JP2002500630A - 製品を表面に付着させる方法 - Google Patents

製品を表面に付着させる方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、製品を表面に付着させる方法であって、少なくとも1つの界面活性剤に基づきかつ溶剤の媒体に隔てられた同心円状の膜からなる、0.1〜100μmの径を持つ実質的に球形の多重膜小胞であって、玉ねぎ型構造を持ち、かつ、上記小胞内部にある少なくとも1つのカチオン試剤の存在に起因して全体的に正電荷を帯びた多重膜小胞に上記製品が包含されている組成物を、上記表面に接触させることからなることを特徴とする方法に関する。処理を施す表面は、不活性な表面、例えば繊維又は織物等の繊維の集合体でもよいし、皮膚、毛髪、体毛、外皮、生物の外膜又は植物の外被等の生体表面でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】製品を表面に付着させる方法 本発明は、製品を表面に付着させる方法に関する。 また本発明は、表面の性質及び製品の性質に応じた、各種分野での上記方法の 利用にも関する。 特に、人間の皮膚若しくは毛髪、動物の皮膚若しくは柔毛、又は植物若しくは 昆虫の外膜等の生体表面を処置するのに利用可能である。 また、天然及び人工いずれもの繊維、並びに、織物等の繊維主体の製品を処置 するにも利用可能である。 表面の状態を改善するためか又は表面に特定の処置を施すために、製品と表面 のあいだの相互作用を向上させること又は製品を表面に定着させることが求めら れる様々な産業分野が知られている。特に可能性のある用途は、かなりの長時間 にわたって表面と接触し続ける必要のある製品を用いて、表面に特定の処置を施 して表面の性質を改変することが求められる分野である。 外観(明度、色彩、芳香など)又は性質(耐久性、弾性、滑度など)を改善す るためか又は、新しい機能を付与するために、繊維若しくは織物又は天然表面の 処置が可能であることは、しばしば有用なことである。 皮膚、体毛/柔毛及び毛髪の場合、例えば治療、処置又は強化をするために有 効成分を用いることがしばしば望まれる。 一般的な用語で、「有効成分」又は「有効製品」は、表面に定着させることが 望まれる製品のことを示すために、以下ではどちらも区別なく用いる。 これら各種処置における問題の1つは、表面が不活性な表面であるか、あるい は生物の皮膚、体毛/柔毛、毛髪若しくは外皮又は植物の表面若しくは外被等の 生体表面であるかに関わらず、その表面に製品を確実に残留させることである。 上記処置を施すには、一般に、繊維の製造過程で化学反応又は物理化学的吸着( 例えば染色)を利用するか、あるいは、人間の毛髪の場合には特殊な使用法を必 要とする処置を利用する。 例えば洗浄工程又はシャンプーの際にこの処置を行おうとした場合に直面する 問題は、シャンプー又は洗剤が運び込んだ有効成分が洗い流されて非常に大量に 失われるので、処置された表面に定着して残留するのはわずかな量にすぎないと いう事実である。従ってたとえ製品中の有効成分の割合が高くても、持続性は低 いのである。同種の問題は、例えば処置された表面が雨の作用に曝された場合に 起こりうる。 マイクロカプセル封入は、単に有効成分を徐放することでその有効期間を引き 延ばすため一般に用いられる解決法である。通常は、重合体の存在下で有効成分 を噴霧することによって、又は、コアセルベーション、微粒化及び共沈といった 各種技法等の、産業上開発された多数のカプセル封入法の1つによって、有効成 分の周囲に重合体の殻を形成させることでカプセル封入は達成される。リポソー ムも使用可能であるが、その低い安定性及びそのコストが産業上の利用を妨げて いる。 国際特許出願WO95/23578号は、毛髪に有効成分を沈着させるためカ チオン性リポソームの使用を記載している。このようなリポソームが持つ主な課 題は、有効成分の溶液にリポソーム膜の構成成分を加えるだけという、その調製 に用いる手段のために、カプセル封入率のコントロールが容易ではなく、いかな る場合でもカプセル封入率が低いということである。 今回、玉ねぎ型の構造を持つ多重膜マイクロカプセル(以下では、マイクロ小 胞又は多重膜小胞ともいう)は、全体的に正電荷を持つように調剤した場合、様 々な表面に、より具体的には、天然や合成の繊維若しくはそのような繊維主体の 製品又は毛髪若しくは体毛/柔毛の表面に、非常に安定な状態で自己を定着させ る性質があることを見いだした。 「玉ねぎ型」構造の多重膜小胞は、小胞の中心から表面に至るまで連続した同 心円状の二重層からなる実質的に球形の多重膜小胞(従って、このような構造を 類推によって表現するために、玉ねぎ型構造という言葉を使用する)を意味する ものと理解される。 この構造は、その組成物の微視的観察により証明することができる。偏光顕微 鏡で観察すると、複屈折のラメラ相が見られる。これは、異なる方向を向いた相 領域間にある欠陥(粒界)の存在と関連した特徴的な構造を明示している。小胞 の濃縮相の場合には、その構造は、小胞の大きさと関係した整った均一な特徴に より特徴付けられる。小胞の分散相の場合には、その小胞は(大きさに応じて) より大きい又は小さい分解能のやや複屈折ぎみのドットの形として見られる。複 屈折は分散体が希薄すぎる時には観察されない。従って、もし分散体が比較的希 薄なのであれば、玉ねぎ型構造の小胞の存在に特徴的な複屈折が明らかに見える ようにするため、前もって濃縮しておくことが必要であろう。 今回のケースでは、国際特許出願WO95/23578号に記載されたカチオ ン性リポソームの場合と同様、リポソーム又はマイクロカプセル上の正電荷が対 イオンによって平衡点で相殺されていることは極めて明白なことである。