JP2002502813A - 脂質物質及び両親媒性物質より成っているナノ粒子の形態の薬学的組成物と関連する調製工程 - Google Patents

脂質物質及び両親媒性物質より成っているナノ粒子の形態の薬学的組成物と関連する調製工程

Info

Publication number
JP2002502813A
JP2002502813A JP2000530200A JP2000530200A JP2002502813A JP 2002502813 A JP2002502813 A JP 2002502813A JP 2000530200 A JP2000530200 A JP 2000530200A JP 2000530200 A JP2000530200 A JP 2000530200A JP 2002502813 A JP2002502813 A JP 2002502813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nanoparticles
acid
synthetic
substance
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000530200A
Other languages
English (en)
Inventor
エスポシト・ピエランドレア
コロンボ・イタロ
コチェアニ・ニコレッタ
クルト マリア ドルリー デル
カルリ・ファビオ
Original Assignee
エウランド インターナショナル ソシエタ ペル アチオニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エウランド インターナショナル ソシエタ ペル アチオニ filed Critical エウランド インターナショナル ソシエタ ペル アチオニ
Publication of JP2002502813A publication Critical patent/JP2002502813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/51Nanocapsules; Nanoparticles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/50Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals
    • A61K9/51Nanocapsules; Nanoparticles
    • A61K9/5107Excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/5123Organic compounds, e.g. fats, sugars
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/23Calcitonins
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y5/00Nanobiotechnology or nanomedicine, e.g. protein engineering or drug delivery

