JP2002368809A - ショートセル分離装置 - Google Patents

ショートセル分離装置

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JP2002368809A
JP2002368809A JP2002070763A JP2002070763A JP2002368809A JP 2002368809 A JP2002368809 A JP 2002368809A JP 2002070763 A JP2002070763 A JP 2002070763A JP 2002070763 A JP2002070763 A JP 2002070763A JP 2002368809 A JP2002368809 A JP 2002368809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滞留又は廃棄させることなく2つのATMセ
ルにまたがるショートセルの処理を効率化できると共
に、処理に必要なセル格納領域の削減を図ったショート
セル分離装置を提供する。 【解決手段】 ショートセル分離処理の前段に、受信し
たATMセルを一旦格納するATMセル格納バッファ2
を設け、分離処理が可能なタイミングまでATMセルを
保持する。また、装置内で運用しているATMセル種別
毎に、またがり情報を管理する領域を有するまたがりセ
ル格納バッファ6を設ける。またがり情報は、セルのま
たがりの有無を示すフラグ、またがりセルを含むATM
セルのペイロード部、及びまたがりセルの位置を示すオ
フセットアドレス値で構成される。これにより、処理し
ているセルのまたがり有無の判定、またがりセルの結合
処理を、効率的に行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショートセル分離
装置に関し、より特定的には、非同期転送モード(AT
M:Asynchronous Transfer Mode)を用いた通信方式に
おける、ディジタル情報が可変長のショートセル形態で
ペイロードに多重されたATMセルからショートセルを
分離する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、音声、動画及び静止画デ
ータ等の大容量データを高速に伝送する技術として、A
TMを用いた通信方式がある。このATM通信方式で
は、53オクテット(octet) 固定長のATMセルに、音
声、動画及び静止画データを分割及び格納して、データ
伝送が行われる。現在、ITU−T(国際電気通信連合
・電気通信標準化部門)によって、ATMレイヤで提供
できるサービスの高機能化を実現すべく、上位レイヤで
あるATMアダプテーションレイヤ(AAL:ATM Adap
tation Layer)について標準化が行われている。特に、
ITU−T勧告I.363.2には、可変長の短いデー
タ(ATMセルのペイロード長よりも短いデータ)の伝
送に対して帯域使用効率がよい、AALタイプ2が定義
されている。
【0003】ATM伝送路上で可変長の短いデータを伝
送する場合、ショートセルと呼ばれるセルを用い、帯域
を効率よく使用して伝送するために、固定長であるAT
Mセルにショートセルを多重して伝送する。ITU−T
勧告I.363.2では、複数のショートセルをATM
セルに多重する手法、及び複数のショートセルが多重さ
れたATMセルをショートセル毎に分離する手法、につ
いて明記されている。その特徴としては、複数の可変長
のショートセルがATMセルに多重化される場合、1つ
のATMセルに全てを多重できないショートセルについ
ては、多重できない残りのセル部分が次のATMセルに
またがって多重される(図16)。このため、ATMセ
ルからショートセルを分離する場合には、2つのATM
セルにまたがって多重されたセル部分を結合させて、1
つのショートセルにする処理が行われる。なお、以下の
説明では、2つのATMセルにまたがったショートセル
に関して先行するATMセルに多重されたセル部分を
「またがりセル前半部分」と、後続するATMセルに多
重されたセル部分を「またがりセル後半部分」と表記す
る。
【0004】図17に、AALタイプ2におけるATM
セル及びショートセルのパケット構造を示す。ATMセ
ルは、5オクテットのヘッダ部及び48オクテットのペ
イロード部で構成される。ヘッダ部は、4ビット(bit)
のフロー制御(GFC:Generic FlowControl)、8ビ
ットの仮想パス識別子(VPI:Virtual Path Identif
ier )、16ビットの仮想チャネル識別子(VCI:Vi
rtual Channel Identifier)、3ビットのペイロードタ
イプ(PT:Payload Type)、1ビットのセル損失優先
度(CLP:Cell Loss Priority)及び8ビットのヘッ
ダ誤り制御(HEC:Header Error Control)からな
る。ペイロード部の先頭の1オクテットは、スタートフ
ィールド(STF:Start Field )であり、残りの47
オクテットが、ショートセルが多重される領域である。
STFは、6ビット(bit) のオフセットフィールド(O
SF:Offset Field)、1ビットのシーケンス番号(S
N:SequenceNumber )及び1ビットのパリティ(P:P
arity)からなる。OSFは、STFの終わりから先頭
のショートセルの開始位置までのオクテット数を示す。
従って、ショートセルのまたがりが発生していない場合
には、OSFは「0」となる。
【0005】ショートセルは、3オクテットのCPSパ
ケットヘッダ(CPS−PH:Common Part Sublayer P
acket Header)及び可変長のCPSパケットペイロード
(CPS−PP:CPS Packet Payload)で構成される。
CPS−PHは、8ビットのチャネル識別子(CID:
Channel Identifier)、6ビットのショートセルペイロ
ード長(LI:Length Indication )、5ビットのユー
ザ間表示(UUI:User-to-User Indication )及び5
ビットのヘッダ誤り制御(SC−HEC:Short Cell-H
eader Error Control )からなる。LIは、実際のショ
ートセルペイロード長から「1」を減算した値となる。
CPS−PPは、1〜45オクテットのユーザデータ
(CPS−INFO:CPS-Interface Data)からなる。
なお、CPS−INFOは、設定によって1〜61オク
テットの範囲を取り得る。
【0006】図18は、ITU−T勧告I.363.2
に準拠させた処理を行う一般的なショートセル分離装置
の構成例を示すブロック図である。図18において、一
般的なショートセル分離装置は、ショートセル分離処理
部71と、またがりセル格納バッファ72と、書き込み
制御部73と、ショートセル格納バッファ74と、読み
出し制御部75と、出力制御部76とを備える。ショー
トセル分離処理部71は、ATMセルを入力し、ATM
セルに多重されたショートセルをそれぞれ分離する。こ
こで、ショートセル分離処理部71は、分離したセルが
またがりセル前半部分である場合、そのセルをまたがり
セル格納バッファ72に格納する。また、ショートセル
分離処理部71は、分離したセルがまたがりセル後半部
分である場合、対応するまたがりセル前半部分をまたが
りセル格納バッファ72から読み出して、1つのショー
トセルに結合させる。書き込み制御部73は、ショート
セル分離処理部71で分離(及び結合)されたショート
セルを、ショートセル格納バッファ74に格納する。こ
のショートセル格納バッファ74に格納されたそれぞれ
のショートセルは、外部装置(図示せず)への出力が可
能なタイミングで、読み出し制御部75によって読み出
され、外部装置に合わせた形式で出力制御部76から送
出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のショートセル分離装置のような、ショートセル
分離処理部71より後段にショートセル格納バッファ7
4を設ける構成だと、ATMセルの入力が一時的なタイ
