JP2002371159A - 難燃性重合体組成物および電線被覆材 - Google Patents

難燃性重合体組成物および電線被覆材

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JP2002371159A
JP2002371159A JP2001178998A JP2001178998A JP2002371159A JP 2002371159 A JP2002371159 A JP 2002371159A JP 2001178998 A JP2001178998 A JP 2001178998A JP 2001178998 A JP2001178998 A JP 2001178998A JP 2002371159 A JP2002371159 A JP 2002371159A
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polymer
ethylene
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Akimori Tsuji
昭衛 辻
Minoru Tanaka
実 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性に優れるとともに、成形加工性、引張
強さ、引張伸び、可撓性(耐折り曲げ白化性)、耐屈曲
性等の諸物性のバランスに優れ、機器内配線や自動車用
ハーネス等の電線被覆材、絶縁テープ等の工業用材料等
の用途に特に有用な難燃性のポリオレフィン系重合体組
成物とその組成物を用いた電線被覆材を提供すること。 【解決手段】 (A)オレフィン系重合体1〜99重量
%、(B)官能基を有する、エチレンと炭素数が3〜1
0のα−オレフィンとのランダム共重合体1〜99重量
%、ならびに、(C)(c−1)エチレンと炭素数が3
〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体及び/ま
たは(c−2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の
二重結合の80%以上が飽和された水添共役ジエン系重
合体0〜98重量%からなる混合物((A)+(B)+
(C)=100%)に、(D)無機系難燃剤を含有させ
る難燃性重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性重合体組成
物に関する。さらに詳しくは、難燃性に優れるととも
に、燃焼した場合であってもハロゲンガス等の有毒ガス
の発生がなく、また、リンや鉛等の環境汚染物質を含有
することがなく、さらに、成形加工性、引張強さ、引張
伸び、可撓性(耐折り曲げ白化性)、耐屈曲性及び柔軟
性等の諸物性のバランスに優れ、機器内配線や自動車用
ハーネス等の電線被覆材、絶縁テープ等の工業用材料等
の用途に特に有用な難燃性のオレフィン系重合体組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系重合体(樹脂)は、物理的
性質及び化学的性質に優れるところから、押出成形、射
出成形等の種々の方法で、フィルム、シート、パイプ、
容器、電線、ケーブル等に成形され、家庭用品及び工業
用材料として汎用されている。このようなオレフィン系
樹脂は、易燃性であるため、これを難燃化するための方
法が従来から種々開示されている。例えば、
【0003】その最も一般的な方法として、オレフィン
系樹脂にハロゲン系の有機難燃剤を用いる方法が知られ
ている。しかし、これらの難燃剤は少量の配合で難燃効
果を発揮するものの、燃焼時に腐食性で有毒なガスを発
生するという問題がある。
【0004】また、近年、ハロゲン系有機難燃剤を用い
ない難燃性プロピレン樹脂組成物が開示されている(例
えば、特開平2−263851号公報)。しかし、この
組成物は、難燃剤として、リン系の難燃剤を用いてお
り、その吸湿性に基づくブリードを防止する必要があ
り、ブリードの防止については、オレフィン系合成ゴム
及びシランカップリング剤の配合によって一定の改良が
認められるものの、可撓性や柔軟性等の物性及び無公害
かつ環境調和の観点からは必ずしも十分に満足し得るも
のではなかった。
【0005】また、プロピレンホモ重合体、エチレン−
プロピレン共重合ゴム、テトラブロモビスフェノールS
のビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテル及び三酸
化アンチモンを有する難燃性ポリプロピレン組成物が開
示されている(特開昭61−183337号公報)。し
かし、この組成物は、難燃剤としてテトラブロモビスフ
ェノールSのビス(2,3−ジブロモプロピル)エーテ
ルを用いているが、この化合物はいわゆる環境ホルモン
の疑いがあり、環境調和の観点から必ずしも十分に満足
し得るものではなかった。また、この組成物は、エチレ
ン−プロピレン共重合ゴムを用いていることから衝撃強
度においては一定の改良が認められるものの、例えば、
電線被覆材として用いられる場合、配線、組み立て時に
要求される柔軟性については必ずしも十分に満足し得る
ものではなかった。
【0006】さらに、最近、無公害かつ環境調和型の難
燃剤として、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
等の無機系金属化合物の水和物を用いる方法が開示され
ている(例えば、特開平10−279736号公報)。
しかし、このような無機系金属化合物の水和物を用いた
難燃性組成物においては、難燃性を高めるためには無機
系金属化合物の水和物の充填量を高める必要があり、充
填量を高めると機械的特性、特に引張強度が低下し、ま
た成形加工性が低下するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑みなされたもので、難燃性に優れるとともに、成形加
工性、引張強さ、引張伸び、可撓性(耐折り曲げ白化
性)、耐屈曲性等の諸物性のバランスに優れ、機器内配
線や自動車用ハーネス等の電線被覆材、絶縁テープ等の
工業用材料等の用途に特に有用な難燃性のオレフィン系
重合体組成物および該組成物を用いた電線被覆材を提供
することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため鋭意研究した結果、(A)オレフィン系重合
体1〜99重量%、(B)官能基を有する、エチレンと
炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム共重合
