JP2002505727A - エンジン管理システムにおける診断システム - Google Patents

エンジン管理システムにおける診断システム

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JP2002505727A JP54156298A JP54156298A JP2002505727A JP 2002505727 A JP2002505727 A JP 2002505727A JP 54156298 A JP54156298 A JP 54156298A JP 54156298 A JP54156298 A JP 54156298A JP 2002505727 A JP2002505727 A JP 2002505727A
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 構成要素またはサブシステムの動作状態を示す診断トラブルコード(DTC)を生成するための、エンジン管理システムにおける診断システム(10)が提供される。診断システムは、ある構成要素またはサブシステムに関連するDTCまたは関連する一群のDTCのそれぞれについて1つの診断機能モジュール(DFモジュール)(20、20’、20”)を有する。DFモジュールは、評価ルーチンを実行して特定のDFモジュールのDTCが関連する構成要素/サブシステムを評価する手段(22)と、特定の時間において、どのDFモジュールに評価ルーチンを実行させ得るのかを決定するダイナミックスケジューラ(30)とを有する。各DFモジュール(20、20’、20”)は、評価されている構成要素またはサブシステムの動作状態に依存するランキング値を生成する手段(22)であって、評価ルーチンが1回行われる度に1つのランキング値を生成する手段と、複数回の評価ルーチンから得られるランキング値の統計的結果を処理および格納する手段(23)と、統計的結果を評価することにより、評価無欠陥信号または評価欠陥信号のいずれかの形態である評価データを生成する(23)手段と、関連する評価ルーチンの優先度を確立する手段(24)および評価信号をダイナミックスケジューラ(30)に送信する手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 エンジン管理システムにおける診断システム 技術分野: 本発明は、診断システムによって評価されている構成要素またはサブシステム の動作状態を示すための診断トラブルコード(DTC)を生成するための、エンジ ン管理システムにおける診断システムに関する。 本発明はまた、複数のエンジン制御機能および診断システムにおける複数の評 価ルーチンの実行順序を決定するためのダイナミックスケジューラに関する。 本発明はさらに、エンジン管理システム内の構成要素またはサブシステムにお ける欠陥を検出し、構成要素またはサブシステムの動作状態を示す診断トラブル コード(DTC)を生成し、評価ルーチンが実行されるべき優先度を決定するため のDF(診断機能)モジュールに関する。 発明の背景: 乗り物(vehicle)のドライバに、エンジン管理システム内で発生し得る欠陥 を確実に知らせるために、自己診断システムは、エンジン管理システム内の構成 要素またはサブシステムをモニタし、万一欠陥が検出された場合にドライバに警 告を与えるために用いられる。このような警告は、乗り物のダッシュボード上で 照明される機能不全指示ランプ(MIL)の形態であり得る。欠陥の深刻度に応じ て、ドライバーは、即座に作業場(workshop)に行き、欠陥を直してもらうよう に指導され得るか、または小さな欠陥の場合には、ドライバーは、次に予定され ている作業場への訪問まで待ってもよい。 特定のエンジン管理システム、主に、排出物質(exhaust emissions)に影響 を与えるシステムについては、法律は、診断チェックがどのくらいの頻度でどう ような状況下で行われるべきかを定めている。従って、標準的な運転サイクルが あって、この間にすべての診断チェックが完了されなければならない。法律はさ らに、万一特定の欠陥が2回の連続した運転サイクル中に検出された場合には、 これらの欠陥が、後に作業場においてアクセスされ得るようにメモリに永久的に 記録されなければならないことを要求している。 エンジン管理システムの例としては、エンジン制御モジュール、廃棄ガス再循 環システム、蒸発燃料処理システム、二次空気システム、および触媒コンバータ モニタシステムが挙げられる。モニタを必要とする構成要素としてはさらに、エ ンジン冷却剤温度センサ、マスエアーフローメーターセンサー(mass air flow meter sensor)、エンジン速度センサ、等が含まれ得る。いくつかの構成要素の 機能は、エンジンの動作条件とは実質的に独立してチェックされ得るが、多くの 構成要素およびシステムは、特定の動作パラメータ、例えば、エンジン負荷、温 度、エンジン速度、等が優勢となる場合にのみチェックされ得る。 従って、特定の診断チェックを他の診断チェックに対して優先する診断システ ムが開発されている。例えば、優先システムは、米国特許出願第5 331 560号に 記載されている。動作条件によって、診断チェックが、必要な動作パラメータが 滅多に発生しないエンジン管理システム対して行われ得ることが指示する場合、 このシステムでは、特定の診断チェックは中断され得る。現在の診断チェックが 一旦中断されると、次に、優先されたチェックが行われ得る。 エンジン管理システムを形成する多くの構成要素およびサブシステム間での相 互関係のために、診断チェックが1つの構成要素またはサブシステムに対して行 われ得る動作条件にあるとき、診断チェックの結果の有効性に別な方法で影響を 与え得る他の構成要素またはサブシステムに対する診断チェックを妨害する必要 がある。従来の診断システムに対しては、このことは、構成要素またはサブシス テムが追加または除去される場合に、診断システムは、新しい/除去された構成 要素またはサブシステムがエンジン管理システムの残りの要素に与える影響を確 実に知るように再プログラムされなければならないことを意味する。当然のこと ながら、同様の問題は、同じ診断システムを異なる乗り物モデル内に設けること が所望される場合にも発生する。 様々な構成要素およびサブシステム間の上記の相互関連は、さらに、万一欠陥 が1つの構成要素内で検出された場合、欠陥の影響が、いくつかの構成要素また はサブシステムに対して行われている診断チェック中に反映され得ることも意味 している。それ故、欠陥の根本的な原因がどこにあり、誤った欠陥信号が記録さ れていないかどうかを正確に決定できる手段が所望される。 この相関関係はまた、エンジン制御機能(EC)が存在し得、この機能の実行が、 1つまたは複数の診断機能の実行を妨げることを意味する。この理由のために、 診断システムが、互いに妨害し合う診断機能およびエンジン制御機能の同時実行 を防ぎ得るのが望ましい。 修理場または製造業者がある欠陥が発生した原因を決定するのを助けるために 、欠陥が発生した時点から欠陥が検出された時点までの乗り物の実際の動作条件 に関連する情報を得ることができることは有用である。最近までこれは不可能で あった。 発明の要旨: 従って、本発明の目的は、特に排出物質に関する構成要素またはサブシステム における欠陥を迅速に確認でき、異なるエンジンおよび乗り物のモデルにも容易 に適用できる診断システムを提供することである。 この目的は、請求項1に関するシステムによって成し遂げられる。 特定のDFモジュールにおける各構成要素またはサブシステムに必要なものをす べて、(i)そのDFモジュールに関連する評価ルーチンが実行されるべき優先度 を決定するもの、(ii)評価ルーチンを行って欠陥を検出するもの、(iii)評 価結果を統計学的に格納するもの、(iv)評価結果をフィルタし、いつDTCデー タを作成するかを決定するもの、および好ましくは、(v)有効であることが報 告された場合、DTCデータをいつ格納または消去し、いつMILを照射または消すか を決定し、診断システムにおけるすべてのDFモジュールの評価ルーチンを単一の ダイナミックスケジューラから実行する順序を制御することによって、診断シス テムは、構成要素またはサブシステムの変化に素早く順応され得る。なぜなら、 各DFモジュールは、他のモジュールと独立しているからである。 本発明のさらなる目的は、特定のデータが格納されるかどうかを独立して決定 し得る十分な手段を有するDFモジュールを提供することである。 この目的は、請求項12に記載のDFモジュールによって成し遂げられる。 本発明の好ましい実施態様は、従属請求項において詳述される。 