JP2000343811A - 記録シート用樹脂組成物及びそれを使用した記録シート - Google Patents
記録シート用樹脂組成物及びそれを使用した記録シートInfo
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Abstract
インクジェット記録シートの受像層用樹脂組成物の提
供、及び該組成物を使用することにより印字品質を改善
しつつ、相反する特性の耐水性とインク吸収性とを両立
できるインクジェット記録シートを提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録シート用基材面に形
成される受像層を構成するインクジェット記録シート用
樹脂組成物であり、(1)架橋性基含有カチオン性アクリ
ル共重合体(A)が2〜80wt%、(2)酢酸ビニル系
共重合体のケン化物(B)が5〜80wt%、(3)水系
ポリウレタン(C)が(n1〜80)wt%、(4)ポリウ
レタン系グラフト重合体混合物(D)が(n2〜60)w
t%、及び、(5)ポリエステル系グラフト重合体混合物
(E)が(n3〜60)wt%、の固形分換算比率で含有
され、合計は100wt%であり、n1,n2及びn3の最
小値は0であるが、(n1+n2+n3)≧5の条件を満
たすインクジェット記録シート用樹脂組成物。
Description
録シートの受像層に使用される樹脂組成物及び該樹脂組
成物を使用した受像層を有するインクジェット記録シー
トに関する。更に詳しくは、インクの吸収性、耐水性に
優れたインクジェット記録シートの受像層に使用される
樹脂組成物及び該樹脂組成物を使用して形成された受像
層を有するインクジェット記録シートに関する。
記録適性等の点から主に水系インクを使用し、細いノズ
ルから記録シートに向けてインクの小滴を飛翔させ、紙
に吸収させて印字し、記録する方法である。該インクジ
ェット記録方法によれば、高速印字が可能であるにもか
かわらず、低騒音で、印字品質にも優れ、フルカラープ
リントが容易であることから、近年急速に普及しつつあ
る。このような高機能性を発揮させるためには、インク
ジェット記録シートに種々の特性が要求されるが、最も
重要な点はノズルから吹き出されたインクを速やかに吸
収することができること、及び水系インクに対する耐水
性を有することである。因みに、インク吸収性の低い記
録シートでは、インクジェット記録終了後もインクが記
録シートの表面に長時間残り易いため、該残留インクが
記録装置の一部に、又は取扱い者に接触した場合とか、
記録シートの重ね合わせにより、記録部分が汚れる可能
性が大きい。更に高密度画像部では、多量に供給された
インクが吸収されないまま周囲のインクと混合して流動
し、不鮮明な画像となり易い。
なされている。例えば、特開昭57−36692号公報
には、耐水性、解像度などを改善するため、塩基性ラテ
ックスポリマーに水溶性高分子や顔料などを併用して塗
布したインクジェット記録シートに関する技術が開示さ
れている。又、特開昭63−115780号公報には、
4級アンモニウム塩を含む重合体を記録シート用基材に
塗布したインクジェット記録シートが開示され、合成シ
リカを併用すること、又バインダーとしてポリビニルア
ルコール等を併用することも記載されている。一方、特
開平7−61113号公報には、インクの受像層をポリ
ビニルアセタール樹脂とカチオン性化合物とで構成した
インクジェット記録媒体が開示されている。更に、特開
平6−227114号公報には、インクの受像層が、微
粒シリカ等の顔料と両性イオンラテックスとで構成され
たインクジェット記録シートが開示されている。これら
先行技術によれば、インクジェット記録シートのインク
の非流動化による定着性や耐水性がある程度改善できる
ことが知られている。しかし、インクの該定着性や耐水
性とインクの吸収性との間には相反する関係があり、耐
水性、定着性を向上させると、インク吸収性が低下す
る。従って、従来の技術では耐水性とインク吸収性の両
者を共に高いレベルに維持するということはできない。
酢酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステルとカチオン性モノ
マーとの共重合体と顔料とを含む被覆層を、該記録シー
トの基材表面に形成したインクジェット記録シートが開
示されており、カチオン性共重合体が、非イオン性モノ
マーとの共重合体やポリビニルアルコールとのグラフト
共重合体であってもよいこと、さらに水溶性高分子バイ
ンダーを含んでいてもよいことが開示されている。更
に、特開昭62−83178号公報には、微粉末状ケイ
酸とカチオン性重合体エマルジョンとを含む塗布層を備
えたインクジェット記録シートが提案され、ガラス転移
温度0℃以下の自己架橋性アクリルエマルジョンを接着
剤として併用することが好ましいことも記載されてい
る。これらの先行技術によって上記インクジェット記録
シートの耐水性は一応改善できることがわかったが、未
だ改善の度合いは小さく、耐水性は低く、水滴などが付
着すると記録部が溶出して印字部又は画像部に滲みが生
じ、著しい場合にはこれらの部分が溶出して消失し、記
録性に関する品質は未だ不充分と言わざるを得ない。こ
のように従来技術では、印字品質を改善しつつ、耐水性
とインク吸収性とを高度に改善することは未だ達成され
ていない。
水性およびインク吸収性を高度に改善できるインクジェ
ット記録シートの受像層用樹脂組成物を提供し、更には
該組成物を使用することにより印字品質を改善しつつ、
相反する特性である耐水性とインク吸収性とを両立でき
るインクジェット記録シートを提供することを課題とす
るものである。
を達成するために鋭意検討の結果、架橋性基含有カチオ
ン性アクリル共重合体及び酢酸ビニル系共重合体のケン
化物からなる組成物に更に、水系ポリウレタン、ポリウ
レタン系グラフト重合体混合物及びポリエステル系グラ
フト重合体混合物とを組み合わせると、耐水性、インク
吸収性および印刷画質を顕著に向上することができるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明の要旨は以下の
通りである。
用基材の少なくとも一面に形成される受像層を構成する
インクジェット記録シート用樹脂組成物であって、(1)
架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体(A)が2〜
80wt%、(2)酢酸ビニル系共重合体のケン化物
(B)が5〜80wt%、(3)水系ポリウレタン(C)
が(n1〜80)wt%、(4)ポリウレタン系グラフト重
合体混合物(D)が(n2〜60)wt%、〔但し、該混
合物(D)は、水系ポリウレタン(d1)と酢酸ビニル系
共重合体のケン化物(d2)との混合水溶液又は水分散液
に、親水性ラジカル重合性ビニル単量体(d3)と他のラ
ジカル重合性ビニル単量体(d4)を100〜60wt
%:0〜40wt%の割合で添加し、グラフト重合して
なるグラフト重合体混合物。〕及び、(5)ポリエステル
系グラフト重合体混合物(E)が(n3〜60)wt%、
〔但し、該混合物(E)は、水系ポリエステル樹脂
(e1)と酢酸ビニル系共重合体のケン化物(e2)との混合
水溶液又は水分散液に、親水性ラジカル重合性ビニル単
量体(e3)と他のラジカル重合性ビニル単量体(e4)を1
00〜60wt%:0〜40wt%の割合で添加し、グ
ラフト重合してなるグラフト重合体混合物。〕の固形分
換算比率で含有され、合計は100wt%であり、n1,
n2及びn3の最小値は0であるが、(n1+n2+n3)
≧5の条件を満たすインクジェット記録シート用樹脂組
成物に関する。
クリル共重合体(A)が、下記の(1)又は(2)のそれぞれ
の単量体に基づくモノマー単位を含む共重合体である上
記第1の発明に記載のインクジェット記録シート用樹脂
組成物に関する。 (1)カチオン性単量体及び架橋性単量体 (2)カチオン性単量体、架橋性単量体及び親水性単量体 第3の発明は、架橋性単量体が加水分解縮合性基を有す
る単量体である上記第2の発明に記載のインクジェット
記録シート用樹脂組成物に関する。第4の発明は、架橋
性単量体がアルコキシシリル基を有する単量体である上
記第2又は第3の発明に記載のインクジェット記録シー
ト用樹脂組成物に関する。第5の発明は、親水性単量体
がポリオキシアルキレンとのエステル結合を含む(メ
タ)アクリル酸エステルである上記第2又は第3の発明
に記載のインクジェット記録シート用樹脂組成物に関す
る。
クリル共重合体(A)が、第3級アミノ基又は第4級ア
ンモニウム塩基を含む単量体0.1〜50モル%、架橋
性単量体0.1〜25モル%を含む共重合体である上記
第1の発明に記載のインクジェット記録シート用樹脂組
成物に関する。第7の発明は、酢酸ビニル系共重合体の
ケン化物(B),(d2)及び(e2)のケン化度がそれぞれ7
5〜100%、重合度がそれぞれ200〜5000であ
る上記第1の発明に記載のインクジェット記録シート用
樹脂組成物に関する。第8の発明は、水系ポリウレタン
(C)がカチオン性である上記第1の発明に記載のインク
ジェット記録シート用樹脂組成物に関する。第9の発明
は、ポリウレタン系グラフト重合体混合物(D)及びポリ
エステル系グラフト重合体混合物(E)がカチオン性であ
る上記第1の発明に記載のインクジェット記録シート用
樹脂組成物に関する。
