JP3618095B2 - ショートセル分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(非同期転送モード)での通信に関し、特に低速の情報(圧縮符号化された音声など)の転送に好適なショートセルの多重及び分離に関す。ATMを用いた通信を行う場合に、通常は発生した情報をセルのペイロードに埋め込み、伝送する。このATMセルは、1コネクションにつき1つの宛先(VPI/VCI:Vertual Path Identifier/Vertual Channel Identifier)を割り当てられて伝送されるため、1つのATMセルの中には1コネクションの情報が埋め込まれて伝送される。ところが、無線を用いた移動通信の場合、通信帯域の有効利用のため、その情報は圧縮された符号を用いており、例えば8kbpsといった低速度の情報となる。この情報をATMセル化する際には遅延時間が大きくなり、品質上良くない。そこで、ATMセルの中に、セル化遅延を抑さえるためのショートセル(標準ATMセルよりも短いセル)を複数配置し、遅延を削減する転送方法の検討がATM Forumなどで行われている。
【0002】
一方、交換装置内では、ショートセルを多重化したままでスイッチングするためには、ショートセル単位のスイッチが必要となるため、このままでは通常のATMセルスイッチは使用できない。しかし、これまで用いられてきたATMセルのスイッチを用いる方がより経済的である。そのためには、ATMスイッチに入力する前に、ショートセルが多重化されたATMセルから、ATMセルへと変換する機能が必要である。また、ショートセルの情報を扱う装置では、ショートセルが多重化されたATMセルの中から必要な呼に属するショートセルのみを取り出す必要がある。
【0003】
【従来の技術】
図18は、ATMセル及びショートセルのフォーマットを示す図である。ATMセル(特記がない限り、ATMセルは53バイト固定長の標準ATMセルを意味する)は、53バイト(オクテット)の固定長であり、48バイトのペイロードと5バイトのヘッダ(ATMセルヘッダ)とからなる。ペイロードにはユーザデータが格納され、ヘッダには所定の制御情報が格納される。なお、PTIはPayLoadIndicationの略、CLPはCellLoss Priorityの略、HECはHeader Error Controlの略である。ショートセルはショートセルヘッダ(制御情報フィールドCIF(Control Information Field)ともいう)と、ショートセルペイロードとからなる。ショートセルの長さは任意である。ショートセルヘッダは例えば2バイトからなり、ショートセルコネクション識別子(LLN:Logical Link Number)、ショートセル長表示(LI:Length Indication)、予備ビット等からなる。また、図18には図示していないが、誤り訂正領域(ECF:ErrorCorrectionField)が設けられる。ショートセルペイロードの長さは、ショートセル長表示で示される。
【0004】
図19は、ショートセルで伝送されるユーザデータ(ショートセルペイロードに埋め込まれるデータ)が2つのATMセルにまたがっている場合(オーバラップ)を示す。ユーザ2のデータ1は2つのATMセルにまたがっている。従って、図19の左側のATMセル内のユーザ2のデータ1を伝送するショートセルのショートセルコネクション識別子LLNと、右側のATMセル内のユーザ2のデータ1を伝送するショートセルのショートセルコネクション識別子LLNとの識別子とは同じ(LLN=2)となる。
【0005】
図20は、ショートセル組立機能を有する従来のセル組立多重化回路の構成を示すブロック図である。図示する構成は、標準ATMセルの組立多重化の方法をショートセルの組立多重化にそのまま適用したものである。図示する構成は、入力情報(音声パケットなど)をショートセル化し、複数入力からショートセルを多重化し、同時にある入力(データなど)を標準セル化し、それら全てを標準セルとして多重化する。
【0006】
入力回線#1〜#3にそれぞれショートセル組立部10 、10、10が設けられ、入力情報にショートセルヘッダCIFを付与する。各ショートセル組立部10 、10 、10 には、入力情報を待たせるためのバッファメモリが設けられている。ショートセル多重化部11は、複数のショートセルを多重化し、1本の回線に出力する。この時、あるショートセルを組立送信中に、他の入力ショートセルを待たせるためのバッファメモリが必要である。標準セル組立部12は、ショートセルレベルで多重化された情報を、48オクテット単位に分割するとともに、5オクテットのATMセルヘッダを付与する。この時、ATMセルヘッダを挿入する間、入力を待たせるためにバッファメモリが必要である。
【0007】
入力回線#4には標準セル組立部10が設けられ、ITU−Tなどで標準化されたAAL(ATMアダプテーションレイヤ)のプロトコルに従い、入力情報にヘッダ又はトレイラを付与した後、48オクテット単位に分割し(ブロック化する)、標準ATMセルのペイロードにその情報を入れる。この時、ヘッダやトレイラを挿入している間、入力情報を待たせるためのバッファメモリが必要である。
【0008】
標準セル多重化部13は、複数の標準セル入力を多重化して出力回線に多重化した信号を出力する。この時、あるセルの出力中に他のセルを待たせるために、バッファメモリが必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のセル組立多重化構成は、ショートセルを組み立てて出力回線に出力するまでに、4段のバッファメモリを通る。例えば、入力回線#1の入力情報は、ショートセル組立部10 、ショートセル多重化部11、標準セル組立部12及び標準セル多重化部13の各バッファメモリでバッファリングされる。従って、回路規模が大きくなる。