しかし この電荷は、ゼータ計測器で行われるゼータ電位の測定によって証明できる。こ のような実験は、電場の存在下における移動度の測定に基づく。 本発明により用いる小胞は、ラメラ液晶相を形成させ、生じた二重層を多重膜 小胞に再配列させることで極めて簡単に得ることができる。制御された大きさの マイクロカプセルを与えるこの種の方法は、国際特許出願WO93/19735 号に記載されている;この文献は、ラメラ液晶相の均一的剪断を含む工程の使用 を通じて、リポソームを形成可能な脂質界面活性剤からだけではなく、各種のア ニオン又は非イオン界面活性剤からも、制御された大きさのマイクロカプセルを 調製できる方法を記載しており、このカプセルに物質、特に生体物質をカプセル 封入することを提案している。 一方、国際特許出願WO95/19707号は、水性媒体で分け隔てられた同 心円状の二重層の多重膜配列からなるマイクロカプセルの内部に、芳香性の有効 成分をカプセル封入することからなる、香りの持続性を向上させる方法を記載し ている。このマイクロカプセルは、少なくとも1つの界面活性剤から液晶相又は 液晶相サスペンションを調製し、二重層をマイクロカプセルに再配列させること で得られる。この再配列は、特に、上述した国際特許出願WO93/19735 号に記載の方法を用いて達成できる。 本発明によれば、組成物から表面に付着させることが望まれる有効製品は、多 重膜小胞(本明細書では、区別せずに、マイクロカプセル、マイクロ小胞又は小 胞ともいう)の内部にほぼ完全に包含される。このマイクロカプセルは、実質的 に球形のものが好適であり、「玉ねぎ」型の構造を与える同心円状の薄膜からな る。 すなわち有効成分はマイクロカプセル内部に包含されるが、通常はその膜中に 包含され、適当な場合、有効成分が完全に親水性である場合には、水中、又はマ イクロカプセル内部に含まれる層間液中に包含される。いずれにしろ、有効成分 は常にマイクロカプセルの必要不可欠な部分を構成する。 通常は水/界面活性剤という媒体を本発明のマイクロカプセルを製造するのに 用いるのだが、水を極性溶媒、例えばグリセロールに置き換えることを決して除 外しない。 別の利点を挙げると、本発明により提案される手法は、非常に高いカプセル封 入率、特に90%以上であり通常は100%に非常に近いというカプセル封入率 を持つ小胞の製造を可能にする。この手法は簡便に使用できるので、カプセル化 された製品を大量に製造することもできる。更には、共存有機溶媒を含まないの で、産業上の全ての用途、特に有機溶媒の使用が禁止されている分野における用 途を想定することができる。この事実は、完全なる除去は困難な場合が多い有機 溶媒の使用をできるだけ避けることが望ましい化粧品、薬品又は食品分野におい て非常に好ましい利点を構成する。しかし、有機溶媒を水性媒体で置き換えるこ とが現在の傾向となっているその他の産業分野でも価値のあることである。 その他の利点は、界面活性剤の使用が配合物に良好な分散性を与え、その配合 物が水性分散体中で液状で使用できるという事実から生じる。この特質は疎水性 又は水に不溶な化合物の場合に特に好適であり、本発明を利用すると有機溶媒を 必要とせずにこのような化合物を分散させることができる。 カチオン試剤は、正電荷を帯びた製品を意味するものと理解される。 本発明はその本質的な特徴の1つによれば、製品を表面に付着させる方法であ って、 少なくとも1つの界面活性剤に基づきかつ溶剤の媒体に隔てられた同心円状の膜 からなる、0.1〜100μmの径を持つ実質的に球形の多重膜小胞であって、 玉ねぎ型構造を持ち、かつ、上記小胞内部にある少なくとも1つのカチオン試剤 の存在に起因して全体的に正電荷を帯びた多重膜小胞 に上記製品が包含されている組成物を、上記表面に接触させることからなること を特徴とする付着方法に関する。 本特許出願においてその使用を特許請求する多重膜小胞は、多数の有効成分を 極めて高収率でカプセル封入することができる。また、上記小胞の膜を構成する 界面活性剤の混合物の組成は想定される用途に適合させることができ、この小胞 は全種類の界面活性剤から製造できる。 特に本発明は、ほとんどの天然表面及び多数の人工表面、特に繊維、体毛/柔 毛、毛髪、皮膚、外皮、並びに、植物及び昆虫の外膜の場合のように、負電荷を 持つ表面への製品の定着に非常に好ましく利用可能である。 本発明はその本質的な特質の1つによれば、有効成分を定着させることを目的 とした、天然若しくは人工の繊維、又は、織物等の繊維の集合体の処置に関する 。 本発明の特に重要な別の特質によれば、処置される表面は、生体表面、特に、 皮膚、外皮、体毛/柔毛、毛髪等の、人間若しくは動物の体の外部、又は、昆虫 の外膜若しくは毛、若しくは、植物の空気中にある部分、特にその外被である。 ある好ましい態様においては、上記処置は、体の処置された部分での有効成分 の持続性を増加させることを特に目的とした、人間又は動物の体に対する化粧的 又は衛生的な処置であって、上記有効成分が、 少なくとも1つの界面活性剤に基づきかつ溶剤の媒体に隔てられた同心円状の膜 からなり、0.1〜100μmの径を持つ実質的に球形の多重膜小胞であって、 玉ねぎ型構造を持ちかつ全体的に正電荷を帯びた多重膜小胞 に包含されている化粧用又は衛生用組成物の利用を含む処置であってもよい。 当然ながら、定着させる製品の性質は、処置される表面及び目的とする結果に 密接に依存するものであろう。しかし(このことは本発明の本質的な利点の1つ を構成するのだが)製品を表面に接触させるために本発明で使用するマイクロカ プセルは、その性質及び製造方法を理由として、処置される表面への定着が望ま れる製品を実質的に数限りなく包含することができる。