ミングで大量に発生し、ショートセル分離処理及び出力
処理が間に合わない場合には、装置外部でのATMセル
の滞留又は廃棄が発生してしまう。このため、2つのA
TMセルにまたがるショートセルの処理を効率化するこ
とが重要な課題となる。
【0008】また、従来のショートセル分離装置では、
外部装置への出力が可能なタイミングを待たなければな
らないため、ショートセル格納バッファ74には、分離
されたショートセルを格納できる領域を十分に確保して
おく必要がある。具体的には、最大長である48(又は
64)オクテットのショートセル格納領域を、1つのA
TMセルに多重されている全てが4オクテットの最短シ
ョートセルである場合を想定して、12(又は16)個
分だけ確保しておく必要がある(図19)。このため、
4オクテットの最短ショートセルが多いほど、バッファ
容量を無駄に消費することとなり、記憶資源の効率的活
用も重要な課題となる。
【0009】それ故に、本発明の目的は、滞留又は廃棄
させることなく2つのATMセルにまたがるショートセ
ルの処理を効率化できると共に、処理に必要なセル格納
領域の削減を図ったショートセル分離装置を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、ATMの通信方式に用いられるATMセルか
ら、ペイロード部に多重されたショートセルを分離する
ショートセル分離装置であって、ATMセルを格納する
ATMセル格納バッファと、外部装置からATMセルを
入力し、ATMセル格納バッファへの書き込みを行う書
き込み制御部と、後段の処理ブロックにおいてショート
セル分離処理及び出力処理が可能なことを示す所定の処
理許可に従って、ATMセル格納バッファから処理対象
のATMセルを読み出す読み出し制御部と、読み出し制
御部で読み出されたATMセルを受け取り、ATMセル
からペイロード部に多重されているショートセルをそれ
ぞれ分離するショートセル分離処理部と、ショートセル
分離処理部におけるショートセル分離処理で発生したま
たがりセルに関するまたがり情報を格納するまたがりセ
ル格納バッファと、ショートセル分離処理部で分離され
たショートセルを、外部装置に対応する形式で順次送出
する出力制御部とを備える。
【0011】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、またがりセル格納バッファには、装置内で運
用されるATMセル種別毎に格納領域が設けられ、AT
Mセル種別毎にまたがり情報が格納されることを特徴と
する。
【0012】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、またがり情報として、またがりセルの有無を
示すまたがりフラグ、またがりセルを含むATMセルの
ペイロード部、及びペイロード部内のまたがりセル位置
を示すオフセットアドレス値が、格納されることを特徴
とする。
【0013】第4の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、読み出し制御部は、処理許可を受けると、A
TMセル格納バッファから処理対象のATMセルのヘッ
ダ部を読み出し、ヘッダ部の情報からATMセル種別を
判定し、判定したATMセル種別に関してまたがり処理
が必要か否かを、またがりセル格納バッファに格納され
ているまたがりフラグから判断し、またがり有りの判断
である場合、読み出し制御部は、またがり有り情報をシ
ョートセル分離処理部に通知し、ショートセル分離処理
部は、またがり有り情報の通知に応じて、またがりセル
格納バッファからオフセットアドレス値で示されたまた
がりセルを読み出し、読み出し完了を読み出し制御部へ
通知し、読み出し制御部は、読み出し完了の通知に応じ
て、ATMセル格納バッファから処理対象のATMセル
のペイロード部を読み出して、ショートセル分離処理部
に送出すると共に、またがりセル格納バッファの対応す
る領域に書き込み、ショートセル分離処理部は、読み出
し制御部から送出されるATMセルのペイロード部をシ
ョートセルに順次分離し、またがり無しの判断である場
合、読み出し制御部は、ATMセル格納バッファから処
理対象のATMセルのペイロード部を読み出して、ショ
ートセル分離処理部に送出すると共に、またがりセル格
納バッファの対応する領域に書き込み、ショートセル分
離処理部は、読み出し制御部から送出されるATMセル
のペイロード部をショートセルに順次分離することを特
徴とする。
【0014】上記のように、第1〜第4の発明によれ
ば、ショートセル分離処理部よりも前段にATMセル格
納バッファを設ける。これにより、ATMセルの入力が
一時的なタイミングで大量に発生し、ショートセル分離
処理及び出力処理が間に合わない場合でも、必要なセル
格納領域を増やすことなく、処理可能なタイミングまで
セルを保持することが可能となる。さらに、第2〜第4
の発明によれば、またがりセルをATMセル種別毎に管
理するので、2つのATMセルにまたがっているショー
トセルの結合処理を効率よく行うことが可能となる。
【0015】第5の発明は、第1〜第4の発明に従属す
る発明であって、ショートセルのヘッダ部に含まれるチ
ャネル識別子及びショートセルが分離処理前に多重され
ていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、所定
の新たなヘッダ値を決定するヘッダ変換部をさらに備
え、出力制御部は、ヘッダ変換部で決定された新たなヘ
ッダ値を有する標準形式の新たなATMセルに、ショー
トセル分離処理部で分離されたショートセルを多重させ
て出力することを特徴とする。
【0016】上記のように、第5の発明によれば、外部
装置との接続にATM伝送路が用いられている場合に、
ATMセルから分離したショートセルを再びATMセル
形式に変換して送出することを容易に実現できる。
【0017】第6の発明は、第1〜第4の発明に従属す
る発明であって、外部装置からATMセルを入力し、A
TMセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用さ
れるATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、
ATMセル種別毎に予め定められたATMセル種別ID
をATMセルの先頭に付加する書き込みヘッダ判定部を
さらに備え、書き込み制御部は、書き込みヘッダ判定部
でATMセル種別IDが付加されたATMセルを入力す
ることを特徴とする。
【0018】第7の発明は、第1〜第4の発明に従属す
る発明であって、外部装置からATMセルを入力し、A
TMセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用さ
れるATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、
ATMセル種別毎に予め定められたATMセル種別ID
に従ってATMセルのヘッダ部を書き換える書き込みヘ
ッダ判定部をさらに備え、書き込み制御部は、書き込み
ヘッダ判定部でヘッダ部が書き換えられたATMセルを
入力することを特徴とする。
【0019】上記のように、第6及び第7の発明によれ
ば、ATMセル格納バッファの格納領域を削減すること
ができると共に、読み出し制御部によるヘッダ部の読み
出し及び種別判断に必要な時間の短縮も期待できる。
【0020】第8の発明は、第1〜第4の発明に従属す
る発明であって、外部装置からATMセルを入力し、A
TMセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用さ
れるATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、
ATMセルが予め定められた優先セルだと判断される場
合、ATMセルを出力制御部へ直接送出する書き込みヘ
ッダ判定部をさらに備えることを特徴とする。
【0021】第9の発明は、第8の発明に従属する発明
であって、優先セルが、処理遅延可能時間が制限されて
おり、かつ1つのショートセルだけが多重されているI
