JP2002504815A - 新規類のカチオニック核酸トランスフェクション剤 - Google Patents

新規類のカチオニック核酸トランスフェクション剤

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JP2002504815A JP50172299A JP50172299A JP2002504815A JP 2002504815 A JP2002504815 A JP 2002504815A JP 50172299 A JP50172299 A JP 50172299A JP 50172299 A JP50172299 A JP 50172299A JP 2002504815 A JP2002504815 A JP 2002504815A
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ベソド,ミシエル
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ローヌ−プーラン・ロレ・エス・アー
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Abstract

(57)【要約】 本発明はカチオニック親水領域に結合した少なくとも1個の親油領域を含み、前記カチオニック親水領域がアミノ基により置換された少なくとも1個の5又は6員複素環から構成されることを特徴とする新規類のカチオニック核酸トランスフェクション剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規類のカチオニック核酸トランスフェクション剤 本発明は新規類のカチオニックトランスフェクション剤、該トランスフェクシ ョン剤を含む医薬組成物、核酸のin vivo、ex vivo及び/又はi n vitroトランスフェクションのためのその適用並びにその製造方法に関 する。 バイオテクノロジーの発展に伴い、今や核酸を細胞に導入することが可能であ る。これらの導入の効率は多数の遺伝病に関与する核酸の発現障害及び/又は異 常発現の改善に必要であると思われる。しかし、核酸導入の意義は遺伝子治療に 止まらない。核酸導入は遺伝子発現の調節の研究、遺伝子クローニング又は核酸 を用いる他の任意in vitro操作や、組換えタンパク質の製造にも有用で あると思われる。また、例えばトランスジェニック動物の創製、ワクチンの製造 、分子標識試験には核酸のin vivo細胞導入が有用であると思われる。ま た、骨髄移植、免疫療法又は後で再投与するために生物から抽出した細胞に遺伝 子を導入する他の方法等のアプローチでは核酸を細胞にex vivo導入する ことができる。 今日、この種の遺伝情報の細胞内送達方法として数種の方法が提案されている 。特に、化学的又は生化学的ベクターが利用されている。これらの合成ベクター はトランスフェクトするDNAと複合体を形成する機能と、その細胞固定を助長 し、細胞質膜及び場合により2つの核膜の通過を助長する機能との2つの主機能 をもつ。開発されている合成ベクターのうちでは、ポリリジン及びDEAE−デ キストラン型カチオニックポリマー又はリポフェクタントが最も有利である。 リポフェクタント型のカチオニックトランスフェクション剤、より具体的には カチオニック脂質の利用に基づく技術の開発に伴い、このトランスフェクション 方法では著しい進歩が遂げられた。例えば、正電荷をもつカチオニック脂質であ るN−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチ ルアンモニウムクロリド(DOTMA)は、負電荷をもつDNAとリポソーム又 は小ベジクル形態で自然に相互作用し、細胞膜と融合することが可能な脂質−D NA複合体を形成し、こうしてDNAの細胞内送達を可能にすることが判明した 。 DOTMA以来、「スペーサー」と呼ばれるアームを介して親油基をアミノ基 に結合したこの構造モデルで他のカチオニッ ク脂質も開発された。そのうちでは、親油基として脂肪酸又はコレステロール誘 導体を含み、更に、場合によりアミノ基として第4級アンモニウム基を含むもの を特に挙げることができる。この種のカチオニック脂質の例としては、DOTA P、DOBT又はChOTBを特に挙げることができる。この他、DOSCやC hOSCのように、第4級アンモニウム基の代わりにコリン基を含む化合物もあ る。 別の分類のリポフェクタントとしてリポポリアミンも報告されている。一般に 、リポポリアミンとは「スペーサー」を介して親油領域と結合したポリアミンに より構成される少なくとも1個の親水領域を含む両親媒性分子である。正電荷を もつポリアミノ領域は負電荷をもつ核酸と可逆的に結合することができる。この 相互作用は核酸を著しく圧縮する。親油領域は脂質膜から形成される複合体を覆 うことにより、このイオン相互作用を外部媒質に対して非感受性にする。この種 の化合物でカチオニック基は2個の第1級アンモニウム基と2個の第2級アンモ ニウム基との4個のアンモニウム基を含むL−5−カルボキシスペルミン基によ り表すことができる。特にDOGSとDPPESが挙げられる。これらのリポポ リアミンは一次内分泌細胞のト ランスフェクションに特に有効である。この種の化合物の例としては、例えば特 許出願WO96/17823及びWO97/18185に記載されているリポポ リアミンを特に挙げることができる。 しかし、これらの合成ベクターの効率は特に電荷密度とトランスフェクション 分子の剛性の点で改善の余地がある。 実際に、これらの生成物の活性はその電荷に依存することが一般に認められて いる。しかし、脂肪鎖上の電荷の増加は毒性の出現の原因となる。従って、脂肪 鎖の電荷密度を安定化させるならば毒性因子の出現を防止できると思われる。更 に、トランスフェクション効率は脂肪鎖以外の領域の電荷密度を高めることより 増加すると思われる。 他方、圧縮は全トランスフェクションに必要な前提条件であるが、核酸導入に 使用する分子が柔軟であると、この核酸とトランスフェクション剤の間の非常に 緊密な相互作用の障害となり、核酸分子の最適圧縮が得られなくなる。トランス フェクション剤分子の剛性を高めると、核酸とより有効な相互作用を確保するこ とができ、トランスフェクションを改善できると思われる。 従って、低毒性又は無毒性でありながら高いトランスフェクション能をもつト ランスフェクション剤が得られるならば特に有利であろう。本発明が解決しよう とする課題はこの点にある。 実際に、本発明は詳細には上記特性を導入剤に与える独自のカチオニック親水 領域をもつ新規類のトランスフェクション剤を提供することを目的とする。 より詳細には、本発明は親油領域に結合した少なくとも1個のカチオニック親 水領域を含むトランスフェクション剤に関し、前記カチオニック親水領域はアミ ノ基により置換された少なくとも1個の5又は6員複素環から構成される。 正電荷をもつ親水領域は負電荷をもつ核酸と可逆的に結合し、核酸を著しく圧 縮することができる。更に、カチオニック部分の独自の構造は分子に高い剛性を 与える。 本発明の核酸導入剤の合成中間体であるカチオニック親水領域は特に一般式( I): [式中、 −yは0又は1の整数であり、各yは相互に独立しており、 −Xは酸素、窒素、硫黄又はセレン原子を表し、 −Z基は相互に独立して ・水素原子、 ・OR基(式中、Rは水素原子、メチル基、又は(CH2n−NR12基を表し 、前記式中、nは1〜6から選択される整数であり、R1及びR2は相互に独立し て水素原子又は(CH2q−NH2基を表し、前記式中、qは1〜6であり、各 qは相互に独立している)、 ・(CH2m−NR12基(式中、mは0〜6から選択される整数であり、R1 及びR2は上記と同義である)、又は ・カチオニック親水領域を親油領域に結合することが可能な「スペーサー」基を 表し、但しZ置換基の少なくとも1個はアミノ基をもつ]により表される。 本発明の導入剤は一般式(I)のカチオニック親水領域を少なくとも1個含む 。本発明の変形例によると、導入剤はZ基の1個のレベルで相互に結合した2個 以上のカチオニック親水領域を含む。 本発明の好ましい実施態様によると、Z置換基の1個がORを表し、Rが(C H2n−NR12基を表すとき、nは2、3又は4から選択することが好ましい 。 本発明の有利な変形例によると、トランスフェクション剤はXが酸素原子を表 す一般式(I)のカチオニック親水領域を含む。このとき、カチオニック親水部 分はピラノース又はフラノース形のグリコシドから構成される。ピラノース形が 特に有利であるので実施例に記載したが、これに限定するものではない。 本発明の第2の有利な変形例によると、トランスフェクション剤は6員環アミ ノグリコシド(環上に存在するyは1である)から構成される一般式(I)のカ チオニック親水領域を含み、Xは酸素原子であり、Z置換基の少なくとも1個は アミノ基を含む。