JP2002508375A - 新規なビスピジン抗不整脈性化合物 - Google Patents

新規なビスピジン抗不整脈性化合物

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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
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    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/06Antiarrhythmics

Abstract

(57)【要約】 不整脈、特に心房および心室不整脈の予防および治療において有用である、R 1、R2、R9、R10、R11、R12、X、AおよびBが明細書に記載する意味を有する式(I)の化合物が提供される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は新しい薬学的に有用な化合物、特に心不整脈の治療に有用な化合物に
関する。
【0002】
【発明の背景および従来技術】
心不整脈は心衝動の速度、規則性または発生源部位における異常、または活性
化の異常連続をもたらす伝導の攪乱として定義される。不整脈は臨床的には推定
される発生源部位(即ち心房および房室を含む上心室不整脈および心室不整脈)
により、および/または、速度(即ち徐脈性不整脈(低速)および頻脈性不整脈
(高速))により分類される。
【0003】 心不整脈の治療においては、伝導速度を遅延させることにより主に作用する「
伝統的な」抗不整脈剤(クラスI抗不整脈剤)を用いた臨床試験(例えばCardiac
Arrhythmia Suppression Trial (CAST), New England Journal of Medicine, 3
21, 406 (1989))において否定的な結果が得られていることから、心再分極を選
択的に遅延することによりQT間隔を延長する化合物を目標とした薬剤の開発が
促進されてきた。クラスIII抗不整脈剤は、心伝導に影響することなく、(K+
出のブロックによるか、または内向イオン流の増大により起こすことのできる)
経膜活動電位持続時間および無反応の延長をもたらす薬剤として定義される。
【0004】 再分極を遅延させることにより作用する現在まで知られている薬剤(クラスIII
またはその他)の重要な難点の1つは、それらが全て、場合により致命的となり
得るトルサード・ド・ポワント(点の回転)として知られる前不整脈の独特の形
態を示すことが知られている点である。安全性の見地から、この現象(これはフ
ェノチアジン、3環性抗鬱剤、抗ヒスタミン剤および抗生物質のような非心臓病
薬の投与の結果として生じることもわかっている)を最低限にすることが、効果
的な抗不整脈剤の提供において解決すべき重要な問題点である。
【0005】 大部分の抗不整脈剤(クラスIII抗不整脈剤を含む)は3〜12時間の作用持 続時間を有する。例えば、最近登録された(米国、スウェーデン、英国、デンマ
ーク、ベルギー、オランダ、フィンランド、イタリアおよびオーストリアで19
97年12月に認可された)選択的クラスIII抗不整脈剤イブチリド(Pharmacia
Upjohn)は薬剤をヒト患者に静脈内投与した場合に平均で約6時間の消失半減 期を有している。
【0006】 抗不整脈剤に伴う副作用(トルサード・ド・ポワントを含む)を最小限にする
際には、静脈内投与した場合に、有効であり、かつ短時間作用する化合物が有益
であると考えられる。従って、比較的短い作用持続時間を有する化合物(以後、
「短時間作用性化合物」と称する)が、モニタリング時間と入院時間の短縮を含
む、不整脈の急性転帰において使用する場合の臨床的利益を有することが期待さ
れる。ここで言う「短時間作用性」とは、後に記載する試験で測定する半減期(
1/2)が1〜120分、好ましくは1〜60分、より好ましくは1〜30分、 特に1〜15分であることを意味する。
【0007】 ビスピジン(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)系の抗不整脈剤は 、特に国際特許出願WO 91/07405、欧州特許出願306 871,308 843および655 22
8および米国特許3,962,449、4,556,662、4,550,112、4,459,301および5,468,858
号、並びに、特にJ.Med.Chem.39,2559,(1996),Pharmacol. Res.,24,149
(1991), Circulation,90,2032 (1994)およびAnal.Sci.9,429,(1993)を
含む学会誌等において報告されている。知られたビスピジン系抗不整脈化合物に
はビサラミル(3−メチル−7−エチル−9α,4′−(C1−ベンゾイルオキ シ)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)、テジサミル(3′,7′−
ビス(シクロプロピルメチル)スピロ(シクロペンタン−1,9′−3,7]ジア
ザビシクロ−[3.3.1]ノナン)、SAZ−VII−22(3−(4−クロロベン
ゾイル)−7−イソプロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)、 SAZ−VII−23(3−ベンゾイル−7−イソプロピル−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン)、GLG−V−13(3−[4−(1H−イミダゾール
−1−イル)ベンゾイル]−7−イソプロピル−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン)、KMC−IV−84(ジヒドロ過塩素酸7−[4′−(1H−イミ
ダゾロ−1−イル)ベンゼンスルホニル]−3−イソプロピル−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナンおよびアンバシリド(3−(4−アミノベンゾイル)
−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)が包含される。
【0008】 本発明者等は今回意外にも、ビスピジン系化合物の新しい一群が電子生理学的
活性、好ましくはクラスIIIの電子生理学的活性、特に短時間作用性のクラスIII
の電子生理学的活性を示し、このため、心不整脈の治療において有用性が期待さ
れることを発見した。
【0009】
【発明の開示】
本発明によれば、下記式I:
【化14】 [式中、R1およびR2は独立してH、C1-4アルキルであるか、または一緒にな って−O−(CH2)2−O−、−(CH2)4−または−(CH2)5−を形成し; R9はC1-12アルキル、フェニル、ナフチル、C1-3アルキルフェニル(これら
4つの基は全て場合により−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキルまた はC1-4アルコキシから選択される置換基1つ以上で置換されているか、または これらを末端としている)または−(CH2)qCy1であり; R10はHまたは−OHであり; R11はHまたはC1-4アルキルであり; R12はOH、シアノ、ハロ、アミノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキ
シ、−N(H)S(O)216、−OS(O)216a、−N(H)C(O)N(H)R17また は−C(O)N(H)R18から選択される任意の置換基1つ以上であり;
【0010】 Aは単結合、C1-4アルキレン、−(CH2)nN(R20)−、−(CH2)nS(O)p
、−(CH2)nO−(これら後者3つの基において、−(CH2)n−基はR10および
11を担持している炭素原子に連結している)、−C(O)N(R20)−(この後者
の基において、−C(O)−基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結し
ている)、−N(R20)C(O)O(CH2)n−、−N(R20)(CH2)n−(後者2つの
基においてN(R20)基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結している
)または−(CH2)mC(H)(OH)(CH2)n−(この後者の基において−(CH2)m −基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結している)であり; Bは単結合、C1-6アルキレン、−N(R23)(CH2)r−または−O(CH2)r− (後者2つの基において−(CH2)r−基はビスピジン窒素原子に連結している)
であり; mは1、2または3であり; nおよびrは独立して0、1、2、3または4であり; pは0、1または2であり; qは0、1、2または3であり; XはOまたはSであり; Cy1はO、NまたはSから選択されるヘテロ原子1つ以上を含む5員〜7員 の複素環であり、その環は場合によりC(O)R21またはC(O)OR22から選択さ
れる置換基1つ以上で置換されており; R16、R16a、R20およびR23は独立してHまたはC1-4アルキルであり;そし
て、 R17、R18、R21およびR22は独立してHまたはC1-6アルキルである]の化 合物または製薬上許容しうるその誘導体が提供される。
【0011】 製薬上許容しうる誘導体とは塩および溶媒和物を包含する。例示できる塩は酸
付加塩を包含する。製薬上許容しうる誘導体にはビスピジン窒素におけるC1-4 アルキル第4アンモニウム塩およびN−オキシドが包含されるが、ただし、N−
オキシドがビスピジン窒素に存在する場合には、Aが−(CH2)nS(O)p−であ る場合は、XはSではなく、そして/またはpは0ではない。
【0012】 本発明の化合物は互変異性を示す場合がある。全ての互変異性体およびその混
合物は本発明の範囲に包含される。 本発明の化合物はまた1つ以上の不斉炭素原子を有し、このため、光学的およ
び/またはジアステレオマー異性を示す。ジアステレオアイソマーは従来の方法
、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶を用いて分離してよい。種々の立体
異性体は従来の方法、例えば分別結晶またはHPLC法を用いて化合物のラセミ
体または他の混合物を分離することにより単離してよい。あるいは、所望の光学
異性体は、ラセミ化またはエピマ−化を起こさないような条件下に適切な光学活
性原料を反応させるか、または、例えばホモキラル酸を用いて誘導体化し、その
後、従来の方法(例えばHPLC、シリカ上のクロマトグラフィー)によりジア
ステレオマーエステルを分離することにより得てよい。全ての立体異性体は本発
明に包含される。
【0013】 R1、R2、R9、R11、R12、R16、R16a、R17、R18、R20、R21、R22
よびR23が示し、そしてR9を置換しているアルキル基は、直鎖または分枝鎖で あってよく、飽和または不飽和であって良く、環状、非環状または部分的に環状
/非環状であってよく、そして、酸素が介在するか、そして/またはフルオロま
たはヒドロキシ基1つ以上で置換されていてよい。AおよびBが示すアルキレン
基およびA、BおよびR9(適宜)が包含する−(CH2)m−、−(CH2)n−、−(
CH2)q−および−(CH2)r−鎖は、直鎖または分枝鎖であってよく、飽和また は不飽和であってよく、環状または非環状であってよく、そして、酸素が介在し
ていてよい。R12が示し、R9を置換しているアルコキシ基は直鎖または分枝鎖 であってよく、飽和または不飽和であってよく、環状または非環状であってよい
。R9が示すアルキルフェニル基は直鎖または分枝鎖であってよく、飽和または 不飽和であってよい。
【0014】 Cy1が示す複素環基は芳香族性または非芳香族性のものであってよい。 R12が示し、R9を置換しているハロ基はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨ ードを包含する。 略記法は明細書の末尾に記載する。
【0015】 本発明の好ましい化合物は、下記特徴: R1がH、C1-4アルキルであるか、または、R2と一緒になって−O(CH2)2 O−または−(CH2)4−であり; R2がHであるか、または、R1と一緒になって−O(CH2)2O−または−(C H2)4−であり; R9が場合により置換されたフェニル、場合により置換されたC1-3アルキルフ
ェニル、場合により置換された、場合により不飽和の、直鎖、分枝鎖または環状
の、C1-12アルキル(後者の基にはO原子が介在していてもよい)または−(C H2)qCy1であり; R11がH、CH3またはCH2OHであり; R12が存在しないか、または、シアノ、OH、ニトロ、N(H)SO216、N(
H)C(O)N(H)R17、C(O)N(H)R18、OS(O)216a、アミノおよびC1-6 アルキルから選択される置換基1つ以上であり; XがOであり; Aが単結合、O、−CH2−、−(CH2)2−、−CH2O−、−(CH2)2O−、
−CH2S−、−CH2N(R20)−、−C(O)N(R20)−、−N(R20)C(O)O( CH2)n−、−CH2CH(OH)−またはN(R20)(CH2)n−であり; Bが場合により不飽和の、直鎖または分枝鎖のC1-4アルキレン(この基には 場合によりOが介在していてもよい)であり; Bを担持するビスピジン窒素が場合によりC1-4アルキル基も担持して第4ア ンモニウム塩を形成する場合、アルキル基はメチル基である、 を有する化合物を包含する。
【0016】 R12がパラ位の置換基である場合(例えば単一の置換基がこの位置にある場合
)は、好ましい置換基には、シアノ、ニトロおよびN(H)S(O)216(後者の 基においてはR16がC1-3アルキル、特にメチル、エチルまたはn−プロピルを 示す)が包含される。
【0017】 R9が−(CH2)qCy1を示す場合は、本発明の好ましい化合物はqが0、1ま
たは2であり、そしてCy1が少なくとも1つの窒素原子を含む(例えばCy1
窒素原子1または2個を含む6員環である)化合物を包含する。Cy1で示され る好ましい環系はピペリジンおよびピペラジン(例えばピペリジン−4−イルお
よびピペラジン−1−イル)を包含する。環上の好ましい任意の置換基はR21
よびR22が独立してC1-4アルキルであり、好ましくは−(CH2)q−への連結部 位に対して4位で置換されたものである。 より好ましい本発明の化合物は後に記載する実施例1〜74の化合物を包含す
る。
【0018】 特に好ましい本発明の化合物は下記特徴: R1がHであり; R2がHであり; R9が直鎖または分枝鎖のC2-7アルキル、特に直鎖のC3-6アルキルそして特 に分枝鎖のC3-6アルキル(例えばイソプロピル、イソブチルまたはt−ブチル )であり; R10が−OHであり; R11がHであり; R12がシアノ、特にAに対してパラ位に有るものであり; Aは単結合または−CH2O−であり; Bは−CH2−または−(CH2)2−である、 を有する化合物である。
【0019】 調製 本発明によれば、下記工程: (a) 下記式II:
【化15】 [式中R1、R2、R10、R11、R12、AおよびBは前述の通り定義される]の化
合物の下記式III: R9XC(O)L1 (III) [式中L1はHal、イミダゾリルまたは−OC(O)XR9のような脱離基であり
、HalはCl、BrまたはIであり、そしてR9およびXは前述の通り定義さ れる]の化合物との、例えば室温以上の温度における、適当な塩基(例えば水性
のNaOH、K2CO3またはTEA)および適切な有機溶媒(例えばDCM、T
HF、アセトニトリル、トルエンまたはこのような溶媒の混合物)の存在下の反
応;
【0020】 (b) BがCH2でありR10がOHである式Iの化合物については、下記式IV:
【化16】 [式中R1、R2、R9およびXは前述の通り定義される]の化合物の下記式V:
【化17】 [式中R11、R12およびAは前述の通り定義される]の化合物との、例えば高め
られた温度(例えば60℃〜還流温度)における、適当な溶媒(例えば低級アル
キルアルコール(例えばIPA)、アセトニトリル、または低級アルキルアルコ
ールと水との混合物)の存在下の反応;
【0021】 (c) 上記した式IVの化合物の下記式VI:
【化18】 [式中L2は脱離基(例えばメシレート、トシレートまたはHal、ただしHa lは前述のもの)であり、そしてR10、R11、R12、AおよびBは前述の通り定
義される]の化合物との、例えば高められた温度(例えば35℃〜還流温度)に
おける、適当な塩基(例えばTEAまたはK2CO3)および適切な有機溶媒(例
えばアセトニトリルまたはDMSO)の存在下の反応;
【0022】 (d) R11がHである式Iの化合物については、下記式VIII:
【化19】 [式中R1、R2、R9、R12、A、BおよびXは前述の通り定義される]の化合 物の、適当な還元剤の存在下、適切な反応条件下の還元;例えば、R10がOHで
ある式Iの化合物の場合は、還元は穏やかな反応条件下、例えばナトリウムボロ
ハイドライドおよび適切な有機溶媒(例えばTHF)の存在下に行う方法;そし
て、R10がHである式Iの化合物形成の場合は、還元は適当な還元剤(例えばナ
トリウムボロハイドライドまたはナトリウムシアノボロハイドライド)および適
切な有機溶媒(例えば低級アルキルアルコール)の存在下に適切な試薬(例えば
トシルヒドラジン)を用いてC=O基を活性化することにより行う方法;
【0023】 (e) R1およびR2がともにHである式Iの化合物については、下記式IX:
【化20】 [式中R9、R10、R11、R12、X、AおよびBは前述の通り定義される]の相 当する化合物の還元、そして、適当な還元剤(例えばナトリウムボロハイドライ
ドまたはナトリウムシアノボロハイドライド)および適切な有機溶媒(例えば低
級アルキルアルコール)の存在下にトシルヒドラジンのような適切な試薬を用い
てC=O基を活性化する方法;C=O基を活性化する場合は、活性化の工程は室
温〜還流温度において、適切な有機溶媒(例えばメタノール、エタノールまたは
IPAのような低級アルキルアルコール)の存在下に行い、その後反応混合物に
還元剤を添加し、還元を60℃〜還流温度で、好都合には適当な有機酸(例えば
酢酸)の存在下に行う方法;
【0024】 (f) R1およびR2がともに−O(CH2)2O−である式Iの化合物については、
上記した式IXの相当する化合物とエタン−1,2−ジオールとの、適切な反応条 件下、例えばR9はt−ブチルではない場合に限り、pTSAおよび適切な有機 溶媒(例えばトルエン)の存在下に還流することにより、または、R9がt−ブ チルの場合には穏やかな、および/または当業者の知る非酸性の条件下の反応;
【0025】 (g) ビスピジン窒素Nオキシド誘導体である式Iの化合物については、式Iの
相当する化合物の相当するビスピジン窒素の、適当な酸化剤(例えばmCPBA
)の存在下、例えば0℃で、適当な有機溶媒(例えばDCM)の存在下の酸化;
【0026】 (h) アルキル基がビスピジン窒素に連結しているC1-4アルキル第4アンモニ ウム塩誘導体である式Iの化合物については、式Iの相当する化合物のビスピジ
ン窒素における下記XI: RbHal (XI) [式中RbはC1-4アルキルでありHalは前述の通り定義される]の化合物との
、例えば室温における、適切な有機溶媒(例えばDMF)の存在下の反応、次い
で適当な対イオン供与体(例えばNH4OAc)の存在下の精製(例えばHPL Cを使用);
【0027】 (i) R10およびR11がHであり、BがC1-6アルキレンであり、Aが−N(R20 )(CH2)n−である式Iの化合物については、下記式XII:
【化21】 [式中BaはC1-6アルキレンであり、そして、R1、R2、R9、R20およびXは 前述の通り定義される]の化合物の下記式XIII:
【化22】 [式中R12、nおよびHalは前述の通り定義される]との、例えば40℃にお
ける適当な有機溶媒(例えばアセトニトリル)存在下の反応;
【0028】 (j) 上記式IIの化合物の下記式XIV: R9XH (XIV) [式中R9およびXは前述の通り定義される]の化合物との1,1′−カルボニル
ジイミダゾールの存在下における、例えば適当な有機溶媒(例えばTHF)の存
在下の還流による反応;または、
【0029】 (k) 当該分野でよく知られた方法を用いた1つのR12置換基の他のものへの変
換; を包含する式Iの化合物の調製方法も提供される。
【0030】 式IIの化合物は下記式XV:
【化23】 [式中R1およびR2は前述の通り定義される]の化合物の前述した式VIの化合物
との反応により、例えば式Iの化合物の合成(工程(c))に関して前述した通り
、または、BがCH2でありR10がOHである式IIの化合物の場合は、前述した 式Vの化合物との反応により、例えば式Iの化合物の合成(工程(b))に関して
前述した通り、調製してよい。
【0031】 R1およびR2が共にHである式IIの化合物は、下記式XVI:
【化24】 [式中R10、R11、R12、AおよびBは前述の通り定義される]の化合物の還元
により調製してよく、そしてその際、C=O基はトシルヒドラジンのような適切
な試薬を用いて、例えば、式Iの化合物の合成(工程(e))に関して前述した通
り、活性化してよい。
【0032】 式IVの化合物は前述した式XVの化合物の前述した式IIIの化合物との反応によ り、例えば式Iの化合物の合成(工程(a))に関して前述した通り、調製してよ
い。 式IVの化合物はまた、前述した式XVの化合物の前述した式XIVの化合物との、 1,1′−カルボニルジイミダゾールの存在下の反応により、例えば式Iの化合 物の合成(工程(j))に関して前述した通り、調製してよい。
【0033】 R1およびR2がHである式IVの化合物はまた、下記式XVIII:
【化25】 [式中R9およびXは前述の通り定義される]の相当する化合物の還元により調 製してよく、その際、C=O基はトシルヒドラジンのような適切な試薬を用いて
、例えば、式Iの化合物(工程(e))に関して前述した通り、活性化してよい。
