JP2002370330A - ターポリン - Google Patents

ターポリン

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JP2002370330A
JP2002370330A JP2001181367A JP2001181367A JP2002370330A JP 2002370330 A JP2002370330 A JP 2002370330A JP 2001181367 A JP2001181367 A JP 2001181367A JP 2001181367 A JP2001181367 A JP 2001181367A JP 2002370330 A JP2002370330 A JP 2002370330A
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tarpaulin
synthetic resin
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resin
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Masao Suzuki
雅雄 鈴木
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Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低温時に硬くなることがなくすなわち耐寒性が
よく、耐摩耗性に優れ、また化学薬品の移行性が少な
く、取扱やすいターポリン、並びに該ターポリンで製造
したフレキシブルコンテナーを提供する。 【解決手段】基布の両面に、共重合ポリエステル樹脂或
いは該樹脂を主体とする合成樹脂層を設けてなるターポ
リンである。上記の合成樹脂層は、共重合ポリエステル
樹脂とアクリル系軟質樹脂からなる混合樹脂層であるこ
とが好ましい。また、上記の合成樹脂層は、さらに合成
樹脂100重量部に対し5〜40重量部のエラストマー
を含むことが好ましい。また、上記の基布は、ポリエス
テル織物であることが好ましい。また上記のターポリン
で製造したフレキシブルコンテナーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基布の両面に共重
合ポリエステル樹脂を主体とする合成樹脂層を設けたタ
ーポリンに関する。
【0002】
【従来技術】ターポリンは、基布の両面にゴム層や合成
樹脂層を設けたシートであり、防水シート、雨具、前掛
け、フレキシブルコンテナー生地など種々の用途に使用
されている。従来は、合成樹脂層の合成樹脂として軟質
ポリ塩化ビニルやエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を
用いたものが一般的である。ところが、軟質ポリ塩化ビ
ニルを用いたターポリンは低温時に硬くなりごわごわし
て取り扱いにくくなる問題点があり、これを改善すべく
可塑剤の種類や量を選択すると、例えばコンテナー生地
に用いた場合に収納した化学薬品の移行性が大きくなる
問題点が生じる不都合がある。またエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂を用いたターポリンは硬くて扱いにくい
問題点があり、更に耐摩耗性が低く耐久性に劣り、これ
を補うべく層厚を厚くするとますます硬くなり取り扱い
にくくなる問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点をなくし、低温時に硬くなることがなくすなわち耐寒
性がよく、耐摩耗性に優れ、また化学薬品の移行性が少
ない、取扱易いターポリン、特にフレキシブルコンテナ
ーの生地に適したターポリンを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基布の両面
に、共重合ポリエステル樹脂或いは該樹脂を主体とする
合成樹脂層を設けてなるターポリンである。上記の合成
樹脂層は、共重合ポリエステル樹脂とアクリル系軟質樹
脂とからなる混合樹脂層であることが好ましい。また、
上記の合成樹脂層は、さらに合成樹脂100重量部に対
し5〜40重量部のエラストマーを含むことが好まし
い。また、上記の基布は、ポリエステル織物であること
が好ましい。また本発明は、上記のターポリンで製造し
たフレキシブルコンテナーである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のターポリンーは、基布の
両面に共重合ポリエステル樹脂或いは該樹脂を主体とす
る合成樹脂層を設けたものである。この基布としては、
織物、編物又は不織布が用いられるが、両面の合成樹脂
層が織物の織目を通して一体になり易いように、粗目の
織物が好ましい。この基布の素材はポリアミド繊維、ポ
リエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、
綿、レーヨン、これらの混紡糸などであるが、合成樹脂
層の共重合ポリエステルとの親和性の観点からポリエス
テル樹脂を用いるのが好ましい。
【0006】本発明で用いる共重合ポリエステル樹脂
は、多価カルボン酸と多価アルコールのいずれか一方ま
たは両方に2種類以上の多価カルボン酸又は多価アルコ
ールを用いてランダム共重合させたものである。このよ
うな、共重合ポリエステル樹脂は結晶性が低く、融点が
低く、高結晶性ポリエステルと比べ室温で柔軟であり、
ターポリンにしたとき好ましい柔軟性を有し、取り扱い
やすいターポリンを得ることができる。そして、結晶性
