JP2002370497A - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JP2002370497A
JP2002370497A JP2001181642A JP2001181642A JP2002370497A JP 2002370497 A JP2002370497 A JP 2002370497A JP 2001181642 A JP2001181642 A JP 2001181642A JP 2001181642 A JP2001181642 A JP 2001181642A JP 2002370497 A JP2002370497 A JP 2002370497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通紙安定性に優れるとともに、プリンター内
部の非汚染性に優れるインクジェットプリンター用転写
シートを提供する。 【解決手段】 基材と、この基材に対して剥離可能であ
り、かつホットメルト接着性粒子を含み、所定の加熱温
度で形成された転写層とでインクジェットプリンター用
転写シートを構成し、転写層にホットメルトメルト性粒
子として、前記加熱温度を超える融点を有する第1のホ
ットメルト接着性微粒子と、前記加熱温度以下の融点を
有する第2のホットメルト接着性微粒子とを含める。転
写層は、さらに成膜性樹脂成分及び染料定着剤を含んで
よい。ホットメルト接着性微粒子はナイロン微粒子であ
ってよく、特に、第1のホットメルト接着性微粒子の平
均粒径は3〜100μmであってよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンターで記録画像を形成した後、衣類などの被転写体
にその記録画像を転写して転写画像を形成するためのイ
ンクジェットプリンター用転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、フルカラー
化が容易であり、低騒音で印字品質に優れているため、
転写シートの画像記録においても用いられている。イン
クジェット記録の点から転写シートに要求される性能と
しては、通常、インク吸収性及びインク定着性等が挙げ
られる。さらに、緻密な機構を有するインクジェットプ
リンターで安定な印字を行うためには、通紙の安定性及
びシート塗膜の安定性が必要となる。安定した通紙が行
われないと、プリンターでの詰まりが発生し、鮮明な画
像形成が困難になるとともに、プリンター内部でシート
の塗膜が欠落すると、プリンター内部を汚染し、通紙や
画像形成に悪影響を及ぼす。
【0003】一方、この転写シートを、例えば、衣類な
どの被転写体に記録画像を熱転写して転写画像を形成す
る場合、転写シートには、熱転写性及び接着性のみなら
ず、高い耐水性及び耐洗濯性が要求される。
【0004】例えば、特開平10−16382号公報に
は、基材上に、離型層と、熱可塑性樹脂微粒子及び熱可
塑性樹脂の高分子結着剤を含む転写層とを設けたインク
ジェット記録用転写媒体が開示されている。しかし、こ
の転写媒体では、微粒子が転写層から欠落し易く、ま
た、インクの定着性や耐水性も充分でない。
【0005】また、特開平9−290560号公報に
は、剥離性支持体に充填剤粒子と水溶性熱可塑性樹脂と
必要により非水溶性熱可塑性樹脂とを含む転写層を設け
たインクジェット用受像シートが開示されている。しか
し、このシートでも、熱転写性及び接着性が充分でな
く、また、微粒子が転写層から欠落し、プリンター内部
を汚染し易い。さらに、インクの定着性や耐水性、転写
後の風合いも充分でない。
【0006】さらに、特開2000−168250号公
報には、基材の少なくとも一方の面に、少なくとも熱硬
化性樹脂とホットメルト接着性樹脂とで構成された剥離
可能なインク受容層が形成された熱転写シートが開示さ
れている。しかし、このシートは通紙の安定性が充分で
ない。
【0007】このように、通紙安定性を高めると、微粒
子の脱落が生じ、プリンター内部を汚染し易くなり、微
粒子の脱落を防止すると、通紙安定性が低下する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、通紙安定性に優れるとともに、プリンター内部の非
汚染性に優れるインクジェットプリンター用転写シート
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、熱転写性及び接着性
に優れるインクジェットプリンター用転写シートを提供
することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、耐水性に優れ
ているとともに、被転写体(例えば、衣類など)へ熱転
写した場合に風合いに優れるインクジェットプリンター
用転写シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討の結果、基材上に少なくとも
融点の異なる2種類のホットメルト接着性微粒子を含む
転写層を形成すると、インクジェットプリンター用転写
シートの通紙安定性及びプリンター内部の非汚染性を高
度に改善できることを見出し、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明のインクジェットプリン
ター用転写シートは、基材と、この基材に対して剥離可
能であり、かつホットメルト接着性粒子を含み、所定の
加熱温度で形成された転写層とで構成されるシートであ
って、前記ホットメルト接着性粒子が、前記加熱温度を
超える融点を有する第1のホットメルト接着性微粒子
と、前記加熱温度以下の融点を有する第2のホットメル
ト接着性微粒子とを含む。第1のホットメルト接着性微
粒子の融点は80℃を超え、かつ第2のホットメルト接
着性微粒子の融点は80℃以下であってもよい。第1の
ホットメルト接着性微粒子は、転写層の厚みよりも大き
な平均粒径(例えば、30〜100μm程度)を有して
いてもよい。第1のホットメルト接着性微粒子と第2の
ホットメルト接着性微粒子との割合(重量比)は、前者
/後者=99/1〜80/20、好ましくは95/5〜
80/20程度である。第1のホットメルト接着性微粒
子及び第2のホットメルト接着性微粒子はナイロン微粒
子であってもよい。転写層は、さらに成膜性樹脂成分
(例えば、親水性高分子、ウレタン系樹脂、熱硬化性又
は架橋性樹脂等)を含んでいてもよい。転写層は、さら
に染料定着剤を含んでいてもよい。
【0013】本発明には、基材の離型性面に、基材の離
型性面に、融点が80℃を超え、かつ平均粒径30〜1
00μmの第1のホットメルト接着性微粒子と、融点が
80℃以下の第2のホットメルト接着性微粒子とを含む
塗布液を塗布し、第1のホットメルト接着性微粒子の融
点と第2のホットメルト接着性微粒子の融点との間の温
度から選択される温度で乾燥して転写層を形成する転写
シートの製造方法も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェットプリンタ
ー用転写シートは、基材と、この基材に対して剥離可能
であり、かつホットメルト接着性粒子を含み、所定の温
度で加熱された転写層とで構成されている。
【0015】[基材]基材としては、転写層(又は保護
層)に対して剥離可能である限り、不透明、半透明や透
明な基材が使用できる。基材としては、通常、離型性基
材、例えば、離型処理紙(離型紙)、離型処理していて
もよい合成紙、化学繊維紙、プラスチックフィルム等が
挙げられる。
【0016】合成紙としては、ポリプロピレン、ポリス
チレン等を用いた各種合成紙等が挙げられる。
【0017】化学繊維紙としては、ナイロン繊維、アク
リル繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の
化学繊維を原料とした各種化学繊維紙が挙げられる。
【0018】プラスチックフィルムを構成するポリマー
としては、種々の樹脂(熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
脂)が使用でき、通常、熱可塑性樹脂が使用される。熱
可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂
(ポリプロピレンなどのポリC2- 4オレフィン系樹脂な
ど)、セルロース誘導体(酢酸セルロースなどのセルロ