Z置換基の少なくとも2個がアミノ基を含むと更に好ましい。 本発明の別の変形例によると、カチオニック親水領域は式(I)中、2個のy が1であり、Xが酸素原子であり、Z基の2個が水素原子を表し、他の2個のZ 基が窒素含有基、好ましくはアミノ基であり、最後のZ基がOR基(Rは上記と 同義である)を表すアミノグリコシドから構成される。OR基は、本 発明のトランスフェクション剤のカチオニック親水領域を構成する複素環上の2 位に配置することが好ましい。 本発明の別の有利な実施態様によると、カチオニック親水領域は一般式(I) 中、環土に存在するyが1であり、Xが酸素原子であり、Z基の少なくとも2個 が(CH2q−NH2基(式中、qは上記と同義である)に対応し、Z基の少な くとも1個がOR基(式中、Rは上記と同義である)を表すアミノグリコシドか ら構成される。 本発明の導入剤の合成に有用な中間体である一般式(I)のカチオニック親水 領域の例として以下の化合物を特に挙げることができる。 一般に、本発明の意味でのトランスフェクション剤は親油領域に結合した少な くとも1個の上記のようなカチオニック親水領域を含む。 本発明の意味での親油領域を構成する分子は当業者に公知の親油分子から選択 される。親油領域は場合によりハロゲン化した1個以上の飽和又は不飽和の直鎖 又は分枝脂肪鎖から構成すると有利である。親油領域はステロイド誘導体から選 択しても有利である。 本発明の好ましい変形例によると、親油部分は炭素原子数10〜22、より好 ましくは炭素原子数12〜22の1個以上の脂肪鎖から構成される。例えば、炭 素原子数14、16、17、18又は19の脂肪鎖、特に(CH213CH3、( CH215CH3、(CH216CH3、(CH217CH3及び(CH218CH3を 挙げることができる。 本発明の導入剤の親油部分は例えばコレステロール、コレスタノール、3α, 5−シクロ−5α−コレスタン−6β−オー ル、コリン酸、ギ酸コレステリル、ギ酸コレスタニル、ギ酸3α,5−シクロ− 5α−コレスタン−6β−イル、コレステリルアミン、6−(1,5−ジメチル ヘキシル)−3a,5a−ジメチルヘキサデカヒドロシクロペンタ[a]シクロ プロパ[2,3]シクロペンタ[1,2−f]ナフタレン−10−イルアミン又 はコレスタニルアミン等のステロイド誘導体から選択しても有利である。 好ましい実施態様によると、カチオニック親水領域は「スペーサー」と呼ばれ る中間分子により親油領域に結合している。本発明の意味で「スペーサー」基と は当業者に公知の通り、カチオニック親水部分と親油領域の間にアミド、カルバ ミン酸、エステル、エーテル又は芳香族環を介する結合を得ることが可能な加水 分解性官能基を含む任意酸又はアミノ置換基を意味する。親水部分と親油部分の 結合は本発明の導入剤の合成に有用な式(I)のカチオニック親水中間体上に存 在するZ基の1個のレベルで行うことが好ましい。親水領域と親油領域の結合は 「スペーサー」基を介して(環上に存在するyが0であるか1であるかにより) 一般式(I)のカチオニック親水部分の環上の2位又は5もしくは6位で行うと 有利である。 「スペーサー」領域は脂肪族又は芳香族鎖を含むことが好ましい。更に、「ス ペーサー」はアミド基、カルバミン酸基、エステル基、エーテル基又は芳香族環 から選択される1種以上の基を含むと有利である。好ましい「スペーサー」は特 に式−O−CO−(CH2x−COOH、−O−(CH2x−COOH、−O− CO−(CH2x−NH2、−O−(CH2x−NH2、−NH−(CH2x−N H2(式中、xは1〜6から選択される整数を表す)のスペーサーである。 本発明のトランスフェクション剤の例として、下式化合物(16)、(17) 、(8a)及び(8b)を特に挙げることができる。 本発明は上記のような新規類の核酸トランスフェクション剤の製造方法にも関 する。より詳細には、本発明は「スペーサー」 を介して脂質領域が結合したモノ又はポリ置換複素環から上記トランスフェクシ ョン剤を製造する方法に関する。 一般式(I)のカチオニック親水領域は環上のアミノ基の相対位置とその数に 応じて種々の方法で製造することができる。 Z置換基の少なくとも1個が親油部分との結合を可能にする「スペーサー」で あり、Z基の少なくとも1個がOR基(式中、Rは(CH2n−NR12基を表 す)を表す一般式(I)のカチオニック親水領域を得ようとする場合には、O− (CH2n−NR12置換基の全てがヒドロキシ基である対応する誘導体から出 発する。 第1段階では、ヒドロキシ官能基をもつ前記誘導体を当業者に公知の慣用方法 によりO−アルキル化する。特に、クラウンエーテルの存在下に10〜60℃の 温度で慣用アルキル化溶剤中で塩基性媒体中アルキル化剤を使用して操作する。 特にアルキル化剤としてはアルキルアミン、エステルのハロゲン化誘導体(例 えばハロゲノ酢酸アルキル)、又はアルコールのハロゲン化誘導体を使用する。 ブロモ酢酸アルキルを使用すると好ましい。アルキル基はnに割り当てる値に応 じて選択する。例えば、n=2にするためには、ブロモ酢酸エチルを使 用すると好ましい。 使用する溶剤は例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチ ルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)等の慣用O− アルキル化溶剤である。THFを使用すると有利である。 反応は例えば水酸化カリウム又は水素化ナトリウム等の塩基の存在下に実施す る。 第2段階では、得られた誘導体のカルボキシ官能基を当業者に公知の慣用方法 によりアルコール還元する。特に、適合可能な慣用溶剤中で還元剤を作用させる ことにより操作する。 還元剤としては、例えばボランジメチルスルフィド(BMS)、水素化アルミ ニウムリチウム又はホウ水素化ナトリウムを挙げることができる。 適合可能な溶剤は例えばエーテル又はアルコールである。テトラヒドロフラン (THF)を使用すると好ましい。 第3段階では、得られたヒドロキシ官能基を当業者に公知の慣用方法によりア ジ化する。 特に、反応に適合可能な溶剤中でトリフェニルホスフィンとジエチルアゾジカ ルボキシレートの存在下にヒドラゾ酸を作用 させることにより操作する。 使用可能な溶剤は例えばテトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、クロロホ ルム、ジクロロメタン等の慣用アジ化溶剤であり、テトラヒドロフラン(THF )が好ましい。 最後に、アジド官能基を当業者に公知の慣用方法によりアミノ官能基に変換す る。 特に、例えば炭素担持パラジウムの存在下に酸性媒体中で水素化したり、シュ タウディンガー反応を実施したり、還元剤(例えば水素化アルミニウムリチウム 、ホウ水素化ナトリウム、塩化第1錫等)を作用させて酸性媒体中で還元するこ とにより操作する。 こうしてZ置換基の少なくとも1個が親油部分との結合を可能にする「スペー サー」であり、Z置換基の少なくとも1個がOR基(式中、Rは−(CH2n− NR12基を表す)である一般式(I)のカチオニック親水性化合物が得られる 。 次に、当業者に公知の慣用方法、特にペプチド結合(Bodanski M. ,Principles and Practices of Peptide s Synthesis,Springe−Verlag編)により親油部分と の結合を行う。結合は「ス ペーサー」を表すZ基のレベルで行う。 Zの1個が「スペーサー」基である場合には、場合により予め保護しておく。 カチオニック親水部分により担持されるアミノ基も同様にペプチド結合の前に保 護しておくことが好ましい。保護と保護基の脱離は慣用方法により実施される。 保護はその使用と脱離が分子の残余を変化させないような任意の適合可能な基 により実施することができる。特に、T.W.GREENE,Protecti ve Groups in Organic Syntheses,A.Wil ey−Interscience Publication(1981)又はM c OMIE,Protective Groups in Organic Chemistry,Plenum Press(1973)に記載されている 方法に従って操作する。 例えば、保護基はトリメチルシリル、ベンズヒドリル、テトラヒドロピラニル 、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロア セチル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、トリクロロエト キシカルボニル等の基から選択することができる。 