体1〜99重量%、ならびに、(C)(c−1)エチレ
ンと炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム共
重合体及び/または(c−2)共役ジエン系重合体の共
役ジエン部分の二重結合の80%以上が飽和された水添
共役ジエン系重合体0〜98重量%からなる混合物
((A)+(B)+(C)=100%)100重量部に
対し、(D)無機系難燃剤を5重量部以上含有させるこ
とにより、上記諸特性を全て満足する難燃性重合体組成
物が得られることを知見し本発明を完成させた。 すな
わち、本発明によって、下記の難燃性重合体組成物が提
供される。
【0009】[1](A)オレフィン系重合体1〜99
重量%、(B)官能基を有する、エチレンと炭素数が3
〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体1〜99
重量%、(C)(c−1)エチレンと炭素数が3〜10
のα−オレフィンとのランダム共重合体及び/または
(c−2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の二重
結合の80%以上が飽和された水添共役ジエン系重合体
0〜98重量%からなる混合物100重量部に対し、
(D)無機系難燃剤を5重量部以上含有することを特徴
とする難燃性重合体組成物。 [2]前記(B)成分を構成する官能基を有する、エチ
レンと炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム
共重合体が、エチレン35〜94.99モル%、炭素数
が3〜10のα−オレフィン5〜50モル%、官能基を
有する化合物0.01〜5モル%、及び非共役ジエンを
0〜10モル%含有するものである前記[1]に記載の
難燃性重合体組成物。 [3]前記官能基を有する化合物が、下記化合物1であ
る前記[1]又は[2]に記載の難燃性重合体組成物。
【0010】
【化2】
【0011】[式(1)中、Rは、水素原子又は炭素
数1〜10の炭化水素基を示し、Y、Y、Yは、
それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10の炭化水
素基、−OR、−COOH、−NHR、又は−CO
NHRの官能基を示し、Y、Y、Yのうち少な
くとも一つは官能基であり、また、Y、Y、Y
うち2つ以上が官能基である場合は、それらは互いに連
結して形成された酸無水物(−O−(CO)−O−)又
はイミド基(−CO−NH−CO−)であってもよい。
は、水素、又は炭素数1〜10の炭化水素基、oは
0〜2の整数、pは、0〜5の整数を示す。] [4]前記(C)成分を構成する(c−2)水添共役ジ
エン系重合体の、水添前の共役ジエン部分のビニル結合
含量が、55重量%以上である前記[1]〜[3]に記
載の難燃性重合体組成物。 [5]前記(D)無機系難燃剤が、水酸化マグネシウム
及び水酸化アルミニウム又はそのいずれかからなるもの
である前記[1]〜[4]に記載の難燃性重合体組成
物。 [6]前記(D)無機系難燃剤が、シランカップリング
剤で表面処理をしたものである前記[1]〜[5]に記
載の難燃性重合体組成物。 [7]前記[1]〜[6]のいずれかに記載の難燃性重
合体組成物を含有する電線被覆材。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の難燃性重合体組成
物の実施の形態を具体的に説明する。本発明の難燃性重
合体組成物は、(A)オレフィン系重合体1〜99重量
%、(B)官能基を有する、エチレンと炭素数が3〜1
0のα−オレフィンとのランダム共重合体1〜99重量
%、(C)(c−1)エチレンと炭素数が3〜10のα
−オレフィンとのランダム共重合体及び/または(c−
2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の二重結合の
80%以上が飽和された水添共役ジエン系重合体0〜9
8重量%からなる混合物(以下、「混合物(M)」とい
う)100重量部に対し、(D)無機系難燃剤(以下、
「無機系難燃剤(D)」という)を5重量部以上含有す
ることを特徴とする。以下、各構成要素ごとにさらに具
体的に説明する。
【0013】1.混合物(M) 本発明に用いられる混合物(M)は、(A)オレフィン
系重合体1〜99重量%、(B)官能基を有する、エチ
レンと炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム
共重合体1〜99重量%、並びに(C)(c−1)エチ
レンと炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム
共重合体及び/または(c−2)共役ジエン系重合体の
共役ジエン部分の二重結合の80%以上が飽和された水
添共役ジエン系重合体0〜98重量%((A)+(B)
+(C)=100%)からなるものである。
【0014】(1)オレフィン系重合体(A) 本発明に用いられるオレフィン系重合体は、1種又は2
種以上のモノオレフィンを高圧法又は低圧法のいずれか
による重合から得られる結晶性のポリオレフィン樹脂
(重合体)であり、中でも、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン−1が好ましい。このポリオレフィン
樹脂は単独重合体であってもよく、後述するエチレンと
炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム共重合
体(c−1)と区別できる範囲内で、他のモノマーと共
重合してなる共重合体であってもよい。
【0015】共重合可能な他のモノマーとしては、例え
ば、エチレン(主たる重合体がポリエチレンの場合は除
く)、プロピレン(主たる重合体がポリプロピレンの場
合は除く)、ブテン−1(主たる重合体がポリブテン−
1である場合は除く)、ペンテン−1、ヘキセン−1、
ヘプテン−1、オクテン−1等の直鎖状α−オレフィ
ン;4−メチルペンテン−1、2−メチルプロペン−
1、3−メチルペンテン−1、5−メチルヘキセン−
1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテ
ン−1等の分岐状α−オレフィン;並びに、前記α−オ
レフィンと共重合することができるモノマーを挙げるこ
とができる。これら共重合可能なモノマー成分の配合量
としては、20重量%以下、好ましくは15重量%以下
である。これらを共重合した場合の共重合体の様式につ