図面の簡単な説明: 本発明を、その実施例についてのみ、添付の図面を参照して以下により詳細に 説明する。図面において、 図1は、本発明による診断システムのブロック図である; 図2は、本発明による診断システム中で生成される診断トラブルコードの概略 表現である; 図3は、本発明による診断システム内に位置するスケジューラ中で用いられ得 る、スケジューラテーブルを示す; 図4は、本発明による診断システム中において用い得るスケジューラリストを 示す; 図5は、本発明による診断システム内に位置するDTCデータ領域中で用いられ 得る、フリーズフレームテーブル(freeze frame table)および拡張フリーズフレ ームテーブルを示す; 図6は、本発明による診断システム中において用いられ得る、DTCブロックの 一例を示す; 図7は、本発明による診断システム内に位置するデータコレクタ(data collec tor)中で用いられる、回転バッファ(rotating buffer)の概略表現である; 図8は、拡張フリーズフレームの一例である; 図9は、有効性確認器(validator)セットアップリストおよび、対応する有効 性確認器チェックリストを示す; 図10は、有効性確認器チェックリストの初期化のフローチャートを示す。 好適な実施態様の詳細な説明: 図1において、参照符号10は、本発明による診断システムを大きく示す。シ ステムは、複数の診断機能モジュール(diagnostic function module)(以下DFモ ジュールと呼ぶ)20、20’、20''を含み、各DFモジュールは、動作状態を 評価するべき1つの構成要素またはサブシステムを担当する。そのような構成要 素およびサブシステムの例としては、排気パイプ内の酸素センサ、空気漏れ検知 回路、燃料噴射機(fuel injector)、排気ガス再循環システム、エンジン冷却剤 温度センサ、マスエアーフローセンサ、アイドル速度センサ、マニフォールド絶 対圧力センサ、エンジン速度センサ、およびキャニスタ閉バルブなどがある。後 述のように、各DFモジュール20、20’、および20''は対応する構成要素/ サブシステムを評価し、その構成要素/サブシステムの動作欠陥状態を示す診断 トラブルコード(diagnostic trouble code)(以下DTCと呼ぶ)を生成するように 、構成される。以下にも説明する様態で、各DFモジュール20、20’、および 20''は、その関連する構成要素/サブシステムが評価されるべき優先度を計算 するようにさらに構成される。 好適なDTCフォーマット(全体を参照符号200で示す)を図2に示す。好適 なDTCフォーマットは、3つの部分に分割された16ビットコードからなってい る。第1の部分201は好ましくは8ビットからなり、どのエンジンサブシステ ム(例えば点火システム、空気測定システムなど)において欠陥が存在するかを 示す役割を果たす。第2の部分202は、4ビットからなることが有利であり、 サブシステムのどの構成要素において欠陥が存在するかを示す役割を果たす。最 後に、やはり4ビットである第3の部分203は、他の構成要素/サブシステム に影響を与えるタイプの欠陥(例えば、O2センサの応答が遅いこと、ミスファ イア(misfire)に起因する触媒コンバータの損傷、開きっぱなし(stuck open)に なっているバルブなど)を示すために用いられる。 本発明のエンジン診断システムは複数の構成要素およびサブシステムの動作状 態を評価するように構成されており、またこれら構成要素/サブシステムの多く は所定の動作条件が満たされる時にのみ評価することが可能であることから、シ ステム10は、ダイナミックスケジューラ30をさらに有している。スケジュー ラの目的は、各DFモジュール、およびエンジン制御機能(EC)によって実行される 異なる評価ルーチン間の実行をコーディネートし、所与の時間内において、主た る動作条件(prevailing operating conditions)に応じてなるべく多くの評価ル ーチンを完了し得ることを確実にし、また同時に、2つの評価ルーチンが同時に 起こると誤ったDTCが生成される危険がある場合にはそのような2つの評価ルー チンが同時に起こることを許可しないようにすることである。同時に行われるべ きでない2つの評価ルーチンの一例は、キャニスタバージバルブ(canister purg e valve)を用いた漏れ検知チェックと触媒変換比のモニタリングとである。 診断機能の多くが所定のエンジン機能の実行を行うので、同時に実行されてい るエンジン制御機能または評価ルーチンを妨げるエンジン制御(EC)機能の実行を 可能にするかまたは防止するために、ダイナミックスケジューラは、エンジンの 制御機能のためのインタフェースも備えている。同時に行うことができない評価 ルーチンおよびエンジン制御機能の一例は、漏れチェックテストおよびキャニス タパージ機能である。 漏れチェックテストは、乗り物の蒸発システムに漏れがあるかどうかをチェッ クするために実行される。これは、蒸発システムを閉鎖することによって行われ 、キャニスタから導かれる全ての連通を閉鎖することを含む手順である。次に、 空気がシステムから排出され、圧力は所定の設定レベルに達する。次に、漏れチ ェックテストは閉鎖されたばかりのシステムの内圧を監視し、圧力が変化するか どうかを見て、漏れの有無を表示する。 使用することができず、従って雰囲気中に放出されて望ましくない排出物質を 引き起こす燃料のキャニスタを取り除くために、キャニスタバージ機能が実行さ れる。キャニスタを介して外気をエンジンに導入することにより、キャニスタが 浄化される。従って、キャニスタ内に残留している燃料は、キャニスタをパージ するために使用された外気と共にエンジン内で使用される。このエンジン制御機 能が、上述の漏れテスト機能と同時に実行できないことは明らかである。 当然ながら、互いに「衝突」し合う、このような評価機能およびエンジン制御 (EC)機能の組合せは、他にも多数存在する。 従って、ダイナミックスケジューラ30は、「欠陥に起因する抑制」機能、お よび「衝突コントローラ」部分の両方を有するということができる。 さらに、あるDFモジュールによって欠陥が検知された場合、ダイナミックスケ ジューラは、停止しなければ欠陥によって影響されてしまうであろう評価ルーチ ンを停止させるように働く。すなわち、そうしなければ、これらの停止される評 価ルーチンは、実際にはこれらシステム自身中には欠陥が存在しないにも関わら ず、これらシステム自身中にも欠陥が存在するというように「だまされ」てしま うからである。 もしそのような影響されてしまったDFモジュールが、実際の欠陥を有している 構成要素/サブシステムに対する評価ルーチンが実行されるよりも前にその評価 ルーチンを実行すると、影響されたDFモジュールは自身と対応付けられた構成要 素/サブシステム中に欠陥が存在することを示すDTCを生成する。従って、診断 システム10は、DTCが有効であるか否かを検証(verify)できるために、十分な 情報にアクセスすることが必要である。すなわち、システム10は、実際の欠陥 が最初のDTCを出したDFモジュールによって評価された構成要素/サブシステム 中に存在するのか、あるいは別の構成要素/サブシステム中に存在しているがま だ検知されていない欠陥のためにDFモジュールが「だまされた」のかを判断でき なければならない。 DTCが生成された時刻より以前の乗り物動作条件に関する情報をシステム10 に提供するために、システムは、データコレクタモジュール40をさらに有して いる。後述のように、データコレクタモジュールは、フリーズフレームおよび拡 張フリーズフレームの作成を処理するように構成される。フリーズフレームとは 、実際のDTCに対して特異的である多数のパラメータのサンプル、例えばDTCが生 成された時の実際のエンジン温度およびエンジン速度などである。拡張フリーズ フレームは、実際のDTCについて特異的であるいくつかのパラメータの、DTCが生 成された時から時間をさかのぼっての複数のサンプルを含んでいる。この情報に 基づいて、データコレクタモジュール40は、DTCおよびこの情報を含んだDTCブ ロックを生成する。 データコレクタモジュール40によって生成されたいかなるDTCブロックも格 納することが可能であるように、システム10は、DTCデータ領域モジュール5 0を備えている。後述のように、DTCデータ領域モジュール50は、DTCブロック をセーブせよという要求をデータコレクタモジュール40から受け取ったとき、 ブロックをセーブして「DTCセーブ済み(DTC-Saved)」応答をデータコレクタモジ ュールに送る。 