別の合成経路により第2系列のカチオニック親水性化合物を得ることもできる 。この第2の実施態様は糖質骨格構造を変換する点が第1の実施態様と異なる。 実際に、使用する出発物質は一般式(II): (式中、Z’置換基はアセトキシ基である)のグリカールである。使用するグリ カールは市販されており、市販糖質から当業者に公知の任意方法により得ること もでき、特に対応するアセトブロモ糖と亜鉛/銅対の反応により得られる。 第1段階では、前記アセチル化グリカールを当業者に公知の慣用方法によりア ルキル化する。 特に、ルイス酸の存在下でアミノアルコール、アルキルオキシカルボニルアル コール、カルボキシアルコール又は親油領域との結合を可能にする基をもつ他の 任意アルコールの作用によりフェリエ反応を実施する。 適合可能な溶剤(例えばエチルエーテル等のエーテル)中で 三フッ化ホウ素の存在下に反応を実施すると好ましい。 第2段階では、得られた不飽和グリコシドを当業者に公知の慣用方法により還 元する。 特に、例えば炭素担持パラジウムの存在下に酸性媒体中で水素化することによ り酸性媒体中で還元する。 次に、第3段階では、環上に存在するアセトキシ官能基を当業者に公知の任意 方法によりヒドロキシ官能基に変換する。 特に、アルコラート(例えばナトリウムメタノアート)でエステル交換するこ とにより操作する。 第4段階では、環上に存在するヒドロキシ官能基を当業者に公知の任意方法に よりアジド官能基に変換する。 特に、反応に適合可能な溶剤中でトリフェニルホスフィンとジエチルアゾジカ ルボキシレートの存在下にヒドラゾ酸を作用させることにより操作する。 使用可能な溶剤は慣用アジ化溶剤であり、テトラヒドロフラン(THF)が好 ましい。 こうして一般式(III): (式中、Z”は水素原子又はアジド基であり、Z”の少なくとも1個は水素以外 のものである)のカチオニック親水領域が得られる。 親油部分は当業者に公知の方法、特にペプチド結合(Bodanski M. ,Principles and Practices of Peptide s Synthesis,Springe−Verlag編)又は縮合によりア ミノ基−NR12に結合することができる。 第1段階ではアミノ、エステル又は親油領域との結合を可能にする他の任意官 能基を含むアルコールを使用するが、このようなアルコールは予め保護しておく ことが好ましい。親油領域と結合する前に行う保護と保護基の脱離は慣用方法に より実施する。 保護はその使用と脱離が分子の残余を変化させないような任意の適合可能な基 により実施することができる。特に、T.W.GREENE,Protecti ve Groups in Organic Syntheses,A.Wil ey−Interscience Publication(1981)又はM c OMIE,Protective Groups in Organic Chemistry,Plenum Press(19 73)に記載されている方法に従って操作する。 例えば、保護基はトリメチルシリル、ベンズヒドリル、テトラヒドロピラニル 、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロア セチル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、トリクロロエト キシカルボニル、フタルイミド等の基から選択することができる。 最後に、最終段階で、分子の残余を変化させないような当業者に公知の慣用方 法により、5又は6員環に担持されたアジド官能基をアミノ官能基に変換する。 水の存在下でトリフェニルホスフィンの作用により操作することが好ましい。 本発明の核酸導入剤を生成する当業者に公知の他の任意方法も本発明の範囲に 含まれる。 非限定的な例として、本明細書の「実施例」の項に詳細に記載するように、本 発明の第1の実施態様では式(8a)及び(8b)の導入剤が得られ、第2の実 施態様では式(16)及び(17)の導入剤が得られる。 カチオニック親水領域のこの第2の合成経路の利点は、主に 合成に必要な段階数が少なく、得られるアミン合成体に融通性があるという点で ある。例えば同一カチオニック主鎖を種々の疎水性置換基と縮合することができ る。 本発明の別の目的は、上記のような核酸導入剤と核酸を含む組成物に関する。 組成物は核酸1μg当たり0.1〜50ナノモルの割合のベクターを含むことが 好ましい。この割合は、核酸1μg当たりベクター2〜20ナノモルが有利であ り、より好ましくは核酸1μg当たりベクター4〜12ナノモルである特に、導 入剤と核酸は核酸1μg当たりベクター8〜12ナノモルの割合で存在する。 本発明の意味で「核酸」とはデオキシリボ核酸とリボ核酸を意味する。核酸は 天然配列でも合成配列でもよく、特にゲノムDNA(gDNA)、相補的DNA (cDNA)、メッセンジャーRNA(mRNA)、トランスファーRNA(t RNA)、リボソームRNA(rRNA)、ハイブリッド配列、又は修飾もしく は非修飾合成もしくは半合成オリゴヌクレオチド配列が挙げられる。これらの核 酸はヒト、動物、植物、細菌、ウイルス等の起源とすることができる。これらの 核酸は当業者に公知の任意方法により得られ、特にバンクスクリーニング、化学 合 成、又はバンクスクリーニングにより得られた配列の化学もしくは酵素修飾を含 む混合法により得られる。核酸は化学修飾してもよい。 特にデオキシリボ核酸については、1本鎖でも2本鎖でもよいし、短いオリゴ ヌクレオチドでもより長い配列でもよい。特に、核酸はプラスミド、ベクター、 エピソーム、発現カセット等から構成すると有利である。これらのデオキシリボ 核酸は標的細胞で機能的又は非機能的な複製起点と、1個以上のマーカー遺伝子 と、転写又は複製の調節配列と、着目治療遺伝子と、修飾又は非修飾アンチセン ス配列と、他の細胞成分との結合領域等を含むことができる。 核酸は標的細胞で活性な1種以上のプロモーターと転写ターミネーターの制御 下におかれた1種以上の着目治療遺伝子から構成される発現カセットを含むこと が好ましい。 本発明の意味で着目治療遺伝子とは特に治療効果をもつタンパク性物質をコー ドする任意遺伝子を意味する。このようにコードされるタンパク性物質は特にタ ンパク質又はペプチドであり得る。このタンパク性物質は標的細胞に対して同種 の外来又は内因物質、即ち標的細胞が疾病をもたないときに標的細胞で 正常に発現される物質とすることができる。この場合には、タンパク質が発現さ れると、例えば細胞で不十分な発現や修飾により不活性又は活性が弱まっている タンパク質の発現を補ったり、このようなタンパク質を過剰に発現することがで きる。着目治療遺伝子は安定性を増したり活性を変えた細胞タンパク質の突然変 異体をコードするものでもよい。タンパク性物質は標的細胞に対して異種でもよ い。この場合には、発現されるタンパク質は例えば細胞に欠損している活性を補 充又は付加して疾病に対抗できるようにしたり、免疫応答を刺激したりすること ができる。 本発明の意味での治療物質としては、酵素、血液誘導体、ホルモン、リンホカ イン(インターロイキン、インターフェロン、TNF等(FR92/03120 ))、増殖因子、神経伝達物質又はその前駆物質もしくは合成酵素、栄養因子( BDNF、CNTF、NGF、IGF、GMF、aFGF、bFGF、NT3、 NT5、HARP/プレイオトロフィン等)、アポリポタンパク質(ApoAI 、ApoAIV、ApoE等、FR93/05125)、ジストロフィン又はミ ニジストロフィン(FR91/11947)、膵臓線維症に関連するタンパク質 CFTR、 腫瘍抑制遺伝子(p53、Rb、Rap1A、DCC、k−rev等、FR93 /04745)、凝血に関与する因子(VII、VIII、IX因子)をコード する遺伝子、DNAの修復に関与する遺伝子、自殺遺伝子(チミジンキナーゼ、 シトシンデアミナーゼ)、ヘモグロビン又は他の輸送タンパク質の遺伝子、代謝 酵素、同化酵素等を特に挙げることができる。 着目治療核酸は更に、標的細胞で発現されると遺伝子発現又は細胞mRNA転 写を調節することが可能なアンチセンス遺伝子又は配列でもよい。このような配 列は、例えば特許EP140308に記載の技術に従って、標的細胞で細胞mR NAの相補的RNAに転写し、こうしてそのタンパク質翻訳を阻止することがで きる。治療遺伝子は更に、標的RNAを選択的に破壊することが可能なリボソー ムをコードする配列も含む(EP321201)。 上述のように、核酸は更にヒト又は動物で免疫応答を発生することが可能な抗 原ペプチドをコードする1種以上の遺伝子を含むものでもよい。この特定実施態 様によると、本発明は特に微生物、ウイルス又は癌に対してヒト又は動物に適用 するワクチンの製造又は免疫治療を実現することができる。