JP2002367075A5 - - Google Patents
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【発明の名称】移動体安全運行支援装置、移動体安全運行支援センタシステムおよびコンピュータプログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項2】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項3】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項4】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【請求項5】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【請求項6】移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項7】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情 報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項8】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項9】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項10】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体としての車輌を安全に走行させるための移動体安全運行支援装置、移動体安全運行支援センタシステムおよびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されてくるマイクロ波を受信し、現在走行中にある車輌の現在位置をロードマップ上に表示できるが、このようなナビゲーション装置を利用したシステムとして、いわゆる道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information Communication System)がある。この道路交通情報通信システムとは、光ビーコン、電波ビーコン、さらにはFM多重放送により、VICS対応のナビゲーション装置に対して道路規制や交通停滞などに関する道路交通情報を提供し、ナビゲーション装置の画面上に道路交通状況をリアルタイムに表示可能としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車保険などを取り扱う保険会社、あるいは一般道路や高速道路を管理する公共機関などは、過去に発生した数多くの道路交通事故に関する事故情報をデータベースとして保有している。ところが、上記した道路交通情報通信システムでは、道路交通情報がナビゲーション装置に対して提供されるものの、事故情報が提供されることはなく、現時点での道路交通状況に即した走行ルートが単に提示されるだけである。つまり、道路交通情報通信システムは、車輌の安全な走行を目的としたものではなく、道路交通事故を起こさないための工夫が何らなされていなかった。
【0004】
具体的に言うと、道路交通情報通信システムでは、統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するような走行ルートをロードマップ上に表示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を知らせたり、さらには道路交通事故が頻発する地点を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態にするといったことなどができず、そのため、過去の道路交通事故に関する事故情報を活かして車輌を安全に走行させることを目的とするシステムが要請されていた。
【0005】
【発明の開示】
そこで、本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、保険会社や公共機関などが保有する事故情報の有効利用を図り、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができる移動体安全運行支援装置、移動体安全運行支援センタシステムおよびコンピュータプログラムを提供することを、その課題とする。
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明の第1の側面によれば、移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、現在位置取得手段により取得された移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、現在位置取得手段により取得された移動体の現在位置についての情報を、移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、送信手段による送信に応じて移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した事故情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0009】
本発明の第3の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、移動体の現在位置についての情報とフィルタリング情報とを、移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、送信手段による送信に応じて移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0010】
本発明の第4の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体安全運行支援装置から送信された、移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報に含まれる移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報を移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステムが提供される。
【0011】
本発明の第5の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体安全運行支援装置から送信されてくる移動体の現在位置とともに、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報に含まれる移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報を移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステムが提供される。
【0012】
本発明の第6の側面によれば、移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、前記移動体に関する情報および/または 前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0013】
本発明の第7の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0014】
本発明の第8の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0015】
本発明の第9の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、を含むことを特徴とする、 コンピュータプログラムが提供される。
【0016】
本発明の第10の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0017】
本発明によれば、移動体安全運行支援センタシステムとしての機能を備えた、たとえば保険会社や公共機関などが保有する事故情報が移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置に提供され、ナビゲーション装置は、事故情報に基づいて統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するようにして求めた移動経路を提示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などの事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができるのである。
【0018】
なお、事故情報は、移動体安全運行支援センタシステムから一括して移動体安全運行支援装置に送られたり、あるいは車輌の現在位置に応じて送られたり、さらには移動体安全運行支援センタシステムが関与することなく、CD−ROMなどの記録メディアを介して与えられるものとしても良い。また、適当な事故情報を抽出するために用いるフィルタリング情報は、あらかじめ登録操作などを経て記憶されるもののほか、車輌の運転操作状況などに応じて逐次生成されて記憶されるものとしても良い。
【0019】
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る車輌安全走行システムの概要を説明するための説明図である。図1に示す車輌安全走行システムでは、道路上を走行する車輌C1に図示しないナビゲーション装置(移動体安全運行支援装置)が搭載されている。ナビゲーション装置は、多数のGPS衛星G1,G2,…から発信されたGPS信号を受信し、GPS信号などから現在位置を測位できるものである。このような車輌安全走行システムにおいて特に注目すべき点は、過去に発生した数多くの道路交通事故に関する事故情報をデータベースとして保有する、たとえば保険会社や公共機関などの情報処理収集センタDと車輌C1に搭載されたナビゲーション装置とが、道路周辺の各所に設置された地上ビーコンBなどを介して通信可能とされている点にある。このようなナビゲーション装置や情報処理収集センタDの技術的な構成、事故情報の内容を図2に示す。
