JP2004522749A - 3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンと心不整脈の治療におけるその使用 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、新規な医薬品に有用な化合物、特に、心不整脈の治療に有用である化合物に関する。
【0002】
(背景と先行技術)
心不整脈は、刺激波動の速度、規則性、又は起源の部位における異常として、又は賦活の異常な連続を引き起こす、伝導における障害として定義することが可能である。不整脈は、臨床的には、推定される起源の部位により(即ち、心房性及び房室性を含む、上室性不整脈と、心室性不整脈として)及び/又は速度により(即ち、徐脈性不整脈(遅い)と頻脈性不整脈(速い))分類することが可能である。
【0003】
心不整脈の治療においては、主に伝導速度を遅くすることによって作用する「伝統的な」抗不整脈薬(クラスI抗不整脈薬)を用いた臨床試験のネガティブな結果(例えば、New England Journal of Medicine 321, 406 (1989) に報告された「心不整脈抑制試験(CAST)」の結果を参照のこと)のせいで、心臓の再分極を選択的に遅らせて、それによりQT間隔を延長させる化合物への医薬開発が促進されてきた。クラスIII抗不整脈薬は、心伝導に影響を及ぼすことなく、膜内外活動電位持続時間(このことは、外へのK+流動の妨害か、内へのイオン流動の増加により引き起こすことが可能である)や不応期を延長させる薬物として定義可能である。
【0004】
再分極を遅らせることによって作用するこれまでに知られた薬剤(クラスIII、又は他の薬剤)の主要な欠点の1つは、それらがいずれも、時には致命的になる場合もある、多形性心室頻拍(turning of points)として知られる独特の形態の催不整脈を示すことが知られていることである。安全性の視点から、この現象(フェノチアジン、三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン剤、及び抗生物質のような非心臓薬の投与の結果として発現されることも示されてきた)を最小化することは、有効な抗不整脈薬の提供において解決すべき主要問題となっている。
【0005】
ビスピジン(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)に基づいた抗不整脈薬は、とりわけ、国際特許出願WO91/07405号及びWO99/31100号、ヨーロッパ特許出願306 871、308 843、及び665 228号、そして、米国特許3,962,449、4,556,662、4,550,112、4,459,301、及び5,468,858号、並びに、とりわけ:J. Med. Chem. 39, 2559, (1996); Pharmacol. Res. 24, 149 (1991); Circulation 90, 2032 (1994); 及び Anal. Sci. 9, 429, (1993) を含む雑誌論文から知られる。3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンに基づいた化合物は、これらの文献のいずれにも開示又は示唆されていない。
【0006】
3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンに基づいた化合物は、多様な医療適用における使用について知られていて、とりわけ:抗偏頭痛剤(WO98/06725号及びWO97/11945号に記載される);抗生物質(WO97/10223号及びWO96/33691号に記載される);神経弛緩薬(WO95/15327号及びWO95/13279号に記載される);セロトニン再取込み阻害剤(WO96/07656号に記載される);トロンビン阻害剤(Helvetica Chim. Acta 83, 855 (2000), Chem. & Biol. 4, 287 (1997), 及び Angew. Chem. Int. Ed. Eng. 34, 1739 (1995) に記載される);及び抗不安剤(J. Med. Chem. 32, 1024 (1989) に記載される)が含まれる。さらに、3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンに基づいた化合物は、とりわけ、胃腸障害(DE39 30 266 A1に記載される)と、グルタミン作動系の機能不全により引き起こされる疾患(WO01/04107号に記載される)の治療に使用されてきた。
【0007】
他の3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン化合物は、珍しい化学品として、とりわけ、J. Heterocyclic. Chem. 20, 321 (1983), Chem. Ber. 101, 3010 (1968)、J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1475 (1983), Tetrahedron, Suppl. 8 Part I, 279 (1966) 及び J. Org. Chem. 61, 8897 (1996) から知られる。さらに、3,7−ビス(1−フェニルエチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンは、グリニャール試薬とアルデヒドとの反応の鏡像選択性を制御することに有用であると知られている(Tetrahedron 5, 569 (1994) に記載されるように)。
【0008】
3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンに関する、上記に示したどの先行技術文献も、そこに開示される化合物が心不整脈の治療に有用であり得ることを開示していないし、そのことの示唆を提供してもいない。
【0009】
我々は、驚くべきことに、新規の3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンをベースとする化合物の群が、電気生理学的活性、好ましくはクラスIII電気生理学的活性を示し、それ故に、心不整脈の治療に有用であることが期待されることを見出した。
【0010】
(発明の開示)
本発明によれば、式I:
【0011】
【化1】
【0012】
[式中:
波線は、任意の相対cis−若しくはtrans−立体化学を表し;
R1は、C1-12アルキル、Het2(場合により、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、又は−S(O)2R9を表し;
R5a〜R5dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het3、及び−NHC(O)R10から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4を表すか、又は、R5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R10は、H、C1-4アルキル(場合により、ハロ、シアノ、アリール、及び−NHC(O)R11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
R11は、H、C1-4アルキル、又はアリールを表し;
R6は、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、−C(O)R12a、−C(O)OR12b、又は−C(O)N(H)R12cを表し;
R12a、R12b、及びR12cは、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表すか、又は、R12aとR12cはHを表し;
Xは、O又はSを表し;
R7は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、アリール、又はC1-12アルキル(該アルキル基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
R13aとR13bは、独立して、C1-6アルキル又はアリールを表し;
R8は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(後者の2つの基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het6、−D−N(H)C(O)R14a、−D−S(O)2R15a、−D−C(O)R14b、−D−C(O)OR15b、−D−C(O)N(R14c)R14dを表すか、又は、R8は、R5dと一緒にC3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R14a〜R14dは、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又は、R14cとR14dは、一緒にC3-6アルキレンを表し;
R15aとR15bは、独立して、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
Dは、直接の結合、又はC1-6アルキレンを表し;
R9は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet7を表し;
R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−E−OR16、−E−N(R17)R18を表すか、又はR3と一緒に、=Oを表し;
R3は、H、C1-6アルキルを表すか、又はR2と一緒に、=Oを表し;
R16は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、又は−C(O)N(R20a)R20bを表し;
R17は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、−S(O)2R19c、−[C(O)]pN(R20a)R20b、又は−C(NH)NH2を表し;
R18は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−C(O)R19dを表し;
R19a〜R19dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet9から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10を表すか、又は、R19aとR19dは、独立してHを表し;
R20aとR20bは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het12を表すか、又は、一緒に、場合によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを表し;
Eは、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
pは、1又は2を表し;
Aは、−G−、−J−N(R21)−、又は−J−O−(この後者の2つの基において、N(R21)−又はO−は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Bは、−Z−、−Z−N(R22)−、−N(R22)−Z−、−Z−S(O)n−、−Z−O−(この後者の2つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Gは、直接の結合、又はC1-6アルキレンを表し;
Jは、C2-6アルキレンを表し;
Zは、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
R21とR22は、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
R4は、アリール又はHet13を表し、これらの基の両方は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、−S(O)2N(R24n)R24p、及びオキソ(Het13の場合のみ)から選択される1つ以上の置換基により置換され;
Het13は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜12員のヘテロ環式基を表し;
Het1〜Het12は、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜12員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R23a〜R23dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキルを表し;
R24a〜R24pは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
nは、この記号が存在するごとに、0、1、又は2を表し;そして、
Ra〜Rfは、独立して、H又はC1-4アルキルを表す;
ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、他に特定されなければ、場合により置換される]の化合物、
又はその製剤的に許容される誘導体
[但し:
(a)R3がH又はC1-4アルキルを表し;そして、
Aが−J−N(R21)−又は−J−O−を表す場合;
そのときBは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表さない;
(b)R2が−E−OR16又は−E−N(R17)R18を表し、ここでEが直接の結合を表す場合、そのとき:
(i)Aは、直接の結合、−J−N(R21)−、又は−J−O−も表さず;そして、
(ii)Bは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表さない;
(c)Het1とHet13は、縮合ベンゼン環若しくはピリジン環を含有する9員ヘテロ環を表さない;そして、
(d)該化合物は:
3,7−ビス(1−フェニルエチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
2−{4−(7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−3−イル)ブチル}−1,2−ベンゾイソチアゾール−3−オン−1,1−ジオキシド;
3−メチル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−シクロヘキシル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−(チアゾール−2−イル)−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−(2−ピリミジル)−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;又は
3−(5,5−ジメトキシ)ペンチル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンではない]が提供される。
【0013】
該化合物を、以下、「本発明の化合物」と呼ぶ。
他に特定しなければ、本明細書において定義されるアルキル基及びアルコキシ基は、直鎖であるか、又は、十分な数(即ち、最少で3つ)の炭素原子が存在する場合は、分岐鎖及び/又は環式であり得る。さらに、十分な数(即ち、最少で4つ)の炭素原子が存在する場合、そのようなアルキル及びアルコキシ基はまた、一部環式/非環式であり得る。そのようなアルキル及びアルコキシ基はまた、飽和しているか、又は、十分な数(即ち、最少で2つ)の炭素原子が存在する場合は、不飽和である及び/又は1つ以上の酸素及び/又はイオウ原子により中断される場合がある。他に特定されなければ、アルキル及びアルコキシ基はまた、1つ以上のハロ、特にフルオロ原子により置換される場合がある。
【0014】
他に特定されなければ、本明細書において定義されるアルキレン基は、直鎖であるか、又は、十分な数(即ち、最少で2つ)の炭素原子が存在する場合は、分岐鎖であり得る。そのようなアルキレン鎖はまた、飽和しているか、あるいは、十分な数(即ち、最少で2つ)の炭素原子が存在する場合は、不飽和である及び/又は1つ以上の酸素及び/又はイオウ原子により中断される場合がある。他に特定されなければ、アルキレン基はまた、1つ以上のハロ原子により置換される場合がある。
【0015】
本明細書において使用される、用語「アリール」には、フェニル、ナフチル、等のようなC6-10アリール基が含まれる。本明細書において使用される、用語「アリールオキシ」には、フェノキシ、ナフトキシ、等のようなC6-10アリールオキシ基が含まれる。疑念の回避のために言えば、本明細書に言及されるアリールオキシ基は、オキシ基のO原子を介して分子の残りへ付く。他に特定されなければ、アリール及びアリールオキシ基は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換してはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24p(ここで、Het1、R23a〜R23d、R24a〜R24p、及びnは、上記に定義される通りである)を含む1つ以上の置換基により置換される場合がある。置換される場合、アリール及びアリールオキシ基は、好ましくは、1〜3の置換基により置換される。
【0016】
本明細書において使用される、用語「ハロ」には、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードが含まれる。
言及され得るHet(Het1〜Het13)基には、1〜4つのヘテロ原子(酸素、窒素及び/又はイオウの群から選択される)を含有し、環系にある原子の全体数が5〜12であるものが含まれる。Het(Het1〜Het13)基は、特性において、完全に飽和している、全体に芳香族である、一部芳香族である及び/又は二環式である場合がある。言及され得るヘテロ環式基には、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキセパニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾモルホリニル、ベンゾチオフェニル、クロマニル、シンノリニル、ジオキサニル、フラニル、ヒダントイニル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インドリル、イソキノリニル、イソオキサゾリル、マレイミド、モルホリニル、オキサゾリル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、3−スルホレニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チエニル、チオクロマニル、トリアゾリル、等が含まれる。言及され得るHet1の意義には、ピペラジニルとチアゾリルが含まれる。言及され得るHet2の意義には、チアゾリルが含まれる。言及され得るHet4の意義には、イソオキサゾリルとテトラヒドロピラニルが含まれる。言及され得るHet5の意義には、モルホリニル、ピペラジニル、及びピリジニルが含まれる。言及され得るHet6の意義には、イソオキサゾリルとテトラヒドロピラニルが含まれる。
【0017】
Het(Het1〜Het13)基が1つ以上のアリール及び/又はHet1基により置換される場合、その前記アリール及び/又はHet1置換基そのものは、いかなるアリール及び/又はHet1基(群)にも置換されてはならない。Het(Het1〜Het13)基の置換基は、ヘテロ原子を含む、この環系中の任意の原子上に適宜位置してよい。Het(Het1〜Het13)基の付加の点は、ヘテロ原子を(適切な場合には)含む環系中の任意の原子、又はこの環系の一部として存在し得る縮合炭素環式環の1原子を介する場合がある。Het(Het1〜Het13)基はまた、N若しくはS酸化された形態であってよい。
【0018】
製剤的に許容される誘導体には、塩と溶媒和物が含まれる。言及され得る塩には、酸付加塩が含まれる。製剤的に許容される誘導体にはまた、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン又は三級ヘテロ環式窒素(Het(Het1〜Het13)基が三級窒素原子を含有する場合には)での、C1-4アルキル四級アンモニウム塩とN−オキシドが含まれるが、但し、N−オキシドが存在する場合:
(a)どのHet(Het1〜Het13)基も、非酸化S原子を含有しない;及び/又は、
(b)Bが−Z−S(O)n−を表す場合、nは0を表さない。
【0019】
式Iの化合物は、互変異性を示す場合がある。すべての互変異性形とその混合物が本発明の範囲内に含まれる。
式Iの化合物はまた、1つ以上の不斉炭素原子を含有する場合があり、故に、光学及び/又はジアステレオ異性を示す場合がある。ジアステレオ異性体は、通常技術、例えば、クロマトグラフィー又は分別結晶化を使用して分離することが可能である。様々な立体異性体が、通常の(例えば、分別結晶化又はHPLC)技術を使用して、化合物のラセミ又は他の混合物の分離により単離することが可能である。他のやり方では、ラセミ化又はエピマー化を引き起こさない条件下での適正な光学活性出発材料の反応によるか、又は誘導化、例えば、ホモキラル酸を用いた後で、ジアステレオマーエステルを通常の手段(例えば、HPLC、シリカのクロマトグラフィー)により分離することによって、所望される光学異性体を製造してもよい。すべての立体異性体が本発明の範囲内に含まれる。
【0020】
略号は本明細書の末尾に列挙する。
言及され得る式Iの化合物には:
[R1が、C1-12アルキル(場合により、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、又は−S(O)2R9を表し;
R5a〜R5dが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、及びHet3から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4を表すか、又は、R5dが、R8と一緒に、C3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R7が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-12アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
R9が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
R2が、H、ハロ、C1-6アルキル、−OR16、−E−N(R17)R18を表すか、又はR3と一緒に、=Oを表し;
R4が、アリール又はピリジルを表し、これらの基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、及び−OS(O)2R23dから選択される1つ以上の置換基により置換される]ものが含まれる。
【0021】
言及され得るさらなる化合物には:
