JP2002370604A - 乗員拘束装置 - Google Patents

乗員拘束装置

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JP2002370604A
JP2002370604A JP2001182437A JP2001182437A JP2002370604A JP 2002370604 A JP2002370604 A JP 2002370604A JP 2001182437 A JP2001182437 A JP 2001182437A JP 2001182437 A JP2001182437 A JP 2001182437A JP 2002370604 A JP2002370604 A JP 2002370604A
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Japan
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shielding member
shielding
periphery
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JP2001182437A
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English (en)
Inventor
Toshinori Tanase
利則 棚瀬
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員が窓周縁に寄りかかっていても、ロールオ
ーバ検知時、円滑に、窓を遮蔽可能に遮蔽材を繰り出す
ことができる乗員拘束装置を提供すること。 【解決手段】車両のロールオーバ検知時に、窓WFを遮
蔽可能に窓WFの周縁から遮蔽材が繰り出される構成の
乗員拘束装置S1。遮蔽材38が、少なくとも、窓WF
周縁の縦縁側部位VWに収納される。窓WF周縁の下縁
側部位DW内に、収納された遮蔽材38と連結されて、
作動時、遮蔽材38との連結部位を窓周縁の下縁側に沿
わせて移動させる繰り出し手段48が配設される。繰り
出し手段48が、遮蔽材38と連結される連結部材54
と、連結部材54を移動させる駆動源49と、連結部材
54の移動時の案内を行なう案内部材55と、を備え
る。案内部材55が、連結部材54を、連結部材54の
移動方向を中心とした周方向への回転を抑えて、摺動可
能に案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の横転や転回
等の転倒時に、車両の車内側の開口を遮蔽して、車内側
に乗員を拘束可能な乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来の乗員拘束装置では、特
開平5−310098号公報等に知られているように、
車両の転倒が予測されるような場合には、ロールオーバ
センサが車両のロールオーバを検知して、窓周縁に収納
されたベルト状若しくはシート状の遮蔽材を、窓を遮蔽
するように、窓周縁から繰り出していた。
【0003】しかし、従来の遮蔽材は、窓周縁における
上縁側から下向きに繰り出されるものであった。
【0004】そのため、乗員が窓周縁に寄りかかってい
るような場合には、乗員と窓との間に、遮蔽材が入り難
い場合を生じさせていた。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、乗員が窓周縁に寄りかかっていても、ロールオーバ
検知時、円滑に、窓を遮蔽可能に遮蔽材を繰り出すこと
ができる乗員拘束装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る乗員拘束装
置は、車両のロールオーバ検知時に、窓を遮蔽可能に前
記窓の周縁から遮蔽材が繰り出される構成の乗員拘束装
置であって、遮蔽材が、窓周縁の下縁側から実質的に上
昇するように、少なくとも、窓周縁の前方側若しくは後
方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納され、窓周
縁の下縁側部位内に、収納された遮蔽材と連結されて、
作動時、遮蔽材との連結部位を窓周縁の下縁側に沿わせ
て移動させるように構成される繰り出し手段が配設さ
れ、繰り出し手段が、遮蔽材と連結される連結部材と、
連結部材を移動させる駆動源と、連結部材の窓周縁の下
縁側に沿って移動する際の案内を行なう案内部材と、を
備えて構成されるとともに、案内部材が、連結部材を、
連結部材の移動方向を中心とした周方向への回転を抑え
て、摺動可能に案内することを特徴とする。
【0007】また、連結部材が、案内部材から上方に突
出する突出部を備え、突出部に前記遮蔽材を連結させて
いる構成とすることが好ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明にかかる乗員拘束装置では、ロー
ルオーバ検知時、繰り出し手段が、遮蔽材を窓周縁の下
縁側から実質的に上昇させるように、遮蔽材と駆動源と
を連結する連結部材を、案内部材に案内させ、窓周縁の
下縁側に沿わせて移動させることから、窓周縁の縦縁側
部位に収納されていた遮蔽材が、窓周縁における遮蔽材
を収納した縦縁側部位と窓周縁の下縁側部位との交差し
た隅から、斜め上方に繰り出されるように、窓を遮蔽す
ることとなる。
【0009】そのため、乗員が窓周縁に寄りかかってい
ても、乗員を引き起こすように下方から干渉して、円滑
に、遮蔽材が繰り出されることとなる。