ースエステル等)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレン
テレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等のポリ
アルキレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート等のポリアルキレンナフ
タレート、又はこれらのコポリエステル等)、ポリアミ
ド系樹脂(ポリアミド6、ポリアミド6/6等)、ビニ
ルアルコール系樹脂(ポリビニルアルコール、エチレン
−ビニルアルコール共重合体等)、ポリカーボネート等
が挙げられる。これらのフィルムのうち、通常、ポリプ
ロピレン、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等が
使用され、特に、機械的強度、耐熱性、作業性等の点か
らポリエステル(特にポリエチレンテレフタレートな
ど)が好ましい。
【0019】基材の厚みは、用途に応じて選択でき、通
常、10〜250μm、好ましくは15〜200μm程
度である。
【0020】離型性は、慣用の方法、例えば、離型剤
(ワックス、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステル、高級
脂肪酸アミド、シリコーンオイル等)で基材を処理した
り、基材に含有させることにより付与できる。紙の場合
は、例えば、目止め処理(例えば、クレイコートなど)
をした後、離型剤(例えば、シリコーンオイルなど)で
被覆することにより離型性を付与できる。プラスチック
フィルムには、必要に応じて、安定剤(酸化防止剤、紫
外線吸収剤、熱安定剤等)、滑剤、結晶核剤、充填剤、
顔料等の慣用の添加剤を添加してもよい。
【0021】[転写層]本発明の転写シートにおいて、
転写層は、ホットメルト接着性粒子を含み、さらに成膜
性樹脂成分、染料定着剤を含んでいてもよい。
【0022】(ホットメルト接着性粒子)ホットメルト
接着性粒子は、転写層の加熱温度を超える融点を有する
第1のホットメルト接着性微粒子と、前記加熱温度以下
の融点を有する第2のホットメルト接着性微粒子を含ん
でいる。転写層の加熱温度は、通常、シート上に塗布し
た転写層を乾燥し、成膜するための温度(例えば、70
〜90℃程度)である。
【0023】(1)第1のホットメルト接着性微粒子 第1のホットメルト接着性微粒子は、主に転写層表面に
凹凸を形成し、通紙安定性及び転写性を付与するととも
に、転写層に高度なホットメルト接着性も付与する。
【0024】第1のホットメルト接着性微粒子の融点
は、前記加熱温度を超えればよく、前記加熱温度によっ
て異なるが、例えば、85〜200℃、好ましくは90
〜170℃(例えば、90〜150℃)、さらに好まし
くは90〜120℃(特に100〜120℃)程度であ
る。第1のホットメルト接着性微粒子は、融点が前記加
熱温度よりも高いため、転写層の製造工程において溶融
されることなく、微粒子の形状で存在し、シート表面に
凹凸形状を形成する。
【0025】ホットメルト接着性樹脂としては、種々の
樹脂、例えば、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、アタクチックポリプロピレ
ン等)、エチレン共重合樹脂[エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマー等]、
ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、ゴム等が例示できる。これらの
ホットメルト接着性樹脂は単独で又は二種以上組み合わ
せて使用できる。ホットメルト接着性樹脂は、通常、水
不溶性である。ホットメルト接着性樹脂は、末端に反応
性基(カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、イ
ソシアネート基、シリル基等)を有する反応性ホットメ
ルト接着性樹脂であってもよい。
【0026】熱転写性および耐久性(耐洗濯性など)を
付与するための好ましい樹脂はナイロン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂である。特にナイロ
ン系樹脂で構成されたホットメルト接着性樹脂は、被転
写体が衣類などである場合、転写画像に優れた耐洗濯性
及び耐水性と、高い風合いとを付与できる。
【0027】ナイロン系ホットメルト接着性樹脂として
は、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロ
ン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン1
2、ダイマー酸とジアミンとの反応により生成するポリ
アミド樹脂、ポリアミド系エラストマー(例えば、ポリ
オキシアルキレンジアミンをソフトセグメントとして用
いたポリアミドなど)等が挙げられる。これらのナイロ
ンは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。こ
れらのうち、好ましいナイロンには、ナイロン11及び
ナイロン12から選択された少なくとも一方の単位を有
するナイロン(例えば、ナイロン11、ナイロン12等
のホモポリアミド、ナイロン6/11、ナイロン6/1
2、ナイロン66/12、ダイマー酸とジアミンとラウ
ムラクタム又はアミノウンデカン酸との共重合体等のコ
ポリアミド)、ダイマー酸とジアミンとの反応により生
成するポリアミド樹脂等が含まれる。
【0028】ポリエステル系ホットメルト接着性樹脂と
しては、少なくとも脂肪族ジオール又は脂肪族ジカルボ
ン酸を用いたホモポリエステル樹脂又はコポリエステル
樹脂、ポリエステル系エラストマーが含まれる。ホモポ
リエステル樹脂には、脂肪族ジオール(エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等のC2-10アルキレンジ
オール、ジエチレングリコールなどのポリオキシC2-4
アルキレングリコール)と、脂肪族ジカルボン酸(アジ
ピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデ
カンジカルボン酸等のC4-14脂肪族ジカルボン酸など)
と、必要によりラクトン(ブチロラクトン、バレロラク
トン、カプロラクトン、ラウロラクトン等)との反応に
より生成する飽和脂肪族ポリエステル樹脂が含まれる。
コポリエステル樹脂には、ポリエチレンテレフタレート
又はポリブチレンテレフタレートの構成成分(ジオール
及び/又はテレフタル酸)の一部を他のジオール(エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール等のC2-6アルキレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール等のポリオキシ
アルキレングリコール、シクロヘキサンジメタノール
等)又はジカルボン酸(前記脂肪族ジカルボン酸、フタ
ル酸、イソフタル酸等の非対称型芳香族ジカルボン酸な
ど)若しくは前記ラクトンで置換した飽和ポリエステル
樹脂が含まれる。ポリエステル系エラストマーとして
は、C2-4アルキレンアリレート(エチレンテレフタレ
ート、ブチレンテレフタレート等)をハードセグメント
とし、(ポリ)オキシアルキレングリコールなどをソフ
トセグメントとするエラストマーなどが例示できる。ポ
リエステル系樹脂としては、ウレタン結合を含むポリエ
ステル樹脂、例えば、ポリエステル樹脂を前記ジイソシ
アネートで高分子量化した樹脂を使用してもよい。これ
らのポリエステル樹脂は、単独で又は二種以上組み合わ
せて使用できる。
【0029】ポリウレタン系ホットメルト接着性樹脂と
しては、少なくとも一部のジオール成分として、前記ポ
リエステル系ホットメルト接着性樹脂に対応するポリエ
ステルジオールを用いたポリウレタン樹脂が含まれ、ジ
イソシアネート成分は、芳香族、芳香脂肪族、脂環族又
は脂肪族ジイソシアネートが使用できる。これらのポリ
ウレタンは、単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。
【0030】第1のホットメルト接着性微粒子は、転写
層の表面から突出させて通紙安定性及びホットメルト接
