JP2002500628A - 回腸胆汁酸輸送阻害ベンゾチエピンおよびHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤を用いた併用療法 - Google Patents

回腸胆汁酸輸送阻害ベンゾチエピンおよびHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤を用いた併用療法

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Abstract

(57)【要約】 新規ベンゾチエピン、誘導体、およびその類縁体;これらを含有する医薬組成物;ならびにこれら化合物および組成物を医学に、とりわけ高脂血症性症状、例えば哺乳動物における動脈硬化症あるいは高コレステロール血症、の予防および治療に使用する方法が提供される。また、高脂血症状態の治療に回腸胆汁酸輸送阻害剤およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤を使用するコンビネーション療法に適した組成物および方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 回腸胆汁酸輸送阻害ベンゾチエピンおよびHMG Co−Aレダクターゼ 阻害剤を用いた併用療法 本発明は1997年3月11日に出願された、米国仮出願No.60/040, 660の優先権の特典を請求している。本出願はまた1997年3月31日出願 の米国出願No.08/831,284の部分継続出願であり、同出願は1995 年8月21日出願の米国出願No.08/517,051の継続出願であり、同出 願は1994年9月12日出願の米国出願No.08/305,526の部分継続 出願であり;および本出願は1997年3月11日出願の米国出願No.08/8 16,065の部分継続出願であり、同出願は1996年3月11日に出願され た、米国仮出願No.60/013,119の優先権主張をしている。 発明の背景 発明の分野 本発明は、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤と併用した新規ベンゾチエピ ン、それらの誘導体および類似化合物、それらを含有する医薬組成物、および、 医療において、特に、例えば哺乳類における、アテローム性動脈硬化症または高 コレステロール血症に関連する高脂質血症状態の予防および治療において、これ ら組成物の使用に関する。関連技術の記述 総コレステロールおよび低密度リポタンパクコレステロールの高い濃度に関連 する高脂質血症状態は冠動脈性心疾患および特にアテローム性動脈硬化症に対す る主要な危険因子であることはよく確立されていることである。腸管内腔内の胆 汁酸の循環を妨げると血清コレステロールが因果関係を以って減少することが見 出されている。そのような減少はアテローム性動脈硬化症の病態の改善を導くこ とを示す疫学的データが蓄積されている。Stedronskyは、「低コレステロール血 症性質を有する非全身性薬剤との胆汁酸およびコレステロールの相互関係」、Bi ochimica et Biophysica Acta,1210(1994)255−287、にお いて、胆汁酸およびコレステロール周辺の、生化学、生理学および公知の活性薬 剤について考察している。 病態生理学的変化はヒトにおける胆汁酸の腸肝循環の阻害と一致することが、 Heubi,J.E.らによって、示された。「一次胆汁酸代謝:in vitro回腸活性胆汁 酸輸送の欠如」、Gastoenterology,1982:83:804−11、を参照。 事実、コレスチラミンは腸管内で胆汁酸を結合し、その結果それらの正常な腸 肝循環を妨げる(Reihner,E.ら、「ヒトにおける肝臓コレステロール代謝の調 節:コレスチラミンのHMG−CoAレダクターゼ活性の調節および胆石患者に おける低密度リポタンパク質レセプター発現」、Journal of Lipid Research, 31巻、1990,2219−2226およびSucklingら、「コレスチラミン処 置ハムスターにおけるコレステロール低下および胆汁酸排泄」、Atherosclerosi s,89(1991)183−190)。このことは、コレステロールを用いた 肝臓による肝胆汁酸の増加、と同時にコレステロールのクリアランスを増強し、 そして血清LDLコレステロールレベルを減少させる肝LDLレセプターの上向 き調節(アップレギュレーション、upregulation)をもたらす。 胆汁酸の再循環の調節に対する別のアプローチにおいて、回腸の胆汁酸輸送系 は特異的輸送阻害剤で腸肝循環を阻害することに基く高コレステロール血症の治 療に対する推定される医薬標的である(Kramerら、「腸内胆汁酸吸収」The Jour nal of Biological Chemistry,Vol.268,No.24,8月発行、18035− 18046,1993)。 一連の特許出願、例えば、カナダ特願Nos.2,25,294;2,078,5 88;2,085,782;2,085,830;およびEP出願Nos.0 3 79 161;0 549 967;0 559 064;および0 563 731、において、Hoechst AGは、医薬として有効なLDLコレステロールレベ ルを充分に減少させることを最終目的とする生理的胆汁酸輸送を阻害する、胆汁 酸を含む、腸肝循環系の種々の天然に生じる成分のポリマー、特に低コレステロ ール血症剤としての使用を、開示している。 In vitro胆汁酸輸送阻害はThe Wellcome Foundation Ltd.開示の国際特許出願 No.WO93/16055「血漿中脂質濃度を低下させるベンゾチエピン化合 物」において、低脂血症活性を示して開示されている。 選択されたベンゾチエピンが国際特許出願No.WO93/321146におい て、脂肪酸代謝および冠状血管疾患を含む多くの用途について、開示されている 。 他の選択されたベンゾチエピンが、低脂肪血症および低コレステロール血症剤 としての使用、特に、特許出願Nos.EP 508425、FR 2661676 、およびWO92/18462により開示されているように、アテローム性硬化 症治療または予防のための使用が知られているが、これらの各々は、縮合環ビシ クロベンゾチエピン環のフェニル環に隣接した炭素にアミド結合することにより 限定されている。 上記文献は高脂質血症疾患予防および治療のための安全で、効果的な薬剤なら びに低コレステロール血症薬剤としてのそれらの有用性を見出すための継続した 努力を示している。 加えるに、選択されたベンゾチエピンは本発明の有用性の範囲内ではない種々 の病態における使用が開示されている。これらはダウエント抄録No.93−35 1589により抄録されているEP 568898A;ダウエント抄録No.89− 370689として抄録されているWO89/1477/A;ダウエント抄録No .50701R−Bにおいて抄録されたU.S.3,520,891;ダウエン ト抄録No.65860 T−BおよびWO92/18462において抄録されて いるUS 3,287,370、US 3,389,144;US 3,694, 446である。 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤はコレステロール低下剤として使用されて きた。このクラスの化合物は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−CoA (HMG−CoA)レダクターゼを阻害する。この酵素はHMG−CoAを、コ レステロールの生合成における初期のそして律速段階である、メバロン酸への転 換を触媒する。 ベンゾチアゼピン抗高脂質血症剤はWO94/18183、WO94/181 84、WO96/05188、WO96/16051、AU−A−30209/ 92、AU−A−61946/94、AU−A−61948/94、およびAU −A−61949/94に開示されている。 本発明は、新規医薬組成物を提供し、そして高脂質血症状態の治療方法を提供 することによりそのような努力を促進するものである。 発明の要約 従って、その各観点から、本発明は、式(I)の化合物を提供する: ここで: qは、1から4の整数であり; nは、0から2の整数であり; R1とR2は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル 、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ジ アルキルアミノ、アルキルチオ、(ポリアルキル)アリール及びシクロアルキル からなる基から選ばれ、 ここでいう、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルキルア リール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ジアルキルアミ ノ、アルキルチオ、(ポリアルキル)アリール及びシクロアルキルは、OR9、N R910、N+910W-、SR9、S+910-、P+91011-、S( O)R9、SO29、SO39、CO29、シアン、ハロゲン、オキソ、及びC ONR910からなる基から選ばれる1つ又は2つ以上の置換基によって置換さ れても良く、 ここでいう、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアリール、アルコ キシ、アルコキシアルキル、(ポリアルキル〉アリール及びシクロアルキルは、 O、NR9、N+910W-、S、SO、SO2、S+9-、 P+910-、P+910-またはフェニレンによって置換された1つ又は2 つ以上の炭素をもっても良く、 ここでいう、R9、R10及びRWは、独立に、H、アルキル、アルケニル、アル キニル、シクロアルキル、アリール、アシル、ヘテロサイクル、ヘテロアリール 、アンモニウムアルキル、アルキルアンモニウムアルキル及びアリールアルキル からなる基から選ばれ、または、 R1及びR2はともに、それらが結合している炭素と一緒になって、C3−C10 のシクロアルキリデンを形成し、 R3及びR4は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシロキシ 、アリール、複素環、ヘテロアリール、OR9、NR910、SR9、S(O)R9 、SO29及びSO39からなる基から選ばれ、ここでいうR9及びR10はさき に定義したとおりであり;または、 R3及びR4はともに、=O、−NOR11、=S、=NNR1112、=NR9ま たは−CR1112を形成し、 ここでいう、R11及びR12は、独立にH、アルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール、アリールアルキル、アルケニルアルキル、アルキニルアルキル、ヘ テロサイクル、ヘテロアリール、カルボキシアルキル、カルボアルコキシアルキ ル、シクロアルキル、シアノアルキル、OR9、NR910、SR9、S(O)R9 、SO29、SO39、CO29、シアン、ハロゲン、オキソ及びCONR91 0 からなる基から選ばれ、 ここでいう、R9及びR10はさきに定義したとおりであり、R3及びR4が、と もにOH、NH2及びSHではない場合、または R11及びR12はともに、それらが結合している窒素または炭素原子とサイクリ ック環を形成し; R5及びR6は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、 シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環、第4級ヘテロアリー ル、SR9、S(O)R9、SO29及びSO39からなる基から選ばれ、 ここでいう、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル 、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環及び第4級ヘテロアリールは、アルキ ル、 アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキ ル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、アリールアルキル、第4級複素 環、第4級ヘテロアリール、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、 S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2 、CO213、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314 、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13 )OR14、S+1314-、及びN+91112-ならなる基から独立に選 ばれた1つまたは2つ以上の置換基により置換されることができ、 ここで: A-は、薬学的に受容可能アニオンであり、Mは薬学的に受容可能カチオンで あり、 前記したアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、 アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環及びヘテロアリールは、更に OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、CN 、オキソ、CONR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アルキニ ル、アリール、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、アリールアルキル、 第4級複素環、第4級ヘテロアリール、P(O)R78、P+789-及び P(O)(OR7)OR8からなる基から選ばれる1つまたは2つ以上の置換基によ り置換されることができ、及び ここでいう前記したアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリ エーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環及びヘテロアリー ルは、O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O )R7、P+78-またはフェニレンによって置換された1つまたは2つ以上 の炭素をもっても良く、及びR13、R14及びR15は、独立に、水素、アルキル、 アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロ アルキル、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環、第4級ヘテロアリールから なる基から選ばれ、 ここでいう、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、複素環 、 ヘテロアリール及びポリアルキルは、O、NR9、N+910-、S、SO、S O2、S+9-、PR9、P+910-、P(O)R9、フェニレン、炭水化物 、アミノ酸、ペプチドまたはポリペプチドによって置換された1つまたは2つ以 上の炭素をもっても良く、及び R13、R14及びR15は、スルホアルキル、複素環、ヘテロアリール、第4級複 素環、第4級ヘテロアリール、OR9、NR910、N+91112-、SR9、 S(O)R9、SO29、SO39、オキソ、CO29、シアン、ハロゲン、C ONR910、SO2OM、SO2NR910PO(OR16)OR17、P+91011 -、S+910-及びC(O)OMからなる基から選ばれる1つまたは2つ以 上の基によって置換されることもでき、 ここでいうR16及びR17は、独立にR9及びMを構成する置換基から選ばれ; または、 R14及びR15は、ともに、それらが結合している窒素原子によりサイクリック 環を形成し; R7及びR8は、独立に、水素及びアルキルからなる基から選ばれ;及び 1つまたは2つ以上のRxは、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニ ル、ポリアルキル、アシロキシ、アリール、アリールアルキル、ハロゲン、ハロ アルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、ポリエーテル、第4級複 素環、第4級ヘテロアリール、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13、S( O)R13、S(O)213、SO313、S+1314-、NR13OR14、NR13 NR1415、NO2、CO213、シアン、OM、SO2OM、SO2NR1314、 NR14C(O)R13、C(O)NR1314、NR14C(O)R13、C(O)OM 、COR13、OR18、S(O)nR18、NR1318、NR18OR14、N+911 12-、P+91112-、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド及び炭水化物 からなる基から選ばれ、 ここでいう、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール 、ポリアルキル、複素環、ヘテロアリール、アシロキシ、アリールアルキル、ハ ロ アルキル、ポリエーテル、第4級複素環、第4級ヘテロアリールはさらに、OR9 、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO29、SO39、 オキソ、CO29、シアン、ハロゲン、CONR910、SO2OM、SO2NR9 10、PO(OR16)OR17、P+91112-、S+910-、またはC( O)OMによってさらに置換することができ、及び ここでいうR18は、アシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキ ル、複素環、ヘテロアリール、アルキル、第4級複素環、第4級ヘテロアリール からなる基から選ばれ、 ここでいうアシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、複素 環、ヘテロアリール、アルキル、第4級複素環、第4級ヘテロアリールは、OR9 、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO29、SO39、 オキソ、CO29、シアン、ハロゲン、CONR910、SO39、SO2OM、 SO2NR910、PO(OR16)OR17またはC(O)OMから選ばれた1つま たは2つ以上の置換基によって置換されることもでき、 ここでいうRxにおいて、1つまたは2つ以上の炭素は、O、NR13、N+13 14-、S、SO、SO2、S+13-、PR13、P(O)R13、P+1314- 、フェニレン、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、炭水化物、ポリエーテルま たはポリアルキルによって置換されることもでき、 ここでいう前記したポリアルキル、フェニレン、アミノ酸、ペプチド、ポリペ プチド及び炭水化物において、1つまたは2つ以上の炭素は、酸素、NR9、N+ 910-、S、SO、SO2、S+9-、PR9、P+910-またはP(O )R9によって置換されることもでき; ここでいう第4級複素環及び第4級ヘテロアリールは、以下に述べる条件にお いて、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリ ール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、アリールアル キル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、 CO213、シアン、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314 、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13 )OR14、S+1314-及びN+91112-からなる基から選ばれた1 つまたは2つ以上の基により置換することもできる、 R5及びR6がともに水素、OH、またはSHでなく、及びR5がOHのとき、 R1、R2、R3、R4、R7及びR8はすべて水素ではない場合; R5またはR6がフェニルであるとき、R1またはR2の1つがHである場合; q=1及びRxがスチリル、アニリドまたはアニリノカルボニルであるとき、 R5またはR6がアルキルである場合;または 薬学的に受容可能な塩、溶媒和物またはそのものからのプロドラッグ。 より好ましくは、R5及びR6は、独立に、H、アリル、複素環、ヘテロアリー ル、第4級複素環及び第4級ヘテロアリールからなる基から選ばれ、 ここでいう前記のアリル、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環及び第4級 ヘテロアリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、 アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR13OR14、SR13、S(O) R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO2 13、シアン、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O )OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13)OR14、 S+1314-、及びN+1314-からなる基から独立に選ばれた1つまたは 2つ以上の置換基により置換することもでき、 ここでいう前記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、 アリールアルキルはさらに、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27 、SO37、CO27、シアン、オキソ、CONR78、N+789-、ア ルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、アリール、シクロアルキル、 複素環、ヘテロアリール、アリールアルキル、第4級複 素環、第4級ヘテロアリール、P(O)R78、P+789-及び P(O)(OR7)OR8からなる基から選ばれた1つまたは2つ以上の置換基によっ て置換することもできる。 さらに好ましくは、R5またはR6は下式をもつ: ―Ar―(Ry)t ここで: tは0から5の整数であり; Arはフェニル、チオフェニル、ピリジル、ピペラジニル、ピペロニル、ピル ロリル、ナフチル、フラニル、アントラセニル、キノリニル、イソキノリニル、 キノキサリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、 ピリミジニル、チアゾリリル、トリアゾリル、イソチアゾリル、インドリル、ベ ンゾイミダゾリルからなる基から選ばれ;及び 1つまたはそれ以上のRyは独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環、第4級 ヘテロアリール、OR9、SR9、S(O)R9、SO29及びSO39からなる 基から選ばれ、 ここでいうアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、 複素環及びヘテロアリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキ ル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロ アリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13 、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、N O2、CO213、シアン、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR13 14、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P( OR13)OR14、S+131-、及びN+91112-からなる基から独立に 選ばれた1つまたは2つ以上の置換基によって置換され、 ここでいう前記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールは OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、 シアン、オキソ、COR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、第4級複素環、 第4級ヘテロアリール、P(O)R78、P+789-及び P(O)(OR7)OR8からなる基から選ばれた1つまたは2つ以上の置換基によ ってさらに置換されることができ、及び ここでいう前記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、ヘテロアリールは 、O、NR7、N+78-、S、SO2、S+7-、PR7、P(O)R7、P+ 78-またはフェニレンによって置換された1つまたは2つ以上の炭素をも つことができる。 最も好ましくは、R5またはR6は(II)式をもつ: 本発明はさらに、式(DI)、(DII)及び(DIII)から選ばれた化合物を 包含する。 ここでいうR19は、アルカンジイル、アルケンジイル、アルキンジイル、ポリ アルカンジイル、アルコキシジイル、ポリエーテルジイル、ポリアルコキシジイ ル、炭化水素、アミノ酸、ペプチド及びポリペプチドからなる基から選ばれ、こ こでいうアルカンジイル、アルケンジイル、アルキンジイル、ポリアルカンジイ ル、アルコキシジイル、ポリエーテルジイル、ポリアルコキシジイル、炭化水素 、アミノ酸、ペプチド及びポリペプチドは、O、NR7、N+78、S、SO2 、S+78、PR7、P+78、フェニレン、複素環、ヘテロアリール、第4 級複素環、第4級ヘテロアリールまたはアリールによって置換された1つまたは 2つ以上の炭素原子をもつこともでき、 ここでいうアルカンジイル、アルケンジイル、アルキンジイル、ポリアルカン ジイル、アルコキシジイル、ポリエーテルジイル、ポリアルコキシジイル、炭化 水素、アミノ酸、ペプチド及びポリペプチドは、アルキル、アルケニル、アルキ ニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル 、複素環、ヘテロアリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、N R1314、SR13、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13 NR1415、NO2、CO213、シアン、OM、SO2OM、SO2NR1314 、C(O)NR1314、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131 415-、P(OR13)OR14、S+131-、及びN+91112-からな る基から独立に選ばれた1つまたは2つ以上の置換基によって置換することがで き、 ここでいうR19はさらに、R19が式DII及び式DIIIの化合物中のR20、R21 またはR22と、及び式DIIIの化合物中のR23との結合による官能性の環を構成 する。各々のR20、R21またはR22及びR23は、先に述べたベンゾチエピン部分 から成り、それは、回腸の胆汁酸輸送を阻害して治療的に有効である。この発明 は、また各々のR20、R21、R22及びR23が、次式に対応するベンゾチエピン部 分から成る式DI、式DII及び式DIIIから選ばれた化合物を包含する: または: ここでいうR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、Rx、q及びnは前記 した式Iで定義したと同様であり、R55は、共有結合またはアリーレンである。 式DIVの化合物において、式DII及び式DIIIのR20、R21及びR22及び式 DIIIのR23の各々が、R15にその7−または8−位で結合していることが特に 好ましい。式DIVAの化合物において、R55がR19とm−またはp−炭素にお いて結合していることが特に好ましい。 式DIが包含する例: 及び前述した二量体または多量体構造のいずれにおいても、本発明のベンゾチエピン 化合物は、単独または各種の組合せで使用できる。 本発明のいかなる化合物でも、R1及びR2はエチル/ブチルまたはブチル/ブ チルであることが可能である。 回腸胆汁酸輸送阻害剤としての本発明における有用な他の化合物は付録Aに示さ れている。 別の観点において、本発明は、高脂質血症状態、例えばアテローム性硬化症、 のような、胆汁酸輸送阻害剤の必要を示す疾病または容態の予防または治療用医 薬組成物を提供する。そのような組成物は、血中の胆汁酸レベルを減少する、ま たは消化器系膜を通じて胆汁酸レベルを減少する、に有効な量の、上記に開示し た化合物のいずれかをの、単独または併用で用い、および医薬的に許容される担 体、賦形剤、または稀釈剤を含む。 更に別の観点において、本発明は、単位剤型または分割投与形態で有功量の本 発明の化合物を必要とする患者に投与することよりなる、胆汁酸輸送阻害剤の必 要を示す、ヒトを含む、哺乳類における疾病または容態の治療方法を提供する。 また更に別の観点において、本発明は、本発明の化合物の製造方法を提供する 。 また別の観点において、本発明は、高脂質障害の治療に有用な、回腸胆汁酸輸 送阻害剤の第1の量とHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の第2の量、ここで該 第1および第2の量は共に該化合物の抗高脂質状態に有効な量を含む、の使用か らなう併用療法を提供する。 本発明において有用なHMG−CoAレダクターゼ阻害剤化合物は付録Bに示 される。 本発明の適応性の更なる範囲は以下に提供される詳細な説明から明らかになる であろう。しかしながら、以下の詳細な説明および実施例は、本発明の好適な実 施態様を示しているが、発明の精神や範囲内の種々の変更および変形は本詳細な 説明から当業者に明らかになるであろうから、単に例示のために与えたものであ る、ことが理解されるべきである。 発明の詳細な記述 以下の詳細な記載は、本発明を実施するにおいての当該業者のためになされる ものである。従って、この詳細な記載は、このなかで議論された具体的表現の変 性及び変形が、この創意ある発明の精神及び視点から離れることなく当該業者に よってなされるような、本発明を不当に制限するように解釈すべきではない。 このなかで述べられた各々の引用の内容は、これらの元来の引用のなかで述べ られた内容を含み、これらが全体としてここに組み込まれている。定義 読者が以下の詳細な記載を理解するのを援助するため、以下の定義が提供され る。 特に記載がなければ、“アルキル”、“アルケニル”、“アルキニル”は、本 発明において、アルキルについては炭素数が1〜20の、アルケニル及びアルキ ニルについては炭素数が2〜20の直鎖状または分岐状の炭化水素であり、例え ば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシル、及びエテニ ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、またはヘキセニル、及びエチニル、プ ロピニル、ブチニル、ペンチニル、またはヘキシニル及びその異性体を意味する 。 “アリール”は不飽和の単環または多環の環状炭素を意味し、置換または非置 換かに限定されないフェニル、ナフチルまたはアントラセニルを含む。 “複素環”は、1つまたは2つ以上の炭素原子が、N、S、PまたはOで置換 された飽和または不飽和の単環または多環の環状炭素を意味する。これは、例え ば、以下の構造を含む: ここでいうZ、Z’、Z”またはZ'''の1つは炭素ではなく、しかし二重結 合によって他のZ原子と結合している場合、または他のOまたはS原子と結合し ている場合は、OまたはSではないとの条件付きで、Z、Z’、Z”またはZ'' 'はC、S、P、OまたはNである。さらに、置換基は、各々がCであるときの みZ、Z’、Z”またはZ'''に結合することが理解される。 用語“ヘテロアリール”は、不飽和の複素環である。 “複素環”または“ヘテロアリール”のいずれにおいても、該分子への結合の 位置は、ヘテロ原子かまたは環内のどこか他の場所である。 用語“第4級複素環”は、ヘテロ原子、例えば、O、N、SまたはPの1つま たは2つ以上が正に荷電している結合をもっている複素環を意味する。第4級複 素環の該分子へ結合の位置はヘテロ原子かどこか他の場所である。 “第4級ヘテロアリール”は、ヘテロ原子例えば、O、N、SまたはPの1つ または2つ以上が正に荷電している結合をもっているヘテロアリールを意味する 。第4級ヘテロアリールの該分子への結合の位置はヘテロ原子かどこか他の場所 である。 用語“ハロゲン”は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはアイオド基を意味する 。 用語“ハロアルキル”は、1つまたは2つ以上のハロゲンが置換したアルキル を意味する。 用語“シクロアルキル”は、各々の環が3〜10個の炭素原子を含み、環は1 つまたは2つ以上の二重結合または三重結合をもつことができる単環または多環 の環状炭素を意味する。 用語“ジイル”は、前記した部分が該分子と2つの結合点をもつジラジカル部 分を意味する。 用語“オキソ”は、二重結合した酸素を意味する。 用語“ポリアルキル”は、約20、000以下の、さらに好ましくは、約10 、000以下の、最も好ましくは約5、000以下の分子量をもつ分岐状のまた は直鎖状の炭化水素鎖を意味する。 用語“ポリエーテル”は、1つまたは2つ以上の炭素が酸素に置換され、ポリ エーテルが約20、000以下の、さらに好ましくは、約10、000以下の、 最も好ましくは約5、000以下の分子量をもつポリアルキルを意味する。 用語“ポリアルコキシ”は、ポリアルコキシが約20、000以下の、さらに 好ましくは、約10、000以下の、最も好ましくは約5、000以下の分子量 をもつアルキレンオキサイドのポリマーを意味する。 