JP2002509148A - Orl1−レセプターアゴニストとしての4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン化合物 - Google Patents

Orl1−レセプターアゴニストとしての4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン化合物

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Abstract

(57)【要約】 式(I)(式中、R、R、R、R及びRは上記で定義されている)の化合物又はその製薬的に許容可能な塩はORL1−レセプターアゴニストとして有用であり、そして哺乳動物対象において鎮痛剤等として有用である。 【化7】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は新規な4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン化合
物又はこれらの製薬的に許容可能な塩、これらを含んでいる製薬組成物、及びこ
れらの医学的用途に関する。本発明の化合物はORL1−レセプターアゴニスト
としての活性を有しており、そしてそのため鎮痛剤、抗炎症剤、利尿剤、麻酔剤
、神経保護剤、抗高血圧剤若しくは抗不安剤として、又は食欲制御剤若しくは聴
覚調節用剤として有用である。
【0002】 (背景技術) モルヒネやヘロインのようなオピオイドは鎮痛剤として有用であるにも拘わら
ず、これらの使用は厳格に制限されている。これは、これらの医薬品が多幸症又
は呼吸器不全のような副作用を誘発するためである。さらに、これらの医薬品を
多数回投与すると耽溺が生じる。それ故、毒性がより少ない鎮痛剤の提供に対し
て長い間切望されていた需要が存在する。
【0003】 オピオイドレセプター及びこれらの内在性リガンドを同定するためにかなりの
薬理学的及び生化学的研究が行われてきており、そしてペプチド及び非ペプチド
オピオイドリガンドが発見されている。最近、μ−、δ−及びκ−オピオイドレ
セプターサブタイプのアミノ酸配列が同定されそして報告されている。その後、
新規なレセプターサブタイプが同定され、そしてORL1−レセプターと命名さ
れ、そしてミューニエル・ジェイ.シー(Meunier, J.-C)他はこのレセプター の内在性アゴニストの単離及び構造を報告した(Nature、377巻、532〜5
35頁、1995年10月12日)。ORL1−レセプターのアゴニストは神経
原性炎症に有効であることが示唆されている(Tips、18巻、293〜300頁
、1997年8月)。上記アゴニストは心理学的副作用及び耽溺がより少ない強
力な鎮痛剤であることも示唆されている(D. Julius、Nature、377巻、47 6頁、1995年10月12日)。
【0004】 WO 97/40035及び米国特許第3,318,900号は一連のベンズ イミダゾリニルピペリジン類を開示している。
【0005】 (発明の簡単な開示) 本発明は次式:
【0006】
【化2】
【0007】 の化合物又はその製薬的に許容可能な塩を提供し、上記式中、 R及びRは独立してC〜Cアルキルであるか;又は RとRはこれらが結合している炭素原子と一緒になって、6〜13個の炭
素原子を有するモノ−、ビ−、トリ−又はスピロ−サイクリック基を形成し、そ
の際この環式基はC〜Cアルキル、C〜Cアルキレン、C〜Cアル
コキシ、ヒドロキシ、オキソ、=CH及び=CH−C〜Cアルキルから独
立して選択される1〜5個の置換基で任意に置換されており;、 Rは、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル
、フェニル−C〜Cアルキル、フェニル(このフェニルはフッ素、C〜C アルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基
で任意に置換されている)又はヘテロアリール基(このヘテロアリール基はフリ
ル、チエニル、ピロリル及びピリジルから選択され、そしてハロ、C〜C
ルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で任
意に置換されている)であり、但し、R及びRが共にC〜Cアルキルで
あるときには、RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル及びC〜C アルキニル以外であり; Rは 1)水素、 2)任意にモノ−又はジ−置換された、C〜Cアルキル、C〜Cシク
ロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキ
ル−Z−、C〜Cアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cシク
ロアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cアルケニル−Z−(C 〜C)アルキル又はC〜Cアルキニル−Z−(C〜C)アルキル(式
中、ZはO、S、SO、SO、CO、CO、OCO、NR、CONR及びN
RCO(式中、Rは水素又はC〜Cアルキルである)から選択され、そして
アルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキル部分に結合する上記置換
基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアル
キル)アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独
立して選択される);或いは 3)任意にモノ−又はジ−置換された、アリール、複素環式(heteroc
yclic)、アリール(C〜C)アルキル、複素環式(C〜C)アル
キル、複素環式−複素環式(C〜C)アルキル、アリール−複素環式(C 〜C)アルキル、複素環式−Z−(C〜C)アルキル、アリール−Z−(
〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル−Z−(C〜C
アルキル又は複素環式(C〜C)アルキル−Z−(C〜C)アルキル(
式中、ZはO、S、SO、SO、CO、CO、OCO、NR、CONR及び
NRCO(式中、Rは水素又はC〜Cアルキルである)から選択され、そし
てアリール又は複素環式部分に結合する上記置換基はハロ、ヒドロキシ、カルボ
キシ、C〜Cアルキル、ハロC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、
〜Cアルキル−CO−、アミノ(C〜C)アルキル−CO−、フェニ
ル、ベンジル、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドラ
ジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立して選択される)、
から選択され; Rはハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキ
ルスルホニル、CF、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ア
シルアミノ、アリールカルボニル、アルキルカルボニル及びヒドロキシアルキル
から独立して選択され;そして nは0、1、2、3又は4である。
【0008】 本明細書で使用するとき、用語「アルキル」には、他に指示しない限り、直鎖
、分枝鎖若しくは環状部分又はこれらの組合せを有している一価の飽和炭化水素
基が含まれる。
【0009】 本明細書で使用するとき、用語「アルコキシ」にはO−アルキル基が含まれ、
その際「アルキル」は上記で定義したとおりである。
【0010】 本明細書で使用するとき、用語「ハロ」はF、Cl、Br又はI、好ましくは
F又はClを言う。
【0011】 用語「C〜C」アルキレンは、エテニル、プロペニル又はブテニルのよう
な不飽和脂肪族炭化水素から形成される直鎖又は分枝鎖基を意味する。
【0012】 本明細書で使用するとき、用語「シクロアルキル」は飽和炭素環式基を意味し
、これにはシクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、
シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル等が含まれるが、これらに限定さ
れない。
【0013】 本明細書で使用するとき、用語「アリール」は6〜11個の炭素原子の単環式
又は二環式芳香族炭素環式環系を意味し、これにはフェニル、ナフチル、インダ
ニル、(1,2,3,4)−テトラヒドロナフチル、インデニル、イソインデニ
ル等が含まれるが、これらに限定されない。
【0014】 用語「複素環式(heterocyclic)」は、環内に1個又はそれより
多くのヘテロ原子を有し、好ましくは4〜10個の炭素原子と1〜3個のヘテロ
原子を有する単環式又は二環式炭化水素環系を意味し、これにはピペリジノ、ヘ
キサメチレンイミノ、モルホリノ、チアモルホリノ、ピロリジノ、ピラゾリノ、
ピラゾリジノ、ピラゾリル、ピペラジニル、フリル、チエニル、オキサゾリル、
テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、ピリ
ジル、ピリミジニル、ピロリル、ピロリジニル、キノリル、チオフェニル、ピラ
ジニル、ピリダジニル、アジリジニル及びアゼチジニルが含まれるが、これらに
限定されない。
【0015】 用語「二環式又は三環式環」は2〜3個の環を有する6〜16個の炭素原子の
炭化水素環式基を意味し、これにはデカヒドロナフタレン、ビシクロ[2.2.
1.]ヘプタン、ビシクロ[3.2.1]オクタン、ビシクロ[3.3.1]ノ
ナン、アダマンタン及びトリシクロ[5.2.1.02,6]デカンが含まれる
が、これらに限定されない。
【0016】 用語「スピロ環式基」は6〜13個の炭素原子の炭化水素スピロ環式基を意味
し、これにはスピロ[5.5]ウンデカニル及びスピロ[4.5]デカニルが含
まれるが、これらに限定されない。
【0017】 本明細書で使用するとき、用語「治療する」とは、この用語が適用される疾患
若しくは状態又はこのような疾患若しくは状態の1つ若しくはそれ以上の症状を
逆転させ、緩和し、その進行を阻止するか又は予防することを言う。本明細書で
使用するとき、用語「治療」とは治療する行為を言い、ここで「治療する」は直
前に定義されているとおりである。
【0018】 本発明の化合物の好ましい群には式(I)の化合物(式中、 R及びRは独立してC〜Cアルキルであるか;又は RとRはこれらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロ−C
14アルキル及びシクロ−C〜C14アルケニルから選択される単環式基、
デカヒドロナフタレン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[4.3.
0]ノナン、ビシクロ[3.2.1]オクタン、ビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン及びビシクロ[3.3.1]ノナンから選択される二環式基、アダマンタン及
びトリシクロ[5.2.1.02,6]デカンから選択される三環式基、又はス
ピロ[5.5]ウンデカニル及びスピロ[4.5]デカニルから選択されるスピ
ロ環式基を形成し、その際上記環式基はC〜Cアルキル、C〜Cアルキ
レン、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから独立して選択される1
〜3個の置換基で任意に置換されており;、 RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
フェニル−C〜Cアルキル、フェニル(このフェニルはフッ素、C〜C アルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で
任意に置換されている)又はチエニルであり; Rは 1)水素; 2)任意にモノ−又はジ−置換された、C〜Cアルキル、C〜Cシク
ロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキル−Z−(C〜C
アルキル、C〜Cシクロアルキル−Z−(C〜C)アルキル又はC
アルケニル−Z−(C〜C)アルキル(式中、ZはNH、O、S、SO
、SO、CO、CO、OCO、CONH及びNHCOから選択され、そして
上記置換基はハロ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル
)アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立し
て選択される);或いは 3)任意にモノ−又はジ−置換された、アリール、複素環式、アリール(C 〜C)アルキル、複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−ピペラジノ(
〜C)アルキル、複素環式−アミノ(C〜C)アルキル、複素環式−
Z−(C〜C)アルキル、アリール−Z−(C〜C)アルキル、アリー
ル(C〜C)アルキル−Z−(C〜C)アルキル又は複素環式(C
)アルキル−Z−(C〜C)アルキル(式中、アリール基はフェニル及
びナフチルから選択され、そして複素環式基はフリル、チオフェニル、ピリジル
、ピリミジニ、ピラジニル、ピリダジニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロ
リジニル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、ピペラジノ及びモルホリノから
選択され; ZはNH、O、S、SO、SO、CO、CO、OCO、CONH及びNHC
Oから選択され;そして 上記置換基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜Cアルキル、ハロC
アルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル−CO−、フェニル
、ベンジル、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドラジ
ノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立して選択される)、 から選択され;そして Rはハロ、CF又はC〜Cアルコキシであり;そして nは0、1、2又は3である)、 が含まれる。
【0019】 本発明の更に好ましい群には式(I)の化合物(式中、RとRはこれらが
結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、
シクロデシル、シクロウンデシル、シクロヘプテニル、ジメチルシクロヘキシル
、ブチルシクロヘキシル、イソプロピリデンシクロヘキシル、ビシクロ[4.3
.0]ノナニル及びスピロ[5.5]ウンデカニルから選択される環式基を形成
し;RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、フェニル(このフェニ
ルはクロロ、フルオロ又はC〜Cアルコキシで任意に置換されている)、フ
ェニル(C〜C)アルキル、エテニル又はチエニルであり;Rは水素、(
〜C)アルキル、(C〜C)アルキル(この(C〜C)アルキル
はアミノ、グアニジノ、(C〜C)アルキルアミノ、アセチルアミノ、ピロ
リル−CO−NH−、ピリジル−CO−NH−、複素環式(これはピペリジノ、
ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピロリル、ピリジニル、ピリ
ミジニル及びピリミジニルピペラジノから選択される)で置換されている)であ
り;Rはフルオロ、クロロ、(C〜C)アルキル又は(C〜C)アル
コキシであり;そしてnは0、1又は2である)が含まれる。
【0020】 本発明の好ましい個々の化合物は次のものである: 1−{1−[1−メチル−1−(2−チエニル)エチル]−4−ピペリジニル}
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1
−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−
2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[4−ピペリジニル−1−
(1−プロピルシクロノニル)]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイ
ミダゾール−2−オン、1−[1−(1−フェニルシクロオクチル)−4−ピペ
リジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン
、1−[1−(1−フェニルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−{1−[1−(4
−フルオロフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニル}−1,3−ジヒド
ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1−(1−メチルシ
クロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズ
イミダゾール−2−オン、1−[1−(1−エチルシクロノニル)−4−ピペリ
ジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、
1−[1−(1−メチルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1−(1−フェニ
ルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H
−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−(2−アミノエチル)−3−[
1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ
−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、1−(6−アミノヘキシル)−3−[
1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ
−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−(2−アミノエチル)−
3−[1−(1−フェニルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−
1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1−
(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−(2−ピペリジノ
エチル)−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、
及びその塩。
【0021】 最も好ましい化合物は次のものである: 1−[1−(フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒド
ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1−(1−メチルシ
クロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズ
イミダゾール−2−オン、1−[1−(1−メチルシクロオクチル)−4−ピペ
リジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン
、1−(6−アミノヘキシル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−
4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
、1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−(2
−ピペリジノエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オ
ン、及びその塩。
【0022】 本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物のORL1−レセプター及びその内在性リ
ガンドが介在する疾患又は状態を治療するための製薬組成物に関するものであり
、そしてこの組成物は式(I)の化合物又はその製薬的に許容可能な塩の有効量
及び製薬的に許容可能な担体を含んでいる。
【0023】 本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物においてORL1−レセプターと結合させ
ることによって疾患又は状態の治療を行うか又は促進することができる疾患又は
状態の治療方法にも関しており、この方法は上記治療を必要としている哺乳動物
に式(I)の化合物又はその製薬的に許容可能な塩の有効量を投与することを含
んでいる。
【0024】 本発明の式(I)の化合物は鎮痛剤、抗炎症剤、利尿剤、麻酔剤、神経保護剤
、抗高血圧剤若しくは抗不安剤又は食欲制御若しくは聴覚調節用剤として有用で
あることができる。本発明の式(I)の化合物は、うつ病、トラウマ、アルツハ
イマー病若しくは他の痴呆症による記憶喪失、てんかん及びけいれんのような他
の精神医学的、神経学的及び生理学的疾患、嗜癖医薬品の中断症状、水バランス
の制御、ナトリウム排泄並びに動脈血圧疾患を治療するための作用剤として使用
することができる。
【0025】 発明の詳細な開示 以下の反応スキームは本発明の化合物の製造を図示する。他に指示されない限
り、これらの反応スキーム中のR、R、R、R、R及びRは上記で
定義したとおりである。
【0026】 一般的な合成 本発明の式(I)のORL1アゴニストは次の方法に従って製造することがで
きる。
【0027】 反応スキーム1は化合物(I)の製造方法を図示する。
【0028】
【化3】
【0029】 スキーム1に示されているように、化合物(I)はベンズイミダゾリニルピペ
リジン化合物(II)から中間体(IV)を経て得ることができる。最初に、化
合物(II)は化学量論的量のケトン(III)とのシュトレッカー(Stre
cker)合成に付すことができる。2番目に、化合物(IV)は式RMgX
(Xは例えばハロである)によって表される試薬とのグリニヤール反応に付して
化合物(I)を得ることができる。
【0030】 シュトレッカー合成は、エイ.カリア(A. Kalir)他(J. Med. Chem. 196
9年、12、473)によって報告されている既知の方法に従って適当なシアネ
ート化剤を使用して実施することができる。適当なシアネート化剤にはシアン化
カリウム(KCN)のようなシアン化物が含まれる。この反応は氷冷水中約3〜
11のpH、30分〜7日間で実施することができる。グリニヤール反応は既知
の方法(例えば、O. A. Al-Deeb、Arzneim. -Forsh./Drug Res.、1994年、 44、1141)に従って無水条件下で実施することができる。更に詳細には、
この反応はテトラヒドロフラン(THF)のような適当な溶媒中概ね室温から溶
媒の還流温度まで、30分〜48時間で実施することができる。
【0031】 式(I)の化合物はスキーム2に図示される方法で製造することもできる。
【0032】
【化4】
【0033】 スキーム2に示されるように、Rが水素である化合物(I)は、(a)4−
アミノピペリジン(VI)を得るためのピペリジン−4−オン(V)の還元的ア
ミノ化、(b)化合物(VI)とニトロベンゼン(VII)とのカップリング反
応、(c)得られた工程(b)の生成物の還元、及び(d)得られた工程(c)
の生成物のカルボニル化反応を含む工程によって製造することができる。各反応
工程を以下に記載する。
【0034】 (a) 化合物(V)の還元的アミノ化は既知の条件下で実施することができ
る。例えば、この還元的アミノ化は、メタノールのような適当な溶媒中概ね室温
で約1時間〜2日間でシアノホウ素化水素ナトリウム(NaBHCN)及び酢
酸アンモニウムのような還元剤の存在下で実施することができる(米国特許第5
,124,457号)。還元的アミノ化はまた、ビー.デ・コスタ(B. de Cost
a)他、J. Chem. Soc.、Perkin Trans. I、1992年、1671によって報告 されている方法に従って実施することもできる。
【0035】 (b〜d) 工程(b)から(d)までは、例えばエヌ.エイ.ミーンウェル
(N. A. Meanwell)他、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters、1996
年、6、1641によって報告されている既知の方法で達成することができる。
更に詳細には、カップリング反応(b)は、加熱しながらアセトニトリル中炭酸
カリウム(KCO)の存在下で実施することができる。還元(c)は、加熱
しながらエタノールのような極性溶媒中塩化スズ(II)のような還元剤の存在
下で実施することができる。カルボニル化(d)は、加熱しながらテトラヒドロ
フラン(THF)のような反応不活性溶媒中カルボニルジイミダゾール又はトリ
クロロメチルクロロホルメートのようなカルボニル化剤の存在下で実施すること
ができる。
【0036】 RがC〜Cアルキルである化合物(I)は、所望のアルキル化剤を使用
して、Rが水素である化合物(I)のアルキル化によって得ることができる。
このアルキル化は、水素化ナトリウムのような強塩基の存在下、約0℃から室温
までの温度で、1分〜6時間でDMFのような反応不活性溶媒の存在下で実施す
ることができる。適当なアルキル化剤は、例えばハロゲン化アルキル又はメシレ
ートである。
【0037】 RとRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって単環式、二環式
又はスピロ環式環を形成する化合物(I)は、スキーム1に図示された方法に類
似する方法に従って中間体(II)をグリニヤール反応に付すことによって製造
することができる。適当なグリニヤール試薬はRCMgX(式中、R とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって単環式又は二環式環
を形成し;そしてXはハロである)の式で表されるものである。
【0038】 中間体(V)はスキーム3に図示されている方法で製造することができる。
【0039】
【化5】
【0040】 経路1は、エイ.カリア他(J. Med. Chem. 1969年、12、473)によ
って報告された方法による既知の4−ピペリジノール(VIII)から化合物(
V)の製造を図示している。最初に、化合物(VIII)を化合物(III)と
縮合させ、そしてシアネート化して化合物(IX)を得ることができる。2番目
に、得られた化合物(IX)をRMgX(式中、Xはハロである)とのグリニ
ヤール反応に付して化合物(X)を得ることができる。次に、化合物(X)を酸
化して化合物(V)を得ることができる。
【0041】 経路2は、アミン(XI)と3,3−エチレンジオキシペンタン−1,5−ジ
オールジメタンスルホネート(XII)との縮合、これに続く脱保護を含んでい
る出発アミン(XI)から化合物(V)の製造を図示している。これらの反応は
既知の条件下で実施することができる(例えば、B. de Costa他、J. Chem. Soc.
