JP2002371220A - ボールペン用消しゴム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン - Google Patents

ボールペン用消しゴム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン

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JP2002371220A
JP2002371220A JP2001179404A JP2001179404A JP2002371220A JP 2002371220 A JP2002371220 A JP 2002371220A JP 2001179404 A JP2001179404 A JP 2001179404A JP 2001179404 A JP2001179404 A JP 2001179404A JP 2002371220 A JP2002371220 A JP 2002371220A
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ink composition
eraser
granules
resin
particles
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English (en)
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Tsutomu Kito
勤 鬼頭
Hiroyuki Hayashi
宏幸 林
Nobuyuki Kitaoka
伸之 北岡
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Pilot Ink Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールペンに充填して滑らかな筆記感が得ら
れると共に、紙に筆記して得られる筆跡が消しゴムで容
易に消去でき、且つ、前記筆跡は通常の指や紙同士の擦
過程度では消去されない筆跡保持性を満足させるボール
ペン用消しゴム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵
したボールペンを提供する。 【解決手段】 顔料及び脂肪酸金属塩を含む着色樹脂粒
状体と、粘着性樹脂粒状体と、水と、水溶性極性溶剤
と、潤滑剤とからなり、前記着色樹脂粒状体と粘着性樹
脂粒状体の粒子分布がいずれも2μm〜10μmの範囲
に80重量%以上含まれるボールペン用消しゴム消去性
水性インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールペン用消しゴ
ム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペ
ンに関する。更に詳細には、ボールペンに充填して滑ら
かに筆記できるボールペン用消しゴム消去性水性インキ
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特定粒子径及び粒子分布を有する
着色樹脂粒状体と、粘着性樹脂粒状体を含む、紙面上に
形成された筆跡が消しゴムで容易に消去でき、且つ、前
記筆跡は通常の指や紙同士の擦過程度では消去されない
筆跡保持性を有するボールペン用消しゴム消去性水性イ
ンキ組成物が開示されている(特開2001−1988
8号公報)。前記水性インキ組成物はリン酸エステル系
界面活性剤等の潤滑剤を添加してボール抱持部の摩耗を
減少させることが必要となる。更に、前記潤滑剤を添加
することによって滑らかな筆記感も得られる。しかしな
がら、前記潤滑剤の添加によって、実用性を満たしたイ
ンキ組成物が得られるものの、より滑らかな筆記感を得
るために多量の潤滑剤を添加する方法が考えられるが、
多量に添加しても効果がなかったり、或いは、潤滑剤の
種類によって粘度上昇等の不具合を生じてインキ出が乏
しくなったり、或いは、筆記不能になる虞がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、筆跡の消し
ゴムによる消去性と筆跡性能を損なうことなく、より滑
らかな筆記感が得られるボールペン用消しゴム消去性水
性インキ組成物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
消しゴム消去性インキ組成物の筆記感について鋭意検討
した結果、着色樹脂粒状体自体に潤滑性を付与すること
によって、筆跡の消しゴムによる消去性と筆記性能を損
なうことなく、滑らかな筆記感が得られるボールペン用
消しゴム消去性水性インキ組成物を見出して本発明を完
成させた。即ち、本発明は、顔料及び脂肪酸金属塩を含
む着色樹脂粒状体と、粘着性樹脂粒状体と、水と、水溶
性極性溶剤と、潤滑剤とから少なくともなり、前記着色
樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体の粒子分布がいずれも2
μm〜10μmの範囲に80重量%以上含まれるボール
ペン用消しゴム消去性水性インキ組成物を要件とする。
更には、前記脂肪酸金属塩が、着色樹脂粒状体中に0.
1重量%以上含まれること、着色樹脂粒状体を5〜30
重量%、粘着性樹脂粒状体を0.5〜15重量%含んで
なり、且つ、着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体の重量
比率が100:2〜200であること、前記粘着性樹脂
粒状体は、紙面上に形成された乾燥後の筆跡中で粒子相
互間及び粒子と紙面との間で点接着状態で存在してなる
こと、前記着色樹脂粒状体が熱可塑性着色樹脂粒状体で
あること、前記熱可塑性着色樹脂粒状体は、軟化点が6
0〜180℃であり、メルトフローインデックス(M
I)値が0.1〜30であること、前記粘着性樹脂粒状
体は、紙面上に形成された乾燥後の筆跡中で粒子相互間
及び粒子と紙面との間で点接着状態で存在してなり、加
熱により熱可塑性着色樹脂粒状体が溶融して筆跡が紙面
に定着すること、インキ組成物中に剪断減粘性付与剤を
含んでなり、100rpmでの粘度が25〜160mP
a・s(EMD型粘度計25℃の値)であり、且つ、剪
断減粘指数が0.1〜0.7を示すこと等を要件とす
る。更には、前記ボールペン用消しゴム消去性水性イン
キ組成物を内蔵してなるボールペンを要件とする。
【0005】前記着色樹脂粒状体は目視可能な筆跡を与
えるための着色された粒状体であり、且つ、紙への浸透
を防ぐためにその粒子分布が2μm〜10μmの範囲に
80重量%以上含まれる。前記着色樹脂粒状体は、樹脂
粒子中に顔料が均質に分散された着色樹脂粒状体、樹脂
粒子の表面が顔料で被覆されている着色樹脂粒状体が挙
げられる。
【0006】前記着色樹脂粒状体を構成する樹脂類とし
ては、ポリスチレン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグ
