JP2007508357A - 単分散固体脂質粒子組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物に関し、ここにおいて脂質相は、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分並びに二つの脂肪酸の鎖及び一つのポリエチレングリコール鎖を含む少なくとも一つの化合物を含んでなる。本発明は、更に単純な単分散O/W又はO/W/O二重乳濁液による、前記の組成物の調製のための方法にも関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、活性成分を含んでなる単分散固体脂質粒子組成物に関する。
固体脂質粒子組成物は、一つ又はそれより多い活性成分のヒト及び動物への投与のための放出系を調製するために、或いはワクチンの調製のために特に有用である。投与は、特に経口経路、静脈内経路、皮下経路、筋肉内経路、鼻腔経路、肺経路、眼球経路及び局所経路のような投与経路により行うことができる。
選択された投与の経路にもよるが、特に水溶性及び難水溶性活性成分の投与は、特別な問題を提起する。
従って、経口投与の状況において、良好な生体利用率、即ち吸収された活性成分、即ち活性成分のパーセンテージが血流中に存在することが確保され、これが十分であり、そして投与された個体に対して、異なった投与量の取込みに対して、そして個体ごとのその変動性が満足であることが重要である。
難水溶性分子(sparingly water−soluble molecules)。経口経路によって吸収されるために、活性成分は、まず消化液中に溶解又は分散され、そして次いで腸管上皮を通過しなければならない。
自己乳化系、ミセル又はリポソームへの組込みのような水性媒体中に活性成分を溶解又は分散するための手段は既知である。然しながら、これらの産物は、得られた懸濁液中の目的物が、保存中及び消化液中で十分に安定でない限り、完全に満足ではない。
固体脂質粒子の懸濁液は、活性物質を溶解又は分散することを可能にする。具体的には、液滴の形態で熱分散され、そして次いで冷却され、そして固化された場合、これらの物質は、溶融脂質中に前もって溶解又は分散された活性成分をカプセル化することができる。この方法の簡単さは、これを、ナノ粒子として共沈殿されたポリマーの系に対する重大な競合物にする。
最近、“SLN”(固体脂質ナノ粒子)としても知られる固体脂質ナノ粒子懸濁液が開発されている。この種類の系は、(i)溶剤を使用せず製造することが可能である、(ii)生分解性である、(iii)毒性の合成残留物がない(SLNは、医薬的に認可された賦形剤から調製することができる)及び(iv)凝集に対して安定である利益を有する。
SLNは、表面剤(surface agent)の存在によって安定化される。然しながら、保存中又は調製過程中の懸濁液のコロイドの安定性は、分散された相のある程度の濃度、即ち数重量パーセント(2ないし5%)を超えて確保することはできない。高い濃度に対して、粒子の凝集を回避することは困難である。
従って、文献EP 0 605 497は、活性成分を含んでなる脂質粒子の水性相の懸濁液を記載している。然しながら、前記の文献によって得られた粒子は、単分散ではない。さて、経口投与の状況における固体脂質粒子の粒度測定の分布の均質性は、粒子の大きさが、(i)活性成分の放出の速度、(ii)胃腸粘膜との相互作用(小さい粒子の大きく展開された面積及びその結果としての生体付着性を仮定した場合)、(iii)表面の現象である消化酵素、リパーゼによる分解、及び(iv)腸管上皮をを通る粒子の通過を調節する限りは重要なパラメーターである。マイクロカプセル化の予測される効果は、(i)活性成分の溶解及び/又は分散の改良、(ii)消化酵素及び/又はCYP3A4のような腸内代謝の酵素による分解に対する保護(特に天然由来の活性物質に対して)、(iii)P−糖タンパク質阻害剤の同時放出の可能性、(iv)活性成分が刺激性である場合、適宜な胃腸粘膜の保護、及び(v)粒子の構成物がリポタンパク質の生産を促進する場合、リンパ性運搬の増加である。
Westensen等の名義の文献US 5 785 976及びUS 5 885 486は、固体脂質粒子の懸濁液を記載している。
Westensenの名義の文献US 6 197 349は、過冷却溶融物(PSM)及びその懸濁液の粒子による難溶性活性物質の投与のための系を記載している。これらの粒子は、活性物質以外にその融点を低下するための添加物のみを、そして更に安定剤、特に両親媒性安定剤を含有している。従ってこれらは、それ自体脂質を含有していない。
Westensenの名義の文献US 6 207 178は、異等方性の形態の結晶質脂質粒子の懸濁液を記載している。
二つの方法は、主としてこれらの結晶化可能な乳濁液を製造するために:高圧均質化又は徹底的混合、所望により超音波処理、加熱、それに続く冷却を伴って使用される。両方の場合、得られた粒子は、1ミクロンより有意に小さい直径を有する。
