JP3791353B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の窓の上縁側に収納されて、作動時のインフレ−タからの膨張用ガスの流入時に、窓の車内側を覆うように、展開膨張するエアバッグを、備えて構成される頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来の頭部保護エアバッグ装置では、特開2000−335356号公報等に知られているように、エアバッグが、車両の窓の上縁側における車内側に、折り畳まれて収納され、作動時のインフレ−タからの膨張用ガスを流入させた際、エアバッグが、窓の車内側を覆うように、窓の上縁側から下方に展開して、膨張していた。
【0003】
しかし、乗員が車内側の窓の周縁に寄りかかっているような状態で、エアバッグが展開膨張されると、エアバッグが、乗員と窓との間に円滑に配置されず、乗員の車内側に展開する場合が生ずる。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、乗員が車内側の窓周縁に寄りかかっていても、乗員と窓との間に円滑にエアバッグを配設可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、車両の窓の上縁側に収納されて、作動時のインフレ−タからの膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように、展開膨張するエアバッグを、備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
前記窓の周縁に収納されて、繰り出し手段の作動時、前記窓の周縁から繰り出されて、展開膨張完了時における前記エアバッグの車外側の位置に前記エアバッグの展開膨張完了前に配置されるように展開を完了させる繰り出し材が、配設され、
前記繰り出し材が、車内側の前記窓の周縁に寄りかかっている乗員を引き起こし可能に、前記窓の周縁の下縁側から実質的に上昇するように、配設され、
前記エアバッグが、前記繰り出し手段の作動開始後に作動されるインフレーターにより、繰り出された前記繰り出し材の車内側であって引き起こされた前記乗員と前記窓との間に、展開膨張するように、配設されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、乗員が車内側の窓の周縁に寄りかかっていても、繰り出し手段が作動すれば、繰り出し材が、窓の周縁の下縁側から実質的に上昇し、乗員に対して、窓周縁の下方から干渉し、乗員を引き起こして、窓周縁から車内側に押し込むように作用する。その結果、窓の周縁に寄りかかっていた乗員が、窓から離れ、エアバッグが、窓から離れた乗員と窓との間に、円滑に展開膨張して、乗員頭部を拘束可能となる。
【0007】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、乗員が車内側の窓周縁に寄りかかっていても、乗員と窓との間に円滑にエアバッグを配設可能となる。
【0008】
また、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、展開膨張を完了させたエアバッグの車外側の位置には、繰り出し材が配置されて、展開膨張を完了させたエアバッグは、車外側に押圧されても、繰り出し材によって移動が規制される。そのため、乗員がエアバッグを車外側に押圧しても、エアバッグは、車外側に大きく移動せずに、安定して乗員を拘束可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1は、図1・2・8・9に示すように、車内側Iの窓WFの周縁から繰り出される繰り出し材38と、窓WFの周縁から膨張して、繰り出し材38と乗員Mとの間に配置可能なエアバッグ51と、を備え、さらに、繰り出し材38を繰り出すための繰り出し手段48と、エアバッグ51に膨張用ガスを供給してエアバッグ51を展開膨張させるためのインフレーター58と、を備えて、構成されている。繰り出し手段48は、実施形態の場合、プリテンショナー49から構成されている。また、第1実施形態の繰り出し材38は、繰り出し完了後に、上昇した縁部(斜辺部)39の下方領域における窓WFの車内側Iを遮蔽可能な三角板形状のシート状として、構成されている。
【0011】
そして、プリテンショナー49とインフレーター58とは、制御装置64により、作動が制御され、制御装置64は、側突センサ62からの車両の側面衝突時の側突検知信号を入力した際と、ロールオーバセンサ63からの車両の横転・転回等が予測されるようなロールオーバ検知信号を入力した際と、にプリテンショナー49とインフレーター58とを作動させることとなる。さらに、実施形態の場合、制御装置64は、まず、プリテンショナー49を作動させるようにプリテンショナー49へ作動信号を出力し、その出力から5〜10ms後に、遅れてインフレーター58を作動させるように、インフレーター58へ作動信号を出力する。
【0012】
なお、制御装置64、側突センサ62、及び、ロールオーバセンサ63は、車両の所定位置に配置されている。
【0013】
また、繰り出し材38は、プリテンショナー49の作動開始から、10〜15ms後以内に繰り出しを完了させ、また、エアバッグ51は、インフレーター58の作動開始から、約20ms後以内に展開膨張を完了させるように、構成されている。
【0014】
ちなみに、プリテンショナー49に、容積10ccのタンク内に駆動用の窒素ガス等を圧縮封入したインフレーターを利用する場合、始動開始から約20ms以内に繰り出し材38の展開を完了させる場合には、60MPa以上の出力としたインフレーターの使用でよいが、始動開始から10〜15ms以内に繰り出し材38の展開を完了させる場合には、100MPa以上の出力としたインフレーターを使用する必要がある。
【0015】
そして、繰り出し材38が配設されるフロントドアFDは、図2〜4に示すように、車外側Oのドアフレーム12と、ドアフレーム12の車内側における窓WFの周縁に配置されるドアフレームガーニッシュ21と、ドアフレーム12の車内側Iにおけるガーニッシュ21の下方に配置されるドアトリム36と、を備えて構成されている。
【0016】
ドアフレーム12は、板金製として、窓WFを中心としたその周縁にそれぞれ配置される上縁側の上縁部13、前後両端側で略上下方向に配置される前・後縦縁部14・15、及び、下縁側の下縁部16、を備えて構成されている。後縦縁部15の上下端付近には、繰り出し材38を取り付けるための取付孔15a・15bが形成されている(図5参照)。