アナミン樹脂、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポリメチル
メタクリレート、アクリル−ウレタン共重合体、フェノ
ール樹脂、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、スチ
レン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が挙げら
れる。
【0007】前記樹脂を着色する顔料としては、アゾ
系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ
系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリ
レン系、ジオキサジン系及びキナクリドン系の有機顔
料、カーボンブラック、アニリンブラック、群青、黄
鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料が挙げられる。こ
れらの顔料は適宜必要に応じて1種類又は2種類以上を
混合して用いることができる。更には、特殊な顔料とし
て蛍光顔料、金属粉顔料、パール顔料、蓄光顔料、可逆
性熱変色顔料、導電性顔料等を用いることもできる。な
お、前記顔料類は、該モノマー等の溶液への分散性を向
上する目的で、従来より公知の方法により表面処理され
たものであってもよい。
【0008】前記着色樹脂粒状体中に含まれる脂肪酸金
属塩としては、ラウリン酸リチウム、ラウリン酸ナトリ
ウム、ラウリン酸マグネシウム、ラウリン酸アルミニウ
ム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸カルシウム、ラウ
リン酸亜鉛、ミリスチン酸リチウム、ミリスチン酸ナト
リウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸アル
ミニウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸カルシ
ウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸リチウム、パル
ミチン酸ナトリウム、パルミチン酸マグネシウム、パル
ミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カリウム、パルミ
チン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸リ
チウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベ
ヘニン酸リチウム、ベヘニン酸ナトリウム、ベヘニン酸
マグネシウム、ベヘニン酸アルミニウム、ベヘニン酸カ
リウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、エル
カ酸リチウム、エルカ酸ナトリウム、エルカ酸マグネシ
ウム、エルカ酸アルミニウム、エルカ酸カリウム、エル
カ酸カルシウム、エルカ酸亜鉛、オレイン酸リチウム、
オレイン酸ナトリウム、オレイン酸マグネシウム、オレ
イン酸アルミニウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸
カルシウム、オレイン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩を例示で
きる。前記脂肪酸金属塩は、着色樹脂粒状体中に0.1
重量%以上、好ましくは0.5重量%以上含まれる。
0.1重量%未満では、所望の筆記感を向上させる効果
を発現し難い。また、多量に添加することも可能である
が、筆記感を向上させる効果は約10重量%迄の添加で
所期の効果が十分に得られるのでそれ以上の添加量を必
要としない。
【0009】前記着色樹脂粒状体は、従来より公知の粉
砕法、重合法及びスプレードライ法等の製造方法を利用
して得ることができる。前記重合法として具体的には、
懸濁重合法、懸濁重縮合法、分散重合法、乳化重合法等
が挙げられ、マイクロカプセル化法を用いることもでき
る。本発明に用いられる大部分が2〜10μmの粒子径
を有する着色粒状体を得るためには粉砕法、懸濁重合
法、懸濁重縮合法、分散重合法が好適に用いられ、更に
好適には、懸濁重合法、粉砕法が用いられる。乳化重合
法は粒子径分布のほとんどが1μm以下の微細粒子とし
て得られるため着色樹脂粒状体の調製には適さない。
【0010】また、着色樹脂粒状体が熱可塑性着色樹脂
粒状体である場合、得られる筆跡をアイロン等の加熱器
具やコピー機等の熱ローラーで加熱すると消しゴムや指
の擦過では消去されない永久定着性を付与できる。前記
熱可塑性着色樹脂粒状体は、熱可塑性樹脂粒子中に顔料
が均質に分散された着色樹脂粒状体、熱可塑性樹脂粒子
の表面が顔料で被覆されている着色樹脂粒状体等が挙げ
られる。
【0011】前記熱可塑性着色樹脂粒状体に用いられる
樹脂類としては、スチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル共重合
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポ
リメチルメタクリレート、ポリオール樹脂、アクリル−
ウレタン共重合体、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポ
リアクリロニトリル、スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の熱可塑性樹
脂が挙げられる。前記熱可塑性着色樹脂粒状体に用いら
れる樹脂はこれらに限定されるものではなく、電子写真
用トナーの樹脂成分に使われるものであればすべて適用
が可能である。
【0012】次に熱可塑性着色樹脂粒状体の熱的性質に
ついて詳しく説明する。前記熱可塑性着色樹脂粒状体に
用いられる熱可塑性樹脂、或いは、熱可塑性着色樹脂粒
状体自体は、得られた筆跡を加熱によって消しゴムで消
去されない状態とするために、軟化点が60℃〜180
℃であり、且つ、メルトフローインデックス(MI)値
が0.1〜30.0であり、より好ましくは0.1〜2
0である。前記軟化点及びMI値と加熱による熱融着性
には密接な関係があり、軟化点が60℃未満では筆跡上
に別の紙を重ねた際、重ねた紙側に筆跡が転移したり、
筆跡により紙同士が接着する不具合(ブロッキング現
象)を起こしやすくなる。一方、軟化点が180℃を越
えると高温の加熱器具や熱ローラー等を用いる必要があ
り、紙の材質劣化を生じる恐れがあり好ましくない。更
に、前記MI値が0.1未満では加熱時の流動性が少な
いために、十分な定着性を得ることができず、MI値が
30を越えると、前記加熱器具に筆跡が転移して筆跡が
薄くなったり、加熱器具を汚染し易くなり、更には加熱
によって紙面に浸透し易くなるため、定着性の低下や筆
跡の鮮明性を損なう。前記軟化点はJIS規格K253
1環球法軟化点試験により測定され、MI値はJIS規