【0022】
図2に示すように、ナビゲーション装置1は、マイクロコンピュータ10、インターフェイス回路11、GPSアンテナ20、通信アンテナ21、車速センサ22、回転センサ23、ジャイロ24、CDドライブ25、操作部26、表示部27、およびスピーカ28などを具備して構成されている。マイクロコンピュータ10は、インターフェイス回路11を介してGPSアンテナ20、通信アンテナ21、車速センサ22、回転センサ23、ジャイロ24、CDドライブ25、操作部26、表示部27、およびスピーカ28と接続されている。
【0023】
一方、情報処理収集センタDには、事故情報を収集して分析などを行うためのデータバンクマシン(移動体安全運行支援センタシステム)3が設置されている。データバンクマシン3は、データ処理を高速に行うコンピュータ装置本体31と、大量の事故情報を蓄積しておくためのハードディスク装置32などを具備して構成されている。なお、データバンクマシン3は、地上ビーコンBなどを介してナビゲーション装置1と間接的にあるいは直接通信を行う構成も備えるが、通信でやり取りされる情報以外は先述した周知の道路交通情報通信システムと同様の構成とされるため、その通信に関する構成については説明を省略する。
【0024】
まず、ナビゲーション装置1の構成から説明すると、マイクロコンピュータ10は、ナビゲーション装置1全体の動作を制御する。なお、マイクロコンピュータ10には、事故情報を蓄積しておくための半導体メモリなどといった記憶デバイスも含まれる。記憶デバイスには、事故情報のほかに運転者や車輌のコードを書き込んでおくことができる。インターフェイス回路11は、マイクロコンピュータ10の入出力を制御する。GPSアンテナ20は、GPS信号としてのマイクロ波を受信するためのものである。通信アンテナ21は、地上ビーコンBなどとの間で各種の情報を電波により送受信するためのものである。なお、地上ビーコンBが光ビーコンの場合は、通信アンテナ21を光で送受信するためのものとしても良い。また、通信アンテナ21は、FM多重放送などで情報処理収集センタDと直接情報を送受信するためのものとしても良い。
【0025】
車速センサ22は、車輌C1の走行速度を検出するものであって、検出した走行速度をマイクロコンピュータ10に伝える。回転センサ23は、車輌C1のエンジン回転数を検出するものであって、検出した回転数をマイクロコンピュータ10に伝える。ジャイロ24は、車輌C1の回転加速度を検出するものであって、検出した回転加速度をマイクロコンピュータ10に伝える。なお、マイクロコンピュータ10には、特に図示しないが車輌C1に本来備わる電子機器やセンサ、スイッチなどの状態を検出したり、さらにはエンジンやブレーキなどの動力制御系を制御できるように、これらがインターフェイス回路11を介して接続されている。
【0026】
CDドライブ25は、ロードマップデータなどが収録されたCD−ROMからデータを読み出すためのものであって、読み出したデータをマイクロコンピュータ10に伝える。操作部26は、各種の操作キーを備え、使用者のキー操作に応じた入力信号をマイクロコンピュータ10に伝える。表示部27は、マイクロコンピュータ10により制御され、ロードマップやガイダンスなどを画面上に表示する。スピーカ28は、マイクロコンピュータ10の制御に応じて音声などを発生する。
【0027】
一方、データバンクマシン3は、データベースとそれに対するアクセス機能を備えたメインフレームなどで構成されるが、データバンクマシン3のコンピュータ装置本体31は、事故情報を自動的にあるいは手動方式で収集し、収集した事故情報を分析し、さらにはナビゲーション装置1に対して送信すべき事故情報をデータベースとしてハードディスク装置32に記録し、地上ビーコンBなどを介してナビゲーション装置1に事故情報を送信する機能を備えたものである。ここで、事故情報とは、事故が発生した位置(事故位置)のほか、わき見運転、スピードオーバー、急ハンドルなどの事故要因、飛び出し、巻き込み、横転などの事故種別、事故が発生した時点での天気や時間、事故を起こした運転者(事故者)や車輌などに関する事項を含むものとされる。もちろん、事故情報は、上記以外の事項を含むものであっても良いが、GPSデータとしての緯度および経度データ(これらに高度データを追加しても良い)からなる事故位置が必ず含まれるものとされる。
【0028】
このような事故情報を収集する仕組みについて説明すると、図1に一例として破線で示すように、車輌C2,C3が事故を起こしたとする。各車輌C2,C3にナビゲーション装置1が搭載されている場合、このナビゲーション装置1からは、GPSデータからなる事故位置のほか、車速センサ22や回転センサ23、ジャイロ24などで検出された物理量やワイパースイッチの作動状態、時間、さらには運転者や車輌のコードが事故情報として情報処理収集センタDに送信されてくる。これにより、情報処理収集センタDのデータバンクマシン3は、事故情報を自動的に収集して登録するのである。一方、事故情報を手動で収集する場合には、事故を起こした者から電話などで直接情報処理収集センタDに事故の内容が知らされ、オペレータがデータバンクマシン3に対して事故情報をその都度登録することとなる。なお、自動的に事故情報を収集する場合、ナビゲーション装置1から送られてくる事項だけでは事故種別などを確定できないが、これらの不確定要素については後から手動で追加するとしても良い。また、手動で事故情報を収集する場合、事故位置は、緯度や経度などで知らされることはほとんどないが、オペレータの操作などを経てGPSデータとして登録されることとなる。
【0029】
要点について簡単に説明すると、上記のようにしてデータバンクマシン3に登録された事故情報は、データバンクマシン3からナビゲーション装置1へと送信され、その都度、ナビゲーション装置1には、新しい事故情報が蓄積される。送信方法としては、データバンクマシン3が定期的に事故情報を一括送信したり、新たに登録情報が増えるごとに追加分のみを送信したり、ナビゲーション装置1から送信要求があるごとに送信する方法が考えられるが、いずれの方法でも良い。このような事故情報をたとえば車輌C1の走行前や走行中に利用する場合には、車輌C1の現在位置から所定距離以内の事故位置を指し示す事故情報が抽出され、さらに、車輌C1の走行状態などに関する車輌情報や運転者などに関する情報をフィルタリング情報とし、このフィルタリング情報と一致する事故情報のみが抽出される(フィルタリング処理)。フィルタリング情報と一致する事故情報が存在する場合には、安全運行を支援すべく以下に説明するような動作が行われる。
【0030】
ナビゲーション装置1には、運転者などにより指定されたスタート地点からゴール地点まで車輌C1を案内するための走行ルート(移動経路)を探索して表示する機能が備えられている。この機能を利用する場合、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により得た事故情報に基づいて過去に起こった事故位置を回避するような走行ルートを求める。こうして求められた走行ルートは、表示部27の画面上に表示される。運転者は、画面上に表示された走行ルートを辿るように車輌C1を運転操作することにより、事故が頻発するような箇所を避けて安全にスタート地点からゴール地点へと車輌C1を走行させることができる。
【0031】
また、実際に車輌C1を走行させる際には、事故位置を回避できない場合がある。そのような場合、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により事故情報に基づいて車輌C1の現在位置が事故位置にある程度まで接近した状態にあるか否かを判定する。車輌C1が事故位置にある程度まで接近した状態となると、その旨を運転者に伝えるべく、表示部27の画面上には、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面が表示されたり、スピーカ28からは、事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声が発せられる。これにより、運転者は、車輌C1の走行中に事故が起こりやすい箇所などに近づきつつあることを知り、事故につながらないよう安全運転を心がけることができる。
【0032】
さらに、車輌C1が事故位置の手前などに達すると、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により得た事故情報に基づいて、エンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を出し、車輌C1の挙動を制御する。たとえば、スピードオーバーで事故が頻発する事故位置では、事故を起こさない程度の速度となるように車輌C1が自動的にスピードダウンされる。つまり、運転者は、事故があった箇所で当時の状況と同じような運転操作を行っている場合、車輌C1のエンジンやブレーキなどが自動的に制御されることで強制的に安全な走行状態とされるのである。もっとも、上記した事故位置に接近する場合の警告機能や、事故位置の手前で強制的に安全な走行状態とする機能は、ナビゲーション装置1に対するユーザ設定で機能オフとしておくことができるのは言うまでもない。また、事故位置に接近しつつある旨を警告する状況にあっても、事故につながるような運転状態にない場合には、エンジンやブレーキなどを自動的に制御しないようにしても良い。
【0033】
次に、各機能に基づく動作を説明する。
【0034】
図3は、ナビゲーション装置1によるルート探索処理を示すフローチャートである。この図に基づいて説明すると、ルート探索を行うにあたって運転者などによりスタート地点およびゴール地点が入力されると、ナビゲーション装置1のマイクロコンピュータ10は、これらスタート地点およびゴール地点をGPSデータに対応した緯度および経度データとしてロードマップ上に設定する(S1)。スタート地点およびゴール地点を入力する際には、表示部27の画面上にロードマップと移動自在のカーソルとを表示し、このカーソルでロードマップ上の所望とする地点を指示したり、スタート地点やゴール地点とすべき住所を直接入力し、この住所をマイクロコンピュータ10の内部処理によって緯度および経度データに変換させたり、あらかじめ登録された電話番号を入力し、この電話番号をマイクロコンピュータ10の内部処理によって緯度および経度データに変換させたりすることができる。