いずれかに記載のインクジェット記録シート用樹脂組成
物が使用され、インクジェット記録シート用基材の少な
くとも一面に受像層が形成されてなるインクジェット記
録シートに関する。
記録シート用樹脂組成物と、それを使用して該シート用
基材表面に受像層を形成したインクジェット記録シート
に関するものである。以下、本発明の内容を順次説明す
る。 [基材]インクジェット記録シート用基材(以下、「記
録シート用基材」又は単に「基材」と言うことがあ
る。)の材質には特に制限はなく、天然繊維を使用した
通常の紙の他、該紙を使用した塗工紙、天然繊維又は合
成繊維が単独で又は混合使用された不織布、プラスチッ
クフィルム、合成紙(プラスチックフィルム製の他、繊
維製も含む)等が挙げられるが、これらの基材例のう
ち、プラスチックフィルム及び合成紙が特に好ましい。
プラスチックフィルム及び合成紙を構成するポリマーと
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、酢酸
セルロース等のセルロース誘導体、ポリエステル(ポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート
等のポリアルキレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリブチレンナフタレート等のポリアルキレ
ンナフタレート等)、ポリカーボネート、ポリアミド
(ナイロン6,ナイロン6/6,ナイロン6/10,ナ
イロン6/12等)、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエス
テル等が挙げられ、更にこれらの共重合体、ブレンド
物、架橋物も適宜使用することができるが、ポリオレフ
ィン(特にポリプロピレン)、ポリエステル(特にポリ
エチレンテレフタレート)、ポリアミドが特に好ましく
使用され、機械的強度とか作業性等の点からポリエステ
ル(特にポリエチレンテレフタレート)が最も好まし
い。
基材の透明性は特に限定されるものではなく、用途に応
じて不透明、半透明又は透明なものが適宜使用され、例
えばオーバーヘッドプロジェクター(OHP)に用いる
場合、通常、透明なものが好適である。基材の厚みにつ
いても特に制限はなく、その用途に応じて適宜選択され
るが、通常は5〜500μm、より好ましくは10〜3
00μm程度である。なお、基材として使用されるプラ
スチックフィルム又は合成紙には、必要に応じて、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、顔料などの慣
用の添加剤を添加してもよい。又、受像層との接着性を
向上させるため、基材表面を予めコロナ放電処理やアン
ダーコート処理等を行って置くことは好ましい態様であ
る。
は、架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体等を構成
成分とする、本発明に係るインクジェット記録用樹脂組
成物で構成されている受像層が形成される。形成方法に
ついては特に限定されず、公知の各種手段が適用でき
る。なお、その詳細は後述する。
物]本発明に係る、インクジェット記録シート用基体の
少なくとも一面に形成される受像層を形成する樹脂組成
物は、成分的には前記のごとく架橋性基含有カチオン性
アクリル共重合体(A)、酢酸ビニル系共重合体のケン
化物(B)、水系ポリウレタン(C)、ポリウレタン系
グラフト重合体混合物(D)及びポリエステル系グラフ
ト重合体混合物(E)から構成され、固形分換算で表さ
れた該各成分の構成比率は、インクジェット記録におい
て優れたインク吸収性、耐水性、印刷画質等の特性を与
える範囲であり、これらの範囲から適宜選択される。
(A)及びその前記含有割合は、インク定着性、耐水
性、印刷画質を左右し、酢酸ビニル系共重合体ケン化物
(B)の場合は、インク吸収性を左右し、水系ポリウレ
タン樹脂(C)は、耐水性、基材への密着性を左右し、
ポリウレタン系グラフト重合体混合物(D)及びポリエ
ステル系グラフト重合体混合物(E)は、主としてイン
ク吸収性を左右する。従って、本発明に係る樹脂組成物
は、これらの諸特性を高いレベルに向上させ、且つバラ
ンスさせることに成功した結果物と言える。
の必須構成比は前記の通りであるが、該構成比の更に好
ましい範囲は、架橋性基含有カチオン性アクリル共重合
体(A)が5〜50wt%、酢酸ビニル系共重合体のケ
ン化物(B)が15〜70wt%、水系ポリウレタン
(C)が(n1〜50)wt%、ポリウレタン系グラフト
重合体混合物(D)が(n2〜50)wt%、及びポリエ
ステル系グラフト重合体混合物(E)が(n3〜60)w
t%、(n1+n2+n3)≧10である。
体(A)]架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体
(A)は、架橋性基を有するカチオン性のアクリル共重
合体であれば特に限定されるものではないが、その態様
として、下記(1)又は(2)のそれぞれの単量体に基づくモ
ノマー単位を含む共重合体を挙げることができる。 (1)カチオン性単量体及び架橋性単量体。 (2)カチオン性単量体、架橋性単量体及び親水性単量
体。
基又はその塩を有する種々の単量体の他、第4級アンモ
ニウム塩基を有する又は第4級アンモニウム塩基を形成
可能な種々の単量体が使用でき、例えば、ジC1-4アル
キルアミノ−C2-3アルキル(メタ)アクリルアミド又
はその塩であり、具体的には、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アク
リルアミド又はこれらの塩等を挙げることができ、又、
ジC1-4アルキルアミノ−C2-3アルキル(メタ)アクリ
レート又はその塩であり、具体的には、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート又はこれらの塩等を挙げることができ、更に
は、ジC1- 4アルキルアミノ−C2-3アルキル基置換芳香
族ビニル又はその塩であり、具体的には、4−(2−ジ
メチルアミノエチル)スチレン、4−(2−ジメチルア
ミノプロピル)スチレン等又はこれらの塩等を挙げるこ
とができ、その他に、窒素含有複素環式単量体又はその
塩であり、具体的には、ビニルピリジン、ビニルイミダ
ゾール、ビニルピロリドン又はこれらの塩等を挙げるこ
とができる。なお、上記塩としては、ハロゲン化水素酸
塩(塩酸塩,臭化水素酸塩等)、硫酸塩、アルキル硫酸
塩(メチル硫酸塩,エチル硫酸塩等)、アルキルスルホ
ン酸塩,アリールスルホン酸塩、カルボン酸塩(酢酸塩
等)等が例示でき、第4級アンモニウム塩基に関して
は、第3級アミノ基にアルキル化剤(エピクロルヒドリ
ン、塩化メチル,ベンジルクロライド等)を反応させる
ことにより生成させる方法を採ってもよい。
性官能基を有する種々の機能を有する単量体があるが、
具体的には、(メタ)メタクリル酸グリシジル、(メ
タ)アリルグリシジルエーテル、1−アリルオキシ−
3,4−エポキシブタン、1−(3−ブテニルオキシ)
−2,3−エポキシプロパン、4−ビニル−1−シクロ
ヘキセン−1,2−エポキシド等のエポキシ基含有単量
体、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メト
キシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−C1- 4ア
ルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチロー
ル(メタ)アクリルアミド等のメチロール基含有単量体
又はその誘導体、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニル
メトキシジメチルシラン、ビニルエトキシジメチルシラ
ン、ビニルイソブトキシジメチルシラン、ビニルジメト
キシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジ
フェニルエトキシシラン、ビニルトリフェノキシシラ
ン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピル)トリメトキ
シシラン、γ−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリ
メトキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピ
ル)トリエトキシシラン、γ−(ビニルベンジルアミノ
プロピル)トリエトキシシラン、ジビニルジメトキシシ
ラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジ(β−メ
トキシエトキシ)シラン、ビニルジアセトキシメチルシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルビス(ジメ
チルアミノ)メチルシラン、ビニルメチルジクロロシラ
ン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシ
ラン、ビニルメチルフェニルクロロシラン、アリルトリ
エトキシシラン、3−アリルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、アリルジアセトキシメチルシラン、アリルト
