JP2002500886A - Il−18受容体 - Google Patents
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Abstract
Description
より詳しくは、本発明は、高親和性IL−18結合および活性を媒介し、更には
、IL−18に媒介される活性を阻害するIL−1Rrp1およびAcPL受容
体複合体に関する。
であるインターロイキン−1の生物学的作用を媒介する(Simsら,Scie
nce 241:585−589,1988;Curtisら,Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA 86:3045−3049,1989)。も
う一つのインターロイキン−1受容体(II型IL−1RまたはIL−1RII
と称される)はIL−1を結合するが、シグナル伝達を媒介しているとは考えら
れない(McMahanら,EMBO J.10:2821,1991;Sim
sら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6155−61
59,1993)。IL−1RIおよびIL−1RIIはそれぞれ、IL−1α
およびIL−1βを結合する。IL−1は、慢性関節リウマチおよび炎症性腸疾
患などの慢性炎症性疾患に関与している。IL−1が骨粗鬆症においてある役割
を果たしていることは益々明らかである。これら活性は全て、I型IL−1Rの
細胞質部分のシグナリング機能によって開始される。IL−1raは、I型IL
−1受容体に結合することによってIL−1の活性を阻害し、それによってIL
−1αおよびIL−1βへの接近を阻止するが、それ自体の生物学的応答を導く
ことはない。
ファミリーに属する。一つのこのようなタンパク質は、Greenfederら
(J.Biol.Chem.270:13757−13765,1995)に記
載のIL−1R補助タンパク質(IL−1R AcP)である。このタンパク質
だけではIL−1を結合できないが、IL−1RIとIL−1αおよびIL−1
βと一緒に複合体を形成する。IL−1RIと一緒に同時発現された場合、組換
え体IL−1R AcPは、IL−1βへのIL−1RIの結合親和性を増加さ
せる(Greenfederら,上記)。
タンパク質は、IL−1受容体関連タンパク質I(IL−1RrpI)である(
Parnetら,J.Biol.Chem 271:3967,1996および
Torigoeら,J.Biol.Chem 272:25737,1997を
参照されたい)。尚もう一つのこのようなタンパク質はAcPLである。
て活性化される同様の応答の多くを活性化することが知られている。例えば、I
L−18を用いて刺激された細胞は、NFκBを活性化し、既知の炎症メディエ
ーターを生じる。IL−18は、Th1細胞の成長および分化の刺激薬として作
用し、Th1細胞からのγインターフェロン生産の強力な誘導物質である。ヘル
パーT細胞のTh1細胞は、炎症反応を媒介することが知られている。IL−1
8は、NK細胞致死活性を増大させ、敗血症性ショック、肝臓破壊、炎症性腸疾
患および糖尿病に関与している。
細胞中でのIL−18シグナリングを媒介することが示された。しかしながら、
IL−18へのIL−1RrpI結合親和性は極めて低いので、1種類またはそ
れ以上の追加の受容体または受容体サブユニットはIL−18の結合およびシグ
ナリングに関与すると考えられる。
タンパク質を研究して、それらがIL−18を結合するか否か、そして結合する
ならば、それら受容体がシグナル伝達の媒介においてある役割を果たしているか
どうか確認することができる。更に、このような受容体の可溶性の形を用いて、
IL−18活性を阻害し、そしてIL−18シグナリングに起因する炎症性およ
び/または自己免疫疾患をいずれも改善することができる。IL−18に関して
可能性のある更に別の親和性変換サブユニットの存在も探求することができる。
ペプチドを提供する。より詳しくは、本発明は、AcPLポリペプチドまたはそ
のフラグメントおよびIL−1Rrp1ポリペプチドまたはそのフラグメントを
含むマルチマー受容体ポリペプチドを提供する。そのAcPLポリペプチドは、
任意の適当な手段によってIL−1Rrp1ポリペプチドに共有結合していてよ
いしまたは非共有結合していてよい。このような手段には、架橋試薬、ポリペプ
チドリンカーによる、およびジスルフィド結合によるまたはロイシンジッパーの
使用によるような結合が含まれる。本発明の一つの実施態様において、受容体は
、組換えDNA技術によって生産される融合タンパク質である。本発明のこのマ
ルチマー受容体は、IL−1Rrp1単独の場合より大きい親和性でIL−18
を結合する。IL−18によって媒介される障害は、このような障害に苦しむ患
者に治療的有効量の本発明の受容体を投与することによって治療することができ
る。
て刺激された細胞中においてNFκB活性を劇的に増大させるという知見に基づ
いている。IL−1Rrp1単独ではIL−18を弱くしか結合しないし、Ac
PLはIL−18を結合しないので、同時発現されたAcPLおよびIL−1R
rp1によるNFκB活性の増大は、これらポリペプチドがIL−18受容体複
合体のサブユニットであることを示している。本発明により、IL−18受容体
複合体と称される新規ポリペプチドを提供する。好都合には、IL−1Rrp1
およびAcPLまたはそれらのフラグメントを含むこのようなダイマーIL−1
8受容体複合体は、IL−18の前炎症作用を含めたIL−18活性を阻害する
のに有用であり、同一細胞中で同時発現されるタンパク質として、または受容体
サブユニットとしてのAcPLに結合したIL−1Rrp1としてIL−1Rr
p1およびAcPLを含むことができる。好ましくは、それらサブユニットは共
有結合によって結合している。それらサブユニットは、架橋試薬またはポリペプ
チドリンカーなどによる任意の適当な手段によって共有結合していてよい。
される融合タンパク質である。このような融合タンパク質は、IL−1Rrp1
:Fc融合タンパク質をコードしているDNAおよびAcPL:Fc融合タンパ
ク質をコードしているDNAを用いて細胞をトランスフェクションし、同一細胞
中でそれらダイマーを同時発現させることによって製造することができる。
を免疫グロブリン重鎖の定常領域に融合し、もう一方の受容体サブユニットを免
疫グロブリン軽鎖の定常領域に融合することによって製造することができる。例
えば、AcPLタンパク質は、ヒトIgG1のCH1−ヒンジ−CH2−CH3領 域に融合することができ、IL−1Rrp1タンパク質は、Igκ軽鎖のCκ領
域に融合させることができ、逆の場合も同じである。免疫グロブリン軽鎖融合タ
ンパク質および免疫グロブリン重鎖融合タンパク質をコードしているDNAを用
いてトランスフェクションされた細胞は、AcPL融合タンパク質およびIL−
1Rrp1融合タンパク質を含有する重鎖/軽鎖ヘテロダイマーを発現する。重
鎖間のジスルフィド結合により、それらヘテロダイマーは、マルチマー、主にテ
トラマーを与えるように更に結合する。好都合には、2個のホモダイマーの場合
、重鎖または軽鎖融合が発現され、このようなホモダイマーはヘテロダイマーか
ら容易に分離することができる。
チドをコードしている単離されたDNA、ヘテロマーポリペプチドをコードして
いるDNAを含有する発現ベクター、およびこのような発現ベクターを用いてト
ランスフェクションされた宿主細胞を包含する。可溶性の形のタンパク質を含め
た組換え体IL−18受容体の製造方法も開示する。新規ポリペプチドと免疫反
応性の抗体も、本明細書中において提供する。
ドサブユニットには、配列番号:2または配列番号:6に記載の少なくとも1個
のAcPLサブユニット、および配列番号:4または配列番号:8に記載の少な
くとも1個のIL−1Rrp1サブユニットが含まれる。これらポリペプチドを
コードしているDNAは、配列番号:1、配列番号:5、配列番号:3および配
列番号:7にそれぞれ示される。配列番号:1によってコードされるAcPLサ
ブユニットタンパク質には、14アミノ酸のシグナルペプチド(配列番号:2の
残基1−14)を含む356アミノ酸の細胞外ドメイン(配列番号:2のN末端
からC末端への残基1−356);25アミノ酸の膜貫通領域(残基357−3
81)および218アミノ酸の細胞質ドメイン(残基382−599)が含まれ
る。配列番号:5によってコードされるAcPLサブユニットタンパク質には、
14アミノ酸のシグナルペプチド(配列番号:6の残基1−14)を含む356
アミノ酸の細胞外ドメイン(配列番号:6の残基1−356);24アミノ酸の
膜貫通領域(残基357−380)およびアミノ酸残基381−614の細胞質
ドメインが含まれる。配列番号:3によってコードされるIL−1Rrp1サブ
ユニットタンパク質には、19アミノ酸のシグナルペプチド(配列番号:4の残
基1−19)を含む329アミノ酸の細胞外ドメイン(配列番号:4の残基1−
329);21アミノ酸の膜貫通領域(配列番号:4の残基330−350);
およびアミノ酸残基351−541の細胞質ドメインが含まれる。配列番号:7
によってコードされるIL−1Rrp1サブユニットタンパク質には、18アミ
ノ酸のシグナルペプチド(配列番号:8の残基1−18)を含む322アミノ酸
の細胞外ドメイン(配列番号:8の残基1−322);25アミノ酸の膜貫通領
域(配列番号:8の残基323−347);およびアミノ酸残基348−537
の細胞質ドメインが含まれる。更に、IL−1Rrp1は、米国特許第5,77
6,731号に記載されているし、AcPLは、本明細書中に援用される同時係
属出願S/N60/078,835号およびS/N60/072,301号に記
載されている。
の活性を有するヘテロマー複合体を一緒に形成するIL−1Rrp1およびAc
PLポリペプチドの可溶性フラグメントである。このようなポリペプチドには、
タンパク質の膜貫通領域および細胞質ドメインの全部または一部分を欠いたもの
が含まれる。したがって、例えば、本発明のヘテロマー受容体複合体には、配列
番号:2または配列番号:6の細胞外ドメインである少なくとも1個のサブユニ
ットおよび配列番号:4または配列番号:8の細胞外ドメインである少なくとも
1個のサブユニットが含まれうる。AcPLおよびIL−1Rrp1のこれら可
溶性細胞外ドメインは、それらのシグナルペプチドを含むことができるしまたは