Abstract

(57)【要約】 少なくとも一つの脂質物質と少なくとも一つの両親媒性物質、及び薬学的有効成分より構成されている、合成物質より成っているナノ粒子の形の薬学的組成物。前記合成物質の表面及び集団特性のお陰で、前記組成物は有効成分の組込みの改良と難吸収性有効成分の体内利用率の増大を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景技術) 有効成分の投与に適した新賦形剤の研究分野において、大きな関心がマイクロ
メートル領域のサイズを有する重合体システムに向って又ナノメートル領域のサ
イズを有する重合体システムにまで向けられている。
【0002】 最も使用される重合体のなかで、ポリアルキルシアノアクリレート及びポリ乳
酸(PLA)とポリ乳酸グリコール酸(PLA−PLGA)誘導体は思い出すべ
きである。然し斯かるシステムは幾つかの不利な点を示す。
【0003】 例えばポリアルキルシアノアクリレートは24時間間隔で生体により代謝され
てホルムアルデヒド、潜在的に毒性誘導体を解放する;PLAとPLA−PLG
A重合体は毒性代謝物質を産出はしないがそれらは数週間から数ヶ月の範囲の長
期劣化時間を持ち、それでこれらは危険な蓄積現象を示すかも知れない。
【0004】 更に、これらシステムの調製方法は最終形態で痕跡でも残るかも知れない可能
性のある毒性有機溶媒の使用を必要とする。
【0005】 最後に、前記システムの大部分のサイズは静脈に注射される5μm以上のサイ
ズを持っている外部からの物体は塞栓症を引き起すかも知れない理由でその静脈
内使用から締出される。
【0006】 これらの否定的見解はより大きな生体適合性とより低い毒性を有している投薬
システムに関して大きな注意を喚起した:これらすべての中で第一は油/水乳濁
液、リポソーム、脂質のマイクロ及びナノ粒子のような脂質コロイドシステムで
ある。
【0007】 ナノメートル領域のサイズを持っている脂質小滴より成っていて、外側水性相
に分散した油/水乳濁液が非経口栄養用賦形剤として用いられた(日本特許No
.55,476,1979、おかもた、つだ、よこあま)。
【0008】 有効成分を含んでいる油/水乳濁液は特許WO91/02517,1991、
デービスとワシントンで記述された。このシステムは内側の脂質相に有効成分を
組込むのに高い容量を持っているが、有効成分は持続性解放形の任意展開につい
て安定性問題と限界を生じてこの相から外側の相に向って容易に拡散する。
【0009】 リボソームは燐脂質の一つ又はそれ以上の層により囲まれた水性の内側相を持
っているコロイド構造である。薬の投与のための賦形剤としてのリボソームの使
用は例えば米国特許No.3,993,754(1976、ラーマンとセルニー
)に記述されている。
【0010】 然し代表的には、斯かるシステムは在庫中の安定性問題、乏しい再現可能性の
調製方法及び有効成分を組込み且つ保持する低い可能性を示している。
【0011】 ファウンテンとその他は有効成分の投与のための賦形剤として0.5μmから
100μmまでのサイズ範囲を持っている丸薬の形の脂質マイクロ粒子を発明し
た。この特許は米国特許No.4,610,868(1986)に開示されてい
る。
【0012】 ドムとその他(米国特許435,546)は、組成物に添加され且つ粒子自身
の表面にも吸着される、燐脂質の外部層により囲まれた親脂質内部相より成って
いて、水性環境に懸濁された、約40μmに等しいサイズを持っている不溶性粒
子、リポシェアズ(商標名Liposheres)を発明した。これらのシステ
ムは麻酔薬(ドムとその他、米国特許5227165)及び殺虫剤と殺毛虫剤活
性を持っている有効成分(ドムとその他、米国特許5227535)の制御され
た解除のために開発された。然し、斯かるシステムの調製技術は最終の形で痕跡
で残る溶媒の助けを必要とする。
【0013】 経口投与は、胃腸管の中で溶けにくく、そう吸収されない、又はpH又は蛋白
質分解酵素(蛋白質とペプチド)の作用に敏感な有効成分については、困難なこ
とが判っている。斯かる物質の脂質ナノ粒子への組込みはこれらのナノ粒子が胃
腸管に沿って吸収され得ることからこの困難を克服することを可能にする。これ
らの減少したサイズは受動的粘膜透過吸収の機構を利用すること、又は細胞間接
合又はイオンチャネルを通過すること、又はエンドサイトーシス機構を使用する
こと、又はリンパ管束に入り込むことを可能にする。
【0014】 ナノ小球より成っている固形脂質システムはスペイサーとその他により開発さ
れた(米国特許4,880,634,1989)、そして吸収されにくい薬の経
口投与に向けられた。脂質小球は水性環境中で脂質物質を高エネルギーミキサー
により乳化調製され、そこでその乳濁液を室温で冷却し、超音波処理により小球
を得る。
【0015】 ガスコ(EP0526666A1,05/08/1991)は脂質ナノ粒子の
調製技術を発明した。マイクロエマルジョンは表面活性剤と表面活性助剤の存在
で水性相に溶融した脂質を添加して調製され、それは約10℃の温度に保たれた
水性環境に分散させられる。固形ナノ粒子は懸濁水中に得られるが、続いて限外
濾過により残った表面活性剤を奪って濾過又は凍結乾燥により回収される。
【0016】 斯かる技術は高エネルギー均質化に関するエネルギー節約の見地から利点があ
ることが判っている、それはより一様なサイズ分布と低い多分散指数を持つ90
nmから900nmまでの平均直径範囲を有しているより小さなナノ粒子を得る
ことを可能にする。然しマイクロエマルジョンの調製は、不耐熱物質についての
斯かる技術の使用限界である、約70℃で最も使用される脂質物質である脂質材
料の融解を必要とする。
【0017】 (発明の開示) 本発明は1000nm未満そしてなるべくなら50から500nmまでの範囲
の直径を有しており、少なくとも一つの脂質物質と少なくとも一つの両親媒性物
質、及び薬学的有効成分より構成されている合成物質より成っているナノ粒子の
形の薬学的組成物に関する。
【0018】 我々は本発明に従って操作していて、前記合成物質と関連する粒子が両親媒性
物質と脂質物質の通常の混合によっては又は脂質粒子への両親媒性物質の吸着に
よってでは到達できない特徴を持つことを思い掛けずに発見した。
【0019】 両親媒性物質はナノ粒子の表面に優先的に分布するかも知れない又それはナノ
粒子の内部に優先的に分布するかも知れない又それはナノ粒子の表面と内部に均
質に分布するかも知れない。
【0020】 合成物質の形成は以下のナノ粒子を得ることを可能にする: 1.経口投与吸収と循環系における半減期を助ける表面特性を持つ; 2.低融点のような、不耐熱性薬剤の組込みを可能にする集団特性を持つ; 3.合成物質中の親脂性帯域と部分的に親水性帯域の存在のお陰で、水溶性薬剤
と脂溶性薬剤の両方の賦形作用に適する; 4.本質的に脂溶性の母材の中に水溶性薬剤(例えばペプチド)を均質に組込む
ことが出来る。
【0021】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は脂質及び両親媒性物質、後者は脂質又は重合体種であるが、より構成
されている合成物質より成っている1マイクロメートル以下のサイズを持ってい
る粒子(ナノ粒子)の形で薬学的用途向けの組成物の調製に関する。
【0022】 一般に、本発明に従うナノ粒子は脂質材料と両親媒性物質の共融解又は共溶解
により得られた合成物質から出発して調製される。共融解混合液は、それに続く
冷却で、成分の相互処理又はナノ粒子の集団の表面又は内部に向う両親媒性物質
の分離のお陰で多くの親水性帯域と多くの親脂性帯域を示している二つの出発物
質に関して新しい特性を有している合成物質を結果として生じる。これらの特性
は親脂性表面への両親媒性物質の表面吸着とは実質的に異なっている。斯かる特
性は以下に報告される特性例で詳細に述べられるであろう。
【0023】 薬は調製工程の間前記共融解混合液に溶解又は懸濁され、そして合成物質の新
性質のお陰で、それはその特性に従って多くの親水性領域又は多くの親脂性領域
の内部に選択的に分配する。更に、ナノ粒子上に負荷された親水性薬(例えばペ
プチド)は思いも掛けずナノ粒子それ自身の内部に均質に分布されることが判っ
てきた、一方表面に吸着されたペプチド分画は非常に低く、従来技術の諸例(脂
質の芯と吸着された両親媒性物質より成っている粒子)に対してよりも更に低い
ことが判ってきた。
【0024】 共融解混合液から得られたナノ粒子は出発した合成物質の同じ特性を保持して
いる。
【0025】 ナノ粒子は以下の異なった調製技術で得られても良い: −1.温度勾配を利用して、水性媒質中で(油相として、合成混合物と一つ又は
それ以上の表面活性剤と表面活性助剤の融点より高い温度に保たれた脂質と両親
媒性物質より成っている)水中油マイクロエマルジョンの分散液を用意する技術
。 −2.組成物を形成している物質の融点より高い温度で合成物質の微細乳濁液の
、又は組成物の融点以下で、表面活性剤の存在で合成物質の微細懸濁液の高圧均
質化を用意する技術。
【0026】 マイクロエマルジョン−分散工程に従う本発明の調製(技術1)は、成分それ
ら自身の融点又は後者が前者に可溶である時、少なくとも二つの成分の中の一つ
の融点で二つ又はそれ以上の脂質と両親媒性成分の最初の共融解又は共溶解を備
える;融解された合成物質と同じ温度に暖められた一つ又はそれ以上の表面活性
剤と表面活性助剤を含んでいる適当な量の水溶液が穏やかな攪拌下でこの融けた
合成物質に添加される。
【0027】 マイクロエマルジョンそれ自身の形成に必要とされる水と表面活性剤と表面活
性助剤の存在下で脂質と両親媒性成分の融点をとりながら同時にマイクロエマル
ジョンを形成することも又可能である。
【0028】 薬学的有効成分は出発時の合成物質に溶解又は分散させられるか又は有効成分
それ自身の性質次第で、マイクロエマルジョンそれ自身の調製中にマイクロエマ
ルジョンに直接添加されても良い。有効成分の分布は合成物質の中で起り、表面
上に吸着された又酵素と外部環境の劣化作用を受けた薬の量の思わざる減少を許
している。
【0029】 そうして作られた油/水マイクロエマルジョンは続いて制御された容積と攪拌
状態の中、+1℃から+10℃までの温度範囲で、水又は水性媒質中に分散させ
られる、然しそれは懸濁水中に固形で合成ナノ粒子生じさせるよう、水と混和性
のある非水溶媒を用いて−15から−30℃の範囲であっても良い。前記ナノ粒
子は1000nm以下の直径を持つ。ナノ粒子は脂質粒子の表面への両親媒性物
質吸着の技術により(ドム)又は脂質ナノ粒子の形成に表面活性剤として両親媒
性物質の使用により(ガスコ)得られたシステムについて違いがあることが判っ
ている。
【0030】 続いて、ナノ粒子懸濁液は表面活性剤、表面活性助剤及び遊離過剰薬の除去を
可能とする限外濾過システム(又は透析)により水又は水溶液で洗浄される。そ
れ故この工程は薬の形での表面活性剤の存在に起因する望ましくない起り得る効
果を除く事を可能にする。更にこの手順で、ナノ粒子に組込み又は吸着されてい
ない有効成分のパーセンテージを定量的に決定することが可能である。
【0031】 上記の組成物は懸濁水として投与されても良い又はそれは凍結乾燥、濾過、水
性溶媒の蒸発又は噴霧乾燥技術により固体としても回収される。
【0032】 本発明に従うナノ粒子は重量で以下の定量組成を有する: −0.5から99.5%までの脂質物質、又なるべくなら10%から90%まで
、 −0.5から99.5%までの両親媒性物質、又なるべくなら10%から90%
まで、 −脂質物質と両親媒性物質の和に対して0.001から99%までの薬理学的有
効成分、又なるべくなら0.01%から50%まで。
【0033】 技術(1)に従うナノ粒子の調製工程では、成分物質は重量で以下の比率で使
用される: マイクロエマルジョンでは: −脂質成分、0.1%から50%まで又なるべくなら10から25%まで; −両親媒性成分、0.1%から50%まで又なるべくなら0.5%から25%ま
で; −表面活性剤、5%から30%まで又なるべくなら10%から20%まで; −表面活性助剤、0%から15%まで又なるべくなら3%から7%まで; −水又は水溶液、40%から75%まで又なるべくなら50%から70%まで; −合成物質に直接組込まれた又はマイクロエマルジョンに溶解された薬学的有効
成分、融合効力と望まれる適量に基づいた濃度変数において、脂質成分と両親媒
性成分の和に対して0.001%から99%まで又なるべくなら0.001%か
ら50%までの範囲。 分散液では: −上記の如く調製されたマイクロエマルジョンは1:2から1:200までの、
なるべくなら1:5から1:50までの容積希釈で水性環境(水又は水溶液)に
分散させられる。 分散液には: −共分散補助薬、0.05%から5%まで; −重合体種の粘性化剤、0.05%から5%まで、が添加されても良い。
【0034】 高圧均質化技術(技術2)に従う調製は一つ又はそれ以上の佐薬物質を添加し
た、水性環境中の合成物質の分散液を備える。合成物質は物質それ自身のの融点
又はこの温度のすぐ下(“軟化点”)又は固体状態で合成物質を保持している温
度でシステムを保持しているナノ粒子を形成するよう均質化される。
【0035】 合成物質は成分それら自身の融点又は後者が前者に可溶である時、少なくとも
二つの成分の中の一つの融点で二つ又はそれ以上の脂質と両親媒性成分の共融解
に続けて、技術1について報告したものに類似して、共融解又は共溶解により最
初に調製されても良い。
【0036】 合成物質は分散又は低エネルギー均質化技術(例えばSilversonL2
R型又はUitra−Turrax型の装置を用いる)により表面活性物質、安
定化物質及び/又は粘性化物質を含んでいる水溶液中に予備的に分散させられて
も良い。この処理の後、もし合成物質が水中のその分散を助けるような表面特性
を示すならば必要ではないが、システムはナノ粒子分散の原因となる均質化サイ
クルを繰返すよう高圧ホモジナイザー(例えばAPVGaulin、APVRa
nnie Mini−Lab、Microfluidizerタイプのもの)を
受けさせられる。高圧均質化処理は合成物質の融点、“軟化”温度又は物質が超
微粒子の形で固体状態で存在する温度で起るかも知れない。
【0037】 有効成分はそのまま又はナノ粒子へのその組込み又はそれらの表面への吸着を
助ける表面活性剤の存在下で、合成物質又はシステムの共融解中のその構成成分
の各々への共融解、溶解又は分散、又は続く諸工程相の間に添加されても良い。
【0038】 続いて、技術(1)について述べたのと同様に、ナノ粒子懸濁液は限外濾過シ
ステムにより水又は水溶液で洗浄される。
【0039】 同様に、組成物は懸濁水として投与されるか又は凍結乾燥、濾過又は水性溶媒
蒸発又は噴霧乾燥技術により固体として回収されても良い。
【0040】 技術(2)に従ってナノ球の調製工程では、本発明を構成している物質は重量
で以下の比率で使用される: −脂質成分、0.1%から50%まで、なるべくなら0.5%から15%まで; −両親媒性成分、0.1%から50%まで、なるべくなら0.5%から15%ま
で; −表面活性剤、0.05%から10%まで、なるべくなら0.5%から5%まで
; −水、又は水溶性成分の水溶液、45%から99.5%まで、なるべくなら50
%から80%まで; −共分散佐薬、0.05%から5%まで; −重合体種の粘性化剤、0.05%から1%まで; −合成物質に直接組込まれた又はマイクロエマルジョンに溶解された薬学的有効
成分、融合効力と望まれる適量に基づいた濃度変数において、脂質成分と両親媒
性成分の和に対して0.001%から99%まで又なるべくなら0.001%か
ら50%までの範囲。
【0041】 本発明に従って使用可能な脂質物質の中で、我々はそれらが水と混和しないか
又はほんの部分的に混和できる点で“脂肪”として定義できる天然製品及び合成
又は半合成種の製品の両者を記述できる: 1)飽和又は不飽和の何れかで且つ部分的に又は完全に水素添加された植物油で
ある天然脂肪、例えば水素添加された綿実油(LubritabTM)、水素添加
された椰子油(DynasanTMP60)及び水素添加された大豆油(Ster
otexTM); 2)飽和及び/又は不飽和脂肪酸(C10からC22までの長さ範囲の脂肪族鎖
を有している)及びそれらのポリヒドロキシエチル化誘導体を含んでいる半合成
と合成モノ、ジ及びトリグリセリド、例えばトリステアリン、カプリコ−カプリ
ルトリグリセリド(MygliolTM、CaptexTM、LabrafacTM
ipo)、ベヘン酸トリグリセリド(CompritolTM)、グリセリルモノ
パルミチン酸エステル(MyvaplexTM600)又はグリセリルパルミトス
テアリン酸エステル(PrecirolTM)としてのモノグリセリド及び飽和又
は不飽和ポリヒドロキシル化トリグリセリド(LabrafilTM、Labra
facTMHydro、GelucireTMのシリーズ); 3)“液体蝋”、例えばイソプロピルミリスチン酸エステル、イソプロピル−カ
プリン酸エステル、−カプリル酸エステル、−ラウリン酸エステル、−バルミチ
ン酸エステル、−ステアリン酸エステル及びオレイン酸エチルとオレイン酸オレ
イルのような脂肪酸エステル; 4)“固形蝋”、例えばカルナウバ蝋及び蜜蝋; 5)脂肪族アルコール類、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、ラ
ウリルアルコール、セチルステアリルアルコール及びそれらのポリヒドロキシエ
チル化誘導体; 6)なるべくなら中間と長鎖(C10−C22)を持っている脂肪族カルボン酸
、飽和(デカン酸、ラウリン酸、パルミチン、ステアリン、ドコサン酸、など)
、不飽和(オレイン、リノール、など)及びそれらのポリヒドロキシエチル化誘
導体。
【0042】 脂質種の両親媒性物質の中で、その構造の中に以下の諸例のような幾つかの親
水性成分を持っている脂質は使用できる: 1)次の系列に属している燐脂質:ホスファチジルグリセロール、ホスファチジ
ルコリン及びホスファチジン酸(例えばジミリスチルホスファチジルグリセロー
ル); 2)グリセリルモノステアリン酸エステル(MyvaplexTM600)又はグ
リセリルパルミトステアリン酸エステル(PrecirolTM)のようなモノと
ジグリセリド類; 3)トリグリセリド及び飽和又は不飽和ポリヒドロキシル化トリグリセリド(例