、Perkin Trans. I、1992年、1671)。化合物(V)は、ディ.エム. ツェン(D.M. Tschaen)他(J. Org. Chem. 1995年、60、4324)の方
法に従ってN−エチル−N−メチル−4−オキソピペリジニウムヨージドを使用
して出発アミン(XI)から直接製造することができる。
【0042】 経路3は、既知の酸素保護ピペリジン−4−オン(XIV)から化合物(V)
の製造を図示している。この製造は(a)(XIV)と(III)との縮合、(
b)シアノ化、(c)グリニヤール反応、及び(d)脱保護を含んでいる。これ
らの反応はスキーム1に記載したものと同一の条件下で実施することができる。
【0043】 出発アミン(XI)は当業者に知られている方法(例えば、J. Weinstock他、
OS IV 910、E.J. Cone他、J. Med. Chem. 1981年、24、1429及びO
rg. React.、1969年、17、313に記載されているRitter 反応)によっ て容易に製造することができる。
【0044】 化合物(II)はスキーム4に図示されているような既知の方法によって製造
することができる。
【0045】
【化6】
【0046】 スキーム4において、化合物(II)は、(a)(XVI)と(XVII)と
の求核置換、(b)(XVIII)の還元、(c)カルボニル化、(d)(XI
X)のアルキル化、及び(e)(II’)の脱保護を含んでいる方法で製造する
ことができる。
【0047】 (a)(XVI)と(XVII)との求核置換: 置換ニトロベンゼン(XVI)(式中、Lは脱離基である)をアミノピペリジ
ン(XVII)(式中、Prは保護基である)との求核置換に付して化合物(X
VIII)を得ることができる。適当な脱離基にはハロ、好ましくはFが含まれ
る。適当なN−保護基にはベンジル、ベンジルオキシカルボニル及びtert−
ブチルオキシカルボニルが含まれ、好ましくはベンジルである。この反応は、酸
化銅(II)のような金属触媒及び炭酸カリウムのような弱塩基の存在下、約1
00℃から300℃まで、約30分〜48時間(好ましくは、150℃〜250
℃で60分〜24時間)で実施することができる。
【0048】 (b、c)(XVIII)の還元及びカルボニル化: 化合物(XVIII)を還元しそしてカルボニル化してアミン(XIX)を得
ることができる。還元は極性溶媒中、還元剤の存在下で実施することができる。
適当な還元剤には、塩化スズ(II)水和物(SnCl−HO)のようなハ
ロゲン化金属が含まれ、そして適当な極性溶媒にはエタノールのようなアルコー
ルが含まれる。この反応は反応混合物の還流温度まで、30分〜24時間で実施
することができる。その後のカルボニル化は既知の方法に従って実施することが
できる。これらの方法は例えば、エヌ.エイ.ミーンウェル他、Bioorganic & M
edicinal Chemistry Letters、1996年、6、1641(スキーム2でも参照
されている)、及びアール.イエムラ(R. Iemura)他、Chem. Pharm. Bull.、 1989年、37、962によって報告されている。
【0049】 (d)(XIX)のアルキル化: 化合物(XIX)を既知の方法でアルキル化して化合物(II’)を得ること
ができる。例えば、このアルキル化は化合物(XIX)をハロゲン化アルキルの
ような適当なアルキル化剤と反応させて実施することができる。この反応は、ジ
メチルホルムアミドのような反応不活性溶媒中、水素化ナトリウム(NaH)の
ような塩基の存在下で概ね室温で30分〜24時間で実施することができる。
【0050】 (e)(II’)の脱保護: 化合物(II’)の保護基は慣用の方法、例えば触媒的水素化によって除去し
て化合物(II)を得ることができる。この触媒的水素化はアルコール(例えば
、メタノール及びエタノール)のような極性溶媒中、概ね室温で約30分から4
8時間までで、水素下で行うことができる。適当な触媒は水酸化パラジウム(I
I)−炭素のような貴金属触媒である。
【0051】 出発物質(XVI)及び(XVII)は既知の化合物であり、そして当該技術
分野の熟練者に知られている方法に従って製造することができる。
【0052】 ベンズイミダゾール環の3位には、当該技術分野の熟練者に知られている方法
によって数種の官能基(R)を導入することができる。例えば、RがHであ
る式(I)の化合物は、テトラヒドロフラン(THF)やジメチルホルムアミド
(DMF)のような反応不活性溶媒中水素化ナトリウム(NaH)のような塩基
の存在下でR−L(Lはハロ又はMsOのような脱離基である)と約0℃〜8
0℃、20分〜24時間で反応させることができる。R−Lが末端アミノ基を
有しているとき、この基は上記反応中tert−ブトキシカルボニルのようなア
ミノ保護基で保護することができる。このアミノ保護基は得られた生成物から慣
用の方法によって、例えば、メタノール中塩酸で処理して除去することができる
。必要な場合、得られた末端アミノ基はX−ハロ(Xはヘテロアリール等である
)と更に反応させてそこにX基を結合させることができる。この末端アミノ基は
X−CO−Cl、X−COOH、又はその酸無水物のようなアシル化剤と反応さ
せることもできる。
【0053】 他に指示されない限り、上記の各反応の圧力は臨界的ではない。一般的には、
これらの反応は約1〜約3気圧、好ましくは周囲圧(約1気圧)で実施されよう
【0054】 本発明の式(I)の化合物は塩基性であるので、これら化合物は酸付加塩を形
成する。このような塩は全て本発明の範囲内である。しかしながら、哺乳動物に
投与するためには製薬的に許容可能な酸付加塩を使用しなければならない。この
ような酸付加塩は標準的な方法で製造することができる。例えば、これらの塩は
水又はメタノール若しくはエタノールのような有機溶媒或いはこれらの混合物中
で塩基性化合物を酸と実質的に当量割合で接触させて製造することができる。こ
れらの塩は溶媒からの結晶化又は溶媒の留去によって単離することができる。形
成できる典型的な塩は塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、
乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、グ
ルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン
酸塩、シュウ酸塩及びパモエート(1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキ
シ−3−ナフトエート))塩である。
【0055】 (発明の効果) 式(I)の化合物はORL1−レセプター及びORL1−レセプターアゴニス
ト活性に対して選択的な親和性を有していることが見いだされている。かくして
、これらの化合物は、鎮痛剤、抗炎症剤利尿剤、麻酔剤、神経保護剤、抗高血圧
剤若しくは抗不安剤又は食欲制御若しくは聴覚調節用剤を必要としている哺乳動
物対象、特にヒトにおける上記作用剤として有用である。これらの化合物はまた
、うつ病、トラウマ、アルツハイマー病若しくは他の痴呆症による記憶喪失、て
んかん及びけいれんのような他の精神医学的、神経学的及び生理学的疾患、嗜癖
医薬品の中断症状、水バランスの制御、ナトリウム排泄並びに動脈血圧疾患を治
療するための作用剤としても有用である。
【0056】 親和性、アゴニスト活性及び鎮痛活性はそれぞれ以下の試験で証明することが
できる。
【0057】 ORL1−レセプターに対する選択的親和性 ORL1−レセプター親和性: 本発明化合物のORL1レセプター結合親和性は次の方法で測定する。ヒトO
RL1レセプターでトランスフェクションしたHEK−293細胞膜及び小麦胚
芽アグルチニン被覆エスピーエイ(SPA)ビーズは、10mM MgCl及 び1mM EDTAを含有する50mMヘペス緩衝液(pH7.4)200μl 中で0.4nM[3H]ノシセプチン及び非標識試験化合物と組み合わせる。こ
の混合物を室温(rtと略す)で30分〜60分間インキュベートする。非特異
的結合は1μMノシセプチンを添加して測定する。放射能はワラック(Wallac)
1450マイクロベータ(MicroBeta)で計数する。
【0058】 μ−レセプター親和性: 本発明化合物のミュー(μ)オピオイドレセプター結合親和性は次の方法で測
定する。ヒト−ミューオピオイドレセプターでトランスフェクションしたCHO
−K1細胞膜及び小麦胚芽アグルチニン被覆SPAビーズは、10mM MgC l及び1mM EDTAを含有する50mMヘペス緩衝液(pH7.4)20 0μl中で1.0nM[3H]DAMGO及び非標識試験化合物と組み合わせる
。この混合物を室温で30分〜60分間インキュベートする。非特異的結合は1
μMのDAMGOを添加して測定する。放射能はワラック1450マイクロベー
タで計数した。
【0059】 κ−レセプター親和性: 本発明化合物のカッパ(κ)オピオイドレセプター結合親和性は次の方法で測
定する。ヒトカッパ−オピオイドレセプターでトランスフェクションしたCHO
−K1細胞膜及び小麦胚芽アグルチニン被覆SPAビーズは、10mM MgC l及び1mM EDTAを含有する50mMヘペス緩衝液(pH7.4)20 0μl中で0.5nM[3H]CI−977及び非標識試験化合物と組み合わせ
る。この混合物を室温で30分〜60分間インキュベートする。非特異的結合は
1μMのCI−977を添加して測定する。放射能はワラック1450マイクロ
ベータで計数する。
【0060】 δ−レセプター親和性: 本発明化合物のデルタ(δ)オピオイドレセプター結合親和性は次の方法で測
定する。ヒトデルタオピオイドレセプターでトランスフェクションしたCHO−
K1細胞膜及び小麦胚芽アグルチニン被覆SPAビーズは、10mM MgCl 及び1mM EDTAを含有する50mMヘペス緩衝液(pH7.4)200 μl中で2.0nM[3H]DPDPE及び非標識試験化合物と組み合わせる。
このアッセイは室温で30分〜60分間インキュベートする。非特異的結合は1
μMの各非標識リガンドを添加して測定する。放射能はワラック1450マイク
ロベータで計数する。
【0061】 こうして得られた非特異的結合の各パーセントは化合物濃度の関数としてグラ
フ化する。S字状曲線を使用してIC50値を決定する。
【0062】 実施例1から89までの化合物は全て上記方法で試験し、そしてこれらはOR
L1−レセプターに良好な親和性を示すか又はミュー−レセプターにより低い親
和性を示した。この試験では、上記した好ましい化合物は、ミュー−レセプター
よりORL1−レセプターに対してより高い親和性を示した(即ち、ORL1−
レセプターに対するIC50/ミュー−レセプターに対するIC50は1.0未
満であった)。
【0063】 機能アッセイ: 各オピオイドレセプターにおける本発明化合物の機能的活性は、エル.ジェイ
.シム(L. J. Sim)、アール.キシアオ(R. Xiao)及びエス.チルダーズ(S. Childers)、Neuroreort 7巻、729〜733頁、1996年によって報告さ
れている方法に従って35S−GTPγS結合系中で測定することができる。各
ヒトORL1−、ミュー−、カッパ−及びデルタ−レセプターでトランスフェク
ションしたCHO−K1又はHEK細胞膜を使用する。これらの膜は、100m
M NaCl、10mM MgCl及び1mM EDTAを含有する20mMの 氷冷ヘペス緩衝液(pH7.4)中に懸濁する。この緩衝液には、使用前にジチ
オスレイトール(DTT)0.17mg/mlを添加する。膜は、総容量0.2
ml中5μM GDP、0.4nMの35S−GTPγS及び小麦胚芽アグルチ ニン(WGA)被覆SPAビーズ(1.5mg)の存在下、適当な濃度の試験化
合物と共に25℃で30分間インキュベートする。基線結合はアゴニストの不存
在下で評価し、そして非特異的結合は10μM GTPγSを用いて測定する。 放射能はワラック1450マイクロベータで計数する。
【0064】 鎮痛性試験: 尾部軽打試験: 4週齢で体重19〜25gの雄ICRマウスを使用する。トレーニング期間は
、無痛覚メーター(Analgesia Meter)MK−330A(Muromachi Kikai、日本
国)を使用して、マウスが4.0秒以内に自身の尾部を軽打できるようになるま
で実施する。この実験では選択されたマウスを使用する。潜在時間は、化合物投
与後0.5、1.0及び2.0時間目に2回記録する。光線強度は80に設定す
る。カットオフ時間は8.0秒に設定する。本発明の化合物は試験30分前に皮
下投与する。ED50値は、対照群で観察される尾部軽打を半分にする試験化合
物の投与量として定義される。
【0065】 酢酸苦悩試験: 4週齢で体重21〜26gの雄ICRマウスを使用する。これらのマウスは使
用前日に絶食させる。酢酸を生理食塩水で希釈して濃度を0.7%(v/v)と
し、そして26ゲージ針を使用してマウスに腹腔内注入する(0.2ml/体重
10g)。本発明の化合物を0.1%メチルセルロース(MC)−生理食塩水に
溶解し、そして酢酸注入0.5時間前にマウスに皮下投与する。酢酸注入後、各
動物を1Lビーカーに入れ、そしてビデオテープレコーダーで記録する。酢酸注
入後5分から15分まで苦悩数を計数する。ED50値は、対照群で観察される
苦悩を半分にする試験化合物の投与量として定義される。本発明化合物のなかに
はこの試験で良好な鎮痛活性を示すものがあった(即ち、1mg/kgのED 値に対して0.02mg/kgの値)。
【0066】 ホルマリンリッキング(なめ)試験: 雄SDラット(80〜100g)に、0.1%メチルセルロース(MC)−生
理食塩水又は媒体中に溶解した試験化合物を皮下注入する。30分後、2%ホル
マリン50μlを後足に注入する。注入された足の観察期間当たりのなめ数はホ
ルマリン注入後15分から30分まで測定し、そしてそれぞれの媒体群と比較し
た阻止%として表す。この試験方法は、例えば、(1)アール.エル.フォーレ
ンファント(R.L. Follenfant)他、Br. J. Pharmacol. 93、85〜92(1 988年);(2)エイチ.ロジャーズ(H. Rogers)他、Br. J. Pharmacol. 106、783〜789(1992年);及び(3)エイチ.ホイーラー・アセ
ト(H. Wheeler-Aceto)他、Psychopharmacology、104、35〜44(199
1年)に記載されている。
【0067】 本発明の式(I)の化合物は、指示された疾病を治療するために、経口、非経
口又は局所経路のいずれかによって慣用の薬学的実務で哺乳動物に投与すること
ができる。いずれかの経路でヒト患者に投与するためには、投与量は1日当たり
約0.01mg〜約3000mg/患者体重kg当たり、好ましくは1日当たり
約0.01mg/体重kg〜約1000mg/体重kg、更に好ましくは1日当
たり約0.1mg/体重kg〜約100mg/体重kgの範囲内であり、単回又
は分割投与量として投与される。しかしながら、治療されている対象の体重及び
状態、使用される化合物、治療されている疾病の状態並びに選択される特定の投
与経路に依存して、変動が必然的に生じるであろう。
【0068】 本発明の化合物は単独でか又は製薬的に許容可能な坦体と組み合わせて上記で
示したいずれかの経路で投与することができ、そしてこのような投与は単回又は
多数回投与量で実施することができる。一般的に、本発明の化合物は、錠剤、散
剤、カプセル、薬用ドロップ、トローチ、ハードキャンディ、散剤、スプレー、
クリーム、ロウ膏、坐剤、ゼリー、ゲル、ペースト、ローション、軟膏、懸濁液
、溶液、エリキシル、シロップ等の形態で、種々の製薬的に許容可能な坦体と組
み合わせることができる。このような製薬的坦体には溶媒、賦形剤、被覆剤、基
剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、可溶化剤、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤、緩衝化
剤、張度剤、保存剤、香味剤、芳香剤、着色剤等が含まれる。
【0069】 例えば、錠剤は澱粉、ラクトース、グルコース、ミクロクリスタリンセルロー
ス、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等のような種々の賦
形剤、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース等のような被覆剤、ゼラチン、
アラビアゴム、メチルセルロース等のような結合剤、及び殿粉、寒天、ゼラチン
、炭酸水素ナトリウム等のような崩壊剤を含有することができる。加えて、ステ
アリン酸マグネシウムやタルクのような滑沢剤は錠剤化目的でしばしば非常に有
用である。同様なタイプの固形組成物は、ゼラチンカプセルの充填剤として使用
することもできる;この点に関連して、好ましい材料にはラクトース並びに高分
子量ポリエチレングリコールも含まれる。経口投与用に水性懸濁液及び/又はエ
リキシルが望ましいときには、上記活性成分は、水、エタノール、プロピレング
リコール、グリセリン及び種々の同様なこれらの組合せ物のような希釈剤と一緒
に、種々の甘味剤若しくは香味剤、着色物質又は染料と組み合わせることができ
、そして所望の場合には、乳化剤及び/又は懸濁化剤も同様に組み合わせること
ができる。
【0070】 一般的に、本発明の治療的に有効な化合物は、上記経口投与量形態中で5重量
%〜70重量%、好ましくは10重量%〜50重量%の範囲の濃度値で存在する
【0071】 溶液形態の本発明化合物は皮内、皮下、静脈内又は筋肉内のように非経口的に
注入することができる。例えば、これらの溶液は無菌の水溶液、水性懸濁液及び
食用油溶液である。上記水溶液は適当に緩衝化する(好ましくはpH>8)こと
ができ、そして上記溶液を血液と等張にするのに十分な塩又はグルコースを含有
することができる。これら水溶液は静注目的に適している。上記水性懸濁液はカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン又はゼラチンのような適当な分散化剤又は懸濁化剤を含有することができる。
これら水性懸濁液は皮下又は筋肉内注入用に使用することができる。食用油溶液
用には綿実油、ごま油、ヤシ油又はピーナッツ油のような食用油を使用すること
ができる。これらの油溶液は動脈内、筋肉内及び皮下注入に適している。無菌条
件下でのこれら全ての溶液の調製は、当該技術分野の熟練者に周知の標準的な製
薬技術によって容易に達成される。
【0072】 皮膚の炎症状態を治療するときには、本発明の化合物を局所的に投与すること
もでき、そしてこれは好ましくは、標準的な薬学的実務に従って、クリーム、ゼ
リー、ゲル、ペースト、軟膏等によって実施することができる。
【0073】
【実施例】
実施例及び準備例 本発明を以下の実施例及び準備例によって説明する。しかしながら、本発明は
これら実施例及び準備例の特定の詳細に限定されるものではないことを理解すべ
きである。融点はブッチ(Buchi)微小融点装置で測定し、そして補正していな い。赤外線吸収スペクトル(IR)は島津赤外分光計(IR−470)で測定し
た。H及び13C核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、他に指示されていない
限り、JEOL NMR分光計(JNM−GX270、270MHz)によって CDCl中で測定し、そしてピーク位置はテトラメチルシラン下方領域の百万
分率(ppm)で表す。ピーク形状は次のように表す:s、シングレット;d、
ダブレット;t、トリプレット;m、マルチプレット;br、ブロード。
【0074】 準備例1 1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾー
ル−1−イル)ピペリジノ]−1−シクロヘキサンカルボニトリル 4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン(500mg、2.3
mmol)の2N HCl(1.15ml、2.3mmol)及び水(0.5m l)中攪拌懸濁物にシクロヘキサノン(0.24ml、2.3mmol)を0℃
で加えた。この混合物にKCN(156mg、2.4mmol)の水(0.3m
l)溶液を室温で一度に添加した。室温で17時間攪拌した後、沈殿した白色固
形物をろ過して集め、水で洗浄し、そして真空下50℃で1時間乾燥して、白色
粉末605mgを得た。これには少量の出発物質アミンが含まれていたので、こ
れをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:130g、CHCl/MeO
H:30/1〜20/1)で精製して、白色粉末293mg(39.3%)、融
点199〜201℃を得た。 MS m/z(EIダイレクト):324(M)、298(M−CN)。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.41(1H、br.s)、7
.24〜7.18(1H、m)、7.13〜7.03(3H、m)、4.42〜
4.29(1H、m)、3.36〜3.27(2H、m)、2.58〜2.31
(4H、m)、2.24〜2.12(2H、m)、1.97〜1.88(2H、
m)、1.86〜1.75(2H、m)、1.70〜1.50(5H、m)、1
.40〜1.24(1H、m)。
【0075】 実施例1 1−[1−(1−フェニルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン フェニルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M溶液、0.75ml、
2.25mmol)のTHF(1ml)溶液に1−[4−(2−オキソ−2,3
−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾール−1−イル)ピペリジノ]−1
−シクロヘキサンカルボニトリル(230mg、0.71mmol)のTHF(
2ml)中懸濁物を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温で18時間
攪拌した。この反応混合物に飽和NHCl水溶液(1ml)を添加し、続いて
水(5ml)を添加した。現れた白色沈殿物をろ過して集め、水及びCHCl で洗浄しそして乾燥して、標題化合物75mg(28.1%)を得た。CH Cl洗浄ろ液を濃縮して標題化合物と出発物質の混合物171mgを得、そし
てこれをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:30g、CHCl/Me
OH:50/1〜15/1)で精製して標題化合物60mg(22.5%)を白
色粉末として得た。 MS m/z(EIダイレクト):375(M)、332、297、240、 216、198、91。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.20(1H、br.s)、7
.40〜7.20(5H、m)、7.11〜7.00(4H、m)、4.10〜
4.00(1H、m)、3.27〜3.15(2H、m)、2.39〜2.25
(2H、m)、2.14〜2.05(4H、m)、1.82〜1.69(6H、
m)、1.62〜1.24(4H、m)。 この遊離アミン(130mg、0.35mmol)は、HClガス溶解メタノー
ル(2ml)で処理してHCl塩に変換した。溶媒を留去した後、得られた白色
非晶性固形物にアセトンを添加して固化して白色粉末を得、そしてこれをろ過し
て集めて、融点240.5〜242℃の白色粉末110mgを得た。 元素分析。計算値(C2429O・HCl・1.6HOとして):C、
65.40;H、7.59;N、9.53。実験値:C、65.63;H、7.