セーブされたDTCブロックが有効であるか否か、すなわちDTCを生成したDFモジ ュールによってチェックされた構成要素/サブシステム中に実際に欠陥が存在す るか否かを決定するために、システム10は有効性確認器60を備えている。有 効性確認器60は、有効性確認されていないDTCブロックがセーブされたという 情報をDTCデータ領域モジュール50から受け取り、有効性確認器チェックリス ト(後述)をセットアップすることにより、DTCブロックが有効であると見なす べきか否かを決定することができる。 DTCブロックが有効であることを有効性確認器60が決定することは、ある構 成要素またはシステムが機能不全であることを意味している。どの構成要素また はシステムが影響されているかに応じて、機能不全である乗り物のドライバに告 知することが望ましい場合もあり得る。従って、システム10は、エラーサイン またはメッセージを乗り物のダッシュボード上に表示することによって機能不全 のドライバに対して告知することができる、機能不全表示ランプ(以下MILと呼 ぶ)ハンドラモジュール70を備えている。 エンジン診断システム10が作業所によって用いられる外部テスタと連絡する ことを可能にするために、システム10が外部連絡ハンドラ(external communic ation handler)(以下ECHと呼ぶ)モジュール80を有していることが有利であ る。 最後に、システム10は、乗り物の点火がオンにされた際に診断システムを開 始すること、および、点火がオフにされた後エンジン制御システムが他の全ての 動作を完了した時にシステムを停止することを担当する、診断システム管理(dia gnostic system manager)(以下DSMと呼ぶ)モジュール90を備えている。これ は、診断システムおよびエンジン制御システムの両方(両方とも乗り物のエンジ ン制御モジュール内に位置する)と相互作用することによって達成される。 本発明による診断システム10の機能をよりよく理解するため、各モジュール またはユニット20、30、40、50および60を以下により詳細に説明する 。DF モジュール20 既述のように、各DFモジュール20、20'、20"は、動作状態が評価されることに なる構成要素またはサブシステムに働きかける。従って、各DFモジュール20、20 '、20"は、関連する構成要素/サブシステムを評価し、構成要素/サブシステム の動作状態を示す診断トラブルコード(DTC)を生成するように配置される。これ を行うためには、各DFモジュールは、センサ、発光要素、EVAPシステムなどの機 能不全の構成要素またはサブシステムの評価に必要なすべての情報を処理し得る 必要がある。各DFモジュールはまた、その関連する構成要素/サブシステムが評 価されるべき優先度を評価するように構成される。 このために、および図1から明らかなように、各DFモジュール20、20'、20"は 、DFインタフェース21、物理的診断(以後PDと呼ぶ)22、DFロガー23、DF制御器 24、およびDTCハンドラ25を含む複数のサブモジュールを備えている。 DFインタフェース21は、DFサブモジュールから診断システム内の他のモジュー ルへの、およびDFサブモジュールへの通信の転送を扱うDFサブモジュールである 。特定のDFモジュールによって生成されるDTCはそのモジュールに固有であるた め、DTCは、システム内の他のモジュールによってその特定のDFモジュールと通 信するための識別子として使用される。従って、DFインタフェース21は、DFイン タフェースが位置するDFモジュールに関連する識別子を有するDFモジュールにア ドレスされるすべての信号を認識することができ、これらの信号を正しいDFサブ モジュールに割り当てることができる。DFサブモジュールからダイナミックスケ ジューラ30、データコレクタ40、DTC−データ領域50、有効性確認器60、MILハン ドラ70、またはECHモジュール80に送られるすべての信号は、DFインタフェース2 1を介して転送される。 PD22は、特定のDFモジュールに関連する各DTCのための評価ルーチンを含むDF サブモジュールである。PD22は、DFモジュール20が関連するサブシステムまたは 構成要素を評価するのを可能にするエンジン動作条件が満たされるときを認識す ることができる。これらの条件が満たされるときはいつでも、PD22は、評価ルー チンの実行が可能であることをDF制御器24に知らせる。PDは、評価ルーチンを実 行する前にDF制御器が許可を与えるのを待つ。 評価ルーチン中に、エンジン動作条件が変わり、条件が評価ルーチンを行い得 るのに必要な条件と一致しなくなると、PDはルーチンを中断させる。同様に、DF 制御器24が評価ルーチンを実行する許可を取り下げると、PDはルーチンを中断さ せる。 起こり得る欠陥が存在するかどうかを確実にするために、評価ルーチンが完了 する毎に、PD22は、チェックされた構成要素/サブシステムの状態のインジケー タとしてランキング値を生成する。好ましくは、各ランキング値は1から255の 範囲にあり、値128が通常の構成要素またはサブシステム、例えば、較正基準に 等しいアイドルエア適合値に対応する。値255は、全く働かない構成要素または サブシステム、例えば、最大アイドルエア適合値に対応する。各構成要素/サブ システムには欠陥上限値が割り当てられ、ランキング値がこの上限値より下にあ る場合は欠陥は表示されず、評価「欠陥なし」データ信号が生成される。ランキ ング値が上限値を超えると、評価「欠陥」データ信号が生成される。評価ルーチ ンが完了する毎に、評価データ信号はDF制御器24に送られ、ランキング値はDFロ ガー23に送られる。 DFロガー23は、ランキング値を受け取り、特定数のランキング値の最大値を使 用して統計学的に処理を行うDFサブモジュールであり、結果は作業場のための情 報として使用するために格納される。 DF制御器24は、PD22を制御するDFサブモジュールである。従って、PDがDF制御 器に評価ルーチンの実行が可能であると知らせると、評価ルーチンは禁じられて いるという応答がその評価ルーチンの優先度に関する情報と共にダイナミックス ケジューラに送られる。ダイナミックスケジューラ30が、評価ルーチンを実行し 得るという応答を送った時/場合、DF制御器24はPDがルーチンを実行するのを許 可する。ダイナミックスケジューラ30が評価ルーチンを禁止する要求を送る場合 は、DF制御器は評価ルーチンを実行する許可を取り下げ、評価ルーチンが中断さ れると、ダイナミックスケジューラに「禁止完了」応答を送る。 DF制御器24はまたすべての評価データ信号を受け取り、最新評価データ信号と して定義された評価データ信号の状態に変化があればこれをDFスケジューラ30に 知らせる。DF制御器は、制御された「欠陥」データ信号を生成する前に、連続し た数の評価「欠陥」データ信号が生成されることを要求する。この変化を使用可 能な状態にするために必要な実際の連続信号数は、生成されることになる各DTC に特有である。点火時には、制御データ信号は「未実行」に設定され、最初の評 価「欠陥なし」データ信号で、制御データ信号は「欠陥なし」に設定される。 DF制御器24は制御「欠陥」データ信号を生成すると、データコレクタモジュー ル40にDTCデータを作成するようにとの要求を送る。設定が行われた後は、駆動 サイクルの残りの期間(発火オフまで)は制御「欠陥」データ信号を変更するこ とは不可能である。 上述のように、DFコントローラ24はまた、その特定のDFモジュールに関連する 評価ルーチンが実行されるべき優先度を計算する。この優先度はダイナミックス ケジューラ30に伝達される。好適な実施形態において、優先度の計算は、その特 定のDFモジュールに関連する評価ルーチンが最後に実行された時に基づく。特定 の実施形態において、評価ルーチンは、優先度の順に、4つの群に好適に構成さ れる。 1)現在または前の駆動サイクル中に実行されなかった評価機能。 2)現在の駆動サイクル中に実行されなかったが、前の駆動サイクル中に実 行された評価機能。 3)現在の駆動サイクル中に実行されたが、前の駆動サイクル中には実行さ れなかった評価機能。 4)現在の駆動サイクル中および前の駆動サイクル中の両方で実行された評 価機能。 2つのさらなるレベルの優先度があり、それら両方が上述した4つのレベルよ りも高い。これら2つのレベルは、いわゆる「認証ウィンドウ(certification w indow)」レベル、および「迅速テスト(swift test)」レベルである。これら2者 のうち、「迅速テスト」レベルはより高い優先度を有する。つまり、「迅速テス ト」優先度レベルは、全ての優先度レベルのうちで最も高いレベルである。 