用語“シクロアルキリデン”は、環構造内の炭素が環構造内でない原子に二重 結合した単環または多環の環状炭素を意味する。 用語“炭水化物”は、多糖類の分子量が約20、000¥以下で、例えばヒド ロキシプロピルセルロースまたはキトサンを含む単糖類、二糖類、三糖類または 多糖類を意味する。 用語“ペプチド”は、約100以下のアミノ酸単位を含むポリアミノ酸を意味 する。 用語“ポリペプチド”は、約100から約1000以下の、さらに好ましくは 、約100から約750以下の、最も好ましくは約100から約500以下のア ミノ酸単位を含むポリアミノ酸を意味する。 用語“アルキルアンモニウムアルキル”は、NH2基またはモノ−、ジ−、ト リ−置換したアミノ基を意味し、これらのいずれかが前記したアルキルが該分子 に結合したアルキルに結合している。 用語「活性化合物」は胆汁酸の輸送を阻害する本発明の化合物を意味する。 例えば「アルキルアリール」または「アリールアルキル」のように、組み合せ て使用されるとき、上記に挙げた個々の用語は、上記に示した意味を有する。 用語「胆汁酸輸送阻害剤」は哺乳類、例えばヒト、の腸から循環系に胆汁酸の 吸収を阻害することができる化合物を意味する。これは胆汁酸の糞便排泄を増加 する、同じくコレステロールおよびコレステロールエステルの血漿または血清濃 度を減少する、特に、LDLおよびVLDLコレステロールを減少する、ことを 包含する。胆汁酸輸送阻害による予防または治療から恩恵を受ける容態または疾 病は、例えば、アテローム性硬化症のような高脂質血症状態を包含する。 慣用句「併用療法」は高脂質血症状態、例えばアテローム性硬化症および高コ レステロール血症の治療に回腸胆汁酸輸送阻害剤およびHMG−CoAレダクタ ーゼ阻害剤の投与を云う。そのような投与は、これら阻害剤を実質的に同時状態 、例えば有効成分の一定量を有する単一のカプセルで、またはそれぞれの阻害剤 薬につき複数の別々のカプセルで、の共投与を包含する。加えるに、そのような 投与は、また、連続した方法でそれぞれの阻害剤を使用することを包含する。い ずれの場合においても、本治療方法は高脂質血症状態の治療するのに複合薬剤の 有益な効果をもたらす。 慣用句「治療的に効果のある」は、併用療法において阻害剤の併用量を限定す ることを意図している。この併用量は高脂質血症状態を減少するまたは除去する 最終目的を達成する。化合物 本発明の化合物は、少なくとも2つの非対称の炭素原子をもち、それ故純粋な または混和材料において、ジアステレオマ及びエナンチオマのようなラセミ体及 び立体異性体を含む。そのような立体異性体は、エナンチオマの出発物質の反応 、または本発明の化合物の異性体分離による通常の技術を用いることにより調製 される。 異性体は、二重結合をはさんでシス異性体またはトランス異性体のような幾何 異性体を含むこともある。 本発明の化合物はまた、互換異性体をも含む。 以前に議論したように本発明の化合物は、それらの塩、溶媒和物及びプロドラ ッグを含む。化合物合成 発明化合物の調製に使用する出発物質は、公知の、または熟練者に知られた通 常の方法、あるいは明細書で述べたプロセスに類似の手法で調製できる。 一般に、本発明の化合物は次に述べる操作により調製できる。 例えば、図1に示すように、アルデヒドIIとホルムアルデヒド及び水酸化ナト リウムの反応によりヒドロキシアルデヒドIIIを生成する。IIIは塩化メタンスル フォニル及びトリエチレンアミンによるChem.Ber.98、728−734(1 965)記載と同様の方法でメシラートIVに変換される。メシラートIVとW O93/16055に述べられた方法で調製されたチオフェノールVの反応は、 トリエチルアミンの存在下でケト−アルデヒドVIを生成する。エチレングリコ ールジメチルエーテル(DME)還流下で亜鉛と三塩化チタンから調製した試薬 により環化して、R1とR2が非等価体のとき、2、3−ジヒドロベンゾチエピン VII及びベンゾチエピン−(5H)−4−オンVIIIの2つのラセミ立体異性体 の混合物を得る。VIIを3当量のm−クロロ−過安息香酸(MCPBA)で酸化 すると異性化スルホン−エポキサイドIXを得る。IXを、炭素上のパラジウム を触媒として、水素添加すれば、R1とR2が非等価体のとき、4−ヒドロキシ− 2、3、4、5−テトラヒドロベンゾチエピン−1、1−ジオキサイドXの4つ のラセミ立体異性体、及び2、3、4、5−テトラヒドロベンゾチエピン− 1、1−ジオキシドXIの2つのラセミ立体異性体の混合物が生成する。 本発明の光学活性化合物は、光学活性出発物質IIIを用いても、あるいは、化 合物Xを、J.Org.Chem.,39、3904(1974),同、42,2781 (1977),及び同、44,4891(1979)に記載された文献でよく知 られている光学的分割剤によって分割することにより、調製することができる。2がHであるケト−アルデヒドVIはチオフェノールVと2−置換体アクロレ インの反応により調製することができる。ベンゾチエピン−(5H)−4−オンVIIIは、MCPBAで酸化すると、ベン ゾチエピン−(5H)−4−オン−1、1−ジオキシドXIIが生成し、これをナ トリウムボハイドライドで還元すると、Xの4つのラセミ化立体異性体を得る。 ベンゾチエピン環の反対側にOH基及びR5をもつX、Xa及びXbの2つの立 体異性体は、相間移動触媒(PTC)の存在下で塩化メチレン中で、40〜50 %水酸化ナトリウムとの反応により、ベンゾチエピン環と同じ側にOH基及びR5 をもつX、Xc及びXdの2つの立体異性体に変換する。転移は、THF中で 、カリウムt−ブトキシドによっても実行できる。5がOR,NRR’又はS(O)aR及びR4がヒドロキシ基である本発明の化 合物は,塩基の存在下で,R5が水素であるエポキシドIXとチオール,アルコ ール又はアミンの反応により調製できる。 本発明のXcとXdを得る他のルートを図2に示す。化合物VIを2当量のm− クロロ過安息香酸で酸化して化合物XIIIとする。炭素上の白金を用いた,化合 物VIIIの水素化分解により化合物XIVが得られ,同化合物XIVは,相転移 条件下でカリウムt−ブトキシド又は水酸化ナトリウムにより環化でき,Xcと Xdの混合物となる。XcとXdの分離はHPLC又は分別結晶化により達成で きる。 本発明で使用されるチオフェノールXIIIとVは図3に従っても調製できる。J. Chem.Soc.,2431−2432(1958)中の手順に従い,非極性溶媒中 で,アリールメチルクロリドを用いてフェノールXVをアルキル化することによ りo−置換フェノールXVIが得られる。J.Org.Chem.,31,3980(1 966)に記載された手順に従い,フェノールXVIをチオカルバメートXVII を介してチオフェノールXVIIIに変換できる。フェノールXVIを最初にジメ チルチオカルバモイルクロリド及びトリエチルアミンと反応させてチオカルバメ ートXVIIとし,200〜300℃での熱再配置後,水酸化ナトリウムで加水分 解させ,チオフェノールXVIIIを得る。同様に,チオフェノールVは2−アシ ルフェノールXIXからチオカルバメートXX中間体を介しても調製できる。 図4にチオフェノールXVIIIを出発物質としてベンゾチエピン−1,1−ジ オキシドXcとXdを得る他のルートを示す。化合物XVIIIとメシレートIV を反応させスルフィド−アルデヒドXXIが得られる。XXIを2当量のMCP BAで酸化するとスルホン−アルデヒドXIVが得られ,次いでカリウムt−ブ トキシドを用いて環化してXcとXdの混合物を得る。カリウムt−ブトキシド によるスルフィド−アルデヒドの環化によっても,ベンゾチエピンXXIIcとX XIIdの混合物が得られる。 本発明のアミン−及びヒドロキシルアミン含有化合物の例は,図5と図6に示 される様にして調製できる。2−クロロ−5−ニトロベンゾフェノンは,トリエ チルシランとトリフルオロメタンスルホン酸により2−クロロ−5−ニトロジフ ェニルメタン32に還元される。32とリチウムスルフィドの反応,次いで得ら れたスルフィドとメシレートIVの反応により,スルフィド−アルデヒドXXII Iが得られる。2当量のMCPBAによるXXIIIの酸化によりスルホン−アルデ ヒドXXIVが得られ,次いで水素化還元によりヒドロキシルアミンXXVが得 られる。ヒドロキシルアミンXXVをジ−t−ブチルジカルボナートで保護する ことにより,N,O−ジ−(t−ブトキシカルボニル)ヒドロキシルアミノ誘 導体XXVIが得られる。XXVIをカリウムt−ブトキシドで環化し,t−ブ トキシカルボニル保護基を外すと,ヒドロキシルアミノ誘導体XXVIIcとXX VIIdの混合物が得られる。第一級アミンXXXIIIcとXXXIIIdの誘導体は ,XXIV又はXXVIIc及びXXVIIdを更に水素化しても得られる。 図6において,スルホン−アルデヒドXXVの水素還元,次いで,得られたアミ ノ誘導体を同一反応器中,炭素上の白金触媒作用により,水素及びアルデヒド還 元アルキル化して置換アミン誘導体XXVIIIを得る。XXVIIIをカリウムt− ブトキシドで環化し,本発明のXXIXcとXXIXdの置換アミノ誘導体混合 物を得る。 図7は,ベンゾチエピンの5−位置のアリール環への置換基導入方法の一つを 示す。水銀(II)トリフレートの触媒作用により,5−フェニル誘導体XXXの よう素によるよう素化の結果よう素誘導体XXXIが得られ次いで,アルコール 中,白金触媒を用いたカルボニル化によりカルボン酸エステルXXXIIを得る。 カルボン酸エステルの加水分解と,得られた酸から酸誘導体への誘導は公知技術 である。前記記述内で使用された略号は次の意味を有する: THF---テトラヒドロフラン PTC---相転移触媒 Aliquart 336---メチルトリカプリリルアンモニウムクロリド MCPBA---m−クロロ過安息香酸 Celite---珪藻土ろ過助剤の一ブランド DMF---ジメチルホルムアルデヒド DME---エチレングリコールジメチルエーテル BOC---t−ブトキシカルボニル基 R1とR2は,置換及び非置換C1〜C10アルキルの中から選ばれ,その置換基 (1個又は複数)はアルキルカルボニル,アルコキシ,ヒドロキシ及び,エーテ ル結合を介してC1〜C10アルキルに結合した窒素含有複素環から選択する。3- 炭素への置換基には,エチル,n−プロピル,n−ブチル,n−ペンチル,イソ ブチル,イソプロピル,−CH2C(=O)C25,−CH2OC25及び−CH2 O−(4−ピコリン)が含まれる。エチル,n−プロピル,n−ブチル及びイ ソブチルが好ましい。特に好ましい本発明の化合物は,化合物が3−炭素位置で アキラルであるように,置換基R1とR2が,例えばn−ブチル/n−ブチルのよ うに等しいことでである。3−炭素での光学異性の除去により,理想的な胆汁酸 輸送阻害剤として使用する場合の化合物の選択,合成,分離及び品質管理が簡単 になる。3−位置にキラル炭素及びアキラル炭素持つ両化合物におけるベンゾ環 上の置換基(Rx)には以下のものが含まれる:水素,アリール,アルキル,ヒ ドロキシ,ハロ,アルコキシ,アルキルチオ,アルキルスルフィニル,アルキル スルホニル,アルキルスルホニル,ハロアルキル,ハロアルコキシ,(N)−ヒ ドロキシカルボニルアルキルアミン,ハロアルキルチオ,ハロアルキルスルフィ ニル,ハロアルキルスルホニル,アミノ,N−アルキルアミノ,N,N−ジアル キルアミノ,(N)−アルコキシカルバモイル,(N)−アリーロキシカルバモ イル,(N)−アラールキロキシカルバモイル,トリアルキルアンモニウム(特 にハライド対イオンを伴う),(N)−アミド,(N)−アルキルアミド,−N −アルキルアミド,−N,N−ジアルキルアミド,(N)−ハロアルキルアミド ,(N)−スルホンアミド,(N)−アルキルスルホンアミド,(N)−ハロア ルキルスルホンアミド,カルボキシアルキルアミノ,トリアルキル−アンモニウ ム塩,(N)−カルバミン酸,アルキル又はベンジルエステル,N−アシルアミ ン,ヒドロキシルアミン,ハロアシルアミン,炭水化物,アルキル置換基の1個 以上がカルボン酸叉はヒドロキシ置換基を持つトリアルキルアンモニウムとチオ フェンの塩,第四級アンモニウム塩置換基を持つアルキレンブリッジ,−[O( CH2wx−X(xは2〜12,wは2叉は3,Xはハロ叉は第四級アンモニ ウム塩)及び(N)−窒素含有複素環(必要に応じ複素環中の窒 素は第四級化できる)。Rxを構成する好ましい基には以下のものが含まれる: メチル,エチル,イソプロピル,t−ブチル,ヒドロキシ,メトキシ,エトキシ ,イソプロポキシ,メチルチオ,ヨード,ブロモ,フルオロ,メチルスルフィニ ル,メチルスルホニル,エチルチオ,アミノ,ヒドロキシルアミン,N−メチル アミノ,N,N−ジメチルアミノ,N,N−ジエチルアミノ,(N)−ベンジロ キシカルバモイル,トリメチルアンモニウム,A-,−NHC(=O)CH3,− NHC(=O)C511,−NHC(=O)C613,カルボキシエチルアミノ, (N)−モルホリニル,(N)−アゼチジニル,(N)−N−メチルアゼチジニ ウム A-,(N)−ピロリジニル,ピロリル,(N)−N−メチルピリジニウ ム A-,(N)−N−メチルモルホリニウム A-,N−N’−メチルピペラジ ニル,(N)−ブロモメチルアミド,(N)−N−ヘキシルアミノ,チオフェン ,−N+(CH32CO2H I-,-NCH3CH2CO2H,(N)−N’−ジメ チルピペラジニウム I-,(N)−t−ブチロキシカルバモイル,(N)−メ チルスルホンアミド,(N)N’−メチルピロリジニウム及び−(OCH2CH2 3I。ここでA-は薬剤として受容できるアニオン)。ベンゾ環は6−7−又は 8−位置にモノ置換され,又は7−と8位置にジ置換され得る。更に,6,7, 8−トリアルコキシ化合物,例えば6,7,8−トリメトキシ化合物も含まれる 。ベンゾ環の6,7,8及び/又は9−位置に,例えばグアニジニル,シクロア ルキル,炭水化物(例えば炭素数5又は6の単糖類),ペプチド及び,ポリ(オ キシアルキレン)結合を介して環に結合した第四級アンモニウム塩,例えば−( OCH2CH2x−N+131415-(ここで,xは2〜10)など種々の 他の置換基も好適に存在し得る。以下の表1に示すのが例示化合物である。置換基“(N)”の表示は,窒素含有置換基が窒素原子を介して環構造と結合し ていることを表す。 同様に,2−チオフェンはチオフェン環の2の位置での結合を表す。他の複素環 置換基 についても同様の規定が使用される。 略号と定義 NH−CBZは−HNC(=O)OCH2Phと定義される。 本発明の更なる化合物において,R5とR6は水素と,環−炭素が置換又は非置 換された次の物から独立に選ばれる:アリール,チオフェン,ピリジン,ピロー ル,チアゾール,イミダゾール,ピラゾール,ピリミジン,モルホリン,N−ア ルキルピリジニウム,N−アルキルピペラジニウム,N−アルキルモルホリニウ ム又はフラン。ここで置換基(1個又は複数)は次の中から選ばれる:ハロ,ヒ ドロキシル,チオハロアルキル,アルコキシ,アミノ,N−アルキルアミノ,N ,N−ジアルキルアミノ,第四級アンモニウム塩,第四級アンモニウム塩置換基 を持つC1〜C4のアルキレンブリッジ,アルコキシカルボニル,アリーロキシ カルボニル,アルコキシカルボニロキシ,アリールシカルボニロキシ,(O,O )−ジオキシアルキレン及び−[O(CH2wx−X(ここで,xは2〜12 ,wは2又は3及びXはハロ又は第四級アンモニウム塩,チオフェン,ピリジン ,ピロール,チアゾール,イミダゾール,ピラゾール又はフランから成る)。R5 又はR6のアリール基は好ましくはフェニル,フェニレン又はベンゼントリイル ,つまり,非置換,モノ置換又はジ置換基である。R5又はR6のアリール環上の 置換基を構成するものには次の腫がある:フルオロ,クロロ,ブロモ,メトキシ ,エトキシ,イソプロポキシ,トリメチルアンモニウム(好ましくはヨード又は クロライド対イオンを持つ),メトキシカルボニル,エキシカルボニル,ホルミ ル,アセチル,プロパノイル,(N)−ヘキシルジメチルアンモニウム,ヘキシ レントリメチルアンモニウム,ヨウ化トリ(オキシエチレン)及びヨウ化テトラ (オキシエチレン)トリメチルアンモニウムで,これら置換基の位置はアリール 環のp−,m−又はその両方である。フェニレン,ベンゼントリイル又は他の芳 香環上の他の置換基には,3,4−ジオキシメチレン(5−員環)及び3,4− ジオキシエチレン(6−員環)が含まれる。望ましい理想的な胆汁酸輸送阻害性 を有する叉は有し得る化合物の中には,R5又はR6が次の中から選ばれるものが ある:フェニル,p−フルオロフェニル,m−フルオロフェニル,p−ヒドロキ シフェニル,m−ヒドロキシフェニル,p−メトキシフェニル,m−メトキシフ ェニル,p−N,N−ジメトキシアミノフェニル,m−N,N−ジメチルアミノ フェニル,I-p−(CH33−N+−フェニル,I-m−(CH33−N+−フェ ニル,I-m−(CH33−N+−CH2CH2−(OCH2CH2)2 −O−フェニル,I-p−(CH33−N+−CH2CH2−(OCH2CH2)2−O −フェニル,I-m−(N,N−ジメチルピペラジニウム)−(N+)−CH2− (OCH2CH22−O−フェニル,3−メトキシ−4−フルオロフェニル,ト リエニル−2−イル,5−クロロチエニル−2−イル,3,4−ジフルオロフェ ニル,I-p−(N,N−ジメチルピペラジニウム)−(N+)−CH2−(OC H2CH22−O−フェニル,3−フルオロ−4−メトキシフェニル,4−ピリ ジニル,2−ピリジニル,3−ピリジニル,N−メチル−4−ピリジニウム,I- N−メチル−3−ピリジニウム,3,4−ジオキシメチレンフェニル,3,4 −ジオキシエチレンフェニル及びp−メトキシカルボニルフェニル。好ましい化 合物には,上記各好ましいR5置換基と,表1に示されたRx置換基を組合わせて 持つ,3−エチル3−ブチル及び3−ブチル3−ブチル化合物が含まれる。R5 とR6の一方のみが水素であることが特に好ましい。 特に好ましいのは,R4とR6が水素,R3とR5が水素以外であり,R3とR5が 分子面に対して同じ方向に配向,つまり,両者共α−又はβ立体配座をとること である。更に好ましいのは,R2がブチル,R1がエチルの場合,R1が,R3とR5 の様に,分子面に対して同じ配向をとることである。 表1AはR1/R2,R3/R4及びR5の種のリストである。 本発明の更に好ましい化合物は,上記の様に官能基結合を介してコア部と共有結 合した,2個以上の薬剤的に活性なベンゾチエピン構造を持つコア構造から成る 。その様な活性ベンゾチエピン構造は好ましくは次の式の化合物から成る:叉は: ここで,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,X,q及びnは先に定義さ れた通りであり,R55は共有結合叉はアリーレンである。 コア部は,アルカンジイル,アルケンジイル,アルキンジイル,ポリアルカン ジイル,アルコキシジイル,ポリエーテルジイル,ポリアルコキシジイル,炭水 化物,アミノ酸,ペプチド及びポリペプチドから成る。ここで,アルカンジイル ,アルケンジイル,アルキンジイル,ポリアルカンジイル,アルコキシジイル, ポリエーテルジイル,ポリアルコキシジイル,炭水化物,アミノ酸,ペプチド及 びポリペプチドは必要であれば,O,NR7,N+78,S,SO,SO2,S+ 78,PR7,P+78,フェニレン,複素環,第四級複素環又はアリールで 置換された1個以上の炭素を持つことができる; ここで,アルカンジイル,アルケンジイル,アルキンジイル,ポリアルカンジ イル,アルコキシジイル,ポリエーテルジイル,ポリアルコキシジイル,炭水化 物,アミノ酸,ペプチド及びポリペプチドは,アルキル,アルケニル,アルキニ ル,ポリアルキル,ポリエーテル,アリール,ハロアルキル,シクロアルキル, 複素環,アリールアルキル,ハロゲン,oxo,OR13,NR1314,SR13, S(O)R13,SO213,SO313,NR13OR14,NR13NR1415,NO2 ,CO213,CN,OM,SO2OM, SO2NR1314,C(O)NR1314,C(O)OM,COR13,P(O)R1 314,P+131415-,P(OR13,OR14,S+(OR1314-及びN+ 91112-から独立に選ばれた1つ以上の置換基で置換できる; ここで,アルキル,アルケニル,アルキニル,ポリアルキル,ポリエーテル, アリール,ハロアルキル,シクロアルキル及び複素環は,OR7,NR78,S R7,S(O)R7,SO27,SO37,CO27,CN,oxo,CONR7 8,N+789-,アルキル,アルケニル,アルキニル,アリール,シクロ アルキル,複素環,アリールアルキル,第四級複素環,第四級複素環アリール, P(O)R78,P+78-及びP(O)(OR7)OR8から独立に選ばれた 1つ以上の置換基で更に置換できる;及び ここで,アルキル,アルケニル,アルキニル,ポリアルキル,ポリエーテル, アリール,ハロアルキル,シクロアルキル及び複素環は,必要であれば,O,N R7,N+78-,S,SO,SO2,S+7-,PR7,P(O)R7,P+78-又はフェニレンで置換された1個以上の炭素を持つことができる。 コア部の典型例は次のものを含む: ここで,R25はCとNから成る基から選ばれ,R26とR27は以下の基から独立 に選ばれる: ここで,R26,R29,R30及びはR31はアルキル,アルケニル,アルキルアリ ール,アリール,アリールアルキル,シクロアルキル,複素環及び複素環アルキ ルから独立に選ばれる。 A-は薬剤として受容できるアニオンで,k=1〜10である。 式DIVの化合物,式DIIとDIII中のR20,R21,R22及び式DIII中のR23は ,それらの6−,7−,8−又は9−位置のどこかででR19と結合できる。式D IVAの化合物では,R55がそれらのm−又はp−位置でR19とで結合したフェ ニレン部から成ることが好ましい。 他の実施例として,コア部骨格,R19,は式DIIとDIIIで論じられた様に4個 以上の側鎖活性ベンゾチエピン単位,つまり上記で論じられた通りR20,R21, R22及びR23,で,コア部骨格内の多官能基を介して複数置換できる。コア部骨 格単位,R19,は単独コア部単位,そのマルチマー及びここで論じた異なるコア 部単位の複数の混合物つまり,単独又は組合せから成る。個々のコア部骨格単位 の数は,約1〜約100,好ましくは約1〜約80,より好ましくは約1〜約5 0,更により好ましくは約1〜約25の範囲である。単独コア部骨格 単位内の類似又は異なる側鎖活性 ベンゾチエピン単位の結合点数は,約1〜約100,好ましくは約1〜約80 ,より好ましくは約1〜約50,更により好ましくは約1〜約25の範囲である 。その様な結合点は,R19の定義に含まれるいかなる基中のC,S,O,N又は Pへの結合を含む。 R20,R21,R22及び/又はR23から成る更に好ましいベンゾチエピン部は, 上記式Iで概略示された好ましい構造にあてはまる。各ベンゾチエピン部の3− 炭素はアキラルでも良くかつ,置換基R1,R2,R3,R4,R5及びRxは,上記 に論じられた好ましい基及び置換基の組合せから選ばれる。コア構造は例えば, ポリ(オキシアルキレン)叉はオリゴ(オキシアルキレン),特にポリ−叉はオ リゴ(オキイシエチレン)叉はポリ−又はオリゴ(オキシプロピレン)から成る 。投与量、剤型、および投与経路 本発明の回腸胆汁酸輸送阻害化合物は、体内、例えば哺乳類、例えばヒト、の 回腸内において、これら化合物がそれらの作用部位で接触を起こすような、いか なる手段、好ましくは経口、によって高脂質血症疾病または状態の予防および治 療のために、投与することができる。 上記の状態の予防または治療のために、本発明の化合物は化合物それ自体とし て使用することができる。 医薬として許容される塩は、親化合物に比べてより大きな水溶性のゆえに、医 学的応用に特に適している。そのような塩は医薬として許容される陽イオンまた は陰イオンを明確に有していなければならない。本発明の化合物の適当な医薬と して許容される酸付加塩は可能な場合、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン 酸、メタリン酸、硝酸、スルホン酸、および硫酸、もしくは有機酸、例えば酢酸 、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グ ルコン酸、グリコール酸、イソチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、 リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、および トリフルオロ酢酸、から誘導されたものを含む。塩化物塩が特に医学目的に好ま しい。適当な医薬として許容される塩基塩はアンモニウム塩、アルカリ金属塩、 例 えばナトリウムおよびカリウム塩、ならびにアルカリ土金属塩、例えばマグネシ ウムおよびカルシウム塩を含む。 本発明におけるA-の定義の陰イオンは、勿論、医薬として許容され得ること を要し、そして上記から選択される。 本発明の化合物は医薬組成物の形で許容される担体と共に提示される。担体は 、勿論、組成物のその他の添加物と互換性をある程度まで許容されねばならず、 そして受容者に有害でないものでなければならない。担体は固体または液体、ま たはその両方、であることができ、好ましくは一回投与組成物、例えば、有効成 分の0.05重量%から95重量%を含み得る錠剤、として化合物と共に製剤化 される。その他の薬理学的活性物質もまた、本発明の他の化合物を含めて、提示 することができる。本発明の医薬組成物は、本質的には、成分を混合することか らなる、薬剤学の公知の技術のいずれかにより調製することができる。 これらの化合物は、個々の治療用化合物としてまたは治療用化合物の併用とし てのいずれかの医薬に関連して使用に適応されるいずれかの通常の手段により投 与することができる。 所望の生物学的効果を達成するに必要な化合物の量は、勿論、選択された特定 化合物、所定の用法、投与形態、および受容者の臨床状態による。 一般的に、一日投与量は、約0.3から約100mg/kg体重/日、好ましくは 約1mgから約50mg/kg体重/日、より好ましくは約3から約10mg/kg体重/ 日、の範囲であり得る。この総一日投与量は、単回投与で、または適当な多回分 割投与により、患者に投与することができる。この分割投与は一日当り2ないし 6回投与することができる。投与は望ましい結果を得るのに効果的な徐放性形態 とすることもできる。 錠剤またはカプセルのような、経口投与単位投与製剤は、例えば、ベンゾチエ ピン化合物の約0.1から約100mg、好ましくは化合物の約1ないし約75mg 、より好ましくは化合物の約10から約50mgを含有することができる。医薬と して許容される塩の場合は、上記に示した重量は塩から誘導されるベンゾチエピ ンイオンの重量を参考にする。 本発明の回腸胆汁酸輸送阻害剤の経口送達は、公知の技術として、いくつかの 機構のにより消化管に薬物の遅延または徐放送達をもたらすような製剤を含む。 これらは、それらには限定されないが、小腸のpHの変化に基いた投与剤型からpH 感受性放出、錠剤またはカプセルの遅延崩壊、製剤の物理的性質に基く胃中での 滞留、腸管の粘膜層への投与剤型の生体接着、または剤型から活性薬物の酵素的 放出、を含む。所望の効果は、活性薬物分子が投与剤型の操作によって活性部位 (回腸)に配送される間にわたり時間を延長することである。それゆえ、腸溶性 および腸溶性制御放出製剤は本発明の範囲内である。適当な腸溶性コーチングは 酢酸セルロースフタレート酢酸ポリビニルフタレート、ヒドロキシプロピルメチ ルセルロースフタレートならびにメタクリル酸およびメタクリル酸メチルエステ ルを含む。 静脈投与するとき、例えば、投与量は約0.1mg/kg体重から約1.0mg/kg 体重の範囲、好ましくは約0.25mg/kg体重から約0.75mg/kg体重、より 好ましくは約0.4mg/kg体重から約0.6mg/kg体重の範囲であり得る。この 投与量は、約10ng/kg体重/分から約100ng/kg体重/分の注入として簡便 に投与することができる。この目的のために適した注入液は、例えば、約0.1 ngから約10mg、好ましくは約1ngから約10mg/mlを含有することができる。 単回投与は、例えば、本発明の化合物の約1mgから約10gを含有することがで きる。それゆえ、注射用アンプルは、例えば、約1mgから約100mgを含有する ことができる。 本発明による医薬組成物は、与えられた症状において最も適した経路は治療さ れる容態の性質および重症度ならびに使用される特定の化合物の性質によるので あるが、経口、直腸、局所、バッカル(例えば舌下)、および非経口(例えば皮 下、筋肉内、皮内、または静脈内)投与、を含む。多くの場合において、好まし い投与経路は経口である。 経口投与に適した医薬組成物は、別々の単位、例えばカプセル、カシェ剤、ト ローチ、あるいは錠剤で、それぞれ少なくとも一つ本発明の化合物の前以て定め られた量を、粉末または顆粒として;水性または非水性液の溶液または懸濁液と して;あるいは水中油または油中水エマルジョンとして、含有する。指示したよ うに、そのような組成物は、活性化合物および担体(一ないしそれ以上の付属添 加物を構成し得る)が会合する工程を含む薬剤学の適当な方法により調製するこ とができる。一般的に、組成物は組成物は、活性化合物を液体または細かく分割 した固体担体、または両者、を均一かつ緊密に混合し、そして、もし必要なら、 製品を成形することによって調製することができる。例えば、錠剤は化合物の粉 末または顆粒、所望により一またはそれ以上の付録添加物と共に、を圧縮または 成形により調製することができる。圧縮錠剤は、適当な機械で、所望により結合 剤、滑沢剤、不活性稀釈剤および/または界面活性/分散剤と混合した粉末また は顆粒のような、自由に流通する形の化合物を圧縮することにより調製される。 湿製錠剤は、適当な機械で、不活性液体稀釈剤で湿らせた粉末化合物を成形する ことにより製造することができる。 口腔剤(舌下)投与に適した医薬組成物は、着香基剤、通常しょ糖、およびア ラビアゴムまたはトラガカント中に本発明の化合物を含むトローチ(lozenges) 、あるいはゼラチンおよびグリセリンまたはしょ糖およびアラビアゴムのような 不活性基剤中の化合物を含むトローチ(pastilles)を含む。 非経口投与に適した医薬組成物は、本発明の化合物の滅菌水性製剤を都合よく 含む。これらの製剤は、投与は皮下、筋肉内、または皮内注射により効果を発揮 することができるが、好ましくは静脈内に投与される。そのような製剤は、化合 物を水と混合し、そして得られた溶液を滅菌し、血液に等張化することにより都 合よく調製される。本発明による注射用組成物は、一般にここに開示された化合 物の0.1から5%w/wを含む。 直腸投与に適した医薬組成物は、好ましくは単回投与坐剤として提示される。 これらは本発明の化合物を一ないしそれ以上の通常の固体担体、例えば、ココア バター、を混合し、そして選られた混合物を成形することにより調製することが できる。 皮膚に局所適用に適した医薬組成物は、好ましくは軟膏、クリーム、ローショ ン、ペースト、ゲル、スプレー、エーロゾル、あるいはオイルの形をとる。使用 され得る担体はワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、お よびこれらの二ないしそれ以上の併用を包含する。活性化合物は一般に組成物の 0.5から2%、を0.1から15%w/wの濃度で存在する。 経皮投与もまた可能である。経皮投与に適した医薬組成物は、長時間受容者の 皮膚に密接に接触して残留するに適応した不連続パッチとして提示することがで きる。そのようなパッチは、本発明の化合物を、所望により緩衝化した、水溶液 を、粘着剤中に溶解および/または分散して、あるいはポリマー中に分散して、 適切に含有する。活性化合物の適当な濃度は、約1%ないし35%、好ましくは 約3%ないし15%である。一つの特別な可能性として、化合物は電気輸送また はイオン輸送により、例えばPharmaceutical Research,3(6),318(1 986)に記載されているように、パッチから送達することができる。 いずれの場合においても、投与される単回投与剤型を製造するために担体物質 と結合することができる有効成分の量は治療されている宿主および特異的投与形 態によって変化する。 上記に示した、カプセル、錠剤、丸剤、粉剤、および顆粒を含む、経口投与用 固体剤型は、少なくとも、しょ糖、乳糖、または澱粉のような、一つの不活性稀 釈剤と混合した、一ないしそれ以上の本発明の化合物を含む。そのような剤型は 、また、通常の実施におけるように、上記の不活性稀釈剤以外の添加物、例えば ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤、を含む。カプセル、錠剤、および丸 剤の場合、剤型は緩衝化剤を含む。錠剤および丸剤は更に腸溶性コーチングで調 製することができる。 経口投与用液体剤型は、水のような通常技術上使用される不活性稀釈剤を含有 する医薬として許容されるエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリ キシル剤を含むことができる。そのような組成物は、また、湿潤剤、懸濁化剤お よび分散剤、ならびに甘味剤、芳香剤、および着香剤のような、佐剤を含む。 注射製剤、例えば、滅菌注射用水性または油脂性懸濁液は、適当な分散または 沈降剤および懸濁剤を使用して公知の方法により製剤化される。滅菌注射製剤は 、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として、非毒性で非経口的に許容さ れる稀釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液または懸濁液でもある。使用されるベヒ クルおよび溶媒で許容されるものは、水、リンゲル液、および等張塩化ナトリウ ム溶液である。更に、滅菌、一定のオイルが溶媒または懸濁媒体として通常使用 される。この目的のために、合成モノ−またはジ−グリセライドを含む、いずれ の ブランドの一定のオイル(fixed oil)が使用される。更に、オレイン酸のよう な脂肪酸は注射製剤における用途が見出された。 医薬として許容される担体は、前述およびその他の全てを包含する。 併用療法において、回腸胆汁酸輸送阻害剤およびHMG−CoAレダクターゼ 阻害剤の投与は、別々の製剤で連続的に行われるか、または単一の製剤または別 々の製剤で同時投与により達成される。投与は経口経路、または静脈内、筋肉内 、または皮下注射により達成される。製剤は、丸塊の形態で、または水性もしく は非水性等張滅菌注射溶液または懸濁液の形態である。これらの溶液および懸濁 液は、一ないしそれ以上の医薬として許容される担体または稀釈剤、またはゼラ チンもしくはヒドロキシプロピルメチルセルロースのような結合剤、を有する滅 菌粉末もしくは顆粒から、一ないしそれ以上の滑沢剤、保存剤、界面活性もしく は分散剤と共に、調製することができる。 