TU−Tで定義されたAALタイプ2形式のATMセル
及び標準形式のATMセルであることを特徴とする。
【0022】上記のように、第8及び第9の発明によれ
ば、処理遅延時間が制限されている等のATMセル(A
ALタイプ2形式及び標準形式)を、分離処理を介すこ
となく優先的に送出することができる。
【0023】第10の発明は、第1〜第3の発明に従属
する発明であって、読み出し制御部で読み出されたAT
Mセルを受け取り、ATMセルがITU−Tで定義され
たAALタイプ2形式かそれ以外の標準形式かを判定
し、標準形式であると判定した場合、ATMセルを出力
制御部へ直接送出する読み出しヘッダ判定部をさらに備
え、ショートセル分離処理部は、読み出しヘッダ判定部
を介して、読み出し制御部で読み出されたAALタイプ
2形式のATMセルだけを受け取ることを特徴とする。
【0024】上記のように、第10の発明によれば、標
準形式のATMセルとAALタイプ2形式のATMセル
とが混在して入力される場合にも、AALタイプ2形式
のATMセルだけにショートセル分離処理を実行させる
ことができる。
【0025】第11の発明は、第1〜第3の発明に従属
する発明であって、ショートセルのヘッダ部に含まれる
チャネル識別子及びショートセルが分離処理前に多重さ
れていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、及
び分離処理されない標準形式のATMセルのヘッダ部に
含まれる情報から、所定の新たなATMセルのヘッダ値
を決定するヘッダ変換部と、読み出し制御部で読み出さ
れたATMセルを受け取り、ATMセルがITU−Tで
定義されたAALタイプ2形式かそれ以外の標準形式か
を判定し、標準形式であると判定した場合、ATMセル
をヘッダ変換部へ直接送出する読み出しヘッダ判定部と
をさらに備え、ショートセル分離処理部は、読み出しヘ
ッダ判定部を介して、読み出し制御部で読み出されたA
ALタイプ2形式のATMセルだけを受け取り、出力制
御部は、ショートセル分離処理部で分離されたショート
セルを、ヘッダ変換部で決定された新たなヘッダ値を有
する標準形式の新たなATMセルに多重させて出力し、
読み出しヘッダ判定部から直接送出される標準形式のA
TMセルを、ヘッダ部の値をヘッダ変換部で決定された
新たなヘッダ値に変換して出力することを特徴とする。
【0026】第12の発明は、第1〜第3の発明に従属
する発明であって、ショートセルのヘッダ部に含まれる
チャネル識別子及びショートセルが分離処理前に多重さ
れていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、及
び分離処理されない標準形式のATMセルのヘッダ部に
含まれる情報から、所定の新たなATMセルのヘッダ値
を決定するヘッダ変換部と、外部装置からATMセルを
入力し、ATMセルのヘッダ部に含まれる情報から装置
内で運用されるATMセル種別を判定し、この判定結果
に応じて、ATMセルが予め定められた優先セルだと判
断される場合、ATMセルをヘッダ変換部へ直接送出す
る書き込みヘッダ判定部と、読み出し制御部で読み出さ
れたATMセルを受け取り、ATMセルがITU−Tで
定義されたAALタイプ2形式かそれ以外の標準形式か
を判定し、標準形式であると判定した場合、ATMセル
をヘッダ変換部へ直接送出する読み出しヘッダ判定部と
をさらに備え、ショートセル分離処理部は、読み出しヘ
ッダ判定部を介して、読み出し制御部で読み出されたA
ALタイプ2形式のATMセルだけを受け取り、出力制
御部は、ショートセル分離処理部で分離されたショート
セルは、ヘッダ変換部で決定された新たなヘッダ値を有
する標準形式の新たなATMセルに多重させて出力し、
読み出しヘッダ判定部から直接送出される標準形式のA
TMセルは、ヘッダ部の値をヘッダ変換部で決定された
新たなヘッダ値に変換して出力することを特徴とする。
【0027】第13の発明は、第10〜第12の発明に
従属する発明であって、読み出し制御部は、処理許可を
受けると、ATMセル格納バッファから処理対象のAT
Mセルのヘッダ部を読み出して、読み出しヘッダ判定部
へ送出し、読み出しヘッダ判定部は、読み出し制御部か
ら受けるヘッダ部の情報からATMセル種別を判定し、
ATMセルが標準形式であると判定した場合、ATMセ
ルをヘッダ変換部へ直接送出し、ATMセルがAALタ
イプ2形式であると判定した場合、判定したATMセル
種別に関してまたがり処理が必要か否かを、またがりセ
ル格納バッファに格納されているまたがりフラグから判
断し、またがり有りの判断である場合、読み出しヘッダ
判定部は、またがり有り情報をショートセル分離処理部
に通知し、ショートセル分離処理部は、またがり有り情
報の通知に応じて、またがりセル格納バッファからオフ
セットアドレス値で示されたまたがりセルを読み出し、
読み出し完了を読み出し制御部へ通知し、読み出し制御
部は、読み出し完了の通知に応じて、ATMセル格納バ
ッファから処理対象のATMセルのペイロード部を読み
出して、読み出しヘッダ判定部へ送出し、読み出しヘッ
ダ判定部は、読み出し制御部から送出されるATMセル
のペイロード部をショートセル分離処理部に送出すると
共に、またがりセル格納バッファの対応する領域に書き
込み、ショートセル分離処理部は、読み出しヘッダ判定
部から送出されるATMセルのペイロード部をショート
セルに順次分離し、またがり無しの判断である場合、読
み出しヘッダ判定部は、読み出し部によってATMセル
格納バッファから読み出された処理対象のATMセルの
ペイロード部を、ショートセル分離処理部に送出すると
共に、またがりセル格納バッファの対応する領域に書き
込み、ショートセル分離処理部は、読み出しヘッダ判定
部から送出されるATMセルのペイロード部をショート
セルに順次分離することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係るショートセル分離装置の構成
を示すブロック図である。図1において、第1の実施形
態に係るショートセル分離装置は、書き込み制御部1
と、ATMセル格納バッファ2と、読み出し制御部3
と、ショートセル分離処理部4と、またがりセル格納バ
ッファ6と、出力制御部5とを備える。なお、各説明に
用いる図では、セルの流れを太線矢印で示し、制御信号
の流れを細線矢印で示すことにする。まず、第1の実施
形態に係るショートセル分離装置の各構成を、図2〜図
4をさらに参照して説明する。
【0029】図2は、ATMセル格納バッファ2の領域
構成の一例を説明する図である。ATMセル格納バッフ
ァ2には、53オクテットのATMセルを格納する領域
が、複数設けられる。この領域の数は、書き込み制御部
1と読み出し制御部3との処理能力差に応じて、ATM
セルの滞留又は廃棄が生じないように決定される。ま
た、ATMセル格納バッファ2に対する書き込み制御部
1及び読み出し制御部3の処理は、それぞれ独立して行
われる。このため、ATMセル格納バッファ2では、巡
回的に制御される書き込み領域を示すライトポインタ
(WP)及び読み出し領域を示すリードポインタ(R
P)を用いて、リングバッファ形式によるATMセル格
納領域の管理が行われる。
【0030】図3は、またがりセル格納バッファ6の領
域構成の一例を説明する図である。またがりセル格納バ
ッファ6には、装置内で運用されるATMセル種別
(1)〜(n)毎に、ショートセルのまたがりセル前半
部分を格納するためのまたがりセル格納領域61 〜6n
が設けられる。ATMセル種別(1)〜(n)は、AT
Mセルのヘッダ部に格納されるVPI値及びVCI値等
に基づいた分類であり(図17を参照)、その種別数n
は、これら識別子の可能な組み合わせによって予め定め
られる。各またがりセル格納領域61 〜6n には、また
がりセル前半部分を含むATMセルのペイロード部(4
8オクテット)を格納する領域613〜6n3、セルのまた
がりの有無を示すまたがりフラグを設定する領域611
n1、及び領域613〜6n3に格納されるペイロード部の
またがりセル前半部分の開始位置を与えるオフセットア
ドレス値を設定する領域612〜6n2が、それぞれ設けら