【0035】
GPSデータからなるスタート地点およびゴール地点をロードマップ上に設定した後、マイクロコンピュータ10は、スタート時刻、ゴール時刻、車輌C1に積む荷物の種類、車種、運転者などといったフィルタリング情報の入力に応じて、これらの条件を設定する(S2)。なお、フィルタリング情報は、あらかじめ登録されたものであっても良い。
【0036】
そして、マイクロコンピュータ10は、入力に応じて設定したスタート地点およびゴール地点、ならびにフィルタリング情報に適合するルートをロードマップデータの中から探し出す(S3)。
【0037】
こうして適当なルートが探し出されると、マイクロコンピュータ10は、そのルートをGPSデータに対応したデータ形式とすべく、緯度および経度データからなるルート情報を一旦作成する(S4)。このようなルート情報には、スタート地点やゴール地点のほか、ルート途中の各位置を示す緯度および経度データが多数含まれ、各データが所定の順序で配列されたデータ構造とされる。
【0038】
そうした後、マイクロコンピュータ10は、記憶デバイスに蓄積された事故情報を読み出し、上記ルート情報に含まれる項目が事故情報の項目にヒットするか否かを調べる(S5)。具体的に言うと、ルート上の各緯度および経度データが事故位置に相当するものか否かが調べられるのである。このとき、ルート上の各緯度および経度データについては、事故位置を示す緯度および経度データと完全に一致するか否かが判断されるとしても、誤差を含む許容範囲内で判断されるとしてもいずれであっても良い。
【0039】
ルート上の緯度および経度データが事故位置に相当する場合(S5:YES)、マイクロコンピュータ10は、その事故位置を回避するようなルートがあるか否かをさらに調べる(S6)。
【0040】
事故位置を回避するようなルートがある場合(S6:YES)、マイクロコンピュータ10は、そのルートを回避ルートとし、それに応じて緯度および経度データを再編成することで回避ルート情報を作成する(S7)。
【0041】
回避ルート情報を作成すると、最終的にマイクロコンピュータ10は、回避ルート情報に基づく回避ルートをロードマップとともに表示部27の画面上に表示させ(S8)、その後、このルート探索処理を終える。こうして画面上に表示された回避ルートでは、過去に事故のあった位置を通過することなくスタート地点からゴール地点へと案内するための道順が示されるのである。
【0042】
S6において、事故位置を回避するようなルートがない場合(S6:NO)、マイクロコンピュータ10は、S4にて一旦作成したルート情報をそのまま採用し、そのルート情報に基づく走行ルートを途中の事故位置とともに表示部27の画面上に表示させ(S9)、このルート探索処理を終える。こうして画面上に表示された走行ルートでは、そのルート上のどの地点で過去に事故があったかが明示されることとなる。
【0043】
S5において、ルート上における全ての緯度および経度データが事故位置に相当しない場合(S5:NO)、マイクロコンピュータ10は、S4にて一旦作成したルート情報をそのまま採用し、そのルート情報に基づく走行ルートをロードマップとともに表示部27の画面上に表示させ(S10)、このルート探索処理を終える。
【0044】
次に、図4は、ナビゲーション装置1による車輌走行対応処理を示すフローチャートである。この図に基づいて説明すると、マイクロコンピュータ10は、走行中に時々刻々と変化する現在位置をGPS衛星G1,G2,…からのGPS信号に基づいて測位しており、現在位置を緯度および経度データからなるGPSデータとして取得している(S21)。もちろん、車輌C1が停止中には、その場の現在位置が得られる。なお、車輌C1がトンネルなどに入ると、GPS信号を受信できないが、車速センサ22やジャイロ24などを用いた自律航法システムがGPSとともに構築されている場合には、GPS信号を受信できない状態でも現在位置が得られる。また、少なくとも3個のGPS衛星からのGPS信号を受信することで緯度および経度データが得られるが、これらのデータに加えて高度データも取得する場合には、少なくとも4個のGPS衛星からのGPS信号を受信する必要がある。このようなGPS関連の技術は、すでに周知とされたものであることから、その他のGPSに関連した説明を省略する。
【0045】
また、マイクロコンピュータ10は、現在位置のほか、走行中の車輌C1に関するその他の車輌関連事項もフィルタリング情報として取得している(S22)。ここで言う車輌関連事項とは、車速センサ22で検出された走行速度、回転センサ23で検出されたエンジン回転数、ジャイロ24で検出された回転加速度のほか、時間や運転者に関する事項を意味する。特に、走行速度、エンジン回転数、回転加速度によっては、車輌C1の挙動として、たとえば急激な加減速状態や急にハンドルをきった状態などを認識できる。
【0046】
以上のようにして各種の事項を取得すると、マイクロコンピュータ10は、これらの事項を実体内容とした車輌情報を作成する(S23)。このような車輌情報は、図4に示す一連のルーチンを繰り返して一定のタイミングで作成されることとなる。
【0047】
車輌情報を作成すると、マイクロコンピュータ10は、その車輌情報に対して記憶デバイスに蓄積された事故情報を比較対象とし、車輌情報に含まれる現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報が存在するか否かを調べる(S24)。
【0048】
現在位置から所定距離以内に事故位置がある場合(S24:YES)、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理として車輌情報に含まれる内容が事故情報の内容にヒットするか否かを調べる(S25)。具体的に言うと、現時点での走行速度やエンジン回転数、回転加速度、さらには天気や時間などが、過去にあった事故の状況と一致するか否かが調べられるのである。このとき、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とは、複数の項目で一致するか否かが判断されるとしても、単に一つの項目だけで判断されるとしてもいずれであっても良い。
【0049】
車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致する場合(S25:YES)、マイクロコンピュータ10は、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面を表示部27に表示させ、また、スピーカ28を通じて事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声を発生させる(S26)。
【0050】
さらに、マイクロコンピュータ10は、エンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を送り、安全な走行状態とすべく車輌C1の挙動を制御する(S27)。その後、マイクロコンピュータ10は、この車輌走行対応処理に係る一連のルーチンを終え、再びS21に戻る。
【0051】
S25において、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致しない場合(S25:NO)、マイクロコンピュータ10は、S21に戻る。このとき、S26と同様の処理を実行してからS21に戻るようにしても良い。
【0052】
S24において、現在位置から所定距離以内に事故位置がない場合にも(S24:NO)、マイクロコンピュータ10は、S21に戻る。
【0053】
したがって、上記実施形態によれば、情報処理収集センタDが保有する事故情報がナビゲーション装置1に取り込まれ、ナビゲーション装置1は、取り込んだ事故情報に基づいて走行ルート上における事故位置を認識できることとなる。これにより、ナビゲーション装置1は、統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避可能なルートを求め、そのようなルートをロードマップとともに表示したり、実際に車輌C1が走行中の場合には、事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌C1が通過する際には、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などに業務上蓄積された事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌C1を安全に走行させることができるのである。
【0054】
なお、他の実施形態としては、ナビゲーション装置1からデータバンクマシン3に対して現在位置を含む車輌情報が送信され、車輌情報を受信したデータバンクマシン3が車輌情報と事故情報との比較を行い、さらにデータバンクマシン3がフィルタリング処理を実行して適当な事故情報をナビゲーション装置1に対して送信し、事故情報を受信した場合に限りナビゲーション装置1が事故位置に接近しつつあることを警告したり、車輌C1の挙動を制御するようにしても良い。このような他の実施形態として、データバンクマシン3による車輌走行対応処理を図5のフローチャートに示し、この図に基づいて他の実施形態を以下に説明する。なお、ナビゲーション装置1における処理は、先述した実施形態と部分的に重複することから、その説明を適宜省略する。
【0055】
図5に示すように、データバンクマシン3は、たとえば定期的に車輌C1のナビゲーション装置1から送信されてくる車輌情報を受信することで取得する(S31)。
【0056】
車輌情報を取得すると、データバンクマシン3は、その車輌情報に対してハードディスク装置32に格納された事故情報を比較対象とし、車輌情報に含まれる車輌C1の現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報が存在するか否かを調べる(S32)。