【0010】
また、このようにして多重化された信号からショートセルを分離する構成は今迄提案されていない。
【0011】
従って、本発明は、多重化された信号からショートセルを分離するショートセル分離装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、可変長のショートセルを標準セル内の固定されない位置に多重して伝送する通信方法に用いられ前記標準セルに多重されたショートセルを分離するショートセル分離装置であって、伝送路を介して受信した標準セル内に配置されたショートセルの制御情報を参照してショートセルを識別するショートセル識別部と、識別されたショートセルについて検出されたショートセル長に応じて前記標準セルからショートセルを抽出するショートセル抽出部とを有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ショートセル抽出部は、識別結果に応じて前記標準セル内に配置されたショートセルを格納するためのショートセル格納部と、該ショートセル格納部の書込制御を行う書込制御部と、読出制御を行う読出制御部とを有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0014】
請求項3に記載の発明は、可変長のショートセルを標準セル内の固定されない位置に多重して伝送する通信方法に用いられ前記標準セルに多重されたショートセルを分離するショートセル分離装置であって、伝送路を介して受信した標準セル内に配置されたショートセルの制御情報を参照してショートセルを識別するショートセル識別部と、識別結果に応じて前記標準セル内に配置された前記ショートセルを格納するためのショートセル格納部と、前記ショートセル格納部への前記ショートセルの書込制御を行う書込制御部と、前記ショートセル格納部から前記ショートセルの読出制御を行う読出制御部とを有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3において、呼毎に設定されるコネクション設定情報を格納するコネクション設定メモリを有し、受信した標準セルのコネクション設定情報が設定されたコネクション設定情報と一致した場合に出力される信号に応じて前記書込制御部はショートセル格納部の書込を制御するショートセル分離装置である。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項4において、受信した標準セルのコネクション設定情報が設定されたコネクション設定情報と一致した場合に、所定の連続性を満足しているかどうかを判断して、満足していない場合にはエラーとするチェック部を有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項2または3において、前記ショートセル格納部から出力される1つのショートセルを標準セルの所定領域内に配置して出力するセル化部を有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項2または3において、前記ショートセル格納部から出力されるショートセルを標準セルの所定領域内に配置して出力するセル化部を有し、このセル化に必要な制御情報は前記コネクション設定メモリに格納されている呼毎に設定されるコネクション設定情報と関連付けて格納されることを特徴とするショートセル分離装置である。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項2または3において、2つの標準セルにオーバラップして配置されたショートセルを検出するオーバラップ検出部と、オーバラップが検出されると、オーバラップして配置されたショートセルが連続してショートセル格納部に書き込まれ、読出されるように前記書込制御部及び読出制御部を制御する制御手段とを有することを特徴とするショートセル分離装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態によるセル組立多重化装置である。図示する装置は3つの入力回線#1〜#3に対応する構成であるが、任意の数nの入力回線も同様に構成できる。図1に示す構成は、バッファメモリ1段でショートセルの組立及び多重化を可能にしたことを特徴とする。
【0021】
セル組立多重化装置20は、入力回線#1〜#3にそれぞれ設けられたショートセル組立部21、21、21と、これらの出力を多重化する多重化部28とを有する。ショートセル組立部21は、ショートセルヘッダ生成部24、バッファメモリ25、セレクタ26、及び制御部27とを有する。他のセル組立部21及び21も同様に構成されている。多重化部28は、ATMセルヘッダ生成部29、セレクタ30及び制御部31とを有する。
【0022】
ショートセル組立部21〜21でショートセルの組立を行う場合には、ショートセルヘッダ生成部24で必要なヘッダ(又はトレイラ:以下、説明の都合上ヘッダが生成された場合を考える)を生成し、バッファメモリ25でバッファリングされている情報と生成したヘッダとのいずれかをセレクタ26で選択する。セレクタ26の制御は制御部27が送出オクテット数を計測し、その時のオクテット数によって、セレクタ26の2入力のとちからを選ぶ。このセル組立部21は基本的な回路構造は従来から用いられている構成のままで、制御部27の制御により、ショートセルの組立、あるいは既存のAALフォーマットの生成が可能である。何故ならば、ユーザ情報にヘッダ(又はトレイラ)を付与するという基本動作は、ATM標準セル及びショートセルのいずれも同じだからである。換言すれば、ショートセル組立部21〜21の構成で標準ATMセルを生成することができる。この場合には、ショートセルヘッダ生成部24はATMセルヘッダを出力する。
