JP2002371469A - 柔軟剤組成物 - Google Patents
柔軟剤組成物Info
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Abstract
衣料に付与する透明な柔軟剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)分子中にアミノ基及び4級アンモ
ニウム基から選ばれる基を一つと炭素数8〜36の炭化
水素基を一つ有する化合物、(b)分子中に炭素数16
〜36の炭化水素基と−SO3M基及び/又は−OSO3
M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン性界面活性剤、
(c)logPが0.5〜3.0の有機溶剤、並びに水
を含有し、(a)、/b)が特定モル比である柔軟剤組
成物。
Description
る。
柔軟剤には長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩
や3級アミンの酸塩が用いられている。これら柔軟剤は
少量で各種繊維に対して良好な柔軟効果を有するが、繊
維を油っぽい仕上がりにすることが知られており、衣類
の風合いを改善する柔軟剤が望まれている。
37387号にはジアルキル4級アンモニウム化合物と
陰イオン性界面活性剤とを組合せて使用する方法が、特
開平9−111660号には1分子中に2個以上の陽イ
オン基を持つ柔軟化成分と陰イオン性界面活性剤を組み
合わせた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながら
これらの技術は柔軟性及び仕上がった衣料の風合いを両
立できるものではない。
した柔軟剤組成物の開発が研究されており、特表平11
−507095号公報には、アルケニル基を有する特定
の柔軟剤化合物と特定のClogP値を有する溶剤を用
いる技術が開示されている。しかしながら、このような
技術を用いても、衣類の風合いの改善効果は十分ではな
い。
剤として使用することはすでに知られている。特開平7
−268773号公報にはエステル基又はアミド基を有
するモノ長鎖アルキル3級アミンと特定のエステル化合
物を用いた柔軟剤組成物が開示されている。また、特開
平5−132865号公報にはアミン化合物と陰イオン
界面活性剤を混和しない状態で基体に担持させた柔軟剤
組成物が開示されている。しかしながらこれらに開示さ
れている組成物においても油っぽい風合いを改善できる
ものではなく、透明な外観を有する液体柔軟剤組成物を
提供できるものでもない。
し且つ好ましい風合いを衣料に付与する透明な柔軟剤組
成物を提供することにある。
にアミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を一
つと炭素数8〜36の炭化水素基を一つ有する化合物
〔以下、(a)成分という〕、(b)分子中に炭素数1
6〜36の炭化水素基と−SO3M基及び/又は−OS
O3M基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活
性剤〔以下、(b)成分という〕、(c)logPが
0.5〜3.0の有機溶剤〔以下、(c)成分とい
う〕、並びに水を含有し、(a)/(b)がモル比で9
/1〜4/6である柔軟剤組成物を提供する。
分としては、下記一般式(1)で示される3級アミン又
はその塩、及び一般式(2)で示される4級アンモニウ
ム塩から選ばれる1種以上が好ましい。
素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R
2、R6は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン
基である。R3、R4、R7、R8、R9は、それぞれ独立
に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル
基である。A、Bは、それぞれ独立に、−COO−、−
OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる
基であり、a及びbはそれぞれ独立に0又は1の数であ
る。Y-は陰イオンである。〕 一般式(1)の化合物においてR1は、炭素数8〜3
6、好ましくは14〜24のアルキル基又はアルケニル
基、好ましくはアルキル基である。R2は、炭素数1〜
4のアルキレン基が好ましい。R3、R4は、それぞれ独
立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好
ましい。aは1が好ましい。一般式(1)の化合物の中
で特に好ましい化合物として、下記一般式(1−1)で
表される化合物及び一般式(1−2)で表される化合物
から選ばれる一種以上が挙げられる。
は14〜24のアルキル基又はアルケニル基、好ましく
はアルキル基であり、cは2又は3である。R11、R12
は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキ
シエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル
基である〕 一般式(1−1)及び一般式(1−2)の化合物は、R
10−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキル(炭素
数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキ
シアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノ
アルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応すること
で容易に合成することができ、R10は単独のアルキル鎖
長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用す
る場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤
により中和したものを用いることもでき、柔軟剤組成物
に(a)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和して
もよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、
グリコール酸、ヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12
の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、
特に塩酸、硫酸、グリコール酸が好ましい。中和に用い
るこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよ
い。
素数8〜36、好ましくは14〜24のアルキル基又は
アルケニル基である。R6は、炭素数1〜4のアルキレ
ン基が好ましい。R7、R8、R9は、それぞれ独立に、
メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好まし
い。一般式(2)の化合物の中で特に好ましい化合物と