【0057】
車輌C1の現在位置から所定距離以内に事故位置がある場合(S32:YES)、データバンクマシン3は、車輌情報に含まれる内容が事故情報の内容にヒットするか否かを調べる(S33)。これは、図4のS25と同様である。
【0058】
車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致する場合(S33:YES)、データバンクマシン3は、該当する事故情報を車輌C1のナビゲーション装置1に送信し(S34)、この処理を終える。これにより、事故情報を受信したナビゲーション装置1は、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面を表示部27に表示させ、また、スピーカ28を通じて事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声を発生させる。さらに、ナビゲーション装置1は、事故情報の受信に応じてエンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を送り、安全な走行状態とすべく車輌C1の挙動を制御する。
【0059】
S33において、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致しない場合(S33:NO)、データバンクマシン3は、S31に戻る。このとき、データバンクマシン3は、S34と同様に該当する事故情報をナビゲーション装置1に送信してからS31に戻るようにしても良い。
【0060】
S32において、現在位置から所定距離以内に事故位置がない場合にも(S32:NO)、データバンクマシン3は、S31に戻る。
【0061】
したがって、他の実施形態によっても先述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0062】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。
【0063】
本発明に係る車輌安全走行システムは、運送トラックなどによる配車業務システムの一環として採用すれば優れた実績を上げることができるが、もちろん、一般の自家用車を安全に走行させることを目的としたものでも良い。
【0064】
事故情報は、データバンクマシン3からナビゲーション装置1に対して提供されるとしたが、CD−ROMなどの記録メディアを介して提供されるものであっても良い。つまり、データバンクマシン3がなくてもナビゲーション装置1が自己完結的に事故情報に関してフィルタリング処理を実行するとしても良い。
【0065】
また、ナビゲーション装置1は、現在位置を示すGPSデータのみをデータバンクマシン3に対して送信し、それに応じて現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報がデータバンクマシン3から返信され、この事故情報に関してフィルタリング処理を行うとしても良い。
【0066】
ナビゲーション装置1は、GPSに対応したものに限らず、たとえば携帯可能なノート型といったパーソナルコンピュータなどのロードマップを表示可能なものや、さらには単に緯度および経度データのみを表示するものであっても良い。パーソナルコンピュータなどの場合には、必ずしも車輌に搭載しておく必要はなく、プリントアウトなどで事故位置に関連する情報を用紙上に出力して利用することができる。
【0067】
ナビゲーション装置1とデータバンクマシン3との通信は、携帯型電話機などで利用される移動体通信網を介して行われるとしても良い。
【0068】
(付記1) 移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0069】
(付記2) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0070】
(付記3) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0071】
(付記4) 前記安全運行支援処理手段は、前記事故情報に基づいて、前記移動体の操作者に対して音声および/または表示により警告を行う、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0072】
(付記5) 前記安全運行支援処理手段は、前記事故情報に基づいて、前記移動体の挙動を制御する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0073】
(付記6) 前記安全運行支援処理手段は、前記移動体に関して指定された目的地まで案内するための移動経路を指示するナビゲーション機能を備え、前記移動経路を指示するにあたっては、前記事故情報に含まれる事故発生位置情報に基づいて、事故位置を回避する移動経路を探索する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0074】
(付記7) 前記移動体の運転操作状況および/または挙動を収集する収集手段と、前記収集手段により得られた運転操作状況および/または挙動に関する情報に基づいて、前記フィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段とを有する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0075】
(付記8) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【0076】
(付記9) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【0077】
(付記10) 移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0078】
(付記11) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0079】
(付記12) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0080】
(付記13) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0081】
(付記14) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動体安全運行支援センタシステムとしての機能を備えた、たとえば保険会社や公共機関などが保有する事故情報が移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置に提供され、ナビゲーション装置は、事故情報に基づいて統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するようにして求めた移動経路を提示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などの事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車輌安全走行システムの概要を説明するための説明図である。
【図2】ナビゲーション装置や情報処理収集センタの技術的な構成、事故情報の内容を説明するための説明図である。
【図3】ナビゲーション装置によるルート探索処理を示すフローチャートである。
【図4】ナビゲーション装置による車輌走行対応処理を示すフローチャートである。
【図5】他の実施形態として、データバンクマシンによる車輌走行対応処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
C1 車輌
G1,G2,… GPS衛星
D 情報処理収集センタ
B 地上ビーコン
1 ナビゲーション装置(移動体安全運行支援装置)
3 データバンクマシン(移動体安全運行支援センタシステム)
10 マイクロコンピュータ
11 インターフェイス回路
20 GPSアンテナ
21 通信アンテナ
22 車速センサ
23 回転センサ
24 ジャイロ
25 CDドライブ
26 操作部
27 表示部
28 スピーカ
31 コンピュータ装置本体
32 ハードディスク装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項2】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項3】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【請求項4】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【請求項5】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【請求項6】移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項7】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情 報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項8】移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項9】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【請求項10】移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体としての車輌を安全に走行させるための移動体安全運行支援装置、移動体安全運行支援センタシステムおよびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されてくるマイクロ波を受信し、現在走行中にある車輌の現在位置をロードマップ上に表示できるが、このようなナビゲーション装置を利用したシステムとして、いわゆる道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information Communication System)がある。この道路交通情報通信システムとは、光ビーコン、電波ビーコン、さらにはFM多重放送により、VICS対応のナビゲーション装置に対して道路規制や交通停滞などに関する道路交通情報を提供し、ナビゲーション装置の画面上に道路交通状況をリアルタイムに表示可能としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車保険などを取り扱う保険会社、あるいは一般道路や高速道路を管理する公共機関などは、過去に発生した数多くの道路交通事故に関する事故情報をデータベースとして保有している。ところが、上記した道路交通情報通信システムでは、道路交通情報がナビゲーション装置に対して提供されるものの、事故情報が提供されることはなく、現時点での道路交通状況に即した走行ルートが単に提示されるだけである。つまり、道路交通情報通信システムは、車輌の安全な走行を目的としたものではなく、道路交通事故を起こさないための工夫が何らなされていなかった。