【0010】また、本発明の乗員拘束装置では、繰り出
し手段の作動時に、繰り出し手段と遮蔽材とを連結する
連結部材が、連結部材の移動方向を中心とする周方向側
への回転を抑えて、案内部材に案内されて移動すること
となり、遮蔽材の連結部材との連結部位付近は、繰り出
し方向における周方向側へのねじれを抑えられて、破損
することなく、円滑に繰り出されることとなる。
【0011】従って、本発明の乗員拘束装置では、乗員
が窓周縁に寄りかかっていても、ロールオーバ検知時、
破損を防止して、円滑に窓を遮蔽するように、遮蔽材を
繰り出すことができる。
【0012】また、連結部材が、案内部材から上方に突
出する突出部を備えて、突出部に遮蔽材を連結させてい
る構成とすれば、遮蔽材が案内部材に干渉することな
く、遮蔽材を繰り出させることが可能となるため、遮蔽
材を、破損させることなく、一層、円滑に繰り出すこと
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】本発明の第1実施形態である乗員拘束装置
S1は、図1・2・8に示すように、車内側Iの窓WF
の周縁から繰り出されて、窓WFの車内側Iを遮蔽可能
な遮蔽材38と、窓WFの周縁から膨張して、遮蔽材3
8と乗員との間に配置可能なエアバッグ61と、を備え
て構成されている。
【0015】遮蔽材38は、繰り出し手段48の駆動源
であるプリテンショナー49により、作動され、エアバ
ッグ61は、インフレーター68からの膨張用ガスによ
り、展開膨張することとなる。プリテンショナー49と
インフレーター68とは、制御装置74により、作動が
制御され、制御装置74は、ロールオーバセンサ72か
らの車両の転倒が予測されるようなロールオーバ検知信
号を入力した際、プリテンショナー49とインフレータ
ー68とを作動させることとなる。なお、制御装置74
とロールオーバセンサ72とは、車両の所定位置に配置
されている。
【0016】遮蔽材38が配設されるフロントドアFD
は、図2〜4に示すように、車外側Oのドアフレーム1
2と、ドアフレーム12の車内側Iにおける窓WFの周
縁に配置されるドアフレームガーニッシュ21と、ドア
フレーム12の車内側Iにおけるガーニッシュ21の下
方に配置されるドアトリム36と、を備えて構成されて
いる。
【0017】ドアフレーム12は、板金製として、窓W
Fを中心としたその周縁にそれぞれ配置される上縁側の
上縁部13、前後両端側で略上下方向に配置される前・
後縦縁部14・15、及び、下縁側の下縁部16、を備
えて構成されている。後縦縁部15の上下端付近には、
遮蔽材38を取り付けるための取付孔15a・15bが
形成されている(図7参照)。
【0018】ドアフレームガーニッシュ21は、ポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とし
て、窓WFを中心としたその周縁にそれぞれ配置される
上縁側の上縁部22、前後両端側で略上下方向に配置さ
れる前・後縦縁部23・24、及び、下縁側の下縁部2
5、を備えて構成されている。上縁部22・前縦縁部2
3・後縦縁部24は、窓WFの周縁におけるドアフレー
ム12の上縁部13・前縦縁部14・後縦縁部15の車
内側に嵌合可能な断面略U字形状としている(図3〜5
参照)。
【0019】そして、収納した遮蔽材38を覆う後縦縁
部24には、ドアフレーム12の取付孔15a・15b
に挿入係止される金属製の係止ピン30が埋設されてい
る(図7参照)。また、ガーニッシュ21の後縦縁部2
4には、図3に示すように、収納された遮蔽材38の繰
り出し時に、遮蔽材38に押されて開く扉部27が配設
されている。扉部27は、薄肉のヒンジ部28を車内側
端部に備えて、開き易く構成されている。そして、折り
畳まれて収納された遮蔽材38の後述する縦縁側収納部
位45は、扉部27に前方側を覆われて、扉部27とド
アフレーム12の後縦縁部15との間に、収納されてい
る。
【0020】また、ガーニッシュ21の下縁部25の上
縁側には、図4・5に示すように、車両の前後方向に延
びる薄肉の破断予定部33を配置させて、カバー部32
が配設されている。カバー部32は、折り畳まれて収納
された遮蔽材38の後述する下縁側収納部位46の上方
を覆うとともに、繰り出し手段48の駆動源としてのプ
リテンショナー49における牽引材先端51aの部位、
すなわち、連結部材としてのガイドブロック54の移動
する軌跡の上方を覆っている。そして、牽引材先端51
aの前進移動時(図1・2・8参照)、遮蔽材38によ
り、破断予定部33が破断されて、開口34が形成さ
れ、開口34に、展開した遮蔽材38の下縁部40が配
置されることとなる。
【0021】さらに、ガーニッシュ下縁部25の車外側
の面には、プリテンショナー49の本体50が、取り付
けられている。
【0022】なお、ガーニッシュ21は、相溶性を有し
た二色成形品とされている。すなわち、扉部27・ヒン
ジ部28・カバー部32が、遮蔽材38の展開時に開き
易いように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等
から形成され、他の部位が、強度を確保できるように、
扉部27等の材料と相溶性を有した硬質のポリプロピレ
ン等の合成樹脂から形成されている。
【0023】また、ドアFDの周縁のボディ1側は、図
3に示すように、インナパネル2とアウタパネル3とを
配設させて構成され、さらに、そのボディ1側には、ド
アFDの外周縁をシールするウェザストリップ5が配設
されている。そして、ウェザストリップ5は、ドアFD