またこの事実は、特にリ ポソームを用いる手法と比較して、本発明の大きな利点を構成する。実際、リポ ソームがその生産方法のために、カプセル封入された製品を限られた数しか含有 できないことは、当業者によく知られたことである。 本発明で用いる小胞は全体的に正電荷を有する必要がある。 上記電荷は、マイクロカプセルの製造に用いる界面活性剤の性質を選択するこ と、又は、マイクロカプセル内部にカチオン性の試剤をカプセル封入することで 付与することができる。 以下の記載から明らかであるように、上記小胞に正電荷を付与するカチオン性 の試剤が、小胞の膜を構成する界面活性剤の1つ、又は適当な場合には、本発明 の方法で定着させることが望まれる製品、からなるという可能性を決して除外し ないことに注意して頂きたい。 以下の記載及び本発明者らの刊行物、特に国際特許出願WO97/00623 号から明らかであるように、本発明で使用可能な多重膜小胞は、好適に、その膜 内に2種類の界面活性剤を含有するものである。本発明者らが行った実験から分 かったことは、小胞上の全電荷が正であり、かつ望ましい定着を確実に行うのに 十分であるためには、上記小胞の組成の一部を構成する界面活性剤全てがカチオ ンである必要は必ずしもないということである。実際、正電荷がカチオン界面活 性剤の存在と関係する場合には、望ましい全体的な正電荷及び望ましい効果は、 カチオン界面活性剤の濃度が多重膜小胞の0.01〜10重量%であるときに好 適に達成される。 本発明で使用可能なカチオン界面活性剤としては以下のものを挙げることがで きるが、これらに限定されるものではない。 −第四級アンモニウム化合物、 そのなかで対イオンは: ・塩化物イオン、臭化物イオン、リン酸イオン、水酸化物イオン、メソ硫酸イ オン、硫酸イオン又はカルボン酸のアニオンであってよく、 また、窒素上の置換基は: ・所望により水酸化された、飽和又は不飽和の炭素数1〜20のアルキル鎖( 水酸基はエステル化されていてもよく、この鎖は置換されていてもよいし、所定 の化合物に由来するものでもよいし、天然物由来の混合物であってもよい) ・所望により置換された芳香族基、 ・所望により置換された環、特に芳香環、例えばピリジン、 ・これら各種類の混合物、あるいは、 ・4級化された又はされていないアミン基で置換されたそのもの; −pHに応じてプロトン化されていてもよいアミン、並びに、窒素が上記置換基 及び/又は水素を持つアミン塩(これらの化合物がカチオン性である条件下で用 いる); −pHに応じてプロトン化されていてもよく、所望により上記基で置換されたア ミド誘導体(これらの化合物がカチオン性である条件下で用いる); −カチオン性になるpH条件下でのベタイン又はアミノ酸誘導体(この誘導体は 所望により上記基で置換されたものである); −4級化されたジアルキルエステル。 小胞に正電荷を付与するためにカプセル封入されるカチオン試剤として、カチ オン性重合体が好適に用いられる。 このような重合体の例として以下のものを挙げることができる: −天然、生物工学又は合成由来の、本来カチオン性である又は4級化された多糖 誘導体; −カチオン性たんぱく質加水分解物; −所望によりポリエチレングリコール類で置換されたポリアミン誘導体; −カチオン性であるpH条件下でのポリアミノ酸; −ポリエチレンイミン; −ポリビニルピロリドン(PVP)の4級化誘導体、及び、4級化ポリビニルピ ロリドンと親水性重合体(ウレタン、アクリレートなど)の共重合体; −CTFA(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association)社出版の国際化 粧成分辞典(International Cosmctic Ingredient Dictionary)に記載のカチオ ン性重合体であるポリ4級化(polyquaternium)化合物;並びに −キチン誘導体。 小胞の表面への付着を確実にするには、少量のカチオン成分(カプセル封入さ れたカチオン界面活性剤及び/又は試剤、特にカチオン性重合体)で充分である ことを発見した。具体的に述べると、本発明の多重膜小胞は、好適に、上記カチ オン成分を小胞組成物の全重量基準で0.01〜10重量%、好ましくは0.1 〜5重量%含有する。 上述したように、定着させる製品の選択は処置を施す表面に密接に依存する。 定着させる製品が、カチオン界面活性剤の1つ、又は、カプセル封入されるカチ オン試剤、例えばカチオン性重合体からなる場合もあるという可能性を除外する ものではない。 これは特に、化粧品又は衛生の分野でよく知られた、人間又は動物の毛の被覆 が望まれる時のカチオン性重合体の使用という場合である。この場合、定着させ る製品は重合体自体であってよいが、これは多重膜小胞に全体的な正電荷を付与 するカチオン試剤としても、定着させる製品としても機能する。 有効製品がカチオン界面活性剤、例えば第四級アンモニウム化合物からなると いう場合もあるが、これは表面を処置する殺菌剤としても、小胞膜の構成成分と しても用いられる。 本発明が関係する処置の範囲は、人間の皮膚又は毛髪及び動物の皮膚又は柔毛 の薬学上又は獣医学上の局部的処置にまで及ぶ。 従って本発明は、薬理学的に許容される媒体中に配合された有効成分からなる 薬品組成物を人間又は動物の体に定着させることが望まれる方法にも関する。特 に、少なくとも1つの有効成分が上述したマイクロ小胞の必須部分を形成してい る、人間又は動物の体を処置するための薬品組成物に関する。 上述したように、本発明の利点の1つは、表面への定着が望まれる製品を配合 した組成物の製造に関して、特に自由度の高い方法を提供する点である。 