水溶性分子。経口投与後の水溶性分子の低い生体利用率は、腸管上皮の生物学的膜を通るその低い拡散に関係する。マイクロカプセル化の予測される効果は、(i)胃腸管の吸収領域以前の滞留時間の増加(小さい粒子の生体付着特性に伴う)、(ii)消化酵素及び/又はCYP3A4のような腸内代謝の酵素による分解に対する保護(特にペプチド、タンパク質及び核酸のような天然由来の活性物質に対して)、(iii)P−糖タンパク質阻害剤の同時放出の可能性、(iv)拡散を促進する腸管細胞の膜に接近した活性分子の局所濃度の増加、(v)活性成分が刺激性である場合、適宜な胃腸粘膜の保護、及び(vi)粒子の構成物がリポタンパク質の生産を促進する場合、リンパ性運搬の増加である。
親水性分子に対するSLNの調製のための方法の制約は、油中の親水性分子の低い溶解度に伴うその不良なカプセル化能力にある。投入含有率(粒子中の活性成分の質量パーセント)を増加するために、活性分子を、これを水性層中に溶解し、そして最初水中油中水二重乳濁液を調製することによってカプセル化することが可能である。
Garcia−Fuentes等による文献、Colloids and Surfaces B:Biointerfaces,27(2002),159−168は、タンパク質の経口投与のための二重乳濁液による脂質粒子の調製を記載している。然しながら、プロトコルは、トリパルミチン(トリグリセリド)及びレシチン(リン脂質)の塩化メチレン中の溶液を使用している。従ってこれは溶媒を使用しない方法ではない。
更に、超音波処理による乳化は、0.15−0.5μmに制約される範囲の大きさの粒子の等級付け(calibrator)に導く。最後に、消化液中のこれらのより良好な安定性を与えるために使用される表面剤は、ステアリン酸PEGである。
然しながら、これらの粒子は、5重量%より上の濃度で、保存中に実質的な、そして急速な凝集を示す傾向がある。
鼻腔経路の状況において、マイクロカプセル化の予測される効果は、(i)鼻腔粘膜以前の滞留時間の増加(小さい粒子の生体付着特性に伴う)、(ii)酵素による分解に対する保護、(iii)拡散を促進する鼻腔粘膜の近くの活性分子の局所濃度の増加である。鼻腔投与の状況における固体脂質粒子の粒度測定の分布の均質性は、粒子の大きさが、(i)活性成分の放出の速度、(ii)鼻腔粘膜との相互作用(小さい粒子の大きく展開された面積及びその結果としての生体付着性を仮定した場合)、(iii)生分解、及び(iv)鼻腔粘膜を通る粒子の通過を調節する限りは重要なパラメーターである。然しながら、生体利用率及び効力に関して、最良の結果を与える大きさの範囲は、他の経路、特に経口投与に対してずれたものであることができる。
肺経路の状況においても、更に投与される粒子の粒度測定の分布は重要である。肺細胞に達するために、活性分子は、特別な空気力学的特性を有する固体粒子中にカプセル化されなければならない。現在の知識の状態において、3−5μmに中心を持つ大きさの分布が、最適な放出を可能にすることが知られている。多くの方法:噴霧、非溶媒中の沈殿、超臨界の二酸化炭素を使用する技術が、概略3-5μmの狭い大きさの分布を有する粒子の粉末を調製するために提案されている。この技術は、このような粒子を製造するための別の方法を提供する。
皮下投与の状況において、脂質のマイクロ粒子は、ポリマーのマイクロ粒子に対する別の方法を提案する目的のために調製することができる。Reithemeier等による文献、Journal of Controlled Release 73(2001)339−350中で、ペプチドがトリパルミチン粒子中に二重乳化過程によりカプセル化されている。然しながら、この場合、有機溶媒も更に使用されている。皮下投与の状況における固体脂質粒子の粒度測定の分布の均質性は、粒子の大きさが、(i)活性成分の放出の速度、(ii)粒子の分解の速度及びその皮膚下の滞留時間、並びに(iii)その免疫系(マクロファージ)との相互作用を調節する限り重要なパラメーターである。制約は実質的に筋肉内経路と同じである。
静脈内経路の状況において、血流の循環に適合性であるために、粒子の大きさは、1ミクロンより小さくなければならない。
最後に、ワクチンの調製の状況において、粒子の大きさの分布は、投与の経路及び免疫担当細胞への到達性の関数として、抗原(抗原提示細胞)の所望する目的部位に適合されなければならない。
従って本発明の目的は、従来の技術の欠点を有さず、そして特に先に示した投与経路に対して適している、少なくとも一つの活性成分を含んでなる単分散脂質粒子を調製するための方法を提案することにある。
本発明の主題は、更にこの方法を実行するために有用である組成物にもある。
最後に、本発明の主題は、活性成分の放出系の調製のためのこれらの組成物の使用にある。
