JP2002365254A - ガス燃焼器監視装置、ゼロベース更新制御方法及びcoセンサヒートアップ制御方法 - Google Patents

ガス燃焼器監視装置、ゼロベース更新制御方法及びcoセンサヒートアップ制御方法

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JP2002365254A
JP2002365254A JP2001177023A JP2001177023A JP2002365254A JP 2002365254 A JP2002365254 A JP 2002365254A JP 2001177023 A JP2001177023 A JP 2001177023A JP 2001177023 A JP2001177023 A JP 2001177023A JP 2002365254 A JP2002365254 A JP 2002365254A
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combustion
sensor
gas combustor
voltage
combustion state
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JP2001177023A
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Tatsunori Hara
達範 原
Akira Ono
彰 小野
Kazu Mochizuki
計 望月
Izumi Katsube
泉 勝部
Hiromasa Takashima
裕正 高島
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JAPAN GAS ASS
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Keiyo Gas Co Ltd
Japan Gas Association
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JAPAN GAS ASS
Osaka Gas Co Ltd
Yazaki Corp
Keiyo Gas Co Ltd
Japan Gas Association
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器に対
しても、ゼロベース更新やCOセンサヒートアップ等の
適正なタイミングを取得できるようにして、汎用性の高
い上記ガス燃焼器及びガス燃焼器監視装置の組み合わせ
を実用的に可能にする。 【解決手段】 センサ部2に含まれる補償素子22の両
端電圧に基づいて、燃焼状態判定手段102によりガス
燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかが
判定され、非燃焼状態であると判定された際、ゼロベー
ス更新手段103によりセンサ部2に含まれるCOセン
サ21に対してゼロベース更新制御が行われる。或い
は、非燃焼状態であると判定された際、ヒートアップ制
御手段105により、COセンサ21に対してヒートア
ップが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼信号を出力し
ないガス燃焼器に適用可能で、適正なタイミングでゼロ
ベース更新、COセンサヒートアップを行うことができ
るガス燃焼器監視装置、及びそのゼロベース更新制御方
法、そのCOセンサヒートアップ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等のガス燃焼器の監視制御をする
ガス燃焼器監視装置には、近年、ガス排気中のCO濃度
を検出する検出素子として接触燃焼式COセンサが多用
されている。この種の接触燃焼式COセンサは、例え
ば、所定の長さの細い白金線をコイル状に形成し、この
上に触媒を塗布し、更に乾燥及び焼成がおこなわれて形
成されている。そして、このセンサは不完全燃焼ガスが
存在すると、その中に含まれるCO、H2と触媒との反
応熱で白金線コイルの抵抗値が上昇する現象を利用し
て、不完全燃焼ガスの検出を行う。そしてこのような不
完全燃焼ガスを検出すると、この監視装置は不完全燃焼
ガスを排気しているガス燃焼器の停止制御等の異常処理
を行う。
【0003】このような接触燃焼式COセンサは、上記