【0017】
ドアフレームガーニッシュ21は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、窓WFを中心としたその周縁にそれぞれ配置される上縁側の上縁部22、前後両端側で略上下方向に配置される前・後縦縁部23・24、及び、下縁側の下縁部25、を備えて構成されている。上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24は、窓WFの周縁におけるドアフレーム12の上縁部13・前縦縁部14・後縦縁部15の車内側に嵌合可能な断面略U字形状としている(図3・4参照)。
【0018】
そして、収納した繰り出し材38を覆う後縦縁部24には、ドアフレーム12の取付孔15a・15bに挿入係止される金属製の係止ピン30が埋設されている(図5参照)。また、ガーニッシュ21の後縦縁部24には、図3に示すように、収納された繰り出し材38の繰り出し時に、繰り出し材38に押されて開く扉部27が配設されている。扉部27は、薄肉のヒンジ部28を車内側端部に備えて、開き易く構成されている。そして、折り畳まれて収納された繰り出し材38の後述する縦縁側収納部位45は、扉部27に前方側を覆われて、扉部27とドアフレーム21の後縦縁部15との間に、収納されている。
【0019】
また、ガーニッシュ21の下縁部25の上縁側には、図4に示すように、車両の前後方向に延びる薄肉の破断予定部33を配置させて、カバー部32が配設されている。カバー部32は、折り畳まれて収納された繰り出し材38の後述する下縁側収納部位46の上方を覆うとともに、繰り出し手段48としてのプリテンショナー49における牽引材先端49cの移動する軌跡の上方を覆っている。そして、牽引材先端49cの前進移動時(図1・2・8参照)、繰り出し材38により、破断予定部33が破断されて、開口34が形成され、開口34に、展開した繰り出し材38の下縁部40が配置されることとなる。
【0020】
さらに、ガーニッシュ下縁部25の車外側の面には、プリテンショナー49の本体49aが、取り付けられている(図6参照)。
【0021】
なお、ガーニッシュ21を合成樹脂で形成する場合、扉部27・ヒンジ部28・カバー部32を、繰り出し材38の展開時に開き易いように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等から形成し、他の部位を、強度を確保できるように、硬質のポリプロピレン等の合成樹脂製から形成する等して、ガーニッシュ21を相溶性を有した二色成形品としてもよい。
【0022】
また、ドアFDの周縁のボディ1側は、図3に示すように、インナパネル2とアウタパネル3とを配設させて構成され、さらに、そのボディ1側には、ドアFDの外周縁をシールするウェザストリップ5が配設されている。そして、ウェザストリップ5は、ドアFDを閉めた際、ガーニッシュ21における車内側Iに突出した頂部21aやドアFDにおけるガーニッシュ21から離れた下部側の前縁・下縁・後縁に圧接されることとなる。ガーニッシュ21の車内側Iに突出する頂部21aは、上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24に配設されている。また、図3に示す符号18の部材は、ドアフレーム12の外縁側に固着されたウェザストリップであり、このウェザストリップ18は、ドアFDを閉めた際、ボディ1側のアウタパネル3に圧接されることとなる。さらに、符号19の部材は、ガラスランである。
【0023】
そして、繰り出し材38は、図1・2・7・8に示すように、窓WFを遮蔽可能に、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミド糸等からなる布材等から形成されたシート状とている。繰り出し材38は、繰り出し完了時の形状として、窓WFを斜めに横断する斜辺部39を備えて、窓WFにおける斜辺部39によって二分された領域で、かつ、斜辺部39の下方側の領域、を遮蔽可能な形状としている。さらに、繰り出し材38は、繰り出し材38により遮蔽される窓WFの遮蔽領域における周縁に、折り畳まれて収納されている。
【0024】
実施形態の場合、繰り出し材38は、斜辺部39と、斜辺部39の下端39bから後方に延びる下縁部40と、斜辺部39の上端39aから下方に延びる縦縁部41と、を備えた略三角板形状としている。縦縁部41は、窓WFの周縁における後方側の略上下方向に配置される縦縁側部位VWに沿って配置され、下縁部40は、窓WFの周縁における下方側の略前後方向に配置される下縁側部位DWに沿って配置されている。
【0025】
さらに、繰り出し材38は、図7のAに示すように、繰り出し完了時の斜辺部39に生ずる斜辺部39に沿う方向のテンションを大きくできるように、斜辺部39が、非繰り出し時の平らに展開した長さ寸法LOより、繰り出し完了時の長さ寸法L1を長くするように、構成されている。第1実施形態の場合には、繰り出し完了時点での先端側頂点部位44と下側頂点部位43との配置位置に対応する下縁部40の長さ寸法LDと、繰り出し完了時点での上側頂点部位42と下側頂点部位との配置位置に対応した長さ寸法LVと、を確保した状態で、繰り出し完了時点での下縁部40と縦縁部41との交差角度α1より、小さな交差角度α0として、非繰り出し時の平らにした斜辺部39の長さ寸法L0を、繰り出し完了時点での上側頂点部位42と先端側頂点部位44との配置位置に対応した斜辺部39の長さ寸法L1より、短い長さに設定して、繰り出し材38を製造している。
【0026】
そして、繰り出し材38は、図1・2に示すように、縦縁側部位VWと下縁側部位DWとの交差する交差隅部Cをまたぐように、逆L字形状に折り畳まれて収納されている。具体的には、繰り出し材38は、窓WF周縁の縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に、折り畳まれて収納されている。
【0027】
さらに、第1実施形態の場合、繰り出し材38は、斜辺部39の上端39a側となる略三角板形状の繰り出し材38における上側頂点部位42と、下縁部40と縦縁部41との交差部位となる下側頂点部位43と、を、縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15に固定し、斜辺部39の下端39b側となる先端側頂点部位44をプリテンショナー49の牽引材49bに連結させている。上側・下側頂点部位42・43は、図5に示すように、それぞれ、取付孔42a・43aを備えて構成されている。そして、ドアフレーム12の車内側に配置されるガーニッシュ21に埋設された係止ピン30を、取付孔42a・43aに挿通させて、ドアフレーム12の後縦縁部15の上下に設けられた取付孔15a・15bに係止させて取り付けることにより、上側・下側頂点部位42・43が、ドアフレーム12に固定されている。先端側頂点部位44は、プリテンショナー49の牽引材49bの先端49cに連結されている。
