JP2002367801A - チップ形抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

チップ形抵抗器およびその製造方法

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JP2002367801A JP2001168319A JP2001168319A JP2002367801A JP 2002367801 A JP2002367801 A JP 2002367801A JP 2001168319 A JP2001168319 A JP 2001168319A JP 2001168319 A JP2001168319 A JP 2001168319A JP 2002367801 A JP2002367801 A JP 2002367801A
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修 松川
Hiromitsu Takahashi
弘光 高橋
Suguru Toyama
英 遠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗体膜の縦横比を大きくとることにより、
低TCRのPd・Ag系の厚膜抵抗材料を使用しても更
なる低抵抗化を実現する。 【解決手段】 絶縁基板1に設けられた抵抗体膜4と、
抵抗体膜4上に、抵抗体膜4を斜め方向に横切る所定幅
の帯状領域を除いて設けられた表電極膜5と、この表電
極膜5上および抵抗体膜4上に設けられた保護膜9とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗体膜を配置し
た絶縁基板を分割して形成されるチップ形抵抗器および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、携帯端末等の小形化と普及に伴っ
て極小寸法を有するチップ形抵抗器の供給が要請される
ようになった。さらに、その携帯端末内の電源回路に保
護機能を付加することが重要視されるようになり、その
保護回路内にヒューズのような保護部品とともに電流検
出回路用低抵抗器も多用されている。
【0003】一方、部品メーカ等でのチップ形抵抗器の
製造方法は、例えば図6の製造工程図および図7のチッ
プ形抵抗器の縦断面図に示すような手順にて実現され
る。なお、ここでは複数の分割スリットにより複数領域
に区画された矩形状の絶縁基板に対し、同時に以下の工
程が実行されるが、説明を簡単にするため、以下一区画
を一単位とするチップ形抵抗器を製造する手順について
説明する。まず、図6(a)に示すような一単位の絶縁
基板1において、これの裏側の左右両端部に一対の裏電
極膜2を、図7に示すように形成する。なお、絶縁基板
1はアルミナ96%以上含有する磁器からなる。また、
裏電極膜2はAg系メタルグレーズペーストのスクリー
ン印刷を行って850℃で焼成することにより得られ
る。
【0004】次に、その裏電極膜2に対峙する絶縁基板
1の表側の各領域に、図6(b)に示すような第1表電
極膜3を形成し、これらの各一の第1表電極膜3の一部
に、図6(c)に示すように重なってこれらを橋絡する
矩形の抵抗体膜4を、絶縁基板1上に形成する。第1表
電極膜3は、Ag・Pd系メタルグレーズペーストのス
クリーン印刷を行って850℃で焼成して得られる。ま
た、抵抗体膜4は、Pd・Ag系メタルグレーズペース
トのスクリーン印刷を行って850℃で焼成して得られ
る。
【0005】続いて、第1表電極膜3および抵抗体膜4
の左右端部に重なるように、これらの上に第2表電極膜
5を図6(d)に示すように形成する。この第2表電極
膜5は、Ag・Pd系メタルグレーズペーストのスクリ
ーン印刷を行って、600℃で焼成することにより得ら
れる。
【0006】また、これらの各第2表電極膜5間にレジ
スト膜(図示しない)を形成し、抵抗体膜4を覆ったう
えで、図6(e)に示すように、第2表電極膜5のそれ
ぞれの上に銅めっき膜6を形成する。この後、レジスト
膜を除去する。
【0007】次に、このレジスト膜の除去により露出し
た抵抗体膜4に対し、抵抗値調整のためにトリミング溝
を形成した後、その抵抗体膜4上に第1保護膜7を形成
し、さらにこの第1保護膜7および銅めっき膜6上に第
2保護膜8を形成し、さらにこの上に第3保護膜9を形
成して、図6(f)および図7のようにする。第1〜第
3保護膜7、8、9はそれぞれ塗布したエポキシ系樹脂
を100℃で仮硬化させて形成される。
【0008】また、前記絶縁基板1の左右端面に、図7
に示すように、裏電極膜2と、第1表電極膜3、第2表
電極膜5および銅めっき膜6とに接続されるように端面
電極膜10を形成し、この端面電極膜10、裏電極膜2
および銅めっき膜6の一部を覆うように銅めっき膜11
を形成する。そして、これの上にさらにニッケルめっき
膜12および錫めっき膜13を重ねるように形成する。
【0009】このようなチップ形抵抗器の形成処理は、
分割スリットによって多数個に区画された絶縁基板の各
区画ごとに同時に実施されるため、最終段でこれらを分
割スリットで複数単位に分割することにより、図7に示