【0034】 式Vの化合物は当業者のよく知る方法に従って調製してよい。例えば、式Vの
化合物は、 (1) Aが−CH2O−である場合は、下記式XIX:
【化26】 [式中R12は前述の通り定義される]の化合物の下記式XX:
【化27】 [式中R11は前述の通り定義される]の化合物との、例えば高められた温度(6
0℃〜還流温度)における、適当な塩基(例えばK2CO3またはNaOH)およ
び適切な有機溶媒(例えばアセトニトリルまたはトルエン、水)の存在下の反応
により、あるいは、その他の従来の方法により調製し;
【0035】 (2) Aが−CH2O−である場合は、前述した式XIXの化合物の、下記式XXI:
【化28】 [式中R11は前述の通り定義される]の化合物との、例えば室温〜高められた温
度(例えば40℃)における、適当な塩基(例えばK2CO3またはカリウムエト
キシド)および適切な有機溶媒(例えばアセトニトリルまたはDMF)の存在下
の反応により調製し;
【0036】 (3) Aが単結合であり、R11がHである場合は、下記式XXII:
【化29】 [式中R12は前述の通り定義される]の化合物の、例えば−15℃〜室温におけ
る、適当な還元剤(NaBH4)および適切な有機溶媒(例えばTHF)の存在 下の還元、次いで、得られた中間体の、例えば室温における、適当な塩基(例え
ばK2CO3)および適切な有機溶媒(例えばアセトニトリル)の存在下の除去に
より調製し;
【0037】 (4) AがC1-4アルキレン、−(CH2)nN(R20)−、−(CH2)nS(O)2−また
は−(CH2)nO−(これら後者3つの基において、nは1、2、3または4であ
る)または−(CH2)mC(H)(OH)(CH2)n−である場合は、下記式XXIII:
【化30】 [式中Aaは単結合、C1-3アルキレン、−(CH2)n-1N(R20)−、−(CH2)n-1 S(O)2−または−(CH2)n-1O−(これら後者3つの基において、nは1、2 、3または4である)または−(CH2)m-1C(H)(OH)(CH2)n−(これら後者
の基において、nは前述の通り定義される)であり、そしてR20およびmは前述
の通り定義される]の化合物の、適当な酸化剤(例えばmCPBA)の存在下、
例えば適当な有機溶媒(例えばDCM)の存在下の還流による酸化により調製し
てよい。
【0038】 式VIの化合物は定法により調製してよい。例えば、式VIの化合物は、 (1) Aが−(CH2)nO−である場合は、前述した式XIXの化合物を、下記式XXI
V: L4−(CH2)n−C(R10)(R11)−B−L2 (XXIV) [式中L4は適当な脱離基(例えばHal)であり、Hal、n、R10、R11、 BおよびL2は前述の通り定義される]の化合物にカップリングすることにより 調製し;
【0039】 (2) Aが−C(O)N(R20)−である場合は、下記式XXV:
【化31】 [式中R12およびR20は前述の通り定義される]の化合物を、下記式XXVI: L4−C(O)−C(R10)(R11)−B−L2 (XXVI) [式中L4、R10、R11、BおよびL2は前述の通り定義される]の化合物へのカ
ップリングにより調製し;
【0040】 (3) R10が−OHであり、R11がヒドロキシで置換されたメチルである場合は
、下記式XXVIA:
【化32】 [式中R12、A、BおよびL2は前述の通り定義される]の化合物の酸化により 調製し; 3つの場合の全てにおいて、当業者の良く知る条件下に(例えば後述する通り
)行う。
【0041】 Aが−(CH2)nS(O)−または−(CH2)nS(O)2−である式VおよびVIの化 合物は、Aが−(CH2)nS−であり、nが前述の通り定義される式Iの相当する
化合物の、適量の適当な酸化剤(例えばmCPBA)および適切な有機溶媒の存
在下の酸化により調製してよい。 式VIIIの化合物は式Iの化合物と同様にして調製してよい(例えば工程(a)ま
たは(c)参照)。
【0042】 あるいは、BがC2アルキレンである式VIIIの化合物は、前述した式IVの化合 物の下記式XXVII:
【化33】 [式中AおよびR12は前述の通り定義される]の化合物との、例えば室温におけ
る、適当な有機溶媒(例えばエタノール)の存在下の反応により調製してよい。
【0043】 式XIIの化合物は、当業者のよく知る条件下、R10とR11の両方がHであり、 Aが−N(R20)C(O)O(CH2)−であり、BがBaであり、そしてBaが前述の 通り定義される式Iの相当する化合物から、場合により置換されたベンジルオキ
シカルボニル単位を除去することにより調製してよい。
【0044】 式XVの化合物は文献既知であるか、または、知られた方法を用いて容易に入手
できる。例えば、R1とR2がそれらが連結している炭素原子と一緒になって−O
−(CH2)2−O−、−(CH2)4−または−(CH2)5−を形成する式XVの化合物は
、下記式XXVIII:
【化34】 [式中R1aとR2aはそれらが連結している炭素原子と一緒になって−O−(CH2 )2−O−、−(CH2)4−または−(CH2)5−を形成する]の化合物の、適当な還
元剤(例えばLiAlH4)の存在下、当業者のよく知る条件下の還元により調 製してよい。
【0045】 式IXの化合物は、式Iの化合物と同様にして調製してよい。例えば式IXの化合
物は前述した式XVIの化合物と前述した式IIIの化合物の反応により、例えば式I
の化合物の合成(工程(a))に関して前述した通り調製してよい。
【0046】 式IX、XVIおよびXVIIIの化合物は(i)下記式XXIX:
【化35】 [式中R9およびXは前述の通り定義される]の化合物、または、(ii)4−ピペ リドン(またはその保護された誘導体)の何れかの、(1)下記式XXXI:
【化36】 [式中R10、R11、R12、AおよびBは前述の通り定義される]の化合物、また
は、(2)NH3(またはその保護された(例えばベンジル)誘導体の何れかとの 、何れの場合にもホルムアルデヒド(即ちパラホルムアルデヒドまたはホルマリ
ン溶液のようなホルムアルデヒドの適切な入手源)の存在下の反応により好都合
に調製してよい。式IX、XVIおよびXVIIIの化合物の形成は、このようにして、例
えば室温〜還流温度(反応体の濃度による)において、適切な溶媒(例えばエタ
ノールまたはメタノール)の存在下、そして好ましくは、有機酸(例えばC1-6 カルボン酸、特に酢酸)の存在下に行ってよい。本発明者等は好都合にも、この
方法を用いて、容易に入手できる出発物質から直接、カルバメート基(−NC( O)XR9、ただしNはビスピジン窒素の1つ)の組み込まれたビスピジン誘導体
を調製し得ることを発見し、これにより−C(O)XR9基のビスピジン単位への カップリングを後者の形成後に行わなければならない手間のかかる多工程の合成
の必要性がなくなった(また別途必要であった保護/脱保護工程も不必要となっ
た)。当業者の知るとおり、R1およびR2がともにHである式XVの化合物はまた
、この方法を経由して(即ち、4−ピペリジン(またはその保護された誘導体)
とNH3(またはその保護された誘導体)とのホルムアルデヒド存在下の反応に より)調製し得るが、その際には形成された中間体を後に適切な反応条件下に還
元する。
【0047】 式XXVIIIの化合物は、当業者のよく知る方法に従って調製し得る。例えば、R 1a およびR2aが一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−となる式XXVIIIの
化合物は下記式XXXII:
【化37】 [式中R1a′およびR2a′が一緒になって−(CH2)4−または−(CH2)5−とな
る]の化合物とリン酸および硫酸の混合物との、例えば120℃における反応に
より調製し得る。
【0048】 式XXXIの化合物は文献既知のものか、または知られた方法で容易に入手できる
。例えば、R10がOHであり、R11がHであり、そしてBがCH2である式XXXI の化合物は、R11がHである式Vの化合物と水酸化アンモニウムの当業者に良く
知られた条件下の反応により調製し得る。
【0049】 式III、XI、XIII、XIV、XIX、XX、XXI、XXII、XXIII、XXIV、XXV、XXVI、XXVI
A、XXVII、XXIXおよびXXXIIの化合物およびその誘導体は市販品であるか、文献 既知であるか、または、本明細書に記載する方法と類似の方法または従来の合成
方法により、定法に従って、容易に入手できる出発物質から、適切な試薬および
反応条件を用いて得られる。
【0050】 式I、II、III、IV、V、VI、VIII、IX、XII、XIII、XIV、XVI、XVIII、XIX、
XXII、XXIII、XXV、XXVIA、XXVII、XXIXおよびXXXIの化合物におけるアリール(
例えばフェニル)および(適切には)複素環上の置換基は当業者のよく知る方法
を用いて別の請求項記載の置換基に変換してよい。例えば、ニトロベンゼンを還
元してアミノベンゼンに、ヒドロキシを変換してアルコキシに、アルコキシを加
水分解してヒドロキシにするなどしてよい。 本発明の化合物は従来の方法を用いて反応混合物から単離し得る。 当業者の知るとおり、上記した方法において中間体化合物の官能基は保護基に
より保護し得るか保護する必要がある。
【0051】 保護することが望ましい官能基には、ヒドロキシ、アミノおよびカルボン酸が
包含される。ヒドロキシのための適当な保護基にはトリアルキルシリルおよびジ
アリールアルキルシリル基(例えばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフ
ェニルシリルまたはトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニルおよびアルキル
カルボニルオキシ基(例えばメチル−およびエチルカルボニルオキシ基)が包含
される。アミノのための適当な保護基にはベンジル、t−ブチルオキシカルボニ
ル、9−フルオレニルメトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルが包
含される。カルボン酸のための適当な保護基にはC1-6アルキルまたはベンジル エステルが包含される。
【0052】 官能基の保護および脱保護は上記した反応工程の何れかの前または後に行い得
る。 保護基は当業者のよく知る、そして、後に記載する方法に従って除去し得る。 前述した中間体化合物の保護された誘導体の大部分が市販品である。
【0053】 保護基の使用については、「Protective Groups in Organic Chemistry」,JWF
McOmie編、Plenum Press (1973)および「Protective Groups in Organic Synt
hesis」,第2版、TW Greene & PGM Wutz,Wiley-Interscience (1991)に十分に
記載されている。
【0054】 当業者の知るとおり、別法において、または、場合によってはより好都合な方
法で本発明の化合物を得るためには、本明細書に記載した個々の工程を異なる順
序でおこなってよく、そして/または、個々の反応を全体の経路における異なる
段階で行ってもよい(即ち、特定の反応にこれまで関与していたものに至る種々
の中間体に対し、置換基を付加するか、そして/または、化学変換を行い得る)
。これはとりわけ特定の物質に存在する他の官能基の性質、重要な中間体の入手
し易さ、および、使用すべき保護基の操作法がある場合はその操作法のような要
因により異なる。明らかに関与する化学的特徴の種類が、上記合成工程において
使用する試薬、使用する保護基の必要性と種類、および、合成を行う順序の選択
に影響する。
【0055】 また当業者の知るとおり、最終脱保護段階より前に形成される式Iの化合物の
特定の保護された誘導体はそのままでは薬理学的活性を有さない場合があるが、
これらは非経腸または経口投与された後に体内で代謝され、薬理学的活性を有す
る本発明の化合物となる場合が有る。したがってこのような誘導体は「プロドラ
ッグ」と称する。更にまた、式Iの特定の化合物は他の式Iの化合物のプロドラ ッグとして機能することも発見した。 式Iの化合物の全てのプロドラッグも本発明の範囲に包含される。
【0056】 前述した中間体の一部のものは新規物質である。即ち、本発明の更に別の態様
によれば、(a)前述した式IVの新規化合物またはその保護された誘導体;(b)前
述した式IXの新規化合物またはその保護された誘導体;(c)前述した式XVIの新 規化合物またはその保護された誘導体;および、(d)前述した式XVIIIの新規化 合物またはその保護された誘導体が提供される。
【0057】 医療用および医薬としての使用 本発明の化合物は薬理活性を有するため有用である。したがってこれらは医薬
としての処方される。 即ち、本発明の更に別の態様によれば、医薬として使用するための本発明の化
合物が提供される。
【0058】 特に本発明の化合物は、例えば後に記載する試験において明らかにされるとお
り、心筋電気生理学的活性を示す。 即ち、本発明の化合物は不整脈、特に心房および心室不整脈の予防および治療
の双方において有用であることが期待される。 即ち、本発明の化合物は虚血性心疾患、突然心臓発作、心筋梗塞、心不全、心
臓手術および血栓塞栓発症を含む、不整脈が主要な役割を演じていると考えられ
る心臓病または心臓病に関連する適応症の治療または予防において指示される。
【0059】 不整脈の治療においては、本発明の化合物は心再分極を選択的に遅延させ、こ
れによりQT間隔を延長し、そして特にクラスIIIの活性を示すことが知られて いる。本発明の化合物は特に不整脈の治療においてクラスIIIの活性を示すこと が解かっているが、その活性の様式は必ずしもこのクラスに限定されない。
【0060】 本発明の化合物はまた強力であることが、また、従来の既知化合物と比較して
比較的短い(例えば後に記載する試験において測定したように、1〜120分、
好ましくは1〜60分、より好ましくは1〜30分、特に1〜15分)作用持続
時間を有することがわかっている。従って本発明の化合物は短時間作用性の化合
物に関わる前記した利点を有することが期待される。 本発明の別の態様によれば、不整脈に罹患しているか罹患しやすいヒトに本発
明の化合物の治療有効量を投与することを包含する不整脈の治療方法が提供され
る。
【0061】 医薬組成物 本発明の化合物は通常は、皮下、静脈内、動脈内、経皮、鼻内投与するか、吸
入によるか、または他の非経腸の経路により、製薬上許容しうる剤形中に遊離の
塩基としてまたは製薬上許容しうるイオン交換体または非毒性の有機または無機
の酸付加塩の何れかとして活性成分を含有する医薬組成物の形態で投与される。
治療する疾患および患者並びに投与経路に応じて、組成物は種々の用量で投与さ
れ得る。
【0062】 本発明の化合物はまた不整脈および/または他の心臓血管疾患の治療に有用な
他の何れの薬剤とも組み合わせ得る。 即ち、本発明の別の態様によれば、製薬上許容しうる補助剤、希釈剤または担
体との混合物として本発明の化合物を含む医薬組成物が提供される。 ヒトを治療する際の本発明の化合物の適当な一日当たり用量は非経腸投与の場
合約0.05〜5.0mg/kg体重である。
【0063】 本発明の化合物はそれらが心不整脈に対して効果的であるという点で有利であ
る。 本発明の化合物はまた従来の知られた化合物よりも短い作用持続時間を有する
ことがわかっており、従って、上記した通り不整脈の急性の変換において使用す
る場合に特に有用であることが期待される。
【0064】 本発明の化合物はまた、従来の知られた化合物よりも高い薬効を有し、毒性が
より低く、より広い活性範囲(クラスI、クラスII、クラスIIIおよび/または クラスIVの活性(特にクラスIIIの活性に加えてクラスI、クラスIIおよび/ま たはクラスIVの活性))を有し、より強力であり、より副作用が少なく(トルサ
ード・ド・ポワントのような前不整脈の頻度が低いことを含む)、より容易に吸
収されるという点で、あるいは、これらが他の有用な薬理活性を更に有している
という点で有利である。
【0065】 生物学的試験試験A 麻酔モルモットにおける一次電気生理学的作用 体重660〜1100gのモルモットを使用した。動物を少なくとも1週間飼
育した後に、実験に付し、試験期間中は飼料と水道水を自由摂取させた。 麻酔はペントバルビタール(40〜50mg/kg)の腹腔内注射により誘導し、
カテーテルを一方の頚動脈(血圧測定と採血用)および一方の頸静脈(薬剤注入
用)に挿入した。電極針を四肢に設置し、ECGを記録した(第II誘導)。サー
ミスターを直腸に設置し、動物を加熱バッド上に起き、直腸温度が37.5℃〜 38.5℃となるように設定した。
【0066】 気管切開を行い、小型動物換気装置を用いて室内の空気により動物を人工的に
換気させ、血中のガス濃度を動物種としての正常範囲に維持した。自律神経への
影響を低減する為に両方の迷走神経を頸部で切断し、プロプラノロール0.5mg /kgを静脈内投与し、その15分後に実験を開始した。
【0067】 左心室の心外膜を左側胸部切開により露出させ、単相活動電位(MAP)の記
録のために特別に設計された吸引電極を左心室の遊離の壁部に適用した。許容で
きる信号が記録される限り電極を定置し、そうならない場合は新しい位置に移動
させた。ペーシングのために2極電極を左心房にクリップした。ペーシング(2
ms持続、拡張期閾値の2倍)を特別に設計した定電流刺激装置により行った。試
験期間中を通じて、5分ごとに1分間、正常な洞速度よりも僅かに高値の周波数
となるように心臓を脈拍調節した。
【0068】 血圧、MAP信号および第II誘導ECGをMingographインクジェットレコーダ
ー(Siemens-Elema,Sweden)により記録した。全ての信号はペーシング期の最 後の10秒間、および、洞律動後の1分のうち少なくとも10秒間、PC上に収
集(サンプリング周波数1000Hz)した。信号は実験動物で測定する生理学的
信号の獲得と分析のために開発された特別に設計されたプログラムを用いて処理
した(Axenborg and Hirsch,Comput. Methods Programs Biomed.41,55 (1993
)参照)。
【0069】 試験の操作法はペーシングと洞律動の両方の間、5分間隔で行った2回のバッ
クグラウンド対照値の記録よりなる。2回目の対照値の記録の後、30秒間頸静
脈カテーテルに0.2mLの容量で被験物質の初回用量を注入した。3分後、ペー シングを開始し、新しい記録を行った。前回の投与の5分後、次の被験物質投与
を行った。6〜10回の連続投与を各実験中に行った。
【0070】データ分析 本分析において測定した多くの変数のうち、3つを活性化合物の比較および選
択のために最も重要なものとして選択した。選択した3つの変数はペーシングの
間の75%再分極時のMAP、ペーシング中の房室(AV)伝導時間(心房律動
脈拍と心室MAPの開始との間の間隔として定義される)、および、心拍数(洞
律動の間のRR間隔として定義される)であった。麻酔された動物の血液力学的
状態を判定するために収縮期および拡張期の血圧を測定した。更にまた不整脈お
よび/または形態学的変化を調べるためにECGを確認した。
【0071】 2つの対照記録の平均をゼロ値とし、この値からの%変化として被験物質の連
続投与後に記録された作用を表示した。これらの%値を各記録の前に投与した累
積用量に対してプロットすることにより、用量応答曲線が得られた。このように
して、各実験で3つの用量応答曲線、即ちMAP持続時間、AV伝導時間、そし
て、洞周波数(RR間隔)に関わるものを得た。被験物質を用いて実施した全て
の実験の平均の曲線を計算し、平均の曲線から力価値を求めた。これらの実験に
おける全ての用量応答曲線は得られたデータポイントの直線連結により形成した
。ベースラインから10%MAP持続時間を延長する累積用量を、検討対照の物
質のクラスIII電気生理学的力価を評価するための指標として用いた(D10)。
【0072】試験B 被験化合物の代謝安定性 本発明の化合物の代謝安定性を測定するためにin vitroのスクリーンを設定し
た。 コファクターとしてNADPHを用いてイヌ、ヒト、ウサギおよびラットから
得た肝S−9画分を用いた。検定条件は、S−9(3mg/mL)、NADPH(0
.83mM)、Tris−HCl緩衝液(50mM)、pH7.4および被験化合物10μM とした。
【0073】 被験化合物を添加することにより反応を開始し、0、1、5、15および30
分後に試料のpHを10より高くする(NaOH;1mM)することにより反応を停
止した。溶媒抽出後、被験化合物の濃度をLC(蛍光/UV検出)により内部標
準に対して測定した。 30分後に残存する被験化合物の%(およびこれによるt1/2)を計算し、代 謝安定性の尺度として用いた。
【0074】 本発明を以下の実施例により説明する。 実施例一般的実験方法 質量スペクトルは電子スプレーインターフェイス付きFinnigan MAT TSQ
700 3重4極質量分光計(FAB−MS)および電子スプレーインターフェ
イス付きVGプラットフォームII質量分光計(LC−MS)、Hewlett Packard
HP−5−MS GCカラムを経由してHewlett Packard 5973A型質量分光 計に連結したHewlett Packard 6890型ガスクロマトグラフィー、または、Sh
imadzu QP−5000 GC/質量分光計(CI、メタン)を用いて記録した。 1 H NMRおよび13C NMRの測定はBRUKER ACP 300およびVaria
n UNITY plus 400および500分光計において、1H周波数300、400お
よび500MHz、13C周波数75.5、100.6および125.7MHzでそれぞれ 行った。あるいは、13C NMRの測定はBRUKER ACE 200分光計に おいて、50.3MHzの周波数で行った。 スペクトルの解読の容易さに応じて、ロタマーをスペクトル中に表示する場合
としない場合とがあった。特段の記載が無い限り、化学シフトは内部標準として
の溶媒と共にppmで表示した。
【0075】中間体の合成 実施例A 4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル エピクロロヒドリン(800mL)およびK2CO3(414g)をMeCN 2.