を閉めた際、ガーニッシュ21における車内側Iに突出
した頂部21aやドアFDにおけるガーニッシュ21か
ら離れた下部側の前縁・下縁・後縁に圧接されることと
なる。ガーニッシュ21の車内側Iに突出する頂部21
aは、上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24に配設
されている。また、図3に示す符号18の部材は、ドア
フレーム12の外縁側に固着されたウェザストリップで
あり、このウェザストリップ18は、ドアFDを閉めた
際、ボディ1側のアウタパネル2に圧接されることとな
る。さらに、符号19の部材は、ガラスランである。
【0024】そして、遮蔽材38は、図1・2・8に示
すように、窓WFを遮蔽可能に、可撓性を有したポリエ
ステル糸やポリアミド糸等からなる布材等から形成され
たシート状としている。遮蔽材38は、繰り出し完了時
の形状を、収納側の縦縁側部位VWにおける縦縁部41
の上下を頂点42・43とするとともに、窓WF周縁の
下縁に沿って延びる先端部位44を頂点として、上側頂
点部位42と先端側頂点部位44とを結ぶ斜辺部39を
有し、かつ、下側頂点部位43と先端側頂点部位44と
を結ぶ下縁部40を有する略三角形板状としている。そ
して、上側と下側との頂点部位42・43が、それぞ
れ、縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁
部15の上下に固定され、先端側の頂点部位44が、繰
り出し手段48の後述するガイドブロック54に連結さ
れている。
【0025】さらに、遮蔽材38は、窓WFを遮蔽する
縁としての斜辺部39付近での乗員拘束性能を向上させ
るため、図9Aに示すように、繰り出し完了時の斜辺部
39に生ずる斜辺部39に沿う方向のテンションを大き
くできるように、斜辺部39が、非繰り出し時の平らに
展開した長さ寸法L0より、繰り出し完了時の長さ寸法
L1を長くするように、構成されている。実施形態の場
合には、繰り出し完了時点での先端側頂点部位44と下
側頂点部位43との配置位置に対応する下縁部40の長
さ寸法LDと、繰り出し完了時点での上側頂点部位42
と下側頂点部位43との配置位置に対応した長さ寸法L
Vと、を確保した状態で、繰り出し完了時点での下縁部
40と縦縁部41との交差角度α1より、小さな交差角
度α0として、非繰り出し時の平らにした斜辺部39の
長さ寸法L0を、繰り出し完了時点での上側頂点部位4
2と先端側頂点部位44との配置位置に対応した斜辺部
39の長さ寸法L1より、短い長さに設定して、遮蔽材
38を製造している。
【0026】そして、遮蔽材38は、図1・2に示すよ
うに、縦縁側部位VWと下縁側部位DWとの交差する交
差隅部Cをまたぐように、逆L字形状に折り畳まれて収
納されている。具体的には、遮蔽材38は、窓WF周縁
の縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部
15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24と
の間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WF周縁の
下縁側部位DWにおけるドアフレーム12の下縁部16
とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間
に、折り畳まれて収納されている。
【0027】実施形態では、上側・下側頂点部位42・
43は、図7に示すように、それぞれ、取付孔42a・
43aを備えて構成されている。そして、ドアフレーム
12の車内側に配置されるガーニッシュ21に埋設され
た係止ピン30を、取付孔42a・43aに挿通させ
て、ドアフレーム12の後縦縁部15の上下に設けられ
た取付孔15a・15bに係止させて取り付けることに
より、上側・下側頂点部位42・43が、ドアフレーム
12に固定されている。
【0028】先端側頂点部位44は、繰り出し手段48
における連結部材としてのガイドブロック54に連結さ
れる構成である。先端側頂点部位44には、図6に示す
ように、取付ブラケット56・56が固着されている。
先端側頂点部位44及び取付ブラケット56には、先端
側頂点部位44をガイドブロック54の突出部54bに
ボルト57止めするための取付孔44a・56aが、そ
れぞれ、形成されている。そして、先端側頂点部位44
は、取付部44aを取付ブラケット56を固着させた状
態で、突出部54b・54b間に挿入させ、ボルト57
を、突出部54bに形成される取付孔54c及び取付孔
44a・56aに挿通させて、ナット58止めし、ガイ
ドブロック54に連結されることとなる。
【0029】また、遮蔽材38の収納時における折り畳
みは、図9に示すように、平らに展開した状態から、窓
WFの周縁に固定されることとなる縦縁部41の距離を
変えないように、すなわち、斜辺部39の上端側である
上側頂点部位42と交差隅部C下側頂点部位43との距
離LVを変えないように、上方側より下縁側の折幅を大
きくしつつ斜辺部39側を縦縁部41側に接近させるよ
うにして、折り畳んでいる。実施形態の場合には、平ら
に展開した状態における遮蔽材38の上側頂点部位42
を扇の中心として、上側頂点部位42側より下縁部40
側の折幅を広くするような扇折りとしている。
【0030】遮蔽材38の繰り出し手段48は、遮蔽材
38とプリテンショナー49の牽引材51とを連結する
連結部材としてのガイドブロック54と、ガイドブロッ