して、下記一般式(2−1)で表される化合物及び一般
式(2−2)で表される化合物から選ばれる一種以上が
挙げられる。
は14〜24のアルキル基又はアルケニル基、好ましく
はアルキル基であり、dは2又は3である。R14、
R15、R16は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又
はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロ
キシエチル基である。Z-は陰イオン、好ましくはハロ
ゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3
のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪
酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換していても
良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる一種以上で
ある。〕 一般式(2−1)及び一般式(2−2)の化合物は、R
13−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキル(炭素
数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキ
シアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノ
アルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させ、更
にアルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキ
シドなどのアルキル化剤で4級化することで容易に合成
することができる。また、N,N,N−トリアルキル−
N−ヒドロキシアルキル4級アンモニウム塩、N,N,
N−トリアルキル−N−アミノアルキル4級アンモニウ
ム塩とR13−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキ
ル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとの反
応で合成することも可能である。R13は単独のアルキル
鎖長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
般式(1)の化合物、又は一般式(1)の化合物と一般
式(2)の化合物を併用することが好ましく、併用する
場合は一般式(1)の化合物/一般式(2)の化合物の
重量比は1/1000〜1000/1が良好である。
素数16〜36、好ましくは16〜26のアルキル基又
はアルケニル基と−SO3M基及び/又は−OSO3M基
〔M:対イオン〕とを分子中に有する陰イオン界面活性
剤であり、具体的にはアルキル基又はアルケニル基が上
記炭素数を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキ
ル(又はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキ
レンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステ
ル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−
スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの
塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数16〜26の
アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はア
ルケニル)硫酸エステル、炭素数16〜26のアルキル
基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、
EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは
1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレ
ンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル及
びこれらの塩から選ばれる一種以上を配合することが好
ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点か
ら良好である。
ogPが0.5〜3、好ましくは0.5〜2、より好ま
しくは0.5〜1.9、特に好ましくは0.5〜1.6
の有機溶剤を用いる。ここでlogPとは、有機化合物
の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数であ
る。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノ
ールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶
け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における
化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの
対数logPの形で示すのが一般的である。多くの化合
物のlogP値が報告され、Daylight Chemical Inform
ation Systems, Inc. (Daylight CIS)などから入手しう
るデータベースには多くの値が掲載されているので参照
できる。実測のlogP値がない場合には、Daylight C
ISから入手できるプログラム“CLOGP”で計算すると最
も便利である。このプログラムは、実測のlogP値が
ある場合にはそれと伴に、Hansch, Leoのフラグメント
アプローチにより算出される“計算logP(Clog
P)”の値を出力する。フラグメントアプローチは化合
物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合の
タイプを考慮している(cf. A. Leo, Comprehensive Med
icinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch, P.G. Sammens,
J.B. Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamo
n Press, 1990)。このClogP値は現在最も汎用的で
信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実
測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明
では、logPの実測値があればそれを、無い場合はプ
ログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値を用