0L中のp−シアノフェノール(238g)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を
2時間不活性雰囲気下に還流した。熱溶液を濾過し、濾液を濃縮し、得られた透
明の油状物をジイソプロピルエーテルから結晶化させ、生成物を75%収率で得
た。 13C NMR (CDCl3): δ 44.4, 49.7, 69.0, 104.5, 115.3, 118.9, 134.0, 161.
6
【0076】 実施例B 2−{[(3−ニトロフェニル)スルホニルオキシ]メチル}オキシラン m−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(12.6g;57ミリモル)を(R) −(+)−グリシドール(5.5g;74ミリモル)およびTEA(10.3mL;7 4ミリモル)の冷溶液(−20℃)に添加した。反応混合物を96時間−20℃
で攪拌した。溶液を濾過し、濾液を酒石酸(10%w/w)、食塩水、水で洗浄
し、濃縮して97%収率で標題化合物を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 2.62(dd, 1H), 2.84(dd, 1H), 3.22(m, 1H), 4.07(dd, 1
H), 4.49(dd, 1H), 7.80(t, 1H), 8.25(m, 1H), 8.52(m, 1H), 8.78(m, 1H)
【0077】 実施例C 4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル (R)−(−)−エピクロロヒドリンを原料とし、上記実施例Aに記載の操作法に
従って90%収率で標題化合物を調製した。
【0078】 実施例D 4−[(2R)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル (S)−(−)−エピクロロヒドリンを原料とし、上記実施例Aに記載の操作法に
従って標題化合物を調製した。 [α]D 20=−14.1°(c=1.0; アセトン) 1H NMR (CDCl3): δ 2.79(1H, m), 2.98(1H, m), 3.39(1H, m), 3.98(1H, m),
4.37(1H, m), 6.99(2H, d), 7.60(2H, d)
【0079】 実施例E 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン (a) 3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 副題化合物はN−ベンジル−N−メチルビスピドンの代わりに3,7−ジベン ジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン(J.Org.Chem.4
1,1593(1976)に記載の通り調製)を用いた以外はJ.Org.Chem.41,1593 (1
976)に記載の方法に従って調製した。
【0080】 (b) 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(1.97g ;6.4ミリモル;上記工程(a)より)をEtOH(95%)に溶解し、反応の 終了がTLCで確認されるまで1気圧下5%Pd/C上で水素添加した。触媒を
セライトパッドで濾去し、残存物を減圧下に濃縮し、定量的収率で標題化合物を
得た。 13C NMR (CDCl3): δ 30.1, 33.4, 36.0, 52.5, 59.6, 64.3, 126.9, 128.3,
128.7, 138.8
【0081】 実施例F t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) t−ブチル7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3. 1]ノナン−3−カルボキシレート パラホルムアルデヒド(4.00g;127ミリモル)をエタノール(190mL
)中のベンジルアミン(13.7g;126ミリモル)の溶液に添加した。溶液 を60℃に加熱し、エタノール(160mL)中の酢酸(15.2g;252ミリ モル)の溶液を2時間かけて添加した。更に1時間攪拌した後、溶液を室温に冷
却した。この溶液を60℃に加熱しておいたエタノール(270mL)中の1−t
−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(25.5g;127ミリモル)および パラホルムアルデヒド(4.80g;152ミリモル)の混合物に添加した(2 時間)。一夜還流後、溶液を室温に冷却した。エタノールを蒸発させて除いた。
抽出による後処理をトルエン:水を用いて行い、トルエン:酢酸エチルの系中に
おいてシリカで濾過した。溶出液を蒸発させ、固体物質(37.4g)を得た。 純度は90面積%(HPLC)であり、収率は60%であった。イソプロパノー
ルから結晶化させることにより、得られた化合物の純度は98面積%(HPLC
)、収率は70%となった。 MS (EI; 70eV): m/z 91(100%), m/z 57(42%), m/z 273(32%), m/z 330(5%
) 13C NMR (CDCl3): δ 28.72, 47.71, 49.91, 50.60, 58.83, 59.16, 61.96, 8
0.18, 127.37, 128.45, 128.89, 137.57, 154.89, 213.66ppm using TMS as ref
erence
【0082】 (b) t−ブチル7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3. 1]ノナン−3−カルボキシレート(代替調製法) ベンジルアミン(6.51g;60.2ミリモル)、酢酸(72.3g、120 0ミリモル)、パラホルムアルデヒド(3.71g;120ミリモル)および1 −t−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(12.0g;60.2ミリモル)を
エタノール(300mL)に添加した。溶液を65℃に加熱し、この温度で2時間
攪拌した。上記工程(a)と同様の後処理操作により15.78gの物質を92面 積%の純度(HPLC)および70%の収率で得た。イソプロパノールから再結
晶させ、純度94面積%(HPLC)、収率54%で化合物を得た。
【0083】 (c) t−ブチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン− 3−カルボキシレート 4−トルエンスルホンヒドラジド(12.4ミリモル;2.30g)およびt−
ブチル7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシレート(10.1ミリモル;4.00g;83.3%;上記工程(
a)より)の混合物をイソプロパノール(30mL)に溶解し、2時間還流下に加 熱した。酢酸(2.5ミリモル;0.15g)およびナトリウムシアノボロハイド
ライド(12.1ミリモル,0.76g)を添加し、混合物を再度、2時間還流下
に加熱した。スラリーを周囲温度に冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、抽出によ
る後処理をトルエン:水で行った。トルエン溶液を濃縮し、純度90面積%(G
C)、収率60%で副題化合物0.95gを得た。 MS (EI; 70eV): m/z 259(100%), m/z 91(95%), m/z 169(45%), m/z 57(35 %), m/z 316(25%) 13C NMR (CDCl3): δ 28.67, 28.95, 31.11, 47.55, 48.38, 58.70, 58.96, 6
3.46, 78.71, 126.57, 128.00, 128.53, 138.94, 155.20ppm using TMS as a re
ference
【0084】 (d) t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシ レート t−ブチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3− カルボキシレート(上記工程(c)より)を上記実施例E(b)に記載の方法に従っ
て脱ベンジル化し、定量的収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.05, 28.29, 31.33, 48.35, 49.11, 51.53, 79.34, 1
55.16
【0085】 実施例G 4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒド ロキシプロポキシ]ベンゾニトリル HCl−飽和EtOAc(600mL)をEtOAc(600mL)中のt−ブチ
ル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7− ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(62g;後述する
実施例2参照)の溶液に添加し、混合物を4時間室温で攪拌した。溶媒を減圧下
に除去し、残存物をMeCN(1.3L)に溶解し、K2CO3(100mg)を添 加した。懸濁液を12時間攪拌し、濾過した。濾液を濃縮して90%収率で標題
化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.9, 29.2, 32.3, 50.9, 57.7, 60.8, 62.1, 66.0, 71
.2, 104.0, 115.3, 119.1, 133.9, 162.1 (標題化合物はまた、定法により容易に塩酸塩(後述する実施例における中間体
としても使用される)に変換した。)
【0086】 実施例H イソプロピル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト (a) イソプロピル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシレート NaOH(6.0mL:10M)、水(10mL)およびイソプロピルクロロホル メート(55ミリモル)をDCM(50mL)中の3−ベンジル−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン(10.8g;50ミリモル;上記実施例E参照) の溶液に添加した。反応混合物を3時間攪拌し、次に相を分離させた。有機相を
水および食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮して95%収率で副題化合物を得た。
【0087】 (b) イソプロピル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート イソプロピル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−
3−カルボキシレート(上記工程(a)より)から実施例E(b)に記載の方法に従
って標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 213 (m/z) 13C NMR (CD3CN): δ 22.53, 29.34, 32.23, 49.46, 52.40, 68.67, 156.24
【0088】 実施例I t−ブチル9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシレート t−ブチル7−ベンジル−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1] ノナン−3−カルボキシレート(1.2g;3.17ミリモル)および木炭ペース
ト上のパラジウム(0.10g;5%Pd/C;水63%)をエタノール(20m
L)に添加した。水素4barの圧力下、水素化分解を行った。反応が終了した後、
懸濁液を濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、93面積%
(GC)の純度で0.20gの物質を得た。 MS (EI; 70eV): m/z 57(100%), m/z 96(80%), m/z 41(40%), m/z 140(35%
), m/z 110(30%), m/z 183(30%), m/z 240(15%) 13C NMR (CDCl3): δ 28.52, 49.36, 50.48, 55.48, 80.96, 154.87, 213.41
【0089】 実施例J エチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−
オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミン IPA(300mL)を濃NH3(500mL)中の4−(2−オキシラニルメト キシ)ベンゾニトリル(100g;571ミリモル;上記実施例A参照)の攪拌
懸濁液に添加し、反応混合物を3日間室温で攪拌した。沈殿を濾去し、残存物を
濃縮し、MeCNから再結晶させ、46%収率で副題化合物を得た。
【0090】 (b) エチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキシ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート MeOH(5mL)中のAcOH(0.30g;5.0ミリモル)の溶液、次いで パラホルムアルデヒド(0.33g;11.0ミリモル)を不活性雰囲気下(N2)
、MeOH(5ml)中の3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミン(0.96g;5.0ミリモル;上記工程(a)より)の攪拌懸濁液に添加
した。温度を55℃に上昇させ、MeOH(5ml)中の1−エトキシカルボニル
−4−ピペリドン(0.86g;5.0ミリモル)の溶液を添加し、反応混合物を
6時間攪拌した。固体を濾去し、溶液を濃縮した。固体の残存物を水とジエチル
エーテルとの間に分配した。水相を集めpHを10とし(4M NaOH)、DC Mで抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:
MeOH;19:1)で精製し、30%収率で副題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 14.5, 48.0, 50.6, 57.3, 61.2, 62.2, 65.4, 70.3, 10
4.2, 115.3, 119.0, 133.9, 157.9, 161.9, 211.7
【0091】式Iの化合物の調製 実施例1 エチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート エチルクロロホルメート(930mg;8.4ミリモル)をDCM(60mL)中 の4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒ ドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル(2.3g;7.6ミリモル;上記実施例G
参照)およびNaOH(1.5mL;10M)の攪拌溶液に添加した。溶液を1時 間室温で攪拌し、水で洗浄し、有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮
した。カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:1)を用いた精製
により標題化合物(1.4g)を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 14.7, 29.2, 32.7, 48.6, 56.7, 60.2, 61.3, 62.6, 65
.0, 70.8, 104.0, 115.4, 129.8, 133.9, 157.6, 162.2
【0092】 実施例2 t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート IPA(10mL)および水(1mL)中のt−ブチル3,7−ジアザビシクロ[ 3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(2.3g;10ミリモル;上記実施 例F参照)および4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(1.8g ;10ミリモル;上記実施例A参照)の混合物を12時間60℃で攪拌した。反
応混合物を減圧下に濃縮し、残存物をDCMに溶解し、食塩水、水で洗浄し、乾
燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:1)
を用いた精製により、81%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.44, 28.77, 29.33, 31.93, 47.53, 49.34, 56.87, 6
0.14, 61.60, 65.03, 70.70, 79.37, 103.85, 115.32, 119.13, 133.79, 155.91
, 162.16
【0093】 実施例3 3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸、7−[(2S) −3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−1,1−ジメチ ルエチルエステル 4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル(5.19g;29.
6ミリモル;上記実施例C参照)をIPA(30mL)および水(3mL)中のt−
ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(6.
7g;29.6ミリモル;上記実施例F参照)の攪拌溶液に添加した。反応混合 物を12時間60℃で、次に48時間室温で攪拌した。反応混合物を濃縮し、残
存物をDCMに溶解し、乾燥(MgSO4)させ、濃縮した。残存物をカラムク ロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc:MeOH;50:45:5)を用い
て精製し、56%収率(6.65g)で白色泡状物として標題化合物を得た。 [α]20 D=16 (c=1.0; MeOH) ESI-MS (M+1)+ 402 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 28.44, 28.77, 29.33, 31.93, 47.53, 49.34, 56.87, 6
0.14, 61.60, 65.03, 70.70,79.37, 103.85, 115.32, 119.13, 133.79, 155.91
, 162.16
【0094】 実施例4 t−ブチル7−[(2R)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−[(2R)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル(0.98g;5.5
9ミリモル;上記実施例D参照)およびt−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.26g;5.59ミリモル;上記実 施例F参照)から実施例3に記載した方法と同様にして標題化合物を調製した。
反応終了後、残存物をDCMに溶解し、食塩水で洗浄し、分類し、乾燥(Na2 SO4)させ、濃縮した。残存物をMeOH(10mL)に溶解し、1当量の酒石 酸を添加した。凍結乾燥により、88%収率(2.7g)で相当する酒石酸塩と して生成物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.44, 28.77, 29.33, 31.93, 47.53, 49.34, 56.87, 6
0.14, 61.60, 65.03, 70.70, 79.37, 103.85, 115.32, 119.13, 133.79, 155.91
, 162.16
【0095】 実施例5 イソプロピル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート イソプロピルクロロホルメートを原料として上記実施例1に記載の方法に従っ
て調製した。 ESI-MS (M+1)+ 388 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.38, 29.22, 29.49, 32.82, 48.49, 49.43, 56.46, 6
0.09, 62.47, 64.85, 68.38, 70.83, 103.96, 115.33, 119.26, 133.90, 157.32
, 162.20
【0096】 実施例6 t−ペンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) t−ペンチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシレート ジ−t−ペンチルジカーボネート(6.1mL;25ミリモル)をTHF(50mL
)中の3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(5.41g;
25ミリモル;上記実施例E参照)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を室温で
12時間攪拌し、溶媒を蒸発させた。
【0097】 (b) t−ペンチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート t−ペンチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3 −カルボキシレート(8.67g;上記工程(a)より)をEtOH(45mL)に 溶解し、10時間1気圧で5%Pd/C上で水素化した。触媒を濾去し、残存物
を濃縮し、副題化合物を得た。
【0098】 (c) t−ペンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート t−ペンチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(1.0g;4.16ミリモル;上記工程(b)より)をIPA:水(9:1、
4mL)に溶解し、得られた溶液に4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニト
リル(1.46g;8.32ミリモル;上記実施例A参照)を添加した。反応混合
物を3時間60℃で攪拌し、濃縮し、残存物をカラムクロマトグラフィー(DC
M:MeOH;勾配1:0〜68:32)に付し、標題化合物(1.45g)を 得た。 13C NMR (CDCl3): δ 8.2, 25.8, 28.6, 31.8, 33.8, 47.4, 49.2, 56.6, 59.
9, 61.3, 64.8, 70.6, 81.5, 103.6, 115.2, 119.0, 133.6, 155.7, 162.0
【0099】 実施例7 イソプロピル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト イソプロピル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(上記実施例H参照)を用いて上記実施例3に記載の方法に従って標題化合
物を調製した。収率は90%であった。 ESI-MS (M+1)+ 388 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.13, 22.20, 29.06, 29.31, 32.59, 48.30, 49.23, 5
6.34, 59.90, 62.24, 64.74, 68.14, 70.72, 103.74, 115.20, 119.02, 133.68,
157.07, 162.07
【0100】 実施例8 イソブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート イソブチルクロロホルメートおよび1.5当量のK2CO3を塩基として用いて 、後述する実施例47に記載の方法に従って標題化合物を調製する。 ESI-MS (M+1)+ 402 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 19.09, 19.22, 27.84, 29.17, 29.34, 32.69, 48.33, 4
9.35, 56.48, 60.05, 62.36, 64.90, 70.85, 71.55, 103.71, 115.34, 119.16,
133.79, 157.67, 162.19
【0101】 実施例9 シクロペンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート シクロペンチルクロロホルメートを用いて、上記実施例1に記載の方法に従っ
て標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 414 (m/z) 13C NMR (CD2OD; 55℃): δ 23.56, 23.70, 29.18, 29.46, 32.70, 32.95, 33
.42, 48.28, 49.50, 56.35, 60.09, 62.38, 64.94, 70.84, 77.86, 103.92, 115
.32, 119.32, 133.65, 157.44, 162.21
【0102】 実施例10 t−ブチル7−{3−[(4−シアノ−2−(シクロプロピルカルバモイル)フ
ェノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1] ノナン−3−カルボキシレート (a) メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾエート Br2(52g)を酢酸300mL中のサリチル酸メチル(50g;330ミリ モル)の攪拌溶液にゆっくり添加した。反応混合物を10時間室温で攪拌し、氷
水上に注ぎ込み、沈殿をMeOHから再結晶させ、83%収率で副題化合物を得
た。
【0103】 (b) メチル5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾエート メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾエート(190.8g;上記工程( a)より)およびCuCN(73.9g)を7時間DMF(500mL)中で還流 した。温度を80℃まで戻し、HCl(500mL)およびFeCl3(165.0
g)を添加した。反応混合物を30分間攪拌し、濃縮し、水とDCMとの間に分
配した。有機層を乾燥させ、濃縮し、残存物をメチルエチルケトンから再結晶さ
せ、61%収率で副題化合物を得た。
【0104】 (c) N1−シクロプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド シクロプロピルアミン(14.3g)およびNa(100mg)をDMSO(4 0mL)中のメチル5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾエート(10.0g;上記 工程(b)より)の溶液に添加した。反応混合物を一夜密封されたスチール製の容
器内で80℃に加熱し、水で希釈し、酸性化し、EtOAcで抽出し、有機層を
濃縮後、副題化合物(11.0g)を得た。
【0105】 (d) N1−シクロプロピル−5−シアノ−2(2−オキシラニルメトキシ)ベ ンズアミド N1−シクロプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド(上記工程(
c)より)から上記実施例Aに記載の方法に従って副題化合物を調製した。
【0106】 (e) t−ブチル7−{3−[(4−シアノ−2−(シクロプロピルカルバモイ
ル)フェノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン−3−カルボキシレート N1−シクロプロピル−5−シアノ−2(2−オキシラニルメトキシ)ベンズ アミド(上記工程(d)より)から上記実施例2に記載の方法に従って標題化合物
を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 6.5, 23.0, 28.0, 31.5, 47.5, 49.0, 57.0, 61.5, 72.