すようなチップ形抵抗器が得られることとなる。
【0010】なお、前記においては、エポキシ系樹脂の
保護膜7、8、9の3層とした場合について述べたが、
第3保護膜9がないと、第2保護膜8の印刷かすれによ
って銅めっき膜6が露出してしまう場合を考慮して、3
層構造としてある。しかし、第2保護膜8を、例えば図
8に示すように十分な厚さとすることにより銅めっき膜
6を保護できる場合には、第3保護膜9を省くことは可
能である。
【0011】また、前記においては、銅めっき膜11と
錫めっき膜13との間にニッケルめっき膜12を設けた
場合を示したが、これはニッケルめっき膜12がない
と、複数回の半田付けを行った場合に、銅めっき膜11
の半田くわれを生じてしまうことを避けるためである。
しかし、このような銅めっき膜11の半田くわれを生じ
るおそれがない場合には、図8に示すように、銅めっき
膜11上に直接錫めっき膜13を形成することも可能で
ある。なお、抵抗値に影響のない抵抗値領域においては
銅めっき膜11を省略してもよい。
【0012】なお、Pd・Ag系の厚膜抵抗材料として
は、TCRの小さいものが開発されており、シート抵抗
値として85mΩ〜30ΩにおいてTCRが±50×1
0−6/℃が実現されている。この厚膜抵抗材料を使用
した従来例におけるチップ形抵抗器の抵抗値は例えば5
0mΩ〜200mΩで、このときのTCRは±150×
10−6/℃となる。
【0013】しかし、前記厚膜抵抗材料よりさらにシー
ト抵抗値の低いPd・Ag系の厚膜抵抗材料ではTCR
が+300〜500×10−6/℃と増加する。従っ
て、さらにシート抵抗値が低く、TCRが小さい抵抗値
を得るのは困難であり、このために抵抗体膜の縦横比を
大きくする必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チップ形抵抗器では前記のように第2表電極膜5を形成
することによる抵抗体膜4の有効部分形状が矩形状であ
り、絶縁基板1のサイズに限界があることによって、抵
抗体膜4の縦横比を大きくとることができず、結果とし
て低抵抗化を十分に実現できないという問題があった。
【0015】本発明は前記のような問題を解決するもの
であり、抵抗体膜の縦横比を大きくとることにより、小
さなTCRのPd・Ag系の厚膜抵抗材料を使用して更
なる低抵抗化を実現することができるチップ形抵抗器お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
請求項1の発明にかかるチップ形抵抗器は、絶縁基板に
設けられた抵抗体膜と、該抵抗体膜の上に、該抵抗体膜
を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除いて設けられ
た一対の表電極膜と、該表電極膜上および前記抵抗体膜
上に設けられた保護膜とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項2の発明にかかるチップ形抵
抗器は、絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた一対の
裏電極膜と、これらの裏電極膜に対峙するように前記絶
縁基板の表面に設けられた各一の第1表電極膜と、該第
1表電極膜どうしをこれらの一部を覆うように接続する
抵抗体膜と、該抵抗体膜および前記第1表電極膜の上に
前記抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除
いて設けられた一対の第2表電極膜と、該第2表電極膜
上に設けられた銅めっき膜と、該銅めっき膜間の帯状の
前記抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設したトリミング
溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領域および前記
抵抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶縁基板の左右
端面に前記裏電極膜と前記第1表電極膜、第2表電極膜
および銅めっき膜とを接続するように形成された端面電
極膜と、該端面電極膜と該端面電極膜付近の前記銅めっ
き膜および裏電極膜とを覆うように設けられた電極めっ
き膜とを備えたことを特徴とする。
【0018】また、請求項3の発明にかかるチップ形抵
抗器は、絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた一対の
裏電極膜と、前記絶縁基板表側の左端から右端までの領
域に設けられた抵抗体膜と、該抵抗体膜の上に、該抵抗
体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除いて設け
られた一対の表電極膜と、これらの各表電極膜上に設け
られた銅めっき膜と、これらの各銅めっき膜間の帯状の
前記抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設されたトリミン
グ溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領域と前記抵
抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶縁基板の左右端
面に、前記裏電極膜と前記表電極膜および銅めっき膜と
を接続するように形成された端面電極膜と、該端面電極
膜と該端面電極膜付近の前記銅めっき膜および裏電極膜
とを覆うように設けられた電極めっき膜とを備えたこと
を特徴とする。
【0019】また、請求項4の発明にかかるチップ形抵
抗器は、絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた一対の
裏電極膜と、前記絶縁基板表側の左端から右端までの領
域に設けられた抵抗体膜と、該抵抗体膜上に、該抵抗体
膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除いて設けら
れた一対の銅めっき膜と、これらの各銅めっき膜間の帯
状の抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設されたトリミン
グ溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領域と前記抵
抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶縁基板の左右端
面に、前記裏電極膜と銅めっき膜とを接続するように形
成された端面電極膜と、該端面電極膜と該端面電極膜付
近の銅めっき膜および裏電極膜とを覆うように設けられ
た電極めっき膜とを備えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項5の発明にかかるチップ形抵
抗器の製造方法は、絶縁基板上に抵抗体膜を形成する抵
抗体膜形成工程と、前記抵抗体膜上に、該抵抗体膜を斜
め方向に横切る所定幅を除いて一対の表電極膜を形成す
る表電極膜形成工程と、前記表電極膜および抵抗体膜を
覆うように保護膜を形成する保護膜形成工程とを実施す
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項6の発明にかかるチップ形抵
抗器の製造方法は、複数の分割スリットによって区画さ
れた絶縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板
裏側の左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜
形成工程と、前記裏電極膜に対峙する絶縁基板表側の各
領域に第1表電極膜を形成する第1表電極膜形成工程
と、前記各第1表電極膜の一部に重なって、これらを橋
絡するように絶縁基板上に抵抗体膜を形成する抵抗体膜
形成工程と、前記抵抗体膜および第1表電極膜の上に、
前記抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除
いて第2表電極膜を形成する第2表電極膜形成工程と、
前記帯状領域に臨む抵抗体膜上にレジスト膜を施して、
前記第2表電極膜上に銅めっき膜を形成する銅めっき膜
形成工程と、前記レジスト膜を剥離処理して、前記抵抗
体膜上に前記斜め方向にトリミング溝を形成するトリミ
ング溝形成工程と、トリミング溝を形成した前記抵抗体
膜および銅めっき膜を覆うように保護膜を形成する保護
膜形成工程と、前記絶縁基板の左右端面に、前記裏電極
膜と、前記第1表電極膜、第2表電極膜および銅めっき
膜とを接続するように端面電極膜を形成する端面電極膜
形成工程と、前記端面電膜上に電極めっき膜を形成する
電極めっき膜形成工程と、前記絶縁基板を前記分割スリ
ットによって一区画ごとに分割する分割工程とを実施す
ることを特徴とする。
【0022】また、請求項7の発明にかかるチップ形抵
抗器の製造方法は、複数の分割スリットにより区画され
た絶縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板裏
側の左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜形
成工程と、前記絶縁基板表側の左端部から右端部までの
領域に抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程と、前記抵
抗体膜上に、該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯
状領域を除いて表電極を形成する表電極膜形成工程と、
前記帯状領域に臨む抵抗体膜上にレジスト膜を施して、
前記表電極膜上に銅めっき膜を形成する銅めっき膜形成
工程と、前記レジスト膜を剥離処理して、前記抵抗体膜
上に前記斜め方向にトリミング溝を形成するトリミング
溝形成工程と、トリミング溝を形成した前記抵抗体膜お
よび銅めっき膜を覆うように保護膜を形成する保護膜形
成工程と、前記絶縁基板の左右端面に、前記裏電極膜
と、前記表電極膜および銅めっき膜とを接続するように
端面電極膜を形成する端面電極膜形成工程と、前記端面
電極膜上に電極めっき膜を形成する電極めっき膜形成工
程と、前記絶縁基板を前記分割スリットにより一区画ご
とに分割する分割工程とを実施することを特徴とする。