【0028】
また、繰り出し材38の収納時における折り畳みは、図7に示すように、平らに展開した状態から、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部41の距離を変えないように、すなわち、斜辺部39の上端39a側の上側頂点部位42と交差隅部C近傍の下側頂点部位43との距離LVを変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ斜辺部39側を縦縁部41側に接近させるようにして、折り畳んでいる。実施形態の場合には、平らに展開した状態における繰り出し材38の上側頂点部位42を扇の中心として、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広くするような扇折りとしている。
【0029】
繰り出し材38の繰り出し手段48としてのプリテンショナー49は、電動モータ・ばねの復元力・電磁ソレノイド・インフレーター等を利用して、本体49aから延びる可撓性を有した牽引材49bを即座に牽引可能に構成されている。実施形態の場合、プリテンショナー49は、折り畳んで収納した繰り出し材38を繰り出す方向K(図2参照)を、窓WFの周縁における下縁側部位DWに沿う前方側として、繰り出し材39の斜辺部39における下端側の先端側頂点部位44に、牽引材49bの先端49cを連結させている。さらに、このプリテンショナー49は、繰り出し材38とともに、ドアFDのガーニッシュ21の車外側の面に、予め、取り付けられている。
【0030】
エアバッグ51は、図1・4・9に示すように、インフレーター58からの膨張用ガスを流入させて膨らむ袋状として、実施形態の場合、略長方形板状としている。エアバッグ51は、膨張用ガスを流入させて膨らむ本体部52と、本体部52に膨張用ガスを流入させる円筒状のガス流入部53と、を備えて構成されている。ガス流入部53は、本体部52の上部後側に配置されて、インフレーター58と接続されている。エアバッグ51の上端側には、ルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側のインナパネル2に固定される複数の取付部54が配設されている。各取付部54には、図4に示すように、取付ブラケット55が固着され、取付ブラケット55ごと、各取付部54がインナパネル2にボルト56止めされている。
【0031】
そして、エアバッグ51は、各取付部54を利用して、展開膨張時の本体部52の上端52a側をインナパネル2に固定させているだけであって、展開膨張時の本体部下端52b側が、自由端として、窓WFと略直交する方向の車内側I方向や車外側O方向へ揺動可能として、配設されている。
【0032】
また、エアバッグ51は、下端52b側から上端52a側に蛇腹状に折り畳まれて、窓WFの周縁における上縁側部位UWに対応したルーフサイドレール部RRの車内側のルーフヘッドライニング8に覆われて収納されている。ルーフヘッドライニング8は、合成樹脂製として、その下縁には、車内側Iに開き可能な扉部8aが配設されている。そして、展開膨張時、エアバッグ51は、扉部8aを押し開いて、下方へ突出し、乗員Mと繰り出し材38との間に配置されることとなる。
【0033】
なお、展開膨張時、エアバッグ51は、窓WFの後部車内側、センターピラー部CPの車内側におけるセンターピラーガーニッシュ9の上部側、及び、リヤドアRDの窓WRの前部車内側を覆うこととなる。
【0034】
さらに、実施形態の場合、エアバッグ51は、展開膨張完了時の窓WF内における下端52bの略全長を、繰り出し完了時の繰り出し材38と水平方向で重ね可能に、配設されている(図9参照)。
【0035】
インフレーター58は、シリンダタイプとして、ルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、取付ブラケット59に保持された状態で、取付ボルト60を利用して、取り付けられている。
【0036】
第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1の車両への搭載について述べると、まず、図2・6に示すように、乗員拘束ユニットUFを組み立てる。乗員拘束ユニットUFは、繰り出し材38、ガーニッシュ21、及び、プリテンショナー49から構成され、これらの部材のドアフレーム12に対する組付作業性を良好にするために、これらの部材を一体化させたものである。
【0037】
乗員拘束ユニットUFの組み立ては、まず、平らに展開した状態の繰り出し材38を、図7のA・Bに示すように、斜辺部39の上端39aである上側頂点部位42を扇の中心とし、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広くして、斜辺部39を縦縁部41に接近させるように、扇折りし、ついで、図7のCに示すように、折り崩れ防止用の破断可能な複数のテープ材47で、折り畳んだ繰り出し材38をくるんでおく。この折り畳み状態では、縦縁部41の位置する上側頂点部位42から下側頂点部位43までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に収納される縦縁側収納部位45となり、下縁部40の位置する下側頂点部位43から先端側頂点部位44までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に収納される下縁側収納部位46となる。また、ガーニッシュ21の車外側の面に、プリテンショナー49を取り付けておく。なお、先端側頂点部位44は、折り畳み完了状態で、後述するプリテンショナー49の牽引材先端49cとの連結が容易なように、先端位置に露出させておく。
【0038】
そして、取付孔42a・43aに係止ピン30を挿入させて、繰り出し材38の上側・下側頂点部位42・43をガーニッシュ後縦縁部24の車外側に取り付けるとともに、繰り出し材38の先端側頂点部位44を、プリテンショナー49の牽引材49bにおける先端49cに連結させれば、乗員拘束ユニットUFを組み立てることができる。