【0004】
具体的に言うと、道路交通情報通信システムでは、統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するような走行ルートをロードマップ上に表示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を知らせたり、さらには道路交通事故が頻発する地点を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態にするといったことなどができず、そのため、過去の道路交通事故に関する事故情報を活かして車輌を安全に走行させることを目的とするシステムが要請されていた。
【0005】
【発明の開示】
そこで、本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、保険会社や公共機関などが保有する事故情報の有効利用を図り、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができる移動体安全運行支援装置、移動体安全運行支援センタシステムおよびコンピュータプログラムを提供することを、その課題とする。
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明の第1の側面によれば、移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、現在位置取得手段により取得された移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、現在位置取得手段により取得された移動体の現在位置についての情報を、移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、送信手段による送信に応じて移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した事故情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0009】
本発明の第3の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、移動体の現在位置についての情報とフィルタリング情報とを、移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、送信手段による送信に応じて移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置が提供される。
【0010】
本発明の第4の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体安全運行支援装置から送信された、移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報に含まれる移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報を移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステムが提供される。
【0011】
本発明の第5の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、移動体安全運行支援装置から送信されてくる移動体の現在位置とともに、移動体に関する情報および/または移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、受信手段を介して受信した情報に含まれる移動体の現在位置と、事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報とフィルタリング情報とを比較し、条件の一致した事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、事故情報抽出手段により抽出された事故情報を移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段とを有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステムが提供される。
【0012】
本発明の第6の側面によれば、移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、前記移動体に関する情報および/または 前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0013】
本発明の第7の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0014】
本発明の第8の側面によれば、移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0015】
本発明の第9の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、を含むことを特徴とする、 コンピュータプログラムが提供される。
【0016】
本発明の第10の側面によれば、移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、を含むことを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0017】
本発明によれば、移動体安全運行支援センタシステムとしての機能を備えた、たとえば保険会社や公共機関などが保有する事故情報が移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置に提供され、ナビゲーション装置は、事故情報に基づいて統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するようにして求めた移動経路を提示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などの事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができるのである。
【0018】
なお、事故情報は、移動体安全運行支援センタシステムから一括して移動体安全運行支援装置に送られたり、あるいは車輌の現在位置に応じて送られたり、さらには移動体安全運行支援センタシステムが関与することなく、CD−ROMなどの記録メディアを介して与えられるものとしても良い。また、適当な事故情報を抽出するために用いるフィルタリング情報は、あらかじめ登録操作などを経て記憶されるもののほか、車輌の運転操作状況などに応じて逐次生成されて記憶されるものとしても良い。
【0019】
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る車輌安全走行システムの概要を説明するための説明図である。図1に示す車輌安全走行システムでは、道路上を走行する車輌C1に図示しないナビゲーション装置(移動体安全運行支援装置)が搭載されている。ナビゲーション装置は、多数のGPS衛星G1,G2,…から発信されたGPS信号を受信し、GPS信号などから現在位置を測位できるものである。このような車輌安全走行システムにおいて特に注目すべき点は、過去に発生した数多くの道路交通事故に関する事故情報をデータベースとして保有する、たとえば保険会社や公共機関などの情報処理収集センタDと車輌C1に搭載されたナビゲーション装置とが、道路周辺の各所に設置された地上ビーコンBなどを介して通信可能とされている点にある。このようなナビゲーション装置や情報処理収集センタDの技術的な構成、事故情報の内容を図2に示す。
【0022】
図2に示すように、ナビゲーション装置1は、マイクロコンピュータ10、インターフェイス回路11、GPSアンテナ20、通信アンテナ21、車速センサ22、回転センサ23、ジャイロ24、CDドライブ25、操作部26、表示部27、およびスピーカ28などを具備して構成されている。マイクロコンピュータ10は、インターフェイス回路11を介してGPSアンテナ20、通信アンテナ21、車速センサ22、回転センサ23、ジャイロ24、CDドライブ25、操作部26、表示部27、およびスピーカ28と接続されている。
【0023】
一方、情報処理収集センタDには、事故情報を収集して分析などを行うためのデータバンクマシン(移動体安全運行支援センタシステム)3が設置されている。データバンクマシン3は、データ処理を高速に行うコンピュータ装置本体31と、大量の事故情報を蓄積しておくためのハードディスク装置32などを具備して構成されている。なお、データバンクマシン3は、地上ビーコンBなどを介してナビゲーション装置1と間接的にあるいは直接通信を行う構成も備えるが、通信でやり取りされる情報以外は先述した周知の道路交通情報通信システムと同様の構成とされるため、その通信に関する構成については説明を省略する。
【0024】