実際、上記方法を実施するための組成物又は上記薬品組成物は、カチオン試剤 及び適当な場合には、定着させる製品又は上記カチオン試剤以外の試剤からなる 少なくとも1つの界面活性剤に基づいたラメラ液晶層から、上記ラメラ液晶相を 剪断して上記小胞を形成させた後、上記小胞を適当な媒体に配合することで簡単 に製造できる。 当然であるが上記媒体は、カチオン小胞を含む組成物の目的用途に応じて選択 する。特に、水性、油性又は有機媒体であってもよい。いずれの場合でも多重膜 小胞の組成は、当然に分散媒体の性質に応じて適合させる。 すなわち、例えば人間又は動物の化粧品又は衛生の分野において、上記小胞を 配合した組成物は、好適に、水性ローション、シャンプー、エマルション、ゲル 、 油性分散体、香油、エアロゾル溶液又は経皮用組成物の形態をとる。 多重膜小胞は水性媒体に分散されてもよい。 またカチオン性多重膜小胞は、親油性媒体、例えば油、又はろうと油との混合 物中に分散されてもよい。このような媒体は、特に、人間又は動物の皮膚、毛髪 、体毛/柔毛に有効成分を付着させることが望まれる全ての利用分野で極めて価 値あることが分かっている。特に言及できるこのような分野の例としては、化粧 製品、例えばマスカラ及びリップスティック等のメーキャップ製品の分野、又は 、賦形剤としてステアリンゲル若しくはシリコーン油を含む非アルコール性ボデ ィーデオドラントの分野がある。 親油性媒体中に分散されたカチオン小胞の使用が好適なその他の利用分野は、 動物の皮膚に局部的に使用する処置の分野である。このような処置は一般に「浴 びせ」処置と呼ばれるもので、局部的な効果を持つ組成物を動物の柔毛に広げる ことからなる。 カチオン成分、特にカチオン界面活性剤又は重合体は、ラメラ相の組成物を剪 断して小胞を形成させる以前に、その組成物に導入される。従ってカチオン成分 は小胞内部に有効成分とともにカプセル封入され、その必須部分を構成する。界 面活性剤の組成は、カチオン界面活性剤及び/又はカチオン性重合体の存在を考 慮して適合させる。 当然に、表面に定着させる製品として使用可能な有効成分の性質は、表面の種 類及び目的とする処置に依存する。 使用可能な有効成分の例としては、毛髪処理用又は人間若しくは動物の体に対 する衛生処置用の化粧品で用いられるものだけではなく、局部使用用の人間又は 獣医用薬品で用いられるものや、織物産業で用いられるものも挙げられる。 以下の有効成分は、化粧品並びに人間及び獣医用薬品の分野における例として 挙げることができる: −植物又は藻類の抽出物、ビタミン、水溶性たんぱく質、たんぱく質加水分解 物、ペプチド、α−ヒドロキシ酸、サリチル酸、カフェイン誘導体、及び、グリ セロール又はグリコール誘導体等の保湿製品等の、本質的に水溶性の有効成分; 並びに −植物油及び動物油、合成炭化水素又はシリコーン油、精油及びその混合物、 香料及び香味料、ビタミン及び脂肪酸誘導体等の、本質的に脂溶性の有効成分。 処理を施す表面への付着を向上させるため、他の有効成分も好適にカプセル封 入することができるが;以下のものが特に挙げられる: −トリクロサン(triclosan)誘導体、第四級アンモニウム化合物、亜鉛誘導 体(亜鉛ピリチオン、ウンデシレン酸亜鉛)、ピロクトン・オラミン(pirocton e olamine)等の殺菌剤。 また本発明は、標的への殺虫剤の定着の向上が望まれる全ての用途で非常に好 ましく利用可能である。従って殺虫剤、特に以下のもの: −ピレスリン(pyrethrin)及び合成ピレスリノイド類(pyrethrinoid)(ペ ルメスリン(permethrin)及び誘導体); −リン化合物、例えばマラチオン(malathion)及びパラチオン(parathion) ;並びに −有機塩素化合物、例えばリンダン(lindane)、 も、定着させる有効成分として言及できる。 本発明の方法の範囲内において表面として考えられる好ましい標的のうち、特 に好ましくは植物及び昆虫が挙げられる。 植物及び昆虫は、昆虫と植物とではその性質が異なるのだか、外膜と呼ばれる 皮膚に似た膜で覆われている。昆虫の外膜は硬質の(人間の毛髪のケラチンに類 似した)ケラチン層である。一般にその外膜は、触覚、知覚又は駆動作用を持つ 毛で少なくとも一部が覆われており;このような毛は外皮と呼ばれ、その化学的 性質は外膜のそれと類似している。従ってこれらは本発明の小胞の付着に好まし い表面である。昆虫の外膜又は毛に上記小胞を直接定着させると、昆虫との接触 持続時間が長引くことで殺虫剤の作用を高めることができる。このことは、寄生 虫、コナダニ又はシラミを駆除する処置など人間又は動物に施す処置の場合には 、一方では殺虫剤の使用量を減らすのが望ましく、他方ではすすぐと除去される のでその製品はシャンプーとほとんど関連がないことから、特に重要である。 植物に関するかぎり、同じ付着機構を使用できる。植物を処理すると雨の作用 で製品が洗い落とされてしまうので、上記付着の有用性はここでも明らかである 。 従って、特に表面殺虫剤及び殺菌剤の場合は、望ましい表面作用を得るために、 外膜上の有効成分の最大量を維持することが非常に重要である。 本発明は別の態様において、本発明により使用する組成物の製造方法にも関す る。この方法は、少なくとも1つの界面活性剤、好適には水からなる極性溶媒、 及び適当な場合には、カプセル封入が望まれる少なくとも1つの製品又は組成物 を含有するラメラ液晶相を製造し、上記液晶相を多重膜小胞に再配列させること からなる。 上述した理由のために、これが本発明の一態様において正電荷を付与する薬剤 としてかつ本発明により定着させる製品として機能しうるカチオン界面活性剤で あってもよいかぎり、他の製品又は組成物の存在は必ずしも必須のものではない 。 