いた。
ては、下記一般式(3)、一般式(4)及び一般式
(5)の化合物が好適である。 R17−OH (3) 〔式中、R17は、炭素数4〜8の炭化水素基、好ましく
はアルキル基、アルケニル基、又はアリールアルキル基
である。〕 R18−(O−R19)f−O−R20 (4) 〔式中、R18、R20は、それぞれ水素原子、R21CO−
(ここでR21は炭素数1〜3のアルキレン基であ
る。)、又は炭素数1〜7の炭化水素基であり、好まし
くは水素原子、アルキル基、アリール基、又はアリール
アルキル基であり、R20は炭素数2〜9のアルキレン基
である。fは1〜5の数である。〕 R22−O−CH2CH(O−R23)CH2−O−R24 (5) 〔式中、R22は、炭素数3〜8のアルキル基であり、R
23、R24は、それぞれ水素原子、又はヒドロキシ基で置
換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基であ
る。〕
−ブタノール、i−ブタノール、2−ブタノール、n−
ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、ベン
ジルアルコール、フェネチルアルコール、2−フェノキ
シエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチ
レングリコールモノベンジルエーテル、トリエチレング
リコールモノフェニルエーテル、2−エチルヘキサン−
1,3−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナ
ン−1,9−ジオール、2−メチルオクタン−1,8−
ジオール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、2−(2−メチル)プロポキシエタノ
ール、ジエチレングリコールモノ−2−メチルプロピル
エーテル、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル、2−ブトキシ
−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、2−t−ブトキシ−1−プロパノール、2
−フェノキシ−1−プロパノール、2−エトキシプロピ
ル−1−アセテート、2−プロポキシプロピル−1−ア
セテート、1,2−ジアセトオキシプロパン、3−ジメ
チル−3−メトキシ−1−プロパノール、1,3−ジメ
チルブチルグリセリルエーテル、ペンチルグリセリルエ
ーテル、ヘキシルグリセリルエーテルなどがある。
ベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−
ベンジルオキシエタノール、トリエチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、ヘキサン−1,6−ジオール、ノ
ナン−1,9−ジオール、2−プロポキシ−1−プロパ
ノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、ペ
ンチルグリセリルエーテルが好ましい。
(a)成分を好ましくは3〜40重量%、より好ましく
は5〜40重量%、特に好ましくは5〜35重量%含有
し、(b)成分を好ましくは0.5〜30重量%、より
好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは2〜20重
量%含有し、(c)成分を、透明な外観を得る目的か
ら、好ましくは0.5〜40重量%、より好ましくは5
〜40重量%、更に好ましくは5〜35重量%、特に好
ましくは5〜30重量%含有する。また、(a)成分/
(b)成分はモル比で9/1〜4/6であり、更に9/
1〜5/5、特に8.5/1.5〜6.5/3.5であ
ることが、柔軟性及び風合いの点から望ましい。更に、
(a)成分と(b)成分とを合計で5〜60重量%、特
に10〜50重量%の範囲で含有することが、柔軟効果
及び貯蔵安定性の点から好ましい。
分、(b)成分及び(c)成分と水とを含有する組成物
であり、水は蒸留水又はイオン交換水が好ましい。貯蔵
安定性の点で、水は組成物中に30〜95重量%、好ま
しくは50〜85重量%配合される。
20℃におけるpHが1〜8.5、更に1〜8であるこ
とが好ましく、特に柔軟性能及び風合いの点から、2〜
8であることが好ましい。
及び(c)成分に加えて(d)成分として炭素数12〜
36、好ましくは14〜24、より好ましくは14〜2
0の飽和又は不飽和の脂肪酸又はその塩を含有すること
が柔軟効果及び風合い改善点から好ましい。具体的には
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特に
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる
1種以上が良好である。また、パーム油、牛脂から誘導
されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。塩を用
いる場合は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩、アルカノールアミン塩が好ましく、特に貯蔵安定性
からナトリウム塩、カリウム塩が良好である。上記脂肪
酸又はその塩(d)の配合量は、組成物中0.01〜5
重量%、特に0.05〜3重量%が好ましい。また、
(d)成分/(a)成分は重量比で1/500〜1/1
0、好ましくは1/300〜1/50が柔軟効果の点か
ら良好である。
成分、(b)成分及び(c)成分に加えて(e)成分と
して更に非イオン界面活性剤を配合することが好まし
い。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアル
キル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンア
ルキルエーテルが好ましく、特に下記一般式(6)の非
イオン界面活性剤が良好である。
18のアルキル基又はアルケニル基であり、R25は炭素
数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン
基である。gは2〜100、好ましくは5〜80、特に
好ましくは10〜60の数を示す。Tは−O−、−CO
N−又は−N−であり、Tが−O−の場合はhは1であ
り、Tが−CON−又は−N−の場合はhは1又は2で
ある。〕。
の化合物を挙げることができる。
ましくは10〜60の数である。〕 R25−O−(C2H4O)s−(C3H6O)t−H 〔式中、R25は前記の意味を示す。s及びtはそれぞれ
独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、EO
とプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加
体であってもよい。〕
vはそれぞれ独立に0〜40、好ましくは5〜40の数
であり、u+vは5〜60、好ましくは5〜40の数で
ある。EOとプロピレンオキシドはランダムあるいはブ
ロック付加体であってもよい。〕(e)成分の非イオン
界面活性剤の配合量は安定性の点から組成物中0.5〜