本発明によれば、このように提案される組成物は、連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなり、ここにおいて前記の脂質相は、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分並びに二つの脂肪酸鎖及び一つのポリエチレングリコール鎖を含んでなる分散された相を安定化する少なくとも一つの化合物を含んでなる。
用語“単分散”は、組成物中の液滴又は小球体の非常に狭い粒度測定の分布を意味する。分布は、多分散性が40%より少ないか又はそれに等しい、そして好ましくは約5%ないし30%、例えば15%ないし25%間である場合、非常に狭いと考えられる。それから、多分散性は、液滴又は小球体の直径の関数としての、分散された物質によって占有される体積の変化を表す中央値における曲線の標準偏差の、液滴又は小球体の平均直径に対する比として定義される。
用語“固体脂質”又は“結晶化可能な脂質”は、その融点が室温より上である脂質、更に正確には、30ないし95℃、そして好ましくは35ないし75℃間の融点を持つ脂質を意味する。
本発明による組成物は、必要とする時点において、そして特に乾燥された、例えば冷凍乾燥された粒子の、それからの復元のために必要な時点で安定である。用語“安定”は、粒子が個別化されたままであり、そして凝集しないことを意味する。好都合には、この安定性は、分散された相の濃度が高い場合でも、特にこれが5重量%より大きい場合でさえ維持される。
本発明による組成物は、好都合には高い含有率の分散された相の存在と適合性である。結果として、これは、高い濃度の活性成分を伴う投与系の調製を可能にする。このような投与系は、患者の認容性を促進する、摂取体積を制約する利益を有する。
従って、分散された相の含有率は、意図する適用によって広く変化することができる。従って本発明による組成物は、特に0.01%ないし30重量%の脂質相を含んでなる。
更に、活性成分は、加工中に脂質相及び水性相間に分割することができる。高い濃度の分散された相は、平衡が脂質相に向かって移動し、そしてカプセル化の収率を改良することを可能にする。
組成物の分散された脂質相は、単一相であることができるか、又は更にその中に分散された内部相と呼ばれる第2の水性相を含んでなることもできる。
第1の場合、結晶化可能な脂質の融点における乳濁液は、単純な油/水の乳濁液である。結晶化可能な脂質の固化点まで冷却した後、分散された脂質相は、固体の脂質粒子に転換される。
第2の場合、結晶化可能な脂質の融点における乳濁液は、水/油/水の二重乳濁液である。冷却後、水性空洞又は空隙を含有する(即ち空気又はガスを含有する)固体脂質粒子が、分散された相として得られる。
両方の場合において、活性成分(類)を含有する単分散脂質粒子を得るために、分散された相を単離することが可能である。
本発明による組成物中の分散された相の平均直径は、一般的に0.2ないし50マイクロメートル間、好ましくは0.3ないし10間、そして最も特別に1ないし6マイクロメートル間である。
本発明による組成物は、安定剤として、二つの脂肪酸鎖及び一つのポリエチレングリコール鎖を保有する安定化化合物を含んでなる。
ポリエチレングリコールで部分的にエーテル化されたグリセリンの脂肪酸エステルが、安定剤として使用するために特に好ましい。脂肪酸は、特に8ないし24個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝鎖の、モノカルボン酸又はジカルボン酸であることができる。これは、好ましくはステアリン酸塩である。好都合には、安定剤は、25ないし1000、そして特に32ないし200のポリエチレングリコール単位を含んでなるポリエチレングリコールエステルである。
好ましくは、組成物は、0.001%ないし30%、そして好ましくは1%ないし10重量%の安定剤を含んでなる。
本発明による組成物の水性相は、適宜に増粘剤を含んでなることができる。連続相の増粘は、乳濁液の安定化に寄与する。このような増粘剤は、好都合にはアルギン酸ナトリウムにようなアルギン酸塩であることができる。増粘剤は、連続した水性相に対して、全体として0.001%ないし10%、そして好ましくは0.1%ないし5重量%の比率で組成物中に存在することができる。
水性連続相は、更に例えば、トレハロース、電解質、緩衝液又は保存剤を含有することもできる。
組成物の連続した水性相は、更に系の等張性を確保するための薬剤、凍結保護剤、緩衝液又は保存剤のような他の薬剤を含んでなることもできる。
凍結保護剤の中で、特に記述することができるものは、ポリオール及び電解質である。特に、例えば、グリセリン、マンノース、グルコース、フルクトース、キシロース、トレハロース、マンニトール、ソルビトール及びキシリジン又はポリエチレングリコールのような他のポリオールが適している。記述することができる電解質は、塩化ナトリウムである。
本発明による組成物の分散された脂質相は、少なくとも一つの結晶化可能な脂質を含んでなる。
結晶化可能な脂質の中で、特に適したものは、単独又は混合物としての、天然又は合成の脂肪酸モノ−、ジ−又はトリグリセリド、天然又は合成のワックス、ワックスアルコール及びそのエステル、脂肪族アルコール並びにそのエステル及びエーテル、脂肪酸及びそのエステル、脂肪酸グリセリド並びに水素化された植物又は動物油である。