格K7210のA法に従って測定し、測定条件は125
℃、荷重10kgが適用される。
【0013】次に、着色樹脂粒状体を形成する顔料と熱
可塑性樹脂の重量比率について説明する。熱可塑性着色
樹脂粒状体を形成する着色剤と熱可塑性樹脂の重量比率
は、顔料1に対して熱可塑性を有する樹脂が2〜40で
あることが好ましい。2未満では良好な定着性を示さな
い。一方、40を越えると着色濃度が薄くなり良好な色
濃度を示す筆跡が得られ難い。
【0014】次に、前記着色樹脂粒状体と併用してイン
キ組成物中に添加される粘着性樹脂粒状体について説明
する。前記粘着性樹脂粒状体は、紙面に対し接着又は粘
着性を示さない前記着色樹脂粒状体を紙面に接着させ、
耐軽擦過性を付与すると共に消しゴムでの消去性を付与
する役割を有する。粘着性樹脂粒状体自体の粘着力とイ
ンキ組成中における配合量は消しゴム消去性と耐軽擦過
を満たす良好な範囲で決定される。粘着性樹脂粒状体に
ついても紙面への浸透を防止、低減させるためにその粒
子分布は2μm〜10μmの範囲に80重量%以上含ま
れることを必要とする。前記粘着性樹脂粒状体は、少な
くとも表層部が粘着性を有していれば特に製造方法に制
約を受けるものではなく、従来公知の樹脂粒子合成方法
を用いることができる。
【0015】粘着性樹脂粒状体の具体的な形態として
は、粘着性樹脂粒状体を形成する樹脂の全体が粘着性を
有する均質ポリマー組成物であるもの、粘着性樹脂粒状
体の全表面が粘着性を有するポリマー組成物で被覆され
たもの、粘着性樹脂粒状体が多層構造状のもので、少な
くとも表面の一部が粘着性を有するもの、粘着性樹脂粒
状体の少なくとも表面の一部が連続又は非連続状態の粘
着性を有するポリマー組成物で構成されたものが挙げら
れる。粘着性樹脂粒状体の調製に用いられるポリマー類
としては粘着性を有していれば特に限定されない。
【0016】前記の粘着性樹脂粒状体を得る方法として
は、懸濁重合法、懸濁重縮合法、懸濁付加反応法、シー
ド重合法、分散重合法、液中溶媒蒸発法等が適用でき
る。粒状体を形成する樹脂の全部が粘着性を有する均質
ポリマー組成のものを得るには、主として懸濁重合法、
分散重合法、シード重合法、液中溶媒蒸発法が適用で
き、一方、粒状体が多層構造状であるものを得るには、
懸濁重合法、懸濁重縮合法、懸濁付加反応法、シード重
合法、分散重合法、液中溶媒蒸発法を適宜組み合わせた
り、二次処理的な表面改質の手段を適用することができ
る。前記多層構造の粘着性樹脂粒状体としては、中心部
が硬質で表層部が粘着性を有するものが挙げられる。粘
着性付与のための二次処理とは、粘着性の有無に関わら
ず得られた一次粒子に対して、更に前記一次粒子を改質
して粘着性を付与する処理をいう。
【0017】なお、粘着性樹脂粒状体を調製する方法と
しては懸濁重合法、分散重合法、シード重合法から選ば
れる少なくとも1つの重合法より調製されることが好ま
しく、より好ましくはシード重合法、分散重合法が挙げ
られ、鋭敏(鋭角的)な粒子分布曲線を示す粒状体(粒
子分布の狭い粒状体)を得ることができるため、反応後
の分級処理を実質上省略することもできる。
【0018】前記粘着性樹脂粒状体が示す粘着性とは、
それ自体が消しゴムでの摩擦により除去可能であり、且
つ、軽擦過に対して必要最低限の粘着力を示す程度を意
味する。即ち、粘着力が強すぎれば消しゴムでの消去性
が低下したり、あるいは消去時に消しゴムでの強い摩擦
力を要する。逆に、粘着力が弱すぎれば軽擦過により粘
着性樹脂粒状体は容易に剥離するため、良好な消しゴム
消去性と耐軽擦過性を満たすように粘着力を調整するこ
とが必要である。粘着性樹脂粒状体に好適な粘着性を付
与する指標として、得られた粘着性樹脂粒状体のガラス
転移点が40℃未満であることが好ましく、より好まし
くは20℃未満である。ガラス転移点が40℃を越える
粘着性樹脂を用いると概して室温条件下において粘着性
の程度が弱く、耐軽擦過性を伴ない難くなる。
【0019】次に前記着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状
体を前述した粒子分布に調整する方法について説明す
る。着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体は湿式分級又は
乾式分級法によって所望の粒子分布をもつように粒度の
分布を調整することができる。湿式分級法としては、水
等の媒体中に前記粒状体を分散した後、遠心沈降法、又
は、自然沈降法により粒子を分級する方法が適用でき
る。又、粗大粒子の除去には、ろ紙、フィルター等によ
るろ過処理も効果的である。一方、乾式分級法は、乾燥
状態にした粒状体をバリアブルインパクター、サイクロ
ン、クラシクロン、ターボクラシファイアー、ミクロン
セパレーター等の機具を用いて分級する方法が適用でき
る。所望の粒度分布が得られるように分級を複数回繰り
返し行ってもよい。なお、乾式分級法は電子写真用のコ
ピー用トナーの分級方法にも用いられている。かかる分
級方法から単一或いは複数の方法を用いて粒子分布が2
μm〜10μmの範囲に80重量%以上が含まれる粒状
体が得られる。更に、狭い粒径範囲内に粒子の量を集中
させた、粒子径がより均一な粒状体を得るためには、上
記分級をくり返したり、不要な粒子範囲部分を拡大する
方法が挙げられる。しかし、粘着性樹脂粒状体は室温下
で粘着性を有するため、乾式分級は概して適用が困難で
ある。そのためできるかぎり粒子調製段階で2μm〜2
0μmの範囲に70重量%以上が含まれるように前記粒
状体を調製することが好ましい。仮に分級が必要な場合
は、湿式分級法が適用でき、ろ紙、フィルター等による
ろ過処理、及び遠心沈降法などが適している。
【0020】次にインキ組成中における、着色樹脂粒状
体と粘着性樹脂粒状体の配合重量及びこれらの重量比率
について説明する。インキ組成物中のそれぞれの粒状体
の配合量は、着色樹脂粒状体が5〜30重量%、粘着性
樹脂粒状体が0.5〜15重量%であり、且つ、着色樹
脂粒状体と粘着性樹脂粒状体の重量比率が着色樹脂粒状
体100に対して粘着性樹脂粒状体2〜200、好まし
くは5〜150である。着色樹脂粒状体が5重量%未満
では良好な色濃度が得られず、30重量%を越えるとイ
ンキ組成物中での固形分比率が高くなり、円滑なインキ
の吐出を妨げ易くなる。なお、熱可塑性着色樹脂粒状体
を用いる場合も着色樹脂粒状体と同様の重量%、及び重
量比率が好ましい。粘着性樹脂粒状体が0.5重量%未
満では良好な耐軽擦過性が得られず、15重量%を越え
ると良好な消しゴム消去性が得られ難くなることがあ
る。又、着色樹脂粒状体との配合比率が2未満では、良
好な耐軽擦過性が得られず、200を越えると良好な消
しゴム消去性が得られ難くなることがある。前記ボール
ペン用消しゴム消去性水性インキ組成物を用いて筆記さ
れた紙面上の筆跡に関する形態的な特徴を説明すると、
前記着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体を含むインキ組
成物によって得られる紙面上に形成された乾燥後の筆跡