10重量%、特に1〜8重量%が好ましい。
分として無機塩を含有することができる。無機塩として
は塩化ナトリウムが貯蔵安定性の点から好ましく、組成
物中0〜1000ppm好ましくは10〜500ppm
添加することが良好である。但し、脂肪酸塩類などの界
面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれている
が、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入
する無機塩は上記制限を受けるものではない。
(c)成分以外の溶剤を用いても差し支えないが、本発
明の効果を損なわないことが重要である。(c)成分以
外で用いることができる溶剤〔以下、(c’)成分とい
う〕としては、エタノール、イソプロパノール、グリセ
リン、エチレングリコール、プロピレングリコールから
選ばれる溶媒であり、特にエタノールが匂いの点から好
ましい。これら(c’)成分は、組成物中に0〜20重
量%、特に0.5〜10重量%配合することができる。
なお、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチ
ル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
(g)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪
酸と多価アルコールとのエステル化合物を配合しても差
し支えないが、透明な外観を得るために留意する必要が
ある。配合できる化合物としてはトリグリセライド、ジ
グリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトー
ルのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙
げることができ、これらの配合量は好ましくは5重量%
以下、より好ましくは3重量%以下、特に好ましくは1
重量%以下である。
匂いを改善するため、通常知られている金属封鎖剤や酸
化防止剤を配合しても差し支えない。金属封鎖剤として
はエチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五
酢酸塩などに代表されるアミノカルボン酸類、トリポリ
リン酸塩、ピロリン酸塩に代表される無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩やポリ
ホスホン酸類、フィチン酸に代表される有機リン酸類を
挙げることができ、酸化防止剤としては2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール及び2(3)−
ブチル−4−オキシアニソール等が挙げられる。これら
は酸でも塩として配合してもよい。これら金属封鎖剤及
び酸化防止剤は、本発明の柔軟剤組成物中に(a)成分
の重量に対して0.1〜1000ppmの範囲で配合さ
れる。
剤に配合されるシリコーン、香料(特に好ましくは特開
平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)
にて示された香気成分の組み合わせ)、あるいは色素等
の成分を配合しても差し支えない。
は、水に(c)成分、必要に応じて(e)成分を溶解さ
せ、40〜70℃、好ましくは45℃〜65℃に加熱昇
温し、その後(a)成分、(b)成分、必要に応じて
(d)成分、(f)成分及び(g)成分を添加して攪拌
混合し、酸剤で所定のpHに調整し、冷却した後にその
他の成分を添加する方法が貯蔵安定性の点から好まし
い。
混合した混合脂肪酸とN−ヒドロキシエチル−N,N−
ジメチルアミンとの脱水エステル化反応により(a−
1)を合成した。すなわち、N−ヒドロキシエチル−
N,N−ジメチルアミン132g、パルミチン酸200
gとステアリン酸200gを攪拌機、温度計、脱水管の
ついた4つ口フラスコに入れ、150℃まで昇温した。
その温度で4時間生成する水を留去しながら加熱撹拌し
た。更に180℃に昇温し、2−ジメチルアミノエタノ
ール66gを滴下しながら10時間、加熱撹拌を続け
た。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミ
ンを留去し、目的とするN−アルカノイルオキシエチル
−N,N−ジメチルアミン(a−1)473gを得た。
パンジアミンとの脱メタノールアミド化反応により(a
−2)を合成した。すなわち、N,N−ジメチル−1,
3−プロパンジアミン161gとステアリン酸メチル4
48gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラス
コに入れ、180℃まで昇温した。その温度で約5時間
生成するメタノールを留去しながら加熱撹拌した。その
後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去
し、目的とするN−ステアロイルアミノプロピル−N,
N−ジメチルアミン(a−2)545gを得た。
ドを用いて合成した。すなわち、(a−1)成分を10
0gとエタノール300gをオートクレーブに仕込み、
窒素置換後攪拌下100℃まで昇温した。その後、圧入
ポンプでメチルクロリドを18g圧入し、3時間反応さ
せた。冷却後エタノールを減圧留去し、目的のN−アル
カノイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド(a−3)を得た。
ドを用いて合成例3と同様の方法で合成し、目的のN−
ステアロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムクロリド(a−4)を得た。
示す。 (a−1):合成例1で得たN−アルカノイルオキシエ
チル−N,N−ジメチルアミン (a−2):合成例2で得たN−ステアロイルアミノプ
ロピル−N,N−ジメチルアミン (a−3):合成例3で得たN−アルカノイルオキシエ
チル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド (a−4):合成例4で得たN−ステアロイルアミノプ
ロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド (a'−1):N,N−ジステアロイルオキシエチル−
N,N−ジメチルアンモニウムクロリド (a'−2):N,N−ジオレオイルオキシエチル−
N,N−ジメチルアンモニウムクロリド (b−1):ステアリル硫酸エステルナトリウム (b−2):ポリオキシエチレン硬化牛脂組成アルキル
硫酸エステルナトリウム(EO平均付加モル数2.3、
硬化牛脂組成はパルミチル基/ステアリル基が40/6
0の重量比である) (b'−1):アルキル(炭素数12〜14)ベンゼン
スルホン酸ナトリウム (c−1):ペンチルグリセリルエーテル(logP=
0.54) (c−2):ジプロピレングリコールモノプロピルエー
テル(logP=0.99) (c−3):トリエチレングリコールモノフェニルエー
テル(logP=1.32) (c−4):n−ヘキサノール(logP=1.88) (c'−1):n−プロパノール(logP=0.2
9) (c’−2):エチレングリコール(logP=−1.