のようにしてCOガス等の不完全燃焼ガスを検出する際
に、センサ毎の性能のばらつきや経時的な検出性能の変
化を補正するために、その基準となるゼロベースに基づ
いて実測値を補正した上で上記不完全燃焼ガスの検出を
行っている。ところが、このゼロベースは、通常、大気
ベース濃度を測定してそのオフセット値に基づいて算出
されるものなので、この時ガス機器は非燃焼状態になけ
ればならない。また、ガス機器が燃焼状態において上記
不完全燃焼ガスの検出の基準となるゼロベースを更新又
は補正することは、好ましくないことは言うまでもな
い。
【0004】また、上記接触燃焼式COセンサは、経時
的にセンサ素子に不純物等が付着し放置しておくとその
検出性能が劣化する。そこで、これを防止するため、定
期的にセンサ素子をヒートアップして付着した不純物等
を脱離させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、ガス燃焼器の中
には、ガス燃焼器が燃焼中であるか否かを示す燃焼信号
を外部に出力する機能を特別に備えていないものが多く
存在する。このタイプのガス燃焼器は、燃焼信号を外部
に出力することができない反面、シンプルな構造や安価
であるという長所もある。このようなシンプルで安価な
ガス機器にも、近年、多用されている接触燃焼式COセ
ンサを用いたガス燃焼器監視装置を容易に適用できれば
非常に好ましいのだが、この場合ガス燃焼器が非燃焼状
態であること、すなわち、適正なゼロベースを更新のタ
イミングがガス燃焼器監視装置側でつかみきれなかっ
た。
【0006】また、上記ヒートアップタイミングに関し
ても、上記ガス燃焼器に対して上記接触燃焼式COセン
サを用いたガス燃焼器監視装置を適用する場合を想定す
ると、ガス燃焼器監視装置側ではガス機器が燃焼状態で
あるかどうかを検出することができないため、タイマ等
を用いて固定的なインターバルで、例えば、12時間毎
にヒートアップを行うことが考えられる。しかしなが
ら、ガス機器の燃焼中にヒートアップのタイミングが一
致した場合、CO濃度検出に適正な駆動電流を大きく上
回るヒートアップ用の大電流がセンサ素子に流れるた
め、本来のCO濃度検出に支障をきたすことになる。す
なわち、ヒートアップもガス機器の非燃焼時に行われな
ければならないが、その適正なタイミングがガス燃焼器
監視装置側でつかみきれなかった。
【0007】要するに、シンプルな構成で安価な上記の
タイプのガス機器にも、近年、多用されている接触燃焼
式COセンサを用いたガス燃焼器監視装置を容易に適用
できれば非常に好ましいのだが、この場合適正なゼロベ
ース更新やCOセンサヒートアップ等のタイミングがつ
かみきれないため、その実用化は困難であると考えられ
ていた。
【0008】よって本発明は、上述した現状に鑑み、燃
焼信号を外部に出力しないガス燃焼器に対しても、ゼロ
ベース更新やCOセンサヒートアップ等の適正なタイミ
ングを取得できるようにして、汎用性の高い上記ガス燃
焼器及びガス燃焼器監視装置の組み合わせを実用的に可
能にすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載のガス燃焼器監視装置は、図1
の基本構成図に示すように、燃焼状態であることを示す
燃焼信号を外部に出力する機能を持たないガス燃焼器7
から排出される排気中のCO濃度を接触燃焼式COセン
サ21にて検出し、この検出結果に基づいて前記ガス燃
焼器7の監視制御を行う監視制御手段100を具備する
ガス燃焼器監視装置であって、前記COセンサ21及び
このCOセンサ21の温度特性を補償する温度補償素子
22を含み、定電流源で駆動するセンサ部2と、前記温
度補償素子22の両端電圧を取得する補償素子両端電圧
取得手段101と、取得された前記両端電圧に基づい
て、前記ガス燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状
態であるかを判定する燃焼状態判定手段102とを含む
ことを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
1記載のガス燃焼器監視装置は、センサ部2に含まれる
補償素子22の両端電圧に基づいて、ガス燃焼器7が燃
焼状態であるか又は非燃焼状態であるかが判定されるの
で、この判定のために新たな素子を追加することなくシ
ンプルな構成で、燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼
器7を、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼器監視
装置が現実的に適用可能になる。
【0011】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項1記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記燃焼状態判定手段102は、前記両端電圧を燃
焼状態と判断できる燃焼基準電圧及び非燃焼状態と判断
できる非燃焼基準電圧とをそれぞれ比較し、前記両端電
圧がこの燃焼基準電圧以上である場合は前記ガス燃焼器
7が燃焼状態であると判定し、前記両端電圧がこの非基
準電圧以上である場合は前記ガス燃焼器7が非燃焼状態
であると判定することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、燃焼基準電
圧及び非燃焼基準電圧を設けて、これらに基づきガス燃
焼器7がそれぞれ燃焼状態か非燃焼状態かを判断するよ
うにしているので、容易に確実にその判断ができる。
【0013】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項2記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記燃焼基準電圧は前記非燃焼基準電圧よりも大き
く、これら燃焼基準電圧と非燃焼基準電圧との間には、
所定の過渡電圧範囲が設定されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項3記載の発明によれば、燃焼基準電
圧と非燃焼基準電圧との間には所定の過渡電圧範囲が設
定されているので、燃焼器の点火又は消火直後の不安定
な時期を避けて正確な燃焼/非燃焼の判定が行える。
【0015】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項1、2又は3記載のガス燃焼器監視装
置において、ゼロベースを格納するゼロベース格納手段
5と、前記燃焼状態判定手段102にて非燃焼状態であ
ると判定されている間の所定のタイミングでの前記セン
サ部2からの検出出力に基づき前記ゼロベース格納手段
に格納される前記ゼロベースを更新するゼロベース更新
手段103とを更に含み、前記CO濃度検出信号及び前
記ゼロベースに基づいて、前記監視制御手段100は補
正CO濃度を算出して、この補正CO濃度に基づいて前
記ガス燃焼器7の監視制御を行うことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、ゼロベース
格納手段5とゼロベース更新手段103とを更に含み、
上述したようにセンサ部2に含まれる補償素子22の両
端電圧に基づいて、ガス燃焼器7が燃焼状態であるか又
は非燃焼状態であるかが判定されて、非燃焼状態である
と判定されている間の所定のタイミングで、ゼロベース
更新手段103によりゼロベース格納手段5に格納され
るゼロベース更新が行われる。したがって、燃焼信号を
外部に出力しないガス燃焼器7に対しても接触燃焼式C
Oセンサを組み合わせて、効率的なゼロベース更新が可
能になる。
【0017】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載のガス燃焼器監視装置は、図1の基本構成図に示
すように、請求項4記載のガス燃焼器監視装置におい
て、所定のインターバルで前記ゼロベースの更新指令を
するゼロベース更新指令手段104を更に含み、この更
新指令に基づいて、前記補償素子両端電圧取得手段10
1は前記両端電圧を取得することを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明によれば、所定のイン
ターバルのゼロベース更新指令に基づいて、補償素子両
端電圧取得手段101により上記両端電圧が取得される
ので、定期的なゼロベース更新が可能になる。もちろ
ん、上記のように非燃焼状態では、ゼロベース更新は行
われないので、本来のCOガス検出機能に支障をきたす
こともない。
【0019】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載のゼロベース更新制御方法は、燃焼状態であるこ
とを示す燃焼信号を外部に出力する機能を持たないガス
燃焼器7から排出される排気中のCO濃度を接触燃焼式
COセンサ21にて検出し、このCO濃度検出結果を利