はインキ組成中に含まれていた粒状体が粒子相互間及び
紙面と粒子の間で点接着状態で接着している(図1)。
かかる作用により粘着性樹脂粒状体を核とする二次元的
な網目構造が紙面に連続状又は不連続状に形成される。
この形態的な特徴が良好な消しゴム消去性と耐軽擦過性
を同時に満足させている。
【0021】また、熱可塑性着色樹脂粒状体と粘着性樹
脂粒状体を含むインキ組成物の筆跡は、図1と同様に粘
着性樹脂粒状体が熱可塑性着色樹脂粒状体に対して粘着
力により点接着すると同時に紙面に対しても点接着す
る。かかる作用により粘着性樹脂粒状体を核とする二次
元的な網目構造が紙面に連続状又は不連続状に形成され
る。更に加熱処理後の筆跡は、熱可塑性着色樹脂粒状体
の加熱前にみられた独立的粒子の形状から溶融変形する
ことによって筆跡中の粒状体全体を団塊化すると共に、
紙内部への溶融による浸透効果によって消しゴムで擦過
しても消去できない強固な定着性を示す。
【0022】インキ組成物の調製方法としては、水及び
水溶性極性溶剤を含むビヒクル中に前述の各粒状体を均
質に混合、分散することによって調製することができ
る。前記水溶性極性溶剤は、筆記先端でのインキの乾燥
抑制、筆跡の耐水性の付与等の目的で用いられる。水溶
性極性溶剤としては水に相溶性のある従来汎用の溶剤が
全て有効であり、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ジプロピレングリコール、チオジエチレングリコール、
ソルビトール、グリセリン、ポリエチレングリコール等
の多価アルコール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エタノールアミン、2−ピロリドン、N−メチル−2−
ピロリドン、ジメチルホルムアミド等を一種又は二種以
上併用して用いることができ、添加量はインキ組成物中
2〜35重量%が好ましい。
【0023】また、所望に応じて防腐剤、消泡剤、酸化
防止剤、安定剤、PH調整剤、界面活性剤、潤滑剤等の
慣用の添加剤を添加することもできる。前記添加剤は、
PH調整剤として、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウ
ム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等
の有機塩基性化合物が適用できる。 防錆剤としてベン
ゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシ
ルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニ
ウムナイトライト、サポニン等が使用できる。防腐剤、
防黴剤としては、石炭酸、1,2−ベンズチアゾリン3
−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ
酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息
香酸プロピル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−
(メチルスルフォニル)ピリジン等が使用できる。湿潤
剤としては、尿素、ノニオン系界面活性剤、ソルビッ
ト、マンニット、ショ糖、ぶどう糖、還元デンプン加水
分解物、ピロリン酸ナトリウム等が使用できる。潤滑剤
としては、金属石鹸、ポリアルキレングリコール脂肪酸
エステル、エチレンオキサイド付加型カチオン活性剤、
リン酸エステル系活性剤、チオカルバミン酸塩、ジメチ
ルジチオカルバミン酸塩等が挙げられる。なお、好適に
用いられる潤滑剤としては、下記一般式(1)又は特公
平1−13508号公報に記載の燐酸エステル系界面活
性剤が挙げられる。
【化1】 (式中、R1 は8〜18のアルキル基、アルケニル基、
或いは、フェニル基、アルキルフェニル基を示し、R2
はOH、OM、R−O−(CH2 CH2 O)nを示し、
Mは、水素、アルカリ金属、アミン、アルカノールアミ
ンを示し、nは、1〜30を示す。)その他、インキの
浸透性向上剤としてのフッ素系界面活性剤やシリコン
系、ノニオン、アニオン、カチオン系の界面活性剤、ジ
メチルポリシロキサン等の消泡剤、分散剤等を使用して
もよい。前記添加剤はいわゆる慣用的添加剤と呼ばれる
もので、公知の化合物から適宜必要に応じて使用するこ
とができる。更には、水性ビヒクル媒体にはインキの流
動性の向上や分散安定化、粘着性の微調整の目的で従来
公知の水溶性樹脂や、水性樹脂エマルジョンを添加する
こともできる。
【0024】次に、ボールペン用消しゴム消去性水性イ
ンキ組成物を内蔵するボールペンについて説明する。本
発明のインキ組成物をボールペンに適用する場合、比較
的大きな粒状体を用いるために、インキ組成物中で粒状
体が沈降しやすい性質がある。かかる理由からインキ組
成物中に剪断減粘性付与剤を添加して、得られたインキ
組成物の25℃におけるEMD型粘度計を用いた100
rpmの粘度を25〜160mPa・s、且つ、剪断減
粘指数を0.1〜0.7に調整することにより粒状体の
沈降、分離もなく経時的に安定なボールペンを得ること
ができる。前記100rpmにおけるインキ粘度が16
0mPa・sを越えるとインキ吐出性が低下して、筆記
不能になったり、かすれを生じる。また、25mPa・
s未満では粒状体の分散安定性が充分に保てない。即
ち、剪断減粘指数が前記範囲外では剪断減粘性による効
果が適正でなく、粘着性着色樹脂粒状体の分離防止、イ
ンキ吐出性及び筆跡性能に支障を来す。なお、前記にお
けるインキの剪断減粘指数は、剪断応力値(T)及び剪
断速度値(j)の如き粘度計による流動学測定から得ら
れる実験式(T=Kjn :K及びnは計算された定数で
ある)にあてはめることによって計算されるn値であ
る。
【0025】前記剪断減粘性付与剤としては、従来公知
の化合物を用いることが可能であり、キサンタンガム、
ウエランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの
有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均
分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカス
トビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロ
ース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸の
アルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万
の重合体、グリコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻
より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ベンジリデ
ンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれ
らの誘導体、架橋性アクリル酸重合体等を例示でき、単
独或いは混合して使用することができる。更に、剪断減
粘性付与剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油類、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリン
アルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、
脂肪酸アミド類等から選ばれるHLB値が8〜12の範
囲のノニオン系界面活性剤、ジアルキル又はジアルケニ
ルスルホコハク酸の中和物、N−アルキル−2−ピロリ
ドンとアニオン系活性剤の混合物、ポリビニルアルコー
ルとアクリル系樹脂の混合物等を例示でき、単独或いは
混合して使用することができる。前記剪断減粘性付与剤
はインキ組成物中0.1〜20重量%の範囲で用いるこ
とが好ましい。
【0026】次に、ボールペン用消しゴム消去性水性イ
ンキ組成物に適用される粒状体の粒子径について説明す
ると、インキ組成物中に含まれる全粒状体の粒子分布が
2μm〜10μmの範囲に80重量%以上含まれること
が好ましく、より好ましくは、2μm〜10μmの範囲
に90重量%以上含まれることである。ボールペン用の
インキ組成物中の粒子分布はボールペンチップ部におけ
るボール収容部近傍の狭い間隙を粒状体が円滑に通過す
るために、粒子サイズについて他の筆記具に比べてより
大きな制約を必要とする。ボールペンチップの構造にも
よるが、2μm〜10μmの範囲に80重量%以上含ま
れるような粒状体を適用するのが好ましい。更に好まし
くは、2μm〜10μmの範囲に90重量%以上含まれ
る粒子分布の粒状体が適用される。10μm以上の粒子
の割合が多くなると、前記ボール収容部近傍で粗大な粒
子が通過することなく累積し、筆記不良になる場合があ
るためである。次に、ボールペン筆記用消しゴム消去性
水性インキ組成物を調製する際の粘着性着色樹脂粒状
体、或いは、粘着性樹脂粒状体の安定化剤について説明
する。前記粒状体は、筆記時のボールの回転に伴い、ボ
ール収容部近傍における極圧作用により粘着性粒状体間
で凝集、又は団塊化する傾向がある。このためインキ組
成物中に粘着性粒状体の安定化剤を配合することが好ま
しい。前記安定化剤としては、アニオン性界面活性剤や
両性界面活性剤が挙げられ、好適には両性界面活性剤、
或いは、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤の併用
であり、粘着粒状体表面に配向してボール収容部近傍で
粘着性粒状体同士が凝集や団塊化することを防止する著
しい効果を有する。
【0027】前記アニオン性界面活性剤としては、アル
キル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、スルホコハク酸塩、スルホン酸塩、タウリン誘導
体、サルコシン誘導体、アマイドエーテルサルフェ−
ト、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル燐酸塩、脂肪酸塩、アルキルエーテル脂肪酸塩等が
挙げられ、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリ
エタノールアミン塩、ミリスチル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールア
ミン塩、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ラウリ
ルスルホ酢酸ナトリウム、N−ラウロイルメチルタウリ
ンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリントリエ
タノールアミン塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、
オレイルサルコシンカリウム、ミリストイルサルコシン
ナトリウム、ポリオキシヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド硫酸ナトリウム、ラウリル燐酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル燐酸トリエタノール
アミン塩、ジポリオキシエチレンラウリルエーテル燐酸
トリエタノールアミン塩、トリポリオキシエチレンラウ
リルエーテル燐酸トリエタノールアミン塩、ヤシ油脂肪
酸トリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル酢酸ナトリウム等を例示できる。
【0028】前記両性界面活性剤としては、アルキルベ
タイン型、アルキルアミノベタイン型、イミダゾリン
型、グリシン型、エーテルアミンオキシド型の界面活性
剤が挙げられ、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル
−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイ
ン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、ラウリル
ジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンヤシ油ア
ルキルジメチルアミンオキシド等を例示できる。
【0029】ボールペン自体の構造、形状は特に限定さ
れるものではなく、従来より汎用のものが適用でき、例
えば、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を
有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチッ
プに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用
の液栓が密接しているボールペンが例示できる。
【0030】前記インキ組成物を充填するボールペンに
ついて更に詳しく説明すると、筆記先端部(チップ)の
構造は、従来より汎用の機構が有効であり、金属製のパ
イプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール
抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属材
料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持
部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属製のパ
イプや金属材料の切削加工により形成したチップに抱持
するボールをバネ体により前方に付勢させたもの等を適
用できる。又、前記ボールは、超硬合金、ステンレス
鋼、ルビー、セラミック等の0.3〜1.2mm径程度