81;N、9.12。
【0076】 実施例2 1−[1−(1−ベンジルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりにベンジルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は60%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.96(1H、br.s)、7
.30〜7.04(9H、m)、4.43〜4.28(1H、m)、3.30〜
3.15(2H、m)、2.66(2H、s)、2.50〜2.30(4H、m
)、1.92〜1.55(8H、m)、1.44〜1.00(4H、m)。 IR(KBr):1676cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点255〜258℃。 MS(ESI)m/z:390(M+H)。 元素分析。計算値(C2531ClNO・HCl・4HOとして):C、
60.29;H、8.09;N、8.44。実験値:C、59.99;H、7.
51;N、8.51。
【0077】 実施例3 1−[1−(1−メチルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりにメチルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は73%で
あった。 IR(KBr):3454、3382、1708cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点266〜269℃。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.91(1H、br.s)
、9.95〜9.80(1H、m)、7.70〜7.60(1H、m)、7.0
5〜6.97(3H、m)、4.70〜4.55(1H、m)、3.73〜3.
65(2H、m)、3.25〜3.10(2H、m)、2.95〜2.75(2
H、m)、2.00〜1.60(9H、m)、1.50〜1.35(2H、m)
、1.32(3H、s)、1.25〜1.03(1H、m)。 元素分析。計算値(C1927O・HCl・1.2HOとして):C、
61.43;H、8.25;N、11.31。実験値:C、61.47;H、8
.61;N、11.08。
【0078】 実施例4 1−[1−(1−ビニルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりにビニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は43%で
あった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.73(1H、br.s)、7
.30〜7.25(1H、m)、7.11〜7.03(3H、m)、5.71(
1H、dd、J=10.9、17.8Hz)、5.23(1H、d、J=11.
0Hz)、5.01(1H、d、J=17.8Hz)、4.35〜4.20(1
H、m)、3.23〜3.12(2H、m)、2.45〜2.15(4H、m)
、1.88〜1.35(12H、m)。 IR(KBr):3339、1705cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点196〜200℃。 元素分析。計算値(C2027O・HCl・1.2HOとして):C、
61.20;H、8.06;N、10.70。実験値:C、60.99;H、8
.31;N、10.31。
【0079】 実施例5 1−{1−[1−(2−チエニル)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1
,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりに2−チエニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は6
0%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.11(1H、br.s)、7
.26〜7.20(2H、m)、7.10〜7.00(4H、m)、6.86(
1H、dd、J=1.1、3.5Hz)、4.20〜4.05(1H、m)、3
.25〜3.15(2H、m)、2.48〜2.30(2H、m)、2.20〜
1.70(10H、m)、1.60〜1.37(4H、m)。 IR(KBr):3175、1699cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点162〜166℃。 元素分析。計算値(C2227OS・HCl・0.3CHOHとして)
:C、62.64;H、6.88;N、9.83。実験値:C、62.47;H
、6.49;N、9.91。
【0080】 実施例6 1−{1−[1−(1−エチニル)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1
,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりにエチニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は29%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.69(1H、br.s)、7
.33〜7.25(1H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、4.42〜
4.30(1H、m)、3.29〜3.20(2H、m)、2.51〜2.30
(4H、m)、2.36(1H、s)、2.05〜1.20(12H、m)。 IR(KBr):3200、2110、1693cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点97〜101℃。 元素分析。計算値(C2025O・HCl・0.5CHOHとして):
C、65.50;H、7.51;N、11.18。実験値:C、65.67;H
、7.52;N、11.32。
【0081】 実施例7 1−[1−(1−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりにプロピルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は53.
3%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.25(1H、br.s)、7
.30〜7.23(1H、m)、7.12〜7.00(3H、m)、4.40〜
4.25(1H、m)、3.20〜3.05(2H、m)、2.41〜2.22
(4H、m)、1.85〜1.55(8H、m)、1.45〜1.20(8H、
m)、0.90(3H、t、J=6.5Hz)。 IR(KBr):3175、1686cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点185〜189℃。 元素分析。計算値(C2131O・HCl・0.8CHOHとして):
C、62.11;H、8.89;N、9.97。実験値:C、61.86;H、
8.54;N、10.20。
【0082】 実施例8 1−{1−[1−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル
}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりに4−クロロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収
率は3.6%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.55(1H、br.s)、7
.33(2H、d、J=8.7Hz)、7.26(2H、d、J=8.7Hz)
、7.26〜7.18(1H、m)、7.10〜7.02(3H、m)、4.1
4〜3.99(1H、m)、3.24〜3.14(2H、m)、2.43〜2.
26(2H、m)、2.10〜2.00(4H、m)、1.83〜1.25(1
0H、m)。 IR(KBr):3350、1690cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点237〜241℃。 元素分析。計算値(C2428ClNO・HCl・3.2HOとして):
C、57.19;H、7.08;N、8.34。実験値:C、56.85;H、
6.62;N、7.94。
【0083】 実施例9 1−{1−[1−(4−メトキシフェニル)シクロヘキシル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ドの代わりに4−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。
収率は7.7%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.03(1H、br.s)、7
.30〜7.20(3H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、6.90(
2H、d、J=8.1Hz)、4.15〜4.00(1H、m)、3.84(3
H、s)、3.27〜3.15(2H、m)、2.45〜2.25(2H、m)
、2.20〜1.96(4H、m)、1.90〜1.25(10H、m)。 IR(KBr):1693cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点193〜197℃。 元素分析。計算値(C2531・HCl・0.9CHClとして
):C、60.00;H、6.57;N、8.11。実験値:C、59.73;
H、6.91;N、7.83。
【0084】 準備例2 1−メチル−1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベン
ズイミダゾール−1−イル)ピペリジノ]−エチルシアニド これは、準備例1に記載されている方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに
アセトンを使用して製造した。収率は63%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.16(1H、br.s)、7
.25〜7.18(1H、m)、7.13〜7.03(3H、m)、4.43〜
4.29(1H、m)、3.33〜3.24(2H、m)、2.60〜2.31
(4H、m)、1.98〜1.87(2H、m)、1.57(6H、s)。 IR(KBr):3124、2216、1682cm−1 元素分析。計算値(C1620O・HCl・1.5HOとして):C、
55.25;H、6.95;N、16.11。実験値:C、55.13;H、6
.71;N、15.94。
【0085】 実施例10 1−[1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]−1,3
−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、2,2−ジメチル−2−[4
−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジニル]アセトニトリル及び
フェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は59%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.40(1H、br.s)、7
.63〜7.58(1H、m)、7.37〜7.19(4H、m)、7.14〜
7.06(3H、m)、4.35〜4.25(1H、m)、3.05〜2.95
(2H、m)、2.50〜2.24(4H、m)、1.83〜1.75(2H、
m)、1.39(6H、s)。 IR(KBr):3449、1686cm−1 MS m/z(EIダイレクト):335(M)、320(M−CH)、 258、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点219〜222℃。 元素分析。計算値(C2125O・HCl・CHCOCHとして):
C、64.31;H、7.31;N、9.37。実験値:C、64.52;H、
7.21;N、9.16。
【0086】 実施例11 1−[1−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−4−ピペリジニル]−
1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりにベンジルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は73
%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.71(1H、br.s)、7
.34〜7.19(6H、m)、7.15〜7.04(3H、m)、4.48〜
4.32(1H、m)、3.40〜3.25(2H、m)、2.77(2H、s
)、2.50〜2.32(4H、m)、1.94〜1.82(2H、m)、1.
06(6H、s)。 IR(KBr):3387、1701cm−1 MS m/z(EIダイレクト):349(M)、334(M−CH)、 258、201。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点287〜290℃。 元素分析。計算値(C2227O・HCl・HO・CHCOCH
して):C、64.99;H、7.85;N、9.09。実験値:C、65.3
0;H、8.07;N、9.01。
【0087】 実施例12 1−{1−[1−メチル−1−(2−チエニル)エチル]−4−ピペリジニル}
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりにチエニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は10
0%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.10(1H、br.s)、7
.35〜7.30(1H、m)、7.20(1H、dd、J=1.2、5.1H
z)、7.13〜7.01(3H、m)、6.91(1H、dd、J=3.6、
5.1Hz)、6.87(1H、dd、J=1.2、3.6Hz)、4.42〜
4.28(1H、m)、3.18〜3.09(2H、m)、2.50〜2.22
(4H、m)、1.85〜1.75(2H、m)、1.49(6H、s)。 MS m/z(EIダイレクト):341(M)、326(M−CH)、 258、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点274℃。 IR(KBr):1686cm−1 元素分析。計算値(C1923O・HCl・0.7HOとして):C、
58.43;H、6.56;N、10.76。実験値:C、58.12;H、6
.82;N、10.56。
【0088】 実施例13 1−{1−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−4−ピペリ
ジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりに4−フルオロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した
。収率は60%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.96(1H、br.s)、7
.56(2H、dd、J=5.6、8.7Hz)、7.32〜7.27(1H、
m)、7.14〜6.97(5H、m、7.01ppmの2H、dd、J=8.
7、8.7Hzを含む)、4.35〜4.25(1H、m)、3.02〜2.9
3(2H、m)、2.43〜2.23(4H、m)、1.83〜1.74(2H
、m)、1.37(6H、s)。 IR(KBr):1724cm−1 MS m/z(EIダイレクト):353(M)、338(M−CH)、 258、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点246℃。 元素分析。計算値(C2124FNO・HCl・HO・1/6C
して):C、62.78;H、6.70;N、9.98。実験値:C、63.0
7;H、6.58;N、9.81。
【0089】 実施例14 1−{1−[1−メチル−1−(4−メチルフェニル)エチル]−4−ピペリジ
ニル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりに4−トリルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は2
9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.34(1H、br.s)、
7.48(2H、d、J=8.2Hz)、7.34〜7.29(1H、m)、7
.19〜7.05(5H、m)、4.40〜4.25(1H、m)、3.05〜
2.95(2H、m)、2.49〜2.23(4H、m)、2.34(3H、s
)、1.83〜1.73(2H、m)、1.38(6H、s)。 IR(KBr):3230、1682cm−1 MS m/z(EIダイレクト):349(M)、334(M−CH)、 258、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点224〜227℃。 元素分析。計算値(C2227O・HCl・1.5HO・1/3C として):C、65.66;H、7.58;N、9.57。実験値:C、65
.32;H、7.55;N、9.78。
【0090】 実施例15 1−[1−(1,1−ジメチル−3−フェニルプロピル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりにフェニルエチルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率
は34%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.44(1H、br.s)、
7.32〜7.00(9H、m)、4.42〜4.28(1H、m)、3.23
〜3.14(2H、m)、2.76〜2.66(2H、m)、2.52〜2.2
6(4H、m)、1.91〜1.82(2H、m)、1.80〜1.70(2H
、m)、1.13(6H、s)。 IR(KBr):3125、1697cm−1 MS m/z(EIダイレクト):363(M)、348(M−CH)、 258。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点290℃。 元素分析。計算値(C2329O・HCl・0.5HOとして):C、
67.55;H、7.64;N、10.27。実験値:C、67.74;H、7
.82;N、10.07。
【0091】 実施例16 1−{1−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル]−4−ピペリ
ジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例10に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりに4−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した
。収率は69%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.86(1H、br.s)、7
.50(2H、d、J=8.7Hz)、7.33〜7.28(1H、m)、7.
13〜7.04(3H、m)、6.87(2H、d、J=8.9Hz)、4.3
5〜4.25(1H、m)、3.81(3H、s)、3.04〜2.95(2H
、m)、2.42〜2.21(4H、m)、1.82〜1.73(2H、m)、
1.37(6H、s)。 IR(KBr):3105、1699cm−1 MS m/z(EIダイレクト):365(M)、350(M−CH)、 216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点208〜212℃。 元素分析。計算値(C2329O・HCl・0.5HOとして):C、
64.30;H、7.11;N、10.23。実験値:C、64.49;H、7
.34;N、9.97。
【0092】 準備例3 1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾー
ル−1−イル)ピペリジノ]−1−シクロヘプタンカルボニトリル これは、準備例1に記載されている方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに
シクロヘプタノンを使用して製造した。収率は99%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.32(1H、br.s)、7
.25〜7.00(4H、m)、4.45〜4.25(1H、m)、3.28〜
3.16(2H、m)、2.60〜2.28(4H、m)、2.26〜2.10
(2H、m)、2.05〜1.85(4H、m)、1.80〜1.40(8H、
m)。 MS m/z(EIダイレクト):338(M)、311、283、177。 IR(KBr):3375、2214、1697cm−1
【0093】 実施例17 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル}−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロミ
ド及び1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミ
ダゾール−1−イル)ピペリジノ]−1−シクロヘプタンカルボニトリルを使用
して製造した。収率は56%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.80(1H、br.s)
、7.55〜7.45(2H、m)、7.40〜7.30(2H、m)、7.2
5〜7.15(2H、m)、7.02〜6.92(3H、m)、4.10〜3.