36) (c’−3):エタノール(logP=−0.31) (d−1):ステアリン酸 (e−1):炭素数12の飽和アルコールにEOを平均
20モル付加させたもの (e−2):ステアリルアミンにEOを平均30モル付
加させたもの (f−1):塩化ナトリウム (g−1):エキセル150〔ステアリン酸モノ、ジ、
トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:
5)花王(株)製〕 (h−1):シリコーン(ジーイー東芝シリコーン社
製、TSF4452) (h−2):色素(アシッドブルー9) (h−3):香料〔ヘキシルシンナミックアルデヒド
(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニ
ルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ム
スクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダル
マイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ
(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノー
ル(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ム
ゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレ
ングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の重
量%〕 (h−4):2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール
いて表1及び表2に示す柔軟剤組成物を調製した。その
際、(c)成分、(e)成分を水に溶解させ、60℃ま
で昇温した。60℃で攪拌羽を用いて攪拌しながら
(a)成分、(b)成分、(d)成分、(f)成分及び
(g)成分を添加し、35%塩酸水溶液と48%水酸化
ナトリウム水溶液で所定のpHに調整した後、残りの
(h)成分を添加し、室温に冷却した。なお、表1及び
表2に示すpH範囲では(a−1)、(a−2)成分は
ほぼすべて塩酸塩の状態で組成物に存在する。
5枚を市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)アタック)
を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−
360S1、洗剤濃度0.0667重量%、水道水30
L使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出
し、3分間脱水後、30Lの水道水を注水して5分間す
すぎを行い、排水後3分間脱水を行った。その後再度3
0Lの水道水を注水した後、表1又は表2の柔軟剤組成
物7mlを添加し5分間攪拌した。その後、脱水し自然
乾燥した。
衣料の柔軟性と風合いを、10人のパネラー(30代男
性10人)により下記の基準で判定し、平均点を求め
た。平均点が0以上1未満を○、1以上1.5未満を
△、1.5以上を×として判定し表1及び表2に示し
た。 (1)柔軟性の評価基準 非常に柔らかく仕上がった……0 柔らかく仕上がった……1 やや柔らかく仕上がった……2 柔らかに仕上がらない……3 (2)風合いの評価基準 油っぽくなくさっぱりした風合いである……0 やや油っぽくなく、さっぱりした風合いである……1 やや油っぽい風合いである……2 油っぽい風合いである……3
物を広口規格ビンPSNo.11に100ml入れ、目
視で評価し、組成物が透明液体であれば○、やや濁って
いるように見える液体であれば□、濁っている場合を
△、沈殿が生じる場合を×として評価した。
(a)成分として、(b’−1)成分を(b)成分とし
て、(a)/(b)モル比を算出した。
(a)成分として(a)/(b)モル比を算出した。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)分子中にアミノ基及び4級アンモ
ニウム基から選ばれる基を一つと炭素数8〜36の炭化
水素基を一つ有する化合物、(b)分子中に炭素数16
〜36の炭化水素基と−SO3M基及び/又は−OSO3
M基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性
剤、(c)logPが0.5〜3.0の有機溶剤、並び
に水を含有し、(a)/(b)がモル比で9/1〜4/
6である柔軟剤組成物。 - 【請求項2】 (a)が下記一般式(1)で示される3
級アミン又はその塩、及び一般式(2)で示される4級
アンモニウム塩から選ばれる請求項1記載の柔軟剤組成
物。 【化1】 〔式中、R1、R5は、それぞれ独立に、炭素数8〜36
のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R6は、そ
れぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基である。R
3、R4、R7、R8、R9は、それぞれ独立に、炭素数1
〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。
A、Bは、それぞれ独立に、−COO−、−OCO−、
−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、
a及びbはそれぞれ独立に0又は1の数である。Y-は
陰イオンである。〕
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- 2001-08-03 JP JP2001236378A patent/JP3676270B2/ja not_active Expired - Fee Related
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