【0039】
組み立てた乗員拘束ユニットUFは、各係止ピン30・30をドアフレーム12の取付孔15a・15bに取り付けるとともに、ガーニッシュ21の上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24をドアフレーム12の上縁部13・前縦縁部14・後縦縁部15に嵌合させつつ、適宜、図示しない箇所でボルト等を利用して、ガーニッシュ21をドアFDのドアフレーム12に固定すれば、乗員拘束ユニットUFをドアフレーム12に組み付けることができる。その後、ドアトリム37をドアフレーム下縁部16の下部に取り付ければ、ドアFDの組み立てを完了させることができ、ドアFDをボディ1に取り付ければ、繰り出し材38とプリテンショナー49とを車両に搭載することができる。
【0040】
また、エアバッグ51の車両への搭載について述べれば、エアバッグ51を上端52a側に折り畳むとともに、折り崩れしないように、エアバッグ51を破断可能な図示しないテープ材でくるんでおく。ついで、エアバッグ51の各取付部54に取付ブラケット55を取り付けておくとともに、ガス流入部53をインフレーター58に接続させ、インフレーター58に取付ブラケット59を取り付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。その後、各取付ブラケット55・59をインナパネル2にボルト56・60止めして、ルーフヘッドライニング8をインナパネル2に取り付ければ、エアバッグ51とインフレーター58とを車両に搭載することができる。そして、繰り出し材38、プリテンショナー49、エアバッグ51、及び、インフレーター58を、車両に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置S1を車両に搭載することができる。
【0041】
なお、制御装置64、側突センサ62、及び、ロールオーバセンサ63は、別途、車両の所定位置に取り付けておき、頭部保護エアバッグ装置S1の車両への搭載時、プリテンショナー49やインフレーター58から延びる図示しないリード線を制御装置64に結線させることとなる。
【0042】
そして、頭部保護エアバッグ装置S1の車両への搭載後、制御装置64が、車両の側面衝突時に側突検知信号を側突センサ62から入力すると、まず、プリテンショナー49を作動させる。すると、プリテンショナー49は、牽引材49bの先端49cを前方へ移動させるように牽引することから、繰り出し材38は、図2・3・4の二点鎖線や図8の実線で示すように、折り畳まれた状態から、先端側頂点部位44が前方に移動して、ガーニッシュ後縦縁部24の扉部27を押し開くとともに、ガーニッシュ下縁部25の破断予定部33を開口させて、窓WFを遮蔽するように、展開することとなる。
【0043】
また、制御装置64は、プリテンショナー49へ作動信号を出力した後の5〜10ms後に、インフレーター58へ作動信号を出力して、インフレーター58を作動させる。そのため、エアバッグ51は、インフレーター58から膨張用ガスを本体部52内に流入されて膨張し、図示しないテープ材を破断させて、ルーフヘッドライニング8の扉部8aを押し開いて、図9に示すように、繰り出し材38の車内側で、窓WFを遮蔽するように、下方へ展開膨張することとなる。
【0044】
すなわち、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1では、窓WFの車内側で、繰り出し材38が窓WFを遮蔽し、繰り出し材38の車内側Iにおける乗員Mとの間に、エアバッグ51が窓WFを遮蔽するように、配置されて、乗員Mを繰り出し材38とエアバッグ51とで的確に拘束することができる。
【0045】
なお、第1実施形態では、制御装置64が、車両の横転等が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセンサ63から入力しても、上記と同様に、作動することとなる。
【0046】
そして、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1では、繰り出し材38の繰り出し時、斜辺部39が、上側頂点部位42を中心として、車内側から見て時計方向に回転させるように、窓WF周縁の交差隅部Cから上昇する態様となって、窓WF周縁の下部側の交差隅部C側から、斜め上方に繰り出される。すなわち、繰り出し材38は、斜辺部39を上昇縁部として、窓WFの周縁の下縁側部位DWから実質的に上昇するように、繰り出される。
【0047】
そのため、図10のAに示すように、乗員Mが窓WFの周縁における下縁側部位DW側に寄りかかっていても、繰り出し手段48としてのプリテンショナー49が作動すれば、図10のBに示すように、繰り出し材38の上昇縁部39が、乗員Mに対して、窓WF周縁の下方から干渉し、乗員Mを引き起こして、窓WF周縁から車内側Iに押し込むように作用する。その結果、窓WFの周縁における下縁側部位DW側に寄りかかっていた乗員Mが、窓WFから離れ、図10のCに示すように、エアバッグ51が、窓WFから離れた乗員Mと窓WFとの間に、円滑に展開膨張して、乗員頭部MHを拘束可能となる。
【0048】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1では、乗員Mが車内側Iの窓WF周縁に寄りかかっていても、乗員Mと窓WFとの間に、円滑にエアバッグ51を配設させることができる。
【0049】
また、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1では、展開膨張を完了させたエアバッグ51の車外側Oには、繰り出し材38が配置されて、展開膨張を完了させたエアバッグ51は、車外側Oに押圧されても、繰り出し材38によって移動が規制される。そのため、乗員Mがエアバッグ51を車外側Oに押圧しても、エアバッグ51は、車外側Oに大きく移動せずに、安定して乗員Mを拘束することができる。
【0050】
特に、第1実施形態のエアバッグ51は、展開膨張完了時の窓WF内における下端52bの略全長を、繰り出し完了時のシート状の繰り出し材38と水平方向で重ねるように、構成されており、繰り出し材38によって、安定して支持される。さらに、繰り出し材38も、窓WFを横切る縁部としての斜辺部39に、斜辺部39に沿うテンションが発生して、緩み難いことから、一層、エアバッグ51を安定支持することができる。
【0051】