いては結晶性を有する限り特に制限はなく、例えば、ラ
ンダム型、ブロック型、グラフト型、これらの混合型等
のいずれであってもよい。
【0016】オレフィン系重合体として用いられる好ま
しい共重合体としては、プロピレン−エチレン共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、ブテン−1−エ
チレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共
重合体等を挙げることができる。これらポリオレフィン
系重合体は1種単独で又は2種以上を組合わせて用いる
ことができる。
【0017】混合物(M)中におけるオレフィン系重合
体の配合量は、1〜99重量%であり、好ましくは、1
0〜90重量%、さらに好ましくは、20〜80重量%
である。1重量%未満であると、本発明の組成物の機械
的強度、耐熱性が低下し、99重量%を超えると、引張
伸び及び柔軟性が低下する。
【0018】(2)官能基を有する、エチレンと炭素数
が3〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体
(B) 本発明に用いられる、(B)官能基を有する、エチレン
と炭素数が3〜10のα−オレフィンとのランダム共重
合体はゴム質重合体であり、エチレンと炭素数が3〜1
0のα−オレフィン、並びに官能基を有する不飽和単量
体からなるランダム共重合体である。
【0019】ここで、炭素数が3〜10のα−オレフィ
ンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−デセン等を挙げることができ
る。中でも、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
1−オクテンが好ましく、プロピレン、1−ブテンがさ
らに好ましい。 これらの化合物は、1種単独で又は2
種以上を組合わせて用いることができる。 炭素数が1
0以下のα−オレフィンを用いると、このα−オレフィ
ンとそれ以外の単量体との共重合性が良好となる。
【0020】また、炭素数が3〜10のα−オレフィン
は、5〜50モル%の範囲で含有されていることが好ま
しく、さらに好ましくは、10〜45モル%、特に好ま
しくは15〜40モル%である。また、エチレンは、3
5〜94.99モル%の範囲で含有されていることが好
ましく、40〜94.99モル%がさらに好ましく、特
に好ましくは、45〜94.99モル%である。
【0021】官能基を有する不飽和単量体は、具体的に
は、下記式(1)及び/又は下記式(2)に示されるも
のを挙げることができる。
【0022】
【化3】CH2=CR1−(CH2n−X
【0023】[式(1)中、Xは、−OR1、−COO
H、−NHR1、又は−CONHR1の官能基を示し、R
1は、水素、又は炭素数1〜10の炭化水素基、nは、
0〜6の整数を示す。]
【0024】
【化4】
【0025】[式(2)中、Rは、水素原子又は炭素
数1〜10の炭化水素基を示し、Y、Y、Yは、
それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜10の炭化水
素基、−OR、−COOH、−NHR、又は−CO
NHRの官能基を示し、Y、Y、Yのうち少な
くとも一つは官能基であり、また、Y、Y、Y
うち2つ以上が官能基である場合は、それらは互いに連
結して形成された酸無水物(−O−(CO)−O−)又
はイミド基(−CO−NH−CO−)であってもよい。
は、水素、又は炭素数1〜10の炭化水素基、oは
0〜2の整数、pは、0〜5の整数を示す。]
【0026】前記式(1)に示す官能基含有不飽和化合
物としては、例えば、ビニルメチルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、アクリル酸、アクリルアミド、N−メチ
ルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、アリル
アルコール、アリルメチルエーテル、アリルエチルエー
テル、ビニル酢酸、アリルアミン、N−メチルアリルア
ミン、N−エチルアリルアミン、ビニル酢酸アミド、N
−メチルビニル酢酸アミド、N−エチルビニル酢酸アミ
ド、メタクリル酸、メタクリルアミド等を挙げることが
できる。中でも、共重合性の理由からアクリル酸、アク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
クリルアミド、アリルアルコール、ビニル酢酸、アリル
アミン、N−メチルアリルアミン、N−エチルアリルア
ミン、ビニル酢酸アミド、N−メチルビニル酢酸アミ
ド、N−エチルビニル酢酸アミドが好ましい。
【0027】また、前記式(2)において、R2は、水
素原子又は炭素数1〜10の炭化水素基を示し、Y1
2、Y3は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜
10の炭化水素基、−OR1−COOH、−NHR1、又
は−CONHR1の官能基を示し、Y1、Y2、Y3のうち
少なくとも一つは官能基であり、また、Y1、Y2、Y3
のうち2つ以上が官能基である場合は、それらは互いに
連結して形成された酸無水物(−O−(CO)−O−)
又はイミド基(−CO−NH−CO−)であってもよ
い。R1は、水素、又は炭素数1〜10の炭化水素基、
oは0〜2の整数、pは、0〜5の整数を示す。ここ
で、R2における炭素数1〜10の炭化水素基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基を挙げることができる。また、
1、Y2、Y3としては、例えば、水素、炭素数1〜1
0の炭化水素基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ
基、カルボキシル基、アミノ基、N−メチルアミノ基、
N―エチルアミノ基、アミド基、N−メチルアミド基、
N−エチルアミド基等を挙げることができる。繰り返し
数oは0〜2の整数であるが、このoが3以上である
と、この官能基含有不飽和化合物を他の単量体と共重合
させることが困難となることがある。
【0028】前記式(2)に示す官能基含有不飽和化合
物としては、シクロペンタジエンと官能基含有不飽和化
合物とをディールス・アルダー反応によって縮合させる
ことにより製造することができる。前記式(2)に示す
官能基含有不飽和化合物の具体例としては、5,6−ジ
メチル−5,6−ジヒドロキシ−ビシクロ〔2.2.