のものが適用できる。
【0031】前記インキ組成物を収容するインキ収容管
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる成形体
が、インキの低蒸発性、生産性の面で好適に用いられ
る。又、前記インキ収容管は、2.5〜10mmの内径
を有するものが好適に用いられる。更に、前記インキ収
容管として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用
いることにより、インキ色やインキ残量等を確認でき
る。前記インキ収容管にはチップを直接連結する他、接
続部材を介して前記インキ収容管とチップを連結しても
よい。尚、前記インキ収容管は、ボールペン用レフィル
の形態として、前記レフィルを軸筒内に収容するもので
もよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ
収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよ
い。前記軸筒内に収容するレフィルの内径は、2.5〜
5mmのものが好適に用いられ、インキを直接収容する
軸筒の内径は、4〜10mmのものが好適に用いられ
る。
【0032】前記インキ収容管に収容したインキ組成物
の後端にはインキ逆流防止体を充填することが好まし
い。前記インキ逆流防止体としては、液状または固体の
いずれを用いることもでき、前記液状のインキ逆流防止
体としては、ポリブテン、α−オレフィンオリゴマー、
シリコーン油、精製鉱油等の不揮発性媒体が挙げられ、
所望により前記媒体中にシリカ、珪酸アルミニウム、膨
潤性雲母、脂肪酸アマイド等を添加することもできる。
また、固体のインキ逆流防止体としては樹脂成形物が挙
げられる。更に、前記液状及び固体のインキ逆流防止体
を併用することもできる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の筆記用消しゴム消去性水
性インキ組成物は、水と水溶性極性溶剤からなる媒体中
に、脂肪酸金属塩を含む着色樹脂粒状体と、粘着性樹脂
粒状体とを添加し、添加剤が配合される場合には適宜添
加剤を投入して攪拌して分散することにより調製され、
ボールペン形態の筆記具に充填して使用される。
【0034】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実
施例によって何ら限定されるものではない。又、実施例
における粒子径分布の測定にはレーザー回折式粒度分布
測定機〔(株)島津製作所製;SALD 1100〕を
用い、ガラス転移温度の測定には示差走査熱量計〔理学
電気(株)製:DSC 8230L〕を用いて測定し
た。尚、実施例中の配合数字は重量部を示す。本発明の
着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体を含むインキ組成物
の実施例、比較例について以下に示す。
【0035】実施例1 着色樹脂粒状体の調製 スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸共重合体(モ
ノマー比70:20:10)77部、ポリスチレン9
部、カーボンブラック〔商品名;MA−100、三菱化
成(株)製〕10部、ステアリン酸亜鉛4部を混合し、
熱ロールミルで溶融混練して冷却した後、ハンマーミル
で粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕し、風力分級機
で分級を行って熱可塑性黒色樹脂粒状体Aを得た。前記
熱可塑性黒色樹脂粒状体Aの平均粒子径は6.3μmで
あり2μm〜10μmの範囲に全粒状体の92重量%が
含まれるものであった。なお、前記熱可塑性黒色樹脂粒
状体Aの軟化点は130℃であり、MI値は3.0であ
った。
【0036】粘着性樹脂粒状体の調製 撹拌機付きセパラブルフラスコ(2リットル)に水60
0部を入れ、更にラウリル硫酸ナトリウム0.2部、メ
チルセルロース(商品名メトローズ90SH−100、
信越化学(株)製)20部を溶解して分散媒とした。前
記分散媒にブチルアクリレート78部、エチルメタクリ
レート52部、t−ブチルパーオキピバレート1部から
なる油相溶液を加え、500rpmで平均粒子径が約4
μmとなるよう撹拌を続けた。ついで、窒素雰囲気下で
懸濁液を70℃に昇温して撹拌を6時間続けて懸濁重合
を行なった。その後室温まで冷却し、水1000部を加
えて希釈した後、遠心分離法によって固液分離し、水で
固形分を40%に調整して粘着性樹脂粒状体分散体Aを
得た。前記粘着性樹脂粒状体分散液A中の粒状体の平均
粒子径は4.8μmであり、粒子は2μm〜10μmの
範囲に全粒状体の90重量%が含まれるものであった。
【0037】 インキ組成物の調製 熱可塑性黒色樹脂粒状体A 15.0 粘着性樹脂粒状体分散液A 15.0 エチレングリコール 9.0 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 1.0 シリコーン変性消泡剤 0.1 防腐剤(商品名:プロキセルXL−2、ゼネカ製) 0.1 架橋アクリル型増粘剤 1.5 〔商品名:プライマルASE−60、ローム&ハース社製〕 リン酸エステル系界面活性剤 0.5 〔商品名:プライサーフAL、第一工業製薬(株)製〕 トリエタノールアミン 1.0 水 51.8 合計 100.0
【0038】前記配合物のうち、予め水とエチレングリ
コールを混合した混合液中に架橋アクリル型増粘剤を加
えた後、ディスパーにて撹拌しながら熱可塑性黒色樹脂
粒状体A、粘着性樹脂粒状体分散液Aを添加し、更に消
泡剤、防腐剤、潤滑剤、トリエタノールアミンを加えて
撹拌を続けてインキ組成物を得た。得られたインキ組成
物は粘度(25℃、EMD型粘度計による100rpm
での粘度)が67mPa・sであり、剪断減粘指数
(n)は0.390であった。
【0039】実施例2 着色樹脂粒状体の調製 セパラブルフラスコ(2リットル)に水600部を入
れ、更にラウリル硫酸ナトリウム0.2部、メチルセル
ロース〔商品名:メトローズ90SH−100(信越化
学(株)製〕20部を加えて分散媒とした。前記分散媒
に赤色有機顔料(商品名:CINQUASIA Sca
rlet Rt−787−D、チバガイギー社製)30
部、ステアリン酸カルシウム1.5部、スチレン105
部、ブチルアクリレート13.4部、1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート0.1部、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル2部、トルエン30部からなる着色
組成物を加え、高速撹拌により約5μmの液滴とした
後、撹拌継続下で懸濁液を70℃に昇温して6時間懸濁
重合を行った。100℃まで昇温してトルエン及び残存
モノマーを共沸留去した後、室温まで冷却し、水100
0部を加えて希釈し、遠心分離法によって固液分離した