用して前記ガス燃焼器7の監視制御を行うガス燃焼器監
視装置のゼロベース補正制御方法であって、前記COセ
ンサ21は定電流で駆動し、前記COセンサ21には前
記COセンサ21の温度特性を補償する温度補償素子2
2が接続されており、前記CO濃度検出結果及びゼロベ
ースに基づいて、補正CO濃度を算出して、この補正C
O濃度に基づいてガス燃焼器7の監視制御を行う監視制
御工程と、前記温度補償素子22の両端電圧を取得する
電圧取得工程と、前記電圧取得工程にて取得された前記
両端電圧に基づいて、前記ガス燃焼器7が燃焼状態であ
るか又は非燃焼状態であるかを判定する燃焼判定工程
と、前記燃焼状態判定工程にて非燃焼状態であると判定
されている間の所定のタイミングでの前記センサ部2か
らの検出出力に基づき前記ゼロベース格納手段に格納さ
れる前記ゼロベースを更新するゼロベース更新工程とを
含むことを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明によれば、監視制御工
程、電圧取得工程、燃焼判定工程及びゼロベース更新工
程が含まれ、特に上記電圧取得工程において温度補償素
子22の両端電圧が取得され、燃焼判定工程においてセ
ンサ部2に含まれる補償素子22の両端電圧に基づいて
ガス燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状態である
かが判定され、非燃焼状態であると判定されている間の
所定のタイミングで、上記ゼロベース更新工程において
ゼロベース更新が行われる。したがって、燃焼信号を外
部に出力しないガス燃焼器7に対しても、接触燃焼式C
Oセンサを用いたガス燃焼器監視装置が現実的に適用可
能になる。
【0021】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載のガス燃焼器監視装置は、図7の基本構成図に示
すように、請求項1記載のガス燃焼器監視装置におい
て、前記燃焼状態判定手段102にて非燃焼状態である
と判定されている間の所定のタイミングで、前記COセ
ンサ21にヒートアップ電流を供給して、前記COセン
サ21に対してヒートアップを行うヒートアップ制御手
段105を更に含むことを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明によれば、ヒートアッ
プ制御手段105を更に含み、上述したようにセンサ部
2に含まれる補償素子22の両端電圧に基づいて、ガス
燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかが
判定されて、非燃焼状態であると判定されている間の所
定のタイミングで、ヒートアップ制御手段105によっ
て、COセンサ21に対してヒートアップが行われる。
したがって、燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7
に対しても接触燃焼式COセンサを組み合わせて、効率
的なCOセンサ21のクリーンアップが可能になる。
【0023】上記課題を解決するためになされた請求項
8記載のガス燃焼器監視装置は、図7の基本構成図に示
すように、請求項7記載のガス燃焼器監視装置におい
て、所定のインターバルで前記ヒートアップ指令をする
ヒートアップ指令手段106を更に含み、このヒートア
ップ指令に基づいて、前記補償素子両端電圧取得手段1
01は前記両端電圧を取得することを特徴とする。
【0024】請求項8記載の発明によれば、所定のイン
ターバルのヒートアップ指令に基づいて、補償素子両端
電圧取得手段101により上記両端電圧が取得されるの
で、定期的なCOセンサ21のクリーンアップが可能に
なる。もちろん、上記のように非燃焼状態では、ヒート
アップは行われないので、本来のCOガス検出機能に支
障をきたすこともない。
【0025】上記課題を解決するためになされた請求項
9記載のCOセンサヒートアップ制御方法は、燃焼状態
であることを示す燃焼信号を外部に出力する機能を持た
ないガス燃焼器7から排出される排気中のCO濃度を接
触燃焼式COセンサ21にて検出し、この検出結果に基
づいて前記ガス燃焼器7の監視制御を行うガス燃焼器監
視装置のCOセンサヒートアップ制御方法であって、前
記COセンサ21にはこのCOセンサ21の温度特性を
補償する温度補償素子22が接続されており、前記温度
補償素子22の両端電圧を取得する電圧取得工程S20
3Aと、取得された前記両端電圧に基づいて、前記ガス
燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかを
判定する燃焼判定工程S204Aと、前記燃焼判定工程
にて非燃焼状態であると判定されている間の所定のタイ
ミングで、前記COセンサ21にヒートアップ電流を供
給して、前記COセンサ21に対してヒートアップを行
うヒートアップ工程S206Aとを含むことを特徴とす
る。
【0026】請求項9記載の発明によれば、電圧取得工
程、燃焼判定工程及びヒートアップ工程が含まれ、電圧
取得工程において温度補償素子22の両端電圧が取得さ
れ、燃焼判定工程においてセンサ部2に含まれる補償素
子22の両端電圧に基づいてガス燃焼器7が燃焼状態で
あるか又は非燃焼状態であるかが判定され、非燃焼状態
であると判定されている間の所定のタイミングで、ヒー
トアップ工程においてセンサ部2に含まれるCOセンサ
21に対してヒートアップが行われる。したがって、燃
焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7に対しても、接
触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼器監視装置が現実
的に適用可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、本発明の第1実施形態につ
いて説明する。 第1実施形態 はじめに、図2〜図4を用いて、本発明の第1実施形態
のガス燃焼器監視装置に関わるハードウエア構成につい
て説明する。図2は、本発明の第1実施形態に関わるガ
ス燃焼器監視装置の概要を示すブロック図である。図3
は、図2のセンサ部に関わる構成を説明する図である。
図4は、本発明の第1及び第2実施形態に関わる接触燃
焼式COセンサを示す概略図である。
【0028】図2のブロック図に示すように、本ガス燃
焼器監視装置は、マイクロプロセッシングユニット(M
PU)1、センサ部2、センサ部電源供給回路3、警報
出力部4、記憶部5、及び電源スイッチ(SW)6を含
んで構成される。このような構成のガス燃焼器監視装置
は、監視されるべき給湯器7等のガス燃焼器に接続され
る。
【0029】本ガス燃焼器監視装置は、給湯器7がオン
されたことに応答して監視を開始し、監視中にCO濃度
異常を検出した際には図示しない遮断弁を閉じて給湯器
7のガス供給を停止制御するように接続されている。ま
た、本ガス燃焼器監視装置は給湯器7の排気ガスに含ま
れるCOガスの濃度を検出できるように、給湯器の排気
口内部には上記センサ部2のCOセンサ21等が配置さ
れている。更に、第1実施形態では、所定のタイミング
で上記ゼロベースの更新処理が行われる。
【0030】本ガス燃焼器監視装置に含まれる上記MP
U1は、センサ部2からCO濃度情報として、CO濃度
検出電流Isを取得して給湯器7の濃度異常を判断す
る。また、上記MPU1は、センサ部2から補償素子両
端電圧Vrを取得して給湯器7の燃焼状態を判断する。
これら電流Is及び電圧Vrは、センサ部2を構成する
後述のブリッジ回路を用いて取得される。
【0031】また、MPU1は、その内部に図示しない
読み出し専用のメモリ(以下ROMと略記)、読み出し
書き込み自在のメモリ(以下RAMと略記)、及び後述
のゼロベース更新時刻取得のための時刻情報を出力する
タイマを有している。ROMには本発明の実施形態に関
わるプログラムや固定データ等が予め格納されている。
RAMは処理の過程で発生する各種のデータを格納する
各種格納エリア等を有して構成されている。
【0032】このMPU1は、補償素子両端電圧Vr及
びゼロベース更新時刻等に基づき、所定のタイミング
で、ゼロベース更新処理を行う。もちろん、通常は、セ
ンサ部2から取得される上記CO濃度検出電流Isに基
づき給湯器7がCO濃度異常を検出し、これを検出した
場合には警報出力部4を制御して異常警報を行わせた
り、給湯器7を停止制御させたりする。なお、これらの
処理動作は、後述の図5を用いて再度説明する。
【0033】センサ部2は、CO濃度検出素子としての
COセンサ21(又は接触燃焼式COセンサと記載)及
びその補償素子22(又は温度補償素子と記載)を含ん
で構成される。このセンサ部2の構成は、例えば、図3
に示すように、上記COセンサ21にはヒータ21Aが
含まれ、補償素子22にはヒータ22Aが含まれてい
る。ヒータ21A、ヒータ22Aは固定抵抗R1、R2
及び可変抵抗Rvと共にブリッジ回路を構成し、このブ