「認証ウィンドウ」優先度レベルは、評価機能が特定の「ウィンドウ」中で適 時に確実に実行されるようにする役割を果たす。このウィンドウは、通常、例え ば法律(legislation)によって特定される期間であり、この間に、当該機能が評 価されねばならない。 迅速テストレベルは、修理が成功したかどうかを迅速に確認するために、問題 のサブシステム/構成要素について修理が行われた後で、例えば作業場において 使用される。 DTCハンドラ25は、診断システム10がDTCブロックを有効であると確認した後の 決定を行うDFサブモジュールである。その機能としては、DTCブロックを永久格 納するときを決定すること、MILハンドラモジュール70内の機能不全指示ランプ を点灯するかまたは消灯するかの要求を送ること、および欠陥がもはや検出され ない場合にDTCブロックを取り消すとき決定することが含まれる。ダイナミックスケジューラモジュール30 ダイナミックスケジューラモジュール30は、評価ルーチンのスケジューリング およびエンジン制御(EC)機能を扱う。ダイナミックスケジューラモジュール30は 、エンジン制御(EC)機能を実行する要求を受け取り、かつ、DFモジュール20、20 '、20"から評価ルーチンを実行する要求を受け取り、そして、これらのエンジン 制御(EC)機能および評価ルーチンのうちのどれが実行されるべきかを決定するが 、このとき、以下のことを考慮に入れている。 −評価された「欠陥」データ信号が存在するかどうか −要求された評価ルーチンの優先度 −実行することを要求されたエンジン制御機能の優先度 −エンジン制御(EC)機能と評価機能との間の望ましくない「衝突」 −その特定のエンジン制御機能または評価ルーチンに必要な動作条件が満た されているかどうか ダイナミックスケジューラモジュール30は、DFモジュールから受け取る最新評 価データを考慮に入れて、この評価データが、欠陥によって影響を受ける所定の 評価ルーチンおよび/またはエンジン制御機能を禁止すべきであることを暗示し ているかどうかを決定する。ダイナミックスケジューラはまた、DFモジュールが 、評価ルーチンを実行するための条件が満たされないため評価ルーチンが停止さ れたか、もしくはダイナミックスケジューラからの要求により、またはダイナミ ックスケジューラが実行応答をまだ送っていないため禁止されたことをダイナミ ックスケジューラモジュールに知らせているかどうかを考慮に入れ得る。 要件を満たすために、ダイナミックスケジューラモジュール30は、各評価ルー チンのために何を行うべきかに関連する情報へのアクセスを要求する。この情報 は、スケジューラテーブル内に含まれ得る。可能なスケジューラテーブルの一例 を図3に示す。スケジューラテーブルは、診断システムのためのすべての評価ル ーチンを含み、好ましくは、以下で特定する 各優先群内の優先度を有するいずれのルーチンを実行することが要求されてい るかを、ダイナミックスケジューラモジュールが決定し得るように、所定の特定 の優先群に与えられるすべての評価ルーチンの優先レベル、および、DFモジュー ルからの最新評価データが欠陥を示す場合に、禁止すべき他の評価ルーチンであ る。 効率よく機能するために、ダイナミックスケジューラモジュールはまた、診断 システム内の評価ルーチンの現在の状態に関する情報を必要とする。この情報は 、スケジューラリストによって提供される。図4を参照して、スケジューラリス トは、4つのサブリスト、すなわち禁止リスト、実行リスト、最新評価データリ スト、および取り扱い予定リストを含む。 禁止リストは、実行する機会は要求されたが実行は許可されていない評価ルー チンを示す。このリストのフラグは、禁止されていると報告されている評価ルー チンに対して設定され、また、DFモジュール内の物理的な条件により停止したか 、またはダイナミックスケジューラモジュールによってオフにされたことを示し ている評価ルーチンに対してリセットされる。 実行リストは、名称が示すように、どの評価ルーチンが現在実行されているか を示す。実行リスト内のフラグは、ダイナミックスケジューラモジュールが実行 の開始を許した評価ルーチンに対して設定され、また、関連するDFモジュールに よって停止されるか、禁止されるか、またはオフにされていると報告されている 評価ルーチンに対してリセットされる。 最新評価データリストは、各評価のための評価データの現在の状態を示す。こ のリストのフラグは、最新評価「欠陥」データ信号を送った各評価ルーチンに対 して設定され、最新評価「欠陥なし」データ信号を送った各評価ルーチンに対し てリセットされる。 処理予定リストは、ダイナミックスケジューラモジュールによって、作業リス トとして用いられ、優先度、時間、および評価された「欠陥」データ信号により 、どの評価ルーチンが処理されたままであるかを常に監視する。ダイナミックス ケジューラが優先度ハンドラ35を処理し終えるたびに、処理予定リストに「セッ ト」されたままのフラグは、関連する評価が実行していなければならないことを 示すものであり、「リセット」されているフラグは、関連する評価を停止または 禁止しなければならないことを示すものである。 図3および図4の表の、上で述べた説明および下で述べる説明において、簡単 に説明するために、評価ルーチンのみを表に示した。当然、必要かつ望まれる場 合には、表はエンジン制御(EC)機能に関する対応データを含む。 要求される機能を実行するために、図1から明らかであるように、ダイナミッ クスケジューラは、DFSインタフェース31、DFS制御器32、禁止ハンドラ33 、および優先度ハンドラ35を含む多くのサブモジュールからなる。 DFモジュール20、20’、20”およびECHモジュール80からダイナミックス ケジューラモジュール30に送られる信号はすべて、DFSインタフェース31で識 別され、正しいダイナミックスケジューラサブモジュールに転送される。ダイナ ミックスケジューラサブモジュールからDFモジュールおよびECHモジュール に送られる信号はすべて、DFSインタフェース31を介して転送される。 ダイナミックスケジューラモジュール30に送られる信号はすべて、DFS制御 器32により検査される。DFS制御器は、DFモジュール20、20’、20”からダ イナミックスケジューラモジュール30に送られる信号について禁止リスト、実行 リスト、および最新の評価データリストを更新する。これらの3つのリストのう ちのいずれかが更新されると、DFS制御器32は以下のように動作する。 禁止リストおよび実行リストを、処理予定リストにコピーする。 禁止ハンドラ33を始動する。 禁止ハンドラ33が終了すると、優先度ハンドラ35を始動する。 優先度ハンドラが終了すると、「ストップルーチン」を行う。即ち、DF S制御器32は、禁止要求を、(フラグがセットされる)実行リストに従って実行 しているが、(フラグがリセット)処理予定リストに従って実行してはならない 評価ルーチンに送り、ダイナミックスケジューラが、これらの評価の禁止を要求 したことを示すものとして、禁止リストのフラグをセットする。 「ストップルーチン」が終了すると、「スタートルーチン」が行われる。即ち 、DFS制御器は、処理予定リストに従って実行していなければならない評価で あって、スケジューラテーブル中の、他の評価がどれも実行リストに従って実行 していない優先度群に関連する評価の各々に実行応答を送る。送られた各々の実 行応答について、DFS制御器は、実行リストの対応するフラグをセットする。 それが終了すると、ダイナミックスケジューラに送られた信号があるかどうか を調べ、信号があれば、再び作業を開始する。 すべての評価ルーチンを中止する要求がECHモジュール80から送られると、 DFS制御器32は以下のように動作する。 処理予定リストをクリアし、作業を開始する(実行しているすべての評価ルー チンに、禁止要求を送る)。 それが終了すると、ダイナミックスケジューラに送られたすべての信号に従っ て、最新の評価データリスト、実行リスト、および禁止リストを更新するが、通 常動作のようには作業を開始しない。 実行リスト中のすべてのフラグがリセットされると、すべての評価ルーチンを 中止した旨の応答をECHモジュール80に送る。 ECHモジュール80からの通常動作再開要求のみを待つ。 通常動作再開要求を受け取ると、処理予定リストをコピーし、通常通り作業を 開始する。 診断システムマネージャ(DSM)モジュール90から、すべての評価ルーチン をオフにする要求を受け取ると、DFS制御器32は、以下のように動作する。 すべての評価ルーチンにターンオフ要求を送る。 ダイナミックスケジューラに送られたすべての信号に従って、最新の評価デー タリスト、実行リスト、および実行要求リストを更新する。 