除外することができる。したがって、もう一つの実施態様において、ヘテロマー
IL−18受容体には、配列番号:2または配列番号:6のアミノ酸残基1−3
56または残基15−356、および配列番号:4のアミノ酸残基1−329ま
たは残基20−329または配列番号:8のアミノ酸残基1−325または残基
19−322が含まれる。シグナル配列を含むことの妥当性は、融合タンパク中
のAcPLまたはIL−1Rrp1の位置および組換えDNA技術によって受容
体が生産される予定の宿主細胞のような因子に依る。好ましい実施態様において
、可溶性AcPLまたは可溶性IL−1Rrp1フラグメントの一方をコードし
ているDNA構築物を、免疫グロブリン重鎖の定常領域をコードしているDNA
に融合し、可溶性AcPLまたは可溶性IL−1Rrp1フラグメントのもう一
方をコードしているDNA構築物を、免疫グロブリン軽鎖の定常領域をコードし
ているDNAに融合する。
一緒に非共有結合によって複合体を形成したIL−1Rrp1または可溶性IL
−1Rrp1フラグメントを含んでいてよい。IL−1Rrp1のAcPLへの
非共有結合は、IL−18を結合する受容体の能力を妨げない任意の適当な手段
によって得ることができる。一つのアプローチにおいて、最初の化合物をIL−
1Rrp1に結合し、その最初の化合物に非共有結合するであろうもう一つの化
合物をAcPLに結合する。このような化合物の例は、ビオチンおよびアビジン
である。例えば、ビオチンとアビジンとの非共有結合相互作用によって受容体が
形成される。本発明の一つの実施態様において、IL−1Rrp1およびAcP
Lは組換え体ポリペプチドであり、それぞれ組換え体細胞から精製された後、互
いに非共有結合して受容体を形成する。宿主細胞は、二つの異なった発現ベクタ
ーを用いて形質転換することができるので、IL−1Rrp1およびAcPLは
両方とも、組換え体宿主細胞によって生産される。このような形質転換された宿
主細胞によって生産されるIL−1Rrp1およびAcPLは、非共有結合相互
作用によって複合体を形成するように結合することができる。このような形質転
換された細胞が、膜に結合した形のタンパク質を発現する場合、このような細胞
は、競合検定を含めた種々の検定で有用である。
IL−1Rrp1およびAcPLの組合せを用いてトランスフェクションされた
細胞からの上澄みによるIL−18の結合を比較する。IL−1Rrp1および
AcPLを同時発現する細胞からの上澄みは、高レベルのIL−18結合を示し
;IL−1Rrp1だけを発現する細胞からの上澄みは、低レベルのIL−18
結合を示し;そしてAcPLだけを用いてトランスフェクションされた細胞から
の上澄みは、IL−18を結合しない。実施例2に記載のNFκB誘導検定は、
IL−1Rrp1単独でトランスフェクションされた細胞およびAcPL単独で
トランスフェクションされた細胞が、IL−18刺激に応答しないことを示して
いる。しかしながら、IL−1Rrp1およびAcPL両方を用いて同時トラン
スフェクションされ且つIL−18を用いて刺激された細胞は、NFκB誘導を
大きく増大させた。
活性を有する天然のタンパク質の変異体及び短縮型(truncated fo
rm)を含む。天然の配列の1つ又は複数のアミノ酸の付加、置換又は削除によ
って産生される変異体は、後ほどより詳細に論ずる。
は、いくつかの用途に好適である。本発明の文脈中で用いられる“可溶性IL−
1Rrp1”とは、天然のIL−1Rrp1ポリペプチドの細胞外領域の全部ま
たは一部分とアミノ酸配列がほぼ同様であり、しかも細胞膜上にポリペプチドを
保持させると考えられる膜貫通領域を欠いているために、発現時に分泌されるポ
リペプチドを意味する。適当な可溶性IL−1Rrp1ポリペプチドは、所望の
生物学的活性を保持する。可溶性IL−1Rrp1は、その可溶性IL−1Rr
p1が分泌されうるという条件ならば、膜貫通領域の一部分または細胞質ドメイ
ンの一部分または他の配列も含んでいてよい。
様であり、しかも発現時に分泌されるが、所望の生物学的活性を保持しているタ
ンパク質を意味する。可溶性AcPLは、そのポリペプチドが分泌されるのであ
れば、膜貫通領域、細胞質ドメイン、または他の配列の一部分を含んでいてよい
。
ドには、細胞外ドメイン全体が含まれる。分泌されるためには、それら可溶性ポ
リペプチドは、天然のシグナルペプチドまたは異種シグナルペプチドを含む。し
たがって、可溶性IL−1Rrp1ポリペプチドの例は、配列番号:4のアミノ
酸1−329(ヒトIL−1Rrp1)および配列番号:8のアミノ酸1−32
2(ネズミIL−1Rrp1)を含む。可溶性AcPLポリペプチドの例は、配
列番号:2のアミノ酸1−356(ヒトAcPL)および配列番号:6のアミノ
酸1−356(ネズミAcPL)を含む。
外ドメインおよびFc領域ポリペプチドに融合したAcPLの細胞外ドメインを
含む可溶性融合タンパク質を実施例1に記載する。
るそのままの細胞を、例えば遠心分離によって培地から分離し、所望のタンパク
質の存在についてその培地(上澄み)を検定することによって確認する(そして
、その非可溶性膜結合対応物と識別する)ことができる。その培地は、以下の実
施例に記載されたのと同様または同一である手順を用いて検定することができる
。培地中のAcPLまたはIL−1Rrp1の存在は、そのタンパク質が細胞か
ら分泌されたこと、したがって、可溶性の形の所望のタンパク質であることを示
している。可溶性AcPLおよび可溶性IL−1Rrp1は、これらタンパク質
の天然に存在する形であってよい。或いは、AcPLおよびIL−1Rrp1タ
ンパク質の可溶性フラグメントは、以下に記載のように、組換えDNA技術によ
って製造することができるしまたはそれ以外の場合は単離することができる。
都合である。組換え体宿主細胞からのタンパク質の精製は、可溶性タンパク質が
それら細胞から分泌されるので容易になる。更に、可溶性IL−1Rrp1およ
びAcPLタンパク質を含む本発明の受容体は、概して、静脈内投与に一層適し
ている。
ナルペプチドについての前述の考察に関して、当業者は、タンパク質のこのよう
な領域の上記境界がおおよそのものであることを認識するであろう。例えば、シ
グナルペプチドの切断部位を予測する計算機プログラムが利用可能であるが、予
測される部位以外の部位で切断が起こることがありうる。更に、タンパク質標品
は、2ヶ所以上の部位でのシグナルペプチドの切断のために、異なったN末端ア
ミノ酸を有するタンパク質分子の混合物を含むことがありうるということが確認
されている。したがって、細胞外ドメインを含む可溶性IL−1Rrp1および
AcPLポリペプチドには、細胞外ドメインのC末端として上で確認されるもの
とは異なることがありうるC末端アミノ酸を有するものが含まれる。更に、用い
られる特定の発現系によって異なることがありうる翻訳後プロセシングは、異な
ったN末端を有するタンパク質を生じるかもしれない。所望の生物学的活性を保
持しているこのような変異体は、本明細書中で用いられる“IL−1Rrp1ポ
リペプチド” および“AcPLポリペプチド”という用語によって包含される 。
多数の慣用的な技術のいずれによっても製造することができる。組換え体タンパ
ク質の場合、所望のフラグメントをコードしているDNAフラグメントは、発現
ベクター中にサブクローン化することができる。或いは、所望のDNA配列は、
既知の技術を用いて化学的に合成することができる。DNAフラグメントは、完
全長さのクローン化されたDNA配列の制限エンドヌクレアーゼ消化によって製
造され、そしてアガロースゲル上の電気泳動によって単離することができる。1
ヶ所または複数の制限エンドヌクレアーゼ切断部位を含有するリンカーは、所望
のDNAフラグメントを発現ベクター中に挿入するのに用いることができるし、
またはそこに天然に存在する切断部位でそのフラグメントを消化することができ
る。DNAフラグメントのN−またはC末端を所望の地点まで再構築するオリゴ
ヌクレオチドを合成することができる。そのオリゴヌクレオチドは、所望のコー
ディング配列の上流に制限エンドヌクレアーゼ切断部位を含有し且つそのコーデ
ィング配列のN末端に開始コドン(ATG)を置くことができる。
コードしているDNA配列を単離することもできる。そのフラグメントの所望の
末端を含むオリゴヌクレオチドプライマーは、このようなポリメラーゼ連鎖反応
において用いられる。いずれの適当なPCR手順も用いてよい。一つのこのよう
な手順は、Saikiら,Science 239:487(1988)に記載
されている。もう一つは、Recombinant DNA Methodol
ogy,Wuら監修,Academic Press Inc.,サン・ディエ
ゴ(1989),189−196頁に記載されている。概して、PCR反応は、
適当な緩衝化溶液中において、5’および3’オリゴヌクレオチドプライマーを
鋳型DNA(この場合、IL−1Rrp1またはAcPL DNA)および4種
類のデオキシヌクレオチド三リン酸それぞれと結合することを行う。その溶液を
加熱し(例えば、95℃−100℃)、二本鎖DNA鋳型を変性させた後、DN
Aポリメラーゼ酵素を加える前に冷却する。所望のDNAフラグメントを増幅さ
せるために、多数の反応サイクルを行う。
1ポリペプチドに結合する。共有結合は、非共有結合とは反対に、概して共有結
合によって与えられる増大した安定性を考えると、いくつかの用途に、例えば、
in vivo 使用に好適である。本発明の受容体を構築する場合、共有結合は、架橋
試薬、ペプチドリンカーまたは任意の他の適当な技法によって得ることができる
。
いる。ヘテロ二官能性およびホモ二官能性リンカーは、この目的のために、例え
ば、Pierce Chemical Company,ロックフォード,イリ
ノイ州から入手可能である。このようなリンカーは、アミノ酸側鎖上のいくつか
の官能基と反応するであろう2種類の官能基(例えば、エステルおよび/または
マレイミド)を含有するので、一つのポリペプチドをもう一つに結合する。
LおよびIL−1Rrp1ドメインを、それぞれのドメインが適当に折りたたま
れ、所望の生物学的活性に必要な二次および三次構造を確実にする充分な距離ま
で隔てる。そのリンカーは、AcPLおよびIL−1Rrp1の細胞外ドメイン
に適当な空間的配向をとらせて、IL−18の結合部位も形成させるはずである
。
いることができる。適当なペプチドリンカーの中には、本明細書中に援用される