リッジ回路には後述するセンサ部電源供給回路3が接続
されている。
【0034】使用するに際しては、まず、ガスを流さな
い状態で電流Is(又はCO濃度検出電流と記載)が流
れないように可変抵抗Rvを調整する。この状態におい
て、ガス中のCOガスがCOセンサ21に触れると、触
媒作用により素子表面が酸化され、反応熱が生じる。こ
の反応熱によりヒータ21Aの抵抗値が上昇し、この抵
抗値の上昇によりブリッジ回路の平衡が崩れ、上記電流
Isが流れることになる。電流Isを測定してCO濃度
が算出される。この場合において、ヒータ22Aは周囲
温度の変動によるヒータ21Aの抵抗値の変動を相殺
し、反応熱に起因するヒータ21Aの抵抗値の上昇のみ
を取り出せるように補償する。このCOセンサ21に、
図示しない排気ガス入口より流入した給湯器7からの排
気ガスが接触することにより、CO濃度が検出される。
なお、このCOセンサ21に関しては、次の図4に用い
て説明を加える。
【0035】上記接触燃焼式COセンサ21は、図4の
概略図に示すように、20〜50μmの細い白金線ヒー
タ21Aをコイル状に形成し、その上に触媒21B(A
23)を塗布し、更に乾燥及び焼成を行うことによっ
て基本的に形成されている。そして、このセンサは不完
全燃焼ガスが存在すると、その中に含まれるCO、H2
と触媒との反応熱で白金線コイルの抵抗値が上昇する現
象を利用して、COガスの検出が行われる。このような
接触燃焼式COセンサの一例は、上述したように特開平
9−264862号公報にも記載されている。
【0036】センサ部電源供給回路3は、MPU1に制
御されて上記センサ部2のCOセンサ21に待機電流を
供給したり、定常的な駆動電流を供給する定電流回路の
一種である。
【0037】警報出力部4は、CO濃度異常が判定され
た際、MPU1に指令されて警報音を出力したり、警報
メッセージを表示させたり、或いは発光したりしてCO
濃度異常を警報する音声発生装置及び表示装置である。
【0038】記憶部5は、後述の本発明に関わる燃焼/
非燃焼状態の判断基準値やゼロベース更新フラグ51、
ゼロベース52を格納するものである。このゼロベース
更新フラグ51は、後述するが、燃焼状態と非燃焼状態
を区別するための、例えば「1」又は「0」の数値であ
る。なお、電源SW6は本装置の起動時又は終了時に押
下される公知のプッシュスイッチである。
【0039】このような構成を有する本発明のガス燃焼
器監視装置の第1実施形態に関わる処理動作を、以下に
図5及び図6を用いて説明する。図5(A)は、本発明
の第1実施形態に関わる監視制御処理の一例を示すフロ
ーチャートである。図5(B)は、本発明の第1実施形
態に関わるゼロベース更新フラグオン処理を示すフロー
チャートである。図5(C)は、本発明の第1実施形態
に関わるゼロベース更新制御処理を示すフローチャート
である。図6は、本発明の第1及び第2実施形態に関わ
るセンサ雰囲気温度−補償素子両端電圧特性を示すグラ
フである。
【0040】図5(A)に示すように、本ガス燃焼器監
視装置は、基本的に、CO濃度異常を検出して、その異
常警報や関連する給湯器の停止制御を行っている。すな
わち、ステップS1においては、CO濃度を検出するた
めに、図3に示すブリッジ回路中のCO濃度検出電流I
sが測定される。なお、CO濃度を検出するためには、
COセンサ21及び補償素子22の接続点と抵抗Rvと
の間の電位差を測定してもよい。したがって、ここでは
それをCO濃度検出信号として説明する。
【0041】次に、ステップS2においては上記記憶部
5に格納されているゼロベース52が読み出される。そ
して、ステップS3においてこのゼロベース52に基づ
いてステップS1で測定されたCO濃度検出信号が補正
され、補正CO濃度が算出される。
【0042】次に、ステップS4において、この補正C
O濃度がCO濃度異常を判定するための予め定められた
基準値と比較される。ここで、補正CO濃度が正常値、
すなわち、CO濃度が正常であると判定された場合には
ステップS1のCO濃度検出信号測定を継続すべくステ
ップS1に戻り、補正CO濃度が異常値、すなわち、C
O濃度が異常であると判定された場合には、異常処理を
行うべくステップS5、ステップS6に進む。
【0043】ステップS5においては、警報出力部4が
指令されて、警報音が出力されたり、警報メッセージが
表示されたりしてCO濃度異常が警報される。そして、
ステップS6においては、安全のために、給湯器7の停