まず、ナビゲーション装置1の構成から説明すると、マイクロコンピュータ10は、ナビゲーション装置1全体の動作を制御する。なお、マイクロコンピュータ10には、事故情報を蓄積しておくための半導体メモリなどといった記憶デバイスも含まれる。記憶デバイスには、事故情報のほかに運転者や車輌のコードを書き込んでおくことができる。インターフェイス回路11は、マイクロコンピュータ10の入出力を制御する。GPSアンテナ20は、GPS信号としてのマイクロ波を受信するためのものである。通信アンテナ21は、地上ビーコンBなどとの間で各種の情報を電波により送受信するためのものである。なお、地上ビーコンBが光ビーコンの場合は、通信アンテナ21を光で送受信するためのものとしても良い。また、通信アンテナ21は、FM多重放送などで情報処理収集センタDと直接情報を送受信するためのものとしても良い。
【0025】
車速センサ22は、車輌C1の走行速度を検出するものであって、検出した走行速度をマイクロコンピュータ10に伝える。回転センサ23は、車輌C1のエンジン回転数を検出するものであって、検出した回転数をマイクロコンピュータ10に伝える。ジャイロ24は、車輌C1の回転加速度を検出するものであって、検出した回転加速度をマイクロコンピュータ10に伝える。なお、マイクロコンピュータ10には、特に図示しないが車輌C1に本来備わる電子機器やセンサ、スイッチなどの状態を検出したり、さらにはエンジンやブレーキなどの動力制御系を制御できるように、これらがインターフェイス回路11を介して接続されている。
【0026】
CDドライブ25は、ロードマップデータなどが収録されたCD−ROMからデータを読み出すためのものであって、読み出したデータをマイクロコンピュータ10に伝える。操作部26は、各種の操作キーを備え、使用者のキー操作に応じた入力信号をマイクロコンピュータ10に伝える。表示部27は、マイクロコンピュータ10により制御され、ロードマップやガイダンスなどを画面上に表示する。スピーカ28は、マイクロコンピュータ10の制御に応じて音声などを発生する。
【0027】
一方、データバンクマシン3は、データベースとそれに対するアクセス機能を備えたメインフレームなどで構成されるが、データバンクマシン3のコンピュータ装置本体31は、事故情報を自動的にあるいは手動方式で収集し、収集した事故情報を分析し、さらにはナビゲーション装置1に対して送信すべき事故情報をデータベースとしてハードディスク装置32に記録し、地上ビーコンBなどを介してナビゲーション装置1に事故情報を送信する機能を備えたものである。ここで、事故情報とは、事故が発生した位置(事故位置)のほか、わき見運転、スピードオーバー、急ハンドルなどの事故要因、飛び出し、巻き込み、横転などの事故種別、事故が発生した時点での天気や時間、事故を起こした運転者(事故者)や車輌などに関する事項を含むものとされる。もちろん、事故情報は、上記以外の事項を含むものであっても良いが、GPSデータとしての緯度および経度データ(これらに高度データを追加しても良い)からなる事故位置が必ず含まれるものとされる。
【0028】
このような事故情報を収集する仕組みについて説明すると、図1に一例として破線で示すように、車輌C2,C3が事故を起こしたとする。各車輌C2,C3にナビゲーション装置1が搭載されている場合、このナビゲーション装置1からは、GPSデータからなる事故位置のほか、車速センサ22や回転センサ23、ジャイロ24などで検出された物理量やワイパースイッチの作動状態、時間、さらには運転者や車輌のコードが事故情報として情報処理収集センタDに送信されてくる。これにより、情報処理収集センタDのデータバンクマシン3は、事故情報を自動的に収集して登録するのである。一方、事故情報を手動で収集する場合には、事故を起こした者から電話などで直接情報処理収集センタDに事故の内容が知らされ、オペレータがデータバンクマシン3に対して事故情報をその都度登録することとなる。なお、自動的に事故情報を収集する場合、ナビゲーション装置1から送られてくる事項だけでは事故種別などを確定できないが、これらの不確定要素については後から手動で追加するとしても良い。また、手動で事故情報を収集する場合、事故位置は、緯度や経度などで知らされることはほとんどないが、オペレータの操作などを経てGPSデータとして登録されることとなる。
【0029】
要点について簡単に説明すると、上記のようにしてデータバンクマシン3に登録された事故情報は、データバンクマシン3からナビゲーション装置1へと送信され、その都度、ナビゲーション装置1には、新しい事故情報が蓄積される。送信方法としては、データバンクマシン3が定期的に事故情報を一括送信したり、新たに登録情報が増えるごとに追加分のみを送信したり、ナビゲーション装置1から送信要求があるごとに送信する方法が考えられるが、いずれの方法でも良い。このような事故情報をたとえば車輌C1の走行前や走行中に利用する場合には、車輌C1の現在位置から所定距離以内の事故位置を指し示す事故情報が抽出され、さらに、車輌C1の走行状態などに関する車輌情報や運転者などに関する情報をフィルタリング情報とし、このフィルタリング情報と一致する事故情報のみが抽出される(フィルタリング処理)。フィルタリング情報と一致する事故情報が存在する場合には、安全運行を支援すべく以下に説明するような動作が行われる。
【0030】
ナビゲーション装置1には、運転者などにより指定されたスタート地点からゴール地点まで車輌C1を案内するための走行ルート(移動経路)を探索して表示する機能が備えられている。この機能を利用する場合、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により得た事故情報に基づいて過去に起こった事故位置を回避するような走行ルートを求める。こうして求められた走行ルートは、表示部27の画面上に表示される。運転者は、画面上に表示された走行ルートを辿るように車輌C1を運転操作することにより、事故が頻発するような箇所を避けて安全にスタート地点からゴール地点へと車輌C1を走行させることができる。
【0031】
また、実際に車輌C1を走行させる際には、事故位置を回避できない場合がある。そのような場合、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により事故情報に基づいて車輌C1の現在位置が事故位置にある程度まで接近した状態にあるか否かを判定する。車輌C1が事故位置にある程度まで接近した状態となると、その旨を運転者に伝えるべく、表示部27の画面上には、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面が表示されたり、スピーカ28からは、事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声が発せられる。これにより、運転者は、車輌C1の走行中に事故が起こりやすい箇所などに近づきつつあることを知り、事故につながらないよう安全運転を心がけることができる。
【0032】
さらに、車輌C1が事故位置の手前などに達すると、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理により得た事故情報に基づいて、エンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を出し、車輌C1の挙動を制御する。たとえば、スピードオーバーで事故が頻発する事故位置では、事故を起こさない程度の速度となるように車輌C1が自動的にスピードダウンされる。つまり、運転者は、事故があった箇所で当時の状況と同じような運転操作を行っている場合、車輌C1のエンジンやブレーキなどが自動的に制御されることで強制的に安全な走行状態とされるのである。もっとも、上記した事故位置に接近する場合の警告機能や、事故位置の手前で強制的に安全な走行状態とする機能は、ナビゲーション装置1に対するユーザ設定で機能オフとしておくことができるのは言うまでもない。また、事故位置に接近しつつある旨を警告する状況にあっても、事故につながるような運転状態にない場合には、エンジンやブレーキなどを自動的に制御しないようにしても良い。
【0033】
次に、各機能に基づく動作を説明する。
【0034】
図3は、ナビゲーション装置1によるルート探索処理を示すフローチャートである。この図に基づいて説明すると、ルート探索を行うにあたって運転者などによりスタート地点およびゴール地点が入力されると、ナビゲーション装置1のマイクロコンピュータ10は、これらスタート地点およびゴール地点をGPSデータに対応した緯度および経度データとしてロードマップ上に設定する(S1)。スタート地点およびゴール地点を入力する際には、表示部27の画面上にロードマップと移動自在のカーソルとを表示し、このカーソルでロードマップ上の所望とする地点を指示したり、スタート地点やゴール地点とすべき住所を直接入力し、この住所をマイクロコンピュータ10の内部処理によって緯度および経度データに変換させたり、あらかじめ登録された電話番号を入力し、この電話番号をマイクロコンピュータ10の内部処理によって緯度および経度データに変換させたりすることができる。
【0035】
GPSデータからなるスタート地点およびゴール地点をロードマップ上に設定した後、マイクロコンピュータ10は、スタート時刻、ゴール時刻、車輌C1に積む荷物の種類、車種、運転者などといったフィルタリング情報の入力に応じて、これらの条件を設定する(S2)。なお、フィルタリング情報は、あらかじめ登録されたものであっても良い。
【0036】
そして、マイクロコンピュータ10は、入力に応じて設定したスタート地点およびゴール地点、ならびにフィルタリング情報に適合するルートをロードマップデータの中から探し出す(S3)。
【0037】
こうして適当なルートが探し出されると、マイクロコンピュータ10は、そのルートをGPSデータに対応したデータ形式とすべく、緯度および経度データからなるルート情報を一旦作成する(S4)。このようなルート情報には、スタート地点やゴール地点のほか、ルート途中の各位置を示す緯度および経度データが多数含まれ、各データが所定の順序で配列されたデータ構造とされる。
【0038】