Het1とHet13が、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜8員のヘテロ環式基を表す(該基は、場合により、上記に定義されるように置換される)ものが含まれる。
【0022】
言及され得るなおさらなる化合物には:
[R1が、C1-12アルキル(場合により、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het1、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、Het2、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、−CH2−C(O)−(未置換C1-6アルキル)、又は−CH2−C(O)−(アリール){この後者の基のアリール部分は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換してはならない)、−N(C1-6アルキル)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換される}を表し;
R2とR3が一緒には=Oを表すことはなく;
Gが直接の結合を表すことはなく;及び/又は
Het3とHet4が、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜8員のヘテロ環式基を表す(該基は、場合により、上記に定義されるように置換される)]ものが含まれる。
【0023】
本発明の好ましい化合物には:
[波線が、相対cis−立体化学を表し;
R1が、C1-8アルキル(場合により、ハロ、場合により置換されるフェニル、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、及び−S(O)2−C1-6アルキルから選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、Het2、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、又は−S(O)2R9を表し;
R5aとR5bが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-4アルコキシ、及びハロから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、場合により置換されるフェニル、又はHet4を表し;
R7が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-8アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、場合により置換されるフェニル、C1-4アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
R13aとR13bが、独立して、C1-6アルキルを表し;
R8が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-8アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、−D−(場合により置換されるフェニル)、−D−Het6、−D−S(O)2R15a、−D−C(O)−C1-6アルキル、又は−D−C(O)OR15bを表し;
R15aとR15bが、独立して、C1-6アルキル(場合により、ハロ、シアノ、及び、場合により置換されるフェニルから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又は場合により置換されるフェニルを表し;
Dが、直接の結合、又はC1-3アルキレンを表し;
R9が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-5アルキル(場合により、ハロ、シアノ、及び、場合により置換されるフェニルから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又は場合により置換されるフェニルを表し;
R2が、H、C1-2アルキル、−OR16、−N(H)R17を表すか、又はR3と一緒に、=Oを表し;
R3が、H、C1-2アルキルを表すか、又はR2と一緒に、=Oを表し;
R16が、H、C1-4アルキル、−E−(場合により置換されるフェニル)、−C(O)R19a、又は−C(O)N(H)R20aを表し;
R17が、H、C1-4アルキル、−E−(場合により置換されるフェニル)、−C(O)R19a、又は−C(O)OR19bを表し;
R19aとR19bが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキル、場合により置換されるフェニル、又はHet10を表し;
R20aが、H又はC1-4アルキルを表し;
Eが、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、直接の結合、又はC1-2アルキレンを表し;
Aが−G−を表し;
Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)n−、−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Gが、直接の結合、又はC1-5アルキレンを表し;
Zが、直接の結合、又はC1-3アルキレンを表し;
R4が、フェニル又はHet13を表し、これらの基の両方は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-4アルコキシ、場合により置換されるフェニル、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、−N(H)C(O)N(H)R24j、−N(H)S(O)2R23b、−S(O)2R23c、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換され;
Het13が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員のヘテロ環式基を表し;
Het1〜Het12が、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、場合により置換されるフェニル、−NH2、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、及び−S(O)nR23cを含む1つ以上の置換基により置換され;
Ra〜Rfが、独立して、H又はC1-2アルキルを表し;
フェニル基の任意置換基が、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-4アルコキシ、−NH2、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、−N(H)C(O)N(H)R24j、−N(H)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基であり;
R23a〜R23c、R24c、R24d、R24e、R24h、R24j、R24n、及びR24pが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-4アルキルを表し;
nが0又は2を表し;
アルキル基とアルコキシ基が、他に特定されなければ:
(i)直鎖若しくは分岐鎖、又は、環式若しくは一部環式/非環式であり得る;
(ii)飽和又は不飽和であり得る;
(iii)1つ以上の酸素原子により中断される場合がある;及び/又は
(iv)1つ以上のフルオロ若しくはクロロ原子により置換される場合がある]ものが含まれる。
【0024】
本発明のさらに好ましい化合物には:
[R1が、C1-6アルキル{場合により、ハロ、フェニル(場合により、ハロ、シアノ、及びC1-2アルコキシの1つ以上により置換される)、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−C(O)N(H)−C1-4アルキル、及び−S(O)2−C1-4アルキルから選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される}、Het2、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、又は−S(O)2−C1-5アルキルを表し;
Het2が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1〜4つのヘテロ原子を含有する5員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R5aとR5bが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-5アルキル(場合により、C1-2アルコキシ及びハロから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はフェニル(場合により、ハロ、シアノ、及びC1-2アルコキシの1つ以上により置換される)を表し;
R7が、C1-6アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、C1-2アルコキシ、−SO2−C1-4アルキル、−C(O)−C1-5アルキル、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
Het1とHet5が、独立して、5〜7員のヘテロ環式基を表し、該基は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1〜4つのヘテロ原子を含有し、そして該へテロ環式基は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、及び−C(O)−C1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R8が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-6アルキル(該基は、場合により、ハロ及びC1-3アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、フェニル(該基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、及び−S−(C1-4アルキル)の1つ以上により置換される)、Het6、又は−S(O)2R15aを表し;
Het6が、5〜7員のヘテロ環式基を表し、該基は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1〜4つのヘテロ原子を含有し、そして該へテロ環式基は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R15aが、C1-4アルキル、又はフェニル(該基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシの1つ以上により置換される)を表し;
R2が、H、−OR16、又は−N(H)R17を表し;
R3が、H又はメチルを表し;
R16が、H、C1-2アルキル、又はフェニル(該基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシの1つ以上により置換される)を表し;
R17が、H、C1-2アルキル、−(CH2)0-1−フェニル(該基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシの1つ以上により置換される)、又は−C(O)O−(C1-4アルキル)を表し;
AがC1-4アルキレンを表し;
Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)2−、−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Zが、直接の結合、又はC1-2アルキレンを表し;
R4がフェニルを表し、該基は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換され;
Ra〜Rfが、すべてHを表し;
アルキル基とアルコキシ基が、他に特定されなければ:
(i)直鎖若しくは分岐鎖、又は、環式若しくは一部環式/非環式であり得る;
(ii)飽和又は不飽和であり得る;
(iii)1つの酸素原子により中断される場合がある;及び/又は
(iv)1つ以上のフルオロ原子により置換される場合がある]ものが含まれる。
【0025】
本発明の特に好ましい化合物には:
[R1が、C1-5アルキル{該アルキル基は、場合により、一部環式/非環式であり、酸素により中断され及び/又は、フェニル(場合により、フルオロ及びメトキシの1つ以上により置換される)、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−C(O)N(H)−C1-3アルキル、及び−S(O)2−C1-3アルキルの1つにより置換されるか又は終結される}、Het2、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、又は−S(O)2−C1-5アルキルを表し;
Het2が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1又は2つのヘテロ原子を含有する5員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、ハロ、C1-2アルキル、及びC1-2アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R5aとR5bが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-4アルキル(場合により、メトキシにより置換されるか又は終結される)、又はフェニル(場合により、フルオロ及びメトキシの1つ以上により置換される)を表し;
R7が、C1-5アルキル(該基は、場合により、不飽和である及び/又は、−OH、シアノ、メトキシ、−SO2−C1-2アルキル、−C(O)−C1-4アルキル、及びHet5の1つにより置換されるか又は終結される)を表し;
Het1とHet5が、独立して、5〜7員のヘテロ環式基を表し、該基は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1〜3つのヘテロ原子を含有し、そして該へテロ環式基は、場合により、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、及び−C(O)−C1-2アルキルから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R8が、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-5アルキル(該基は、場合により、不飽和であり、一部環式/非環式であり、酸素により中断され及び/又は、メトキシにより置換されるか又は終結される)、フェニル{該基は、場合により、フルオロ、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、及び−S−(C1-2アルキル)(この後者の基のアルキル部分は、場合により1つ以上のフルオロ原子により置換される)の1つ以上により置換される}、Het6、又は−S(O)2R15aを表し;
Het6が、5〜7員のヘテロ環式基を表し、該基は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1〜3つのヘテロ原子を含有し、そして該へテロ環式基は、場合により、C1-2アルキル及びC1-2アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R15aが、フェニル(該基は、場合により、C1-2アルキル及びC1-2アルコキシの1つ以上により置換される)を表し;
R2が、H、−OR16、又は−NH2を表し;
R3がHを表し;
R16が、H又はフェニル(該基は、場合により、1つ以上のシアノ若しくはC1-2アルコキシ基により置換される)を表し;
AがC1-3アルキレンを表し;
Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)2−、−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Zが、直接の結合、又はCH2を表し;
R4がフェニルを表し、該基は、少なくとも1つのシアノ基により置換され、そして該基は、場合により、シアノ、ハロ、及びニトロから選択される1又は2つのさらなる置換基により置換され;
アルキル基とアルコキシ基が、他に特定されなければ、直鎖若しくは分岐鎖であり得る]ものが含まれる。
【0026】
本発明の特別に好ましい化合物には:
[R16が、H又はフェニル(該基は、1〜3のメトキシ基により置換される)を表し;
AがC1-3アルキレンを表し;
Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)2−、−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Zが直接の結合を表すか、又は、R2がOH若しくはNH2を表す場合、ZがCH2を表し;
R4が、4位(B基に対して)においてシアノにより置換され、そして場合により、2位(B基に対して)においてさらなるシアノ基により置換されるフェニルを表す]ものが含まれる。
【0027】
本発明のさらなる側面によれば、式Ia:
【0028】
【化2】
【0029】
[式中:
波線は、任意の相対cis−若しくはtrans−立体化学を表し;
R1は、C1-12アルキル(場合により、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het1a、−C(O)R5a1、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、Het2、−C(O)R5a2、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、又は−CH2C(O)−(未置換C1-6アルキル)を表し;
R5a1は、アリール{この後者の基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換されてはならない)、−N(C1-6アルキル)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換される}、又はHet4aを表し;
R5a2は、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het3a、及び−NHC(O)R10から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4aを表し;
R5b〜R5dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het3、及び−NHC(O)R10から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4を表すか、又は、R5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R10は、H、C1-4アルキル(場合により、ハロ、シアノ、アリール、及び−NHC(O)R11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
R11は、H、C1-4アルキル、又はアリールを表し;
R6は、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、−C(O)R12a、−C(O)OR12b、又は−C(O)N(H)R12cを表し;
R12a、R12b、及びR12cは、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表すか、又は、R12aとR12cはHを表し;
Xは、O又はSを表し;
R7は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、アリール、又はC1-12アルキル(該アルキル基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
R13aとR13bは、独立して、C1-6アルキル又はアリールを表し;
R8は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(後者の2つの基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het6、−D−N(H)C(O)R14a、−D−S(O)2R15a、−D−C(O)R14b、−D−C(O)OR15b、−D−C(O)N(R14c)R14dを表すか、又は、R8は、R5dと一緒にC3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R14a〜R14dは、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又は、R14cとR14dは、一緒にC3-6アルキレンを表し;
R15aとR15bは、独立して、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
Dは、直接の結合、又はC1-6アルキレンを表し;
R9は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet7を表し;
R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−E−OR16、又は−E−N(R17)R18を表し;
R3は、H又はC1-6アルキルを表し;
R16は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、又は−C(O)N(R20a)R20bを表し;
R17は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、−S(O)2R19c、−[C(O)]pN(R20a)R20b、又は−C(NH)NH2を表し;
R18は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−C(O)R19dを表し;
R19a〜R19dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet9から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10を表すか、又は、R19aとR19dは、独立してHを表し;
R20aとR20bは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het12を表すか、又は、一緒に、場合によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを表し;
Eは、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
pは、1又は2を表し;