経口投与用には、医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸濁液、または液 体の形態であり得る。カプセル、錠剤、等は公知技術としてよく知られた通常の 方法で調製することができる。医薬組成物は好ましくは有効成分または添加物の 特定の量を含有する投与単位の形態で作られる。投与単位の例は、錠剤またはカ プセルである。これらは上記した量の一ないしそれ以上の回腸胆汁酸輸送阻害剤 を有効に含有する。HMG−CoA阻害剤の場合には、投与量範囲は、公知技術 として知られているように、特定の阻害剤によって、約0.01mgから約500 mg、あるいはその他のいずれかの投与量である。 有効成分は、例えば生理食塩水、デキストロース、または水が適当な担体とし て使用されるような、組成物として注射により投与される。各活性阻害剤の適当 な一日投与量は、上記したように経口投与によりできると同じ血清中濃度を達成 することである。 活性阻害剤は、更に、経口/経口、経口/非経口、または非経口/非経口経路 の二重併用のいずれかにより投与される。 本発明の治療方法における用途のための医薬組成物は経口形態、または静脈内 投与により投与される。併用療法の経口投与が好ましい。経口投与の用量は、単 回一日投与、あるいは一日おきに一回投与、または一日を通して多回の間欠投与 、 を要する治療方式と一緒である。併用療法を構成する阻害剤は、併用投与形態ま たは実質的に同時経口投与を意図した分離投与形態のいずれかで同時に投与され る。併用療法を構成する阻害剤は、また、二段階服用を要する治療方式により投 与される阻害剤のどちらでもが逐次的に投与される。それゆえ、治療方式は別々 の活性薬剤を間欠的に服用する、阻害剤の逐次投与が要求される。多回服用段階 間の時間は、各阻害剤の性質、例えば阻害剤の力価、溶解性、生物学的利用性、 血漿半減期および動力学的プロフィール、により、また、患者の年齢および状態 により、数分から数時間の範囲である。同時に、実質的に同時に、あるいは逐次 的に投与された併用療法の阻害剤は、経口経路により一阻害剤および静脈内経路 により別の阻害剤の投与を必要とする治療方法を必然的に伴う。併用療法の阻害 剤が経口または静脈内経路により、別々にまたは共に、投与されたか、いずれに せよ、各そのような阻害剤は医薬として許容される添加物、稀釈剤またはその他 の製剤成分の適当な医薬製剤を含有している。経口投与用阻害剤を含有する適当 な医薬として許容される製剤の例は上に記したとおりである。治療方法 本発明の化合物および/または組成物で、疾病、例えばアテローム性硬化症、 の要素として高脂血症を有する病態を予防する、安心を与える、または改善する 、投与方式、あるいは更に高コレステロール血漿または血中濃度を予防するまた は治療する投与方式、は種々の因子に従って選択される。それらは患者のタイプ 、年齢、体重、性、栄養、および医療条件、疾病の重症度、投与経路、用いられ た特定の化合物の活性、有効性、薬物動力学および毒性学プロフィールのような 薬理学的要件、薬物送達システムが利用されたかどうか、化合物が薬物併用の一 部として投与されたかどうか、を含む。その結果、実際に採用された投与方式は 広範に変化し、それゆえに上に述べたような好ましい投与方式から偏るものであ る。 高脂質血症状態に罹患している患者の初期の治療は上記に示した投与法で始め ることができる。一般に、高脂質血症病態が制御されるか除去されるまで、数週 間ないし数ヶ月あるいは数年にわたり、治療を続ける必要がある。ここに開示し た化合物または組成物で治療を受けている患者は、併用療法の有効性を測るため に、公知の方法のいずれかにより、例えば、血清LDLおよび総コレステロール 値を測定することによって、日常的にモニターすることができる。そのようなデ ータの連続的解析は、療養中の治療方式の修正ができ、それによって、各型の阻 害剤の至適有効量をよい時間にいつでも投与され、そして治療期間をなお決定す ることができる。このようにして、治療方式/投与計画が治療経過にわたり合理 的に修正することができ、それで共に満足な有効性を表わす回腸胆汁酸輸送阻害 剤およびHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の最低量を投与でき、そしてそれに より投与が高脂質血症状態をうまく治療する必要性がある間のみ続けられる。 ここに開示した併用療法の可能性のある利点は、アテローム性硬化症および高 コレステロール血症のような高脂質血症状態の治療に有効な、回腸胆汁酸輸送阻 害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、またはその両方、の量の減少である 。 以下の非限定的実施例は、本発明の種々の様相を説明するのに役立つ。 合成技法の実施例 調製1 2−エチル−2−(メシルオキシメチル)ヘキサナール(1) Chem.Ber.98、728〜734(1965)に記述の手順に従って調製した 2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)ヘキサナール15.8gを、反応温度を3 0℃未満に維持しながら、塩化メタンスルホニル12.6g(0.11mole)お よびトリエチルアミン10.3g(0.13mole)の冷(10℃)溶液に滴下し た。反応混合物を室温で18時間攪拌し、希塩酸で反応を停止させて、塩化メチ レンで抽出した。塩化メチレン抽出物をMgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮 すると茶色の油24.4gを生じた。調製2 2−((2−ベンゾイルフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘキサナール(2) 国際公開公報第93/16055号に記述の方法に従って調製した2−メルカプ トベンゾフェノン31g(0.144mole)、2−エチル−2−(メシルオキシ メチル)−ヘキサナール24.4g(0.1mole)、トリエチルアミン14.8 g(0.146mole)、および2−メトキシエチルエーテル80mLの混合物を2 4時間還流した。反応混合物を3N塩酸中に注いで、塩化メチレン300mLで抽 出した。塩化メチレン層を10%NaOH 300mLで洗浄して、MgSO4上 で乾燥させ、真空下で濃縮して2−メトキシエチルエーテルを除去した。残査を HPLC(10%EtOAc−ヘキサン)で精製すると、2の20.5g(58 %)を油として得た。実施例1 3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾチエピン(3 )、シス−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾチ エピン(5H)4−オン(4a)およびトランス−3−ブチル−3−エチル−5−フ ェニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾチエピン−(5H)4−オン(4b) 亜鉛末2.6g(0.04mole)、TiCl3 7.2g(0.047mole)、 および無水エチレングリコールジメチルエーテル(DME)80mLの混合物を2 時間還流した。反応混合物を5℃に冷却した。この反応混合物に2の3.54g (0.01mole)のDME30mL溶液を40分かけて滴下した。反応混合物を室 温で16時間攪拌して、2時間還流し、冷却してから塩水に注いだ。有機物を塩 化メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物をMgSO4上で乾燥させ、真空下 で濃縮した。残査をHPLC(ヘキサン)で精製すると、3の1.7g(43 %)を第1の分画に油として得た。第2の分画を廃棄して、第3の分画をHPL C(ヘキサン)でさらに精製すると、早い分画に4aの0.07g(2%)およ び遅い分画に4bの0.1g(3%)を得た。実施例2 シス−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾチエピ ン(5H)4−オン−1,1−ジオキシド(5a)およびトランス−3−ブチル−3 −エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾチエピン−(5H)4−オン −1,1−ジオキシド(5b) 50〜60%MCPBA 1.2g(3.5mmole)の塩化メチレン溶液20mL に、4aおよび4bの混合物0.59g(1.75mmole)の塩化メチレン溶液 10mLを加えた。反応混合物を20時間攪拌した。さらに50〜60%MAPB A 1.2g(1.75mmole)を加えて、反応混合液をさらに3時間攪拌し、 10%NaOH 50mLで粉砕した。不溶性の固体を濾過した。濾液の塩化メチ レン層を塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残査シ ロップをHPLC(5%EtOAc−ヘキサン)で精製すると、第1の分画に5 aの0.2g(30%)を油として、そして第二の分画に5bの0.17g(2 6%)を油として得た。実施例3 (3a,4a,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル− 2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(6a)、( 3a,4b,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル− 2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(6b)、 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル− 2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(6c)、お よび(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニ ル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(6d) A.5aおよび5bの水素化ホウ素ナトリウムによる還元 5bの0.22g(0.59mmole)のエタノール溶液10mLに水素化ホウ素ナ トリウム0.24g(6.4mmole)を加えた。反応混合液を室温で18時間攪 拌して、真空下で濃縮してエタノールを除去した。残査を水で粉砕して、塩化メ チレンで抽出して、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮するとシロップ0. 2gを得た。別の実験において、5aの0.45gを水素化ホウ素ナトリウム0 .44gのエタノール溶液10mLで処理して、上記のような手順を行うと、上記 のシロップ0.2gと同一なシロップ0.5gが得られた。これらの2つの材料 を合わせて、10%EtOAc−ヘキサンを溶出剤とするHPLCによって精製 した。第1の分画では6aの0.18g(27%)をシロップとして得た。第2 の分画では6bの0.2g(30%)をこれもシロップとして得た。次にカラム を20%EtOAc−ヘキサンで溶出すると、第3の分画に6cの0.077g (11%)を固体として得た。ヘキサンから再結晶すると、融点179〜181 ℃の固体が得られた。最後にカラムを30%EtOAc−ヘキサンで溶出すると 、第4の分画に6dの0.08g(12%)を固体として得た。ヘキサンからの 再結晶によって融点160〜161℃の固体を得た。 B.NaOHおよびPTCによる6aから6cおよび6dへの変換 6aの0.29g(0.78mmole)のCH2Cl2溶液10mLに40%NaOH 9gを加えた。反応混合物を室温で0.5時間攪拌して、アリクァット−336 (塩化メチルトリカプリリルアンモニウム)相間移動触媒(PTC)1滴を加え た。混合液を室温で0.5時間攪拌してから氷晶25mLを処理してCH2Cl2溶 液(3×10mL)で抽出して、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると無 色薄膜0.17gを回収した。この混合物の成分をHPLCによって分離してE tOAc−ヘキサンによって溶出すると、2−(2−ベンジルフェニルスルホニ ルメチル)−2−エチルヘキサナール12.8mg(4%)を第1の分画に得て、 第2の分画に6cの30.9mg(11%)、および第3の分画に6dの90.0 mg(31%)を得た。 6aから5bへの酸化 6aの0.20g(0.52mmole)のCH2Cl2溶液5mLに塩化クロム酸ピリ ジニウム0.23g(1.0mmole)を加えた。反応混合物を2時間攪拌して、 さらに塩化クロム酸ピリジニウム0.23gを処置して、一晩攪拌した。暗色の 混合物を、シリカゲルを含むセラミック製のフィルターフリット(filterfrit) に注いでCH2Cl2で溶出した。濾液を真空下で濃縮して、5b 167mg(8 7%)を無色の油として回収した。実施例4 3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾチエピン−1 ,1−ジオキシド(7) 3の5.13g(15.9mmole)のCH2Cl2溶液50mLに50〜60%MC PBA(m−クロロペルオキシ安息香酸)10g(31.9mmole)を少しずつ 加えて、軽く環流させ、白色固体を生成させた。反応混合物を窒素下で一晩還流 させ、水25mLの後に10%NaOH 50mLを加えて粉砕した。CH2Cl2抽 出物をMgSO4上で乾燥させ、蒸発堅固させ、不透明な粘性の油4.9g(8 7%)を回収した。実施例5 (1aa,2b,8ba)2−ブチル−2−エチル−8b−フェニル−1a,2 ,3,8b−テトラヒドロ−ベンゾチエピノ[4,5−b]オキシレン−4,4− ジオキシド(8a)、(1aa,2a,8ba)2−ブチル−2−エチル−8b−フ ェニル−1a,2,3,8b−テトラヒドロ−ベンゾチエピノ[4,5−b]オキ シレン−4,4−ジオキシド(8b) 3の1.3g(4.03mole)のCHCl3溶液25mLに、50〜60%MCP BA 5g(14.1mmole)を少しずつ加えて軽度の発熱反応を起こさせた。 反応混合物を窒素下で一晩攪拌し、その後3時間還流した。不溶性の白色スラリ ーを濾過した。濾液を10%炭酸カリウム(3×50mL)で抽出して、塩水で1 回処理し、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると淡黄色の油1.37g を得た。HPLCによって精製すると、結晶産物0.65gを得た。この産物は 2つの異性体の混合物であった。この結晶産物をヘキサン中で粉砕すると、白色 結晶産物141.7mg(10%)を回収した。この異性体の特徴をNMRおよび マススペクトルで調べると、(1aa,2b,8ba)異性体8aであることが 判明した。ヘキサン濾液を真空下で濃縮すると、白色薄膜206mgが得られ、こ れは1H NMRによって30%8aと70%8bの混合物であった。実施例6 シス−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ ベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(9a)、トランス−3−ブチル−3−エチ ル−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジ オキシド(9b)、および3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−シクロ ヘキシリジン−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキ シド(10) 8aと8bの3:7混合物0.15g(0.4mmole)を3オンスのフィッシャ ー/ポーター瓶中でMeOH 15mLに溶解し、10%Pd/C触媒0.1gを 加えた。この混合物を70psi H2で5時間水素添加して濾過した。濾液を真空 下で蒸発堅固させて、無色の油0.117gを回収した。この材料をEtOAc −ヘキサンで溶出するHPLCによって精製した。第1の分画は9bの4.2mg (3%)であった。第2の分画は9aと9bの50/50混合物5.0mg(4% )であった。第3の分画は6aの8.8mg(6%)であった。第4の分画は6b の25.5mg(18%)であった。第5の分画は6bと、マススペクトルに基づ いて3−ブチル−3−エチル−4,5−ジヒドロキシ−5−フェニル−2,3, 4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシドであると思われる産 物との混合物9.6mg(7%)であった。第6の分画は、6dと10,10aの 異性体の1つとの混合物7.5mg(5%)であった。実施例7 もう一つの実験において、CHCl3を空気中で環流しながら過剰なMCPBA による3のエポキシ化から得られた産物(3.7g)を、10%Pd/C触媒1 gおよび70psi水素を用いてメタノール100mL中で水素添加した。産物をH PLCによって精製すると、9bの0.9g(25%)、9aの0.45g(1 3%)、6aの0.27g(7%)、6bの0.51g(14%)、6cの0. 02g(1%)、10、10aの1つの異性体の0.06g(2%)、および1 0、10bのもう一つの異性体0.03g(1%)が得られた。実施例8 2−((2−ベンゾイルフェニルチオ)メチル)ブチルアルデヒド(11)氷浴で冷却した2−エチルアクロレイン9.76g(0.116mole)のドライ THF溶液40mLに2−メルカプトベンゾフェノン24.6g(0.116mole )のTHF溶液40mLを加え、その後トリエチルアミン13g(0.128mole )を加えた。反応混合物を室温で3日間攪拌して、エーテルで希釈し、希塩酸、 塩水および1M炭酸カリウムで連続的に洗浄した。エーテル層をMgSO4上で 乾燥させ、真空下で濃縮した。残査をHPLC(10%EtOAc−ヘキサン) で精製すると、第2の分画に11の22g(64%)を得た。この材料を0. 5トル(160〜190℃)でのクーゲルロール蒸留によってさらに精製したと ころ、開始材料を含む分画(12.2g)が得られ、このことは蒸留の際の逆転 反応を示している。この材料をエーテル(100mL)に溶解して、1M炭酸カリ ウム50mLで3回洗浄すると、シロップ6.0gが得られ、これをHPLCによ って精製すると、純粋な11の5.6gが得られた。実施例9 3−エチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロベンゾチエピン(12) 亜鉛末2.51g(0.04mole)およびDME 60mLの混合物に、TiCl3 7.5g(0.048mole)を加えた。反応混合物を2時間還流した。11 の2.98g(0.01mole)の溶液を1時間かけて滴下した。反応混合物を1 8時間還流して、冷却し、水中に注いだ。有機相をエーテルで抽出した。エーテ ル層を塩水で洗浄して、セライトを通じて濾過した。濾液をMgSO4上で乾燥 させ、濃縮した。残査の油(2.5g)をHPLCで精製すると、第2の分画に 12の2.06g(77%)を油として得た。実施例10 (1aa,2b,8ba)2−エチル−8b−フェニル−1a,2,3,8b−テ トラヒドロ−ベンゾチエピノ[4,5−b]オキシレン−4,4−ジオキシド(1 3) 12の1.5g(5.64mmole)のCHCl3溶液25mLに、50〜50%MC PB 6.8g(19.4mmole)を加えて、発熱反応を起こさせ、白色固体を 形成させた。混合物を室温で一晩攪拌して、塩化メチレン100mLで希釈して1 0%K2CO3(4×50mL)、水(25mLを2回)、および塩水で連続的に洗浄 した。有機層をMgSO4上で乾燥させて、蒸発堅固させると、乳白色固体1. 47gが回収された。1H NMRによって、ただ一つの異性体が存在すること が示された。この固体を温Et2O 200mL中でスラリーにして、濾過すると 、13の0.82g(46%)を、融点185〜186.5℃の白色固体として 得た。実施例11 (3a,4b,5a)−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−ベンゾチエピン1,1−ジオキシド(14a)、(3a,4 b,5b)−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テ トラヒドロ−ベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(14b)、およびシス−3− エチル−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾチエピン−1, 1−ジオキシド(15) 13の0.5g(1.6mole)、酢酸50mL、および10%Pd/C触媒0.5 gの混合物を70psi水素で4時間水素添加した。粗反応スラリーを濾過して、 濾液を飽和NaHCO3溶液150mLと共に攪拌して、その後NaHCO3粉末8 9gを少しずつ加えて酢酸の残りを中和した。混合物を塩化メチレン(4×25 mL)で抽出し、有機相をMgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、かさ高 い白色固体0.44g(87%)が得られ、これをHPLC(EtOAc−ヘキ サン)で精製すると、第1の分画に15の26.8mg(6%)を生じ、第2の分 画に14aの272mg(54%)を融点142〜143.5℃の固体として得て 、不純な14bの35mg(7%)を第3の分画に得た。実施例12 2−エチル−2−((2−ヒドロキシメチルフェニル)チオメチル)ヘキサナール( 16) 2−メルカプトベンジルアルコール5.0g(0.036mole)、1の6.4g (0.032mole)、トリエチルアミン3.6g(0.036mole)および2− メトキシエチルエーテル25mLの混合物を7時間還流した。さらにメルカプトベ ンジルアルコール1.1gおよびトリエチルアミン0.72gを反応混合物に加 えて、混合物をさらに16時間還流した。反応混合物を冷却して、6N塩酸中に 注ぎ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出物を10%NaOHで2回洗 浄して、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると残査9.6gが得られた 。HPLC(20%EtOAc−ヘキサン)によって精製すると、16の3.7 g(41%)を油として得た。実施例13 2−エチル−2−((2−ホルミルフェニル)チオメチル)ヘキサナール(17) 16の3.7g、塩化クロム酸ピリジニウム5.6g(0.026mole)、セラ イト2g、および塩化メチレン30mLの混合物を18時間攪拌して、シリカゲル を通じて濾過した。シリカゲルを塩化メチレンで溶出した。合わせた塩化メチレ ン溶出液をHPLC(20%EtOAc−ヘキサン)で精製すると、油2.4g (66%)が得られた。実施例14 3−ブチル−3−エチル−2,3−ジヒドロベンゾチエピン(18) 亜鉛末2.6g(0.04mole)、TiCl3 7.2g(0.047mole)、 およびDME 50mLの混合物を2時間還流し、室温まで冷却した。この混合物 に、17の2.4g(8.6mmole)のDME溶液20mLを10分かけて加えた 。反応混合物を室温で2時間攪拌して1時間還流させた後、週末の間室温で放置 した。反応混合物を希塩酸に注いで、塩化メチレンを加えて攪拌した。塩化メチ レ ン−水混合物、セライトを通じて濾過した。塩化メチレン層を塩水で洗浄した後 、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると残査3.0gが得られた。HP LCによって精製すると、18の0.41g(20%)を早い分画に油として得 た。実施例15 (1aa,2a,8ba)2−ブチル−2−エチル−1a,2,3,8b−テトラ ヒドロ−ベンゾチエピン[4,5−b]オキシレン−4,4−ジオキシド(19a) 、および(1aa,2b,8ba)2−ブチル−2−エチル−8b−フェニル−1 a,2,3,8b−テトラヒドロ−ベンゾチエピノ[4,5−b]オキシレン−4 ,4−ジオキシド(19b) 18の0.4g(1.6mmole)の塩化メチレン溶液30mLに50〜60%MC PBA 2.2g(3.2mmole)を加えた。反応混合物を2時間攪拌して真空 下で濃縮した。残査をCHCl3 30mLに溶解して窒素下で18時間還流した 。反応混合物を10%NaOH 100mLおよび亜硫酸ナトリウム5gと共に攪 拌した。塩化メチレン層を塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥させ、真空下で 濃縮した。残査をHPLC(20%EtOAc−ヘキサン)で精製すると、第3 の分画が得られ、これをHPLC(10%EtOAc−ヘキサン)でさらに精製 すると第1の分画にシロップ0.12gを得た。ヘキサンから再結晶によって、 融点89.5〜105.5℃の19aの0.08g(17%)を得た。第1の分 画の母液を第2の分画と合わせ、HPLCでさらに精製すると、第1の分画にさ らに19aが得られ、第2の分画に19b 60mgを得た。ヘキサンから再結晶 すると白色固体56mgが得られた。実施例16 3−ブチル−3−エチル−4,5−ジヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4, 5−テトラヒドロ−ベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(20) この産物は8aと8bの混合物の水素添加から6bと共に単離された。実施例17 3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニルチオ−2,3,4,5 −テトラヒドロ−ベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(21) 19bの25mg(0.085mmole)、チオフェノール0.27g(2.7mmole )、炭酸カリウム0.37g(2.7mmole)およびDMF 4mLの混合物を室 温で窒素下で19時間攪拌した。反応混合物を水に注いで、塩化メチレンで抽出 した。塩化メチレン層を10%NaOHおよび塩水で連続して洗浄して、MgS O4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、ジフェニルジスルフィドの実質的な量 を含む半固体0.19gを得た。この材料をHPLCによって精製して第1の分 画からジフェニルジスルフィドを除去した。次にカラムを20%EtOAc−ヘ キサンで溶出すると、第一の分画に17mg、第2の分画に4mg、および第3の分 画に11mgを得たが、これは1H NMRおよびマススペクトルによって21の 異なる3つの異性体、すなわちそれぞれ、21a、21bおよび21cであった 。実施例18 6cおよび6dの別の合成 A.2−((2−ベンゾイルフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘキサナールから の調製(2) 工程1.2−((2−ベンゾイルフェニルスルホニル)メチル)−2−エチルヘキサ ナール(44) 化合物2の9.0g(0.025mole)の塩化メチレン溶液100mLに50〜6 0%MCPBA 14.6g(0.025mole)を少しずつ加えた。反応混合物 を室温で64時間攪拌して、次に1M炭酸カリウム200mLと共に攪拌してセラ イトを通じて濾過した。塩化メチレン層を1M炭酸カリウム300mLで2回洗浄 して10%水酸化ナトリウムで1回、そして塩水で1回洗浄した。洗浄の際に形 成された不溶性の固体を、セライトによる濾過によって除去した。塩化メチレン 溶液を乾燥させて真空下で濃縮すると、半固体9.2g(95%)が得られた。 この固体の一部(2.6g)をHPLC(10%酢酸エチル−ヘキサン)によっ て精製すると、融点135〜136℃の結晶1.9gを得た。 工程2.2−((2−ベンゾイルフェニルスルホニル)メチル)−2−エチルヘキサ ナール(45) 粗44の50g(0.13mole)の塩化メチレン溶液250mLを2つに分けて、 フィッシャー・ポーター瓶2本に注いだ。各瓶にメタノール125mLおよび10 %Pd/C 5gを加えた。瓶を水素70psiで加圧して、反応混合物を室温で 7時間攪拌してから、10% Pd/Cをさらに5g加えた。反応混合液を水素 70psiで再度7時問水素添加した。この手順を1回以上繰り返して反応混合物 にはPd/C 1gのみを加えた。合わせた反応混合物を濾過して、真空下で濃 縮すると、45の46.8gを茶色の油として得た。 工程3.(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フ ェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド( 6c)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ −5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオ キシド(6d) 氷浴で2℃に冷却した45の27.3g(73.4mmole)の無水THF溶液3 00mLに95%t−ブトキシドカリウム9.7g(73.4mmole)を加えた。 反応混合物を20分間攪拌して、10%HCl 300mLを加えて反応を停止さ せ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ 、真空下で濃縮すると黄色の油24.7gを得た。HPLC(酢酸エチル−ヘキ サン)によって精製すると、第1の分画に45の9.4g、6cの5.5g(2 0%)を第2の分画に、そして6dの6.5g(24%)を第3の分画に得た。 B.2−ヒドロキシジフェニルメタンからの調製。 工程1.2−メルカプトジフェニルメタン(46)500mLフラスコに60%水素化ナトリウム油拡散物16g(0.33mole)を 加えた。水素化ナトリウムをヘキサン50mLで2回洗浄した。反応フラスコにD MF 100mLを加えた。この混合物に2−ヒドロキシジフェニルメタンの55 .2g(0.3mole)のDMF溶液200mLを、氷水浴によって温度を30℃未 満に維持しながら1時間かけて加えた。試薬添加終了後、混合物を室温で30分 攪拌し、その後氷浴で冷却した。反応混合物に塩化ジメチルチオカルバモイル4 9.4g(0.4mole)を一度に加えた。氷浴を外して、反応混合物を室温で1 8時間攪拌してから水300mL中に注いだ。有機相をトルエン500mLで抽出し た。トルエン層を10%水酸化ナトリウムおよび塩水で連続して洗浄した後、真 空下で濃縮して黄色の油78.6gを得たが、これは95%純粋なジメチルO− 2−ベンジルフェニルチオカルバメートであった。この油を、ハウス真空下で、 クーゲルロールポット中で30分間280〜300℃に加熱した。残査を1トル でクーゲルロール蒸留した(180〜280℃)。蒸留物(56.3g)をメタ ノールから結晶させると、転位産物ジメチルS−2−ベンジルフェニルチオカル バメ ート37.3g(46%)を黄色の固体として得た。この黄色の固体57g(0 .21mole)、水酸化カリウム30gおよびメタノール150mLの混合物を一晩 攪拌して、真空下で濃縮した。残査を水200mLで希釈してエーテルで抽出した 。水層を濃塩酸で酸性にした。油性懸濁液をエーテルで抽出した。エーテル抽出 物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残査をヘキサンから再 結晶すると、2−メルカプトフェニルメタン37.1g(88%)を黄色の固体 として得た。 工程2.2−((2−ベンジルフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘキサナール( 47)工程1からの黄色の固体60g(0.3mole)、調製1からの化合物1の70g (0.3mole)、トリエチルアミン32.4g(0.32mole)2−メトキシエ チルエーテル120mLの混合物を6時間還流して真空下で濃縮した。残査を水5 00mLおよび濃塩酸30mLで粉砕した。有機層をエーテル400mLで抽出した。 有機層を塩水、10%水酸化ナトリウムで連続的に洗浄して、硫酸マグネシウム 上で乾燥させ、真空下で濃縮した。2〜5%酢酸エチル−ヘキサンを溶出剤とし て用いたHPLCによって残査(98.3g)を精製すると、2−((2−ベンジ ルフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘキサナール47を黄色のシロップとして 得た。 工程3.2−((2−ベンジルフェニルスルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナ ール(45) 10℃に冷却した工程2からの黄色のシロップ78.2g(0.21mole)の塩 化メチレン溶液1Lに、50〜60%MCPBA 132gを40分かけて加え た。反応混合物を2時間攪拌した。さらに50〜60%MCPBAの13gを反 応混合物に加えた。反応混合物を2時間攪拌して、セライトを通じて濾過した。 塩化メチレン溶液を1M炭酸カリウム1Lで2回洗浄して、その後塩水で洗浄し た。塩化メチレン層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮させると、2−((2 −ベンジルフェニルスルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナール45の76g がシロップとして得られた。 工程4.(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フ ェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド( 6c)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ− 5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキ シド(6d) 手順Aの工程3の技法による45とt−ブトキシドカリウムとの反応によって、 HPLC後に純粋な6cおよび6dが得られた。