れる。例えば、セルのまたがりが有る場合には「1」
が、セルのまたがりが無い場合(及び初期設定の場合)
には「0」が、各領域611〜6n1に個別に設定される。
また、各領域612〜6n2には、00h〜2Fhの範囲で
オフセットアドレス値が個別に設定される。
【0031】書き込み制御部1は、外部装置からATM
セルを受信して、ATMセル格納バッファ2のライトポ
インタで示される空き領域に書き込む。1つのATMセ
ルの書き込みが終わると、書き込み制御部1は、予め定
められた手法に従って、ATMセル格納バッファ2のラ
イトポインタの位置を、次の空き領域に巡回的に移動さ
せる。
【0032】図4は、読み出し制御部3及びショートセ
ル分離処理部4の処理動作を示すフローチャートであ
る。読み出し制御部3は、ATMセル格納バッファ2に
処理すべきATMセルが格納されている場合、そのAT
Mセルの読み出し処理を開始してもよいか否かを、ショ
ートセル分離処理部4から通知される処理許可によって
判断する(ステップS21,S22)。この処理許可
は、出力制御部5がショートセル分離処理部4で分離さ
れたショートセルを、内部に貯めることなく直ちに外部
装置に送出可能となった時点、かつ、ショートセル分離
処理部4が次のATMセルのショートセル分離処理が可
能となった時点で、読み出し制御部3に通知される。処
理許可が通知されると、読み出し制御部3は、ATMセ
ル格納バッファ2のリードポインタで示されている領域
に格納されているATMセルのヘッダ部を読み出す(ス
テップS23)。次に、読み出し制御部3は、読み出し
たヘッダ部からATMセル種別(m)を判定し(mは、
1〜nのいずれか)、その種別(m)のATMセル処理
において現在またがりが発生しているか否かを、またが
りセル格納バッファ6の領域6m1に設定されているまた
がりフラグを参照して判断する(ステップS23,S2
4)。そして、ATMセル種別(m)においてまたがり
が有ると判断した場合には、読み出し制御部3は、ショ
ートセル分離処理部4へまたがり有り情報を通知する
(ステップS26)。一方、ATMセル種別(m)にお
いてまたがりが無いと判断した場合には、読み出し制御
部3は、リードポインタ指示のATMセルのペイロード
部を読み出して、ショートセル分離処理部4へ出力する
と共に、またがりセル格納バッファ6の領域6m3に格納
する(ステップS25,S28)。
【0033】ショートセル分離処理部4は、読み出し制
御部3から通知されるまたがり情報に応じて、ITU−
T勧告I.363.2に準拠したATMセルのショート
セル分離処理を以下のように実施する。またがり有り情
報の通知がない場合、ショートセル分離処理部4は、読
み出し制御部3から読み出されるATMセルのペイロー
ド部を順にショートセルへ分離して行く。またがり有り
情報の通知がある場合、ショートセル分離処理部4は、
またがりセル格納バッファ6のATMセル種別(m)の
領域6m3から、領域6m2に設定されたオフセットアドレ
ス値で示される位置以降のペイロード部、すなわちまた
がりセル前半部分を読み出す(ステップS27)。この
とき、ショートセル分離処理部4は、またがりセル前半
部分を読み出したATMセル種別(m)の領域6m1をリ
セット、上述した例の場合には「0」を設定する。ま
た、ショートセル分離処理部4は、またがりセル前半部
分の読み出しを完了した旨を、読み出し制御部3へ通知
する。この完了通知に応じて、読み出し制御部3は、リ
ードポインタ指示のATMセルのペイロード部を読み出
して、ショートセル分離処理部4へ出力すると同時に、
またがりセル格納バッファ6の領域6m3に格納する(ス
テップS28)。そして、ショートセル分離処理部4
は、読み出し制御部3から読み出されるATMセルのペ
イロード部の先頭、すなわちまたがりセル後半部分を、
またがりセル前半部分に結合させてショートセルをまず
生成し、その後、続くATMセルのペイロード部を順に
ショートセルへ分離して行く。
【0034】そして、ATMセルのペイロード部のショ
ートセル分離処理を実行した結果、最後のショートセル
がまたがりセル前半部分に該当する場合(ステップS2
9,Yes)、ショートセル分離処理部4は、またがり
セル格納バッファ6のATMセル種別(m)の領域6m1
に、またがり有りのフラグ、上述した例の場合には
「1」を設定すると共に、領域6m2に、読み出し制御部
3によって領域6m3書き込まれたATMセルのペイロー
ド部内のまたがりセル前半部分の位置を示すオフセット
アドレス値を設定する(ステップS30)。
【0035】上記ステップS21〜S30の処理が、A
TMセル格納バッファ2に格納されているATMセル毎
に繰り返し行われることで、ATMセルに多重されてい
るショートセルの分離が適切に行われる。なお、1つの
ATMセルのペイロード部の読み出しが終わると、読み
出し制御部3は、ATMセル格納バッファ2のリードポ
インタの位置を、次に処理対象となるATMセルが格納
された領域に巡回的に移動させる。このショートセル分
離処理部4で分離処理された各ショートセルは、外部装
置に合わせた形式で出力制御部5から順次送出される。
【0036】次に、図5〜図9をさらに参照して、第1
の実施形態に係るショートセル分離装置で行われる処理
動作を、具体例に沿って説明する。図5〜図9は、外部
装置から5つのATMセル51〜55が順に入力された
場合のショートセル分離処理手順を、時間的な流れで表
した図である。なお、同図中、ATMセル種別に応じて
ATMセルのヘッダ部をA、B及びCと表現している。
また、ATMセル内部に多重された各ショートセルを、
ATMセル種別に対応させて、それぞれa1、a2…、
b1、b2…及びc1、c2…と表現している。また、
網掛けセルは、またがりセル前半部分又は後半部分であ
ることを示している。なお、ATMセル51〜55のA
TMセル格納バッファ2への書き込みが、書き込み制御
部1によってすでに完了している時点から、ショートセ
ル分離処理を説明することにする。
【0037】図5を参照して、ショートセル分離処理部
4から処理許可が通知されると、読み出し制御部3は、
リードポインタ(RP)が指示するATMセル51のヘ
ッダ部をATMセル格納バッファ2から読み出す。次
に、読み出し制御部3は、ヘッダ部の種別Aに従って、
またがりセル格納バッファ6の領域6A1を参照する。こ
の場合、ATMセル種別Aに関して処理すべきまたがり
セル前半部分が無い(初期値「0」が設定されている)
ので、読み出し制御部3は、またがり無しと判断して、
ATMセル51のペイロード部をATMセル格納バッフ
ァ2から読み出し、ショートセル分離処理部4へ順次送
出する。読み出しが完了した場合、ATMセル格納バッ
ファ2のリードポインタの位置が更新される。さらに、
読み出し制御部3は、ATMセル51のペイロード部を
またがりセル格納バッファ6の領域6A3に書き込む(図
6を参照)。ショートセル分離処理部4は、読み出し制
御部3から受けるATMセル51をセルa1及びセルa
2に分離する。ここで、セルa1は、完成されたショー
トセルなので、出力制御部5へ送出される。しかし、こ
のセルa2は、またがりセル前半部分であるので、ショ
ートセル分離処理部4は、またがりセル格納バッファ6
の領域6A1に「1」を設定すると共に、領域6A2にAT
Mセル51のペイロード部におけるセルa2の先頭位置
を示すオフセットアドレス値「×××」を設定し(図6
を参照)、このセルa2を廃棄する。この処理が終わる
と、ショートセル分離処理部4は、出力制御部5からの
処理許可を判断して、読み出し制御部3へ処理許可を通
知する。
【0038】図6を参照して、ショートセル分離処理部
4から処理許可が次に通知されると、読み出し制御部3
は、リードポインタが指示するATMセル52のヘッダ
部をATMセル格納バッファ2から読み出す。次に、読
み出し制御部3は、ヘッダ部の種別Bに従って、またが
りセル格納バッファ6の領域6B1を参照する。この場
合、ATMセル種別Bに関して処理すべきまたがりセル
前半部分が無い(初期値「0」が設定されている)の
で、読み出し制御部3は、またがり無しと判断して、A
TMセル52のペイロード部をATMセル格納バッファ