1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−ジカ
ルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、
5,6−ジエチル−5,6−ジカルボキシ−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−
5,6−ビス(カルボキシメチル)−ビシクロ〔2.
2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−5,6−
ビス(カルボキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−
2−ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−ビス(ヒド
ロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5,6−ジエチル−5,6−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6
−ジメチル−5,6−ビス(アミノメチル)−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5,6−ジエチル−
5,6−ビス(アミノメチル)−ビシクロ〔2.2.
1〕−2−ヘプテン、5,6−ジメチル−5,6−ビス
(アミノプロピル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘ
プテン、5,6−ジメチル−5,6−ビス(アミノカル
ボニル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、
5,6−ジメチル−5,6−ビス(N−メチル−アミノ
カルボニル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5,6−ジメチル−5,6−ビス(N−プロピル−
アミノカルボニル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘ
プテン、5,6−ジエチル−5,6−ビス(アミノカル
ボニル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、
5,6−ジエチル−5,6−ビス(N−エチル−アミノ
カルボニル)−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5,6−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−
ヘプテン−5,6−ジカルボン酸イミド、5−メチル−
5−ヒドロキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5−メチル−5−カルボキシ−ビシクロ〔2.2.
1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−カルボキシ−ビ
シクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−カルボキシ
−5−カルボキシメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2
−ヘプテン、5−メチル−5−ヒドロキシメチル−ビシ
クロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−
ヒドロキシメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプ
テン、5−メチル−5−カルボキシメチル−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−カル
ボキシメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテ
ン、5−メチル−5−アミノメチル−ビシクロ〔2.
2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−アミノメチ
ル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチ
ル−5−アミノプロピル−ビシクロ〔2.2.1〕−2
−ヘプテン、5−メチル−5−アミノカルボニル−ビシ
クロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5−
N−メチル−アミノカルボニル−ビシクロ〔2.2.
1〕−2−ヘプテン、5−メチル−5−N−プロピル−
アミノカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプ
テン、5−エチル−5−アミノカルボニル−ビシクロ
〔2.2.1〕−2−ヘプテン、5−エチル−5−N−
エチル−アミノカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−
2−ヘプテン、8,9−ジメチル−8,9−ジカルボキ
シル−テトラシクロ[4.4.0.1 2,5.17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジエチル−8,9−ジカルボキ
シル−テトラシクロ[4.4.0.1 2,5.17,10]−
3−ドデセン、8,9−ジメチル−8,9−ビス(ヒド
ロキシルメチル)−テトラシクロ[4.4.0.
2,5.17,10]−3−ドデセン、8,9−ジエチル−
8,9−ビス(ヒドロキシルメチル)−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,
9−ジメチル−8,9−ビス(アミノメチル)−テトラ
シクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8,9−ジエチル−8,9−ビス(アミノメチル)
−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン、8,9−ジメチル−8,9−ビス(アミノカ
ルボニル)−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8,9−ジメチル−8,9−ビ
ス(N−メチル−アミノカルボニル)−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8,
9−ジエチル−8,9−ビス(アミノカルボニル)−テ
トラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデ
セン、8,9−ジエチル−8,9−ビス(N−エチル−
アミノカルボニル)−テトラシクロ[4.4.0.1
2,5.17,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−カル
ボキシ−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
−3−ドデセン、8−エチル−8−カルボキシル−テト
ラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−ヒドロキシルメチル−テトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8
−エチル−8−ヒドロキシルメチル−テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−アミノメチル−テトラシクロ[4.4.
0.12,5.17,10]−3−ドデセン、8−エチル−8
−アミノメチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−アミノカル
ボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17 ,10
−3−ドデセン、8−メチル−8−N−メチル−アミノ
カルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.1
7,10]−3−ドデセン、8−エチル−8−アミノカルボ
ニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17 ,10]−
3−ドデセン、8−エチル−8−N−エチル−アミノカ
ルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン等を挙げることができる。
【0029】官能基を有する不飽和単量体は、0.01
〜5モル%の範囲で含有されていることが好ましく、さ
らに好ましくは0.01〜4モル%である。
【0030】さらには、非共役ジエンが必要に応じてラ
ンダム共重合体(B)中に、0〜10モル%含有されて
もよい。非共役ジエンの具体例としては、1,4−ヘキ
サジエン、1,6−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエ
ン等の直鎖の非環状ジエン、5−メチル−1,4−ヘキ
サジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、
5,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン、3,7−ジ
メチル−1,7−オクタジエン、7−メチルオクタ−
1,6−ジエン、ジヒドロミルセン等の分岐連鎖の非環
状ジエン、テトラヒドロインデン、メチルテトラヒドロ
インデン、ジシクロペンタジエン、ビシクロ[2,2,
1]−ヘプタ−2,5−ジエン、5−メチレン−2−ノ
ルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−
プロペニル−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン
−2−ノルボルネン、5−シクロヘキシリデン−2−ノ
ルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン等の脂環式
ジエン等を挙げることができる。これらの化合物は、1
種単独で又は2種以上を組合わせて用いることができ
る。また、上記の非共役ジエンのうち好ましいものとし
ては、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン等を挙げることがで
きる。
【0031】官能基を有する、エチレンと炭素数が3〜
10のα−オレフィンとのランダム共重合体(B)の、
混合物(M)中における配合量は、1〜99重量%であ
り好ましくは、10〜90重量%、さらに好ましくは、
20〜80重量%である。1重量%未満であると、引張
強度及び柔軟性が低下し、99重量%を超えると、機械
的強度及び耐熱性が低下する。
【0032】(3)エチレンと炭素数3〜10のα−オ
レフィンとのランダム共重合体(c−1) 本発明に用いられるエチレンと炭素数3〜10のα−オ
レフィンとのランダム共重合体(c−1)(以下「エチ
レン・α−オレフィンランダム共重合体」ということが
ある。)はゴム質重合体であり、エチレンが、好ましく
は35〜80重量%、さらに好ましくは40〜80重量
%のものである。
【0033】α−オレフィンとしては、プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−ヘ
キサドデセン、4−メチル−1−ペンテン等を挙げるこ
とができる。中でも、1−ブテン、1−オクテンが好ま
しい。
【0034】必要に応じて官能基を含まない他の重合性
モノマーとの共重合体であってもよい。このような他の
重合性モノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルシ
クロペンテン、ビニルシクロヘキサン、1,4−ヘキサ
ジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−
ヘキサジエン、6−メチルー1,5−ヘプタジエン、7
−メチル−1,6−オクタジエン、ジシクロペンタジエ
ン、シクロヘキサジエン、ジシクロオクタジエン、メチ
レンノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボ
ルネン、5−イソプロピルデン−2−ノルボルネン、6
−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネ
ン、2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、
2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボル
ネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエン等の
非共役ポリエン類等を挙げることができる。このような
他の重合性モノマーは10モル%以下、好ましくは7モ
ル%以下、さらに好ましくは5モル%以下の量で含有す
る。
【0035】(4)水添共役ジエン系重合体 本発明に用いられる水添共役ジエン系重合体(c−2)
としては、例えば、共役ジエンの単独重合体、共役ジエ
ンと芳香族ビニル化合物とのランダム共重合体、芳香族
ビニル化合物の重合体ブロックと共役ジエン化合物の重
合体ブロックとからなるブロック共重合体、芳香族ビニ
ル化合物の重合体ブロックと共役ジエン及び芳香族ビニ
ル化合物のランダム共重合体ブロックとからなるブロッ
ク共重合体、共役ジエン化合物の重合体ブロックと共役
ジエン及び芳香族ビニル化合物の共重合体ブロックとか
らなるブロック共重合体、共役ジエン化合物の重合体ブ
ロックと芳香族ビニル化合物及び共役ジエンからなり芳
香族ビニル化合物が漸増するテーパー状ブロックとから
なるブロック共重合体、共役ジエン及び芳香族ビニル化
合物のランダム共重合体ブロックと芳香族ビニル化合物
及び共役ジエンからなり芳香族ビニル化合物が漸増する
テーパー状ブロックとからなるブロック共重合体、ビニ
ル結合が30重量%以下のポリブタジエンブロックとビ
ニル結合が30重量%を超える共役ジエン化合物の重合
体ブロックとからなるブロック共重合体等のジエン系重