【0023】また、請求項8の発明にかかるチップ形抵
抗器の製造方法は、複数の分割スリットにより区画され
た絶縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板裏
側の左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜形
成工程と、前記絶縁基板表側の左端部から右端部までの
領域に抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程と、前記抵
抗体膜上に該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状
の領域を除いて銅めっき膜を形成する銅めっき膜形成工
程と、前記銅めっき膜間に露出する前記抵抗体膜上に前
記斜め方向にトリミング溝を形成するトリミング溝形成
工程と、トリミング溝を形成した前記抵抗体膜および銅
めっき膜を覆うように保護膜を形成する保護膜形成工程
と、前記絶縁基板の左右端面に、前記裏電極膜と前記銅
めっき膜とを接続するように端面電極膜を形成する端面
電極膜形成工程と、前記端面電極膜上に電極めっき膜を
形成する電極めっき膜形成工程と、前記絶縁基板を前記
分割スリットにより一区画ごとに分割する分割工程とを
実施するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明する。図1は本発明のチップ形抵抗器の製
造工程を示す説明図であり、図2はそのチップ形抵抗器
を示す断面図である。ここでは複数の分割スリットによ
り区画された矩形状の絶縁基板の各区画に対し、同時に
以下の工程が実行されるが、説明を簡単にするため、矩
形絶縁基板を分割した一区画を一単位として、チップ形
抵抗器を製造する手順を説明する。まず、図1(a)に
示すような一単位の絶縁基板1において、これの裏側の
左右両端部に、図2に示すような一対の裏電極膜2を形
成する。なお、前記絶縁基板1はアルミナ96%以上含
有する磁器からなる。また、裏電極膜2はAg系メタル
グレーズペーストのスクリーン印刷を行って、850℃
で焼成することにより得られる。
【0025】次に、その裏電極膜2に対峙する絶縁基板
1の表側の各領域に、図1(b)に示すような表電極膜
としての第1表電極膜3を形成し、これらの各一の第1
表電極膜3の一部に、図1(c)に示すように重なって
これらを橋絡する矩形の抵抗体膜4を絶縁基板1上に形
成する。前記第1表電極膜3は、Ag・Pd系メタルグ
レーズペーストのスクリーン印刷を行って850℃で焼
成して得られる。前記抵抗体膜4は、Pd・Ag系メタ
ルグレーズペーストのスクリーン印刷を行っている。
【0026】続いて、第1表電極膜3および抵抗体膜4
の上に、抵抗体膜4を斜め方向に横切る所定幅の帯状領
域(平行四辺形)を残して、これらの上にもう一方の表
電極膜としての第2表電極膜5を図1(d)に示すよう
に形成する。この第2表電極膜5は、Ag・Pd系メタ
ルグレーズペーストのスクリーン印刷を行って、600
℃で焼成することにより得られる。
【0027】また、これらの各第2表電極膜5間にレジ
スト膜(図示しない)を形成し、抵抗体膜4を覆ったう
えで、図1(e)に示すように、第2表電極膜5のそれ
ぞれの上に銅めっき膜6を形成する。これにより、電極
部の抵抗値の低減とTCRの低減とを図ることができ
る。この後、レジスト膜を除去する。
【0028】次に、このレジスト膜の除去により露出し
た抵抗体膜4に対して、抵抗値調整のためにトリミング
溝を形成した後、その抵抗体膜4上に第1保護膜7を形
成する。なお、トリミング溝は前記のような帯状領域の
前記斜め方向に形成される。従って、絶縁基板に直角に
形成される場合より、精度の高いトリミングが可能とな
る。さらにこの第1保護膜7および銅めっき膜6上に第
2保護膜8を形成し、さらにこの上に、図1(f)に示
すような第3保護膜9を形成して、図2に示すような構
造とする。第1〜第3保護膜7、8、9はそれぞれ塗布
したエポキシ系樹脂を100℃で仮硬化させて形成され
る。特に、第1保護膜7は抵抗体膜4と銅めっき膜6と
の段差解消に寄与する。100℃による前記仮硬化によ
り、銅めっき膜6の酸化防止を図ることができる。
【0029】また、前記絶縁基板1の左右端面に、図2
に示すように、裏電極膜2と、第1表電極膜3、第2表
電極膜5および銅めっき膜6に接続されるように端面電
極膜10を形成し、この端面電極膜10、裏電極膜2お
よび銅めっき膜6の各一部を覆うように電極めっき膜と
しての銅めっき膜11を形成する。そして、これの上に
さらに電極めっき膜としてのニッケルめっき膜12と錫
めっき膜13を形成する。前記仮硬化した保護層は、端
面電極膜形成のための硬化時に硬化する。
【0030】そして、このようなチップ形抵抗器の形成
処理は、分割スリットによって多数個に区画された絶縁
基板の各区画ごとに実施されるため、最終段でこれらを
分割スリットで分割することにより、図2に示すような
各一単位のチップ形抵抗器が得られることとなる。そし
て、このようにして得られたチップ形抵抗器の抵抗値は
20mΩ〜50mΩで、このときTCRは0〜350×