この場合、ラメラ相の組成は、以下の条件のうち少なくとも1つを満足するよ うなものである: −界面活性剤の少なくとも1つがカチオン界面活性剤であること; −カチオン製品が上記ラメラ相に包含されること。 より具体的には、その製造方法は、(複数の)界面活性剤の混合物、好ましく は水である極性溶媒、及び適当な場合には、カプセル封入が望まれる有効成分又 は混合物を含有するラメラ液晶相を調製する第一工程、並びに、次いで上記液晶 相を剪断して多重膜小胞を形成させることからなる。 カプセル封入率を最適化するために選択する条件は、極性溶媒(一般に水)及 び有効成分又は混合物がこのラメラ相に一緒に溶解するように、液晶相が均一す なわち単一の相であるようなものである。 使用する最適な条件は、一般に、溶媒及び有効成分を様々な量で含有する一連 の組成物を実験することで決定可能である。この実験は、相分離の巨視的観察、 又は、光学顕微鏡好ましくは偏光顕微鏡による微視的観察により行われる。 しかし液晶相の形成は、容易に分散可能な多重膜小胞サスペンションの次段階 での製造に十分な条件ではない。更に、このラメラ相を上記小胞の緻密な集合体 に組織化することが必要である。この再配列は、特許出願WO93/19735 号に記載のように、均一的な剪断応力をかけることで達成できる。またこの再配 列は、自然に、又は、それを損なった場合には簡単な機械応力をかけたとき、例 えば上記機械応力をかけて製品を混合したときに、多重膜小胞の形態として望ま しい構造を形成するように、混合物の特定の組成を変えること、特に界面活性剤 の混合物を選択することでも達成できる。 このため、界面活性剤の混合物、及び、この混合物に含まれる界面活性剤それ ぞれの濃度を、望ましい構造が得られるよう好適に選択する。 より具体的には、使用する界面活性剤の混合物は一般に2種類の界面活性剤か らなるものであり、1つはやや水に可溶であるため高いHLBを持つものであり 、他方はやや油に可溶であるため比較的低いHLBを持つものである。更に、界 面活性剤のうち少なくとも1つは、比較的低いCMC(好ましくは10-5モル/ リットル未満、特に好ましくは10-6モル/リットル未満)を持つことが特に好 適である。 最終混合物中での界面活性剤の重量比は、一般に5〜90%であり、好ましく は30〜70%である。 より具体的には、目的のマイクロカプセルを得るのに使用する出発混合物は以 下の性質を有する: 1)混合物は、重量比で水が10〜98%、より一般的には20〜60%を占 める均一なラメラ液晶相を形成する必要がある。 2)この均一なラメラ相は、自然に、又は、簡単な混合若しくは国際特許出願 WO93/19735号に記載された特定の剪断応力の作用によって、ある特定 の構造、すなわち「玉ねぎ型」構造に相当する膜の空間配列を有する必要がある 。この構造は当業者であれば偏光顕微鏡を用いて簡単に確かめることができる。 上記2つの条件を満たすためには、上で説明したように、ラメラ相の組織化( 構造)特性を任意に制御できるように、実質的に異なる親水性/親油性バランス を持つ2つの界面活性剤を使用することが好適である。 好ましい選択は、3〜7という低いHLBを持つやや親油性の界面活性剤と、 8〜15という高いHLBを持つ親水性の界面活性剤とを混合することである。 2種類の界面活性剤の割合を変化させることで、当業者は、望ましい構造特性を 持つ均一なラメラ相を簡単に得ることができる。 2種類の界面活性剤は、目的とする用途に適合しうるものから選択される。 上記製造方法を利用すると、ラメラ液晶相の組成に応じて、より具体的には、 使用する界面活性剤の性質及び/又は割合に応じて、最終的に、多重膜小胞の分 室を形成する膜内の界面活性剤分子の組織化度が互いに異なる2種類の小胞が得 られる: −「流体」型の小胞は、界面活性剤分子が二次元結晶格子という形に組織化さ れておらず、自由に動き回れる膜に相当する。これは一般に球形である。 −一方、「固体」型の小胞は、二次元結晶格子という形への界面活性剤分子の 組織化に相当する。この小胞は異方性の形態を持ち、しばしば切子面のある結晶 の形をとる。全ての場合で、小胞の大きさは0.1〜100μmの範囲内である 。この小胞の切子面のある外観はその玉ねぎ型多重膜構造と相反するものではな い。実施例 実施例1:シャンプー 下記組成から界面活性剤の多重層小胞を調製した: ソルビタン・ステアレート 25% ポリソルベート(Polysorbate)60 20% ジャガー(Jaguar)C13S 5% 水溶性有効成分の水溶液 50% 使用可能な水溶性有効成分は、α−ヒドロキシ酸、サリチル酸、ビタミンC、 カフェイン、たんぱく質(完全体又は加水分解したもの)、ペプチド等である。 Rhone-Poulenc製のジャガーC13Sは、グアール粉の4級化誘導体である。 各成分を50℃で混合した後、一定の機械攪拌下で冷却し、次いで、水中にラ ウリルエーテル硫酸ナトリウムを15%含むシャンプー基剤中に、小胞がシャン プー基剤中3%になる割合で分散した。そのサスペンションは均一であり、光拡 散性の小胞が存在するため乳白色であった。 付着テストでは、マイクロカプセルを含むシャンプー溶液に一房の毛髪を浸し た後、流水ですすぎ、次いで空中乾燥させた。サンプルを金属被覆した後、10-7 Torrの減圧下で走査型電子顕微鏡を用いて、乾燥した毛髪の観察を行った 。 倍率2500で作成したネガは、毛髪の表面に均一に分散して毛髪に付着して いる小胞の存在を明らかに示した。 更に倍率6000で作成したネガは、小胞が毛髪の表面に強く付着し、それら が文字通り「濡れている」ことを明らかに示した。