95(1H、m)、2.95〜2.80(2H、m)、2.30〜1.90(8
H、m)、1.80〜1.35(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):389(M)、332、312、304、 254、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点184℃。 IR(KBr):3394、1697cm−1 元素分析。計算値(C2531O・HCl・1.3HOとして):C、
66.81;H、7.76;N、9.35。実験値:C、66.92;H、7.
59;N、9.29。
【0094】 実施例18 1−{1−[1−(2−チエニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニル}−1
,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例21に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりにチエニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は81
%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.77(1H、br.s)、7
.26〜7.19(2H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、6.97〜
6.88(2H、m)、4.32〜4.18(1H、m)、3.16〜3.05
(2H、m)、2.45〜2.10(6H、m)、2.05〜1.90(2H、
m)、1.85〜1.50(10H、m)。 IR(KBr):3188、1707cm−1 MS m/z(EIダイレクト):395(M)、338、312、261、 216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点175℃。 元素分析。計算値(C2329OS・HCl・1.5HOとして):C
、60.18;H、7.25;N、9.15。実験値:C、60.55;H、6
.85;N、9.54。
【0095】 準備例4 1−エチル−1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベン
ズイミダゾール−1−イル)ピペリジノ]−プロピルシアニド これは、準備例1に記載されている方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに
3−ペンタノンを使用して製造した。収率は24%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.14(1H、br.s)、7
.25〜7.15(1H、m)、7.15〜7.05(3H、m)、4.45〜
4.30(1H、m)、3.28〜3.18(2H、m)、2.58〜2.32
(4H、m)、2.00〜1.70(6H、m)、1.04(6H、t、J=7
.4Hz)。 MS m/z(EIダイレクト):312(M)、283、256、244、 216。
【0096】 実施例19 1−[1−(1−エチル−1−フェニルプロピル)−4−ピペリジニル]−1,
3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、1−エチル−1−[4−(2
−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾール−1−イル)
ピペリジノ]−プロピルシアニド及びフェニルマグネシウムブロミドを使用して
製造した。収率は62%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.79(1H、br.s)、7
.50〜7.40(2H、m)、7.40〜7.17(4H、m)、7.15〜
7.00(3H、m)、4.35〜4.20(1H、m)、3.25〜3.10
(2H、m)、2.45〜2.25(4H、m)、2.05〜1.85(4H、
m)、1.85〜1.70(2H、m)、0.84(6H、t、J=7.4Hz
)。 MS m/z(EIダイレクト):363(M)、334(M−C) 、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点229℃。 IR(KBr):3402、3126、1692cm−1 元素分析。計算値(C2329O・HCl・1.5HOとして):C、
64.70;H、7.79;N、9.84。実験値:C、64.86;H、7.
62;N、10.09。
【0097】 実施例20 1−{1−[1−エチル−1−(2−チエニル)プロピル]−4−ピペリジニル
}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例23に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりに2−チエニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は
90%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.68(1H、br.s)、7
.31〜7.26(1H、m)、7.20(1H、dd、J=1.1、5.1H
z)、7.13〜7.00(3H、m)、6.96(1H、dd、J=3.6、
5.1Hz)、6.82(1H、dd、J=1.2、3.5Hz)、4.35〜
4.20(1H、m)、3.30〜3.19(2H、m)、2.48〜2.21
(4H、m)、2.07〜1.87(4H、m)、1.83〜1.73(2H、
m)、0.89(6H、t、J=7.4Hz)。 MS m/z(EIダイレクト):340(M−C)、216。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点182℃。 IR(KBr):3400、3200、1699cm−1 元素分析。計算値(C2329OS・HCl・1.5HO・0.5Cとして):C、58.75;H、7.22;N、9.56。実験値:C、5
8.93;H、6.89;N、9.20。
【0098】 準備例5 1−[4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾー
ル−1−イル)ピペリジノ]−1−シクロブタンカルボニトリル これは、準備例1に記載されている方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに
シクロブタノンを使用して製造した。収率は71%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.50(1H、br.s)、7
.26〜7.18(1H、m)、7.15〜7.05(3H、m)、4.43〜
4.28(1H、m)、2.99〜2.89(2H、m)、2.60〜2.40
(4H、m)、2.36〜2.10(5H、m)、2.00〜1.85(3H、
m)。 MS m/z(EIダイレクト):296(M)、269、163、134。
【0099】 実施例21 1−[1−(1−フェニルシクロブイル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例1に記載されている方法に従って、1−[4−(2−オキソ−2
,3−ジヒドロ−1H−1,3−ベンズイミダゾール−1−イル)ピペリジノ]
−1−シクロブタンカルボニトリル及びフェニルマグネシウムブロミドを使用し
て製造した。収率は48%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.30(1H、br.s)、7
.42〜7.24(6H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、4.10〜
3.94(1H、m)、3.08〜2.97(2H、m)、2.55〜2.28
(6H、m)、2.01〜1.55(6H、m)。 IR(KBr):3184、3136、1686cm−1 MS m/z(EIダイレクト):347(M)、318(M−C) 、304、212、184。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点278℃。 元素分析。計算値(C2225O・HCl・0.2HO・0.3CH Clとして):C、64.85;H、6.59;N、10.17。実験値:C
、65.01;H、6.51;N、10.19。
【0100】 実施例22 1−{1−[1−(2−チエニル)シクロブイル]−4−ピペリジニル}−1,
3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例25に記載されている方法に従って、フェニルマグネシウムブロ
ミドの代わりに2−チエニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は
84%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.82(1H、br.s)、7
.31〜7.23(2H、m)、7.12〜7.01(4H、m)、6.96〜
6.92(1H、m)、4.20〜4.06(1H、m)、3.04〜2.94
(2H、m)、2.55〜2.30(6H、m)、2.05〜1.70(6H、
m)。 IR(KBr):3179、1686cm−1 MS m/z(EIダイレクト):353(M)、320、219、191。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点250℃。 元素分析。計算値(C2023OS・HCl・0.5HOとして):C
、60.21;H、6.32;N、10.53。実験値:C、60.34;H、
6.09;N、10.29。
【0101】 準備例6 1−(1−フェニルシクロペンチル)ピペリジン−4−オン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って、1−(2−ベンゾ[b]チエニル)シクロヘキシ
ルアミンの代わりに1−フェニルシクロペンチルアミン(Organic Syntheses、 VI、910)を使用して製造した。収率は24.7%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.33〜7.15(5H、m)
、2.57(4H、dd、J=5.9、6.1Hz)、2.31(4H、dd、
J=5.9、6.1Hz)、2.18〜1.95(4H、m)、1.80〜1.
65(2H、m)、1.60〜1.40(2H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):243(M)、221、158、135。
【0102】 準備例7 N−(2−ニトロフェニル)−N−[1−(1−フェニルシクロペンチル)−4
−ピペリジニル]アミン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って、1−(1−フェニルシクロペンチル)ピペリジン
−4−オンを使用し、そしてエヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. Lett.、1996年、6、1641)の方法に従って製造した。総収率は89%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.13(1H、dd、J=1.
3、8.7Hz)、8.02(1H、br.d、J=6.8Hz)、7.40〜
7.23(6H、m)、6.74(1H、d、J=8.6Hz)、6.57(1
H、dd、J=7.6、8.1Hz)、3.38〜3.22(1H、m)、3.
02〜2.90(2H、m)、2.25〜1.90(8H、m)、1.85〜1
.40(6H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):365(M)、336、288、244。
【0103】 実施例23 1−[1−(1−フェニルシクロペンチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、エヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. Lett.、1996年
、1641)の方法に従って、N−(2−ニトロフェニル)−N−[1−(
1−フェニルシクロペンチル)−4−ピペリジル]アミンを使用して製造した。
総収率は91%であった。 H NMR(270MHz、CDOD+CDCl)δ 7.50〜7.30
(6H、m)、7.15〜7.03(3H、m)、4.16〜4.02(1H、
m)、3.32〜3.17(2H、m)、2.66〜2.37(4H、m)、2
.17〜1.98(4H、m)、1.92〜1.70(4H、m)、1.54〜
1.42(2H、m)。 IR(KBr):3310、1686cm−1 MS m/z(EIダイレクト):361(M)、332、304、284、 227、216、198、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点229℃。 元素分析。計算値(C2327O・HCl・1.3CHClとして)
:C、54.71;H、6.07;N、8.27。実験値:C、57.36;H
、6.00;N、8.32。
【0104】 実施例24 1−[1−(1−フェニルシクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−6−クロロ−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、エヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. Lett.、1996年
、1641)の方法及び米国特許(米国5,124,457)に従って製造
した。1−(1−フェニルシクロヘキシル)ピペリジン−4−オンからの総収率
は11%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.86(1H、br.s)、7
.40〜7.20(5H、m)、7.02〜6.91(3H、m)、4.05〜
3.94(1H、m)、3.26〜3.21(2H、m)、2.33〜2.04
(4H、m)、1.79〜1.38(12H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):409(M)、366、338、250、 198、91。 IR(KBr):3400、1699cm−1 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点199〜201℃。 元素分析。計算値(C2428ClNO・HCl・2HOとして):C、
59.75;H、6.89;N、8.71。実験値:C、59.56;H、6.
49;N、8.76。
【0105】 準備例8 1−(1−フェニルシクロへプチル)ピペリジン−4−オン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って、1−(2−ベンゾ[b]チエニル)シクロヘキシ
ルアミンの代わりに1−フェニルシクロへプチルアミン(E.J. Cone他、J. Med.
Chem.、1981年、1429)を使用して製造した。収率は39.4%であっ
た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.52〜7.46(2H、m)
、7.35〜7.18(3H、m)、2.74(4H、t、J=5.9Hz)、
2.30(4H、t、J=5.9Hz)、2.11〜2.06(4H、m)、1
.78〜1.47(8H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):271(M)。
【0106】 準備例9 N−(5−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−[1−(1−フェニルシクロヘ
プチル)−4−ピペリジニル]アミン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って1−(1−フェニルシクロヘプチル)ピペリジン−
4−オンを使用し、そしてエヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. L
ett.、1996年、、1641)の方法に従って4−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンを使用して製造した。総収率は53%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.20〜8.05(2H、m、
8.10ppmの1H、d、J=9.2Hzを含む)、7.48〜7.17(5
H、m)、6.78(1H、d、J=2.3Hz)、6.55(1H、dd、J
=2.3、9.2Hz)、3.45〜3.31(1H、m)、2.83〜2.7
8(2H、m)、2.33〜2.23(2H、m)、2.08〜2.04(4H
、m)、1.98〜1.92(2H、m)、1.79〜1.71(2H、m)、
1.52〜1.47(8H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):427(M)。
【0107】 実施例25 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−6−クロロ−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、エヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. Lett.、1996年
、6、1641)の方法に従って、N−(5−クロロ−2−ニトロフェニル)−
N−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]アミンを使用
して製造した。総収率は82.8%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.90(1H、br.s)、7
.53〜7.49(2H、m)、7.37〜7.20(4H、m)、7.05〜
6.97(2H、m)、4.24〜4.13(1H、m)、2.99〜2.95
(2H、m)、2.31〜2.03(8H、m)、1.78〜1.47(10H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):423(M)、366、338、250、 91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点191〜195℃。 IR(KBr):3261、1705cm−1 元素分析。計算値(C2530ClNO・HCl・0.5HOとして):
C、63.96;H、6.87;N、8.95。実験値:C、63.66;H、
6.95;N、8.59。
【0108】 準備例10 1−(1−フェニルシクロプロピル)ピペリジン−4−オン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って、1−(2−ベンゾ[b]チエニル)シクロヘキシ
ルアミンの代わりに1−フェニルシクロプロピルアミン(E.J. Cone他、J. Med.
Chem.、1981年、1429)を使用して製造した。収率は35%であった。
H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.35〜7.25(5H、m)
、2.81(4H、t、J=6.1Hz)、2.38(4H、t、J=6.1H
z)、1.07〜1.01(2H、m)、0.97〜0.87(2H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):215(M)。
【0109】 準備例11 N−(2−ニトロフェニル)−N−[1−(1−フェニルシクロプロピル)−4
−ピペリジニル]アミン これは、ビー.デ・コスタ他(J. Chem. Soc.、Perkin Trans. 1、1992年 、1671)の方法に従って、1−(1−フェニルシクロプロピル)ピペリジン
−4−オンを使用し、そしてエヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem.
Lett.、1996年、6、1641)の方法に従って製造した。総収率は56%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.13(1H、dd、J=1.
6、8.6Hz)、7.99(1H、br.d、J=7.4Hz)、7.38〜
7.25(6H、m)、6.73(1H、br.d、J=8.2Hz)、6.6
0〜6.53(1H、m)、3.36〜3.21(1H、m)、3.08〜2.
98(2H、m)、2.23(2H、ddd、J=2.3、11.5、11.5
Hz)、2.08〜1.98(2H、m)、1.64〜1.48(2H、m)、
0.98〜0.91(2H、m)、0.89〜0.82(2H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):337(M)。
【0110】 実施例26 1−[1−(1−フェニルシクロプロピル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、エヌ.エイ.ミーンウェル他(Bioorg. Med. Chem. Lett.、1996年
、6、1641)の方法に従って製造した。総収率は85%であった。 H NMR(270MHz、CDOD+CDCl)δ 7.40〜7.30
(7H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、4.18〜4.03(1H、
m)、3.35〜3.15(2H、m)、2.60〜2.20(4H、m)、1
.82〜1.72(2H、m)、1.20〜0.90(4H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):333(M)、304、198。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点258℃。 IR(KBr):3177、1688cm−1
【0111】 実施例27 3−メチル−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン(116mg、0.298
mmol)のDMF(1ml)中攪拌懸濁物にNaH(60%油中懸濁物、18
mg、0.447mmol)を室温で加えた。室温で30分攪拌した後、この反
応混合物にヨードメタン(22.3μl、0.358mmol)を室温で加えた
。室温で15分攪拌した後、この反応混合物をCHClで希釈し、水及び食
塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮して淡黄色固形物
を得、そしてこの固形物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:5g、ヘキ
サン/酢酸エチル:5/1〜3/1)で精製して、白色固形物83mg(69%
)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.54(2H、m)、7.36
〜7.28(2H、m)、7.26〜7.17(2H、m)、7.10〜7.0
3(2H、m)、6.99〜6.93(1H、m)、4.32〜4.14(1H
、m)、3.26〜3.21(2H、m)、3.38(3H、s)、3.00〜
2.86(2H、m)、2.34〜2.20(4H、m)、2.12〜2.03
(4H、m)、1.84〜1.42(8H、m)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点219〜220℃。 IR(KBr):3400、1701cm−1 元素分析。計算値(C2633O・HCl・0.4HOとして):C、
69.83;H、7.84;N、9.40。実験値:C、70.03;H、7.
96;N、9.50。
【0112】 準備例12 1−(1−フェニルシクロヘプチル)ピペリジン−4−オン これは、準備例3及び実施例21の方法に従って、4−(2−ケト−1−ベンズ
イミダゾリニル)−ピペリジンの代わりに1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[
4.5]デカン・塩酸塩を使用して製造した。収率は58%であった。 H NMRデータは準備例8の生成物のデータと同一であった。
【0113】 準備例13 4−(2−ケト−5−メトキシ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジン 2−クロロ−5−メトキシニトロベンゼン(5.00g、26.6mmol)、
4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(25.4g、133mmol)、K
(4.49g、32.5mmol)及びCuO(663mg、8.33mm
ol)の混合物を200℃で2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を
CHCl(70ml)及び水(40ml)で希釈し、そして室温で0.5時
間攪拌した。ろ過後、有機層を分離し、そして食塩水で洗浄し、乾燥し(Na SO)、ろ過し、そして濃縮して褐色の油を得、そしてこれをカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;400g、ヘキサン/酢酸エチル:3/1〜2/1)
で精製して橙色固形物1.17g(13%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.08(1H、br.d、J=
7.4Hz)、7.61(1H、d、J=3.0Hz)、7.36〜7.22(
5H、m)、7.12(1H、dd、J=3.1、9.4Hz)、6.83(1
H、d、J=9.6Hz)、3.79(3H、s)、3.60〜3.50(1H
、m)、3.54(2H、s)、2.88〜2.78(2H、m)、2.30〜
2.18(2H、m)、2.10〜1.99(2H、m)、1.75〜1.60
(2H、m)。 上記のニトロベンゼン誘導体(1.23g、3.61mmol)及びSnCl −HO(4.07g、18mmol)のEtOH(40ml)中混合物を2時
間還流した。溶媒を留去した後、残渣をCHCl(40ml)及び飽和Na
HCO水溶液(30ml)で希釈した。分離した有機層を食塩水で洗浄し、乾
燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮して褐色の油1.19g(定量的収
量)を得た。この油(1.19g、3.61mmol)のベンゼン(50ml)
中溶液にトリクロロメチルクロロホルメート(0.51ml、4.24mmol
)を室温で加えた。次に、この混合物を2時間還流した。室温に冷却した後、こ
の混合物を飽和NaHCO水溶液で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出
物を食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮して褐色の
油を得、そしてこれをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;60g、CH Cl/MeOH:30/1〜20/1)で精製して淡褐色固形物1.04g(
85%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.34(1H、br.s)、7
.40〜7.23(5H、m)、7.17(1H、d、J=8.7Hz)、6.
70(1H、d、J=2.5Hz)、6.63(1H、dd、J=2.5、8.
7Hz)、4.40〜4.26(1H、m)、3.80(3H、s)、3.58
(2H、s)、3.10〜3.00(2H、m)、2.55〜2.35(2H、
m)、2.24〜2.12(2H、m)、1.85〜1.75(2H、m)。 上記のベンズイミダゾリノン誘導体(0.54g、1.6mmol)及び20%
Pd(OH)/C(162mg)のMeOH(10ml)中混合物を水素雰囲
気下室温で15時間攪拌した。ろ過して触媒を除去した後、ろ液を濃縮して淡褐
色の非晶性固形物387mg(98%)を得た。 H NMR(270MHz、DMSOd+CDCl)δ 7.15(1H、
d、J=8.6Hz)、6.67(1H、d、J=2.3Hz)、6.58(1
H、dd、J=2.5、8.6Hz)、4.46〜4.30(1H、m)、3.