えばLabrafilTM、LabrafacTMHydro、GelucireTM のシリーズ); 4)オレイン酸のデシルエステルのような脂肪酸のエステル:CetiolTM
及びイソプロピルミリスチン酸エステル; 5)中間鎖脂肪酸(カプリン、カプロン及びラウリン酸のような)。
【0043】 重合体種の両親媒性物質の中で、以下のような重合体が用いられる: 1)ポリエチレングリコール(PEG)、液体(PEG200からPEG100
0まで)と固体(PEG1500からPEG20,000まで)の両方; 2)ポリ(プロピレンオキサイド)ポリ(エチレンオキサイド)共重合体、Po
loxamer(LutrolTM188、LutrolTM407); 3)ポリビニルアルコール; 4)ポリアクリレート(CarbopolTM、PemulenTM、Noveon TM ); 5)ポリ(メチルビニルエーテル)−無水マレイン酸(GantrezTM)共重
合体; 6)キトサンと誘導体、ヒアルロン酸と誘導体、キサンタン、スクレログルカン
、ゲラン、グアーゴム、ニセアカシア豆のゴム、アルギン酸塩及びデキストラン
のような天然起源の多糖類; 7)例えばポリεカプロラクトンのようなポリエステル。
【0044】 上記の如く本発明に従う合成物質は脂質物質の中及び脂質又は重合体種の両親
媒性物質の中で選ばれた成分の混合、共融解又は共溶解により調製される。例え
ば、本発明に従う合成物質は、脂肪酸(ステアリン酸−デカン酸)、脂肪酸と燐
脂質(ステアリン酸−ジミリスチルホスファチジルグリセロール又はジミリスチ
ルホスファチジルコリン)、脂肪酸とトリグリセリド又はポリヒドロキシル化ト
リグリセリド(ステアリン酸とLabrafilTM2130)、脂肪酸とモノ
又はジグリセリド(ステアリン酸とグリセリルパルミトステアリン酸エステル)
、ポリエチレングリコールと脂肪酸(ステアリン酸−PEG)、ポリエチレンオ
キサイド−ポリプロピレンオキサイドの共重合体とモノ及びジグリセリド(po
loxamerとグリセリルパルミトステアリン酸エステル)の混合液から形成
される。
【0045】 本発明に従う水性相(技術1に従うマイクロエマルジョンの水性相及び/又は
技術1と2に従う分散相)が記述される: 1)そのまま又は異なったpHとイオン強度で緩衝された水; 2)ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸と誘導体
(例えばCarbopolR、PemulenR、など)、ポリメタクリル酸と誘
導体(例えばEudragitR)、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ ンの共重合体(例えばPoloxamer、LutrolR)、例えばデキスト ラン、キサンタン、スクレログルカン、アラビアゴム、グアーゴム、キトサン、
セルローズ及び澱粉誘導体のような種々の性質の多糖類のような親水性、水溶性
又は水分散性重合体の水溶液; 3)糖類(例えばソルビトール、マンニトール、キシリトール)の水溶液; 4)モノ又はポリヒドロキシル脂肪族アルコール、なるべくなら短かい鎖(C2
−C4)を持っている; 5)ポリエチレングリコール(例えばPEG200、PEG400、PEG60
0、PEG1000); 6)ポリグリコール酸グリセリド(例えばLabrasolTM); 7)例えばプロピレングリコール、テトラグリコール、エトキシジグリコール(
TranscutolTM)のようなポリグリコール。
【0046】 技術1と2に使用する表面活性剤の中で、我々は一般的に必ずしも7以上では
ないHLB(親水性・親油性バランス)値を持つすべての非イオン表面活性剤を
網羅して記述したわけではないが、以下の諸例のようである:脂肪酸のソルビタ
ンエステル(例えばSpanR、ArlacelR、BrijR)、脂肪酸のポリ オキシエチレンソルビタンエステル(例えばTweenR、CapmulR、Li
posorbR)、ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイドの共重 合体(Poloxamer)、ポリエチレングリコール(PEG)−グリセロー
ルのエステル(LabrasolR、HLB6−7を持つLabrafilR)、
PEGと酸又は長鎖脂肪族アルコールのエステル(例えばCremophorR )、ポリグリセリドエステル(PlurolR)、糖類と脂肪酸のエステル(糖 エステル)。必要な時には、陰イオン表面活性剤(例えばラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム)、胆汁酸塩(例えばグリ
ココール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸塩、タウロコール酸塩、ウルソ
デオキシコール酸塩)又は陽イオン(例えばtricetol)、低HLB表面
活性剤ばかりでなく、レシチンそのまま(類脂質S75)及び水素添加(例えば
類脂質S75、S75−3)、燐脂質及びそれらの半合成又は合成誘導体でさえ
用いられる。
【0047】 マイクロエマルジョンの形成に必要とされる表面活性助剤の中で、我々は例え
ばエタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、イソプロパノールのような
短鎖アルコール;短及び中間脂肪酸(例えば酪酸、吉草酸及びカプロン酸)、芳
香族アルコール(例えばベンジルアルコール);デカン酸、ラウリン酸、カプリ
ニルアルコール及びラウリルアルコールのような中間鎖アルコールと脂肪酸(C
8−C12)を思い出す。更に、表面活性助剤としてはモノ又はポリヒドロキシ
ル化アルコールと酸又は中間−長鎖脂肪族アルコールのエステル又はエーテルも
使用される。表面活性助剤の中で述べた成分の幾つかはマイクロエマルジョンの
油相を同時に形成する。
【0048】 本発明で使用可能な薬学的有効成分は水溶性(例えばペプチド又は蛋白質)と
脂溶性(例えばステロイドホルモン)の両者、そればかりか両賦形剤に難溶性の
もの(例えばアシクロビル)でも良い。本発明に従うナノ粒子の表面及び集団特
性は下記例のような重要な利点を可能にする: 1)通常斯かる方法では吸収できない分子(例えばポリペプチド及び蛋白質)の
経口又は粘膜を透過する方法による投薬の可能性; 2)親脂肪性で高い不溶性且つ難吸収性分子の経口及び/又は非経口的方法によ
る投薬の可能性; 3)有効成分の生物薬学的特性の改良(例えば血漿細胞半減期の制御された又は
延長された解除と増加); 4)粘膜又は皮膚層で活性な分子を局所的方法により投薬する可能性(例えば抗
ウイルス性、抗真菌性、抗乾癬薬); 5)不愉快な香りを持っている有効成分を即座に処方を解放して投与できるよう
にカプセル化する可能性。
【0049】 本発明から有利になり得る有効成分グループは以下を含む:非ステロイド(N
SAID)及びステロイド(SAID)抗炎症薬、エストロゲン又は月経前期ホ
ルモン、心臓血管薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗腫瘍薬、低脂質血症薬、種々
の作用を有しているペプチドと蛋白質。
【0050】 前記有効成分の中で完全ではないが一例を挙げる: 麦角アルカロイドと誘導体:ジヒドロエルゴタミン、ジヒドロエルゴトキシン及
びブロモクリプチン。
【0051】 鎮痛剤と非ステロイド抗炎症薬、及びそれらの塩類:ジクロフェナックナトリ
ウム、ジクロフェナックヒドロキシエチルピロリジン、ジクロフェナックジエチ
ルアミン、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、インドメタ
シン、メフェナム酸、ナプロキセン、ニメスリド及びピロキシカム。
【0052】 抗不整脈剤:アミオダロン、ジイソピラミド、プロプラノロール及びベラパミ
ル。
【0053】 抗菌剤:アモキシシリン、フルクロキサシリン、ゲンタマイシン、リファンピ
シン、エリスロマイシン及びセファロスポリン。
【0054】 抗真菌薬と抗乾癬薬:アムホテリシン、硝酸ブトコナゾール、ケトコナゾール
、エコナソール、エトレチネート、フルコナゾール、フルシトシン、グリセオフ
ルビン、イトラコナゾール、ミコナゾール、ナイスタチン、サルコナゾール及び
チオコナゾール。
【0055】 抗ウイルス薬:アシクロビル、ガンシクロビル、AZT及びプロテアーゼ抑制
剤。
【0056】 抗高血圧薬:アムロジピン、クロニジン、ジルチアゼム、フェロジピン、グア
ナベンツアセテート、イスラジピン、ミノキシジル、塩酸ニカルジピン、ニモジ
ピン、ニフェジピン、塩酸プラゾシン及びパパベリン。
【0057】 抗うつ剤:カルバマゼピン。
【0058】 抗ヒスタミン剤:ジフェンヒドラミン、クロルフェニルアミン、ピリラミン、
クロルサイクリジン、プロメタジン、アクリバスチン、シンナリジン、ロラタジ
ン及びテルフェナジン。
【0059】 抗腫瘍薬と免疫抑制薬:サイクロスポリン、ダカルバジン、エトレチネート、
エトポシド、ロムスチン、メルファラン、マイトマイシン、マイトキサントロン
、パクリタクセル、プロカルバジン、タモキシフェン、タキソルと誘導体及びタ
キソテル。
【0060】 抗不安薬、鎮静薬、睡眠薬:アルプラゾラム、ブロマゼパム、ジアゼパム、ロ
ラゼパム、オキサゼパム、テマゼパム、スルピリド及びトリアゾラム。
【0061】 β遮断薬:アルプレノロール、アテノロール、オキシプレノロール、ピンドロ
ール及びプロプラノロール。
【0062】 β作動薬:サルブタモール、サルメテロール。
【0063】 心臓及び心臓血管変力薬:アムリノン、ジギトキシン、ジゴキシン、ラナトシ
ドC、メジゴキシン及びユビデカレノン。
【0064】 コルチコステロイド:ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、酢酸コル
チゾン、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、酢酸フルドロコルチゾン、フル
ニソリド、ヒドロコーチゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾン及び
トリアムシノロン。
【0065】 胃腸並びに抗H2−ヒスタミン薬:シメチジン、シサプリド、ドムペリドン、
ファモチジン、ロペラミド、メサラジン、オメプラゾール、塩酸オンダンセトロ
ン及びラニチジン。
【0066】 低脂質血症薬:ベザフィブレート、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、プ
ロブコール及びロバスタチン。
【0067】 抗アンギナ薬:硝酸アミル、硝酸グリセリン、二硝酸と一硝酸イソソルバイド
及び四硝酸ペンタエリスリトール。
【0068】 中心作用薬:例えばニコチン。
【0069】 ビタミン及び栄養剤:ベータカロチン、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミン
Dと誘導体、ビタミンEと誘導体及びビタミンK。
【0070】 オピオイド鎮痛剤:コデイン、右旋プロポキシフェン、ジヒドロコデイン、モ
ルヒネ、ペンタゾシン及びメサドン。
【0071】 性ホルモン:ダナゾール、エチニルエストラジオール、酢酸メドロキシプロゲ
ステロン、メチルテストステロン、テストステロン、ノルエチステロン、ノルゲ
ストレル、エストラジオール、エストリオール、プロゲステロン、スチルベスト
ロール及びジエチルスチルベストロール。
【0072】 種々の活性を持っているペプチド、蛋白質又は多糖類分子: ロイプロリドとLH−RH類似体、カルシトニン、グルタチオン、ソマトトロピ
ン(GH)、ソマトスタチン、デスモプレシン(DDAVP)、インターフェロ
ン、モルグラモスチン、表皮成長因子(EGF)、神経成長因子(NGF)、イ
ンスリン、グルカゴン、トキシン又はトキソイド(例えば破傷風毒素)、蛋白質
又は多糖類の抗原因子、ヘパリン、低分子量を持っているヘパリン及びヘパリノ
イド。
【0073】 特定の局所活性を持っている分子:例えば日光防御体(紫外線吸収体);皮膚
栄養素、セラミド及びグリコール酸。
【0074】 本発明に従う組成物の特性は以下の例のように幾つかの物理化学的方法によっ
て評価される: −集団特性の変化を証明するための熱解析(DSC、TGA及び“熱載物台”顕
微鏡検査法)、 −表面特性の変化を決定するための表面解析(接触角法)、 −ナノ粒子のサイズ分布の決定のためのレーザー光散乱(LLS)技術、 −ナノ粒子の表面電荷特性の決定のためのゼータポテンシャル測定技術、 −有効成分組込み効率決定技術(蛍光分子によるマーキング技術、分離と分析技
術)、 −形態学的観測技術(透過型電子顕微鏡法:TEM)。
【0075】 斯かる技術は本発明に従ってナノ粒子を形成している合成物質とナノ粒子自身
が新規で有利な性質を示すことを実証可能とする。脂質と両親媒性物質の適当な
組合せを用いると、物質と合成ナノ粒子を調製することが可能である: −ナノ粒子自身の大部分の親水性帯域に有効成分の溶解/分散を助けて、脂質母
材に親水性薬剤(例えばペプチド)の組込み効率を増大させる、 −ナノ粒子中に組込まれた分子の局在化を思いがけない方法で修正する:例えば
通常表面上に吸着されたペプチド分子の親脂質ナノ粒子内部への均質分布を可能
にする、 −出発成分に関してより低い表面エネルギーを示す、この結果としてより多い生
体適合性を生じる、 −単一成分よりもより親脂質性表面を示す、そして結果として経口的方法でより
可溶性を生じる、 −適用に有用な時には、単一成分よりもより親水性の表面を示し非経口的方法に
より注入された粒子の血漿中の半減期を増加させる、 −独特の特性を持つ二つの相における結果、両親媒性と脂質物質の或比率で、そ
こにおける両親媒性化合物は: 1)ナノ粒子の表面に選択的に配置される(“表面に凝離される”); 2)ナノ粒子内部に選択的に配置される(“内部に凝離される”); 3)ナノ粒子自身の表面と内部に均質に配置される、 −或比率で、単一の原物質に対して独特で且つ違った特性を有している合成物質
より成っているナノ粒子は、速い方法で有効成分を解放する生理学的温度で融解
する(例えば局所的/経皮的処置と香りのマスクのため)、 −他の比率では、ナノ粒子はそれらがナノ粒子自身の拡散及び/又は減成により
有効成分の解法を確実にする生理学的温度にある間とどまっている、 −合成混合液の油−水マイクロエマルジョンに基づいた調製技術(1)における
脂質と両親媒性物質の或比率では、不耐熱性分子の組込みを可能にする低い温度
値までマイクロエマルジョンそれ自身の存在の熱的範囲を広げることは可能であ
る。
【0076】 ナノ粒子の調製工程とは別に、本発明の基本的且つ新規な特性は斯くして単一
成分に対する新しく且つ様々な表面と集団特性を有している合成物質の予期せざ
る形成である。選ばれた出発物質の定性的特性(例えば化学構造、融点、疎水性
及び吸湿性)に基づいて、又決定された混合液中の物質の相対的パーセンテージ
において、非常に多数の合成物質、又従って異なった特性を持っているナノ粒子
を得ることが可能である。
【0077】 本発明の利点は親脂性ナノ粒子内部への親水性有効成分の組込みを増加させ、
又その分布を修正できる可能性である。
【0078】 斯くして本発明の重要な利点は成分物質の専ら物理的変化により生じた新物質
より成っていて長期の毒物学的実験の試験項目を必要としないベクトルシステム
(合成ナノ粒子)を持つ可能性にある。
【0079】 実施例 例証の目的で本発明に従う組成物の調製例を技術1(実施例1−36)、技術2
(実施例37−45)、及び従来技術に従う比較例(A−E)で報告する。得ら
れた製品の特性と従来技術の製品に対する生体内での有利な挙動は実施例(F−
Z1)で報告される。
【0080】 実施例1 ステアリン酸4gとジミリストイルホスファチジルグリセロール(DMPG混合
液中のパーセント:0.5%)が混合され、そしてそれらは融解合成混合液の形
成のため約72℃に加熱されそれにn−ブタノール4mlが添加される。pH3
まで酸性化された水20ml中に、タウロデオキシコール酸ナトリウム2gと鮭
カルシトニン3.85mgが溶解されて72℃に加熱されたその溶液は融解され
た合成混合液に添加される。そうして作られた乳濁液に、攪拌しながら、Twe
en20の3mlが透明で異方性のマイクロエマルジョンを作るよう添加される
。カルシトニンを含んでいるステアリン酸−ジミリストイルホスファチジルグリ
セロールより成っている合成固形脂質ナノ粒子を形成するため、約60℃でマイ
クロエマルジョンは一定の攪拌(250rpm)のもと、3−5℃に冷却された
pH3の5倍容積の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を除去するた
め限外濾過により洗浄される。蛍光測定法とクロマトグラフィー技術(特性例を
参照)により決定されたナノ粒子へのカルシトニン組込み効力は約10.5%で
ある。ナノ粒子の平均直径は226nmで多分散指数は0.200である。
【0081】 実施例2 1.0%に等しい合成混合液中のDMPGパーセントを用いて、実施例1の調製
が繰返される。カルシトニン組込み効力は10.2%、ナノ粒子の平均直径は2
20nmそして多分散度は0.268である。
【0082】 実施例3 4.5%に等しい合成混合液中のDMPGパーセントを用いて、実施例1の調製
が繰返される。カルシトニン組込み効力は13.2%、ナノ粒子の平均直径は1
99nmそして多分散度は0.212である。
【0083】 実施例4 5.2%に等しい合成混合液中のDMPGパーセントを用いて、実施例1の調製
が繰返される。カルシトニン組込み効力は13.4%、ナノ粒子の平均直径は1
95nmそして多分散度は0.200である。
【0084】 実施例5 9.5%に等しい合成混合液中のDMPGパーセントを用いて、実施例1の調製
が繰返される。カルシトニン組込み効力は9.19%、ナノ粒子の平均直径は2
31nmそして多分散度は0.186である。
【0085】 実施例6 25%に等しい合成混合液中のDMPGパーセントを用いて、実施例1の調製が
繰返される。カルシトニン組込み効力は9.51%、ナノ粒子の平均直径は20
5nmそして多分散度は0.275である。
【0086】 実施例7 1.2%に等しい合成混合液中のパーセントで両親媒性物質としてジステアロイ
ルホスファチジン酸(DSPA)燐脂質を用いて、実施例1の調製が繰返される