Aは、−G−、−J−N(R21)−、又は−J−O−(この後者の2つの基において、N(R21)−又はO−は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Bは、−Z−、−Z−N(R22)−、−N(R22)−Z−、−Z−S(O)n−、−Z−O−(この後者の2つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Gは、C1-6アルキレンを表し;
Jは、C2-6アルキレンを表し;
Zは、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
R21とR22は、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
R4は、アリール又はHet13を表し、これらの基の両方は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、−S(O)2N(R24n)R24p、及びオキソ(Het13の場合のみ)から選択される1つ以上の置換基により置換され;
Het13は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜8員のヘテロ環式基を表し;
Het1〜Het12は、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜12員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換され;
Het1a、Het3a、及びHet4aは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜8員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pを含む1つ以上の置換基により置換され;
R23a〜R23dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキルを表し;
R24a〜R24pは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
nは、その存在ごとに、0、1、又は2を表し;そして、
Ra〜Rfは、独立して、H又はC1-4アルキルを表す;
ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、他に特定されなければ、場合により置換される]の化合物である、式Iの化合物、
又はその製剤的に許容される誘導体[但し:
(a)R3がH又はC1-4アルキルを表し;そして、
Aが−J−N(R21)−又は−J−O−を表す場合;
そのときBは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表さない;そして
(b)R2が−E−OR16又は−E−N(R17)R18を表し、ここでEが直接の結合を表す場合、そのとき:
(i)Aは、−J−N(R21)−、又は−J−O−ではなく;そして、
(ii)Bは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)ではない]が提供される。
【0030】
該化合物も、本明細書では以下、「本発明の化合物」と呼ぶ。
式Iaの好ましい化合物には、上記に定義される、式Iの好ましい化合物が(適宜)含まれる。
【0031】
式Iaの好ましい化合物にはまた:
[R1が、C1-2アルキル(Het1a又は−C(O)R5a1基により置換されるか又は終結される)、−C(O)R5a2、又は−CH2C(O)−(未置換C1-4アルキル)を表し;
R5a1が、フェニル(この後者の基は、ハロ及びC1-2アルコキシから選択される1又は2つの置換基により置換される)を表し;
R5a2が、H、C1-6アルキル(場合により、C1-3アルコキシ及びハロから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はHet4aを表し;
GがC1-4アルキレンを表し;
Het13が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5又は6員のヘテロ環式基を表し;
Het1a、Het3a、及びHet4aが、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5又は6員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、アリール、−N(H)R24a、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(H)R24e、−N(R24g)C(O)R24h、及び−S(O)nR23cから選択される1〜3つの置換基により置換される]ものが含まれる。
【0032】
本発明の好ましい化合物には、以下に開示される実施例の諸化合物が含まれる。
製法
本発明によれば、式Iの化合物の製造法が提供され、これは、以下の(a)〜(z)を含む:
(a)式II:
【0033】
【化3】
【0034】
(式中、R1とRa〜Rfは、上記に定義される通りである)の化合物の、
式III:
【0035】
【化4】
【0036】
(式中、L1は脱離基(例、メシレート、トシレート、又はハロ)を表し、R2、R3、R4、A、及びBは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、トリエチルアミン又はK2CO3)と適正な有機溶媒(例、ジクロロメタン、アセトニトリル、又はDMSO)の存在下、−10℃と還流温度の間での反応;
(b)AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物については、上記に定義される、式IIの対応化合物の、式IV:
【0037】
【化5】
【0038】
(式中、R4とBは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な有機溶媒(例、エタノール)の存在下、室温での反応;
(c)AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R17を表す式Iの化合物については、上記に定義される、式IIの対応化合物の、式V:
【0039】
【化6】
【0040】
(式中、Yは、O又はN(R17)を表し、R3、R4、R17、及びBは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な溶媒(例、低級アルキルアルコール(例、IPA)、アセトニトリル、又は低級アルキルアルコール及び水の混合物)の存在下、上昇温度(例、60℃〜還流)での反応;
(d)AがC1-6アルキレンを表し、BがC1-4アルキレンを表し、R2とR3が両方ともHを表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の、好適な還元剤の存在下、適正な反応条件下での還元、例えば、好適な還元剤(例、水素化ホウ素ナトリウム又はシアノホウ水素化ナトリウム)と適正な有機溶媒(例、低級(例、C1-6)アルキルアルコール)の存在下、適正な剤(トシルヒドラジンのような)を使用して、関連するC=O基を活性化することによる;
(e)R2とR3が両方ともHを表し、そして、(1)Aが単結合又は−J−N(R21)を表し、BがC1-4アルキレンを表すか、又は(2)AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R22)又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の、好適な還元剤(例、LiAlH4)と適正な溶媒(例、THF)の存在下での還元;
(f)AがC1-6アルキレンを表し、Bが、直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R22)−、−Z−S(O)n−、又は−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、C1-4アルキレンを表す)を表し、R2がOHを表し、そしてR3がHを表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の、好適な還元剤(例、NaBH4)と適正な有機溶媒(例、THF)の存在下での還元;
(g)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、式VI:
【0041】
【化7】
【0042】
(式中、R1、R2、R3、Ra〜Rf、A、及びZは、上記に定義される通りである)の化合物の、式VII:
R4OH VII
(ここで、R4は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、光延タイプ条件{例、三級ホスフィン(例、トリブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィン)、アゾジカルボン酸誘導体(例、アゾジカルボン酸ジエチル又は1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン)、及び適正な有機溶媒(例、ジクロロメタン又はトルエン)の存在下、周囲温度(例、25℃)と還流温度の間}での反応;
(h)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、上記に定義される式VIの化合物の、式VIII:
R4−L2 VIII
(式中、L2は、ハロ、アルカンスルホネート、ペルフルオロアルカンスルホネート、又はアレーンスルホネートのような脱離基を表し、R4は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、当業者に知られた条件での反応{例、R4が2−若しくは4−ピリジルを表す場合、好適な塩基(水素化ナトリウムのような)と適正な溶媒(N,N−ジメチルホルムアミドのような)の存在下、10℃と還流温度の間での反応};
(i)AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R22)−Z−(式中、−N(R22)−基は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表す式Iの化合物については、式IX:
【0043】
【化8】
【0044】
(式中、AaはC1-6アルキレンを表し、R1、R2、R3、R22、及びRa〜Rfは、上記に定義される通りである)の化合物の、式X:
R4−Z−L2 X
(式中、L2、R4、及びZは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下、40℃での反応;
(j)R2が−E−NH2を表す式Iの化合物については、式XI:
【0045】
【化9】
【0046】
(式中、R1、R3、R4、Ra〜Rf、A、B、及びEは、上記に定義される通りである)の対応化合物の、例えば、好適な触媒(例、パラジウム担持カーボン)と適正な溶媒(例、水−エタノール混合物)の存在下、好適な気圧での水素化による還元;
(k)R2が−E−N(R18)C(O)N(H)R20aを表す式Iの化合物については、R2が−E−N(R18)Hを表す式Iの対応化合物の、式XII:
R20aN=C=O XII
(式中、R20aは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な溶媒(例、ベンゼン)の存在下、周囲温度(例、25℃)での反応;
(l)R2が−E−N(H)[C(O)]2NH2を表す式Iの化合物については、R2が−E−NH2を表す式Iの対応化合物の、シュウ酸ジアミドとの、例えば、好適なカップリング剤(例、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド)、適正な活性化剤(例、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、好適な塩基(例、トリエチルアミン)、及び反応不活性有機溶媒(例、DMF)の存在下、−10℃と25℃の間での反応;
(m)R2が−E−N(R17)R18を表す(式中、R17とR18は上記に定義される通りであるが、但し、R17はHを表さない)式Iの化合物については、R2が−D−N(H)R18を表す式Iの対応化合物の、式XIII:
R17a−L3 XIII
(式中、R17aは、それがHを表さないことを除けば、上記に定義されるR17を表し、L3は、ハロ(例、クロロ又はブロモ)、p−ニトロフェノレート、C1-4アルコキシド、C1-4アルキルチオレート、−OC(O)R19a、−OC(O)OR19b、又は−OS(O)2R19cのような脱離基を表し、ここでR19a〜R19cは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、当業者によく知られている条件下での反応;
(n)R2が−E−OR16を表す(ここで、R16は、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表す)式Iの化合物については、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の、式XIV:
R16aOH XIV
(式中、R16aは、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表し、ここでHet8は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、光延タイプ条件下{即ち、例えば、トリフェニルホスフィン、アゾジカルボン酸誘導体(例、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン)、及び適正な有機溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下}、周囲温度(例、25℃)と還流温度の間での反応;
(o)R2が−E−OR16を表す(ここで、R16は、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表す)式Iの化合物については、式XV:
【0047】
【化10】
【0048】
(式中、L2、R1、R3、R4、Ra〜Rf、A、B、及びEは、上記に定義される通りである)の対応化合物の、上記に定義される式XIVの化合物との、例えば、ウィリアムソンタイプ条件下{即ち、適正な塩基(例、KOK又はNaH)と好適な有機溶媒(例、ジメチルスルホキシド又はDMF)の存在下}、周囲温度(例、25℃)と還流温度の間での反応;
(p)R2が−E−OR16を表す(ここで、R16は、上記に定義される通りであるが、但し、それはHを表さない)式Iの化合物については、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の、式XVI:
R16b−L4 XVI
(式中、R16bは、それがHを表さないことを除けば、上記に定義される通りであり、L4は、OH、ハロ、アルカンスルホネート、アレーンスルホネート、又は−OC(O)R19aのような脱離基を表し、ここでR19aは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、場合により、反応不活性有機溶媒(例、THF又はCH2Cl2)、好適な塩基(例、トリエチルアミン又はK2CO3)及び/又は好適なカップリング剤(例、場合により4−ジメチルアミノピリジンのような好適な触媒と組み合わせた、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド又は1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド)の存在下、室温と還流温度の間での反応{例えば、R16bが−C(O)R19aを表し、L4がOHを表す場合、この反応は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドのようなカップリング剤、4−(ジメチルアミノ)ピリジンのような適正な触媒、及び、THFのような溶媒の存在下、周囲温度(例、25℃)で行うことが可能である};
(q)R2がハロを表す式Iの化合物については、R2が−OHを表す式Iの対応化合物の、適正なハロゲン化剤を使用する置換(例えば、R2がフルオロを表す化合物については、三フッ化(ジエチルアミノ)イオウとの反応);
(r)式XVII:
【0049】
【化11】
【0050】
(式中、R2、R3、R4、Ra〜Rf、A、及びBは、上記に定義される通りである)の対応化合物の、式XVIII:
R1−L5 XVIII
{式中、L5は、ハロ、OH、アルカンスルホネート、パーフルオロアルカンスルホネート、アレーンスルホネート、イミダゾール、R25O−(ここで、R25は、例えばC1-10アルキル又はアリールを表し、該基は、場合により、1つ以上のハロ若しくはニトロ基により置換される)、−OC(O)R5a、−OC(O)OR7、又は−OS(O)2R9のような脱離基を表し、R1、R5a、R7、及びR9は、上記に定義される通りである}の化合物との、例えば、場合により、好適な溶媒(例、CHCl3、CH3CN、2−プロパノール、ジエチルエーテル、CH2Cl2、DMSO、DMF、THF、トルエン、又はこれらの混合物)及び/又は適正な塩基(例、K2CO3、ピリジン、又はトリエチルアミン)の存在下、−10℃と還流温度の間での反応;
(s)R1が、−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表す式Iの化合物については、式XIX:
【0051】
【化12】
【0052】
(式中、R2、R3、R4、Ra〜Rf、A、B、及びL5は、上記に定義される通りである)の化合物の、式XX:
R26−H XX
(式中、R26は、−XR7又は−N(R8)R5dを表し、R5d、R7、R8、及びXは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、上記(方法工程(r))に記載の条件下での反応;
(t)R1が−C(O)N(H)R8を表す式Iの化合物については、上記に定義される式XVIIの対応化合物の、式XXI:
R8−N=C=O XXI
(式中、R8は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、適正な有機溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下、0℃と還流温度の間での反応か、又は当業者に知られた条件下での固相合成による反応;
(u)R1がC1-12アルキル{該アルキル基は、C−2炭素(ビスピジン窒素に対する)においてOH又はN(H)R6で置換され、それ以外には場合により、R1について上記に特定される1つ以上のさらなる置換基で置換される}を表す式Iの化合物については、上記に定義される式XVIIの対応化合物の、式XXII:
【0053】
【化13】
【0054】
(式中、Yaは、O又はN(R6)を表し、R1aはC1-10アルキルを表し、場合により、R1について上記に特定される1つ以上の置換基で置換され、R6は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、式Iの化合物の製法について上記(方法工程(c))に記載される反応;
(v)R1が−C(O)OR7を表し、Ra及び/又はRbがC1-4アルキルを表す、式Iの化合物については、R1が−C(O)OR7を表し、Ra及びRbがHを表す、式Iの対応化合物の、式XXIII:
R27−L2 XXIII
(式中、R27はC1-4アルキルを表し、L2は上記に定義される通りである)の化合物の1つ以上の同等物との、適正な強塩基{即ち、該−C(O)OR7基を担う窒素に対してα位で3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン環を脱プロトン化することが可能な塩基(例、ブチルリチウム)}の存在下、例えば、好適な溶媒(例、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、THF、又はこれらの混合物)の存在下、−80℃と室温の間での反応;
(w)3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−窒素N−オキシド誘導体である式Iの化合物については、式Iの対応化合物の対応する3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素の、好適な酸化剤(例、mCPBA)の存在下、例えば、好適な有機溶媒(例、DCM)の存在下、0℃での酸化;
(x)C1-4アルキル四級アンモニウム塩誘導体である(ここで、該アルキル基は、3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素へ付く)式Iの化合物については、式Iの対応化合物の、上記に定義される式XXIIIの化合物との、3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素での、例えば、適正な有機溶媒(例、DMF)の存在下、室温での反応に続く、好適な対イオン提供物(例、NH4OAc)の存在下での精製(例えば、HPLCを使用する);
(y)当業者によく知られた技術を使用して、R4の1つの置換基を別の置換基へ変換すること;又は
(z)当業者によく知られた技術を使用して、1つのR1基を別の基へ変換すること。
【0055】
式IIの化合物は、式XXIV:
【0056】
【化14】
【0057】
(式中、Ra〜Rfは、上記に定義される通りである)の対応化合物の、上記に定義される式XVIIIの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成について上記(方法工程(r))に記載されるような反応により製造可能である。
【0058】
式IIIの化合物は、標準技術により製造可能である。例えば、式IIIの化合物は:
(1)Bが−Z−O−を表す場合、上記に定義される式VIIの化合物を、式XXV:
L1−Z−C(R2)(R3)−A−L1 XXV
(式中、R2、R3、A、Z、及びL1は、上記に定義される通りであり、2つのL1基は、同じでも異なっていてもよい)の化合物へカップリングすることにより;又は
(2)Bが−N(R22)−Z−(ここで、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し、R2とR3が一緒に=Oを表す場合、式XXVI:
R4−Z−N(H)R22 XXVI
(式中、R4、R22、及びZは、上記に定義される通りである)の化合物の、式XXVII:
L6−C(O)−A−L1 XXVII
(式中、L6は好適な脱離基(例、−OH又はハロ)を表し、AとL1は、上記に定義される通りである)の化合物へのカップリングにより;いずれの場合も、当業者によく知られた条件下で、製造可能である。
【0059】
AがC2アルキレンを表し、R2が−OR16を表す(ここで、R16は、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表す)式IIIの化合物は、他のやり方では、上記に定義される式XIVの化合物の、式XXVIII:
【0060】
【化15】
【0061】