実行リストおよび禁止リスト中のすべてのフラグがリセットされると、DSM モジュール90に、すべての評価ルーチンをオフした旨の応答を送る。 再び通常通り作業を開始する前に、DSMモジュール90からの、診断システム 10を始動する旨の一般的な応答信号だけを待つ。待っている間は動作しない。 禁止ハンドラ33は、DFS制御器32から開始要求を受け取った場合にのみ動作 する。禁止ハンドラ33はまず、最新の評価データリストを調べ、どの評価ルーチ ンが最も新しく評価された「欠陥」データ信号を発生したかを判断する。そのよ うな信号を発生した評価ルーチンについては、禁止ハンドラ33が、スケジューラ テーブル(図3)を調べ、報告された欠陥により、どの評価ルーチンを禁止する べきであるかを判断する。禁止ハンドラ33は、処理予定リスト中の、禁止するべ き評価ルーチンに対応するフラグをリセットする。それが終わると、禁止ハンド ラは、DFS制御器32に「終了」信号を送る。 優先度ハンドラ35は、DFS制御器32から開始要求があった場合にのみ動作す る。優先度ハンドラは、処理予定リストを調べ、どの評価ルーチンを処理するべ きであるかを確かめる。このリストおよびスケジューラテーブルを用いて、優先 度ハンドラ35は、処理予定の評価ルーチンのうちのどの評価ルーチンが同じ優先 度群にあるかを判断することができ、これは、スケジューラテーブル(図3)の 優先度群番号1(例えば、X)から開始される。優先度ハンドラは、優先度群中 で最も高い優先度レベルを有する処理予定の評価ルーチンよりも優先度レベルの 低い評価ルーチンについて、処理予定リスト中の対応するフラグをリセットする 。 第1の優先度群が終了すると、優先度ハンドラ35は、優先度群番号2(例えば 、Y)についてこれを続け、すべての優先度群を調べ終わるまでこれを続ける。 評価ルーチンに1より多い優先度群が割り当てられる場合、この評価ルーチン は、各優先度群の一部分として扱われる。さらに、優先度レベルは、各優先度群 において個々に用いられる。 ダイナミックスケジューラ(30)は、乗り物のエンジン制御(EC)機能に対するイ ンタフェースを有するので、ダイナミックスケジューラモジュール(30)と連絡す るエンジン制御機能におけるそれら計算ルーチンの機能を以下に簡単に説明する 。 関連するエンジン機能の各々について、優先度の値が計算される。この計算は 以下のことを考慮に入れる。 −上で「認証ウィンドウ」と呼んだ期間 −問題のエンジン制御機能を実行するのに必要な条件が満たされているかど うか うか −上で「迅速テスト」と呼んだ優先度レベル 2つ以上のエンジン制御機能または評価ルーチンによって計算された優先度レ ベルは等しくなり得るので、各計算ルーチンまたはエンジン制御機能はいわゆる 「静的優先度(static priority)」を与えられる。2つ以上の計算された優先度 が等しい場合、合計優先度が計算される。合計優先度は計算された優先度と不変 優先度との合計である。データコレクタモジュール40 DTCデータを生成するという、DFモジュール20、20'、20"からの要求に際 して、データコレクタモジュール40が、以下の機能を行うように構成される: DTC特異的データを用いて、フリーズフレーム(以下、FRZFと称する) を生成する。 FRZFと特定の情報を組み合わせてDTCブロックを形成する。 DTC特異的データを用いて拡張FRZF(経時的測定)を生成する。 DTCデータ(DTCブロックおよび拡張FRZF)を、DTCデータ領域モ ジュール50に送る。 データコレクタモジュール40は、ECHモジュール80からの要求に際して、内 部フライトレコーダとしても有利に機能し得る。 これらの要件を満たすためには、データコレクタモジュール40は、DFモジュ ール20、20'、および20"において行われる各評価ルーチンに対する特定のパラメ ータに関する情報を必要とする。この情報は、FRZFテーブルおよび拡張FR ZFテーブルにおいて提供される。FRZFテーブルおよび拡張FRZFテーブ ルの例が、図5に示されている。これらのテーブルの各数字は、特定のパラメー タを示す。 上記のように、データコレクタモジュール40は、DTCブロックを生成する。 DTCブロックは、DTCが生成された時の動作条件に関するパラメータの形態 の情報を含むデータブロックである。可能なDTCブロックの例が、図6に示さ れる。従って、DTCブロックは、FRZFと共に特定のDTCに特異的な情報 (DTC、最新および最初のDTCサブコード、およびFRZF遅延時間)、お よび最後に、拡張FRZFに対するポインタから構成される。 拡張FRZF(DTC関連データの経時的測定)を生成することができるため には、データコレクタモジュール40が、回転バッファの形態の循環メモリ(circu lar memory)と共に設けられる。図7に示されるように、回転バッファは、概し て、参照符号110で示され、回転バッファは、この記載例においては、4つの異 なる時間ベース112、113、114、115にそれぞれ分割されるドラム111の形態であ る。 拡張フリーズフレームの例が、図8に示されている。 図1の参照番号120で示されるグローバルデータ領域は、エンジン制御モジュ ールのエンジン制御システム部分における診断システム10の外部に位置し、全て の評価ルーチンに対する全パラメータの値に関する現在の情報を含む。各パラメ ータは、グローバルデータ領域120における独特の識別番号によって識別可能で あり、時間ベース112、113、114、115の1つに割り当てられる。回転バッファ11 0は、いずれかの時間ベースが失効する度に、グローバルデータ領域120からコピ ーされた失効した時間ベースに関連するパラメータ値で更新され、これらのパラ メータは、それぞれの時間ベースに格納される。コピーされてくるべき最新サン プルを示すためのポインタ116、117、118、119は、各時間ベースにおける最新の サンプルの前に配置される。回転バッファ110の時間ベースが一杯になると、そ の時間ベースにおいて、最も古いサンプルが書き直される。このように、回転バ ッファ110は、数個の時間ベース(各ベースは、等しいメモリ深さを有するが、 特異的な時間深さを有する)を有する循環メモリを形成する。 後にDTCデータ領域モジュール50に転送されるDTCデータを生成し、EC Hモジュールから送られた要求を処理するためには、データコレクタモジュール 40の機能が、サブモジュール、すなわち、DCインタフェース41、DC制御器42 、FRZFコレクタ43、拡張FRZFコレクタ44、およびバッファハンドラ45に 分割される。 DFモジュール20、20'、20"と、ECHモジュール80とから、データコレクタ モジュール40に送られた信号は全て、DCインタフェース41によって識別され、 正しいデータコレクタサブモジュールに転送される。データコレクタサブモジュ ールから、DTCデータ領域モジュール50およびECHモジュール80に送られた 信号は全て、DCインタフェース41を介して転送される。 DTCデータを生成するという、DFモジュール20、20'、20"からの要求を受 ける時に、DC制御器42は、FRZFコレクタ43に、FRZFの生成を要求する 。この要求を受け取ると、FRZFコレクタ43は、FRZFテーブル(図5)を チェックし、このDTCに特異的な、どのパラメータが、グローバルデータ領域 120からコピーされてくるべきかを決定する。FRZFコレクタは、グローバル データ領域からパラメータをコピーすることに着手し、FRZFテーブルによっ て指定された順番に、それらを配置する。完了すると、FRZFコレクタは、D C制御器42に、FRZFが生成されたことを通知する。 FRZFコレクタ43が、DC制御器42に、FRZFが生成されたことを通知す ると、DC制御器は、拡張FRZFコレクタ44に、拡張FRZFの生成を要求す る。 この要求を受け取ると、拡張FRZFコレクタ44は、以下の行為を行う: 停止要求をバッファハンドラ45に送ることにより回転バッファを停止させる。 正しいサイズの空の拡張FRZFを生成し、この空の拡張FRZFは、拡張F RZFテーブルによって指定されたパラメータ識別番号を含む。 回転バッファが停止されたことの確認を受け取ると、回転バッファからの回転 バッファテーブルにおいて指定された識別番号に一致する拡張FRZFの識別番 号に対応するパラメータ値を全てコピーし直す(copy over)。 開始要求をバッファハンドラ45に送ることにより、回転バッファを開始させる 。 拡張FRZFが生成されたという応答をDC制御器42に送る。 FRZFおよび拡張FRZFにおいて提供されたi.a.