【0023】
多重化部28では、ショートセル多重と標準セル多重の両方を行うと同時に、標準セルヘッダの付与を行う。セレクタ30の制御は制御部31が行い、制御部31は送出オクテット数を計数し、その数値に応じて複数の入力のうちのどれを選ぶかをセレクタ28に指示する。もし、計数値が最初の5オクテットならば、ATMセルヘッダ生成部29を選び、ATMセルヘッダを送出する。その他の時は、セル組立部のいずれかを選ぶ。制御部2は、選択したセル組立部(例えば21)の制御部27に対してデータの送出を要求する。要求を受けたショートセル組立部21がショートセルの組立を行っている場合、ショートセル組立部21はショートセルを組立ながら、データを送出する。要求を受けたセル組立部21が標準のAAL(1〜5までのいずれか)の組立を行っている場合、ショートセル組立部21は48オクテット単位にデータを送出する。
【0024】
図2は、図1に示すセル組立多重化装置20の動作を示すタイミング図である。図2中、[1]〜[15]は図1に示す部分[1]〜[15]の信号を示す。入力回線#1〜#3からの音声パケット[1]、[3]、[5]はそれぞれ、ショートセル組立部21〜21のバッファメモリ25に一旦格納された後、後述する制御により異なるタイミングでバッファメモリ25から出力される(信号[2]、[4]、[6])。バッファメモリ25から出力されたデータ[2]、[4]、[6]は、最終的に[7]で示すATMセルとして出力回線に送出される。なお、音声パケットは予め決められたチャネル(タイムスロット)毎の音声データが時分割多重化されたものである。
【0025】
多重化部28の制御部31は、ATMセルヘッダ生成部29に動作制御信号[12]を出力し、ショートセル組立部21(#1)、21(#2)、21(#3)にそれぞれ動作制御信号[13]、[14]、[15]を出力する。動作制御信号[12]〜[15]はそれぞれ異なるタイミングであり、ハイレベルでイネーブルを指示し、ローレベルでディスエーブルを指示する。動作制御信号[13]、[14]、[15]を受けたショートセル組立部21〜21が動作可能状態となる。
【0026】
動作制御信号[13]、[14]、[15]を受けたショートセル組立部21、21、21の制御部27はそれぞれ、選択信号[8]、[9]、[10]を異なるタイミングで生成する。セレクタ26は、選択信号[8]、[9]、[10]がハイレベルの場合にはショートセルヘッダ生成部24を選択し、ローレベルの場合にはバッファメモリ25を選択する。制御部27はまずショートセルヘッダ生成部24を選択し、次にバッファメモリ25を選択するようセレクタ26を制御する。ショートセルヘッダ生成部24が選択された場合には、ここで生成されたショートセルヘッダがセレクタ26を通り、多重化部28のセレクタ30に出力される。バッファメモリ25が選択された場合には、これから読み出されたデータがセレクタ26を通り、多重化部28のセレクタ30に出力される。このようにして組み立てれたショートセルがセレクタ30に与えられる。なお、動作制御信号[13]、[14]、[15]がローレベルの場合には、選択信号[8]、[9]、[10]がローレベルであってもセレクタ26はバッファ25を選択しない。
【0027】
多重化部28の制御部31は、動作制御信号[12]〜[15]に同期して、選択信号[11]をセレクタ30に出力する。セレクタ30は指示された順番にATMセルヘッダ生成部29、ショートセル組立部21、21、21 を選択する。この結果、出力回線上にはATMセル[7]が図2に示すように出力される。
【0028】
以上説明したように、必要となるバッファメモリは情報の流れに対して、従来は4段必要であったものが、1段のみ必要である。それは、ショートセル組立、ショートセル多重を同時に行うからである。
【0029】
なお、図19に示すように、1つのショートセルがオーバラップ(1つのショートセルが2つのATMセルにまたがってマッピングされている)場合には、制御部27の制御下で、ショートセルヘッダ生成部24は、同じ値の論理リンク番号LLNを分割された部分のそれぞれに付与する。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態によるセル組立多重化装置を、図3及び図4を参照して説明する。図3は第2の実施の形態によるセル組立多重化装置20Aを示すブロック図で、図4はその動作タイミング図である。なお、図1に示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図3に示す構成は、バッファメモリ1段でショートセル及び標準AAL形式のセルの組立及びショートセル及び標準AAL形式のセルの多重化を行うことを特徴とする。図3の構成では、図1に示すショートセル組立部21に代えてAAL標準形式のセルを組み立てるAAL処理部32が設けられている。
【0031】
