JP2002501123A - 気密炉で鉄基粉末を製造する方法 - Google Patents
気密炉で鉄基粉末を製造する方法Info
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Abstract
Description
の鉄粉または鋼粉を製造するための焼鈍方法に関するものである。
3887402号、同第4448746号および同第4209320号に開示さ
れている。
、低炭素鋼または低炭素合金鋼の溶融流を高圧水噴射または不活性ガス噴射でア
トマイジング(噴霧)して粉末になし、乾燥後に、粉末を窒素またはアルゴンな
どの不活性ガス中で加熱し、それによって、粉末の還元、脱炭および軟化を同時
的に行う。
鋼粉末を製造する方法に関する。この方法では、温度および圧力条件により決定
される或る処理期間中、少なくともH2およびH2Oガスを含む脱炭雰囲気中で粉
末を保持することによってアトマイズ粉末(噴霧法で得た粉末)の炭素量が、調
整される。出発粉末の酸素量は、焼鈍粉末の量と実質的に同じか、またはそれよ
りも若干少ない。
する方法を開示している。この特許は、酸素含有量と炭素含有量が共に低い粉末
を得るためには、ミルスケールをコークスで還元して得られる、いわゆる粗還元
鉄粉末を使用すべきであることを教示している。原料粉末が水アトマイズ粉末で
あれば、高炭素レベルが得られる。
PCT/SE/97/0129に開示されている。
酸素と0.01重量%未満の炭素を有する鋼粉末を製造するための代替方法に関
するものである。
供されること、および、本方法が、誘導加熱によって実行可能であるとは言え、
直接電気加熱または直接ガス加熱により加熱するのが好ましい在来のバッチ炉で
実施できることである。
ナジウム、ニオブ、ホウ素、ケイ素、モリブデンおよびタングステンから成る群
から選択される少なくとも1種の合金元素とから成り、炭素含有量が0.1〜0
.9重量%、好ましくは0.2〜0.7重量%であり、炭素に対する酸素の重量
比が約1〜3、好ましくは1〜1.5であり、最大0.5%の不純物を有する原
料粉末を水アトマイズする段階、 (b)実質的に不活性ガス雰囲気下で気密炉に粉末を装入し、炉を閉じる段階、 (c)炉内温度を800〜1350℃に昇温させる段階、 (d)COガス生成の増大を監視し、CO生成の有意な増大が観察された時に炉
内ガスを排気し、COガス生成の増大が少なくなった時に粉末を冷却する段階。
任意的に)、溶融工程で鉄と合金化されている合金元素とから成る。選択的合金
元素の他に、通常、原料粉末は、0.2%<C<0.5%および0.3%<合計
O(酸素)<1.0%の濃度範囲の不純物である炭素および酸素、微量の硫黄お
よび窒素を含む。可能な限り良好な粉末特性を得るためには、これらの不純物を
可及的に多く除去することが最も重要であり、これが、本発明の焼鈍工程の重要
な目的である。たとえ出発粉末が、実質的に極めて多量の炭素と酸素を含む鉄基
粉末であってよいとは言え、本発明方法は、Cr、Mn、V、Nb、B、Si、
Mo、Wなどの酸化し易い元素を含む粉末の還元に特に有用である。使用する原
料粉末は、水アトマイズ粉末であるのが好ましい。必要に応じて、出発粉末を予
備合金化する。
鉄の他に、クロム、モリブデン、銅、ニッケル、バナジウム、ニオブ、マンガン
およびケイ素から成る群から選択される元素を少なくとも1重量%と、0.1〜
0.9重量%(好ましくは、0.2〜0.7重量%)の炭素と0.5%以下の不
純物とを含み、炭素に対する酸素の重量比が約1〜4(好ましくは、1.5〜3
.5、最も好ましくは2〜3)である。
と、0.08重量%を超えるMnと、0.2重量%未満のOと、0.01重量%
未満のCを含み、残部が、鉄と、0.5%以下の量の不可避不純物である焼鈍さ
れた水アトマイズ鉄基粉末の製造に好適に適用される。
る酸素の比が適切であることが重要である。この比率が低過ぎる場合、必要量(
すなわち、適切な比率)が得られるまで原料粉末に黒鉛を加えてよい。
気を排出し、アルゴンまたは窒素などの不活性ガスをポンプで炉中に送り込む。
次いで、炉温を上昇させ、例えばIRプローブでCOの生成を監視する。有意な
CO生成の増大が記録されたら、炉中ガスを、例えば、103〜104Pa(0.
01〜0.5バール)、好ましくは5×103〜8×103Pa(0.05〜0.