実施例19 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−8−メトキシ− 5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキ シド(25)、および(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキ シ−8−メトキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピ ン−1,1−ジオキシド(26) 工程1.2−((2−ベンゾイル−4−メトキシフェニルチオ)メチル)−2−エチ ルヘキサナール(22)の調製 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンを、実施例18に記載した方法に よって、ジメチルO−2−ベンゾフェニルチオカルバメートに変換した。エタノ ールから再結晶するとこの産物を単離することができる。この改善した単離手順 を用いると、クロマトグラフィーは必要でなかった。熱転位は、既に記述したよ うに、チオカルバメート(5g)を260℃でジフェニルエーテル溶液中で反応 させることによって行った。クロマトグラフィー工程を必要としない改善した単 離手順を以下に記述した。 粗熱分解産物を、KOH 3.5gの存在下でメタノール100mLおよびTHF 100mL中で、65℃で4時間加熱した。回転蒸留によってTHFおよびメタ ノールを除去した後、溶液を5%NaOHおよびエーテルで抽出した。塩基層を 酸性にして、エーテルで抽出すると、粗チオフェノール産物2.9gが得られた 。望ましいメルカプタンを少量のKOHで塩基に滴定することによって、産物を さらに精製した。酸性にしてエーテルで抽出すると、純粋な2−メルカプト−4 −メトキシベンゾフェノン(2.3g)が単離された。 2−メルカプト−4−メトキシベンゾフェノンは、先に記述したように2−エチ ル−2−(メシルオキシメチル)ヘキサナールとの反応によって、2−((2−ベ ンゾイル−4−メトキシフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘキサナール(22 )に容易に変換することができる。 工程2.2−((2−ベンゾイル−5−メトキシフェニルスルホニル)メチル)−2 −エチルヘキサナール(23) 基質22は実施例18に記述のように、2−((2−ベンゾイル−5−メトキシフ ェニル−スルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナールに容易に酸化された。 工程3.2−((2−ベンゾイル−5−メトキシフェニルスルホニル)メチル)−2 −エチルヘキサナール(24) 次に、実施例18に記述のようにスルホン23を2−((2−ベンゾイル−5−メ トキシフェニル−スルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナール(24)に還元 した。 工程4.(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−8−メ トキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1 −ジオキシド(25)、および(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4− ヒドロキシ−8−メトキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベン ゾチエピン−1,1−ジオキシド(26)粉末添加漏斗、熱電対、および窒素バブラーを備えた三頚フラスコに、スルホン 24の19.8g(0.05mole)のドライTHF 100mL溶液を加えた。氷 /塩浴によって反応を内部温度−1.6℃まで冷却した。粉末添加漏斗によって 、t−ブトキシドカリウム5.61g(0.05mole)を徐々に加えた。得られ た淡黄色の溶液を−1.6℃で維持した。30分反応させた後、冷エーテル40 0mLを加えて、この溶液を冷10%塩酸で抽出した。酸性層を塩化メチレン30 0mLで抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過後は がして乾燥させると産物19.9gが得られた。1H NMRおよびGPLCに よって、25と26の50/50混合物が96%変換したことが示された。他に 検出可能な唯一の化合物は開始材料のスルホン24の4%であった。 次にこの産物を50℃まで加温することによって、90/10ヘキサン/酢酸エ チル250mLに溶解した。溶液を室温まで冷却して、このようにして純粋な26 を単離することができる。結晶化は26の種結晶を加えることによって増強する ことができる。2回結晶化した後、母液は25が85.4%となり、乾燥重量は 8.7gであった。この材料を90/10ヘキサン/酢酸エチル100mLおよび 純粋な酢酸エチル10mLに40℃で溶解した。純粋な25は、0℃で一晩保存し た後、この溶液に25の種結晶を加えることによって単離することができる。実施例20 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4,8−ジヒドロキシ−5−フェ ニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(2 7) 25mLの丸底フラスコ中で、26の1g(2.5mmole)および塩化メチレン1 0mLを攪拌しながら−78℃まで冷却した。次に、三臭化ホウ素0.7mL(7. 5mmole)をシリンジで加えた。反応を徐々に室温まで加温して6時間攪拌した 。次に反応を塩化メチレン50mLで希釈して飽和NaClおよび水で洗浄した。 有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。産物27(0.88g)の特徴をN MRおよびマススペクトルで調べた。 実施例21 フェノール27の一般的アルキル化 25mLフラスコに27の0.15g(0.38mmole)、無水DMF5mL、炭酸 カリウム54mg(0.38mmole)およびヨウ化エチル140mg(0.9mmole) を加えた。反応を室温で一晩攪拌した。反応をエチルエーテル50mLで希釈して 、水(25mL)、5%NaOH(20mL)、そして飽和NaClの順で洗浄した 。溶媒を除去した後、エトキシ化産物28を高収率で得た。産物の特徴をNMR およびマススペクトルで調べた。同じ手順を用いて、表1に記述する産物を対応 するヨウ化物または臭化物から調製した。ヨウ化および臭化アルキルをより高い 温度で沸騰させるために、ハロゲン化アルキル1等量のみを使用した。 実施例22 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−ヒドロキ シ アミノ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1 −ジオキシド(37)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4− ヒドロキシ−7−ヒドロキシアミノ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒ ドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(38) 工程1.2−クロロ−5−ニトロジフェニルメタン(32)の調製 引用から改変した手順:Synthesis−Stuttgart 9 770〜772(1986 )、オラーら(Olah G.) 窒素下で、三頚フラスコに2−クロロ−5−ニトロベンゾフェノン45g(0. 172mole)の塩化メチレン溶液345mLを加え、溶液を氷/水温度まで冷却し た。別の漏斗によって、トリフルオロメタンスルホン酸150g(0.172mo le)の塩化メチレン溶液345mLを徐々に加えた。トリエチルシラン30g(0 .172mole)の塩化メチレン溶液345mLを冷溶液に滴下した。両添加工程( トリフルオロメタンスルホン酸およびトリエチルシラン)を繰り返した。添加完 了後、反応を徐々に室温まで加温して、窒素下で12時間攪拌した。反応混合物 を飽和重炭酸ナトリウム1600mLの冷攪拌溶液に注いだ。ガス放出が起こった 。4Lの分液漏斗に注いで層を分離した。塩化メチレン層を単離して、2回の水 層の塩化メチレン抽出液500mLを合わせた。塩化メチレン溶液を硫酸マグネシ ウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残査をヘキサンから再結晶すると、産物 39gが得られた。構造32をマススペクトルならびにプロトンおよびカーボン NMRによって確認した。 工程2.2−((2−ベンジル−4−ニトロフェニルチオ)メチル)−2−エチルヘ キサナール(33)の調製 上記の2−クロロ−5−ニトロジフェニルフェニルメタン産物32(40g、0 .156mole)を、水濃縮器を備えた2Lの二頚フラスコに入れた。次にDMS O 150mLおよび亜硫酸リチウム7.18g(0.156mole)を加え、溶液 を75℃で12時間攪拌した。反応を室温まで冷却して、メシレートIV 51 .7gをDMSO 90mLに加えた。反応混合物を窒素下で80℃に加熱した。 12時間後TLCによってモニターして、必要であれば、さらにメシレートを加 えた。反応が完了するまで反応を継続させた。次に反応混合物を5%酢酸水溶液 1900mL中に攪拌しながら徐々に加え、エーテル4×700mLで抽出し、Mg SO4上で乾燥させた。エーテルを除去した後、産物82.7gを得た。この材 料は、95%ヘキサンおよび5%酢酸エチルを用いたシリカゲルクロマトグラフ ィーによってさらに精製することができる。純粋なメシレートをこの段階で用い る場合には、さらに精製する必要はない。産物33の特徴を、マススペクトルお よびNMRで調べた。 工程3.ニトロ産物33のスルホン2−((2−ベンジル−4−ニトロフェニルス ルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナール(34)への酸化 スルフィド33をスルホン34に酸化するために用いた手順は既に記述されてい る。 工程4.34の2−((2−ベンジル−4−ヒドロキシアミノフェニルスルホニル )メチル)−2−エチルヘキサナール(35)への還元 34の試料15gをエタノール230mLに溶解して、窒素下で500mLの丸底フ ラスコに入れた。次に、10重量%Pd/Cの1.5gを加えて、ニトロ基質3 4が消費されるまで室温で水素ガスを溶液に通した。反応は80/20ヘキサン /EtOAcを用いてシリカゲルTLCによって容易にモニターすることができ る。産物35はPd/Cを濾過して除去し、EtOH溶媒を除去することによっ て単離した。産物の特徴をNMRおよびマススペクトルによって調べた。 工程5.2−((2−ベンジル−4−N,O−ジ(t−ブトキシ−カルボニル)ヒド ロキシアミノフェニルスルホニル)メチル)−2−エチルヘキサナールの調製(3 6) 35の試料13.35g(0.0344mole)のドライTHF溶液40mLを25 0mL丸底フラスコ中で攪拌した。次にジ−t−ブチルジカーボネート7.52g (0.0344mole)のTHF溶液7mLを加えた。60℃で一晩加熱した。TH Fを除去して塩化メチレンに再溶解した。1%塩酸で抽出して5%重炭酸ナトリ ウムで抽出した。 産物をさらに、90/10ヘキサン/酢酸エチルを用いて、次に70/30ヘ キサン/酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製した。産物 36を得たが(4.12g)、これはプロトンNMRによって主にジ(t−ブト キシカルボニル)誘導体であるように思われた。 工程6.(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−ヒ ドロキシアミノ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(37)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチ ル−4−ヒドロキシ−7−ヒドロキシアミノ−5−フェニル−2,3,4,5− テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(38) 250mLの三頚丸底フラスコに36(6.8mmole)4gおよび無水THF 1 00mLを加え、窒素下で−78℃に冷却した。t−ブトキシドカリウム2.29 g(20.4mmole)を、攪拌しながら反応温度を−78℃に維持しながら徐々 に加えた。−78℃で1時間後、塩基の添加が終了すれば、氷/塩浴によって温 度を−10℃にした。−10℃で3時間後、36の微量のみがTLCに残ってい た。次に脱イオン水35mLを反応混合物に−10℃で加え、5分間攪拌した。T HFのほとんどを除去して分液漏斗に加えて、有機層の全てが水層から除去され るまでエーテルで抽出した。合わせたエーテル層を飽和NaClで洗浄して、硫 酸ナトリウム上で乾燥させた。TLCおよびNMRによって認められた唯一の産 物は、37および38の2つのBOC保護異性体であった。異性体を85%ヘキ サンおよび15%酢酸エチルを用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって分 離した;BOC−37(0.71g)およびBOC−38(0.78g)。 次に、BOC−38の0.87g(1.78mole)を4M塩酸8.7mL(34. 8mmole)のジオキサン溶液と30分反応させることによってBOC保護基を除 去した。次に、酢酸ナトリウム4.74g(34.8mmole)およびエーテル1 6.5mLを反応混合液に加え、透明になるまで攪拌した。分液漏斗に移してエー テルおよび水で抽出した後、エーテル層を硫酸ナトリウムによって乾燥させた。 エーテルを除去した後、38の0.665gを単離した。異性体37は同様の手 順によって得ることができた。実施例23 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−7−(n−ヘキシルアミノ)−4 −ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン− 1,1−ジオキシド(40)および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル −7−(n−ヘキシルアミノ)−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4, 5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(41) 工程1.2−((2−ベンジル−4−(n−ヘキシルアミノ)フェニルスルホニル )メチル)−2−エチルヘキサナール(39) フィッシャー・ポッター瓶に34の0.5g(1.2mmole)を加えて、窒素下 でエタノール3.8mLに溶解した。次に、Pd/C 0.1gおよびヘキサナー ル3.8mLを加えた。密封して水素ガスを50psiに加圧する。48時間攪拌し た。触媒を濾過し、溶媒を回転蒸留によって除去した後、90/10ヘキサン/ 酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィーによって39を単離し、移動相を 70/30ヘキサン/酢酸エチルに徐々に増加させた。産物の特徴をNMRおよ びマススペクトルによって調べた。 工程2.(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−7−(n−ヘキシルアミ ノ)−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチ エピン−1,1−ジオキシド(40)および(3a,4b,5b)3−ブチル−3 −エチル−7−(n−ヘキシルアミノ)−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2, 3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(41) 攪拌子を備えた二頚の25mL丸底フラスコに39の0.158g(0.335mm ole)および無水THF 5mLを窒素下で加えた。塩/水浴によって−10℃ま で冷却した。t−ブトキシドカリウム0.113g(0.335mmole)を徐々 に加えた。−10℃で15分後、TLCによって開始材料が全て消費され、2つ の異性体40および41のみが認められた。次に冷10%塩酸5mlを加えて、− 10℃で5分間攪拌した。分液漏斗に移してエーテルで抽出した。硫酸ナトリウ ム上で乾燥させた。乾燥した産物(0.143g)のプロトンNMRは、2つの 異性体40および41の存在のみを示した。2つの異性体を、90/10ヘキサ ン酢酸エチルを用いて、移動相を70/30ヘキサン酢酸エチルに徐々に増加す ることによって、シリカゲルクロマトグラフィーによって分離した。40(53 .2mg);41(58.9mg)実施例24 アミン基質40および41の4級化 40および41のようなアミン基質は、ハロゲン化アルキルとの反応によって4 級塩に容易にアルキル化することができる。例えば、40のDMF溶液を、2, 6ジメチルルチジンの存在下でヨウ化メチル5等量と反応させると、ジメチルヘ キシルアミノ4級塩が得られる。実施例25 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−(4−ヨー ドフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキ シド(42) 25mL丸底フラスコ中で、6dの0.5g(1.3mmole)、トリフレート(tri flate)水銀0.67gをドライ塩化メチレン20mLに攪拌しながら溶解した。 次にヨウ素0.34gを加えて溶液を室温で30時間攪拌した。反応を塩化メチ レン50mLで希釈して、1Mチオ硫酸ナトリウム10mL;飽和KI 10mLで洗 浄し、および硫酸ナトリウム上で乾燥させた。Tetrahedron 50巻、17号、5 139〜5146頁(1994)、バクキら(Bachki,F.)を参照のこと。マス スペクトルは6d、モノヨウ化物42およびジヨウ化付加物の混合物を示した。 混合物をカラムクロマトグラフィーによって分離して、42の特徴をNMRおよ びマススペクトルによって調べた。実施例26 (3a,4b,5b)3−ブチル−5−(4−カルボメトキシフェニル)−3−エチ ル−4−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1− ジオキシド(43) 42の試料0.1g(0.212mmole)、ドライメタノール2.5mL、トリエ チルアミン38μl(0.275mmole)、トルエン0.3mLおよび塩化パラジウ ム37mg(0.21mmole)を、一酸化炭素300psiでガラス製の目盛り付きミ ニリアクターに加えた。反応を100℃で一晩加熱した。触媒を濾過して除去し 、高収率の産物を単離した。 産物の特徴をNMRおよびマススペクトルによって調べた。 エステル官能基を有する産物43は、加水分解によって遊離の酸に変換すること ができることに注意すること。実施例27 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メトキシ− 5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキ シド(48)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキ シ−7−メトキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチェピ ン−1,1−ジオキシド(49) 工程1.2−メルカプト−5−メトキシベンゾフェノン(50) 国際公開公報第93/16055号に記述の手順に従って、4−メトキシチオフ ェノール66.2gを、2.5Nn−ブチルリチウム360mL、テトラメチルエ チレンジアミン105gおよびベンゾニトリル66.7gのシクロヘキサン溶液 600mLと反応させると、茶色の油73.2gが得られ、これをクーゲルロール 蒸留して4−メトキシチオフェノールを除去すると、ポット残査に粗50の43 .86gが得られた。 工程2.2−((2−ベンゾイル−4−メトキシフェニルチオ)メチル)−2−エチ ルヘキサナール(51) 2の調製手順に従って、粗50の10g(0.04mole)を、メシレート1の4 .8g(0.02mole)およびトリエチルアミン3.2mL(0.23mole)とデ ィグライム50mL中で反応させると、粗産物10.5gが得られ、これをHPL C(5%酢酸エチル−ヘキサン)で精製すると、51の1.7g(22%)を生 じた。 工程3.2−((2−ベンゾイル−4−メトキシフェニルスルホニル)メチル)−2 −エチル−ヘキサナール(52) 実施例18の手順Aの工程2の手順に従って、51の1.2g(3.1mmole) の塩化メチレン溶液25mLを50〜60%MCPBA 2.0g(6.2mmole )と反応させると、52の1.16g(90%)が黄色の油として得られた。 工程4.2−((2−ベンジル−4−メトキシフェニルスルホニル)メチル)−2− エチルヘキサナール(53) 実施例18の手順Aの工程3の手順に従って、52の1.1gの水素添加を行う と、53が黄色の油(1.1g)として得られた。 工程5.(3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メ トキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1 −ジオキシド(48)および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4− ヒドロキシ−7−メトキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベン ゾチエピン−1,1−ジオキシド(49) 53の1.1g、t−ブトキシドカリウム0.36g、および無水THF 25 mLの溶液を二時間還流して、実施例18の手順Aの工程4のように行うと、粗産 物1.07gが得られ、これをHPLCによって精製すると、48の40mg(4 %)が融点153〜154℃の結晶として得られ、49の90mg(8%)を融点 136〜140℃の固体として得た。実施例28 5−フェニル−2,3−ジヒドロスピロベンゾチエピン−3,1’−シクロヘキ サン(57) 工程1.1−(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサンカルボキサルデヒド(54) シクロヘキサンカルボキサルデヒド100g(0.891mole)、37%ホルム アルデヒド76.5gのメタノール溶液225mLの冷(0℃)混合物に、1N水 酸化ナトリウム90mLを1時間かけて滴下した。反応混合物を室温で48以上攪 拌し、メタノールを蒸発させて除去した。反応混合液を水で希釈して塩化メチレ ンで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真 空下で濃縮すると、濃縮した油75g(59.7%)が得られた。プロトンNM Rおよびマススペクトルは産物と一致した。 工程2.1−(メシルオキシメチル)シクロヘキサンカルボキサルデヒド(55) アルコール54(75g、0.54mole)および塩化メタンスルホニル65.2 9g(0.57mole)の塩化メチレン溶液80mLの冷(0℃)混合液に、ピリジ ン(47.96g、0.57mole)の塩化メチレン溶液40mLを加えた。反応混 合液を室温で18時間攪拌して、水で反応を停止させ、濃塩酸によって酸性にし て、塩化メチレンで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上 で乾燥させて、真空下で濃縮すると濃縮された油91.63g(77.8%)を 得た。プロトンNMRおよびマススペクトルは産物と一致した。 工程3.1−((2−ベンゾイルフェニルチオ)メチル)−シクロヘキサンカルボキ サルデヒド(56) 2−メルカプトベンゾフェノン69g(0.303mole)、メシレート55の8 2g(0.303mole)、トリエチルアミン32gおよびディグライム150mL の混合物を攪拌して24時間還流した。混合物を冷却して希塩酸に注ぎ、塩化メ チレンで抽出した。有機層を10%NaOH、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ ム上で乾燥させ、真空下で濃縮して過剰量のディグライムを除去した。これをシ リカゲルフラッシュカラム(5%EtOAc:ヘキサン)によって精製すると、 黄色い油18.6g(75.9%)を得た。プロトンNMRおよびマススペクト ルは産物と一致した。 工程4.5−フェニル−2,3−ジヒドロスピロベンゾチエピン−3,1’−シ クロヘキサン(57) 亜鉛末6.19gおよびドライDME 100mLの混合物にTiCl3(16. 8g、0.108mole)を加えた。反応混合物を加熱して2時間還流した。化合 物56(8.3g、0.023mole)のDME溶液50mLを反応混合物に1時間 かけて滴下し、混合物を18時間還流した。混合物を冷却し、水に注いで、エー テルで抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、セ ライトを通じて濾過して真空下で濃縮した。残査をHPLC(10%EtOAc :ヘキサン)によって精製すると、融点90〜91℃の白色固体4.6g(64 %)を得た。プロトンおよびカーボンNMRならびにマススペクトルは産物と一 致した。実施例29 8b−フェニル−1a,2,3,8b−テトラヒドロスピロ(ベンゾチエピノ[ 4,5−b]オキシレン−2,1’−シクロヘキサン)−4,4−ジオキシド( 58) 57(4.6g、15mmole)のクロロホルム溶液50mLに、窒素下で55%M CPBA(16.5g、52.6mmole)をスパテラで少しずつ加えた。反応を 18時間還流させ、10%NaOH(3×)、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ ム上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、粗産物5gを得た。これをヘキサン/E tOAcから再結晶すると融点154〜155℃の黄色の固体4.31g(81 %)を得た。プロトンおよびカーボンNMRならびにマススペクトルは産物と一 致した。実施例30 トランス−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロスピ ロ(ベンゾチエピン−3,1’−シクロヘキサン)−1,1−ジオキシド(59 ) 58の0.5g(1.4mmole)、エタノール20ml、塩化メチレン10mLおよ び10%Pd/C触媒0.4gの混合物を、70psi水素で室温で3時間水素添 加した。粗反応スラリーをセライトを通じて濾過し、蒸発堅固した。残査をHP LC(10%EtOAc−ヘキサン、25%EtOAc−ヘキサン)によって精 製した。第1の分画は融点99〜100℃の白色固体として300mg(60%) であった。プロトンNMRはこれがトランス異性体であることを示した。第2の 分画は固体200mgであったが、これは不純物のシス異性体であった。実施例31 シス−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロスピロ( ベンゾチエピン−3,1’−シクロヘキサン)−1,1−ジオキシド(60) 59の0.2g(0.56mmole)のCH2Cl2溶液20mLに、50%NaOH 8gおよびアリクァット−336(塩化メチルトリカプリリルアンモニウム)相 間移動触媒1滴を加えた。反応混合物を室温で10時間攪拌した。氷20gを混 合物に加え、混合物をCH2Cl2(3×10mL)で抽出して、水、塩水で洗浄し 、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮すると、粗産物0.15gを回収した 。これをヘキサン/EtOAcから再結晶すると、融点209〜210℃の白色 結晶125mgが得られた。プロトンおよびカーボンNMRならびにマススペクト ルは産物と一致した。実施例32 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル− 2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン(61)、および(3a,4b, 5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−フェニル−2,3,4, 5−テトラヒドロベンゾチエピン(62) 化合物47の0.5g(1.47mmole)の無水THF溶液5mLに、95%t− ブトキシドカリウム0.17g(1.47mmole)を加えた。反応混合物を室温 で18時間攪拌し、10%塩酸10mLで反応を停止させた。有機層を塩化メチレ ンで抽出した。塩化メチレン抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下で 濃縮した。残査をHPLC(2%EtOAc−ヘキサン)で精製すると、第2の 分画に61の47mgおよび第3の分画に62の38mgを得た。プロトンNMRお よびマススペクトルは与えられた構造と一致した。 実施例33 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−アミノ−5 −フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシ ド(63)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキ シ−7−アミノ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(64) オートクレーヴに37の200mgのエタノール溶液40ccおよび10%Pd/C の0.02gを加えた。窒素で置換した後、クレーヴに100psi水素を加えて 55℃に加熱した。反応をTLCおよびマススペクトルによってモニターして、 37の全てが消費されるまで進行させた。反応が完了した後、触媒を濾過して溶 媒を真空下で除去すると、認められた唯一の産物はアミン63であった。この同 じ手順を用いて38から64を生成した。実施例34 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メトキシ− 5−(3’−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(65)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エ チル−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−5−(3’−メトキシフェニル)−2,3 ,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(66)J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化3−メト キシベンジルによるe−メトキシフェノールのアルキル化によって、4−メトキ シ−2−(3’−メトキシベンジル)フェノールを収率35%で得た。この材料を 、実施例18方法Bに記述の手順と類似の手順によって、融点138.5〜14 1.5℃の化合物65、融点115.5〜117.5℃の化合物66に変換した 。実施例35 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メトキシ− 5−(3’−トリフルオロメチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベ ンゾチエピン−1,1−ジオキシド(67)、および(3a,4b,5b)3−ブ チル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−5−(3’−トリフルオロ メチル)フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジ オキシド(68) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化3−(ト リフルオロメチル)ベンジルによる4−メトキシフェノールのアルキル化によっ て4−(メトキシ−2−(3’−トリフルオロメチル)ベンジル)フェノールを生じ た。この材料を、実施例18方法Bに記述の手順と類似の手順によって、融点2 26.5〜228℃の化合物67、そして融点188〜190℃の化合物68に 変換した。実施例36 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(69)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エ チル−5−(4’−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3 ,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(70) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化4−フル オロベンジルによる4−メトキシフェノールのアルキル化によって4−メトキシ −2−(4’−フルオロベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18 方法Bに記述の手順と類似の手順によって、化合物69および化合物70に変換 した。実施例37 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−5−(3’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(71)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エ チル−5−(3’−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3 ,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(72) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化3−フル オロベンジルによる4−メトキシフェノールのアルキル化によって4−メトキシ −2−(3’−フルオロベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18 方法Bに記述の手順と類似の手順によって、化合物71および化合物72に変換 した。