着性を有効に発現させるため、転写層の厚みよりも平均
粒子径が大きな粉粒状樹脂で構成してもよい。微粒子の
平均粒径は、例えば、10〜200μm、好ましくは3
0〜100μm、さらに好ましくは40〜80μm(特
に50〜70μm)程度である。
【0031】(2)第2のホットメルト接着性微粒子 第2のホットメルト接着性微粒子は、転写層から第1の
ホットメルト接着性微粒子の脱落を防止して、プリンタ
ー内部での走行安定性を高めるとともに、ホットメルト
接着性を付与する。
【0032】第2のホットメルト接着性微粒子の融点
は、前記加熱温度以下であり、加熱温度で溶融可能であ
ればよく、前記加熱温度によって異なるが、例えば、4
0〜80℃、好ましくは50〜80℃、さらに好ましく
は60〜80℃程度である。第2のホットメルト接着性
微粒子は、前記加熱温度以下の融点を有しているため、
転写層の製造工程において溶融されて成膜に関与するた
めか、第1の微粒子を転写層に安定に保持させる。
【0033】第2のホットメルト接着性微粒子の平均粒
径は、特に制限されず、1〜300μm程度の範囲から
適宜選択でき、通常、第1のホットメルト接着性微粒子
と同様に、10〜200μm、好ましくは30〜100
μm、さらに好ましくは40〜80μm程度である。ま
た、ホットメルト接着性樹脂の種類については、前記第
1のホットメルト接着性微粒子と同様である。
【0034】第1のホットメルト接着性微粒子の融点
と、第2のホットメルト接着性微粒子の融点との差は、
5℃以上(例えば、5〜100℃)、好ましくは10℃
以上(例えば、10〜70℃)、さらに好ましくは20
〜70℃(例えば、20〜50℃)、特に30〜70℃
(例えば、30〜50℃)程度である。
【0035】第1のホットメルト接着性微粒子と第2の
ホットメルト接着性微粒子との割合(重量比)は、前者
/後者=99.5/0.5〜50/50、好ましくは9
9/1〜70/30、さらに好ましくは99/1〜80
/20(特に95/5〜80/20)程度である。
【0036】ホットメルト接着性粒子の割合は、固形分
換算で、成膜性樹脂成分100重量部に対して10〜1
0000重量部(例えば、10〜5000重量部)、好
ましくは10〜3000重量部(例えば、10〜200
0重量部)、さらに好ましくは100〜1000重量部
(例えば、150〜1000重量部)程度であり、通常
150〜5000重量部程度である。
【0037】(成膜性樹脂成分)成膜性樹脂成分は、成
膜性を有する限り、特に制限されず、種々の熱可塑性樹
脂(例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、
スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース誘
導体、ポリカーボネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ウレ
タン系樹脂等)、熱硬化性樹脂等が使用できる。これら
の成膜性樹脂成分のうち、親水性高分子、ウレタン系樹
脂及び熱硬化性又は架橋性樹脂から選択された少なくと
も一種が好ましい。これらの成膜性樹脂成分は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0038】(1)親水性高分子 転写層は、インク保持性を良好にするため、親水性高分
子を含んでいてもよい。
【0039】親水性高分子には、水に対して親和性を有
する種々の高分子、例えば、水溶性高分子、水分散性高
分子、水不溶性であって吸水性を有する高分子が含まれ
る。
【0040】親水性高分子としては、例えば、ポリオキ
シアルキレングリコール系樹脂(ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド−プ
ロピレンオキシドブロック共重合体、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール等のポリオキシC2-4アルキレン
グリコールなど)、アクリル系重合体[ポリ(メタ)ア
クリル酸又はその塩、メタクリル酸メチル−(メタ)ア
クリル酸共重合体、アクリル酸−ポリビニルアルコール
共重合体等]、ビニルエーテル系重合体(ポリビニルメ
チルエーテル,ポリビニルイソブチルエーテル等のポリ
ビニルアルキルエーテル、C1-6アルキルビニルエーテ
ル−無水マレイン酸共重合体等)、スチレン系重合体
[スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸又は
その塩等]、酢酸ビニル系重合体(酢酸ビニル−(メ
タ)アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸メチ
ル共重合体等)、ビニルアルコール系重合体(ポリビニ
ルアルコール、変性ポリビニルアルコール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体等)、セルロース誘導体(メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロー
スエーテル、セルロースアセテート等のセルロースエス
テル等)、親水性天然高分子又はその誘導体(アルギン
酸又はその塩、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、デ
キストリン等)、窒素含有重合体(又はカチオン性ポリ
マー)又はその塩[ポリビニルベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド、ポリジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライドなどの4級アンモニウム塩、ポリジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート塩酸塩、ポリビニル
ピリジン、ポリエチレンイミン、ポリアクリルアミド、
ポリビニルピロリドン等]等が挙げられる。親水性高分
子の塩(特にカルボキシル基又はスルホン酸基の塩)と
しては、アンモニウム塩、アミン塩、ナトリウムなどの
アルカリ金属塩等が含まれる。これらの親水性高分子
は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0041】これらの親水性高分子のうち、ヒドロキシ
ル基含有親水性高分子[ポリオキシアルキレングリコー
ル系樹脂、ビニルアルコール系重合体(ポリビニルアル
コール、変性ポリビニルアルコール)、セルロース誘導
体(ヒドロキシエチルセルロースなど)等]、カルボキ
シル基含有親水性高分子(アクリル系重合体など)、窒
素含有重合体(カチオン性ポリマー、ポリビニルピロリ
ドン等)、特にポリオキシアルキレングリコール系樹脂
が好ましい。ポリオキシアルキレングリコール系樹脂と
しては、オキシエチレン単位を有するポリオキシアルキ
レングリコール系樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレ
ングリコール(単独重合体)や、エチレンオキシドと、
3-4アルキレンオキシド、ヒドロキシル基含有化合物
(グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン、ビスフェノールA等の多価アルコールな
ど)、カルボキシル基含有化合物(酢酸、プロピオン
酸、酪酸等のC2-4カルボン酸など)及びアミノ基含有
化合物(アミン、エタノールアミンなど)から選択され
た少なくとも一種との共重合体等が例示できる。親水性
高分子の重量平均分子量は、100〜50000、好ま
しくは500〜10000、さらに好ましくは1000
〜5000程度である。
【0042】(2)ウレタン系樹脂 転写層は、風合い(柔らかさ)を良好にするため、さら
にウレタン系樹脂を含んでいてもよい。
【0043】ウレタン系樹脂は、例えば、ジイソシアネ
ート成分と、ジオール成分との反応により得られるウレ
タン系重合体で構成され、必要によりジアミン成分を鎖
伸長剤として使用してもよい。
【0044】ジイソシアネート成分としては、芳香族ジ
イソシアネート(例えば、フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート等)、芳香脂肪族ジイソシ
アネート(例えば、キシリレンジイソシアネートな