米国特許第4,751,180号および第4,935,233号に記載されたも
のがある。ペプチドリンカーは、一つのポリペプチドをもう一つのポリペプチド
に結合させるのに用いられる慣用法のいずれによっても結合させることができる
。上記のPierce Chemical Companyから入手可能な架橋
試薬は、用いることができるものに含まれる。このような試薬と反応性の側鎖を
有するアミノ酸は、ペプチドリンカー中に、例えばその末端に含まれていてよい
。好ましくは、ペプチドリンカーによってIL−1Rrp1に結合したAcPL
を含む融合タンパク質は、組換えDNA技術によって製造される。
グロブリンに由来するポリペプチドによって結合させる。抗体由来ポリペプチド
のいろいろな部分(Fcドメインを含めた)に融合した異種ポリペプチドを含む
融合タンパク質の製造は、例えば、Ashkenaziら(PNAS USA
88:10535,1991)およびByrnら(Nature 344:67
7,1990)によって記載されている。一つの例として、抗体のFc領域に由
来するポリペプチドは、IL−1Rrp1のC末端に結合することができる。別
のFcポリペプチドをAcPLのC末端に結合する。ジスルフィド結合は、それ
ら二つのFcポリペプチド間に(例えば、鎖間ジスルフィド結合が、通常は抗体
分子中に存在している、いわゆるヒンジ領域中に)形成して、IL−1Rrp1
/Fc融合タンパク質に結合したAcPL/Fc融合タンパク質を含むヘテロダ
イマーが生じる。好都合には、二つの異なった発現ベクター、すなわち、可溶性
IL−1Rrp1/Fcをコードしている一つおよび可溶性AcPL/Fcをコ
ードしているもう一つを用いて宿主細胞を同時トランスフェクションする。その
ヘテロダイマーは、細胞内にまたは分泌中に形成すると考えられる。
突然変異タンパク質の形、更には、ダイマー化を促進するヒンジ領域を含有して
切断されたFcポリペプチドが含まれる。ヒトIgG1抗体のFc領域に由来す
る単鎖ポリペプチドをコードしているcDNAは、pBluescript S
K(登録商標)クローニングベクター(Stratagene Cloning
Systems,ラホヤ,CA)中にクローン化されて、hIgG1Fcと称
する組換え体ベクターを生じることができる。独特のBgIII部位は、挿入さ
れたFcをコードしている配列の5’末端付近に位置している。SpeI部位は
、停止コドンのすぐ下流である。cDNAによってコードされているFcポリペ
プチドは、N末端ヒンジ領域から天然のC末端まで伸長している、すなわち、完
全長さ抗体Fc領域である。このFcポリペプチドの一つの適当な突然変異タン
パク質は、本明細書中に援用される米国特許出願第08/097,827号に記
載されている。その突然変異タンパク質は、Fc受容体に関して減少した親和性
を示す。
ドまたは2個のAcPL/Fcポリペプチドを含むホモダイマーも、本明細書中
に開示されたトランスフェクションされた宿主細胞のいくつかによって生産され
る。それらホモダイマーは、寸法の違いによって(例えば、ゲル電気泳動によっ
て)互いにおよびヘテロダイマーから分離することができる。ヘテロダイマーも
、逐次イムノアフィニティークロマトグラフィー(以下に記載される)によって
精製することができる。
グメント)および抗体重鎖の定常領域(またはそのフラグメント)の融合タンパ
ク質が含まれる。重鎖の定常領域には、軽鎖と結合するCH1、ヒンジ領域、お よび重鎖分子のダイマー化に関与するCH2およびCH3ドメインを含めたその定
常領域ドメインの4種類全部またはそれらドメインの一部分が含まれうる。前述
の融合タンパク質の範囲内にあるのは、重鎖/軽鎖ダイマーをそれぞれの重鎖領
域間のジスルフィド結合によって結合する二つのダイマーによって形成されるテ
トラマーがある。
のポリペプチドは、本発明の実施に適している。したがって、IgM、IgD、
IgG、IgAおよびIgEを含めた免疫グロブリンダイマーまたはテトラマー
のいずれの種類も、本発明のヘテロマー分子の基準でありうる。
の重鎖および多数の軽鎖の分子間の結合によって製造することができる。例えば
、ヒトIgG1の定常領域は、ヒト軽鎖κの定常領域(Cκと称される)と結合
するであろう。hIgG1定常領域のアミノ酸配列は報告されている(Elli
son,JW,Berson,BJおよびHood,LE 1982)。ヒト免
疫グロブリンCγ1遺伝子のヌクレオチド配列は報告されている(Nuc.Ac
ids Res.10:4071およびWalls,MA,Hsiao,KCお
よびHarris,LJ 1993)。ヒト定常領域を含むPCR増幅免疫グロ
ブリン可変ドメインの発現のためのベクターは開示されている(Nuc.Aci
ds Res.21:2921)。ヒト軽鎖cκの配列も報告されている(Sh
uford,W,Raff,HV,Finley,JW,Esselstyn,
JおよびHarris,LJ.1991)。IgGオリゴマー化への軽鎖V領域
重複の作用および in vivo 効力。Science 252:724およびSt einberger,P,Kraft,DおよびValenta,R(1996
)。アレルギー患者からの組合せIgEライブラリーの構築。主要チモシー草花
粉アレルゲンに関して特異性を有するヒトIgE Fabの単離および特性決定
。Ph1 p5.J.Biol.Chem.,271:10972)。
R1はAcPLまたはAcPLフラグメントであり;R2はIL−1Rrp1また
はIL−1Rrp1フラグメントであり;:は重鎖および軽鎖の抗体領域間の結
合であり、そして/は重鎖および重鎖の抗体領域間の結合である) によって示される融合タンパク質である。ダイマーの場合、得られた融合ポリペ
プチドは、重鎖/軽鎖によって結合した二つの受容体サブユニットを含む。テト
ラマーの場合、その融合タンパク質は、4個の受容体サブユニットを含み、構造
が抗体に似ていて、IL−18結合部位を二価で示す。
ポリペプチドをコードしているcDNA(CH1−H−CH2−CH3)を、pD C409発現ベクター中にクローン化して、hIgG1と称される組換え体ベク
ターを生じることができる。独特のBgIII部位は、挿入された重鎖をコード
している配列の5’末端付近に位置している。NotI部位は、停止コドンのす
ぐ下流である。cDNAによってコードされている重鎖ポリペプチドは、CH1 領域のN末端から天然のC末端まで伸長している。抗体軽鎖を得るためには、ヒ
トκ鎖定常領域に由来する単鎖ポリペプチドをコードしているcDNAをpDC
409発現ベクター中にクローン化して、hIgκと称される組換え体ベクター
を生じることができる。この配列は、5’末端で独特のBgIII部位までおよ
び3’末端で独特のNotI部位まで隣接している。このような抗体ポリペプチ
ドを包含する本発明の実施態様には、抗体軽鎖(またはそのフラグメント)の定
常領域の上流にAcPL(またはそのフラグメント)を含む第一融合ポリペプチ
ドおよび抗体重鎖(または重鎖フラグメント)の定常領域の上流にIL−1Rr
p1を含む第二融合ポリペプチドが含まれ、そのN末端は、少なくともCH1領 域によって伸長している。AcPL軽鎖融合ポリペプチドとIL−1Rrp1−
重鎖融合ポリペプチドとの間に1個または複数のジスルフィド結合が形成され、
したがって、本発明の受容体が生じる。更に代わるものとして、IL−1Rrp
1−抗体軽鎖融合ポリペプチドを製造し、そしてAcPL−抗体重鎖融合ポリペ
プチドを含む融合ポリペプチドと結合させる(にジスルフィド結合させる)。前
述のジスルフィド結合した分子の二つを結合する場合、追加のジスルフィド結合
がそれら二つの抗体領域間に形成される。4個の融合ポリペプチドを含む得られ
た本発明の受容体は、構造が抗体に似ていて、IL−18結合部位を二価で示す
。
た後、互いに結合させることができる。或いは、組換えDNA技術を用いて、本
発明の受容体を製造することができる。AcPLおよびIL−1Rrp1ポリペ
プチドは、別々に製造され、そして引き続き共有結合させるために、形質転換さ
れた宿主細胞から精製することができる。本発明の一つの実施態様において、宿
主細胞は、AcPLおよびIL−1Rrp1を別々のポリペプチドとしてコード
する異種DNAを用いて形質転換/トランスフェクションされる。それら二つの
ポリペプチドは、二つの遺伝子それぞれの開始および停止コドンを含む同じ発現
ベクターによってコードされていてよいし、または組換え体細胞は、二つの別々
の発現ベクターを用いて同時トランスフェクションされてよい。もう一つの実施
態様において、受容体は、組換え体細胞中において融合タンパク質として生産さ
れる。
p1またはIL−1Rrp1フラグメントであり;そしてLはペプチドリンカー
である) を有する組換え体融合タンパク質である。
れがIL−1Rrp1のN末端部分に融合している構築物、およびIL−1Rr
p1のC末端部分がリンカーに融合し、それがAcPLのN末端部分に融合して
いる構築物も含まれる。AcPLは、AcPLおよびIL−1Rrp1の所望の
生物学的活性を保持している単一タンパク質を生じるような方法で、IL−1R
rp1に共有結合している。融合タンパク質の成分を、それらが存在する順に挙
げる(すなわち、N末端ポリペプチドを最初に挙げ、続いてリンカー、そして次
に、C末端ポリペプチド)。
AcPLおよびIL−1Rrp1をコードしている別々のDNAフラグメントを
適当な発現ベクター中に挿入するように構築される。AcPLをコードしている
DNAフラグメントの3’末端は、mRNAを単一の生物学的に活性な融合タン
パク質に翻訳させる段階のそれら配列の読み枠を用いて、IL−1Rrp1をコ
ードしているDNAフラグメントの5’末端に(リンカーによって)連結される
。或いは、IL−1Rrp1をコードしているDNAフラグメントの3’末端は
、mRNAを単一の生物学的に活性な融合タンパク質に翻訳させる段階のそれら
配列の読み枠を用いて、AcPLをコードしているDNAフラグメントの5’末
端に(リンカーによって)連結される。N末端シグナル配列をコードしているD
NA配列は、N末端ポリペプチドをコードしているDNA配列上で保持されうる
が、次の(C末端)DNA配列まで通読するのを妨げると考えられる停止コドン
は排除される。逆に、翻訳を終結させるのに必要な停止コドンは、次のDNA配
列上で保持されている。シグナル配列をコードしているDNAは、好ましくは、
C末端ポリペプチドをコードしているDNA配列から除去される。