がより低く、Tmが200℃以下のものが好ましく、殊
に示差走査熱量計(DSC)で測定したとき融点(T
m)が現れない、いわゆる非晶質ポリエステルが柔軟
性、加工性に特に優れており好適に用いられる。この共
重合ポリエステル樹脂は、後述するアクリル系軟質樹脂
のカレンダー加工温度140〜200℃程度で軟化し加
工可能になるため、アクリル系軟質樹脂と混合して加工
するのに適する。
【0007】共重合ポリエステル樹脂の製造に使用され
る多価カルボン酸は、脂肪族系としてはアジピン酸、グ
ルタル酸、コハク酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカンジオン酸などが挙げられ、脂環族系と
しては1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジ酢酸などが挙げられ、芳香族としてはテレフタ
ル酸、オルトフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジメチレンカル
ボン酸、パラフェニレンジカルボン酸などの2価のカル
ボン酸;トリメリット酸などの3価のカルボン酸;ピロ
メリット酸などの4価のカルボン酸が挙げられる。3価
以上のカルボン酸は最大量0.5%モル程度にするのが
好ましい。また、これらの酸に対応する酸無水物、エス
テル及び酸塩化物も用いることができる。
【0008】共重合ポリエステル樹脂の製造に使用され
る多価アルコールは、脂肪族系としてはエチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール(重合度5程度まで)、ポリテトラメチレングリコ
ール、2,2−ジメチルトリメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、ネオペンチルグリコールなど挙
げられる。トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等の3、4価アルコールなども使用できる。脂環族
系としては、1,4−シクロヘキサンジメタノールなど
が挙げられ、芳香族としては、ビスフェノールAなどが
挙げられる。3価以上のアルコールは、共重合ポリエス
テル樹脂の成形性の観点から最大量0.5%モル程度す
るのが好ましい。
【0009】上記の多価カルボン酸、多価アルコールの
うち、例えば環構造を持ち、分子回転しにくい1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸や1,4−シクロヘキサン
ジメタノールなどを用いて共重合した共重合ポリエステ
ル樹脂は、ガラス転移点が高くなり易く、ターポリンー
を硬くする傾向が強い。また、たわみ易いメチレン鎖を
持つアジピン酸や1,6−ヘキサンジオールなどを用い
て共重合した共重合ポリエステル樹脂は、ガラス転移点
が低く柔軟性があるので、ターポリンーを軟らかくする
傾向がある。
【0010】本発明で用いる共重合ポリエステル樹脂と
しては、ガラス転移点50℃以下、特にガラス転移点2
0℃以下の共重合ポリエステル樹脂が、柔軟性があり、
ターポリンーに必要な柔らかさを有するので好ましい。
ガラス転移点50℃以下の共重合ポリエステルとして
は、例えば三菱レイヨン社DC427(ガラス転移点3
〜5℃)を挙げることができる。またガラス転移点50
℃を超えるの共重合ポリエステル樹脂も併用でき、この
共重合ポリエステル樹脂としては、例えば、エチレング
リコール単位約70%と1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール単位約30%の共重合ポリエステル(イーストマ
ンケミカル社PETG6763:ガラス転移点81℃)
を挙げることができる。
【0011】本発明のターポリンにおいて、合成樹脂層
は上記共重合ポリエステル樹脂からなる層、或いは共重
合ポリエステル樹脂を主体とする他の合成樹脂との混合
樹脂層である。他の樹脂としては任意の合成樹脂が用い
られるが、特に好ましいのはアクリル系軟質樹脂であ
る。共重合ポリエステル樹脂の硬さをアクリル系軟質樹
脂の配合によって調整することができる。共重合ポリエ
ステル樹脂とアクリル系軟質樹脂との配合割合は、共重
合ポリエステル樹脂50重量%以上、アクリル系軟質樹
脂50重量%未満である。
【0012】本発明で用いるアクリル系軟質樹脂は、常
温で軟質ポリ塩化ビニルの如く柔軟性を示す樹脂であ
る。このアクリル系軟質樹脂は、多層構造重合体、すな
わち2種以上のアクリル系重合体がコア−シェル型の多
層構造を形成している重合体が好ましい。これらのアク
リル系軟質樹脂は、常温で良好な柔軟性を示し、屈曲耐
久性を有し、耐候性に優れている。
【0013】本発明で用いるアクリル系軟質樹脂の一例
を示す。炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも
一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99.9重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種の
メタクリル酸アルキルエステル0〜70重量%、共重合
可能な不飽和単量体0〜30重量%、多官能架橋性単量
体及び/又は多官能性グラフト単量体0.1〜10重量
%からなる単量体混合物を重合してなるTgが30℃以
下である少なくとも1層の重合体層[A]10〜90重
量部と、炭素数1〜12のアルキル基を持つ少なくとも
一種のアクリル酸アルキルエステル30〜99重量%、
炭素数1〜8のアルキル基を持つ少なくとも一種のメタ