そうした後、マイクロコンピュータ10は、記憶デバイスに蓄積された事故情報を読み出し、上記ルート情報に含まれる項目が事故情報の項目にヒットするか否かを調べる(S5)。具体的に言うと、ルート上の各緯度および経度データが事故位置に相当するものか否かが調べられるのである。このとき、ルート上の各緯度および経度データについては、事故位置を示す緯度および経度データと完全に一致するか否かが判断されるとしても、誤差を含む許容範囲内で判断されるとしてもいずれであっても良い。
【0039】
ルート上の緯度および経度データが事故位置に相当する場合(S5:YES)、マイクロコンピュータ10は、その事故位置を回避するようなルートがあるか否かをさらに調べる(S6)。
【0040】
事故位置を回避するようなルートがある場合(S6:YES)、マイクロコンピュータ10は、そのルートを回避ルートとし、それに応じて緯度および経度データを再編成することで回避ルート情報を作成する(S7)。
【0041】
回避ルート情報を作成すると、最終的にマイクロコンピュータ10は、回避ルート情報に基づく回避ルートをロードマップとともに表示部27の画面上に表示させ(S8)、その後、このルート探索処理を終える。こうして画面上に表示された回避ルートでは、過去に事故のあった位置を通過することなくスタート地点からゴール地点へと案内するための道順が示されるのである。
【0042】
S6において、事故位置を回避するようなルートがない場合(S6:NO)、マイクロコンピュータ10は、S4にて一旦作成したルート情報をそのまま採用し、そのルート情報に基づく走行ルートを途中の事故位置とともに表示部27の画面上に表示させ(S9)、このルート探索処理を終える。こうして画面上に表示された走行ルートでは、そのルート上のどの地点で過去に事故があったかが明示されることとなる。
【0043】
S5において、ルート上における全ての緯度および経度データが事故位置に相当しない場合(S5:NO)、マイクロコンピュータ10は、S4にて一旦作成したルート情報をそのまま採用し、そのルート情報に基づく走行ルートをロードマップとともに表示部27の画面上に表示させ(S10)、このルート探索処理を終える。
【0044】
次に、図4は、ナビゲーション装置1による車輌走行対応処理を示すフローチャートである。この図に基づいて説明すると、マイクロコンピュータ10は、走行中に時々刻々と変化する現在位置をGPS衛星G1,G2,…からのGPS信号に基づいて測位しており、現在位置を緯度および経度データからなるGPSデータとして取得している(S21)。もちろん、車輌C1が停止中には、その場の現在位置が得られる。なお、車輌C1がトンネルなどに入ると、GPS信号を受信できないが、車速センサ22やジャイロ24などを用いた自律航法システムがGPSとともに構築されている場合には、GPS信号を受信できない状態でも現在位置が得られる。また、少なくとも3個のGPS衛星からのGPS信号を受信することで緯度および経度データが得られるが、これらのデータに加えて高度データも取得する場合には、少なくとも4個のGPS衛星からのGPS信号を受信する必要がある。このようなGPS関連の技術は、すでに周知とされたものであることから、その他のGPSに関連した説明を省略する。
【0045】
また、マイクロコンピュータ10は、現在位置のほか、走行中の車輌C1に関するその他の車輌関連事項もフィルタリング情報として取得している(S22)。ここで言う車輌関連事項とは、車速センサ22で検出された走行速度、回転センサ23で検出されたエンジン回転数、ジャイロ24で検出された回転加速度のほか、時間や運転者に関する事項を意味する。特に、走行速度、エンジン回転数、回転加速度によっては、車輌C1の挙動として、たとえば急激な加減速状態や急にハンドルをきった状態などを認識できる。
【0046】
以上のようにして各種の事項を取得すると、マイクロコンピュータ10は、これらの事項を実体内容とした車輌情報を作成する(S23)。このような車輌情報は、図4に示す一連のルーチンを繰り返して一定のタイミングで作成されることとなる。
【0047】
車輌情報を作成すると、マイクロコンピュータ10は、その車輌情報に対して記憶デバイスに蓄積された事故情報を比較対象とし、車輌情報に含まれる現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報が存在するか否かを調べる(S24)。
【0048】
現在位置から所定距離以内に事故位置がある場合(S24:YES)、マイクロコンピュータ10は、フィルタリング処理として車輌情報に含まれる内容が事故情報の内容にヒットするか否かを調べる(S25)。具体的に言うと、現時点での走行速度やエンジン回転数、回転加速度、さらには天気や時間などが、過去にあった事故の状況と一致するか否かが調べられるのである。このとき、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とは、複数の項目で一致するか否かが判断されるとしても、単に一つの項目だけで判断されるとしてもいずれであっても良い。
【0049】
車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致する場合(S25:YES)、マイクロコンピュータ10は、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面を表示部27に表示させ、また、スピーカ28を通じて事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声を発生させる(S26)。
【0050】
さらに、マイクロコンピュータ10は、エンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を送り、安全な走行状態とすべく車輌C1の挙動を制御する(S27)。その後、マイクロコンピュータ10は、この車輌走行対応処理に係る一連のルーチンを終え、再びS21に戻る。
【0051】
S25において、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致しない場合(S25:NO)、マイクロコンピュータ10は、S21に戻る。このとき、S26と同様の処理を実行してからS21に戻るようにしても良い。
【0052】
S24において、現在位置から所定距離以内に事故位置がない場合にも(S24:NO)、マイクロコンピュータ10は、S21に戻る。
【0053】
したがって、上記実施形態によれば、情報処理収集センタDが保有する事故情報がナビゲーション装置1に取り込まれ、ナビゲーション装置1は、取り込んだ事故情報に基づいて走行ルート上における事故位置を認識できることとなる。これにより、ナビゲーション装置1は、統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避可能なルートを求め、そのようなルートをロードマップとともに表示したり、実際に車輌C1が走行中の場合には、事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌C1が通過する際には、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などに業務上蓄積された事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌C1を安全に走行させることができるのである。
【0054】
なお、他の実施形態としては、ナビゲーション装置1からデータバンクマシン3に対して現在位置を含む車輌情報が送信され、車輌情報を受信したデータバンクマシン3が車輌情報と事故情報との比較を行い、さらにデータバンクマシン3がフィルタリング処理を実行して適当な事故情報をナビゲーション装置1に対して送信し、事故情報を受信した場合に限りナビゲーション装置1が事故位置に接近しつつあることを警告したり、車輌C1の挙動を制御するようにしても良い。このような他の実施形態として、データバンクマシン3による車輌走行対応処理を図5のフローチャートに示し、この図に基づいて他の実施形態を以下に説明する。なお、ナビゲーション装置1における処理は、先述した実施形態と部分的に重複することから、その説明を適宜省略する。
【0055】
図5に示すように、データバンクマシン3は、たとえば定期的に車輌C1のナビゲーション装置1から送信されてくる車輌情報を受信することで取得する(S31)。
【0056】
車輌情報を取得すると、データバンクマシン3は、その車輌情報に対してハードディスク装置32に格納された事故情報を比較対象とし、車輌情報に含まれる車輌C1の現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報が存在するか否かを調べる(S32)。
【0057】
車輌C1の現在位置から所定距離以内に事故位置がある場合(S32:YES)、データバンクマシン3は、車輌情報に含まれる内容が事故情報の内容にヒットするか否かを調べる(S33)。これは、図4のS25と同様である。
【0058】
車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致する場合(S33:YES)、データバンクマシン3は、該当する事故情報を車輌C1のナビゲーション装置1に送信し(S34)、この処理を終える。これにより、事故情報を受信したナビゲーション装置1は、事故位置に接近しつつあることを示す警告画面を表示部27に表示させ、また、スピーカ28を通じて事故位置に接近しつつある旨を警告するための音声を発生させる。さらに、ナビゲーション装置1は、事故情報の受信に応じてエンジンやブレーキなどの動力制御系に指令を送り、安全な走行状態とすべく車輌C1の挙動を制御する。
【0059】
S33において、車輌情報に含まれる内容と事故情報の内容とが一致しない場合(S33:NO)、データバンクマシン3は、S31に戻る。このとき、データバンクマシン3は、S34と同様に該当する事故情報をナビゲーション装置1に送信してからS31に戻るようにしても良い。
【0060】
S32において、現在位置から所定距離以内に事故位置がない場合にも(S32:NO)、データバンクマシン3は、S31に戻る。
【0061】
したがって、他の実施形態によっても先述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0062】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではない。