情報を用いることにより 、DC制御器42は、拡張FRZFを考慮に入れるために改変されたDTCブロッ ク(図6を参照)の形態のDTCデータを生成する。 一旦DTCデータが生成されると、DC制御器42は、DTCデータを保存する 要求を、DTCデータ領域モジュール50に送る。 要求を送った後、DC制御器42は、DTCデータ生成のためのいかなる新規の 要求に対して行動を起こす前に、DTCデータが保存されたというDTCデータ 領域モジュールからの確認を待つ。DTC−データ領域モジュール50 DTC−データ領域モジュール50は、4つのサブモジュール、すなわちDAイ ンタフェース51、DTC−ブロック領域52、拡張FRZF領域53およびDA制御 器54に分割される。 ECHモジュール80、データコレクタモジュール40、有効性確認器60およびD Fモジュール20、20'、20"からDTC−データ領域モジュール50に送られるすべ ての信号は、DAインタフェース51によって識別され、正しいDTC−データ領 域サブモジュールに転送される。DTC−データ領域サブモジュールから有効性 確認器60およびデータコレクタモジュール40に送られるすべての信号は、DAイ ンタフェース51を介して転送される。 DTC−ブロック領域52はDTC−ブロックを格納するために使用される。こ の領域に格納され得るDTC−ブロックの数は用途に応じて変わるが、典型的な 数は10である。DTC−ブロック領域52は、常に所定のDTC−ブロックの最大 数プラス1を格納することができる。追加の1はデータコレクタモジュール40か ら入ってくるデータをバッファするために使用される一時空間を表す。DTC− ブロック領域52は、フリーリストを使用してフリーなDTC−ブロックを迫跡し 、一時ポインタを使用して一時空間を追跡する。 拡張FRZF領域53は拡張FRZFの格納のために使用される。拡張FRZ F領域53は、常に所定の拡張FRZFの最大数プラス1を格納することができ る。追加の1はデータコレクタモジュール40から入ってくるデータをバッファ するために使用される一時空間を表す。拡張FRZF領域53は、フリーリストを 使用してフリーな拡張FRZFを追跡し、一時ポインタを使用して一時空間を追 跡する。 DA制御器54はDTC−ブロック52および拡張FRZF領域53を制御す る。DA制御器54は、データコレクタモジュール40から、DAインタフェー ス51を介してDTC−ブロックおよび拡張FRZFを受け取り、DTC−ブロ ックおよび拡張FRZFは適用可能なデータ領域にセーブされる。 DA制御器54がデータコレクタモジュール40からDTC−データをセーブ する要求を受け取ると、DA制御器はDTC−ブロックおよび関連する拡張FR ZFをセーブし、これを完了すると、有効性確認器モジュール60に有効性未確 認のDTC−ブロックがセーブされたことを知らせて、有効性確認器からの確認 応答または任意の要求を待つ。有効性確認器が確認応答を送る場合、DA制御器 はデータコレクタモジュール40にDTC−データがセーブされたことを知らせ る。 関連するDFモジュールが確認応答を送る場合は、DA制御器はデータコレク タモジュール40にDTC−データがセーブされたことを知らせる。 有効性確認器モジュール60によってDTC−ブロックの状態を、有効性未確 認から有効に変更するよう、あるいは有効性未確認のまたは有効なDTC−ブロ ックを消去するよう要求されたら、DA制御器54はこれに従い、関連するDF モジュールに、有効なDTC−ブロックが消去されたかどうかを知らせて、関連 するDFモジュールからの確認応答または任意の要求を待つ。 DFモジュールによってDTC−ブロックの状態を有効から格納済みに変更す るよう、あるいは有効なまたは格納されたDTC−ブロックを消去するよう要求 されたら、DA制御器はこれに従い、有効性確認器モジュール60に、有効なま たは格納されたDTC−ブロックが格納されたまたは消去されたことを知らせる 。 DTC−データがセーブされたという応答を送った後に、利用可能な空間が次 のDTC−ブロックにとって十分でない場合、すなわち、どの一時空間もフリー でない場合、DA制御器54は優先度の最も低いDTC−ブロックおよび関連す る拡張FRZFを消去して、有効性確認器モジュール60および関連するDFモ ジュール20、20’、20”に、特定のDTC−ブロックが消去されたことを 知らせる。次の拡張FRZFに不十分な空間しかない場合は、DA制御器は優先 度の最も低い拡張FRZFを消去して、消去された拡張FRZFと関連するDT C−ブロックとの間のリンクを消去するが、この事象についての情報は一切送ら ない。 ECHモジュール80から送られる、すべてのDTCを消去する要求により、 DA制御器54はすべてのDTC−ブロックを消去し、消去されたDTC−ブロ ックのそれぞれに対して、有効性確認器60および関連するDFモジュールに知 らせる。有効性確認器モジュール60 有効性確認器モジュール60の目的は、欠陥の根本原因を決定することである 。換言すれば、例えば、実際はDTC−ブロックの1つのみが欠陥の真のインジ ケータであるのに、拡張FRZFを有する4つのDTC−ブロックがデータコレ クタモジュール40によって生成されるということが可能である。これは、この 欠陥がその他の影響された評価ルーチンをだましていて、その結果制御された「 欠陥」の誤った信号が影響されたDFモジュールからデータコレクタモジュール 40に送られるからである。従って、有効性確認器は(関連する拡張FRZFを 有する)4つのDTC−ブロックのそれぞれを調べて、実際の欠陥がどの構成要 素またはシステムにあるのかを決定する。 従って、有効性確認器モジュール60は、DTC−データ領域モジュール50 によってセーブされたDTC−ブロックが存在することを知らされると、有効性 確認器は、正しいDTCを有効性確認する(すなわち欠陥の根本原因であるDT C−ブロックを指摘する)前に実行および制御されるデータが「欠陥なし」の状 態で報告されなければならないすべての可能な根本原因評価ルーチンを含むチェ ックリストをセットアップする。有効性確認器チェックリストの内容は点火装置 がオフのときに格納される、すなわち、有効性確認は点火装置のオン/オフに無 関係である。 有効性確認器セットアップリストは、チェックリストをセットアップしかつ開 始するために使用される。各セットアップリストは、有効性を確認すべきDTC および有効性を確認すべきDTCの有効性確認前にチェックしなければならない 評価の仕様を含む。有効性確認器セットアップリストおよび対応する有効性確認 器チェックリストを図9に示す。 チェックリストはそのセットアップリストに従って、以下の方法でセットアッ プされる。 有効性確認器モジュール60がDTC−データ領域モジュール50によりDT C−ブロックがセーブされたことを知らされると、有効性確認器モジュールはそ のDTC−ブロックのDTCに対応する有効性確認すべきDTCを探してセット アップリストを検索する。いずれのセットアップリストにおけるいずれの有効性 確認すべきDTCの位置にもDTCが発見されない場合、有効性確認器はDTC −データ領域モジュール50にDTC−ブロックに関する状態を有効性未確認か ら有効に変更するよう要求することによって、直ちにDTC−ブロックを有効に する。 DTCが発見された場合、整合する有効性確認すべきDTCを含む有効性確認 器セットアップリストは、このDTCに特定の有効性確認器チェックリストをセ ットアップするために使用される。チェックリストは以下の項目を含む。 有効性確認されているDTCを特定するヘッダ(これはチェックリストをその セットアップリストにリンクする)。 時間スタンプ(グローバルデータ領域120から読まれる経過した実時間)。 有効性確認器セットアップリストの各チエックすべき評価の状態を示すフラグ 、フラグは制御された無欠陥のためにセットされ、制御された無欠陥が報告され ない限りリセットされる。各フラグにリンクされたチェックすべき評価はセット アップリストにおいて規定される。 それにリンクされる有効性確認器チエックリストを有する有効性確認器セット アップリストを、以下ではアクティブ有効性確認器セットアップリストと呼ぶ。 有効性確認器チェックリストはDSMモジュール90から各駆動サイクルの終 わりで送られた要求に基づいてのみ更新される。更新手順において、有効性確認 器モジュールは、アクティブ有効性確認器セットアップリストにおいて規定され た各DFモジュール20、20’、20”から制御されたデータを要求する。各 DF−モジュールは、その現在の制御されたデータ状態(すなわち、制御されな い、制御された欠陥または制御された無欠陥)で応答する。