ク54を移動させる駆動源としてのプリテンショナー4
9と、ガイドブロック54の窓周縁の下縁側に沿って移
動する際の案内を行なう案内部材としてのガイドレール
55と、を備えて構成されている。
【0031】プリテンショナー49は、ガイドブロック
54に連結される可撓性を備えた牽引材51と、牽引材
51を牽引する本体50と、を備えている。本体50
は、インフレーターのガス圧を利用して牽引材51を牽
引するシリンダタイプである。牽引材51は、ガイドブ
ロック54の本体部54aに先端51aを連結させた状
態で、ガイドレール55内に挿通されて、配設されてい
る。また、本体50の上方には、牽引材51をガイドす
るガイドローラ52が配設されている。プリテンショナ
ー49は、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドアフ
レーム12の下縁部16の車内側に、取付固定されてい
る。
【0032】ガイドブロック54は、ガイドレール55
内に配置される略直方体状の本体部54aと、本体部5
4aから上方に突出するように配置される2つの板状の
突出部54b・54bと、を備えている。本体部54a
は、ガイドレール55内を摺動可能な構成とされてい
る。突出部54b・54bは、ガイドレール55の後述
する切欠部55aから上方に突出するように形成されて
いる。また、各突出部54bには、遮蔽材38の先端側
頂点部位44を、ガイドレール55から離して取り付け
るための取付孔54cが形成されている。各取付孔54
cは、取付ボルト57を挿通させるものである。そし
て、突出部54b・54b間に、取付ブラケット56を
固着させた先端側頂点部位44を挿入させ、ボルト57
を各取付孔44a・54c・56aに挿通させ、ナット
58止めすることにより、遮蔽材38の先端側頂点部位
44をガイドブロック54に連結させている。
【0033】ガイドレール55は、プリテンショナー4
9作動時に、ガイドブロック54の移動方向を中心とし
た周方向への回転を抑えて、摺動可能に案内する構成で
あり、さらに、ガイドブロック54の本体部54aを挿
通可能に、本体部54aの断面形状より僅かに大きな内
部空間を有した略四角筒状に形成されて、本体部54a
の上下方向及び左右方向への移動を規制する構成であ
る。また、ガイドレール55は、図1・2・8に示すよ
うに、ガイドブロック54の本体部54aを、遮蔽材3
8の折り畳み収納時の先端側頂点部位44の位置から、
繰り出し完了時の先端側頂点部位44の位置まで、案内
可能なように、窓WF周縁の下縁側部位DWに沿って配
設されている。そして、ガイドレール55は、図6に示
すように、ガイドブロック54の突出部54bを挿通可
能に、上部側に、長手方向に沿って切り欠かれた切欠部
55aを、備えている。ガイドレール55は、図5に示
すように、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドアフ
レーム12の下縁部16の車内側に固着されて配置され
ている。
【0034】エアバッグ61は、図1・4・5・8に示
すように、インフレーター68からの膨張用ガスを流入
させて膨らむ袋状として、実施形態の場合、略長方形板
状としている。エアバッグ61は、膨張用ガスを流入さ
せて膨らむ本体部62と、本体部62に膨張用ガスを流
入させる円筒状のガス流入部63と、を備えて構成され
ている。ガス流入部63は、本体部62の上部後側に配
置されて、インフレーター68と接続されている。エア
バッグ61の上端側には、ルーフサイドレール部RRに
おけるボディ1側のインナパネル2に固定される複数の
取付部64が配設されている。各取付部64には、図5
に示すように、取付ブラケット65が固着され、取付ブ
ラケット65ごと、各取付部64がインナパネル2にボ
ルト66止めされている。
【0035】そして、エアバッグ61は、各取付部64
を利用して、展開膨張時の本体部62の上端62a側を
インナパネル2に固定させているだけであって、展開膨
張時の本体部下端62b側が、自由端として、窓WFと
略直交する方向の車内側方向や車外側方向へ揺動可能と
して、配設されている。
【0036】また、エアバッグ61は、下端62b側か
ら上端62a側に蛇腹状に折り畳まれて、窓WFの周縁
における上縁側部位UWに対応したルーフサイドレール
部RRの車内側のルーフヘッドライニング8に覆われて
収納されている。ルーフヘッドライニング8は、合成樹
脂製として、その下縁には、車内側に開き可能な扉部8
aが配設されている。そして、展開膨張時、エアバッグ
61は、扉部8aを押し開いて、下方へ突出し、乗員と
遮蔽材38との間に配置されることとなる。
【0037】なお、展開膨張時、エアバッグ61は、窓
WFの後部車内側、センターピラー部CPの車内側にお
けるセンターピラーガーニッシュ9の上部側、及び、リ
ヤドアRDの窓WRの前部車内側を覆うこととなる。
【0038】さらに、実施形態の場合、エアバッグ61
は、展開膨張完了時の非拘束状態でのピラー部CPを除
く下端52bの略全長を、繰り出し完了時の遮蔽材38
と水平方向で重ね可能に、配設されている(図8参
照)。
【0039】インフレーター68は、シリンダタイプと
して、ルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、
取付ブラケット69に保持された状態で、取付ボルト7
0を利用して、取り付けられている。
【0040】第1実施形態の乗員拘束装置S1の車両へ
の搭載について述べる。まず、遮蔽材38を折り畳む。
具体的には、平らに展開した状態の遮蔽材38を図12