。カルシトニン組込み効力は9.9%、ナノ粒子の平均直径は245nmそして
多分散度は0.261である。
【0087】 実施例8 5.2%に等しい合成混合液中のDSPAパーセントを用いて、実施例7の調製
が繰返される。カルシトニン組込み効力は14.4%、ナノ粒子の平均直径は3
24nmそして多分散度は0.341である。
【0088】 実施例9 4.0%に等しい合成混合液中のパーセントで、有効成分として低分子量ヘパリ
ン(平均分子量4000Da)及び、両親媒性物質としてジミリストイルホスフ
ァチジルコリン(DMPC)燐脂質を用いて、実施例1の調製が繰返される。ヘ
パリン組込み効力は約1.0%、ナノ粒子の平均直径は213nmそして多分散
度は0.249である。
【0089】 実施例10 8.0%に等しい合成混合液中のパーセントで、ジミリストイルホスファチジル
コリン(DMPC)燐脂質を用いて、実施例9の調製が繰返される。ナノ粒子の
平均直径は179nmそして多分散度は0.249である。
【0090】 実施例11 10%に等しい合成混合液中のパーセントで、ジミリストイルホスファチジルコ
リン(DMPC)燐脂質を用いて、実施例9の調製が繰返される。ナノ粒子の平
均直径は290nmそして多分散度は0.270である。
【0091】 実施例12 14%に等しい合成混合液中のパーセントで、ジミリストイルホスファチジルコ
リン(DMPC)燐脂質を用いて、実施例9の調製が繰返される。ナノ粒子の平
均直径は369nmそして多分散度は0.360である。
【0092】 実施例13 1.0%に等しい合成混合液中のパーセントで、両親媒性物質としてLabra
fac HydroTMポリヒドロキシル化トリグリセリドを用いて、実施例1の
調製が繰返される。ナノ粒子の平均直径は307nmそして多分散度は0.23
4である。
【0093】 実施例14 2.5%に等しい合成混合液中のパーセントで、Labrafac Hydro TM ポリヒドロキシル化トリグリセリドを用いて、実施例13の調製が繰返される
。ナノ粒子の平均直径は307nmそして多分散度は0.234である。
【0094】 実施例15 50%に等しい合成混合液中のパーセントで、Labrafac HydroTM ポリヒドロキシル化トリグリセリドを用いて、実施例13の調製が繰返される。
ナノ粒子の平均直径は310nmそして多分散度は0.332である。
【0095】 実施例16 10.0%に等しい合成混合液中のパーセントで、Labrafac Hydr
TMポリヒドロキシル化トリグリセリドを用いて、実施例13の調製が繰返され
る。ナノ粒子の平均直径は326nmそして多分散度は0.325である。
【0096】 実施例17 10.0%に等しい合成混合液中のパーセントで、Labrafac Hydr
TMポリヒドロキシル化トリグリセリドを用いて且つ合成混合液中には3.8g
の混合液それ自身にカルシトニン3.87mgを組込んでいて、実施例13の調
製が繰返される。ナノ粒子の平均直径は326nmそして多分散度は0.325
である。
【0097】 実施例18 ステアリン酸2.18gとLabrafilTMM2130CSポリヒドロキシル
化トリグリセリド(合成混合液中のLabrafilパーセント:3.1%)6
7mgが混合され、それらは融解された合成混合液の形成のため約75℃に加熱
される。混合液は冷却により固化される。pH3まで酸性化された水10ml中
に、タウロデオキシコール酸ナトリウム1.34gと鮭カルシトニン3.85m
gが溶解されて、その溶液は72℃に加熱されそしてそれは約72℃で1mlの
nブタノールが添加された融解された合成混合液に添加される。そうして作られ
た乳濁液に、攪拌しながら、Tween20の4mlが透明で異方性のマイクロ
エマルジョンを作るよう添加される。カルシトニンを含んでいる固形ナノ粒子を
形成するため、約50℃に加熱されたマイクロエマルジョンは一定の攪拌(25
0rpm)のもと、3−5℃に冷却されたpH3の50倍容積の水に分散させら
れる。懸濁液は過剰表面活性剤を除去するため限外濾過により洗浄される。ナノ
粒子へのカルシトニン組込み効力は約11.5%である。ナノ粒子の平均直径は
185nmで多分散指数は0.300である。
【0098】 実施例19 カルシトニンの組込み無しで実施例18の調製が繰返される。合成ナノ粒子の平
均直径は182nmであり又多分散指数は0.295である。
【0099】 実施例20 合成混合液中に8.9%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化ト
リグリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返される。ナノ粒子の平均直径は
173nmで多分散指数は0.268である。
【0100】 実施例21 合成混合液中に10%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化トリ
グリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返される。合成混合液は66℃で融
解される。ナノ粒子の平均直径は216nmで多分散指数は0.287である。
【0101】 実施例22 合成混合液中に15%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化トリ
グリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返される。ナノ粒子の平均直径は1
88nmで多分散指数は0.247である。
【0102】 実施例23 合成混合液中に50%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化トリ
グリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返され又合成混合液は60℃で融解
される。ナノ粒子の平均直径は312nmで多分散指数は0.424である。
【0103】 実施例24 合成混合液中に75%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化トリ
グリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返され又合成混合液は54℃で融解
される。ナノ粒子の平均直径は162nmで多分散指数は0.315である。
【0104】 実施例25 合成混合液中に95%のLabrafil2130CSポリヒドロキシル化トリ
グリセリドを用いて、実施例18の調製が繰返され又合成混合液は35℃で融解
される。ナノ粒子の平均直径は205nmで多分散指数は0.281である。
【0105】 実施例26 ステアリン酸1.5gとデカン酸(合成混合液中のデカン酸パーセント:25%
)0.5gが混合され、そして混合液は合成混合液の形成のため約75℃に加熱
される。混合液は冷却により固化される。pH3まで酸性化された水10ml中
に、タウロデオキシコール酸ナトリウム1.30gが溶解されて、55℃に加熱
されたその溶液は約55℃で1mlのnブタノールが添加された融解された合成
混合液に添加される。そうして作られた乳濁液に、攪拌しながら、Tween2
0の2.6mlが透明で異方性のマイクロエマルジョンを作るよう添加される。
低融点の固形ナノ粒子を形成するため、約45℃に保持されたマイクロエマルジ
ョンは一定の攪拌(250rpm)のもと、約3−5℃に冷却されたpH3の5
0倍容積の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を除去するため限外濾
過により洗浄される。ナノ粒子の平均直径は280nmである。
【0106】 実施例27 合成混合液に50%のデカン酸を用いて、実施例26の調製が繰返される。合成
混合液は50℃で融解される。ナノ粒子の平均直径は310nmであり多分散指
数は0.280。
【0107】 実施例28 合成混合液に75%のデカン酸を用いて、実施例26の調製が繰返される。合成
混合液は35℃で融解される。ナノ粒子の平均直径は300nmであり多分散指
数は0.250。
【0108】 実施例29 ステアリン酸1.8gとポリエチレングリコールPEG4000(混合液中のP
EG4000パーセント:10.0%)0.2gが混合され、それらは合成混合
液の形成のため約75℃に加熱される。pH3まで酸性化された水10ml中に
、タウロデオキシコール酸ナトリウム1.30gが溶解されて、50℃に加熱さ
れたその溶液は約50℃で0.5mlのnブタノールが添加された融解された合
成混合液に添加される。そうして作られた乳濁液に、攪拌しながら、Tween
20の2.4mlが透明で異方性のマイクロエマルジョンを作るよう添加される
。合成脂質固形ナノ粒子を形成するため、約45℃に保持されたマイクロエマル
ジョンは一定の攪拌(250rpm)のもと、約3−5℃でpH3の50倍容積
の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を除去するため限外濾過により
洗浄される。ナノ粒子の平均直径は184nmで多分散指数は0.302である
【0109】 実施例30 合成混合液に20%のポリエチレングリコールPEG4000を用いて、実施例
29の調製が繰返される。合成混合液は50℃で融解される。ナノ粒子の平均直
径は263nmであり多分散指数は0.334。
【0110】 実施例31 合成混合液に10%の両親媒性物質としてポリ(プロピレンオキサイド)−ポリ
(エチレンオキサイド)共重合体、LutrolTM188を用いて、実施例29
の調製が繰返される。合成混合液は50℃で融解される。ナノ粒子の平均直径は
353nmであり多分散指数は0.314。
【0111】 実施例32 合成混合液に20%のLutrolTM188を用いて、実施例29の調製が繰返
される。合成混合液は50℃で融解される。ナノ粒子の平均直径は375nmで
あり多分散指数は0.300。
【0112】 実施例33 ステアリン酸1.4gとLabrafilTMM2130CSポリヒドロキシル化
トリグリセリド(混合液中のLabrafilパーセント:30.1%)607
mgが混合され、それらは合成混合液の形成のため約70℃に加熱される。この
混合液には部分的に水素添加された大豆レシチン(LipoidS75−35)
1.06gが添加される。pH3の水溶液10mlが約70℃で融解された合成
混合液に添加され、それには1.0mlのnブタノールが添加された。そうして
作られた乳濁液に、攪拌しながら、Tween20の6mlが透明で異方性のマ
イクロエマルジョンを作るよう添加される。マイクロエマルジョンには約200
mgのシクロスポリンが添加される。シクロスポリンを含んでいる固形ナノ粒子
を形成するため、約50℃に加熱されたマイクロエマルジョンは一定の攪拌(2
50rpm)のもと、約3−5℃に冷却されたpH3の50倍容積の水に分散さ
せられる。懸濁液は過剰表面活性剤を除去するため限外濾過により洗浄される。
シクロスポリンを含んでいるナノ粒子の平均直径は304nmで多分散指数は0
.365である。
【0113】 実施例34 マイクロエマルジョンに100mgのエトポシドを組込んで、実施例33の調製
が繰返される。合成混合液は50℃で融解される。合成ナノ粒子の平均直径は2
88nmであり多分散度は0.211。
【0114】 実施例35 合成混合液に20%のLutrolTM188を用いて、実施例29の調製が繰返
される。合成混合液は50℃で融解されそして合成混合液のグラム当たり100
mgに等しい量のアシクロビルが添加される。アシクロビルを含んでいるナノ粒
子の平均直径は360nmであり多分散指数は0.302。
【0115】 実施例36 ステアリン酸980mgとLabrafilTMM2130CSポリヒドロキシル
化トリグリセリド(混合液中のLabrafilパーセント:30%)510m
gが混合され、それらは合成混合液の形成のため約70℃に加熱される。この混
合液には300mgのQ10補酵素(ユビデカレノン)と1.06gの部分的に
水素添加された大豆レシチン(LipoidS75−35)が添加される。pH
3の水溶液10mlが約70℃で融解された合成混合液に添加され、それには1
mlのnブタノールが添加された。そうして作られた乳濁液に、攪拌しながら、
Tween20の6mlが透明で異方性のマイクロエマルジョンを作るよう添加
される。ユビデカレノンを含んでいる固形ナノ粒子を形成するため、約50℃に
加熱されたマイクロエマルジョンは一定の攪拌(250rpm)のもと、約3−
5℃で、pH3で50倍容積の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を
除去するため限外濾過により洗浄される。ナノ粒子へのユビデカレノン組込みパ
ーセントは99%、ナノ粒子の平均直径は195nmで多分散指数は0.214
である。
【0116】 実施例37 6gのステアリン酸と0.9gのLabrafilTMM2130CSポリヒドロ
キシル化トリグリセリド(混合液の15%)が混合されて、それは約70℃に等
しい温度で融解される。融解された合成混合液には1.5gの大豆レシチン(L
ipoidS75−35)が3gのTween20を含んでいるpH5.5で3
00mlの水溶液と添加される。そうして作られた乳濁液は0から15分の時間
範囲で70℃に等しい温度と750バールに等しい圧力で、高圧Rannie−
MiniLab8.30ホモジナイザーの中を通過させられる。分散液は固形ナ
ノ粒子の出現を与えるのに、恒温槽中で250rpmの一定攪拌により、回収さ
れて4℃に瞬間冷却させられる。平均直径は:
【0117】
【外1】
【0118】 実施例38 共融解によりいったん調製された合成物質を、組成物それ自身の融点(T<50
℃)以下にシステムの温度を保持しつつ、実施例37の調製が繰返される。得ら
れた分散液は低エネルギー(Silversonmod.L2R)ホモジナイザ
ー−ミキサーで5分間予備均質化され、続いて定温(45℃)高圧(750バー
ル)で均質化される。
【0119】 実施例39 0.39gのステアリン酸と5.5gのLabrafilTMM2130CSポリ
ヒドロキシル化トリグリセリド(混合液の95%)が混合されて、それは75℃
に等しい温度で融解される。融解された合成混合液には3gの大豆レシチン(L
ipoidS75−35)が12gのTween20を含んでいるpH5.5で
300mlの水溶液と添加される。そうして作られた乳濁液は0から15分の時
間範囲で70℃に等しい温度と750バールに等しい圧力で、高圧Rannie
−MiniLab8.30ホモジナイザーの中を通過させられる。分散液は合成
脂質固形ナノ粒子の出現を与えるため、恒温槽中で250rpmの一定攪拌によ
り4℃に瞬間冷却させられる。平均直径は:
【0120】
【外2】
【0121】 実施例40 共融解によりいったん調製された合成物質を、組成物それ自身の融点(T<35
℃)以下にシステムの温度を保持しつつ、実施例39の調製が繰返される。得ら
れた分散液は低エネルギー(Silversonmod.L2R)ホモジナイザ
ー−ミキサーで予備均質化され、続いて定温(30℃)高圧(750バール)で
均質化される。
【0122】 実施例41 3.75gのステアリン酸と3.75gのポリエチレングリコール20000(
PEG20000)(混合液の50%)が混合されて、それは約75℃に等しい
温度で融解される。融解された合成混合液には3gの大豆レシチン(Lipoi
dS75−35)が6gのTween20を含んでいるpH5.5で300ml
の水溶液と添加される。そうして作られた乳濁液は0から10分の時間範囲で7
0℃に等しい温度と750バールに等しい圧力で、高圧Rannie−Mini
Lab8.30ホモジナイザーの中を通過させられる。分散液は固形ナノ粒子の
出現を与えるため、恒温槽中で250rpmの一定攪拌により、4℃に瞬間冷却
させられる。平均直径は:
【0123】
【外3】
【0124】 実施例42 共融解によりいったん調製された合成物質を、組成物それ自身の融点(T<45
℃)以下にシステムの温度を保持しつつ、実施例41の調製が繰返される。得ら
れた分散液は低エネルギー(Silversonmod.L2R)ホモジナイザ
ー−ミキサーで予備均質化され、続いて定温(45℃)高圧(750バール)で
均質化される。
【0125】 実施例43 合成混合液中に15%に等しいPEGパーセントを持ち且つ合成混合液それ自身
に300mgの鮭カルシトニンを組込んで、実施例41の調製が繰返される。P
EGステアリン酸混合液へのカルシトニン組込みの効率は35%に等しい。
【0126】 実施例44 共融解によりいったん調製された合成物質を、組成物それ自身の融点(T<45
℃)以下にシステムの温度を保持しつつ、実施例42の調製が繰返される。得ら
れた分散液はSilversonで予備均質化され、続いて定温(45℃)高圧
(750バール)で均質化される。
【0127】 実施例45 5%のステアリン酸と95%のLabrafilTMM2130CSポリヒドロキ
シル化トリグリセリドを含んでいる合成混合液が共融解と冷却により調製される
。融解した合成混合液(75℃)には、1gのイブプロフェンと大豆レシチン(
LipoidS75−35)の混合物のグラム当たり240mg及び合成混合液
+薬剤のグラム当たりpH5.5の水溶液40mlの量で1.2%のTween
20を含んでいる水溶液が添加される。そうして作られた乳濁液は0から10分
の時間範囲で70℃に等しい温度と750バールに等しい圧力で、高圧Rann
ie−MiniLab8.30ホモジナイザーで処理される。分散液は固形ナノ
粒子の出現を与えるのに、恒温槽中で250rpmの一定攪拌により4℃に瞬間
冷却させられる。平均直径は:
【0128】
【外4】
【0129】 実施例A(従来技術EP0526666A1に従う) 1.2gのステアリン酸が約72℃に加熱溶融される。pH3に酸性化した水2
0mlに、2.6gのタウロデオキシコール酸ナトリウムが溶解させられ、72
℃に加温されたその溶液は2mlのnブタノールが添加された溶融ステアリン酸
に添加される。そうして作られた乳濁液には、ミキサーで攪拌しながら、5ml
のTween20が透明で異方性のマイクロエマルジョンを得るのに添加される
。約60℃にとられたマイクロエマルジョンは、EP0526666A1で使用