実施例38 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−5−(2’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(73)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エ チル−5−(2’−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−メトキシ−2,3 ,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(74) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化2−フル オロベンジルによる4−メトキシフェノールのアルキル化によって4−メトキシ −2−(2’−フルオロベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18 方法Bに記述の手順と類似の手順によって、化合物73および化合物74に変換 した。実施例39 (3a,4a,5a)3−ブチル−7−ブロモ−3−エチル−4−ヒドロキシ−5 −(3’−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン− 1,1−ジオキシド(75)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−7−ブロ モ−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−(3’−メトキシフェニル)−2,3,4 ,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(76) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化3−メト キシベンジルによる4−ブロモフェノールのアルキル化によって4−ブロモ−2 −(3’−メトキシベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18方法 Bに記述の手順と類似の手順によって、融点97〜101.5℃の化合物75お よび融点102〜106℃の化合物76に変換した。 実施例40 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−7−フルオロ−5−(4’−フル オロフェニル)−4−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピ ン−1,1−ジオキシド(77)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3− エチル−7−フルオロ−5−(4’−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2, 3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(78) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化4−フル オロベンジルによる4−フルオロフェノールのアルキル化によって4−フルオロ −2−(4’−フルオロベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18 方法Bに記述の手順と類似の手順によって、融点228〜230℃の化合物77 および融点134.5〜139℃の化合物78に変換した。実施例41 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−7−フルオロ−4−ヒドロキシ− 5−(3’−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン −1,1−ジオキシド(79)、および(3a,4b,5b)3−ブチル−3−エ チル−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(3’−メトキシフェニル)−2,3 ,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド(80) J.Chem.Soc.2431(1958)に記述された技法に従って、塩化3−メト キシベンジルによる4−フルオロフェノールのアルキル化によって4−フルオロ −2−(3’−メトキシベンジル)フェノールを生じた。この材料を、実施例18 方法Bに記述の手順と類似の手順によって、固体として化合物79および融点1 53〜155℃の化合物80に変換した。 実施例42 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メチルチオ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピ ン−1,1−ジオキシド(81) 化合物77の0.68g(1.66mmole)、メタンチオールナトリウム0.2 g(5mmole)および無水DMF 15mLの混合物を室温で16日間攪拌した。 反応混合物をエーテルで希釈して、水および塩水で洗浄してMgSO4上で乾燥 させた。エーテル溶液を真空下で濃縮した。残査をHPLC(20%酢酸エチル のヘキサン溶液)によって精製した。第1の分画は、不純な(3a,4a,5a) 3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−7−メチルチオ−5−(4’−フル オロフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオ キシドであった。第2の分画は、融点185〜186.5℃の化合物81であっ た。 実施例43 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−(1−ピロリジニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベン ゾチエピン−1,1−ジオキシド(82)化合物78を0.53g(1.30ミリモル)とピロリジンを5mLとの混合物を 1時間還流させる。反応混合物をエーテルで希釈し水で、次いで塩水で洗浄した 後MgSO4上で乾燥させる。エーテル溶液を真空下で濃縮する。残留物をエー テル−ヘキサンから結晶化させると化合物82が得られる。融点174.5〜1 77℃。実施例44 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−(1−モルフォリニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベ ンゾチエピン−1,1−ジオキシド(83) 化合物78を0.4g(0.98ミリモル)とモルフォリンを5.0g(56モ リモル)との混合物を2時間還流させ真空下で濃縮する。残留物をエーテル(3 0mL)で希釈し水で、次いで塩水で洗浄した後MgSO4上で乾燥させる。エー テル溶液を真空下で濃縮する。残留物をエーテル−ヘキサンから再結晶すると化 合物83が得られる。融点176.5〜187.5℃。実施例45 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン− 1,1−ジオキシド(84)および (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン− 1,1−ジオキシド(85) 4−メチルフェノールを4−フルオロベンジルクロリドを使用してJ.Chem.Soc .,2431(1958)記載の方法でアルキル化すると4−メチル−2−(4’ −フルオロベンジル)フェノールが得られる。かくして得られた材料は実施例1 8の方法Bと同様の手段によって化合物84および化合物85に転化させること が出来る。実施例46 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−(4’−ヒ ドロキシフェニル)−7−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチオ ピン−1,1−ヂオキシド(86)および (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4,7−ジヒドロキシ−5−(4 ’−ヒドロキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチオピン−1 ,1−ヂオキシド(87) 0.52g(1.2ミリモル)の化合物66を20mLのメチレンクロリドに溶か した溶液に1.7g(6.78ミリモル)の三臭化ホウ素を加える。反応混合物 を−78℃まで冷却して4分間攪拌する。反応混合物に更に0.3mLの三臭化ホ ウ素を加え、反応混合物を−78℃で1時間攪拌した後2N塩酸で試薬を分解さ せる。有機物をエーテルで抽出する。エーテル層を塩水で洗浄しMgSO4上で 乾燥させ真空下で濃縮する。残留物(0.48g)をHPLC(ヘキサン中30 %酢酸エチル)で精製する。最初のフラクションが白色固体状の化合物86、0 .11gである:融点171.5〜173℃。二番目のフラクションをクロロフ ォルムから結晶化させると白色固体状の化合物87、0.04gが得られる:融 点264℃(分解)。実施例47 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−4,7−ジヒドロキシ−5−(4 ’−フルオロフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1, 1−ジオキシド(88) 化合物70を過剰の三臭化ホウ素と室温で反応させ、実施例46と同様に処理し てHPLCで精製すると化合物88が得られる。実施例48 (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(4’−フルオロフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−(1−アゼチジニル)−2,3,4,5−テトラヒドロベン ゾチエピン−1,1−ジオキシド(89) 0.20g(0.49ミリモル)の化合物78と、2.0g(35ミリモル)の アゼチジンとの混合物を3時間還流させた後真空下で濃縮する。残留物をエーテ ル(30mL)で希釈した後、水と塩水で洗浄しMgSO4上で乾燥させる。エー テル溶液を蒸気浴上で濃縮する。分離した結晶を濾別するとプリズム状の89、 0.136gが得られる:融点196.5〜199.5℃。実施例49 (3a,4a,5a)3−ブチル−3−エチル−5−(3’−メトキシフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メチルチオ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピ ン−1,1−ジオキシド(90)および (3a,4b,5b)3−ブチル−3−エチル−5−(3’−メトキシフェニル)− 4−ヒドロキシ−7−メチルチオ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピ ン−1,1−ジオキシド(91) 0.4g(0.95ミリモル)の化合物79、0.08g(1.14ミリモル) のナトリウムメタンチオレート、15mLの無水DMFの混合物を60℃で2時間 還流させる。反応混合物に更に1.4ミリモルのナトリウムメタンチオレートを 加え、この混合物を60℃で更に2時間攪拌する。反応混合物を100mLの水と 一緒にすりつぶしメチレンクロリドで抽出する。メチレンクロリドと水の混合物 をCeliteで濾過し、メチレンクロリド層をMgSO4上で乾燥してから真空下で 濃縮する。最初のフラクション(0.1g)が化合物90である:融点117〜 121℃。二番目のフラクション(0.16g)が化合物91である:融点68 〜76℃。実施例50 ポリエチレングリコール機能化ベンゾチエピンAの調製0.54gのM−Tres−5000(Shearwater Polymers Inc.,2130 Memori al Parkway,SW,Hunstville,Alabama 35814から購入したポリエチレング リコールトレシレート[methoxy-PEG-Tres,MW5000]、0.055gの化合 物No.136、0.326gのCaCO3、2ccの無水アセトニトリルを窒素気流 下で50mLの丸底フラスコに仕込む。30℃で5日間攪拌して反応させた後、溶 液を濾過して塩を除く。次に真空下でアセトニトリルを留去し、生成物をTHF に溶かした後、ヘキサンを加えて再沈殿させる。沈殿したポリマーを濾 過して溶剤混合物(THF/ヘキサン)から分離する。この再沈殿操作を化合物 No.136が再沈殿生成物中に(TLC SiO2で)認められなくなるまで繰り 返す。次にこの沈殿したポリマーを水に溶かして濾過した後、水溶性ポリマーを セルロース製透析チューブ(spectrum 7.45mm x 0.5ft、カットオフ1, 000MW)を使用して48時間透析を行う。ポリマー溶液を透析チューブから取 り出して凍結乾燥して乾燥させる。NMRは所望の製品に対応しており、ゲル 透過クロマトグラフィーは分子量4500のポリマーの存在を示し、化合物No. 136は遊離状態では存在しないことが確認されている。この製品は生体外細胞 評価試験ではIBAT活性である。実施例51 化合物140の調製0.42gのM−Tres−5000(Shearwater Polymers Inc.,2130 Memor ial Parkway,SW,Hunstville,Alabama 35814から購入しポリエチレングリ コールトレシレート[Tres-PEG-Tres,MW3400]、0.100gの炭酸カリ ウム、0.1gの化合物No.111、5mLの無水DMFを50mLの丸底二頸フラ スコに仕込む。6日間27℃で攪拌する。TLCは出発物質のNo.111が消滅 したことを示している。溶液を分液漏斗に移し50ccのメチレンクロリドで希釈 して水で抽出する。ロータリー・エバポレーターを使用して有機層を蒸発乾 固させる。乾燥重量は0.4875gであった。次にポリマーを水に溶かしてセ ルロース製透析チューブ(spectrum 7.45mm x 0.5ft、カットオフ1,0 00MW)を使用して40℃で48時間透析を行う。ポリマー溶液を透析チューブ から取り出し、凍結乾燥して乾固させる(0.341g)。NMRは所望の製品 Bに対応している。実施例52 0.21gの化合物No.136(0.5ミリモル)、0.17g(1.3ミリモ ル)の炭酸カリウム、0.6g(1.5ミリモル)の1,2−ビス−(2−ヨー ドエトキシ)−エタン10ccのDMFを10ccのガラスビンに仕込む。4日間室 温で攪拌して反応させ、エーテル/水で洗浄処理する。エーテル層を蒸発乾固し 、所望の化合物No.134を80/20のヘキサン/酢酸エチルを使用してシリ カゲル・カラム上に析出させる。実施例53 実施例54 0.5g(1.24ミリモル)の69462、13mLの無水DMF、0.055 gの60% NaH分散体、0.230g(0.62ミリモル)の1,2−ビス [2−ヨードエトキシルエタン]を10℃、窒素気流下で25mLの丸底二頸フラ スコに仕込む。ゆっくりと40℃に加熱して反応させる。14時間後には化合物 No.113は総て消滅しているので、室温に冷却してエーテル/水で抽出する。 エーテル層を蒸発乾固し、Silicage(80/20酢酸エチル/ヘキサン)でクロ マトグラフにかける。分離した化合物No.112(0.28g)はNMRとマス スペクトルで確認を行った。実施例55 0.7g(1.8ミリモル)の化合物No.136、0.621gの炭酸カリウム 、6mLのDMF、0.33gの1,2−ビス[2−ヨードエトキシエタン]を5 0mLの丸底フラスコに仕込む。40℃で12時間、窒素気流下で攪拌する。化合 物 No.112の場合と同様に処理、分離操作を行う。実施例56および57(化合物No.131とNo.137) これらの化合物の組成は第3表に示してある。 対応するベンゾチオフェンを使用すること以外は実施例55と同様の操作を行う 。実施例58(化合物No.139) この化合物の組成は第3表に示してある。 1,2−ビス[2−ヨードエトキシエタン]の代わりに対応するベンゾチオフェ ン1,6ジヨードヘキサンを使用して実施例55と同様の操作を行う。実施例59(化合物No.101) この化合物は7−NH2ベンゾチオピンを1,12−ドデカンジカルボン酸また はその酸ハロゲン化物と縮合させることによって合成される。実施例60(化合物No.104) 2−クロロ−4−ニトロベンゾフェノンをトリエチルシランとトリフルオロメタ ンスルフォン酸で還元して2−クロロ−4−ニトロジフェニルメタン32を得る 。32を硫化リチウムと反応させると生成した硫化物がメシル化物IVと反応して ス ルフィドアルデヒドXXIIIが生成する。XXIIIを2当量のMCPBAと反応させる とスルフォンアルデヒドXXIVが得られる(スキーム5参照)。スルフフォンアル デヒドXXVフォルムアルデヒドと100psiの水素を55℃で12時間、カーボン を担体としたパラジウム触媒を使用して同じ反応容器内で還元すると置換ジメチ ルアミン誘導体XXVIIIが得られる。XXVIIをカリウムt−ブトキシドで環化させ ると本発明の化合物No.104の置換アミノ誘導体の混合物が得られる。 スキーム6 実施例61 0.14g(0.34ミリモル)の70112、0.97g(6.8ミリモル) のヨウ化メチル、7mLの無水アセトニトリルを1オンスのFisher-porterビンに 仕込む。50℃に4日間加熱する。アセトニトリルを1ccに濃縮しジエチルエー テルで沈殿させると第四級塩化合物No.192が遊離する。実施例62 化合物No.134の試料0.1g(0.159ミリモル)をFisher-porterビン中 で15mLの無水アセトニトリルに溶かし、トリメチルアミンをこの溶液中に5分 間0℃で吹き込んでから栓をして室温まで温める。一夜攪拌を続けて反応させ、 ロータリー・エバポレーターを使用して溶剤を除去すると所望の製品が分離する 。実施例63(化合物No.295) アセトニトリル1ccに溶かした60%水素化ナトリウム(11mg、0.27ミリ モル)を0.248ミリモル(0.10g)の化合物No.54と2.5ccのアセ トニトリル中で0℃で反応させる。次に0.980g(2.48ミリモル)の1 ,2−ビス[2−ヨードエトキシルエタン]を加える。室温に温めた後14時間 攪拌を続ける。製品はカラムクロマトグラフで分離する。実施例64(化合物No.286) 実施例86記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.118 参照)、題記の化合物が合成され精製されて無色の個体が得られる;融点180 〜181℃; FABMS m/z494(M+H),HRMS(M+H)としての計算値494 .2001,実測値494.1993。元素分析C2833NO5Sとしての計算 値:C,68.13;H,6.63;N,2.84.実測値:C,68.19; H,6.56;N,2.74.実施例65(化合物No.287) 実施例89記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.121 参照)、題記の化合物が合成され精製されて無色の個体が得られる;融点245 〜246℃; ESMS 366(M+Li).元素分析C2025NO3Sとしての計算値:C, 66.82;H,7.01;N,3.90.実測値:C,66.54;H,7. 20;N,3.69.実施例66(化合物No.288) 実施例89記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.121 参照)、題記の化合物が合成されシリカゲル・クロマトグラフィーで精製すると 所望の製品が無色の個体として得られる;融点185〜186℃;MS(FAB+)(M+H)m/z 332.実施例67(化合物No.289) 実施例89記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.121 参照)、題記の化合物が合成されシリカゲル・クロマトグラフィーで精製すると 所望の製品が白色の個体として得られる;融点205〜206℃; MS(FAB):m/z 388(M+H).実施例68(化合物No.290) 実施例89記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.121 参照)、題記の化合物が合成され精製されて無色の個体が得られる;融点96〜 98℃; FABMS m/z 416(M+H)。実施例69 実施例86記載の方法と同様に行うと、以下に示すような(化合物No.118 参照)、題記の化合物が合成され精製されて無色の個体が得られる; ESMS m/z 556(M+Li).実施例70(化合物No.292) 実施例89記載の方法と同様に行うと、以下に示すようにな(化合物No.12 1参照)、題記の化合物が合成され精製されて無色の個体が得られる;融点11 1〜112.5℃; 実施例71(化合物No.293) BBr3を使用して化合物No.291から化合物No.290を調製する際に題記 の化合物が遊離する: ESMS m/z 512(M+Li).実施例72(化合物No.294) 実施例60(化合物No.104)記載の方法と同様に行うと、題記の化合物が 合成され精製されて無色の個体が得られる; ESMS m/z 444(M+H). 実施例33から72の化合物の構造は第3表と第3A表に記載されている。実施例73〜79,87,88および91〜102 導入されている置換基に対応した実施例1から72のそれぞれに一般的に記載 された方法の各実例を用いると、第3表に記載された構造を有する化合物が得ら れる。上記の反応スキームに示された出発物質は当業者には公知の有機合成法の 原理に従って4−と5−位置(R3,R4,R5,R6)およびベンゾ環上に表記さ れた位置(RX)に表記の置換基が導入されている。 実施例73〜102によって得られる化合物の構造は第3表および第3A表に 記載されている。実施例80〜84 115,116,111,113の調製 4−クロロ−3−[4−メトキシフェニルメチル]−ニトロベンゼンの調製 500mLの丸底二頸フラスコに68.3gの五塩化燐(0.328モル、1. 1当量)を秤量して入れる。クロロベンゼン50mLを加える。2−クロロ−5− ニトロ安息香酸60g(0.298モル)をゆっくりと加える。N2気流下で室 温で一夜攪拌した後、50℃に1時間加温する。 高真空でクロロベンゼンを除く。残留物をヘキサンで洗浄する。乾量=55. 5g。 同じ丸底フラスコ中で上記で得られた酸クロリド(55.5g、0.25モル )を100mLのアニソール(約3.4当量)に溶かす。N2を流しながら氷浴で 急冷する。塩化アルミニウム40.3g(1.2当量、0.3モル)をゆっくり と加える。N2気流下で24時間攪拌する。 24時間後に溶液を300mLの1N HCl溶液(冷)上に注ぐ。15分間攪 拌する。ジエチルエーテルで数回抽出する。抽出された有機層をNaOHの2% 水溶液で1回、水で2回洗浄する。有機層をMgSO4で乾燥した後、真空ライ ンで乾燥する。固形物をエーテルでよく洗い、更に乾燥する前にアルコールで洗 う。乾量=34.57g(メタ、オルソ、パラの混合物)。 元素 理論値 実測値 C 57.65 57.45 H 3.46 5.51 N 4.8 4.8 Cl 12.15 12.16 次のステップとしてトリフルオロメタンスルフォン酸とトリエチルシランでケ トンを還元し、酢酸エチル/ヘキサンで結晶化させると純粋な4−クロロ−3− [4−メトキシ−フェニルメチル]−ニトロベンゼンが得られる。 4−クロロ−3−[4−メトキシ−フェニルメチル]−ニトロベンゼンは、2 −クロロ−4−ニトロフェニルメタンから117および118を合成する際に記 載した方法で次に反応させる。この操作によって115および116を合成する ことが出来る。化合物111および113は化合物121を調製する際に使用し た方法で合成することが出来る。 化合物114は116をエチルメルカプタンおよび三塩化アルミニウムと反応 させることによって調製できる。実施例85および86 117および118の調製 2−クロロ−4−ニトロベンゾフェノンをトリエチルシラントリフルオロメタ ンスルフォン酸で還元して2−クロロ−4−ニトロフェニルメタン32とする。 32を硫化リチウムと反応させ、次に得られた硫化物をメシレートIVと反応させ ると硫化物アルデヒドXXIIIが得られる。XXXIIIを2当量のMCPBAで酸化す るとスルフォンアルデヒドXXXIIIが得られる。XXIIIを2当量のMCPBAで酸 化するとスルフォンアルデヒドXXIVが得られる(スキーム5参照)。 スルフォンアルデヒド(31.8g)をエタノール/トルエンに溶かし、10 0mLのトルエン、100mLのエタノール、3.2gの10%Pd/Cと一緒に加 圧反応器に入れ、100psiの水素圧下で55℃に15時間加熱する。反応混合 物を濾過して触媒を除く。この反応で得られたアミン(0.076モル、29. 5g)を35gの炭酸カリウムの存在下でトルエン中でクロロ蟻酸ベンジル(2 7.4g)と反応させて室温で一夜攪拌を続ける。水で抽出処理した後、CBZ 保護されたアミン生成物を更にトルエン/ヘキサンで再沈殿させて精製する。 CBZ保護されたアミン生成物は3当量のカリウム−t−ブトキシドとTHF 中で0℃で反応させると化合物117および118が得られるが、これらの化合 物はシリカゲルのカラムクロマトグラフィーで分離することが出来る。実施例89および90 121または122の調製 化合物118(0.013モル、6.79g)を135mLの乾燥クロロフォル ムに溶かし−78℃に冷却する。次に1.85mLの三臭化ホウ素(4.9g)を 加えて室温に暖まるまで反応させる。反応は1.5時間で完結する。0℃の10 %炭酸カリウムを加えて急冷しエーテルで抽出する。エーテルを留去すると化合 物121が得られる。同様の操作が117から122を調製する際にも適用する ことが出来る。実施例93〜96 第3俵に掲げられている化合物126,127,128および129は、出発 物質としてアニソールの代わりにフルオロベンゼンを使用すること以外は、11 5,116,111および113について前述した方法によってそれぞれ調製す ることが出来る。 実施例104〜231 通常的に必要な当業者に公知の合成方法を含めて、導入されている置換基に対 応した実施例1から72のそれぞれに一般的に記載された方法の各実例を用いる と、第4表に記載された構造を有する化合物が得られる。上記の反応スキームに 示された出発物質は当業者には公知の有機合成法の原理に従って4−と5−位置 (R3,R4,R5,R6)およびベンゾ環上に表記された位置(RX)に表記の置 換基が導入されている。 実施例232〜1394 通常的に必要な当業者に公知の合成方法を含めて、導入されている置換基に対 応した実施例1から72のそれぞれに一般的に記載された方法の各実例を用いる と、第1表に記載された構造を有する化合物が得られる。上記の反応スキームに 示された出発物質は当業者には公知の有機合成法の原理に従って4−と5−位置 (R3,R4,R5,R6)およびベンゾ環上に表記された位置(RX)に表記の置 換基が導入されている。実施例1395 ジブチル4−フルオロベンゼンジアルデヒド 工程1:ジブチル4−フルォロベンゼンジアルデヒドの調製 17.5g(123ミリモル)の2,5−ジフルオロベンツアルデヒド(Aldric h)を615mLのDMSOに常温で攪拌溶解した溶液に6.2g(135ミリモル )の硫化リチウム(Aldrich)を加える。暗赤色の溶液を75℃で1.5時間、ま たは出発物質が完全に消費されるまで攪拌を続け、次に34g(135ミリモル )のジブチルメシレートアルデヒドを約50℃で加える。反応混合物を75℃で 3時間、または反応が完結するまで攪拌する。冷却した溶液を水中に注ぎ出し、 酢酸エチルで抽出する。併せた抽出液を水で数回洗浄し、乾燥(MgSO4)し 、真空濃縮する。粗製の生成物をシリカゲルのクロマトグラフィーで精製すると 23.6g(59%)のフルオロベンゼンジアルデヒドが黄色油状物として得ら れる; 工程2;ジブチル−4−フルオロベンジルアルコールの調製 工程1で得られたジアルデヒド22.6g(69.8ミリモル)を650mLのD MFに−60℃で溶かした溶液に69.8mL(69.8ミリモル)のDIBAL (1M THF溶液)を注射器を使って加える。反応混合物を−40℃で20時 間攪拌する。−40℃に冷却した溶液に十分な量の酢酸エチルを加えて過剰のD IBALを分解し、次に3N HClを加える。混合物を酢酸エチルで抽出し、 水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空濃縮する。粗製品をシリカゲルのクロ マトグラフィーで精製すると、13.5g(58%)の出発物質が回収され、8 .1g(36%)の所望のフルオロベンジルアルコールが無色の油状物として得 られる; 工程3:ジブチル−4−フルオロベンジルブロミドの調製 工程2で得られたベンジルアルコール8.1g(25ミリモル)を100mLのD MFに−40℃で溶かした溶液に47g(50ミリモル)のブロモトリフェニル フォスフォニウムブロミド(Aldrich)を加える。得られた溶液を低温で30分 間攪拌し、次に0℃に温める。この混合物に亜硫酸ナトリウムの10%溶液と酢 酸エチルを加える。抽出液を数回水で洗浄し、乾燥(MgSO4)、真空濃縮す る。混合物を少量の酢酸エチル/ヘキサン混合物(1:4の混合比)と一緒に攪 拌し、シリカゲル充填層で濾過し、同一の溶剤混合物で溶出させる。濾液を集め て真空濃縮すると9.5g(98%)の目的物が無色の油状物の形で得られる; 工程4:スルフォニル−4−フルオロベンジルブロミドの調製 工程3から得られた硫化物8.5g(25ミリモル)を200mLのCH2Cl2に 0℃で溶かした溶液に15.9g(60ミリモル)のmCPBA(酸価64%) を加える。得られた溶液を低温で10分間攪拌し、更に室温で5時間攪拌を続け る。混合物に亜硫酸ナトリウムの10%溶液と酢酸エチルを加える。抽出液を数 回Na2CO3の飽和溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)、真空濃縮すると10. 2g(98%)の所望の製品が無色の油状物として得られる; 例1396 一般的スキームX一般様式X:適切に置換された2−フルオロベンズアルデヒドを、(DMF、D MA、DMSOなど)極性溶媒中で硫化リチウム又はその他求核性硫化物アニオ ンにより求核置換を行い、これに続いてジアルキル・メシレート・アルデヒド( X)を添加し、さらにジアルキルベンゼン・ジアルデヒド(Y)を添加した。こ のジアルデヒドを低温でDIBAL還元して、ベンジルアルコール・モノアルデ ヒド(Z)を得た。ベンジルアルコールを臭化ベンジルに変換し、次に硫化物を 酸化してスルホンとし、重要中間体(W)を得た。 N−プロピルスルホン酸の調製 化合物X51mg(111μm)のエタノール(400μl)溶液に、1,3−プロパン ・スルトン(19.5μl、222μm)を添加した。この反応物を、55℃で密 閉ガラス瓶の中で25時間攪拌した。サンプルをチッ素気流下で濃縮し、溶出液 としてアセトニトリル−水混合物(30−45%)を使用し、逆相クロマトグラ フィーで精製し、やや灰色がかった白色固体として目的とする物質(28.4mg 、44%)を得た。 MS ES−M−Hm/z 579. 例1397 本発明に係わるベンゾチエピン化合物の7−フルオロ、9−フルオロ及び7, 9−ジフルオロ類似体を硫黄及びチッ素求核試薬と反応させ、対応する硫黄及び チッ素置換類似体を得ることができる。下記の例に、これら類似体の合成方法を 示す。 3,3−ジブチル−5a−(4’−フルオロフェニル)−4a−ヒドロキシ−7 −メチルチオ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1、1−ジオキ シド 前に述べた方法で調製した3,3−ジブチル−7−フルオロ−5a−(4’− フルオロフェニル)−4a−ヒドロキシ−2、3、4、5−テトラヒドロベンゾ チエピン−1,1−ジオキシド0.4g、ナトリウム・メタンチオレート0.1 2g及びDMF 20mlの混合物を50℃で3日間攪拌した。この反応混合物に ナトリウム・メタンチオレート0.1gを追加し、この混合物を50℃でさらに 20時間攪拌し、真空中で濃縮した。残渣を水で咀嚼し、エーテルで抽出した。 エーテル抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮して油状物質0.44g を得た。HPLC(EtOAcの10%ヘキサン溶液)で精製し、針状結晶(m p 164−165.5℃)0.26gを得た。 3,3−ジブチル−9−ジメチルアミノ−7−フルオロ−5a−(4’−フル オロフェニル)−4a−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエ ピン−1,1−ジオキシド及び7,9−ビス(ジメチルアミノ)−3,3−ジブチ ル−5a−(4’−フルオロフェニル)−4a−ヒドロキシ−2,3,4,5−テ トラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド 前に述べた方法により、2NジメチルアミンTHF溶液20ml中で調製した、 3,3−ジブチル−7,9−ジフルオロ−5a−(4’−フルオロフェニル)−4 a−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオ キシド0.105gの溶液を密閉パー(Parr)反応器の中で、160℃で一晩加熱 した。この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮した。残渣を25mlの水で咀嚼し 、エーテルで抽出した。エーテル抽出液をMgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮 した。残渣をHPLC(EtOAcの10%ヘキサン溶液)で精製し、35mgの 初期留分と29mgの後続留分を得た。