0, 79.5, 105.0, 113.0, 118.0, 123.0, 136.0, 156.5, 159.0, 164.0
【0107】 実施例11 t−ブチル7−{3−[(4−シアノ−2−(イソプロピルカルバモイル)フェ
ノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン−3−カルボキシレート (a) N1−イソプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド メチル5−シアノ−2−ヒドロキシベンゾエート(8.85g;50ミリモル ;上記実施例10(b)参照)およびNaCN(250mg;5ミリモル)をDMS
O(10mL)およびMeOH(50mL)に溶解し、イソプロピルアミン(25mL
)を添加した。反応混合物を10時間密封されたスチール製の容器内で加熱(6
0℃)し、MeOHを減圧下に除去し、水(500mL)を添加した。溶液をHC
lで酸性化(pH1)し、濾過し、沈殿を水で洗浄して93%収率で副題化合物を
得た。
【0108】 (b) N1−イソプロピル−5−シアノ−2(2−オキシラニルメトキシ)ベン ズアミド N1−イソプロピル−5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアミド(上記工程(a
)より)から上記実施例Aに記載の方法に従って副題化合物を調製した。
【0109】 (c) t−ブチル7−{3−[(4−シアノ−2−(イソプロピルカルバモイル)
フェノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1 ]ノナン−3−カルボキシレート N1−イソプロピル−5−シアノ−2(2−オキシラニルメトキシ)ベンズア ミド(上記工程(b)より)から上記実施例2に記載の方法に従って標題化合物を
調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 22.64, 28.65, 28.76, 29.30, 31.73, 41.86, 47.64, 4
9.37, 60.35, 61.24, 64.93, 71.81, 79.49, 104.94, 113.45, 118.40, 123.71,
135.91, 136.47, 155.15, 159.64, 162.12
【0110】 実施例12 t−ブチル7−[2−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェノキシ)プロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 2[(4−ニトロフェノキシ)メチル]オキシラン 4−ニトロフェノールから上記実施例Aに記載の方法に従って副題化合物を調
製した。 (b) t−ブチル7−[2−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェノキシ)プロピ
ル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 2[(4−ニトロフェノキシ)メチル]オキシラン(上記工程(a)より)から
上記実施例2に記載の方法に従って副題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.64, 28.75, 29.35, 31.98, 47.54, 49.42, 56.83, 6
0.15, 61.55, 65.00, 71.10, 79.43, 93.82, 114.57, 125.73, 141.43, 155.94,
163.92
【0111】 実施例13 t−ブチル7−[3−(4−アミノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 1気圧下EtOH中5%Pd/C上の接触水素化により、t−ブチル7−[2
−ヒドロキシ−3−(4−ニトロフェノキシ)プロピル]−3,7−ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記実施例12参照)から定
量的に標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.64, 28.82, 29.36, 30.97, 31.78, 47.61, 49.28, 5
8.19, 60.30, 62.07, 65.28, 71.15, 79.41, 115.71, 116.29, 140.02, 152.04,
155.15
【0112】 実施例14 t−ブチル7−{2−ヒドロキシ−3−[4−(メチルスルホンアミド)フェノ
キシ]プロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート MsCl(0.50g;4.40ミリモル)をピリジン(20mL)中のt−ブチ
ル7−[3−(4−アミノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7− ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.68g;4.2
9ミリモル;上記実施例13参照)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を2.5 時間攪拌し、その後濃縮した。残存物をDCMおよびNaHCO3(飽和)との 間に分配し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィー
(DCM中0〜10%MeOHの勾配)で精製し、87%収率で標題化合物を得
た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.70, 28.70, 28.84, 29.09, 29.42, 31.93, 38.77, 4
7.64, 49.42, 57.01, 60.29, 61.84, 65.20, 70.79, 79.50, 115.48, 116.32, 1
24.53, 129.40, 155.94, 157.28
【0113】 実施例15 t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト (a) 2−メチル−4−シアノフェノール 2−メチル−4−ブロモフェノールから上記実施例10(b)に記載の方法に従
って副題化合物を調製した。 (b) 3−メチル−4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル 2−メチル−4−シアノフェノール(上記工程(a)より)から上記実施例Aに
記載の方法に従って副題化合物を調製した。
【0114】 (c) t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−メチルフェノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート 3−メチル−4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(上記工程( b)より)から上記実施例2に記載の方法に従って標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 22.84, 28.52, 28.70, 28.89, 32.06, 47.61, 49.51, 5
6.96, 60.28, 62.00, 65.14, 68.32, 70.65, 79.5, 103.53, 111.26, 119.44, 1
28.25, 131.85, 133.87, 156.01, 160.40
【0115】 実施例16 (t−ブチル7−[3−(2−アミノ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート (a) 3−ニトロ−4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル 4−シアノ−2−ニトロフェノール(0.80g;4.9ミリモル)およびK2 CO3(0.68g;4.9ミリモル)を1時間MeCn(40mL)中で還流した 。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残存物をDMF(10mL)に溶解
した。得られた溶液に2−{[(3−ニトロフェニル)スルホニルオキシ]メチ
ル}オキシラン(1.2g;4.9ミリモル;上記実施例B参照)を添加した。溶
液を12時間40℃で攪拌し、濾過した。沈殿を水で洗浄し、65%収率で副題
化合物を得た。
【0116】 (b) t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−ニトロフェノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート 3−ニトロ−4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(2.9g; 13.2ミリモル;上記工程(a)より)をIPA:水(12.5mL;9:1)中の
t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (3g;13.2ミリモル;上記実施例F参照)の攪拌溶液に添加し、反応混合 物を3時間還流した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM
:MeOH;15:1)で精製し、54%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.4, 31.8, 47.4, 49.8, 56.7, 59.8, 60.5, 65.0, 71
.9, 79.2, 103.7, 116.1, 116.7, 129.3, 137.3, 139.3, 155.4, 155.8
【0117】 (c) (t−ブチル7−[3−(2−アミノ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボ キシレート t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(上記工程(b)より)から上記実施例13に記載の方法に従って標題化合物
を98%収率で調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.2, 31.7, 47.3, 49.2, 56.7, 59.9, 61.3, 65.4, 71
.0, 79.2, 103.8, 111.5, 116.5, 119.6, 122.6, 137.4, 149.3, 155.7
【0118】 実施例17 t−ブチル7−{3−[(4−シアノ−2−(メチルスルホンアミド)フェノキ
シ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシレート t−ブチル7−[3−(2−アミノ−4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(上記実施例16参照)から上記実施例14に記載の方法に従って標題化合
物を80%収率で調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.2, 28.5, 30.6, 39.4, 57.1, 59.4, 59.6, 64.9, 71
.2, 77.4, 79.8, 104.3, 112.2, 118.4, 124.6, 129.5, 152.6, 155.7
【0119】 実施例18 t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−{[(エチルアミノ)カルボニル]ア
ミノ}フェノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) N−(5−シアノ−2−ヒドロキシフェニル)−N′−エチル尿素 エチルイソシアネート(7.1g;100ミリモル)をMeCN(250mL) 中の2−アミノ−4−シアノフェノール(13.4g;100ミリモル)の攪拌 溶液に添加し、得られた溶液を12時間攪拌した。沈殿を濾去し、乾燥(真空)
させ、70%収率で副題化合物を得た。
【0120】 (b) N−[5−シアノ−2−(オキシラニルメトキシ)フェニル]−N′−エ
チル尿素 N−(5−シアノ−2−ヒドロキシフェニル)−N′−エチル尿素(上記工程
(a)より)から上記実施例16(a)に記載の方法に従って52%収率で副題化合
物を調製した。
【0121】 (c) t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−{[(エチルアミノ)カルボニ
ル]アミノ}フェノキシ]−2−ヒドロキシプロピル}−3,7−ジアザビシク ロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート N−[5−シアノ−2−(オキシラニルメトキシ)フェニル]−N′−エチル
尿素(上記工程(b)より)から上記実施例16(b)に記載の方法に従って40
%収率で標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 15.28, 28.63, 31.66, 34.73, 47.60, 49.42, 57.23, 5
9.70, 60.24, 65.79, 72.54, 79.71, 105.00, 113.17, 119.58, 121.22, 125.75
, 131.44, 149.84, 155.50
【0122】 実施例19 t−ブチル7−[3−(3,4−ジシアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ ル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(2−オキシラニルメトキシ)フタロニトリル MeCN(170mL)中の4−ヒドロキシフタロニトリル(3.5g;24.3
ミリモル)、K2CO3(4.03g;29.2ミリモル)および2−{[(3−ニ
トロフェニル)スルホニルオキシ]メチル}−オキシラン(6.50g;25.0
ミリモル;上記実施例B参照)の攪拌懸濁液を1.5時間還流した。冷却した反 応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、固体の残存物をIPAから再結晶させ、副題
化合物を得た。
【0123】 (b) t−ブチル7−[3−(3,4−ジシアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−(2−オキシラニルメトキシ)フタロニトリル(上記工程(a)より)から
上記実施例2に記載の方法(溶媒としてMeCN使用)に従って55%収率で標
題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.8, 29.35, 31.96, 47.55, 49.45, 56.75, 60.12, 61
.19, 65.14, 71.5, 79.47, 107.14, 115.19, 115.65, 117.15, 119.60, 120.06,
135.04, 155.98, 162.18
【0124】 実施例20 t−ブチル7−[2−(フェニルカルバモイル)エチル]−3,7−ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) N1−フェニルアクリルアミド アクリロイルクロリド(28.5mL;350ミリモル)を0℃のTHF(1L)
中のフェニルアミン(30mL;320ミリモル)およびTEA(56mL;400
ミリモル)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を3時間攪拌し、食塩水中に注ぎ
込み、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮し、ヘキサン:E
tOAc(3:1)から再結晶し、79%収率で副題化合物を得た。
【0125】 (b) N1−フェニル−3−(7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
]ノン−3−イル)プロパンアミド N1−フェニルアクリルアミド(1.0g;6.8ミリモル;上記工程(a)より )をEtOH(7ml)中の3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1] ノナン(1.5g;6.8ミリモル;上記実施例E参照)の攪拌溶液に添加した。
反応混合物を10時間攪拌し、濃縮し、97%収率で副題化合物を得た。
【0126】 (c) t−ブチル7−[2−(フェニルカルバモイル)エチル]−3,7−ジア ザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート EtOH(25mL)中のN1−フェニル−3−(7−ベンジル−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロパンアミド(2.5g;6.8ミリモ
ル;上記工程(b)より)およびジ−t−ブチルジカーボネート(3.3g;15 ミリモル)の溶液を20分間1気圧で5%Pd/C上で水素化し、セライトパッ
ドで濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:
1)により精製し、90%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.55, 30.29, 35.84, 48.00, 49.14, 55.08, 58.09, 7
9.29, 120.15, 123.79, 128.87, 138.47, 156.07, 171.41
【0127】 実施例21 t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシプロピル)]−3,7−ジアザビ シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾニトリル 1,3−ジブロモプロパン(1.02L;10モル)をMeCN(2.7L)中 のp−シアノフェノール(238g;2モル)、K2CO3(276.4g;2モル
)の攪拌懸濁液に添加した。反応混合物を4時間還流し、濾過し、濃縮した。残
存物をイソプロピルエーテルから再結晶させ、69%収率で副題化合物を得た。
【0128】 (b) t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシプロピル)]−3,7−ジ アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート DMSO(2mL)中の4−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾニトリル(1.2 g;52ミリモル;上記工程(a)より)、TEA(0.35mL)およびt−ブチ ル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.17
g;52ミリモル;上記実施例F参照)の攪拌溶液を12時間60℃に加熱した
。反応混合物をNa2CO3(水性)とDCMとの間に分配し、有機層を分離し、
乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;22:1)に付し、
74%収率で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 386 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 26.47, 28.52, 28.87, 31.31, 47.54, 48.72, 55.21, 5
8.29, 59.26, 66.56, 78.46, 103.42, 115.19, 119.21, 133.78, 154.98, 162.2
8
【0129】 実施例22 t−ブチル7−{2−[(4−シアノフェニル)カルバモイル]エチル}−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) N1−(4−シアノフェニル)−3−クロロプロパンアミド 3−クロロプロピオニルクロリド(1.08g;8.5ミリモル)をDCM(4
0mL)中の4−シアノアニリン(1.0g;8.5ミリモル)およびピリジン(0
.69mL;8.5ミリモル)の冷却(10℃)溶液に添加し、反応混合物を1時間
室温で攪拌した。反応混合物をHCl(2N)で抽出し、水で洗浄し、乾燥させ
、濃縮し、81%収率で副題化合物を得た。 (b) t−ブチル7−{2−[(4−シアノフェニル)カルバモイル]エチル}−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート N1−(4−シアノフェニル)−3−クロロプロパンアミド(上記工程(a)よ り)から上記実施例21(b)に記載の方法に従って74%収率で標題化合物を得
た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.5, 30.5, 36.5, 48.1, 49.3, 55.1, 59.0, 79.5, 10
6.4, 119.1, 120.0, 133.1, 142.7, 156.3, 172.1
【0130】 実施例23 t−ブチル7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−3,7−ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート LiBH4(300mg;13.6ミリモル)をトルエン(10mL)およびTHF
(5mL)中のt−ブチル7−{2−[(4−シアノフェニル)カルバモイル]エ
チル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート( 1.36g;3.41ミリモル;上記実施例22参照)の攪拌溶液に添加し、反応
混合物を45分間攪拌した。溶媒を除去し、残存物をDCMとNaHCO3(水 性)との間に分配した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:
MeOH;9:1)に付し、10%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 25.5, 28.6, 31.2, 41.1, 47.7, 48.8, 56.9, 59.0, 79
.0, 97.4, 111.8, 120.7, 133.6, 151.7, 155.3
【0131】 実施例24 イソプロピル7−[2−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシエチル]−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(2−オキシラニル)ベンゾニトリル NaBH4(1.6g;40ミリモル)をTHF(100mL)中の4−シアノフ
ェナシルブロミド(8.8g;40ミリモル)の攪拌溶液に添加し、TLCで反 応の終了が示されるまで反応混合物を攪拌した。溶媒を蒸発させ、残存物をDC
Mと水との間に分配し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮した。残存物を一夜室
温で、MeCN(85mL)中のK2CO3(0.08モル)で処理した。溶媒をロ ータリーエバポレーターで除去し、残存物をCH2Cl2と水との間で分配した。
有機層を水(2×100mL)で洗浄し、分離し、乾燥させて全体収率90%で副
題化合物を得た。
【0132】 (b)イソプロピル7−[2−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシエチル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 上記工程(a)の粗製の反応混合物を上記実施例7に記載の方法に従ってイソプ
ロピル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(5.
2g;上記実施例H参照)と縮合させ、全体収率73%で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 358 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.39, 29.18, 32.76, 48.50, 49.38, 56.17, 59.90, 6
8.06, 68.46, 110.84, 119.03, 126.58, 132.04, 148.37, 157.32
【0133】 実施例25 イソプロピル7−(4−シアノフェネチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3. 1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−シアノフェネチルメタンスルホネート MsCl(18.6g;164ミリモル)を0℃のDCM(200mL)中の4 −(2−ヒドロキシエチル)ベンゾニトリル(20g;136ミリモル)および
TEA(20.6g;204ミリモル)の攪拌溶液に添加した。TLCで反応の 終了が示されるまで反応混合物を室温で攪拌した。水(200mL)を添加し、有
機層を分離し、乾燥させ、濃縮して定量的収率で副題化合物を得た。
【0134】 (b) イソプロピル7−(4−シアノフェネチル)−3,7−ジアザビシクロ[ 3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート イソプロピル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(1.06g;5ミリモル;上記実施例H参照)を不活性雰囲気下(N2)、
MeCN(5mL)中の4−シアノフェネチルメタンスルホネート(1.13g; 5ミリモル;上記工程(a)より)およびK2CO3(0.96g;7ミリモル)の 攪拌懸濁液に添加し、反応混合物を10時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残存物
をDCMとNaHCO3(水性)との間に分配した。有機層を分離し、乾燥させ 、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:1)により
精製し、88%収率で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 342 (m/z) 13C NMR (CD3CN): δ 22.61, 22.67, 30.12, 30.16, 32.20, 34.02, 49.02, 4
9.18, 58.99, 59.68, 60.98, 68.26, 110.21, 119.89, 130.57, 132.99, 148.19
, 156.33
【0135】 実施例26 t−ブチル7−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) ベンジル−N−(2−ブロモエチル)カルバメート ジオキサン(5mL)中のCBz−Cl(7.7mL;54ミリモル)の溶液をSch
otten-Bauman条件下1M NaOH:ジオキサン(3:1)40mL中の臭化水素 酸2−ブロモエチルアミン(10.0g;49ミリモル)の冷(0℃)攪拌溶液 に添加した。反応混合物を室温にもどし、CHCl3で抽出した。有機層を分離 し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CHCl3)で精製し、92%収率で 副題化合物を得た。
【0136】 (b) t−ブチル7−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチ
ル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート ベンジル−N−(2−ブロモエチル)カルバメート(上記工程(a)より)を用
いて実施例25(b)に記載の方法に従って44%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.64, 31.96, 37.89, 47.67, 49.38, 57.72, 59.30, 6
6.30, 79.11, 127.71, 128.05, 128.30, 137.08, 155.77, 156.88
【0137】 実施例27 t−ブチル7−{2−[4−シアノベンジルアミノ]エチル}−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) t−ブチル7−[2−アミノエチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3. 1]ノナン−3−カルボキシレート t−ブチル7−(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記実 施例26参照)から定量的収率で実施例E(b)に記載の方法に従って副題化合物
を得た。
【0138】 (b) t−ブチル7−{2−[4−シアノベンジルアミノ]エチル}−3,7− ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート p−シアノベンジルブロミド(0.765g;3.9ミリモル)をMeCN(1
5mL)中のt−ブチル7−[2−アミノエチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.04g;3.9ミリモル;上記工程(
a)より)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を32時間40℃で攪拌した。溶媒 を蒸発させ、残存物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)に付し、74%
収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CD3OD): δ 27.65, 29.17, 31.06, 51.92, 57.34, 58.41, 78.86, 1
10.41, 118.41, 129.23, 131.89, 145.74, 155.91
【0139】 実施例28 (R,R)−および(R,S)または(S,R)−および(S,S)−t−ブチル7
−[4−(4−シアノフェニル)−2,4−ジヒドロキシブチル]−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−アセトキシ−4−(p−シアノフェニル)−1−ブテン 副題化合物はJ.Am.Chem.Soc.,110,3601(1988)に記載の方法に従って調
製した。 (b) 1−(4−シアノフェニル)−2−(2−オキシラニル)エチルアセテー
ト mCPBA(2.86g;70%)をDCM(20mL)中の4−アセトキシ− 4−(p−シアノフェニル)−1−ブテン(2.5g;11.6ミリモル;上記工
程(a)より)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を3時間還流し、次に冷却した。
m−クロロ安息香酸を濾過して除去し、濾液をNaHCO3(水性)、ついで水で
洗浄し、相を分離させ、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM
)により精製し、50%収率で副題化合物を得た。
【0140】 (c) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−4−(
メチルカルボニルオキシ)−ブチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ ナン−3−カルボキシレート 1−(4−シアノフェニル)−2−(2−オキシラニル)エチルアセテート(
上記工程(a)より)から上記実施例2に記載の方法に従い82%収率で副題化合
物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 458 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 21.04, 28.57, 29.34, 31.81, 41.88, 47.58, 56.97, 6
0.51, 62.43, 65.46, 72.47, 79.41, 111.36, 118.59, 126.82, 132.22, 145.85
, 155.99, 169.83
【0141】 (d) (R,R)−および(R,S)または(S,R)−および(S,S)−t−ブ
チル7−[4−(4−シアノフェニル)−2,4−ジヒドロキシブチル]−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシ−4−(メチ
ルカルボニルオキシ)−ブチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン −3−カルボキシレート(1.88g;4.12ミリモル;上記工程(c)より)を
以下の通り脱保護した。即ち、MeOH(2mL)中のNaOH(0.21g;5 ミリモル)の溶液をMeOH(2mL)中の保護された中間体の攪拌溶液に添加し
た。反応混合物を2時間還流し、ジエチルエーテルと水との間に分配し、有機層
を分離し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;
49:1)に付し、88%収率で2種類の分離可能なジアステレオマー対を得た