のA・Bに示すように、上側頂点部位42を扇の中心と
し、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広く
して、斜辺部39を縦縁部41に接近させるように、扇
折りし、次いで、図12のCに示すように、折り崩れ防
止用の破断可能な複数のテープ材47で、折り畳んだ遮
蔽材38をくるんでおく。この折り畳み状態では、縦縁
部41の位置する上側頂点部位42から下側頂点部位4
3までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部
15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24と
の間に収納される縦縁側収納部位45となり、下縁部4
0の位置する下側頂点部位43から先端側頂点部位44
までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16
とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に
収納される下縁側収納部位46となる。なお、先端側頂
点部位44には、予め、取付ブラケット56を固着させ
ておく。そして、上側・下側頂点部位42・43の取付
孔42a・43aに係止ピン30・30を挿入させて、
遮蔽材ユニットを形成しておく。
【0041】また、ドアフレーム12の車内側の面に、
プリテンショナー49とガイドレール55とを取り付け
ておく。このとき、ガイドブロック54は、牽引材51
の先端51aを連結させた状態で、予め、ガイドレール
55内に配置されている。
【0042】そして、遮蔽材38の上側・下側頂点部位
42・43をガーニッシュ後縦縁部24とともに、ドア
フレーム12の後縦縁部15に取り付け、ガイドレール
55から突出しているガイドブロック54の突出部54
b・54bの間に、取付ブラケット56を外装させた先
端側部位44を挿入して、取付ボルト57を、各取付孔
44a・54c・56aに挿通させて、ナット58止め
し、遮蔽材38の先端側頂点部位44を、ガイドブロッ
ク54に連結させる。そして、ガーニッシュ21の上縁
部22・前縦縁部23・下縁部25を、ドアフレームの
上縁部13・前縦縁部14・下縁部16に嵌合させつ
つ、適宜、図示しない箇所でボルト等を利用して、ガー
ニッシュ21をドアFDのドアフレーム12に固定し、
その後、ドアトリム36をドアフレーム下縁部16の下
部に取り付ければ、ドアFDの組立を完了させることが
でき、ドアFDをボディ1に取り付ければ、遮蔽材38
と繰り出し手段48とを車両に搭載することができる。
【0043】また、エアバッグ61の車両への搭載につ
いて述べれば、エアバッグ61を上端62a側に折り畳
むとともに、折り崩れしないように、エアバッグ61を
破断可能な図示しないテープ材でくるんでおく。次い
で、エアバッグ61の各取付部64に取付ブラケット6
5を取り付けておくとともに、ガス流入部63をインフ
レーター68に接続させ、インフレーター68に取付ブ
ラケット69を取り付けて、エアバッグ組付体を形成し
ておく。その後、各取付ブラケット65・69をインナ
パネル2にボルト66・70止めして、ルーフヘッドラ
イニング8をインナパネル2に取り付ければ、エアバッ
グ61とインフレーター68とを車両に搭載することが
できる。そして、遮蔽材38、繰り出し手段48、エア
バッグ61、及び、インフレーター68を、車両に取り
付けることにより、乗員拘束装置S1が車両に搭載され
ることとなる。
【0044】なお、制御装置74とロールオーバセンサ
72とは、別途、車両の所定位置に取り付けておき、乗
員拘束装置S1の車両への搭載時、繰り出し手段48や
インフレーター68から延びる図示しないリード線を制
御装置74に結線させることとなる。
【0045】そして、乗員拘束装置S1の車両への搭載
後、制御装置74が、車両の転倒が予測されるロールオ
ーバ検知信号をロールオーバセンサ72から入力する
と、繰り出し手段48を作動させる。すると、プリテン
ショナー49の本体50が、牽引材51の先端51aに
連結されたガイドブロック54を、ガイドレール55に
沿って前方へ移動させるように牽引することから、遮蔽
材38は、図2〜5の二点鎖線や図8の実線で示すよう
に、折り畳まれた状態から、先端側頂点部位44が前方
に移動して、ガーニッシュ後縦縁部24の扉部27を押
し開くとともに、ガーニッシュ下縁部25の破断予定部
33を開口させて、窓WFを遮蔽するように、展開する
こととなる。
【0046】またこのとき、制御装置74が、ロールオ
ーバセンサ72からのロールオーバ検知信号を入力し
て、インフレーター68を作動させ、インフレーター6
8から膨張用ガスが吐出されることから、エアバッグ6
1は、本体部62内に膨張用ガスが流入されて膨張し、
図示しないテープ材を破断させて、ルーフヘッドライニ
ング8の扉部8aを押し開いて、図8に示すように、遮
蔽材38の車内側で、窓WFを遮蔽するように、下方へ
展開膨張することとなる。
【0047】すなわち、第1実施形態の乗員拘束装置S
1では、窓WFの車内側で、遮蔽材38が窓WFを遮蔽
し、遮蔽材38の車内側における乗員との間に、エアバ
ッグ61が窓WFを遮蔽するように配置されて、乗員
を、遮蔽材38とエアバッグ61とで的確に拘束するこ
とができる。
【0048】そして、第1実施形態の乗員拘束装置S1
では、繰り出し手段48が、遮蔽材38を窓WF周縁の
下縁側から実質的に上昇させるように、遮蔽材38との