図3に示すように、AAL処理部32は、ヘッダ生成部34、バッファメモリ35、セレクタ36、及び制御部37を有する。この構成は、ショートセル組立部21等と同じである。入力回線#3からのデータはバッファメモリ35に一時記憶される。セレクタ36は制御部37の制御下に、ヘッダ生成部34が生成したヘッダを選択し、次にバッファメモリ37から読み出されたデータを出力することで、AAL標準形式のセルを組み立てる。トレイラを付加する場合には、バッファメモリ37から読み出されたデータに、ヘッダ生成部34が生成したトレイラを付加する。このようにして、セレクタ36は48オクテットのデータをセレクタ30に送出する。
【0032】
図4において、入力回線#1と#2からの音声パケット[1]と[3]はそれぞれ、ショートセル組立部21と21のバッファメモリ25に一旦格納された後、図2を参照して説明した処理によりショートセル[2]と[4]が生成される。入力回線#3からのデータは、ヘッダ生成部34でヘッダとトレイラが付与され、48オクテット単位に分割されて出力される[6]。
【0033】
多重化部28の制御部31は選択信号[8]をセレクタ30に出力し、ATMセルヘッダ生成部29、ショートセル組立部21、21及びAAL処理部32を、図4に示すように選択する。図4の例では、最初の2つのATMセルのペイロードにショートセルが多重化され、3つ目のATMセルのペイロードにAAL処理部32の出力データが挿入される。また、4つ目のATMセルのペイロードにショートセルが多重化されている。更に、5番目のATMセルのペイロードに、AAL処理部32からの残りのデータが挿入されている。制御部31は、上記選択を予め決められたシーケンスに従って行うか、又はショートセル組立部21、21及びAAL処理部32内のバッファメモリ25、37の状態をそれぞれの制御部27、37を介してモニタすることで選択の順番を決定する。
【0034】
なお、送出すべきショートセルやAAL形式のデータがない(又は48オクテットに収まらない等)場合には、例えばオールゼロのダミーデータがセレクタ30から出力される。
【0035】
以上の動作により、ATMセルのペイロード区間(48オクテット)の間は、ショートセル組立部21、21からショートセルの形式となったデータを送出するか、あるいは標準AALの形式にデータを送出するかし、ATMセルヘッダ区間では、ATMセルヘッダを送信することになるので、結果的に、ショートセルレベルの多重と標準セルレベルの多重を同時に行うことができる。
【0036】
なお、ショートセル組立部は2つに限定されず任意の数で良く、AAL処理部は1つに限定されず、任意の数で良い。この場合の制御部31の動作は、上記説明から明らかである。
【0037】
次に、本発明の第3の実施の形態によるセル組立多重化装置を、図5及び図6を参照して説明する。図5は第3の実施の形態によるセル組立多重化装置20Bを示すブロック図で、図6はその動作タイミング図である。なお、図1に示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図5に示す構成は、バッファメモリ1段でショートセルの組立及びショートセル及びATMセルの多重化を行うことを特徴とする。図5の構成では、図1に示すショートセル組立部21に代えてバッファメモリ33が設けられている。バッファメモリ33は入力回線#3からのATMセルを一時記憶する。
【0038】
図5に示す多重化部28の制御部31は、選択信号[8]をセレクタ30に送出し、図6に示す順番でATMセルヘッダ生成部29、ショートセル組立部21、21、バッファメモリ33を選択する。この選択は予め決められたシーケンスに従って行うか、又は各バッファメモリ25、33の状態をモニタすることで決められる。図6の例では、1番目及び2番目のペイロード内にショートセルが多重化され、3番目のATMセルはバッファメモリ33からのATMセルとなる。
【0039】
以上の動作により、ATMセルのペイロード区間(48オクテット)の間は、ショートセル組立部21、21からショートセルの形式となったデータを送出するか、ATMセルのペイロードのデータを送出するかし、ATMセルヘッダ区間では、ATMセルヘッダを送信することになるので、結果的に、ショートセルレベルの多重とATMセルレベルの多重を同時に行うことができる。
【0040】
なお、ショートセル組立部は2つに限定されず任意の数で良く、バッファメモリ33は1つに限定されず、任意の数で良い。この場合の制御部31の動作は、上記の説明から明らかである。
【0041】
図7は、前述したショートセル組立部21の詳細な構成を示すブロック図である。なお、前述したAAL処理部32も同様の構成である。また、図7において、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。バッファメモリ25は例えば2ポートメモリで構成される。ショートセル組立部21の制御部27は、図7に示すタイムスロットカウンタ27、書き込みアドレス制御部27、読み出しアドレス27、アドレス管理テーブル27、出力制御部27、及びLLN毎状況管理テーブル27を具備して構成される。
【0042】
図7に示す構成は、時分割多重された複数チャネルの入力に対し、それぞれのチャネル毎のセル組立を、時分割処理で行うことができる。入力情報はチャネル毎に時分割多重されているので、そのタイムスロット位置はある固定周期を有している。従って、入力クロックをタイムスロットカウンタ27で計数すれば、その計数値に従って各チャネルを分離できる。書き込みアドレス制御部27は、計数値を従い書き込みアドレスを生成してメモリ25に与えることで、メモリ25内でチャネル毎に分離してデータを格納する。例えば、図8に示すように、入力情報1、2、3、1、2、3、はメモリ25内で分離して格納される。このために、書き込みアドレス制御部27は、アドレス管理テーブル27を参照してチャネルとメモリ25のアドレス空間との対応関係に従った書き込みアドレスを生成する。又は、予め決められたアドレスチェインを用いて、各チャネル毎にメモリ空間を動的に割り当てる。