合体(以下、「水添前重合体」ということがある)の水
素添加物等を挙げることができる。
【0036】また、水添共役ジエン系重合体において、
水添前重合体の共役ジエン部分のビニル結合含量(水添
前共重合体の共役ジエン部分の1,2−及び3,4−ビ
ニル結合の割合)としては特に制限はないが、55重量
%以上であることが好ましい。55重量%未満である
と、折り曲げ白化性の改良効果が不十分となることがあ
る。
【0037】また、水添共役ジエン系重合体は、官能基
で変性したものであってもよく、例えば、酸無水物、カ
ルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネ
ート基、及びエポキシ基からなる群から選ばれる少なく
とも1種を含む官能基変性重合体であってもよい。
【0038】水添前重合体を構成する共役ジエン化合物
と芳香族ビニル化合物との組成割合(共役ジエン化合物
/芳香族ビニル化合物)は、重量比で、95/5〜40
/60が好ましく、さらに好ましくは93/7〜50/
50である。
【0039】水添共役ジエン系重合体に用いられる共役
ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジエン、
イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジ
エン、1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,
3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエ
ン、クロロプレン等を挙げることができるが、工業的に
利用でき、また物性の優れた水添共役ジエン系重合体を
得るためには、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,
3−ペンタジエンが好ましく、1,3−ブタジエン、イ
ソプレンがさらに好ましい。また、芳香族ビニル化合物
としては、例えば、スチレン、α―メチルスチレン、p
―メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ジビニルベン
ゼン、N,N−ジメチル−p−アミノエチルスチレン、
N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニル
ピリジン等を挙げることができ、スチレン、α−メチル
スチレンが好ましい。
【0040】前記水添前重合体は、カップリング剤の使
用により重合体分子鎖がカップリング残基を介して延長
又は分岐された重合体であってもよい。この際用いられ
るカップリング剤としては、例えば、アジピン酸ジエチ
ル、ジビニルベンゼン、メチルジクロロシラン、四塩化
ケイ素、ブチルトリクロロケイ素、テトラクロロ錫、ブ
チルトリクロロ錫、ジメチルクロロケイ素、テトラクロ
ロゲルマニウム、1,2−ジブロモエタン、1,4−ク
ロロメチルベンゼン、ビス(トリクロロシリル)エタ
ン、エポキシ化アマニ油、トリレンジイソシアネート、
1,2,4−ベンゼントリイソシアネート等を挙げるこ
とができる。
【0041】なお、水添共役ジエン系重合体としては、
2種又はそれ以上の水添前重合体のブレンド物を水素添
加したものであってもよい。さらに、2種又はそれ以上
の水添共役ジエン系重合体同士のブレンド物であっても
よい。
【0042】水添共役ジエン系重合体は、共役ジエン化
合物を主体とする重合体を水素添加したものであり、共
役ジエン部分の二重結合の80%以上、好ましくは90
%以上が飽和されたものである。飽和の割合が80%未
満であると、耐候性等が低下する。
【0043】(c−1)エチレンと炭素数が3〜10の
α−オレフィンとのランダム共重合体及び/または(c
−2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の二重結合
の80%以上が飽和された水添共役ジエン系重合体の、
混合物(M)中における配合量は、0〜98重量%であ
り、好ましくは、2〜90重量%、さらに好ましくは、
5〜80重量%である。(c−1)エチレンと炭素数が
3〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体または
(c−2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の二重
結合の80%以上が飽和された水添共役ジエン系重合体
を配合することにより成形加工性、引張伸びが改良され
る。
【0044】2.無機系難燃剤(D) 本発明に用いられる無機系難燃剤(D)としては、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイドロ
タルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、酸化
錫の水和物、硼砂等の無機金属化合物の水和物等を挙げ
ることができる。中でも、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウムが好ましい。
【0045】本発明においては、無機系難燃剤(D)の
表面を、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の
脂肪酸又はその金属塩;パラフィン、ワックス、ポリエ
チレンワックス、又はそれらの変性物;有機ボラン、有
機チタネート等の有機金属化合物;シランカップリング
剤等で表面処理をしたものであってもよい。中でも、オ
レフィン系重合体が未変性のオレフィン系重合体と官能
基を含む変性オレフィン系重合体との混合物である場
合、シランカップリング剤で表面処理をしたものは、引
張強度の改良効果が著しいので好ましい。
【0046】無機系難燃剤として水酸化マグネシウム又
は水酸化アルミニウムを用いる場合は、結晶がよく成長
し、かつ凝集の少ないものが好ましい。BET比表面積
は20m/g以下、特に好ましくは3〜10m/g
の範囲にあり、かつ平均2次粒子径が0.2〜5.0μ
m、特に好ましくは0.5〜3μmの範囲にある水酸化
マグネシウム又は水酸化アルミニウムである。水酸化マ
グネシウム又は水酸化アルミニウムは上記特性を充足す
るものであれば、合成品、天然品のいずれでもよい。水
酸化マグネシウムの合成品は塩化マグネシウム又は硝酸
マグネシウムとアンモニア又は水酸化カリウムとが十分
接触できる条件下で水性媒体中で接触せしめた後、加圧
下で加熱することにより得られる。シランカップリング
剤の水酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウムに対す
る添加量は、0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1
重量%である。上記範囲の下限より少ないときには、水
酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウムの凝集力が強
く、組成物への分散性が劣ることとなり易い。上記範囲
の上限を超えても分散性がさらに向上することはなく、