リアセトキシシラン、アリルビス(ジメチルアミノ)メ
チルシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルジメ
チルクロロシラン、アリルトリクロロシラン、メタリル
フェニルジクロロシラン、β−(メタ)アクリロキシエ
チルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエ
チルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルメチルジクロロシラン、γ−(メタ)
アクリロキシプロピルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン等のようなシリル基等加水分解縮合性基含有単量
体の他、(メタ)アクリル酸2−(1−アジリジニル)
エチル、(メタ)アクリル酸2−(1−アジリジニル)
プロピル、(メタ)アクリル酸3−(1−アジリジニ
ル)プロピル等のアジリジニル基含有単量体等が例示で
きるが、好ましい架橋性単量体としては、加水分解縮合
性基、特にアルコキシシリル基(より具体的にはメトキ
シシリル基,エトキシシリル基等のC1-4アルコキシシ
リル基等)の加水分解縮合性基含有架橋性単量体であ
る。なお、これらの架橋性単量体は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、クロトン酸等の遊離のカルボキシ
ル基、酸無水物基を有するカルボキシル基又はこれらの
塩(アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩、アミン塩等)含有単量体、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、マ
レイン酸モノオクチル、マレイン酸モノ2−エチルヘキ
シル等の不飽和多価カルボン酸又はその酸無水物と炭素
数1〜20程度の直鎖又は分岐鎖アルコールとのハーフ
エステル含有単量体、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル等のような(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシC2-6アルキルエステル等の
属するヒドロキシル基含有単量体、(メタ)アクリルア
ミド、α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド等
アミド基含有単量体、スチレンスルホン酸、ビニルスル
ホン酸等のスルホン酸基含有単量体、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ル等のビニルエーテル類の属するエーテル基含有単量
体、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポ
リオキシアルキレン基含有単量体等が例示できる。上記
各種親水性単量体のうち好ましいものとしては、(メ
タ)アクリル酸等カルボキシル基含有単量体、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピル等のヒドロキシル基含有単量体、ジ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリオキ
シアルキレンエステルを有する単量体が挙げられる。こ
れらの親水性単量体についても、単独で又は二種以上同
時に使用できる。
は親水性単量体は、通常、成膜性や皮膜特性を調整する
ため非イオン性単量体と組み合わせて使用される。ここ
に言う非イオン性単量体には、例えば(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メ
タ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブ
チル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、メ(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)
アクリル酸のC1-18アルキルエステル等、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル等のシクロアルキルエステル、
(メタ)アクリル酸フェニル等のアリールエステル、
(メタ)アクリル酸ベンジル等のアラルキルエステル、
スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳
香族ビニル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バー
サチック酸ビニル等のビニルエステル類、酢酸アリル等
のアリルエステル類、塩化ビニリデン、塩化ビニルなど
ハロゲン含有単量体、(メタ)アクリロニトリル等のシ
アン化ビニル、エチレン、プロピレン等のオレフィン類
等が挙げられる。非イオン性単量体としては、通常、
(メタ)アクリル酸のC1-18アルキルエステル、特にア
クリル酸のC2-10アルキルエステルやメタクリル酸C
1-6アルキルエステルの他、芳香族ビニル類、特にスチ
レン、又はビニルエステル類、特に酢酸ビニルが使用さ
れる。これらの非イオン性単量体は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。
使用量、又は更に親水性単量体を組み合わせた場合の使
用量は、耐水性およびインク吸収性を損なわない範囲で
選択でき、特に限定されるものではないが、カチオン性
単量体の使用量が単量体全体の0.1〜50モル%であ
ることが好ましく、0.5〜40モル%がより好まし
く、1〜30モル%が更に好ましいが、通常は2〜25
モル%程度である。又、架橋性単量体の使用量は、単量
体全体の0.1〜25モル%であることが好ましく、
0.2〜20モル%がより好ましく、0.5〜15モル
%が更に好ましいが、通常は0.3〜10モル%程度で
ある。更に、親水性単量体の使用量は、単量体全体の0
〜50モル%であることが好ましく、0〜45モル%が
より好ましく、0〜40モル%が更に好ましいが、通常
は1〜20モル%程度である。なお、上記2種又は3種
の単量体が使用される場合、その合計は100モル%に
調整されるが、100モル%に満たない場合には、その
残余は通常、前記非イオン性単量体で構成される。
リル共重合体のガラス転移温度は、成膜性などを損なわ
ない範囲で選択でき、−20〜50℃が好ましく、−1
0〜40℃がより好ましく、更に好ましくは0℃〜30
℃程度である。このようなガラス転移温度を有する共重
合体は、前記カチオン性単量体と架橋性単量体とを、
又、必要に応じて更に親水性単量体を組み合わせること
により調製できるが、通常、好ましくは、ハードモノマ
ー、例えば(メタ)アクリル酸メチル,スチレン等のご
ときガラス転移温度80〜120℃(好ましくは90〜
105℃)程度の単独重合体形成可能な単量体と、ソフ
トモノマー、例えばアクリル酸のC2-10アルキルエステ
ルのごときガラス転移温度−85℃〜−10℃(好まし
くは−85℃〜−20℃)程度の単独重合体形成可能な
単量体とを組み合わせて使用し、共重合させる。
共重合体を得る場合、各単量体の使用割合は特に限定さ
れるものではないが、該使用割合については下記のよう
な例示をすることができる。 (a)カチオン性単量体1〜40重量%(より好ましくは3
〜35重量%、更に好ましくは5〜30重量%)、(b)架
橋性単量体0.5〜20重量%(より好ましくは1〜1
5重量%、更に好ましくは2〜10重量%)、(c)親水性
単量体0〜50重量%(より好ましくは2〜45重量
%、更に好ましくは5〜40重量%)、(d)ハードモノ
マー10〜60重量%(より好ましくは20〜55重量
%、更に好ましくは25〜50重量%)、(e)ソフトモノ
マー10〜60重量%(より好ましくは15〜50重量
%、更に好ましくは20〜45重量%) 一方、架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体の重量
平均分子量は、特に限定されないが、0.2×104〜
100×104が好ましく、1×104〜50×104程
度の範囲がより好ましい。
の形態は、有機溶媒溶液の他、水溶液も採りうるが、通
常はカチオン性エマルジョン(特に水性エマルジョン)
が好ましい。上記カチオン性エマルジョンの場合、該エ
マルジョンに含まれる重合体粒子の表面電位(ζ電位)
は、好ましくは+10〜+60mV、より好ましくは+
12〜+55mV(特に、+15〜+55mV)、更に
好ましくは+20〜+55mV程度である。重合体粒子
の表面電位が低くなるにつれて、インク定着性および耐
水性が低下し、表面電位が高くなるにつれて、インクの
吸収性が低下する。
例えば下記の装置及び条件で測定できる。 測定装置:大塚電子(株)製、電気泳動光散乱光度計
(ELS−800)。 測定温度:25℃。 濃度:エマルジョンを蒸留水で固形分濃度0.01〜
0.05重量%に希釈。 電極間距離:32mm 印加電場:50V/cm
平均粒子径は、1〜200nmが好ましく、より好まし
くは3〜100nm、更に好ましくは5〜50nm程度
である。本発明に係る架橋性基含有カチオン性アクリル
共重合体を含むカチオン性エマルジョンは、慣用の方
法、例えば、ノニオン系界面活性剤及び/又はカチオン