特に、エプ スタイン・バールウイルス、HIVウイルス、B型肝炎ウイルス(EP1855 73)、偽狂犬病ウイルス、「シンシチウム形成ウイルス」、他のウイルスの特 異的抗原ペプチド又は腫瘍特異的抗原ペプチド(EP259212)を挙げるこ とができる。 核酸は更に所望細胞又は臓器で着目治療遺伝子及び/又は抗原ペプチドをコー ドする遺伝子の発現を可能にする配列も含むことが好ましい。このような配列と しては、これらの配列が感染細胞で機能できるときに該当遺伝子の発現に天然に 関与する配列が挙げられる。異なる起源の配列でもよい(他のタンパク質の発現 に関与する配列でもよいし、あるいは合成配列でもよい)。特に、真核又はウイ ルス遺伝子のプロモーター配列が挙げられる。例えば、感染させたい細胞のゲノ ムに由来するプロモーター配列が挙げられる。また、ウイルスのゲノムに由来す るプロモーター配列でもよい。この点では、例えばEIA、MLP、CMV、R SV等の遺伝子のプロモーターを挙げることができる。更に、活性化配列や調節 配列等を付加してこれらの発現配列を修飾してもよい。誘導又は抑制プロモータ ーでもよい。 更に、核酸は合成治療物質を標的細胞の分泌経路に誘導するシグナル配列も特 に着目治療遺伝子の上流に含んでいてもよい。このシグナル配列は治療物質の天 然シグナル配列でもよいし、他の任意の機能的シグナル配列又は人工シグナル配 列でもよい。核酸は更に、合成治療物質を細胞の特定区画に誘導するシグナル配 列も含んでいてもよい。 本発明の組成物は更に、導入剤/核酸複合体に結合してトランスフェクション 能を改善することが可能なアジュバントを含んでいてもよい。従って、別の実施 態様では、本発明は核酸と、上記のような導入剤と、核脂質複合体に結合してト ランスフェクション能を改善することが可能な1種以上のアジュバントを含む組 成物に関する。 この点で、本発明の組成物はアジュバントとして1種以上の中性脂質を含むこ とができる。このような組成物は、特に導入剤/核酸比が小さいときに特に有利 である。本願出願人は実際に、中性脂質を加えると核脂質粒子の形成を改善し、 細胞膜を不安定にして粒子の細胞侵入を助長できることを立証した。 より好ましくは、本発明の範囲内で使用する中性脂質は2個の脂肪鎖をもつ脂 質である。生理的条件下で両性イオン性又は イオン電荷をもたない天然又は合成脂質を使用すると特に有利である。特に、ジ オレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、オレオイルパルミト イルホスファチジルエタノールアミン(POPE)、ジステアロイルホスファチ ジルエタノールアミン、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン、ジミ リストイルホスファチジルエタノールアミン及びその1〜3倍N−メチル化誘導 体、ホスファチジルグリセロール、ジアシルグリセロール、グリコシルジアシル グリセロール、セレブロシド(例えば特にガラクトセレブロシド)、スフィンゴ 脂質(例えば特にスフィンゴミエリン)又はアシアロガングリオシド(例えば特 にアシアロGM1及びGM2)から選択することができる。 これらの種々の脂質は当業者に周知の慣用技術により合成するか又は臓器(例 えば脳)もしく胎児から抽出することにより得られる。特に、天然脂質の抽出は 有機溶剤を用いて実施することができる(Lehninger,Biochem istry参照)。 ごく最近になって本願出願人は前記核酸の凝縮レベルに直接又は非直接的に作 用する化合物をアジュバントとして使用して も特に有利であることを立証した(WO96/25508)。本発明の組成物に このような化合物を加えると、トランスフェクション活性を損なわずにトランス フェクション剤の量を低減できるので、毒物学的面で有益である。核酸の凝縮レ ベルに作用する化合物とは、核酸を直接又は非直接的に圧縮する化合物として定 義される。より詳細には、この化合物はトランスフェクトしようとする核酸のレ ベルに直接作用するか、又はこの核酸の凝縮に直接関与する付加化合物のレベル に作用することができる。核酸のレベルに直接作用するものが好ましい。例えば 、予備圧縮剤は任意ポリカチオン、例えばポリリジンを使用できる。好ましい実 施態様によると、核酸の凝縮レベルに作用するこの物質は全体又は一部がプロタ ミン、ヒストン又はヌクレオリン及び/又はそれらの誘導体の1種から誘導され る。このような物質は全体又は一部をペプチドモチーフ(KTPKKAKKP) 及び/又は(ATPAKKAA)から構成してもよく、モチーフ数は2〜10で ある。本発明による化合物の構造において、これらのモチーフは連続又は不連続 に反復することができる。従って、これらのモチーフは(例えば1個以上のアミ ノ酸による)生化学的結合又は化学的結合により分離することができる。 特に有利な実施態様では、本発明の組成物は更に核酸導入を誘導することが可 能なターゲティングエレメントを含む。このターゲティングエレメントは所望の 所定細胞型又は所定組織(腫瘍細胞、肝細胞、造血細胞等)へのDNA導入を誘 導することが可能な細胞外ターゲティングエレメントとすることができる。所定 の優先細胞区画(ミトコンドリア、核等)への核酸導入を誘導することが可能な 細胞内ターゲティングエレメントでもよい。ターゲティングエレメントは上述の ように本発明の核酸導入剤又は核酸に結合することができる。 本発明の範囲で利用可能なターゲティングエレメントとしては、糖、ペプチド 、タンパク質、オリゴヌクレオチド、脂質、神経伝達物質、ホルモン、ビタミン 又はその誘導体を挙げることができる。糖、ペプチド又はタンパク質(例えば抗 体又は抗体フラグメント、細胞レセプターのリガンド又はそのフラグメント、レ セプター又はレセプターのフラグメント等)が好ましい。特に、増殖因子レセプ ターのリガンド、サイトカインレセプターのリガンド、細胞レクチン型レセプタ ーのリガンド又は接着タンパク質レセプター(例えばインテグリン)に対して親 和性をもつRGD配列をもつリガンドが挙げられる。トランス フェリン、HDL及びLDLのレセプターや、葉酸の輸送体も挙げることができ る。ターゲティングエレメントはアシアログリコプロテイン又はシアリド(例え ばシアリドルイスX)のレセプター等のレクチンをターゲティングすることが可 能な糖や、抗体のFabフラグメントや、1本鎖抗体(ScFv)でもよい。よ り最近では、特定細胞に対する選択性の点で特に有利であり、これらの細胞のレ ベルでインターナリゼーションを有効に助長することが可能な天然又は合成リガ ンドペプチドも記載されている(Baryら,Nature Medicine ,2,1996,299−305)。 ターゲティングエレメントと核脂質複合体の結合は、当業者に公知の任意方法 により実施することができ、例えば疎水性部分又は本発明の導入剤の核酸と相互 作用する部分又は本発明の導入剤もしくは核酸と相互作用する基と結合すること により実施することができる。該当相互作用は好ましい態様によるとイオン性又 は共有性である。 別の変形例によると、本発明の組成物は更に場合により核脂質複合体の粒子の 寸法を安定化させるために十分な量の少なくとも1種の非イオン界面活性剤を添 加してもよい。非イオン界 面活性剤を添加すると、凝集の形成を防ぎ、組成物を特にin vivo投与に 適合できる。このような界面活性剤を添加した本発明の組成物は無害という面で 有利である。このような組成物は核脂質複合体の組成物の総電荷が減るため、他 のタンパク質と競合する危険が減るという意味で付加的利点もある。 界面活性剤は少なくとも1個の疎水性セグメントと、少なくとも1個の親水性 セグメントから構成すると有利である。疎水性セグメントは脂肪鎖、疎水性ポリ オキシアルキレン、アルキリデンのポリエステル、ベンジルポリエーテル主鎖を もつポリエチレングリコール及びコレステロールから選択され、親水性セグメン トは親水性ポリオキシアルキレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド ン又はサッカリドから選択すると有利である。このような非イオン界面活性剤は 出願PCT/FR98/00222に記載されている。 本発明は核酸(より一般にはポリアニオン)を細胞に導入するための上記導入 剤の使用にも関する。これらのトランスフェクション剤は細胞毒性をもたないか 又は非常に低くしながらトランスフェクション効率を増加するので、このような 使用は特に有利である。 例えば遺伝子調節研究、疾病動物モデルの創製又は治療にin vivo使用 するには、本発明の組成物は局所、皮膚、経口、直腸、膣、非経口、鼻腔内、静 脈内、筋肉内、皮下、眼内、経皮、気管内、腹腔内等の経路で投与するように調 剤することができる。好ましくは、本発明の組成物は特に所望臓器のレベルに直 接注射するための注射用製剤又は局所投与(皮膚及び/又は粘膜)用として医薬 的に許容可能なキャリヤーを含有する。