。標題化合物は低極性ジアステレオアイソマーとして単離された。 ESI-MS (M+1)+ 417 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 28.25, 28.88, 30.69, 31.54, 43.18, 47.19, 48.31, 4
9.02, 56.29, 59.68, 64.65, 66.34, 72.97, 79.13, 110.09, 118.55, 126.10,
131.57, 149.93, 155.59
【0142】 実施例29 (S,R)−および(S,S)または(R,R)−および(R,S)−t−ブチル7
−[4−(4−シアノフェニル)−2,4−ジヒドロキシブチル]−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 上記実施例28から、より極性の高いジアステレオアイソマーとして標題化合
物を単離した。 ESI-MS (M+1)+ 416 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 28.35, 29.00, 30.78, 31.62, 42.07, 47.24, 48.32, 4
9.13, 56.34, 59.86, 63.16, 64.27, 70.15, 79.23, 110.00, 118.73, 126.15,
131.68, 150.59, 155.68
【0143】 実施例30 t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−1(−{[1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ} −3−ブテニル)ベンゾニトリル イミダゾール(11.5g;170ミリモル)をDMF(50mL)中の1−( p−シアノフェニル)−3−ブテン−1−オール(11.5g;87ミリモル) およびt−ブチルジメチルシリルクロリド(12g;80ミリモル)の攪拌溶液
に添加し、反応混合物を10時間N2(g)下に攪拌した。溶媒を蒸発させ、残 存物を水とジエチルエーテルとの間に分配した。有機層を分離し、乾燥させ、濃
縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM)に付し、86%収率で副題化合物を
得た。
【0144】 (b) 4−1(−{[1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ} −4−ヒドロキシブチル)ベンゾニトリル ボランメチルスルフィド複合体(13mL;2M;26ミリモル)をTHF(1
00mL)中の4−1(−{[1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オ キシ}−3−ブテニル)ベンゾニトリル(15.2g;53ミリモル;上記工程(
a)より)の攪拌された冷(0℃)溶液に添加した。温度を室温に上げ、TLC で出発物質の完全な消費が示されるまで攪拌した。温度を0℃に下げ、水(55
mL)中の過ホウ酸ナトリウム4水塩(19g;123ミリモル)の溶液を添加し 、得られた反応混合物を12時間室温で攪拌した。食塩水(100mL)およびジ
エチルエーテル(150mL)を添加し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮し、カ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc;1:1)に付し、85%収率
で副題化合物を得た。
【0145】 (c) 4−{[−1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ}−4 −(4−シアノフェニル)ブチルメタンスルホネート 4−1(−{[1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ}−4 −ヒドロキシブチル)ベンゾニトリル(上記工程(a)より)から上記実施例25
(a)に記載の方法に従って98%収率で副題化合物を得た。
【0146】 (d) t−ブチル7−「4−(4−シアノフェニル)−4−{[−1−(t−ブ
チル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ}ブチル]−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−{[−1−(t−ブチル)−1,1−ジメチルシリル]オキシ}−4−( 4−シアノフェニル)ブチルメタンスルホネート(上記工程(c)より)およびt
−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート( 上記実施例F参照)から上記実施例25(b)に記載の方法に従って96%収率で
副題化合物を得た。
【0147】 (e) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート テトラブチルアンモニウムフロリド(0.95ミリモル)をTHF(5mL)中 のt−ブチル7−「4−(4−シアノフェニル)−4−{[−1−(t−ブチル
)−1,1−ジメチルシリル]オキシ}ブチル]−3,7−ジアザビシクロ[3. 3.1]ノナン−3−カルボキシレート(0.44g;0.85ミリモル;上記工 程(d)より)の攪拌溶液に添加し、得られた反応混合物を2時間攪拌した。溶媒
を蒸発させ、残存物をカラムクロマトグラフィー(MeCN:MeOH;0〜1
0%MeOHの勾配)に付し、70%収率で標題化合物を得た。 ESI-MS (M+1)+ 400 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.26, 28.37, 30.10, 37.26, 37.63, 47.68, 48.53, 5
7.73, 58.34, 59.12, 72.49, 78.95, 110.03, 119.05, 126.59, 131.71, 151.05
, 155.58
【0148】 実施例31 イソプロピル7−[4−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル]−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 3−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル]−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン HCl飽和EtOAc(200mL)をEtOAc(50mL)中のt−ブチル
7−「4−(4−シアノフェニル)−4−{[−1−(t−ブチル)−1,1− ジメチルシリル]オキシ}ブチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ ン−3−カルボキシレート(4.60g;上記実施例30(d)参照)の攪拌溶液 に添加し、反応混合物を2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残存物をEtOHに
溶解し、イオン交換樹脂(Amberlyst IRA 400)に通し、濃縮し、凍結乾 燥させ、定量的収率で副題化合物を得た。
【0149】 (b) イソプロピル7−[4−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 3−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシブチル]−3,7−ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン(上記工程(a)より)から上記実施例H(a)に記載の方
法に従って77%収率で標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 386 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.33, 23.02, 28.57, 28.71, 30.78, 37.35, 48.21, 5
7.91, 58.50, 58.89, 59.46, 68.13, 72.54, 73.07, 110.17, 119.21, 126.61,
131.84, 151.26, 156.03
【0150】 実施例32 イソプロピル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ ルボキシレート (a) [(2S)−2−メチルオキシラン−2−イル]メチル3−ニトロ−1−
ベンゼンスルホネート R−(+)−2−メチルグリシドールから上記実施例Bに記載した方法に従って
副題化合物を調製した。
【0151】 (b) 4−{[(2S)−メチルオキシラン−2−イル]メトキシ}ベンゾニト
リル MeCN(300mL)中の[(2S)−2−メチルオキシラン−2−イル]メ
チル3−ニトロ−1−ベンゼンスルホネート(37.7g;138ミリモル;上 記工程(a)より)、K2CO3(28g)およびp−シアノフェノール(23.8 g;200ミリモル)の懸濁液を20時間還流した。反応混合物を濾過し、濾液
を減圧下に濃縮し、エーテルに溶解し、2M NaOH、次いで食塩水で洗浄し た。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc;
3:1)に付し、副題化合物を得た。
【0152】 (c) イソプロピル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン− 3−カルボキシレート 4−{[(2S)−メチルオキシラン−2−イル]メトキシ}ベンゾニトリル
(上記工程(b)より)から上記実施例7に記載の方法に従って標題化合物を調製
した。 13C NMR (CDCl3): δ 22.38, 22.80, 29.20, 29.56, 31.11, 48.09, 60.93, 6
1.78, 64.19, 68.83, 71.32, 72.24, 103.91, 115.42, 119.25, 134.01, 155.26
, 161.94
【0153】 実施例33 t−ブチル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシレート 4−{[(2S)−メチルオキシラン−2−イル]メトキシ}ベンゾニトリル
(上記実施例32(b)参照)から上記実施例2に記載の方法に従って標題化合物
を調製した。 ESI-MS (M+1)+ 416 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 22.55, 28.57, 29.51, 30.92, 47.93, 48.62, 60.82, 6
2.04, 63.84, 71.41, 80.0, 104.01, 119.23, 134.09, 154.74, 161.92
【0154】 実施例34 2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3− カルボキシレート (a) エチル−2−(クロロカルボニルオキシ)−2−メチルプロパノエート Zh.Org.Khim.,7,1875(1971)に記載の方法に従って副題化合物を調製し た。 (b) 2−エトキシ−1,1−ジメチル−2−オキシメチル7−ベンジル−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート トルエン(100mL)中の3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1 ]ノナン(23.8g;110ミリモル;上記実施例E参照)の溶液をトルエン (25mL)中のエチル−2−(クロロカルボニルオキシ)−2−メチルプロパノ
エート(100ミリモル)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を0℃に冷却し、
TEA(25mL;180ミリモル)を添加した。2時間後、塩を濾過し、残存物
を濃縮し、DCMに溶解し、NaHCO3(水性)で洗浄した。有機層を分離し 、乾燥させ、濃縮し、90%収率で副題化合物を得た。
【0155】 (c) 2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル7−ベンジル−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート LiBH4(0.6g;26.7ミリモル)をTHF(30mL)およびトルエン (20mL)中の2−エトキシ−1,1−ジメチル−2−オキシメチル7−ベンジ ル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(5g ;13.35ミリモル;上記工程(b)より)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を 30分間100℃に加熱した。水(10mL)およびNaHCO3(水性)を添加 し、溶液をDCMで抽出した。有機層を水(3×100mL)で洗浄し、分離し、
乾燥させ、濃縮して、カラムクロマトグラフィー(DCM:NH3飽和MeOH ;35:1)に付し、20%収率で副題化合物を得た。
【0156】 (d) 2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル7−[3−(4−シアノフェノ キシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ ン−3−カルボキシレート 2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(c)より)を上記実施
例E(b)に記載の方法に従って脱ベンジル化し、その後、上記実施例2に記載の
方法に従って4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(上記実施例A
参照)と反応させ、全体収率88%で標題化合物を得た。 ESI-MS (M+1)+ 418 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 26.02, 26.66, 29.25, 29.47, 32.73, 48.91, 49.65, 5
6.52, 60.07, 62.27, 65.08, 69.85, 70.63, 72.86, 104.08, 115.33, 119.17,
133.90, 157.68, 162.12
【0157】 実施例35 1−シアノ−1−メチルエチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒド
ロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート (a) 1−シアノ−1−メチルエチルクロロホルメート ピリジン(5mL)中のアセトンシアノヒドリン(5g;59ミリモル)の溶液
を−15℃のCOCl2(30mL;1.92M;59ミリモル)の攪拌溶液に添加
した。温度を室温に上げ、反応混合物を2時間攪拌した。沈殿を濾去し、濾液を
濃縮し、更に精製することなく直接次の工程に用いた。
【0158】 (b)1−シアノ−1−メチルエチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−
ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシレート 1−シアノ−1−メチルエチルクロロホルメート(0.4g;1.65ミリモル
;上記工程(a)より)をMeCN(25mL)中の4−[3−(3,7−ジアザビ シクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾニト
リル(0.5g;1.65ミリモル;上記実施例G参照)およびK2CO3(0.7 g)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を2時間40℃で攪拌した。塩を濾去し
、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:1)に
付し、59%収率で標題化合物を得た。 ESI-MS (M+1)+ 413 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 27.29, 27.78, 28.60, 29.13, 31.31, 48.30, 49.22, 5
7.90, 60.29, 61.52, 65.66, 68.90, 70.67, 104.101, 115.46, 119.22, 120.29
, 133.96, 153.58, 162.19
【0159】 実施例36 3,4−ジメトキシフェネチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒド ロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート (a) 3,4−ジメトキシフェネチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3
.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 3,4−ジメトキシフェネチルアルコール(3.64g;20ミリモル)をTH
F(20mL)中の1,1′−カルボニルジイミダゾール(3.24g;20ミリモ
ル)の攪拌懸濁液に添加し、混合物を12時間還流した。THF(20mL)中の
3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(4.33g;20ミ
リモル;上記実施例E参照)の溶液を添加し、反応混合物を一夜還流した。溶媒
を除去し、残存物をH2SO4(2M;25mL)に溶解し、ジエチルエーテルで抽
出した。NaOH(3.5mL;5M)を添加し、水相をDCMで抽出した。有機 層を分離し、乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;0〜3
0%MeOHの勾配)に付し、29%収率で副題化合物を得た。
【0160】 (b) 3,4−ジメトキシフェネチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン
−3−カルボキシレート 3,4−ジメトキシフェネチル7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(a)より)から実施例E(b)に記
載の方法に従って70%収率で副題化合物を得た。
【0161】 (c) 3,4−ジメトキシフェネチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2 −ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ ルボキシレート 3,4−ジメトキシフェネチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3
−カルボキシレート(上記工程(b)より)から上記実施例2に記載の方法に従っ
て収率45%で標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.9, 32.3, 34.8, 48.3, 49.0, 55.5, 56.2, 59.5, 62
.0, 64.6, 65.7, 70.6, 103.6, 111.0, 112.2, 115.0, 118.8, 120.7, 130.8, 1
33.5, 147.3, 148.5, 157.1, 161.8
【0162】 実施例37 フェニル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート フェニルクロロホルメート(0.36mL;2.9ミリモル)およびNaOH(0
.52mL;10M;5.2ミリモル)をトルエン(5mL)中の4−[3−(3,7 −ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ]
ベンゾニトリル(0.796g;2.6ミリモル;上記実施例G参照)の攪拌溶液
に添加した。反応混合物を15分間室温で攪拌した。DCMを添加し、有機層を
分離し、乾燥させ、濃縮し、IPAから再結晶させ、86%収率で標題化合物を
得た。 13C NMR (CDCl3): δ 28.8, 29.2, 32.0, 48.6, 49.6, 56.9, 60.0, 62.1, 65
.1, 70.5, 103.7, 115.2, 119.0, 121.6, 124.9, 128.9, 133.6, 151.1, 154.9,
162.0
【0163】 実施例38 ベンジル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 塩基としてNaOHの代わりにTEAを用い、CBz−OSuから、上記実施
例1に記載の方法に従って定量的収率で標題化合物を調製した。 ESI-MS (M+1)+ 436 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 29.31, 32.70, 48.88, 49.55, 56.77, 60.21, 62.47, 6
5.13, 67.28, 70.86, 104.04, 115.40, 119.23, 127.93, 128.43, 133.94, 136.
91, 157.39, 166.22
【0164】 実施例39 t−ブチル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル]−9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 3,7−ジベンジル9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビ シクロ[3.3.1]ノナン トルエン(200mL)中の3,7−ジベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3. 3.1]ノナン−9−オン(10.0g;29.8ミリモル;Bionet)、エチレン グリコール(20g)およびp−TSA(12.5g;65.7ミリモル)の溶液
を12時間Dean-Stark装置中還流した。NaOH(200mL、2M)を添加し、
有機層を分離し、乾燥させ、濃縮し、定量的収率で副題化合物を得た。
【0165】 (b) t−ブチル7−ベンジル−9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 3,7−ジベンジル9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビシク ロ[3.3.1]ノナン(上記工程(a)より)から上記実施例20(c)に記載の方
法に従って92%収率で副題化合物を調製した。
【0166】 (c) t−ブチル9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート t−ブチル7−ベンジル−9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(b)より)から
上記実施例E(b)に記載の方法に従って定量的収率で副題化合物を調製した。
【0167】 (d) t−ブチル7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピル]−9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート t−ブチル9−(1,2−エチレンジオキシ)−3,7−ジアザビシクロ[3. 3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(c)より)から上記実施例3 に記載の方法に従って44%収率で標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 28.78, 37.71, 38.37, 46.00, 47.42, 53.86, 57.81, 6
0.81, 64.40, 65.45, 70.80, 79.81, 104.06, 106.95, 115.44, 119.24, 133.93
, 156.24, 162.27
【0168】 実施例40 t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル
ボキシレート (a) N−(シアノアセチル)ベンジルアミド ベンジルアミン(150mL;1.4モル)およびメチルシアノアセテート(1 30mL;1.4ミリモル)の混合物をMeOHを連続的に除去しながら16時間 100℃で攪拌した。反応混合物を室温に戻し、沈殿を濾去し、冷EtOHで洗
浄し、78%収率で副題化合物を得た。
【0169】 (b) エチル(2−シアノペンチリデン)シアノアセテート シクロペンタノンおよびエチルシアノアセテートからOrganic Synthesis,39,
25(1959)に記載の方法と同様にして69%収率で副題化合物を調製した。
【0170】 (c) 8−ベンジル−7,9−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−6, 10−ジカルボニトリル N−(シアノアセチル)ベンジルアミド(2.30g;13.2ミリモル;上記
工程(a)より)およびエチル(2−シクロペンチリデン)シアノアセテート(2
.36g;13.2ミリモル;上記工程(b)より)をEtOH(20mL)中のナト
リウムエトキシド(13ミリモル)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を96時間
室温で攪拌した。水(16mL)および濃HCl(5mL)を添加し、沈殿を濾去し
、水で洗浄し、真空下に乾燥させ、55%収率で副題化合物を得た。
【0171】 (d) 3−ベンジル−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノナン−2,4,6,8−テトラオン 8−ベンジル−7,9−ジオキソ−8−アザスピロ[4.5]デカン−6,10 −ジカルボニトリル(4.0g;13ミリモル;上記工程(c)より)を120℃ で40分間、濃H2SO4(20mL)およびH3PO4(85%)中で攪拌した。熱
反応混合物を氷水に注ぎ込み、沈殿を濾去し、EtOHで洗浄し、真空下に乾燥
させ、43%収率で副題化合物を得た。
【0172】 (e) 3−ベンジル−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノナン 3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−2,4,6,8−テ
トラオン(上記工程(d)より)を定法によりジオキサン中LiAlH4で還元し 、定量的収率で副題化合物を得た。
【0173】 (f) t−ブチル7−ベンジル−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート ジ−t−ブチルジカーボネート(0.92g;4.2ミリモル)をTHF(50
mL)中の3−ベンジル−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[3. 3.1]ノナン(1.15g;4.2ミリモル;上記工程(e)より)の溶液に添加 し、TLCで反応の終了が示されるまで反応混合物を攪拌した。溶媒をロータリ
ーエバポレーターで除去し、79%収率で副題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 23.80, 28.64, 30.26, 34.87, 35.21, 37.40, 42.43, 4
6.09, 46.68, 55.92, 56.46, 62.80, 78.58, 126.53, 128.00, 128.32, 139.53,
155.37
【0174】 (g) t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル]−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3
−カルボキシレート t−ブチル7−ベンジル−9,9−ペンタメチレン−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(f)より)から上記実施例
E(b)に記載の方法に従って全体収率53%で標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 23.83, 28.68, 35.13, 37.30, 42.77, 45.82, 46.84, 4
7.02, 54.26, 57.90, 61.04, 65.34, 70.77, 79.32, 104.03, 115.44, 119.17,
133.85, 156.00, 162.34
【0175】 実施例41 7−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−[3−(4−シアノフェノキシ)−
2S−ヒドロキシプロピル]−3−メチル−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[
3.3.1]ノナンアセテート MeI(1.5ミリモル)をDMF(4mL)中のt−ブチル7−[3−(4− シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボキシレート(0.5g;1.24ミリモル;上記実施 例2参照)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を48時間室温で攪拌した。次にト
ルエンを添加し、溶媒を真空下に除去した。残存物をHPLC(MeCN:水;
70:30アイソクラティック;NH4OAc−緩衝液;C8カラム)を用いて 精製した。形成した塩は適切な画分を凍結乾燥することにより得た。 FAB-MS (M+1)+ 416 (m/z) 13C NMR (CD3OD): δ 25.88, 27.24, 27.66, 57.76, 64.42, 66.18, 70.48, 8
1.93, 104.18, 115.40, 118.52, 133.84, 156.04, 162.12
【0176】 実施例42 7−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−[3−(4−シアノフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピル]−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナ
ン−3−オレート mCPBA(300mg;70%;1.22ミリモル)を0℃のDCM(10mL)
中のt−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(49 0mg;1.22ミリモル;上記実施例2参照)の攪拌溶液に添加した。反応混合 物を1時間攪拌し、次にNaHCO3(水性)で洗浄した。有機層を分離し、乾 燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;19:1)に
付し、98%収率で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 418 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 27.63, 28.52, 46.16, 65.30, 68.45, 70.53, 72.03, 7
2.53, 78.98, 104.23, 115.28, 119.04, 133.96, 155.51, 161.68
【0177】 実施例43 7−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−[(2S)−3−(4−シアノフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[3. 3.1]ノナン−3−オレート 3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸、7−[(2S)
−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−1,1−ジメチ ルエチルエステル(上記実施例3参照)から上記実施例42記載の方法に従って
70%収率で標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 417 (m/z)
【0178】 実施例44 7−(シクロペンチルオキシカルボニル)−3−[3−(4−シアノフェノキシ)
−2−ヒドロキシプロピル]−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノ
ナン−3−オレート シクロペンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上 記実施例9参照)から上記実施例42に記載の方法に従って86%収率で標題化
合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 430 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 23.68, 27.41, 32.61, 45.80, 65.21, 68.29, 70.30, 7
2.17, 72.71, 77.60, 104.43, 115.10, 115.21, 118.95, 133.83, 134.11, 156.