78(3H、s)、3.32〜3.23(2H、m)、2.86〜2.73(2
H、m)、2.44〜2.26(2H、m)、1.87〜1.76(2H、m)
【0114】 実施例28 5−メトキシ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例3及び実施例21の方法に従って、4−(2−ケト−5−メトキ
シ−1−ベンズイミダゾリニル)ピペリジンを使用して製造した。総収率は66
.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.40(1H、br.s)、7
.53〜7.48(2H、m)、7.36〜7.17(3H、m)、7.11(
1H、d、J=8.7Hz)、6.69(1H、d、J=2.5Hz)、6.6
4(1H、dd、J=2.5、8.7Hz)、4.30〜4.15(1H、m)
、3.79(3H、s)、3.00〜2.90(2H、m)、2.34〜2.0
5(8H、m)、1.85〜1.45(10H、m)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点189〜192℃。 IR(KBr):3400、1705cm−1 元素分析。計算値(C2633・HCl・0.7HOとして):C
、66.64;H、7.61;N、8.97。実験値:C、66.43;H、7
.58;N、8.95。
【0115】 実施例29 1−[1−(4,4−ジメチル−1−フェニルシクロヘキシル)−4−ピペリジ
ニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに4
,4−ジメチルシクロヘキサノン(W. L. Meyer他、J. Org. Chem.、1985年
、50、438〜447)を使用して製造した。総収率は42%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.64(1H、br.s)、7
.40〜7.20(6H、m)、7.10〜7.00(3H、m)、4.16〜
4.00(1H、m)、3.28〜3.15(2H、m)、2.46〜2.27
(2H、m)、2.17〜2.00(4H、m)、1.90〜1.48(6H、
m)、1.26〜1.12(2H、m)、1.04(3H、s)、0.84(3
H、s)。 MS m/z(EIダイレクト):403(M)、333、216、198、 91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点256℃。 IR(KBr):3400、1701cm−1 元素分析。計算値(C2633O・HCl・HOとして):C、68.
18;H、7.92;N、9.17。実験値:C、68.20;H、8.19;
N、9.05。
【0116】 実施例30 1−[4−ピペリジニル−1−(1−プロピルシクロノニル)]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノンの代わりにシ
クロノナノンを使用しそしてフェニルマグネシウムブロミドの代わりにプロピル
マグネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は3.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.85(1H、br.s)、7
.30〜7.00(4H、m)、4.40〜4.26(1H、m)、3.24〜
3.14(2H、m)、2.46〜2.20(4H、m)、1.83〜1.60
(6H、m)、1.58〜1.25(16H、m)、0.89(3H、br.t
、J=4.9Hz)。 MS m/z(EIダイレクト):383(M)、368、354、342、 298、257。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点185℃。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C2437O・HCl・0.75HO・0.25C
Clとして):C、64.05;H、8.87;N、9.24。実験値:
C、64.17;H、8.64;N、8.98。
【0117】 準備例14 8−アミノ−8−フェニルビシクロ[4.3.0]ノナン これは、イー.ジェイ.コーン(E. J. Cone)他(J. Med. Chem.、1981年 、24、1429)の方法に従って、シス−ヘキサヒドロインダン−2−オン(
J. E. Starr他、J. Org. Chem.、1966年、31、1393〜1402)から
製造した。全体的な収率は15.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.50〜7.15(5H、m)
、2.42〜4.25(2H、m)、2.15〜2.00(2H、m)、1.9
5〜1.85(2H、m)、1.70〜1.25(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):215(M)、198、172、158、 104。
【0118】 準備例15 1−(8−フェニルビシクロ[4.3.0]ノナン−8−イル)ピペリジン−4
−オン これは、準備例6に記載されている方法に従って、8−アミノ−8−フェニルビ
シクロ[4.3.0]ノナンから製造した。全体的な収率は10%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.44〜7.17(5H、m)
、2.64〜2.55(4H、m)、2.35〜2.35(4H、m)、2.3
1〜2.15(2H、m)、2.10〜1.85(2H、m)、1.60〜1.
20(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):297(M)、254、240、220、 200。
【0119】 実施例31 1−[4−ピペリジニル−1−(8−フェニルビシクロ[4.3.0]ノナン−
8−イル)]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オ
ン これは、準備例7及び実施例27に記載されている方法に従って、1−(8−フ
ェニルビシクロ[4.3.0]ノナン−8−イル)ピペリジン−4−オンから製
造した。全体的な収率は10%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.79(1H、br.s)、7
.44〜7.00(9H、m)、4.20〜4.06(1H、m)、3.16〜
3.00(2H、m)、2.44〜2.14(4H、m)、2.05〜1.10
(16H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):415(M)、358、338、304、 280、216、82。
【0120】 準備例16 1−(1−フェニルシクロオクチル)ピペリジン−4−オン これは、準備例6の方法に従って、1−フェニルシクロペンチルアミンの代わり
に1−フェニルシクロオクチルアミン(J. Med. Chem.、1996年、6、16 14)を使用して製造した。シクロオクタノンからの総収率は9.3%であった
H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.45〜7.18(5H、m)
、2.74(4H、dd、J=5.8、6.1Hz)、2.32(4H、dd、
J=5.8、6.1Hz)、2.28〜2.05(4H、m)、1.80〜1.
30(10H、m)。
【0121】 準備例17 N−(2−ニトロフェニル)−N−[1−(1−フェニルシクロオクチル)−4
−ピペリジニル]アミン これは、準備例7の方法に従って、1−(1−フェニルシクロオクチル)ピペリ
ジン−4−オンを使用して製造した。総収率は76%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.14(1H、dd、J=1.
6、8.7Hz)、8.05(1H、br.d、J=7.3Hz)、7.44〜
7.18(6H、m)、6.78(1H、d、J=8.7Hz)、6.60〜6
.53(1H、m)、3.44〜3.30(1H、m)、3.02〜2.90(
2H、m)、2.25〜1.91(8H、m)、1.85〜1.40(12H、
m)。 MS m/z(EIダイレクト):407(M)、336、91。
【0122】 実施例32 1−[1−(1−フェニルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例23の方法に従って、N−(2−ニトロフェニル)−N−[1−
(1−フェニルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]アミンを使用して製造し
た。総収率は47%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.50〜7.20(7H、m)
、7.15〜7.00(3H、m)、4.23〜4.08(1H、m)、3.2
0〜3.10(2H、m)、2.40〜2.00(8H、m)、2.00〜1.
30(12H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):403(M)、332、304、268、 216、184、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点196℃。 IR(KBr):3375、1697cm−1 元素分析。計算値(C2633O・HCl・0.2CHCl・H
として):C、66.25;H、7.72;N、8.85。実験値:C、66.
38;H、7.58;N、8.92。
【0123】 実施例33 1−[1−(1−フェニルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例16、17及び実施例32の方法に従って、シクロオクタノンの
代わりにシクロノナンを使用して製造した。シクロノナンからの総収率は4.2
%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.81(1H、br.s)、7
.50〜7.03(9H、m)、4.22〜4.15(1H、m)、3.25〜
3.15(2H、m)、2.35〜1.30(22H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):417(M)、374、332、304、 282、216、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点187℃。 IR(KBr):3404、1697cm−1 元素分析。計算値(C2735O・HCl・0.5CHClとして)
:C、65.69;H、7.70;N、8.67。実験値:C、66.07;H
、7.56;N、8.64。
【0124】 実施例34 1−[1−(1−フェニルシクロデシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例16、17及び実施例32の方法に従って、シクロオクタノンの
代わりにシクロデカノンを使用して製造した。シクロデカノンからの総収率は3
.6%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.94(1H、br.s)、7
.60〜7.52(2H、m)、7.40〜7.00(7H、m)、4.35〜
4.20(1H、m)、3.20〜3.08(2H、m)、2.40〜1.90
(8H、m)、1.80〜1.65(2H、m)、1.65〜1.35(14H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):431(M)、354、332、304、 217、118。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点217℃。 IR(KBr):3153、1701cm−1 元素分析。計算値(C2837O・HCl・0.5HOとして):C、
70.49;H、8.24;N、8.81。実験値:C、70.14;H、7.
99;N、8.82。
【0125】 実施例35 1−[1−(1−フェニルシクロウンデシル)−4−ピペリジニル]−1,3−
ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例16、17及び実施例32の方法に従って、シクロオクタノンの
代わりにシクロウンデカノンを使用して製造した。シクロウンデカノンからの総
収率は9.3%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.72(1H、br.s)、7
.54〜7.49(2H、m)、7.36〜7.00(7H、m)、4.34〜
4.20(1H、m)、3.24〜3.10(2H、m)、2.40〜1.85
(8H、m)、1.80〜1.65(4H、m)、1.60〜1.25(14H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):445(M)、402、332、304、 118、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点196〜202℃。 IR(KBr):3369、1697cm−1 元素分析。計算値(C2939lNO・HCl・1.4HOとして):C
、68.66;H、8.50;N、8.28。実験値:C、68.67;H、8
.14;N、8.56。
【0126】 実施例36 1−[1−(1−フェニルシクロドデシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例16、17及び実施例32の方法に従って、シクロオクタノンの
代わりにシクロドデカノンを使用して製造した。シクロドデカノンからの総収率
は23.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.79(1H、br.s)、7
.57〜7.52(2H、m)、7.36〜7.00(7H、m)、4.36〜
4.22(1H、m)、3.24〜3.12(2H、m)、2.52〜2.38
(2H、m)、2.36〜2.19(2H、m)、2.12〜1.98(2H、
m)、1.88〜1.68(6H、m)、1.50〜1.00(16H、m)。
MS m/z(EIダイレクト):459(M)、416、332、304、 118、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点251℃。 IR(KBr):3350、3148、1719、1697cm−1 元素分析。計算値(C3041O・HCl・0.5CHOH・0.8H Oとして):C、69.57;H、8.73;N、7.98。実験値:C、6
9.61;H、8.38;N、8.33。
【0127】 実施例37 1−{1−[1−(4−フルオロフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例17の方法に従って、フェニルマグネシウムブロミドの代わりに
4−フルオロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は89%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.36(1H、br.s)、7
.47(2H、dd、J=5.4、8.7Hz)、7.26〜7.18(1H、
m)、7.12〜6.94(5H、m)、4.31〜4.18(1H、m)、3
.00〜2.84(2H、m)、2.35〜1.97(8H、m)、1.90〜
1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):407(M)、350、322、272、 216、109、83。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点185〜192℃。 IR(KBr):3398、1705cm−1 元素分析。計算値(C2530FNO・HCl・0.5HOとして):C
、66.29;H、7.12;N、9.28。実験値:C、66.44;H、7
.33;N、9.01。
【0128】 実施例38 1−{1−[1−(3−フルオロフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例17の方法に従って、フェニルマグネシウムブロミドの代わりに
3−フルオロフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は81%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.50(1H、br.s)、7
.33〜7.21(4H、m)、7.14〜7.00(3H、m)、6.95〜
6.87(1H、m)、4.36〜4.18(1H、m)、3.02〜2.86
(2H、m)、2.36〜1.95(8H、m)、1.85〜1.40(10H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):407(M)、350、312、272、 216、109、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点196〜199℃。 IR(KBr):3400、1705cm−1 元素分析。計算値(C2530FNO・HCl・0.3HOとして):C
、66.82;H、7.09;N、9.35。実験値:C、66.86;H、7
.23;N、9.25。
【0129】 実施例39 1−{1−[1−(4−メトキシフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例17の方法に従って、フェニルマグネシウムブロミドの代わりに
4−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は68%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.94(1H、br.s)、7
.42(2H、d、J=8.9Hz)、7.26〜7.20(1H、m)、7.
15〜7.02(3H、m)、6.86(2H、d、J=8.9Hz)、4.3
2〜4.16(1H、m)、3.82(3H、s)、3.04〜2.89(2H
、m)、2.35〜1.98(8H、m)、1.90〜1.40(10H、m)
。 MS m/z(EIダイレクト):419(M)、362、334、217、 202、174、134、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点177〜187℃。 IR(KBr):3230、1699cm−1 元素分析。計算値(C2633・HCl・CHOHとして):C、
66.45;H、7.85;N、8.61。実験値:C、66.51;H、7.
79;N、8.27。
【0130】 実施例40 1−{1−[1−(3−メトキシフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例17の方法に従って、フェニルマグネシウムブロミドの代わりに
3−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は90%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.24(1H、br.s)、
7.28〜7.20(2H、m)、7.14〜7.00(5H、m)、6.77
(1H、dd、J=2.1、8.1Hz)、4.34〜4.18(1H、m)、
3.84(3H、s)、3.06〜2.88(2H、m)、2.36〜2.18
(4H、m)、2.15〜1.98(4H、m)、1.85〜1.43(10H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):419(M)、363、333、311、 284、228、83。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点216〜218℃。 IR(KBr):3179、1697cm−1 元素分析。計算値(C2633・HCl・0.25HOとして):
C、67.81;H、7.55;N、9.12。実験値:C、68.16;H、
7.67;N、8.73。
【0131】 実施例41 1−{1−[1−(2−メトキシフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例17の方法に従って、フェニルマグネシウムブロミドの代わりに
2−メトキシフェニルマグネシウムブロミドを使用して製造した。収率は90%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.27(1H、br.s)、7
.40〜7.20(2H、m)、7.10〜6.90(6H、m)、4.40〜
4.20(1H、m)、3.91(3H、s)、3.25〜2.90(2H、m
)、2.65〜1.35(18H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):419(M)、362、334、312、 284、217、84。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点167〜173℃。 IR(KBr):3395、1697cm−1 元素分析。計算値(C2633・HCl・1.5HOとして):C
、64.65;H、7.72;N、8.70。実験値:C、64.59;H、7
.72;N、8.56。
【0132】 実施例42 1−[1−(4−t−ブチル−1−フェニルシクロヘキシル)−4−ピペリジニ
ル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに4
−t−ブチルシクロヘキサノンを使用して製造した。総収率は5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.96(1H、br.s)、7
.40〜7.30(4H、m)、7.30〜7.15(2H、m)、7.10〜
7.00(3H、m)、4.25〜4.10(1H、m)、3.23〜3.12
(2H、m)、2.78〜2.62(2H、m)、2.48〜2.30(2H、
m)、1.83〜1.54(8H、m)、1.52〜1.36(2H、m)、1
.25〜1.10(1H、m)、0.99(9H、s)。 MS m/z(EIダイレクト):431(M)、374、354、332、 216、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点218〜219℃。 IR(KBr):3422、1697cm−1 元素分析。計算値(C2837O・HCl・1.8HOとして):C、
67.19;H、8.38;N、8.40。実験値:C、67.49;H、8.
24;N、8.05。
【0133】 実施例43 4−フルオロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロニトロベンゼンを使用して製造した
。総収率は50.9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.99(1H、br.s)、7
.55〜7.47(2H、m)、7.37〜7.17(3H、m)、7.05〜
6.96(2H、m)、6.87〜6.76(1H、m)、4.30〜4.18
(1H、m)、3.00〜2.88(2H、m)、2.32〜2.00(8H、
m)、1.88〜1.40(10H、m)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点61〜64℃。 MS m/z(EIダイレクト):407(M)、350、322、234、 91。 IR(KBr):3400、1709cm−1 元素分析。計算値(C2530OF・HCl・1.2HOとして):C
、64.49;H、7.23;N、9.02。実験値:C、64.30;H、6
.98;N、9.22。
【0134】 実施例44 5−フルオロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2,5−ジフルオロニトロベンゼンを使用して製造した
。総収率は27.7%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.45(1H、br.s)、7
.55〜7.45(2H、m)、7.37〜7.18(3H、m)、7.12(
1H、dd、J=4.5、8.6Hz)、6.87〜6.73(2H、m)、4
.28〜4.15(1H、m)、3.05〜2.88(2H、m)、2.35〜
2.00(8H、m)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(ESIポジティブ):408(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点41〜44℃。 IR(KBr):3400、1701cm−1 元素分析。計算値(C2530OF・HCl・1.4HOとして):C
、64.00;H、7.26;N、8.96。実験値:C、63.81;H、6
.89;N、8.83。
【0135】 実施例45 6−フルオロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2,4−ジフルオロニトロベンゼンを使用して製造した
。総収率は49.9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.41(1H、br.s)、7
.55〜7.45(2H、m)、7.38〜7.18(3H、m)、7.03〜
6.93(2H、m)、6.75(1H、ddd、J=2.0、8.8、11.
2Hz)、4.27〜4.15(1H、m)、3.00〜2.93(2H、m)
、2.33〜2.00(8H、m)、1.85〜1.43(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):407(M)、350、321、234、 91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点51〜54℃。 IR(KBr):3400、1705cm−1 元素分析。計算値(C2530OF・HCl・1.1HOとして):C
、64.74;H、7.21;N、9.06。実験値:C、64.51;H、7
.21;N、9.10。
【0136】 実施例46 5−メチル−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2−フルオロ−5−メチルニトロベンゼンを使用して製
造した。総収率は47.7%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.13(1H、br.s)、7
.55〜7.48(2H、m)、7.37〜7.18(3H、m)、7.11(
1H、d、J=7.9Hz)、6.93〜6.84(2H、m)、4.30〜4
.15(1H、m)、3.00〜2.88(2H、m)、2.36(3H、s)
、2.36〜2.00(8H、m)、1.85〜1.42(10H、m)。 MS m/z(ESIポジティブ):404(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点45〜48℃。 IR(KBr):3400、1699cm−1 元素分析。計算値(C2633O・HCl・1.3HOとして):C、
67.38;H、7.96;N、9.07。実験値:C、67.24;H、7.