このようなキャリヤーとしては、特に等 張滅菌溶液又は場合に応じて滅菌水もしくは生理的血清を加えると注射可能な溶 質を構成することが可能な乾燥組成物、特に凍結乾燥組成物が挙げられる。注射 に使用する核酸の用量及び投与回数は種々のパラメーター、特に使用する投与方 法、該当疾病、発現させようとする遺伝子、又は所望の治療期間に応じて適応で きる。特に投与方法については、組織(例えば腫瘍レベル)又は循環経路への直 接注射や、培養細胞処理後の注射又は移植によるin vivo再接種が挙げら れる。本発明の範囲に該当する組織は例えば筋肉、皮膚、脳、肺、肝臓、脾臓、 骨髄、胸腺、心臓、リンパ、血液、骨、軟骨、膵臓、腎臓、膀胱、胃、腸、精巣 、卵巣、直腸、神経系、眼、腺、結合組織等である。 本発明は更に、 (1)核酸を上記導入剤と接触させて核脂質複合体を形成する段階と、 (2)(1)で形成された複合体と細胞を接触させる段階を含む核酸の細胞導入 法にも関する。 細胞と複合体の接触は、細胞をこの核脂質複合体と共にインキュベートする( in vitro又はex vivo使用)か、複合体を生物に注入する(in vivo使用)ことにより実施することができる。インキュベーションは例え ば細胞106個当たり核酸0.01〜1000μgの存在下に実施すると好ましい 。in vivo投与では、例えば0.01〜10mgの核酸用量を使用するこ とができる。 本発明の組成物が更に上述のような1種以上のアジュバントを含む場合には、 アジュバントを本発明の脂質又は核酸に予め混合しておく。 従って、本発明は核酸導入、特に疾病治療に特に有利な方法を提供するもので あり、前記疾病を改善することが可能なタンパク質をコードするか又はこのよう な核酸に転写可能であり、上記条件下で一般式(I)の化合物に結合した核酸を in vivo、ex vivo又はin vitro投与することを特徴とする。よ り詳細には、この方法はタンパク性又は核酸物質の欠損に起因する疾病に適用す ることができ、投与する核酸は前記タンパク性物質をコードするか、核酸物質に 転写されるか、又は前記核酸物質を構成する。 本発明は、細胞トランスフェクションのための本発明の核酸導入剤の全使用に 及ぶ。 本発明の核酸導入剤は特に初代細胞又は樹立系に核酸を導入するために使用す ることができる。このような細胞としては、分化又は多能性(前駆物質)形態の 繊維芽細胞、筋細胞、神経細胞(ニューロン、星状細胞、グリア細胞)、肝細胞 、造血系細胞(リンパ球、CD34、樹状細胞等)、上皮細胞等が挙げられる。 上記構成に加え、本発明は以下の実施例及び図面に明示される他の特徴及び利 点も含むが、以下の実施例及び図面は例示に過ぎず、本発明を制限するものでは ない。図面の説明 図1/5:化合物(1)〜(5)の合成スキーム。 図2/5:化合物(5)〜(8a)及び(8b)の合成スキ ーム。 図3/5:化合物(9)〜(16)の合成スキーム。 図4/5:血清不在下でHeLa細胞におけるルシフェラーゼ活性を測定する ことにより得られた化合物(8a)及び(8b)のin vitroトランスフ ェクション効率の測定結果。測定はベクターナノモル/μgDNAの比を変えて 実施し、棒グラフにより示す。各組成物でタンパク質定量も実施し、同一グラフ に実線の曲線で示す。 図5/5:血清不在下でNIH 3T3細胞におけるルシフェラーゼ活性を測 定することにより得られた化合物(8a)及び(8b)のin vitroトラ ンスフェクション効率の測定結果。測定はベクターナノモル/μgDNAの比を 変えて実施し、棒グラフにより示す。材料と方法 −HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)精製はWaters LC400 0装置を使用し、水中アセトニトリル勾配を溶離剤としてVydac C4カラ ムで実施した。 −蛍光測定は夫々260nm及び590nmの励起波長と発光波長を使用するこ とにより、Perkin Elmer LS50B で実施した。励起と発光のスリット幅は5nmに調節する。最終濃度5μg/m lの臭化エチジウムを添加後に蛍光値を記録する。 −核磁気共鳴(NMR)スペクトルはBruker MSL 300装置で重水 素化クロロホルム中、陽子300.13MHz、炭素75.47MHzで記録し た。実施例 実施例1: メチルベンジルオキシ−6−ガラクトピラノースから導入剤8(a) の合成 各反応段階を図1/5及び2/5に略示する。 a)メチルベンジルオキシ−6−トリ−O−(カルボキシ−2’−エチル)−2 ,3,4−β−D−ガラクトピラノシド(2)の合成 メチルベンジルオキシ−6−β−D−ガラクトピラノシド(1)28.4g( 0.1mol)をTHF400mlに溶かし、0℃で撹拌下におく。微粉状水酸 化カリウム32g(5.7当量)、クラウンエーテル18−Cr−6 0.5g (2%)及びブロモ酢酸エチル32.5ml(1.5当量)を加える。2時間後 に蒸発乾涸し、再び水に溶かし、得られた溶液を2N 塩酸で中和する。こうしてジクロロメタンで抽出すると、生成物(2)32g( 収率70%)が得られる。 13 CNMR :δ,172,94;136.87;127.93;127.41; 98.89;97.22;78.74;76.17;72.97;69.52; 67.93;65.39;54.75。 b)メチルベンジルオキシ−6−トリ−O−(ヒドロキシ−2’−エチル)−2 ,3,4−β−D−ガラクトピラノシド(3)の合成 上記三酸(2)30g(0.065mol)をTHF400mlに溶かし、0 ℃で窒素下におく。撹拌下にボランジメチルスルフィド40mlを滴下する。周 囲温度で更に2時間撹拌した後、過剰のメタノールを慎重に加える。次に溶液を 蒸発乾涸し、得られた固体を再びメタノールに数倍に溶かす。こうして酢酸エチ ルを溶離剤としてシリカカラムで精製すると、最終生成物(3)24.5g(収 率90%)が得られる。 c)メチルベンジルオキシ−6−トリ−O−(アジド−2’−エチル)−2,3 ,4−β−D−ガラクトピラノシド(4)の合成 前段階で得られたトリオール(3)20g(0.048mol)をTHF50 0mlに溶かす。トリフェニルホスフィン40g(3.2当量)、トルエン中1 .1Mヒドラゾ酸溶液160ml(3.7当量)、次いでジエチルアゾジカルボ キシレート24.2ml(3.2当量)を加える。1時間後に溶液を蒸発させ、 ヘプタン/酢酸エチル(6:4)混合物を溶離剤としてシリカゲルカラムで精製 する。こうして生成物(4)17.6g(収率90%)が得られる。 13 CNMR :δ,128.47;127.80;98.23;79.05;76 .27;73.55;71.92;70.15;69.95;68.77;68 .14;55.37;51.41;51.11;50.87。 d)トリス塩酸メチルトリ−O−(アミノ−2’−エチル)−2,3,4−β− D−ガラクトピラノシド(5)の合成 トリアジド(4)15g(0.03mol)をエタノール200mlに溶かす 。12N塩酸7.5mlを加えた後、炭素担持パラジウムの存在下に3時間水素 処理する。濾過後、溶剤を蒸発させ、得られた残渣(5)(12.6g,収率9 5%)を次段階で直接使用する。 e)メチルトリ−O−(tert−ブチルカルバミド−2’−エチル)−2,3 ,4−β−D−ガラクトピラノシド(6)の合成 塩酸塩(5)12g(0.028mol)をジオキサン100mlと1N水酸 化ナトリウム85mlの混合物に溶かす。ジ−tert−ブチルジカーボネート 18.7g(3.3当量)を加え、周囲温度で2時間撹拌する。反応混合物を蒸 発させた後、ジクロロメタン(3×50ml)で抽出する。有機相を合わせた後 、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。こうして酢酸エチルを溶離剤としてシ リカゲルカラムで精製すると、残渣(6)15.56g(収率90%)が得られ る。 f)メチルジオクタデシルアミドスクシニル−6−トリ−O−(tert−ブチ ルカルバミド−2’−エチル)−2,3,4−β−D−ガラクトピラノシド(7 a)の合成 上記生成物(6)10g(0.016mol)をジクロロメタン300mlに 溶かす。ジオクタデシルアミドコハク酸14.6g(1.5当量)、ジメチルア ミノピリジン1.95g(1当量)及びジシクロヘキシルカルボジイミド6.5 g(2当量)を順次加える。ジオクタデシルアミドコハク酸はジオクタデシ ルアミンと無水コハク酸の反応により得られる。一晩後、蓚酸のメタノール溶液 10ml(1.7g)を慎重に加え、1時間撹拌する(一酸化炭素の発生)。溶 液を濾過し、蒸発乾涸し、得られた生成物をヘプタン/酢酸エチル(7:3)溶 液で溶離しながらシリカゲルカラムで精製する。