「制御された無欠陥 」の応答により、有効性確認器チェックリストの対応するフラグがセットされる 。「制御されない」および「制御された欠陥」の応答により、チェックリストの 対応するフラグがリセットされる。 有効性確認器チェックリストのすべてのフラグがセットされると、有効性確認 すべきDTCに関連するDTC−ブロックは有効であると決定され、有効性確認 器モジュール60はDTC−データ領域モジュールに、DTC−ブロックの状態 を有効性未確認から有効に変更することを要求する信号を送る。DTC−データ 領域モジュール50は状態を変更し、ついで適用可能なDFモジュールにDTC −ブロックの状態が有効に変わったという信号を送る。 図10に示すように、有効性確認器モジュール60が、第2の有効性未確認D TC−ブロックセーブ信号(チェックリストA)を、関連する有効性確認器チェ ックリスト(チェックリストB)を有するアクティブ有効性確認器セットアップ リストにおけるチェックすべき評価に対応するDTC−データ領域モジュールか ら受け取ると、そのアクティブ有効性確認器チェックリストを生成したDTC− ブロックは根本原因であるとは考えられない。従って、このようなDTC−ブロ ックおよび有効性確認器チェックリスト(チェックリストB)は消去される。こ れはDTC−データ領域モジュールに、有効性確認器チェックリストにおけるヘ ッダに関連するDTC−ブロックの消去を要求する信号を送ることによって達成 される。DTC−ブロックが消去されたという応答があり次第、有効性確認器は 関連する有効性確認器チェックリストを消去する。これらの事象を引き起こした その他のDTC−ブロックのために、新しい有効性確認器チェックリストがセッ トアップされる。 有効性確認器モジュール60がDTC−データ領域モジュール50から、DT C−ブロックの状態が有効から格納済みに変わったという信号を受け取ると、対 応する有効性確認器チェックリストは消去される。 有効性確認器モジュール60の情報の関連性を確保するために、有効性確認器 チェックリストリセット機能が実行される。リセット機能は、有効性確認器チェ ックリストが所定の期間、例えば少なくとも168時間よりも古い場合に、すべ てのフラグをリセットする。欠陥が存在しない場合の診断システム10の全体的な通常動作 正しいシステムで(すなわち、欠陥なく)異なる評価を実行するための通常動 作全般を以下に説明する。 DSMモジュール90から送られる診断システムを開始する信号に基づき、各 DFモジュールは、その評価を実行するための物理的条件が満たされると直ちに 、その関連する評価の優先度をダイナミックスケジューラモジュール30に送る 。ダイナミックスケジュールモジュラー30はまた、実行する要求を複数のエン ジン機能から受け取る。 ダイナミックスケジューラモジュールは、この情報を受け取ると、評価および エンジン制御機能についての実行の順序を確立し、実行応答(run response)を、 エンジン制御機能および実行を許可される評価を含む関連するDFモジュールに 送る。 ダイナミックスケジューラモジュールから実行応答受け取るDFモジュールお よびエンジン制御(EC)機能は、ここで実行(run/execute)される。DFモジュール からの評価データは、チェックされた構成要素/サブシステムに欠陥が存在する か否かを決定するため、またDTC−データが生成されるべきか否かを決定する ために使用される。 評価ルーチンがその物理的条件(例えば、エンジン速度)の変化によって中断 される場合、または例えば駆動サイクルの残りの間終了される場合、関連するD Fモジュールは評価ルーチンの優先度を計算する際にこのことを考慮に入れる。 ダイナミックスケジューラモジュールが評価またはエンジン制御機能が停止さ れたという応答を受け取ると、ダイナミックスケジューラモジュールは、なお実 行されている評価に加えて優先度により禁止される評価の優先度の順序を確立し 、許可されれば、もはや優先度により禁止されない評価を含む関連するDFモジ ュールに実行応答を送る。これはDSMモジュール90がすべての評価をオフに する、すなわち診断システムを停止する要求信号を送るまで繰り返される。実行 中でないエンジン制御機能からの実行の要求は、同様の方法で処理される。 これで、欠陥が存在しない場合の診断システムの全体的な通常動作が完了する 。診断システムに1つ以上の欠陥が存在する場合の全体的な通常動作 1つまたはいくつかの欠陥を有する診断システム10における、影響された評 価を禁止するためおよび正しいDTCを(MIL照度とともに)格納するための 通常動作全般を以下に説明する。 前述した欠陥が存在しない場合の動作全般中に、DFモジュールの評価ルーチ ンが欠陥を検出し、「欠陥」として評価データを生成する場合、関連するDFモ ジュールは、最新評価データを「欠陥」としてダイナミックスケジューラモジュ ール30に送る。 ダイナミックスケジューラモジュールは、最新評価データを「欠陥」として受 け取ると、まずこの欠陥によって影響を受けた評価を禁止し、次いで欠陥によっ て影響を受けていない残りの評価、すなわち優先度により禁止されている評価お よび実行されている評価の間に優先度の順序を確立する。 別の評価が最新評価データを「欠陥」として受け取ると、ダイナミックスケジ ューラモジュール30はこの別の評価によって影響を受けた評価を禁止し、以下 最新評価データを「欠陥」として報告するあらゆる評価について同様である。 「欠陥」として評価データの特定のフィルタリングが完了したら、制御された データが駆動サイクルの残りの間、関連するDFモジュールにおいて「欠陥」に 対してセットされる。制御されたデータが「欠陥」に対してセットされると直ち に、関連するDFモジュールはデータコレクタモジュール40に、DTC−デー タを生成する要求を送る。 DTC−データを生成する要求があり次第、データコレクタモジュール40は 拡張FRZFとともにDTC−ブロックを生成し、終了したら、DTC−データ 領域モジュール50に(「有効性未確認」状態の)このDTC−データをセーブ する要求を送る。 DTC−データをセーブする要求があり次第、DTC−データ領域モジュール は拡張FRZFとともにDTC−ブロックをセーブし、終了したら、有効性未確 認のDTC−ブロックがセーブされたという情報を有効性確認器モジュール60 に送り、次いでデータコレクタモジュール40にDTC−ブロックがセーブされ たという応答を送る。 有効性確認器モジュール60は、DTCデータ領域モジュール50からセーブ されたDTCブロックに関する情報を受信すると、有効性確認器チェックリスト をセットアップする。有効性確認器チェックリストは、有効性確認器モジュール がDTCブロックが有効であると決定する前に、その制御されたデータが無欠陥 であることを、要求に応じて、有効性確認器モジュールに応答する必要があると いう評価の全てを含む。 有効性確認器チェックリストは、DSMモジュールから送信される要求に応じ て各駆動サイクルの終わりに更新される。 チェックリストが完成し、DTCブロックが有効であると決定されると、有効 性確認器モジュールは、そのDTCブロックの状態を有効性未確認から有効に変 更する要求をDTCデータ領域モジュール50に送信することによって有効性未 確認DTCブロックを有効にする。 有効性確認器モジュール60から送信される、DTCブロックの状態を有効性 未確認から有効に変更する要求に応じて、DTCデータ領域モジュール50は、 そのDTCブロックの状態を有効性未確認から有効に変更し、それが終了すると 、そのDTCブロックが有効であるという情報を関連するDFモジュールに送信 する。 DFモジュールは、関連するDTCブロックの状態が「有効」であるという情 報を受信すると、DTC格納プロセスを開始および制御し、それが終了すると、 そのDTCブロックの状態を有効から格納済みに変更する要求をDTCデータ領 域モジュール50に送信する。 DTCデータ領域モジュールは、DTCブロックの状態を有効から格納済みに 変更する要求を関連するDFモジュールから受信すると、そのDTCブロックの 状態を有効から格納済みに変更し、そして、DTCブロックが状態を格納済みに 変更したという情報信号を有効性確認器モジュール60に送信する。 有効性確認器モジュールは、DTCブロックが状態を格納済みに変更したとい う情報を受信すると、関連するチェックリストを消去する。 DFモジュールは、関連するDTCブロックがその状態をDTCデータ領域モ ジュールに格納したという情報を受信すると、それが可能な場合、MILを点灯 させる要求をMILハンドラモジュール70に送信する。 