止制御が行われる。この停止制御では、ガス供給路の遮
断制御を行なうようにしてもよい。
【0044】また、図5(B)に示すゼロベース更新フ
ラグオン処理では、ステップS101において、ゼロベ
ース更新時刻になるのが、MPU1に内蔵されるタイマ
回路を用いて待機されている(ステップS101の
N)。このゼロベース更新時刻は、上述したように例え
ば、1日〜10日間隔のうちの所定インターバルに基づ
くものであり、そのデータは上記記憶部5に予め格納さ
れている。このデータは、日付を含む時刻データでもよ
いし、インターバルでもよい。ここでは、それをゼロベ
ース更新時刻と呼ぶものとする。
【0045】そして、このステップS101において、
予め定められたゼロベース更新時刻になったと判断され
ると、ステップS102に進んでゼロベース更新フラグ
51がOFFからONに書き換えられる。このゼロベー
ス更新フラグ51は、記憶部5に格納されて、上記ゼロ
ベース更新時刻でONされ、後述するゼロベース更新処
理終了時にOFFに書き換えられる。このON/OFF
は、1/0の数字でもよい。このフラグ書き換えが終了
すると、ステップS101に戻り、次のゼロベース更新
時刻が待機される。なお、上記ステップS101及びス
テップS102は、請求項のゼロベース更新手段に相当
する。
【0046】更に、図5(C)に示すゼロベース更新制
御処理では、ステップS201において、上記記憶部5
に格納されているゼロベース更新フラグ51の値が読み
出される。そして、ステップS202においてこの読み
出されたゼロベース更新フラグ51がONであるかどう
かが判定される。
【0047】ステップS202において、ゼロベース更
新フラグ51の値がOFFと判定されると、まだゼロベ
ース更新すべき時刻ではないので、ステップS201に
戻りゼロベース更新フラグ51の値が再度取得される
(ステップS202のN)。すなわち、この場合、ゼロ
ベース更新時刻になるまで待機状態が継続される。一
方、ゼロベース更新フラグ51の値がOFFと判定され
ると、ゼロベース更新処理するためのステップS203
以降の処理に進む(ステップS202のY)。但し、後
述するが、このゼロベース更新処理は、給湯器7が非燃
焼状態であるタイミングで行われる。
【0048】このように、所定のインターバルでONに
書き換えられるゼロベース更新フラグ値を読み出して、
その値に基づきゼロベース更新処理に進むようにしてい
るので、定期的なゼロベース更新が可能になる。もちろ
ん、後述するが非燃焼状態ではゼロベース更新は行われ
ないので、本来のCOガス検出機能に支障をきたすこと
もない。
【0049】ステップS203においては、図3で示し
た温度補償素子22の両端電圧Vrが測定される。そし
て、ステップS204において、この測定された両端電
圧Vrに基づいて、燃焼状態又は非燃焼状態等の判定が
行われる。この判定を行う際の基準について図6を用い
て説明すると、図中、NO.1〜NO.3の例に示すよ
うに、補償素子両端電圧Vrはセンサ雰囲気温度と正比
例関係がある。すなわち、センサ部電源供給回路3から
は定電流が供給されているので、雰囲気温度の上昇によ
り補償素子22の抵抗値が上昇すると、それに伴い補償
素子22の両端子電圧も上昇する。ところで、給湯器7
等の燃焼機器は最小燃焼時で排気温度が約60℃なの
で、安全を担保するため、40〜50℃で燃焼/非燃焼
状態の判断するものとする。すなわち、この温度に対応
する補償素子両端電圧は図6から640mV程度である
ので、これを燃焼/非燃焼状態の判定基準に設定する。
但し、給湯器7が点火されてから安定的な燃焼状態に移
行するまでの過渡状態を考慮して、660mV以上を燃
焼状態とし、640mV以下を非燃焼状態とし、これら
の間の641〜659mVを過渡状態と判断するように
上記判定基準を設定する。なお、上記ステップS203
は請求項の補償素子両端電圧取得手段及び電圧取得工程
に相当し、上記ステップS204は請求項の燃焼状態判
定手段及び燃焼判定工程に相当する。
【0050】このように、燃焼基準電圧(660mV)
及び非燃焼基準電圧(640mV)を設けて、これらに
基づきガス燃焼器7がそれぞれ燃焼状態か非燃焼状態か
を判断するようにしているので、容易に確実にその判断
ができるようになる。また、過渡電圧範囲(641〜6
59mV)を設定することにより、燃焼器7の点火又は
消火直後の不安定な時期を避けて上記ゼロベース更新が
行えるようになる。例えば、この過渡電圧範囲を設定し