ど)、脂環式ジイソシアネート(例えば、イソホロンジ
イソシアネートなど)、脂肪族ジイソシアネート(例え
ば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等)等が例示できる。ジイソシアネー
ト成分は、アダクト体であってもよく、必要によりトリ
フェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシア
ネート成分と併用してもよい。ジイソシアネート成分
は、単独で又は二種以上で組み合わせて使用できる。
【0045】ジオール成分としては、例えば、ポリエス
テルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカーボネー
トジオール等が例示できる。ジオール成分は、単独で又
は二種以上で組み合わせて使用できる。
【0046】ポリエステルジオールは、ジオール、ジカ
ルボン酸又はその反応性誘導体(低級アルキルエステ
ル,酸無水物)との反応に限らず、ラクトンから誘導し
てもよい。ジオールには、例えば、脂肪族ジオール(例
えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール等のC2-10アルキレンジオール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール等のポリ
オキシC2-4アルキレングリコール等)、脂環式ジオー
ル、芳香族ジオール等が含まれる。ジオールは、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。ジオールは、必
要により、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等のポリオールと併用してもよい。ジオールは、通
常、脂肪族ジオールである。
【0047】ジカルボン酸としては、例えば、脂肪族ジ
カルボン酸(例えば、アジピン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族
4- 14脂肪族ジカルボン酸など)、脂環族ジカルボン
酸、芳香族ジカルボン酸(例えば、フタル酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等)等が例示される。ジカルボン酸
は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ジカ
ルボン酸は、必要により、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸等の多価カルボン酸と併用してもよい。
【0048】ラクトンには、例えば、ブチロラクトン、
バレロラクトン、カプロラクトン、ラウロラクトン等が
含まれ、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0049】ウレタン系樹脂は、ジオール成分としてポ
リエーテルジオール(ポリオキシテトラメチレングリコ
ールなど)を用いたポリエーテル型ウレタン系樹脂であ
ってもよいが、少なくともポリエステルジオール(特
に、脂肪族成分を主たる反応成分とする脂肪族ポリエス
テルジオール)を用いたポリエステル型ウレタン系樹脂
(例えば、1,4−ブタンジオールなどのC2-6アルキ
レンジオールと、アジピン酸などのC4-12脂肪族ジカル
ボン酸、及びイソフタル酸又はフタル酸との反応により
得られるポリエステルジオールや前記ラクトンから誘導
されるポリエステルジオールを用い、イソホロンジイソ
シアネートなどのジイソシアネートと反応させたウレタ
ン樹脂など)であるのが好ましい。
【0050】ウレタン系樹脂は、有機溶媒溶液、水溶
液、水性エマルジョンとして用いることが好ましい。ウ
レタン系樹脂の水溶液又は水性エマルジョンは、ウレタ
ン系樹脂を、乳化剤を用いて、溶解又は乳化分散させて
調製してもよく、ウレタン系樹脂の分子内に遊離のカル
ボキシル基や3級アミノ基等のイオン性官能基を導入
し、アルカリや酸を用いて、ウレタン系樹脂を溶解又は
分散させることにより調製してもよい。このような分子
内に遊離のカルボキシル基や3級アミノ基が導入された
ウレタン系樹脂は、ジイソシアネート成分と、遊離のカ
ルボキシル基又は3級アミノを有するジオール(特に高
分子ジオール)成分との反応により得られるウレタン系
樹脂で構成される。なお、前記遊離のカルボキシル基を
有するジオール(特に高分子ジオール)は、例えば、ジ
オール成分と、3以上のカルボキシル基を有する多価カ
ルボン酸又はその無水物(例えば、無水ピロメリット酸
などの4塩基酸無水物など)や,スルホン酸基を有する
多価カルボン酸(スルホイソフタル酸など)との反応、
開始剤としてジメチロールプロピオン酸などを用い、ラ
クトンを開環重合する方法などにより得られる。また、
3級アミノ基を有するジオール(特に高分子ジオール)
は、開始剤としてN−メチルジエタノールアミンなどを
用い、アルキレンオキサイドやラクトンを開環重合する
ことにより調製できる。第3級アミノ基は4級アンモニ
ウム塩を形成してもよい。このような3級アミノ基又は
4級アンモニウム塩が導入されたウレタン系重合体[カ
チオン型のウレタン系樹脂(カチオン性ウレタン系樹
脂)]は、例えば、F−8559D(第一工業製薬
(株)製)、パーマリンUC−20(三洋化成(株)
製)等として市販されている。ウレタン系樹脂は、単独
で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0051】(3)熱硬化性又は架橋性樹脂 熱硬化性又は架橋性樹脂は、例えば、フェノール樹脂、
アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ系
樹脂、ビニルエステル系樹脂、シリコーン系樹脂等であ
ってもよいが、自己架橋性樹脂(自己架橋性基を有する
熱可塑性樹脂)、例えば、自己架橋性ポリエステル系樹
脂、自己架橋性ポリアミド系樹脂、自己架橋性アクリル
系樹脂、自己架橋性オレフィン系樹脂等が好ましく、こ
れらのうち自己架橋性アクリル系樹脂(例えば、アクリ
ルシリコーン樹脂など)が特に好ましい。
【0052】前記自己架橋性樹脂は、少なくとも自己架
橋性基[例えば、エポキシ基、メチロール基、加水分解
縮合性基(シリル基など)、アジリジニル基等]を有す
る単量体を構成単位とする重合体で構成されている。
【0053】前記自己架橋性基を有する単量体(すなわ
ち、架橋性官能基含有単量体)には、種々の単量体、例
えば、エポキシ基含有単量体[(メタ)アクリル酸グリ
シジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、1−アリ
ルオキシ−3,4−エポキシブタン、1−(3−ブテニ
ルオキシ)−2,3−エポキシプロパン、4−ビニル−
1−シクロヘキセン−1,2−エポキシド等]、メチロ
ール基含有単量体又はその誘導体[N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アク
リルアミドなどのN−C1-4アルコキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブチロール(メタ)アクリルアミ
ド等]、シリル基などの加水分解縮合性基含有単量体
[ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルメトキシジメチ
ルシラン、ビニルエトキシジメチルシラン、ビニルイソ
ブトキシジメチルシラン、ビニルジメトキシメチルシラ
ン、ビニルジエトキシメチルシラン、ビニルトリス(2
−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジフェニルエトキ
シシラン、ビニルトリフェノキシシラン、3−(ビニル
フェニルアミノプロピル)トリメトキシシラン、3−
(ビニルベンジルアミノプロピル)トリメトキシシラ
ン、3−(ビニルフェニルアミノプロピル)トリエトキ
シシラン、3−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリ
エトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニル
ジエトキシシラン、ジビニルジ(2−メトキシエトキ
シ)シラン、ビニルジアセトキシメチルシラン、ビニル