クリル酸アルキルエステル1〜70重量%、共重合可能
な不飽和単量体0〜30重量%からなる単量体混合物を
重合してなるTgが−20〜50℃である少なくとも1
層の重合体層[B]90〜10重量部との組合せからな
る多層構造重合体であり、且つ最外層が重合体層[B]
であるアクリル系軟質多層構造樹脂である。
【0014】アクリル系軟質樹脂の他の例を示す。炭素
数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキルエステ
ル60〜99.5重量%、共重合可能ビニル基を1個有
する単官能性単量体0〜39.5重量%、及びビニル基
又はビニリデン基を少なくとも2個有する多官能性単量
体0.5〜5重量%を重合して得られるゴム層30〜8
0重量部と、メタアクリル酸メチル40〜100重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキ
ルエステル0〜60重量%、及び共重合可能なビニル基
又はビニリデン基を有する単量体0〜20重量%を重合
して得られる硬質樹脂層20〜70重量部とから構成さ
れ、且つ最外層が硬質樹脂層であるアクリル系軟質多層
構造樹脂である。この樹脂は滑剤を添加すると、カレン
ダー成形が円滑になる。
【0015】更に、アクリル系軟質樹脂の他の例を示
す。(A)メチルメタクリレート80〜98.99重量
%、炭素数1〜8のアルキル基を持つアクリル酸アルキ
ルエステル1〜20重量%、多官能性グラフト剤0.0
1〜1重量%及び多官能性架橋剤0〜0.5重量%から
なる単量体混合物を重合してなる最内層の硬質重合体層
5〜30重量部;(B)炭素数1〜8のアルキル基を持
つアクリル酸アルキルエステル70〜99.5重量%、
メチルメタクリレート0〜30重量%、多官能性グラフ
ト剤0.5〜5重量%及び多官能性架橋剤0〜5重量%
からなる単量体混合物を重合してなる中間層の硬質重合
体層20〜45重量部;(C)メチルメタクリレート9
0〜99重量%及び炭素数1〜8のアルキル基を持つア
クリル酸アルキルエステル10〜1重量%からなる単量
体混合物を重合してなる最外層の硬質重合体層50〜7
5重量部からなり、平均粒度が0.01〜0.3μmの
アクリル系軟質多層構造樹脂である。
【0016】本発明のターポリンにおいては、合成樹脂
層にエラストマーを含有させてもよい。合成樹脂層にエ
ラストマーを含有させることによって、弾性感のあるソ
フトな風合のターポリンが得られる。エラストマーとし
てはゴム及び熱可塑性エラストマーが用いられる。ゴム
としては天然ゴム、SBR、ポリブタジエン、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
アクリルゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴムなどが挙げ
られる。熱可塑性エラストマーとしてはスチレン系、ポ
リオレフィン系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、
ポリエステル系、ポリアミド系などが挙げられる。これ
らゴム、熱可塑性エラストマーのうち、部分架橋型ゴ
ム、動的架橋熱可塑性エラストマーが高温での形態保持
性が良く好ましい。特に、ニトリル系の部分架橋型ゴム
は、上記の合成樹脂と相溶性が良く好ましい。合成樹脂
層への配合割合は、合成樹脂100重量部に対し5〜4
0重量部、好ましくは5〜20重量部である。
【0017】また、合成樹脂層に可塑剤を配合すると、
ターポリンの柔軟性を改善できる。可塑剤としては、フ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸イソブチル、
フタル酸ジイソデシルなどのフタル酸エステル;トリメ
リット酸トリ−2エチルヘキシルなどのトリメリット酸
エステル;ジ−2エチルヘキシルアジペート、ジ−イソ
ノニルアジペート、ジ−2エチルヘキシルセバケートな
どの脂肪族二塩基酸エステル;エポキシ化大豆油、エポ
キシステアリン酸ブチルなどのエポキシ系可塑剤、リン
酸トリクレジルなどのリン酸エステル系、アセチルクエ
ン酸トリブチルなどのクエン酸エステルなどが用いられ
る。このうち、可塑化効率が高く、且つブリード等の問
題が少ないという観点から、特に、フタル酸エステル、
トリメリット酸エステルなどの芳香族カルボン酸エステ
ルが好ましく用いられる。
【0018】合成樹脂層には、更に必要に応じて、通常
合成樹脂の配合に使用される滑剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、顔料、抗菌剤などが配合されていてもよい。滑剤
としてはステアリン酸のカルシウム、マグネシウム、亜
鉛、バリウムなどの脂肪族金属塩、ポリエチレンワック
ス、ステアリン酸、アルキレンビス脂肪酸アミドなどが
用いられる。紫外線吸収剤としては2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等が用いられる。
光安定剤としてはビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケートなどのヒンダードアミ
ン系光安定剤等が用いられる。抗菌剤としては銀系無機
抗菌剤などが用いられる。
【0019】本発明のターポリンは次のようにして製造
する。すなわち、例えば、共重合ポリエステル樹脂、或
いは共重合ポリエステル樹脂とアクリル系軟質樹脂との
混合合成樹脂に、必要に応じてエラストマー、また必要
に応じて可塑剤、滑剤などの添加剤を配合し、良く混練
し、その後カレンダー成形或は押出し成形によって0.