系界面活性剤を含む乳化重合系で前記2ないし3種の単
量体を乳化重合する方法、又は、前記単量体を共重合し
た後、第3級アミン塩又は第4級アンモニウム塩を形成
して水性エマルジョンとする方法などにより得ることが
できる。
(B)]本発明に係るインクジェット記録シート用樹脂
組成物は、親水性高分子化合物(水溶性高分子化合物又
は水不溶性であって吸水性を有する高分子化合物)と他
の構成成分とを組み合わせると、インク吸収性をさほど
損なうことなく耐水性及び印刷画質を向上できる。上記
親水性高分子化合物としては、酢酸ビニル系共重合体の
ケン化物が用いられるが、該ケン化物は単独で用いても
よく、複数種の酢酸ビニル系共重合体のケン化物を併用
してもよく、更に他の親水性高分子化合物を併用しても
よい。
えば親水性天然高分子又はその誘導体(澱粉、コーンス
ターチ、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ゼラチ
ン、カゼイン、デキストリン等)、セルロース誘導体
(メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロ
ーススルフェート、シアノエチルセルロース等)、ビニ
ルアルコール系重合体(ポリビニルアルコール,エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体等)、エチレン系重合体
(エチレン−無水マレイン酸共重合体等)、酢酸ビニル
系共重合体(酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合体
等)、ポリアルキレンオキサイド(ポリエチレンオキサ
イド,エチレンオキサイド−プロピレンオキサイドブロ
ック共重合体等)、カルボキシル基又はスルホン酸基を
有する重合体又はその塩[アクリル系重合体(ポリ(メ
タ)アクリル酸又はその塩(アンモニウム,ナトリウム
等のアルカリ金属塩),メタクリル酸メチル−(メタ)
アクリル酸共重合体,アクリル酸−ポリビニルアルコー
ル共重合体等)、ビニルエーテル系重合体(ポリビニル
メチルエーテル,ポリビニルイソブチルエーテル等のポ
リビニルアルキルエーテル,メチルビニルエーテル−無
水マレイン酸共重合体等)、スチレン系重合体(スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
等)、ポリビニルスルホン酸ナトリウム等]、窒素含有
重合体(又はカチオン性ポリマー)又はその塩(ポリビ
ニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド等の4級アン
モニウム塩、ポリジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート塩酸塩、ポリビニルピリジン、ポリビニルイミダ
ゾール、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン、
ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等)等が挙
げられる。
中、セルロース誘導体(特にヒドロキシエチルセルロー
ス等)、ビニルアルコール系重合体、ビニルエステル系
重合体、ポリビニルピロリドン等が好ましい。又、ポリ
オキシアルキレン基、アセトアセチル基、カルボキシル
基、酸無水物基及びアミノ基から選択された少なくとも
1つの官能基を有する親水性高分子も好ましく使用され
る。これら、他の親水性高分子は単独で又は二種以上組
み合わせて使用できる。
(B)は、酢酸ビニル単独重合体又は酢酸ビニルと他の
共重合性モノマーとの共重合体の部分ケン化物又は完全
ケン化物を含むが、ケン化度は好ましくは70〜100
%、より好ましくは75〜95%、更に好ましくは78
〜92%である。上記他の共重合性モノマーとして好ま
しいものは、親水性基(例えば、カルボキシル基、スル
ホン酸基、これらの塩、ヒドロキシル基、エーテル基
等)を有する親水性モノマーであり、特にエーテル基、
なかでもオキシアルキレン基を有する(メタ)アクリル
酸エステルやアリルエーテル等のビニルモノマーであ
り、この場合、アルキレンオキサイドの単位(付加モ
ル)数は1〜100が好ましく、2〜80がより好まし
く、5〜70が更に好ましい。上記オキシアルキレン基
を有するビニルモノマーには、例えば、ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリブロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテル、トリエチレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテル、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
(メタ)アリルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アリルエーテル、ポリブロピレングリコール
モノ(メタ)アリルエーテルなどが含まれる。これらの
うち、好ましいモノマーには、オキシアルキレン基がオ
キシエチレン基であるビニル単量体である(メタ)アク
リレート、特にポリオキシアルキレン(メタ)アリルエ
ーテル(なかでもポリオキシエチレンアリルエーテル)
が含まれる。これらのビニルモノマーは単独で又は二種
以上組み合わせて使用できる。
化物(B)を得るために酢酸ビニルと共重合される共重
合性モノマーの割合は、画像の鮮明性、耐水性などを損
なわない範囲で自由に選択できるが、モノマー全体の
0.1〜50モル%が好ましく、1〜30モル%がより
好ましく、2.5〜25モル%が更に好ましい。なお、
酢酸ビニルとポリオキシアルキレン基を有するビニル単
量体との共重合体(変性酢酸ビニル系樹脂)は、例え
ば、日本合成化学(株)から商品名「OKS−7158
G」等として入手できる。
ケン化物に併用しうる前記例示の親水性高分子には、前
記架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体の反応性官
能基(例えば、グリシジル基などのエポキシ基,アルコ
キシシリル基等)に対して反応する官能基を有する親水
性高分子化合物も含まれる。
水系ポリウレタンとは、ポリオール成分、ポリイソシア
ネート成分及びポリイソシアネート成分と反応する水素
原子を少なくとも2個含有する低分子量の鎖伸長剤とか
ら合成されるポリウレタン樹脂を水に溶解あるいは分散
させて得られるものであり、公知の方法により合成され
る。例えば、イソシアネート基と反応しない溶剤中で比
較的高分子量のポリウレタンを合成した後、水を少しず
つ加えて転相乳化し、必要に応じて減圧により溶剤を除
く方法や、乳化剤を加え、激しい攪拌により水中に分散
させる方法、又はポリマー中に親水性基、例えば、ポリ
エチレングリコールやカルボキシル基等を導入させたウ
レタンプレポリマーを水に溶解あるいは分散させた後、
鎖伸長剤を添加して反応させる方法等がある。
るポリイソシアネート成分には、芳香族ポリイソシアネ
ート(例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、1,5−
ナフタレンジイソシアネートなどのジイソシアネート、
トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソ
シアネート等)、芳香脂肪族ポリイソシアネート(例え
ば、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キ
シリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネートなどのジイソシアネート、1,3,5−
トリイソシアネートメチルベンゼン等のポリイソシアネ
ート等)、脂環式ポリイソシアネート(例えば、イソホ
ロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジ
イソシアネート等のジイソシアネート、1,3,5−ト
リイソシアネートシクロヘキサンなどのポリイソシアネ
ートなど)、脂肪族ポリイソシアネート(例えば、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、1,3,6
−ヘキサメチレントリイソシアネートなどの脂肪族ポリ
イソシアネート等)等が含まれるが、ポリイソシアネー
ト成分としては、ジイソシアネート成分を用いる場合が
多い。
ルコールにポリイソシアネート化合物が付加し、末端に
イソシアネート基を有するアダクト体、ビュレット反応
により生成したシアヌレート体、二量体、三量体であっ
てもよい。なお、ポリイソシアネート成分は一種で使用
できる他、二種以上組み合わせて使用することもでき
る。
ポリオール成分としては、ポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオール(例えば、ポリオキシテトラメチ
レングリコール等のオキシ−C2-4アルキレンを有する
ポリエーテルジオール等)、ポリカーボネートポリオー
ル(例えば、ポリカーボネートジオール等)等が挙げら
れる。ポリエステルポリオールは、多価アルコールと、
多価カルボン酸又はその低級アルキルエステル若しくは
酸無水物との反応により得られる、ヒドロキシル基を有