【0043】
一方、読み出しは、多重化部28の制御部31からの動作制御信号(イネーブルを指示する)があった場合、これを受けた出力制御部27が、LLN毎状況管理テーブル27内のLLN毎の状況に関する情報を参照して、現在どの論理チャネル(例えば、ショートセルヘッダ内のLLNで識別)が出力中であるか、あるいは出力可能か、ショートセルヘッダ生成部24が出力中であるか、ペイロードを送出中かを判断する。そして、その時の動作に必要な各部(すなわち、ショートセルヘッダ生成部24、セレクタ26、読み出しアドレス制御部27)に指示を出し、適切な出力を得る。
【0044】
図9は、本発明の第4の実施の形態によるセル組立多重化装置20Cを示すブロック図である。図9において、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。第4の実施の形態は、セル組立多重化装置20Cの入力段にタイムスロット単位で動作する切替部40を設けたことを特徴とする。切替部40は入力回線#1〜#m、#(m+1)、#mとショートセル組立部21〜21、AAL処理部32m+1 、32との間に設けられている。
【0045】
切替部40を制御するために、スイッチ制御部41、カウンタ42及びテーブル43を有する。カウンタ42で入力クロックを計数することで、タイムスロット位置を検出する。テーブル43は入力信号中の各タイムスロットと出力先との入出力関係を記憶する。スイッチ制御部41は、各入力回線#1〜#m、#(m+1)、#m上の各タイムスロットをテーブル43に規定された入出力関係に従い、切替部40を制御する。例えば、入力回線#1のタイムスロット(チャネル)TS1はショートセル組立部22に出力されるべきであるとの入出力関係がテーブル43に規定されている場合、カウンタ42でタイムスロットTS1のタイミングとなったことが検出されると、スイッチ制御部41は切替部40を制御して、入力回線#1のタイムスロットTS1をショートセル組立部22に出力させる。
【0046】
上記タイムスロットと出力側との関係は各入力回線共通であっても良いし、各入力回線毎に異なるものであっても良い。
【0047】
以上の構成により、入力の各チャネル毎に異なる仕様でセル化する場合、各入力回線をタイムスロット毎に適切なセル組立部(ショートセル組立部、AAL処理部)に接続することができる。
【0048】
図10は、本発明の第5の実施の形態によるセル組立多重化装置20Dを示すブロック図である。図10において、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。第5の実施の形態は、セル組立多重化装置20Cの入力段に、タイムスロット単位で動作する時分割多重部44及び多重処理セル組立部45を設けたことを特徴とする。時分割多重部44は入力回線#1〜#m上のタイムスロットを時分割多重化処理して、多重処理セル組立部45に出力する。多重処理セル組立部45は、図7に示す構成と同一の構成を有し、時分割多重化処理されたデータをショートセル化する。ただし、多重処理セル組立部45は時分割多重化処理されたデータを処理するので、ショートセル処理部21よりも高速に動作する。また、多重処理セル組立部45は標準AAL形式のセルを組み立てることもできる。ユーザ情報にヘッダ(又はトレイラ)を付与するという基本動作は、ATM標準セル及びショートセルのいずれも同じである。
【0049】
多重化部28は、多重処理セル組立部45からのデータとバッファメモリ33m+1 、33からのATMセルとを多重化する。
【0050】
以上の通り、多重化した状態でショートセル化及びAAL形式のセル化を行うことができる。
【0051】
上記第1ないし第4の実施の形態で用いられている制御部27及び31はそれぞれ、又はこれらをまとめて、図11に示す構成で実現できる。図11に示す構成はCPU50、RAM51、ROM52、入力側インタフェース回路53、出力側インタフェース回路54及びバス55を有する。ROM52には、前述した制御はCPU50で行われる。このためのプログラムはROM52に格納されている。RAM51はCPU50の作業領域であり、また前述したテーブルを格納する。なお、ROM52をプログラマブルにすることでセル組立や多重化の動作を容易に変更できる。図11に示す構成を一部又は全部LSI化することとしてもよい。
【0052】
上記第1ないし第4の実施の形態のセレクタ26、30の制御は、所定の優先順位に従い行うこととしてもよい。例えば、ショートセルを標準ATMセルや標準AAL処理されたものよりも優先させるため、ショートセル組立部内のバッファメモリ25に情報が蓄積されている場合には、これを優先して出力する。別の優先順位として、出力の時刻(セル時刻)毎に、ショートセル用、標準セル用に固定的に割り付けることとしてもよい。
【0053】
次に、ショートセルを分離する実施の形態について説明する。
【0054】
図12は、本発明の第6の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。ショートセル分離装置はセル識別部60及びショートセル抽出部61とを有する。セル識別部60は、前述の第1ないし第5の実施の形態のようにしてショートセルが多重化されたATMセルを伝送路を介して受信し、ATMセルとその中に多重化されたショートセルとを識別し、ショートセルが識別された場合にイネーブル信号をショートセル抽出部61に出力する。ショートセル抽出部61は、イネーブル信号を受けると、受信したATMセルを通過させる。イネーブル信号はショートセルを検出した際に生成されるので、ショートセル抽出部61からショートセルのみが出力される。換言すれば、ショートセル以外のの部分はショートセル抽出部61を通過できない。