こうして生成物(7a)12. 8g(収率65%)が得られる。 g)トリストリフルオロ酢酸メチルジオクタデシルアミドスクシニル−6−トリ −O−(アミノ−2’−エチル)−2,3,4−β−D−ガラクトピラノシド( 8a)の合成 生成物(7a)10g(0.008mol)を90%トリフルオロ酢酸20m lに溶かす。30分後に溶液を蒸発させ、トルエン3×20mlにとる。得られ た残渣(8a)をHPLC(RP4;水/アセトニトリル;0→100%;20 分)により精製する。こうして生成物(8a)9.7g(収率95%)が得られ る。MH+ =1304。実施例2: メチルベンジルオキシ−6−ガラクトピラノースから導入剤8(b) の合成 各反応段階を図1/5及び2/5に略示する。 前半の合成段階は実施例1に記載した合成段階a)〜e)と同一である。その 後、以下のように続ける。 f)メチルジオクタデシルアミドフタリル−6−トリ−O−(tert−ブチル カルバミド−2’−エチル)−2,3,4−β−D−ガラクトピラノシド(7b )の合成 本生成物はジオクタデシルアミドコハク酸の代わりにジオクタデシルアミドフ タル酸を使用することにより、生成物(7a)と同様に得られる。 g)トリストリフルオロ酢酸メチルジオクタデシルアミドフタリル−6−トリ− O−(アミノ−2’−エチル)−2,3,4−β−D−ガラクトピラノシド(8 b)の合成 化合物(8b)は前段階で得られた生成物(7b)から生成物(8a)と同様 に得られる。MH+ =1317。実施例3: トリアセチルグリカールから導入剤(16)の合成 a)フタルイミドプロピル−ジ−O−アセチル−4,6−ビスデオキシ−2,3 −β−D−エリスロヘキセノ−2−ピラノシド(10)の合成 各反応段階を図3/5に示す。 トリアセチル−D−グルカール(9)13.17g(0.048mol)をジ クロロメタン250mlに溶かす。フタルイミドプロパノール11g(1.1当 量)と三フッ化ホウ素エーテラート1.56ml(0.26当量)を加える。周 囲温度で1時間後に混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、デカントし、 乾燥し、溶液を蒸発させる。こうしてヘプタン/酢酸エチル(5:5)溶液を溶 離剤としてシリカゲルカラムでクロマトグラフィー精製すると、生成物(10) 16g(収率80%)が得られる。 b)フタルイミドプロピル−ジ−O−アセチル−4,6−ビスデオキシ−2,3 −β−D−グルコピラノシド(11)の合成 グリコシド(10)16g(0.038mol)をエタノール200mlに溶 かす。炭素担持10%パラジウム0.16gを加え、2時間水素処理する。濾過 後に溶液を蒸発させる。こうして生成物(11)15.78g(収率99%)が 得られる。 c)フタルイミドプロピルビスデオキシ−2,3−β−D−グルコピラノシド( 12)の合成 上記生成物(11)15g(0.036mol)をメタノール250mlに溶 かした後、1Nナトリウムメチラート3.5 ml(0.1当量)を加える。2時間後にアンバーライト樹脂IR120で中和 する。濾過及び蒸発後に生成物(12)11.5g(収率96%)が得られる。 d)フタルイミドプロピルジアジド−4,6−テトラデオキシ−2,3,4,6 −β−D−グルコピラノシド(13)の合成 脱アセチル化物(12)11g(0.033mol)をTHF250mlに溶 かす。トリフェニルホスフィン21.5g(2.5当量)とトルエン中1.1M ヒドラゾ酸110.5ml(3.7当量)を撹拌下に順次加える。混合物の温度 が30℃を越えないような速度でジエチルアゾジカルボキシレート12.88m l(2.5当量)を加える。1時間後に溶液を蒸発乾涸し、得られた生成物をヘ プタン/酢酸エチル(8:2)混合物で溶離しながらシリカゲルカラムで精製す る。こうして生成物(13)7.2g(収率57%)が得られる。 e)アミノプロピルジアジド−4,6−テトラデオキシ−2,3,4,6−β− D−グルコピラノシド(14)の合成 生成物(13)7g(0.018mol)をエタノール500mlに溶かした 後、ヒドラジン水和物2.6mlを加え、40℃で2時間撹拌する。蒸発後に再 びジクロロメタンに溶かし、形 成されたフタリルヒドラジドを結晶化させる。溶液を濾過及び蒸発させる。こう して生成物(14)4.17g(収率90%)が得られる。 f)(コレステリル−O−ホルムアミドプロピル)ジアジド−4,6−テトラデ オキシ−2,3,4,6−β−D−グルコピラノシド(15)の合成 クロロギ酸コレステリル6.34g(0.9当量)と生成物(14)4g(0 .016mol)をエチルエーテル200mlに溶かす。すぐに沈殿が形成され るので、1N水酸化ナトリウム50mlを加える。数分後に溶液は再び透明にな る。更に30分間撹拌した後、デカントし、水2×50mlで洗浄し、溶液を蒸 発乾涸する。こうしてヘプタン/酢酸エチル(6:4)溶液を溶離剤としてカラ ム精製すると、生成物(15)9.4g(収率90%)が得られる。 g)(コレステリル−O−ホルムアミドプロピル)ジアミノ−4,6−テトラデ オキシ−2,3,4,6−β−D−グルコピラノシド(16)の合成 ジアジド(15)9g(0.013mol)を80%THF150mlに溶か した後、トリフェニルホスフイン14.2g (4当量)を加え、50℃に1時間加熱する。冷却後、アニオン樹脂カラムIR C−50 COOHに加え、80%THFで洗浄する。次に、THF/水/酢酸 (64:16:10)混合物により生成物を酢酸形態で溶離する。こうして生成 物(16)8.9g(収率90%)が得られる。 13 CNMR :δ,176.55;156.65;139.84;132.02; 128.46;125.46;122.44;97.11;74.28;56. 66;56.12;50.02;43.70;42.30;39.51;38. 57;36.98;36.55;36.16;35.76;31.87;30. 30;29.89;28.18;23.82;22.78;22.53;21. 03;19.31;18.70;11.84。実施例4: 化合物(17)の合成 a)酢酸ベンジル−(5−O−アセチル−6−アセトキシメチル−5,6−ジヒ ドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)の合成 トリアセチルD−グルカール2.8g(0.01mol)とベンジルグリコラ ート1.6ml(1.1当量)をクロロホルム80mlに溶かす。氷浴で冷却し 、三フッ化ホウ素エーテラ ート0.651ml(0.5当量)を加える。45分後に飽和重炭酸ナトリウム 水溶液で中和し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過及び濃縮する。ヘプタン/酢酸 エチル(6:4)混合物を溶離剤としてシリカゲルカラムでクロマトグラフィー 精製する。収率は96%である。 b)(5−O−アセチル−6−アセトキシメチルテトラヒドロピラン−2−イル オキシ)酢酸の合成 上記生成物3.5g(0.0093mol)を炭素担持10%パラジウム0. 35gの存在下に大気圧及び周囲温度で10時間水素化する。セライトで濾過し 、濃縮し、酢酸エチルを溶離剤としてシリカゲルカラムでクロマトグラフィー精 製する。収率は90%である。 c)N,N−ジオクタデシル−(5−O−アセチル−6−アセトキシメチルテト ラヒドロピラン−2−イルオキシ)アセトアミドの合成 上記生成物0.675g(0.0017mol)をクロロホルム8.6mlに 溶かす。ジイソプロピルエチルアミン0.9ml、ジオクタデシルアミン0.8 99g(1当量)及びジシクロヘキシルカルボジイミド0.426g(1.2当 量)を加 える。周囲温度で一晩後に濃縮し、生成物をヘプタンで抽出する。ヘプタン/酢 酸エチル(8:2)混合物を溶離剤としてシリカゲルカラムでクロマトグラフィ ー精製する。収率は70%である。 d)N,N−ジオクタデシル−(5−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルテトラ ヒドロピラン−2−イルオキシ)アセトアミドの合成 上記生成物1.57g(0.00198mol)をメタノール10mlに溶か す。ナトリウムメチラート0.197ml(0.2当量;2Mメタノール)を加 える。周囲温度で2時間後に中和し、濃縮する。ヘプタン/酢酸エチル(8:2 )混合物を溶離剤としてシリカゲルカラムでクロマトグラフィー精製する。収率 は92%である。 e)N,N−ジオクタデシル−(5−アジド−6−アジドメチルテトラヒドロピ ラン−2−イルオキシ)アセトアミド(17)の合成 上記生成物0.6g(0.00087mol)をTHF15mlに溶かす。ト リフェニルホスフィン0.48g(2.1当量)、次いでDEAD0.288m l(2.1当量)を加える。 