された技術に従ってナノ粒子を作るために、一定攪拌(250rpm)のもと、
約3−5℃、pH3で5倍量の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を
除去するため限外濾過により洗浄される。ナノ粒子の平均直径は209nmで多
分散指数は0.155である。
【0130】 実施例B 3.85mgの鮭カルシトニンを添加して、実施例Aの手順が繰返される。ナノ
粒子中のカルシトニン組込み効力は1.82%である。ナノ粒子の平均直径は1
93nmで多分散指数は0.235である。
【0131】 実施例C 実施例Bの手順が繰返される。そうして調製されたナノ粒子には、両親媒性物質
(ジミリストイルホスファチジルグリセロール、DMPG)がステアリン酸の脂
質質量に対して1:10に等しい比率で、ミキサーでの攪拌下で添加され、それ
はナノ粒子自身の表面に吸着される。ナノ粒子上のカルシトニン組込み効力は1
.75%に等しい。従来技術に従う斯かる組成物は、表面上に吸着された両親媒
性成分を持つことだけに従っていて、ナノ粒子を形成している合成物質の成分と
してではなく、本発明の実施例5と直接比較できる。懸濁液は過剰表面活性剤を
除去するため限外濾過により洗浄される。ナノ粒子の平均直径は215nmで多
分散指数は0.175である。
【0132】 実施例D 1.7gのステアリン酸と300mgのユビデカレノンが混合されて、それらは
約70℃に加熱融解される。70℃に加熱された、pH3で10mlの水溶液中
の0.5mlのnブタノール、1.30gのタウロデオキシコール酸ナトリウム
が共融解のために添加される。そうして作られた乳濁液に、攪拌しながら、3.
25gのTween20がマイクロエマルジョンを作るために添加される。EP
0526666A1技術に従って脂質ナノ粒子を形成するために、約70℃に加
熱されたマイクロエマルジョンは一定の攪拌(250rpm)のもと、約3−5
℃で、pH3で50倍容積の水に分散させられる。懸濁液は過剰表面活性剤を除
去するため限外濾過により洗浄される。ナノ粒子中のユビデカレノンの組込みパ
ーセントは約80%、ナノ粒子の平均直径は205nmで多分散指数は0.24
4である。
【0133】 実施例E(従来技術WO93/05768に従う) 7.5gのステアリン酸が75℃に等しい温度で融解される。3gの大豆レシチ
ン(LipoidS75−35)が6gのTween20を含んでいるpH5.
5で300mlの水溶液と添加される。そうして得られた乳濁液は0から10分
の時間範囲で70℃に等しい温度と750バールに等しい圧力で、高圧Rann
ie−MiniLab8.30ホモジナイザーで処理される。分散液はWO93
/05768に記述された技術に従って固形ナノ粒子の出現を与えるため4℃に
瞬間冷却させられる。平均直径は:
【0134】
【外5】
【0135】 特性実施例 −親水性薬剤(ペプチド)の組込み特性の改良 本発明の新規な特性の一つは親水性薬剤(ペプチド)の組込み効力を改良し且つ
合成ナノ粒子内部の分布を改良する可能性である。この観点は蛍光技術により示
された。
【0136】 カルシトニンペプチドは既知の技術(Biochem.J.,272,713
−719)に従って、蛍光団(7ニトロベンズ−2オキサ−1,3ジアゾール、
NBD)によりマークされた、続いて本発明の実施例1−8及び比較例B−Cに
述べた如くナノ粒子中に組込まれた。試料は諸例で記述した限外濾過手順に従っ
て洗浄された。
【0137】 ・ナノ粒子中に組込まれたペプチドのパーセンテージ ・粒子自身の表面に吸着したペプチド分だけを溶解して分解できる、蛋白質分解
酵素トリプシンによる懸濁液の処理の前後で蛍光を測定して、組込まれた総量に
対する表面に吸着されたペプチドのパーセンテージが、標準曲線に対する及び限
外濾過の前に放出された蛍光の100%に対する蛍光の発光値の測定により、計
算された。
【0138】 実施例F、表1で報告された結果は、如何にして合成ナノ粒子がペプチドの組
込み効力を増加させ、(吸着して蛋白質分解酵素により攻撃できた)その表面に
落着いた分を減少させ、且つ合成母材の内部に大部分を保持しているかを示して
いる。
【0139】 実施例F 表1.合成脂質ナノ粒子中のカルシトニン組込み効率、及び粒子自身の表面に吸
着したペプチドのパーセンテージ。
【0140】
【外6】
【0141】 −集団特性の修正 本発明製品のもう一つの新規な特性はナノ粒子を形成している合成物質の集団特
性の修正である。集団特性の修正は微分走査カロリメーター、DSC、パーキン
エルマーDSC7型による熱解析技術により定量的に評価される。本発明に従う
ナノ粒子は均質な合成物質によるか、又は異なった性質を持って分離された相を
表している合成物質によるか何れかで形成されている。前者の場合、均質な合成
物質が組成(実施例G)(表2)の関数としての熱的事象(融点)の修正を示す
ことが例えば観測可能である。後者の場合、温度及び各パーセント組成での比遷
移エンタルピー(実施例H、I)(表3と4)で起っている、熱的遷移又は分離
された相の融解に関する多くの熱的事象が区別できる。両者の場合とも、合成物
質の特性は単一の物質の基本では予期せざる又予見できないものである。
【0142】 成分比率の関数として合成ナノ粒子の熱力学的挙動の修正は、例えばレーザー
光散乱の技術により、懸濁液中のナノ粒子でも観測可能である。合成ナノ粒子の
相転移は、ブルックハーベン社BI−90型粒子解析器により測定された、温度
の関数としての散乱の強度変化から注目に値する。この技術により、如何にして
合成ナノ粒子が構成している物質の組成に従うのとは異なる相転移と融点を示す
かを指摘することが可能である;実施例L、図1参照。
【0143】 実施例G 表2.実施例26−28に部分的に対応しているステアリン酸と平均鎖脂肪酸(
両親媒性)の二成分混合体の融点
【0144】
【外7】
【0145】 実施例H 表3.合成物質ステアリン酸−ジミリストイルホスファチジルグリセロール(D
MPG)の相転移温度とエンタルピー、及び実施例1−6に部分的に対応してい
る或意味のある組成。
【0146】
【外8】
【0147】 実施例I 表4.実施例18−25に対応している、合成物質ステアリン酸−Labraf
il2130CSポリヒドロキシル化トリグリセリドの相転移とエンタルピー
【0148】
【外9】
【0149】 実施例L 図1.実施例3−5と比較例Aで述べた製品に対応している、散乱技術により決
定された、合成ナノ粒子(ステアリン酸−DMPG)の相転移。相転移(融解)
は温度の関数として、レーザー光散乱(“散乱”)強度の低下により指摘される
。この変化の始まり(曲線平坦部からの落込み)は転移の始まりに対応する。本
発明に従う組成物では、この転移はナノ粒子を形成している物質の組成の変化で
変更且つ制御され得ることはいかにも明らかである。粒子の融点(例Aでは)6
3℃)は事実実施例3、4、5で夫々55℃、53℃及び49℃に低下している
【0150】 −調製特性の修正(技術1):マイクロエマルジョン存在の間隔 本発明に従う合成物質の性質は低融点を持っている組成物を得ることとマイクロ
エマルジョンの熱的存在間隔を拡げることの両方を可能にし、単一成分物質の融
点よりも極低い温度で、技術1に従う合成ナノ粒子の調製(実施例M)(図2)
において中間生成物として使用される。この間隔は、マイクロエマルジョンの存
在中は最小になる(<10kHz)、散乱周波数の測定により決定された。本発
明の証拠と原理的利点は合成ナノ粒子の中に不耐熱性有効成分を処方できること
である;更なる利点はナノ粒子の調製にそれらの融点より低い温度を持っている
或種の物質を使用できることである。
【0151】 実施例M 図2.油相中で、ステアリン酸とデカン酸より成っているマイクロエマルジョン
(調製技術1、実施例26−28及び実施例A参照)の熱的存在範囲。
【0152】 −本発明の製品の新規な特徴の一つはナノ粒子を形成している合成物質及び結
果としてナノ粒子それ自身の表面特性を制御する可能性である。本発明の技術と
物質に従って得られたナノ粒子の表面特性は現在技術で述べられた両親媒性成分
の表面吸着とは本質的に異なる、何故ならばそれらは合成物質の構造次第である
からである。斯くして本発明の利点は達成すべき治療目的に従って生体適合性、
疎水性、親水性及び極性の好都合な特性を有している合成ナノ粒子を得る可能性
である。
【0153】 ナノ粒子を形成している合成物質の表面特性は、Lorentzen&Wet
tre装置を用いて、接触角法により測定される。この方法は方程式(1)によ
って、吸湿性に相関可能な物質の表面エネルギーの計算を可能とする、 γsv=γsl+γlv(cosθ) (1) ここで添字sv、sl,lvは夫々固体−蒸気、個体−液体及び液体−蒸気表面
の表面エネルギー(γ)に関係し、θは固体表面と液体の接触角である。各物質
の表面自由エネルギーは(2)に従って極性成分と分散成分に分割できるから: γt=γp+γd (2) 一連の方程式により練られた実験的測定から、次式のようにパーセントで表現さ
れた表面の極性だけでなく、斯かる成分と全自由エネルギーの値を計算すること
が可能である: %P=(γp/γt*100 (3)
【0154】 本発明に従う合成物質の表面エネルギーの測定から、両親媒性成分は: 1)合成物質により形成されたナノ粒子の表面上に優先的に配列される(“表面
上への凝離”); 2)合成物質により形成されたナノ粒子内部へ優先的に配列される(“内部へ凝
離”); 3)ナノ粒子自身の表面と内部に均等に配列される; ことを決定することが可能となった。
【0155】 合成混合液の表面エネルギーの図表:実施例1−6に述べたナノ粒子を形成し
ているステアリン酸−DMPG(実施例N)、実施例13−17で述べたステア
リン酸−LabrafacHydroTMポリヒドロキシル化トリグリセリド(実
施例O)、ステアリン酸−LabrafacLipoカプリル−カプリン酸トリ
グリセリド(実施例P)は図3、4及び5に例証的目的で報告された。図3、4
及び5における曲線A、B及びCは夫々全表面エネルギー、分散成分及び極性成
分に関してである。
【0156】 実施例N 図3.実施例1−6に参照できるステアリン酸−DMPG組成物の表面エネルギ
ーの傾向。全エネルギーの減少により特徴付けられた傾向は合成混合液中の両親
媒性成分MPGの“優先的表面凝離”を示している。
【0157】 実施例O 図4.実施例13−17に参照できるステアリン酸−LabrafacHydr
o組成物の表面エネルギーの傾向。傾向は合成混合液中の両親媒性成分Labr
afacHydro(及びステアリン酸成分内部)の“優先的内部凝離”を示し
ている。
【0158】 実施例P 図5.ステアリン酸−LabrafacLipo組成物の表面エネルギーの傾向
。不変な傾向は合成母材の中の両親媒性成分LabrafacLipoの均等分
布を示している。
【0159】 使用された合成物質組成の関数としての合成ナノ粒子の表面特性の変化は、合
成ナノ粒子の懸濁水のレーザー光散乱電気泳動分析装置ZetaMaster(
Malvern社、英国)により行われたゼータポテンシャル測定によっても定
量化できる。ゼータポテンシャル(剪断面ポテンシャル)は懸濁液中のナノ粒子
の表面電荷の測度である。ナノ粒子のゼータポテンシャル、従って表面特性、が
各組成物に特有の傾向を持ち、組成中の両親媒性物質のパーセントの関数として
変動することは実施例Q−Tから明らかである。
【0160】 本発明の表面特性とゼータポテンシャルを修正する可能性は更に懸濁物の沈降
又は凝集傾向を減少又は取除き、それで安定性を増加させる重要な利点を有する
。斯かる利点はナノ粒子自身を形成している物質の組成を修正して得られる。
【0161】 表5、(実施例Q−T) 実施例Q ゼータポテンシャル(mV)は実施例2−5及びAで同様に調製された、ステア
リン酸−DMPGナノ粒子上で測定された。
【0162】 実施例R ゼータポテンシャル(mV)は実施例9−11及びAで同様に調製された、ステ
アリン酸−DMPGナノ粒子上で測定された。
【0163】 実施例S ゼータポテンシャル(mV)は実施例13−16及びAで同様に調製された、ス
テアリン酸−LabrafacHydroポリヒドロキシル化トリグリセリドナ
ノ粒子上で測定された。
【0164】 実施例T ゼータポテンシャル(mV)は実施例19−24及びAで同様に調製された、ス
テアリン酸−Labrafil2130CSポリヒドロキシル化トリグリセリド
ナノ粒子上で測定された。
【0165】
【外10】
【0166】 −本発明及び従来技術に従う合成ナノ粒子の形態学 本発明及び従来技術に従うナノ粒子の間の実質的な違いの確認について、幾つか
の重要な試料の形態が、ナノ粒子試料の調製の間“陰画着色”(クエン酸ウラシ
ル)過程を用いて、透過型電子顕微鏡(TEM)技術により観察された(実施例
1と実施例Aに対応している)。図6で合成ナノ粒子の異なった形態は、従来技
術に従って調製されたもの(実施例A、図6b)に較べて明らかである(実施例
1、図6a):形態的相違、明と暗領域は事実合成物質の相(“選択的凝離”)
に対応している6a中の粒子に認められる、一方システム6bは均質に見えてい
る。更に実施例1に対応している試料の構成要素(図7aと7b)は、表面に存
在する物質が粒子の表面に吸着された両親媒性物質の層とは異なっているが、そ
れは粒子それ自身の不可欠の部分であることを示唆している。
【0167】 −ペプチドの経口吸収の改良(薬物動態学と治療効力) 本発明の重要な利点を示すために、有効成分として鮭カルシトニンを含んでいる
合成脂質ナノ粒子が“生体に”投与された(実施例2、4、5)、及び従来技術
に従って調製されたカルシトニンを含んでいるナノ粒子(実施例A、B、C)。
【0168】 投薬量試験成績表と試料分析 カルシトニン(比活性:4000UI/mg;標準投薬量:600UI/kg、
ナノ粒子に組込まれた有効投薬量:60−80UI/kg)を含んでいる本発明
に従う合成ナノ粒子懸濁液(20ml)が4頭のアカゲザルに経口で投与された
。血液試料(1.5ml)が決められた時間毎に採取され、採取後直ちに分析さ
れた。
【0169】 薬物動態学:血漿中のペプチド濃度は特定の放射免疫定量法(RIA)により
決定され、ミリ国際単位/ml(mUI/ml)として表現される。
【0170】 治療効力:血漿中の全カルシウムのレベルはカロリメーターキット(Coba
sMira,Roche,CH)により決定された。イオン化カルシウムのレベ
ルはイオン選択膜を装備した装置(IG放射計、コペンハーゲン、デンマーク)
への注入により決定された。結果は基準線に対するカルシウムレベルのパーセン
ト変化として表現された。
【0171】 結果は以下に記述される実施例U−Z1に関連した図8−11で報告される。
【0172】 実施例U 図8.経口投与の後、本発明に従った組成物(実施例2、4、5)と従来技術に
従った組成物(実施例A、B)に処方されたカルトシアニンの吸収の動態。
【0173】 実施例V 図9.本発明に従った組成物(実施例2、4、5)と従来技術に従った組成物(
実施例A、B)に処方されたカルトシアニンの経口投与の後血液中の全カルシウ
ム変動の動態。
【0174】 実施例Z 図10.本発明に従った組成物(実施例2、4、5)と従来技術に従った組成物
(実施例A、B、C)に処方されたカルトシアニンの経口投与後血液中のイオン
化カルシウムの動態。
【0175】 実施例Z1 図11.本発明に従った組成物(実施例2、4、5、7)と従来技術に従った組
成物(実施例A、B及びC)に処方されたカルトシアニンの経口投与に関して血
中濃度曲線下面積(0−8時間)(血漿動態曲線に抱かれた面積)として表現さ
れる生体内利用率。
【0176】 本発明に従った合成ナノ粒子に処方され且つ経口投与されたカルシトニンの生
体利用率が、従来技術の処方に対して著しく増加した(13.5倍に)ことは薬
物動態学的に書かれたテストから明らかに判る。更に、本発明に従うナノ粒子は
、吸収の増加に加えて、投与から8時間まで血漿中に活性形で存在するペプチド
吸収の制御も可能であることは明らかである。更に、治療効力テストは、如何に
血液のカルシウムに関する効果が本発明の処方(実施例2、4、5)が従来技術
に従う処方に関してよりも大きいか、又それが諸成分の単純な混合液にではなく
て、合成物質の存在に依存することを指摘する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/727 A61K 31/727 38/00 47/10 38/22 47/12 38/28 47/14 38/23 47/24 38/27 47/34 38/21 47/36 47/10 47/38 47/12 47/44 47/14 37/02 47/24 37/24 47/34 37/26 47/36 37/30 47/38 37/36 47/44 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コチェアニ・ニコレッタ イタリア国、33043 チヴィダレ、ヴィア フィルマノ 10 (72)発明者 デル クルト マリア ドルリー イタリア国、27050 コルヴィノ サンク イリコ、ヴィア オラトリオ 4 (72)発明者 カルリ・ファビオ イタリア国、34136 トリエステ、サリタ チェダッサマッレ 3/1 Fターム(参考) 4C076 AA17 AA22 AA31 AA37 AA65 CC04 CC18 CC21 CC27 CC30 CC31 DD02F DD03F DD04F DD08F DD09F DD37A DD37E DD38A DD38F DD41E DD41F DD46A DD46F DD67A DD70F EE06F EE10F EE15F EE16A EE17F EE23A EE23F EE30A EE30F EE36F EE37F EE38A EE38F FF12 FF15 FF16 4C084 AA01 DA11 DA21 DB01 DB31 DB52 MA02 MA05 MA22 MA23 MA34 MA35 MA37 MA41 NA14 ZA891 ZB111 ZB261 ZB351 ZC111 ZC331 4C086 BA02 CB07 EA04 EA27 MA03 MA05 MA22 MA23 MA34 MA35 MA37 MA41 NA14 ZA89 ZB11 ZB26 ZB35 ZC11 ZC33