【0055】
セル識別部60はVPI/VCIラッチ部62、ショートセルヘッダラッチ部63、マルチプレクサ(MUX)64、比較器65及びANDゲート66を有する。VPI/VCIラッチ部62はATMセルのVPI/VCIを検出し、ラッチする。ショートセルヘッダラッチ部63はショートセルヘッダを検出し、ラッチする。ラッチされたヘッダは順次、マルチプレクサ64を介して比較器65に出力される。比較器は、受け取った各ヘッダと所定のコネクション識別子(VPI、VCI、ショートセルコネクション識別子)とを比較し、一致した場合のみ一致信号(ハイレベル)をANDゲート66に出力する。ANDゲート66は、ATMセルのタイミングを元に生成された出力タイミング信号がハイレベルの間、すなわちショートセルを受信している間、イネーブル信号を出力する。
【0056】
ショートセル抽出部61はANDゲート67を具備し、イネーブル信号を受けている間、入力信号、すなわちショートセルを出力する。イネーブル信号を受けていない間は、ANDゲート67から0が常に出力される。
【0057】
このようにして、抽出したい(分離したい)ショートセルのみを得ることができる。
【0058】
図13は、本発明の第7の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図13中、図12に示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図13に示す構成は、ショートセル抽出部61として機能するショートセル格納メモリ68を設け、ショートセルを一時格納するようにしたことを特徴とする。書込制御部69はマルチプレクサ64からのヘッダとコネクション設定値とを比較し、書込制御信号を生成する。ショートセルヘッダにはショートセル長LIが格納されているので、検出されたショートセル長だけ受信信号を格納すればよい。書込まれたショートセルは、読出タイミングを受けた読出制御部70からの読出制御信号に従い、ショートセル格納メモリ68から読出される。
【0059】
このように、ショートセルを一旦メモリに蓄えるため、ショートセルの出力パターンを読出タイミング信号によって制御できるという利点があり、例えば到着したATMセルの揺らぎを吸収することができる。
【0060】
図14は、本発明の第8の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図14中、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図14に示す構成は、コネクション設定値を複数設定可能とし、複数の呼のショートセルを抽出できることを特徴とする。コネクション設定メモリ72には、予め呼の設定情報(設定有り/無し、SN(シーケンス番号)期待値など)が格納してある。マルチプレクサ64の出力であるVPI、VCI、ショートセルヘッダを組み合わせた値をアドレスとして、コネクション設定メモリ72にアクセスする。このアドレスでコネクション設定メモリ72をアクセスして、対応格納領域に上記呼の設定情報があれば、対応するショートセルは抽出すべきもので、無ければ破棄又は抽出しない。設定有りの場合には、その情報が書込制御部69に与えられ、書込制御部69を動作させてショートセルをショートセル格納メモリ68に格納する。また、SN期待値はSNチェック部73に出力される。SNラッチ部71は、到着したATMセルのシーケンス番号SN(図18参照)をラッチし、SNチェック部73に出力する。SNチェック部73は期待値と到着セルのSNとが一致した場合には何もせず(ショートセルがショートセル格納メモリ68に格納される)、一致しなかった場合にはATMセルの連続性が欠け、セルが損失しているとしてSNエラー通知を上位装置に出力する。加算器74はSNを+1インクリメントしてコネクション設定メモリ72に与え、次に受信するショートセルに対しての期待値とされる。すなわち、期待値は、前に受信したショートセルのSN値を+1インクリメントしたものである。なお、コネクション設定直後に入ってくるショートセルに対しては、SNの期待値を定めることができないので、最初に入ってくるショートセルについてのみSNのチェックは行わない。そして、受信したSN+1が次のショートセルの期待値となり、コネクション設定メモリ72に与えられる。なお、コネクション設定直後のショートセルかどうかは、コネクション設定メモリ72にフラグを立てるか、又はSN値に通常使用しない値を入れるなどして識別する。
【0061】
このように、コネクション設定メモリ72に複数の呼の状態を設定しておけば、1つの装置で複数の呼のショートセルの抽出を行うことができる。
【0062】
図15は、本発明の第9の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図15中、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図15に示す構成は、図14に示す構成にATMセル設定メモリ75とATMセル組立部(セル化)76とを設けたことを特徴とする。セル到着からショートセル格納メモリ68への書込みまでの動作は、図14の場合と同様である。読出したショートセルのヘッダに含まれるコネクション識別子を元に、予め設定されているATMセルのヘッダ情報(VPI、VCI、CLP、SN等)をATMセル設定メモリ75より読出し、ATM組立部76にてショートセルをATMセルのペイロードに載せて送出する。