なお、繰り出し完了時のシート状の繰り出し材を緩み難くする場合には、繰り出し材の周縁における繰り出し時に窓を横切る上昇縁部が、繰り出し完了時に、その縁部に沿う方向のテンションを、他の方向のテンションより、大きくすることが望ましく、その場合、繰り出し材は、上昇縁部の少なくとも一方の端部を、繰り出し手段48に連結させておけばよい。
【0052】
また、第1実施形態では、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部41の距離を変えないように、すなわち、斜辺部39の上端39a側の上側頂点部位42と交差隅部C近傍の下側頂点部位43との距離LVを変えないように、繰り出し材38における繰り出し完了時の斜辺部39の下方部位において、上方側より下縁部40側の折幅を大きくして、斜辺部39側を、繰り出し完了時における窓WF周縁の縦縁側部位VWに配置される縦縁部41側に、接近させるように、折り畳んでいる。そのため、折り畳み終了時に、繰り出し材38の縦縁部41がその長さを変化させないことから、折り畳んだ状態の繰り出し材38における縦縁部41の上下端の上側・下側頂点部位42・43を、そのまま、縦縁側部位VWにおけるガーニッシュ後縦縁部24の車外側に取り付けることができ、繰り出し材38の収納取付作業が容易となる。
【0053】
さらに、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S1において、車両の横転が激しく、展開膨張するエアバッグ51が、窓WFに接近している乗員Mの頭部MHにおける車内側Iに配置されても、エアバッグ51が、上端52a側を窓WF周縁の上縁側部位UWに連結支持させて、下端52b側を窓WFと略直交する方向へ揺動可能な自由端としている。そのため、乗員Mも、車両の転回途中では、窓WFから離れたり、接近したりすることから、乗員Mが窓WFから離れた際、エアバッグ51が、車外側O方向へ揺動して、その乗員Mと繰り出し材38との間に容易に入り込むこととなって、その後、エアバッグ51が、乗員頭部MHと繰り出し材38との間に挟まって、エアバッグ51により、乗員頭部MHを的確に拘束することが可能となる。
【0054】
ちなみに、第1実施形態では、車両のロールオーバ時、乗員Mの車外側にエアバッグ51を展開膨張させた状態で、乗員Mが車外側に移動して窓WFに接近しても、エアバッグ51の膨張完了前には、エアバッグ51の展開膨張完了前に展開を完了させている繰り出し材38が、窓WFを遮蔽しているため、その繰り出し材38によって乗員頭部MHを的確に拘束可能となる。
【0055】
さらにまた、第1実施形態の繰り出し材38は、繰り出し完了時の形状として、窓WFを斜めに横断する斜辺部39を備え、斜辺部39の下方側で窓WFを遮蔽する形状としている。すなわち、繰り出し材38が、斜辺部39の下方側の領域を遮蔽可能な形状として、窓WFの上部側を遮蔽する面積を極力少なくしている。そのため、このような窓WFを遮蔽する繰り出し材38では、作動開始から繰り出し完了までの時間を短くすることができ、また、使用材料を少なくできる。さらに、このような繰り出し材38では、全体の繰り出し距離を極力少なくすることができることから、繰り出し手段48としてのプリテンショナー49の出力を抑えることも可能となり、効率的に、窓WFを繰り出し材38によって遮蔽することができる。
【0056】
なお、繰り出し材38が、窓WFを斜めに横切る斜辺部(上昇縁部)39を備えて、繰り出し材38で遮蔽する窓WFの遮蔽領域の面積が少なくなっても、交差隅部C側を、窓WF周縁の下縁側における乗員M側の配置側に、設定すれば、繰り出し完了状態の繰り出し材38が、支障なく、窓WFの周縁に寄りかかった乗員Mを引き起こすことができて、窓WFの乗員M側の遮蔽することができる。
【0057】
また、第1実施形態のように、繰り出し時に上昇する縁部39を斜辺部39とした繰り出し材38において、斜辺部39を、窓WFの遮蔽領域であって窓WF周縁の下縁側部位DWにおける前後の一方の端部から上方に延びる縦縁側部位VWの側に、接近させるように、折り畳んで収納して、繰り出し時、斜辺部39の下端39b側を、収納側の縦縁側部位VWの側から離れる方向へ繰り出すように、構成しており、このように、繰り出し手段48の作動時、斜辺部39の下端39b側を横移動させて、斜辺部39を上昇移動させる場合には、例えば、図11・12の繰り出し材38Aのように、縦縁側部位VWだけに、繰り出し材38Aを収納させてもよい。なお、この繰り出し材38Aは、繰り出し材38と同一のものであり、繰り出し材38と折り畳み方が相違するだけである。この繰り出し材38Aは、図12に示すように、折り畳み収納時、三角板形状の繰り出し材38Aを平らに展開させた状態から、縦縁部41と略平行な略鉛直方向に沿った折目をつけて、斜辺部39における下端39b側の先端側頂点部位44を下縁部40側(下側頂点部位43側)に接近させるように、蛇腹折りしている。
【0058】
このような繰り出し材38Aの折り畳みでも、繰り出し手段48としてのプリテンショナー49が作動して、先端側頂点部位44が繰り出されて、繰り出し材38Aが繰り出しを完了させれば、上昇縁部39としての斜辺部39が、上昇するように、窓WF周縁の下部側の交差隅部C側から、斜め上方に繰り出される。
【0059】
また、繰り出し材38Aの斜辺部39が、非繰り出し時の平らに展開した長さ寸法LOより、繰り出し完了時の長さ寸法L1を長くするように、設定されていることから、斜辺部39の近傍における下縁部40等の部位のテンションより、斜辺部39のテンションを、大きくすることができる。
【0060】
さらに、斜辺部39を上昇移動させる場合、斜辺部39の上端39a側を、収納側となる下縁側部位DWの側から離れる方向へ繰り出すように、縦移動させてもよい。例えば、図13・14に示す繰り出し材38Bのように構成してもよい。この繰り出し材38Bは、第1実施形態の繰り出し材38と外形形状を同一としているものの、折り畳み方が相違するとともに、収納状態からの繰り出し材38の繰り出し方向が相違している。この繰り出し材38Bの折り畳みは、図14に示すように、三角板形状の繰り出し材38Bを平らに展開させた状態から、斜辺部39の下端39b側の先端側頂点部位44を扇の中心として、先端側頂点部位44側より縦縁部41側の折幅を大きくして折り畳むように、扇折りして折り畳んでいる。また、繰り出し手段48Aは、牽引材49bを牽引可能な第1実施形態と同様なプリテンショナー49と、牽引材49bを巻き掛けた回転自在のローラ50と、を備えて構成されている。牽引材49bは、プリテンショナー49の本体49aから突出して、ローラ50の上側外周面に巻き掛けられて、折り畳まれた状態の繰り出し材38の斜辺部39における上端39a側の上側頂点部位42に、先端49cを連結させている。また、ローラ50は、ドアフレーム12の上縁部13と後縦縁部15との交差部位付近に回動自在に取り付けられるとともに、さらに、繰り出し材38Bの繰り出し完了時に、牽引材49bにおける先端49cからローラ50までの部位が、斜辺部39と略平行となるように、配置されている。
