JP2001123075A - 樹脂組成物、それを用いた熱転写シート及びその製造方法 - Google Patents

樹脂組成物、それを用いた熱転写シート及びその製造方法

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JP2001123075A
JP2001123075A JP30594399A JP30594399A JP2001123075A JP 2001123075 A JP2001123075 A JP 2001123075A JP 30594399 A JP30594399 A JP 30594399A JP 30594399 A JP30594399 A JP 30594399A JP 2001123075 A JP2001123075 A JP 2001123075A
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group
resin
resin composition
polymer
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JP30594399A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kawai
賢一 川合
Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、熱転写シートに成形した
際、インク吸収性、インク定着性、印字性に優れ、記録
画像の耐水性、耐久性、特に耐ひび割れ性が高く、イン
ク受容層を伸縮性の基材に形成し、記録画像を伸縮させ
てもひび割れを生じない熱転写シート及びそれを構成す
る樹脂組成物を提供することにある。 【解決手段】 下記式(1)で示される単量体単位を含
む重合体(A)とホットメルト接着性樹脂(B)とを含
む樹脂組成物及びその樹脂組成物からなる熱転写シー
ト、並びにその製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物及びそ
れを用いた熱転写シートに関する。さらに詳しくはイン
クジェット記録方式において、インク吸収性、インク定
着性、印字性、記録画像の耐水性、耐ひび割れ性、耐久
性及び耐洗濯性に優れた熱転写シートに有用な樹脂組成
物及び熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、フルカラー
化が容易であり、低騒音で印字品質に優れている。ま
た、インクジェットプリンターは低価格で、しかも高速
化が容易であるため、コンピュータ用記録装置、ワード
プロセッサ、コピー機などの印字・出力装置として広く
用いられている。
【0003】インクジェット記録用のインク成分として
は、安全性、記録適性の点から主に水系インクが使用さ
れ、ノズルから記録用シートにむけてインク小滴を飛翔
させることにより記録が行われる。使用する記録シート
のインク吸収性が低い場合、飛翔させたインク小滴の周
辺にインクが飛散したり、記録終了後もインクが記録用
シートの表面に長時間残り、装置の一部への接触、取り
扱い者への接触や、記録シートの重ね合せにより、記録
部分が汚れる。また、高密度画像部では、多量に供給さ
れたインクが吸収されないまま混合されるとともに流れ
出し、不鮮明な画像となる。このため、記録用シート
は、速やかにインクを吸収すること、及び高い定着性が
要求される。また、衣類などの被転写体に記録画像を熱
転写して転写画像を形成する場合、転写画像用シートに
は、熱転写性及び接着性のみならず、高い耐水性及び耐
洗濯性が要求される。
【0004】特開昭63−60784号公報には、支持
体の表面に、インク(特に油性インク)中の溶剤に溶解
又は膨潤する有機高分子微粒子を含有するインク吸収層
を形成したインクジェット記録用シートが開示されてい
る。
【0005】特開平7−25133号公報には、ポリオ
レフイン樹脂被覆紙又はポリエステルフィルムで形成さ
れた支持体の少なくとも一方の面に、平均粒子経5〜1
5μmの球状微粒子ポリマーを、乾燥質量で5〜30g
/m2の割合で含み、かつ厚みが前記球状微粒子ポリマ
ーの平均粒子経よりも小さなインク受容層が形成された
インクジェット記録シートが開示されている。
【0006】特開昭63−115780号公報には、第
4級アンモニウム塩を含む重合体を支持体に塗布したイ
ンクジェット記録用シートが開示され、合成シリカを併
用すること、バインダーとしてポリビニルアルコールな
どを併用することも記載されている。
【0007】しかし、これらの記録用シートでは、イン
クの定着性や耐水性を高いレベルに向上させることがで
きない。特に、記録画像を被転写体へ熱転写するのが困
難である。さらに、仮に、被転写体に転写画像を形成し
たとしても、耐洗濯性および耐久性が劣る。
【0008】特開平8−324106号公報には、基材
の一方の面に、ホットメルト樹脂(エチレン−酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ゴム系樹脂など)で構
成された多孔質構造のインク受容層が形成されたインク
ジェット記録用シートが開示されている。
【0009】特開平8−207425号公報には、基材
の一方の面に、ホットメルト樹脂(ポリアミド系、ポリ
エステル系樹脂などのほか、飽和ポリエステル樹脂など
の水溶性ホットメルト樹脂)と親水性樹脂(ポリアクリ
ルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ンなど)とを含むインク受容層が形成されたインクジェ
ット記録用シートが開示されている。この記録用シート
は、加熱によりフィルムなどと貼合わせることができ
る。
【0010】しかし、これらのインク受容層は、インク
の定着性および耐水性が十分でない。特に耐洗濯性や耐
久性(耐ひび割れ性など)が十分でないため、衣類など
へ記録画像を熱転写したとしても、長期間にわたり鮮明
な転写画像を維持できなくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、熱転写シートに成形した際、インク吸収性、インク
定着性、印字性に優れ、記録画像の耐水性、耐久性、特
に耐ひび割れ性が高く、インク受容層を伸縮性の基材に
形成し、記録画像を伸縮させてもひび割れを生じない熱
転写シート及びそれを構成する樹脂組成物を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討の結果、特定の重合性単量体
単位を含む重合体とホットメルト接着性樹脂とで構成さ
れた樹脂組成物で、基材の少なくとも一方の面に、基材
に対して剥離可能なインク吸収層を形成すると、転写画
像の耐久性、特に耐ひび割れ性を大幅に改善でき、さら
にカチオン性官能基含有単量体などと共重合すると、イ
ンク吸収性、インク定着性、及び印字性、さらには画像
の耐久性及び耐洗濯性をさらに改善できることを見出
し、本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、下記式(1)で示さ
れる単量体単位を含む重合体(A)とホットメルト接着
性樹脂(B)とを含む樹脂組成物を提供する。
【0014】
【化2】
【0015】前記発明において、重合体(A)が、式
(1)の単量体と、カチオン性官能基含有単量体、架橋
性単量体及び親水性単量体から選択された少なくとも一