60;N、8.94。
【0137】 実施例47 6−メチル−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2−フルオロ−4−メチルニトロベンゼンを使用して製
造した。総収率は60%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.04(1H、br.s)、7
.55〜7.48(2H、m)、7.36〜7.18(3H、m)、7.02(
1H、br.s)、6.94(1H、d、J=7.9Hz)、6.84(1H、
br.d、J=7.9Hz)、4.25〜4.10(1H、m)、3.05〜2
.90(2H、m)、2.42(3H、s)、2.36〜2.00(8H、m)
、1.85〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):403(M)、346、316、230、 172、86。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点151〜154℃。 IR(KBr):3400、1697cm−1
【0138】 実施例48 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−5−トリフ
ルオロメチル−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オ
ン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2−フルオロ−5−トリフルオロメチルニトロベンゼン
を使用して製造した。総収率は51.5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.40(1H、br.s)、
7.55〜7.47(2H、m)、7.40〜7.18(6H、m)、4.35
〜4.20(1H、m)、3.05〜2.90(2H、m)、2.35〜2.0
0(8H、m)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):457(M)、400、372、285、 172、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点161〜165℃。 IR(KBr):3400、1715cm−1 元素分析。計算値(C2630OF・HCl・HOとして):C、6
0.99;H、6.50;N、8.21。実験値:C、60.86;H、6.4
3;N、8.75。
【0139】 実施例49 5−ベンゾイル−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニ
ル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2−フルオロ−5−ベンゾイルニトロベンゼンを使用し
て製造した。総収率は46.6%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.89(1H、br.s)、7
.80〜7.75(2H、m)、7.65〜7.45(7H、m)、7.40〜
7.17(4H、m)、4.36〜4.20(1H、m)、3.05〜2.90
(2H、m)、2.40〜2.00(8H、m)、1.90〜1.40(10H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):493(M)、436、408、320、 238、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点118〜122℃。 IR(KBr):1715、1651、1622cm−1 元素分析。計算値(C3235・HCl・0.7HOとして):C
、70.82;H、6.95;N、7.74。実験値:C、70.63;H、7
.03;N、7.56。
【0140】 実施例50 7−クロロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2,3−ジクロロニトロベンゼンを使用して製造した。
総収率は14.9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.86(1H、br.s)、7
.60〜7.48(2H、m)、7.40〜7.15(3H、m)、7.05〜
6.90(3H、m)、4.95〜4.77(1H、m)、3.05〜2.85
(2H、m)、2.70〜2.53(2H、m)、2.30〜1.95(6H、
m)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):423(M)、366、338、254、 172、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点155〜158℃。 IR(KBr):3400、1701cm−1
【0141】 実施例51 5,6−ジフルオロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリ
ジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに2,4,5−トリフルオロニトロベンゼンを使用して製
造した。総収率は14.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.09(1H、br.s)、
7.55〜7.48(2H、m)、7.40〜7.20(3H、m)、7.06
(1H、dd、J=6.9、10.5Hz)、6.93(1H、dd、J=6.
9、9.7Hz)、4.25〜4.14(1H、m)、3.05〜2.85(2
H、m)、2.35〜2.00(8H、m)、1.90〜1.40(10H、m
)。 MS m/z(EIダイレクト):425(M)、368、340、149、 91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点173〜177℃。 IR(KBr):3400、1707cm−1
【0142】 実施例52 5,6−ジクロロ−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジ
ニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例9及び実施例25の方法に従って、5−クロロ−2−フルオロニ
トロベンゼンの代わりに4,5−ジクロロ−2−フルオロニトロベンゼンを使用
して製造した。総収率は44.2%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.20(1H、br.s)、7
.55〜7.48(2H、m)、7.37〜7.19(4H、m)、7.15(
1H、s)、4.23〜4.08(1H、m)、3.03〜2.93(2H、m
)、2.33〜2.00(8H、m)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):457(M)、400、372、285、 254、202、172、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点130〜134℃。 IR(KBr):1697cm−1 元素分析。計算値(C2529OCl・HCl・0.4HOとして)
:C、59.80;H、6.18;N、8.37。実験値:C、60.03;H
、6.43;N、7.96。
【0143】 実施例53 1−[1−(3−プロピルスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)−4−ピペ
リジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン
これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、スピロ[5.5]ウンデカン−
3−オン(Rice. L.M.;Freed, M.E.;Groogan. C.H.、J. Org. Chem. 1964
年、29、2637〜2640)を使用しそしてフェニルマグネシウムブロミド
の代わりにプロピルマグネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は63%
であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.60(1H、br.s)、7
.27〜7.00(4H、m)、4.41〜4.27(1H、m)、3.17〜
3.06(2H、m)、2.40〜2.20(6H、m)、1.85〜1.75
(2H、m)、1.75〜1.20(20H、m)、0.93〜0.87(3H
、m)。 MS m/z(EI):409(M)、368、336、299、232、2 01、183、164、134、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点240〜247℃。 IR(KBr):3421、1697cm−1 元素分析。計算値(C2639O・HCl・MeOH・0.4HOとし
て):C、66.82;H、9.30;N、8.66。実験値:C、66.98
;H、9.21;N、8.43。
【0144】 実施例54 1−[1−(4−イソプロピリデン−1−プロピルシクロヘキシル)−4−ピペ
リジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン
これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、4−イソプロピリデンシクロヘ
キサノン(Lambert, J.B.;Ciro, S.M.、J. Org. Chem. 1996年、61、1 940)を使用しそしてフェニルマグネシウムブロミドの代わりにプロピルマグ
ネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は13.5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.47(1H、br.s)、7
.26〜7.00(4H、m)、4.42〜4.26(1H、m)、3.22〜
3.08(2H、m)、2.45〜2.22(8H、m)、1.95〜1.75
(4H、m)、1.70(6H、s)、1.45〜1.20(6H、m)、0.
90(3H、br.t、J=6.9Hz)。 MS m/z(EI):381(M)、339、218、164、121、8 2。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点252℃。 IR(KBr):3404、1699cm−1 元素分析。計算値(C2435O・HCl・2HO・0.2CHCl として):C、61.71;H、8.64;N、8.92。実験値:C、61
.71;H、8.32;N、8.66。
【0145】 実施例55 1−[1−(1−メチルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒド
ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノン及びフェニル
マグネシウムブロミドの代わりにシクロノナノン及びメチルマグネシウムブロミ
ドを使用して製造した。総収率は27.3%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.32(1H、br.s)、7
.33〜7.03(4H、m)、4.38〜4.28(1H、m)、3.22〜
3.10(2H、m)、2.44〜2.18(4H、m)、1.90〜1.36
(18H、m)、0.83(3H、s)。 MS m/z(EI):355(M)、339、312、271、217、1 36、122、83。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3369、1693cm−1 元素分析。計算値(C2233O・HCl・MeOH・0.15CH
として):C、63.66;H、8.84;N、9.62。実験値:C、6
3.66;H、8.572;N、9.69。
【0146】 実施例56 1−[1−(1−エチルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒド
ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノン及びフェニル
マグネシウムブロミドの代わりにシクロノナノン及びエチルマグネシウムブロミ
ドを使用して製造した。総収率は22.4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.19(1H、br.s)、7
.29〜7.00(4H、m)、4.36〜4.26(1H、m)、3.24〜
3.14(2H、m)、2.46〜2.18(4H、m)、1.83〜1.20
(20H、m)、0.85(3H、t、J=7.4Hz)。 MS m/z(EI):369(M)、341、284、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C2335O・HCl・HO・0.5CHCl として):C、59.99;H、8.54;N、9.13。実験値:C、59.
62;H、8.39;N、9.22。
【0147】 実施例57 1−[1−(1−メチルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノン及びフェニル
マグネシウムブロミドの代わりにシクロオクタノン及びメチルマグネシウムブロ
ミドを使用して製造した。総収率は51.8%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.95(1H、br.s)、7
.32〜7.03(4H、m)、4.42〜4.26(1H、m)、3.18〜
3.05(2H、m)、2.45〜2.18(4H、m)、1.94〜1.28
(16H、m)、0.87(3H、s)。 MS m/z(EI):341(M)、325、270、217、136、8 3。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1692cm−1 元素分析。計算値(C2131O・HCl・0.4HOとして):C、
65.49;H、8.58;N、10.91。実験値:C、65.49;H、8
.64;N、10.94。
【0148】 実施例58 1−[1−(1−エチルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノン及びフェニル
マグネシウムブロミドの代わりにシクロオクタノン及びエチルマグネシウムブロ
ミドを使用して製造した。総収率は34.8%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.49(1H、br.s)、7
.29〜7.00(4H、m)、4.39〜4.25(1H、m)、3.14〜
3.02(2H、m)、2.41〜2.22(4H、m)、1.85〜1.30
(18H、m)、0.86(3H、t、J=7.4Hz)。 MS m/z(EI):381(M)、339、218、164、121、8 2。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C2233O・HCl・0.5HO・0.5CH Clとして):C、60.94;H、8.18;N、9.48。実験値:C、
60.74;H、8.28;N、9.35。
【0149】 実施例59 1−[4−ピペリジニル−1−(1−プロピルシクロオクチル)]−1,3−ジ
ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノン及びフェニル
マグネシウムブロミドの代わりにシクロオクタノン及びプロピルマグネシウムブ
ロミドを使用して製造した。総収率は26.3%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.05(1H、br.s)、
7.26〜7.00(4H、m)、4.40〜4.20(1H、m)、3.15
〜3.00(2H、m)、2.42〜2.15(4H、m)、1.95〜1.2
0(20H、m)、0.95〜0.80(3H、m)。 MS m/z(EI):381(M)、369、327、298、257、2 17、134、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C2335O・HCl・MeOH・0.6CHCl として):C、60.42;H、8.49;N、8.59。実験値:C、60
.44;H、8.34;N、8.28。
【0150】 実施例60 1−[1−(1−フェニルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−
1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに4
−シクロヘプテノン(J. A. Marshall他、J. Org. Chem.、1982年、47、 693〜698)を使用して製造した。総収率は25.6%であった。 H NMR(270MHz、CDCl+DMSOd)δ 10.57(1H
、br.s)、7.45〜6.93(9H、m)、5.73〜5.68(2H、
m)、4.07〜4.00(1H、m)、3.22〜3.12(2H、m)、2
.50〜1.62(14H、m)。 MS m/z(EI):387(M)、310、254、216、185、8 3。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3252、1705cm−1 元素分析。計算値(C2529O・HCl・MeOH・0.5HOとし
て):C、67.15;H、7.59;N、9.04。実験値:C、66.94
;H、7.48;N、8.80。
【0151】 実施例61 1−[1−(1−メチルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−1
,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例1及び実施例1の方法に従って、シクロヘキサノンの代わりに4
−シクロヘプテノン(J. A. Marshall他、J. Org. Chem.、1982年、47、 693〜698)を使用しそしてフェニルマグネシウムブロミドの代わりにメチ
ルマグネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は49.6%であった。 H NMR(270MHz、CDCl+DMSOd)δ 10.57(1H
、br.s)、7.45〜6.93(9H、m)、5.73〜5.68(2H、
m)、4.07〜4.00(1H、m)、3.22〜3.12(2H、m)、2
.50〜1.62(14H、m)。 MS m/z(EI):387(M)、310、254、216、185、8 3。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):1692cm−1 元素分析。計算値(C2027O・HCl・MeOHとして):C、64
.03;H、8.19;N、10.67。実験値:C、64.05;H、7.9
8;N、10.62。
【0152】 実施例62 1−[1−(1−エチルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−1
,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例61の方法に従って、メチルマグネシウムブロミドの代わりにエ
チルマグネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は54%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.98(1H、br.s)、7
.28〜7.17(1H、m)、7.09〜6.98(3H、m)、5.80〜
5.72(2H、m)、4.37〜4.25(1H、m)、3.17〜3.05
(2H、m)、2.56〜2.28(7H、m)、2.05〜1.74(5H、
m)、1.64〜1.44(4H、m)、0.86(3H、t、J=7.4Hz
)。 MS m/z(EI):339(M)、312、272、206、176、1 37、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3377、1703cm−1 元素分析。計算値(C2129O・HCl・1.55HOとして):C
、62.45;H、8.26;N、10.40。実験値:C、62.71;H、
8.21;N、10.00。
【0153】 実施例63 1−[1−(1−プロピルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−
1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例61の方法に従って、メチルマグネシウムブロミドの代わりにプ
ロピルマグネシウムブロミドを使用して製造した。総収率は35%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 10.39(1H、s)、7.3
0〜7.20(1H、m)、7.18〜7.00(3H、m)、5.82〜5.
70(2H、m)、4.44〜4.26(1H、m)、3.16〜3.02(2
H、m)、2.48〜2.24(6H、m)、2.05〜1.75(6H、m)
、1.62〜1.20(6H、m)、0.91(3H、t、J=6.9Hz)。
MS m/z(EI):353(M)、311、220、1765、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1690cm−1 元素分析。計算値(C2231O・HCl・2.3HOとして):C、
61.25;H、8.55;N、9.74。実験値:C、61.21;H、8.
21;N、9.40。
【0154】 準備例18 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)カルバミン酸t−ブチル 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン(100mg、0.257
mmol、これは実施例17として製造された)及びTHF(2ml)の攪拌混
合物にt−BuOK(35mg、0.308mmol)を0℃で加えた。次に、
N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブロモエチルアミン(86mg、0.3
85mmol、これはE. Vedejs他、J. Org. Chem. 1988年、53、222 6〜2232で報告されている)、NaI(8mg、0.0513mmol)及
びDMF(0.5ml)を上記反応混合物に添加した。60℃で8時間攪拌した
後、反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をCHClで希釈し、水で洗浄し
、乾燥し(NaSO)、そしてろ過した。ろ液を濃縮しそして残渣を分離用
TLC(MeOH/CHCl:1/10)で精製して非晶性固形物98mg
(71.6%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.54〜7.43(2H、m)
、7.36〜7.14(4H、mz)、7.10〜6.97(3H、m)、4.
95〜4.85(1H、m)、4.26〜4.17(1H、m)、4.03〜3
.90(2H、m)、3.49〜3.37(2H、m)、2.98〜2.85(
2H、m)、2.30〜2.16(4H、m)、2.12〜1.98(4H、m
)、1.85〜1.35(10H、m)、1.41(9H、s)。
【0155】 実施例64 1−(2−アミノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−
ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン・2
塩酸塩 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(35mg、0.0657mmol、これは準備例1
8として製造された)及びMeOH中HCl溶液(2ml)の混合物を室温で1
5時間攪拌した。この反応混合物を真空下で濃縮して、白色固形物33.2mg
(100%)を得た。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.60(1H、br.s)
、8.20(3H、br.s)、8.01(1H、br.d、J=7.1Hz)
、7.94〜7.84(2H、m)、7.56〜7.45(3H、m)、7.3
7〜7.27(1H、m)、7.13〜6.99(2H、m)、4.63〜4.
538(1H、m)、4.15〜4.01(2H、m)、3.50〜3.30(
4H、m)、3.20〜2.97(6H、m)、2.80〜2.68(2H、m
)、1.90〜1.75(4H、m)、1.70〜1.20(6H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):432(M)、375、355、255、 178。 IR(KBr):3391、1690cm−1 元素分析。計算値(C2736O・2HCl・2.5HOとして):C
、58.90;H、7.87;N、10.18。実験値:C、58.82;H、
7.73;N、9.92。
【0156】 実施例65 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)グアニジン・2塩酸塩 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(58.9mg、0.111mmol)及びMeOH
中HCl溶液(2ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、
残渣をDMF(2ml)に溶解した。攪拌混合物にトリエチルアミン(37μl
、0.265mmol)及びN,N’−ビスBocグアニルピラゾール(41m
g、0.133mmol、これは報告されている次の方法に従って製造された:
M.S. Bernatowicz他、Tetrahedron Lett.、1993年、34、3389〜33
92)を室温で加えた。2時間攪拌した後、溶媒を留去した。残渣をCHCl に溶解し、食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮し
た。残渣を分離用TLC(ヘキサン/酢酸エチル:3/1)で精製して非晶性固
形物47.1mg(63.1%)を得た。この非晶性固形物(47.1mg、0
.0698mmol)、トリフルオロ酢酸(0.5ml)及びCHCl(1
ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をMeOH中
HCl溶液(2ml)に溶解した。次に、溶媒を真空下で留去して非晶性固形物
38.2mg(100%)を得た。 H NMR(270MHz、DMSO−d)δ 7.95〜7.80(4H、
m)、7.70〜7.40(5H、m)、7.30〜7.00(6H、m)、4
.67〜4.50(1H、m)、4.00〜3.90(2H、m)、3.25〜
2.85(8H、m)、2.85〜2.68(4H、m)、1.95〜1.75
(4H、m)、1.65〜1.20(6H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:475(M+H)。 IR(KBr):3350、3167、1670、1616cm−1 元素分析。計算値(C2838O・2HCl・2HOとして):C、5
7.63;H、7.60;N、14.40。実験値:C、57.94;H、7.
83;N、14.30。
【0157】 実施例66 1−[2−(メチルアミノ)エチル]−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチ
ル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2
−オン N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(50mg、0.939mmol)のTHF(1ml
)中攪拌溶液に0℃でNaH(6mg、0.141mmol)を加え、続いてM
eI(7μl、0.113mmol)を添加し、そして得られた混合物を室温で
15時間攪拌した。この反応混合物を飽和NaHCO溶液に注ぎ、そしてCH Clで抽出した。合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、ろ過し、そし
て濃縮した。残渣を分離用TLC(アセトン/ヘキサン:1/2)で精製して非
晶性固形物44.8mg(87.3%)を得た。この固形物(44.7mg、0
.0818mmol)及びMeOH中HCl溶液(2ml)の混合物を室温で4
時間攪拌した。溶媒を留去して非晶性固形物42.5mg(100%)を得た。
H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.00〜7.75(4H、m)
、7.55〜7.25(5H、m)、7.15〜7.00(3H、m)、4.6
5〜4.50(1H、m)、4.20〜4.08(2H、m)、3.25〜2.