するポリエステルであり、ラクトンから誘導されたもの
であってもよい。ポリオール成分としては、ジオール成
分(例えば、ポリエステルジオール等)が好ましく使用
される。なお、ポリオール成分は、一種で又は二種以上
組み合わせて使用できる。
ポリオールを調製するための多価アルコールには、脂肪
族多価アルコール(例えばエチレングリコール、トリメ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
タンジオール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等のC2-10ア
ルキレンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール等のポリオキシ−C2-4アルキレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
等のポリオール等)、脂環式多価アルコール(例えば
1,4−シクロヘキサンジメチロール、水素化ビスフェ
ノールA等の脂環式ジオール等)、芳香族多価アルコー
ル[例えば、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチルフェ
ニル)プロパンの芳香族ジオール等]等が含まれるが、
多価アルコールとしては、通常、脂肪族ジオールが使用
される。なお、多価アルコールは、一種で又は二種以上
組み合わせて使用できる。
するための多価カルボン酸としては、脂肪族多価カルボ
ン酸(例えばアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の飽和脂肪族ジカ
ルボン酸、マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸
等)、脂環族多価カルボン酸(例えば1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等)、芳香
族多価カルボン酸(例えば、フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸、トリメリット酸等の芳香族多価カル
ボン酸等)等が例示できる。多価カルボン酸は、単独で
又は二種以上組み合わせて使用できる。
トンから誘導することができるが、該ラクトンには、ブ
チロラクトン、バレロラクトン、カプロラクトンなどが
含まれ、これらのうちの一種又は二種以上組み合わせて
使用してもよい。なお、必要により、ポリオール成分の
一部として短鎖ポリオール(例えば、前記脂肪族多価ア
ルコール等)を用いてもよい。
鎖伸長剤としてはポリアミン成分があるが、ポリアミン
としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、
テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、
1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタ
ン、キシリレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サンイソホロンジアミン、フェニレンジアミンなどのジ
アミン類、トリアミノプロパンなどのポリアミン類が挙
げられる。このような原料、製造方法により得られるポ
リウレタン樹脂は、その1種を単独で使用してもよい
が、複数種のポリウレタン樹脂を併用してもよい。更に
必要に応じて、他の樹脂や添加剤を配合することもでき
る。
(D)]本発明に係るポリウレタン系グラフト重合体混
合物(D)の製造に使用される水系ポリウレタン(d1)
として使用できるものとしては、前記水系ポリウレタン
(C)の説明において例示されたものが好ましく使用でき
る。又、同様に上記混合物(D)の製造に使用される酢
酸ビニル系共重合体のケン化物(d2)としては、酢酸ビ
ニル系共重合体のケン化物(B)として例示したものが好
ましく使用できる。
(D)の製造に使用される親水性ラジカル重合性ビニル
単量体(d3)としては、架橋性基含有カチオン性アクリ
ル共重合体(A)に使用される親水性単量体として例示し
たものが好ましく使用できる。又、ポリウレタン系グラ
フト重合体混合物(D)の製造に使用される、他のラジカ
ル重合性ビニル単量体(d4)としては、架橋性基含有カ
チオン性アクリル共重合体(A)に使用される非イオン性
単量体として例示したものが好ましく使用できる。
は、上記水系ポリウレタンと酢酸ビニル系共重合体のケ
ン化物との混合水溶液又は水分散液に、親水性のラジカ
ル重合性ビニル単量体(d3)と他のラジカル重合性ビニ
ル単量体(d4)を、100〜60重量%:0〜40重量
%の割合で添加し、グラフト重合して得られるが、親水
性ラジカル重合性ビニル単量体(d3)が60重量%未満
では水性インク(水性インキと同じ)の吸収性が悪くな
る。
体混合物(D)を得るための重合方法としては、公知の方
法を用いることができる。例えば、上記水系ポリウレタ
ン(d1)と酢酸ビニル系共重合体のケン化物(d2)の水分
散液中に、重合開始剤と必要に応じて少量の乳化分散剤
を添加し、70〜80℃に保ちながらラジカル重合性ビ
ニル単量体(d3)及び(d4)を攪拌しながら徐々に添加
し、その後2〜5時間熟成して重合を完結し、本発明の
ウレタン系グラフト重合体混合物を得る方法を挙げるこ
とができる。ラジカル重合性ビニル単量体(d3)及び(d
4)は、水系ポリウレタン(d1)及び酢酸ビニル系共重合
体のケン化物(d2)にグラフト重合しているため、本発
明に係るウレタン系グラフト重合体混合物(D)は水性イ
ンクの吸収性に優れるとともに、ポリウレタンの特徴で
ある密着性、耐水性、透明性、強靱性等の性質を合わせ
持っている。
ル重合開始剤、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム、過酸化水素等の水溶性過酸化物、又は過酸化ベン
ゾイル、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の油溶性
過酸化物、或いはアゾジイソブチロニトリル等のアゾ化
合物が使用できる。
重合体のケン化物(d2)、ラジカル重合性ビニル単量体
(d3)及び(d4)の使用割合は特に限定されるものではな
いが、固形分比にして水系ポリウレタン(d1)の100
重量部に対して、酢酸ビニル系共重合体のケン化物
(d2)は好ましくは10〜500重量部、より好ましく
は20〜300重量部であり、ラジカル重合性ビニル単
量体は2種の合計が好ましくは10〜500重量部、よ
り好ましくは20〜300重量部である。この場合、酢
酸ビニル系共重合体のケン化物(d2)が10重量部未満
では画像の鮮明性、インク吸収性が不十分になる傾向を
有し、500重量部を超えるとポリエステルフィルムと
か合成紙への密着性、耐水性、耐ブロッキング性が低下
する可能性が見られる。またラジカル重合性ビニル単量
体(d3)及び(d4)の合計が10重量部未満ではインク吸
収性が不良となる傾向を有し、500重量部を超えると
耐水性が低下傾向になるばかりか、プラスチックフィル
ム、合成紙等の基材への密着性も低下し易くなる。
ン系グラフト重合体混合物には、必要に応じてエポキシ
樹脂、アミノ樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、デンプン、ポリアミン系樹脂等の樹脂成分、イソシ
アネート系化合物、シランカップリング剤等の架橋剤、
シリカ、タルク、カオリンクレー等の無機顔料や有機顔
料、造膜助剤、増粘剤、レベリング剤、ブロッキング防
止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤等従来公知
の添加剤を添加することができる。
(E)]本発明に係るポリエステル系グラフト重合体混合
物(E)は、水系ポリエステル樹脂(e1)と酢酸ビニル系
共重合体のケン化物(e2)とを混合した水溶液または水
分散液中で、親水性ビニル単量体(e3)と共重合可能な
ビニル単量体(e4)を、100〜60wt%:0〜40
wt%の割合でグラフト重合して得た混合物である。
(E)に使用される水系ポリエステル樹脂(e1)として
は、平均分子量が4,000〜30,000のポリエステ
ル樹脂が使用される。なお、上記水系ポリエステル樹脂
(e1)は公知の製造技術によりジカルボン酸とジオール
とをエステル化(エステル交換法等)及び重縮合させるこ
とによって製造されるが、その製造方法についてはなん
ら限定されるものではない。
るために使用されるジカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタリンジカルボ
ン酸のような芳香族ジカルボン酸又はそのエステルを主
体として使用することが好ましい。この理由は、芳香族
ジカルボン酸の芳香核が、疎水性のプラスチックに対し
て親和性が大きいために密着性が向上する利点があるか
らである。特にテレフタル酸を用いた水系ポリエステル
樹脂はポリエチレンテレフタレート系ポリエステル樹脂
の成型物に対して密着性が大きく、好ましい水系ポリエ
ステル樹脂である。
を構成するジカルボン酸成分としては、上記のような芳
香族ジカルボン酸、またはそのエステルを使用すること
が好ましいが、これら以外にアジピン酸、コハク酸、セ
バチン酸、ドデカン二酸のような脂肪族ジカルボン酸、