【0063】
このように、図15の構成では、ATMセルのペイロードに1つのショートセルをマッピングして送出できるため、既存のATMスイッチを使用して転送を行うことが可能となる。
【0064】
図16は、本発明の第10の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図16中、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図16に示す構成は、図15で用いられているATMセル設定メモリ75に記憶されるATMセルのヘッダ情報(VPI、VCI、CLP、SN等)を、コネクション設定メモリ72に記憶するようにしたことを特徴とする。コネクション設定メモリ72において、先に説明した呼の設定情報(設定有り/無し、SN(シーケンス番号)期待値など)に加え、これと同一の領域(1つのアドレスに対応する領域)に、ATMセル化時のヘッダ情報を格納する。これにより、ショートセル格納メモリ68にショートセルを格納する際に、上記ATMセル化に必要なヘッダ情報も一緒に格納する。こうすることで、ショートセル読出し時に同時にATMセル化に必要なヘッダ情報も読出せるので、その情報を使用しそのままATMセルを組み立てることが可能になり、処理時間の短縮やハード量削減の効果がある。
【0065】
図17は、本発明の第11の実施の形態によるショートセル分離装置の構成を示すブロック図である。なお、図17中、前述した構成要素と同一のものには同一の参照番号を付けてある。図17に示す構成は、ATMセルが入力される以前に低速の回線が多重化されており、オーバラップ(1つのショートセルが2つのATMセルにまたがってマッピングされて到着する)したセルが連続して到着せず、1つの呼のショートセル間に複数の別の呼のセルが含まれていても対応可能な構成である。
【0066】
図17に示す構成はデータ格納メモリ87を具備しており、その読出しは読出制御部70で制御される。読出し順序は、アドレス管理FIFO88によって制御される。また、読出アドレスは空きアドレス管理FIFO89に出力され、書込アドレスとなる。
【0067】
セル長カウンタ78はATMセルフレームを示す信号をカウントし、カウント値をオーバラップ検出部79に出力する。他方、オーバラップ検出部79は、ショートセルヘッダラッチ63からショートセルに含まれるショートセル長表示LIを受ける。これらの値から、オーバラップ検出部79はショートセルが2つのATMセルにまたがってマッピングされているかどうかを判定する。オーバラップ有りと判定された場合には、オーバラップ管理メモリ書込制御80が起動され、1セル目のショートセルをデータ格納メモリ87に格納した書込アドレスが、そのバイト数(空きアドレス管理FIFO89から読出されたもの)と共に一時的にオーバラップ管理メモリ81(#1〜#64のいずれか1つ)に保管される。その後到着する次の同一の呼のショートセルが到着した時にも、同様に、書込アドレスとそのバイト数がオーバラップ管理メモリ81に保管される。どの管理メモリ81に格納されたかは、オーバラップ管理メモリ読出制御部83が管理している。
【0068】
そして、オーバラップ管理メモリ読出制御部83とセレクタ制御部90の制御の下に、上記オーバラップしたショートセルが連続して読出せるように、2つのオーバラップ管理メモリ81から書込アドレスと書込バイト数を読出し、読出アドレス管理FIFO88に連続して格納する。読出制御部70はアドレス管理FIFO88から読出アドレスとバイト数を読出し、データ格納メモリ87にアクセスして対応するATMセル(オーバラップしていたショートセルが1つのATMセルにまとめてマッピングされている)が出力される。
【0069】
以上のように、本発明の第5ないし第11の実施の形態によれば、ATMセルにマッピングされたショートセルを抽出できる。また、出力形式として、ATMセルのペイロード中にショートセルをマッピングして出力することによって、従来のATMスイッチをそのまま流用できる。更に、ショートセルが複数のATMTMセルにオーバラップして到着した場合にも、1つのショートセルにまとめて出力できる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、標準セルからショートセルを分離することができる。
【0071】
請求項2に記載の発明によれば、分離したショートセルを一旦格納するので、ショートセルの出力パターンを読出タイミング信号によって制御できる。
【0072】
請求項3に記載の発明によれば、標準セルからショートセルを分離することができ、分離したショートセルを一旦格納するので、ショートセルの出力パターンを読出タイミング信号によって制御できる。
【0073】
請求項4に記載の発明によれば、複数のコネクション設定情報を設定することで、複数の呼のショートセルを抽出できる。
【0074】
請求項5に記載の発明によれば、異常を通知できる。
【0075】
請求項6に記載の発明によれば、既存のATMスイッチ等を使用して転送を行うことができる。
【0076】
請求項7に記載の発明によれば、セル化に必要な制御情報をコネクション設定メモリに格納するので、ハード量や処理時間の短縮ができる。
【0077】
請求項8に記載の発明によれば、2つの標準セルにオーバラップして配置されたショートセルを連続して出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるショートセル組立多重化装置のブロック図である。