種の単量体との共重合体で構成された樹脂組成物を提供
する。
【0016】本発明は、また、カチオン性官能基含有単
量体が、第3級アミノ基又はその塩からなる基を有する
単量体、第4級アンモニウム塩基を有する単量体、及び
第4級アンモニウム塩基を形成する単量体から選択され
た少なくとも一種であり、親水性単量体が、カルボキシ
ル基又はその塩からなる基を有する単量体、酸無水物基
を有する単量体、水酸基を有する単量体、スルホン酸基
又はその塩基を有する単量体、アミド基を有する単量
体、エーテル基を有する単量体から選択された少なくと
も一種であり、架橋性単量体が、エポキシ基を有する単
量体、メチロール基を有する単量体、及びシリル基又は
アルコキシシリル基を有する単量体から選択された少な
くとも一種である樹脂組成物を提供する。更に、前記発
明においてホットメルト接着性樹脂(B)が、ナイロン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂から
選択された少なくとも一種である樹脂組成物を提供す
る。
【0017】本発明は、基材の一方の面に、基材から剥
離可能なインク受容層が少なくとも形成されたシートで
あって、該インク受容層が前記発明の樹脂組成物で構成
されている熱転写シート及びその製造方法を提供する。
前記熱転写シートにおいてインク受容層が、基材から剥
離可能な保護層を介して基材に形成された熱転写シー
ト、及び前記熱転写シートの保護層が、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、及びエラストマーから選択された少なく
とも一種で構成されている熱転写シート、並びにインク
受容層が、染料固着剤及び可塑剤の少なくとも一方の成
分を含む転写シートを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物は、前記式
(1)で示される単量体単位を含む重合体(A)とホッ
トメルト接着性樹脂(B)とからなっている。式(1)
の単量体単位を含む重合体(A)は、式(1)の単量体
(以後、「(ポリ)アルキレンオキサイド変性単量体」
と称することもある)と、カチオン性官能基含有単量
体、架橋性単量体、及び親水性単量体から選択された少
なくとも一種の単量体との共重合体で構成してもよい。
【0019】本発明で用いる、式(1)で示される単量
体、即ち「(ポリ)アルキレンオキサイド変性単量体」
としては、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールポリテトラメチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレートなどが
挙げられる。これら、(ポリ)アルキレンオキサイド変
性単量体は単独又は2種以上を組み合わせて使用でき
る。
【0020】本発明で用いるカチオン性官能基含有単量
体とは、第3級アミノ基又はその塩基を有する種々の単
量体のほか、第4級アンモニウム塩基を有する又は第4
級アンモニウム塩基を形成可能な種々の単量体を云う。
カチオン性官能基含有単量体としては、例えば、C1-4
アルキルアミノ−C2-3アルキル(メタ)アクリルアミ
ド又はその塩[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド又はこ
れらの塩など]、ジC1-4アルキルアミノ−C2-3アルキ
ル(メタ)アクリレート又はその塩[ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート又はこれらの塩など]、ジC1-4アルキルアミノ−
2-3アルキル基置換芳香族ビニル又はその塩[4−
(2−ジメチルアミノエチル)スチレン、4−(2−ジ
メチルアミノプロピル)スチレンなどやこれらの塩な
ど]、窒素含有複素環式単量体又はその塩[ビニルピリ
ジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリドン又はこれ
らの塩など]などが含まれる。塩としては、ハロゲン化
水素酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩など)、硫酸塩、アル
キル硫酸塩(メチル硫酸塩、エチル硫酸塩など)、アル
キルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、カルボン酸
塩(酢酸塩など)などが例示できる。なお、第3級アミ
ノ基にアルキル化剤(エピクロルヒドリンや塩化メチ
ル、ベンジルクロライドなど)を反応させることにより
第4級アンモニウム塩基を生成させてもよい。これらの
カチオン性官能基含有単量体は単独又は二種以上を組合
せて使用できる。
【0021】本発明で用いる架橋性単量体は、自己架橋
性又は反応性官能基を有する種々の単量体を云う。例え
ば、エポキシ基を有する単量体としては、(メタ)メタ
クリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテ
ル、1−アリルオキシ−3,4−エポキシブタン、1−
(3−ブテニルオキシ)−2,3−エポキシプロパン、
4−ビニル−1−シクロヘキセン−1,2−エボキシド
などがある。メチロール基を有する単量体又はその誘導
体としては、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−
1-4アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
ブチロール(メタ)アクリルアミドなどがある。シリル
基などの加水分解縮合性基を有する単量体としては、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリブトキシシラン、ビニルメトキシジメチルシ
ラン、ビニルエトキシジメチルシラン、ビニルイソブト
キシジメチルシラン、ビニルジメトキシメチルシラン、
ビニルジエトキシメチルシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、ビニルジフェニルエトキシシ
ラン、ビニルトリフエノキシシラン、γ−(ビニルフェ
ニルアミノプロピル)トリメトキシシラン、γ−(ビニ
ルベンジルアミノプロピル)トリメトキシシラン、γ−
(ビニルフェニルアミノプロピル)トリエトキシシラ
ン、γ−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリエトキ
シシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエト
キシシラン、ジビニルジ(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルジアセトキシメチルシラン、ビニルトリアセ
トキシシラン、ビニルビス(ジメチルアミノ)メチルシ
ラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルク
ロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルフ
ェニルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3−
アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、アリルジア