用的な技法を用いて、AcPLおよびIL−1Rrp1をコードしているDNA
配列の間におよびそれらと同様の読み枠中に挿入することができる。例えば、リ
ンカーをコードしていて且つ適当な制限エンドヌクレアーゼ切断部位を含有する
化学合成オリゴヌクレオチドは、AcPLおよびIL−1Rrp1をコードして
いる配列の間に連結することができる。
ちらかの3’末端(停止コドンを含まない)に相補的な配列、続いてリンカーを
コードしている配列、その後に、AcPLおよびIL−1Rrp1のもう一方の
5’末端に相補的な配列を含有しうる。次に、オリゴヌクレオチドに支配される
突然変異誘発を用いて、そのリンカーをコードしている配列を、AcPLおよび
IL−1Rrp1の直接融合を含有するベクター中に挿入する。
合タンパク質をコードしている単離されたDNA配列を提供する。本明細書中に
開示されたAcPLポリペプチドをコードしているDNAも提供するが、それは
、免疫グロブリン由来ポリペプチドに融合したAcPLポリペプチドをコードし
ているDNAである。本発明によって包含されるAcPLをコードしているDN
Aには、例えば、cDNA、化学合成DNA、PCRによって単離されたDNA
、ゲノムDNAおよびそれらの組合せが含まれる。
発現ベクターである。“発現ベクター”とは、所望のタンパク質をコードするD
NAであって、しかも(1)遺伝子発現において調節の役割を有する1種類また
は複数の遺伝因子、例えば、以下の(2)に機能的に結合したプロモーター、オ
ペレーターまたはエンハンサー、(2)mRNAに転写され且つタンパク質に翻
訳される所望のタンパク質をコードしているDNA配列、および(3)適当な転
写および翻訳の開始および終結配列の集合を含む転写単位を含むDNAを発現さ
せるのに用いられる複製可能なDNA構築物を意味する。プロモーターおよび他
の調節因子の選択は、概して、予定の宿主細胞によって変化する。
、哺乳動物、微生物、ウイルスまたは昆虫の遺伝子に由来する。通常は、複製起
点、および形質転換細胞の認識を容易にする選択遺伝子によって与えられる、宿
主中で複製する能力は、追加的に包含されうる。レトロウイルスに由来するベク
ターも用いることができる。
る。例えば、シグナルペプチド(分泌リーダー)をコードしているDNAは、宿
主細胞膜によって分泌される前駆物質としてポリペプチドが発現される場合、そ
のポリペプチドのDNAに機能的に結合され;プロモーターは、コーディング配
列の転写を制御している場合、当該コーディング配列に機能的に結合され;そし
てリボソーム結合部位は、翻訳を可能にするようにコーディング配列が配置され
ている場合、それに機能的に結合される。概して、“機能的に結合される”とは
、隣接している、分泌リーダーの場合、隣接しているおよび読み枠中を意味する
。
質転換またはトランスフェクションされている細胞である。本発明の文脈中の異
種DNAは、本発明のタンパク質をコードしている配列を含む。宿主細胞は、そ
の異種DNAをクローン化するまたは増幅する目的で形質転換されてよいし、ま
たはタンパク質の生産のために発現ベクターを用いて形質転換されてよい。適当
な宿主細胞には、原核生物、酵母または高等真核生物の細胞が含まれる。細菌、
真菌、酵母および哺乳動物の細胞宿主と一緒に用いるのに適当なクローニングベ
クターおよび発現ベクターは、Pouwelsら(Cloning Vecto
rs:A Laboratory Manual,エルセビア,ニューヨーク,
1985)に記載されており、その関連性のある開示は本明細書中に援用される
。
coli)またはバチルス属が含まれる。原核生物発現ベクターは、概して、1
種類またはそれ以上の表現型選択性マーカー、例えば、抗生物質耐性を与えるま
たは独立栄養要求を与えるタンパク質をコードしている遺伝子、および宿主内で
確実に増幅させるための宿主によって認識される複製起点を含む。形質転換に適
した原核生物宿主の例には、大腸菌、枯草菌(Bacillus subtil
is)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、
並びにシュードモナス属(Pseudomonas)、ストレプトミセス属(S
treptomyces)およびブドウ球菌属(Staphylococcus
)の属内の様々な種が含まれるが、選択の問題として、他のものを用いてもよい
。
(ATCC37017)の遺伝因子を含む商業的に入手可能なプラスミドに由来
する選択性マーカーおよび細菌複製起点を含むことができる。このような市販の
ベクターには、例えば、pKK223−3(Pharmacia Fine C
hemicals,ウプサラ,スウェーデン)およびpGEM1(Promeg
a Biotec,マディソン,WI,USA)が含まれる。これらpBR32
2“主鎖”部分を、適当なプロモーターおよび発現される構造配列と結合する。
大腸菌は、典型的には、大腸菌種に由来するプラスミドであるpBR322の誘
導体を用いて形質転換される(Bolivarら,Gene 2:95,197
7)。pBR322は、アンピシリンおよびテトラサイクリン耐性の遺伝子を含
有し、これが、形質転換された細胞を識別するための簡単な手段を提供する。
β−ラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)およびラクトースプロモーター系(Cha
ngら,Nature 275:615,1978;およびGoeddelら,
Nature 281:544,1979)、トリプトファン(trp)プロモ
ーター系(Goeddelら,Nucl.Acids Res.8:4057,
1980;およびEPA 36,776)およびtacプロモーター(Mani
atis,Molecular Cloning:A Laboratory
Manual,Cold Spring Harbor Laboratory
,412頁,1982)が含まれる。特に有用な細菌発現系は、ファージλPL プロモーターおよびcI857ts熱誘導性リプレッサーを用いる。λPLプロ モーターの誘導体を組み込む、American Type Culture
Collectionから入手可能なプラスミドベクターには、大腸菌株JMB
9に内在するプラスミドpHUB2(ATCC37092)および大腸菌株RR
1に内在するpPLc28(ATCC53082)が含まれる。
(S.cerevisiae)のようなサッカロミセス属種(Saccharo
myces)から発現させてもよい。ピチア属(Pichia)またはクルイベ
ロミセス属(Kluyveromyces)のような他の属の酵母を用いてもよ
い。酵母ベクターは、概して、2μm酵母プラスミドからの複製起点または自律
複製配列(ARS)、プロモーター、受容体融合タンパクをコードしているDN
A、ポリアデニル化および転写終結のための配列、および選択遺伝子を含有する
であろう。好ましくは、酵母ベクターは、例えば、酵母および大腸菌両方の形質
転換を可能にする複製起点および選択性マーカー、大腸菌のアンピシリン耐性遺
伝子、およびトリプトファン中で成長する能力を欠いた酵母の突然変異菌株に関
する選択マーカーを与えるビール酵母菌trp1遺伝子、および構造配列下流の
転写を誘導する高発現された酵母遺伝子に由来するプロモーターを含むであろう
。次に、酵母宿主細胞ゲノム中のtrp1損傷の存在は、トリプトファンの不存
在下の成長によって形質転換を検出するのに有効な環境を与える。
ホグリセリン酸キナーゼ(Hitzemanら,J.Biol.Chem.25
5:2073,1980)、またはエノラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン
酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホ
フルクトキナーゼ、グルコース−6−リン酸イソメラーゼ、3−ホスホグリセリ
ン酸ムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ホスホグ
ルコースイソメラーゼおよびグルコキナーゼのような他の解糖酵素(Hessら
,J.Adv.Enzyme Reg.7:149,1968;およびHoll
andら,Biochem.17:49000,1978)のプロモーターが含
まれる。酵母発現に用いるのに適したベクターおよびプロモーターは、R.Hi
tzemanら,EPA73,657号に更に記載されている。
らのDNA配列(Ampr遺伝子および複製起点)、およびグルコース抑制性A DH2プロモーターおよびα因子分泌リーダーを含めた酵母DNA配列を用いて
組み立てることができる。そのADH2プロモーターは、Russellら(J
.Biol.Chem.258:2674,1982)およびBeierら(N
ature 300:724,1982)によって記載されている。酵母α因子
リーダーは、異種タンパクの分泌を支配し、発現されるプロモーターと構造遺伝
子との間に挿入されうる。例えば、Kurjanら,Cell 30:922,
1982;およびBitterら,Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA 81:5330,1984を参照されたい。リーダー配列は、その3’末
端付近に1ヶ所またはそれ以上の有用な制限部位を含有するように修飾されて、
そのリーダー配列の異種遺伝子への融合を容易にすることができる。
、Hinnenら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1
929,(1978)に記載されており、0.67%酵母窒素基剤、0.5%カ
ザミノ酸、2%グルコース、10μg/mlアデニンおよび20μg/mlウラ
シルからなる選択培地中でTrp+形質転換細胞について選択することである。
0μg/mlアデニンおよび80μg/mlウラシルを補足した1%酵母エキス
、2%ペプトンおよび1%グルコースからなる富裕培地中において発現のために
成長させることができる。ADH2プロモーターの抑制解除は、培地グルコース
の消耗で起こる。粗製酵母上澄みを濾過によって集め、更に精製する前に4℃で
保持する。
せることができる。昆虫細胞中における異種タンパクの生産のためのバキュロウ
イルス系は、LuckowおよびSummers,Bio/Technolog
y 6:47(1988)によって概説されている。適当な哺乳動物宿主細胞系