MILハンドラモジュールは、MILを点灯させる要求をDFモジュールから 受信すると、MILを点灯させる。 別のDFモジュールがDTCデータを作成する別の要求を送信した場合にも、 上記したDTCデータの作成、セーブおよび状態変更が行われる。但し、現DT Cデータの処理を、診断システム内の全DFモジュールについて、次およびそれ 以降のDTCデータを処理する前に完了する。つまり、DTCデータ領域モジュ ールが有効性確認器モジュールから受け取り信号を受信した後、または、現DT Cブロック状態が現DFモジュールからの受け取り信号を有効とするように変更 された場合に、そのDTCデータ領域モジュールが、新たなDTCデータセーブ 要求の全てを処理する。 DTCデータ領域モジュールが、別の新たな有効性未確認DTCブロックがセ ーブされたことを報告する場合、有効性確認器モジュール60は、この新たなD TCブロックに対応する評価が、現チェックリスト内においてチェックすべき評 価として見つかるかどうかをチェックする。そうである場合、現チェックリスト および関連するDTCブロックは、もはやこの欠陥の可能な根本原因ではなく、 有効性確認器モジュールは、現DTCブロックを消去する要求をDTCデータ領 域モジュールに送信し、その後、新たなDTCブロックについての別のチェック リストをセットアップし、これを、DTCデータ領域モジュール50において全 てのDTCブロックの状態が格納済みに変更されるまで行う。 DTCブロック状態が格納済みに変更されると、有効性確認器モジュールは関 連するチェックリストを消去する。 これにより、1つまたは数個の欠陥が存在する診断システム10における、M ILの点灯と共に、影響を受ける評価を禁止し、正しいDTCを格納する全体的 な通常動作を完了する。 本発明は、上記し、図面に示した実施形態に限定されるものではなく、添付の 請求項の範囲内で改変され得る。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 陥信号のいずれかの形態である評価データを生成する (23)手段と、関連する評価ルーチンの優先度を確立 する手段(24)および評価信号をダイナミックスケジ ューラ(30)に送信する手段とを有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エンジン管理システム内の診断システム(10)であって、該診断システム によって評価されている構成要素またはサブシステムの動作状態を示す診断トラ ブルコード(DTC)を生成するシステムであって、 各DTCまたは関係する一群のDTCのための診断機能モジュール(DFモジ ュール)(20、20’、20”)であって、該特定のDFモジュールのDTC が関係する構成要素またはサブシステムの動作状態を評価するために、評価ルー チンを実行する手段(22)を含むDFモジュールと、 特定の時間において、どのDFモジュール(20、20’、20”)に関連す る評価ルーチンを実行させるのかを決定するダイナミックスケジューラ(30) と、 を備え、各DFモジュールが、 そのDFモジュールに関連する評価ルーチンが実行されるべき優先度を決定す る手段(24)を備えている、 診断システム。 2.前記評価されている構成要素またはサブシステムの動作状態に依存するラン キング値を生成する手段(22)であって、評価ルーチンが1回行われる度に1 つのランキング値を生成する手段と、 複数回の評価ルーチンから得られるランキング値の統計的結果を処理および格 納する手段(23)と、 該統計的結果を評価することにより、評価欠陥なし信号または評価欠陥信号の いずれかの形態である評価データを生成する手段(22)と、 該評価信号を、該信号に変化が生じたときに該DFスケジューラに送信する手 段(24)とをさらに備えている、 請求項1に記載の診断システム。 3.前記ダイナミックスケジューラ(30)が、評価欠陥信号に応答して、該評 価欠陥信号によって他のDFモジュールが影響を受け得る場合に該他のDFモジ ュールに評価を行わせないようにする手段(30)を備えている、請求項1また は2に記載のシステム。 4.DFモジュールによるエンジン制御機能または評価が、同時に実行されてい るDFモジュールによるエンジン制御機能または評価を妨害する場合に、前記ダ イナミックスケジューラ(30)が、エンジン制御機能およびDFモジュールか らの信号に応答して、DFモジュールによるエンジン制御機能または評価の実行 を行わせないようにする手段を備えている、前記請求項のいずれかに記載のシス テム。 5.前記DFモジュール内の、関連する評価ルーチンが実行されるべき優先度を 決定する前記手段は、そのDFモジュールに関連する評価ルーチンが最後に実行 された時間に基づく計算を含む、前記請求項のいずれかに記載のシステム。 6.前記DFモジュール(20、20’、20”)が、前記評価データと、特定 のDFモジュールのDTCが関係する前記構成要素またはサブシステムの評価に 関係する予め生成されたデータとを比較し、評価欠陥信号が生成された場合には 、該信号と、後に生成される評価データとを比較し、これにより、制御された欠 陥信号または制御された無欠陥信号のいずれかを生成する手段(24)をさらに 備えている、前記請求項のいずれかに記載のシステム。 7.前記システムがデータコレクタモジュール(40)を含み、前記DFモジュ ールが、該DFモジュールにおいて制御された欠陥信号が生成されたときにDT Cデータを作成する要求を該データコレクタモジュールに送る手段(24)を備 えている、請求項6に記載のシステム。 8.前記データコレクタモジュール(40)が前記DTCデータを作成する手段 を備え、該DTCデータは、DTCと、該DTCが生成されたときのエンジンの 動作条件に関する情報とを含むDTCブロックの形態である、請求項7に記載の システム。 9.前記データコレクタモジュール(40)が、前記DTCブロックを有効性確 認器モジュール(60)に送信する手段を備えている、請求項8に記載のシステ ム。 10.前記有効性確認器モジュールが、前記後に生成される評価DTCブロック がどの構成要素またはサブシステムに依存しているのかを決定する手段と、前記 制御された無欠陥信号が依存している該構成要素またはサブシステムの動作状態 に関するデータを取得する手段とを備えている、請求項9に記載のシステム。 11.前記有効性確認器モジュール(60)が、前記制御された無欠陥信号が依 存している前記構成要素またはサブシステムの動作状態に関する前記データを評 価し、これにより、前記DTCブロックが有効であるかどうかを決定する手段を 備えている、請求項10に記載のシステム。 12.前記有効性確認器モジュール(60)が、前記DTCブロックが有効であ ると決定された場合に該DTCブロックの状態を有効に変更する手段と、該DT Cブロックが有効でないと決定された場合に該DTCブロックの消去する手段と を備えている、請求項11に記載のシステム。 13.1駆動サイクル中に1つの評価ルーチンを実行し、これにより、エンジン 管理システムにおける構成要素またはサブシステム内の欠陥を検出するとともに 、該構成要素またはサブシステムの動作状態を示すための診断トラブルコード( DTC)を生成するDFモジュール(20、20’、20”)であって、 特定のDFモジュールに関連する評価ルーチンが実行されるべき優先度を決定 する手段(24)、 を備えたDFモジュール。 14.特定のDFモジュールのDTCが関係する前記構成要素またはサブシステ ムの動作状態を評価するために評価ルーチンを実行する手段(22)と、 評価されている構成要素またはサブシステムの動作状態に依存するランキング 値を生成する手段(22)であって、評価ルーチンが1回行われる度に1つのラ ンキング値を生成する手段と、 複数回の評価ルーチンから得られるランキング値の統計的結果を処理および格 納する手段(23)と、 該統計的結果を評価することにより、評価無欠陥信号または評価欠陥信号のい ずれかの形態である評価データを生成する手段(22)と、 該統計的結果を評価する該手段(22)から該評価信号を受信し、所定数の評 価欠陥信号を受信したときに制御された欠陥信号を生成する手段(24)と、 駆動サイクルの残りのために、該制御された欠陥信号をDTCデータの形態で 格納するかどうかを決定する手段(25)と、 格納されたDTCデータのいずれかを消去するかどうかを決定する手段(25 )と、 該格納されたDTCデータに依存して、機能不全指示ランプを点灯または消灯 するかどうかを決定する手段(25)と、 をさらに備えた、請求項13に記載のDFモジュール。
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