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それらが少なくとも一つの脂質物質及び少なくとも一つの両
    親媒性物質、及び水溶性、脂溶性又は難溶性の薬学的有効成分より成っている合
    成物質より成ることを特徴とする、固形ナノ粒子の形の薬学的組成物。
  2. 【請求項2】 前記脂質物質が総計で0.5から99.5%まで存在し且つ
    前記両親媒性物質が総計で0.5から99.5%まで存在し且つ前記有効成分が
    総計で前記脂質物質と前記両親媒性物質の和に対して重量で0.001から99
    %まで存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記ナノ粒子が1000nm未満、なるべくなら50から5
    00nmの範囲の直径を有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 1)合成物質の形をとる少なくとも一つの脂質物質と一つの
    両親媒性物質の二つ又はそれ以上の物質;2)一つ又はそれ以上の表面活性剤及
    び表面活性助剤;3)分散/懸濁水又は非水相;4)一つ又はそれ以上の薬学的
    活性物質より成っている、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 単一成分の融点以下の温度で存在間隔を有しているマイクロ
    エマルジョンの形の請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記脂質物質が天然脂肪、部分的に又は完全に水素添加され
    た植物油、鎖長がC10からC22までの範囲の脂肪族及びそれらのポリヒドロ
    キシエチル化誘導体を有している飽和及び/又は不飽和脂肪酸を含んでいる半合
    成及び合成モノ−、ジ−及びトリ−グリセリド類、イソプロピルミリスチン酸エ
    ステル、イソプロピルカプリン酸エステル、カプリル酸エステル、ラウリン酸エ
    ステル、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステルから選ばれた液体蝋、エ
    チルオレイン酸エステル、オレイルオレイン酸エステルから選ばれた脂肪酸のエ
    ステル類、カルナウバ蝋と蜜蝋から選ばれた固形蝋、セチルアルコール、ステア
    リルアルコール、ラウリルアルコール、セチルステアリルアルコール及びそれら
    のポリヒドロキシエチル化誘導体から選ばれた脂肪族アルコール類、デカン酸、
    ラウリン酸、パルミチン、ステアリン、ドコサン酸、オレイン、リノール及びそ
    れらのポリヒドロキシエチル化誘導体から選ばれた脂肪族カルボン酸(C10−
    C22)から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記両親媒性物質がホスファチジルグリセロール、ホスファ
    チジルコリン、ホスファチジン酸、グリセリルモノステアリン酸エステル、グリ
    セリルモノオレイン酸エステル、グリセリルパルミトステアリン酸エステル、ト
    リグリセリド及びポリヒドロキシル化トリグリセリド、脂肪酸及び中間鎖脂肪酸
    (C6−C12)のエステル類、ポリエチレングリコール、ポリ(プロピレンオ
    キサイド)ポリ(エチレンオキサイド)共重合体、ポリオキサマー、ポリビニル
    アルコール、ポリアクリレート、ポリ(メチルビニルエーテル)無水マレイン酸
    共重合体、キトサン、ヒアルロン酸、セルローズ、澱粉、キサンタン、スクレロ
    グルカン、ゲラン、グアーゴム、ニセアカシア豆のゴム、アルギン酸塩、デキス
    トラン、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸エステル、ポリ乳酸、ポ
    リグリコール酸及び共重合体から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 前記分散相が、水その儘か或は異なったpH及びイオン強度
    で緩衝された、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
    酸、ポリメタクリル酸、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンの共重合体
    、デキストラン、キサンタン、スクレオグルカン、アラビアゴム、グアーゴム、
    キトサン、セルローズと澱粉誘導体、ソルビトール、マンニトール、キシリトー
    ル、短鎖モノ又はポリ水酸化脂肪族アルコール、液体ポリエチレングリコール類
    、ポリグリコール酸グリセリド、プロピレングリコール、テトラグリコール、及
    びエトキシジグリコールから選ばれた親水性、水溶性又は水分散性重合体の水溶
    液から成ることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記表面活性剤が脂肪酸のソルビタンエステル、脂肪酸のポ
    リオキシエチレンソルビタンエステル、ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレ
    ンオキサイドの共重合体、ポリエチレングリコール−グリセロールのエステル、
    ポリエチレングリコールと酸又は長鎖脂肪族アルコールのエステル、ポリグリセ
    リドエステル、糖類と脂肪酸のエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
    酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、タウロデオ
    キシコール酸塩、タウロコール酸塩、ウルソデオキシコール酸塩、それらが部分
    的水素添加及び水素添加されたレシチン類、燐脂質及びそれらの半合成又は合成
    誘導体及び脂肪酸のソルビタンエステルから選ばれることを特徴とする、請求項
    4に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記表面活性助剤がエタノール、2−プロパノール、n−
    ブタノール、イソプロパノール、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ベンジルアルコー
    ル、デカン酸、ラウリン酸、カプリニルアルコール、ラウリルアルコール、モノ
    又はポリ水酸化アルコールと酸又は中間鎖脂肪族アルコールのエステル又はエー
    テルから選ばれることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記水溶性有効成分がカルシトニン、ソマトスタチン、ソ
    マトトロピン(成長ホルモンGH)、LH−RH類似体、デスモプレシン(DD
    AVP)、インターフェロン、モルグラモスチン、表皮成長因子(EGF)、神
    経成長因子(NGF)、インスリン、グルカゴン、毒素又はトキソイド、蛋白質
    又は多糖類の抗原性因子、ヘパリン、低分子量ヘパリン及びヘパリノイドより成
    ることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記脂溶性有効成分がシクロスポリン、ロイプロリド、タ
    キソルと誘導体及びエトポシドより成ることを特徴とする、請求項1に記載の組
    成物。
  13. 【請求項13】 前記難溶性有効成分がアシクロビル及びガンシクロビルよ
    り成ることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 a)少なくとも一つの脂質物質と少なくとも一つの両親媒
    性物質で合成物質を得るのに、物質それら自身の融点で又は後者が前者に可溶又
    は分散可能である場合に少なくとも二つの物質の中の1つの融点で最初の共融解
    又は共溶解; b)マイクロエマルジョンを形成するため、又はマイクロエマルジョンそれ自身
    の形成に有用な水及び表面活性剤と表面活性助剤の存在下で脂質と両親媒性成分
    を融点にとっているマイクロエマルジョンの形成のために、溶融合成物質と同じ
    温度に加熱された、一つ又はそれ以上の表面活性剤と表面活性助剤を含んでいる
    水溶液の前記溶融合成物質への添加; c)出発時の共融解物質中への有効成分の溶解又は分散、又はマイクロエマルジ
    ョンへの有効成分の添加; d)ナノ粒子懸濁液の達成のために、+1°から+10℃の温度範囲で水又は水
    性媒質に、又は−15°から−30℃の温度範囲で水と混和性の非水溶媒に、マ
    イクロエマルジョンの分散; e)懸濁液中に存在する表面活性剤、表面活性助剤及び自由薬剤を取除き、且つ
    凍結乾燥又は濾過又は噴霧乾燥又は溶媒の蒸発により乾燥粉末の形で得るために
    選択的にナノ粒子が限外濾過又は透析システムにより水又は水溶液で洗浄される
    :ことにより特徴付けられる、請求項1又は請求項4で規定された薬学的組成物
    の調製工程。
  15. 【請求項15】 a)少なくとも一つの脂質物質と少なくとも一つの両親媒
    性物質で合成物質を得るのに、物質それら自身の融点で又は後者が前者に可溶又
    は分散可能である時に少なくとも物質の中の1つの融点での共融解又は共溶解; b)合成物質の融点で又はその“軟化”点で、又は合成物質が固体状態を保った
    ままの温度で混合液を保持しながら、高圧均質化技術により、表面活性物質、安
    定化及び/又は粘性化物質を含んでいる水溶液への合成物質の分散; c)ナノ粒子を得る+10℃から−30℃までの温度範囲での冷却回路の通過に
    よる混合液の冷却; d)懸濁液中に存在する表面活性剤、表面活性助剤及び遊離薬剤を取除くことを
    可能にする限外濾過又は透析システムにより選択的にナノ粒子は水又は水溶液で
    洗浄され、そして合成ナノ粒子は凍結乾燥技術又は濾過技術により又は噴霧乾燥
    技術により又は溶媒蒸発技術により固体として回収され、有効成分は、そのまま
    又はナノ粒子への組込み又はその表面への吸着を助ける表面作用を有している物
    質との混合液の形で、共融解又は共溶解の段階又はそれに続く工程の間に添加さ
    れている: ことにより特徴付けられる、請求項1又は請求項4で規定された薬学的組成物の
    調製工程。
  16. 【請求項16】 前記ナノ粒子が0.1から50%W/Vまでの濃度範囲で
    懸濁水中に分散されていることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記ナノ粒子が薬学用途のためにカプセル剤又は丸薬の内
    部の懸濁水として処方されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記ナノ粒子がシロップ形状で処方されることを特徴とす
    る、請求項1に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記ナノ粒子が薬学用途のためカプセル剤内部の固形粉末
    として処方されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記ナノ粒子が薬学用途のため錠剤、小丸薬又は顆粒の内
    部の固形粉末として処方されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
JP2000530200A 1998-02-06 1999-02-05 脂質物質及び両親媒性物質より成っているナノ粒子の形態の薬学的組成物と関連する調製工程 Pending JP2002502813A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT98MI000234A IT1298575B1 (it) 1998-02-06 1998-02-06 Composizioni farmaceutiche in forma di nanoparticelle comprendenti sostanze lipidiche e sostanze antifiliche e relativo processo di
IT98A000234 1998-02-06
PCT/EP1999/000782 WO1999039700A1 (en) 1998-02-06 1999-02-05 Pharmaceutical compositions in form of nanoparticles comprising lipidic substances and amphiphilic substances and related preparation process

