモル比が2:1〜1:2、好ましくは1.
4:1〜1:1であるコポリマーを含む、請求項1又は2記載の紙サイジング組成
物。 - 【請求項8】 構造ユニットa)がスチレン及びジイソブチレンより選ばれる
モノマーから得られる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙サイジング組成
物。 - 【請求項9】 構造ユニットb)が下式 【化8】 (上式中、R9 は水素又はメチルであり、A及びBは上記規定と同じである) より選ばれるモノマーから得られる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙サ
イジング組成物。 - 【請求項10】 所望の構造ユニットc)が(メタ)アクリル酸及びその塩及
びアミド、マレイン酸及びその塩、アミド及び半アミド、並びに無水マレイン酸
より選ばれるモノマーから得られる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の紙サ
イジング組成物。 - 【請求項11】 R(i) が (i) 末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセント
以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/プロピレンオキシ
ドコポリマー残基、 (ii)末端C6-C35アルキル部分を有し、平均して10以下のエチレンオキシドユ
ニットを含むポリエチレンオキシド残基、 (iii) 末端C1-C24アルキル基を有するポリ(プロピレンオキシド)残基、 (iv)末端C1-C24アルキル基を有するポリ(ブチレンオキシド)残基、 (v) 末端C1-C24アルキル基を有するブチレンオキシド/プロピレンオキシド
コポリマー残基、 (vi)末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセント
以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/ブチレンオキシド
コポリマー残基、 (vii) 末端C1-C24アルキル基を有し、Rの質量を基準として50質量パーセン
ト以下のエチレンオキシドユニットを含む、エチレンオキシド/プロピレンオキ
シド/ブチレンオキシドターポリマー残基、及び (viii)下式 【化9】 (上式中、EO、PO及びBOは、各々ランダムに配列したエチレンオキシド、
プロピレンオキシド及びブチレンオキシドユニットを表し、u、v及びwは0〜
50の整数であり、但し、Rの質量を基準として50質量パーセント以下のエチレン
オキシドユニットが存在し、rは0〜35である) で表されるポリマー残基 より選ばれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項12】 R(ii)の式におけるQが下式 【化10】 (上式中、R17は独立に、C1-C6 アルキル、好ましくはメチルであり、R18は
R17及びSiR17 3 より選ばれ、qは10〜100 の整数である) で表されるポリシロキサン残基より選ばれる、請求項1〜11のいずれか1項に
記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項13】 Rが100 から10,000、好ましくは500 〜5,000 の重量平均
分子量を有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項14】 コポリマーの重量平均分子量が5,000 〜100,000 、好まし
くは10,000〜60,000、最も好ましくは20,000〜40,000である、請求項1〜13の
いずれか1項に記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項15】 前記組成物がコポリマーの水溶液又は分散液である、請求
項1〜14のいずれか1項に記載の紙サイジング組成物。 - 【請求項16】 前記コポリマーが、組成物の総質量を基準として0.0005〜
15質量パーセント存在する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の紙サイジン
グ組成物。 - 【請求項17】 a)エチレン系不飽和炭化水素から得られる構造ユニット b)(i) 下式 【化11】 (上式中、R1 は独立に、水素及びC1-C4 アルキルより選ばれ、R2 はC1-C 44 ヒドロカルビルであり、mは5〜200 の整数であり、但しR2 がC1-C5 アル
キルである場合、ポリアルキレンオキシド基はこのポリアルキレンオキシド基の
質量を基準として50質量パーセントより多くのエチレンオキシド部分を含まない
ものとする) で表されるポリアルキレンオキシド基、及び (ii)ポリシロキサン基 より選ばれる、エステル基の酸素原子に結合した(y) 置換基R及びC1-C24アル
キルより選ばれるエステル基の酸素原子に結合した(x) 置換基Rを有するエチレ
ン系不飽和ジカルボン酸の半エステルから得られる構造ユニット、但し置換基R
(y) に対する置換基R(x) のモル比は100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:
10、より好ましくは10:1〜1:1であるものとする、及び所望により c)モノカルボン酸並びにその塩及びアミド、ジカルボン酸並びにその塩、アミ
ド及び半アミド、ジカルボン酸の環式無水物及びイミド、並びにこれらの混合物
より選ばれるエチレン系不飽和モノマーから得られる構造ユニット、及び所望に
より d)アルキルもしくはアミノ置換アルキルアクリレートもしくはメタクリレート
から得られる構造ユニット を含むコポリマー。 - 【請求項18】 コポリマー中の構造ユニットの総数を基準として、構造ユ
ニットa)を30〜50モルパーセント、構造ユニットb)を5〜20モルパーセント、構
造ユニットc)を25〜55モルパーセント、及び構造ユニットd)を0〜10モルパーセ
ント含む、請求項17記載のコポリマー。 - 【請求項19】 コポリマー中の構造ユニットの総数を基準として、構造ユ
ニットa)を25〜75モルパーセント、構造ユニットb)を75〜25モルパーセント、及
び構造ユニットd)を0〜10モルパーセント含む、請求項17記載のコポリマー。 - 【請求項20】 コポリマーの重量平均分子量が5,000 〜100,000 、好まし
くは10,000〜60,000、より好ましくは20,000〜40,000である、請求項17〜19
のいずれか1項に記載のコポリマー。 - 【請求項21】 構造ユニットa)がスチレン及びジイソブチレンから選ばれ
るモノマーより得られ、構造ユニットb)がマレイン酸及びその塩の半エステルよ
り得られ、構造ユニットc)がアクリル酸、(メタ)アクリル酸、マレイン酸及び
その塩より選ばれるモノマーより得られ、R(y) が請求項11及び12に記載の
置換基R(i) 及びR(ii)より選ばれる、請求項17〜20のいずれか1項に記載
のコポリマー。
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