経済的に好ましくない。シランカップリング剤による水
酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウムの表面処理方
法としては、公知の方法、すなわち乾式法または湿式ス
ラリー法を用いることができる。均一処理という点で湿
式スラリー法がより好ましい。また、シランカップリン
グ剤をその水溶液中で加水分解させたもので水酸化マグ
ネシウム又は水酸化アルミニウムの表面処理をするた
め、通常の水に可溶性のものが好ましい。シランカップ
リング剤の種類によっては、酢酸等でpHを約4程度ま
で下げなければ加水分解しないものもある。このような
シランカップリング剤を用いた場合には、表面処理の過
程で酸により水酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウ
ム表面が侵食を受け、耐酸性の悪いものが生じたり、電
線等の用いた場合、被覆材の体積固有抵抗を下げるので
好ましくない。湿式スラリー法は水酸化マグネシウム又
は水酸化アルミニウムを水中に分散させ、高速攪拌下
に、イオン交換水に5重量%以下の濃度になるように溶
解させたシランカップリング剤を必要量徐徐に添加し、
滴下終了後、約15〜30分間高速攪拌を続ける。処理
後のスラリーを濾別し、約120℃で乾燥する、または
処理後のスラリーをそのまま噴霧乾燥してもよい。高級
脂肪酸又はそのアルカリ金属塩で表面処理する場合に
は、水酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウム中に、
熱または溶剤で溶かした高級脂肪酸又はそのアルカリ金
属塩を噴霧し、ヘンシェルミキサー等を用いて乾式法で
表面処理することができる。水酸化マグネシウム又は水
酸化アルミニウムに対する高級脂肪酸又はそのアルカリ
金属塩の添加量は、BET法による比表面積の10〜8
0%、好ましくは15〜50%被覆できる量でよい。高
級脂肪酸およびそのアルカリ金属塩としては、ステアリ
ン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、アラキ
ジン酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム塩などが
用いられる。
【0047】また、本発明においては、無機系難燃剤
(D)の難燃効果を高めるために、必要に応じて、シリ
コーン化合物;石英硝子等を用いてもよく、また難燃助
剤として、水ガラス、フリット等を用いてもよく、さら
に、ドリップ防止のため窒化珪素短繊維等を用いてもよ
い。
【0048】無機系難燃剤(D)の組成物中の含有量
は、混合物(M)100重量部に対し、5重量部以上、
好ましくは、25重量部以上、さらに好ましくは、50
重量部以上である。5重量部未満であると、十分な難燃
性を有する組成物が得られない。上限としては特に制限
はないが、例えば、500重量部を挙げることができる
が、好ましくは、450重量部以下、さらに好ましく
は、400重量部以下である。
【0049】本発明の難燃性重合体組成物は、必要に応
じて、従来公知の方法により、硫黄架橋、過酸化物架
橋、電子線架橋、紫外線架橋、放射線架橋、金属イオン
架橋、シラン架橋、樹脂架橋等によって架橋されたもの
であってもよい。
【0050】3.難燃性重合体組成物の製造方法 本発明の難燃性重合体組成物の製造方法としては特に制
限はなく、公知の方法を用いることができる。例えば、
各種押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等
の公知の混練機、及びそれらを組み合わせた混練機によ
り溶融混練する方法、また射出成形機でドライブレンド
する方法等を挙げることができる。本発明の組成物を製
造するには、各成分を一括して混合してもよく、任意の
成分をあらかじめ予備混合したのち、残りの成分を混合
してもよい。
【0051】本発明の組成物は、従来公知の方法、例え
ば、押出成形、射出成形、二色射出成形、サンドイッチ
成形、中空成形、圧縮成形、真空成形、回転成形、パウ
ダースラッシュ成形、蒸気発泡成形、積層成形、カレン
ダー成形、ブロー成形等によって、実用上有用な成形品
に加工することができる。また、必要に応じて、発泡、
粉末、延伸、接着、印刷、塗装、メッキ等の加工を施し
てもよい。
【0052】本発明の組成物には、必要に応じて各種添
加剤、例えば、老化防止剤、熱安定剤、耐候剤、金属不
活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、銅害防止剤等の安定
剤;防菌・防かび剤;分散剤;軟化剤;可塑剤;発泡
剤;発泡助剤;酸化チタン、カーボンブラック等の着色
剤;フェライト等の金属粉末;ガラス繊維;金属繊維等
の無機繊維;炭素繊維、アラミド繊維等の有機繊維;複
合繊維、チタン酸カリウムウィスカー等の無機ウィスカ
ー;ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレーク、
アスベスト、マイカ、炭酸カルシウム、タルク、シリ
カ、ケイ酸カルシウム、ハイドロタルサイト、カオリ
ン、けい藻土、グラファイト、軽石、エボ粉、コットン
フロック、コルク粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリ
マービーズ等の充填剤又はこれらの混合物;ポリオレフ
ィンワックス、セルロースパウダー、ゴム粉等の充填
剤;低分子量ポリマー等を配合してもよい。
【0053】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制
限を受けるものではない。なお、実施例、比較例中の部
及び%は、特に断らない限り重量基準である。また、実
施例、比較例中の各種測定は、下記の方法に拠った。 流動性 JIS K7210に準拠して、230℃、荷重2.1
6kgでのメルトフローレート(MFR)を測定し、成
形加工性の指標とした。 引張特性 JIS K6301に従ってサンプルの引張強さ、伸び
を測定した。 可撓性(耐折り曲げ白化性) 厚さ2mmの短冊状シートを180度折り曲げて、外側
の白化程度を観察し、下記の基準で評価した。 ○:ほとんど白化しないか、又は白化しない場合 △:やや白化が観察される場合 ×:白化が著しい場合 耐屈曲性 厚さ2mmの短冊状シートの180度折り曲げを10回
行い、下記の3段階で評価した。 ○:亀裂なし △:やや亀裂が観察される ×:割れる 酸素指数(O.I.) JIS K7201に従って酸素指数を測定した。酸素
指数は、所定の試験条件下において、材料の燃焼を持続
するために必要な酸素と窒素との混合気体の容量%で表
される最低酸素濃度の数値であり、この値が大きな程、
難燃性に優れていることになる。
【0054】実施例及び比較例において用いた各種の成
分は、以下の通りである。 1.混合物(M) (1)オレフィン系重合体(A) P−1:プロピレン−エチレンランダム共重合体(日本
ポリオレフィン(株)製、商品名:MD772H、MF
R=30g/10分) P−2:日本ポリケム(株)製 低密度ポリエチレン、
LJ800、MFR=18g/10分(190℃、2.