初期留分は、3,3−ジブチル−9−ジメ チルアミノ−7−フルオロ−5a−(4’−フルオロフェニル)−4a−ヒドロ キシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド,M S(CI)m/e 480(M++1)であり、後続留分は7,9−ビス(ジメ チルアミノ)−3,3−ジブチル−5a−(4’−フルオロフェニル)−4a− ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシ ドMS(CI)m/e 505(M++1)と同定された。 本発明に係わる化合物は、下記反応様式に示すように、環状硫酸塩(下記A) を反応試薬として使用し、合成することもできる。下記の例に、環状硫酸塩を反 応試薬として使用する手順を示す。 2,2−ジブチル−1,3−プロパンジオール(103g、0.548モル) 及びトリエチルアミン(221g、2.19モル)の無水塩化メチレン(500m l)溶液を、チッ素気流下0℃で攪拌した。この混合物に、塩化チオニル(97. 8g、0.82モル)を滴加した。5分以内に溶液は黄色に変化し、1時間後に 添加が終了した時点で黒色に変化した。この反応混合物を3時間攪拌した。ガス クロマトグラフィーの結果から、出発原料は残っていないことが分かった。この 混合物を氷水で2回、次にブラインで2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム 上で乾燥し、真空中で濃縮したところ、黒色油状の物質として、環状の亜硫酸塩 128g(100%)を得た。質量スペクトル(MS)は、生成物と一致した。 上記化合物(127.5g、0.54モル)のアセトニトリル600ml及び水5 00mlの溶液をチッ素雰囲気中で氷浴に漬けて冷却し、これに塩化ルテニウム( III)(1g)及び過ヨウ素酸ナトリウム(233g、1.08モル)を添加した。 反応混合物を一晩攪拌したところ、溶液の色が黒色に変化した。ガスクロマト グラフィーの結果、出発原料は残っていないことが分かった。この混合物を30 0mlのエーテルで抽出し、このエーテル抽出物をブラインで3回洗浄した。有機 相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、シーライトを通した。濾過液を真空下に濃縮 し、油状物質として環状硫酸塩133g(97.8%)を得た。プロトン磁気共鳴 、炭素核磁気共鳴及び質量スペクトルは、生成物のそれと一致した。 2−[(2−(4’−フルオロベンジル)−4−メチルフェニルチオ)メチル]−2 −ブチルヘキサノール: 水素化ナトリウム(60%の油中分散液)0.27g(6.68mモル)をヘキサ ンで洗浄し、ヘキサン洗浄液を傾斜法で除去した。洗浄した水素化ナトリウムに 、2−メトキシエチル・エーテル(ジグリム)20mlを添加し、この混合物を氷 浴の中で冷却した。2−(4’−フルオロベンジル)−4−メチルベンゼンチオー ル1.55g(6.68mモル)の2−メトキシエチル・エーテル(10ml)溶液を 、15分間かけてこの反応混合物に滴加した。ジブチル環状硫酸塩2.17g( 8.68mモル)のメトキシエチル・エーテル(10ml)溶液の混合物を1回添加 し、0℃で30分間攪拌し、次に室温で1時間、チッ素雰囲気中で攪拌した。ガ スクロマトグラフィーの結果から、チオールは全く残存していないことが分かっ た。溶媒を蒸発させ、水で咀嚼し、次にエーテルで2回抽出した。水相を分離し 、20mlの10% NaOHで処理し、次に30分間煮沸し、冷却し、6NHC lで酸性にし、10分間煮沸した。この反応混合物を冷却し、エーテルで抽出し た。有機相を水及びブラインで順次洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空 下で濃縮し、2.47g(92.5%)の油状物質を得た。プロトン核磁気共鳴、13 C核磁気共鳴及び質量スペクトルを求めた結果、生成物のそれと一致すること が分かった。 2−[(2−(4’−フルオロベンジル)−4−メチルフェニルチオ)メチル]−2− ブチルヘキサナール: 上記生成物(2g、4.9mモル)の塩化メチレン(40ml)溶液をチッ素雰囲気 下氷浴中で冷却し、これにクロルクロム酸ピリジニウム(2.18g、9.9m モル)を一度に添加した。この反応混合物を3時間攪拌し、シリカゲル床を通し て濾過した。濾液を真空下で濃縮し、油状物質1.39g(70%)を得た。プロ トン及び炭素の核磁気共鳴、並びに質量スペクトルを測定したところ、生成物の それと一致した。 2−[(2−(4’−フルオロベンジル)−4−メチルフェニルスルホニル)メチ ル]−2−ブチルヘキサナール 上記生成物(0.44g、1.1mモル)の塩化メチレン(20ml)溶液をチッ素 雰囲気下で氷浴中で冷却し、これに70% m−クロル過安息香酸(0.54g 、2.2mモル)を一度に添加した。この反応混合物を18時聞攪拌し、濾過し た。濾液を10% NaOH(3X)、水及びブラインで順次洗浄し、硫酸マグ ネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮し、油状物質0.42g(90%)を得た。プ ロトン及び炭素の核磁気共鳴並びに質量スペクトルを測定した結果、生成物のそ れと一致した。 3,3−ジブチル−7−メチル−5a−(4’−フルオロフェニル)−4a−ヒ ドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロベンゾチエピン−1,1−ジオキシド : 上記生成物0.37g(0.85mモル)の無水THF(30ml)中の混合物を 0℃で攪拌した。次に、カリウムt−ブトキシド(102mg、0.85mモル)を 添加した。3時間後にTLCを測定した結果、生成物及び少量の残存出発原料の 存在が判明した。粗反応混合物を10% HClで酸性化し、エーテルで抽出し た。エーテル抽出液を水及びブラインで順次洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空 下で濃縮した。残渣をHPLC(10% EtOH−ヘキサン)で精製した。最初 の留分は0.1gの出発原料(油状物質)であった。第2の留分は0.27g( 75%)の白色固体であった。プロトン及び炭素の核磁気共鳴は、所望の生成物 に一致した。質量スペクトル(CI)によっても、生成物が確認された。m/e4 33(M+1)。 例1398 ステップ1 不活性雰囲気の中で、68.3gの五塩化リン(0.328モル アルドリッヒ 15,777−5)を500mlの二首丸底フラスコの中へ秤取する。フラスコ にN2導入用のアダプター及びスバシールを取り付ける。不活性雰囲気源を外し 、N2パージを開始する。50mlの無水クロルベンゼン(アルドリッヒ 28,4 51−3)を、注射器でPClに添加し、磁気攪拌機の棒で攪拌を開始する。 60gの2−クロル−5−ニトロ安息香酸(0.298モル、アルドリッヒ 12,511−3)を秤取する。N2パージを行いながら、クロルベンゼン溶液に ゆっくりと添加する。室温で一晩攪拌を続ける。室温で約20時間攪拌した後、 油浴に漬けて50℃で1時間加熱する。高真空でクロルベンゼンを除去する。残 渣を無水ヘキサンで洗浄する。乾燥した酸塩化物の重量は61.95gである。 乾燥不活性雰囲気中に保存する。 不活性雰囲気中において、酸塩化物を105mlの無水アニソール(0.97モ ル アルドリッヒ 29,629−5)に溶解する。溶液を500mlの二首丸底フ ラスコに入れる。 45.1gの塩化アルミニウム(0.34モル アルドリッヒ 29,471− 3)を秤取し、固体添加用漏斗に入れる。反応フラスコに添加用漏斗及びN2導入 用アダプターを取り付ける。不活性雰囲気源を外す。反応液を氷浴で冷却し、N2 パージを開始する。冷却した液にAlCl3をゆっくりと添加する。添加が完 了したら、室温に放置して温める。一晩攪拌を続ける。 反応混合物を300mlの1N HCl及び氷の入った液中に投入して急冷する 。15分間攪拌する。エーテルで2回抽出する。有機相を合わせ、2% NaO Hで2回、次に脱イオン水で2回抽出する。MgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥 するまで回転しながら真空で引く。高真空でアニソールを除去する。生成物を9 0%エタノール−10%酢酸エチル溶液から結晶化させる。真空ラインにつない で乾燥する。重量=35.2g、収率41%。核磁気共鳴及び質量スペクトルを 測定する(m/z=292) ステップ2 ステップ1のベンゾフェノン38.10g(0.131モル)を、無水塩化メチ レン250ml中に溶解する。N2導入口、添加用漏斗及び栓の付いた3リットル のフラスコに入れる。磁気攪拌棒で攪拌する。溶液を氷浴で急冷する。 トリフルオロメタン・スルホン酸39.32g(0.262モル アルドリッヒ 15,853−4)と無水塩化メチレン170mlから成る溶液を調製する。添加 用漏斗に入れ、冷却した溶液にN2雰囲気中で滴加する。添加完了後、5分間攪 拌する。 トリエチルシラン22.85g(0.197モル アルドリッヒ 23,019 −7)と無水塩化メチレン170mlより成る溶液を調製する。添加用漏斗に入れ 、冷却した溶液にN2雰囲気中で滴加する。添加完了後、5分間攪拌する。 トリフルオロメタン・スルホン酸39.32gと無水塩化メチレン170mlか ら成る第2の溶液を調製する。添加用漏斗に入れ、冷却した溶液にN2雰囲気中で 滴加する。添加完了後、5分間攪拌する。 トリエチルシラン22.85gと無水塩化メチレン170mlから成る第2の溶 液を調製する。添加用漏斗に入れ、冷却した溶液にN2雰囲気中で滴加する。全 ての溶液を添加し終わったら、一晩放置して、ゆっくりと室温まで温める。N2 雰囲気中で一晩攪拌する。 4リットル・ビーカーの中で、飽和NaHCO3 1300mlを調製する。氷浴 で冷却する。激しく攪拌しながら、ゆっくりと反応混合物を添加する。冷却温度 で30分間攪拌する。分液漏斗の中に注ぎ込み、放置して液を分離させる。有機 相を除去し、水相を塩化メチレンで2回抽出する。有機相をMgSO4で乾燥す る。エタノールから結晶化させる。真空ラインにつないで乾燥する。乾燥重量= 28.8g。NMRと質量スペクトルで確認する(m/z=278)。 ステップ3 生成物2 10.12g(0.036mモル)を、無水DMSO 200mlで溶解 する。500mlの丸底フラスコに、磁気攪拌棒とともに入れる。フラスコに水冷 式コンデンサー、N2導入口及び栓を取り付ける。Li2S 1.84g(0.04 0モル アルドリッヒ 21,324−1)を添加する。フラスコを油浴に入れ、 75℃、N2中で一晩加熱し、次に室温に冷却する。 ジブチル・メシレート10.59g(0.040モル)を秤取する。無水DMS Oで溶解し、反応液に添加する。N2で充分にパージし、80℃で一晩加熱する 。 室温まで冷却する。2リットルのビーカーに5%酢酸500mlを調製する。攪 拌しながら反応液をゆっくりと添加する。30分間攪拌する。エーテルで3回抽 出する。有機層を合わせ、水及び飽和NaClで抽出する。有機層をMgSO4 で乾燥し、濾過し、乾燥するまで回転しながら真空で引く。真空ラインにつない で油状物質を乾燥する。95%ヘキサン−5%酢酸エチルを移動相として使用し 、カラム・クロマトグラフィーで純粋な生成物を得る。乾燥重量=7.8g。N MR及び質量スペクトルを測定する(m/z=444)。 ステップ4 生成物3 9.33g(0.021モル)を、無水塩化メチレン120mlで溶解 する。250mlの丸底フラスコに、磁気攪拌捧とともに入れる。フラスコに、N2 導入口及び栓を取り付ける。N2でパージしながら、溶液を氷浴で冷却する。3 −クロル過安息香酸11.54g(0.0435モル、フルーカ25800、約 65%)をゆっくりと添加する。添加完了後、室温まで温め、反応をTLCで監 視する。反応はスルホキシド中間体までは急速に進行するが、スルホンへの変換 には8時間を要する。溶液を一晩、冷凍庫の中で冷却する。固体を濾過して反応 液から分離し、濾液を10% K2CO3で抽出する。水層を塩化メチレンで2回 抽出する。有機層を合わせ、MgSO4で乾燥する。濾過し、乾燥するまで回転 しながら真空で引く。エタノールから結晶化させるか、或いはカラムクロマトグ ラフィーにより単離して、純粋な生成物を得る。NMR及び質量スペクトルを測 定する(m/z=476)。 ステップ5 反応は300mlのステンレス製のパー式攪拌機を備えたミニ反応器で行う。生 成物4 9.68g(0.0204モル)を反応器の底部に入れる。エタノール1 60mlを添加する。安全を期するために、次の2種類の化合物はN2雰囲気のグ ラブバッグ中で添加する。グラブバッグの中で、ホルムアルデヒド15.3ml( 0.204モル アルドリッヒ 25,254−9、約37重量%水溶液)及び1 0% Pd/炭素(アルドリッヒ 20,569−9)1.45gを添加する。グ ラブバッグから取り出す前に、反応器をシールする。反応器をH2で3回パージ する。H2下で55℃に加熱する。水素圧200psig、55℃、攪拌速度250r pmで反応を行わせる。この条件下で一晩反応させる。 反応器を冷却し、H2を排出させる。N2でパージする。TLCで反応の進行状 況をチェックする。反応液は、所望の生成物及び中間体の混合物である。反応混 合物をシーライト床上で濾過し、エーテルで充分に洗浄する。回転しながら真空 乾燥しエーテルで再溶解する。水で抽出する。有機層をMgSO4で乾燥し、濾 過し、回転真空乾燥する。真空ラインにつないで乾燥する。 もう一度、同じ大きさの別の反応器に変え、反応器をシールし、同じ条件で一 晩反応させる。第2回目の反応が終了したら、全ての原料は所望の生成物に変換 されている。冷却し、H2の圧力を抜く。N2でパージする。シーライト床で濾過 し、エーテルで充分に洗浄する。回転真空乾燥する。エーテルで溶解し、水で抽 出する。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、回転真空乾燥する。真空ライン につないで乾燥する。NMR及び質量スペクトルを測定する(m/z−474)。 ステップ6 生成物5 8.97g(0.0189モル)を、無水THF 135mlで溶解する 。磁気攪拌棒とともに250mlの丸底フラスコに入れる。フラスコにN2導入口 及び栓を取り付ける。N2でパージしながら、溶液を氷−塩浴で冷却する。カリ ウムt−ブトキシド2.55g(0.227モル アルドリッヒ 15,667− 1)をゆっくり添加する。添加が完了したら、TLCで監視しながら−10℃で 攪拌を継続する。一旦反応が完了したら、10% HCl 135mlを添加して 急冷し、10分間攪拌する。エーテルで3回抽出する。有機層をMgSO4で乾 燥し、濾過し、回転真空乾燥する。エーテルから結晶化させる。NMRと質量ス ペクトルを測定する(m/z=474)。 ステップ7 生成物6 4.67g(0.01モル)を、無水クロロホルム100mlで溶解す る。磁気攪拌棒とともに250mlの丸底フラスコに入れる。フラスコにN2導入 用アダプター及びスバ・シールを取り付ける。N2でパージしながら、溶液をド ライアイス−アセトン浴で冷却する。三臭化ホウ素2.84ml(0.03モル ア ルドリッヒ 20,220−7)を、ゆっくりと注射器で添加する。添加完了後、 低温で15分間攪拌し、次に室温に放置して温める。反応の進行状況をTLCで 監視する。通常、反応は3時間で完了する。 溶液を氷浴で冷却する。急速に攪拌しながら、10% K2CO3 100mlで 急冷する。10分間攪拌し、次に分液漏斗に移して放置し、液を分離させる。水 層を除去する。有機層を10% HClで1回、H2Oで1回、飽和NaCl水 溶液で1回抽出する。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、回転真空乾燥する 。精製物をエーテルから結晶化させる。NMR及び質量スペクトルを測定する( m/z=460)。 ステップ8 NaH 0.38g(9.57mモル、アルドリッヒ 19,923−0、60 %鉱油懸濁物)を秤取し、磁気攪拌棒とともに250mlの丸底フラスコに入れる 。フラスコにN2導入口及び栓を取り付ける。NaHを氷浴で冷却し、N2パージ を開始する。 生成物7 4.0g(8.7mモル)を無水DMF 60mlで溶解する。冷やし たNaHに添加する。低温で30分間攪拌する。K2CO3 1.33g(9.57 mモル、フィッシャーP−208)を添加する。 1,2−ビス−(2−ヨードエトキシ)エタン 16.1g(43.5mモル、ア ルドリソヒ 33,343−3)を無水DMF 60mlで溶解する。冷たい反応混 合物に添加する。室温に温め、次に40℃で一晩、N2下で加熱する。 エーテルで希釈し、5% NaOH、H2O及び飽和NaClで順次抽出して 不純物を除去する。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、乾燥する。75%ヘ キサン及び25%酢酸エチルを移動相として使用し、カラムクロマトグラフィー により純生成物を得る。NMR及び質量スペクトルを測定する(m/z=702) 。 ステップ9 生成物8 1.0g(1.43mモル)を無水アセトニトリル10mlに溶解する 。 磁気攪拌棒とともに、3オンス・フィッシャー−ポーター圧力反応器に入れる。 無水アセトニトリル10mlに溶解したトリエチルアミン2.9g(28.6mモ ル、アルドリッヒ 23,962−3)を添加する。N2で充分にパージし、次に 系を密閉する。45℃で加熱する。TCLで反応を監視する。通常、反応は48 時間で完了する。 真空下でアセトニトリルを除去して精製する。無水クロロホルムで再溶解し、 エーテルで第4級アンモニウム塩を沈殿させる。これを5−6回繰り返す。乾燥 して結晶性の生成物を得る。NMR及び質量スペクトルを測定する(m/z=6 75)。 例1399 工程1.1の製造 DMSO 1,1リットル中のKOH 144g(2560mmol)の溶液に、 添加ロートを経て、2−ブロモベンジルアルコール120g(641mmol)をゆ っくり添加した。次いでメチルヨウダイド182g(80ml、1282mmol)を 、添加ロートを経て添加した。室温で15分間、撹拌した。この反応内容物を水 1.0リットル中に注ぎ入れ、次いで酢酸エチルにより3回、抽出した。この有 機層をMgSO4上で乾燥させ、次いで減圧濃縮した。200mlプラグに通し、 溶離液としてヘキサン(100%)を用いるシリカゲルクロマトグラフイにより 精製し、1を清明な無色液体として生成した、103.2g(80%)。 工程2.2の製造 THF 1,5リットル中の1の95g(472mmol)の冷却した(−78℃ )溶液に、2.5M n−ブチルリチウム240ml(576mmol)を添加した。 この混合物を1時間撹拌し、次いでここに、THF 500ml中に溶解したヨウ 化アエン180gl(566mmol)を添加した。この混合物を30分間撹拌し、 5℃まで温め、−10℃に冷却させ、次いでここに、Pd(PPh34 6g( 5.2mmol)および2,5−ジフルオロベンゾイルクロライド125g(708 mmol)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌し、次いで10℃に冷却 させ、水で静止させ、酢酸エチルと水とに分配し、次いでこの有機層を1N H Clおよび1N NaOHで洗浄した。この有機層をMgSO4上で乾燥させ、 次いで減圧濃縮した。溶離液として5%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲ ルクロマトグラフイ(Waters Prep−500)により精製し、2をオレンジ色油 状物として生成した、53.6g(43%)。 工程3.3の製造 DMF 250ml中の2の53g(202.3mmol)およびLi2S 11. 2g(242.8mmol)の溶液を、100℃に18時間、加熱した。この反応混 合物を冷却させ(0℃)、次いでDMF 50ml中のX’(例1397の環状ス ルフェート化合物)60.7g(242.8mmol)を添加した。室温で18時間 、撹拌し、次いで減圧濃縮した。この有機残留物に、水1リットルを添加し、次 いでジエチルエーテルにより2回、抽出した。この水性層を酸性にし(pH1)、 次いで2日間、還流させた。室温まで冷却させ、次いでメチレンクロライドによ り抽出し、この有機層をMgSO4上で乾燥させ、次いで減圧濃縮した。溶離液 として10%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフイ(Wate rs Prep−500)により精製し、3を黄色油状物として得た、42.9g(4 8%)。 工程4.4の製造 メチレンクロライド200ml中の3の42.9g(96.2mmol)の冷却した (−40℃)溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸21.6g(12.8ml、 144mmol)を添加し、次いでトリエチルシラン22.4g(30.7ml、19 2.4mmol)を添加した。−20℃で2時間撹拌し、水で静止させ、次いで室温 まで温めた。メチレンクロライドと水とに分配し、この有機層をMgSO4上で 乾燥させ、次いで減圧濃縮した。溶離液として10%酢酸エチル/ヘキサンを用 いるシリカゲルクロマトグラフイ(Waters Prep−500)により精製し、4を 油状物として生成した、24.2g(60%)。 工程5.5の製造 DMSO 100ml中の4の24.2g(55.8mmol)の冷却した(15〜 18℃)溶液に、三酸化イオウ−ピリジン錯化合物31.2g(195mmol)を 添加した。室温で30分間、撹拌した。冷水中に注ぎ入れ、次いで酢酸エチルに より3回、抽出した。この有機層を5%HCl(300ml)で、次いでブライン (300ml)で洗浄し、この有機層をMgSO4上で乾燥させ、次いで減圧濃縮 し、5を明るい褐色油状物として得た、23.1g(96%)。 工程6.6の製造 メチレンクロライド200ml中の5の23.1g(53.6mmol)の冷却した (0℃)溶液に、メタクロロペルオキシ−安息香酸28.6g(112.6mmol )を添加した。室温で24時間撹拌した。10%Na2SO3で静め、水とメチレ ンクロライドとに分配した。この有機層をMgSO4上で乾燥させ、次いで減圧 濃縮し、6を明るい黄色油状物として得た、24.5g(98%)。 工程7.7の製造 ステンレス鋼反応容器中に含有されているTHF 20ml中の6の24.5g (52.9mmol)の溶液に、ジメチルアミンの2.0M溶液100mlおよび純粋 ジメチルアミン20mlを添加した。この容器をシールし、次いで110℃に16 時間、加熱した。この反応容器を室温まで冷却させ、次いで内容物を減圧濃縮し た。15%酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフイ(Waters Prep−500)により精製し、7を清明な無色油状物として得た、21.8g (84%)。 工程8.8の製造 THF 600ml中の7の21.8g(44.8mmol)の溶液を、0℃に冷却さ せ、次いで温度を<5℃に維持しながら、カリウムt−ブトキシドの1M溶液5 8.2mlを、ゆっくり添加した。30分間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム 50mlにより静止させた。この有機層を酢酸エチルと水とに分配し、MgSO4 上で乾燥させ、次いで減圧濃縮した。〜10%酢酸エチル/ヘキサンから再結晶 させ、8を白色固形物として得た、15.1g。母液は、溶離液として30%酢 酸エチル/ヘキサンを用いるシリカゲルクロマトグラフイ(Waters Prep−50 0)により精製し、8を白色固形物として得た、3.0g。MS(FABLi+) m/e494.6。HRMS(EI+)M+Hに対する計算値:487.275 6。実測値:487.2746。 工程9.9の製造 メチレンクロライド20ml中の8の2.0g(4.1mmol)の溶液を、−60 ℃に冷却させた。三臭化ホウ素の1M溶液4.1mlを添加した。室温で30分間 、撹拌した。この反応混合物を−10℃に冷却させ、次いで水50mlにより静め た。この有機層をメチレンクロライドと水とに分配し、MgSO4上で乾燥させ 、次いで減圧濃縮した。50%酢酸エチル/メチレンクロライドからの再結晶に より精製し、9を白色固形物として得た、1.95g(89%)。MS(FAB H+)m/e537。HRMS(FAB)Mに対する計算値:536.1834。 実測値:536.1822。 工程10.10の製造 アセトニトリル30ml中の9の1.09g(2.0mmol)およびピリジン4. 9g(62mmol)の溶液を、室温で18時間、撹拌した。この反応混合物を減圧 濃縮した。メタノール/ジエチルエーテルからの再結晶により精製し、10をオ フホワイト色固形物として得た、1.19g(96%)。MS(FAB+)m/ e535.5。 例1398 工程1.2の製造 トルエン72mlおよびエタノール54ml中の例1395のジブチル4−フルオ ロベンゼンジアルデヒド6.0g(14.3mmol)の溶液に、3−ニトロベンゼ ンボロン酸4.7g(28.6mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン) パラジウム(0)0.8g(0.7mmol)および水中の炭酸ナトリウムの2M溶 液45mlを添加した。この不均一混合物を、3時間還流させ、次いで室温まで冷 却させ、次いで酢酸エチルと水とに分配した。この有機層を、MgSO4上で乾 燥させ、次いで減圧濃縮した。酢酸エチル/ヘキサン(25/75)を用いるシ リカゲルクロマトグラフイ(Waters Prep−500)により精製し、標題の化合 物を黄色固形物として得た、4.8g(73%)。 工程3.3の製造 THF 500ml中の2の4.8g(10.4mmol)の溶液を、氷浴中で0℃ に冷却させた。温度を<5℃に維持しながら、カリウムt−ブトキシドの1M溶 液20mlを、ゆっくり添加した。撹拌を30分間継続し、次いで飽和塩化アンモ ニウム100mlにより静めた。この混合物を酢酸エチルと水とに分配した;この 有機層をブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、次いで減圧濃縮し た。溶離液としてCH2Cl2を用い、100mlプラグを通すシリカゲルクロマト グラフイにより精製し、3を淡黄色泡状物として得た、4.3g(90%)。MS(FABH+)m/e(相対強度)464.5(100)、446.6(6 5)。M+Hについ て計算されたHRMS:464.1907。実測値:464.1905。 工程4.4の製造 ステンレス鋼反応容器中に含有されているTHF30ml中の3の4.3g(9 .3mmol)の冷却した(0℃)溶液に、ジメチルアミン8.2g(182mmol) を添加した。この容器をシールし、次いで110℃に16時間加熱した。この反 応容器を室温まで冷却させ、内容物を減圧濃縮した。酢酸エチル/ヘキサン勾配 (10〜40%酢酸エチル)を用いるシリカゲルクロマトグラフイ(Waters Pre p−500)により精製し、4を黄色固形物として得た、4.0g(88%)。MS(FABH+)m/e(相対強度):489.6(100)、471.5(2 5)。M+Hについて計算されたHRMS:489.2423。実測値:489 .2456。 工程5.5の製造 ステンレス鋼製パール(Parr)反応器中のエタノール100ml中の4の1.0 g(2.1mmol)の溶液に、炭素上10%パラジウム1gを添加した。この反応 容器をシールし、H2で2回浄化し、次いでH2を導入し(100psi)、次いで 45℃に6時間、加熱した。この反応容器を室温まで冷却させ、その内容物を濾 過し、触媒を除去した。この濾液を減圧濃縮し、5を得た、0.9g(96%) 。MS(FABH+)m/e(相対強度):459.7(100)。M+Hについ て計算されたHRMS:459.2681。実測値:459.2670。 工程6.6の製造 THF 50ml中の5の914mg(2.0mmol)の溶液に、5−ブロモバレ ロイルクロライド800mg(4.0mmol)を添加した。次いで、TEA 4g (39.6mmol)を添加した。この反応混合物を10分間撹拌し、次いで酢酸エ チルとブラインとに分配した。この有機層を乾燥させ(MgSO4)、次いで減 圧濃縮した。溶離液としてヘキサン中の酢酸エチル(10〜50%)勾配を用い 、70ml MPLCカラムに通すシリカゲルクロマトグラフイにより精製し、6 を 淡黄色油状物として得た、0.9g(73%)。 工程7.7の製造 アセトニトリル25ml中の6の0.9g(1,45mmol)の溶液に、TEA 18g(178mmol)を添加した。55℃で16時間、加熱した。この反応混合 物を室温まで冷却させ、次いで減圧濃縮した。0.05%TFAを含有するアセ トニトリル/水勾配(20〜65%アセトニトリル)を用いる逆相シリカゲルク ロマトグラフイ(Waters Delta Prep 3000)により精製し、7を白色泡状物 として得た、0.8g(73%)。 HRMS:計算値:642.4304。実測値:642.4343。 例1400 工程1. 12リットルの4ッ頚丸底フラスコに、還流コンデンサー、N2ガスアダプタ ー、機械撹拌機、および添加ロートを付けた。この装置をN2で浄化した。トル エン(2.5リットル)中の水素化ナトリウム(126.0g/4.988mol )のスラリイを添加し、この混合物を6℃に冷却させた。トルエン(2.5リッ トル)中の4−フルオロフェノール(560.5g/5.000mol)の溶液を 、添加ロートを経て2.5時間かけて添加した。この反応混合物を、1時間加熱 還流させた(100℃)。還流を維持しながら、トルエン(750ml)中の3− メトキシベンジルクロライド(783.0g/5.000mol)の溶液を、添加 ロートを経て添加した。15時間の還流の後、この混合物を室温まで冷却させ、 次いでH2O(2.5リットル)中に注ぎ入れた。20分間撹拌した後、層を分 離させ、この有機層をMeOH(2.5リットル)中の水酸化カリウム(720 g)の溶液により抽出した。このMeOH層を、20%水性水酸化カリウムに添 加し、この混合物を30分間撹拌した。この混合物を次いで、トルエンで5回、 洗浄した。このトルエン洗浄液を、20%水性KOHにより抽出した。20%水 性KOH溶液の全部を集め、濃HClにより酸性にした。この酸性溶液を、ジエ チルエーテルにより3回抽出し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧 濃縮した。この粗製生成物を、ケイソウ土(Kugelrohr)蒸留により精製し、清 明な無色油状物を得た(449.0g/39%収率)。沸点:120〜130℃ /50m torr Hg)。1H NMRおよびMS[(M+H)+=233]は、 予想構造と一致した。 工程2. 12リットルの3ッ頚丸底フラスコに、機械撹拌機およびN2ガスアダプター を付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メトキシベン ジル)フェノール(455.5g/1.961mol)およびジメチルホルムアミ ドを添加した。この溶液を6℃に冷却させ、次いで水素化ナトリウム(55.5 g/2.197mol)を、ゆっくり添加した。室温まで温めた後、ジメチルチオ カルバモイルクロライド(242.4g/1.961mol)を添加した。15時 間後、この反応混合物を、H2O(4.0リットル)中に注ぎ入れ、次いでエチ ルエーテルにより2回、抽出した。この有機層を集め、H2Oおよび飽和水性N aClにより洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮し、生 成物(605.3g、97%収率)を得た。1H NMRおよびMS[(M+H )+=320]は、予想構造と一致した。 工程3. 12リットル丸底フラスコに、N2ガスアダプター、機械撹拌機および還流コ ンデンサーを付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メ トキシベンジル)フェニルジメチルチオカルバメート(605.3g/1.89 5mol)およびフェニルエーテル(2.0kg)を添加し、この溶液を2時間、加 熱還流させた。この混合物を室温で64時間撹拌し、次いで2時間、加熱還流さ せた。室温まで冷却後、MeOH(2.0リットル)およびTHF(2.0リッ トル)を添加し、この溶液を、15時間撹拌した。水酸化カリウム(425.9 g/7.590mol)を添加し、この混合物を、4時間加熱還流させた。室温ま で冷却後、この混合物を、回転蒸発(rotavap.)により濃縮し、エチルエーテル (1.0リットル)中に溶解し、次いでH2Oにより抽出した。この水性抽出液 を集め、濃HClにより酸性にし、次いでエチルエーテルにより抽出した。この エーテル抽出液を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮し、コハ ク色油状物(463.0g、98%収率)を得た。1H NMRは、予想構造と 一致した。 工程4. 5リットルの3ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メトキシベンジ ル)チオフェノール(100.0g/403.2mmol)および2−メトキシエチ ルエーテル(1.0リットル)を添加し、この溶液を0℃に冷却させた。水素化 ナトリウム(9.68g/383.2mmol)を、ゆっくり添加し、この混合物を 室温まで温め、2,2−ジブチルプロピレンスルフェート(110.89g/4 43.6mmol)を添加し、この混合物を、64時間撹拌した。この反応混合物を 、回転蒸発により濃縮し、次いでH2O中に溶解した。この水性溶液を、エチル エーテルで洗浄し、次いで濃H2SO4を添加した。この水性溶液を、30分間加 熱還流させ、室温まで冷却させ、次いでエチルエーテルにより抽出した。このエ ーテル溶液を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮し、コハク色油 状物(143.94g/85%収率)を得た。1H NMRおよびMS[(M+ H)+=419]は、予想構造と一致した。 工程5. 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。対応するアルコール化合物(143.94 g/343.8mmol)およびCH2Cl2(1.0リットル)を添加し、次いで0 ℃に冷却させた。ピリジニウムクロロクロメート(140.53g/651.6 mmol)を添加した。6時間後、CH2Cl2を添加した。20分後、この混合物を シリカゲルに通して濾過し、CH2Cl2で洗浄した。