2から読み出し、ショートセル分離処理部4へ順次送出
する。読み出しが完了した場合、ATMセル格納バッフ
ァ2のリードポインタの位置が更新される。さらに、読
み出し制御部3は、ATMセル52のペイロード部をま
たがりセル格納バッファ6の領域6B3に書き込む(図7
を参照)。ショートセル分離処理部4は、読み出し制御
部3から受けるATMセル52をセルb1及びセルb2
に分離する。このセルb1及びセルb2は、共に完成さ
れたショートセルなので、出力制御部5へそれぞれ送出
される。この処理が終わると、ショートセル分離処理部
4は、出力制御部5からの処理許可を判断して、読み出
し制御部3へ処理許可を再び通知する。
【0039】図7を参照して、ショートセル分離処理部
4から次の処理許可が通知されると、読み出し制御部3
は、リードポインタが指示するATMセル53のヘッダ
部をATMセル格納バッファ2から読み出す。次に、読
み出し制御部3は、ヘッダ部の種別Aに従って、またが
りセル格納バッファ6の領域6A1を参照する。この場
合、ATMセル種別Aに関して処理すべきまたがりセル
前半部分が格納されている旨のフラグ「1」が設定され
ているので、読み出し制御部3は、またがり有り情報を
ショートセル分離処理部4へ通知する。ショートセル分
離処理部4は、読み出し制御部3からまたがり有り情報
の通知を受けると、またがりセル格納バッファ6の領域
A2に設定されたオフセットアドレス値に従って、AT
Mセル51の処理時に格納されたまたがりセル前半部分
のセルa2を領域6A3から読み出す。このセルa2の読
み出しが完了すると、ショートセル分離処理部4は、読
み出し制御部3へその旨を通知する。読み出し制御部3
は、ショートセル分離処理部4から読み出し完了の通知
を受けると、ATMセル53のペイロード部をATMセ
ル格納バッファ2から読み出し、ショートセル分離処理
部4へ順次送出する。読み出しが完了した場合、ATM
セル格納バッファ2のリードポインタの位置が更新され
る。さらに、読み出し制御部3は、ATMセル53のペ
イロード部をまたがりセル格納バッファ6の領域6A3
上書きする(図8を参照)。ショートセル分離処理部4
は、最初に、読み出し制御部3から受けるATMセル5
3の先頭にあるセルa2のまたがりセル後半部分を、先
に読み出したセルa2のまたがりセル前半部分と結合さ
せて、1つのショートセルを完成させる。次に、ショー
トセル分離処理部4は、ATMセル53の残りをセルa
3及びセルa4に分離する。このセルa3及びセルa4
は、共に完成されたショートセルなので、出力制御部5
へそれぞれ送出される。この処理が終わると、ショート
セル分離処理部4は、出力制御部5からの処理許可を判
断して、読み出し制御部3へ処理許可を再び通知する。
【0040】図8を参照して、ショートセル分離処理部
4から処理許可が次に通知されると、読み出し制御部3
は、リードポインタが指示するATMセル54のヘッダ
部をATMセル格納バッファ2から読み出す。次に、読
み出し制御部3は、ヘッダ部の種別Bに従って、またが
りセル格納バッファ6の領域6B1を参照する。この場
合、ATMセル種別Bに関して処理すべきまたがりセル
前半部分が格納されていない旨のフラグ「0」が設定さ
れているので、読み出し制御部3は、またがり無しと判
断して、ATMセル54のペイロード部をATMセル格
納バッファ2から読み出し、ショートセル分離処理部4
へ順次送出する。読み出しが完了した場合、ATMセル
格納バッファ2のリードポインタの位置が更新される。
さらに、読み出し制御部3は、ATMセル54のペイロ
ード部をまたがりセル格納バッファ6の領域6B3に上書
きする(図9を参照)。ショートセル分離処理部4は、
読み出し制御部3から受けるATMセル54をセルb3
及びセルb4に分離する。ここで、セルb3は、完成さ
れたショートセルなので、出力制御部5へ送出される。
しかし、このセルb4は、またがりセル前半部分である
ので、ショートセル分離処理部4は、またがりセル格納
バッファ6の領域6B1に「1」を設定すると共に、領域
B2にATMセル54のペイロード部におけるセルb4
の先頭位置を示すオフセットアドレス値「###」を設
定し(図9を参照)、このセルb4を廃棄する。この処
理が終わると、ショートセル分離処理部4は、出力制御
部5からの処理許可を判断して、読み出し制御部3へ処
理許可を再び通知する。
【0041】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るショートセル分離装置によれば、ショートセル分離
処理部4よりも前段にATMセル格納バッファ2を設け
る。これにより、ATMセルの入力が一時的なタイミン
グで大量に発生し、ショートセル分離処理及び出力処理
が間に合わない場合でも、必要なセル格納領域を増やす
ことなく、処理可能なタイミングまでセルを保持するこ
とが可能となる。さらに、本発明の第1の実施形態に係
るショートセル分離装置によれば、またがりセルをAT
Mセル種別毎に管理するので、2つのATMセルにまた
がっているショートセルの結合処理を効率よく行うこと
が可能となる。なお、上記実施形態では、ATMセルの
ペイロード部が48オクテットの場合を例に挙げて説明
したが、64オクテットのペイロード部を有するATM
セルに対しても、本発明を同様に適用させることが可能
である。
【0042】ここで、ショートセル分離処理に必要な格
納領域を、本発明と従来発明とで比較してみる。上述し
たように、従来のショートセル分離装置のショートセル
格納バッファ74には、最大長である48(又は64)
オクテットのショートセル格納領域を、1つのATMセ
ルに多重されている全てが4オクテットの最短ショート
セルである場合を想定して、12(又は16)個分だけ
確保しておく必要がある(図19)。従って、従来のシ
ョートセル分離装置では、1ATMセルを処理するのに
48(又は64)オクテット×12の領域が必要とな
る。これに対し、本発明のショートセル分離装置のAT
Mセル格納バッファ2では、1ATMセルを処理するの
に必要な領域は53オクテットだけである。
【0043】(第2の実施形態)図10は、本発明の第
2の実施形態に係るショートセル分離装置の構成を示す
ブロック図である。図10において、第2の実施形態に
係るショートセル分離装置は、書き込み制御部1と、A
TMセル格納バッファ2と、読み出し制御部3と、ショ
ートセル分離処理部4と、またがりセル格納バッファ6
と、ヘッダ変換部7と、ヘッダ変換テーブル8と、出力
制御部9とを備える。第2の実施形態に係るショートセ
ル分離装置は、上記第1の実施形態に係るショートセル
分離装置の出力制御部5を、ヘッダ変換部7、ヘッダ変
換テーブル8及び出力制御部9に代えた構成である。よ
って、第2の実施形態に係るショートセル分離装置につ
いては、新たな構成部分を中心に説明を行い、第1の実
施形態に係るショートセル分離装置と同一の構成部分
は、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0044】ヘッダ変換部7は、ショートセル分離処理
部4で分離されたショートセルを入力すると共に、その
ショートセルに関する(分離処理前に多重されていたA
TMセルの)ATMセル種別の情報も入手する。そし
て、ヘッダ変換部7は、ショートセルのヘッダ部に格納
されているCID値及びATMセル種別に基づいて、ヘ
ッダ変換テーブル8に設定されている情報から、再生成
するATMセル用の新たなヘッダの値を取得する。ヘッ
ダ変換テーブル8には、例えば図11のように、ATM
セル種別毎に、CID値と予め決められた新ヘッダ値と
の対応が設定されている。この新ヘッダ値とは、新たな
ATMセル形式のヘッダ部に関する情報である。出力制
御部9は、ヘッダ変換部7からショートセルと新ヘッダ
値とを入手し、新ヘッダ値をヘッダ部に持ちショートセ
ルが多重されたATMセルを生成して、外部装置に送出
する。なお、ATMセルのペイロード部のうちショート
セルが多重されない部分は、全て値「0」が書き込まれ
る(パディングされる)。
【0045】図11の例では、ショートセル分離処理部
4から入力されるショートセルa1のATMセル種別が