後、水で固形分を50%に調整して赤色樹脂粒状体分散
液を得た。前記赤色樹脂粒状体分散液中の粒状体の平均
粒子径は5.8μmであり、粒子は2μm〜10μmの
範囲に全粒状体の91重量%が含まれるものであった。
なお、前記赤色樹脂粒状体の軟化点は146℃であり、
MI値は2.0であった。
【0040】粘着性樹脂粒状体の調製 実施例1の粘着性樹脂粒状体分散液の油相を2−エチル
ヘキシルアクリレート110部、ブチルメタクリレート
20部、ジビニルベンゼン1部、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル2部とする以外は、実施例1と同様の
手順で反応を行った。得られた粘着性樹脂粒状体の固形
分を水で40%に調整して粘着性樹脂粒状体分散液Bを
得た。前記粘着性樹脂粒状体分散液B中の粒状体の平均
粒子径は4.2μmであり、粒子は2μm〜10μmの
範囲に全粒状体の98重量%が含まれるものであった。
【0041】 インキ組成物の調製 赤色樹脂粒状体分散液 20.0 粘着性樹脂粒状体分散液B 15.0 エチレングリコール 10.0 尿素 5.0 シリコーン変性消泡剤 0.1 防腐剤(商品名:プロキセルXL−2、ゼネカ製) 1.0 サクシノグリカン 0.2 (有機酸修飾ヘテロ多糖体、平均分子量約100万乃至800万) リン酸エステル系界面活性剤 0.5 〔商品名:プライサーフM208B、第一工業製薬(株)製〕 水 36.2 合計 100.0
【0042】前記配合物を混合しディスパーにて均質に
なるまで撹拌してインキ組成物を得た。得られたインキ
組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計による100r
pmでの粘度)が58mPa・sであり、剪断減粘指数
(n)は0.262であった
【0043】実施例3 着色樹脂粒状体の調製 ビーカー(2リットル)に水480部を入れ、更にポリ
ビニルアルコール〔商品名:ゴーセノールGL−03、
日本合成(株)製〕20部を溶解して分散媒とした。前
記分散媒にフタロシアニン系青色有機顔料(商品名ファ
ーストゲンブルー5007、大日本インキ(株)製)1
5部、エポキシ樹脂(ビスフェノールA/ジグリシジル
エーテル系、エポキシ当量184〜194)85部、ス
テアリン酸マグネシウム9部、酢酸エチル60部からな
る着色組成物を加えて高速撹拌により約5μmの液滴と
した後、撹拌継続下で60℃まで昇温し、エポキシ樹脂
硬化剤(脂肪族ポリアミン)21部を水200部中に溶
解した溶液を約1時間かけて滴下した。ついで液温を8
0℃まで昇温度させて5時間撹拌を続けることにより酢
酸エチルを揮散させた。室温まで冷却し、水1000部
を加えて洗浄して遠心分離によって固液分離した後、水
で固形分を調整して固形分50%の青色樹脂粒状体分散
液Aを得た。前記青色樹脂粒状体分散液A中の粒状体の
平均粒子径は6.7μmであり、粒子は2μm〜10μ
mの範囲に全粒状体の91重量%が含まれるものであっ
た。
【0044】 インキ組成物の調製 青色樹脂粒状体分散液A 30.0 粘着性樹脂粒状体分散液B 20.0 グリセリン 10.0 シリコーン変性消泡剤 0.1 防腐剤(商品名:プロキセルXL−2、ゼネカ製) 1.0 キサンタンガム 0.3 リン酸エステル系界面活性剤 0.5 〔商品名:プライサーフA212C、第一工業製薬(株)製〕 トリエタノールアミン 0.5 水 36.1 合計 100.0
【0045】前記配合物を混合しディスパーにて均質に
なるまで撹拌してインキ組成物を得た。得られたインキ
組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計による100r
pmでの粘度)が61mPa・sであり、剪断減粘指数
(n)は0.278であった。
【0046】比較例1 着色樹脂粒状体の調製 スチレン−アクリル酸ブチル−マレイン酸共重合体(モ
ノマー比70:20:10)80部、ポリスチレン10
部、カーボンブラック〔商品名;MA−100、三菱化
成(株)製〕10部を混合し、熱ロールミルで溶融混練
して冷却した後、ハンマーミルで粗粉砕し、更にジェッ
トミルで微粉砕し、風力分級機で分級を行って熱可塑性
黒色樹脂粒状体Bを得た。前記黒色樹脂粒状体Bの平均
粒子径は6.2μmであり2μm〜10μmの範囲に全
粒状体の93重量%が含まれるものであった。なお、前
記熱可塑性黒色樹脂粒状体Bの軟化点は130℃であ
り、MI値は3.0であった。
【0047】インキ組成物の調製 実施例1の熱可塑性黒色樹脂粒状体Aを熱可塑性黒色樹
脂粒状体Bに替える以外は実施例1と同様にしてインキ
組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度(25℃、
EMD型粘度計による100rpmでの粘度)が68m
Pa・sであり、剪断減粘指数(n)は0.392であ
った。
【0048】比較例2 実施例1のプライサーフAL0.5部を水0.5部に置
き替える以外は、実施例1と同様にしてインキ組成物を
得た。得られたインキ組成物は粘度(25℃、EMD型
粘度計による100rpmでの粘度)が66mPa・s
であり、剪断減粘指数(n)は0.389であった。
【0049】比較例3 実施例1の熱可塑性黒色樹脂粒状体Aを熱可塑性黒色樹
脂粒状体Bに替えると共に、プライサーフAL0.5部
を水0.5部に替える以外は、実施例1と同様にしてイ
ンキ組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度(25
℃、EMD型粘度計による100rpmでの粘度)が6
9mPa・sであり、剪断減粘指数(n)は0.394
であった。
【0050】比較例4 着色樹脂粒状体の調製 実施例2の赤色樹脂粒状体分散液Aから、ステアリン酸
カルシウムを除く以外は、実施例2と同様の方法によ
り、固形分50%の赤色樹脂粒状体分散液Bを得た。前
記赤色樹脂粒状体分散液B中の粒状体の平均粒子径は
5.6μmであり、粒子は2μm〜10μmの範囲に全
粒状体の93重量%が含まれるものであった。なお、前
記赤色樹脂粒状体の軟化点は146℃であり、MI値は
2.0であった。
【0051】インキ組成物の調製 実施例2の赤色樹脂粒状体分散液A20部を赤色樹脂粒
状体分散液B20部に替える以外は、実施例2と同様に
してインキ組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度
(25℃、EMD型粘度計による100rpmでの粘
度)が56mPa・sであり、剪断減粘指数(n)は
0.271であった
【0052】比較例5 実施例2のリン酸エステル系界面活性剤0.5部を水
0.5部に替える以外は、実施例1と同様にしてインキ
組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度(25℃、
EMD型粘度計による100rpmでの粘度)が54m
Pa・sであり、剪断減粘指数(n)は0.266であ
った。
【0053】比較例6 着色樹脂粒状体の調製 実施例3の青色樹脂粒状体分散液Aから、ステアリン酸