【0061】
この繰り出し材38Bでは、プリテンショナー49の作動時、牽引材49bが牽引されて、折り畳み状の繰り出し材38が、上側頂点部位42を縦縁側部位VWに沿って上昇して、繰り出しを完了させることとなる。そして、その繰り出し完了時、牽引材49bにおける先端49cからローラ50までの部位が、斜辺部39と略平行となって、斜辺部39を、斜辺部39に沿って、直接、牽引する態様となるため、斜辺部39の近傍における下縁部40等の部位のテンションより、斜辺部39のテンションを、大きくすることができる。
【0062】
なお、繰り出し材38Bの上側頂点部位42を上方へ繰り出すように構成する場合には、繰り出し材38Bの折り畳みを、三角板形状の繰り出し材38Bを平らに展開させた状態から、下縁部40と略平行な略前後方向に沿う折目をつけて、斜辺部39における上端39a側の上側頂点部位42を下縁部40側(下側頂点部位43側)に接近させるように、蛇腹折りし、折り畳んだ繰り出し材38を、窓WF周縁の下縁側部位DWだけに収納させてもよい。
【0063】
但し、第1実施形態の繰り出し材38や図13・14に示す繰り出し材38Bのように、シート状の繰り出し材38・38Bを、窓WF周縁の下縁側部位DWと縦縁側部位VWとに跨って収納する場合には、窓WF周縁の下縁側部位DWだけや縦縁側部位VWだけに、繰り出し材38Aの全てを収納させる場合に比べて、繰り出し材38・38Bを、窓WF周縁における下縁側部位DWと縦縁側部位VWとに分散させることができる。そのため、このような構成では、窓WF周縁にスペースの制限がある場合に、容易に対処して、シート状の繰り出し材38・38Bを収納することができる。
【0064】
また、窓WFを横切る斜辺部を有して、その斜辺部を繰り出し時の上昇縁部とするシート状の繰り出し材では、厳密な三角板形状の形状に限定されなくとも、図15・16に示す台形形状に近似した略三角板形状の繰り出し材68としてもよい。
【0065】
この繰り出し材68は、繰り出し完了時の形状として、窓WFを斜めに横断する斜辺部69を備えて、窓WFにおける斜辺部69によって二分された領域で、かつ、斜辺部69の下方側の領域、を遮蔽可能な形状としている。すなわち、斜辺部69と、斜辺部69の下端69bから収納側の縦縁側部位VWに延びる下縁部70と、斜辺部69の上端69aから収納側の縦縁側部位VWに伸びる上縁部72と、縦縁側部位VWに沿う縦縁部71と、を備えた略台形形状としている。
【0066】
さらに、繰り出し材68は、繰り出し完了時の斜辺部69に生ずる斜辺部69に沿う方向のテンションを大きくできるように、斜辺部69が、非繰り出し時の平らに展開した長さ寸法より、繰り出し完了時の長さ寸法を長くするように、構成されている。
【0067】
また、繰り出し材68は、窓WF周縁の縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に、折り畳まれて、縦縁側部位VWと下縁側部位DWとの交差する交差隅部Cを跨ぐように、逆L字形状に折り畳まれて収納されている。
【0068】
そして、繰り出し材68は、縦縁部71と上縁部72との交差部位の上縦側頂点部位73と、縦縁部71と下縁部70との交差付近の下縦側頂点部位75と、を、縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15に固定し、斜辺部69の下端69b側となる先端側頂点部位76を繰り出し手段48Bとしてのプリテンショナー49の牽引材49bにおける先端49cに連結させている。また、斜辺部69の上端69a側となる斜辺部69と上縁部72との交差部位の上先側頂点部位74には、ガイドレール81に摺動して案内されるロ−ラ82が取り付けられている。
【0069】
繰り出し材68を繰り出すための繰り出し手段48Bは、第1実施形態と同様な牽引材49bを備えたプリテンショナー49と、上先側頂点部位74に取り付けられるローラ82と、ドアフレーム12の上縁部13に取り付けられて、ローラ82を摺動させて案内するガイドレール81と、から構成されている。ガイドレール81は、ローラ82を、繰り出し材69の折り畳み収納時における上先側頂点部位74の位置から、繰り出し完了時の上先側頂点部位74の位置まで、案内可能に、ドアフレーム上縁部13に配設されている。
【0070】
また、繰り出し材68の収納時における折り畳みは、図16に示すように、平らに展開した状態から、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部71の距離を変えないように、すなわち、上縦側頂点部位73と交差隅部C近傍の下縦側頂点部位75との距離LVを変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ斜辺部69側を縦縁部71側に接近させるようにして、折り畳んでいる。すなわち、平らに展開した状態における斜辺部69の延長線と縦縁部71の延長線との交点O1を扇の中心として、上縁部72側より下縁部70側の折幅を広くするような扇折りとしている。なお、折り畳んだ繰り出し材68は、折り崩れ防止用の破断可能なテープ材47を巻き付けておくとともに、上先側頂点部位74にローラ82を取り付けておく。
【0071】
折り畳み完了時には、縦縁部71の位置する上縦側頂点部位73から下縦側頂点部位75までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に収納される縦縁側収納部位77となり、下縁部70の位置する下縦側頂点部位75から先端側頂点部位76までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に収納される下縁側収納部位78となる。
【0072】