10−6/℃となる。つまり、抵抗体膜4の縦横比を大
きくすることで、低TCRのPd・Ag系の厚膜抵抗材
料を使用して、低抵抗のチップ形抵抗器を実現できたこ
とになる。
【0031】図3は他のチップ形抵抗器の製造工程を示
す説明図である。ここでは、複数の分割スリットにより
複数個に区画された矩形の絶縁基板1の各区画におい
て、図3(a)に示すように、絶縁基板1裏側の左右両
端部に、図2に示したものと同じ一対の裏電極膜2を形
成する。
【0032】また、前記絶縁基板1表側の左端部から右
端部までの領域には、抵抗体膜4を図3(b)に示すよ
うに形成し、この抵抗体膜4上に、抵抗体膜4を斜め方
向に横切る所定幅の帯状領域(平行四辺形)を除いて、
図3(c)に示すような表電極膜5を形成する。
【0033】次に、前記帯状領域に臨む抵抗体膜4上に
レジスト膜(図示しない)を施し、前記表電極膜5上に
銅めっき膜6を形成し、さらに前記レジスト膜を剥離処
理して、帯状領域の前記抵抗体膜4上に、前記斜め方向
に抵抗値調整のためのトリミング溝(図示省略)を形成
する。
【0034】続いて、このようなトリミング溝を形成し
た前記抵抗体膜4および銅めっき膜6を覆うように、図
2に示したものと同じ第1、第2、第3の保護膜7、
8、9を形成する。図3(e)では第3の保護膜9のみ
を示した。そして、図2に示した場合と同様にして、前
記絶縁基板1の左右端面に、前記裏電極膜2と、表電極
膜3および銅めっき膜6とを接続するように端面電極膜
10を形成する。
【0035】また、この端面電極膜10上には前記同様
に銅めっき膜11、ニッケルめっき膜12および錫めっ
き膜13を形成し、この前記絶縁基板1を前記分割スリ
ットに沿って一区画ごとに分割して、多数のチップ形抵
抗器を得る。この工程で用いられる絶縁基板1、抵抗体
膜4、表電極膜5、銅めっき膜6、保護膜7、8、9お
よび端面電極膜10の各使用材料と処理条件は、図1お
よび図2について述べたものとすべて同一である。
【0036】この実施の形態のチップ抵抗器の製造方法
にあっては、図1に示すような第1表電極膜3が省か
れ、さらに、抵抗体膜4が絶縁基板1表面にベタ印刷さ
れるため、工程の簡素化およびこれによる製品コストの
低減が可能になる。
【0037】図4はさらに他のチップ抵抗器の製造工程
を示す説明図である。この製造工程にあっても、まず、
複数の分割スリットにより複数個に区画された矩形状の
絶縁基板1の各区画において、図4(a)に示すように
絶縁基板1裏側の左右両端部に、図2に示したものと同
じ一対の裏電極膜2を形成する。
【0038】また、前記絶縁基板1表側の左端部から右
端部までの領域には、抵抗体膜4を図4(b)に示すよ
うに形成して、この抵抗体膜4上の中央部に、この抵抗
体膜4を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域(平行四辺
形)にレジスト膜(図示しない)を形成した後、このレ
ジスト膜上および抵抗体膜4上に銅めっき膜6を形成す
る。
【0039】次に、前記レジスト膜を剥離処理して、前
記帯状領域の抵抗体膜4上に前記斜め方向にトリミング
溝を形成する。
【0040】続いて、このようなトリミングを行った前
記抵抗体膜4および銅めっき膜6を覆うように、前記同
様の手順にて、図2に示すような第1、第2、第3の保
護膜7、8、9を形成する。図4(d)では第3の保護
膜9のみを示した。そして、図2に示した場合と同様に
して、前記絶縁基板1の左右端面に、前記裏電極膜2と
銅めっき膜6とを接続するように端面電極膜10を形成
する。
【0041】そして、最終的に、前記端面電極膜10上
に銅めっき膜11、ニッケルめっき膜12および錫めっ
き膜13を形成した後、前記絶縁基板1を前記分割スリ
ットに沿って一区画ごとに分割して、多数のチップ形抵
抗器を同時に得る。なお、この工程で用いられる絶縁基
板1、抵抗体膜4、表電極膜5、銅めっき膜6、保護膜
7、8、9および端面電極膜10の各使用材料と処理条
件も、図1および図2について述べたものとすべて同一
である。
【0042】この実施の形態のチップ抵抗器の製造方法
では、図1に示すような第1表電極膜3および第2表電
極膜5が省かれ、さらに抵抗体膜4が絶縁基板1表面に
ベタ印刷されるため、更なる工程の簡単化と、製品コス
トの低減が可能になる。
【0043】なお、前記においては、エポキシ系樹脂の
保護膜7、8、9の3層とした場合について述べたが、
第3保護膜9がないと、第2保護膜8の印刷かすれによ
って銅めっき膜6が露出してしまう場合を考慮して、3
層構造としてある。なお、第2保護膜8を、例えば図5
に示すように十分な厚さとすることにより銅めっき膜6
を保護できる場合には、第3保護膜9を省くことは可能
である。
【0044】また、前記においては、銅めっき膜11と
錫めっき膜13との間にニッケルめっき膜12を設けた
場合を示したが、これはニッケルめっき膜12がない
と、複数回の半田付けを行った場合に、銅めっき膜11
の半田くわれを生じてしまうことを避けるためである。
なお、このような銅めっき膜11の半田くわれを生じる
おそれがない場合には、図5に示すように、銅めっき膜
11上に直接錫めっき膜13を形成することも可能であ