更に特に、トリミリスチン酸グリセリド、トリパルミチン酸グリセリド、モノステアリン酸グリセリド、パルミチン酸セチル及び水素化オリーブ油のような8ないし24個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和脂肪酸モノ−、ジ−又はトリグリセリドを記述することができる。
このような脂質は、特に次の名称:Suppocire(登録商標)DM、Precirol(登録商標)ATO5、Geleol(登録商標)、Gelucire(登録商標)43/01、Gelucire(登録商標)62/05、Gelucire(登録商標)39/01、Gelucire(登録商標)50/02(Gattefosse)、Dynasan(登録商標)114、Dynasan(登録商標)116、Imwitor(登録商標)960K、Imwitor(登録商標)491、Imwitor(登録商標)900P、(Sasol)、Oliwax(登録商標)(QuimDis)で商業的に入手可能である。
分散された相の固体脂質は、水不溶性活性成分(この成分は、固体脂質中に溶解又は分散されていることができる)又は水溶性活性成分(この活性成分は、二重乳濁液の内部水性相中に溶解され、又は脂質中に分散されていることができる)をマイクロカプセル化する機能を有する。
更に、脂質相が少なくとも二つの活性成分を含んでなることが好都合であることができる。
活性成分(類)は、水溶性又は難水溶性であることができる。
具体的には、分散された相が内部水性相を含んでなる組成物の場合、親水性活性成分を単独で又は難水溶性活性成分(sparingly water−soluble active principles)と組合わせて運搬することが可能である。
本発明の一つの具体的な態様によれば、脂質相は、少なくとも一つの水溶性活性成分及び少なくとも一つの難水溶性活性成分を含んでなる。
活性成分は、特に医薬的、獣医学的、植物保護的、化粧品的及び農業食品的活性成分であることができる。更に、これは、洗浄剤、栄養剤、抗原又はワクチンであることができる。これは、好ましくは医薬的な活性成分である。
好ましくは、医薬的に活性な成分は、抗生物質、低脂質血症剤、抗高血圧症剤、抗ウイルス剤、β遮断剤、気管支拡張剤、細胞分裂阻害剤、向精神剤、ホルモン、血管拡張剤、抗アレルギー症剤、鎮痛剤、解熱剤、鎮痙剤、抗炎症剤、抗血管新生剤、抗菌剤、抗潰瘍剤、抗真菌剤、駆虫剤、抗糖尿病剤、抗癲癇剤、抗パーキンソン病剤、抗片頭痛剤、抗アルツハイマー症剤、抗座瘡剤、抗緑内障剤、抗喘息剤、神経遮断剤、抗鬱病剤、抗不安剤、催眠剤、気分障害正常化剤(normothymic agents)、鎮静剤、覚醒剤、抗骨粗鬆症剤、抗関節炎剤、抗凝固剤、抗乾癬剤、高血糖症剤、食欲促進剤、食欲抑制剤、抗無力症剤、抗便秘症剤、止瀉剤、抗トラウマ剤、利尿剤、筋弛緩剤、遺尿症のための薬剤、勃起不全のための薬剤、ビタミン、ペプチド、タンパク質、抗癌剤、核酸、RNA、オリゴヌクレオチド、リボザイム及びDNAからなる群から選択される。
更に活性成分(類)を、経口吸収を改良する薬剤或いは酵素阻害剤、例えばP−糖タンパク質阻害剤又はプロテアーゼ阻害剤と組合せることが好都合であることを証明することができる。
もう一つの側面によれば、本発明は、連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物を調製するための方法に関し、ここにおいて脂質相は、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分及び安定剤を含んでなり:
i.活性成分(類)を、結晶化可能な脂質中に導入し;
ii.得られた脂質相を、安定剤の存在中で水性相中に分散して、乳濁液を形成し;
iii.得られた乳濁液を剪断にかけて、単分散乳濁液を形成すること;
からなる工程を含んでなる。
なおもう一つの側面によれば、本発明は、連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物を調製するための方法に関し、ここにおいて脂質相は、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分、安定剤、そして更に分散された水性相を含んでなり:
i.一つ又はそれより多い活性成分を、適宜に親油性界面活性剤の存在中で含有する脂質溶融物中の、活性成分(類)を含んでなる水溶液を分散し;
ii.得られた乳濁液を、単分散にするために剪断にかけ;
iii.単分散乳濁液を、安定剤の存在中で水性相中に混合して、二重乳濁液を形成し;
iv.得られた乳濁液を、剪断にかけて、単分散二重乳濁液を形成すること;
からなる工程を含んでなる。
制御された剪断は、分散された相の液滴を単分散にすることを可能にするが;然しながら、液滴又は小球体の大きさを制御することも更に可能にする。