(式中、R3、R4、R27、及びBは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、炭酸カリウム)と適正な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下、周囲温度(例、25℃)と還流温度の間での反応と、それに続き、当業者によく知られた条件下で、エステル官能基を−CH2−L1基(ここでL1は、上記に定義される通りである)へ変換することにより製造可能である。
【0062】
AがC2-6アルキレンを表す式IIIの化合物は、式XXIX:
【0063】
【化16】
【0064】
(式中、Abは、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し、R2、R3、R4、及びBは、上記に定義される通りである)の対応化合物の、適正な溶媒(例、ジエチルエーテル、THF、又はそれらの混合物)の存在下、好適なボラン又はボラン−ルイス塩基錯体(例、硫化ボラン−ジメチル)を用いた還元と、それに続き、当業者に知られた条件下で、生じたボラン付加物を好適な酸化剤(例、過ホウ酸ナトリウム)で酸化してから、生じたOH基をL1基へ変換することにより製造可能である。
【0065】
AがC1-6アルキレンを表し、Bが−Z−N(R22)−を表す(後者の場合は、Zが、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)式IIIの化合物は、上記に定義される式VIIIの化合物を、式XXX:
HN(R22)−Z−C(R2)(R3)−Aa−OH XXX
(式中、Aa、Z、R2、R3、及びR22は、上記に定義される通りである)の化合物と、例えば、場合により、好適な溶媒及び/又は適正な塩基の存在下、室温と還流温度の間でカップリングし、それに続き、当業者に知られた条件下で、OH基をL1基へ変換することにより製造可能である。
【0066】
Bが−Z−S(O)−又は−Z−S(O)2−を表す式IIIの化合物は、Bが−Z−S−を表す(ここで、Zは上記に定義される通りである)式IIIの対応化合物の、適正量の好適な酸化剤(例、mCPBA)と適正な有機溶媒の存在下での酸化により製造可能である。
【0067】
式Vの化合物は、当業者によく知られている技術に従って製造可能である。例えば、式Vの化合物は:
(1)Bが−CH2O−を表し、YがOを表す場合、上記に定義される式VIIの化合物の、式XXXI:
【0068】
【化17】
【0069】
(式中、R3とL2は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、炭酸カリウム又はNaOH)と適正な有機溶媒(例、アセトニトリル又はトルエン/水)の存在下、上昇温度(例、60℃と還流温度の間)での反応、又は先行技術に記載される他のやり方により、製造可能であり;
(2)R3がHを表し、Bが、直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R22)−、−Z−S(O)n−、又は−Z−O−を表し(ここでは、いずれの場合も、Z基は、R3を担う炭素原子へ付くC1-4アルキレンを表す)、そしてYがOを表す場合、式XXXIIA若しくはXXXIIB:
【0070】
【化18】
【0071】
{式中、Baは、−Za−N(R22)−、−Za−S(O)n−、又は−Za−O−を表し(ここでは、いずれの場合も、Zaは、直接の結合、又は、R3を担う炭素原子へ付くC1-3アルキレンを表す)、Bbは、直接の結合又はC1-4アルキレンを表し、そして、R4、R22、及びnは、上記に定義される通りである}の化合物の、例えば、好適な還元剤(例、NaBH4)と適正な有機溶媒(例、THF)の存在下、−15℃と室温の間での還元とそれに続いて、生じた中間体において、例えば、好適な塩基(例、炭酸カリウム)と適正な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下、室温での内部置換反応により製造可能であり;
(3)Bが、直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R22)−、−Z−S(O)2−、又は−Z−O−を表し(ここでは、いずれの場合も、Z基は、R3を担う炭素原子へ付くC1-4アルキレンを表す)、そしてYがOを表す場合、式XXXIIIA若しくはXXXIIIB:
【0072】
【化19】
【0073】
(式中、R3、R4、及びBbは、上記に定義される通りであり、そしてBaは、nが2を表すことを除けば、上記に定義される通りである)の化合物の、好適な酸化剤(例、mCPBA)の存在下、例えば、好適な有機溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下での還流による酸化により製造可能であり;又は
(4)Bが−Z−O−を表し(ここでは、Z基は、R3を担う炭素原子へ付くC1-4アルキレンを表す)、そしてYが−N(R17)を表す(ここで、R17は、−C(O)OR19b又は−S(O)2R19cを表す)場合、式XXXIV:
【0074】
【化20】
【0075】
(式中、R17bは、−C(O)OR19b又は−S(O)2R19cを表し、ZbはC1-4アルキレンを表し、そして、R3、R4、R19b、R19c、及びL2は、上記に定義される通りである)の化合物の、例えば、好適な塩基(例、水酸化ナトリウム)、適正な溶媒(例、ジクロロメタン、水、又はそれらの混合物)、及び、必要ならば、(硫酸水素テトラブチルアンモニウムのような)相転移触媒の存在下、0℃と還流温度の間での環化により製造可能である。
【0076】
式VI、IX、XI、及びXVの化合物は、式Iの化合物に類似したやり方で製造可能である(例えば、方法工程(a)〜(c)を参照のこと)。
式XIの化合物は、他のやり方では、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の、式XXXV:
R28S(O)2Cl XXXV
{式中、R28は、C1-4アルキル又はアリール(この2つの基は、場合により、C1-4アルキル、ハロ、及びニトロから選択される1つ以上の置換基により置換される)を表す}の化合物との、例えば、好適な溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下、−10℃と25℃の間での反応、とそれに続く、好適なアジドイオンの供給物(例、アジ化ナトリウム)との、例えば、適正な溶媒(例、N,N−ジメチルホルムアミド)と好適な塩基(例、炭酸水素ナトリウム)の存在下、周囲温度と還流温度の間での反応により製造可能である。
【0077】
式XIの化合物はまた、上記に定義される式IIの化合物の、式XXXVI:
【0078】
【化21】
【0079】
(式中、R3、R4、A、B、E、及びL2は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、式Iの化合物の合成についての上記の記載(方法工程(a))に類似した条件下での反応により製造可能である。
【0080】
式XVの化合物は、他のやり方では、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の−OH基を、当業者に知られている条件下で、L2基に置き換えることにより製造可能である。
【0081】
式XVIIの化合物は、上記に定義される式XXIVの対応化合物の、上記に定義される式IIIの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成についての上記の記載(方法工程(a))に類似した条件下での反応により製造可能である。
【0082】
AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式XVIIの化合物は、上記に定義される式XXIVの対応化合物の、上記に定義される式IVの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成について上記に記載されるような反応(方法工程(b))により製造可能である。
【0083】
AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R17を表す式XVIIの化合物は、上記に定義される式XXIVの対応化合物の、上記に定義される式Vの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成について上記に記載されるような反応(方法工程(c))により製造可能である。
【0084】
式XIXの化合物は、上記に定義される式IIの対応化合物の、式XXXVII:
L5−C(O)−L5 XXXVII
(式中、L5は上記に定義される通りであり、ここで2つのL5基は、同じであっても異なっていてもよい)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、トリエチルアミン又は炭酸カリウム)と適正な有機溶媒(例、トルエン又はジクロロメタン)の存在下、0℃と還流温度の間での反応により製造可能である。
【0085】
RaとRbがともにHを表す式XXIVの化合物は、式XXXVIII:
【0086】
【化22】
【0087】
(式中、Rc〜Rfは、上記に定義される通りである)の対応化合物又はそのN−保護化誘導体の、例えば、好適な還元剤(例、LiAlH4)と適正な有機溶媒(例、THF)の存在下、室温と還流温度の間での還元により製造可能である。
【0088】
RaとRbがともにHを表す式XXIVの化合物は、他のやり方では、式XXXIX:
【0089】
【化23】
【0090】
(式中、Rc〜RfとL2は、上記に定義される通りである)の対応化合物又はそのN−保護化誘導体の、アンモニア又はその保護化誘導体(例、ベンジルアミン)との、例えば、国際特許出願WO96/07656号(この文献の開示は本明細書に援用される)に記載の条件{例えば、好適な溶媒(例、低級アルキルアルコール(メタノールのような)又はDMF)の存在下、室温と還流温度の間}での反応により製造可能である。
【0091】
RcとRdがともにメチルを表し、Ra、Rb、Re、及びRfがすべてHを表す式XXIVの化合物は、他のやり方では、J. Org. Chem. 61, 8897 (1996)(この文献の開示は本明細書に援用される)に記載の方法に従って製造可能である。
【0092】
BがC1-4アルキレンを表す式XXIXの化合物は、式XL:
【0093】
【化24】
【0094】
(式中、BcはC1-4アルキレンを表し、Halは、クロロ、ブロモ、又はヨードを表し、そしてAb、R2、及びR3は、上記に定義される通りである)の化合物を、上記に定義される式VIIIの化合物と、例えば、好適な亜鉛(II)塩(例、無水ZnBr2)、適正な触媒(例、Pd(PPh3)4又はNi(PPh3)4)、及び不活性有機溶媒(例、THF、トルエン、又はジエチルエーテル)の存在下、−25℃と室温の間でカップリングすることによって製造可能である。
【0095】
式XXXVIの化合物は、式XIの化合物に類似したやり方で(即ち、対応するアルコールから)製造可能である。
RcとRdがいずれもHを表す式XXXVIIIの化合物は、式XLI:
【0096】
【化25】
【0097】
の対応化合物、又はそのN−保護化若しくはN,N'−二保護化誘導体の、例えば、J. Heterocyclic Chem. 20, 321 (1983)(この文献の開示は本明細書に援用される)に記載のような還元{例えば、好適な触媒(例、パラジウム担持カーボン)と好適な溶媒(例、氷酢酸)の存在下、上昇気圧(例、25〜35kPa)での水素化}により製造可能である。
【0098】
式XXXVIIIの化合物は、他のやり方では、式XLIIA若しくはXLIIB:
【0099】
【化26】
【0100】
(式中、L7は脱離基(ハロ又は−OHのような)を表し、Rc〜Rfは、上記に定義される通りである)の化合物、又はそのN−保護化誘導体を、アンモニア又はその保護化誘導体(例、ベンジルアミン)と、例えば、当業者によく知られている条件下でカップリングすること{例えば、反応体が式XLIIBの化合物である場合、反応は、好適な溶媒(THFのような)の存在下、室温と還流温度の間で行うことが可能である}に次いで、生じたアミド中間体を、当業者によく知られている条件下で環化すること(例えば、SOCl2のような脱水剤との反応による)によって製造可能である。
【0101】
式XXXVIIIの化合物はまた、式XLIII:
【0102】
【化27】
【0103】
{式中、L8は、好適な脱離基(低級アルコキシ(例、メトキシ)又はシアノのような)を表し、R29a〜R29cは、独立して、C1-6アルキル又はフェニルを表し、RxはRe又はRfを表し、Ryは(適宜)Rf又はReを表し、そして、ReとRfは上記に定義される通りである}の化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体の、式XLIV:
【0104】
【化28】
【0105】
(式中、RcとRdは上記に定義される通りである)の化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体との、例えば、国際特許出願WO97/11945号と Tetrahedron 41 (17), 3529 (1985)(これらの文献の開示は本明細書に援用される)の記載に同一であるか又は類似した条件下での{例えば、好適な溶媒(例、ジクロロメタン)と適正な触媒(例、トリフルオロ酢酸のような酸、又はフッ化テトラブチルアンモニウム若しくはフッ化銀のようなフッ素イオンの供給物)の存在下、室温と還流温度の間での}反応により製造可能である。
【0106】
式XXXIXの化合物は、式XLV:
【0107】
【化29】
【0108】
(式中、R27、Rc、及びRdは、上記に定義される通りである)の化合物のような、マレイン酸のジエステルの、式XLVI:
H2N−CH(Rx)−C(O)OH XLVI
(式中、Rxは上記に定義される通りである)の化合物との、式XLVII:
RyCHO XLVII
(式中、Ryは上記に定義される通りである)の化合物の存在下での、例えば、国際特許出願WO96/07656号とWO95/15327号(これらの文献の開示は本明細書に援用される)の記載に同一であるか又は類似した条件下での反応と、それに続く、生じた中間体中の2つの−C(O)OR27基を、当業者によく知られている条件の下で−CH2−L2基へ変換することによって製造可能である。
【0109】
式XLIの化合物は、式XLVIIIA若しくはXLVIIIB:
【0110】
【化30】
【0111】
(式中、Re、Rf、及びL7は、上記に定義される通りである)の化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体を、アンモニア又はその保護化誘導体(例、ベンジルアミン)と、例えば、式XXXVIIIの化合物の製造に関して本明細書に記載される条件の下でカップリングし、それに続き、生じたアミド中間体を、当業者に知られている条件下で環化することによって製造可能である。
【0112】
式XLIIAの化合物は、式XLVの対応化合物を:
(1)上記に定義される式XLIIIの化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体と、例えば、式XXXVIIIの化合物の製造に関して上記に記載の条件下で反応させ、それに続き、生じた中間体中の2つの−C(O)OR27基を、当業者によく知られた条件の下で−C(O)L7基へ変換すること(例えば、L7がOHを表す式XLIIAの化合物については、アルカリ金属塩基(KOHのような)と好適な溶媒(例、エタノール、水、又はそれらの混合物)の存在下での加水分解);又は
(2)上記に定義される式XLVIの化合物と、上記に定義される式XLVIIの化合物の存在下で、例えば、式XXXIXの化合物の製造に関して上記に記載の条件下で反応させ、それに続き、生じた中間体中の2つの−C(O)OR27基を、当業者によく知られた条件の下で−C(O)L7基へ変換すること、
のいずれかによって製造可能である。
【0113】
式XLIIBの化合物は、式XLIX:
【0114】
【化31】
【0115】
(式中、RcとRdは、上記に定義される通りである)の対応化合物の:
(1)上記に定義される式XLIIIの化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体との、例えば、式XXXVIIIの化合物の製造に関して上記に記載の条件下での反応;又は
(2)上記に定義される式XLVIの化合物との、上記に定義される式XLVIIの化合物の存在下での、例えば、式XXXIXの化合物の製造に関して上記に記載の条件下での反応、のいずれかにより製造可能である。
【0116】
式XLIIBの化合物は、他のやり方では、L7がOHを表す式XLIIAの対応化合物の、例えば、当業者によく知られた条件下での環化により{例、好適な溶媒(THFのような)の存在下、脱水剤(N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミドのような)との反応により}製造可能である。
【0117】
式XLIIIの化合物は、式L:
【0118】
【化32】
【0119】
(式中、RxとR29a〜R29cは、上記に定義される通りである)の対応化合物、又はそのN−保護化(例、N−ベンジル)誘導体の、メタノールのような低級アルキルアルコール{L8が低級アルコキシを表す式XLIIIの化合物を生成するためには、例えば、国際特許出願WO97/11945号の記載に同一であるか又は類似した条件下(例、水の存在下、0℃と室温の間)で}、又はシアン化カリウムのようなシアンイオン供給物{L8がシアノを表す式XLIIIの化合物を生成するためには、例えば、Tetrahedron 41 (17), 3529 (1985) の記載に同一であるか又は類似した条件下で}のいずれか一方の存在下での、上記に定義される式XLVIIの化合物との反応により製造可能である。
【0120】
式XLVIIIA及びXLVIIIBの化合物は、例えば、J. Heterocyclic Chem. 20, 321 (1983) に記載の方法に従って、既知の技術により製造可能である。
式Lの化合物は、例えば、国際特許出願WO97/11945号に記載の方法に従って、既知の技術により製造可能である。
【0121】
式IV、VII、VIII、X、XII、XIII、XIV、XVI、XVIII、XX、XXI、XXII、XXIII、XXV、XXVI、XXVII、XXVIII、XXX、XXXI、XXXIIA、XXXIIB、XXXIIIA、XXXIIIB、XXXIV、XXXV、XXXVII、XL、XLIV、XLV、XLVI、XLVII、XLIXの化合物とその誘導体は、市販品を利用可能である、文献に知られている、又は、本明細書に記載の方法に類似してか、又は、適正な試薬及び反応条件を使用して、容易に利用可能な出発材料から、標準技術に従って、通常の合成法により入手可能である。例えば、式Iの化合物を与える諸変換(例、方法工程(d)、(e)、(f)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)、(o)、(p)、(q)、(v)、(y)、及び(z))は、適宜、式Iの化合物の合成において有用である他の中間体を与えるために、本明細書に開示される中間化合物(例、式II、VI、IX、XI、XV、XVII、及びXIXの化合物)に対して行うことが可能である。
【0122】
本明細書に定義される化合物中の、アリール(例、フェニル)及び(適宜)へテロ環式基の置換基は、当業者によく知られた技術を使用して、他の特許請求される置換基へ変換することが可能である。例えば、ヒドロキシはアルコキシ基へ変換可能であり、フェニルはハロゲン化してハロフェニルを与えることが可能であり、ニトロは還元してアミノを与えることが可能であり、ハロはシアノに置き換えることが可能である、など。
【0123】
当業者はまた、式Iの特定化合物内での様々な標準置換基若しくは官能基の相互変換及び転換が式Iの他の化合物を提供することを理解されよう。例えば、カルボニルはヒドロキシ又はアルキレンへ還元することが可能であり、ヒドロキシはハロへ変換することが可能である。
【0124】
本発明の化合物は、通常技術を使用して、その反応混合物から単離することが可能である。
当業者には、上記に記載の方法において、中間化合物の官能基が保護基により保護化される場合があるか、又は保護化される必要がある場合があることが理解されよう。
【0125】
保護化することが望ましい官能基には、ヒドロキシ、アミノ、及びカルボン酸が含まれる。ヒドロキシに適した保護基には、トリアルキリシリル及びジアリールアルキルシリル基(例、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル、及びアルキルカルボニル基(例、メチル−及びエチルカルボニル基)が含まれる。アミノに適した保護基には、ベンジル、スルホンアミド(例、ベンゼンスルホンアミド)、tert−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルが含まれる。アミジノ及びグアニジノに適した保護基には、ベンジルオキシカルボニルが含まれる。カルボン酸に適した保護基には、C1-6アルキル若しくはベンジルのエステルが含まれる。
【0126】
官能基の保護化及び脱保護化は、上記に記載のどの反応工程の前か後に起こってよい。
保護基は、当業者によく知られていて、上記に記載のような技術に従って外すことが可能である。
【0127】
保護基の使用は、「有機化学の保護基」J. W. F. McOmie 編、プレナム・プレス(1973年)と「有機合成の保護基」第3版、T. W. Greene と P. G. M. Wutz、ウィリー・インターサイエンス(1999年)に詳しく記載されている。
【0128】
当業者は、本発明の化合物を、他の、ある場合には、より簡便なやり方で入手するには、本明細書に記載の個別の方法工程を異なった順序で行ってもよい及び/又は個別の反応を全体経路の異なる段階で行ってもよい(即ち、上記の特定の反応に関連したものとは異なる中間体へ種々の置換基を加えてもよい及び/又は、それに化学変換を行ってもよい)ことを理解されよう。このことは、とりわけ、特定の基質中に存在する他の官能基の性質、主要な中間体の利用可能性、及び、(あるならば)採用される保護基戦略のような要因に依存する。関与する化学のタイプが、前記合成工程において使用される試薬の選択、利用される保護基の必要性及びタイプ、及び、合成を達成するための順序に影響を及ぼすのは明らかである。
【0129】
最終の脱保護化段階に先立って作製される場合がある、式Iの化合物のある保護化誘導体が、そのままでは薬理活性を保有しない場合があるが、非経口的若しくは経口的に投与され、その後で体内で代謝され、薬理学的に活性である本発明の化合物を形成する場合があることもまた、当業者に理解されよう。故に、そのような誘導体は「プロドラッグ」として記載される場合がある。さらに、式Iのある化合物は、式Iの他の化合物のプロドラッグとして作用する場合がある。
【0130】
式Iの化合物のすべてのプロドラッグは、本発明の範囲内に含まれる。
当業者はまた、式Iのある化合物が式Iのある他の化合物の合成における中間体として有用であることも理解されよう。
【0131】