連結部材であるガイドブロック54を、ガイドレール5
5に案内させ、窓WF周縁の下縁側に沿わせて移動させ
ることから、窓WF周縁の縦縁側部位VWと下縁側部位
DWとに収納されていた遮蔽材38が、窓WF周縁にお
ける遮蔽材38を収納した縦縁側部位VWと下縁側部位
DWとの交差した隅Cから、斜辺部39を斜め上方に繰
り出すように、窓WFの車内側を遮蔽することとなる。
【0049】そのため、乗員が車内側の窓WF周縁に寄
りかかっていても、乗員を引き起こすように下方から干
渉して、円滑に、遮蔽材39が繰り出されることとな
る。
【0050】また、第1実施形態の乗員拘束装置S1で
は、繰り出し手段48の作動時に、繰り出し手段48の
牽引材51と遮蔽材38とを連結する連結部材であるガ
イドブロック54が、案内部材としてのガイドレール5
5に、ガイドブロック54の移動方向を中心とする周方
向側への回転を抑えるように、案内されて移動すること
となり、遮蔽材38のガイドブロック54との連結部位
付近は、繰り出し方向における周方向側へのねじれを抑
えられて、破損することなく、円滑に繰り出されること
となる。
【0051】従って、第1実施形態の乗員拘束装置S1
では、乗員が車内側の窓WF周縁に寄りかかっていて
も、ロールオーバ検知時、破損を防止して、円滑に窓W
Fの車内側を遮蔽するように、遮蔽材38を繰り出すこ
とができる。
【0052】また、実施形態では、ガイドブロック54
の上下が、ガイドレール55に覆われていることから、
ガイドレール55により、ガイドブロック54の上下方
向への移動も抑えられることとなって、遮蔽材38を、
一層、円滑に繰り出すことができる。
【0053】さらに、実施形態では、遮蔽材38の繰り
出し手段48としてのプリテンショナー49及びガイド
レール55を、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるド
アフレーム下縁部16とガーニッシュ下縁部25との間
に配設する構成としている。すなわち、窓WF周縁にお
ける上縁側部位UWや略上下方向に延びる縦縁側部位V
Wに比べて、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドア
フレーム下縁部16とガーニッシュ下縁部25との間に
は、スペースに余裕があることから、容易にプリテンシ
ョナー49やガイドレール55等の繰り出し手段48を
配設させることができる。
【0054】さらにまた、実施形態では、ガイドブロッ
ク54が、ガイドレール55の切欠部55aから上方に
突出する突出部54bを備えて、突出部54bに遮蔽材
38の先端側頂点部位44を連結させている。そのた
め、遮蔽材38がガイドレール55に干渉することな
く、遮蔽材38を繰り出させることが可能となって、遮
蔽材38を、破損させることなく、一層、円滑に繰り出
すことができる。勿論、この点を考慮しなければ、ガイ
ドブロック54に、ガイドレール55から突出する突出
部54bを配置させず、ガイドブロック54の本体部5
4aに先端側頂点部位44を連結させる構成としてもよ
い。
【0055】さらに、第2実施形態として、乗員拘束装
置S2を、図10に示すような構成としてもよい。
【0056】乗員拘束装置S2は、第1実施形態の乗員
拘束装置S1と、遮蔽材38の折り畳み方が相違して、
折り畳み収納時、遮蔽材38を窓WFの縦縁側部位VW
だけに収納させている。この第2実施形態の折り畳み
は、図10のBにおいて二点鎖線と破線とで示すよう
に、遮蔽材38を、平らに展開させた状態から、縦縁部
41と略平行な略鉛直方向に沿った折目をつけて、斜辺
部39における下端側の先端側頂点部位44を下縁部4
0側(下側頂点部位43側)に接近させるように、蛇腹
折りしている。そして、乗員拘束装置S1と同様に、先
端側頂点部位44には、遮蔽材38と牽引材51とを連
結するガイドブロック54が連結され、ガイドレール5
5は、ガイドブロック54を、遮蔽材38の折り畳み収
納時の先端側頂点部位44の位置から、繰り出し完了時
の先端側頂点部位44の位置まで、案内可能に、配設さ
れている。
【0057】上記第1・第2実施形態では、遮蔽材38
として三角板形状のものを使用しているが、図11〜1
3に示す第3実施形態の乗員拘束装置S3のごとく、略
四角板形状の遮蔽材77を使用してもよい。
【0058】遮蔽材77は、繰り出し完了時の形状とし
て、収納側の縦縁側部位VWにおける縦縁部80の上下
を頂点82・84とするとともに、窓WF周縁の下縁に
沿って延びる先端部位85を頂点とし、窓WF周縁の上
縁に沿って延びる先端部位83を頂点として、上先側頂
点部位83と先端側頂点部位85とを結ぶ斜辺部78を
有し、かつ、上縦側頂点部位82と上先側頂点部位83
とを結ぶ上縁部81と、下縦側頂点部位84と先端側頂
点部位85とを結ぶ下縁部79と、を有する略台形形状
としている。
【0059】また、遮蔽材77は、窓WF周縁の縦縁側
部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とド
アフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折
り畳まれて収納されるとともに、窓WFの下縁側部位D
Wにおけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレー
ムガーニッシュ21の下縁部25との間に折り畳まれ
て、縦縁側部位VWと下縁側部位DWとの交差する交差
隅部Cをまたぐように、逆L字形状に折り畳まれて収納
されている。