【図2】図1に示す装置の動作を示すタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるショートセル組立多重化装置のブロック図である。
【図4】図3に示す装置の動作を示すタイミング図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態によるショートセル組立多重化装置のブロック図である。
【図6】図5に示す装置の動作を示すタイミング図である。
【図7】ショートセル組立部の詳細を示すブロック図である。
【図8】図7に示す装置の動作を示すタイミング図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるショートセル組立多重化装置のブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態によるショートセル組立多重化装置のブロック図である。
【図11】本発明の第1ないし第5の実施の形態を実現する際に利用できるハードウェア構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図16】本発明の第10の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図17】本発明の第11の実施の形態によるショートセル分離装置のブロック図である。
【図18】ATMセル及びショートセルのフォーマットを示す図である。
【図19】ショートセルで伝送されるユーザデータ(ショートセルペイロードに埋め込まれるデータ)が2つのATMセルにまたがっている場合(オーバラップ)を示す図である。
【図20】ショートセル組立機能を有する従来のセル組立多重化回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
21、21、21 ショートセル組立部
24 ショートセルヘッダ生成部
25 バッファメモリ
26 セレクタ
27 制御部
28 多重化部
29 ATMセルヘッダ生成部
30 セレクタ
31 制御部

Claims (8)

  1. 可変長のショートセルを標準セル内の固定されない位置に多重して伝送する通信方法に用いられ前記標準セルに多重されたショートセルを分離するショートセル分離装置であって、
    伝送路を介して受信した標準セル内に配置されたショートセルの制御情報を参照してショートセルを識別するショートセル識別部と、
    識別されたショートセルについて検出されたショートセル長に応じて前記標準セルからショートセルを抽出するショートセル抽出部と
    を有することを特徴とするショートセル分離装置。
  2. 前記ショートセル抽出部は、識別結果に応じて前記標準セル内に配置されたショートセルを格納するためのショートセル格納部と、該ショートセル格納部の書込制御を行う書込制御部と、読出制御を行う読出制御部とを有することを特徴とする請求項1記載のショートセル分離装置。
  3. 可変長のショートセルを標準セル内の固定されない位置に多重して伝送する通信方法に用いられ前記標準セルに多重されたショートセルを分離するショートセル分離装置であって、
    伝送路を介して受信した標準セル内に配置されたショートセルの制御情報を参照してショートセルを識別するショートセル識別部と、
    識別結果に応じて前記標準セル内に配置された前記ショートセルを格納するためのショートセル格納部と、
    前記ショートセル格納部への前記ショートセルの書込制御を行う書込制御部と、
    前記ショートセル格納部から前記ショートセルの読出制御を行う読出制御部と
    を有することを特徴とするショートセル分離装置。
  4. 呼毎に設定されるコネクション設定情報を格納するコネクション設定メモリを有し、受信した標準セルのコネクション設定情報が設定されたコネクション設定情報と一致した場合に出力される信号に応じて前記書込制御部はショートセル格納部の書込を制御する請求項2または3記載のショートセル分離装置。
  5. 受信した標準セルのコネクション設定情報が設定されたコネクション設定情報と一致した場合に、所定の連続性を満足しているかどうかを判断して、満足していない場合にはエラーとするチェック部を有することを特徴とする請求項4記載のショートセル分離装置。
  6. 前記ショートセル格納部から出力される1つのショートセルを標準セルの所定領域内に配置して出力するセル化部を有することを特徴とする請求項2または3記載のショートセル分離装置。
  7. 前記ショートセル格納部から出力されるショートセルを標準セルの所定領域内に配置して出力するセル化部を有し、このセル化に必要な制御情報は前記コネクション設定メモリに格納されている呼毎に設定されるコネクション設定情報と関連付けて格納されることを特徴とする請求項2または3記載のショートセル分離装置。
  8. 2つの標準セルにオーバラップして配置されたショートセルを検出するオーバラップ検出部と、
    オーバラップが検出されると、オーバラップして配置されたショートセルが連続してショートセル格納部に書き込まれ、読出されるように前記書込制御部及び読出制御部を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする請求項2または3記載のショートセル分離装置。
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