「A」でCID値が「xxh」である。従って、ヘッダ
変換テーブル8の設定値に基づいて、ヘッダ部が新ヘッ
ダ値「Axx」でショートセルa1が多重された新たな
ATMセルが生成される。
【0046】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るショートセル分離装置によれば、外部装置との接続
にATM伝送路が用いられている場合に、ATMセルか
ら分離したショートセルを再びATMセル形式に変換し
て送出することを容易に実現できる。
【0047】(第3の実施形態)図12は、本発明の第
3の実施形態に係るショートセル分離装置の構成を示す
ブロック図である。図12において、第3の実施形態に
係るショートセル分離装置は、書き込みヘッダ判定部1
0と、ヘッダ判定テーブル11と、書き込み制御部1
と、ATMセル格納バッファ2と、読み出し制御部3
と、ショートセル分離処理部4と、またがりセル格納バ
ッファ6と、出力制御部5とを備える。第3の実施形態
に係るショートセル分離装置は、上記第1の実施形態に
係るショートセル分離装置の書き込み制御部1の前段
に、書き込みヘッダ判定部10及びヘッダ判定テーブル
11をさらに加えた構成である。よって、第3の実施形
態に係るショートセル分離装置については、新たな構成
部分を中心に説明を行い、第1の実施形態に係るショー
トセル分離装置と同一の構成部分は、同一の参照符号を
付してその説明を省略する。
【0048】書き込みヘッダ判定部10は、外部装置か
らATMセルを入力し、ATMセルのヘッダ部に格納さ
れるVPI値及びVCI値等からATMセル種別を判断
する。そして、書き込みヘッダ判定部10は、ATMセ
ル種別に基づいて、ヘッダ判定テーブル11に設定され
ている情報から、優先すべきATMセル(以下、優先セ
ルという)か否かの判定及び必要に応じてセル種別ID
の値を取得する。
【0049】ヘッダ判定テーブル11には、例えば図1
3のように、ATMセル種別毎に、優先セルであるか否
かを示す情報及びATMセルのヘッダ部に置き換えられ
る所定のセル種別IDの情報が、予め設定されている。
ここで、優先セルとは、リアルタイム性が要求される等
で処理遅延可能時間に制限があり、かつ、1つのショー
トセルだけが多重されているAALタイプ2形式のAT
Mセルや標準形式のATMセルをいう。また、セル種別
IDとは、ショートセル分離装置の内部処理だけで固有
に用いられる情報であり、ATMセル格納バッファ2の
領域削減のために用いられる。例えば、ATMセルヘッ
ダ部の有効なVPI値及びVCI値のビット数が24
(=8+16)ビットであるが、実際に運用するATM
セル種別が3つの場合に内部で有効なセル種別IDを付
加することで、またがりセル格納バッファ6に必要な領
域の数を「223(=8388608)」から「3」に削
減することができる。
【0050】書き込みヘッダ判定部10は、ヘッダ判定
テーブル11を参照して、ATMセルが優先セルである
と判定した場合、そのATMセルを出力制御部5へ直接
送出する。図13(a)の例では、入力されたATMセ
ルが、優先セルの種別Cであるので、ヘッダ部が変換さ
れることなく出力制御部5へ送出される。一方、書き込
みヘッダ判定部10は、ヘッダ判定テーブル11を参照
して、ATMセルが優先セルでないと判定した場合、そ
のATMセル種別に設定されたセル種別IDを取得す
る。そして、書き込みヘッダ判定部10は、ヘッダ部を
取得したセル種別IDに変換した後、書き込み制御部2
へ送出する。図13(b)の例では、入力されたATM
セルが、優先されない種別Aであるので、ヘッダ部Aが
A’に変換されて書き込み制御部2へ送出される。な
お、セル種別IDは、既存のヘッダ部と置換せずに、A
TMセルの先頭に付加するようにしてもよい。
【0051】以上のように、本発明の第3の実施形態に
係るショートセル分離装置によれば、処理遅延時間が制
限されている等のATMセルを、分離処理を介すことな
く優先的に送出することができる。さらに、ATMセル
格納バッファ2の格納領域を削減することができると共
に、読み出し制御部3によるヘッダ部の読み出し及び種
別判断に必要な時間の短縮も期待できる。
【0052】(第4の実施形態)図14は、本発明の第
4の実施形態に係るショートセル分離装置の構成を示す
ブロック図である。図14において、第4の実施形態に
係るショートセル分離装置は、書き込み制御部1と、A
TMセル格納バッファ2と、読み出し制御部12と、読
み出しヘッダ判定部13と、ショートセル分離処理部4
と、またがりセル格納バッファ6と、出力制御部5とを
備える。第4の実施形態に係るショートセル分離装置
は、上記第1の実施形態に係るショートセル分離装置の
読み出し制御部3を、読み出し制御部12及び読み出し
ヘッダ判定部13に代えた構成である。よって、第4の
実施形態に係るショートセル分離装置については、新た
な構成部分を中心に説明を行い、第1の実施形態に係る
ショートセル分離装置と同一の構成部分は、同一の参照
符号を付してその説明を省略する。
【0053】読み出し制御部12は、ショートセル分離
処理部4から処理許可が通知されると、ATMセル格納
バッファ2からリードポインタで示されている領域に格
納されているATMセルのヘッダ部を読み出し、読み出
しヘッダ判定部13に送出する。また、後から受ける読
み出し指示に応じて、ATMセルのペイロード部を読み
出して、読み出しヘッダ判定部13に送出する。
【0054】読み出しヘッダ判定部13は、読み出し制
御部12によって読み出されたヘッダ部に格納されてい
るVPI値及びVCI値等に基づいて、処理対象である
ATMセルが標準形式かAALタイプ2形式かを判定す
る。標準形式のATMセルであると判定した場合、ショ
ートセル分離処理が不要なので、読み出しヘッダ判定部
13は、ATMセル格納バッファ2から続けてペイロー
ド部の読み出しを読み出し制御部12に指示し、読み出
された標準形式のATMセルを出力制御部5へ直接送出
する。AALタイプ2形式のATMセルであると判定し
た場合、ショートセル分離処理が必要なので、読み出し
ヘッダ判定部13は、上記第1の実施形態に係るショー
トセル分離装置の読み出し制御部3と同様の処理を実行
する。すなわち、読み出しヘッダ判定部13は、またが
りフラグの判定、またがり有り情報のショートセル分離
処理部4への通知、ATMセルのペイロード部のショー
トセル分離処理部4への送出及びまたがりセル格納バッ
ファ6への書き込みを、第1の実施形態で説明した手順
でそれぞれ実行する。
【0055】以上のように、本発明の第4の実施形態に
係るショートセル分離装置によれば、標準形式のATM
セルとAALタイプ2形式のATMセルとが混在して入
力される場合にも、AALタイプ2形式のATMセルだ
けにショートセル分離処理を実行させることができる。
【0056】なお、上記第2〜第4の実施形態で説明し
た付加構成は、上記第1の実施形態に対していずれか2
つ又は全てを組み合わせて構成されてもよい。図15
に、第2〜第4の実施形態の全ての付加構成を組み合わ
せたショートセル分離装置の構成を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るショートセル分
離装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ATMセル格納バッファ2の領域構成の一例を
説明する図である。
【図3】またがりセル格納バッファ6の領域構成の一例
を説明する図である。
【図4】読み出し制御部3及びショートセル分離処理部
4の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】ATMセル51のショートセル分離処理手順を
説明する図である。
【図6】ATMセル52のショートセル分離処理手順を
説明する図である。
【図7】ATMセル53のショートセル分離処理手順を
説明する図である。
【図8】ATMセル54のショートセル分離処理手順を
説明する図である。
【図9】ATMセル55のショートセル分離処理手順を
説明する図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るショートセル