トリアセトキシシラン、ビニルビス(ジメチルアミノ)
メチルシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジ
メチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニル
メチルフェニルクロロシラン、アリルトリエトキシシラ
ン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、ア
リルジアセトキシメチルシラン、アリルトリアセトキシ
シラン、アリルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、
アリルメチルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシ
ラン、アリルトリクロロシラン、メタリルフェニルジク
ロロシラン、2−(メタ)アクリロキシエチルトリメト
キシシラン、2−(メタ)アクリロキシエチルトリエト
キシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロ
ピルメチルジクロロシラン、3−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン等]、
アジリジニル基含有単量体[(メタ)アクリル酸2−
(1−アジリジニル)エチル、(メタ)アクリル酸2−
(1−アジリジニル)プロピル、(メタ)アクリル酸3
−(1−アジリジニル)プロピル等]等が例示できる。
前記架橋性官能基含有単量体は単独で又は二種以上組み
合わせて使用できる。
【0054】好ましい架橋性官能基含有単量体は、加水
分解縮合性基、特にアルコキシシリル基(メトキシシリ
ル基、エトキシシリル基等のC1-4アルコキシシリル基
など)を有している。前記熱硬化性又は架橋性樹脂とし
て、前記のような加水分解縮合性基を有するアクリル系
樹脂などを用いるのが好ましい。
【0055】熱硬化性又は架橋性樹脂は、前記架橋性官
能基含有単量体と、他の単量体(カチオン性官能基含有
単量体、親水性単量体、非イオン性単量体などの単量
体)とで構成してもよい。
【0056】カチオン性官能基含有単量体としては、例
えば、ジC1-4アルキルアミノ−C2 -3アルキル(メタ)
アクリルアミド又はその塩[ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルア
ミド等]、ジC1-4アルキルアミノ−C2-3アルキル(メ
タ)アクリレート又はその塩[ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート
等]、ジC1-4アルキルアミノ−C2-3アルキル基置換芳
香族ビニル又はその塩[4−(2−ジメチルアミノエチ
ル)スチレン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)ス
チレン等]、窒素含有複素環式単量体又はその塩[ビニ
ルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリドン
等]等が含まれる。塩としては、ハロゲン化水素酸塩
(塩酸塩、臭化水素酸塩等)、硫酸塩、アルキル硫酸塩
(メチル硫酸塩、エチル硫酸塩等)、アルキルスルホン
酸塩、アリールスルホン酸塩、カルボン酸塩(酢酸塩な
ど)等が例示できる。なお、第3級アミノ基にアルキル
化剤(エピクロルヒドリンや塩化メチル、ベンジルクロ
ライド等)を反応させることにより第4級アンモニウム
塩基を生成させてもよい。
【0057】前記カチオン性単量体(第3級アミノ基又
はその塩基を有する単量体、第4級アンモニウム塩基を
有する又は第4級アンモニウム塩基を形成可能な単量
体)は、前記架橋性官能基含有単量体との共重合により
架橋性基を有するカチオン性重合体(架橋性重合体)と
して用い、定着性、耐水性等を改善してもよい。
【0058】親水性単量体には、親水性基、例えば、カ
ルボキシル基、酸無水物基、ヒドロキシル基、アミド
基、スルホン酸基、エーテル基、ポリオキシアルキレン
基などを有する共重合性モノマーなどが含まれる。
【0059】カルボキシル基含有単量体としては、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、フマル酸、クロトン酸などの不飽和カルボン酸又
はその酸無水物、およびこれらの塩(アルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩な
ど)、多価不飽和カルボン酸又はその酸無水物と炭素数
1〜20程度の直鎖又は分岐鎖アルコールとのハーフエ
ステル(マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸モノ2−エチルヘキシルなど)などが挙
げられる。
【0060】ヒドロキシル基含有単量体としては、不飽
和脂肪酸のヒドロキシアルキルエステル[例えば、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−
ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシC2-6
ルキルエステル、マレイン酸2−ヒドロキシエチルメチ
ル、マレイン酸ジ(2−ヒドロキシプロピル)等のマレ
イン酸モノ又はジヒドロキシC2-6アルキルエステルな
どのカルボン酸ヒドロキシヒドロキシC2-6アルキルエ
ステル等]、ヒドロキシル基を有する脂肪族、脂環族、
又は芳香族ビニル化合物(例えば、α−ヒドロキシスチ
レンなど)が挙げられる。
【0061】アミド基含有単量体としては、C1-4アル
キル基、C1-4アルコキシ基、又はC 1-4アシル基等の置
換基で置換されていてもよいC2-8カルボン酸アミド
[例えば、(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メ
タ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジア
セトン(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルア
ミドなど]などが挙げられる。
【0062】スルホン酸基含有単量体としては、スチレ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸等のスルホン酸基を有
する脂肪族、脂環族、又は芳香族ビニル化合物、又はこ
れらのナトリウム塩などが挙げられる。
【0063】エーテル基含有単量体としては、ビニルメ
チルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチ
ルエーテルなどのビニルエーテル類が例示できる。
【0064】ポリオキシアルキレン基含有単量体として
は、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が例
示できる。
【0065】前記親水性単量体は単独で又は二種以上組
合せて使用できる。
【0066】好ましい親水性単量体は、カルボキシル基
含有単量体、特に、(メタ)アクリル酸又はその塩(例
えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、ヒドロキシル基
含有単量体[(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等]、ポリ
オキシアルキレン単位を有する単量体[ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート等]が挙げられる。
【0067】前記架橋性官能基含有単量体、カチオン性
官能基含有単量体及び親水性単量体は、単独又は二種以
上を組合せて使用できる。
【0068】これらの単量体は、成膜性や被膜特性を調
整するために非イオン性単量体と組合せて使用してもよ
い。
【0069】非イオン性単量体には、例えば、アルキル
エステル[例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)
アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸C
1-18アルキルエステルなど]、シクロアルキルエステル