【0060】そして、遮蔽材77は、上縦側頂点部位8
2と下縦側頂点部位84とを、縦縁側部位VWにおける
ドアフレーム12の後縦縁部15に固定し、斜辺部78
の下端側となる先端側頂点部位85を、第1実施形態と
同様、取付ブラケット56を介して、ガイドブロック5
4に連結させている。また、斜辺部78の上端側となる
上先側頂点部位83には、ガイドレール91に摺動して
案内されるローラ92が取り付けられている。
【0061】第3実施形態の遮蔽材77を繰り出すため
の繰り出し手段48Aは、第1実施形態と同様のプリテ
ンショナー49、ガイドブロック54、及び、ガイドレ
ール55と、上先側頂点部位83に取り付けられるロー
ラ92と、ドアフレーム12の上縁部13に取り付けら
れて、ローラ92を摺動させて案内するガイドレール9
1と、から構成されている。
【0062】そして、上先側頂点部位83は、図13に
示すように、ローラ92に固着される取付ブラケット9
3を介して、ローラ92に取り付けられている。この取
付ブラケット93は、ガイドレール91から突出して形
成されて、上先側頂点部位83にボルト94止めされて
いる。そのため、ローラ92の摺動時に、上先側頂点部
位83がガイドレール91に干渉しない。ガイドレール
91は、略四角筒状に形成されて、取付ブラケット93
側が、ローラ92と取付ブラケット93との連結部位を
挿通可能に、長手方向に沿って切り欠かれている。ま
た、ガイドレール91は、ローラ92を、遮蔽材77の
折り畳み収納時の上先側頂点部位83の位置から、繰り
出し完了時の上先側頂点部位83の位置まで、案内可能
に、ドアフレーム上縁部13に配設されている。また、
ドアフレームガーニッシュ21の上縁部23には、図1
3に示すように、遮蔽材77の繰り出し時に、遮蔽材7
7に押されて開く扉部23aが配置されている。この扉
部23aは、薄肉のヒンジ部23bを備えて開き易く構
成されている。
【0063】また、遮蔽材77の収納時における折り畳
みは、図12に示すように、平らに展開した状態から、
窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部80の距離
を変えないように、すなわち、上縦側頂点部位82と下
縦側頂点部位84との距離LVを変えないように、上方
側より下縁側の折幅を大きくしつつ斜辺部78側を縦縁
部80側に接近させるようにして、折り畳んでいる。実
施形態の場合には、平らに展開した状態における斜辺部
78の延長線と縦縁部80の延長線との交点O1を扇の
中心として、上縁部81側より下縁部79側の折幅を広
くするような扇折りとしている。なお、折り畳んだ遮蔽
材77は、折り崩れ防止用の破断可能なテープ材47を
巻き付けておくとともに、先端側頂点部位85に取付ブ
ラケット56を取り付け、上先側頂点部位83に取付ブ
ラケット93を介してローラ92を取り付けておく。
【0064】折り畳み完了時には、縦縁部80の位置す
る上縦側頂点部位83から下縦側頂点部位84までの折
り畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部15とドア
フレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に収納
される縦縁側収納部位86となり、下縁部79の位置す
る下縦側頂点部位84から先端側頂点部位85までの折
り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16とドアフ
レームガーニッシュ21の下縁部25との間に収納され
る下縁側収納部位87となる。
【0065】そして、ドアフレーム12の車内側の面
に、プリテンショナー49とガイドレール55・91と
を取り付け、遮蔽材38の上側・下側頂点部位42・4
3をガーニッシュ後縦縁部24とともに、ドアフレーム
12の後縦縁部15に取り付け、先端側頂点部位44
を、ガイドブロック54に連結させ、ローラ92をガイ
ドレール91に組み付ける。そして、ドアトリム36を
ドアフレーム下縁部16の下部に取り付ければ、ドアF
Dの組立を完了させることができ、ドアFDをボディ1
に取り付ければ、遮蔽材77と繰り出し手段48Aとを
車両に搭載することができる。
【0066】この乗員拘束装置S3でも、繰り出し手段
48Aの作動時に、先端側頂点部位44に配置されるガ
イドブロック54が、案内部材としてのガイドレール5
5に、ガイドブロック54の移動方向を中心とする周方
向側への回転を抑えるように、案内されて移動すること
となり、遮蔽材38のガイドブロック54との連結部位
付近は、繰り出し方向における周方向側へのねじれを抑
えられて、破損することなく、円滑に繰り出されること
となる。そして、前述の実施形態と同様に、ガイドブロ
ック54の上下が、ガイドレール55に覆われているこ
とから、ガイドレール55により、ガイドブロック54
の上下方向への移動も抑えられることとなって、遮蔽材
77が、一層、円滑に繰り出されることとなる。また、
第3実施形態では、遮蔽材77の上先側頂点部位74
が、繰り出し手段48Aの作動時に、ガイドレール91
に案内されて移動するローラ92を備えていることか
ら、上先側頂点部位74付近も円滑に繰り出されること
となる。
【0067】なお、第1〜3実施形態では、連結部材と
してガイドブロック55が用いられ、案内部材としてガ
イドレール54を使用しているが、案内部材が連結部材
の移動方向を中心とする周方向側への回転を抑える構成
であれば、上記に限らず、例えば、連結部材としてロー