セトキシメチルシラン、アリルトリアセトキシシラン、
アリルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、アリルメ
チルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、ア
リルトリクロロシラン、メクリルフェニルジクロロシラ
ン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラ
ン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチ
ルジクロロシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリス(β−メトキシエトキシ)シランなど、アジリジ
ニル基含有単量体、(メタ)アクリル酸2−(1−アジ
リジニル)エチル、(メタ)アクリル酸2−(1−アジ
リジニル)プロピル、(メタ)アクリル酸3−(1−ア
ジリジニル)プロピルなどが例示できる。これらの架橋
性単量体は、単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。
【0022】本発明で用いる親水性単量体としては、親
水性基、例えば、カルボキシル基、酸無水物基、水酸
基、アミド基、スルホン酸基、エーテル基などを有する
共重合性モノマーなどが含まれる。
【0023】カルボキシル基を有する単量体としては、
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、クロトン酸などの不飽和カルボン
酸又はその酸無水物、およびこれらの塩(アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩な
ど)、多価不飽和カルボン酸又はその酸無水物と炭素数
1〜20程度の直鎖又は分岐鎖アルコールとのハーフエ
ステル(マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、マレイン酸モノ2−エチルヘキシルなど)などが挙
げられる。
【0024】水酸基を有する単量体としては、不飽和脂
肪酸のヒドロキシアルキルエステル、例えば、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒド
ロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブ
チルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシC2-6アルキ
ルエステル、マレイン酸2−ヒドロキシエチルメチル、
マレイン酸ジ(2−ヒドロキシプロピル)などのマレイ
ン酸モノ又はジヒドロキシC2-6アルキルエステルなど
のカルボン酸ヒドロキシC2-6アルキルエステルなど、
また、ヒドロキシル基を有する脂肪族、脂環族、又は芳
香族ビニル化合物、例えば、α−ヒドロキシスチレンな
どが挙げられる。
【0025】アミド基を有する単量体としては、C1-4
アルキル基、C1-4アルコキシ基、又はC1-4アシル基な
どの置換基で置換されていてもよいC2-8カルボン酸ア
ミド、例えば、(メタ)アクリルアミド、α−エチルア
クリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン
(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド
などが挙げられる。
【0026】アミノ基を有する単量体としては、アミノ
メチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレートなどのアミノ基を有する前
記カルボキシル基又は酸無水物基含有単量体などが使用
できる。
【0027】スルホン酸基を有する単量体としては、ス
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸などのスルホン酸
基を有する脂肪族、脂環族、又は芳香族ビニル化合物、
又はこれらのナトリウム塩などが挙げられる。エーテル
基を有する単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどの
ビニルエーテル類が例示できる。前記親水性単量体は単
独で又は二種以上組合せて使用できる。
【0028】前記カチオン性官能基含有単量体、架橋性
単量体、及び親水性単量体は、単独又は二種以上を組合
せて使用できる。前記単量体類の好ましい組合せは以下
の通りである。 前記式(1)の単量体:R1は−Hまたは−CH3、R2
は−H、R3は−H、n=2〜3、m=3〜5 カチオン性官能基含有単量体:ジC1-4アルキルアミノ
−C2-8アルキル(メタ)アクリレート又はその第4級
アンモニウム塩 架橋性単量体:(メタ)アクリロキシ−C2-8アルキル
トリC1-2アルコキシシラン 親水性単量体:不飽和カルボン酸 これらの単量体は、通常、成膜性や被膜特性を調整する
ために非イオン性単量体と組合せて使用される。
【0029】非イオン性単量体には、例えば、(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、例えば、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)ア
クリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの(メ
タ)アクリル酸C1-18アルキルエステルなど、シクロア
ルキルエステル、例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシルなど、(メタ)アクリル酸アリールエステル、例
えば、(メタ)アクリル酸フェニルなど、(メタ)アク
リル酸アラルキルエステル、例えば、(メタ)アクリル
酸ベンジルなど、芳香族ビニル類、例えば、スチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレンなど、ビニルエス
テル類、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バ
ーサチック酸ビニルなど、アリルエステル類、例えば、
酢酸アリルなど、ハロゲン含有単量体、例えば、塩化ビ
ニリデン、塩化ビニルなど、シアン化ビニル、例えば、
(メタ)アクリロニトリルなど、オレフイン類、例え
ば、エチレン、プロピレンなどが挙げられる。これらの
非イオン性単量体も単独で又は二種以上組合せて使用で
きる。
【0030】非イオン性単量体としては、通常、(メ
タ)アクリル酸C1-18アルキルエステル、特に、アクリ
ル酸C2-10アルキルエステルやメタクリル酸C1-6アル
キルエステル、芳香族ビニル類では、特にスチレン、ビ
ニルエステル類では、特に酢酸ビニルが使用される。前
記単量体類で構成された共重合体は、その重合様式につ
いては特に制限されず、例えば、ランダム共重合体、グ
ラフト共重合体、ブロック共重合体などであってもよ
い。
【0031】重合体(A)の全単量体に対する式(1)
の単量体の含有量は、好ましくは1〜40質量%(SI
単位に従い表示したが従来の重量%と同じである。)、
更に好ましくは5〜30質量%、最も好ましくは15〜
25質量%程度である。また、重合体(A)の全単量体
に対するカチオン性官能基含有単量体の含有量は、好ま