[(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなど]、アリール
エステル[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、アラル
キルエステル[(メタ)アクリル酸ベンジルなど]、芳
香族ビニル類[スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン等]、ビニルエステル類[酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等]、アリルエス
テル類[酢酸アリルなど]、ハロゲン含有単量体[塩化
ビニリデン、塩化ビニル等]、シアン化ビニル[(メ
タ)アクリロニトリルなど]、オレフィン類[エチレ
ン、プロピレン等]等が挙げられる。
【0070】これらの非イオン性単量体も単独で又は二
種以上組合せて使用できる。
【0071】非イオン性単量体としては、通常、(メ
タ)アクリル酸C1-18アルキルエステル[特に、アクリ
ル酸C2-10アルキルエステルやメタクリル酸C1-6アル
キルエステル]、芳香族ビニル類[特にスチレン]、ビ
ニルエステル類[特に酢酸ビニル]が使用される。
【0072】熱硬化性又は架橋性樹脂は、前記架橋性官
能基含有単量体と、必要により、カチオン性官能基含有
単量体、親水性単量体及び非イオン性単量体から選択さ
れた少なくとも一種の単量体(特に、カチオン性官能基
含有単量体)との共重合体で構成できる。好ましくは、
前記熱硬化性又は架橋性樹脂は、架橋性官能基含有単量
体とカチオン性官能基含有単量体と、さらに親水性単量
体及び非イオン性単量体から選択された少なくとも一種
の単量体(特に、親水性単量体)との共重合体であって
もよい。
【0073】前記単量体類の好ましい組合せは以下の通
りである。
【0074】架橋性単量体:シリル基含有(メタ)アク
リレート、例えば、(メタ)アクリロキシ−C2-3アル
キルトリC1-2アルコキシシラン カチオン性官能基含有単量体:ジC1-4アルキルアミノ
−C2-3アルキル(メタ)アクリレート又はその第4級
アンモニウム塩 親水性単量体:不飽和カルボン酸 前記単量体類で構成された共重合体は、その重合様式に
ついては特に制限されず、例えば、ランダム共重合体な
どであってもよい。
【0075】全単量体中、架橋性官能基含有単量体の含
有量は、0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜10
重量%、さらに好ましくは1〜5重量%程度、カチオン
性官能基含有単量体の含有量は、1〜50重量%、好ま
しくは5〜45重量%、親水性単量体の含有量は、0〜
30重量%(例えば、0.1〜30重量%)、好ましく
は0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜15
重量%程度であり、残余は非イオン性単量体で構成され
る。
【0076】好ましい態様において、前記単量体類の割
合は、架橋性官能基含有単量体100重量部に対して、
カチオン性官能基含有単量体が300〜1000重量
部、好ましくは500〜800重量部程度であり、親水
性単量体が100〜500重量部、好ましくは200〜
300重量部程度である。
【0077】熱硬化性又は架橋性樹脂の形態は、有機溶
媒溶液、水溶液などの溶液であってもよいが、通常、エ
マルジョン(特に水性エマルジョン)の形態である。架
橋性重合体を含むエマルジョンは、慣用の方法、例え
ば、ノニオン系界面活性剤及び/又はカチオン系界面活
性剤を含む乳化重合系で前記単量体を乳化重合する方
法、前記単量体を重合した後、第3級アミン塩又は第4
級アンモニウム塩を形成して水性エマルジョンとする方
法等により得ることができる。
【0078】なお、熱硬化性又は架橋性樹脂と前記ウレ
タン系樹脂と前記親水性高分子とは、予め混合などによ
り組み合わせて使用してもよい。また、熱硬化性又は架
橋性樹脂とウレタン系樹脂は、ウレタン系樹脂エマルジ
ョンの存在下、アクリル系単量体(特にカチオン性単量
体)を含む単量体を乳化重合する方法などにより複合化
して用いてもよい。熱硬化性又は架橋性樹脂は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0079】さらに、前記親水性高分子と前記ウレタン
系樹脂とを組み合わせて用いるのが特に好ましい。両者
の割合(重量比)は、親水性高分子/ウレタン系樹脂=
90/10〜10/90、好ましくは70/30〜30
/70、さらに好ましくは60/40〜40/60程度
である。
【0080】(染料定着剤)さらに、転写層は、着色剤
(染料)の定着性を向上させるため、染料定着剤とし
て、カチオン性化合物(低分子染料固着剤)又は高分子
染料固着剤を含有していてもよい。特に、前記成膜性樹
脂成分において、カチオン性単量体を樹脂に導入しなか
った場合には、染料定着剤を用いることが好ましい。こ
れらの染料定着剤は、単独で又は二種以上組み合わせて
使用できる。これらの染料定着剤のうち、カチオン性化
合物、特に4級アンモニウム塩が好ましい。
【0081】(1)カチオン性化合物 カチオン性化合物としては、脂肪族アミン塩、4級アン
モニウム塩(例えば、脂肪族4級アンモニウム塩、芳香
族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等)
等が挙げられる。これらのカチオン性化合物は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、
好ましいカチオン性化合物には、脂肪族4級アンモニウ
ム塩(例えば、テトラメチルアンモニウムクロライド、
テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラメチルア
ンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロ
マイド等のテトラC1-6アルキルアンモニウムハライ
ド、トリメチルラウリルアンモニウムクロライド、トリ
メチルラウリルアンモニウムブロマイド等のトリC1-6
アルキルC8-20アルキルアンモニウムハライド、ジメチ
ルジラウリルアンモニウムクロライド、ジメチルジラウ
リルアンモニウムブロマイド等のジC1-6アルキルジC
8-20アルキルアンモニウムハライド)、特にテトラC
1-4アルキルアンモニウムハライド(例えば、テトラC
1-2アルキルアンモニウムハライド)、トリC1-4アルキ
ルC10-16アルキルアンモニウムハライド(例えば、ト
リC1-2アルキルC10-14アルキルアンモニウムハライ
ド)、ジC1-4アルキルジC10-16アルキルアンモニウム
ハライド(例えば、ジC1-2アルキルジC10-14アルキル
アンモニウムハライド)が含まれる。
【0082】(2)高分子染料固着剤 高分子染料固着剤は、通常、分子中にカチオン基(特
に、グアニジル基や第4級アンモニウム塩型の強いカチ
オン基)を有している。
【0083】高分子染料固着剤としては、例えば、ジシ
アン系化合物(ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド重
縮合物など)、ポリアミン系化合物[ジエチレントリア
ミンなどの脂肪族ポリアミン、フェニレンジアミン等の
芳香族ポリアミン、ジシアンジアミドと(ポリ)C2-4
アルキレンポリアミンとの縮合体(ジシアンジアミド−
ジエチレントリアミン重縮合体など)等]、ポリカチオ
ン系化合物等が例示できる。ポリカチオン系化合物とし
ては、例えば、エピクロルヒドリン−ジC1-4アルキル
アミン付加重合体(エピクロルヒドリン−ジメチルアミ
ン付加重合物など)、アリルアミン又はその塩の重合体
(アリルアミン又はその塩の重合体、ポリアリルアミン
又はその塩酸塩の重合体等)、ジアリルC1-4アルキル
アミン又はその塩の重合体(ジアリルメチルアミン又は
その塩の重合体など)、ジアリルジC1-4アルキルアン
モニウム塩の重合体(ジアリルジメチルアンモニウムク
ロライドの重合体など)、ジアリルアミン又はその塩と
二酸化イオウとの共重合体(ジアリルアミン塩−二酸化
イオウ共重合物など)、ジアリルジC1-4アルキルアン
モニウム塩−二酸化イオウ共重合体(ジアリルジメチル
アンモニウム塩−二酸化イオウ共重合物など)、ジアリ
ルジC1-4アルキルアンモニウム塩とジアリルアミン又