発熱反応が終了したらトルエン中1.38Mヒドラゾ酸溶液1.588ml(2 .5当量)を加える。反応が終了したら濃縮し、ヘプタンにとり、濾過し、濃縮 する。次に、ヘプタン/酢酸エチル(8:2)混合物を溶離剤としてシリカゲル カラムでクロマトグラフィー精製する。収率は72%である。 13 CNMR :δ,173.21;172.07;162.22;161.77; 118.34;114.49;110.65;108.34;96.88;65 .18;64.50;48.27;46.54;40.69;35.86;31 .78;30.94;28.63;27.56;26.92;22.54;21 .84;13.94。実施例5: 本発明のトランスフェクション剤8(a)及び8(b)とDNAの結 合 本実施例は本発明のトランスフェクション剤とDNAの結合の性質と複合体の 形成について実証する。 本発明のトランスフェクション剤を10mMまで水に溶かした。こうして得ら れた溶液は透明であり、カチオニック脂質のミセル形態の系に対応する。 トランスフェクション剤6nmol/μgDNAの割合でト ランスフェクション剤/DNA複合体を調製した。 トランスフェクション剤8(b)をDNAと結合すると、寸法92nm±27 nmの複合体が得られ、水中7%及び300mM塩化ナトリウムNaCl中60 %の蛍光を示す。 本発明のトランスフェクション剤8(a)をDNAと結合すると、寸法約98 nm±20nmの複合体を形成することができ、水中6%及び300mM塩化ナ トリウムNaCl中55%の蛍光を示す。 これらの結果から明らかなように、本発明のトランスフェクション剤はDNA と結合し、細胞膜の通過に特に適した寸法である平均直径約100nmの粒子を 形成することができる。この結合は媒質のイオン強度を増加しても比較的安定し ている。実際に、300mMで50%を上回るDNAが本発明のトランスフェク ション剤と結合している。実施例6: 本発明のトランスフェクション剤8(a)及び8(b)のin vi troDNAトランスフェクション DNA1μg当たりのベクターの用量を種々に変化させてトランスフェクショ ン効率をin vitro評価した。 これらの実験に使用した遺伝子材料はプラスミドpcDNA3 [Invitrogen]から抽出したヒトサイトメガロウイルス(CMV)の プロモーターを含むMluI−HindIIIフラグメントの挿入によりプラス ミドpGL2−基本ベクター[Promega]から誘導される「ルシフェラー ゼ」レポーター遺伝子を含むプラスミド構築物pCMV−Lucである。 生理的血清(0.15M塩化ナトリウムNaCl)で40μg/mlに希釈し た核酸溶液も使用した。 本発明に記載する生成物を80μM〜800μMの濃度で水に溶かし、DNA 溶液と等容量混合する。サイトフェクション溶液を現場調製できるように、最終 塩濃度を75mMとする。 トランスフェクションについては、細胞を適当な条件下に24穴マイクロプレ ートで培養し(2cm2/ウェル)、指数増殖期で50〜70%コンフルエント に達したらトランスフェクトする。 血清タンパク質を含まない培地2×500μlで細胞を洗浄し、無血清培地で 再び増殖させる。サイトフェクション混合物50μl(即ちDNA1μg/ウェ ル)を細胞に加える(ウェル3個/ベクター−DNA条件)。トランスフェクシ ョンから2時間後に適量の血清を増殖培地に補充する。 トランスフェクションから48時間後に、Promegaキット(Lucif erase Assay System)の使用に推奨されている方法に従って ルシフェラーゼの発現を測定することによりトランスフェクション効率を評価す る。細胞溶解液中のタンパク質濃度を測定することによりサイトフェクション混 合物の毒性を推定する。 HeLa細胞のトランスフェクションに得られた結果を図4/5、NIH3T 3細胞で得られた結果を図5/5に示す。 これらの2図と20nmol/μgDNAを上回るベクター/DNA比で得ら れた結果(図示せず)から、トランスフェクションはベクター/DNA比がベク ター2〜20nmol/μgDNAのときに特に有効であると推察することがで きる。 これらの結果によると、使用した2種の細胞型でトランスフェクション効率は ベクター4〜12nmol/μgDNA、特にベクター8〜12nmol/μg DNAの比で最適である。 また、ベクターの用量効果を示すヒストグラムは細胞型に関係なく生成物8( a)及び(b)で重なり合うことが認められる。 本発明の2種の生成物はNIH3T3細胞で試験したベクタ ー用量で非毒性である。実際に、トランスフェクトした細胞試料当たりベクター 8nmolを上回る用量で細胞タンパク質の最大低下は20%に過ぎなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年6月4日(1999.6.4) 【補正内容】 請求の範囲 1.親油領域に結合した少なくとも1個のカチオニック親水領域を含むトランス フェクション剤であって、前記カチオニック親水領域が一般式: [式中、 −yは0又は1の整数であり、各yは相互に独立しており、 −Xは酸素、窒素、硫黄又はセレン原子を表し、 −Z基は相互に独立して ・水素原子、 ・OR基(式中、Rは水素原子、メチル基、又は(CH2n−NR12基を表し 、前記式中、nは1〜6から選択される整数であり、R1及びR2は相互に独立し て水素原子又は(CH2q−NH2基を表し、前記式中、qは1〜6であり、各 qは相互に 独立している)、 ・(CH2m−NR12基(式中、mは0〜6から選択される整数であり、R1 及びR2は上記と同義である)、又は ・カチオニック親水領域を親油領域に結合することが可能な「スペーサー」基を 表し、但しZ置換基の少なくとも1個は「スペーサー」基であり、Z置換基の少 なくとも2個はアミノ基をもつ]をもつことを特徴とする前記トランスフェクシ ョン剤。 2.カチオニック親水領域を定義する一般式において(CH2n−NR12基の nが2、3及び4から選択される整数であることを特徴とする請求項1に記載の トランスフェクション剤。 3.カチオニック親水領域を定義する一般式がピラノース又はフラノース形のグ リコシドであることを特徴とする請求項1に記載のトランスフェクション剤。 4.カチオニック親水領域を定義する一般式においてyが1であり、Xが酸素原 子であることを特徴とする請求項1に記載のトランスフェクション剤。 5.前記親油領域が場合によりハロゲン化された1個以上の飽和又は不飽和の直 鎖又は分枝脂肪鎖及び/又はステロイド誘導体から構成されることを特徴とする 請求項1に記載のトランス フェクション剤。 6.前記脂肪鎖が10〜22個の炭素原子、特に14、16、17、18及び/ 又は19個の炭素原子を含むことを特徴とする請求項5に記載のトランスフェク ション剤。 7.前記脂肪鎖が(CH213CH3、(CH215CH3、(CH216CH3、( CH217CH3及び(CH218CH3から選択されることを特徴とする請求項5 又は6に記載のトランスフェクション剤。 8.ステロイド誘導体がコレステロール、コレスタノール、3α,5−シクロ− 5α−コレスタン−6β−オール、コリン酸、ギ酸コレステリル、ギ酸コレスタ ニル、ギ酸3α,5−シクロ−5α−コレスタン−6β−イル、コレステリルア ミン、6−(1,5−ジメチルヘキシル)−3a,5a−ジメチルヘキサデカヒ ドロシクロペンタ[a]シクロプロパ[2,3]シクロペンタ[1,2−f]ナ フタレン−10−イルアミン又はコレスタニルアミンから選択されることを特徴 とする請求項5に記載のトランスフェクション剤。 9.カチオニック親水領域を親油領域に結合することが可能な「スペーサー」基 が加水分解性官能基を含む酸又はアミノ基か ら構成されることを特徴とする請求項1に記載のトランスフェクション剤。 10.「スペーサー」基が脂肪族又は芳香族鎖から構成され、アミド、エステル 、エーテル、カルバミン酸又は芳香族環から選択される1個以上の基を含むこと を特徴とする請求項9に記載のトランスフェクション剤。 11.「スペーサー」が−O−CO−(CH2x−COOH、−O−(CH2x −COOH、−O−CO−(CH2x−NH2、−O−(CH2x−NH2、−N H−(CH2x−NH2(式中、Xは1〜6から選択される整数を表す)から選 択されることを特徴とする請求項9に記載のトランスフェクション剤。 12.式: の化合物の1種であることを特徴とする請求項1に記載のトランスフェクション 剤。 13.「スペーサー」を介して請求項1に定義した一般式の複素環に親油領域を 結合することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のトランスフ ェクション剤の製造方法。 14.