の例には、L細胞、C127、3T3、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)
、ヒーラおよびBHK細胞系が含まれる。更に別の適当な哺乳動物宿主細胞には
、両方ともサル腎に由来するCV−1細胞(ATCC CCL70)およびCO
S−7細胞(ATCC CRL1651;Gluzman,Cell 23:1
75,1981によって記載されている)が含まれる。もう一つのサル腎細胞系
であるCV−1/EBNA(ATCC CRL10478)は、エプスタイン・
バールウイルス核抗原−1(EBNA−1)をコードしている遺伝子およびCM
V調節配列を含有するベクターを用いたCV−1細胞系のトランスフェクション
によって誘導された(McMahanら,EMBO J.10:2821,19
91)。EBNA−1遺伝子は、EBV複製起点を含有するHAV−EOまたは
pDC406のような発現ベクターのエピソーム複製を可能にする。
モーターおよびエンハンサー、および他の5’または3’フランキング非転写配
列などの非転写因子、および必要なリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、
スプライスドナーおよび受容体部位などの5’または3’非翻訳配列、および転
写終結配列を含んでいてよい。脊椎動物細胞を形質転換する場合に用いられる発
現ベクター中の転写および翻訳調節配列は、ウイルス源によって提供されうる。
例えば、一般的に用いられるプロモーターおよびエンハンサーは、ポリオーマ、
アデノウイルス2、シミアンウイルス40(SV40)およびヒトサイトメガロ
ウイルスに由来する。SV40ウイルスゲノムに由来するDNA配列、例えば、
SV40複製起点、初期および後期プロモーター、エンハンサー、スプライスお
よびポリアデニル化部位は、異種DNA配列の発現に必要な他の遺伝因子を提供
するのに用いることができる。初期および後期プロモーターは、両方とも、SV
40ウイルス複製起点も含有するフラグメントとしてウイルスから容易に得られ
るので、特に有用である(Fiersら,Nature 27:113,197
8)。より小さいまたはより大きいSV40フラグメントも、HindIII部
位からBglI部位の方へ伸長した、ウイルス複製起点に位置する約250bp
配列が含まれるならば用いることができる。
iol.3:280,1983)によって開示されたように構築することができ
る。C127ネズミ乳房上皮細胞中での哺乳動物受容体cDNAの安定した高レ
ベル発現に有用な一つの系は、実質的には、Cosmanら(Mol.Immu
nol.23:935,1986)によって記載のように構築することができる
。レトロウイルスに由来するベクターを用いてもよい。
まれる場合、発現ベクターは、シグナルまたはリーダーペプチドをコードしてい
るDNAを含んでいてよい。天然のシグナル配列の代わりに、米国特許第4,9
65,195号に記載のインターロイキン−7(IL−7)のシグナル配列;C
osmanら,Nature 312:768(1984)に記載のインターロ
イキン−2受容体のシグナル配列;EP367,566号に記載のインターロイ
キン−4シグナルペプチド;米国特許第4,968,607号に記載のI型イン
ターロイキン−1受容体シグナルペプチド;およびEP460,846号に記載
のII型インターロイキン−1受容体シグナルペプチドなどの異種シグナル配列
を加えることができる。
ク質をコードするDNA配列を含む発現ベクターを用いて形質転換された宿主細
胞を、発現を促進する条件下で培養することを含む方法を提供する。次に、所望
のタンパク質を培地または細胞抽出物から精製する。所望のタンパク質は、例え
ば、AcPL、IL−1Rrp1またはそのヘテロダイマー受容体であってよい
。細胞不含翻訳系も、本発明の新規DNAに由来するRNAを用いて所望のタン
パク質を製造するのに用いることができると考えられる。
澄みを、最初に、商業的に入手可能なタンパク質濃縮フィルター、例えば、Am
iconまたはMillipore Pellicon限外濾過装置を用いて濃
縮することができる。濃縮工程後、その濃厚物を適当な精製マトリックスに適用
することができる。例えば、適当なアフィニティーマトリックスは、IL−18
を含むことができる。IL−18アフィニティーマトリックスは、臭化シアンで
活性化されたセファロース(Pharmacia)またはHydrazide
Affigel(Biorad)に、製造者の推奨規格にしたがって、組換え体
ヒトIL−18をカップリングさせることによって製造することができる。適当
な支持体に結合した抗体を用いる逐次的免疫精製が好適である。AcPLに特異
的な抗体に結合したタンパク質を回収し、不溶性支持体上のIL−1Rrp1に
特異的な抗体と接触させる。このように、両抗体と免疫反応性のタンパク質を識
別し且つ単離することができる。
を有するマトリックスまたは基質を用いることができる。それらマトリックスは
、アクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロース、またはタンパク質
精製に一般的に用いられる他の種類でありうる。或いは、陽イオン交換工程を用
いることができる。適当な陽イオン交換体には、スルホプロピル基またはカルボ
キシメチル基を含む種々の不溶性マトリックスが含まれる。スルホプロピル基が
好適である。逆相高性能液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)工程を、疎
水性RP−HPLC培地、例えば、メチル側基または他の脂肪族側基を有するシ
リカゲルを用いて1回またはそれ以上行って、融合タンパク質を更に精製するこ
とができる。
均一な組換え体タンパク質を提供することができる。組換え体細胞培養物は、タ
ンパク質それぞれの由来の種において、例えば、いくつかの細胞種類の表面上で
実際に見出されるような、通常はIL−1Rrp1またはAcPLと結合しうる
タンパク質を混入したものを含まない融合タンパク質の製造を可能にする。
きるものの中にある。ホモダイマー(IL−1Rrp1−リンカー−IL−1R
rp1およびAcPL−リンカー−AcPL)を生じることができる結合手順を
用いる場合、このようなホモダイマーからヘテロダイマーを分離する精製手順を
用いる。このような手順の一例は、上で考察されたような逐次的免疫精製である
。一つの実施態様において、AcPL(組換え体または非組換え体)を、SDS
−PAGEによって他の(混入した)タンパク質に該当するバンドが検出されな
いように精製する。
からの抽出後、1回またはそれ以上の濃縮、塩析、水性イオン交換またはサイズ
排除クロマトグラフィーの工程によって単離される。最後に、高性能液体クロマ
トグラフィー(HPLC)を、最終精製工程に用いることができる。組換え体融
合タンパク質の発現において用いられる微生物細胞は、凍結・融解サイクル、音
波処理、機械的破壊または細胞溶解剤の使用を含めたいずれの慣用法によっても
破壊することができる。
簡単にする。大規模発酵から得られる分泌された組換え体タンパク質は、Urd
alら(J.Chromatog.296:171,1984)によって開示さ
れたのと類似した方法により、分離用HPLCカラム上での組換え体タンパク質
の精製に2回の逐次的逆相HPLC工程を行って精製することができる。
号:1、配列番号:3、配列番号:5および配列番号:7に示されるものとは異
なることがありうる。既知の遺伝暗号縮重のために、同様のアミノ酸配列をコー
ドしているヌクレオチド配列には、かなりの変異がありうる。更に、中程度スト
リンジェントまたは高ストリンジェント条件下において、配列番号:1、配列番
号:3、配列番号:5または配列番号:7の天然のDNA配列にハイブリッド形
成しうるDNA配列であって、生物学的に活性なIL−1Rrp1またはAcP
LポリペプチドをコードするDNA配列も、本発明の文脈中において、IL−1
Rrp1をコードしているまたはAcPLをコードしているDNA配列であると
考えられる。このようなハイブリッド形成性配列には、以下に記載のもの、およ
び他の哺乳動物種に由来するDNAなどの変異型配列が含まれるが、それらに制
限されるわけではない。
ular Cloning:A Laboratory Manual,第2版
,1巻,1.101−104頁,Cold Spring Harbor La
boratory Press,1989に記載の条件が含まれる。Sambr
ookらによって定義される中程度ストリンジェンシーの条件には、5X SS
C、0.5%SDS、1.0mM EDTA(pH8.0)の予洗溶液の使用お
よび約55℃、5X SSC、一晩中のハイブリダイゼーション条件が含まれる
。高ストリンジェント条件には、高温でのハイブリダイゼーションおよび洗浄が
含まれる。当業者は、温度および洗浄溶液塩類濃度を、プローブの長さなどの因
子によって必要に応じて調整してよいことを理解するであろうが、それら条件に
は、68℃でのハイブリダイゼーション後、0.1X SSC/0.1%SDS
中において63−68℃での洗浄が含まれる。もう一つの実施態様において、本
発明は、AcPLおよびIL−1Rrp1を含むヘテロダイマー受容体であって
、そのAcPLおよびIL−1Rrp1が、中程度または高ストリンジェント条
件下において、配列番号:1または配列番号:5、または配列番号:3または配
列番号:7それぞれのDNAにハイブリッド形成するDNAによってコードされ
ているヘテロダイマー受容体を提供する。
るいくつかの突然変異は、最終タンパク質産物中において発現されないであろう
。例えば、ヌクレオチド置換は、発現を促進して、主に、転写されるmRNA中
の二次構造ループを避けるように行うことができる(EP75,444A号を参
照されたい)。ヌクレオチド配列の他の変更は、選択された宿主によって一層容
易に翻訳されるコドン、例えば、大腸菌発現に周知の大腸菌選択コドンを提供す
るように行うことができる。
上のアミノ酸を置換、欠失、付加または挿入することによって変更されて、IL
−1Rrp1またはAcPL変異体を生じることができる。天然のIL−1Rr
p1およびAcPLタンパク質の所望の生物学的活性を有する変異体は、本発明
の受容体中で用いることができる。変異タンパク質の生物学的活性を分析するこ
とができる検定を、以下の実施例に記載する。生物学的に活性なIL−1Rrp
1ポリペプチドは、IL−18を結合することができる。本明細書中に開示され