ヒドロキシ安息香酸のようなヒドロキシカルボン酸また
はこれらのエステルを使用することができるが、ジカル
ボン酸成分の一部として使用することもできる。なお、
上記エステルを使用する場合には、メチルエステル、エ
チルエステル等の低級アルキルエステルが使用される。
これらのエステルはモノエステルでもジエステルでも差
支えない。一方、ジオール成分としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール類が
使用される。
(E)の製造に使用される水系ポリエステル樹脂(e1)
は、水溶性あるいは水分散性を付与するために分子中に
親水基としてスルホン酸塩或いはカルボン酸塩を含有す
るように重合される。スルホン酸塩を含有させるための
具体例としては5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の
ジカルボン酸成分をジカルボン酸成分の一部として用い
る方法が挙げられる。その使用量はジカルボン酸成分中
に2〜15モル%が好ましい。カルボン酸塩を含有させ
るための具体例としては、ポリエステル樹脂の製造時に
縮合酸成分として3官能以上の多価カルボン酸を使用し
たり、ポリエステル樹脂に重合性の不飽和カルボン酸を
グラフトする方法等が採られる。この場合、ポリエステ
ル樹脂の製造と同時に、アルカリ金属、各種アミン類、
アンモニウム系化合物等、水溶性塩を形成する物質によ
り塩類とする方法が挙げられる。
酸塩の量は、生成した水系ポリエステル樹脂の酸価とし
て15〜250KOHmg/gの範囲内にあることが好
ましい。ポリエステル系グラフト共重合体混合物(E)の
製造に使用される水系ポリエステル樹脂(e1)の分子量
は4000〜30000であることが好ましく、特に5
000〜25000のものが好ましい。4000未満で
は耐水性、耐ブロッキング性、密着性等の樹脂物性が低
下する傾向にあり、30000を超えると水への均一な
溶解もしくは分散が簡単ではなくなり易く、しかも時間
の経過と共にゲル化し易い傾向がある。
(E)の製造に使用される水系ポリエステル樹脂(e1)は
水溶液あるいは水分散液にされるがその手段は、スルホ
ン酸塩含有ポリエステル樹脂の場合は、攪拌下に好まし
くは50〜90℃の温水に溶解若しくは分散させる。こ
の場合樹脂の溶解もしくは分散を容易にするために水溶
性有機溶剤を併用してもよい。ここに水溶性有機溶剤と
しては、低級アルコール類、多価アルコール類及びその
アルキルエーテルまたはアルキルエステル類等が挙げら
れ、具体的には、メタノール、エタノール、ノルマルプ
ロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等
の多価アルコール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコールアセテ
ート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル等が使用でき
る。又、カルボン酸塩含有水系ポリエステル樹脂の場合
は、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、各種アミン類等のアルカリ性化合物を添加した好ま
しくは50〜90℃の温水に、攪拌下に溶解もしくは分
散させる。この場合も上記水溶性有機溶剤を併用しても
よい。
の製造に使用される酢酸ビニル系共重合体のケン化物
(e2)としては、酢酸ビニル系共重合体のケン化物(B)
として例示したものが好ましく使用できる。一方、ポリ
エステル系グラフト重合体混合物(E)の製造に使用され
る親水性ラジカル重合性ビニル単量体(e3)としては、
架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体(A)に使用さ
れる親水性単量体として例示したものが好ましく使用で
きる。
物(E)の製造に使用される、他のラジカル重合性ビニル
単量体(e4)としては、架橋性基含有カチオン性アクリ
ル共重合体(A)に使用する非イオン性単量体として例示
したものが好ましく使用できる。
体混合物(E)は、上記水系ポリエステル樹脂(e1)と酢
酸ビニル系共重合体ケン化物(e2)に、親水性のラジカ
ル重合性ビニル単量体と、他のラジカル重合性ビニル単
量体を100〜60重量%:0〜40重量%の割合で添
加し、グラフト重合させて得られる。この場合、親水性
のラジカル重合性ビニル単量体が60重量%未満では、
水性インクの吸収性が悪くなり好ましくない。
合物(E)を得るための重合方法としては、従来公知の方
法を用いることができる。例えば上記水系ポリエステル
樹脂(e1)と酢酸ビニル系共重合体ケン化物(e2)の水溶
液又は水分散液中に重合開始剤と必要に応じて少量の乳
化分散剤を添加し、70〜80℃に保ちながらラジカル
重合性ビニル単量体を攪拌しながら徐々に添加し、その
後2〜5時間熟成して重合を完結する方法が挙げられ
る。
4)は水系ポリエステル樹脂(e1)及び酢酸ビニル系共重
合体ケン化物(e2)にグラフト重合しているため、この
ポリエステル系グラフト重合体混合物(E)は水性インク
の吸収性に優れるとともにポリエステル樹脂の特徴であ
る密着性、耐水性、強靱性等の性質も合わせ持ってい
る。
重合開始剤、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過酸化水素等の水溶性過酸化物、又は過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の油溶性過
酸化物、或いはアゾジイソブチロニトリル等のアゾ化合
物が使用できる。
系共重合体ケン化物(e2)、ラジカル重合性ビニルモノ
マー(e3)及び(e4)の割合は、固形分比にして水系ポリ
エステル樹脂100重量部に対して酢酸ビニル系共重合
体ケン化物が10〜500重量部が好ましく、20〜3
00重量部がより好ましく、ラジカル重合性ビニル単量
体は合計で10〜500重量部が好ましく、20〜30
0重量部がより好ましい。酢酸ビニル系共重合体ケン化
物が10重量部未満では画像の鮮明性、インク吸収性が
不充分になり易く、500重量部を超えるとポリエステ
ルフィルム等プラスチックフィルム、合成紙への密着性
が不充分となり易い。又、ラジカル重合性ビニルモノマ
ーの合計が10重量部未満ではインク吸収性に問題が生
じやすく、500重量部を超えると耐水性が不充分にな
り易いばかりか、プラスチックフィルム等の基材への密
着性も低下し始める。
ステル系グラフト重合体混合物には必要に応じてエポキ
シ樹脂、アミノ樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂
等の樹脂、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合
物、カルボジイミド、シランカップリング剤等の架橋
剤、シリカ、タルク、カオリンクレー、炭酸カルシウ
ム、雲母等の無機フィラーやポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリロニトリル系の有機フィラー、チタン系やクロ
ム系の無機顔料や有機顔料、造膜助剤、増粘剤、レベリ
ング剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、抗酸化剤等従来公知の添加剤を添加することができ
る。
の配合]本発明に係るインクジェット記録シート用樹脂
組成物は、前記のごとく架橋性基含有カチオン性アクリ
ル共重合体(A)、酢酸ビニル系共重合体のケン化物
(B)、さらに下記所定条件の下に、水系ポリウレタン
(C)、ポリウレタン系グラフト重合体混合物(D)及びポ
リエステル系グラフト重合体混合物(E)から構成され、
合計100wt%中、(A)は2〜80wt%、好まし
くは5〜50wt%で、(B)は5〜80wt%、好ま
しくは15〜70wt%で、(C)は(n1〜80)w
t%、好ましくは(n1〜50)wt%で、(D)は
(n2〜60)wt%、好ましくは(n2〜50)wt%
で、(E)は(n3〜60)wt%で配合される。ここ
にn1、n2及びn3は最小値は0であるが、(n1+n2
+n3)は≧5、好ましくは≧10である。上記(A)
は2〜80wt%の範囲外ではインク定着性、耐水性、
印刷画質が低下し、(B)は5〜80wt%の範囲外で
はインク吸収性が低下し、さらに上記所定条件の下に、
(C)は(n1〜80)wt%の範囲外では耐水性、基
材への密着性が低下し、(D)及び(E)は両者共に、
(n2〜60)wt%の範囲外では耐水性、インク吸収
性、印刷画質が低下する。
樹脂組成物には、硬化反応を促進させるために、硬化剤
(硬化触媒又は硬化促進剤)を添加してもよい。硬化剤
としては、有機スズ化合物(ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズジマレエート、ジオクチルスズジラウ
レート、ジオクチルスズジマレエート、ジブチルスズジ
アセテート、ジブチルスズジメトキサイド、トリブチル
スズサルファイト、ジブチルスズチオグリコレート、オ
クチル酸スズ等)、有機アルミニウム化合物(アルミニ
ウムイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルア
セトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセ
トネート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート等)、有機チタニウム化合物(イソプロ
ピルトリステアロイルチタネート、テトライソプロピル
ビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、ビス(ジ
オクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト等)、有機ジルコニウム化合物(テトラ−n−ブトキ
シジルコニウム、オクチル酸ジルコニル、アルコキシジ
ルコニウムとアセチルアセトンまたはアセト酢酸エステ
ルとの反応物等)、酸性化合物(有機酸、例えば、酢
酸,プロピオン酸等の脂肪族有機カルボン酸,オキシカ
ルボン酸、安息香酸などの芳香族カルボン酸、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸などのスルホン酸等)、塩基性化合物(塩
基、例えば、トリエチルアミン等の有機塩基、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の無機塩基)、酸性リン酸
エステル(モノブチルホスフェート、ジブチルホスフェ
ート、イソプロピルアシッドホスフェート、ブチルアシ
ッドホスフェート、オクチルアシッドホスフェート、ト
リデシルアシッドホスフェート等)、前記酸性リン酸エ
ステルとアミン(ヘキシルアミン、トリエチルアミン、
N,N−ジメチルドデシルアミン、3−プロパノールア
ミン等)の混合物または反応物が挙げられる。これらの
硬化剤は1種単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。
囲、例えば、固形分換算で、架橋性基含有カチオン性ア
クリル共重合体(A)及び酢酸ビニル系共重合体のケン化
物(B)等親水性高分子化合物で構成された樹脂組成物1
00重量部に対して0.01〜10重量部が好ましく、
0.1〜5重量部がより好ましい。
せるため、染料固着剤、特に高分子染料固着剤を用いる
のが有利である。染料固着剤(高分子染料固着剤)は、
通常、分子中にカチオン基(特に、グアニジル基や第4
級アンモニウム塩型の強いカチオン基)を有している。
染料固着剤は水溶性であってもよい。染料固着剤として
は、例えば、ジシアン系固着剤(ジシアンジアミド−ホ
ルマリン重縮合体等)、ポリアミン系固着剤[ジエチレ
ントリアミン,トリエチレンテトラミン,ジプロピレン
トリアミン,ポリアリルアミンなどの脂肪族ポリアミ
ン、フェニレンジアミンなどの芳香族ポリアミン、ジシ
アンジアミドと(ポリ)C2-4アルキレンポリアミンと
の縮合体(ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重
縮合体等)]、ポリカチオン系固着剤等が例示できる。
ポリカチオン系固着剤としては、例えば、エピクロルヒ
ドリン−ジC1-4アルキルアミン付加重合体(エピクロ
ルヒドリン−ジメチルアミン付加重合体等)、アリルア
ミン又はその塩の重合体(ポリアリルアミン又はその塩
酸塩の重合体、例えば、日東紡績(株),PPA−10
C,PAA−HCL−3L,PAA−HCL−10Lな
ど)、ジアリルC1-4アルキルアミン又はその塩の重合
体(ジアリルメチルアミン又はその塩酸塩の重合体、例
えば、日東紡績(株),PAS−M−1等)、ジアリル
ジC1-4アルキルアンモニウム塩の重合体(ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライドの重合体、例えば、日東
紡績(株),PAS−H−5L,PAS−H10L
等)、ジアリルアミン又はその塩と二酸化イオウとの共
重合体(ジアリルアミン塩酸塩−二酸化イオウ共重合
体、例えば、日東紡績(株),PAS−92等),ジア
リルジC1-4アルキルアンモニウム塩−二酸化イオウ共
重合体(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−二
酸化イオウ共重合体、例えば、日東紡績(株),PAS
−A−1,PAS−A−5,PAS−A−120L,P
AS−A−120A等),ジアリルジC1-4アルキルア
ンモニウム塩とジアリルアミン又はその塩もしくは誘導
体との共重合体(ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド−ジアリルアミン塩酸塩誘導体の共重合体、例え
ば、日東紡績(株),PAS−880等)、ジアリルジ
C1-4アルキルアンモニウム塩重合体,ジC1-4アルキル
アミノエチル(メタ)アクリレート4級塩の重合体、ジ
アリルジC1-4アルキルアンモニウム塩−アクリルアミ
ド共重合体(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド
−アクリルアミド共重合体、例えば、日東紡績(株),
PAS−J−81等)、アミン−カルボン酸共重合体
(例えば、日東紡績(株),PAS−410等)等が例
示できる。これらの染料固着剤も一種単独で又は二種以
上混合して使用できる。
上できる範囲、例えば、固形分換算で、架橋性基含有カ
チオン性アクリル共重合体(A)に前記(B)〜(E)
を添加してなる樹脂組成物100重量部に対して0.1
〜40重量部が好ましく、1〜30重量部がより好まし
く、更に、2〜20重量部が好ましい。
は、該記録シート用基材に上述の樹脂組成物を塗布する
ことにより得られるが、該塗布により形成される受像層
には、必要に応じて、他の成分、例えば架橋性基を有し
ていない重合体や重合体粒子を含む水性エマルジョン
(例えば、アクリル樹脂エマルジョン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョ
ン等)を含有させてもよい。
を含有させてもよい。粉粒体としては、無機粉粒体(ホ
ワイトカーボン、微粒子状珪酸カルシウム、ゼオライ
ト、アミノ珪酸マグネシウム、焼成珪成土、微粒子状炭
酸マグネシウム、微粒子状アルミナ、シリカ、タルク、
カオリン、デラミカオリン、クレー、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム、珪酸マグネシウム、硫酸カルシウム、セ
リサイト、ベントナイト、スメクタイト等の鉱物質粉粒
体等)、有機粉粒体(ポリスチレン樹脂、アクリル樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂な
どの架橋又は非架橋有機微粒子、微小中空粒子などの有
機質粉粒体等)が挙げられる。これらの粉粒体は1種単
独で又は2種以上を適宜選択して併用することも可能で
ある。なお、該粉粒体を用いる場合、バインダー樹脂と
しては前記各種親水性高分子化合物が使用できる。粉粒
体とバインダー樹脂との割合は特に限定されないが、バ
インダー樹脂100重量部に対して粉粒体0.1〜80
重量部が好ましく、0.2〜50重量部がより好まし
い。受像層には、さらに特性を損なわない範囲で慣用の
添加剤、例えば、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、滑
剤、安定剤(酸化防止剤,紫外線吸収剤、熱安定剤な
ど)、帯電防止剤、アンチブロッキング剤などを添加し
てもよい。
ンクジェット記録シート用樹脂組成物は、前記基材の少
なくとも一方の面に塗布し、インク吸収層である受像層
を形成することにより、インクジェット記録シートが製
造できる。該インク吸収層は、適当な溶媒(水,水溶性
であってもよい親水性溶媒,疎水性溶媒又はこれらの混
合溶媒)を用いて調製した塗布液を支持体に塗布するこ
とにより形成できる。特に架橋性基含有カチオン性アク
リル共重合体(A)を含む樹脂組成物が水性エマルジョ
ンである場合、水性塗布液の形態で使用される。塗布液
は、流延塗布方法を含む慣用の塗布方法、例えばロール
コーター、エヤナイフコーター、ブレードコーター、ロ
ッドコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビ
アコーター、シルクスクリーンコータ法等により、基材
の少なくとも一方の面に塗布される。
少なくとも一方の面に塗布し、乾燥することにより形成
できる。また、必要に応じて、塗布液を塗布した後、5
0〜150℃程度の範囲から選択された適当な温度で加
熱して架橋したインク吸収層を形成してもよい。本発明
に係るインクジェット記録シート用樹脂組成物により形
成される受像層の厚みは、用途に応じて選択できるが、
3〜50μmが好ましく、6〜30μmがより好ましい
が、通常は5〜30μm程度である。
るインクジェット記録シートは、前記受像層を備えてい
るので、インク吸収性およびインク定着性が高く、耐水
性、印刷画質が格段に改善されている。即ち、インクジ
ェット記録方式により水系インクで印字部又は画像部を
形成し、乾燥した印字部又は画像部を温度30℃の水に
1分間浸漬したときの好ましい色濃度保持率は80%以
上であり、更に好ましくは85%以上である。
より、多孔質層、ブロッキング防止層、滑性層、帯電防
止層などを形成してもよい。本発明のインクジェット記
録シートは、インクの小滴を飛翔させて記録するインク
ジェット方式による記録用シートとして有用であるが、
オフセット印刷、フレキソ印刷等の印刷用シート(特に