好ましくは、制御された剪断は、乳濁液を動いている固体表面との接触に置くことによって行われ、速度勾配は、動いている固体表面に対して垂直の方向に一定である乳濁液の流れを特徴づける。このような剪断は、例えば、クエットセルのような相互に回転する二つの同心円筒からなるセル中で生じることができる。それから、この種類のセルにおいては、剪断は、毎分当りの回転数及び二つの円筒間の空間によって定義される。
この方法の詳細については、特に特許出願WO97/38787、FR 2 767 064及びWO01/85319を参照されたい。
次いで得られた乳濁液は、所望する濃度に希釈される。
これらの方法のそれぞれは、更に、都合よくは分散された脂質相を固化するための冷却工程を含んでなることもできる。
従って、もう一つの側面によれば、本発明は、結晶化可能な脂質中に溶解又は分散された活性成分を含んでなる単分散脂質粒子に関し、これは、本発明による組成物の連続した水性相の分離によって得ることができる。
水性相は、それ自体既知の手段の一つ、例えば冷凍乾燥又は噴霧によって除去することができる。
次いで本発明による組成物は、制御可能な大きさの単分散脂質粒子を利用する手段を提供する。
従って、本発明による組成物は、水溶性又は難水溶性活性成分を放出するための系を調製するために特に有用である。
本発明は、以下の実施例及び図面によって更に明確に理解されるものである。
実施例
本明細書中で以下に言及される乳濁液は、本発明による組成物であり、この用語が、組成物中に存在する各種の相をよりよく強調するために使用されることは理解されることである。
単分散乳濁液を、まず逆乳濁液を調製し、これを、単分散にするために適した処理にかけることによって得た。次いで逆乳濁液を、外部水性相中に導入して、二重乳濁液を形成した。
単純な乳濁液を、水性相中の脂肪相の単純な乳化によって得た。
実施例1
逆乳濁液の調製
湯浴上で65℃に維持された容器中に、9.9グラムのジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30(30ポリエチレングリコール単位、Uniqemaから入手のArlacel P135)及び20.1gのワックス(Gattefosseから入手のSuppocire(登録商標)DM、42ないし46℃の融点を持つCないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)をいっしょに混合した。70gの65℃に予熱したNaCl水溶液(0.6g/l、0.4M)をこの脂肪相に分散した。得られた油中水型の乳濁液は、70重量%の分散された相を含有していた。
次いで得られた乳濁液を、65℃に加熱されたクエット装置に導入し、そして0.7の注入速度に対応する7ml/分の注入速度で、400rpmのスピン速度によって定義される剪断にかけた。
得られた乳濁液を、400ナノメートルの分散された相の平均の大きさに分級し、そして70℃のオーブン中で保存した。
実施例2
二重乳濁液
40gの実施例1で得られた分級された逆乳濁液を、60gの60℃に予熱されたワックス(Suppocire(登録商標)DM、CないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)中で希釈した。
次いでこのようにして得られた希釈された分級された6gの逆乳濁液を、65℃のままで、水及び8%の安定剤(Gattefosseから入手のGelucire(登録商標)4414、モノ−、ジ−及びトリグリセリド並びにポリエチレングリコールモノ−、ジ−及びトリエステル並びに脂肪酸の混合物と定義される)、11.5%のグルコース及び0.5%のアルギン酸ナトリウム、HM120L、Aldrichから入手)から構成された4gの水性相に混合して、二重乳濁液を形成した。この予備混合物は、60重量%の分散された相を含有していた。
予備混合物を、クエット装置中で、150rpmで、0.7の注入速度で、65℃で剪断にかけた。得られた乳濁液を、約4μmに中心を持つ分散された相の平均直径に分級した。
乳化後、乳濁液は、11.5%のグルコースを含有する水溶液中に、所望する脂質相含有率に熱希釈することができる。希釈後、乳濁液を5℃で保存した。
実施例3
二重乳濁液
実施例1において得られた逆乳濁液を、実施例2のように希釈後、5%の安定剤(Gelucire(登録商標)4414)及び0.2%のアルギン酸ナトリウムのみを含有する水性相に混合した。
次いで実施例2のようにして得られた予備混合物を、クエット装置中で、75rpmで、0.7の注入速度で剪断した。得られた二重乳濁液を分級し、分散された相の平均の大きさは、6.86μmであった。
実施例4
二重乳濁液
二重乳濁液を、水性相が、安定剤として4%のジステアリン酸PEG−150(Stepanから入手のStepan(登録商標)PEG6000 DS)及び11.5%のグルコースを含有していたことを除いて、実施例2のように調製した。