しくは1〜50質量%、更に好ましくは5〜45質量
%、架橋性単量体の含有量は、好ましくは0.1〜20
質量%、更に好ましくは0.1〜10質量%、最も好ま
しくは1〜5質量%程度、親水性単量体の含有量は、好
ましくは0.1〜30質量%、更に好ましくは0.1〜
20質量%、最も好ましくは0.5〜15質量%程度で
あり、残余は非イオン性単量体であり、好ましくは10
〜80質量%、更に好ましくは20〜70質量%程度で
構成される。
【0032】前記単量体類の割合は、それぞれ、式
(1)の(ポリ)アルキレンオキサイド変性単量体10
0質量部に対して、カチオン性官能基含有単量体が好ま
しくは5〜300質量部、更に好ましくは10〜250
質量部程度であり、架橋性単量体が好ましくは1〜30
質量部、更に好ましくは5〜20質量部程度であり、親
水性単量体が好ましくは5〜80質量部、更に好ましく
は10〜60質量部程度である。
【0033】重合体(A)を構成する共重合体のガラス
転移温度(Tg)は、成膜性などを損なわない範囲で選
択でき、好ましくは−85〜30℃、更に好ましくは−
60〜0℃、最も好ましくは−50〜−10℃程度であ
る。このようなガラス転移温度の重合体は、前記カチオ
ン性官能基含有単量体、架橋性単量体と、親水性単量体
や非イオン性単量体とを適当に組合せることにより調製
できる。前記単量体は、通常ハードモノマー、例えば、
(メタ)アクリル酸メチル、スチレンなどのガラス転移
温度80〜120℃、特に90〜105℃程度の単独重
合体を形成する単量体、アクリル酸C2-10アルキルエス
テルなどのガラス転移温度−85〜−10℃、特に−8
5〜−20℃程度の単独重合体を形成する単量体(ソフ
トモノマー)などと組合せて共重合体を構成するのが好
ましい。
【0034】本発明で用いるホットメルト接着性樹脂
(B)としては、種々の樹脂、例えば、ポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体、アタクチックポリプロ
ピレンなどのオレフイン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマーなど
のエチレン共重合樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ゴムな
どが例示できる。これらのホットメルト接着性樹脂は単
独で又は二種以上組合わせて使用できる。ホットメルト
接着性樹脂は、通常、水不溶性である。ホットメルト接
着性樹脂は、末端にカルボキシル基、水酸基、アミノ
基、イソシアネート基、シリル基などの反応性基を有す
る反応性ホットメルト接着性樹脂であってもよい。
【0035】熱転写性および耐久性(耐洗濯性など)を
付与するための好ましい樹脂はナイロン系樹脂,ポリエ
ステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂である。特にナイロ
ン系樹脂で構成されたホットメルト接着性樹脂は、被転
写体が衣類などである場合、転写画像に優れた耐洗濯性
および耐水性と、高い風合いを付与できる。
【0036】ナイロン系ホットメルト接着性樹脂として
は、ナイロン11およびナイロン12から選択された少
なくとも一方の単位を有するポリアミド樹脂(例えば、
ナイロン11、ナイロン12などのホモポリアミド、ナ
イロン6/11、ナイロン6/12、ナイロン66/1
2、ダイマー酸とジアミンとラウロムラクタム又はアミ
ノウンデカン酸との共重合体などのコポリアミド、ダイ
マー酸とジアミンとの反応により生成するポリアミド樹
脂などが含まれる。
【0037】ポリエステル系ホットメルト接着性樹脂と
しては、少なくとも脂肪族ジオールを用いたホモポリエ
ステル樹脂又はコポリエステル樹脂が含まれる。ホモポ
リエステル樹脂には、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオールなどのC2-10アルキレンジオール、ジエチレ
ングリコールなどのポリオキシC2-10アルキレングリコ
ールなどの脂肪族ジオールとアジピン酸,スベリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸など
の脂肪族ジカルボン酸と、必要によりラクトンとの反応
により生成する飽和脂肪族ポリエステル樹脂が含まれ
る。コポリエステル樹脂には、ポリエチレンテレフタレ
ート又はポリブチレンテレフタレートの構成成分の一部
をエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオールなどC2-6アルキレングリコールなど
の他のジオール又は前記脂肪族ジカルボン酸、フタル
酸、イソフタル酸などの非対称型芳香族ジカルボン酸な
どのジカルボン酸若しくはラクトンで置換した飽和ポリ
エステル樹脂が含まれる。
【0038】ポリウレタン系ホットメルト接着性樹脂と
しては、少なくとも一部のジオール成分として、前記ポ
リエステル系ホットメルト接着性樹脂に対応するポリエ
ステルジオールを用いたポリエステル樹脂が含まれ、ジ
イソシアネート成分は、芳香族、芳香脂肪族、脂環族又
は脂肪族ジイソシアネートが使用できる。
【0039】ホットメルト接着性樹脂は、必要により、
例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定
剤など)、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、アンチブロッキ
ング剤、充填剤、着色剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘
剤、粘着付与剤(ロジン又はその誘導体、炭化水素系樹
脂など)、ワックス類などを含有してもよい。ホットメ
ルト接着性樹脂の融点は、好ましくは、70〜250
℃、更に好ましくは70〜200℃、最も好ましくは1
00〜150℃程度の範囲から選択できる。
【0040】ホットメルト接着性樹脂は粉粒体として使
用される。ホットメルト接着性樹脂は、インク受容層の
表面から突出させてホットメルト接着性を有効に発現さ
せるため、通常、インク受容層の厚みよりも平均粒子経
が大きな粉粒状樹脂で構成されている。ホットメルト接
着性樹脂の平均粒経は、例えば、好ましくは1〜100
μm、更に好ましくは3〜80μm、最も好ましくは5
〜50μm程度である。インク吸収性や耐洗濯性などを
向上させるため、ホットメルト接着性樹脂の粉粒体は多
孔質体であってもよい。
【0041】式(1)の単量体単位を含む重合体(A)
とホットメルト接着性樹脂(B)との割合は、固形分換
算で、(A)/(B)=1/99〜60/40(質量
比)、更には5/95〜60/40程度の範囲から選択
することが好ましい。重合体(A)が、前述のような単
量体類の共重合体で構成される場合、重合体(A)(前
記共重合体)100質量部に対して、好ましくは10〜
1500質量部程度、更に好ましくは10〜900質量
部、特に好ましくは80〜900質量部程度のホットメ
ルト接着性樹脂を使用し、本発明の樹脂組成物を得るこ
とができる。
【0042】樹脂組成物には、必要に応じて、他の成
分、例えば、非架橋性重合体や重合体粒子を含む水性エ
マルジョン(例えば、アクリル樹脂エマルジョン、アク
リル−ウレタン系共重合体エマルジョン、ウレタン系エ
マルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ン、酢酸ビニル系エマルジョンなど)を含有させてもよ