たAcPLポリペプチドの所望の生物学的活性は、AcPLがIL−1Rrp1
に結合した場合のIL−18の結合を、IL−1Rrp1単独へのIL−18結
合レベルと比較して増大させる能力である。
とができる。例えば、突然変異は、天然の配列のフラグメントへの連結を可能に
する制限部位に隣接した、突然変異配列を含有するオリゴヌクレオチドを合成す
ることにより、特定の遺伝子座に導入することができる。連結反応後、得られる
再構築された配列は、所望のアミノ酸の挿入、置換または欠失を有する類似体を
コードしている。
て、必要な置換、欠失または挿入によって変更された特定のコドンを有する変更
された遺伝子を提供することができる。上記の変更を行う典型的な方法は、本明
細書中に援用されるWalderら(Gene 42:133,1986);B
auerら(Gene 37:73,1985);Craig(BioTech
niques,1985年1月,12−19);Smithら(Genetic
Egineering:Principles and Methods,P
lenum Press,1981);米国特許第4,518,584号および
米国特許第4,737,462号によって開示されている。
残基のいろいろな置換を行うこと、または生物学的活性に必要でない末端または
内部のアミノ酸を欠失することによって構築することができる。本発明の一つの
実施態様において、変異アミノ酸配列は、天然の配列と少なくとも80%同一、
好ましくは、少なくとも90%同一である。類似性%は、例えば、ウィスコンシ
ン大学遺伝学コンピューターグループ(UWGCG)から入手可能なGAP計算
機プログラム6.0バージョンを用いて配列情報を比較することによって決定す
ることができる。そのGAPプログラムは、SmithおよびWaterman
(Adv.Appl.Math.2:482,1981)によって変更されたよ
うな、NeedlemanおよびWunsch(J.Mol.Biol.48:
443,1970)の整列法を用いる。簡単にいうと、そのGAPプログラムは
、整列された記号(すなわち、ヌクレオチドまたはアミノ酸)の類似している数
を、二つの配列の短い方の記号の全数で割ったものとして類似性を定義している
。GAPプログラムの好ましい暗黙値パラメーターには、(1)ヌクレオチドに
ついてのユナリー比較マトリックス(同一性に1および非同一性に0の値を含む
)、およびSchwartzおよびDayhoff監修,Atlas of P
rotein Sequence and Structure,Nation
al Biomedical Research Foundation,35
3−358頁,1979によって記載のような、GribskovおよびBur
gess,Nucl.Acids.Res.14:6745,1986の加重比較
マトリックス;(2)それぞれのギャップに3.0のペナルティーおよびそれぞ
れのギャップの記号それぞれに追加の0.10ペナルティー;および(3)末端
のギャップにペナルティー無しが含まれる。
のアミノ酸は、置換される残基に似た物理化学的特性を有するものである。保存
的置換の例には、Ile、Val、LeuまたはAlaを互いにのような、一つ
の脂肪族残基を別のものへの置換、またはLysおよびArg;GluおよびA
sp;またはGlnおよびAsn間のような一つの極性残基を別のものへの置換
が含まれる。他のこのような保存的置換、例えば、類似の疎水性を有する領域全
体の置換は周知である。
の形成を妨げるように欠失することができるしまたは他のアミノ酸と置き換える
ことができる。親水性アミノ酸を、IL−1Rrp1およびAcPLの膜貫通領
域および/または細胞内ドメイン中の疎水性アミノ酸の代わりに置き換えて、タ
ンパクの水への溶解性を増大させることができる。
において発現を増大させるように修飾することができる。EP212,914号
には、タンパク質中のKEX2プロテアーゼプロセシング部位を失活させる部位
特異的突然変異誘発の使用が開示されている。KEX2プロテアーゼプロセシン
グ部位は、Arg−Arg、Arg−LysおよびLys−Argの対を変更す
るように残基を欠失、付加または置換することによって失活して、これら隣接し
た塩基性残基を生じさせない。これらアミノ酸対は、KEX2プロテアーゼプロ
セシング部位を構成し、配列番号:2のAcPLタンパク質の残基98−99、
323−333、333−334、472−473および475−476で見出
される。これらKEX2部位は、配列番号:4のIL−1Rrp1タンパク質の
113−114、314−315、364−365、437−438および46
5−466位で見出される。Lys−Lys対合は、KEX2切断への感受性が
かなり小さく、Arg−LysまたはLys−ArgのLys−Lysへの変換
は、不活性KEX2部位への保存的且つ好ましいアプローチである。
質も包含する。大腸菌などの細菌中における融合タンパク質をコードしているD
NAの発現は、非グリコシル化分子を提供する。失活したN−グリコシル化部位
を有する機能性突然変異類似体は、オリゴヌクレオチド合成および連結によって
または部位特異的突然変異誘発技術によって製造することができる。これら類似
のタンパク質は、酵母発現系を用いて、均一な還元炭水化物の形で充分な収率で
製造することができる。真核生物タンパク質中のN−グリコシル化部位は、アミ
ノ酸トリプレットAsn−A1−Z(但し、A1はProを除く任意のアミノ酸 であり、ZはSerまたはThrである)を特徴とする。この配列において、ア
スパラギンは、炭水化物の共有結合のための側鎖アミノ基を与える。
1、152−254および345−347のところに、全て細胞外ドメイン中で
見出される4個のこのようなN−グリコシル化部位を含有する。IL−1Rrp
1の細胞外ドメインは、配列番号:4の91−93、102−104、150−
153、168−170、197−199、203−205、236−238お
よび297−299位にN−グリコシル化部位を含む。このような部位は、別の
アミノ酸をAsnの代わりにまたは残基Zの代わりに置換する、AsnまたはZ
を欠失する、または非Zアミノ酸をA1およびZ間にまたはAsn以外のアミノ 酸をAsnおよびA1間に挿入することによって除去することができる。タンパ ク質中のN−グリコシル化部位を失活させる既知の手順には、米国特許第5,0
71,972号およびEP276,846号に記載されたものが含まれる。
ク質の種々の構造体も含まれる。イオン化しうるアミノ基およびカルボキシル基
の存在のために、例えば、受容体タンパク質は、酸性または塩基性の塩の形であ
ってよいし、または中性の形であってよい。個々のアミノ酸残基は、酸化または
還元によって修飾することもできる。
他の化学残基と一緒に共有結合または凝集結合を形成することによって修飾され
うる。共有結合誘導体は、特定の官能基をアミノ酸側鎖にまたはN−若しくはC
末端に結合することによって製造される。本発明の範囲内の受容体タンパク質の
他の誘導体には、N−またはC末端融合のように組換え体培養物中での合成など
による他のタンパク質またはポリペプチドと受容体タンパク質の共有結合または
凝集結合が含まれる。例えば、結合したポリペプチドは、タンパク質の転移を細
胞膜または壁の内側または外側の合成部位から機能部位まで同時翻訳によってま
たは翻訳後に支配するタンパク質のN末端領域にあるシグナル(またはリーダー
)ポリペプチド配列であってよい(例えば、酵母α−因子リーダー)。
して、精製または識別を容易にすることができる。例には、ポリ−Hisまたは
Flag(登録商標)ペプチド(Hoppら,Bio/Technology
6:1204,1988および米国特許第5,011,912号)が含まれる。
そのFlag(登録商標)ペプチドは、極めて抗原性であり、特異的単クローン
性抗体によって可逆的に結合したエピトープを与え、発現された組換え体タンパ
ク質の迅速な検定および容易な精製を可能にする。ある与えられたタンパク質の
N−またはC末端にFlag(登録商標)オクタペプチドを融合するのに有用な
発現系は、Eastman Kodak Co.,Scientific Im
aging Systems Division,ニューヘブン,CTから入手
可能であり、それはそのオクタペプチドを結合する単クローン性抗体である。
−18受容体複合体も、本発明によって包含される。このような変異体の例は、
別のmRNAスプライシング現象によってまたはAcPLおよびIL−1Rrp
1タンパク質のタンパク質分解切断によって生じるタンパク質であり、この場合
、所望の生物学的活性は保持される。mRNAの別のスプライシングは、天然に
存在する可溶性の形のタンパク質のような、切断されているが生物学的に活性な
AcPLおよびIL−1Rrp1タンパク質を生じることができる。タンパク質
分解に起因する変異には、例えば、AcPLおよびIL−1Rrp1タンパク質
からの1個またはそれ以上の末端アミノ酸(概して、1−5個の末端アミノ酸)
のタンパク質分解除去による、異なった種類の宿主細胞中の発現におけるN−ま
たはC末端の相違が含まれる。
剤と一緒に含む医薬組成物も提供する。このような担体および希釈剤は、用いら
れる用量および濃度において受容者に無毒性であろう。このような組成物は、例
えば、緩衝化溶液中にその受容体を含んでいてよく、それに、アスコルビン酸の
ような酸化防止剤、低分子量(約10残基未満)ポリペプチド、タンパク質、ア
ミノ酸、グルコース、スクロースまたはデキストランを含めた炭水化物、EDT
Aのようなキレート化剤、グルタチオン、および他の安定化剤および賦形剤を加
えることができる。本発明の受容体は、静脈内注射、局所投与、連続注入、植込
錠からの徐放のような、指標に適するように任意の適当な方法によって投与する
ことができる。
の受容体は、好ましくは、可溶性AcPLおよび可溶性IL−1Rrp1を含み
、in vitro および in vivo 両方で使用される。それら受容体は、in vitro 検 定において、例えば、細胞上のこの受容体へのIL−18の結合によって開始さ
れる生物学的シグナルの伝達機序の研究で用いることができる。このような受容
体は、いろいろな in vitro 検定または in vivo 操作においてIL−18の生 物学的活性を阻害するのにも用いることができると考えられる。本発明の一つの
実施態様においては、本発明の受容体を投与してIL−18を結合させ、それに
よって、内因性細胞表面受容体へのIL−18の結合を阻害する。したがって、