55(15H、m)、1.95〜1.75(4H、m)、1.65〜1.20(
6H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:447(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した、融点217℃。 IR(KBr):3402、1670cm−1 元素分析。計算値(C2838O・2HCl・1.6HOとして):C
、61.93;H、8.10;N、9.96。実験値:C、62.04;H、8
.41;N、9.79。
【0158】 実施例67 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)アセトアミド N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(50mg、0.0939mmol)及びMeOH中
HCl溶液(2ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、残
渣をCHCl(1ml)に溶解した。この溶液にトリエチルアミン(52μ
l、0.375mmol)及びアセチルクロリド(13μl、0.188mmo
l)を室温で加えた。12時間攪拌した後、この反応混合物をCHClで希
釈し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮した。残渣を
分離用TLC(MeOH/CHCl:1/10)で精製して白色固形物16
.8mg(37.8%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.51(1H、br.d、J=
7.4Hz)、7.38〜7.00(8H、m)、6.47〜6.35(1H、
m)、4.30〜4.14(1H、m)、4.02(2H、t、J=5.4Hz
)、3.57(2H、dt、J=5.4、5.9Hz)、3.04〜2.86(
2H、m)、2.40〜2.20(4H、m)、2.20〜2.00(4H、m
)、1.94(3H、s)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):474(M)、418、398、301、 255、220、198、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3350、1684cm−1 元素分析。計算値(C2938・HCl・2.5HOとして):C
、62.63;H、7.97;N、10.07。実験値:C、62.48;H、
8.29;N、9.98。
【0159】 実施例68 (2R)−N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル
)−4−ピペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−
イル}エチル)テトラヒドロ−1H−ピロール−2−カルボキサミド・2塩酸塩
N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(50mg、0.0939mmol)及びMeOH中
HCl溶液(2ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、残
渣をDMF(1ml)に溶解した。この攪拌溶液にN−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−プロリン(40mg、0.188mmol)、WSCD−HCl(3
6mg、0.188mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(25mg
、0.188mmol)及びトリエチルアミン(52μl、0.375mmol
)を室温で加えた。12時間攪拌した後、この反応混合物をCHClで希釈
し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮した。残渣を分
離用TLC(MeOH/CHCl:1/10)で精製して無色油状物34.
4mg(58.2%)を得た。この固形物(34.4mg、0.0546mmo
l)及びMeOH中HCl溶液(3ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶
媒を留去して非晶性の白色固形物32.9mg(100%)を得た。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 8.80〜8.65(1H、m
)、8.55〜8.35(1H、m)、8.00〜7.75(3H、m)、7.
60〜7.40(3H、m)、7.22〜7.00(3H、m)、4.70〜4
.50(1H、m)、4.10〜3.85(4H、m)、3.30〜2.40(
15H、m)、2.15〜2.00(1H、m)、1.95〜1.20(13H
、m)。 MS m/z(EIダイレクト):529(M)、472、403、356、 275。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3402、3236、1684cm−1 元素分析。計算値(C3243・2HCl・0.5HOとして):
C、59.68;H、7.24;N、10.71。実験値:C、59.49;H
、7.14;N、10.67。
【0160】 実施例69 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)ニコチンアミド・2塩酸塩 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチル
)カルバミン酸t−ブチル(50mg、0.0939mmol)及びMeOH中
HCl溶液(2ml)の混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、残
渣をピリジン(1ml)に溶解した。この溶液にニコチノイルクロリド・塩酸塩
(19mg、0.113mmol)を室温で加えた。15時間攪拌した後、この
反応混合物をCHClで希釈し、水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、ろ
過し、そして濃縮した。この残渣を分離用TLC(MeOH/CHCl:1
/10)で精製して無色油状物22.5mg(44.6%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 9.03(1H、br.d、J=
2.2Hz)、8.70(1H、dd、J=1.6、4.8Hz)、8.13(
1H、ddd、J=1.6、2.3、7.9Hz)、7.51(1H、br.d
、J=7.4Hz)、7.86〜7.77(1H、m)、7.54〜7.48(
2H、m)、7.39〜7.18(4H、m)、7.13〜7.03(3H、m
)、4.30〜4.14(1H、m)、4.17(2H、t、J=5.8Hz)
、3.85〜3.75(2H、m)、3.00〜2.90(2H、m)、2.3
5〜2.18(4H、m)、2.18〜2.00(4H、m)、1.86〜1.
40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):537(M)、480、364、255、 214、82。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3400、3238、1684cm−1 元素分析。計算値(C3339・2HCl・2HOとして):C、
61.29;H、7.01;N、10.83。実験値:C、61.54;H、7
.36;N、10.83。
【0161】 実施例70 1−(3−アミノプロピル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4
−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン・
2塩酸塩 これは、準備例18及び実施例64の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボ
ニル)−2−ブロモエチルアミンの代わりにN−(t−ブトキシカルボニル)−
3−ブロモプロピルアミン(これはB. H. Lee他、J. Org. Chem. 1983年、 48 、24〜31で報告されている)を使用して製造した。収率は85.9%で
あった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 8.10〜7.65(6H、m
)、7.55〜7.40(3H、m)、7.30〜7.20(1H、m)、7.
15〜6.95(2H、m)、4.65〜4.50(1H、m)、3.95〜3
.80(2H、m)、3.50〜2.60(7H、m)、2.00〜1.20(
18H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:447(M+H)。 IR(KBr):3412、1684cm−1 元素分析。計算値(C2838O・2HCl・2HOとして):C、6
0.53;H、7.98;N、10.08。実験値:C、60.86;H、8.
34;N、10.26。
【0162】 実施例71 1−(6−アミノヘキシル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4
−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン・
2塩酸塩 これは、準備例18及び実施例64の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボ
ニル)−2−ブロモエチルアミンの代わりにN−(t−ブトキシカルボニル)−
6−メタンスルホニルオキシヘキシルアミン(これはH. F. Voss他のDE 30 03959で報告されている)を使用して製造した。収率は60.9%であった
H NMR(270MHz、DMSOd)δ 8.00〜7.65(6H、m
)、7.60〜7.40(3H、m)、7.20〜7.15(1H、m)、7.
15〜6.95(2H、m)、4.65〜4.50(1H、m)、3.85〜3
.75(2H、m)、3.25〜2.40(7H、m)、1.95〜1.20(
24H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:489(M+H)。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C3144O・2HCl・1.6HOとして):C
、63.06;H、8.40;N、9.49。実験値:C、63.43;H、8
.81;N、9.47。
【0163】 実施例72 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−(2−
ピペリジノエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに1−(2−クロロエチル)ピペリジン・塩酸塩を使
用して製造した。収率は24.3%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.54〜7.46(2H、m)
、7.36〜6.98(7H、m)、4.29〜4.12(1H、m)、4.0
0(2H、dd、J=7.4、7.7Hz)、3.00〜2.86(2H、m)
、2.63(2H、dd、J=7.4、7.7Hz)、2.54〜2.45(4
H、m)、2.32〜2.18(4H、m)、2.12〜1.90(4H、m)
、1.84〜1.38(16H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):500(M)、443、422、389、 327、246、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3369、1686cm−1 元素分析。計算値(C3244O・2HCl・2.5HOとして):C
、62.12;H、8.31;N、9.06。実験値:C、62.36;H、8
.59;N、8.95。
【0164】 実施例73 1−(2−モルホリノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−
4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに1−(2−クロロエチル)モルホリン・塩酸塩を使
用して製造した。収率は46.9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.47(2H、m)
、7.36〜7.28(2H、m)、7.25〜7.17(2H、m)、7.1
2〜6.96(3H、m)、4.28〜4.10(1H、m)、3.99(2H
、dd、J=6.9、7.4Hz)、3.72〜3.65(4H、m)、3.0
0〜2.88(2H、m)、2.66(2H、dd、J=6.9、7.2Hz)
、2.58〜2.50(4H、m)、2.36〜2.16(4H、m)、2.1
4〜2.00(4H、m)、1.84〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):502(M)、445、424、389、 329、248、100。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3404、1686cm−1 元素分析。計算値(C3142・2HCl・2.5HOとして):
C、59.99;H、7.96;N、9.03。実験値:C、60.29;H、
8.05;N、8.87。
【0165】 実施例74 1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−[1−(1−フェニルシクロヘプ
チル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−
2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに2−ジメチルアミノエチルクロリド・塩酸塩を使用
して製造した。収率は24.8%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.57〜7.48(2H、m)
、7.38〜7.28(2H、m)、7.26〜7.17(2H、m)、7.1
2〜6.98(3H、m)、4.30〜4.17(1H、m)、3.97(2H
、dd、J=6.9、7.9Hz)、3.03〜2.90(2H、m)、2.6
3(2H、dd、J=7.2、7.4Hz)、2.32(6H、s)、2.32
〜2.00(4H、m)、1.90〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):460(M)、403、389、332、 287、206。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3385、1697cm−1 元素分析。計算値(C2940O・2HCl・2.5HOとして):C
、60.20;H、8.19;N、9.68。実験値:C、60.34;H、8
.56;N、9.59。
【0166】 実施例75 1−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]−3−[1−(1−フェニルシク
ロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾ
ール−2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに2−ジイソプロピルアミノエチルクロリド・塩酸塩
を使用して製造した。収率は32.5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.47(2H、m)
、7.36〜7.28(2H、m)、7.24〜7.16(2H、m)、7.1
0〜6.94(3H、m)、4.30〜4.15(1H、m)、3.87〜3.
74(2H、m)、3.10〜2.86(4H、m)、2.76〜2.65(2
H、m)、2.32〜2.16(4H、m)、2.12〜1.94(4H、m)
、1.84〜1.40(10H、m)、1.00(12H、d、J=6.2Hz
)。 MS(ESIポジティブ)m/z:517(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3402、1690cm−1 元素分析。計算値(C3348O・2HCl・2.4HOとして):C
、62.62;H、8.73;N、8.85。実験値:C、62.94;H、9
.09;N、8.78。
【0167】 実施例76 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−[2−
(4−ピペリジニル)エチル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール
−2−オン・2塩酸塩 これは、準備例18及び実施例64の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボ
ニル)−2−ブロモエチルアミンの代わりにN−(t−ブトキシカルボニル)−
4−(2−メタンスルホニルオキシエチル)ピペリジン(これはEdmonds-Alt他 のFR 2676226で報告されている)を使用して製造した。収率は36. 3%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.35〜10.20(1H
、m)、8.95〜8.80(1H、m)、8.70〜8.55(1H、m)、
7.95〜7.80(3H、m)、7.60〜7.40(3H、m)、7.25
〜7.15(1H、m)、7.15〜7.00(2H、m)、4.65〜4.5
0(1H、m)、3.90〜3.80(2H、m)、3.30〜2.40(11
H、m)、2.00〜1.20(20H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:501(M+H)。 IR(KBr):3385、1684cm−1 元素分析。計算値(C3244O・2HCl・2.5HOとして):C
、62.12;H、8.31;N、9.06。実験値:C、62.35;H、8
.68;N、9.04。
【0168】 実施例77 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−[2−
(1H−ピロール−1−イル)エチル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミ
ダゾール−2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに2−ブロモエチルピロールを使用して製造した。収
率は52.5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.45(2H、m)
、7.38〜7.28(2H、m)、7.25〜7.17(2H、m)、7.1
0〜6.93(3H、m)、6.56(2H、dd、J=2.0、2.1Hz)
、6.08(2H、dd、J=2.0、2.1Hz)、4.24〜4.06(5
H、m)、2.99〜2.90(2H、m)、2.33〜2.20(4H、m)
、2.14〜2.03(4H、m)、1.82〜1.42(10H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:483(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3396、1684cm−1 元素分析。計算値(C3138O・HCl・1HOとして):C、69
.32;H、7.69;N、10.43。実験値:C、69.14;H、7.9
5;N、10.41。
【0169】 実施例78 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−(2−
ピペラジノエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
これは、準備例18及び実施例64の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボ
ニル)−2−ブロモエチルアミンの代わりにN−(t−ブトキシカルボニル)−
4−(2−メタンスホニルオキシエチル)ピペラジン(これはJ.M. McCall他の WO 8701706で報告されている)を使用して製造した。収率は34.6 %であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.40〜10.30(1H
、m)、9.90〜9.70(3H、m)、8.00〜7.80(3H、m)、
7.60〜7.40(3H、m)、7.40〜7.30(1H、m)、7.15
〜7.00(2H、m)、4.70〜4.50(1H、m)、4.35〜4.2
0(2H、m)、3.50〜2.40(14H、m)、2.00〜1.20(1
6H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:502(M+H)。 IR(KBr):3396、1688cm−1 元素分析。計算値(C3143O・3HCl・3HOとして):C、5
5.98;H、7.88;N、10.53。実験値:C、56.08;H、7.
93;N、10.58。
【0170】 実施例79 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジル]−3−[3−(
3ピリジニル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾ
ール−2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに3−(3−メタンスルホニルオキシプロピル)ピリ
ジン(これはK. Kawamura他のJP 61015847で報告されている)を使用
して製造した。総収率は8%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.47〜8.41(2H、m)
、7.56〜7.46(3H、m)、7.40〜6.87(8H、m)、4.2
7〜4.19(1H、m)、3.91(2H、t、J=7.1Hz)、2.99
〜2.90(2H、m)、2.70(2H、dd、J=7.6、8.2Hz)、
2.33〜1.98(8H、m)、1.84〜1.40(12H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:509(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3400、1684cm−1
【0171】 実施例80 4−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)テトラヒドロ−1(2H)−ピラジンカルボキシイミダミド・3塩酸塩 これは、実施例65に従って、実施例78を使用して製造した。総収率は23.
5%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.40〜10.20(1H
、m)、8.00〜7.60(7H、m)、7.60〜7.30(5H、m)、
7.15〜7.00(2H、m)、4.70〜4.50(1H、m)、4.35
〜4.20(2H、m)、4.20〜2.40(14H、m)、1.90〜1.
40(16H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:544(M+H)。 IR(KBr):3334、1700cm−1 元素分析。計算値(C3245O・3HCl・5HOとして):C、5
1.72;H、7.87;N、13.19。実験値:C、52.11;H、7.
85;N、12.90。
【0172】 実施例81 3−ブチル−1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]
−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに4−ブロモブタンを使用して製造した。総収率は4
7.5%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.46(2H、m)
、7.36〜7.28(2H、m)、7.25〜7.17(2H、m)、7.1
0〜6.95(3H、m)、4.30〜4.17(1H、m)、3.85(2H
、t、J=7.2Hz)、3.00〜2.90(2H、m)、2.35〜2.0
0(8H、m)、1.84〜1.30(14H、m)、0.94(3H、t、J
=7.4Hz)。 MS(ESIポジティブ)m/z:446(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3400、1684cm−1 元素分析。計算値(C2939O・HCl・0.8HOとして):C、
70.15;H、8.44;N、8.46。実験値:C、70.18;H、8.
73;N、8.48。
【0173】 実施例82 1−ベンジル−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン これは、準備例18の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ブ
ロモエチルアミンの代わりに臭化ベンジルを使用して製造した。総収率は38.
4%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.47(2H、m)
、7.36〜7.16(9H、m)、7.08〜6.84(3H、m)、5.0
4(2H、s)、4.33〜4.22(1H、m)、3.00〜2.90(2H
、m)、2.34〜2.00(8H、m)、1.84〜1.40(10H、m)
。 MS(ESIポジティブ)m/z:480(M+H)。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3379、1697cm−1 元素分析。計算値(C3237O・HCl・0.2HOとして):C、
73.95;H、7.45;N、8.08。実験値:C、74.03;H、7.
60;N、8.16。
【0174】 実施例83 2−アミノ−N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチ
ル)−4−ピペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1
−イル}エチル)アセトアミド・2塩酸塩 これは、実施例68の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)−L−プ
ロリンの代わりにN−(t−ブトキシカルボニル)グリシンを使用して製造した
。総収率は71.3%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ10.40〜10.25(1H 、m)、8.65〜8.55(1H、m)、8.25〜8.05(3H、m)、 7.90〜7.80(3H、m)、7.60〜7.40(3H、m)、7.2 0〜7.00(3H、m)、4.70〜4.50(1H、m)、3.95〜3.
80(2H、m)、3.50〜2.40(8H、m)、1.95〜1.20(1
6H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):489(M)、412、356、315、 275、235、82。 IR(KBr):3416、1686cm−1 元素分析。計算値(C2939・2HCl・1.7HOとして):
C、58.72;H、7.54;N、11.81。実験値:C、58.98;H
、7.93;N、11.53。
【0175】 実施例84 1−{2−[4−(2−アミノアセチル)ピペラジノ]エチル}−3−[1−(
1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H
−ベンズイミダゾール−2−オン・3塩酸塩 これは、実施例83の方法に従って、N−(t−ブトキシカルボニル)グリシン
の代わりに実施例78を使用して製造した。総収率は83.6%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 10.50〜10.35(1H
、m)、8.40〜8.20(3H、m)、8.00〜7.80(3H、m)、
7.60〜7.35(4H、m)、7.15〜7.00(2H、m)、4.70
〜4.50(1H、m)、4.50〜4.25(3H、m)、4.10〜2.4
0(16H、m)、1.95〜1.20(16H、m)。 MS m/z(EIダイレクト):558(M)、501、386、304、 172、129、91。 IR(KBr):3392、1674cm−1 元素分析。計算値(C3346・3HCl・2.7HOとして):
C、55.30;H、7.65;N、11.72。実験値:C、55.51;H
、8.05;N、11.73。
【0176】 実施例85 N−(2−{2−オキソ−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
ペリジニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}エチ
ル)メタンスルホンアミド これは、実施例67の方法に従って、アセチルクロリドの代わりにメタンスルホ
ニルクロリドを使用して製造した。総収率は33.9%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 7.55〜7.46(2H、m)
、7.36〜7.28(2H、m)、7.26〜7.18(2H、m)、7.1
4〜7.04(3H、m)、5.24〜5.16(1H、m)、4.26〜4.