08バール)の予設定圧まで排気する。必要に応じて、酸化を避けるために、加
熱工程で1〜5%のH2を加えてもよい。
時に特に重要である。
、この温度は950〜1200℃の範囲が好ましいが、実質的に純粋な鉄粉の処
理温度は850〜1000℃の範囲が好ましい。しかし、実質的に純粋な鉄粉は
、より高い温度(例えば、950〜1200℃)で処理することもできる。
還元が加速される。CO監視装置でCO生成の増大が停止したことが示されたら
、好ましくは、COガスを排気してアルゴンまたは窒素などの不活性ガスと置換
した後、粉末を冷却する。必要に応じて、冷却工程でも、酸化を避けるために1
〜5%のH2を加えてよい。
阻止する安定酸化物(例えば、酸化シリコン、酸化マンガンまたは酸化クロム)
などの不活性物質と混合し、または凝塊化してもよい。この不活性物質は、焼鈍
工程後に鉄基粉末から分離しなければならない。
量%のO(酸素)を含む水アトマイズ鉄粉4トンを、在来のバッチ炉内のトレイ
上に装填し、IRプローブ、圧力ゲージおよびポンプが炉に接続された。炉の排
気を行い、最大数ppmの酸素を含むアルゴンガスを充填した。温度を975℃
に上昇させると、CO生成の有意な増大を観察することができた。次いで、CO
生成の増大が終わるまで104Pa(0.1バール)に炉の排気を行なった。C O生成の増大の終了は、反応が完了し、全炭素が消費されたことを示す。次いで
、炉中ガスを排気し、粉末を冷却する前に不活性ガスにと置換した。
れた粉末は、C含有量が0.005重量%であり、O(酸素)含有量は0.10
重量%であった。ADは2.85g/cm3であり、GD(潤滑ダイ)は7.0 5g/cm3であった。
鈍の温度差は、それぞれ、図1、図2、図2aで見ることができる。
が行われることを示している。
Claims (9)
- 【請求項1】 0.25重量%未満の酸素と0.01重量%未満の炭素を有
する鉄基粉末を製造する方法であって、 (a) 実質的に、鉄と、選択元素である、クロム、マンガン、銅、ニッケル、
バナジウム、ニオブ、ホウ素、ケイ素、モリブデンおよびタングステンから成る
群から選択される少なくとも1種の合金元素とから成り、炭素含有量が0.1〜
0.9重量%、好ましくは0.2〜0.7重量%であり、炭素に対する酸素の重
量比が約1〜4、好ましくは1.5〜3.5、最も好ましくは2〜3であり、最
大0.5%の不純物を含む原料粉末を水アトマイジングする段階と、 (b) 実質的に不活性ガス雰囲気下で気密炉に粉末を装入して、炉を閉じる段
階と、 (c) 炉内温度を800〜1350℃に昇温させる段階と、 (d) COガス生成の増大を監視し、CO生成の有意な増大が観察された時に
炉内ガスを排気し、COガス生成の増大が少なくなった時に粉末を冷却する段階
とを含む鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項2】 直接電気加熱または直接ガス加熱により温度を上昇させるこ
とを特徴とする請求項1に記載された鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項3】 粉末を冷却する前に、不活性ガスを炉内に充填することを特
徴とする請求項1または請求項2に記載された鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項4】 圧力が低下し、水アトマイズ粉末中に酸素に対して過剰分子
量の炭素が存在する時に、段階(d)において、H2Oを添加することを特徴と する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された鉄基粉末の製造方法
。 - 【請求項5】 水アトマイジングされ、焼鈍された鉄基粉末が、2.5〜3
.5重量%のCrと、0.3〜0.7重量%のMoと、0.08重量%を超える
Mnと、0.25重量%未満のO(酸素)と、0.01重量%未満のC(炭素)
を含み、残部が鉄と不可避不純物であることを特徴とする請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載された鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項6】 粉末が、2.5〜3.5重量%のCrと、0.3〜0.7重
量%のMoと、0.09〜0.3重量%のMnと、0.10重量%未満のCuと
、0.15重量%未満のNiと、0.02重量%未満のPと、0.01重量%未
満のN(窒素)と、0.10重量%未満のVと、0.10重量%未満のSiと、
0.25重量%未満のO(酸素)と、0.01重量%未満のCを含み、残部が、
鉄と、0.5%以下の量の であることを特徴とする請求項5に記載された鉄基
粉末の製造方法。 - 【請求項7】 在来のバッチ炉で実行されることを特徴とする請求項1から
請求項6までのいずれか1項に記載された鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項8】 炉に装入する前に、前記粉末を不活性物質と混合または集塊
化し、焼鈍後に前記粉末から不活性物質を分離することを特徴とする請求項1か
ら請求項7までのいずれか1項に記載された鉄基粉末の製造方法。 - 【請求項9】 不活性物質が、酸化ケイ素、酸化マンガンおよび酸化クロム
などの安定酸化物を包含することを特徴とする請求項8に記載された鉄基粉末の
製造方法。
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