ラを用い、ローラを摺動させて案内するガイドレール
を、案内部材として使用してもよい。
【0068】勿論、連結部材及び案内部材として、ガイ
ドブロックとガイドレールとを用いる場合にも、両者の
形状は、上述した形状に限られず、例えば、ガイドレー
ルを略円筒形状とし、ガイドブロックをガイドレールか
ら突出する突出部を備えて、ガイドレール内を摺動可能
とする略円柱形状としてもよい。なお、上記各実施形態
では、ガイドレール55が牽引材51の周囲を略全周に
わたって覆っていることから、遮蔽材38・77の繰り
出し時に、牽引材51が上下方向に大きくぶれるのを防
止することができる。この点を考慮しなければ、ガイド
レールとして、上方が開口とされた断面略U字形状に形
成されたものを使用してもよく、さらには、ガイドレー
ルとして、ガイドブロック54の本体54aにおける左
右方向側をのみを覆う構成のものを使用してもよい。
【0069】また、第1〜3実施形態では、ガイドレー
ル55を、窓WF周縁の下縁側部位DWに沿って配設さ
せているが、例えば、ガイドレールを、遮蔽材38にお
ける繰り出し完了時の斜辺部39に略沿うように配設し
てもよい。具体的には、プリテンショナー49の本体5
0を、第1〜3実施形態における配置位置より下方に配
置させて、ガイドレールを、前端側が、後端側より下方
に位置するように、前下方に向かって傾斜するように配
設してもよい。このような構成とすれば、プリテンショ
ナー49の繰り出し力を、直接的に、斜辺部39に作用
させやすくなって、斜辺部39に、一層、大きなテンシ
ョンを生じさせることができる。
【0070】さらに、第1〜3実施形態では、プリテン
ショナー49として、インフレーターのガス圧を利用し
て牽引材51を牽引するシリンダタイプの本体50を備
えるものを使用しているが、例えば、電動モータ・ばね
の復元力・電磁ソレノイド等を利用して牽引材を牽引す
る構成の本体を備えたプリテンショナーを使用してもよ
い。
【0071】さらにまた、第1〜3実施形態では、フロ
ントドアFDの窓WFの周縁に、遮蔽材38・77を配
置させた場合を示したが、勿論、フロントドアFDに限
らず、リヤドアRDの窓WRの周縁に、遮蔽材を配置さ
せる構成としてもよい。
【0072】なお、第1〜3実施形態では、遮蔽材38
・77をドアに収納する場合を示したが、勿論、窓の周
縁に収納されればよいことから、三列シートの車両等の
ように、ドアでないボディに設けられた窓の周縁に、遮
蔽材を配設させるようにしてもよい。
【0073】また、遮蔽材としては、窓の車内側を遮蔽
するばかりでなく、窓の車外側を遮蔽するように、構成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の車
内側から見た正面図である。
【図2】第1実施形態のドアの車内側から見た正面図で
ある。
【図3】図1のIII−III部位の概略断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略断面図である。
【図6】第1実施形態の遮蔽材と繰り出し手段との連結
部位付近を示す概略分解斜視図である。
【図7】図2のVII−VII部位の概略断面図である。
【図8】第1実施形態の乗員拘束装置の作動時を示す車
内側から見た正面図である。
【図9】第1実施形態の遮蔽材の折り畳み工程を説明す
る図である。
【図10】第2実施形態の乗員拘束装置を示す図であ
る。
【図11】第3実施形態の乗員拘束装置を示す図であ
る。
【図12】第3実施形態の遮蔽材の折り畳み工程を説明
する図である。
【図13】図11のXIII−XIII部位の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
38・77…遮蔽材、 48・48A…繰り出し手段、 49…プリテンショナー(駆動源)、 54…ガイドブロック(連結部材)、 55…ガイドレール(案内部材)、 WF…窓、 DW…(窓周縁の)下縁側部位、 VW…(窓周縁の)縦縁側部位、 S1・S2・S3…乗員拘束装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のロールオーバ検知時に、窓を遮蔽
    可能に前記窓の周縁から遮蔽材が繰り出される構成の乗
    員拘束装置であって、 前記遮蔽材が、前記窓周縁の下縁側から実質的に上昇す
    るように、少なくとも、前記窓周縁の前方側若しくは後
    方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納され、 前記窓周縁の下縁側部位内に、収納された前記遮蔽材と
    連結されて、作動時、前記遮蔽材との連結部位を前記窓
    周縁の下縁側に沿わせて移動させるように構成される繰
    り出し手段が配設され、 該繰り出し手段が、 前記遮蔽材と連結される連結部材と、 該連結部材を移動させる駆動源と、 前記連結部材の前記窓周縁の下縁側に沿って移動する際
    の案内を行なう案内部材と、 を備えて構成されるとともに、 前記案内部材が、前記連結部材を、前記連結部材の移動
    方向を中心とした周方向への回転を抑えて、摺動可能に
    案内することを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が、前記案内部材から上方
    に突出する突出部を備え、 該突出部に前記遮蔽材を連結させていることを特徴とす
    る請求項1記載の乗員拘束装置。
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