予備混合物を200rpmで、0.7の注入速度で剪断して、二重乳濁液を得て、この分散された相は、約4μmに中心を持つ平均直径を有していた。
実施例5
単純乳濁液
5−1 60℃の湯浴上で加熱された6gのワックス(Suppocire(登録商標)DM、CないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)を、8重量%の安定剤(Gelucire(登録商標)4414)を含有する4gの水溶液中に混合した。
次いで予備混合物を、クエット装置中で、600rpmで、0.7の注入速度で剪断して、1μmに中心を持つ平均直径を持つ単純乳濁液を得た。
5−2 6gのワックス(Suppocire(登録商標)DM、CないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)を、8重量%の安定剤(Gelucire(登録商標)4414)及び0.5%のアルギン酸ナトリウムを含有する4gの水溶液中に混合した。
次いで予備混合物を、クエット装置中で、150rpmで、0.7の注入速度で剪断して、単純乳濁液を得て、この分散された相は、6μmに中心を持つ平均直径を有していた。
実施例6
単純乳濁液
36.5gのワックス(Suppocire(登録商標)DM、CないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)を、14.5重量%の安定剤(Gelucire(登録商標)4414)、4.3重量%のトレハロース及び0.85重量%のアルギン酸ナトリウムを含有する13.5gの水溶液中に、上記の実施例のように混合した。
次いで予備混合物を、クエット装置中で、200rpmで、0.7の注入速度で、58℃で剪断して、単純乳濁液を得て、この分散された相は、4.8μmに中心を持つ平均直径を有していた。
実施例7
単純乳濁液
36.5gのワックス(Suppocire(登録商標)DM、CないしC18の飽和脂肪酸グリセリドの混合物)を、6.6重量%の安定剤(ジステアリン酸PEG−150;Stepanから入手のStepan(登録商標)PEG6000 DS)及び4.3%のトレハロースを含有する13.5gの水溶液中に、実施例5のように混合した。
次いで予備混合物を、クエット装置中で、200rpmで、0.7の注入速度で、57℃で剪断して、単純乳濁液を得て、この分散された相は、4.8μmに中心を持つ平均直径を有していた。
乳濁液の安定性
調製された乳濁液を、安定性に関して特徴づけした。
各種の処方の安定性を、特にレオロジー的研究によって評価した。乳濁液の制御された流れを、以下の特徴:
−直径:50mm、
−コーン角度:0.04ラジアン、
−間隙:0.0453mm
を有するコーン/プレートの構造を持つレオメーター(RS2、Ademtec)で研究した。
レオメーターの温度は、25℃で一定に保たれた。
乳濁液を、上記の実施例によって一日前に調製し、所望する脂質相の比に希釈し、そして次いでそれぞれの試料が、レオロジー的研究の前に同じ処置を受けるように、5mlの丸薬ビン中に5mlのアリーコートで分割した。これらの試料を5℃で保存した。
それぞれの測定の前に、丸薬ビンを穏やかに震盪(2又は3回ひっくり返す)し、そして次いで乳濁液を注意深くプレート上に注いだ。
特性時間後の粘度の増加が、研究された乳濁液のそれぞれに対して見出された。この粘度の増加は、クリーム状の構造の出現によって達成され、これは、人為的震盪後に注目された。使用された特性時間は、最大粘度に対応する。
構造の変化は、更に顕微鏡によって観察された。乳濁液の構造は、実質的に等しい大きさの小球体の存在によって特徴づけられる。粘度の増加中に、小球体は凝集して、分散された相の不規則な、そして異等方性のクラスターを形成する。
この現象は、不可逆である。これらのクラスターが、流動中の“目詰まり”現象を調節することが仮定される。
特性時間は、剪断速度に依存する(図1)。具体的には、剪断速度が増加すると、特性時間が減少することが観察される。
特性時間は、点τが、τ×(E−γ/γc)に等しい型の指数関数的依存性に従い、式中、1/γは、現象の特性時間である。従って、特性時間の対数を剪断速度の関数として置いた場合、ゼロの剪断における切片が、静止における、即ち剪断のない保存状態下の物質の寿命を示す曲線が得られる。
分散された相の、15重量%に希釈された実施例5及び6の乳濁液のそれぞれに対するこの曲線を、図2に示す。これらの乳濁液は、主として使用された安定剤の特質において異なっている。
実施例6の乳濁液に対する特性時間が、より長いことが見出された。この観察は、長いPEG鎖(150PEG単位)を含有する化合物で分散された相の安定化が、乳濁液のよりよい安定性を与えると結論することを可能にする。他方、より短いPEG鎖(32PEG単位)を含有する化合物で安定化された乳濁液は、より短い特性時間を、そして従ってより低い安定性を有する。