上記に言及される中間体のいくつかは新規である。従って、本発明のさらなる側面によれば:(a)上記に定義される式IIの化合物{但し、Ra〜RfがすべてHを表す場合、そのときR1は、(i)場合により、アリール若しくはHet1により置換されるC1-12アルキル、(ii)−C(O)−(場合により置換されるアリール)、又は(iii)tert−ブチルオキシカルボニルのいずれも表さない}、又はその保護化誘導体;(b)上記に定義される式VIの化合物、又はその保護化誘導体;(c)上記に定義される式IXの化合物、又はその保護化誘導体;(d)上記に定義される式XIの化合物、又はその保護化誘導体;(e)上記に定義される式XVの化合物、又はその保護化誘導体;(f)上記に定義される式XVIIの化合物{但し、BがZを表す場合、そのときR2は、−E−O−(場合により置換されるアリール)を表す}、又はその保護化誘導体;及び、(g)上記に定義される式XIXの化合物、又はその保護化誘導体が提供される。
【0132】
言及され得る式IIの化合物には:
(a)R1が−C(O)XR7を表す場合、そのとき:
R7が未置換C1-12アルキルを表さず;
R7がアリールを表し;
XがSを表す;
(b)Ra〜RfがすべてHを表す場合、そのときR1が下記の(i)〜(vii)を表さない:
(i)−C(O)XR7;
(ii)未置換、直鎖、又は分岐鎖C1-4アルキル;
(iii)未置換の直鎖若しくは分岐鎖C1-5アルキル;
(iv)フェニル(この後者の基は、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、又はメトキシにより単置換若しくは二置換される)により置換される直鎖若しくは分岐鎖C1-4アルキル;
(v)フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、又はフェニル(この後者の基は、1又は2つのメトキシ基により置換される)の1つにより置換される直鎖若しくは分岐鎖C1-4アルキル;
(vi)フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、又はフェニルの1つにより置換される直鎖若しくは分岐鎖C1-4アルキル;
(vii)ハロ、メチル、メトキシ、又はアリールにより置換される直鎖若しくは分岐鎖C1-4アルキル;
(c)R1が:
(i)Het2、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、未置換、環式、又は一部環式/非環式C4-12アルキル、又は、
ハロ、
シアノ、
ニトロ、
フェニル{この後者の基は、場合により、−OH、シアノ、ニトロ、C2-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C2-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換されてはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pにより置換される}、
ナフチル{この後者の基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換されてはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基により置換される}、
Het1、
−C(O)R5a、
−OR5b、
−N(R6)R5c、
−C(O)XR7、
−C(O)N(R8)R5d、及び
−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により、
置換されるか又は終結されるC1-4アルキル、又は、場合により、それにより置換される及び/又は終結されるC5-12アルキル;
(ii)Het2、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、未置換、環式、又は一部環式/非環式C4-12アルキル、又は、
シアノ、
ニトロ、
フェニル{この後者の基は、場合により、−OH、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C2-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換されてはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pにより置換される}、
ナフチル{この後者の基は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換されてはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基により置換される}、
Het1、
−C(O)R5a、
−OR5b、
−N(R6)R5c、
−C(O)XR7、
−C(O)N(R8)R5d、及び
−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により、
置換されるか又は終結されるC1-5アルキル、又は、場合により、それにより置換される及び/又は終結されるC6-12アルキル;
(iii)Het2、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、未置換、環式、又は一部環式/非環式C4-12アルキル、又は、ハロ、シアノ、ニトロ、Het1、−C(O)R5a、OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により、置換されるか又は終結されるC1-4アルキル、又は、場合により、それにより置換される及び/又は終結されるC5-12アルキル;
(iv)Het2、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、未置換、環式、又は一部環式/非環式C4-12アルキル、又は、シアノ、ニトロ、Het1、−C(O)R5a、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、−S(O)2R9、及び−OR5b{式中、R5bは、H、C2-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het3、及び−NHC(O)R10から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4を表す}から選択される1つ以上の基により、置換されるか又は終結されるC1-5アルキル、又は、場合により、それにより置換される及び/又は終結されるC6-12アルキル;
のような化合物が含まれる。
【0133】
言及され得る式XVIIの化合物には:
(a)Ra〜RfがすべてHを表し、−A−C(R2)(R3)−B−基がC1-4アルキレンを表す場合、そのときR4が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、又はメトキシの1つにより単置換若しくは二置換されるフェニル基を表さないもの;
(b)Ra〜RfがすべてHを表し、−A−C(R2)(R3)−B−基がC1-5アルキレン、又はハロにより置換されるC1-4アルキレンを表す場合、そのときR4が、メトキシにより単置換若しくは二置換されるフェニル基を表さないもの;
(c)R4が、ナフチル又はHet13を表し、該基のいずれもが、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、−S(O)2N(R24n)R24p、及び(Het13の場合のみ)オキソから選択される1つ以上の置換基により置換されているか、又はR4が、−OH、シアノ、ニトロ、(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)C2-6アルキル、C2-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基により置換されるフェニルを表す;
ような化合物が含まれる。
【0134】
(医学及び製剤的使用)
本発明の化合物は、それらが薬理活性を保有するので、有用である。故に、それらは、医薬品として適応される。
【0135】
従って、本発明のさらなる側面によれば、医薬品としての使用のための本発明の化合物が提供される。
特に、本発明の化合物は、例えば、以下に記載される試験において明示される、心筋の電気生理学的活性を示す。
【0136】
このように、本発明の化合物は、不整脈、特に心房性及び心室性不整脈の予防及び治療の両方に有用であると期待される。
このように、本発明の化合物は、心疾患の治療若しくは予防、又は、虚血性心疾患、突然心臓発作、心筋梗塞、心不全、心臓外科手術、及び血栓塞栓障害を含む、不整脈が主要な役割を担うと考えられている心疾患に関連した適応症において適応される。
【0137】
不整脈の治療において、本発明の化合物は、心臓の再分極を選択的に遅延させ、それによりQT間隔を延長させ、特に、クラスIII活性を示すことが見出された。本発明の化合物は、不整脈の治療において、特にクラスIII活性を示すことが見出されたが、その作用の様式は、必ずしもこのクラスに制限されない。
【0138】
本発明のさらなる側面によれば、不整脈の治療の方法が提供され、この方法は、そのような状態に罹患しているか、又はそれに罹患しやすい人への、本発明の化合物の治療有効量の投与を含む。
【0139】
(医薬調製物)
本発明の化合物は、通常、製剤的に許容される剤形において、フリー塩基か又は無毒の有機若しくは無機酸付加塩のいずれかとして有効成分を含んでなる医薬調製物の形態で、経口、皮下、静脈内、動脈内、経皮、鼻腔内、吸入によるか、又は他の非経口経路により投与される。治療される障害及び患者、並びに、投与の経路に依存して、該組成物は、様々な用量で投与することが可能である。
【0140】
本発明の化合物はまた、不整脈及び/又は他の心臓血管障害の治療に有用な他の薬物とともに組み合わせてもよい。
従って、本発明のさらなる側面によれば、製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と混合して本発明の化合物を含む医薬製剤が提供される。
【0141】
ヒトの治療的処置における本発明の化合物の好適な1日用量は、経口投与では約0.005〜25.0mg/kg体重であり、非経口投与では約0.005〜10.0mg/kg体重である。ヒトの治療的処置における本発明の化合物の好ましい1日用量の範囲は、経口投与では約0.005〜10.0mg/kg体重であり、非経口投与では約0.005〜5.0mg/kg体重である。
【0142】
本発明の化合物は、心不整脈に対して有効であるという利点を有する。
本発明の化合物はまた、先行技術において知られている化合物よりも、より有効であり、より毒性が少なく、より広範囲の活性(クラスI、クラスII、クラスIII及び/又はクラスIV活性の任意の組み合わせ(特に、クラスIII活性にクラスI及び/又はクラスIV活性が加わること)を含む)を有し、より強力であり、より長く作用し、より副作用を生じず(例えば、多形性心室頻拍のような催不整脈の発症が低い)、より容易に吸収される可能性があるか、又は他の有用な薬理学的特性を有する可能性があるという利点を有するだろう。
【0143】
(生物学的試験)
試験A
麻酔モルモットにおける一次電気生理学的効果
体重660〜1100gのモルモットを使用した。動物は、実験の少なくとも1週間前から収容し、その期間、食事及び水道水を自由に摂らせた。
【0144】
ペントバルビタール(40〜50mg/kg)の腹腔内注射により麻酔を導入し、頚動脈(血圧記録及び血液採取用)と頚静脈(薬物注入用)へカテーテルを導入した。ECG(第II誘導)を記録するために四肢に針電極を設置した。直腸にサーミスタを設置し、動物を加温パッド上に置き、37.5と38.5℃の間の直腸温へセットした。
【0145】
気管切開を実施し、小動物用ベンチレータの使用により、動物を人工的に室内空気と換気させ、血液ガスをその生物種の正常範囲内に保った。自律性の影響を抑制するために、両方の迷走神経を頚部で切断し、実験開始の15分前に0.5mg/kgのプロプラノロールを静脈内投与した。
【0146】
左心室の心外膜を左側開胸術により露出させ、単相性活動電位(MAP)の記録用のカスタム設計された吸引電極を左心室のフリー壁へ適用した。この電極を、許容されるシグナルが記録され得る限り、ある位置に保ったが、そうでなければ、新しい位置へ移動させた。ペーシング用の双極電極を左心房へクリップ留めした。カスタムメイドの定電流刺激装置を用いてペーシング(2ms間隔、拡張閾値2回)を実施した。試験を通して、5分につき1分の間、正常な洞速度よりやや高めの脈拍数で心臓をペーシングした。
【0147】
血圧、MAPシグナル、及び第II誘導ECGを、Mingographインクジェット記録計(ジーメンス−エレマ、スウェーデン)に記録した。各ペーシング系列の最終10秒間と後続する1分の洞リズムの最終10秒間、すべてのシグナルをPCに回収した(サンプリング振動数:1000Hz)。実験動物において測定される生理学的シグナルの獲得及び分析のために開発されたカスタムメイドプログラムを使用して、このシグナルを処理した(Axenborg と Hirsch, Comput. Methods Programs Biomed. 41, 55 (1993) を参照のこと)。
【0148】
この試験法は、ペーシングと洞リズムの両方の間で、5分離れた2回の基底対照レコーディングを取ることから構成された。第二の対照レコーディングの後で、試験物質の初回量を、30秒間、頚静脈カテーテルへ0.2mLの量で注入した。3分後、ペーシングを開始し、新たなレコーディングをした。先の投薬から5分後に、試験物質の次回量を投与した。各実験の間、6〜10回の連続投薬をした。
【0149】
データ解析
この解析において測定される数多くの変数のなかで、活性化合物の比較及び選択に最も重要なものとして三つを選択した。選択された三つの変数は、ペーシング間の75%再分極でのMAP時間、ペーシング間の房室(AV)伝導時間(心房性ペース脈拍と心室性MAPの開始との間の間隔として定義される)、及び心拍数(洞リズム間のRR間隔として定義される)であった。収縮期及び拡張期の血圧を測定し、麻酔された動物の血行力学状態を判定した。さらに、不整脈及び/又は形態学的変化についてECGをチェックした。
【0150】
二回の対照レコーディングの平均を0へセットし、試験物質の連続投与後に記録された効果をこの値からの変化比率として表した。これらの比率値を、各レコーディング前に投与された累積量に対してプロットすることによって、用量応答曲線を作成することが可能になった。このようにして、各実験から3種の用量応答曲線を作成した。1つはMAP時間、1つはAV伝導時間、そして1つは洞振動数(RR間隔)についてである。試験物質を用いて実施したすべての実験の平均曲線を算出し、この平均曲線から効力値を導いた。これらの実験でのあらゆる用量応答曲線は、得られるデータ点を線でつないで作成した。検討下の薬剤のクラスIII電気生理学的効力を評価するための指標として、MAP時間をベースラインから10%延長させる累積用量(D10)を使用した。
【0151】
試験B
遅延整流K電流のブロッカーを検出するモデルとしてのグルココルチコイド処置マウス線維芽細胞
グルココルチコイド処置マウス線維芽細胞の膜電位変化に基づいた、マイクロ滴定プレートベースのスクリーニング法を使用して、Kチャネル遮断のIC50を決定した。蛍光レーザー造影プレートリーダー(FLIPR)を使用して信頼性をもって検出可能である、ビスオキソノール色素であるDiBac4(3)の蛍光を使用して、グルココルチコイド処置マウス線維芽細胞の膜電位を測定した。グルココルチコイドのデキサメサゾン(5μM)への24時間曝露により、マウス線維芽細胞において遅延整流カリウムチャネルの発現を誘導した。上記カリウムチャネルの遮断は、線維芽細胞を脱分極させ、DiBac4(3)の増加した蛍光をもたらす。
【0152】
マウスltk線維芽細胞(L細胞)は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC,マナッサス、バージニア州)から購入し、胎仔ウシ血清(5% 容積/容積)、ペニシリン(500ユニット/mL)、ストレプトマイシン(500μg/mL)及びL−アラニン−L−グルタミン(0.862mg/mL)を補充したダルベッコ改良イーグル培地において培養した。この細胞は、トリプシン(0.5mg/mL カルシウム(−)リン酸緩衝化生理食塩水、ギブコBRL)を使用して、3〜4日ごとに継代した。実験に先立つ3日前に、細胞懸濁液をピペットで出して、底が透明な、黒いプラスチックの96穴プレート(コスター)へ、25,000細胞/ウェルで入れた。
【0153】
蛍光プローブDiBac4(3)(Dibac モレキュラー・プローブ)を使用して、膜電位を測定した。DiBac4(3)は、488nMで最大吸光し、513nMで発光する。DiBac4(3)はビスオキソノールであり、従ってpH7では陰性に帯電する。その陰電荷のために、DiBac4(3)の膜内外の分布は、その膜内外電位に依存する。つまり、細胞が脱分極する(即ち、細胞の内側が細胞の外側に比べてより陰性でなくなる)と、細胞の内側のDiBac4(3)濃度が静電力のために増加する。細胞の内側で、DiBac4(3)分子が脂質及びタンパク質へ結合し得ると、それが蛍光放射の増加を引き起こす。このように、脱分極は、DiBac4(3)蛍光の増加に反映される。DiBac4(3)蛍光の変化は、FLIPRにより検出した。
【0154】
各実験に先立って、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)において該細胞を4回洗浄し、培養基をすべて除去した。次いで、35℃で、この細胞を5μM DiBac4(3)(PBSの180μl中)で処置した。安定な蛍光に達したならば(通常、10分後)、FLIPRの内部96穴ピペッティングシステムを使用して、試験物質の20μLを加えた。次いで、さらに10分間、20秒ごとに、蛍光測定を行った。遅延整流カリウムチャネル伝導とDiBac4(3)蛍光の両方の温度感受性が高いため、すべての実験を35℃で行った。試験物質は、5μM DiBac4(3)を含有するPBSにおいて、第二の96穴プレート中で調製した。実験中に添加されることで試験物質は10倍希釈されるため、試験物質の濃度は、実験で所望される濃度の10倍に調製した。陽性対照として、つまり蛍光の最大増加を決定するために、ドフェチリド(dofetilide)(10μM)を使用した。
【0155】
IC50値を決定するために使用される曲線適合化は、グラフパッド(Graphpad)・プリズム・プログラム(グラフパッド・ソフトウェア社、サンディエゴ、カリフォルニア州)を用いて実施した。
【0156】
試験C
試験化合物の代謝安定性
式Iの化合物の代謝安定性を決定するために、in vitro スクリーニングを設定した。
【0157】
補因子としてNADPHを含む、イヌ、ヒト、ウサギ、及びラット由来の肝臓S−9分画を使用した。アッセイ条件は以下の通りであった:S−9(3mg/mL)、NADPH(0.83mM)、トリス−HCl緩衝液(50mM,pH7.4)、及び試験化合物 10μM。
【0158】
反応は、試験化合物の添加により開始し、0、1、5、15及び30分後にサンプルのpHを10より高くする(NaOH;1mM)ことによって止めた。溶媒抽出後、LC(蛍光/UV検出)により、内部標準に対して試験化合物の濃度を測定した。
【0159】
30分後に残存する試験化合物の比率(そして、それによりt1/2)を算出し、代謝安定性についての尺度として使用した。
本発明を以下の実施例により説明する。
【0160】
(実施例)
一般的な実験法
質量スペクトルは、以下の機器の1つで記録した:パーキンエルマーSciX API 150ex分光計;VG Quattro IIトリプル四重極;VG Platform II単一四重極;又はMicromass Platform LCZ単一四重極質量分析計(後者の三つの機器には、空気支援エレクトロスプレーインターフェース(LC−MC)が付いている)。1H NMR及び13C NMRの測定は、BRUKER ACP 300と、Varian 300、400及び500分光計(それぞれ300、400及び500MHzの1H振動数と、それぞれ75.5、100.6及び125.7MHzの13C振動数で作動する)で実施した。他のやり方では、BRUKER ACE 200分光計を用いて50.3MHzの振動数で13C NMRの測定を実施した。
【0161】
ロータマーは、スペクトルの解釈の容易さに依存して、スペクトルにおいて表示する場合もあれば、表示しない場合もある。他に断らなければ、化学シフトは、溶媒を内部標準として、ppmで示す。
【0162】
中間体の合成
以下の中間体は市販されていないので、以下に記載の方法により製造した。
製法A
ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
(a)3,7−ジベンジル−cis−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
N−(メトキシメチル−N−トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(137.0g,580ミリモル)及びN−ベンジルマレイミド(95.0g,500ミリモル)のCH2CH2(1L)溶液へトリフルオロ酢酸(1〜3mL)を滴下すると、激しい発熱反応が起きた。この発熱反応が鎮まった(ほぼ10分間)後で、この混合物を3時間還流加熱した。この反応物を冷やしてから、1N NaOH(200mL)で反応を止めた。有機層を分離し、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、170.0gの粗生成物を得た。イソプロピルエーテルからの結晶化により、109.0g(67%)の副題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.4-7.0 (m, 10H), 4.65 (s, 2H), 3.55 (s, 2H), 3.30 (d, 2H, J = 12 Hz), 3.15 (d, 2H, J = 6 Hz), 2.35 (m, 2H)。
【0163】
(b)3−ベンジル−cis−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン塩酸塩
3,7−ジベンジル−cis−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン(109.0g,341ミリモル;上記の工程(a)から)のCH3OH懸濁液へ、N2雰囲気下で、濃塩酸(28.4mL,341ミリモル)を加えた。生じた溶液へ10% Pd/C(w/w;5g)を加えた。N2雰囲気をH2(1気圧の圧力)に交換し、反応物を12時間撹拌した。この反応物をH2O(160mL)で希釈し、セルロースのパッドに通して濾過して触媒を除去し、濾液を真空で濃縮して固形物を得た。無水EtOHで摩砕することにより、74.6g(82%)の副題化合物を、真空オーブンにおいて50℃/66.5Pa(0.5mmHg)で乾燥させた後にオフホワイトの固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.4-7.2 (m, 5H), 4.6 (s, 2H), 3.5 (d, 2H, J = 12.5 Hz), 3.25 (d, 2H, J = 7.5 Hz), 3.0 (dd, 2H, J = 7.5, 12.5).