い。また、前記樹脂組成物には、必要に応じて、慣用の
添加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫外線吸収
剤、熱安定化剤など)、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、ア
ンチブロッキング剤、充填剤、着色剤(顔料、染料な
ど)、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤などを添加しても
よい。
【0043】前記樹脂組成物を用いて、基材の一方の面
に、基材から剥離可能なインク受容層を少なくとも形成
すると、例えば、インクジェット記録方式により記録
し、記録画像を被転写体に熱転写して転写画像を形成す
るインクジェット用熱転写シートに使用でき、伸縮性の
被転写体に転写した場合であっても記録画像は被転写体
の伸縮に良好に追随し、画像にひび割れを生じない。
【0044】本発明の熱転写シートでは、基材の一方の
面に、基材から剥離可能なインク受容層が形成されてお
り、このインク受容層は、前記樹脂組成物で構成されて
いる。
【0045】基材としては、通常、離型性基材、例え
ば、離型処理紙、離型処理していてもよいプラスチック
フィルムなどが挙げられる。プラスチックフィルムを構
成するポリマーとしては、例えば、ポリプロピレンなど
のポリオレフイン、酢酸セルロースなどのセルロース誘
導体、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレートなどのポリアルキレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナ
フタレートなどのポリアルキレンナフタレートなど)、
ポリアミド(ナイロン6、ナイロン6/6など)などが
挙げられる。これらのフィルムのうち、通常、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミドなどが使用され、特
に、機桟的強度、耐熱性、作業性などの点からポリエス
テル(特にポリエチレンテレフタレートなど)が好まし
い。
【0046】基材の厚みは、用途に応じて選択でき、通
常、10〜250μm、更には15〜200μm程度が
好ましい。離型性は、慣用の方法、例えば、離型剤(ワ
ックス,高級脂肪酸塩,高級脂肪酸エステル、高級脂肪
酸アミド、シリコーンオイルなど)で基材を処理するこ
とにより付与できる。プラスチックフィルムには、必要
に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑
剤、顔料などの慣用の添加剤を添加してもよい。
【0047】本発明の熱転写シートにおけるインク受容
層は、前記樹脂組成物で構成されている。インク受容層
は、転写画像に高い柔軟性を付与するため、可塑剤を含
有していてもよい。可塑剤としては、例えば、フタル酸
エチル、フタル酸ブチル、フタル酸ヘキシル、フタル酸
オクチル、フタル酸2−エチルヘキシル、フタル酸ラウ
リルなどのフタル酸系可塑剤、アジピン酸2−エチルヘ
キシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸2−エチルヘ
キシルなどの脂肪族ジカルボン酸系可塑剤、エチルフタ
リル・エチルグリコレート、ポリエチレングリコールエ
ステルなどのグリコール系可塑剤、リン酸トリフェニ
ル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ2−エチルヘキシ
ルなどのリン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑
剤、エポキシ脂肪酸エステルなどのエポキシ系可塑剤な
どが例示できる。これらの可塑剤は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。
【0048】可塑剤の使用量は、例えば、インク受容層
を構成する重合体および親水性重合体、ホットメルト接
着性樹脂、カチオン性重合体、及びウレタン系重合体樹
脂などの樹脂成分の総量100質量部に対して好ましく
は、0.1〜30質量部、更に好ましくは1〜25質量
部、特に好ましくは1〜20質量部程度の範囲から選択
できる。さらに、インク受容層は、独立して又は前記可
塑剤とともに、着色剤(染料)の定着性を向上させるた
め、染料固着剤を含有していてもよい。
【0049】染料固着剤としては、例えば、ジシアンジ
アミド−ホルマリン重縮合物,ジシアンジアミド−ジエ
チレントリアミン重縮合物などのジシアン系固着剤、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジプロ
ピレントリアミン、ポリアリルアミンなどの脂肪族ポリ
アミン、フェニレンジアミンなどの芳香族ポリアミン、
ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合体など
のジシアンジアミドと(ポリ)C2-4アルキレンポリア
ミンとの縮合体、等のポリアミン系固着剤、ポリカチオ
ン系固着剤などが例示できる。ポリカチオン系固着剤と
しては、例えば、エピクロルヒドリン−ジC1-4アルキ
ルアミン付加重合体(エピクロルヒドリン−ジメチルア
ミン付加重合体など)、アリルアミン又はその塩の重合
体(ポリアリルアミン又はその塩酸塩の重合体、例え
ば、日東紡績(株)、PAA−10C、PAA−HCl−3L、PAA−H
Cl−10Lなど)、ジアリルC1-4アルキルアミン又はその
塩の重合体(ジアリルメチルアミン又はその塩酸塩の重
合体、例えば、日東紡績(株)、PAS−M−1など)、ジ
アリルジC1-4アルキルアンモニウム塩の重合体(ジア
リルジメチルアンモニウムクロライドの重合体、例え
ば、日東紡績(株)、PAS−H−5L、PAS−H−10Lな
ど)、ジアリルアミン又はその塩と二酸化イオウとの共
重合体(ジアリルアミン塩酸塩−二酸化イオウ共重合
体、例えば、日東紡績(株)、PAS−92など)、ジアリ
ルジC1-4アルキルアンモニウム塩−二酸化イオウ共重
合体(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二酸
化イオウ共重合体、例えば、日東紡績(株)、PAS−A−
1、PAS−A−5、PAS−A−120L、PAS−A−120Aなど)、ジ
アリルジC1-4アルキルアンモニウム塩とジアリルアミ
ン又はその塩もしくは誘導体との共重合体(ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライドージアリルアミン塩酸塩
誘導体の共重合体、例えば、日東紡績(株)、PAS−880
など)、ジアリルジC1-4アルキルアンモニウム塩重合
体、ジC1-4アルキルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト第4級塩の重合体、ジアリルジC1-4アルキルアンモ
ニウム塩−アクリルアミド共重合体(ジアリルジメチル
アンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体、例
えば、日東紡績(株)、PAS−J−81など)、アミン−カ
ルボン酸共重合体(例えば、日東紡績(株)、PAS−410
など)などが例示できる。これらの染料固着剤も単独で