はその塩もしくは誘導体との共重合体(ジアリルジメチ
ルアンモニウム塩−ジアリルアミン塩酸塩誘導体の共重
合物など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩
重合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩重合物な
ど)、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4
級塩重合物[ジC1-4アルキルアルキルアミノエチル
(メタ)アクリレート4級塩の重合体など]、ジアリル
ジC1- 4アルキルアンモニウム塩−アクリルアミド共重
合体(ジアリルジメチルアンモニウム塩−アクリルアミ
ド共重合体など)、アミン−カルボン酸共重合体等が例
示できる。これらの高分子染料固着剤は、単独で又は二
種以上組み合わせて使用できる。
【0084】染料定着剤の割合は、固形分換算で、成膜
性樹脂成分100重量部に対して1〜200重量部(例
えば、1〜50重量部)、好ましくは5〜150重量部
(例えば、5〜40重量部)、さらに好ましくは10〜
100重量部(例えば、10〜30重量部)程度であ
り、通常10〜60重量部程度である。
【0085】(添加剤)転写層は、必要により種々の添
加剤、例えば、他の染料定着剤、安定化剤(酸化防止
剤、紫外線吸収剤、熱安定化剤等)、帯電防止剤、難燃
剤、滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤、着色剤、消
泡剤、塗布性改良剤、増粘剤等を含有していてもよい。
ホットメルト接着性微粒子は、上記添加剤の他に、粘着
付与剤(ロジン又はその誘導体、炭化水素系樹脂等)、
ワックス類等を含有していてもよい。
【0086】転写層の塗布量は、1〜100g/m2
好ましくは10〜60g/m2、さらに好ましくは10
〜50g/m2(例えば、20〜40g/m2)程度であ
る。転写層の厚みは、5〜90μm、好ましくは10〜
70μm程度であり、通常、5〜60μm(特に10〜
50μm)程度である。なお、転写層の厚みは、ホット
メルト接着性微粒子を含む塗布剤を用いて形成した塗膜
の最小厚みを意味する。
【0087】また、転写層の上には、必要により、多孔
質層、ブロッキング防止層、滑性層、帯電防止層などを
形成してもよい。
【0088】[保護層]本発明の転写シートにおいて、
基材と転写層との間には、基材に対して剥離可能な保護
層を設けてもよい。保護層は、基材と転写層との間に設
けてもよく、被転写体に転写した後、転写層を保護する
役割を持つ。特に、保護層を設けることにより、耐洗濯
性が大きく向上する。
【0089】保護層には、基材から剥離可能で、かつ転
写層を保護するとともに、転写画像の品質を大きく妨げ
ない限り、種々の熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂、特に
成膜性を有するポリマー(なかでも非粘着性であり、か
つ可撓性、柔軟性を有するポリマー)が使用できる。熱
可塑性樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アクリル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ウレタン系樹脂等
の各種樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、ウレ
タン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラ
ミン系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げ
られる。これらの樹脂うち、基材との濡れ性が高く、し
かも転写層を有効に保護できるウレタン系樹脂(例え
ば、前記熱可塑性ウレタン系樹脂)及び/又はカチオン
性樹脂、特にカチオン型熱可塑性ウレタン系樹脂が好ま
しい。
【0090】ウレタン系樹脂としては、前記例示の樹脂
が使用でき、熱可塑性ウレタン系樹脂としては、例え
ば、少なくともポリエステルジオールをジオール成分と
して用いたポリエステル型ウレタン系樹脂、特に脂肪族
ポリエステルジオールを50重量%以上(例えば、75
重量%以上)含むジオール成分を用いて得られたポリエ
ステル型ウレタン系樹脂が好ましい。また、必要により
ジアミン成分を鎖伸長剤として使用して、ウレタン系樹
脂を熱可塑性エラストマーとしてもよい。熱可塑性ウレ
タン系エラストマーとしては、例えば、脂肪族ポリエー
テルやポリエステルをソフトセグメントとし、短鎖グリ
コールのポリウレタン単位をハードセグメントとするエ
ラストマーなどが例示できる。カチオン型熱可塑性ウレ
タン系樹脂としては、前記例示の3級アミノ基又は4級
アンモニウム塩が導入されたウレタン系重合体が例示で
きる。
【0091】保護層の塗布量は、0.1〜20g/
2、好ましくは1〜10g/m2、さらに好ましくは1
〜7g/m2程度である。保護層の厚みは、0.1〜1
0μm、好ましくは1〜5μm程度である。
【0092】[製造方法]本発明の転写シートは、基材
の少なくとも一方の面に前記転写層を形成することによ
り製造できる。前記転写層は、基材の離型性面に、ホッ
トメルト接着性粒子、成膜性樹脂成分及び必要により他
の成分(染料定着剤など)で構成された塗布剤を塗布す
ることにより形成できる。成膜性樹脂成分は、通常、水
性溶液又はエマルジョンの形態で使用できる。そのた
め、成膜性樹脂成分を含む水性溶液又はエマルジョン
と、ホットメルト接着性粒子と、必要により他の成分と
を混合することにより、転写層用塗布剤を調製できる。
水性溶液又は水性エマルジョンの溶媒は、水単独であっ
てもよく、必要によりアルコール類などの親水性有機溶
媒を含んでいてもよい。
【0093】保護層を形成する場合は、基材の離型性面
に、ウレタン系樹脂などで構成された保護層用塗布剤を
塗布し、必要により乾燥させて、保護層を形成した後、
前記転写層用塗布剤をさらに重ねて塗布すればよい。
【0094】塗布剤は、慣用の方法、例えば、ロールコ
ーター、エヤナイフコーター、ブレードコーター、ロッ
ドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビア
コーターなどにより基材の少なくとも一方の面に塗布で
きる。塗膜の加熱又は乾燥温度は、ホットメルト接着性
微粒子の融点によって、第1のホットメルト接着性微粒
子の融点と、第2のホットメルト接着性微粒子の融点と
の間から、適宜、選択することができる。すなわち、塗
膜を、50〜150℃、好ましくは60〜120℃、さ
らに好ましくは70〜100(特に70〜90℃)程度
の温度で乾燥させることにより転写層を形成できる。
【0095】このようにして形成された転写層は、イン
ク(特に水性インク)の小滴を飛翔させて記録するイン
クジェット方式により画像を形成するのに適している。
記録画像は、転写層を被転写体と接触させた状態で、適
当な温度(例えば、140〜250℃、好ましくは14
0〜200℃程度)および圧力(500〜50,000
Pa程度)で適当な時間(例えば、5秒〜1分程度)加
熱圧着した後、基材から転写層(又は保護層)を剥離さ
せることにより、被転写体に円滑に転写又は転移でき
る。転写画像を含む転写体は必要により加熱して架橋さ
せてもよい。
【0096】被転写体としては、繊維、紙、木材、プラ
スチック、セラミックス、金属等の種々の材料で形成さ
れた二次元又は三次元構造物が利用できる。通常、布
(例えば、Tシャツなど)、プラスチックフィルム・シ
ート又は紙等が被転写体として利用される。
【0097】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター用転
写シートは、通紙安定性に優れるとともに、プリンター
内部の非汚染性に優れる。また、熱転写性及び接着性に
優れるため、被転写体への転写が良好である。さらに、
耐水性(耐洗濯性)に優れているとともに、被転写体
(例えば、衣類など)へ熱転写した場合に風合いに優れ
るため、例えば、Tシャツなどの衣類に対する転写シー
トとして適している。
【0098】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。なお、文中、特に断わりのない限
り、「部」は重量基準である。また、実施例及び比較例