【0164】
(c)3−ベンジル−cis−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン
LiAlH4(83.5g,2.26ミリモル)のTHF懸濁液へ、3−ベンジル−cis−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン塩酸塩(73.8g,275ミリモル;上記の工程(b)から)を0℃で少しずつ加えた。この反応物をゆっくり温めて還流させた。16時間還流した後で、この反応物を0℃へ冷やした。この冷たい反応液へ、H2O(84mL)、3M NaOH(84mL)、及びH2O(250mL)を順に滴下した。次いで、この反応物をさらに15分間撹拌し、Celite(登録商標)のパッドに通して濾過して無機塩を除去した。濾液を真空で濃縮して粗生成物を得た。回転(Kugelrohr)蒸留(95〜115℃/66.5Pa(0.5mmHg))により、46.8g(84%)の副題化合物を無色のオイルとして得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.3-7.2 (m, 5H), 3.51 (s, 2H), 2.9 (dd, 2H, J = 6.6, 12 Hz), 2.75 (d, 12 Hz), 2.7-2.5 (m, 4H), 2.3 (d, 2H, J = 7.5 Hz), 2.0 (bs, 2H).
【0165】
(d)3−ベンジル−(7−tert−ブトキシカルボニル)−cis−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン塩酸塩
3−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン(55g,272ミリモル;上記の工程(c)から)の撹拌されたTHF(650mL)溶液へ、ジ−tert−ブチル二炭酸(65.3g,299ミリモル)のTHF(100mL)溶液を0℃で滴下した。添加が完了した後で、この反応物を室温で12時間撹拌した。この反応物をEtOAc(300mL)と塩水(300mL)で希釈した。有機層を分離して取って置き、水層をEtOAc(5x200mL)で抽出した。合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、無色のオイルを得た。このオイルをEtOAc(750mL)に溶かし、0℃へ冷やし、HClのEt2O(275mL)1M溶液をゆっくり加えた。沈殿したHCl塩を採取し、真空オーブンにおいて乾燥して、91.1g(99%)の副題化合物をオフホワイトの固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.6-7.4 (m, 5H), 4.4 (s, 2H), 3.8-3.6 (bs, 2H), 3.5-3.3 (bs, 4H), 3.3-3.0 (bs, 2H), 1.45 (s, 9H).
【0166】
(e)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩
3−ベンジル−(7−tert−ブトキシカルボニル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン塩酸塩(91.1g,269ミリモル;上記の工程(d)から)のメタノール(250mL)溶液へ、N2雰囲気下で10% Pd/C(w/w;9.8g)を加えた。N2雰囲気をH2(1気圧の圧力)に交換し、この反応物を18時間撹拌した。この反応物をセルロースのパッドに通して濾過して触媒を除去した。濾液を真空で濃縮してオフホワイトの固形物を得た。この固形物をEtOAc中でスラリー状にし、採取した。真空オーブンにおいて60℃/66.5Pa(0.5mmHg)で18時間乾燥させた後で、58.0g(87%)の表題化合物をオフホワイトの固形物として得た。
Mp: 175-178℃.
Rf = 0.45 (50:40:9:1, CH2Cl2:CHCl3:MeOH:濃NH4OH).
MS (CI): m/z= 213 (M+H).
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 3.6 (m, 4H), 3.35 (dd, 2H), 3.14 (m, 4H), 1.48 (s, 9H).
13C NMR (75 MHz, CD3OD) δ 156, 81.5, 50.5, 51.2, 43.0, 28.5。
【0167】
対応するフリー塩基は以下の方法により入手した:
この塩酸塩をCH3CNに溶かした。少量の水とともに、4当量のK2CO3を加えた。この混合物を2時間撹拌してから、濾過と蒸発により、この塩基を定量的な収率で得た。
【0168】
製法B
(1S)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルメチル)エチルカルバミン酸tert−ブチル
(a)4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル
国際特許出願WO99/31100号に記載の方法に従って(即ち、p−シアノフェノールとエピクロロヒドリンとの反応により)、副題化合物を収率75%で製造した。
【0169】
(b)4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル
濃水酸化アンモニウム水溶液(500mL)及びイソプロパノール(300mL)の混合物へ4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(100g,0.57モル;上記の工程(a)を参照のこと)を加えた。生じたスラリーを室温で3日間撹拌した。この反応混合物を濾過して不溶性の副生物を除去し、濾液を真空で濃縮して粗生成物を得て、これをアセトニトリルから結晶化させて、50g(46%)の副題化合物を得た。
【0170】
(c)3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル
4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル(上記の工程(b)から;44.6g,0.23モル)のTHF:H2O(1:1の1.5L)冷却(0℃)溶液を、ジ−tert−ブチル二炭酸(53g,0.24モル)で処理した。この混合物を室温で一晩撹拌し、その後でNaClを加え、生じた有機層を分離した。水層をエーテルで抽出し、合わせた有機物を乾燥させ、真空で濃縮した。生じたオイル(70g)をシリカのプラグに通して濾過し、次いでジエチルエーテル:ジイソプロピルエーテルから結晶化させて、50gの副題化合物を得た。
【0171】
(d)2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[(4−シアノフェノキシ)メチル]エチルメタンスルホン酸
3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(上記の工程(c)から;51.2g,0.177モル)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.3g,10.6ミリモル)のピリジン(250mL)冷却(0℃)溶液へ、1.5時間のかけて塩化メタンスルホニル(22.3g,0.195モル)を加え、不活性雰囲気下に保った。この反応混合物を室温で2時間撹拌してから、水とDCMを加えた。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮して、68.1g(100%)の副題化合物を得た。
【0172】
(e)2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸tert−ブチル
2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[(4−シアノフェノキシ)メチル]エチルメタンスルホン酸(上記の工程(d)から;30.6g,82.6ミリモル)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(3g,8.8ミリモル)のDCM(100mL)冷却(0℃)溶液を、不活性雰囲気下、50重量%のNaOH水溶液(60mL)で処理した。生じた混合物を撹拌し、4時間かけて温度をゆっくり上昇させて室温としてから、エーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、真空で濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン溶出液)により精製した。ジエチルエーテル:ジイソプロピルエーテルからの結晶化により、副題化合物を定量的な収率で得た。
【0173】
(f)(2S)−2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸tert−ブチル
この副題化合物は、工程(a)においてエピクロロヒドリンの代わりに(S)−(+)−エピクロロヒドリンを使用すること以外は、2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸tert−ブチルの合成についての上記工程(a)〜(e)に記載の方法に従って製造した。
【0174】
(g)テトラヒドトピロロ[3,4−c]ピロール−2,5(1H,3H)−ジカルボン酸tert−ブチルベンジル
ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩(10g,0.04モル;上記の製法Aを参照のこと)とトリエチルアミン(14mL,0.1モル)をCHCl3(100mL)中で混合した。CHCl3(100mL)に溶かしたN−ベンジルオキシ−カルボニルオキシスクシンイミド(11g,0.044モル)を0〜5℃で加えた。この混合物をゆっくり室温へ達せしめ、室温で5時間撹拌した。この反応混合物を水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発させて、副題化合物を定量的な収率で得た。
13C NMR (CD3Cl3) δ 155.01, 155.64, 136.99, 128.71, 128.22, 128.13, 79.80, 67.12, 50.30, 49.88, 41.76, 28.71.
【0175】
(h)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ベンジル
テトラヒドトピロロ[3,4−c]ピロール−2,5(1H,3H)−ジカルボン酸tert−ブチルベンジル(40ミリモル;上記の工程(g)から)を酢酸エチルに溶かした。HCl(g)が飽和した酢酸エチル(500mL)を0℃で加え、室温に達する間、撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物をCH3CNに溶かした。K2CO3(4当量)と水(2mL)を加えた。この混合物を2時間撹拌してから、濾過し、蒸発させて、8g(82%)の副題化合物を得て、これをさらに精製せずに次の工程において使用した。
【0176】
(i)5−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−シアノフェノキシ)−プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ベンジル
(2S)−2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸tert−ブチル(2.5g,9.1ミリモル;上記の工程(f)を参照のこと)とヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ベンジル(2.24g,9.1ミリモル;上記の工程(h)を参照のこと)をイソプロパノール(30mL)に溶かし、56℃で24時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させた。生成物をシリカのクロマトグラフィー(酢酸エチル、0〜5% MeOH溶出液)により精製し、3.8g(80%)の副題化合物を得た。
MS(ES):m/z=521(M+H)+。
【0177】
(j)(1S)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルメチル)エチルカルバミン酸tert−ブチル
5−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−シアノフェノキシ)−プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ベンジル(3.6g,6.9ミリモル;上記の工程(i)から)をエタノール(95%の300mL)に溶かし、5% Pd/C(w/w)で水素化した。理論量のH2(173mL)が消費されたときに、この反応を止めた。この混合物を(Celite(登録商標)に通して)濾過してから、蒸発させた。シリカでのクロマトグラフィー(DCM,5% MeOH溶出液)による精製により、1.7g(63.6%)の表題化合物を得た。
13C NMR (CD3Cl3) δ 161.86, 155.48, 154.42, 136.81, 133.91, 128.36, 127.84, 127.73, 118.99, 115.21, 104.22, 79.69, 68.14, 66.64, 60.28, 55.20, 51.72, 48.72, 42.04, 41.06, 28.41.
MS (ES): m/z= 387 (M+H)+ 。
【0178】
製法C
4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルブチル]ベンゾニトリル
(a)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−3−ブテニル]ベンゾニトリル
4−(1−ヒドロキシ−3−ブテニル)ベンゾニトリル(14.6g,84.3ミリモル)及び3,4−ジメトキシフェノール(19.5g,125.4ミリモル)のトルエン(500mL)中の冷却(0℃)混合物をトリブチルホスフィン(純度97%の32.14mL,25.6g,126.4ミリモル)に次いで、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(31.8g,126.4ミリモル)で処理した。添加が完了した後で、この反応混合物を濃縮し、温度を15℃へ高めた。追加のトルエン(500mL)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、酸化トリブチルホスフィンの沈殿物を濾過により除去し、濾液を真空で濃縮して、65.8gの粗生成物を得た。これを、トルエン:メタノール(98:2)で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、17.9gの副題化合物を得た。
【0179】
(b)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヒドロキシブチル]ベンゾニトリル
4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−3−ブテニル]ベンゾニトリル(上記の工程(a)から;17.6g,56.8ミリモル)の乾燥THF(15mL)冷却(−5℃)溶液へ、硫化ボラン−メチル錯体(エーテル中2M,11mL,22ミリモル)を15分の時間かけて滴下した(この間に、反応温度は0℃へ上昇した)。生じた混合物を0℃と10℃の間で1.5時間撹拌してから、室温へ温めた。この温度で撹拌をさらに3.5時間続けてから、水(22mL)と過ホウ酸ナトリウム四水和物(11g,66ミリモル)を加えた。この二相性混合物を室温で2時間撹拌してから水層を分離し、エーテルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させて、真空で濃縮した。生じた残渣を、IPA:酢酸エチル:ヘプタン(5:25:70)で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、14.5g(77%)の副題化合物を得た。
【0180】
(c)4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチルメタンスルホン酸
4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヒドロキシブチル]ベンゾニトリル(上記の工程(b)から;11g,34ミリモル)及びトリエチルアミン(7mL,5.2g,50.6ミリモル)のDCM(50mL)中の冷却(−5℃)混合物へ、塩化メタンスルホニル(3.4mL,5.0g,44ミリモル)のDCM(15mL)溶液をゆっくり加えると、この添加の間に、温度は2℃より上には上昇しなかった。0℃と5℃の間でさらに2時間撹拌を続けてから、水を加えた。生じた有機層を分離し、水で洗浄し、再び分離させてから乾燥させて、副題化合物を収率100%で得た。
【0181】
(d)5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチルメタンスルホン酸(1.12g,2.8ミリモル;上記の工程(c)を参照のこと)、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(0.59g,2.8ミリモル;上記の製法Aを参照のこと)、及びCsCO3をCH3CN中で混合し、室温で3日間撹拌した。次いで、この混合物を濾過して蒸発させた。シリカ(酢酸エチル:MeOH(9:1)溶出液)の精製により、0.9g(60%)の副題化合物を得た。
MS(ES):m/z=522(M+H)+。
【0182】
(e)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルブチル]ベンゾニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(0.9g,1.7ミリモル;上記の工程(d)から)を酢酸エチル(25mL)に溶かした。この溶液を0℃へ冷やした。ガス状HClで飽和した酢酸エチル(25mL)を加え、この混合物を室温で4時間撹拌した。この混合物を蒸発させてから、CH3CNに溶かした。K2CO3(1g)と水(0.05mL)を加え、この混合物を2時間撹拌した。塩を濾過して除き、溶媒を蒸発させて、0.71g(100%)の表題化合物を得た。
MS(ES):m/z=421(M+H)+。
【0183】
製法D
4−{[(2S)−3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル−2−ヒドロキシプロピル]−オキシ}ベンゾニトリル
(a)5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル(4.36g,0.025モル;国際特許出願WO99/31100号に記載のように製造)とヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(6.2g,0.025モル;上記の製法Aを参照のこと)をイソプロパノール中で混合し、60℃で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、酢酸エチル(10% MeOH)で溶出させるシリカのフラッシュクロマトグラフィーにより生成物を精製した。これにより、1.2g(88%)の副題化合物を得た。
【0184】
(b)4−{[(2S)−3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル−2−ヒドロキシプロピル]−オキシ}ベンゾニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(0.9g,2.3ミリモル;上記の工程(a)を参照のこと)を使用して、上記の製法C、工程(e)に記載の方法に従って、表題化合物を90%の収率で製造した。
【0185】
製法E
4−[(3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルプロピル)アミノ]ベンゾニトリル
(a)4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル
4−フルオロベンゾニトリル(12.0g,99.1ミリモル)及び3−アミノ−1−プロパノール(59.6g,793ミリモル)の混合物を、不活性雰囲気下に80℃で3時間撹拌した後で、水(150mL)を加えた。この混合物を室温へ冷やしてから、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空で濃縮して、17g(97%)の表題化合物を、静置すると結晶化するオイルとして得た。
【0186】
(b)4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル
4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル(上記の工程(a)から;17g,96.5ミリモル)の乾燥MeCN(195mL)冷却(0℃)溶液をトリエチルアミン(9.8g,96.5ミリモル)に次いで、塩化p−トルエンスルホニル(20.3g,106ミリモル)で処理した。この混合物を0℃で90分間撹拌してから、真空で濃縮した。残渣へ水(200mL)を加え、この水溶液をDCMで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空で濃縮した。生じた残渣をイソプロパノールからの結晶化により精製し、24.6g(77%)の副題化合物を得た。
【0187】
(c)5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル(1.98g,6ミリモル;上記の工程(b)を参照のこと)とヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(1.49g,6ミリモル;上記の製法Aを参照のこと)をK2CO3(1.93g,14ミリモル)及びCH3CN(100mL)と混合してから、50℃で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、生成物をシリカ(DCM:MeOH(20:1))のクロマトグラフィーにより精製し、1.83g(82%)の副題化合物を得た。
【0188】
(d)4−[(3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルプロピル)アミノ]ベンゾニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(c)を参照のこと)を使用して、上記の製法C、工程(e)に記載の方法に従って、表題化合物を定量的な収率で製造した。
【0189】
製法F
4−(2−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルエトキシ)ベンゾニトリル
(a)4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル
4−シアノフェノール(35.7g,0.3モル)、K2CO3(41.1g,0.3モル)、及び1,2−ジブロモエタン(561g,3.0モル)のMeCN(450mL)中の混合物を還流下で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、蒸発させて、30.2g(40.5%)の副題化合物を得て、これをさらに精製せずに使用した。
【0190】
(b)5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピルの代わりに4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル(上記の工程(a)を参照のこと)を使用して、上記の製法E、工程(c)に記載の方法に従って、副題化合物を収率91%で製造した。
【0191】
(c)4−(2−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルエトキシ)ベンゾニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(b)を参照のこと)を使用して、上記の製法C、工程(e)に記載の方法に従って、表題化合物を収率100%で製造した。
【0192】
製法G
4−[(3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルプロピル)スルホニル]ベンゾニトリル
(a)4−[(3−ブロモプロピル)スルファニル]ベンゾニトリル
4−シアノチオフェノール(20.8g,154ミリモル)、1,3−ジブロモプロパン(155g,0.77モル)、及びK2CO3(21.3g,154ミリモル)のMeCN(300mL)中の混合物を一晩還流した。濾過と溶媒の蒸発により褐色のオイルを得て、これはEtOHで処理すると結晶化した。この結晶を濾過により単離して、副題化合物(24.5g,62%)を得た。
【0193】
(b)4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ベンゾニトリル
4−[(3−ブロモプロピル)スルファニル]ベンゾニトリル(上記の工程(a)から;23.4g,91ミリモル)のDCM(250mL)冷却(0℃)溶液へ、3−クロロペルオキシ安息香酸(70%の44.9g,182ミリモル)をゆっくり加えた。次いで、この混合物を室温で一晩撹拌し、生じた沈殿物を濾過して除いた。濾液を真空で濃縮して残渣を得たが、これは所望の生成物に加えてスルホキシドを25%含有することが(NMR分析により)示された。この残渣をDCM(250mL)に再び溶かし、追加の3−クロロペルオキシ安息香酸(70%の5.6g,23ミリモル)を加え、この混合物を30分間撹拌した。ジメチルスルホキシド(20ミリモル)を加えて過剰のmCPBAを壊した後で、このDCM溶液を水性NaHCO3で洗浄し、分離させ、乾燥させて、真空で濃縮した。これにより副題化合物を収率76%で得た。
【0194】
(c)5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピルの代わりに4−[(3−ブロモフェニル)スルホニル]ベンゾニトリル(上記の工程(b)を参照のこと)を使用して、上記の製法E、工程(c)に記載の方法に従って、副題化合物を収率75%で製造した。
【0195】
(d)4−[(3−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルプロピル)スルホニル]ベンゾニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(c)を参照のこと)を使用して、上記の製法C、工程(e)に記載の方法に従って、表題化合物を収率100%で製造した。
【0196】
製法H
4−(2−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルエトキシ)イソフタロニトリル
(a)4−(2−ブロモエトキシ)イソフタロニトリル
4−シアノフェノールの代わりに4−ヒドロキシ−イソフタロニトリルを使用して、上記の製法F、工程(a)に記載の方法に従って、副題化合物を収率64%で製造した。
【0197】
(b)5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピルの代わりに4−(2−ブロモエトキシ)イソフタロニトリル(上記の工程(a)を参照のこと)を使用して、上記の製法E、工程(c)に記載の方法に従って、副題化合物を収率75%で製造した。
【0198】
(c)4−(2−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イルエトキシ)イソフタロニトリル
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(b)を参照のこと)を使用して、上記の製法C、工程(e)に記載の方法に従って、表題化合物を収率80%で製造した。
【0199】
製法I
1H−イミダゾール−1−カルボン酸2−(アセチルオキシ)−1,1−ジメチルエチル
酢酸2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル(3.35g,25.3ミリモル)及び1,1'−カルボニルジイミダゾール(4.11g,25.3ミリモル)のDCM中の混合物を室温で8時間撹拌した。次いで、この混合物を密閉容器へ移し、100℃まで一晩加熱した。この混合物を真空で濃縮した後で、エーテルと水を加えた。有機相を分離し、乾燥させ、真空で濃縮した。生じた残渣を、THF:ヘプタン(1:1)で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を収率20%で得た。
【0200】
製法J
1H−イミダゾール−1−カルボン酸1−シアノ−1−メチルエチル
1,1'−カルボニルジイミダゾール(5g,31ミリモル)及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンニトリル(2.6g,31ミリモル)のDCM中の混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)させ、真空で濃縮した。生じた残渣を、酢酸エチルで溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、2.7g(50%)の表題化合物を得た。
【0201】
製法K
1H−イミダゾール−1−カルボン酸2−(4−モルホリニル)エチル
1,1'−カルボニルジイミダゾール(6.5g,40ミリモル)及び2−(4−モルホリニル)−1−エタノール(5.0g,38.1ミリモル)のDCM(200mL)中の混合物を室温で22時間撹拌した。エーテル(400mL)を加え、この混合物を水で洗浄した。次いで、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて6.0g(70%)の表題化合物を得た。
【0202】
製法L
1H−イミダゾール−1−カルボン酸2−(4−ピリジニル)エチル
2−(4−モルホリニル)−1−エタノールの代わりに2−(4−ピリジニル)−1−エタノールを使用して、上記の製法Kに記載の方法に従って、表題化合物を収率100%で製造した。
【0203】
製法M
N−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−1H−イミダゾール−1−カルボキサミド
2−(4−モルホリニル)−1−エタノールの代わりに2−(2−メトキシエトキシ)エチルアミンを使用して、上記の製法Kに記載の方法に従って、表題化合物を収率40%で製造した。
【0204】
製法N
1H−イミダゾール−1−カルボン酸2−(4−アセチル−1−ピペラジニル)エチル