10(1H、m)、4.05(2H、t、J=5.9Hz)、3.50(2H、
dt、J=5.9、5.9Hz)、3.00〜2.90(2H、m)、2.85
(3H、s)、2.32〜2.19(4H、m)、2.12〜2.00(4H、
m)、1.84〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EI):510(M)、453、337、225、214、1 72、129、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換した。 IR(KBr):3400、1686cm−1 元素分析。計算値(C2838S・HCl・MeOH・HOとして
):C、59.51;H、7.31;N、9.91。実験値:C、59.23;
H、7.38;N、9.77。
【0177】 実施例86 1−アセチル−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル
]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジル]−1,3−ジヒ
ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン(60mg、0.154m
mol、これは実施例17として製造された)、ピリジン(1ml)、無水酢酸
(44μl、0.462mmol)及びジメチルアミノピリジン(6mg、0.
0462mmol)の混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣
を分離用TLC(アセトン/ヘキサン:1/2)で精製して無色油状物48.2
mg(72.5%)を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.22(1H、br.d、J=
7.9Hz)、7.55〜7.47(2H、m)、7.36〜7.29(2H、
m)、7.26〜7.08(4H、m)、4.23〜4.13(1H、m)、3
.02〜2.92(2H、m)、2.74(3H、s)、2.34〜2.00(
8H、m)、1.84〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EI):431(M)、375、346、254、198、1 17、82。 この遊離アミンをフマール酸塩に変換した、融点252℃。 IR(KBr):1728、1709cm−1 元素分析。計算値(C2733・C・0.3HOとして
):C、67.32;H、6.85;N、7.60。実験値:C、67.02;
H、6.46;N、7.37。
【0178】 実施例87 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−[2−
(2−ピリミジニルアミノ)エチル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダ
ゾール−2−オン 1−(2−アミノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−
ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン・2
塩酸塩(37.81mg、0.0751mmol、これは準備例18及び実施例
64の方法に従って製造した)、2−ブロモピリジン(14mg、0.0901
mol)、KCO(36mg、0.263mmol)及びDMF(1ml)
の混合物を室温で4時間攪拌した。この混合物をCHClで希釈し、水で洗
浄し、乾燥し(NaSO)、ろ過し、そして濃縮した。残渣を分離用TLC
(アセトン/ヘキサン:2/3)で精製して無色油状物3.3mg(8.6%)
を得た。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.27(2H、d、J=4.6
Hz)、7.56〜7.45(2H、m)、7.45〜7.00(7H、m)、
6.54(1H、t、J=4.9Hz)、5.58〜5.50(1H、m)、4
.35〜4.15(1H、m)、4.12(2H、t、J=6.3Hz)、3.
75(2H、dt、J=5.9、6.3Hz)、3.00〜2.90(2H、m
)、2.32〜2.00(8H、m)、2.00〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EI):510(M)、453、337、256、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して、非晶性固形物を得た。 IR(KBr):1678、1632cm−1
【0179】 実施例88 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−{2−
[4−(2−ピリミジニル)ピペラジノ]エチル}−1,3−ジヒドロ−2H−
ベンズイミダゾール−2−オン これは、実施例87の方法に従って、出発物質として実施例78を使用して製造
した。総収率は32.2%であった。 H NMR(270MHz、CDCl)δ 8.29(2H、d、J=4.6
Hz)、7.56〜7.47(2H、m)、7.36〜7.16(4H、m)、
7.10〜7.00(3H、m)、6.47(1H、t、J=4.8Hz)、4
.28〜4.16(1H、m)、4.03(2H、t、J=7.1Hz)、3.
80(4H、t、J=4.9Hz)、3.00〜2.90(2H、m)、2.7
1(2H、t、J=7.1Hz)、2.60(4H、t、J=4.9Hz)、2
.36〜2.00(8H、m)、1.86〜1.40(10H、m)。 MS m/z(EI):579(M)、522、502、406、325、1 77、91。 この遊離アミンを塩酸塩に変換して、非晶性固形物を得た。 IR(KBr):3400、1692、1624cm−1 元素分析。計算値(C3545O・3HCl・2HOとして):C、5
7.97;H、7.23;N、13.52。実験値:C、58.19;H、7.
12;N、13.52。
【0180】 実施例89 1−(2−アミノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプト−4−エニ
ル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2
−オン・2塩酸塩 これは、実施例64の方法に従って、出発物質として実施例60を使用して製造
した。総収率は66%であった。 H NMR(270MHz、DMSOd)δ 8.20〜7.80(4H、m
)、7.80〜7.70(2H、m)、7.60〜7.45(4H、m)、7.
35〜7.25(1H、m)、7.15〜7.00(2H、m)、5.73(2
H、br.s)、4.60〜4.40(1H、m)、4.15〜4.00(2H
、m)、3.60〜3.50(4H、m)、3.15〜2.80(8H、m)、
2.60〜2.40(2H、m)、2.00〜1.75(4H、m)。 MS(ESIポジティブ)m/z:431(M+H)。 IR(KBr):3429、1686、1616cm−1 元素分析。計算値(C2734O・2HCl・1.5HOとして):C
、61.67;H、7.59;N、10.29。実験値:C、61.66;H、
7.91;N、10.53。
【0181】 実施例1〜34で製造された式(I)の化合物(式中、nは1である)の化学
構造を次表で要約する。
【0182】
【表1】
【0183】
【表2】
【0184】
【表3】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 の化合物又はその製薬的に許容可能な塩であって、上記式中、 R及びRは独立してC〜Cアルキルであるか;又は RとRはこれらが結合している炭素原子と一緒になって、6〜13個の炭
素原子を有するモノ−、ビ−、トリ−又はスピロ−サイクリック基を形成し、そ
の際この環式基はC〜Cアルキル、C〜Cアルキレン、C〜Cアル
コキシ、ヒドロキシ、オキソ、=CH及び=CH−C〜Cアルキルから独
立して選択される1〜5個の置換基で任意に置換されており;、 Rは、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル
、フェニル−C〜Cアルキル、フェニル(このフェニルはフッ素、C〜C アルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基
で任意に置換されている)又はヘテロアリール基(このヘテロアリール基はフリ
ル、チエニル、ピロリル及びピリジルから選択され、そしてハロ、C〜C
ルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で任
意に置換されている)であり、但し、R及びRが共にC〜Cアルキルで
あるときには、RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル及びC〜C アルキニル以外であり; Rは 1)水素、 2)任意にモノ−又はジ−置換された、C〜Cアルキル、C〜Cシク
ロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキ
ル−Z−、C〜Cアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cシク
ロアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cアルケニル−Z−(C 〜C)アルキル又はC〜Cアルキニル−Z−(C〜C)アルキル(式
中、ZはO、S、SO、SO、CO、CO、OCO、NR、CONR及びN
RCO(式中、Rは水素又はC〜Cアルキルである)から選択され、そして
アルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキル部分に結合する上記置換
基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアル
キル)アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独
立して選択される);或いは 3)任意にモノ−又はジ−置換された、アリール、複素環式、アリール(C 〜C)アルキル、複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−複素環式(C 〜C)アルキル、アリール−複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−
Z−(C〜C)アルキル、アリール−Z−(C〜C)アルキル、アリー
ル(C〜C)アルキル−Z−(C〜C)アルキル又は複素環式(C
)アルキル−Z−(C〜C)アルキル、(ここでアリールは、フェニル 、ナフチル、インダニル、(1,2,3,4)−テトラヒドロナフチル、インデ ニル、及びイソインデニルからなる群から選ばれ;複素環式は、ピペリジノ、ヘ キサメチレンイミノ、モルホリノ、チアモルホリノ、ピロリジノ、ピラゾリノ、 ピラゾリジノ、ピラゾリル、ピペラジニル、フリル、チエニル、オキサゾリル、 テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イミダゾリニル、ピラゾリル、ピリ ジル、ピリミジニル、ピロリル、ピロリジニル、キノリル、チオフェニル、ピラ ジニル、ピリダジニル、アジリジニル及びアゼチジニルからなる群から選ばれ; ZはO、S、SO、SO、CO、CO、OCO、NR、CONR及びNRC
O(式中、Rは水素又はC〜Cアルキルである)から選択され、そしてアリ
ール又は複素環式部分に結合する上記置換基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、
〜Cアルキル、ハロC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C
アルキル−CO−、アミノ(C〜C)アルキル−CO−、フェニル、ベ
ンジル、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドラジノ、
アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立して選択される)、 から選択され; Rはハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキ
ルスルホニル、CF、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ア
シルアミノ、アリールカルボニル、アルキルカルボニル及びヒドロキシアルキル
から独立して選択され;そして nは0、1、2、3又は4である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0181
【補正方法】変更
【補正内容】
【0181】実施例1〜89で製造された式(I)の化合物(式中、nは1で
ある)の化学式を次表で要約する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/5377 A61K 31/5377 A61P 7/12 A61P 7/12 9/12 9/12 23/00 23/00 25/04 25/04 25/22 25/22 29/00 29/00 43/00 111 43/00 111 C07D 401/14 C07D 401/14 409/14 409/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 大橋 誉里子 愛知県知多郡武豊町字5号地2 ファイザ ー製薬株式会社 中央研究所内 (72)発明者 山岸 竜也 愛知県知多郡武豊町字5号地2 ファイザ ー製薬株式会社 中央研究所内 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 CC26 CC92 DD10 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC39 GA04 GA12 MA01 NA14 ZA04 ZA05 ZA06 ZA08 ZA12 ZA15 ZA16 ZA34 ZA42 ZA70 ZA81 ZB11 ZC39

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 の化合物又はその製薬的に許容可能な塩であって、上記式中、 R及びRは独立してC〜Cアルキルであるか;又は RとRはこれらが結合している炭素原子と一緒になって、6〜13個の炭
    素原子を有するモノ−、ビ−、トリ−又はスピロ−サイクリック基を形成し、そ
    の際この環式基はC〜Cアルキル、C〜Cアルキレン、C〜Cアル
    コキシ、ヒドロキシ、オキソ、=CH及び=CH−C〜Cアルキルから独
    立して選択される1〜5個の置換基で任意に置換されており;、 Rは、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル
    、フェニル−C〜Cアルキル、フェニル(このフェニルはフッ素、C〜C アルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基
    で任意に置換されている)又はヘテロアリール基(このヘテロアリール基はフリ
    ル、チエニル、ピロリル及びピリジルから選択され、そしてハロ、C〜C
    ルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で任
    意に置換されている)であり、但し、R及びRが共にC〜Cアルキルで
    あるときには、RはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル及びC〜C アルキニル以外であり; Rは 1)水素、 2)任意にモノ−又はジ−置換された、C〜Cアルキル、C〜Cシク
    ロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキ
    ル−Z−、C〜Cアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cシク
    ロアルキル−Z−(C〜C)アルキル、C〜Cアルケニル−Z−(C 〜C)アルキル又はC〜Cアルキニル−Z−(C〜C)アルキル(式
    中、ZはO、S、SO、SO、CO、CO、OCO、NR、CONR及びN
    RCO(式中、Rは水素又はC〜Cアルキルである)から選択され、そして
    アルキル、アルケニル、アルキニル又はシクロアルキル部分に結合する上記置換
    基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアル
    キル)アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独
    立して選択される);或いは 3)任意にモノ−又はジ−置換された、アリール、複素環式、アリール(C 〜C)アルキル、複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−複素環式(C 〜C)アルキル、アリール−複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−
    Z−(C〜C)アルキル、アリール−Z−(C〜C)アルキル、アリー
    ル(C〜C)アルキル−Z−(C〜C)アルキル又は複素環式(C
    )アルキル−Z−(C〜C)アルキル(式中、ZはO、S、SO、SO 、CO、CO、OCO、NR、CONR及びNRCO(式中、Rは水素又は
    〜Cアルキルである)から選択され、そしてアリール又は複素環式部分に
    結合する上記置換基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜Cアルキル、ハ
    ロC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル−CO−、
    アミノ(C〜C)アルキル−CO−、フェニル、ベンジル、アミノ、モノ−
    又はジ−(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミ
    ジノ及びグアニジノから独立して選択される)、 から選択され; Rはハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキ
    ルスルホニル、CF、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ア
    シルアミノ、アリールカルボニル、アルキルカルボニル及びヒドロキシアルキル
    から独立して選択され;そして nは0、1、2、3又は4である。
  2. 【請求項2】 R及びRが独立してC〜Cアルキルであるか;又は RとRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロ−C 〜C14アルキル及びシクロ−C〜C14アルケニルから選択される単環式基
    、デカヒドロナフタレン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[4.3
    .0]ノナン、ビシクロ[3.2.1]オクタン及びビシクロ[3.2.0]ヘ
    プタン、ビシクロ[3.3.1]ノナンから選択される二環式基、アダマンタン
    及びトリシクロ[5.2.1.02,6]デカンから選択される三環式基、又は
    スピロ[5.5]ウンデカニル及びスピロ[4.5]デカニルから選択されるス
    ピロ環式基を形成し、その際上記環式基はC〜Cアルキル、C〜Cアル
    キレン、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ及びオキソから独立して選択される
    1〜3個の置換基で任意に置換されており;、 RがC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、
    フェニル−C〜Cアルキル、フェニル(このフェニルはフッ素、C〜C アルキル及びC〜Cアルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で
    任意に置換されている)又はチエニルであり; Rが 1)水素、 2)任意にモノ−又はジ−置換された、C〜Cアルキル、C〜Cシク
    ロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキル−Z−(C〜C
    アルキル、C〜Cシクロアルキル−Z−(C〜C)アルキル又はC
    アルケニル−Z−(C〜C)アルキル(式中、ZはNH、O、S、SO
    、SO、CO、CO、OCO、CONH及びNHCOから選択され、そして
    上記置換基はハロ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル
    )アミノ、ヒドラジノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立し
    て選択される);或いは 3)任意にモノ−又はジ−置換された、アリール、複素環式、アリール(C 〜C)アルキル、複素環式(C〜C)アルキル、複素環式−ピペラジノ(
    〜C)アルキル、複素環式−アミノ(C〜C)アルキル、アリール−
    Z−(C〜C)アルキル、複素環式−Z−(C〜C)アルキル、アリー
    ル(C〜C)アルキル−Z−(C〜C)アルキル又は複素環式(C
    )アルキル−Z−(C〜C)アルキル(式中、アリール基はフェニル及
    びナフチルから選択され、そして複素環式基はフリル、チオフェニル、ピリジル
    、ピリミジニ、ピラジニル、ピリダジニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロ
    リジニル、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、ピペラジノ及びモルホリノから
    選択され; ZはNH、O、S、SO、SO、CO、CO、OCO、CONH及びNHC
    Oから選択され;そして 上記置換基はハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、C〜Cアルキル、ハロC
    アルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル−CO−、フェニル
    、ベンジル、アミノ、モノ−又はジ−(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドラジ
    ノ、アジド、ウレイド、アミジノ及びグアニジノから独立して選択される)、 から選択され;そして Rがハロ、CF又はC〜Cアルコキシであり;そして nが0、1、2又は3である、 請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R及びRが独立してC〜Cアルキルであるか、又は
    とRが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル
    、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオ
    クチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロヘプテニル、
    ジメチルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、イソプロピリデンシクロヘキ
    シル、ビシクロ[4.3.0]ノナニル及びスピロ[5.5]ウンデカニルから
    選択される環式基を形成し;RがC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル
    、フェニル(このフェニルはクロロ、フルオロ又はC〜Cアルコキシで任意
    に置換されている)、フェニル(C〜C)アルキル、エテニル又はチエニル
    であり; Rが水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル(この(C 〜C)アルキルはアミノ、グアニジノ、(C〜C)アルキルアミノ、アセ
    チルアミノ、ピロリル−CO−NH−、ピリジル−CO−NH−、複素環式(こ
    れはピペリジノ、ヘキサメチレンイミノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピロリル、
    ピリジニル、ピリミジニル及びピリミジニルピペラジノから選択される)で置換
    されている)であり;Rがフルオロ、クロロ、(C〜C)アルキル又は(
    〜C)アルコキシであり;そしてnが0、1又は2である請求項1に記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】 1−{1−[1−メチル−1−(2−チエニル)エチル]−
    4−ピペリジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−
    2−オン、 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
    ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[4−ピペリジニル−1−(1−プロピルシクロノニル)]−1,3−ジヒ
    ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−フェニルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジ
    ヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−フェニルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
    ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−{1−[1−(4−フルオロフェニル)シクロヘプチル]−4−ピペリジニ
    ル}−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−メチルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒド
    ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−エチルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒド
    ロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−メチルシクロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒ
    ドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−[1−(1−フェニルシクロヘプト−4−エニル)−4−ピペリジニル]−
    1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−(2−アミノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−
    ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、 1−(6−アミノヘキシル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4
    −ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
    1−(2−アミノエチル)−3−[1−(1−フェニルシクロヘプト−4−エニ
    ル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2
    −オン、 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−3−(2−
    ピペリジノエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
    、及びその塩、 から選択される請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピペリジ
    ニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1
    −[1−(1−メチルシクロノニル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ
    −2H−1,3−ベンズイミダゾール−2−オン、1−[1−(1−メチルシク
    ロオクチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズ
    イミダゾール−2−オン、1−(6−アミノヘキシル)−3−[1−(1−フェ
    ニルシクロヘプチル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズ
    イミダゾール−2−オン、1−[1−(1−フェニルシクロヘプチル)−4−ピ
    ペリジニル]−3−(2−ピペリジノエチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベン
    ズイミダゾール−2−オン、及びその塩、 から選択される請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 ヒトを含む哺乳動物のORL1−レセプター及びその内在性
    リガンドが介在する疾患又は状態を治療するための製薬組成物であって、この組
    成物は請求項1の化合物又はその製薬的に許容可能な塩の有効量及び製薬的に許
    容可能な担体を含んでいる。
  7. 【請求項7】 ヒトを含む哺乳動物においてORL1−レセプターと結合さ
    せることによって疾患又は状態の治療を行うか又は促進することができる疾患又
    は状態の治療方法であって、この方法は上記治療を必要としている哺乳動物に請
    求項1の化合物又はその製薬的に許容可能な塩の有効量を投与することを含んで
    いる。
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