1〜5mmの厚さのシートに成形して合成樹脂シートを
作成する。基布の両面に必要に応じ接着剤を塗布し、こ
の基布の両面に上記の合成樹脂シートを重ね、多少加熱
加圧してずれない程度に接着させる。次いで、必要に応
じて、マーブルプリントし、つや消し処理剤を塗布し、
その後に150〜200℃に加熱したロールで加圧す
る。この加圧加熱によって、基布の両面の合成樹脂シー
トが基布の織目を通して一体化(ブリッジ)したターポ
リンが得られる。接着剤には、エチレン−酢酸ビニル共
重合体系エマルジョン、ポリ塩化ビニルペースト、二液
型ポリウレタン接着剤などが用いられる。ただし、本発
明では、150〜200℃で良好なブリッジ性をもつの
で、特に接着剤は必要としない場合が多い。特に、基布
がポリエステル繊維製の場合は樹脂と基布間の接着力が
高く、接着性が良好である。また、目的に応じて表面に
シリコーン系、フッ素系などの撥水剤を塗布してもよ
い。
【0020】本発明のターポリンは、フレキシブルコン
テナー製造の生地として極めて適する。その他、防水シ
ート、合羽などの雨具、前掛け、などに用いられる。
【0021】
【実施例】次に実施例、比較例を示し、本発明を更に詳
しく説明する。 実施例1〜4、比較例1〜2 共重合ポリエステル樹脂(三菱レイヨン株式会社製:D
C−427)、アクリル系軟質樹脂(株式会社クラレ
製:SA−10000P)、ポリ塩化ビニル(重合度1
100)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(共重合割
合、商品名など)、部分架橋型ニトリルゴム(日本ゼオ
ン株式会社製:Nipol DN214)、可塑剤(トリメリ
ット酸トリオクチル、フタル酸ジエチルヘキシル)、カ
レンダー用滑剤(大協化成株式会社製:AX518
I)、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系)、酸化防
止剤(フェノール系、フォスファイト系)及び顔料を表
1に示す割合(数字は重量部を示す)で配合し、カレンダ
ー成形によって厚さ0.35mmのシートを成形した。
ポリエステル繊維の粗目の平織物の両面に前記シートを
重ね多少加熱加圧して、ずれない程度に接着させた。そ
の後に180℃に加熱したロールで加圧した。織物とシ
ートが一体化したターポリンが得られた。この実施例、
比較例で製造したレザーについて、パーム油、鰯油、鯨
油、ラード及び牛脂に対する移行性、耐寒性、耐摩耗
性、作業性、並びに高周波ウエルダー性を調べた。その
結果を併せて表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1において、移行性はターポリンの風合
の変化で判断した。すなわち、ターポリンを各試料に浸
漬し、常温で12日間放置し、その後に手で触ってター
ポリンの風合を調べた。○は風合がほとんど変わらなか
った、△は風合がやや硬くなった、×は風合が硬くなっ
た、を表す。耐寒性は、JIS K 6772に準拠して
合格する最も低い温度を示した。○は−30℃以下、△
は−20℃〜−25℃、×は−15℃以上、を表す。耐
摩耗性は、TABER社製テーパ式摩耗試験器で摩耗輪CSI
O、荷重1kgf×1000回後の外観を評価した。5は異
常なし、4はやや摩耗あり、3は摩耗あり、を表す。作
業性は、フレキシブルコンテナーの形状にしたときの折
り畳み易さを評価した。○は良好、△はやや手間取る、
×は難儀する、を表す。高周波ウェルダー性は、市販の
機械を用いて実際に溶着加工し、混合樹脂同士の接着性
を剥離試験によって評価した。○は良好に溶着、△は溶
着にやや時間を要した、を表す
【0024】
【発明の効果】本発明のターポリンは、低温時に硬くな
ることがなくすなわち耐寒性がよく、耐摩耗性に優れ、
また化学薬品の移行性が少ない、取扱やすい。そのた
め、このターポリンは特にフレキシブルコンテナーの生
地に適する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の両面に、共重合ポリエステル樹脂或
    いは該樹脂を主体とする合成樹脂層を設けてなるターポ
    リン。
  2. 【請求項2】合成樹脂層が、共重合ポリエステル樹脂と
    アクリル系軟質樹脂からなる混合樹脂層である請求項1
    記載のターポリン。
  3. 【請求項3】合成樹脂層が、さらに合成樹脂100重量
    部に対し5〜40重量部のエラストマーを含む請求項1
    又は2記載のターポリン。
  4. 【請求項4】基布がポリエステル織物である請求項1〜
    3のいずれかに記載のターポリン。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のターポリ
    ンで製造したフレキシブルコンテナー。
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