で得られた転写シートの転写層の各成分の内容、及び転
写シートの各種特性の評価法は次の通りである。なお、
転写層は80℃の加熱により形成した。
【0099】(転写層を構成する各成分の内容) ナイロン12微粒子1−1:ダイセルヒュルス(株)
製、ベスタメルト430−P06、融点110℃、平均
粒径60μm ナイロン12微粒子1−2:ダイセルヒュルス(株)
製、ベスタメルト730−P1、融点98℃、平均粒径
100μm ナイロン12微粒子2:ダイセルヒュルス(株)製、ベ
スタメルト640−P1、融点76℃、平均粒径100
μm ウレタン系樹脂エマルジョン:新中村化学(株)製、S
PレジンME−307 ポリエチレングリコール:三洋化成工業(株)製、PE
G4000S 染料定着剤:センカ(株)製、パピオゲンP109、4
級アンモニウム塩含有物。
【0100】(印字方法)インクジェットプリンター
(セイコーエプソン(株)製、PM−770C)を使用
し、実施例および比較例で得られた転写シートに、シア
ン、イエロー、マゼンタ、ブラック、ライトシアン、ラ
イトマゼンタインクを用い、所定の絵柄を印字し、記録
画像を形成した。
【0101】(転写方法)転写紙に印字後、印字面を下
側にして、カード白Tシャツ(新井清太郎商店(株)
製、Lサイズ)の上に置いた。この転写紙の上から、9
8N(10kgf)の荷重をかけながら、アイロン(東
芝(株)製、TAD23)を当てた。アイロンを当てた
時間は、5秒毎に箇所を変えて合計4分間であった。さ
らに、アイロンを当てた転写紙及びTシャツを充分冷却
した後、離型紙を剥がした。
【0102】(洗濯方法)転写後、30℃の温水15リ
ットル中に15gの中性洗剤を入れ、洗い15分間、濯
ぎ11分間、脱水5分間で洗濯を行った。このサイクル
を5回繰り返した後、自然乾燥した。
【0103】(通紙時の塗膜安定性)印字した際に、通
紙によって塗膜が欠落するかどうかを目視で観察し、以
下の基準で塗膜安定性を評価した。
【0104】 ○:ほとんど欠落なし △:転写紙の外観は問題ないが、プリンター内部に欠落
した塗膜成分が少し付着する ×:塗膜が欠落し、転写紙に深い筋状の傷が入る。
【0105】(耐洗濯性)洗濯後、転写画像部を目視で
観察し、以下の基準で耐洗濯性を評価した。
【0106】 ○:転写画像部が殆ど変化しない △:転写画像部に退色が認められる ×:転写画像部がTシャツより剥がれている。
【0107】(浸漬による滲み性)印字及び転写後、2
3℃の水に15秒間浸漬し、素早く引き上げた後、吊し
て自然乾燥させ、滲み具合を目視で観察し、以下の基準
で評価した。
【0108】 ○:インクの滲み出しは殆どなし △:イエローが少し滲む ×:全色滲み出し、布が変色する。
【0109】(インク吸収性)印字して20秒後、ベタ
印刷部の上にPPCコピー紙を置いて一定圧力をかけた
後、インクが移っているかどうかを目視で観察し、以下
の基準で評価した。
【0110】 ○:インク移りなし △:濃色部のみ僅かに移りあり ×:淡色部にも移りあり。
【0111】(連続通紙性)10枚連続で印字し、未給
紙、紙詰まり等の給紙不良の度合いを、以下の基準で評
価した。
【0112】 ○:給紙不良なし △:未給紙が2枚以下発生 ×:紙詰まりが発生、又は未給紙が3枚以上発生。
【0113】実施例1〜6及び比較例1〜3 表1に示す成分を表1に示す割合(固形分換算)で混合
し、水性塗布液を調製した。この水性塗布液を、塗布原
紙(リンテック(株)製、BK6RB(S5))の上に
塗布量40g/m2で塗布し、80℃で乾燥することに
より表1に示す厚みの転写層を有する転写シートを得
た。得られた転写シートの評価結果を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1の結果から明らかなように、融点の異
なる2種類のナイロン微粒子を含む実施例の転写シート
は、各種物性に優れる。これに対して、比較例1及び比
較例2の転写シートは、低融点のナイロン微粒子を含ま
ないため、特に通紙時の塗膜安定性が劣る。比較例3の
転写シートは、高融点のナイロン微粒子を含まないた
め、連続通紙性及び耐洗濯性が劣る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材に対して剥離可能であ
    り、かつホットメルト接着性粒子を含み、所定の加熱温
    度で形成された転写層とで構成されるシートであって、
    前記ホットメルト接着性粒子が、前記加熱温度を超える
    融点を有する第1のホットメルト接着性微粒子と、前記
    加熱温度以下の融点を有する第2のホットメルト接着性
    微粒子とを含むインクジェットプリンター用転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】 第1のホットメルト接着性微粒子の融点
    が80℃を超え、かつ第2のホットメルト接着性微粒子
    の融点が80℃以下である請求項1記載の転写シート。
  3. 【請求項3】 第1のホットメルト接着性微粒子の融点
    が100〜120℃であり、かつ第2のホットメルト接
    着性微粒子の融点が60〜80℃である請求項1記載の
    転写シート。
  4. 【請求項4】 第1のホットメルト接着性微粒子の融点
    と、第2のホットメルト接着性微粒子の融点との差が1
    0℃以上である請求項1記載の転写シート。
  5. 【請求項5】 第1のホットメルト接着性微粒子が、転
    写層の厚みよりも大きな平均粒径を有する請求項1記載
    の転写シート。
  6. 【請求項6】 第1のホットメルト接着性微粒子の平均
    粒径が30〜100μmである請求項1記載の転写シー
    ト。
  7. 【請求項7】 第1のホットメルト接着性微粒子と第2
    のホットメルト接着性微粒子との割合(重量比)が、前
    者/後者=99/1〜80/20である請求項1記載の
    転写シート。
  8. 【請求項8】 第1のホットメルト接着性微粒子及び第
    2のホットメルト接着性微粒子がナイロン微粒子である
    請求項1記載の転写シート。
  9. 【請求項9】 転写層が、さらに成膜性樹脂成分を含む
    請求項1記載の転写シート。
  10. 【請求項10】 成膜性樹脂成分が、親水性高分子、ウ
    レタン系樹脂及び熱硬化性又は架橋性樹脂から選択され
    た少なくとも一種を含む請求項9記載の転写シート。
  11. 【請求項11】 転写層が、さらに染料定着剤を含む請
    求項9記載の転写シート。
  12. 【請求項12】 成膜性樹脂成分100重量部に対し
    て、ホットメルト接着性粒子を10〜10000重量
    部、染料定着剤を1〜200重量部の割合で含む請求項
    11記載の転写シート。
  13. 【請求項13】 基材と、この基材に対して剥離可能で
    あり、かつホットメルト接着性粒子を含む転写層とで構
    成されるシートであって、前記転写層が、平均粒径40
    〜80μmで、かつ融点100〜120℃の第1のナイ
    ロン系ホットメルト接着性微粒子、融点60〜80℃の
    第2のナイロン系ホットメルト接着性微粒子、ポリオキ
    シアルキレングリコール系樹脂、ポリエステル型ウレタ
    ン系樹脂及びカチオン性化合物で構成され、かつ第1の
    ホットメルト接着性微粒子と第2のホットメルト接着性
    微粒子との割合(重量比)が、前者/後者=95/5〜
    80/20であり、ポリオキシアルキレングリコール系
    樹脂及びポリエステル型ウレタン系樹脂の合計100重
    量部に対して、ホットメルト接着性微粒子を10〜50
    00重量部、カチオン性化合物を5〜150重量部の割
    合で含む転写シート。
  14. 【請求項14】 基材の離型性面に、融点が80℃を超
    え、かつ平均粒径30〜100μmの第1のホットメル
    ト接着性微粒子と、融点が80℃以下の第2のホットメ
    ルト接着性微粒子とを含む塗布液を塗布し、第1のホッ
    トメルト接着性微粒子の融点と第2のホットメルト接着
    性微粒子の融点との間の温度から選択される温度で乾燥
    して転写層を形成する転写シートの製造方法。
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