又は二種以上混合して使用できる。
【0050】染料固着剤の使用量は、定着性を向上でき
る範囲、例えば、固形分換算で、インク受容層を構成す
る重合体および樹脂成分の総量100質量部に対して好
ましくは0.1〜50質量部、更に好ましくは1〜30
質量部、特に好ましくは2〜20質量部程度の範囲から
選択できる。
【0051】インク受容層の厚みは、例えば、好ましく
は5〜90μm、更に好ましくは10〜70μm程度で
あり、通常、5〜60μm程度である。なお、インク受
容層の厚みは、ホットメルト接着性樹脂を含まない塗布
剤を用いて形成した膜厚、又はホットメルト接着性樹脂
を含む塗布剤を用いて形成した塗膜の最小厚みを意味す
る。なお、インク受容層の上には、必要により、多孔質
層、ブロッキング防止層、滑性層、帯電防止層などを形
成してもよい。前記インク受容層は、基材から剥離可能
な保護層を介して基材に形成されていてもよい。
【0052】保護層には、基材から剥離可能で、且つイ
ンク受容層を保護するとともに、転写画像の品質を大き
く妨げない限り、種々の熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹
脂、特に成膜性を有するポリマーが使用できる。熱可塑
性樹脂としては、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
ン612などのポリアミド樹脂、PET系コポリエステ
ル、PBT系コポリエステルなどのポリエステル樹脂、
スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの
スチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体などのポリオレフイン系樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リ(メタ)アクリル酸エステルなどのアクリル系樹脂、
ポリアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
などの塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂などの各種樹脂
が例示できる。前記熱可塑性樹脂は、単独で用いても、
二種以上を混合して用いてもよい。熱硬化性樹脂として
は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、キ
リレン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹
脂などの各種樹脂が例示できる。
【0053】転写後のインク受容層を有効に保護し、耐
久性を向上させるためには、保護層を軟質ポリマー、特
に非粘着性ポリマーで構成するのが有利である。軟質ポ
リマーは、非エラストマーであってもよいが、エラスト
マーが好ましい。本発明において、「エラストマー」と
は、天然ゴム、合成ゴムなどゴム類に限らず、ゴム状弾
性を有するポリマーを意味する。エラストマーとして
は、合成ゴム、天然ゴム、及び熟可塑性エラストマーか
ら選択される少なくとも一種のポリマーが挙げられる。
【0054】合成ゴムとしては、例えば、スチレン−ブ
タジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロ
ロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなど
のジエン系ゴム、例えば、ブチルゴム、EPM、EPD
Mなどのエチレン−プロピレンゴム、フッ素ゴム、アク
リルゴム、エチレン−アクリルゴム、クロロスルホン化
ポリエチレンゴムなどのオレフイン系ゴム、及びその他
のゴム(例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリノルボルネンゴムな
ど)などの各種ゴムが例示できる。
【0055】熱可塑性エラストマーとしては、ハードセ
グメント(又はブロック)とソフトセグメント(又はブ
ロック)とで構成されたエラストマー、例えば、ポリブ
タジエン/ポリスチレンエラストマー、ポリイソプレン
/ポリスチレンエラストマーなどのブロック共重合体な
どのポリスチレン系エラストマー、ポリエステル又はポ
リエーテル系ポリウレタンエラストマーのようなブロッ
ク共重合体などのポリウレタンエラストマー、ポリエス
テル又はポリエーテル系ポリアミドエラストマーなどの
ブロック共重合体であるポリアミドエラストマー、EP
R/ポリプロピレンエラストマー、EPDM/ポリプロ
ピレンエラストマー、ポリオレフインブロック共重合体
などのポリオレフイン系エラストマー、ポリエチレンテ
レフタレート系エラストマー、ポリブチレンテレフタレ
ート系エラストマーなどのブロック共重合体であるポリ
エステル系エラストマー、及びポリ塩化ビニルエラスト
マーなどの各種エラストマーが挙げられる。
【0056】本発明の熱転写シートを、衣類用の生地な
どのような伸縮する被転写体に熱転写する場合、保護層
とインク受容層とが、被転写体を伸縮させても柔軟に追
随し、転写画像にひび割れが生じるのを防止するため
に、特に、保護層は合成ゴム、天然ゴム、熱可塑性エラ
ストマーで構成するのが好ましい。エラストマーは、硫
黄、過酸化物などにより加硫していてもよい。
【0057】好ましい保護層は、ヤング率が好ましくは
0.1〜100MPa(例えば、1〜100MPa)、
更に好ましくは0.1〜50MPa(例えば、1〜50
MPa)程度のエラストマーで構成できる。また、保護
層のポリマーとしては、伸び率が、300%以上(例え
ば、300〜1000%程度)、特に好ましくは400
%以上(例えば、400〜1000%程度)の範囲から
選択されるエラストマーが使用でき、通常、ポリマーの
伸び率は、400〜900%程度である。
【0058】さらに、保護層を構成するポリマーのガラ
ス転移温度は、好ましくは−100〜100℃、更に好
ましくは−50〜50℃、特に好ましくは−30〜30
℃である。前記ポリマーがエラストマーである場合、エ
ラストマーのガラス転移温度は、好ましくは−10℃以
下(例えば、−100〜−10℃程度)、更に好ましく
は−15℃以下(例えば、−100〜−15℃程度)、
特に好ましくは−20℃以下(例えば、−100〜−2
0℃程度)が好ましく、ポリマーは、室温(10〜30
℃程度)において非粘着性であるのが好ましい。
【0059】このような保護層を形成すると、可撓性が
大幅に改善できるとともに、耐水性、耐久性、耐洗濯性
が著しく向上し、また、転写画像に伸縮によるひび割
れ、クラックが生じることを著しく抑制できる。
【0060】前記保護層を構成するポリマーは、必要に
より種々の添加剤、例えば、安定化剤(酸化防止剤、紫
外線吸収剤、熟安定化剤など)、帯電防止剤、難燃剤、
滑剤、アンチブロッキング剤、充填剤、着色剤、消泡
剤、塗布性改良剤、増粘剤などを含有していてもよい。
【0061】保護層の厚みは、例えば、好ましくは1〜
90μm程度、更に好ましくは3〜70μm程度であ
り、通常、5〜50μm程度(特に5〜30μm程度)
である。保護層とインク受容層との厚さの比は、前者/
後者=好ましくは1/1〜1/10程度、更に好ましく
は1/2〜1/8程度、特に好ましくは1/2〜1/7
程度であり、通常、1/3〜1/6程度である。
【0062】本発明の熱転写シートの製造方法について