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002502813A true JP2002502813A (ja) 2002-01-29

Family

ID=11378856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000530200A Pending JP2002502813A (ja) 1998-02-06 1999-02-05 脂質物質及び両親媒性物質より成っているナノ粒子の形態の薬学的組成物と関連する調製工程

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1051160A1 (ja)
JP (1) JP2002502813A (ja)
KR (1) KR20010040726A (ja)
AU (1) AU747129B2 (ja)
BR (1) BR9907683A (ja)
CA (1) CA2319565A1 (ja)
IT (1) IT1298575B1 (ja)
WO (1) WO1999039700A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007522079A (ja) * 2003-10-31 2007-08-09 エラン ファーマ インターナショナル リミテッド ニメスリド組成物
CN102988285A (zh) * 2012-12-13 2013-03-27 哈药集团技术中心 一种多西他赛注射液组合物及其制备方法
JP2016522251A (ja) * 2013-06-20 2016-07-28 グレンマーク ファーマシューティカルズ, エセ.アー. Trpa1アンタゴニストを含むナノ粒子製剤
JP2016523884A (ja) * 2013-07-04 2016-08-12 プラクシス バイオファーマ リサーチ インスティテュート 創傷治癒のための脂質ナノ粒子
JP2017521368A (ja) * 2014-06-11 2017-08-03 マリンクロッド エルエルシー 異なる溶解プロファイルを有する噴霧乾燥組成物及びその調製方法
JP2017522335A (ja) * 2014-08-01 2017-08-10 グレンマーク・ファーマシューティカルズ・エスエー Mpges−1阻害剤を含むナノ粒子製剤