分離装置の構成を示すブロック図である。
【図11】ヘッダ変換テーブル8に設定される内容の一
例を説明する図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るショートセル
分離装置の構成を示すブロック図である。
【図13】ヘッダ判定テーブル11に設定される内容の
一例を説明する図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るショートセル
分離装置の構成を示すブロック図である。
【図15】第2〜第4の実施形態の全ての付加構成を組
み合わせたショートセル分離装置の構成を示すブロック
図である。
【図16】AALタイプ2で定義されているデータ伝送
方式を説明する図である。
【図17】AALタイプ2で定義されているATMセル
及びショートセルのパケット構造を示す図である。
【図18】従来のショートセル分離装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図19】ショートセル格納バッファ74の領域構成の
一例を説明する図である。
【符号の説明】
1,73…書き込み制御部 2…ATMセル格納バッファ 3,12,75…読み出し制御部 4,71…ショートセル分離処理部 5,9,76…出力制御部 6,72…またがりセル格納バッファ 7…ヘッダ変換部 8…ヘッダ変換テーブル 10…書き込みヘッダ判定部 11…ヘッダ判定テーブル 13…読み出しヘッダ判定部 74…ショートセル格納バッファ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期転送モード(ATM)の通信方式
    に用いられるATMセルから、ペイロード部に多重され
    たショートセルを分離するショートセル分離装置であっ
    て、 ATMセルを格納するATMセル格納バッファと、 外部装置からATMセルを入力し、前記ATMセル格納
    バッファへの書き込みを行う書き込み制御部と、 後段の処理ブロックにおいてショートセル分離処理及び
    出力処理が可能なことを示す所定の処理許可に従って、
    前記ATMセル格納バッファから処理対象のATMセル
    を読み出す読み出し制御部と、 前記読み出し制御部で読み出されたATMセルを受け取
    り、ATMセルからペイロード部に多重されているショ
    ートセルをそれぞれ分離するショートセル分離処理部
    と、 前記ショートセル分離処理部におけるショートセル分離
    処理で発生したまたがりセルに関するまたがり情報を格
    納するまたがりセル格納バッファと、 前記ショートセル分離処理部で分離されたショートセル
    を、外部装置に対応する形式で順次送出する出力制御部
    とを備える、ショートセル分離装置。
  2. 【請求項2】 前記またがりセル格納バッファには、装
    置内で運用されるATMセル種別毎に格納領域が設けら
    れ、ATMセル種別毎に前記またがり情報が格納される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のショートセル分離
    装置。
  3. 【請求項3】 前記またがり情報として、またがりセル
    の有無を示すまたがりフラグ、またがりセルを含むAT
    Mセルのペイロード部、及び当該ペイロード部内のまた
    がりセル位置を示すオフセットアドレス値が、格納され
    ることを特徴とする、請求項2に記載のショートセル分
    離装置。
  4. 【請求項4】 前記読み出し制御部は、 前記処理許可を受けると、前記ATMセル格納バッファ
    から処理対象のATMセルのヘッダ部を読み出し、 前記ヘッダ部の情報からATMセル種別を判定し、 判定したATMセル種別に関してまたがり処理が必要か
    否かを、前記またがりセル格納バッファに格納されてい
    る前記またがりフラグから判断し、 またがり有りの判断である場合、 前記読み出し制御部は、またがり有り情報を前記ショー
    トセル分離処理部に通知し、 前記ショートセル分離処理部は、前記またがり有り情報
    の通知に応じて、前記またがりセル格納バッファから前
    記オフセットアドレス値で示されたまたがりセルを読み
    出し、読み出し完了を前記読み出し制御部へ通知し、 前記読み出し制御部は、前記読み出し完了の通知に応じ
    て、前記ATMセル格納バッファから処理対象のATM
    セルのペイロード部を読み出して、前記ショートセル分
    離処理部に送出すると共に、前記またがりセル格納バッ
    ファの対応する領域に書き込み、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出し制御部か
    ら送出されるATMセルのペイロード部をショートセル
    に順次分離し、 またがり無しの判断である場合、 前記読み出し制御部は、前記ATMセル格納バッファか
    ら処理対象のATMセルのペイロード部を読み出して、
    前記ショートセル分離処理部に送出すると共に、前記ま
    たがりセル格納バッファの対応する領域に書き込み、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出し制御部か
    ら送出されるATMセルのペイロード部をショートセル
    に順次分離することを特徴とする、請求項3に記載のシ
    ョートセル分離装置。
  5. 【請求項5】 ショートセルのヘッダ部に含まれるチャ
    ネル識別子及び当該ショートセルが分離処理前に多重さ
    れていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、所
    定の新たなヘッダ値を決定するヘッダ変換部をさらに備
    え、 前記出力制御部は、前記ヘッダ変換部で決定された新た
    なヘッダ値を有する標準形式の新たなATMセルに、前
    記ショートセル分離処理部で分離されたショートセルを
    多重させて出力することを特徴とする、請求項1〜4の
    いずれかに記載のショートセル分離装置。
  6. 【請求項6】 外部装置からATMセルを入力し、AT
    Mセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用され
    るATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、A
    TMセル種別毎に予め定められたATMセル種別IDを
    当該ATMセルの先頭に付加する書き込みヘッダ判定部
    をさらに備え、 前記書き込み制御部は、前記書き込みヘッダ判定部で前
    記ATMセル種別IDが付加されたATMセルを入力す
    ることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の
    ショートセル分離装置。
  7. 【請求項7】 外部装置からATMセルを入力し、AT
    Mセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用され
    るATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、A
    TMセル種別毎に予め定められたATMセル種別IDに
    従って当該ATMセルのヘッダ部を書き換える書き込み
    ヘッダ判定部をさらに備え、 前記書き込み制御部は、前記書き込みヘッダ判定部でヘ
    ッダ部が書き換えられたATMセルを入力することを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のショートセ
    ル分離装置。
  8. 【請求項8】 外部装置からATMセルを入力し、AT
    Mセルのヘッダ部に含まれる情報から装置内で運用され
    るATMセル種別を判定し、この判定結果に応じて、A
    TMセルが予め定められた優先セルだと判断される場
    合、当該ATMセルを前記出力制御部へ直接送出する書