説明する。本発明の熱転写シートは、離型性基材の少な
くとも一方の面に、基材から剥離可能なインク受容層を
形成することにより製造できる。インク受容層は、基材
の離型性面に、少なくとも式(1)の単量体単位を含む
重合体(A)とホットメルト接着性樹脂(B)と、必要
により他の成分とで構成された塗布剤を塗布することに
より形成できる。少なくとも前記重合体(A)は、通
常、水性溶液又はエマルジョンの形態で使用でき、ホッ
トメルト接着性樹脂(B)は粉粒体の形態で使用でき
る。そのため、重合体(A)水性溶液又はエマルジョン
と、ホットメルト接着性樹脂(B)の粉粒体と、必要に
より他の成分とを混合することにより、インク受容層用
塗布剤を調製できる。水性溶液又は水性エマルジョンの
溶媒は、水単独であってもよく、必要によりアルコール
類などの親水性有機溶媒を含んでいてもよい。インク受
容層を保護層を介して基材に形成する場合、エラストマ
ーなどで構成された保護層用塗布剤を塗布し、必要によ
り乾燥させて、保護層を形成し、その上に前記のように
インク受容層を形成してもよい。保護層用塗布剤は、ポ
リマーの種類に応じて、有機溶媒や水性溶媒を用いて調
製でき、溶液又はエマルジョンの形態であってもよい。
【0063】塗布剤は、慣用の方法、例えば、慣用の流
延又は塗布方法、例えば、ロールコーター、エアナイフ
コーター、プレードコーター、ロツドコーター、バーコ
ーター、コンマコーター、グラビアコーター、シルクス
クリーンコーター、デイップコーター法などにより被覆
できる。50〜150℃(好ましくは80〜120℃)
程度の温度で塗膜を乾燥させることによりインク受容層
及び保護層を形成できる。
【0064】このようにして形成されたインク受容層
は、例えば、インク(特に水性インク)の小滴を飛翔さ
せて記録するインクジェット方式により画像を形成する
のに適している。記録画像は、インク受容層を被転写体
と接触させた状態で、適当な温度(例えば、好ましくは
140〜250℃、更に好ましくは140〜200℃程
度)及び圧力0.5〜50kPa(5〜500gf/c
2程度)で適当な時間(例えば、5秒〜1分程度)加
圧圧着し、基材からインク受容層を剥離させることによ
り、被転写体に円滑に転写又は転移できる。転写画像を
含む転写体は、必要により加熱して架橋させてもよい。
【0065】被転写体としては、繊維、紙、木材、プラ
スチック、セラミックス、金属などの種々の材料で形成
された二次元又は三次元構造物が利用できる。通常、プ
ラスチックフィルムやプラスチックシート、紙、又は布
などが被転写体として利用される。
【0066】本発明の熱転写シートは、インクの小滴を
飛翔させて記録するインクジェット方式によるインク受
像シートとして有用であるが、オフセット印刷、フレキ
ソ印刷などの熱転写シート(特に、水性インク用シー
ト)などとしても利用できる。
【0067】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、「部」は質量部を示す。ま
た、実施例及び比較例で得られた記録用シートの各種特
性の評価法は後記の通りである。
【0068】重合体(A−1)の合成 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管及び温度
計を備えた2000mlの反応容器に、イソプロピルア
ルコール219部と、アゾイソブチロニトリル1.23
部を入れて撹拌して溶解し、80℃に加温した。共重合
成分として、メチルメタアクリレート93.7部、n−
ブチルアクリレート98.7部、ジエチルアミノエチル
メタアクリレート49.3部、ポリエチレングリコール
メタクリレート(日本油脂(株)製 ブレンマーPE-20
0)49.3部、アクリル酸24.7部およびトリメト
キシシランプロピルメタアクリレート(日本ユニカー
(株)製,A-174)4.93部を混合し、フラスコ中へ
約4時間かけて滴下した。滴下終了後、追加触媒として
アゾイソブチロニトリル0.25部とイソプロピルアル
コール25部との溶液を滴下し、さらに2時間反応を継
続して重合を完結させた。重合終了後、撹拌を続けなが
ら、酢酸16部をフラスコ内に加え、引き続き水705
部を約2時間かけて滴下した後、ロータリーエバポレー
タで溶剤を蒸発させ、重合体(A−1)を得た。
【0069】重合体(A−2)の合成 共重合成分がメチルメタアクリレート93.7部、n−
ブチルアクリレート98.7部、ジエチルアミノエチル
メタアクリレート49.3部、およびトリメトキシシラ
ンプロピルメタアクリレート4.93部であること以
外、上述した(A−1)と同様に合成を行い、重合体
(A−2)を得た。 (B)ホットメルト接着性樹脂(B)として、ナイロン
系パウダーのダイセルヒュルス(株)製430−P1を
用いた。
【0070】(評価方法) 印刷方法:インクジェットプリンター(セイコーエプソ
ン(株)社製、PM-770C)を使用し、実施例および比較
例で得られた記録シートに、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各々の色を用いたカラーパターンを、用
紙設定をアイロンプリントペーパーに設定して印刷を行
った。 インク吸収性評価:印刷後、一定時間ごとに、印字部に
PPCコピー用紙を載せ、コピー用紙の上から10秒
間、荷重24.5kPa(250gf/cm2)した
後、コピー紙を剥がし、インクの移りの有無を目視で判
断し、それが認められなくなる時間で評価した。 画質評価:記録画像を、目視で観察し、下記の基準で鮮
明性を判定した。 ○;同一の色濃度の部分が均一で、画像にむらが見られ
ない。 △;ごく一部の範囲でインクが不均一であり、画像にわ
ずかなむらが見られる。 ×;広い範囲でインクが不均一であり、画像のむらが著
しい。 転写:Tシャツに、印刷した熱転写シートの受像面側を
当て、ハリロンプレス機を用い、温度160℃、圧力
4.47kPa(15gf/cm2)で20秒間圧着し
て、記録画像をTシャツに熱転写した。 耐洗濯性評価:温度40℃の水1リットルに、市販の洗
剤1gを添加し、記録画像が転写されたTシャツ試料
(5×10cm)を入れ、攪拌機(スリーワンモータ
ー)を用い、回転数600rpmで20分間攪拌した。
攪拌後、試料を取り出し、水をよく切り乾燥した後、転
写画像部を観察し、以下の基準で耐洗濯性を評価した。 ○;転写画像部が、完全に残っている。 △;転写画像部が、やや薄くなる。 ×;転写画像部が、残っていない。
【0071】(実施例1〜3及び比較例1〜3)重合体
(A−1)及び重合体(A−2)とホットメルト接着性
樹脂(B)を固形分が表1の割合になるように配合し、
不揮発分30%の水性塗工液を得た。この塗工液を厚さ
100μmの基材(離型紙)上にバーコーターにより塗
布し、熱転写シートを得た。樹脂塗布量は40g/m2
であった。これらの熱転写シートを用いて評価した結果
を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、重合体(A)と
ホットメルト接着性樹脂(B)とで構成されているの
で、剥離性の基材に形成して熱転写シートとし、伸縮性
の被転写体に転写して、転写画像の耐ひび割れ性、耐久
性、耐水性、耐洗濯性を大幅に改善できるとともに、画