実施例2:シラミ駆除用組成物 殺虫剤としてマラチオンをカプセル封入した多重膜マイクロ小胞は、以下の組 成から製造した: ポリソルベート60 25g ソルビタン・ステアレート 32g ジャガーC13S 3g マラチオン 10g 緩衝液(pH=6) 30g 界面活性剤及び水を室温で混合した(三角フラスコ、機械攪拌)後、連続して 攪拌しつつ60℃に加熱することで小胞を得た。混合物が均一の時に、加熱を中 止したが、攪拌は続行し;次いで、液温が45℃以下に低下した後ただちに、マ ラチオンを加え、攪拌下で混合物を冷却した。 これにより、ラメラマイクロ小胞の緻密な集合体からなる均一なペーストを得 た。これは偏光顕微鏡でその特徴的な構造を観察することで確認できる。 このペーストを、室温で攪拌下、緩衝水をゆっくりと加えることで分散した。 最終的な混合物は小胞を5%、すなわちマラチオンを0.5%含有する。その粘 度は増粘剤、例えばジャガーC13S又はジャガーC162(C13Sと同じ化 学的性質を持つ)を添加することで調整できる。すぐに利用可能な製品を得るに は、増粘剤の割合は0.2%で十分である。 この配合物には2つの利点がある。1つは、水性基剤中でのマラチオンの使用 が可能になると同時に、水性媒体で安定ではないことが知られているマラチオン の安定性を維持することが可能になる点である。もう1つは、毛及び昆虫の外皮 への小胞の付着を可能にすることで、すすいだ後でさえも、製品が長期の作用持 続時間を持つ点である。 この付着の様相は、しらみのたかった毛を上記製品で処理した(頭皮を5分間 マッサージし塗布した後、水ですすいだ)サンプルを、わずかに金属被覆した後 、10-7Torrの減圧下で走査式電子顕微鏡により見ることができる。小胞は 毛及び昆虫の両方で見られた。実施例3:ゴキブリ駆除用組成物 殺虫剤としてテトラメスリン及びサイパーメスリンをカプセル封入した多重膜 マイクロ小胞を以下の組成から調製した: ポリソルベート60 40g ソルビタン・ステアレート 5g ノラミウム(Noramium)M2SH* 5g テトラメスリン 5g サイパーメスリン 5g 水 40g* CECA社製の、牛脂由来のアルキル鎖を持つジアルキルジメチルアンモニウ ムクロライド 室温で界面活性剤と水を混合した(三角フラスコ、機械攪拌)後、続けて攪拌 しながら60℃に加熱することで小胞を得た。混合物が均一になった時、加熱は 中止したが、攪拌は続行し;その後、液温が45℃以下に下がるとすぐ、有効成 分を添加し、攪拌下で混合物を冷却した。 これにより、ラメラマイクロ小胞の緻密な集合体からなる均一なペーストを得 た。これは偏光顕微鏡でその特徴的な構造を観察することで確認できる。 このペーストを、室温で攪拌下、水をゆっくりと加えることで分散した。最終 的な混合物は小胞を5%、すなわちテトラメスリンを0.25%とサイパーメス リンを0.25%含有する。 この分散体は、地面をはい回る昆虫に非常に有効な乳剤の形態を持つ。表面定 着効果は昆虫及び地面の両方に定着させるのに利用されて、長期間の作用を与え る。実施例4:アリ駆除用組成物 殺虫剤としてペルメスリンをカプセル封入した多重膜マイクロ小胞を以下の組 成から調製した: ポリソルベート60 35g ソルビタン・ステアレート 10g デハイコート(Dehyquart)AU56* 5g ペルメスリン 12g 水 38g* HENKEL社製のビス(アシロキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモ ニウム・メソ硫酸 室温で界面活性剤と水を混合した(三角フラスコ、機械攪拌)後、続けて攪拌 しながら60℃に加熱することで小胞を得た。混合物が均一になった時、加熱は 中止したが、攪拌は続行し;その後、液温が45℃以下に下がるとすぐ、有効成 分を添加し、攪拌下で混合物を冷却した。 これにより、ラメラマイクロ小胞の緻密な集合体からなる均一なペーストを得 た。これは偏光顕微鏡でその特徴的な構造を観察することで確認できる。 このペーストを、室温で攪拌下、水をゆっくりと加えることで分散した。最終 的な混合物は小胞を4%、すなわちペルメスリンを0.48%含有する。 この分散体は乳剤の形態を持ち、ありに対して非常に有効である。この有効性 は昆虫(即効性を与える)と地面(長期間の作用を与える)の両方に定着するこ とで生じる。自然環境のなかでの試験から、この製品をありの巣のてっぺんに直 接噴霧すると、長期にわたり(1シーズンにわたり)それを破壊して、再び群れ をなすのを防止することが分かった。実施例5:布地繊維への定着 多重膜マイクロ小胞を以下の組成から調製した: ポリソルベート60 20g ソルビタン・ステアレート 25g ジャガーC13S 5g 防腐剤 0.8g 水 49.2g 室温で界面活性剤と水を混合した(三角フラスコ、機械攪拌)後、続けて攪拌 しながら60℃に加熱することで小胞を得た。混合物が均一になった時、加熱を 中止し、攪拌を続行しながら混合物を冷却した。 これにより、ラメラマイクロ小胞の緻密な集合体からなる均一なペーストを得 た。これは偏光顕微鏡でその特徴的な構造を観察することで確認できる。 このペーストを、室温で攪拌下、水をゆっくりと加えることで分散した。最終 的な混合物は小胞を5%含有する。その粘度は増粘剤、例えばジャガーC13S を最大濃度2%で加えることにより調整できる。 布地繊維への小胞の非常に良好な付着は、小胞の分散体に浸漬した後に水です すぐことで処理した各種布地繊維のサンプルを、わずかに金属被覆した後、10-7 Torrの減圧下で走査式電子顕微鏡により見ることができる。 小胞は、繊維がポリアミド、ポリエステル及び綿のいずれであっても、その繊 維上に見られた。