【0063】
本発明に係る車輌安全走行システムは、運送トラックなどによる配車業務システムの一環として採用すれば優れた実績を上げることができるが、もちろん、一般の自家用車を安全に走行させることを目的としたものでも良い。
【0064】
事故情報は、データバンクマシン3からナビゲーション装置1に対して提供されるとしたが、CD−ROMなどの記録メディアを介して提供されるものであっても良い。つまり、データバンクマシン3がなくてもナビゲーション装置1が自己完結的に事故情報に関してフィルタリング処理を実行するとしても良い。
【0065】
また、ナビゲーション装置1は、現在位置を示すGPSデータのみをデータバンクマシン3に対して送信し、それに応じて現在位置から所定距離以内の事故位置を示す事故情報がデータバンクマシン3から返信され、この事故情報に関してフィルタリング処理を行うとしても良い。
【0066】
ナビゲーション装置1は、GPSに対応したものに限らず、たとえば携帯可能なノート型といったパーソナルコンピュータなどのロードマップを表示可能なものや、さらには単に緯度および経度データのみを表示するものであっても良い。パーソナルコンピュータなどの場合には、必ずしも車輌に搭載しておく必要はなく、プリントアウトなどで事故位置に関連する情報を用紙上に出力して利用することができる。
【0067】
ナビゲーション装置1とデータバンクマシン3との通信は、携帯型電話機などで利用される移動体通信網を介して行われるとしても良い。
【0068】
(付記1) 移動体に搭載される移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0069】
(付記2) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段と、
前記現在位置取得手段により取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0070】
(付記3) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置であって、
前記移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段と、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行する安全運行支援処理手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援装置。
【0071】
(付記4) 前記安全運行支援処理手段は、前記事故情報に基づいて、前記移動体の操作者に対して音声および/または表示により警告を行う、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0072】
(付記5) 前記安全運行支援処理手段は、前記事故情報に基づいて、前記移動体の挙動を制御する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0073】
(付記6) 前記安全運行支援処理手段は、前記移動体に関して指定された目的地まで案内するための移動経路を指示するナビゲーション機能を備え、前記移動経路を指示するにあたっては、前記事故情報に含まれる事故発生位置情報に基づいて、事故位置を回避する移動経路を探索する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0074】
(付記7) 前記移動体の運転操作状況および/または挙動を収集する収集手段と、前記収集手段により得られた運転操作状況および/または挙動に関する情報に基づいて、前記フィルタリング情報を生成するフィルタリング情報生成手段とを有する、付記1ないし3のいずれかに記載の移動体安全運行支援装置。
【0075】
(付記8) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【0076】
(付記9) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出する事故情報抽出手段と、
前記事故情報抽出手段により抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信する送信手段と、
を有することを特徴とする、移動体安全運行支援センタシステム。
【0077】
(付記10) 移動体に搭載される移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記アクセスプログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0078】
(付記11) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を記憶するフィルタリング情報記憶手段にアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記現在位置取得プログラムに基づいて取得された前記移動体の現在位置についての情報を、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した前記事故情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0079】
(付記12) 移動体に搭載され、移動体安全運行支援センタシステムと双方向通信し得る移動体安全運行支援装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記移動体の現在位置を取得するための現在位置取得プログラムと、
前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を生成するためのフィルタリング情報生成プログラムと、
前記移動体の現在位置についての情報と前記フィルタリング情報とを、前記移動体安全運行支援センタシステムに対して送信するための送信プログラムと、
前記送信プログラムに基づく送信に応じて前記移動体安全運行支援センタシステムから返信された、安全運行を支援するための情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報には、事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報が含まれ、この事故情報に基づいて、前記移動体の安全運行を支援するための処理を実行するための安全運行支援処理プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0080】
(付記13) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信された、前記移動体の現在位置についての情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0081】
(付記14) 移動体に搭載された移動体安全運行支援装置と双方向通信し得る移動体安全運行支援センタシステムを制御するためのコンピュータプログラムであって、
事故発生位置情報と事故に関連する事故関連情報とを対応付けてなる事故情報を記憶する事故情報データベースにアクセスするためのアクセスプログラムと、
前記移動体安全運行支援装置から送信されてくる前記移動体の現在位置とともに、前記移動体に関する情報および/または前記移動体の操作者に関連する情報からなるフィルタリング情報を受信するための受信プログラムと、
前記受信プログラムに基づいて受信した情報に含まれる前記移動体の現在位置と、前記事故情報データベースに含まれる事故発生位置情報とを比較し、現在位置から所定距離以内の事故位置に該当する事故発生位置情報を抽出し、さらに抽出した事故発生位置情報に対応する事故関連情報と前記フィルタリング情報とを比較し、条件の一致した前記事故情報を抽出するための事故情報抽出プログラムと、
前記事故情報抽出プログラムに基づいて抽出された前記事故情報を前記移動体安全運行支援装置に対して送信するための送信プログラムと、
を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動体安全運行支援センタシステムとしての機能を備えた、たとえば保険会社や公共機関などが保有する事故情報が移動体安全運行支援装置として車輌に搭載されたナビゲーション装置に提供され、ナビゲーション装置は、事故情報に基づいて統計的に事故の発生しやすい事故位置を回避するようにして求めた移動経路を提示したり、そのような事故位置に接近しつつある旨を音声や表示で知らせたり、さらには事故位置を車輌が通過する際、その車輌の挙動を自動的に制御して安全な走行状態とすることができる。つまり、保険会社や公共機関などの事故情報が有効に利用され、事故情報に基づいて車輌を安全に走行させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車輌安全走行システムの概要を説明するための説明図である。
【図2】ナビゲーション装置や情報処理収集センタの技術的な構成、事故情報の内容を説明するための説明図である。
【図3】ナビゲーション装置によるルート探索処理を示すフローチャートである。
【図4】ナビゲーション装置による車輌走行対応処理を示すフローチャートである。
【図5】他の実施形態として、データバンクマシンによる車輌走行対応処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
C1 車輌
G1,G2,… GPS衛星
D 情報処理収集センタ
B 地上ビーコン
1 ナビゲーション装置(移動体安全運行支援装置)
3 データバンクマシン(移動体安全運行支援センタシステム)
10 マイクロコンピュータ
11 インターフェイス回路
20 GPSアンテナ
21 通信アンテナ
22 車速センサ
23 回転センサ
24 ジャイロ
25 CDドライブ
26 操作部
27 表示部
28 スピーカ
31 コンピュータ装置本体
32 ハードディスク装置
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