10, 161.45
【0179】 実施例45 7−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−[3−(4−シアノフェノキシ)プロ
ピル]−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オレート t−ブチル7−(3−シアノフェノキシプロピル)−3,7−ジアザビシクロ [3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記実施例21参照)から上記実
施例42に記載の方法に従って80%収率で標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 402 (m/z) 13C NMR (CDCl3): 22.40, 27.12, 27.31, 28.50, 46.00, 66.04, 69.46, 70.5
8, 79.41, 104.23, 115.15, 119.05, 134.03, 155.54, 161.68
【0180】 実施例46 7−(t−ブチルオキシカルボニル)−3−[3−(4−シアノアニリノ)プロ
ピル]−7−アザ−3−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オレート t−ブチル7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−3,7−ジアザビ シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記実施例23参照)から
上記実施例42に記載の方法に従って6%収率で標題化合物を調製した。 FAB-MS (M+1)+ 401 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 18.5, 22.3, 25.4, 27.3, 27.4, 28.6, 72.8, 79.2, 97
.3, 112.1, 121.0, 133.6, 152.0, 155.5
【0181】 実施例47 n−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒ ドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル塩酸塩(1g;2.96ミリモル;上記実 施例G参照)をCH2Cl2(20mL)および飽和NaHCO3(40mL)に懸濁 した。n−ブチルクロロホルメートを添加し(1.12当量;3.33ミリモル)
、反応混合物を窒素下一夜(18〜20時間)室温で攪拌した。粗製の物質を溶
離剤としてヘキサン:酢酸エチル(2:1)を用いた3cm×18cmのシリカゲル
カラム上のクロマトグラフィーに付した。所望の物質を含有する全ての画分を合
わせ、標題化合物420mg(1.20ミリモル;収率41%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.58(d, 2H), 6.95(d, 2H), 4.40-3.90(m, 8H), 3.30-2.
85(m, 4H), 2.60-1.20(m, 12H), 0.95(t, 3H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 157.5, 133.0, 119.0, 115.5, 104.0, 71.0, 70
.5, 66.0, 65.5, 65.0, 62.5, 62.0, 61.0, 60.0, 58.0, 56.5, 49.5, 48.5, 33
.0, 32.0, 31.0, 29.5, 29.0, 19.0, 13.5 CI-MS (M+1)+ 402 (m/z)
【0182】 実施例48 2−クロロエチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 2−クロロエチルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従
って調製し、標題化合物783mg(2.03ミリモル;収率69%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.55(d, 2H), 6.95(d, 2H), 4.50-4.10(m, 6H), 4.10-3.
90(m, 3H), 3.90-3.60(m, 2H), 3.30-3.00(m, 5H), 2.65-2.29(m, 3H), 2.20-2.
05(m, 2H), 1.95-1.65(m, 5H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 134.0, 119.0, 115.5, 71.0, 70.5, 66.2, 65.0
, 62.5, 62.0, 61.0, 60.0, 58.0, 56.5, 49.5, 48.5, 48.4, 43.0, 42.5, 32.7
, 32.0, 29.5, 29.0 CI-MS (M+1)+ 408 (m/z) mp 104〜105℃
【0183】 実施例49 アリル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート アリルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従って調製し
、標題化合物828mg(2.15ミリモル;収率73%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.52-7.40(d, 2H), 6.95-6.80(d, 2H), 5.90-5.75(m, 1H
), 5.25-5.05(m, 2H), 4.75-4.40(m, 2H), 4.40-3.80(m, 6H), 3.20-2.80(m, 4H
), 2.60-1.50(m, 8H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 134.0, 133.5, 119.0, 117.0, 115.0, 104.5, 7
1.0, 70.5, 66.0, 65.5, 62.5, 62.0, 60.0, 58.0, 57.0, 49.0, 48.0, 32.0, 3
1.5, 29.5 CI MS (M+1)+ 386 (m/z)
【0184】 実施例50 n−プロピル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート n−プロピルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従って
調製し、標題化合物780mg(2.01ミリモル;収率68%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.65-7.55(d, 2H), 7.05-6.95(d, 2H), 4.45-3.90(m, 9H
), 3.30-2.85(m, 4H), 2.60-2.00(m, 4H), 1.95-1.60(m, 5H), 1.00-0.90(t, 3H
) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 134.0, 119.0, 117.0, 104.0, 71.5, 67.5, 65.
5, 63.0, 61.5, 57.5, 49.5, 49.0, 33.0, 32.0, 29.5, 22.0, 11.0 CI MS (M+1)+ 388 (m/z)
【0185】 実施例51 4−ニトロベンジル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−ニトロベンジルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に
従って調製し、黄色の結晶固体として標題化合物958mg(2.00ミリモル; 収率68%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 8.25-8.15(d, 2H), 7.65-7.45(m, 4H), 7.05-6.90(d, 2H
), 5.40-5.10(m, 2H), 4.48-4.15(m, 3H), 4.05-3.85(m, 3H), 3.34-2.90(m, 5H
), 2.63-2.30(m, 4H), 2.00-1.69(m, 4H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 144.5, 134.0, 128.0, 123.5, 119.0, 115.5, 7
1.5, 71.0, 66.1, 66.0, 65.0, 62.5, 62.0, 61.0, 60.05, 58.0, 56.5, 49.5,
49.0, 32.5, 31.8, 29.5, 29.0 CI MS (M+1)+ 481 (m/z) mp 165〜166℃
【0186】 実施例52 4−フルオロフェニル 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト 4−フルオロフェニルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法
に従って調製し、白色の結晶固体として標題化合物886mg(2.02ミリモル ;収率68%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60-7.50(m, 2H), 7.15-6.88(m, 6H), 4.51-4.25(m, 2H
), 4.20-3.90(m, 6H), 3.45-3.00(m, 4H), 2.65-2.15(m, 4H), 2.00-1.70(m, 4H
), 1.55(s, 2H) 13C NMR (CDCl3): δ 161.8, 147.5, 134.0, 123.5, 119.0, 116.0, 115.5, 7
1.0, 66.0, 65.5, 62.5, 61.8, 60.5, 58.5, 57.0, 50.0, 49.5, 49.0, 43.0, 3
2.5, 31.5, 29.5, 29.0 CI-MS (M+1)+ 440 (m/z) mp 145〜146℃
【0187】 実施例53 4−メチルフェニル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート p−トリルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従って調
製し、白色の結晶固体として標題化合物790mg(1.81ミリモル;収率61 %)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60-7.55(m, 2H), 7.15-6.80(m, 6H), 4.50-4.30(m, 2H
), 4.20-3.85(m, 3H), 3.35-3.00(m, 5H), 2.65-2.15(m, 7H), 2.00-1.55(m, 4H
) 13C NMR (CDCl3): δ 162.3, 134.6, 133.9, 133.2, 129.6, 121.5, 119.2, 1
15.5, 104.0, 70.9, 66.2, 65.5, 62.5, 61.6, 60.3, 59.9, 58.6, 57.3, 49.8,
48.8, 48.7, 32.3, 31.6, 29.5, 29.1, 20.8 CI-MS (M+1)+ 436 (m/z) mp 125〜126℃
【0188】 実施例54 4−メトキシフェニル 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト 4−メトキシフェニルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法
に従って調製し、微細な白色の結晶固体として標題化合物655mg(1.45ミ リモル;収率49%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60-7.45(m, 2H), 7.10-6.70(m, 6H), 4.55-4.20(m, 3H
), 4.20-3.85(m, 4H), 3.75(d, 3H), 3.60-3.00(m, 4H), 2.75-1.60(m, 7H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.5, 162.3, 157.1, 155.8, 154.8, 145.2, 134.1, 1
33.5, 123.5, 122.9, 119.4, 115.7, 114.4, 104.3, 71.1, 66.4, 65.7, 62.7,
61.8, 60.5, 60.3, 58.7, 55.8, 50.0, 49.4, 49.1, 32.5, 31.7, 29.8, 29.4 CI-MS (M+1)+ 452 (m/z) mp 110〜111℃
【0189】 実施例55 (−)メンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (−)メンチルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従って
調製し、白色の結晶固体として標題化合物270mg(0.56ミリモル;収率1 9%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.65-7.50(d, 2H), 7.05-6.90(t, 2H), 4.70-3.90(m, 8H
), 3.50-2.85(m, 5H), 2.60-1.20(m, 18H), 1.20-0.60(m, 1H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.4, 157.4, 134.0, 119.3, 115.6, 104.1, 75.8, 74
.9, 71.4, 71.1, 65.1, 64.9, 62.4, 60.3, 60.1, 56.7, 56.5, 49.7, 48.7, 48
.4, 48.3, 47.6, 41.9, 41.5, 34.6, 32.9, 32.8, 31.4, 31.2, 29.7, 29.3, 26
.4, 23.7, 23.3, 22.4, 22.2, 21.6, 21.1, 17.0, 16.7 CI-MS (M+1)+ 484 (m/z) mp 111〜112℃
【0190】 実施例56 ネオペンチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート ネオペンチルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に従って
調製し、白色の結晶固体として標題化合物960mg(2.31ミリモル;収率7 8%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60-7.50(d, 2H), 7.00-6.90(d, 2H), 4.45-3.60(m, 8H
), 3.30-2.90(m, 4H), 2.55-2.30(m, 2H), 2.15-2.00(m, 2H), 1.90-1.60(m, 4H
), 1.10-0.90(s, 9H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.5, 158.1, 134.1, 119.4, 115.6, 104.3, 75.3, 71
.1, 70.7, 66.8, 65.2, 62.9, 62.3, 60.9, 60.4, 58.5, 49.7, 49.0, 48.7, 33
.1, 32.1, 31.7, 29.8, 29.6, 26.8 CI-MS (M+1)+ 416 (m/z) mp 146〜147℃
【0191】 実施例57 2−メトキシエチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 2−メトキシエチルクロロホルメートを用いて上記実施例47に記載の方法に
従って調製し、淡黄色の油状物として標題化合物420mg(1.04ミリモル; 収率35%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60-7.50(d, 2H), 7.00-6.90(d, 2H), 4.40-4.10(m, 5H
), 4.05-3.90(m, 3H), 3.65-3.55(m, 2H), 3.40-3.35(s, 3H), 3.30-2.90(m, 4H
), 2.60-2.10(m, 4H), 1.90-1.60(m, 4H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.4, 157.6, 134.1, 133.4, 119.3, 115.5, 104.3, 7
1.2, 71.0, 70.7, 66.4, 65.3, 64.6, 62.7, 62.1, 60.8, 60.3, 58.9, 58.2, 5
6.9, 49.7, 48.9, 32.8, 31.9, 29.8, 29.7, 29.5 CI-MS (M+1)+ 404 (m/z)
【0192】 実施例58 t−ブチル7−[3−(4−t−ブチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−t−ブチル−1−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゼン アセトニトリル(50mL)中のエピクロロヒドリン(15.3g;0.165モ
ル)、4−t−ブチルフェノール(5.0g;0.033モル)および炭酸カリウ
ム(6.9g;0.050モル)の混合物を5時間還流した。得られた不均質な混
合物を還流温度より低温まで冷却し、ガラスフリットを通して真空濾過した。有
機層を濃縮し、液体として粗生成物(7.9g)を得た。シリカゲル上のフラッ シュクロマトグラフィー(CH2Cl2:EtOAc;19:1)により液体とし
て所望の生成物(5.2g;76%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 1.33(s, 9H), 2.78(m, 1H), 2.92(t, 1H), 3.36(m, 1H),
3.97(dd, 1H), 4.21(dd, 1H), 6.88(d, 2H), 7.32(d, 2H)
【0193】 (b) t−ブチル7−[3−(4−t−ブチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 2−プロパノール(10mL)および水(1mL)中のt−ブチル−3,7−ジア ザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(2.2g;9.70ミリ
モル;上記実施例F参照)および4−t−ブチル−1−(2−オキシラニルメト
キシ)ベンゼン(2.0g;9.70ミリモル;上記工程(a)より)の混合物を1
8時間60℃で攪拌した。反応混合物を濃縮し、得られた油状物をヘキサンに溶
解し、固化するまで放置した。固体を集め、乾燥させ、白色固体として所望の生
成物(0.28g;7%)を得た。 mp 75〜77℃ 1H NMR (CDCl3): δ 1.32(s, 9H), 1.47(s, 9H), 1.62-1.78(m, 2H), 1.79-1.
96(m, 2H), 2.13-2.38(m, 2H), 2.42-2.57(m, 2H), 2.87-3.25(m, 4H), 3.82-4.
30(m, 5H), 6.86(d, 2H), 7.31(d, 2H) 13C NMR (CDCl3): δ 28.9, 29.1, 29.4, 29.7, 31.3, 31.7, 32.1, 34.3, 47
.9, 48.1, 48.9, 49.6, 57.4, 58.1, 60.6, 61.9, 62.5, 65.5, 65.9, 70.7, 77
.4, 79.7, 114.3, 126.4, 143.6, 155.8, 156.2, 156.8 CI-MS (M+1)+ 433 (m/z)
【0194】 実施例59 t−ブチル7−[3−(フェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジ アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 1−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゼン フェノール(5.0g;0.053モル)を用いて上記実施例58(a)に記載の
方法に従って調製し、液体として副題化合物7.8g(98%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 2.77(m, 1H), 2.90(t, 1H), 3.37(m, 1H), 3.98(dd, 1H)
, 4.24(dd, 1H), 6.87-7.03(m, 3H), 7.22-7.35(m, 2H)
【0195】 (b) t−ブチル7−[3−(フェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 1−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゼン(2.0g;13.3ミリモル;上
記工程(a)より)を用いて上記実施例58(b)に記載の方法に従って調製し、白
色固体として副題化合物2.4g(48%)を得た。 mp 86〜88℃ 1H NMR (CDCl3): δ 1.47(s, 9H), 1.58-1.97(m, 4H), 2.14-2.38(m, 2H), 2.
43-2.58(m, 2H), 2.87-3.26(m, 4H), 3.84-4.32(m, 5H), 6.89-6.98(m, 3H), 7.
22-7.33(m, 2H) 13C NMR (CDCl3): δ 28.9, 29.1, 29.3, 29.6, 31.3, 32.1, 47.9, 48.8, 49
.6, 57.4, 58.1, 60.5, 61.8, 62.3, 65.5, 65.8, 70.6, 79.6, 114.8, 120.9,
129.5, 155.6, 156.0, 159.1 CI-MS (M+1)+ 377 (m/z)
【0196】 実施例60 t−ブチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−
9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシ
レート (a) エチル(2,2′−ジメチリデン)シアノアセテート ベンゼン(100mL)中のアセトン(30.8g;0.530モル)、エチルシ
アノアセテート(50.0g;0.442モル)、酢酸アンモニウム(6.80g ;88.4ミリモル)および氷酢酸(21.2g;0.354モル)の混合物を水 を共沸除去しながら9時間還流下に加熱した。混合物を水(3×50mL)で洗浄
し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をNa2SO4 上に乾燥させ、蒸発させ、得られたオレンジ色の油状物を0.5mmHgで70〜7 5℃で真空下蒸留し、無色の液体として副題化合物(43.1g;64%)を得 た。 1H NMR (CDCl3): δ 4.20(q, J=7.9Hz, 2H), 2.33(s, 3H), 2.25(s, 3H), 1.3
0(t, J=7.9Hz, 3H)
【0197】 (b)1−ベンジル−3,5−ジシアノ−4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペ リドン 窒素下25℃で、金属ナトリウム(6.1g;0.264モル)を少量ずつ無水
エタノール(375mL)に添加した。全てのナトリウムが溶解した後、N−(シ
アノアセチル)ベンジルアミド(46.9g;0.270モル;上記実施例40( a)参照)およびエチル(2,2′−ジメチリデン)シアノアセテート(41.3 g;0.270モル;上記工程(a)より)を順次添加した。暗橙色の混合物を2 5℃で3日間攪拌し、水(300mL)に注ぎ込み、次に濃塩酸(100mL)を添
加し、その後固体を沈殿させた。固体を焼結ガラス漏斗で濾過して集め、褐色の
固体として副題化合物(39.5g、52%)を得た。 mp 140〜145℃ 1H NMR (DMSO-d6): δ 7.20-7.38(m, 5H), 5.08(s, 2H), 4.90(s, 2H), 1.37(
s, 3H), 1.18(s, 3H)
【0198】 (c) 3−ベンジル−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン−2,4,6,8−テトラオン リン酸(50mL)および硫酸(50mL)中の1−ベンジル−3,5−ジシアノ −4,4−ジメチル−2,6−ジオキソピペリドン(9.5g;43.5ミリモル;
上記工程(b)より)の混合物を1時間120℃で加熱した。混合物を冷却し、氷
水(100mL)に注ぎ込んだ。混合物をクロロホルム(3×100mL)で抽出し
、Na2SO4上に乾燥させ、蒸発させて得られた白色残存物をメタノールから再
結晶させて白色固体として副題化合物(980mg;8%)を得た。 mp 243〜245℃ 1H NMR (CDCl3): δ 7.22-7.37(m, 3H), 7.10-7.18(m, 2H), 4.82(s, 2H), 3.
83(s, 2H), 1.12(s, 3H), 1.08(s, 3H)
【0199】 (d) 3−ベンジル−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン 1,4−ジオキサン(25mL)中の3−ベンジル−9,9−ジメチル−3,7− ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−2,4,6,8−テトラオン(980mg;3.
26ミリモル;上記工程(c)より)の溶液を0℃で1,4−ジオキサン(30mL)
中のリチウムアルモニウムハイドライド(990mg;26.1ミリモル)の懸濁 液に滴加した。混合物を一夜還流し、0℃に冷却した後、水(1.0mL)、15 %水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL)および更に水(3.0mL)を順次添加した
。0℃で1時間攪拌した後、混合物を小型のセライトパッドで濾過し、その際セ
ライトケーキを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を蒸発させ、無色の油
状物として得られた副題化合物(676mg;粗収率85%)を更に精製すること
なく直接次の工程に用いた。 1H NMR (CDCl3): δ 7.15-7.38(m, 5H), 3.52-3.80(m, 2H), 3.40(s, 2H), 3.
18-3.30(m, 2H), 2.53-2.89(m, 5H), 1.10-1.32(m, 2H), 1.14(s, 3H), 1.10(s,
3H) 13C NMR (CDCl3): δ 138.8, 128.6, 128.3, 126.9, 77.4, 63.6, 55.0, 48.5
, 39.5, 26.8, 26.1 CI-MS (M+1)+ 245 (m/z)
【0200】 (e) t−ブチル−7−ベンジル−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート THF(8.0mL)中の3−ベンジル−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシ クロ[3.3.1]ノナン(650mg;2.66ミリモル;上記工程(d)より)お よびジ−t−ブチルジカーボネート(580mg;2.66ミリモル)の混合物を 25℃で3時間攪拌した。混合物を蒸発させ、淡黄色の油状物として得られた副
題化合物(940mg;粗収率104%)を更に精製することなく直接次の工程に
用いた。 1H NMR (CDCl3): δ 7.18-7.40(m, 5H), 3.84-3.96(m, 2H), 3.66-3.77(m, 1H
), 3.35-3.60(m, 4H), 2.57-2.75(m, 4H), 1.50(s, 9H), 1.25-1.43(m, 2H), 1.