そして、ガーニッシュ21の車外側の面に、プリテンショナー49を取り付けておき、折り畳んだ繰り出し材68をガーニッシュ21に組み付けて、繰り出し材68の先端側頂点部位76をプリテンショナー49の牽引材先端49cに連結させて、乗員拘束ユニットを組み立て、ローラ82をガイドレール81に組み付けつつ、ガーニッシュ21とともに、組み立てた乗員拘束ユニットを、ドアフレーム12に取り付ければ、乗員拘束ユニットをドアフレーム12に組み付けることができて、その後、ドアトリム37をドアフレーム下縁部16の下部に取り付ければ、ドアFDの組み立てを完了させることができ、ドアFDをボディ1に取り付ければ、繰り出し材68と繰り出し手段48Bとを車両に搭載することができる。
【0073】
この繰り出し材68でも、繰り出し時、斜辺部69が、ガイドレール81に案内されて繰り出し完了位置まで前進移動する上先側頂点部位74を中心として、車内側から見て時計方向に回転させるように、窓WF周縁の交差隅部Cから上昇する縁部となって、窓WF周縁の下部側の交差隅部C側から、斜め上方に繰り出されることから、乗員が車内側Iの窓WF周縁に寄りかかっていても、斜辺部69が乗員を引き起こすように下方から干渉して、円滑に、繰り出し材68が繰り出されることとなり、さらに、斜辺部69にも大きなテンションを生じさせることができることから、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0074】
さらに、窓を遮蔽可能な繰り出し材としては、繰り出し完了時の形状として、上縁部を備えるとともに上縁部の下方側で窓を遮蔽可能な略四角形状のシート状とし、繰り出し時、上縁部を上昇縁部として上昇移動させるように構成して、その繰り出し材によって遮蔽される窓の遮蔽領域における周縁に、収納させてもよい。
【0075】
例えば、図17に示す繰り出し材88は、窓WFの下半分を遮蔽可能な略長方形形状のシート状として、上縁部89の略全長に、繰り出し手段48Cとしてプリテンショナー49の牽引材49bを連結させている。この牽引材49bは、先端49cを、ドアフレーム12の前縦縁部14における上下方向の略中間部位に固着させ、収納時、ガーニッシュ21の前方側の前縦縁部23内に収納されて下方に延び、下縁部25に覆われて、さらに、繰り出し材88から離れた部位を、ガーニッシュ21の後方側の後縦縁部24内に収納させ、さらに、ドアフレーム12の後縦縁部24に固着されたフリーローラ94に上方から巻き掛けて反転させ、元部49dをドアフレーム下縁部16に配置させたプリテンショナー49の本体49aに連結させている。繰り出し材88は、下縁部90を固定側縁部として、下縁部90の前後の端部91・92がドアフレーム下縁部16に固着されている。そして、繰り出し材88は、牽引材49bとともに、下縁部90に接近させて、ガーニッシュ21の下縁部25と前縦縁部23とに覆われるように、折り畳んで収納される。
【0076】
この繰り出し材88でも、プリテンショナー本体49aの作動時、牽引材49bが牽引され、繰り出し材88の上縁部89が、窓WFを横切る縁部となって、窓WFの下縁側部位DWから上昇し、窓WFを遮蔽することとなるため、窓WFの下縁側周縁に寄りかかっている乗員を、引き起こすことができる。
【0077】
また、第1実施形態では、フロントドアFDの窓WFの周縁に、繰り出し材38を配置させた場合を示したが、勿論、リヤドアRDの窓RWの周縁に、繰り出し手段48によって繰り出されて窓WRを遮蔽可能な繰り出し材38Rを、配設させてもよい。
【0078】
図18・19の第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置S2は、フロントドアFDとリヤドアRDとに繰り出し材38F・38Rが配設されたものであり、繰り出し材38Fは、第1実施形態と同様であり、繰り出し材38Rは、窓WRの開口形状に対応するように、縦縁部41が形成されているだけであり、フロントドアFDに配置される繰り出し材38Fと同様に形成されている。
【0079】
すなわち、この繰り出し材38Rも、繰り出し完了時の形状として、開口としての窓WRを斜めに横断する斜辺部39を備えて、窓WRにおける斜辺部39によって二分された領域で、かつ、斜辺部39の下方側の領域、を遮蔽可能な略三角板形状に形成されている。
【0080】
そして、繰り出し材38Rは、繰り出し材38Fと同様に、縦縁側部位VWと下縁側部位DWとの交差する交差隅部Cをまたぐように、逆L字形状に折り畳まれて収納されている。具体的には、繰り出し材38Rは、窓WR周縁の縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WR周縁の下縁側部位DWにおけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に、折り畳まれて収納されている。
【0081】
さらに、繰り出し材38Rは、繰り出し材38Fと同様に、斜辺部39の上端39a側となる略三角板形状の繰り出し材38Rの上側頂点部位42と、下縁部40と縦縁部41との交差部位となる下側頂点部位43と、を、縦縁側部位VWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15に固定し、斜辺部39の下端39b側となる先端側頂点部位44をプリテンショナー49の牽引材49bに連結させている。上側・下側頂点部位42・43は、それぞれ、取付孔42a・43aを備えて構成されている。そして、ドアフレーム12の車内側に配置されるガーニッシュ21に埋設された係止ピン30を、取付孔42a・43aに挿通させて、ドアフレーム12の後縦縁部15の上下に設けられた取付孔15a・15b(図示せず)に係止させて取り付けることにより、上側・下側頂点部位42・43が、ドアフレーム12に固定されている。先端側頂点部位44は、プリテンショナー49の牽引材49bの先端49cに連結されている。勿論、この繰り出し材38Rも繰り出し手段48としてのプリテンショナー49とともに、乗員拘束ユニットURを形成して、リヤドアRDに組み付けられている。
【0082】
また、繰り出し材38Rの収納時における折り畳みも、繰り出し材38Fと同様に、図19に示すように、平らに展開した状態から、窓WRの周縁に固定されることとなる縦縁部41の距離を変えないように、すなわち、斜辺部39の上端39a側の上側頂点部位42と交差隅部C近傍の下側頂点部位43との距離LVを変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ斜辺部39側を縦縁部41側に接近させるようにして、平らに展開した状態における繰り出し材38Rの上側頂点部位42を扇の中心として、上側頂点部位42側より下縁部40側の折幅を広くするような扇折りとしている。
【0083】