(i)1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−1−エタノン
2−(1−ピペラジニル)−1−エタノール(6.5g,0.05モル)のDCM(5mL)溶液に、無水酢酸(5.1g,0.05モル)を滴下して処理した。添加の間、反応温度は22℃から60℃へ上昇した。この反応混合物をトルエンとともに数回蒸発させて、5.6g(65%)の副題化合物を得た。
【0205】
(ii)1H−イミダゾール−1−カルボン酸2−(4−アセチル−1−ピペラジニル)エチル
1,1'−カルボニルジイミダゾール(5g,31ミリモル)のDCM(200mL)溶液を、1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−1−エタノン(上記の工程(i)を参照のこと;5g,29ミリモル)のDCM(50mL)溶液で処理した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した後で、水を加えた。層を分離させ、有機層を水で洗浄し、乾燥させ、真空で濃縮して、7.4g(96%)の表題化合物を得た。
【0206】
製法O
1−[4−(3−ブロモプロピル)−1−ピペラジニル]−1−エタノン
1−(1−ピペラジニル)−1−エタノン(6.7g,0.052モル)、ジブロモプロパン(330mL,過剰)、及びK2CO3(10.2g,0.079モル)の混合物を室温で4時間撹拌した。この混合物を4x100mLの水で洗浄し、有機相(DCMで希釈した)を水性臭化水素酸(7mLの62% HBrを150mLの水に溶かしたもの)で酸性化した。有機層を分離させ、水(2x50mL)で洗浄した。合わせた水層をエーテルで抽出し、13mLの10M NaOHで中和(pH7へ)してから、DCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、真空で濃縮し、4.1g(32%)の表題化合物を得た。
【0207】
製法P
4−メチルベンゼンスルホン酸3−(エチルスルホニル)プロピル
(i)3−(エチルスルホニル)−1−プロパノール
3−(エチルチオ)−1−プロパノール(13g,0.11モル)の酢酸(40mL)溶液に、H2O2(水中30%,12.2g,0.11モル)を滴下して処理した。この混合物を室温で2時間撹拌した後で、真空で濃縮した。NMR分析は、生じた残渣が40%の所望生成物と60%の対応するO−アセテートからなることを示した。この反応混合物を200mLのメタノールに溶かして3gのNaOH(少量の水に溶かした)を加えることによって、このアセテートを加水分解した。この混合物を室温で一晩撹拌してから、真空で濃縮した。生じた粗生成物をDCMに溶かし、溶けない材料を濾過して除いた。蒸発によりDCMを除去し、13.4g(88%)の副題化合物を得た。
【0208】
(ii)4−メチルベンゼンスルホン酸3−(エチルスルホニル)プロピル
3−(エチルスルホニル)−1−プロパノール(上記の工程(i)を参照のこと;13.4g,88ミリモル)及び塩化p−トルエンスルホニル(16.8g,88ミリモル)のDCM中の混合物に、TEA(13.4g,132ミリモル)を滴下して処理した。生じた混合物を室温で3時間撹拌した後で、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。次いで、有機層を分離させ、乾燥させ、真空で濃縮した。少量のDCMを含有するエーテルから生成物を結晶化して、17.9g(66%)の表題化合物を得た。
【0209】
式Iの化合物の合成
実施例1
以下の実施例2にある化合物の製造の一般的な記載:
上記の製法B〜Hの生成物(0.25ミリモル)の1つをCHCl3(0.5mL)に溶かした。CH3CN(2mL)に溶かした適切な求電子試薬(0.25ミリモル)に次いで、K2CO3若しくはトリエチルアミン(0.375ミリモル)を加えた(このような塩基は、親電子体がイソシアネートである場合は必要とされない)。
【0210】
反応混合物を室温と50℃の間で2〜5日間撹拌した。この反応はLC−MSによりモニターした。反応が完了したら、反応混合物を濾過し、溶媒を蒸発させてから、残渣をMeCN又はCH2Cl2(2mL)に溶かした。生じた溶液をイオン交換固相抽出プラグ(2g CBA)へ加えた。次いで、このプラグをDCM:MeCN(4:1,分画1)、次いで、DCM:MeOH:TEA(8:1:1,4x2mL)で溶出した。この分画を蒸発させた。次いで、HPLC及びMS分析により、生成物が存在する分画の同定を可能にした。
【0211】
実施例2
本明細書に記載の方法(例、上記の方法)に従うか、又は類似して及び/又は標準的な液相化学技術により、適正な中間体(上記に記載されるような)から、以下の化合物を製造した(括弧内にあるのは、記録した化合物の質量スペクトルである):
5−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=388);
5−[2−(4−シアノフェニル)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=342);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=388);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=371);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=358);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=359);
4−({(2R)−3−[5−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=452);
4−({3−[5−(ブチルスルホニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}−アミノ)ベンゾニトリル(m/z=391);
4−({3−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=369);
4−({3−[5−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=435);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=329);
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=493);
4−{2−[5−(ブチルスルホニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}−ベンゾニトリル(m/z=378);
4−[4−[5−(ブチルスルホニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ベンゾニトリル(m/z=542);
4−{2−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=356);
4−{1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]ブチル}ベンゾニトリル(m/z=520);
4−{2−[5−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=422);
4−{1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−[5−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]ブチル}ベンゾニトリル(m/z=586);
4−({(2S)−3−[5−(ブチルスルホニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル;
4−({(2S)−3−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=386);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=342);
5−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=522);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル(m/z=420);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−{[5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]カルボニル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−{4−[(トリフルオロメチル)−チオ]フェニル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=507);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−(シクロプロピルメチル)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=385);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=443);
N−ブチル−5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=387);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−(4−メトキシフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=490);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=490);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=356);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=426);
N−ブチル−5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−{[5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]カルボニル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(4−メトキシフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=407);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=477);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=355);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=343);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=413);
N−ブチル−5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=357);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−{[5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]カルボニル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−(4−メトキシフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]−フェニル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=539);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=417);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=475);
N−ブチル−5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=419);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=358);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−{[5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]カルボニル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−(4−メトキシフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=436);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]−フェニル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=506);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=384);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=372);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=442);
5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−N−ブチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=386);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−{[5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]カルボニル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−(4−メトキシフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=432);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−{4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=502);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=410);
N−(シクロプロピルメチル)−5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=380);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−イソプロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=368);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−ブチル−5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=382);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸エチル(m/z=360);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル(m/z=404);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸1−シアノ−1−メチルエチル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ブタ−2−イニル(m/z=384);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−メトキシエチル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸3−(メチルスルホニル)プロピル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−モルホリン−4−イルエチル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ピリジン−4−イルエチル(m/z=437);
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−[2−(2−メトキシエトキシ)−エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸エチル(m/z=343);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル(m/z=387);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸1−シアノ−1−メチルエチル(m/z=382);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸ブタ−2−イニル(m/z=367);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−メトキシエチル(m/z=373);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸3−(メチルスルホニル)プロピル;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−モルホリン−4−イルエチル;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ピリジン−4−イルエチル(m/z=420);
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸エチル(m/z=330);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル(m/z=374);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸1−シアノ−1−メチルエチル(m/z=369);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ブタ−2−イニル(m/z=354);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸2−メトキシエチル(m/z=359);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸3−(メチルスルホニル)プロピル(m/z=422);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−モルホリン−4−イルエチル(m/z=415);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ピリジン−4−イルエチル(m/z=407);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル(m/z=456);
5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=403);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボン酸エチル(m/z=392);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル(m/z=436);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸1−シアノ−1−メチルエチル(m/z=431);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸ブタ−2−イニル(m/z=416);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−メトキシエチル(m/z=422);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸3−(メチルスルホニル)プロピル(m/z=484);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−モルホリン−4−イルエチル(m/z=477);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−ピリジン−4−イルエチル(m/z=469);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸2−(4−アセチルピペラジン−1−イル)エチル(m/z=518);
5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−N−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド(m/z=465);
4−({(2S)−3−[5−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=342);
4−({(2S)−3−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=456);
2−[5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z= 387);
4−({(2S)−3−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−2−ヒドロキシプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=422);
4−({(2S)−2−ヒドロキシ−3−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=390);
4−({3−[5−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=325);
4−({3−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=439);
2−[5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z=370);
4−({3−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=404(M−1));
4−({3−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z=373);
4−{2−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=426);
2−[5−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z=357);
4−{2−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=392);
4−{2−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=360);
4−{2−[5−(4−フルオロベンジル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}−ベンゾニトリル(m/z=366);
4−({3−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=418);
4−({3−[5−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=375);
4−({3−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=488);
2−[5−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z=419);
4−({3−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=454);
4−({3−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=422);
4−({3−[5−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル(m/z=468);
4−({(2S)−2−アミノ−3−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=385);
4−({(2S)−2−アミノ−3−[5−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=341);
4−({(2S)−3−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]−2−アミノプロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=455);
2−[5−[(2S)−2−アミノ−3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z=386);
4−({(2S)−2−アミノ−3−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=421);
4−({(2S)−2−アミノ−3−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=389);
4−({(2S)−2−アミノ−3−[5−(4−フルオロベンジル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=395);
4−{2−[5−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=381);
4−{2−[5−(シクロプロピルメチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=337);
4−{2−[5−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=451);
2−[5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−N−イソプロピルアセトアミド(m/z=382);
4−{2−[5−[3−(エチルスルホニル)プロピル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]−エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=417);
4−{2−[5−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=385);
4−{2−[5−(4−フルオロベンジル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}−イソフタロニトリル(m/z=391);
4−{2−[5−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル]エトキシ}イソフタロニトリル(m/z=431);
5−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル;
5−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸3,3−ジメチル−2−オキソブチル;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}−N−プロピルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド;
N−アリル−5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]−ピロール−2(1H)−カルボキサミド;及び
N−(tert−ブチル)−5−{3−[(4−シアノフェニル)アミノ]プロピル}ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキサミド。
【0212】
実施例3
上記実施例の化合物を上記の試験Aで試験し、少なくとも5.5のD10値を示すことを見出した。
【0213】
実施例4
上記実施例の化合物を上記の試験B試験し、少なくとも4.5のpIC50値を有することを見出した。
【0214】
略号
Ac=アセチル
API=大気圧イオン化(MS関連)
aq.=水性
br=ブロード(NMR関連)
Bt=ベンゾトリアゾール
t−BuOH=tert−ブタノール
CI=化学イオン化(MS関連)
mCPBA=メタ−クロロペルオキシ安息香酸
d=二重項(NMR関連)
DBU=ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCM=ジクロロメタン
dd=二重項の二重項(NMR関連)
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDC=1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
eq.=当量
ES=エレクトロスプレー(MS関連)
FAB=高速原子衝突
h=時間
HCl=塩酸
HEPES=4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
IMS=工業用メチルアルコール
IPA=イソプロピルアルコール(プロパン−2−オール)
m=多重項(NMR関連)
Me=メチル
MeCN=アセトニトリル
MeOH=メタノール
min.=分
m.p.=融点
MS=質量分析
NADPH=ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型
OAc=アセテート