請求項1から12のいずれか一項に記載のトランスフェクション剤と少な くとも1種の核酸を含むことを特徴とする組成物。 15.トランスフェクション剤/核酸比がDNA1μg当たりトランスフェクシ ョン剤0.1〜50ナノモルであることを特徴とする請求項21に記載の組成物 。 16.更に1種以上のアジュバントを含むことを特徴とする請求項14に記載の 組成物。 17.1種以上のアジュバントが中性脂質であることを特徴とする請求項16に 記載の組成物。 18.アジュバントが核酸の凝縮レベルに直接又は非直接的に作用する化合物で あることを特徴とする請求項16に記載の組成物。 19.注射用製剤に医薬的に許容可能なキャリヤーを含むことを特徴とする請求 項14から18のいずれか一項に記載の組成物。 20.皮膚及び/又は粘膜に塗布するのに医薬的に許容可能なキャリヤーを含む ことを特徴とする請求項14から18のいずれか一項に記載の組成物。 21.(1)請求項1から19のいずれか一項に記載の導入剤及び場合により1 種以上のアジュバントと核酸を接触させて核脂質複合体を形成する段階と、 (2)(1)で形成された複合体と細胞を接触させる段階を含むことを特徴とす る核酸の細胞導入方法。 22.核酸の細胞導入に使用するための請求項1から13のいずれか一項に記載 のトランスフェクション剤。 23.トランスフェクトしようとする少なくとも1種の核酸を含む医薬を製造す るための請求項1から12のいずれか一項に記載のトランスフェクション剤の使 用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07H 15/04 C07H 15/18 15/18 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN,CU, CZ,EE,GE,GW,HU,ID,IL,IS,J P,KR,LC,LK,LR,LT,LV,MG,MK ,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI, SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ,VN,Y U

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1個のカチオニック親水領域と親油領域を含むトランスフェクシ ョン剤であって、前記カチオニック親水領域がアミノ基により置換された少なく とも1個の5又は6員複素環から構成されることを特徴とする前記トランスフェ クション剤。 2.前記トランスフェクション剤の合成中間体であるカチオニック親水領域が一 般式(I): [式中、 −yは0又は1の整数であり、各yは相互に独立しており、 −Xは酸素、窒素、硫黄又はセレン原子を表し、 −Z基は相互に独立して ・水素原子、 ・OR基(式中、Rは水素原子、メチル基、又は(CH2n− NR12基を表し、前記式中、nは1〜6から選択される整数であり、R1及び R2は相互に独立して水素原子又は(CH2q−NH2基を表し、前記式中、qは 1〜6であり、各qは相互に独立している)、 ・(CH2m−NR12基(式中、mは0〜6から選択される整数であり、R1 及びR2は土記と同義である)、又は ・カチオニック親水領域を親油領域に結合することが可能な「スペーサー」基を 表し、但しZ置換基の少なくとも1個はアミノ基をもつ]をもつことを特徴とす る請求項1に記載のトランスフェクション剤。 3.一般式(I)において(CH2n−NR12基のnが2、3及び4から選択 される整数であることを特徴とする請求項2に記載のトランスフェクション剤。 4.カチオニック親水領域がピラノース又はフラノース形のグリコシドから構成 されることを特徴とする請求項2に記載のトランスフェクション剤。 5.一般式(I)において環上に存在するyが1であり、Xが酸素原子であるこ とを特徴とする請求項2に記載のトランスフ ェクション剤。 6.更にZ基の少なくとも1個がアミノ官能基を含むことを特徴とする請求項5 に記載のトランスフェクション剤。 7.更にZ基の少なくとも2個がアミノ官能基を含むことを特徴とする請求項5 に記載のトランスフェクション剤。 8.更にZ基の2個が水素原子であり、他の2個のZ基が窒素含有基、特にアミ ノ基であり、最後のZ基がOR基(式中、Rは請求項2に定義した意味をもつ) を表すことを特徴とする請求項5に記載のトランスフェクション剤。 9.前記OR基が一般式(I)の複素環上の2位に位置することを特徴とする請 求項8に記載のトランスフェクション剤。 10.更に少なくとも2個のZ基がO−(CH22−NH2基であり、Z基の少 なくとも1個がOR基(式中、Rは請求項2に定義した意味をもつ)を表すこと を特徴とする請求項5に記載のトランスフェクション剤。 11.前記トランスフェクション剤の合成中間体であるカチオニック親水領域が 、から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載のトランスフェクション 剤。 12.親油領域が場合によりハロゲン化された1個以上の飽和又は不飽和の直鎖 又は分枝脂肪鎖及び/又はステロイド誘導体から構成されることを特徴とする請 求項1に記載のトランスフェクション剤。 13.前記脂肪鎖が10〜22個の炭素原子、特に14、16、17、18及び /又は19個の炭素原子を含むことを特徴とする請求項12に記載のトランスフ ェクション剤。 14.前記脂肪鎖が(CH213CH3、(CH215CH3、(CH216CH3、 (CH217CH3及び(CH218CH3から選択されることを特徴とする請求項 12又は13に記載のトランスフェクション剤。 15.ステロイド誘導体がコレステロール、コレスタノール、3α,5−シクロ −5α−コレスタン−6β−オール、コリン酸、ギ酸コレステリル、ギ酸コレス タニル、ギ酸3α,5−シクロ−5α−コレスタン−6β−イル、コレステリル アミン、6−(1,5−ジメチルヘキシル)−3a,5a−ジメチルヘキサデカ ヒドロシクロペンタ[a]シクロプロパ[2,3]シクロペンタ[1,2−f] ナフタレン−10−イルアミン又はコレスタニルアミンから選択されることを特 徴とする請求項12に記載のトランスフェクション剤。 16.親油領域が加水分解性官能基を含む任意酸又はアミノ基から構成される「 スペーサー」によりカチオニック親水領域に結合していることを特徴とする請求 項1に記載のトランスフェクション剤。 17.「スペーサー」が脂肪族又は芳香族鎖から構成され、アミド、エステル、 エーテル、カルバミン酸又は芳香族環から選択される1個以上の基を含むことを 特徴とする請求項16に記載のトランスフェクション剤。 18.「スペーサー」が−O−CO−(CH2x−COOH、−O−(CH2x −COOH、−O−CO−(CH2x−NH2、−O−(CH2x−NH2、−N H−(CH2x−NH2(式中、Xは1〜6から選択される整数を表す)から選 択されることを特徴とする請求項16に記載のトランスフェクション剤。 19.式: の化合物(16)、(17)、(8a)又は(8b)の1種であることを特徴と する請求項1に記載のトランスフェクション剤。 20.「スペーサー」を介して一般式(I)の複素環に親油領域を結合すること を特徴とする請求項1から19のいずれか一項に記載のトランスフェクション剤 の製造方法。 21.請求項1から19のいずれか一項に記載のトランスフェクション剤と少な くとも1種の核酸を含むことを特徴とする組成物。 22.トランスフェクション剤/核酸比がDNA1μg当たりトランスフェクシ ョン剤0.1〜50ナノモルであることを特徴とする請求項21に記載の組成物 。 23.更に1種以上のアジュバントを含むことを特徴とする請求項21に記載の 組成物。 24.1種以上のアジュバントが中性脂質であることを特徴とする請求項23に 記載の組成物。 25.アジュバントが核酸の凝縮レベルに直接又は非直接的に作用する化合物で あることを特徴とする請求項23に記載の組成物。 26.注射用製剤に医薬的に許容可能なキャリヤーを含むことを特徴とする請求 項21から25のいずれか一項に記載の組成物。 27.皮膚及び/又は粘膜に塗布するのに医薬的に許容可能なキャリヤーを含む ことを特徴とする請求項21から25のいずれか一項に記載の組成物。 28.核酸を細胞に導入するための請求項1から19のいずれか一項に記載のト ランスフェクション剤の使用。 29.(1)請求項1から19のいずれか一項に記載の導入剤及び場合により1 種以上のアジュバントと核酸を接触させて核脂質複合体を形成する段階と、 (2)(1)で形成された複合体と細胞を接触させる段階を含むことを特徴とす る核酸の細胞導入方法。
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