る。なお、抵抗値に影響のない抵抗値領域においては銅
めっき膜11に代えてニッケルめっき膜を用いてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、絶縁基
板上に形成された抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の
帯状領域を残して、この抵抗体膜上に第2表電極膜や銅
めっき膜を重ねるように設けることで、抵抗体膜の縦横
比を大きくとることができ、これにより、小さいTCR
のPd・Ag系の厚膜抵抗材料を使用し、更なる低抵抗
化されたチップ形抵抗器を簡単かつローコストに得るこ
とができる。
【0046】また、必要に応じて第1表電極膜や第2表
電極膜、あるいはこれらの両方を省くことにより、製造
工程の簡素化およびローコスト化をともに実現できると
いう利点が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるチップ形抵抗器の
製造工程を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態によるチップ形抵抗器を
示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態によるチップ形抵抗器
の製造工程を概念的に示す説明図である。
【図4】本発明の実施の他の形態によるチップ形抵抗器
の製造工程を概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の実施の他の形態によるチップ形抵抗器
を示す縦断面図である。
【図6】従来のチップ形抵抗器の製造工程を概念的に示
す説明図である。
【図7】従来のチップ形抵抗器を示す断面図である。
【図8】従来の他のチップ形抵抗器を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 裏電極膜 3 第1表電極膜(表電極膜) 4 抵抗体膜 5 第2表電極膜(表電極膜) 6 銅めっき膜 7 第1保護膜(保護膜) 8 第2保護膜(保護膜) 9 第3保護膜(保護膜) 10 端面電極膜 11 銅めっき膜(電極めっき膜) 12 ニッケルめっき膜(電極めっき膜) 13 錫めっき膜(電極めっき膜)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月8日(2001.6.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】なお、Pd・Ag系の厚膜抵抗材料として
は、抵抗温度係数(以下、TCRという)の小さいもの
が開発されており、シート抵抗値として85mΩ〜30
ΩにおいてTCRが±50×10 -6 /℃が実現されてい
る。この厚膜抵抗材料を使用した従来例におけるチップ
形抵抗器の抵抗値は例えば50mΩ〜200mΩで、こ
のときのTCRは±150×10 -6 /℃となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】しかし、前記厚膜抵抗材料よりさらにシー
ト抵抗値の低いPd・Ag系の厚膜抵抗材料ではTCR
が+300〜500×10 -6 /℃と増加する。従って、
さらにシート抵抗値が低く、TCRが小さい抵抗値を得
るのは困難であり、このために抵抗体膜の縦横比を大き
くする必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】そして、このようなチップ形抵抗器の形成
処理は、分割スリットによって多数個に区画された絶縁
基板の各区画ごとに実施されるため、最終段でこれらを
分割スリットで分割することにより、図2に示すような
各一単位のチップ形抵抗器が得られることとなる。そし
て、このようにして得られたチップ形抵抗器の抵抗値は
20mΩ〜50mΩで、このときTCRは0〜350×
10 -6 /℃となる。つまり、抵抗体膜4の縦横比を大き
くすることで、低TCRのPd・Ag系の厚膜抵抗材料
を使用して、低抵抗のチップ形抵抗器を実現できたこと
になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 英 北海道空知郡奈井江町字奈井江955−1 釜屋電機株式会社内 Fターム(参考) 5E028 BA04 BB01 CA02 DA04 EA01 JC03 JC05 JC06 5E032 BA15 BB01 CA02 DA02 TA15 TA19 5E033 AA02 BA03 BC01 BE01 BH02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に設けられた抵抗体膜と、該抵
    抗体膜の上に、該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の
    帯状領域を除いて設けられた一対の表電極膜と、該表電
    極膜上および前記抵抗体膜上に設けられた保護膜とを備
    えたことを特徴とするチップ形抵抗器。
  2. 【請求項2】 絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた
    一対の裏電極膜と、これらの裏電極膜に対峙するように
    前記絶縁基板の表面に設けられた各一の第1表電極膜
    と、該第1表電極膜どうしをこれらの一部を覆うように
    接続する抵抗体膜と、該抵抗体膜および前記第1表電極
    膜の上に、前記抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯
    状領域を除いて設けられた一対の第2表電極膜と、該第
    2表電極膜上に設けられた銅めっき膜と、該銅めっき膜
    間の帯状の前記抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設され
    たトリミング溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領
    域および前記抵抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶
    縁基板の左右端面に、前記裏電極膜と前記第1表電極
    膜、第2表電極膜および銅めっき膜とを接続するように
    形成された端面電極膜と、該端面電極膜と該端面電極膜
    付近の前記銅めっき膜および裏電極膜とを覆うように設
    けられた電極めっき膜とを備えたことを特徴とするチッ
    プ形抵抗器。
  3. 【請求項3】 絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた
    一対の裏電極膜と、前記絶縁基板表側の左端から右端ま
    での領域に設けられた抵抗体膜と、該抵抗体膜の上に、
    該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除い
    て設けられた一対の表電極膜と、これらの各表電極膜上
    に設けられた銅めっき膜と、これらの各銅めっき膜間の
    帯状の抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設されたトリミ
    ング溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領域と前記
    抵抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶縁基板の左右
    端面に、前記裏電極膜と前記表電極膜および銅めっき膜
    とを接続するように形成された端面電極膜と、該端面電
    極膜と該端面電極膜付近の前記銅めっき膜および裏電極
    膜とを覆うように設けられた電極めっき膜とを備えたこ
    とを特徴とするチップ形抵抗器。
  4. 【請求項4】 絶縁基板裏側の左右両端部に設けられた
    一対の裏電極膜と、前記絶縁基板表側の左端から右端ま
    での領域に設けられた抵抗体膜と、該抵抗体膜の上に該
    抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除いて
    設けられた一対の銅めっき膜と、これらの各銅めっき膜
    間の帯状の前記抵抗体膜に抵抗値調整のために刻設され
    たトリミング溝と、前記銅めっき膜の左右端部を除く領
    域および前記抵抗体膜上に設けられた保護膜と、前記絶
    縁基板の左右端面に前記裏電極膜と銅めっき膜とを接続
    するように形成された端面電極膜と、該端面電極膜と該
    端面電極膜付近の前記銅めっき膜および裏電極膜とを覆
    うように設けられた電極めっき膜とを備えたことを特徴
    とするチップ形抵抗器。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に抵抗体膜を形成する抵抗体
    膜形成工程と、前記抵抗体膜上に、該抵抗体膜を斜め方
    向に横切る所定幅を除いて一対の表電極膜を形成する表
    電極膜形成工程と、前記表電極膜および抵抗体膜を覆う
    ように保護膜を形成する保護膜形成工程とを実施するこ
    とを特徴とするチップ形抵抗器の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数の分割スリットにより区画された絶
    縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板裏側の
    左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜形成工
    程と、前記裏電極膜に対峙する前記絶縁基板表側の各領
    域に第1表電極膜を形成する第1表電極膜形成工程と、
    前記各第1表電極膜の一部に重なってこれらを橋絡する
    ように前記絶縁基板上に抵抗体膜を形成する抵抗体膜形
    成工程と、前記抵抗体膜および第1表電極膜の上に、前
    記抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域を除い
    て第2表電極膜を形成する第2表電極膜形成工程と、前
    記帯状領域に臨む抵抗体膜上にレジスト膜を施し、前記