この濾液を、減圧濃縮し、 暗黄−赤色油状物(110.6g、77%収率)を得た。1H NMRおよびM S[(M+H)+=417]は、予想構造と一致した。 工程6. 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。対応するスルフィド化合物(110.6g /265.5mmol)およびCH2Cl2(1.0リットル)を添加した。この溶液 を0℃に冷却させ、3−クロロ過安息香酸(158.21g/531.7mmol) を、少しづつ添加した。30分後、この反応混合物を室温まで温めた。3.5時 間後、この反応混合物を0℃に冷却させ、次いで微細ガラス濾過器に通して濾過 した。この濾液を、10%水性K2CO3により洗浄した。生成されたエマルジョ ンを、エチルエーテルにより抽出した。この有機層を集め、乾燥させ(MgSO4 )、濾過し、次いで減圧濃縮し、生成物(93.2g、78%収率)を得た。1 H NMRは、予想構造と一致した。 工程7. 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプター、機械撹拌機および 粉末添加ロートを付けた。この装置をN2で浄化した。対応するアルデヒド化合 物(93.2g/208mmol)およびTHF(1.0リットル)を添加し、この 混合物を0℃に冷却させた。カリウムtert−ブトキシド(23.35g/2 08.1mmol)を、添加ロートを経て添加した。1時間後、10%水性HCl( 1.0リットル)を添加した。1時間後、この混合物をエチルエーテルにより3 回、抽出し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮した。この粗製 生成物を、80/20ヘキサン/酢酸エチルからの再結晶により精製し、白色固 形物(32.18g)を得た。この母液は減圧濃縮し、次いで95/5トルエン /酢酸エチルから再結晶させ、白色固形物(33.60g)を得た(総合収 率:71%)。1H NMRは、予想生成物と一致した。 工程8. フッシャー(Fisher)ポーターボトルに、N2管および磁気撹拌機を付けた。 この装置をN2で浄化した。対応するフルオロ−化合物(28.1g/62.6m mol)を添加し、この容器をシールし、次いで−78℃に冷却させた。ジメチル アミン(17.1g/379mmol)を、CO2/アセトン浴を介して濃縮させ、 反応容器に添加した。この混合物を室温まで温め、次いで60℃に加熱した。2 0時間後、この反応混合物を冷却させ、次いでエチルエーテル中に溶解した。こ のエーテル溶液を、H2O、飽和水性NaClで洗浄し、乾燥させ(MgSO4) 、濾過し、次いで減圧濃縮し、白色固形物(28.5g/96%収率)を得た。1 H NMRは、予想構造と一致した。 工程9. 250mlの3ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび磁気撹拌機を付 けた。この装置をN2で浄化した。対応するメトキシ−化合物(6.62g/1 4.0mmol)およびCHCl3(150ml)を添加した。この反応混合物を、− 78℃に冷却させ、次いで三臭化ホウ素(10.50g/41.9mmol)を添加 した。この混合物を室温まで温めた。4時間後、この反応混合物を、0℃に冷却 させ、次いで10%K2CO3(100ml)により静めた。10分後、層を分離さ せ、この水性層をエチルエーテルにより2回、抽出した。CHCl3抽出液およ びエーテル抽出液を集め、飽和水性NaClで洗浄し、乾燥させ(MgSO4) 、濾過し、次いで減圧濃縮し、生成物(6.27g/98%収率)を得た。1H NMRは、予想構造と一致した。 工程10. 撹拌棒を備えた250ml単頚丸底フラスコに、2−ジエチルアミノエチルクロ ライド塩酸塩(fw.172.10g/mole)、アルドリッチ(Aldrich)D8 ,720−1(2.4mmol、4.12g)、乾燥エーテル34mlおよび1N K OH(水性)34mlを入れた。15分間撹拌し、次いでエーテル抽出により分離 し、次いで無水炭酸カリウム上で乾燥させた。 別の撹拌棒を備えた2ッ頚250ml丸底フラスコに、水素化ナトリウム(鉱油 中60%分散液、100mg、2.6mmol)およびDMF34mlを添加した。氷温 に冷却させた。次いで、DMF5ml中のフェノール生成物(前工程)1.1g( DMF5ml中の2.4mmilomoles)および上記で生成されたエーテル溶液を添加 した。40℃に3日間、加熱した。TLCにより出発物質を含有していない生 成物を、エーテルで稀釈し、次いで5%NaOH 1部により、次いで水により 、次いでブラインにより抽出した。このエーテル層を硫酸マグネシウム上で乾燥 させ、回転蒸発(1.3gms)によりエーテルを除去することによって単離した 。この生成物は、クロマトグラフイ(SiO2、99%酢酸エチル/1%NH4O H、5ml/分)によりさらに精製することができる。単離された収量:0.78 g(質量スペクトルおよび1H NMR)。 工程11 工程10からの生成物(0.57g、1.02millimole、fw.558.8 3g/mole)およびヨウドエタン1,6g(10.02mmol)を、フッシャーポ ーターボトル中のアセトニトリル5ml中に入れ、45℃に3日間、加熱した。こ の溶液を蒸発乾燥させ、次いでクロロホルム5mlに再溶解した。次いで、このク ロロホルム溶液にエーテルを添加し、生成する混合物を冷却させた。所望の生成 物が、沈殿として分離された、0.7272g。質量スペクトルM−I=587 .9、H NMR)。 例1401 工程1 12リットルの4ッ頚丸底フラスコに、還流コンデンサー、N2ガスアダプタ ー、機械撹拌機および添加ロートを付けた。この装置をN2で浄化した。トルエ ン(2.5リットル)中の水素化ナトリウム(126.0g/4.988mol) のスラリイを添加し、この混合物を6℃に冷却させた。トルエン(2.5リット ル)中の4−フルオロフェノール(560.5g/5.000mol)の溶液を、 添加ロートを経て2.5時間かけて添加した。この反応混合物を1時間、加熱還 流させた(100℃)。トルエン(750ml)中の3−メトキシベンジルクロラ イド(783.0g/5.000mol)の溶液を、添加ロートを経て、還流を維 持しながら添加した。15時間後、この混合物を室温まで冷却させ、次いでH2 O(2.5リットル)中に注ぎ入れた。20分間撹拌した後、層を分離させ、こ の有機層を、MeOH(2.5リットル)中の水酸化カリウムの溶液により抽出 した。このMeOH層を、20%水性水酸化カリウムに添加し、この混合物を、 30分間撹拌した。この混合物を次いで、トルエンで5回、洗浄した。このトル エン洗浄液を、20%水性KOHにより抽出した。20%水性KOH溶液の全部 を集め、濃HClにより酸性にした。この酸性溶液を、エチルエーテルにより3 回、抽出し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧濃縮した。この粗製 生成物を、ケイソウ土蒸留により精製し、清明な無色油状物を得た(449.0 g/39%収率)。沸点:120〜130℃/50m torr Hg。1H NMR およびMS[(M+H)+=233]は、予想構造と一致した。 工程2. 12リットルの3ッ頚丸底フラスコに、機械撹拌機およびN2ガスアダプター を付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メトキシベン ジル)フェノール(455.5g/1.961mol)およびジメチルホルムアミ ドを添加した。この溶液を、6℃に冷却させ、次いで水素化ナトリウム(55. 5g/2.197mol)を、ゆっくり添加した。室温まで温めた後、ジメチルチ オカルバモイルクロライド(242.4g/1.961mol)を添加した。15 時間後、この反応混合物を、H2O(4.0リットル)中に注ぎ入れ、エチルエ ーテルにより2回、抽出した。この有機層を集め、H2Oおよび飽和水性NaC lで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、次いで減圧濃縮し、生成物を得 た(605.3g、97%収率)。1H NMRおよび MS[(M+H)+=320]は、予想構造と一致した。 工程3 12リットル丸底フラスコに、N2ガスアダプター、機械撹拌機および還流コ ンデンサーを付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メ トキシベンジル)−フェニルジメチルチオカルバメート(605.3g/1.8 95mol)およびフェニルエーテル(2.0kg)を添加し、この溶液を2時間、 加熱還流させた。この混合物を室温で64時間撹拌し、次いで2時間加熱還流さ せた。室温まで冷却させた後、MeOH(2.0リットル)およびTHF(2. 0リットル)を添加し、この溶液を、15時間撹拌した。水酸化カリウム(42 5.9g/7.590mol)を添加し、この混合物を、4時間加熱還流させた。 室温まで冷却させた後、この混合物を回転蒸発により濃縮し、エチルエーテル( 1.0リットル)中に溶解し、次いでH2Oにより抽出した。この水性抽出液を 集め、濃HClにより酸性にし、次いでエチルエーテルにより抽出した。このエ ーテル溶液を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮し、コハク色 油状物を得た(463.0g、98%収率)。1H NMRは、予想構造と一致 した。 工程4 5リットルの3ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。4−フルオロ−2−(3−メトキシベンジ ル)チオフェノール(100.0g/403.2mmol)および2−メトキシエチ ルエーテル(1.0リットル)を添加し、この溶液を、0℃に冷却させた。水素 化ナトリウム(9.68g/383.2mmol)を、ゆっくり添加し、この混合物 を室温まで温めた。2,2−ジブチルプロピレンスルフェート(110.89g /443.6mmol)を添加し、この混合物を、64時間撹拌した。この反応混合 物を、回転蒸発により濃縮し、次いでH2O中に溶解した。この水性溶液を、エ チルエーテルで洗浄し、次いで濃H2SO4を添加した。この水性溶液を、30分 間加熱還流させ、室温まで冷却させ、次いでエチルエーテルにより抽出した。こ のエーテル溶液を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮し、コハク 色油状物を得た(143.94g/85%収率)。1H NMRおよびMS[( M+H)+=419]は、予想構造と一致した。 工程5 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。対応するアルコール化合物(143.94 g/343.8mmol)およびCH2Cl2(1.0リットル)を添加し、次いで0 ℃に冷却させた。ピリジニウムクロロクロメート(140.53g/651.6 mmol)を添加した。6時間後、CH2Cl2を添加した。20分後,この混合物を 、シリカゲルに通して濾過し、CH2Cl2で洗浄した。この濾液を減圧濃縮し、 暗黄−赤色油状物を得た(110.6g、77%収率)。1H NMRおよびM S[(M+H)+=417]は、予想構造と一致した。 工程6 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび機械撹拌機を 付けた。この装置をN2で浄化した。対応するスルフィド化合物(110.6g /265.5mmol)およびCH2Cl2(1.0リットル)を添加した。この溶液 を、0℃に冷却させ、3−クロロ過安息香酸(158.21g/531.7mmol )を、少しづつ添加した。30分間後、この反応混合物を室温まで温めた。3. 5時間後、この反応混合物を0℃に冷却させ、次いで微細ガラス濾過器に通して 濾過した。この濾液を、10%水性K2CO3で洗浄した。生成したエマルジョン を、エチルエーテルにより抽出した。この有機層を集め、乾燥させ(MgSO4 )、濾過し、次いで減圧濃縮し、生成物を得た(93.2g、78%収率)。1 H NMRは、予想構造と一致した。 工程7 2リットルの4ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプター、機械撹拌機および 粉末添加ロートを付けた。この装置をN2で浄化した。対応するアルデヒド化合 物(93.2g/208mmol)およびTHF(1.0リットル)を添加し、この 混合物を0℃に冷却させた。カリウムt−ブトキシド(23.35g/208. 1mmol)を、添加ロートを経て添加した。1時間後、10%水性HCl(1.0 リットル)を添加した。1時間後、この混合物をエチルエーテルにより3回、抽 出し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、次いで減圧濃縮した。この粗製生成物 を、80/20ヘキサン/酢酸エチルからの再結晶により精製し、白色固形物を 得た(32.18g)。この母液は減圧濃縮し、次いで95/5トルエン/酢酸 エチルから再結晶させ、白色固形物を得た(33.60g、総合収率;71%) 。1H NMRは、予想生成物と一致した。 工程8 フッシャー(Fisher)ポーターボトルに、N2管および磁気撹拌機を付けた。 この装置をN2で浄化した。対応するフルオロ−化合物(28.1g/62.6m mol)を添加し、この容器をシールし、次いで−78℃に冷却させた。ジメチル アミン(17.1g/379mmol)を、CO2/アセトン浴を介して濃縮させ、 この反応容器に添加した。この混合物を室温まで温め、次いで60℃に加熱した 。20時間後、この反応混合物を冷却させ、次いでエチルエーテル中に溶解した 。このエーテル溶液を、H2O、飽和水性NaClで洗浄し、MgSO4上で乾燥 させ、濾過し、次いで減圧濃縮し、白色固形物(28.5g/96%収率)を得 た。1H NMRは、予想構造と一致した。 工程9 250mlの3ッ頚丸底フラスコに、N2ガスアダプターおよび磁気撹拌機を付 けた。この装置をN2で浄化した。対応するメトキシ−化合物(6.62g/1 4.0mmol)およびCHCl3(150ml)を添加した。この反応混合物を、− 78℃に冷却させ、次いで三臭化ホウ素(10.50g/41.9mmol)を添加 した。この混合物を室温まで温めた。4時間後、この反応混合物を、0℃に冷却 させ、次いで10%K2CO3(100ml)により静めた。10分後、層を分離さ せ、この水性層をエチルエーテルにより2回、抽出した。CHCl3抽出液およ びエーテル抽出液を集め、飽和水性NaClで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ 、濾過し、次いで減圧濃縮し、生成物(6.27g/98%収率)を得た。1 H NMRは、予想構造と一致した。 工程10 撹拌棒を備えた250ml単頚丸底フラスコに、2−ジエチルアミノエチルクロ ライド塩酸塩(fw.172.10g/mole)、アルドリッチ(Aldrich)D8 ,720−1(2.4millimole、4.12g)、乾燥エーテル34mlおよび1 N KOH(水性)34mlを入れた。15分間撹拌し、次いでエーテル抽出によ り分離し、無水炭酸カリウム上で乾燥させた。 別の撹拌棒を備えた2ッ頚250ml丸底フラスコに、水素化ナトリウム(鉱油 中60%分散液、100mg、2.6mmol)およびDMF34mlを添加した。氷温 に冷却させた。次いで、DMF 5ml中のフェノール生成物(前工程)1.1g (DMF5ml中の2.4mmol)および上記で生成されたエーテル溶液を添加した 。40℃に3日間、加熱した。TLCにより出発物質を含有していない生成物を 、エーテルで稀釈し、次いで5%NaOH 1部により、次いで水により、次い でブラインにより抽出した。このエーテル層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、 回転蒸発(1.3gms)によりエーテルを除去することによって単離した。この 生成物はクロマトグラフイ(シリカ、99%酢酸エチル/1%NH4OH、5ml /分)によりさらに精製することができる。単離された収量:0.78g(質量 スペクトルおよびH1 NMR)。 工程11 工程10からの生成物(0.57g、1.02millimole、fw.558.8 3g/mole)およびヨウドエタン1,6g(10.02mmol)を、フッシャーポ ーターボトル中のアセトニトリル5ml中に入れ、3日間、45℃に加熱した。こ の溶液を蒸発乾燥させ、次いでクロロホルム5mlに再溶解した。次いで、このク ロロホルム溶液に、エーテルを添加し、生成する混合物を冷却させた。所望の生 成物が沈殿として分離された、0.7272g。(質量スペクトルM−I=58 7.9、1H NMR)。 生物学的検定 本発明化合物の有用性を下記の検定により示す。これら検定は、容器内でまた 動物モデルで、本発明の効用を示すことが認識された手順を本質的に使用して行 なう。H14細胞中の〔14C〕−タウロコレート(TC)のIBAT媒介取り込みを阻 害する化合物の容器内(インビトロ)検定 ヒトIBAT(H14細胞)のcDNAで移入された幼若ハムスター腎臓細胞 (BHK)を、96ウエルTop-Count組織培養プレートに、接種24時間以内に 行なう検定に対しては細胞60,000個/ウエル、48時間以内に行なう検定 に対しては細胞30,000個/ウエル、そして72時間以内に行なう検定に対 しては細胞10,000個/ウエルで接種する。 検定の日に、細胞の単層を穏やかに100mlの検定緩衝液〔4.5g/lのグ ルコース+0.2%(w/v)脂肪酸不含ウシ血清アルブミン−(SAF)BS Aを含むDulbecco修飾Eagle媒地)〕で一回洗浄する。各ウエルへ、検定緩衝液 中試験化合物の二倍濃縮液50mlを、検定緩衝液中6mM〔14C〕タウロコレート 50mlと共に加える(最終濃度は3mM〔14C〕−タウロコレート)。この細胞培 養プレートを、37℃で2時間インキュベート後、各ウエルを0.2%(w/v )(FAF)BSAを含む4℃のDulbeccoリン酸塩緩衝食塩水(PBS)100 mlで二回洗浄する。次にウエルを(FAF)BSAを含まない4℃のPBS10 0mlで一回洗浄する。液体各200mlへ、シンチレーションカウント液を加え、 プレートを熱封し、室温で30分振盪後、各ウエルの放射能量をPackard Top-Co unt装置で測定する。14C〕−アラニンの取り込みを阻害する化合物の容器内検定 アラニン取り込み検定は、タウロコレート検定と同一の方法で行なうが、ただ し標識したタウロコレートの代りに標識アラニンを使用する。胆汁中への〔14C〕−タウロコレートのラット回腸取り込みを阻害する化合物 の生体内検定 〔「ハムスターにおける3a,7b−ジヒドロキシ−7a−メチル−5b−コ ラン酸および3a,7b−ジヒドロキシ−7a−メチル−5b−コラン酸の代謝 」、Biochimica et Biophysica Acta 833(1985)196−202,Une 等参照〕 雄ウイスターラット(200−300g)をイナクチン(100mg/kg)で麻 酔する。胆管を長さ10”のPE10管でカニューレ挿入する。小腸を露出させ 、ガーゼの当て物の上に取り出す。カニューレ(1/8”ルアーロック、先細り 雌アダプター)を、小腸と盲腸の接合点から12cmのところに挿入した。この同 じ接合点から4cmのところに切り込みを付ける(長さ8cmの回腸を利用)。20 mlの温Dulbeccoリン酸塩緩衝食塩水、pH6.5(PBS)を用いて腸分節を洗い流 す。遠位開口を長さ20cmのシリコーン管(内径0.02”×外径0.037”) でカニューレ挿入する。近位カニューレを蠕動ポンプにつなぎ、腸を0.25ml /分の温PBSで20分洗浄する。腸分節の温度を絶えずモニターする。この実 験の開始時に、2.0mlの対照試料(5mM冷タウロコレートと共に[14C]−タウ ロコレート、0.05mi/ml)を、3ml注射器を用いて腸分節中に入れ、胆汁試 料の収集を開始する。対照試料を0.25ml/分の速度で注入する。この手順の 最初の27分間、胆汁試料フラクションを3分毎に集める。試料注入の21分後 、回腸輪を20mlの温PBSで洗い出し(30ml注射器を使用)、次に輪を0. 25ml/分の温PBSで21分間洗い出す。第二の潅流を上記のように開始する が、これは試験化合物も投与し(21分の投与に続き21分洗浄する)そして最 初の27分間は胆汁試料を3分毎に集めながら行なう。必要に応じ、第三の潅流 を上記のように実行する。これは典型的には対照試料を含む。肝コレステロール濃度(HEPATIC CHOL)の測定 肝臓組織を秤量し、クロロホルム:メタノール(2:1)中で均質化する。均 質化と遠心の後、上澄を分離し、窒素下で乾燥させた。残留物をイソプロパノー ルに溶かし、Allain,C.A.,等(1974),Clin.Chem.20,470に記 述されているように、コレステロールオキシダーゼとペルオキシダーゼとのコン ビネーションを用いて、コレステロール含量を酵素的に測定した。肝HMG CoA−レダクターゼ活性(HMG CoA)の測定 肝臓試料をリン酸塩/ショ糖緩衝液中で均質化し、次いで遠心分離することに より肝ミクロソームを調製した。最後のペレット化した物質を緩衝液中に再浮遊 させ、一定部分を14C−HMG−CoA(Dupont-NEN)の存在下37℃で6 0分インキュベートすることによりHMG CoAレダクターゼ活性について検 定した。GN HClを加え、次いで遠心することにより反応を停止させた。上 澄の一定部分を薄層クロマトグラフィーにより分離し、酵素生成物に相当するス ポットをプレートから削り取り、抽出し、シンチレーションカウントにより放射 能を測定した(参考文献、Akerlund,J.and Bjorkhem,I.(1990)J.Lip id Res.31,2159)。血清コレステロール(SER.CHOL,HDL−CHOL,TGIおよびVL DL+LDL)の定量 Wako Fine Chemicals(Richmond,VA)から得られる市販キット、コレステロ ールC11、カタログNo.276−64909を使用して全血清コレステロール (SER.CHOL)を酵素的に測定した。VLDLとLDLを、Sigma Chemic al Co.HDLコレステロール試薬カタログNo.352−3(デキストランサルフ ェート法)で沈殿させた後、この同じキットを使用してHDLコレステロール( HDL−CHOL)を検定した。Sigma Chemical Co.GPO-Trinder,カタログNo .337−Bを用いて、全血清トリグリセリド(ブランクを使用)(TGI)を 酵素的に検定した。VLDLおよびLDL(VLDL+LDL)コレステロール 濃度は、全コレステロールとHDLコレステロールとの間の差として計算した。肝コレステロール7−a−ヒドロキシラーゼ活性(7a−OHase)の測定 肝臓試料をリン酸塩/ショ糖緩衝液中で均質化し、次いで遠心分離することに より肝ミクロソームを調製した。最後のペレット化物質を緩衝液中に再浮遊させ 、一定部分をNADPH存在下37℃で5分間インキュベートすることによりコ レステロール7−a−ヒドロキシラーゼ活性について検定した。石油エーテル中 に抽出後、有機溶媒を蒸発させ、残留物をアセトニトリル/メタノールに溶かし た。抽出物の一定部分をC18逆相HPLCカラム上に注入し、240nmでUV検 知 を用いて溶離物質を定量することにより酵素生成物を分離した。(参考文献:Ho rton,J.D.等(1994)J.Clin.Invest.93,2084)。糞便の胆汁酸濃度(FBA)の測定 個々に飼育されたハムスターからの全糞便排出物を24時間または48時間集 め、窒素気流下で乾燥し、粉砕し、秤量した。約0.1gを秤り取り、有機溶媒 (ブタノール/水)中に抽出した。分離および乾燥後、残留物をメタノールに溶 かし、存在する胆汁酸の量を、NADを還元する胆汁酸との3a−ヒドロキシス テロイド ステロイドデヒドロゲナーゼ反応を使用して酵素的に測定した。(参 考文献:Mashige,F.,等(1981)Clin.Chem.27,1352)。家兎刷子縁膜小胞(BBMV)における〔3H〕タウロコレートの取り込み Malathi等(参考文献:(1979)Biochimica Biophysica Acta,554, 259)により記述されたカルシウム沈殿法により、冷凍回腸粘膜から、家兎回 腸刷子縁膜を調製した。タウロコレート測定法はKramer等により記述された方法 と本質的に同じであるが〔参考文献:(1992)Biochimica Biophysica Acta ,1111,93〕、ただし検定体積は100μlの代りに200μlとした。簡 単に言えば、2μM〔3H〕−タウロコレート(0.75μCi),20mMトリス 、100mM NaCl,100mMマンニトールを含む溶液(pH7.4)190μ lを、10μlの刷子縁膜小胞(タンパク質60−120μg)と室温で5秒間イ ンキュベートした。インキュベーションはうず巻き状にかきまぜながらBBMV の添加により開始させ、氷冷した緩衝液(20mMヘペス−トリス、150mMKC l)5mlの添加により停止させた。続いて直ぐにナイロンフィルター(細孔0. 2μm)を通して濾過し、更に停止緩衝液5mlで洗浄した。アシル−CoA;コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT) 以前に記載されたように〔参考文献:(1980)J.Biol.Chem.255, 9098〕ハムスターの肝臓およびラットの腸ミクロソームを組織から調製し、 ACAT酵素源として使用した。検定は50mMリン酸ナトリウム中に24μMオ レオイル−CoA(0.05μCi)を含む2.0mlインキュベーション液、0 .25%BSAおよび200μgのミクロソームタンパク質を含む2mM DTTp H7.4緩衝液からなる。検定はオレオイル−CoAの添加により開始させる。 反応は37℃で5分進め、8.0mlのクロロホルム/メタノール(2:1)の添 加により停止させた。この抽出物へ、担体として作用するクロロホルム−メタノ ール中コレステロールオレエート125μgを加え、抽出物の有機相と水相を十 分よくかきまぜた後遠心により分離した。クロロホルム相を乾固し、次にシリカ ゲル60TLC板上にスポットし、ヘキサン/エチルエーテル(9:1)で展開 した。生成したコレステロールエステルの量は、TLC板上のコレステロールオ レエートスポット中に取り込まれた放射能の量をPackardインステイメージャー (instaimager)で測定することにより決定した。 前記検定において注目された化合物の各々からのデータは、下記の表5、表6 、表7、および表8に述べた通りである。 本明細書中の例は、前記例で用いたものの代りに、一般的にあるいは特定的に 記述された反応物および(または)本発明の操作条件を用いることにより、同様 に順調に繰り返すことができる。 本発明に係る新規組成物を、ここに添えた展示AおよびBで更に説明する。 ここに記述されている本発明は、多くの仕方で変更できることは明白である。 このような変更は、本発明の主旨と範囲から逸脱するものと見做すべきでなく、 当業者にとって明白であろうこのような修飾および同等物はすべて請求の範囲に 包含されるものとする。 付表B HMG CoA リダクターゼ インヒビター
【手続補正書】 【提出日】平成11年11月25日(1999.11.25) 【補正内容】 請求の範囲 1. 回腸胆汁酸輸送阻害剤とHMG Co-Aレダクターゼ阻害剤からなる組成物 。 2. HMG Co-Aレダクターゼ阻害剤はロバスタチン、シンバスタチン、プラ バスタチンおよびフルバスタチンからなる群より選択される請求項1記載の組成 物。 3. 第一の量の回腸胆汁酸輸送阻害剤および第二の量のHMG Co-Aレダクタ ーゼ阻害剤からなり、この場合、上記阻害剤の第一および第二の量は両者合わせ て上記阻害剤の抗-高脂血症状態有効量からなり、ならびに医薬的に許容される 担体からなる医薬組成物。 4. HMG Co-Aレダクターゼ阻害剤はロバスタチン、シンバスタチン、プラ バスタチンおよびフルバスタチンよりなる群がら選択される請求項3記載の医薬 組成物。 5. 回腸胆汁酸輸送阻害剤は、式(I): (式中、 qは1〜4の整数であり、 nは0〜2の整数であり、 R1およびR2は独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキ ル、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、 ジアルキルアミノ、アルキルチオ、(ポリアルキル)アリール、およびシクロアル キルからなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルキルアリ ール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ジアルキルアミノ 、 アルキルチオ、(ポリアルキル)アリールおよびシクロアルキルは任意に、OR9 、NR910、N+910W-、SR9、S+910-、P+91011-、 S(O)R9、SO29、SO39、CO29、CN、ハロゲン、オキソ、および CONR910からなる群より選択される1種または2種以上の置換基で置換さ れ、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアリール、アルコキ シ、アルコキシアルキル、(ポリアルキル)アリール、およびシクロアルキル基は 任意に、O、NR9、N+910-、S、SO、SO2、S+9-、P+910 -、またはフェニレンによって1個または2個以上の炭素が置換され、 この場合、R9、R10、およびRWは、独立に、H、アルキル、アルケニル、ア ルキニル、シクロアルキル、アリール、アシル、複素環(heterocycle)、複素環 アリール(heteroaryl)、アンモニウムアルキル、アルキルアンモニウムアルキル 、およびアリールアルキルであるか;または R1およびR2はそれらが結合している炭素とともにC3〜C10シクロアルキリ デンを形成し; R3およびR4は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオ キシ、アリール、複素環、複素環アリール、OR9、NR910、SR9、S(O) R9、SO29、およびSO39からなる群より選択され、この場合、R9および R10は上に定義した通りであるか;または R3およびR4は両者で、=O、=NOR11、=S、=NNR1112、=NR9 、または=CR1112を形成し、 この場合、R11およびR12は独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール、アリールアルキル、アルケニルアルキル、アルキニルアルキル、複 素環、複素環アリール、カルボキシアルキル、カルボキシアルコキシアルキル、 シクロアルキル、シアノアルキル、OR9、NR910、SR9、S(O)R9、SO29、SO39、CO29、CN、ハロゲン、オキソ、およびCONR910か らなる群より選択され、この場合、R9およびR10は上に定義した通りであるが 、ただし、R3およびR4の両者がOH、NH2,またはSHあることはなく、 または R11およびR12の両者は、それらが結合する窒素または炭素原子とともに環を 形成し; R5およびR6は独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、 シクロアルキル、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環アリール、 SR9、S(O)R9、SO29、およびSO39からなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、 複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環アリールは、アルキル、アル ケニル、アルキニル、ボリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、 シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキル、四級複素環、四 級複素環アリール、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13 、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO213 、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O)OM 、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13)OR14、S+1 314-、およびN+91112-からなる群より独立に選択される1個また は2個以上の置換基で置換されていてもよく、 この場合: A-は医薬的に許容される陰イオンであり、Mは医薬的に許容される陽イオン であり、 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、ア リール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリールは、さら に、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、C N、オキソ、C(O)NR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキ ル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、およ びP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で 置換されていてもよく、 この場合、上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリー ルは、O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O) R7、P+78-、またはフェニレンによって置換された炭素1個または2個 以上を任意に有してもよく、R13、R14、およびR15は独立に、水素、アルキル 、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、アリール、アリールアルキル、シク ロアルキル、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環アリール、四級 