マグネシウムを除く以外は、実施例3と同様の方法によ
り、固形分50%の青色樹脂粒状体分散液Bを得た。前
記青色樹脂粒状体分散液B中の粒状体の平均粒子径は
6.7μmであり、粒子は2μm〜10μmの範囲に全
粒状体の91重量%が含まれるものであった。
【0054】インキ組成物の調製 実施例3の青色樹脂粒状体分散液A30部を青色樹脂粒
状体分散液B30部に替える以外は、実施例3と同様に
してインキ組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度
(25℃、EMD型粘度計による100rpmでの粘
度)が61mPa・sであり、剪断減粘指数(n)は
0.278であった。
【0055】比較例7 実施例3のリン酸エステル系界面活性剤0.5部を水
0.5部に替える以外は、実施例1と同様にしてインキ
組成物を得た。得られたインキ組成物は粘度(25℃、
EMD型粘度計による100rpmでの粘度)が60m
Pa・sであり、剪断減粘指数(n)は0.270であ
った。
【0056】試料ボールペンの作成 実施例1乃至3及び比較例1乃至7のインキ組成物を、
各々直径0.7mmの超硬合金ボールを抱持するステンレ
ススチール製チップがポリプロピレン製軸筒一端に嵌着
されたボールペンに充填し、更に、前記インキ後端面に
密接させてインキ逆流防止体(シリコーングリース系)
を充填して遠心処理を施した後、尾栓を嵌着するタイプ
のボールペンに充填して試料ボールペンとした。
【0057】消去性試験及び耐軽擦過性試験 前記各試料ペンで、レポート用紙(コクヨ製、品番レ−
116AN)の紙面に直径約2cmの円を連続して描
き、その筆記感を判定した。筆記感の結果を以下の表に
示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表中の筆記感の判定記号は以下のとおり。 ◎:滑らかに筆記できる。 ○:若干滑らかさに欠けるものの、実用上問題のないレ
ベルである。 △:やや滑らかさに欠け、筆記時に抵抗を感じる。 ×:滑らかさに欠け、筆記し難い。
【0061】なお、得られた筆跡を消しゴム〔シードゴ
ム工業(株)製、商品名:STARRadar〕を用い
て、筆記から5秒後及び1日後に擦過すると全て容易に
筆跡は消去できるものであった。更に、耐軽擦過性につ
いては、筆記して1時間後の筆跡上に、ろ紙(ADVA
NTEC製、No.2ろ紙)を平滑面が筆跡側になるよ
うに載置し、その上方から45.5g/平方センチメー
トルの荷重をかけて筆跡上を10回スライドさせて、耐
軽擦過性を調べると、殆ど筆跡が剥離しないものであっ
た。
【0062】
【発明の効果】本発明は、顔料及び脂肪酸金属塩を含む
着色樹脂粒状体を用いるため、従来のインキ組成物より
も滑らかな筆記感が得られると共に、紙に筆記して得ら
れる筆跡が消しゴムで容易に消去でき、且つ、前記筆跡
は通常の指や紙同士の擦過程度では消去されない筆跡保
持性を満足させるボールペン用消しゴム消去性水性イン
キ組成物及びそれを内蔵したボールペンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールペン用消しゴム消去性水性イン
キ組成物を用いて紙面上に筆記した筆跡の拡大縦断面図
である。
【符号の説明】
1 着色樹脂粒状体 2 粘着性樹脂粒状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA03 NA05 NA19 4J039 AD01 AD03 AD05 AD09 AD10 AD11 AD15 AE02 AE03 AE04 AE05 AE06 AE08 BA04 BA06 BA12 BA23 BA29 BA30 BA31 BA35 BC07 BC09 BC13 BC19 BC35 BC36 BC39 BC50 BC54 BC60 BE01 BE12 BE33 CA06 EA27 EA28 GA27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料及び脂肪酸金属塩を含む着色樹脂粒
    状体と、粘着性樹脂粒状体と、水と、水溶性極性溶剤
    と、潤滑剤とから少なくともなり、前記着色樹脂粒状体
    と粘着性樹脂粒状体の粒子分布がいずれも2μm〜10
    μmの範囲に80重量%以上含まれるボールペン用消し
    ゴム消去性水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記脂肪酸金属塩が、着色樹脂粒状体中
    に0.1重量%以上含まれる請求項1記載のボールペン
    用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  3. 【請求項3】 着色樹脂粒状体を5〜30重量%、粘着
    性樹脂粒状体を0.5〜15重量%含んでなり、且つ、
    着色樹脂粒状体と粘着性樹脂粒状体の重量比率が10
    0:2〜200である請求項1記載のボールペン用消し
    ゴム消去性水性インキ組成物。
  4. 【請求項4】 前記粘着性樹脂粒状体は、紙面上に形成
    された乾燥後の筆跡中で粒子相互間及び粒子と紙面との
    間で点接着状態で存在してなる請求項1乃至3記載のい
    ずれかのボールペン用消しゴム消去性水性インキ組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記着色樹脂粒状体が熱可塑性着色樹脂
    粒状体である請求項1乃至4記載のいずれかのボールペ
    ン用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性着色樹脂粒状体は、軟化点
    が60〜180℃であり、メルトフローインデックス
    (MI)値が0.1〜30である請求項5記載のボール
    ペン用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  7. 【請求項7】 前記粘着性樹脂粒状体は、紙面上に形成
    された乾燥後の筆跡中で粒子相互間及び粒子と紙面との
    間で点接着状態で存在してなり、加熱により熱可塑性着
    色樹脂粒状体が溶融して筆跡が紙面に定着する請求項5
    又は6記載のボールペン用消しゴム消去性水性インキ組
    成物。
  8. 【請求項8】 インキ組成物中に剪断減粘性付与剤を含
    んでなり、100rpmでの粘度が25〜160mPa
    ・s(EMD型粘度計25℃の値)であり、且つ、剪断
    減粘指数が0.1〜0.7を示す請求項1乃至7記載の
    いずれかのボールペン用消しゴム消去性水性インキ組成
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8記載のボールペン用消し
    ゴム消去性水性インキ組成物を内蔵してなるボールペ
    ン。
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