このようなIL−18の細胞への結合によって媒介される生物学的活性も阻害さ
れる。
Torigoeら,J.Biol.Chem.272:2573,1997)。
本発明の受容体は、例えば、AcPLおよびIL−1Rrp1をコードしている
DNAを用いて同時トランスフェクションされた細胞によって生産され、高親和
性でIL−18を結合する。このような本発明の受容体は、IL−18に媒介さ
れる活性の阻害が望まれる場合に用いることができる。更に、in vitro 検定に おける本発明の受容体の使用は、その検定結果がIL−18の結合に起因するこ
とを確認させる利点を与える。
ヘテロダイマー受容体を in vivo 投与して、IL−18の生物学的活性を阻害 する。IL−18は、NFκB活性を媒介することが知られており、Th1細胞
の成長および分化の刺激薬として作用し、そしてTh1細胞からのγインターフ
ェロン生産の強力な誘導物質である。IL−18は、NK細胞致死活性も増大さ
せ、敗血症性ショック、肝臓破壊および糖尿病に関与している。IL−18のこ
れらまたは他の生物学的作用が望ましくない場合、本発明の受容体を投与してI
L−18を結合し且つIL−18活性の作用を改善することができる。
量で患者に投与することができる。障害は、IL−18がその障害を(直接的に
または間接的に)引き起こすまたは悪化させる場合、IL−18によって媒介さ
れるといわれる。可溶性受容体タンパク質は、IL−18に競合的に結合させ、
それによって、内因性細胞表面受容体へのIL−18の結合を阻害するのに用い
ることができる。
18タンパク質の生物学的活性に関する検定で用いられ、その生物学的活性は、
受容体への結合親和性によって測定される。詳しく説明すると、その受容体は、
結合検定において、IL−18フラグメント、変異体または突然変異タンパク質
の生物学的活性を測定するのに用いることができる。その受容体は、IL−18
タンパク質の修飾(例えば、化学的修飾、突然変異等)後に、IL−18の生物
学的活性が保持されているかどうか確認するのに有用である。修飾されたIL−
18タンパク質の受容体への結合親和性を未修飾IL−18タンパク質の場合と
比較して、生物学的活性へのその修飾の何らかの悪影響を検出する。したがって
、その修飾タンパク質を研究実験または検定で用いる前に、生物学的活性を評価
することができる。
パク質の有効期間および安定性を監視する“品質保証”実験の実施者が用いるこ
とができる試薬としても使用される。それら受容体は、異なった温度で異なった
期間貯蔵された、または例えば、異なった種類の組換え体発現系で製造されたI
L−18タンパク質の生物学的活性(受容体の結合親和性に関して)を確認する
のに用いることができる。
ており、本発明の範囲を制限すると解釈されるべきではない。 実施例 実施例1 in vitro 沈降実験 AcPL、IL−1Rrp1またはそれら二つのポリペプチドの組合せがIL
−18を結合するかどうか確認するために、いくつかのFc融合タンパク質を製
造し、次のように試験した。可溶性AcPL/Fc融合タンパク質をコードして
いる発現ベクターは、抗体に由来するFc領域ポリペプチドのN末端に融合した
AcPLの切断された細胞外ドメインを含み、それを次のように構築した。ベク
ターpDC304中にAcPL DNAを含む組換え体発現ベクターを、所望の
インフレーム制限部位を5’および3’末端に含有するプライマーを用いてPC
R増幅させた。得られたフラグメントは、AcPL DNAの5’末端を含み、
配列番号:1のヌクレオチド1551で終結し、導入されたSalIおよびBg
lII部位を5’および3’末端それぞれに含み、それを慣用的な技法によって
単離した。
チドをコードしているcDNA(−H−CH2−CH3のみ)を含む。ベクターp
DC412−hIgG1Fcを、ベクターのポリリンカー領域内で切断する制限
酵素SalIおよびBglIIを用いて、Fcポリペプチドをコードしているc
DNAの上流で消化した。
消化されたpDC412−hIgG1Fc中に連結して、FcポリペプチドDN
AがAcPL DNAの3’末端に融合するようにした。得られた発現ベクター
は、配列番号:2のAcPL配列のアミノ酸1−365の後にhIgG1Fcの
H−CH2−CH3領域を含む融合タンパク質をコードしていた。
を次のように構築した。IL−1Rrp1 DNAを含む組換え体ベクターを、
所望の制限部位を含有する遺伝子特異的プライマーを用いてPCR増幅させた。
得られたフラグメントは、IL−1Rrp1の5’末端を含み、それを慣用的な
技法によって単離した。Asp718およびBglIIを用いて消化されたこの
IL−1Rrp1フラグメントを、上記のhIgG1Fcフラグメントと結合し
、BglIIおよびNotIを用いて消化した。得られた消化物フラグメントを
、Asp718およびNotIを用いて消化されたpDC304に連結した。組
換え体ベクターによってコードされる得られたIL−1Rrp1/Fc融合タン
パク質は、配列番号:4の(N末端からC末端への)アミノ酸1−329の後に
hIgG1/FcのH−CH2−CH3領域を含む。
C206−IL−18ベクターを用いてトランスフェクションした。トランスフ
ェクションされたCOS−7細胞のもう一つの試料セットにおいて、上記のFc
融合ベクターをトランスフェクションした。全試料セットは次の通りであった。
で1時間飢餓状態にした後、[35S−cys][35S−met]含有培地を用い
て6時間標識した。上澄みを取り出し、遠心分離を行い、プロテアーゼインヒビ
ターの存在下で0.4M NaCl/1.0%トリトンX−100に調整した。
試料1−4のFc融合タンパク質を用いてトランスフェクションされた細胞から
の上澄みを、トランスフェクションから2日後に取り出し、遠心分離した。それ
ぞれのFc融合上澄みを、(a)ベクターでトランスフェクションされた;かま
たは(b)IL−18でトランスフェクションされた35S標識上澄みと混合した
。精製IL−1Rrp1/Fc受容体タンパク質を、対照としてのもう一つの放
射性標識された上澄み部分に加えた。プロテインG−セファロースを各実験試料
に加え、4℃で一晩沈降させた。次に、それら試料を、0.4M NaCl、0
.05%SDS、1.0%NP−40緩衝液中で充分に洗浄し、4−20%トリ
ス−グリシンゲル中の電気泳動によって分離した。そのゲルを固定し、増幅させ
、乾燥させ、フィルムに露出させた。タンパク質の全レベルを評価し、未標識F
c融合タンパク質を考慮するために、それぞれの沈降の一部分を、別の4−20
%トリス−グリシンゲル上で分析し且つ銀染色した。
内にタンパク質をほとんど沈降させなかった。IL−18(試料B)は、細胞試
料2(IL−1Rrp1/Fc)からの上澄みによって沈降したが、細胞試料1
(対照)または細胞試料3(AcPL/Fc)からの上澄みによって沈降しなか
った。有意に多量のIL−18は、IL−1Rrp1/FcおよびAcPL/F
cの同時トランスフェクションから得られた試料4全ての上澄みによって沈降し
た。
−18を結合できないし;そして同時発現されたIL−1Rrp1およびAcP
LはIL−18を結合することができ、それら同時発現されたタンパク質は、I
L−1Rrp1単独より高レベルのIL−18結合を示す。銀染色されたゲルは
、IL−1Rrp1単独でトランスフェクションされた上澄みと比較して、IL
−1Rrp1およびAcPLでトランスフェクションされた上澄み中のIL−1
Rrp1が多くないことを示している。これは、これら試料中で発現されるIL
−1Rrp1がより多いという可能性を排除する。それら結果は、IL−1Rr
p1/AcPLダイマーのIL−18結合親和性が、IL−1Rrp1単独の親
和性より大きいことを示している。
認するために、AcPL、IL−1Rrp1、およびIL−1Rrp1およびA
cPLの組合せを、COS細胞およびS49.1細胞中で過発現させ、IL−1
8刺激のNFκB活性への作用を評価した。
トでトランスフェクションした。各ウェルを、合計200ngの1種類または複
数の適当な発現ベクター、およびルシフェラーゼ発現を媒介する3ヶ所のNFκ
B部位を含有する800ngのNFκB−Lucレポータープラスミドを用いて
トランスフェクションした。約107個のS49.1細胞を、0.7mL中にお いて40μgのNFκB−Lucレポータープラスミドおよび合計200ngの
1種類または複数の適当な発現ベクターを用いてエレクトロポレーションによっ
てトランスフェクションした。エレクトロポレーションは、960μFおよび3
20Vで行った。
roTechから購入された)を用いて4時間刺激した。細胞を洗浄し、溶解さ
せ、ルシフェラーゼ活性についてLuciferase Assay Reag
ent(Promega Corp.から購入された)を製造者の指示にしたが
って用いて検定した。
はmAcPLだけをコードしているベクターを用いてトランスフェクションされ
たCOS7細胞またはS49.1細胞は、mIL−18刺激に応答しなかった。
更に、mAcPLでトランスフェクションされたS49.1細胞は、そのトラン
スフェクションを、mIL−1R I型またはmIL−1RAcPをコードして
いる発現ベクターと組み合わせた場合、mIL−18刺激に応答しなかった。し
かしながら、mAcPLおよびmIL−1Rrp1で同時トランスフェクション
され且つmIL−18で刺激された細胞は、NFκB DNA結合活性の増加を
示し、それは、COS細胞で10倍およびS49.1細胞で300倍であった。
hIL−1Rrp1でトランスフェクションされたCOS7細胞は、hIL−1 8刺激への応答を示さなかったが、hAcPL単独でトランスフェクションされ
且つhIL−18で刺激されたCOS7細胞は、NFκB活性の8倍増加を示し
た。これは、COS7細胞に内因的なサルIL−1Rrp1とhAcPLの結合
に起因している。hAcPLを含むhIL−1Rrp1の過発現は、hIL−1 8に応答したNFκB活性の刺激を、hAcPLだけを過発現する細胞中で見ら
れる場合を越えて増大させることはなかった。NFκB活性のこの劇的な増大は
、AcPLおよびIL−1Rrp1がIL−18受容体のサブユニットであり、
IL−18刺激に応答したNFκBシグナリングを誘導するように協同する。
1Rrp1を含む融合タンパク質の製造を記載する。
いる発現ベクターを構築する。このような発現ベクターは、融合タンパク質をコ
ードしているプラスミドの生成を容易にする。PCR技術を用い、上流のBgl