実施例6:織物への定着 香料をカプセル封入した多重膜マイクロ小胞を以下の組成から調製した: ポリソルベート60 22g ソルビタン・ステアレート 25g ジャガーC13S 3g フローラル・スウィート(Floral Sweet)*香料 10% 防腐剤 0.8g 水 39.2g* Haarman & Reimer社提供の香料 室温で界面活性剤と水を混合した(三角フラスコ、機械攪拌)後、続けて攪拌 しながら60℃に加熱することで小胞を得た。混合物が均一になった時、加熱を 中止し、液温が45℃に下がるとすぐ香料を加えた後、続けて攪拌しつつ混合物 を冷却した。 これにより、ラメラマイクロ小胞の緻密な集合体からなる均一なペーストを得 た。これは偏光顕微鏡でその特徴的な構造を観察することで確認できる。 このペーストを、室温で攪拌下、水をゆっくりと加えることで分散した。最終 的な混合物は小胞を10%含有する。その粘度は増粘剤、例えばジャガーC13 Sを最大濃度0.5%で加えることにより調整できる。 この「芳香のある」小胞の分散体は、布地繊維に小胞を付着させ、香料を徐放 させることにより、長期間にわたって織物に芳香をつけるのに使用できる。この 分散体を織物に少量噴霧すると、数週間持続する芳香が得られる。実施例7:非アルコール性ボディーデオドラント スプレーのボディーデオドラントは香料及び殺菌剤を含むアルコール性溶液で ある。刺激性の感覚をぜひとも避けるために、アルコールの使用を避けたいので あれば、軽シリコーン油中の分散体を用いる。これは塗布すると蒸発して、アル コールの時に得られるものと似た爽快感が得られる。 不幸なことに、デオドラントで用いる有効成分の全てがこのシリコーン油に可 溶なわけではない。一方、カプセル封入は、香料の長期持続作用を達成して、デ オドラントの有効性を改善することができる。この種の利用に関しては、シリコ ーン油媒体に分散可能な小胞を調製することが必要である。 本発明による多重膜小胞を以下の組成から調製した: ホスファチジルコリン20%を含む大豆レシチン 40g 4つのエチレンオキサイドとのエトキシル化ラウリルアルコール 10g 香料 18g 殺菌剤(CIBA製のIrgasan DP300) 3g ジャガーC13S 1g 水 28g まず、レシチン、カチオン性重合体、殺菌剤及び水の50%を室温で混合して 均一なペーストを得た。混合物が均一になった時、エトキシル化ラウリルアルコ ール、香料及び残りの水を加えた。添加が完了すると、混合物を室温で攪拌して 均一なペーストを得た;これは、非アルコール性デオドラントスプレーの基剤に 容易に分散させることができる。 上記基剤は本質的に、アルミニウム塩(発汗抑制剤)を加えてもよい軽シリコ ーン油からなるものである。小胞を10%濃度で分散し、最終分散体中0.3% の殺菌剤濃度を得た。この非水性分散体は、油性媒体中でブラウン運動の効果が 減少するため沈殿物を生じる傾向があるので、使用前に小胞を再懸濁するため手 で振盪する必要がある。実施例8:獣医用皮膚科学用組成物 家畜類の対寄生虫処置は、しばしば、油性媒体中の有効成分の分散体を用い、 これを一回の使用で動物の背中に浴びせることで行われる。そして有効成分は毛 管現象によりその動物全体に拡散する。一般に「浴びせ」法と呼ばれるこの方法 は、塗布が短時間で済むこと、並びに、噴霧の場合に生じるような、動物及び処 置を行う人間による有効成分の吸入を避けることができるという利点を持つ。 本発明による小胞は、油中への有効成分の分散に特に適しており、従って獣医 用有効成分の「浴びせ」形態の組成物に適している。 小胞は以下の組成に従って調製した: ホスファチジルコリン20%を含む大豆レシチン 40g ソルビタン・オレエート 10g ジャガーC13S 3g 有効成分(例えば、ペルメスリン) 5g 水 22g 鉱油 20g 各成分をレシチン、カチオン性重合体、ソルビタン・オレエート、有効成分、 水、そして鉱油の順序で導入して、室温で混合した。均一なペーストを得た。 このペーストは鉱油中10%の濃度で容易に分散でき、有効成分をカプセル封 入した小胞の分散体を与えた。その粘度は動物の背中に沈着させて使用できるよ う調整する。この分散体は実施例7と同様、完全な懸濁液とするために使用前に 手で振盪する必要がある。 有効成分をカプセル封入した多重膜小胞主体のこのような調剤は、付着現象に 関連した有効成分の持続性という利点を持ち、小胞上の正電荷のために、表皮中 への有効成分の全身的浸透を回避する。従って、動物の柔毛への局部的な作用を 持つ全ての有効成分に特に適したものである。実施例9:リップスティック用保湿製剤 ヒマシ油と蜜蝋(極めて疎水性)主体のリップスティックに親水性保湿剤を導 入することは、克服不能な技術的課題を提示している。本発明による多重膜小胞 を使用するとこの課題は解決でき、くちびるへの保湿剤の付着作用と、その結果 としての持続作用を与える。 以下の組成から小胞を調製した: ショ糖トリステアレート 30% グリセロール 60% ジャガーC13S 1% 水 9% 全成分を室温で粗く混合した後、続けて激しく攪拌しながら70℃に昇温した 。混合物が均一な時に、続けて適度に攪拌しながら室温までゆっくりと冷却した 。得られたものは非常に固いペースト状のものである。 このペーストを容易にヒマシ油に分散させた後、これを使用してリップスティ ックの基剤を古典的調合に従って調製した。製品の化粧品としての質を損なうこ となく、リップスティックに最大10%の小胞(グリセロール6%に相当)を導 入することができた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年7月23日(1999.7.23) 【補正内容】 剤を有効量含有するものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 7. カチオン界面活性剤は、組成物を使用するpH条件下でプロトン化されて いてよい第四級アンモニウム化合物、アミン、アミン塩又はアミド、カチオン性 になるpH条件下でのベタイン又はアミノ酸誘導体、イミダゾリン誘導体及び四 級化ジアルキルエステルからなる群より選択されるものである請求項6記載の方 法。 