    第2表電極膜上に銅めっき膜を形成する銅めっき膜形成
    工程と、前記レジスト膜を剥離処理して、前記抵抗体膜
    上に前記斜め方向にトリミング溝を形成するトリミング
    溝形成工程と、トリミング溝を形成した前記抵抗体膜お
    よび銅めっき膜を覆うように保護膜を形成する保護膜形
    成工程と、前記絶縁基板の左右端面に、前記裏電極膜
    と、前記第1表電極膜、第2表電極膜および銅めっき膜
    とを接続するように端面電極膜を形成する端面電極膜形
    成工程と、前記端面電極膜上に電極めっき膜を形成する
    電極めっき膜形成工程と、前記絶縁基板を前記分割スリ
    ットにより一区画ごとに分割する分割工程とを実施する
    ことを特徴とするチップ形抵抗器の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数の分割スリットにより区画された絶
    縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板裏側の
    左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜形成工
    程と、前記絶縁基板表側の左端部から右端部までの領域
    に抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程と、前記抵抗体
    膜上に該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域
    を除いて表電極膜を形成する表電極膜形成工程と、前記
    帯状領域に臨む抵抗体膜上にレジスト膜を施して、前記
    表電極膜上に銅めっき膜を形成する銅めっき膜形成工程
    と、前記レジスト膜を剥離処理して、前記抵抗体膜上に
    前記斜め方向にトリミング溝を形成するトリミング溝形
    成工程と、トリミング溝を形成した前記抵抗体膜および
    銅めっき膜を覆うように保護膜を形成する保護膜形成工
    程と、前記絶縁基板の左右端面に、前記裏電極膜と前記
    表電極膜および銅めっき膜とを接続するように端面電極
    膜を形成する端面電極膜形成工程と、前記端面電極膜上
    に電極めっき膜を形成する電極めっき膜形成工程と、前
    記絶縁基板を前記分割スリットにより一区画ごとに分割
    する分割工程とを実施することを特徴とするチップ形抵
    抗器の製造方法。
  8. 【請求項8】 複数の分割スリットにより区画された絶
    縁基板の一区画を単位として、各単位の絶縁基板裏側の
    左右両端部に一対の裏電極膜を形成する裏電極膜形成工
    程と、前記絶縁基板表側の左端部から右端部までの領域
    に抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程と、前記抵抗体
    膜上に該抵抗体膜を斜め方向に横切る所定幅の帯状領域
    を除いて銅めっき膜を形成する銅めっき膜形成工程と、
    前記銅めっき膜間に露出する前記抵抗体膜上に斜め方向
    にトリミング溝を形成するトリミング溝形成工程と、ト
    リミング溝を形成した前記抵抗体膜および銅めっき膜を
    覆うように保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記絶
    縁基板の左右端面に、前記裏電極膜と前記銅めっき膜と
    を接続するように端面電極膜を形成する端面電極膜形成
    工程と、前記端面電極膜上に電極めっき膜を形成する電
    極めっき膜形成工程と、前記絶縁基板を前記分割スリッ
    トにより一区画ごとに分割する分割工程とを実施するこ
    とを特徴とするチップ形抵抗器の製造方法。
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JP2007194399A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ抵抗器およびその製造方法
JP2008244343A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsubishi Materials Corp 薄膜サーミスタ及び薄膜サーミスタの製造方法
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JP2016105501A (ja) * 2016-02-03 2016-06-09 ローム株式会社 電子部品の電極構造
JP2022524185A (ja) * 2019-03-22 2022-04-28 リテルヒューズ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド ポリスイッチを含むptcデバイス
WO2022133674A1 (zh) * 2020-12-21 2022-06-30 深圳顺络电子股份有限公司 负载片及其制备方法

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