Families Citing this family (72)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1183014B1 (en) 1999-06-14 2003-10-08 Cosmo S.p.A. Controlled release and taste masking oral pharmaceutical compositions
US8895064B2 (en) 1999-06-14 2014-11-25 Cosmo Technologies Limited Controlled release and taste masking oral pharmaceutical composition
US6309663B1 (en) * 1999-08-17 2001-10-30 Lipocine Inc. Triglyceride-free compositions and methods for enhanced absorption of hydrophilic therapeutic agents
WO2001012141A1 (fr) * 1999-08-18 2001-02-22 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Stimulants pour la pousse de cheveux
US6656504B1 (en) * 1999-09-09 2003-12-02 Elan Pharma International Ltd. Nanoparticulate compositions comprising amorphous cyclosporine and methods of making and using such compositions
AU776567B2 (en) * 1999-11-01 2004-09-16 Evans, Brian K Composition for treatment of constipation and irritable bowel syndrome
AU2001247244B2 (en) * 2000-02-28 2005-06-02 Genesegues, Inc. Nanocapsule encapsulation system and method
ES2303527T3 (es) 2000-05-10 2008-08-16 Jagotec Ag Procedimiento de molienda.
US9700866B2 (en) 2000-12-22 2017-07-11 Baxter International Inc. Surfactant systems for delivery of organic compounds
KR100508695B1 (ko) * 2001-02-13 2005-08-17 한국과학기술연구원 인슐린의 경구투여용 제형과 그의 제조방법
US6855270B2 (en) * 2001-06-07 2005-02-15 The University Of Kentucky Research Foundation Nanoscintillation systems for aqueous-based liquid scintillation counting
KR100593861B1 (ko) * 2001-09-24 2006-06-30 한국과학기술원 칼시토닌을 함유한 경구투여용 나노입자의 제조방법
US20060003012A9 (en) * 2001-09-26 2006-01-05 Sean Brynjelsen Preparation of submicron solid particle suspensions by sonication of multiphase systems
MXPA04002446A (es) * 2001-09-26 2004-07-23 Baxter Int Preparacion de nanoparticulas de tamano de submicras mediante dispersion y remocion de la fase liquida o solvente.
US9308220B2 (en) 2001-12-11 2016-04-12 Cosmo Technologies Limited Pharmaceutical compositions for the oral administration of heparin or derivatives thereof
ITMI20012599A1 (it) 2001-12-11 2003-06-11 Cosmo Spa Composizioni farmaceutiche per la somministrazione orale di eparina osuoi derivati, utili per la terapia di malattie infiammatorie dell'int
EP1455810B1 (de) * 2001-12-14 2007-06-13 Jagotec Ag Arzneiformulierung enthaltend ciclosporin und deren verwendung
SE0104421D0 (sv) 2001-12-21 2001-12-21 Ponsus Pharma Ab New composition
KR100422763B1 (ko) * 2002-01-17 2004-03-12 주식회사 태평양 경피흡수 촉진 능력이 우수한 식물성 나노입자의 제조 및이를 함유하는 화장료 및 의약용 외용제 조성물
JP2003342196A (ja) * 2002-05-31 2003-12-03 Mukku:Kk 静脈注射用組成物、その製造法およびその製剤
ITMI20022323A1 (it) * 2002-10-31 2004-05-01 Maria Rosa Gasco Composizioni farmaceutiche atte al trattamento di malattie oftalmiche.
KR100507771B1 (ko) * 2002-11-08 2005-08-17 한미약품 주식회사 난용성 감기약 활성 성분의 경구투여용 조성물 및 그의제조 방법
US7731947B2 (en) 2003-11-17 2010-06-08 Intarcia Therapeutics, Inc. Composition and dosage form comprising an interferon particle formulation and suspending vehicle
KR20040084240A (ko) * 2003-03-27 2004-10-06 (주) 코스메디 고형지질나노입자, 이를 함유하는 활성성분 전달용약학조성물 및 이의 제조방법
US7438903B2 (en) 2003-06-06 2008-10-21 Nbty, Inc. Methods and compositions that enhance bioavailability of coenzyme-Q10
WO2005016386A1 (en) * 2003-08-19 2005-02-24 Meditech Research Limited Improved therapeutic protocols
US20080249076A1 (en) * 2003-12-03 2008-10-09 Lifecycle Pharma A/S Pharmaceutical Compositions Comprising Danazol
US7803366B2 (en) 2004-05-07 2010-09-28 Nbty, Inc. Methods and compositions that enhance bioavailability of coenzyme-Q10
EP1674077A1 (en) * 2004-12-27 2006-06-28 Université de Liège Mucoadhesive pharmaceutical compositions comprising chemoattractants
US11246913B2 (en) 2005-02-03 2022-02-15 Intarcia Therapeutics, Inc. Suspension formulation comprising an insulinotropic peptide
US8299025B2 (en) 2005-02-03 2012-10-30 Intarcia Therapeutics, Inc. Suspension formulations of insulinotropic peptides and uses thereof
WO2006083761A2 (en) 2005-02-03 2006-08-10 Alza Corporation Solvent/polymer solutions as suspension vehicles
US8252326B2 (en) 2005-06-01 2012-08-28 Catalent Australia Pty Ltd. Self-microemulsifying dosage forms of low solubility active ingredients such as co-enzyme Q10
KR101106510B1 (ko) 2006-05-30 2012-01-20 인타르시아 세라퓨틱스 인코포레이티드 투피스, 내부채널 삼투압 전달 시스템 유동 조절기
KR100946275B1 (ko) * 2006-09-26 2010-03-08 주식회사 삼양사 수 난용성 캄토테신 유도체의 미세 나노입자 및 그의제조방법
CA2689978A1 (en) 2007-06-08 2008-12-18 Addrenex Pharmaceuticals, Inc. Extended release formulation and method of treating adrenergic dysregulation
EP2240155B1 (en) 2008-02-13 2012-06-06 Intarcia Therapeutics, Inc Devices, formulations, and methods for delivery of multiple beneficial agents
FR2943545B1 (fr) * 2009-03-31 2011-06-03 Univ Claude Bernard Lyon Nanoparticules lipidiques solides encapsulant du minoxidil et suspension aqueuse les contenant.
HUE035862T2 (en) 2009-09-28 2018-05-28 Intarcia Therapeutics Inc Rapid development and / or completion of substantially steady-state drug delivery
FR2958150B1 (fr) 2010-04-01 2012-06-15 Univ Claude Bernard Lyon Elements orthodontiques elastiques aptes a liberer de la chlorhexidine faiblement soluble dans la salive
CN102247320B (zh) * 2010-05-21 2013-03-13 天津药物研究院 一种依托泊苷长循环乳剂及其制备方法
BRPI1002601E2 (pt) * 2010-06-01 2020-06-30 Embrapa Pesquisa Agropecuaria composição nanoestruturada de uso veterinário para administração de fármacos
CN101912363A (zh) * 2010-07-29 2010-12-15 蔡海德 溶解超滤-喷雾干燥-分子分散包衣-水化制粒-冷冻干燥生产脂质体组合药物
US20120208755A1 (en) 2011-02-16 2012-08-16 Intarcia Therapeutics, Inc. Compositions, Devices and Methods of Use Thereof for the Treatment of Cancers
US10154964B2 (en) 2011-09-07 2018-12-18 Cosmo Technologies Limited Controlled release and taste masking oral pharmaceutical composition
US9301920B2 (en) 2012-06-18 2016-04-05 Therapeuticsmd, Inc. Natural combination hormone replacement formulations and therapies
JP6285866B2 (ja) 2011-11-23 2018-02-28 セラピューティックスエムディー インコーポレーテッドTherapeuticsmd, Inc. 天然複合ホルモン補充製剤および療法
US20130338122A1 (en) 2012-06-18 2013-12-19 Therapeuticsmd, Inc. Transdermal hormone replacement therapies
US20150196640A1 (en) 2012-06-18 2015-07-16 Therapeuticsmd, Inc. Progesterone formulations having a desirable pk profile
US10806740B2 (en) 2012-06-18 2020-10-20 Therapeuticsmd, Inc. Natural combination hormone replacement formulations and therapies
US10806697B2 (en) 2012-12-21 2020-10-20 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
FR2995222B1 (fr) 2012-09-11 2016-05-20 Creathes Procede alternatif de microencapsulation de principe actif
US9352047B2 (en) * 2012-11-14 2016-05-31 Abon Pharmaceuticals, Llc Oral transmucosal drug delivery system
US10537581B2 (en) 2012-12-21 2020-01-21 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
US11266661B2 (en) 2012-12-21 2022-03-08 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
US10471072B2 (en) 2012-12-21 2019-11-12 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
US9180091B2 (en) 2012-12-21 2015-11-10 Therapeuticsmd, Inc. Soluble estradiol capsule for vaginal insertion
US10568891B2 (en) 2012-12-21 2020-02-25 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
US11246875B2 (en) 2012-12-21 2022-02-15 Therapeuticsmd, Inc. Vaginal inserted estradiol pharmaceutical compositions and methods
AU2015264003A1 (en) 2014-05-22 2016-11-17 Therapeuticsmd, Inc. Natural combination hormone replacement formulations and therapies
MX2016013693A (es) 2014-07-29 2017-10-31 Therapeuticsmd Inc Crema transdermica.
KR20170054429A (ko) 2014-09-03 2017-05-17 제네세규스 인코포레이티드 치료용 나노입자 및 관련 조성물, 방법, 및 시스템
US9889085B1 (en) 2014-09-30 2018-02-13 Intarcia Therapeutics, Inc. Therapeutic methods for the treatment of diabetes and related conditions for patients with high baseline HbA1c
EP3302354B1 (en) 2015-06-03 2023-10-04 i2o Therapeutics, Inc. Implant placement systems
US10328087B2 (en) 2015-07-23 2019-06-25 Therapeuticsmd, Inc. Formulations for solubilizing hormones
US10286077B2 (en) 2016-04-01 2019-05-14 Therapeuticsmd, Inc. Steroid hormone compositions in medium chain oils
WO2017173071A1 (en) 2016-04-01 2017-10-05 Therapeuticsmd, Inc. Steroid hormone pharmaceutical composition
BR112018073511A2 (pt) 2016-05-16 2019-03-26 Intarcia Therapeutics, Inc. polipeptídeos seletivos do receptor de glucagon e métodos de uso dos mesmos
USD840030S1 (en) 2016-06-02 2019-02-05 Intarcia Therapeutics, Inc. Implant placement guide
USD860451S1 (en) 2016-06-02 2019-09-17 Intarcia Therapeutics, Inc. Implant removal tool
CN110225762A (zh) 2017-01-03 2019-09-10 因塔西亚制药公司 包括glp-1受体激动剂的连续施用和药物的共同施用的方法
US20220257772A1 (en) * 2019-07-19 2022-08-18 Spi Pharma, Inc. Preparation of lipophilic active ingredients

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3421468A1 (de) * 1984-06-08 1985-12-19 Dr. Rentschler Arzneimittel Gmbh & Co, 7958 Laupheim Lipidnanopellets als traegersystem fuer arzneimittel zur peroralen anwendung
US5250236A (en) * 1991-08-05 1993-10-05 Gasco Maria R Method for producing solid lipid microspheres having a narrow size distribution
CA2091152C (en) * 1993-03-05 2005-05-03 Kirsten Westesen Solid lipid particles, particles of bioactive agents and methods for the manfuacture and use thereof

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007522079A (ja) * 2003-10-31 2007-08-09 エラン ファーマ インターナショナル リミテッド ニメスリド組成物
CN102988285A (zh) * 2012-12-13 2013-03-27 哈药集团技术中心 一种多西他赛注射液组合物及其制备方法
CN102988285B (zh) * 2012-12-13 2014-02-19 哈药集团技术中心 一种多西他赛注射液组合物及其制备方法
JP2016522251A (ja) * 2013-06-20 2016-07-28 グレンマーク ファーマシューティカルズ, エセ.アー. Trpa1アンタゴニストを含むナノ粒子製剤
JP2016523884A (ja) * 2013-07-04 2016-08-12 プラクシス バイオファーマ リサーチ インスティテュート 創傷治癒のための脂質ナノ粒子
JP2017521368A (ja) * 2014-06-11 2017-08-03 マリンクロッド エルエルシー 異なる溶解プロファイルを有する噴霧乾燥組成物及びその調製方法
US11464741B2 (en) 2014-06-11 2022-10-11 SpecGx LLC Spray dried compositions having different dissolution profiles and processes for their preparation
JP2017522335A (ja) * 2014-08-01 2017-08-10 グレンマーク・ファーマシューティカルズ・エスエー Mpges−1阻害剤を含むナノ粒子製剤

Also Published As

Publication number Publication date
CA2319565A1 (en) 1999-08-12
AU2723899A (en) 1999-08-23
KR20010040726A (ko) 2001-05-15
WO1999039700A1 (en) 1999-08-12
IT1298575B1 (it) 2000-01-12
EP1051160A1 (en) 2000-11-15
AU747129B2 (en) 2002-05-09
ITMI980234A1 (it) 1999-08-06
BR9907683A (pt) 2000-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002502813A (ja) 脂質物質及び両親媒性物質より成っているナノ粒子の形態の薬学的組成物と関連する調製工程
JP4865937B2 (ja) パクリタキセル製剤
Kumar et al. Self emulsifying drug delivery system (SEDDS): Future aspects
Manjunath et al. Solid lipid nanoparticles as drug delivery systems
Zhuang et al. Preparation and characterization of vinpocetine loaded nanostructured lipid carriers (NLC) for improved oral bioavailability
KR100801588B1 (ko) 생물학적 유효 물질의 표면 변형된 미립자 조성물
Elgart et al. Lipospheres and pro-nano lipospheres for delivery of poorly water soluble compounds
JP5513713B2 (ja) 非層状分散を生じる組成物
Joshi et al. Nanostructured lipid carrier (NLC) based gel of celecoxib
Tang et al. Development of solid self-emulsifying drug delivery systems: preparation techniques and dosage forms
Rajpoot et al. Self-microemulsifying drug-delivery system: ongoing challenges and future ahead
Sharma et al. Self emulsifying drug delivery system: a novel approach
Dudhipala A comprehensive review on solid lipid nanoparticles as delivery vehicle for enhanced pharmacokinetic and pharmacodynamic activity of poorly soluble drugs
Parmar et al. SMEDDS: A dominant dosage form which improve bioavailability
Tanawade et al. Self-emulsifying drug delivery systems: an overview
KR101180181B1 (ko) 나노 입자 및 그의 제조 방법
JP2007508357A (ja) 単分散固体脂質粒子組成物
Patel et al. Self emulsifying drug delivery system: a gentle approach for drug delivery
Swain et al. Self-emulsifying drug delivery systems
Prameelarani et al. A state of the art review on self emulsifying drug delivery system
KR20040084240A (ko) 고형지질나노입자, 이를 함유하는 활성성분 전달용약학조성물 및 이의 제조방법
Bahurupi et al. Formulation and Characterization of Solid Lipid Microparticles
Daga et al. Self emulsifying drug delivery system: Hitherto and Novel approach
DRAIS et al. Nanocarrier of Solid Lipid a Colloidal Disperse System for Drug Delivery.
Verma et al. Solid-SMEDDS: Techniques of Solidification and Recent Advancements