8. 小胞は、前記小胞に正電荷を付与するために有効な量の、正電荷を持つカ プセル封入された製品を少なくとも1つ含有するものである請求項1〜7のいず れか1項に記載の方法。 9. カプセル封入された製品は、カチオン性重合体である請求項8記載の方法 。 10. カチオン性重合体は、多糖誘導体、カチオン性たんぱく質加水分解物、 ポリアミン誘導体、カチオン性であるpH条件下でのポリアミノ酸、ポリエチレ ンイミン、ポリビニルピロリドン(PVP)の4級化誘導体及び4級化ポリビニ ルピロリドンと親水性重合体の共重合体、ポリ4級化化合物、並びに、キチン誘 導体からなる群より選択されるものである請求項9記載の方法。 11. 多重膜小胞は、少なくとも1つのカチオン性化合物を、前記小胞の重量 基準で0.01〜10重量%含有するものである請求項1〜10のいずれか1項 に記載の方法。 12. 請求項1又は6〜11のいずれか1項に規定のマイクロ小胞の必須部分 を構成する少なくとも1つの有効成分を含有することを特徴とする、人間又は動 物の体の処置用の局部使用用薬品組成物。 13. 表面に接触させる組成物は、以下の工程からなる方法により製造される
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 23/12 D06M 23/12 // B01J 13/02 C11D 3/00 C11D 3/00 B01J 13/02 Z

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 製品を表面に付着させる方法であって、 少なくとも1つの界面活性剤に基づきかつ溶剤の媒体に隔てられた同心円状の膜 からなる、0.1〜100μmの径を持つ実質的に球形の多重膜小胞であって、 玉ねぎ型構造を持ち、かつ、前記小胞内部にある少なくとも1つのカチオン試剤 の存在に起因して全体的に正電荷を帯びた多重膜小胞 に前記製品が包含されている組成物を、前記表面に接触させることからなること を特徴とする付着方法。 2. 表面は負電荷を持つものである請求項1記載の方法。 3. 表面は、天然若しくは人工の繊維、又は、織物等の繊維の集合体からなる ものである請求項1又は2記載の方法。 4. 表面は、生体表面、特に、皮膚、外皮、体毛/柔毛、毛髪等の、人間若し くは動物の体の外部、又は、昆虫の外膜若しくは毛、若しくは、植物の空気中に ある部分、特にその外被である請求項1又は2記載の方法。 5. 体の処置された部分での有効成分の持続性を増加させることを特に可能と する、人間又は動物の体、特に毛髪、外皮、体毛/柔毛又は皮膚に対する化粧的 又は衛生的な処置方法であって、前記有効成分が、 少なくとも1つの界面活性剤に基づきかつ溶剤の媒体に隔てられた同心円状の膜 からなり、0.1〜100μmの径を持つ実質的に球形の多重膜小胞であって、 玉ねぎ型構造を持ちかつ全体的に正電荷を帯びた多重膜小胞 に包含されている化粧用又は衛生用組成物を、体の前記部分に用いることからな ることを特徴とする処置方法。 6. 膜は、小胞に正電荷を付与するための少なくとも1つのカチオン界面活性 剤を有効量含有するものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 7. カチオン界面活性剤は、組成物を使用するpH条件下でプロトン化されて いてよい第四級アンモニウム化合物、アミン、アミン塩又はアミド、カチオン性 になるpH条件下でのベタイン又はアミノ酸誘導体、イミダゾリン誘導体及び四 級化ジアルキルエステルからなる群より選択されるものである請求項6記載の方 法。 8. 小胞は、前記小胞に正電荷を付与するために有効な量の、正電荷を持つカ プセル封入された製品を少なくとも1つ含有するものである請求項1〜7のいず れか1項に記載の方法。 9. カプセル封入された製品は、カチオン性重合体である請求項8記載の方法 。 10. カチオン性重合体は、多糖誘導体、カチオン性たんぱく質加水分解物、 ポリアミン誘導体、カチオン性であるpH条件下でのポリアミノ酸、ポリエチレ ンイミン、ポリビニルピロリドン(PVP)の4級化誘導体及び4級化ポリビニ ルピロリドンと親水性重合体の共重合体、ポリ4級化(polyquaternium)化合物 、並びに、キチン誘導体からなる群より選択されるものである請求項9記載の方 法。 11. 多重膜小胞は、少なくとも1つのカチオン性化合物を、前記小胞の重量 基準で0.01〜10重量%含有するものである請求項1〜10のいずれか1項 に記載の方法。 12. 請求項1又は6〜11のいずれか1項に規定のマイクロ小胞の必須部分 を構成する少なくとも1つの有効成分を含有することを特徴とする、人間又は動 物の体の処置用薬品組成物。 13. 表面に接触させる組成物は、以下の工程からなる方法により製造される ものであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 −カチオン試剤、及び適当な場合には、定着させる製品又は前記カチオン試剤 以外の有効成分、からなる少なくとも1つの界面活性剤主体のラメラ液晶相の製 造; −小胞を形成するために、前記ラメラ液晶相への剪断応力の印加; −適当な媒体に前記小胞の配合。
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