水性インク用シート)等としても利用できる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、「部」は重量部を示す。
又、実施例及び比較例で得られた記録シートについての
各種特性の評価方法は次の通りである。
(株)製、BJC−420J)を使用し、実施例及び比
較例で得られた記録シートに、シアン、イエロー、マゼ
ンタ、ブラックの各々の色を用いたカラーパターンを印
刷し、記録画像を形成した。 (鮮明性)記録画像を目視で観察し、下記の基準で判定
した。 ○:各々の色が混じり合わずに鮮明に印刷されている。 △:部分的に異なる色同士が混ざり合い、鮮明性が損な
われている部分がある。 ×:広い範囲で、異なる色同士が混ざり合って鮮明性が
損なわれている。 (画像均一性)記録画像を目視で観察し、下記の基準で
判定した。 ○:同一の色濃度の部分が均一でムラがない。 △:部分的にインクが不均一になり、ムラが発生してい
る。 ×:広い範囲でインクが不均一になり、ムラが発生して
いる。 (耐水性)印刷部分を30℃の水に1時間浸漬した後、
垂直に引き上げ、水をよく切り乾燥した。乾燥後下記の
基準で耐水性を目視で評価した。 ○:印刷画像が完全に残っている。 △:印刷画像が一部にじんでいる。 ×:印刷画像の大半が残っていない。
体(A)の製造〕撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒
素導入管及び温度計を備えた2000mlの反応容器
に、イソプロピルアルコール(IPA)219部と、ア
ゾイソブチロニトリル(AIBN)1.23部を入れて
撹拌して溶解し、80℃に加温した。共重合成分とし
て、メチルメタアクリレート(MMA)93.7部、n
−ブチルアクリレート(BA)98.7部、ジエチルア
ミノエチルメタアクリレート(DEAEMA)49.3
部及びトリメトキシシランプロピルメタアクリレート
(日本ユニカー(株)製,A−174)4.93部を混
合し、フラスコ中へ約4時間かけて滴下した。滴下終了
後、追加触媒としてのAIBNの0.25部と溶媒IP
Aの25部とからなる溶液を滴下し、さらに2時間反応
を継続して重合を完結させた。重合終了後、撹拌を続け
ながら、酢酸16部をフラスコ内に加え、引き続き水7
05部を約2時間かけて滴下してエマルジョン化した。
エマルジョン化した後、ロータリーエバポレータでIP
Aを蒸発させ、架橋性基含有カチオン性アクリル共重合
体のエマルジョンを得た(固形分濃度34.7重量
%)。
(B)〕酢酸ビニル系共重合体のケン化物(B)とし
て、(株)クラレ製PVA−210を用いた。
タンとして、旭電化工業(株)製HUX−670を用い
た。
(D)〕水系ポリウレタンと、酢酸ビニル系共重合体の
ケン化物とを混合した水溶液又は水分散液中で、親水性
ビニル単量体100〜60wt%と、共重合可能なビニ
ル単量体0〜40wt%をグラフト重合した組成物を使
用した。なお、該組成物として、高松油脂工業(株)製
NS−120Xを用いた。
(E)〕水系ポリエステル樹脂と、酢酸ビニル系共重合
体のケン化物とを混合した水溶液又は水分散液中で、親
水性ビニル単量体100〜60wt%と、共重合可能な
ビニル単量体0〜40wt%をグラフト重合した組成物
を使用した。なお、該組成物として、高松油脂工業
(株)製NS−141LXを用いた。
基含有カチオン性アクリル共重合体(A)の30部(固
形分換算)、(B)成分の(株)クラレ製PVA−21
0の40部(固形分換算)及び(C)成分の旭電化工業
(株)製HUX−670の30部(固形分換算)を混合
して、水性塗工液を得た。厚さ100μmの易接着処理
済みポリエチレンテレフタレートフィルム(ICIジャ
パン(株)製、メリネックス705、以下単にPETフ
ィルムという場合がある)に、水性塗工液を塗布し、1
00℃で3分間乾燥することにより、厚さ15μmの受
像層であるインク吸収層を形成し、記録シート1を得
た。
(株)製HUX−670の代わりに、(D)成分の高松
油脂工業(株)製NS−120Xを用いた以外は、実施
例1と同様にして、記録シート2を得た。
(株)製HUX−670の代わりに、(E)成分の高松
油脂工業(株)製NS−141LXを用いた以外は、実
施例1と同様にして、記録シート3を得た。
ルムに、前記の工程で得られた架橋性基含有カチオン性
アクリル共重合体(A)を塗布し、100℃で3分間乾
燥することにより、厚さ15μmのインク吸収層を形成
し、記録シート4を得た。
ルムに、(B)成分の(株)クラレ製PVA−210の
水溶液を塗布し、100℃で3分間乾燥することによ
り、厚さ15μmのインク吸収層を形成し、記録シート
5を得た。
ルムに、(C)成分の旭電化工業(株)製HUX−67
0を塗布し、100℃で3分間乾燥することにより、厚
さ15μmのインク吸収層を形成し、記録シート6を得
た。
ルムに、(D)成分の高松油脂工業(株)製NS−12
0Xを塗布し、100℃で3分間乾燥することにより、
厚さ15μmのインク吸収層を形成し、記録シート7を
得た。
ルムに、(E)成分の高松油脂工業(株)製NS−14
1LXを塗布し、100℃で3分間乾燥することによ
り、厚さ15μmのインク吸収層を形成し、記録シート
8を得た。次に、以上の実施例1〜3及び比較例1〜5
で得られた記録シートの評価結果を表1に示す。
て実施例で使用した記録シートはいずれも高い鮮明性を
有し、耐水性及び印刷画質の程度が高い。本発明のイン
クジェット記録シート用樹脂組成物及びそれを使用し、
受像層を基材の少なくとも一方の面に有する記録シート
は、鮮明性、画像均一性等のインク吸収性の他、耐水性
を高度に改善できることがわかった。又、印字品質を改
善しつつ、相反する特性である耐水性とインク吸収性と
を両立できることにも成功した。
Claims (10)
- 【請求項1】 インクジェット記録シート用基材の少な
くとも一面に形成される受像層を構成するインクジェッ
ト記録シート用樹脂組成物であって、(1)架橋性基含有
カチオン性アクリル共重合体(A)が2〜80wt%、
(2)酢酸ビニル系共重合体のケン化物(B)が5〜80
wt%、(3)水系ポリウレタン(C)が(n1〜80)w
t%、(4)ポリウレタン系グラフト重合体混合物(D)が
(n2〜60)wt%、〔但し、該混合物(D)は、水
系ポリウレタン(d1)と酢酸ビニル系共重合体のケン化
物(d2)との混合水溶液又は水分散液に、親水性ラジカ
ル重合性ビニル単量体(d3)と他のラジカル重合性ビニ
ル単量体(d4)を100〜60wt%:0〜40wt%
の割合で添加し、グラフト重合してなるグラフト重合体
混合物。〕及び、(5)ポリエステル系グラフト重合体混
合物(E)が(n3〜60)wt%、〔但し、該混合物
(E)は、水系ポリエステル樹脂(e1)と酢酸ビニル系
共重合体のケン化物(e2)との混合水溶液又は水分散液
に、親水性ラジカル重合性ビニル単量体(e3)と他のラ
ジカル重合性ビニル単量体(e4)を100〜60wt
%:0〜40wt%の割合で添加し、グラフト重合して
なるグラフト重合体混合物。〕の固形分換算比率で含有
され、合計は100wt%であり、n1,n2及びn3の最
小値は0であるが、(n1+n2+n3)≧5の条件を満
たすことを特徴とするインクジェット記録シート用樹脂
組成物。 - 【請求項2】 架橋性基含有カチオン性アクリル共重合
体(A)が、下記の(1)又は(2)のそれぞれの単量体に基
づくモノマー単位を含む共重合体である請求項1記載の
インクジェット記録シート用樹脂組成物。(1)カチオン
性単量体及び架橋性単量体(2)カチオン性単量体、架橋
性単量体及び親水性単量体 - 【請求項3】 架橋性単量体が加水分解縮合性基を有す
る単量体である請求項2記載のインクジェット記録シー
ト用樹脂組成物。 - 【請求項4】 架橋性単量体がアルコキシシリル基を有
する単量体である請求項2又は3に記載のインクジェッ
ト記録シート用樹脂組成物。 - 【請求項5】 親水性単量体がポリオキシアルキレンと
のエステル結合を含む(メタ)アクリル酸エステルであ
る請求項2又は3記載のインクジェット記録シート用樹
脂組成物。 - 【請求項6】 架橋性基含有カチオン性アクリル共重合
体(A)が、第3級アミノ基又は第4級アンモニウム塩
基を含む単量体0.1〜50モル%、架橋性単量体0.
1〜25モル%を含む共重合体である請求項1記載のイ
ンクジェット記録シート用樹脂組成物。 - 【請求項7】 酢酸ビニル系共重合体のケン化物(B),
(d2)及び(e2)のケン化度がそれぞれ75〜100%、
重合度がそれぞれ200〜5000である請求項1記載
のインクジェット記録シート用樹脂組成物。 - 【請求項8】 水系ポリウレタン(C)がカチオン性であ
る請求項1記載のインクジェット記録シート用樹脂組成
物。 - 【請求項9】 ポリウレタン系グラフト重合体混合物
(D)及びポリエステル系グラフト重合体混合物(E)がカ
チオン性である請求項1記載のインクジェット記録シー
ト用樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のイン
クジェット記録シート用樹脂組成物が使用され、インク
ジェット記録シート用基材の少なくとも一面に受像層が
形成されてなることを特徴とするインクジェット記録シ
ート。
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