さらに、第2実施形態では、第1実施形態のエアバッグ51と同様なエアバッグ51Fの他に、後席側の車内側(窓WRやリヤピラー部RPのガーニッシュ10の車内側)を覆い可能なエアバッグ51Rも配設されている。インフレーター58Aは、エアバッグ51F・51Rの膨張用ガスを供給可能なデュアルタイプとして、ドアFD・RDの各プリテンショナー49より、5〜10ms後に遅れて作動するように、設定されている。
【0084】
なお、窓WRを覆う繰り出し材としては、窓WRの車両前方側の縦縁側部位VWから下縁側部位DWにかけて、収納してもよい。勿論、このような構成は、車両前方側の窓WF周縁に配置される繰り出し材38F・68に適用しても良く、さらに、その場合、車両前方側の縦縁側部位VWだけに、繰り出し材38・38F・38R・68を収納してもよい。
【0085】
また、各実施形態では、繰り出し材38・38F・38R・68・88をドアに収納する場合を示したが、勿論、窓の周縁に収納されればよいことから、三列シートの車両等のように、ドアでないボディに設けられた窓の周縁に、繰り出し材を配設させるようにしてもよい。さらにまた、ドアに収納する場合でも、繰り出し手段をガーニッシュに組み付けずに構成するユニットにより、ドアに搭載したり、あるいは、ユニットを構成せずに、繰り出し材と繰り出し手段とを別々に、ドアやボディの所定位置に組み付けてもよい。
【0086】
さらに、繰り出し材38・38F・38R・68等を繰り出すための繰り出し手段48は、実施形態のようなプリテンショナー49の他に、点火されて燃焼ガスを発生させるタイプ、圧縮させたガスを放出するタイプ、それらの混合タイプ等のガス圧を利用するようなインフレーターやシリンダ等を利用してもよく、それらの繰り出し手段の移動部位に、斜辺部下端39b・69b側の先端側頂点部位44・76を連結させればよい。
【0087】
さらにまた、繰り出し材は、膨らまないシート材、ネット状やメッシュ状のシート材、複数の帯を連結させてなるシート状のもの、紐を枝状や格子状に配置させたシート状のもの、あるいは、帯状・紐状のもの等によって、形成することができ、さらに、エアバッグのような膨らむシート材から形成してもよい。すなわち、繰り出し材としては、繰り出し完了時に、窓の周縁の下縁側から実質的に上昇して、窓の周縁に寄りかかっていた乗員を引き起こし可能であれば、種々の構造のものを利用することができる。なお、繰り出し材が、上昇した縁部の下方側において、窓の一部を遮蔽できる略シート状であれば、展開膨張したエアバッグを安定して支持することに、寄与できる。
【0088】
さらに、実施形態では、繰り出し手段48・48Cとしてのプリテンショナー49が作動信号を入力した後の5〜10ms後に、遅れてインフレーター58・58Aが作動信号を入力する場合を例示したが、繰り出し材が窓の周縁に寄りかかっていた乗員を引き起こした後に、エアバッグが、引き起こした乗員と窓との間に、展開膨張すればよいことから、繰り出し手段の始動に遅れてインフレーターを作動させる時間差は、実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車内側から見た正面図である。
【図2】第1実施形態のドアの車内側から見た正面図である。
【図3】図1の III− III部位の概略断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略断面図である。
【図5】図2のV−V部位の概略断面図である。
【図6】第1実施形態の乗員拘束ユニットの車外側から見た正面図である。
【図7】第1実施形態の繰り出し材の折り畳み工程を説明する図である。
【図8】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置における繰り出し手段の作動時を示す車内側から見た正面図である。
【図9】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるインフレーターの作動時を示す車内側から見た正面図である。
【図10】第1実施形態における繰り出し材とエアバッグとの挙動を説明する図である。
【図11】第1実施形態の繰り出し材の変形例における作動時を説明する図である。
【図12】図11に示す繰り出し材の折り畳み工程を説明する図である。
【図13】第1実施形態の繰り出し材の他の変形例における作動時を説明する図である。
【図14】図13に示す繰り出し材の折り畳み工程を説明する図である。
【図15】第1実施形態の繰り出し材のさらに他の変形例における作動時を説明する図である。
【図16】図15に示す繰り出し材の折り畳み工程を説明する図である。
【図17】第1実施形態の繰り出し材のさらに他の変形例における作動時を説明する図である。
【図18】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動時を示す図である。
【図19】第2実施形態の車両後方側の繰り出し材の折り畳み工程を説明する図である。
【符号の説明】
38・38A・38B・38F・38R・68・88…繰り出し材、
39・69・89…上昇縁部、
48・48A・48B・48C…繰り出し手段、
49…プリテンショナー、
50・82・85・94…ローラ、
51・51F・51R…エアバッグ、
58・58A…インフレーター、
81・84…ガイドレール、
WF・WR…窓、
S1・S2…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 車両の窓の上縁側に収納されて、作動時のインフレ−タからの膨張用ガスの流入時に、前記窓の車内側を覆うように、展開膨張するエアバッグを、備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記窓の周縁に収納されて、繰り出し手段の作動時、前記窓の周縁から繰り出されて、展開膨張完了時における前記エアバッグの車外側の位置に前記エアバッグの展開膨張完了前に配置されるように展開を完了させる繰り出し材が、配設され、
    前記繰り出し材が、車内側の前記窓の周縁に寄りかかっている乗員を引き起こし可能に、前記窓の周縁の下縁側から実質的に上昇するように、配設され、
    前記エアバッグが、前記繰り出し手段の作動開始後に作動されるインフレーターにより、繰り出された前記繰り出し材の車内側であって引き起こされた前記乗員と前記窓との間に、展開膨張するように、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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