08(s, 6H) 13C NMR (CDCl3): δ 173.8, 155.2, 139.4, 128.3, 128.1, 126.6, 78.7, 62
.6, 55.4, 54.8, 46.5, 46.0, 38.5, 30.0, 28.7, 27.4, 25.6 CI-MS (M+1)+ 345 (m/z)
【0201】 (f) t−ブチル−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン−3−カルボキシレート 無水エタノール(12mL)中のt−ブチル−7−ベンジル−9,9−ジメチル −3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(900m
g:2.61ミリモル;上記工程(e)より)および10%Pd/C(w/w;90
mg)の混合物を1気圧の水素下、一夜攪拌した。触媒をセライトパッドで濾過し
、その際セライトを酢酸エチル(50mL)で洗浄した。濾液を濃縮して得られた
油状物を、溶離剤としてメタノール:塩化メチレン(1:10)を用いたシリカ
ゲル上のクロマトグラフィーに付し、淡黄色の油状物として副題化合物(326
mg;50%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 3.68-3.83(m, 2H), 3.37-3.48(m, 2H), 3.15-3.29(m, 2H
), 2.80-2.90(m, 2H), 2.56(bs, 1H), 1.40(s, 9H), 1.18-1.30(m, 2H), 1.14(s
, 3H), 1.04(s, 3H) 13C NMR (CDCl3): δ 155.6, 79.7, 48.3, 37.8, 30.3, 28.5, 26.9, 25.7, 2
4.4 CI-MS (M+1)+ 255 (m/z)
【0202】 (g) t−ブチル−7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−9,9−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ
ルボキシレート イソプロパノール:水(2.0mL;9:1)中のt−ブチル−9,9−ジメチル
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(306m
g;1.20ミリモル;上記工程(f)より)および4−(2−オキシラニルメトキ
シ)ベンゾニトリル(211mg;1.20ミリモル;上記実施例A参照)の混合 物を20時間60℃で加熱した。混合物を濃縮して得られた油状物を水(15mL
)と塩化メチレン(2×20mL)との間に分配した。有機層を分離し、Na2S O4上に乾燥させ、蒸発させて得られた油状物を塩化メチレン:メタノール(9 8:2)を溶離剤とするシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。所望の生
成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、無色の油状物として標題化合物(220
mg;43%)を得た。 1H NMR (CDCl3): δ 7.55(d, J=9.7Hz, 2H), 6.97(d, J=9.7Hz), 3.71-3.99(m
, 8H), 2.42-2.99(m, 6H), 1.45-1.50(m, 2H), 1.42(s, 9H), 1.13(s, 6H) 13C NMR (CDCl3): δ 162.0, 155.5, 133.7, 118.9, 115.3, 103.8, 79.1, 70
.5, 65.2, 60.5, 60.0, 56.5, 53.8, 53.2, 46.3, 38.2, 38.0, 28.3, 25.8, 25
.4 CI-MS (M+1)+ 430 (m/z)
【0203】 実施例61 t−ブチル7−[[3−(4−シアノフェノキシ)−1,1−ジメチル−2−ヒ ドロキシ]プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル ボキシレート (a) 2,3−オキシラニル−3−メチル−1−ブタノール mCPBA(56%;33.75g;1.1当量)を0℃のクロロホルム(50
0mL)中の3−メチルー2−ブテン−1−オール(8.6g;100ミリモル; 10.2mL)の溶液に添加し、溶液を0℃で10分間攪拌した。次に反応混合物 を40分間室温で攪拌し、飽和K2CO3溶液(200g)でクエンチングし、2
時間攪拌した。有機層を分離し、K2CO3上に乾燥させ、真空下に濃縮し、無色
透明の油状物(8.6g;84%)を得た。油状物は即座に次の工程に用いた。 1H NMR (CDCl3): δ 3.87(dd, 1H), 3.67(dd, 1H), 3.00(m, 1H), 1.37(s, 3H
), 1.32(s, 3H)
【0204】 (b) 2,3−オキシラニル−3−メチル−1−ブチルp−トルエンスルホネー ト CH2Cl2(300mL)中のトシルクロリド(20.7mg;110ミリモル) の溶液をCH2Cl2(300mL)中の2,3−オキシラニル−3−メチル−1− ブタノール(8.60g;84.3ミリモル;上記工程(a)より)およびトリエチ
ルアミン(21mL;150ミリモル)の0℃溶液に滴加した。反応混合物を1時
間0℃で攪拌し、36時間−10℃で凍結保存した。断続的に反応容器を冷凍庫
から取り出し、振とうし、その後冷凍庫に戻した。反応混合物を食塩水(250
mL)で洗浄し、CH2Cl2層を分離した。水層をCH2Cl2(4×75mL)で抽
出した。合わせた有機層をNa2SO4上に乾燥させ、真空下に濃縮し、オレンジ
色の残存物を得た。残存物をヘキサン中EtOAcの勾配(1:9〜1:4)を
溶離剤としたシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーに付した。所望の化合物
を含有する画分を合わせ、濃縮し、無色の油状物21.34g(98%)を得た 。 1H NMR (CDCl3): δ 7.82(d, 2H), 7.37(d, 2H), 4.13(m, 2H), 2.98(m, 1H),
2.46(s, 3H), 1.31(s, 3H), 1.23(s, 3H)
【0205】 (c) 4−(3−メチル−2,3−オキシラニルブトキシ)ベンゾニトリル 乾燥DMF(100mL)中の4−シアノフェノール(10.41g;87ミリ モル)の溶液を乾燥DMF(200mL)中の水素化ナトリウム(2.08g;8 7ミリモル)の懸濁液に滴加した。溶液を室温で1時間攪拌し、その後、乾燥D
MF(100mL)中の2,3−オキシラニル−3−メチル−1−ブチルp−トル エンスルホネート(21.34g;83ミリモル;上記工程(b)より)の溶液を 添加した。反応混合物を一夜室温で攪拌した。反応混合物を慎重に氷冷水(40
0mL)に注ぎ込み、次にCHCl3(1×500mL,3×100mL)で抽出した 。合わせた有機抽出液をNa2SO4上に乾燥させ、真空下に濃縮し、オフホワイ
ト固体を得た。次にイソプロピルエーテルから結晶化することにより所望の生成
物を単離した(8.88g;53%)。 1H NMR (CDCl3): δ 7.60(d, 2H), 7.00(d, 2H), 4.23(dd, 1H), 4.09(dd, 1H
), 3.15(m, 1H), 1.42(s, 3H), 1.39(s, 3H)
【0206】 (d) t−ブチル7−[[3−(4−シアノフェノキシ)−1,1−ジメチル− 2−ヒドロキシ]プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3 −カルボキシレート 4−(3−メチル−2,3−オキシラニルブトキシ)ベンゾニトリル(0.95
6g;4.70ミリモル;上記工程(c)より)およびt−ブチル−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.06g;4.70ミリ
モル;実施例F参照)の混合物を5日間イソプロパノール:水(10:1;10
mL)中で還流した。反応混合物を真空下に濃縮した。残存物をCH2Cl2(15
0mL)に溶解し、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4上に乾
燥させ、真空下に濃縮し、明黄色の油状物を得た。CH2Cl2:CH3OH(8 0:1)を溶離剤とするシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し
、標題化合物0.540g(27%)を得た。 Rf 0.43(CH2Cl2:CH3OH (25:1)) 1H NMR (CDCl3): δ 7.61(d, 2H), 6.98(d, 2H), 3.88-4.62(m, 5H), 3.65(br
s, 1H), 2.89-3.33(m, 6H), 2.78(m, 2H), 1.66(brs, 1H), 1.48(s, 9H), 1.26(
s, 3H), 1.17(s, 3H) CI-MS (M+1)+ 430 (m/z)
【0207】 実施例62 t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−ヒドロキシフェノキシ)プロピル]−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(3−クロロプロポキシ)−3−ヒドロキシベンゾニトリル NaH(0.20g;8.14ミリモル)をDMF中の3,4−ジヒドロキシベ ンゾニトリル(1.00g;7.40ミリモル)の室温溶液に添加した。15分間
攪拌した後1−ブロモ−3−クロロプロパン(1.3g;8.14ミリモル)を混
合物に添加した。反応混合物を室温で40時間攪拌し、次に水でクエンチングし
、EtOAc(100mL)で抽出した。EtOAc抽出液を食塩水(4×100
mL)で洗浄し、Na2SO4上に乾燥させ、真空下に濃縮した。得られた粗生成物
をEtOAcとヘキサンの混合物(1:4)を溶離剤とするシリカカラム(5cm
×18cm)上のクロマトグラフィーに付した。所望の生成物を含有する画分を合
わせ、真空下に濃縮し、油状物として副題化合物を得た(0.5g;32%)。 CI-MS (M+1)+ 212 (m/z) 1H NMR (CDCl3): δ 2.34(m, 2H), 3.78(t, 2H), 4.25(t, 2H), 6.37(br s, 1
H), 6.92(d, 1H), 7.17(m, 2H)
【0208】 (b) t−ブチル7−[3−(4−シアノ−2−ヒドロキシフェノキシ)プロピ
ル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート アセトニトリル(20mL)中の4−(3−クロロプロポキシ)−3−ヒドロキ
シベンゾニトリル(0.50g;2.36ミリモル;上記工程(a)より)およびt
−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート( 0.80g;3.54ミリモル;上記実施例F参照)の溶液を47℃で20時間攪
拌した。反応混合物を真空下に濃縮し、残存物をCH2Cl2およびCH3OH( 98:2)の混合物を溶離剤とするシリカカラム(4cm×24cm)上のクロマト
グラフィーに付した。上記溶離剤で1リットル溶離した後、CH2Cl2とCH3 OHの比率を95:5に変えた。所望の生成物を含有する画分を合わせ、真空下
に濃縮し、半固体0.49gを得た。この物質をヘキサンでスラリーとし、オフ ホワイトの固体として標題化合物(0.40g;42%)を得た。 mp 127〜130℃ CI-MS (M+1)+ 402 (m/z) 1H NMR (CDCl3): δ 1.42(s, 9H), 1.65(br s, 2H), 1.92(m, 4H), 2.25(m, 4
H), 3.01(m, 4H), 4.12(m, 4H), 6.91(d, 1H), 7.18(m, 2H) 13C NMR (CDCl3): δ 26.2, 28.5, 31.2, 47.9, 49.2, 55.1, 58.2, 59.1, 67
.5, 79.6, 104.2, 102.5, 118.2, 119.5, 125.3, 146.8, 150.5, 155.8
【0209】 実施例63 t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシブチル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(3−ブテニル)ベンゾニトリル ZnCl2(15.0g;110ミリモル)を約20分間融解するまで真空下バ
ーナーで加熱した。室温に冷却した後、マグネシウム粉(2.7g;110ミリ モル)を添加し、ZnCl2が再度部分的に融解するまで(約5分間)加熱した 。混合物を室温に冷却し、窒素下に置き、乾燥THF(100mL)を添加した。
次に4−ブロモ−1−ブテン(11.0mL;110ミリモル)を添加し、混合物 を超音波処理し、2時間加温した後、1.5日間室温で攪拌した。THF(60mL
)中のPd(Ph3P)4(6.00g;5.19ミリモル)をこの混合物に添加し、
次にTHF(100mL)中の4−ブロモベンゾニトリル(20.0g;110ミ リモル)を添加した。混合物を室温で24時間攪拌した。3N HCl(500m
L)を添加することにより反応をクエンチングし、エーテル(2×400mL)で 抽出した。有機層をMgSO4上に乾燥させ、濾過し、蒸発させて、油状物/固 体の混合物20.1gを得た。残存物を10%EtOAc/ヘキサンを溶離剤と する湿潤充填シリカゲルカラム(6.5×40cm;10%EtOAc/Hex) 上で精製した。前溶離分500mLの後、200mLの画分を集めた。画分3〜6を
合わせ、蒸発させ、透明な半固体13.6g(79%)を得た。1H NMR分析 によれば副題生成物および4−ブロモベンゾニトリル(約2.2/1の比)であ った。この物質を直接次の工程に用いた。
【0210】 (b) 4−(3−オキシラニルブチル)ベンゾニトリル mCPBA(49.0g;288ミリモル)をCH2Cl2(550mL)中の上 記工程(A)の生成物(13.6g;57.7ミリモル)の溶液に添加した。溶液を
2日間室温で攪拌した。この溶液に、CH2Cl2(200mL)を添加し、有機層
を飽和NaHCO3(500mL)、10%Na223(2×400mL)、飽和N
aHCO3(400mL)および食塩水(200mL)で洗浄した。次に有機層をM gSO4上に乾燥させ、濾過し、蒸発させて半固体13.9gを得た。1H NMR
分析によれば副題生成物および4−ブロモベンゾニトリルが存在していた。この
物質を直接次の工程に用いた。
【0211】 (c) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシブチル]
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 上記工程(b)の生成物混合物(400mg;2.31ミリモル)を7時間60℃ で2−プロパノール(5mL)中t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1] ノナン−3−カルボキシレート(374mg;1.65ミリモル;上記実施例F参 照)の存在下に加熱した。溶液を2日間室温で攪拌した。溶媒を蒸発させ、残存
物をEtOAc/ヘキサン(1:1)を溶離剤とする湿潤充填シリカゲルカラム
(3.5×24cm;1:1 EtOAc/ヘキサン)上のクロマトグラフィーに付
した。前溶離分50mLの後、15mLの画分を集めた。画分66〜70を合わせ、
蒸発させ、オフホワイトの固体として標題化合物433mg(66%)を得た。 mp 88〜93℃ CI-MS (M+1)+ 400 (m/z) 1H NMR (CDCl3): δ 7.56(d, J=8.2Hz, 2H), 7.31(d, J=8.2Hz, 2H), 3.99-4.
25(m, 2H), 3.60-3.69(m, 1H), 3.5(br s, 1H), 2.69-3.15(m, 6H), 2.47(m, 1H
), 1.75-2.4(m, 6H), 1.54-1.72(m, 3H), 1.47(s, 9H) 13C NMR (CDCl3): δ 148.5, 132.3, 129.5, 119.3, 109.7, 79.6, 65.6, 65.
2, 60.7, 57.7, 57.1, 49.5, 48.8, 47.8, 36.2, 32.2, 32.1, 31.4, 29.6, 29.
0, 28.9
【0212】 実施例64 t−ブチル7−[4−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシブチル]−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(2−オキシラニルエトキシ)ベンゾニトリル mCPBA(15.9g;65ミリモル)をCH2Cl2(175mL)中の4−(
4′−シアノフェノキシ)ブタ−1−エン(7.5g;56ミリモル;J.Chem.
Soc.Perkin Trans.1,9(1992)1145-1148に記載の方法に従って調製)の攪拌
溶液に添加し、反応混合物を4時間室温で攪拌した。反応混合物をNaHCO3 (水性)で洗浄し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮し、副題化合物(7.23 g;38ミリモル)を得た。
【0213】 (b) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシブチル
]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 4−(2−オキシラニルエトキシ)ベンゾニトリル(0.946g;5.0ミリ
モル;上記工程(a)より)をMeCN(50mL)中のt−ブチル3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート(1.13g;5.0ミリモ
ル;上記実施例F参照)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を72時間75℃で攪
拌した。反応混合物を濃縮し、残存物をカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2 :MeOH;15:1)に付し、88%収率で標題化合物(1.84g;4.42
ミリモル)を得た。 FAB-MS (M+1)+ 416 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 28.74, 29.53, 32.22, 34.31, 47.13, 49.44, 56.92, 6
0.45, 62.89, 65.38, 79.96, 104.01, 115.22, 119.36, 134.03, 156.06, 162.4
1
【0214】 実施例65 t−ブチル7−{3−[(4−シアノフェニル)チオ]−2−ヒドロキシプロピ
ル}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (4−シアノフェニルスルホニルメチル)オキシラン(p−シアノチオフェノ
ールから上記実施例Aに記載の方法に従って調製)を用いて上記実施例64に記
載の操作法により標題化合物を調製した。 FAB-MS: (M+1)+ 418 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 29.79, 30.54, 33.10, 37.80, 48.70, 50.52, 58.05, 5
9.07, 61.32, 65.12, 66.36, 80.66, 109.24, 120.03, 128.08, 133.18, 146.14
, 156.93
【0215】 実施例66 t−ブチル7−[4−(4−シアノフェノキシ)−2−ブテニル]−3,7−ジ アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(4−シアノフェノキシ)−1−クロロ−2−ブテン 1,4−ジクロロブテン(750g;5モル)をMeCN(1000mL)中の 4−シアノフェノール(119.12g;1モル)およびK2CO3(345g; 2.5モル)の攪拌懸濁液に添加し、反応混合物を4時間還流した。反応混合物 を濾過し濃縮した。残存物をジイソプロピルエーテル(2000mL)に溶解し、
24時間後、沈殿を濾去した。濾液を濃縮し、黄色の油状物として得られた副題
化合物は放置により固化した(186g;0.89モル)。
【0216】 (b) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェノキシ)−2−ブテニル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレー ト(1.13g;5ミリモル;上記実施例F参照)をMeCN(25mL)中の4 −(4−シアノフェノキシ)−1−クロロ−2−ブテン(1.04g;5ミリモ ル;上記工程(a)より)の攪拌溶液に添加し、反応混合物を一夜室温で攪拌した
。反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテルとKHSO4(0.3M)との間に分配
した。水層をNaOH(2M)で処理し、その後CH2Cl2で抽出した。有機層
を水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2:M
eOH;95:5)で精製し、標題化合物(0.84g;2.1ミリモル)を得た
13C NMR (CDCl3): δ 28.75, 32.18, 47.90, 49.04, 58.19, 59.05, 60.76, 6
8.77, 78.49, 103.93, 115.65, 119.37, 125.66, 133.95, 155.39, 161.96
【0217】 実施例67 t−ブチル7−{2−[2−(4−シアノフェノキシ)エトキシ]エチル}−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル J.Chem.Soc.,(1942)103,114に記載の方法に従って、ただし、塩基として
2CO3を用いて副題化合物を調製した。 (b) 2−(4−シアノフェノキシ)エトキシ]エタノール エチレングリコール(12mL;220ミリモル)をDMF(10mL)中のNa
H(2.8g;66ミリモル)の懸濁液に添加し、反応混合物を10分間攪拌し た。4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル(5g;22ミリモル;上記工
程(a)より)を添加し、反応混合物を3時間80℃で、次に室温で一夜攪拌した
。反応混合物を濾過し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1
:1)に付し、50%収率で副題化合物を得た。
【0218】 (c) t−ブチル7−{2−[2−(4−シアノフェノキシ)エトキシ]エチル
}−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート メシルクロリド(2.9g;29ミリモル)をCH2Cl2(50mL)中の2− (4−シアノフェノキシ)エトキシ]エタノール(5.0g;24ミリモル;上 記工程(b)より)の−5℃溶液に添加し、反応混合物を2時間室温で攪拌した。
反応混合物を水で洗浄し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮した。油状の残存物
の一部(2.0g;7ミリモル)をMeCN(50mL)に溶解し、K2CO3(1.