    き込みヘッダ判定部をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載のショートセル分離装
    置。
  9. 【請求項9】 前記優先セルが、処理遅延可能時間が制
    限されており、かつ1つのショートセルだけが多重され
    ているITU−Tで定義されたAALタイプ2形式のA
    TMセル及び標準形式のATMセルであることを特徴と
    する、請求項8に記載のショートセル分離装置。
  10. 【請求項10】 前記読み出し制御部で読み出されたA
    TMセルを受け取り、ATMセルがITU−Tで定義さ
    れたAALタイプ2形式かそれ以外の標準形式かを判定
    し、標準形式であると判定した場合、当該ATMセルを
    前記出力制御部へ直接送出する読み出しヘッダ判定部を
    さらに備え、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出しヘッダ判
    定部を介して、前記読み出し制御部で読み出されたAA
    Lタイプ2形式のATMセルだけを受け取ることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれかに記載のショートセル
    分離装置。
  11. 【請求項11】 ショートセルのヘッダ部に含まれるチ
    ャネル識別子及び当該ショートセルが分離処理前に多重
    されていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、
    及び分離処理されない標準形式のATMセルのヘッダ部
    に含まれる情報から、所定の新たなATMセルのヘッダ
    値を決定するヘッダ変換部と、 前記読み出し制御部で読み出されたATMセルを受け取
    り、ATMセルがITU−Tで定義されたAALタイプ
    2形式かそれ以外の標準形式かを判定し、標準形式であ
    ると判定した場合、当該ATMセルを前記ヘッダ変換部
    へ直接送出する読み出しヘッダ判定部とをさらに備え、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出しヘッダ判
    定部を介して、前記読み出し制御部で読み出されたAA
    Lタイプ2形式のATMセルだけを受け取り、 前記出力制御部は、前記ショートセル分離処理部で分離
    されたショートセルを、前記ヘッダ変換部で決定された
    新たなヘッダ値を有する標準形式の新たなATMセルに
    多重させて出力し、前記読み出しヘッダ判定部から直接
    送出される標準形式のATMセルを、ヘッダ部の値を前
    記ヘッダ変換部で決定された新たなヘッダ値に変換して
    出力することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載のショートセル分離装置。
  12. 【請求項12】 ショートセルのヘッダ部に含まれるチ
    ャネル識別子及び当該ショートセルが分離処理前に多重
    されていたATMセルのヘッダ部に含まれる情報から、
    及び分離処理されない標準形式のATMセルのヘッダ部
    に含まれる情報から、所定の新たなATMセルのヘッダ
    値を決定するヘッダ変換部と、 外部装置からATMセルを入力し、ATMセルのヘッダ
    部に含まれる情報から装置内で運用されるATMセル種
    別を判定し、この判定結果に応じて、ATMセルが予め
    定められた優先セルだと判断される場合、当該ATMセ
    ルを前記ヘッダ変換部へ直接送出する書き込みヘッダ判
    定部と、 前記読み出し制御部で読み出されたATMセルを受け取
    り、ATMセルがITU−Tで定義されたAALタイプ
    2形式かそれ以外の標準形式かを判定し、標準形式であ
    ると判定した場合、当該ATMセルを前記ヘッダ変換部
    へ直接送出する読み出しヘッダ判定部とをさらに備え、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出しヘッダ判
    定部を介して、前記読み出し制御部で読み出されたAA
    Lタイプ2形式のATMセルだけを受け取り、 前記出力制御部は、前記ショートセル分離処理部で分離
    されたショートセルは、前記ヘッダ変換部で決定された
    新たなヘッダ値を有する標準形式の新たなATMセルに
    多重させて出力し、前記読み出しヘッダ判定部から直接
    送出される標準形式のATMセルは、ヘッダ部の値を前
    記ヘッダ変換部で決定された新たなヘッダ値に変換して
    出力することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載のショートセル分離装置。
  13. 【請求項13】 前記読み出し制御部は、前記処理許可
    を受けると、前記ATMセル格納バッファから処理対象
    のATMセルのヘッダ部を読み出して、前記読み出しヘ
    ッダ判定部へ送出し、 前記読み出しヘッダ判定部は、 前記読み出し制御部から受ける前記ヘッダ部の情報から
    ATMセル種別を判定し、 ATMセルが標準形式であると判定した場合、当該AT
    Mセルを前記ヘッダ変換部へ直接送出し、 ATMセルがAALタイプ2形式であると判定した場
    合、判定したATMセル種別に関してまたがり処理が必
    要か否かを、前記またがりセル格納バッファに格納され
    ている前記またがりフラグから判断し、 またがり有りの判断である場合、 前記読み出しヘッダ判定部は、またがり有り情報を前記
    ショートセル分離処理部に通知し、 前記ショートセル分離処理部は、前記またがり有り情報
    の通知に応じて、前記またがりセル格納バッファから前
    記オフセットアドレス値で示されたまたがりセルを読み
    出し、読み出し完了を前記読み出し制御部へ通知し、 前記読み出し制御部は、前記読み出し完了の通知に応じ
    て、前記ATMセル格納バッファから処理対象のATM
    セルのペイロード部を読み出して、前記読み出しヘッダ
    判定部へ送出し、 前記読み出しヘッダ判定部は、前記読み出し制御部から
    送出されるATMセルのペイロード部を前記ショートセ
    ル分離処理部に送出すると共に、前記またがりセル格納
    バッファの対応する領域に書き込み、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出しヘッダ判
    定部から送出されるATMセルのペイロード部をショー
    トセルに順次分離し、 またがり無しの判断である場合、 前記読み出しヘッダ判定部は、前記読み出し部によって
    前記ATMセル格納バッファから読み出された処理対象
    のATMセルのペイロード部を、前記ショートセル分離
    処理部に送出すると共に、前記またがりセル格納バッフ
    ァの対応する領域に書き込み、 前記ショートセル分離処理部は、前記読み出しヘッダ判
    定部から送出されるATMセルのペイロード部をショー
    トセルに順次分離することを特徴とする、請求項10〜
    12のいずれかに記載のショートセル分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007007526A1 (ja) * 2005-07-12 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像ストリーム処理装置、集積回路装置、及び方法

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WO2007007526A1 (ja) * 2005-07-12 2007-01-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 映像ストリーム処理装置、集積回路装置、及び方法

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