像形成時のインク吸収性を高度に改善できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/04 C08L 33/04 4J100 67/00 67/00 75/04 75/04 77/00 77/00 C09D 4/02 C09D 4/02 5/00 5/00 Z 133/04 133/04 167/00 167/00 175/04 175/04 177/00 177/00 201/00 201/00 Fターム(参考) 2H086 BA01 BA12 BA15 BA26 BA31 BA34 BA36 BA37 BA41 3B005 EB01 EB03 EC01 EC05 EC17 EC18 FA04 FA06 FA07 FA16 FA17 FB03 FB09 FB18 FB22 FB23 FC00Z FC01X FC01Y FC02X FC02Y FC03X FC03Y FC03Z FC04X FC04Y FC04Z FC05X FC05Y FC07X FC07Y FC08X FC08Y FC08Z FC09X FC09Y FC09Z FC10X FC10Y FC11X FC11Y FD05Z FE01 FE03 FE21 GA02 GB01 4J002 AA01X BG07W CF00X CF03X CK02X CK03X CL00X CL01X CL05X FA01X GQ00 4J027 AC03 AC04 AC06 BA02 BA04 BA05 BA06 BA07 BA08 BA09 BA10 BA12 BA13 BA14 BA15 BA17 BA19 CB09 4J038 CA001 CA002 CB021 CB022 CB041 CB042 CB051 CB052 CB061 CB062 CB081 CB082 CB161 CB162 CC091 CC092 CG141 CG142 CG171 CG172 CH131 CH132 CJ131 CJ132 CK021 CK022 DD041 DD042 DG001 DG002 DH001 DH002 GA02 GA03 GA04 GA06 GA07 GA08 GA09 GA13 GA15 KA02 KA10 MA13 NA02 NA04 PB11 PC08 4J100 AA20Q AB07Q AE18Q AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AL03Q AL04Q AL05Q AL08P AL08Q AL09Q AL10Q AL36Q AL41Q AM15Q AM17Q AM19Q AM21Q AP01Q AP16Q AP17Q AQ08Q AQ12Q AQ19Q BA03P BA03Q BA04Q BA05Q BA08P BA09P BA14Q BA29Q BA30Q BA31Q BA32Q BA56Q BA72Q BA75Q BA77Q BB01Q BC04Q BC43Q BC54Q BC65Q CA03 CA04 CA06 DA25 JA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示される単量体単位を含
    む重合体(A)とホットメルト接着性樹脂(B)とを含
    む樹脂組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 重合体(A)が、式(1)の単量体と、
    カチオン性官能基含有単量体、架橋性単量体及び親水性
    単量体から選択された少なくとも一種の単量体との共重
    合体で構成されている請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 重合体(A)の全単量体に対する式
    (1)の単量体の含有量が1〜40質量%である請求項
    2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン性官能基含有単量体が、第3級
    アミノ基又はその塩からなる基を有する単量体、第4級
    アンモニウム塩基を有する単量体、及び第4級アンモニ
    ウム塩基を形成する単量体から選択された少なくとも一
    種であり、親水性単量体が、カルボキシル基又はその塩
    からなる基を有する単量体、酸無水物基を有する単量
    体、水酸基を有する単量体、スルホン酸基又はその塩か
    らなる基を有する単量体、アミド基を有する単量体、エ
    ーテル基を有する単量体から選択された少なくとも一種
    であり、架橋性単量体が、エポキシ基を有する単量体、
    メチロール基を有する単量体、及びシリル基又はアルコ
    キシシリル基を有する単量体から選択された少なくとも
    一種である請求項2記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 重合体(A)を構成する共重合体のTg
    が、−85〜30℃である請求項2記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ホットメルト接着性樹脂(B)が、ナイ
    ロン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びポリウレタン系樹
    脂から選択された少なくとも一種である請求項1記載の
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ホットメルト接着性樹脂(B)の割合
    が、重合体(A)100質量部に対して10〜1500
    質量部である請求項1又は6記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 基材の一方の面に、基材から剥離可能な
    インク受容層が少なくとも形成されたシートであって、
    該インク受容層が請求項1記載の樹脂組成物で構成され
    ている熱転写シート。
  9. 【請求項9】 インク受容層が、基材から剥離可能な保
    護層を介して基材に形成されている請求項8記載の熱転
    写シート。
  10. 【請求項10】 保護層が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
    脂、及びエラストマーから選択された少なくとも一種で
    構成されている請求項9記載の熱転写シート。
  11. 【請求項11】 インク受容層が、染料固着剤及び可塑
    剤の少なくとも一方の成分を含む請求項10記載の熱転
    写シート。
  12. 【請求項12】 基材の一方の面に、基材から剥離可能
    なインク受容層を形成する素材溶液を塗布してインク受
    容層を少なくとも形成するシートの製造方法であって、
    該インク受容層が請求項1記載の樹脂組成物で構成され
    ている熱転写シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004231673A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Kao Corp 被膜形成樹脂
CN115029076A (zh) * 2022-06-15 2022-09-09 广东艺都科技有限公司 一种无基材喷绘膜及其制备方法
CN116396650A (zh) * 2023-02-21 2023-07-07 吉安天晟新材料有限公司 一种吸墨涂层

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