II部位および下流のNotI部位を含有するプライマーを用いて、上述のIg
G1定常領域を増幅させる。得られたPCR生産フラグメントを消化し、精製し
、そしてBglIIおよびNotIで消化されているpDC412に連結させる
。次に、pDC412−hIgG1発現ベクターをSalIおよびBglIIで
消化する。
よびポリ−Hisドメインを含有する発現ベクターを製造する。そのポリ−Hi
sドメインは、好都合に、タンパク質精製処理を助ける。PCR技術を用い、B
glII−NotIフラグメントを含有するプライマーを用いて、定常領域を増
幅させる。得られたPCR生産フラグメントを消化し、精製し、そしてpDC4
12に連結させる。目的の可溶性受容体は、独特のSalIおよびBglII部
位を用いることによって上流にクローン化することができる。
細胞外ドメインを、SalI(5’)およびBglII(3’)制限部位を含有
するプライマーを用いてPCR増幅させる。この精製され且つ消化されたPCR
産物を、SalI/BglIIで消化されたpDC412−Igκ発現ベクター
に連結して、IL−1Rrp1の可溶性部分をCκの定常領域に結合する融合タ
ンパク質をコードするインフレーム構築物を生成する。
1Rrp1をコードしているSalI/BglII制限フラグメントをIL−1
Rrp1−Cκから取り出し、同じ制限酵素で消化されたpDC412−hIg
G1に連結する。両方のベクターが同じ読み枠中にBglII部位を有するので
、これは、可溶性IL−1Rrp1およびhIgG1間の融合を容易に生じさせ
るであろう。
、SalI(5’)およびBglII(3’)制限部位を含有するプライマーを
用いてPCR増幅させる。次に、この精製され且つ消化されたPCR産物を、S
alI/BglIIで消化されたpDC412−Cκに連結して、AcPLの可
溶性部分をCκの定常領域に結合するインフレーム融合タンパク質を生成する。
ドしているSalI/BglII制限フラグメントをAcPL−cκから取り出
し、同じ制限酵素で消化されたpDC412−hIgG1に連結する。両方のベ
クターが同じ読み枠中にBglII部位を含有するので、これは、可溶性AcP
LおよびhIgG1間の融合を容易に生じさせるであろう。
実施例1に記載のように細胞を培養し、融合タンパク質を集める。 実施例4 IL−18に誘導されたNFκB活性の阻害 COS7細胞を、12ウェルプレート中において、ウェル当たり各10ngの
mIL−1Rrp1およびmAcPL発現ベクターおよび50ngの3XNFκ
B−ルシフェラーゼレポータープラスミドを用いて一時的にトランスフェクショ
ンした。トランスフェクションから2日後、細胞を、10ng/mLのmIL−
18(Peprotechから購入された)を用いて増加する量のいろいろなレ
ポーターFc融合タンパク質の存在下で刺激した。mIL−18は、それらタン
パク質と一緒に室温で20分間プレインキュベート後、細胞に加えられた。Fc
タンパク質の量は、1ug/ml−50ug/mlまで滴定された。細胞を4時
間刺激後、溶解させ、そしてPromega Luciferase Assa
y Reagentを用いてルシフェラーゼ活性を評価した。
またはmAcPL−Fcを用いたIL−18のプレインキュベーションは、試験
されたいずれの濃度においても、NFκBの誘導にほとんど影響しなかった。対
照的に、異種mIL−1Rrp1−Fc+mAcPL−Fcタンパク質混合物(
mIL−1Rrp1−Fcのホモダイマー、mAcPL−Fcのホモダイマーお
よびヘテロダイマーmIL−1Rrp1−Fc/mAcPL−Fc分子から成る
)を用いたIL−18のインキュベーションは、NFκB誘導の用量依存性阻害
を引き起こした。誘導されない細胞は、3X 10e3RLUを示し、いずれの
受容体-Fcタンパク質も不存在下でmIL−18を用いて刺激された細胞は、2
5X 10e3RLUを示した。NFκB誘導の最大阻害は、20μg/mlお
よび50μg/mlのmIL−1Rrp1−Fc+mAcPL−Fcタンパク質
混合物について認められ、それは6X 10e3RLUを生じ、IL−18活性
の87%阻害を示した。
Claims (16)
- 【請求項1】 少なくとも1個のAcPLポリペプチドに結合した少なくと
も1個のIL−1Rrp1ポリペプチドを含む受容体であって、該IL−1Rr
p1ポリペプチドが、 (a)配列番号:3に示されるヌクレオチド配列のコーディング領域および配
列番号:7に示されるヌクレオチド配列のコーディング領域から成る群より選択
されるヌクレオチド配列を含むDNA; (b)高ストリンジェント条件下において(a)のDNAにハイブリッド形成
しうるDNA;および (c)配列番号:4に示されるアミノ酸配列をコードするDNAおよび配列番
号:8に示されるアミノ酸配列をコードするDNAから成る群より選択されるD
NA から成る群より選択されるDNAによってコードされていて;そしてここにおい
て、該AcPLポリペプチドが、 (a’)配列番号:1に示されるヌクレオチド配列のコーディング領域および
配列番号:5に示されるヌクレオチド配列のコーディング領域から成る群より選
択されるヌクレオチド配列を含むDNA; (b’)高ストリンジェント条件下において(a’)のDNAにハイブリッド
形成しうるDNA;および (c’)配列番号:2に示されるアミノ酸配列をコードするDNAおよび配列
番号:6に示されるアミノ酸配列をコードするDNAから成る群より選択される
DNA から成る群より選択されるDNAによってコードされる生物学的に活性なポリペ
プチドである上記受容体。 - 【請求項2】 前記受容体が、可溶性IL−1Rrp1ポリペプチドに共有
結合した可溶性AcPLポリペプチドを含む請求項1に記載の受容体。 - 【請求項3】 前記受容体が、ペプチドリンカーによってAcPLに共有結
合したIL−1Rrp1を含む請求項1に記載の受容体。 - 【請求項4】 前記受容体が、式 R1−L−R2またはR2−L−R1 (式中、R1は可溶性IL−1Rrp1であり;R2は可溶性AcPLであり、そ
してLはペプチドリンカーである) を有する組換え体融合タンパク質である請求項3に記載の受容体。 - 【請求項5】 前記可溶性IL−1Rrp1が、 (a)配列番号:4のアミノ酸y−329(但し、yは1−20までの整数で
ある);および (b)配列番号:8のアミノ酸y’−322(但し、y’は1−19までの整
数である) から成る群より選択され;そして前記可溶性AcPLが、 (a’)配列番号:2のアミノ酸x−356(但し、xは1−15までの整数
である);および (b’)配列番号:6のアミノ酸x’−356(但し、x’は1−15までの
整数である) から成るアミノ酸配列より選択される請求項4に記載の受容体。 - 【請求項6】 R1−L1:R2−L2、R2−L2:R1−L1、R1−L2:R2 −L1、R2−L1:R1−L2、R1−L1:R2−L2/R2−L2:R1−L1および R1−L2:R2−L1/R2−L1:R1−L2 (式中、L1は免疫グロブリン重鎖フラグメントであり;L2は免疫グロブリン軽
鎖フラグメントであり;R1はAcPLまたはAcPLフラグメントであり;R2 はIL−1Rrp1またはIL−1Rrp1フラグメントであり;:は重鎖およ
び軽鎖の抗体領域間の結合であり、そして/は重鎖および重鎖の抗体領域間の結
合である) から成る群より選択される式を有する受容体。 - 【請求項7】 前記IL−1Rrp1が、 (a)配列番号:4のアミノ酸y−329(但し、yは1−20までの整数で
ある);および (b)配列番号:8のアミノ酸y’−322(但し、y’は1−19までの整
数である) から成るアミノ酸配列の群より選択される可溶性フラグメントであり;そして前
記AcPLが、 (a’)配列番号:2のアミノ酸x−356(但し、xは1−15までの整数
である);および (b’)配列番号:6のアミノ酸x’−356(但し、x’は1−15までの
整数である) から成るアミノ酸配列より選択される可溶性フラグメントである請求項6に記載
の受容体。 - 【請求項8】 請求項7に記載の受容体をコードしている単離されたDNA
配列。 - 【請求項9】 請求項8に記載のDNA配列を含む組換え体発現ベクター。
。 - 【請求項10】 請求項6に記載の受容体を製造する方法であって、前記融
合タンパク質をコードするDNA配列を含む発現ベクターを用いて形質転換され
た宿主細胞を、該融合タンパク質の発現を促進する条件下で培養し、そして該融
合タンパク質を回収することを含む上記方法。 - 【請求項11】 可溶性IL−1Rrp1または可溶性AcPLのC末端に
結合した抗体軽鎖ポリペプチドを含む第一融合ポリペプチド、および可溶性Ac
PLまたは可溶性IL−1Rrp1のC末端に結合した抗体重鎖ポリペプチドを
含む第二融合ポリペプチドを含む受容体であって、該第一融合ポリペプチドが、
該重鎖および軽鎖ポリペプチド間のジスルフィド結合によって該第二融合ポリペ
プチドに結合している上記受容体。 - 【請求項12】 請求項11に記載の受容体を製造する方法であって、前記
第一融合ポリペプチドをコードしている第一発現ベクターおよび前記第二融合ポ
リペプチドをコードしている第二発現ベクターを用いて同時トランスフェクショ
ンされた宿主細胞を、該第一および第二融合ポリペプチドの発現を促進する条件
下で培養し、そして該受容体を回収することを含む上記方法。 - 【請求項13】 前記IL−1Rrp1が、 (a)配列番号:4のアミノ酸y−329(但し、yは1−20までの整数で
ある);および (b)配列番号:8のアミノ酸y’−322(但し、y’は1−19までの整
数である) から成るアミノ酸配列の群より選択される可溶性フラグメントであり;そして前
記AcPLが、 (a’)配列番号:2のアミノ酸x−356(但し、xは1−15までの整数
である);および (b’)配列番号:6のアミノ酸x’−356(但し、x’は1−15までの
整数である) から成るアミノ酸配列より選択される可溶性フラグメントである請求項11に記
載の受容体。 - 【請求項14】 請求項2に記載の受容体および適当な希釈剤または担体を
含む組成物。 - 【請求項15】 請求項11に記載の受容体を含む組成物。
- 【請求項16】 IL−18の作用を阻害する方法であって、請求項2に記
載の受容体を哺乳動物に投与することを含む上記方法。
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