第2に、単純乳濁液の特性時間が、匹敵する二重乳濁液のそれより短いことが見出された。図3は、分散された相の、15%に希釈された実施例2及び5のそれぞれの乳濁液に対する剪断速度の関数としての特性時間を示す。これらの乳濁液は、同じ化合物で安定化されている。特性時間値は、二重乳濁液が、匹敵する単純乳濁液より安定であることを示している。従って、乳濁液の分散された脂質相中の分散された水性相の存在が、乳濁液を安定化し、そして結果として系の寿命を延ばしているように見受けられる。
補足的な試験において、懸濁液中の脂質粒子の粒度測定の分布の安定性が観察された。
粒度測定分析を、150mlのセルを持つMalvernから入手したMastetSizer Sレーザー粒度計を使用して、分散された相の屈折率が3OJDのプレゼンテーションにおいて使用したものに対応するものと仮定して行った。
従って図4及び5は、異なった時間間隔で測定された実施例5及び6のそれぞれの乳濁液の粒度測定の分布を示し、その平均小球体直径は、約4μmに中心を持っていた。各測定の間、分散された相の5%に希釈された乳濁液を、5℃で保存した。
150PEG単位を含有する安定剤で調製された乳濁液が、32PEG単位を含有する安定剤で得られた乳濁液より大きい安定性を有することが見出された。
実施例8
冷凍乾燥による乳濁液の水性相の除去
乳化後、実施例2ないし7において得られた調節された乳濁液を、11.5重量%のトレハロース及び0.25重量%のヒアルロン酸ナトリウムを含有する水溶液中に、脂質相の5重量%の比率で熱希釈(典型的には65℃)した。
次いで乳濁液を冷凍し、そして冷凍乾燥機(Lyovac GT2 Steris冷凍乾燥機及びPhoenix C75P Thermo Haakeクリオスタット)に入れた。
調節された脂質粒子を得る。
得られた粒子は、光学顕微鏡によって観察した場合、なんら凝集を示さない(界面活性剤を含有する水溶液中に再分散)。
図1は、実施例5の組成物に対する、剪断速度の関数としての特性時間である; 図2は、分散された相の15重量%に希釈された、実施例6及び7の組成物に対する、剪断速度の対数の関数としての特性時間である; 図3は、分散された相の15重量%に希釈された、実施例2及び6の組成物に対する、剪断速度の関数としての特性時間の対数である; 図4は、実施例6の組成物の粒度測定の分布の30日にわたる変化である; 図5は、実施例7の組成物の粒度測定の分布の30日にわたる変化である。

Claims (27)

  1. 連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物であって、ここにおいて前記脂質相が、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分、並びに分散相を安定化するための、二つの脂肪酸鎖及び一つのポリエチレングリコール鎖を含んでなる少なくとも一つの化合物を含んでなる、前記組成物。
  2. 内部水性相が、分散された脂質相中に分散されている、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記分散された脂質相が、0.3ないし10マイクロメートルの平均直径を有する、請求項1又は2のいずれか1項に記載の組成物。
  4. 0.01%ないし30重量%の脂質相を含んでなる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 0.001%ないし30重量%の、分散された相を安定化するための化合物を含んでなる、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記ポリエチレングリコール鎖が、25ないし1000のエチレングリコール単位を含んでなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記連続した水性相が、更に0.001%ないし10重量%の増粘剤を含んでなる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記増粘剤が、アルギン酸塩である、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記結晶化可能な脂質が、単独或いは混合物としての、天然又は合成の脂肪酸モノ−、ジ−或いはトリグリセリド、天然又は合成のワックス、ワックスアルコール及びそのエステル、脂肪族アルコール並びにそのエステル及びエーテル、脂肪酸及びそのエステル、脂肪酸グリセリド並びに水素化された植物又は動物油から選択される、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 前記結晶化可能な脂質が、C12−C18のモノ−、ジ−又はトリグリセリドである、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記連続した水性相が、凍結保護剤を含んでなる、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前記凍結保護剤が、ポリオール又は塩である、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記脂質相が、少なくとも二つの活性成分を含んでなる、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 