16kg荷重)
【0055】(2)官能基を有する、エチレン・α−オ
レフィンランダム共重合体(B) F−1:官能基含有エチレン・プロピレンランダム共重
合体 MFR=0.9g/10分(230℃、2.16k
g)、エチレン含量=82mol%、5−メチル−5−
カルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−2−ヘプテン含
量=0.4mol%) (3)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(c
−1) E−1:エチレン・プロピレンランダム共重合体(JS
R(株)製、商品名:EP961SP、MFR=0.8
g/10分(230℃、2.16kg)、エチレン含量
=77重量%) (4)水添共役ジエン系重合体(c−2) S−1:水添共役ジエン系重合体(JSR(株)製、商
品名:ダイナロン1320P、水添率98.2%、ビニ
ル結合含量81%、MFR=3.5g/10分(230
℃、2.16kg)
【0056】2.無機系難燃剤(D) X−1:高級脂肪酸にて表面処理された水酸化マグネシ
ウム(協和化学(株)製、商品名:キスマ5A) X−2:シランカップリング剤にて表面処理された水酸
化マグネシウム(協和化学(株)製、商品名:キスマ5
NH)
【0057】実施例1 オレフィン系重合体(P−1)50部、官能基を有する
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(F−1)
50部、並びに無機系難燃剤(X−1)150部を22
0℃に設定した単軸押出機を用いて混合・ペレット化
し、射出成形により物性評価用の試験片を作製した。物
性評価の結果を表1に示す。
【0058】比較例 オレフィン系重合体(P−1)50部、官能基を有する
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(F−1)
に代えて、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
(E−1)50部、並びに無機系難燃剤(X−1)15
0部を220℃に設定した単軸押出機を用いて混合・ペ
レット化し、射出成形により物性評価用の試験片を作製
した。物性評価の結果を表1に示す。
【0059】実施例2〜5 表1に示す配合処方(2)〜(5)を用い実施例1と同
様に試験片を作製し、物性評価の結果を表1に示す。表
1に示す実施例1と比較例の結果から、本発明の重合体
組成物は、官能基を有するエチレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体(F−1)を配合することにより、引張
強さ、可撓性(耐折り曲げ白化性)に優れることがわか
る。また、実施例2〜5の結果から、本発明の重合体組
成物は、成形加工性、引張強さ、引張伸び、可撓性(耐
折り曲げ白化性)、耐屈曲性等の諸物性のバランスに優
れることがわかる。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
難燃性に優れるとともに、成形加工性、引張強さ、引張
伸び、可撓性(耐折り曲げ白化性)、耐屈曲性等の諸物
性のバランスに優れ、機器内配線や自動車用ハーネス等
の電線被覆材、絶縁テープ等の工業用材料等の用途に特
に有用な難燃性のオレフィン系重合体組成物と電線被覆
材を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 3/00 H01B 3/00 A 3/44 3/44 F G J P 7/295 7/34 B Fターム(参考) 4J002 AC11Y BB03W BB05W BB05Y BB10X BB12W BB14W BB14X BB15W BB15Y BB17W BB17X BB19X BN03W BP01Y BP02W BP03W DE076 DE086 DE096 DE146 DE236 DE286 DK006 FB086 FB096 FB166 FB236 FB266 FD010 FD090 FD130 FD136 GQ01 5G303 AA06 AB12 AB20 BA12 CA09 CB01 CB17 CD03 5G305 AA02 AB15 AB17 AB25 AB36 BA15 CA01 CA08 CC03 CD06 DA23 5G315 CA03 CB02 CC08 CD02 CD14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)オレフィン系重合体1〜99重量
    %、(B)官能基を有する、エチレンと炭素数が3〜1
    0のα−オレフィンとのランダム共重合体1〜99重量
    %、ならびに、(C)(c−1)エチレンと炭素数が3
    〜10のα−オレフィンとのランダム共重合体及び/ま
    たは(c−2)共役ジエン系重合体の共役ジエン部分の
    二重結合の80%以上が飽和された水添共役ジエン系重
    合体0〜98重量%からなる混合物((A)+(B)+
    (C)=100%)100重量部に対し、(D)無機系
    難燃剤を5重量部以上含有することを特徴とする難燃性
    重合体組成物。
  2. 【請求項2】前記(B)成分を構成する官能基を有す
    る、エチレンと炭素数が3〜10のα−オレフィンとの
    ランダム共重合体は、エチレン35〜94.99モル
    %、炭素数が3〜10のα−オレフィン5〜50モル
    %、官能基を有する化合物0.01〜5モル%、及び非
    共役ジエンを0〜10モル%含有するものである請求項
    1に記載の難燃性重合体組成物。
  3. 【請求項3】前記官能基を有する化合物が、下記式
    (1)で示される化合物である請求項1または2に記載
    の難燃性重合体組成物。 【化1】 [式(1)中、Rは、水素原子又は炭素数1〜10の
    炭化水素基を示し、Y、Y、Yは、それぞれ独立
    して、水素原子、炭素数1〜10の炭化水素基、−OR
    、−COOH、−NHR、又は−CONHRの官
    能基を示し、Y、Y、Yのうち少なくとも一つは
    官能基であり、また、Y、Y、Yのうち2つ以上
    が官能基である場合は、それらは互いに連結して形成さ
    れた酸無水物(−O−(CO)−O−)又はイミド基
    (−CO−NH−CO−)であってもよい。Rは、水
    素、又は炭素数1〜10の炭化水素基、oは0〜2の整
    数、pは、0〜5の整数を示す。]
  4. 【請求項4】前記(C)成分を構成する(c−2)水添
    共役ジエン系重合体の、水添前の共役ジエン部分のビニ
    ル結合含量が、55重量%以上である請求項1〜3に記
    載の難燃性重合体組成物。
  5. 【請求項5】前記(D)無機系難燃剤が、水酸化マグネ
    シウム及び水酸化アルミニウム又はそのいずれかからな
    るものである請求項1〜4に記載の難燃性重合体組成
    物。
  6. 【請求項6】前記(D)無機系難燃剤が、シランカップ
    リング剤で表面処理をしたものである請求項1〜5に記
    載の難燃性重合体組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性重
    合体組成物を含有する電線被覆材。
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