5g;10.5ミリモル)およびt−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン−3−カルボキシレート(1.6g;7.0ミリモル;上記実施例F参照)
を添加した。懸濁液を一夜還流し、塩を濾去した。濾液を濃縮し、カラムクロマ
トグラフィー(EtOAc)で精製し、標題化合物(1.0g;2.4ミリモル)
を得た。 ESI-MS (M+1)+ 417 (m/z) 13C NMR (CDCl3): δ 28.66, 29.13, 31.54, 47.74, 48.88, 58.15, 58.72, 5
9.54, 67.73, 69.07, 69.90, 78.51, 104.01, 115.35, 119.24, 133.93, 155.2
【0219】 実施例68 t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−3,7−ジアザビシク ロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート (a) 2−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]マロン酸ジメチルエーテル NaH(3.05g;127ミリモル)をMeCN(225mL)中のマロン酸 ジメチルエステル(17g;129ミリモル)の攪拌溶液に0℃で添加した。M
eCN(50mL)中の4−シアノフェネチルメタンスルホネート(9.7g;4 3.1ミリモル;上記実施例25(a)参照)の溶液を添加し、反応混合物を一夜 還流した。NaHCO3(3g)を添加し、スラリーを濾過し、濃縮した。残存 物をジエチルエーテルと水との間に分配し、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮し
た。残存物をカラムクロマトグラフィー(トルエン:ジイソプロピルエーテル;
1:3)で精製し、副題化合物(14.6g;マロン酸ジメチルエステルが混在 )を得た。この生成物は更に精製することなく次の工程に直接用いた。
【0220】 (b) 4−(4−シアノフェノキシ)酪酸メチルエステル 2−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]マロン酸ジメチルエーテル(1
1.07g;42.4ミリモル;上記工程(a)より)、NaCl(2.64g;4 5ミリモル)、水(1.62g;90ミリモル)およびDMSO(35mL)の混 合物を36時間還流した。水(400mL)を添加し、混合物をジエチルエーテル
で抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。カラムクロマトグラフ
ィー(トルエン:ジイソプロピルエーテル;1:3)で精製し、副題化合物(5
.04g;24.8ミリモル)を得た。
【0221】 (c) 4−(4−シアノフェノキシ)−1−ブタノール LiBH4(1.5g;71.1ミリモル)を4−(4−シアノフェノキシ)酪 酸メチルエステル(9.63g;47.4ミリモル;上記工程(b)より)、MeO
H(2.87mL;71.1ミリモル)およびジエチルエーテル(158mL)の攪拌
溶液に添加し、反応混合物を一夜還流した。エーテル相を集め、残存物をジエチ
ルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮させ、カ
ラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン;1:3)で精製し、副題化合
物(3.82g;21.8ミリモル)を得た。
【0222】 (d) メタンスルホン酸4−(4−シアノフェノキシ)−ブチルエステル メシルクロリド(2.32mL;30ミリモル)をCH2Cl2(50mL)中の4 −(4−シアノフェノキシ)−1−ブタノール(5.2g;29.7ミリモル;上
記工程(c)より)およびTEA(4.35mL)の攪拌0℃溶液に添加し、反応混 合物を4時間攪拌した。水(150mL)を添加し、有機層を分離し、乾燥させ、
濃縮し、得られた副題化合物を更に精製することなく使用した。
【0223】 (e) t−ブチル7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート 上記実施例25(b)に記載の方法に従って、メタンスルホン酸4−(4−シア
ノフェノキシ)−ブチルエステルおよびt−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボキシレート(上記工程(d)より)から、73%の収 率で標題化合物を調製した。 13C NMR (CDCl3): δ 26.23, 28.72, 29.09, 31.56, 36.01, 47.67, 48.72, 5
8.31, 58.81, 59.19, 78.39, 109.38, 119.19, 129.17, 129.42, 131.91, 132.1
6, 148.41, 155.05
【0224】 実施例69 7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン−3−カルボン酸t−ブチルエステル t−ブチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレ ート(3.62g;16ミリモル;上記実施例F参照)をMeCN(70mL)中 の4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル(3.62g;16ミリモル;上 記実施例67(a)参照)およびTEA(3.34mL;24ミリモル)の攪拌溶液 に添加し、反応混合物を一夜60℃で攪拌し、その後、48時間室温で保存した
。固体を濾去し、IPA(2×100mL)で洗浄し、濾液を濃縮した。残存物を
DCMとNaHCO3(飽和)との間に分配し、有機層を分離し、乾燥(MgS O4)させ、濃縮した。油状の残存物をカラムクロマトグラフィー(DCM:M eOH;25:1)に付し、72%収率で標題化合物を得た。 13C NMR (CDCl3): δ 29.73, 30.25, 30.44, 32.73, 48.83, 50.00, 58.24, 5
9.71, 60.48, 68.04, 79.67, 104.48, 116.37, 120.65, 135.04, 156.35, 163.2
3
【0225】 実施例70 メチル7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキシレート メチルクロロホルメートを原料とし上記実施例1に記載の方法に従って標題化
合物を調製した。
【0226】 実施例71 7−[2−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジ アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸1−t−ブトキシカルボニル
−ピペリジン−4−イルエステル N−t−ブチルオキシカルボニル)−4−ピペリジノール(470mg;2.3 ミリモル;Tetrahedron Lett.; 37;36(1996)6439-6442参照)をMeCN中の
カルボニルジイミダゾール(379mg;2.3ミリモル)の攪拌溶液に添加し、 反応混合物を48時間攪拌した。4−[3−(3,7−ジアザビシクロ[3.3. 1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾニトリル(692mg
;2.3ミリモル;上記実施例G参照)を一回で添加し、反応混合物を2時間還 流した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残存物をDCMとNaHC
3(飽和)との間に分配した。有機層を集め、乾燥させ、濃縮し、カラムクロ マトグラフィー(DCM:MeOH;25:1)により精製し、74%収率で標
題化合物を得た。 13C NMR(CDCl3): δ 29.51, 30.23, 30.52, 32.05, 33.75, 49.66, 50.60, 54
.53, 57.56, 59.45, 61.26, 61.84, 62.56, 63.47, 65.98, 67.27, 71.04, 71.5
1, 71.92, 80.59, 106.52, 116.42, 120.25, 134.98, 155.84, 157.74, 163.26 FAB-MS: (M+1)+ 529.1 (m/z)
【0227】 実施例72 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2(S)−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸シクロプロピルメチル
エステル THF(7mL)中のシクロプロパンメタノール(1.8g;25ミリモル)の 冷却溶液をTHF(15mL)中のCDI(4.05g;25ミリモル)の攪拌0℃
分散液に添加し、反応混合物を30分間攪拌した。この溶液の画分(3.75mL ;4.35ミリモル)をTHF(10mL)中の4−[3−(3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2(S)−ヒドロキシプロポキシ)ベンソニ
トリル(2.25g;6.0ミリモル;2塩酸塩;3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノナン−3−カルボン酸および7−[(2S)−3−(4−シアノフェノ キシ)−2−ヒドロキシプロピル]−1,1−ジメチルエチルエステルから上記 実施例Gに記載の方法と同様にして調製)およびK2CO3(2.0g;14.5ミ
リモル)の分散液に添加した。反応混合物を24時間密封されたスチール製の容
器中で加熱し(85℃)、次に濃縮し、残存物をDCMと水との間に分配した。
有機層を集め、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeO
H;95:5)に付し、29%収率で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 400.0 (m/z)
【0228】 実施例73 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3,7−ジ アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸2−(4−アセチルピペラジ
ン−1−イル)エチルエステル (a) 1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]エタノン 無水酢酸(5.1g;50ミリモル)をDCM(5mL)中のN−(2−ヒドロ キシエチル)ピペラジン(6.5g;50ミリモル)の攪拌溶液に添加した。発熱
反応が終了するまで反応混合物を攪拌した。溶媒を蒸発させ、残存物をトルエン
と共沸させた。粗製の副題化合物を更に精製することなく用いた。
【0229】 (b) 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−3, 7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸2−(4−アセチルピ
ペラジン−1−イル)エチルエステル DCM(20mL)中のCDI(0.5g;3.1ミリモル)の溶液をDCM(5
mL)中の1−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]エタノン
(0.5g;2.9ミリモル;上記工程(a)より)の攪拌溶液に添加し、反応混合
物を1時間攪拌した。水を添加し、有機層を集め、乾燥させ、濃縮し、80%収
率でイミダゾリドを得た。MeCN(25mL)中の4−[3−(3,7−ジアザ ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−2−ヒドロキシプロポキシ]ベンゾニ
トリル(375mg;1.25ミリモル;上記実施例G参照)の溶液をMeCN( 10mL)中のイミダゾリド一部(333mg;1.25ミリモル)およびKCO3( s)に添加し、反応混合物を15時間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレータ ーで除去し、残存物をDCMと水との間に分配した。有機層を集め、乾燥させ、
濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;95:5)に付し、3
5%収率で標題化合物を得た。 FAB-MS (M+1)+ 499.4 (m/z)
【0230】 実施例74 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル
プロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸t− ブチルエステル (a) 4−(2−クロロメチルアリルオキシ)ベンゾニトリル 1,2−ジメトキシエタン(100mL)中の4−シアノフェノール(11.9g
;0.1モル)の溶液を1,2−ジメトキシエタン(250mL)中のNaH(4. 0g;0.1モル;55%分散液)の攪拌冷却(0℃)懸濁液にゆっくり添加し た。反応混合物を1時間還流し、次に室温に戻した。3−クロロ−2−クロロメ
チルプロパン(20g;0.16モル)を一回で添加し、反応混合物を40時間 45℃で攪拌した。反応混合物をDCMとNaHCO3(飽和)との間に分配し 、有機層を集め、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:Me
OH;50:1)により精製し、66%収率で副題化合物を得た。
【0231】 (b) 4−(3−クロロ−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルプロポキシ)
ベンゾニトリル N−メチルモルホリンN−オキシド(490mg;3.64ミリモル)および4 酸化オスミウム(80μL;4重量%水溶液)を湿潤アセトン(水12%)10mL
中の4−(2−クロロメチルアリルオキシ)ベンゾニトリル(630mg;3.0 ミリモル;上記工程(a)より)の攪拌溶液に添加した。反応混合物を36時間室
温で攪拌した。Na2SO3(1.0g)を添加し、1時間後固体を濾去した。濾 液を濃縮し、残存物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH;50:1
)に付し、50%収率で副題化合物を得た。
【0232】 (c) 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシ
メチルプロピル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン 酸t−ブチルエステル MeCN(5mL)中の4−(3−クロロ−2−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメ
チルプロポキシ)ベンゾニトリル(180mg;0.74ミリモル;上記工程(b) より)、t−ブチル3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキ シレート(230mg;1.0ミリモル;上記実施例Fより)およびK2CO3(1 40mg;1.0ミリモル)の混合物を48時間還流した。反応混合物を濾過し、 濾液を濃縮した。残存物をジエチルエーテルに溶解し、溶液をKHSO4(水性 )で酸性化した。水層を集め、NaHCO3(飽和)を添加し、次いでエーテル で抽出した。有機層を集め、乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(D
CM:MeOH;20:1)に付し、31%収率で標題化合物を得た。 13C NMR in D2O (MeOH as internal standard): δ 28.49, 29.05, 30.46, 47
.81, 48.55, 60.25, 60.94, 61.19, 65.15, 69.41, 70.08, 72.93, 79.78, 104.
13, 115.31, 119.03, 133.91, 154.98, 161.72 FAB-MS (M+1)+ 431.7 (m/z)
【0233】 実施例75 上記実施例1〜74の標題化合物を上記した試験Aにおいて試験したところ、
全て6.0より大きいD10値を示した。
【0234】 略記法 AcOH=酢酸 ADDP=1,1′−(アゾジカルボニル)ピペリジン aq.=水性 atm.=大気 CBz=ベンジルオキシカルボニル CDI=カルボニルジイミダゾール Bu=ブチル DCM=ジクロロメタン DMF=ジメチルホルムアミド DMSO=ジメチルスルホキシド Et=エチル EtOAc=酢酸エチル EtOH=エタノール ESI=電子スプレーインターフェイス eq.=当量 FAB=高速原子衝撃 h=時間 IPA=イソプロパノール i−PrOH=イソプロパノール LC=液体クロマトグラフィー HPLC=高速液体クロマトグラフィー mCPBA=m−クロロ過安息香酸 Me=メチル MeCN=アセトニトリル MeOH=メタノール mesyl=メタンスルホネート min.=分 Ms=メシレート MS=質量スペクトル NADPH=ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート、還元型 NMR=核磁気共鳴 OSu=O−スクシニル Pd/C=炭素上のパラジウム pTSA=p−トルエンスルホン酸 rt.=室温 satd.=飽和 TEA=トリエチルアミン THF=テトラヒドロフラン tlc=薄層クロマトグラフィー TMS=テトラメチルシラン 前置符号n、s、iおよびtはその通常の意味、ノルマル、イソ、第2および第
3の意味を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 アーニカ・ビェーレ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 マグヌス・ビェーシュネ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 マリアンネ・フランツィ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 トールビェーン・ハルヴァーション スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 クート−ユルゲン・ホフマン スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 エーヴァ−ロッテ・リンドステート スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール (72)発明者 マグヌス・ポーラ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ.アール・アンド・ ディー・メルンダール Fターム(参考) 4C050 AA04 BB07 CC07 EE02 FF02 FF03 GG01 4C065 AA09 BB09 CC01 DD02 EE02 HH01 HH02 HH09 JJ04 KK01 KK02 KK09 LL01 PP03 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB09 MA01 MA04 ZA36

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I: 【化1】 [式中、R1およびR2は独立してH、C1-4アルキルであるか、または一緒にな って−O−(CH2)2−O−、−(CH2)4−または−(CH2)5−を形成し; R9はC1-12アルキル、フェニル、ナフチル、C1-3アルキルフェニル(これら
    4つの基は全て場合により−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキルまた はC1-4アルコキシから選択される置換基1つ以上で置換されているか、または これらを末端としている)または−(CH2)qCy1であり; R10はHまたは−OHであり; R11はHまたはC1-4アルキルであり; R12はOH、シアノ、ハロ、アミノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキ
    シ、−N(H)S(O)216、−OS(O)216a、−N(H)C(O)N(H)R17また は−C(O)N(H)R18から選択される任意の置換基1つ以上であり; Aは単結合、C1-4アルキレン、−(CH2)nN(R20)−、−(CH2)nS(O)p
    、−(CH2)nO−(これら後者3つの基において、−(CH2)n−基はR10および
    11を担持している炭素原子に連結している)、−C(O)N(R20)−(この後者
    の基において、−C(O)−基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結し
    ている)、−N(R20)C(O)O(CH2)n−、−N(R20)(CH2)n−(後者2つの
    基においてN(R20)基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結している
    )または−(CH2)mC(H)(OH)(CH2)n−(この後者の基において−(CH2)m −基はR10およびR11を担持している炭素原子に連結している)であり; Bは単結合、C1-6アルキレン、−N(R23)(CH2)r−または−O(CH2)r− (後者2つの基において−(CH2)r−基はビスピジン窒素原子に連結している)
    であり; mは1、2または3であり; nおよびrは独立して0、1、2、3または4であり; pは0、1または2であり; qは0、1、2または3であり; XはOまたはSであり; Cy1はO、NまたはSから選択されるヘテロ原子1つ以上を含む5員〜7員 の複素環であり、その環は場合によりC(O)R21またはC(O)OR22から選択さ
    れる置換基1つ以上で置換されており; R16、R16a、R20およびR23は独立してHまたはC1-4アルキルであり;そし
    て、 R17、R18、R21およびR22は独立してHまたはC1-6アルキルである]の化 合物または製薬上許容しうるその誘導体。
  2. 【請求項2】 R1がH、C1-4アルキルであるか、または、R2と一緒にな って−O(CH2)2O−または−(CH2)4−である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2がHであるか、または、R1と一緒になって−O(CH2)2 O−または−(CH2)4−である請求項1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R9が場合により置換されたフェニル、場合により置換され たC1-3アルキルフェニル、場合により置換された、場合により不飽和の、直鎖 、分枝鎖または環状の、C1-12アルキル(後者の基にはO原子が介在していても
    よい)または−(CH2)qCy1である前記請求項の何れか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R9が直鎖または分枝鎖のC2-7アルキルである請求項4記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】 R10が−OHである前記請求項の何れか1項に記載の化合物
  7. 【請求項7】 R11がH、CH3またはCH2OHである前記請求項の何れか
    1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R12が存在しないか、または、シアノ、OH、ニトロ、N( H)SO216、N(H)C(O)N(H)R17、C(O)N(H)R18、OS(O)216a
    アミノおよびC1-6アルキルから選択される置換基1つ以上である前記請求項の 何れか1項に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R12がパラ位にあり、これがシアノ、ニトロまたはN(H)S
    (O)216、(ここでR16はC1-3アルキルである)である請求項8に記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 XがOである前記請求項の何れか1項に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Aが単結合、O、−CH2−、−(CH2)2−、−CH2O−
    、−(CH2)2O−、−CH2S−、−CH2N(R20)−、−C(O)N(R20)−、−
    N(R20)C(O)O(CH2)n−、−CH2CH(OH)−またはN(R20)(CH2)n− である前記請求項の何れか1項に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Bが場合により不飽和の、直鎖または分枝鎖のC1-4アル キレン(この基には場合によりOが介在していてもよい)である前記請求項の何
    れか1項に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Bを担持するビスピジン窒素がC1-4アルキルも担持して 第4アンモニウム塩を形成する場合、アルキル基はメチルである前記請求項の何
    れか1項に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R9が−(CH2)qCy1である場合は、qは0、1または2
    であり、そしてCy1は窒素原子少なくとも1つを含む前記請求項の何れか1項 に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 製薬上許容しうる補助剤、希釈剤または担体との混合物と
    して請求項1〜14の何れか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14の何れか1項に記載の化合物を含有する不
    整脈の予防または治療において用いるための医薬組成物。
  17. 【請求項17】 医薬として使用するための請求項1〜14の何れか1項に
    記載の化合物。
  18. 【請求項18】 不整脈の予防または治療において使用するための請求項1
    〜14の何れか1項に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 不整脈の予防または治療において使用するための医薬の製
    造における活性成分としての請求項1〜14の何れか1項に記載の化合物の使用
  20. 【請求項20】 不整脈が心房または心室不整脈である請求項19記載の使
    用。
  21. 【請求項21】 不整脈の症状に罹患しているか、または罹患しやすいヒト
    に請求項1〜14の何れか1項に記載の化合物の治療有効量を投与することを包
    含する上記症状の予防または治療の方法。
  22. 【請求項22】 下記工程: (a) 下記式II: 【化2】 [式中R1、R2、R10、R11、R12、AおよびBは請求項1の通り定義される]
    の化合物の下記式III: R9XC(O)L1 (III) [式中L1は脱離基であり、そしてR9およびXは請求項1の通り定義される]の
    化合物との反応; (b) BがCH2でありR10がOHである式Iの化合物については、下記式IV: 【化3】 [式中R1、R2、R9およびXは請求項1の通り定義される]の化合物の下記式 V: 【化4】 [式中R11、R12およびAは請求項1の通り定義される]の化合物との反応; (c) 上記した式IVの化合物の下記式VI: 【化5】 [式中L2は脱離基であり、そしてR10、R11、R12、AおよびBは請求項1の 通り定義される]の化合物との反応; (d) R11がHである式Iの化合物については、下記式VIII: 【化6】 [式中R1、R2、R9、R12、A、BおよびXは請求項1の通り定義される]の 化合物の還元; (e) R1およびR2がともにHである式Iの化合物については、下記式IX: 【化7】 [式中R9、R10、R11、R12、X、AおよびBは請求項1の通り定義され、そ してC=0基は活性化し得る]の相当する化合物の還元; (f) R1およびR2が一緒になって−O(CH2)2O−である式Iの化合物につい
    ては、上記した式IXの相当する化合物とエタン−1,2−ジオールとの反応; (g) ビスピジン窒素Nオキシド誘導体である式Iの化合物については、式Iの
    相当する化合物の相当するビスピジン窒素の酸化; (h) アルキル基がビスピジン窒素に連結しているC1-4アルキル第4アンモニ ウム塩誘導体である式Iの化合物については、式Iの相当する化合物のビスピジ
    ン窒素における下記XI: RbHal (XI) [式中RbはC1-4アルキルでありHalがCl、BrまたはIである]の化合物
    との反応; (i) R10およびR11がHであり、BがC1-6アルキレンであり、Aが−N(R20 )(CH2)n−である式Iの化合物については、下記式XII: 【化8】 [式中BaはC1-6アルキレンであり、そして、R1、R2、R9、R20およびXは 請求項1の通り定義される]の化合物の下記式XIII: 【化9】 [式中R12およびnは請求項1の通り定義され、Halは上記の通り定義される
    ]との反応; (j) 上記式IIの化合物の下記式XIV: R9XH (XIV) [式中R9およびXは請求項1の通り定義される]の化合物との1,1′−カルボ
    ニルジイミダゾールの存在下における反応;または、 (k) 1つのR12置換基の他のものへの変換; を包含する請求項1記載の式Iの化合物の調製方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の式IVの化合物または保護されたその誘導
    体。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の式IXの化合物または保護されたその誘導
    体。
  25. 【請求項25】 下記式XVI: 【化10】 [式中R10、R11、R12、AおよびBは請求項1の通り定義される]の化合物ま
    たは保護されたその誘導体。
  26. 【請求項26】 下記式XVIII: 【化11】 [式中R9およびXは請求項1の通り定義される]の化合物または保護されたそ の誘導体。
  27. 【請求項27】 下記物質: (i) 下記式XXIX: 【化12】 [式中R9およびXは請求項1の通り定義される]の化合物;または、 (ii) 4−ピペリジン、 の(適当な)何れかと、下記物質: (1) 下記式XXXI: 【化13】 [式中R10、R11、R12、AおよびBは請求項1の通り定義される]の化合物;
    または、 (2) NH3、 の(適当な)何れかとの、何れの場合においてもホルムアルデヒドの存在下の反
    応を包含する式IX、XVIまたはXVIIIの化合物の調製方法。
  28. 【請求項28】 有機酸の存在下に反応を行う請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 有機酸が酢酸である請求項28記載の方法。
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