前記脂質相が、少なくとも一つの水溶性活性成分を含んでなる、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 前記脂質相が、少なくとも一つの難水溶性活性成分を含んでなる、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 前記脂質相が、少なくとも一つの水溶性活性成分及び少なくとも一つの難水溶性活性成分を含んでなる、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 前記活性成分が、医薬的、獣医学的、植物保護的、化粧品的及び農業食品的活性成分の群から選択される、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 前記活性成分が、洗浄剤、栄養剤、抗原又はワクチンである、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 前記水溶性医薬的活性成分が、抗生物質、低脂質血症剤、抗高血圧症剤、抗ウイルス剤、β遮断剤、気管支拡張剤、細胞分裂阻害剤、向精神剤、ホルモン、血管拡張剤、抗アレルギー症剤、鎮痛剤、解熱剤、鎮痙剤、抗炎症剤、抗血管新生剤、抗菌剤、抗潰瘍剤、抗真菌剤、駆虫剤、抗糖尿病剤、抗癲癇剤、抗パーキンソン病剤、抗片頭痛剤、抗アルツハイマー症剤、抗座瘡剤、抗緑内障剤、抗喘息剤、神経遮断剤、抗鬱病剤、抗不安剤、催眠剤、気分障害正常化(normothymic)剤、鎮静剤、覚醒剤、抗骨粗鬆症剤、抗関節炎剤、抗凝固剤、抗乾癬剤、高血糖症剤、食欲促進剤、食欲抑制剤、抗無力症剤、抗便秘症剤、止瀉剤、抗トラウマ剤、利尿剤、筋弛緩剤、遺尿症のための薬剤、勃起不全のための薬剤、ビタミン、ペプチド、タンパク質、抗癌剤、核酸、RNA、オリゴヌクレオチド、リボザイム及びDNAからなる群から選択される、請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 前記活性成分(類)が、経口吸収を改良する薬剤又は酵素阻害剤と組合わせられる、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 前記酵素阻害剤が、P−糖タンパク質阻害剤又はプロテアーゼ阻害剤である、請求項20に記載の組成物。
  22. 連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物を調製するための方法であって、ここにおいて前記脂質相が、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分及び安定剤を含んでなり:
    i.活性成分(類)を、結晶化可能な脂質中に導入し;
    ii.得られた前記脂質相を、安定剤の存在中で水性相中に分散して、乳濁液を形成し;
    iii.得られた前記乳濁液を剪断にかけて、単分散乳濁液を形成すること;
    からなる工程を含んでなる、前記方法。
  23. 連続した水性相中に分散された単分散脂質相を含んでなる組成物を調製するための方法であって、ここにおいて前記脂質相が、少なくとも一つの結晶化可能な脂質、少なくとも一つの活性成分、安定剤、そして更に分散された水性相を含んでなり:
    一つ又はそれより多い活性成分を、適宜に親油性界面活性剤の存在中で含有する、脂質溶融物中の活性成分(類)を含んでなる水溶液を分散し;
    i.得られた前記乳濁液を、これを単分散にするために剪断にかけ;
    ii.前記単分散乳濁液を、安定剤の存在中で水性相中に混合して、二重乳濁液を形成し;
    iii.得られた前記二重乳濁液を剪断にかけて、単分散二重乳濁液を形成すること;
    からなる工程を含んでなる、前記方法。
  24. 更に前記分散された脂質相を固化するための冷却工程を含んでなる、請求項22及び23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 請求項22ないし24のいずれか1項に記載の方法によって調製された組成物の水性相の除去を含んでなる、少なくとも一つの活性成分を含んでなる単分散脂質粒子を調製するための方法。
  26. 前記水性相が、必要な場合凍結保護剤を含有する溶液中に組成物を希釈した後で、冷凍乾燥によって除去される、請求項25に記載の方法。
  27. 請求項1ないし21のいずれか1項に記載の組成物、又は請求項22ないし26のいずれか1項に記載の方法によって得ることができる単分散脂質粒子の、活性成分放出系の調製のための使用。
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