Pd/C=パラジウム担持カーボン
q=四重項(NMR関連)
rt=室温
s=一重項(NMR関連)
t=三重項(NMR関連)
TEA=トリエチルアミン
THF=テトラヒドロフラン
tlc=薄層クロマトグラフィー
頭字語のn−、s−、i−、t−及びtert−は、その通常の意味を有する:ノルマル、二級、イソ、及び三級。
Claims (45)
- 式I:
波線は、任意の相対cis−若しくはtrans−立体化学を表し;
R1は、C1-12アルキル、Het2(場合により、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)2R9から選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、−C(O)R5a、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、又は−S(O)2R9を表し;
R5a〜R5dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-6アルコキシ、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、Het3、及び−NHC(O)R10から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet4を表すか、又は、R5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R10は、H、C1-4アルキル(場合により、ハロ、シアノ、アリール、及び−NHC(O)R11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
R11は、H、C1-4アルキル、又はアリールを表し;
R6は、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、−C(O)R12a、−C(O)OR12b、又は−C(O)N(H)R12cを表し;
R12a、R12b、及びR12cは、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表すか、又は、R12aとR12cはHを表し;
Xは、O又はSを表し;
R7は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、アリール、又はC1-12アルキル(該アルキル基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表し;
R13aとR13bは、独立して、C1-6アルキル又はアリールを表し;
R8は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(後者の2つの基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het6、−D−N(H)C(O)R14a、−D−S(O)2R15a、−D−C(O)R14b、−D−C(O)OR15b、−D−C(O)N(R14c)R14dを表すか、又は、R8は、R5dと一緒にC3-6アルキレン(該アルキレン基は、場合によりO原子により中断される及び/又は場合により1つ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し;
R14a〜R14dは、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又は、R14cとR14dは、一緒にC3-6アルキレンを表し;
R15aとR15bは、独立して、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又はアリールを表し;
Dは、直接の結合、又はC1-6アルキレンを表し;
R9は、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、C1-6アルキル(場合により、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、及びアリールから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、又はHet7を表し;
R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−E−OR16、−E−N(R17)R18を表すか、又はR3と一緒に、=Oを表し;
R3は、H、C1-6アルキルを表すか、又はR2と一緒に、=Oを表し;
R16は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、又は−C(O)N(R20a)R20bを表し;
R17は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het8、−C(O)R19a、−C(O)OR19b、−S(O)2R19c、−[C(O)]pN(R20a)R20b、又は−C(NH)NH2を表し;
R18は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−C(O)R19dを表し;
R19a〜R19dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet9から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10を表すか、又は、R19aとR19dは、独立してHを表し;
R20aとR20bは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H、C1-6アルキル(場合により、ハロ、アリール、及びHet11から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het12を表すか、又は、一緒に、場合によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを表し;
Eは、この記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
pは、1又は2を表し;
Aは、−G−、−J−N(R21)−、又は−J−O−(この後者の2つの基において、N(R21)−又はO−は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Bは、−Z−、−Z−N(R22)−、−N(R22)−Z−、−Z−S(O)n−、−Z−O−(この後者の2つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し;
Gは、直接の結合、又はC1-6アルキレンを表し;
Jは、C2-6アルキレンを表し;
Zは、直接の結合、又はC1-4アルキレンを表し;
R21とR22は、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
R4は、アリール又はHet13を表し、これらの基の両方は、場合により、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、−S(O)2N(R24n)R24p、及びオキソ(Het13の場合のみ)から選択される1つ以上の置換基により置換され;
Het13は、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜12員のヘテロ環式基を表し;
Het1〜Het12は、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する4〜12員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換され;
R23a〜R23dは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、C1-6アルキルを表し;
R24a〜R24pは、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;
nは、この記号が存在するごとに、0、1、又は2を表し;そして、
Ra〜Rfは、独立して、H又はC1-4アルキルを表す;
ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、他に特定されなければ、場合により置換される]の化合物、
又はその製剤的に許容される誘導体
[但し:
(a)R3がH又はC1-4アルキルを表し;そして、
Aが−J−N(R21)−又は−J−O−を表す場合;
そのときBは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表さない;
(b)R2が−E−OR16又は−E−N(R17)R18を表し、ここでEが直接の結合を表す場合、そのとき:
(i)Aは、直接の結合、−J−N(R21)−、又は−J−O−も表さず;そして、
(ii)Bは、−N(R22)−、−S(O)n−、−O−、又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表さない;
(c)Het1とHet13は、縮合ベンゼン環若しくはピリジン環を含有する9員ヘテロ環を表さない;そして、
(d)該化合物は:
3,7−ビス(1−フェニルエチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
2−{4−(7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−3−イル)ブチル}−1,2−ベンゾイソチアゾール−3−オン−1,1−ジオキシド;
3−メチル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−シクロヘキシル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−(チアゾール−2−イル)−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;
3−(2−ピリミジル)−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン;又は
3−(5,5−ジメトキシ)ペンチル−7−ベンジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタンではない]。 - 式Iの化合物において、アリール基及びアリールオキシ基の任意置換基が、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-6アルコキシ、Het1、アリール(該アリール基は、さらなるアリール基で置換してはならない)、−N(R24a)R24b、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(R24e)R24f、−N(R24g)C(O)R24h、−N(R24i)C(O)N(R24j)R24k、−N(R24m)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、−OS(O)2R23d、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基であって、ここでHet1、R23a〜R23d、R24a〜R24p、及びnは、請求項1に定義される通りである、請求項1に記載の化合物。
- 破線が、相対cis−立体化学を表す、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
- R1が、C1-8アルキル(場合により、ハロ、場合により置換されるフェニル、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、及び−S(O)2−C1-6アルキルから選択される1つ以上の基により置換される及び/又は終結される)、Het2、−C(O)OR7、−C(O)N(H)R8、又は−S(O)2R9を表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
- R5aとR5dが、独立して、それらの存在ごとに、H、C1-6アルキル(場合により、−OH、C1-4アルコキシ、及びハロから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、場合により置換されるフェニル、又はHet4を表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
- R7が、その存在ごとに、C1-8アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、場合により置換されるフェニル、C1-4アルコキシ、−S(O)2R13a、−C(O)R13b、及びHet5から選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)を表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
- R13aとR13bが、独立して、C1-6アルキルを表す、請求項6に記載の化合物。
- R8が、その存在ごとに、C1-8アルキル(該基は、場合により、−OH、ハロ、シアノ、及びC1-4アルコキシから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、−D−(場合により置換されるフェニル)、−D−Het6、−D−S(O)2R15a、−D−C(O)−C1-6アルキル、又は−D−C(O)OR15bを表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
- R15aとR15bが、独立して、C1-6アルキル(場合により、ハロ、シアノ、及び、場合により置換されるフェニルから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又は場合により置換されるフェニルを表す、請求項8に記載の化合物。
- Dが、直接の結合、又はC1-3アルキレンを表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
- R9が、その存在ごとに、C1-5アルキル(場合により、ハロ、シアノ、及び、場合により置換されるフェニルから選択される1つ以上の置換基により置換される及び/又は終結される)、又は場合により置換されるフェニルを表す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
- R2が、H、C1-2アルキル、−OR16、−N(H)R17を表すか、又はR3と一緒に=Oを表す、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
- R3が、H、C1-2アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表す、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
- R16が、H、C1-4アルキル、−E−(場合により置換されるフェニル)、−C(O)R19a、又は−C(O)N(H)R20aを表す、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
- R17が、H、C1-4アルキル、−E−(場合により置換されるフェニル)、−C(O)R19a、又は−C(O)OR19bを表す、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
- R19aとR19bが、独立して、それらの存在ごとに、C1-6アルキル、場合により置換されるフェニル、又はHet10を表す、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
- R20aが、H又はC1-4アルキルを表す、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
- Eが、その存在ごとに、直接の結合、又はC1-2アルキレンを表す、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
- Aが−G−を表す、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
- Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)n−、−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表す、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
- Gが、直接の結合、又はC1-5アルキレンを表す、請求項19に記載の化合物。
- Zが、直接の結合、又はC1-3アルキレンを表す、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
- R4が、フェニル又はHet13を表し、これらの基の両方は、場合により、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-4アルコキシ、場合により置換されるフェニル、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、−N(H)C(O)N(H)R24j、−N(H)S(O)2R23b、−S(O)2R23c、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の置換基により置換される、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
- Het13が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員のヘテロ環式基を表す、請求項23に記載の化合物。
- Het1〜Het12が、これらの記号がここにおいて使われる場合には存在するごとに、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する5〜10員のヘテロ環式基を表し、該へテロ環式基は、場合により、=O、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、場合により置換されるフェニル、−NH2、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、及び−S(O)nR23cから選択される1つ以上の置換基により置換される、請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物。
- Ra〜Rfが、独立して、H又はC1-2アルキルを表す、請求項1〜25のいずれか1項に記載の化合物。
- フェニル基の任意置換基が、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル(場合により、−N(H)C(O)OR23aにより終結される)、C1-4アルコキシ、−NH2、−C(O)R24c、−C(O)OR24d、−C(O)N(H)R24e、−N(H)C(O)R24h、−N(H)C(O)N(H)R24j、−N(H)S(O)2R23b、−S(O)nR23c、及び−S(O)2N(R24n)R24pから選択される1つ以上の基である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
- R23a〜R23c、R24c、R24d、R24e、R24h、R24j、R24n、及びR24pが、独立して、C1-4アルキルを表す、請求項27に記載の化合物。
- nが、0又は2を表す、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
- アルキル基とアルコキシ基が、他に特定されなければ:
(i)直鎖若しくは分岐鎖、又は、環式若しくは一部環式/非環式であり得る;
(ii)飽和又は不飽和であり得る;
(iii)1つ以上の酸素原子により中断される場合がある;及び/又は
(iv)1つ以上のフルオロ若しくはクロロ原子により置換される場合がある、請求項1〜29のいずれか1項に記載の化合物。 - 請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物を製剤的に許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体と混合して含む、医薬製剤。
- 請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物を含んでなる、不整脈の予防若しくは治療に使用の医薬製剤。
- 医薬品としての使用のための、請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物。
- 不整脈の予防若しくは治療に使用の、条件(c)及び(d)を付けない、請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物。
- 条件(c)及び(d)を付けない、請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物の、不整脈の予防若しくは治療に使用の薬剤を製造するための有効成分としての使用。
- 不整脈が、心房性若しくは心室性不整脈である、請求項35に記載の使用。
- 不整脈の予防若しくは治療の方法であって、そのような状態に罹患しているか、又はそれに罹患しやすい人への、条件(c)及び(d)を付けない、請求項1〜30のいずれか1項に定義される化合物の治療有効量の投与を含む、前記方法。
- 請求項1に定義される式Iの化合物の製造法であって:
(a)式II:
式III:
(b)AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物については、上記に定義される、式IIの対応化合物の、式IV:
(c)AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R17を表す式Iの化合物については、上記に定義される、式IIの対応化合物の、式V:
(d)AがC1-6アルキレンを表し、BがC1-4アルキレンを表し、R2とR3が両方ともHを表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の還元;
(e)R2とR3が両方ともHを表し、そして、(1)Aが単結合又は−J−N(R21)を表し、BがC1-4アルキレンを表すか、あるいは、(2)AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R22)又は−N(R22)−Z−(この後者の基において、−N(R22)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の還元;
(f)AがC1-6アルキレンを表し、Bが、直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R22)−、−Z−S(O)n−、又は−Z−O−(この後者の3つの基において、Zは、C1-4アルキレンを表す)を表し、R2がOHを表し、そしてR3がHを表す式Iの化合物については、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの対応化合物の還元;
(g)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、式VI:
R4OH VII
(ここで、R4は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(h)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、上記に定義される式VIの化合物の、式VIII:
R4−L2 VIII
(式中、L2は脱離基を表し、R4は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(i)AがC1-6アルキレンを表し、Bが−N(R22)−Z−(式中、−N(R22)−基は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表す式Iの化合物については、式IX:
R4−Z−L2 X
(式中、L2は上記に定義される通りであり、R4とZは、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(j)R2が−E−NH2を表す式Iの化合物については、式XI:
(k)R2が−E−N(R18)C(O)N(H)R20aを表す式Iの化合物については、R2が−E−N(R18)Hを表す式Iの対応化合物の、式XII:
R20aN=C=O XII
(式中、R20aは、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(l)R2が−E−N(H)[C(O)]2NH2を表す式Iの化合物については、R2が−E−NH2を表す式Iの対応化合物の、シュウ酸ジアミドとの反応;
(m)R2が−E−N(R17)R18を表す(ここで、R17とR18は請求項1に定義される通りであるが、但し、R17はHを表さない)式Iの化合物については、R2が−D−N(H)R18を表す式Iの対応化合物の、式XIII:
R17a−L3 XIII
(式中、R17aは、それがHを表さないことを除けば、請求項1に定義されるR17を表し、L3は脱離基を表す)の化合物との反応;
(n)R2が−E−OR16を表す(ここで、R16は、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表す)式Iの化合物については、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の、式XIV:
R16aOH XIV
(式中、R16aは、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表し、ここでHet8は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(o)R2が−E−OR16を表す(ここで、R16は、C1-6アルキル、−E−アリール、又は−E−Het8を表す)式Iの化合物については、式XV:
(p)R2が−E−OR16を表す(式中、R16は、請求項1に定義される通りであるが、但し、Hを表さない)式Iの化合物については、R2が−E−OHを表す式Iの対応化合物の、式XVI:
R16b−L4 XVI
(式中、R16bは、それがHを表さないことを除けば、請求項1に定義される通りであり、L4は脱離基を表す)の化合物との反応;
(q)R2がハロを表す式Iの化合物については、R2が−OHを表す式Iの対応化合物の、ハロゲン化剤を使用する置換;
(r)式XVII:
R1−L5 XVIII
(式中、L5は脱離基を表し、R1は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(s)R1が、−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表す式Iの化合物については、式XIX:
R26−H XX
(式中、R26は、−XR7又は−N(R8)R5dを表し、R5d、R7、R8、及びXは、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(t)R1が−C(O)N(H)R8を表す式Iの化合物については、上記に定義される式XVIIの対応化合物の、式XXI:
R8−N=C=O XXI
(式中、R8は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(u)R1がC1-12アルキルを表す式Iの化合物{該アルキル基は、C−2炭素(ビスピジン窒素に対する)においてOH又はN(H)R6で置換され、さもなければ場合により、R1について請求項1において特定される1つ以上のさらなる置換基で置換される}については、上記に定義される式XVIIの対応化合物の、式XXII:
(v)R1が−C(O)OR7を表し、Ra及び/又はRbがC1-4アルキルを表す式Iの化合物については、R1が−C(O)OR7を表し、Ra及びRbがHを表す、式Iの対応化合物の、式XXIII:
R27−L2 XXIII
(式中、R27はC1-4アルキルを表し、L2は上記に定義される通りである)の化合物の1つ以上の同等物との、該−C(O)OR7基を担う窒素に対してα位で3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン環を脱プロトン化することが可能な塩基の存在下での反応;
(w)3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン−窒素 N−オキシド誘導体である式Iの化合物については、式Iの対応化合物の対応する3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素の酸化;
(x)C1-4アルキル四級アンモニウム塩誘導体である(ここで、該アルキル基は、3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素へ付く)式Iの化合物については、式Iの対応化合物の、上記に定義される式XXIIIの化合物との、3,7−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタン窒素での反応;
(y)当業者によく知られた技術を使用して、R4のある置換基を別の置換基へ変換すること;
(z)当業者によく知られた技術を使用して、あるR1基を別の基へ変換すること;又は
(aa)請求項1に定義される式Iの化合物の保護化誘導体を脱保護化すること
を含む、前記方法。 - 請求項38に定義される式IIの化合物、又はその保護化誘導体{但し、Ra〜RfがすべてHを表すとき、その場合R1は下記の(i)、(ii)、または(iii)を表さない:
(i)場合によりアリール若しくはHet1により置換されるC1-12アルキル;
(ii)−C(O)−(場合により置換されるアリール);
(iii)tert−ブチルオキシカルボニル}。 - 請求項38に定義される式VIの化合物、又はその保護化誘導体。
- 請求項38に定義される式IXの化合物、又はその保護化誘導体。
- 請求項38に定義される式XIの化合物、又はその保護化誘導体。
- 請求項38に定義される式XVの化合物、又はその保護化誘導体。
- 請求項38に定義される式XVIIの化合物、又はその保護化誘導体{但し、BがZを表すとき、その場合R2は−E−O−(場合により置換されるアリール)を表す}。
- 請求項38に定義される式XIXの化合物、又はその保護化誘導体。
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