複素環アリールアルキルからなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、複素環、 複素環アリールおよびポリアルキルは、O、NR9、NR910-、S、SO、 SO2、S+9-、PR9、P+910-、P(O)R9、フェニレン,炭水化物 、アミノ酸、ペプチドまたはポリペプチドによって置換された炭素1個または2 個以上を任意に有してもよく、 R13、R14、およびR15は、スルホアルキル、複素環、複素環アリール、四級 複素環、四級複素環アリール、OR9、NR910、N+91112-、SR9、 S(O)R9、SO29、SO39、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CON R910、SO2OM、SO2NR910、PO(OR16)OR17、P+91011- 、S+910-、およびC(O)OMからなる群より選択される1個または2個 以上の基で任意に置換され、 この場合、R16およびR17は、独立にR9およびMを構成する置換基から選択 され;または R14およびR15は、それらが結合する窒素原子とともに環を形成し、 R7およびR8は独立に、水素およびアルキルがらなる群より選択され、 1または2以上のRXは独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポ リアルキル、アシルオキシ、アリール、アリールアルキル、ハロゲン、ハロアル キル、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、ポリエーテル、四級複素環、 四級複素環アリール、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13、SO213、 SO313、S+1314-、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO2 13、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、NR14C(O)R13、C(O)N R1314、NR14C(O)R13、C(O)OM、COR13、OR18、S(O)nNR18 、NR1318、NR18OR14、N+91112-、 P+91112-、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、および炭水化物から なる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、 ポリアルキル、複素環、複素環アリール、アシルオキシ、アリールアルキル、ハ ロアルキル、ポリエーテル、四級複素環、および四級複素環アリールはさらに、 OR9、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO2R、SO39 、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CONR910、SO2OM、SO2NR9 10、PO(OR16)OR17、P+91112-、S+910-、またはC(O) OMで置換されていてもよく、 この場合、R18は、アシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキ ル、複素環、複素環アリール、アルキル、四級複素環、および四級複素環アリー ルからなる群より選択され、 この場合、アシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、複素 環、複素環アリール、アルキル、四級複素環、および四級複素環アリールは、O R9、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO29、SO39 、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CONR910、SO39、SO2OM、 SO2NR910、PO(OR16)OR17、およびC(O)OMからなる群より選択さ れる1個または2個以上の置換基で任意に置換され、 この場合、RX中の1または2以上の炭素は、O、NR13、N+1314-、 S、SO、SO2、S+13-、PR13、PO(O)R13、P+1314-、フェ ニレン、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、炭水化物、ポリエーテル、または ボリアルキルによつて任意に置換され、 この場合、上記ポリアルキル、フェニレン、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチ ド、および炭水化物では、1または2以上の炭素は、O、NR9、N+910- 、S、SO、SO2、S+9-、PR9、P+910-、またはPO(O)R9で 任意に置換され; この場合、四級複素環、および四級複素環アリールは、アルキル、アルケニル 、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロ アルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、 OR13、NR1314、SR13、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14 、NR13NR1415、NO2、CO213、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O)M、COR13、P(O)R1314、P+131 415-、P(OR13)OR14、S+1314-、および N+91112-からなる群より選択される1または2以上の基で任意に置換 され、 ただし、R5およびR6の両者が水素、OHまたはSHであることはなく、R5 がOHであるときには、R1、R2、R3、R4、R7およびR8がすべてHであるこ とはなく; ただし、R5またはR6がフェニルであるときは、R1またはR2の一方のみがH であり; ただし、q=1で、RXがスチリル、アニリド、またはアニリノカルボニルで ある場合は、R5またはR6の一方のみがアルキルである)の化合物、またはそれ らの医薬的に許容される塩、溶媒和化合物、またはプロドラッグである請求項1 −4のいずれか一つの組成物。 6. R5およびR6は、H、アリール、複素環、複素環アリール、四級複素環、 および四級複素環アリールからなる群より独立に選択され、 この場合、上記アリール、複素環、複素環アリール、四級複素環、および四級 複素環アリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、 アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13 、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO213 、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O)OM 、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13)OR14、S+1 314-、およびN+91112-からなる群より独立に選択される1または 2以上の置換基で置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、複素環アリールは、 O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O)R7、 P+78-、またはフェニレンによって置換された1個または2個以上の炭素 を任意に有してもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリール は、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、C N、オキソ、C(O)NR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキ ル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、およ びP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で さらに置換されていてもよい請求項5記載の組成物。 7. R5またはR6は、式: -Ar-(Ry)t (式中、 tは0〜5の整数であり、 Arは、フェニル、チオフェニル、ビリジル、ビペラジニル、ピペロニル、ピロ リル、ナフチル、フラニル、アントラセニル、キノリニル、イソキノリニル、キ ノキサリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル 、ピリミジニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソチアゾリル、インドリル、ベ ンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイソチ アゾリルからなる群より選択され、 1または2以上のRyは、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、 アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環 アリール、OR9、SR9、S(O)R9、SO29、およびSO39からなる群よ り独立に選択され、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキ ル、複素環、および複素環アリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポ リアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環 、複素環アリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314 、SR12、S(O)R13、SO213、SO213、NR13OR14、NR13NR1415 、 NO2、CO213、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314 、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13) OR14、S+1314-、およびN+91112-からなる群より独立に選択 される1または2以上の置換基で置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、および複素環アリー ルは、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、 CN、オキソ、C(O)NR78、N+789-、アルキル、アルケニル、ア ルキニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアル キル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、お よびP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基 でさらに置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ボリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、および複素環アリー ルは、O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O) R7、P+78-、またはフェニレンにより置換された1または2以上の炭素 を任意に有してもよい)である請求項6記載の組成物。 8. R5またはR6は、式(II):を有する請求項6記載の組成物。 9. 哺乳動物の高脂血症状態の予防または処置のための併用療法において、 上記患者に、第一の量の回腸胆汁酸輸送阻害剤を投与し、 上記患者に、第二の量のHMG CoAレダクターゼ阻害剤を投与し、 この場合、上記阻害剤の第一および第二の量を合わせて上記阻害剤の抗-高脂 血症状態有効量である法。 10.HMG Co-Aレダクターゼ阻害剤はロバスタチン、シンバスタチン、プラ バスタチンおよびフルバスタチンよりなる群から選択される請求項9記載の併用 療法。 11.回腸胆汁酸輸送阻害剤は、式(I): (式中、 qは1〜4の整数であり、 nは0〜2の整数であり、 R1およびR2は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアル キル、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル 、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、(ポリアルキル)アリール、およびシクロア ルキルからなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルキルアリ ール、アリールアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ジアルキルアミノ 、アルキルチオ、(ポリアルキル)アリール、およびシクロアルキルは、任意に、 OR9、NR910、N+910W-、SR9、S+910-、P+91011 -、S(O)R9、SO29、SO39、CO29、CN、ハロゲン、オキソ、お よびCONR910からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で置 換されていてもよく、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキルアリール、アルコキ シ、アルコキシアルキル、(ポリアルキル)アリール、およびシクロアルキル基は 任意に、O、NR9、N+910-、S、SO、SO2、S+9-、P+910 -、またはフェニレンによって1個または2個以上の炭素が置換さ れ、 この場合、R9、R10、およびRWは、独立に、H、アルキル、アルケニル、ア ルキニル、シクロアルキル、アリール、アシル、複素環、複素環アリール、アン モニウムアルキル、アルキルアンモニウムアルキル、およびアリールアルキルか らなる群より選択されるか;または R1およびR2はそれらが結合している炭素とともにC3〜C10シクロアルキリ デンを形成し; R3およびR4は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アシルオ キシ、アリール、複素環、複素環アリール、OR9、NR910、SR9、S(O) R9、SO29、およびSO39からなる群より選択され、この場合、R9および R10は上に定義した通りであるか;または R3およびR4は両者で、=O、=NOR11、=S、=NNR1112、=NR9 、または=CR1112を形成し、 この場合、R11およびR12は独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル 、アリール、アリールアルキル、アルケニルアルキル、アルキニルアルキル、複 素環、複素環アリール、カルボキシアルキル、カルボキシアルコキシアルキル、 シクロアルキル、シアノアルキル、OR9、NR910、SR9、S(O)R9、SO29、SO39、CO29、CN、ハロゲン、オキソ、およびCONR910か らなる群より選択され、この場合、R9およびR10は上に定義した通りであるが 、ただし、R3およびR4の両者がOH、NH2,またはSHであることはなく、 または R11およびR12の両者は、それらが結合する窒素または炭素原子とともに環を 形成し; R5およびR6は独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、 シクロアルキル、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環アリール、 SR9、S(O)R9、SO29、およびSO39からなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、 複素環、複素環アリール、四級複素環、および四級複素環アリールは、アルキル 、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアル キ ル、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキル、四級複素環 、四級複素環アリール、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、S( O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、C O213、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O )OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13)OR14、 S+1314-、およびN+91112-からなる群より独立に選択される1 個または2個以上の置換基で置換されていてもく、 この場合: A-は医薬的に許容される陰イオンであり、Mは医薬的に許容される陽イオン であり、 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ボリアルキル、ポリエーテル、ア リール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリールは、さら に、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、C N、オキソ、C(O)NR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキ ル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、およ びP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で 置換されていてもよく、 上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、ア リール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリールは、O、 NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O)R7、P+78-、またはフェニレンによって置換された炭素1個または2個以上を任意 に有してもよく、R13、R14、およびR15は独立に、水素、アルキル、アルケニ ル、アルキニル、ポリアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル 、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環アリール、四級複素環アリ ールアルキルからなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、複素環、 複素環アリールおよびポリアルキルは、O、NR9、NR910-、S、SO、 SO2、S+9-、PR9、P+910-、P(O)R9、フェニレン、炭水化物 、 アミノ酸、ペプチドまたはポリペプチドによって置換された炭素1個または2個 以上を任意に有してもよく、 R13、R14、およびR15は、スルホアルキル、複素環、複素環アリール、四級 複素環、四級複素環アリール、OR9、NR910、N+91112-、SR9、 S(O)R9、SO29、SO39、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CON R910、SO2OM、SO2NR910、PO(OR16)OR17、P+91011- 、S+910-、およびC(O)OMからなる群より選択される1個または2個 以上の基で任意に置換され、 この場合、R16およびR17は独立に,R9およびMを構成する置換基から選択 され;または R14およびR15は、それらが結合する窒素原子とともに環を形成し、 R7およびR8は独立に、水素およびアルキルからなる群より選択され、 1または2以上のRXは独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポ リアルキル、アシルオキシ、アリール、アリールアルキル、ハロゲン、ハロアル キル、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、ポリエーテル、四級複素環、 四級複素環アリール、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13、SO213、 SO313、S+1314-、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO2 13、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、NR14C(O)R13、C(O)N R1314、NR14C(O)R13、C(O)OM、COR13、OR18、S(O)nNR18 、NR1318、NR18OR14、N+91112-、P+91112-、アミノ 酸、ペプチド、ポリペプチド、および炭水化物からなる群より選択され、 この場合、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、 ポリアルキル、複素環、複素環アリール、アシルオキシ、アリールアルキル、ハ ロアルキル、ポリエーテル、四級複素環、および四級複素環アリールはさらに、 OR9、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO29、SO39 、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CONR910、SO2OM、SO2NR910、PO(OR16)OR17、P+91112-、S+910-、またはC(O )OMで置換されていてもよく、 この場合、R18は、アシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキ ル、複素環、複素環アリール、アルキル、四級複素環、および四級複素環アリー ルからなる群より選択され、 この場合、アシル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、複素 環、複素環アリール、アルキル、四級複素環、および四級複素環アリールは、O R9、NR910、N+91112-、SR9、S(O)R9、SO29、SO39 、オキソ、CO29、CN、ハロゲン、CONR910、SO39、SO2OM、 SO2NR910、PO(OR16)OR17、およびC(O)OMからなる群より選択さ れる1個または2個以上の置換基で任意に置換され、 この場合、RX中の1または2以上の炭素は、O、NR13、N+1314-、 S、SO、SO2、S+13-、PR13、P(O)R13、P+1314-、フェニ レン、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、炭水化物、ポリエーテル、またはポ リアルキルによって任意に置換され、 この場合、上記ポリアルキル、フェニレン、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチ ド、および炭水化物では、1または2以上の炭素は、O、NR9、N+910- 、S、SO、SO2、S+9-、PR9、P+910-、またはP(O)R9で任 意に置換され; この場合、四級複素環、および四級複素環アリールは、アルキル、アルケニル 、アルキニル、ポリアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロ アルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、O R13、NR1314、SR13、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14 、NR13NR1415、NO2、CO213、CN、OM、SO2OM、SO2NR13 14、C(O)NR1314、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131 415-、P(OR13)OR14、S+1314-、およびN+91112-から なる群より選択される1または2以上の基で任意に置換され、 ただし、R5およびR6の両者が水素、OHまたはSHであることはなく、R5 がOHであるときには、R1、R2、R3、R4、R7およびR8がすべてHであるこ とはなく; ただし、R5またはR6がフェニルであるときは、R1またはR2の一方のみがH であり; ただし、q=1で、RXがスチリル、アニリド、またはアニリノカルボニルで ある場合は、R5またはR6の一方のみがアルキルである)の化合物、またはそれ らの医薬的に許容される塩、溶媒和化合物、またはプロドラッグである請求項9 または10のいずれか一つに記載の方法。 12.R5およびR6は、H、アリール、複素環、複素環アリール、四級複素環、 および四級複素環アリールからなる群より独立に選択され、 この場合、上記アリール、複素環、複素環アリール、四級複素環、および四級 複素環アリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエ ーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、 アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314、SR13、S(O)R13 、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415、NO2、CO213 、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O)OM 、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(OR13)OR14、S+1 314-、およびN+91112-からなる群より独立に選択される1または 2以上の置換基で置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、複素環アリールは、 O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O)R7、 P+78-、またはフェニレンによって置換された1個または2個以上の炭素 を任意に有してもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環および複素環アリール は、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、C N、オキソ、C(O)NR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキ ル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、およ びP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で さ らに置換されていてもよい請求項11記載の方法。 13.R5またはR6は、式: -Ar-(Ry)t (式中、 tは0〜5の整数であり、 Arは、フェニル、チオフェニル、ピリジル、ピペラジニル、ピペロニル、ピロ リル、ナフチル、フラニル、アントラセニル、キノリニル、イソキノリニル、キ ノキサリニル、イミダゾリニル、ピラゾリニル、オキサゾリル、イソキサゾリル 、ピリミジニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソチアゾリル、インドリル、ベ ンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、およびベンゾイソ チアゾリルからなる群より選択され、 1または2以上のRyは、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、 アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、四級複素環、四級複素環 アリール、OR9、SR9、S(O)R9、SO29、およびSO39からなる群よ り独立に選択され、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキ ル、複素環、および複素環アリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ポ リアルキル、ポリエーテル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環 、複素環アリール、アリールアルキル、ハロゲン、オキソ、OR13、NR1314 、SR13、S(O)R13、SO213、SO313、NR13OR14、NR13NR1415 、NO2、CO213、CN、OM、SO2OM、SO2NR1314、C(O)NR1314、C(O)OM、COR13、P(O)R1314、P+131415-、P(O R13)OR14、S+1314-、およびN+91112-からなる群より独立に 選択される1または2以上の置換基で置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、および複素環アリー ルは、OR7、NR78、SR7、S(O)R7、SO27、SO37、CO27、 CN、オキソ、CONR78、N+789-、アルキル、アルケニル、アル キニル、アリール、シクロアルキル、複素環、複素環アリール、アリールアルキ ル、四級複素環、四級複素環アリール、P(O)R78、P+789-、およ びP(O)(OR7)OR8からなる群より選択される1個または2個以上の置換基で さらに置換されていてもよく、 この場合、上記アルキル、アルケニル、アルキニル、ポリアルキル、ポリエー テル、アリール、ハロアルキル、シクロアルキル、複素環、および複素環アリー ルは、O、NR7、N+78-、S、SO、SO2、S+7-、PR7、P(O) R7、P+78-、またはフェニレンにより置換された1または2以上の炭素 を任意に有してもよい)である請求項12記載の方法。 14.R5またはR6は、式(II):を有する請求項13記載の方法。 15.HMG CoAレダクターゼ阻害剤はアトルバスチンである請求項1記載の組 成物。 16.HMG CoAレダクターゼ阻害剤はアトルバスチンである請求項3記載の医 薬組成物。 17.HMG CoAレダクターゼ阻害剤はアトルバスチンである請求項9記載の併 用療法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/395 A61K 31/395 31/4025 31/4025 31/4035 31/4035 31/4178 31/4178 31/437 31/437 31/4375 31/4375 31/4436 31/4436 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/473 31/473 31/496 31/496 31/498 31/498 31/4995 31/4995 31/502 31/502 31/5377 31/5377 31/55 31/55 31/67 31/67 A61P 3/06 A61P 3/06 C07D 409/04 C07D 409/04 409/10 409/10 409/12 409/12 409/14 409/14 471/04 105 471/04 105E 487/04 150 487/04 150 487/08 487/08 // C07D 337/08 C07D 337/08 (A61K 31/38 (A61K 31/38 31:366) 31:366) (A61K 31/38 (A61K 31/38 31:19) 31:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 グレン,ケビン,シー. アメリカ合衆国 ミズーリ,メリーランド ハイツ,フェザント ラン ドライブ 1816 (72)発明者 ケラー,ブラドリー,ティ. アメリカ合衆国 ミズーリ,チェスターフ ィールド,キャニヨン ビュー コート 1780

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 回腸胆汁酸輸送阻害剤およびHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤からな る組成物。 2. HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、シムバスタチン 、プラバスタチンおよびフルバスタチンからなる群から選ばれる、請求項1記載 の組成物。 3. 医薬組成物において、 第一の量の回腸胆汁酸輸送阻害剤と、 第二の量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤と、 製薬上容認しうる担体とからなり、 前記第一および第二の量の前記阻害剤は、全体として前記阻害剤の抗−高脂血 症状態有効量を構成する、上記組成物。 4. HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、シムバスタチン 、プラバスタチンおよびフルバスタチンからなる群から選ばれる、請求項3記載 の医薬組成物。 5. 哺乳動物における高脂血症状態の予防または治療のためのコンビネーショ ン療法において、 第一の量の回腸胆汁酸輸送阻害剤を前記患者へ投与し、そして 第二の量のHMG Co−Aレダクターゼ阻害剤を前記患者へ投与することか らなり、 この場合、前記第一および第二の量の前記阻害剤は、全体として前記阻害剤の 抗−高脂血症状態有効量を構成する、上記方法。 6. HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、シムバスタチン 、プラバスタチンおよびフルバスタチンからなる群から選ばれる、請求項5記載 の方法。
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