ない場合、点火直後には非燃焼状態と判定されるので、
ゼロベース更新が開始されることになるが、点火直後に
CO濃度異常が発生した場合、正確に判定されない可能
性もでてくる。上記の過渡電圧範囲を設けることによ
り、このような問題を回避し、CO濃度異常検出に支障
をきたすことなく、ゼロベース更新が行えるようにな
る。
【0051】上記ステップS204において、補償素子
両端電圧Vrが660mV以上であると、給湯器7は燃
焼状態であると判断される。この場合には、ゼロベース
更新処理を行うと、本来のCO濃度検出に支障をきたす
ことになるので、ゼロベース更新処理は行わずに、ステ
ップS201に戻って待機状態を継続する。また、補償
素子両端電圧Vrが641〜659mVであると、過渡
状態であると判断される。この場合、ステップS205
で所定時間遅延された後、再度、ステップS203で補
償素子両端電圧Vrが測定されて、ステップS204で
燃焼/非燃焼状態の判断が行われる。更に、補償素子両
端電圧Vrが640mV以下であると非燃焼状態である
と判断されて、この場合にはゼロベース更新処理を行う
べくステップS206以降に進む。
【0052】ステップS206では、公知のゼロベース
更新処理が行われる。ここでは、例えば、大気ベース濃
度(非燃焼状態でのCO濃度)が測定され、この測定値
が基準値からどの程度オフセットしているかが検出され
て、このオフセット値に基づいて新たなゼロベース52
が記憶部5に設定される。すなわち、ゼロベースが更新
される。このようなゼロベース更新処理が終了すると、
ステップS207において、上記記憶部5のゼロベース
更新フラグ51がONからOFFに書き換えられる。そ
して、ステップS201に戻り上記の処理が繰り返され
る。このステップS206は、請求項のゼロベース更新
手段及びゼロベース更新工程に相当する。
【0053】なお、上記図5(A)、(B)及び(C)
で示した処理手順は、例えば、公知のマルチプロセッシ
ング技術を用いて、同時に複数のプログラムが動いてい
るかのように処理が行われている。すなわち、基本的
に、図5(A)に示す監視制御処理が行われつつ、図5
(B)に示すゼロベース更新フラグオン処理でゼロベー
ス更新時刻が監視されており、図5(C)に示すゼロベ
ース更新制御処理で上記ゼロベース更新時刻のタイミン
グにおいて非燃焼状態の場合に限り、ゼロベース更新処
理が行われることになる。
【0054】上述したように、上記本発明の第1実施形
態によれば、補償素子22の両端電圧に基づいてガス燃
焼器7が燃焼/非燃焼状態を判定するようにしているの
で、この判定のために新たな素子を追加することなくシ
ンプルな構成で、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃
焼器監視装置が、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現
実的に適用可能になる。特に、第1実施形態によれば、
燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7に対しても、
適正なゼロベース更新タイミングが取得可能になる。す
なわち、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼器監視
装置を、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現実的に適
用可能になる。この結果、汎用性の高いタイプのガス燃
焼器7及びガス燃焼器監視装置の組み合わせが可能にな
り、コスト低減をもたらし、かつ常に良好なCOガス検
出精度が保たれ安全性も確保されるようになる。
【0055】なお、上記燃焼基準電圧、非燃焼基準電圧
及び過渡電圧範囲は、センサの性能やハードウエア構成
を考慮して若干変更してもよい。また、上記実施形態の
ようにゼロベースを更新する替わりに、上記実施形態で
示したと同タイミングでCO濃度異常を検出するための
基準値を更新するようにしてもよい。
【0056】次に、本発明の第2実施形態を図面に基づ
いて説明する。 第2実施形態 はじめに、図8を用いて、本発明の第2実施形態のガス
燃焼器監視装置に関わるハードウエア構成について説明
する。図8は、本発明の第2実施形態に関わるガス燃焼
器監視装置の概要を示すブロック図である。
【0057】図8のブロック図に示すように、本ガス燃
焼器監視装置は、図2で示した第1実施形態のハードウ
エアと同様、マイクロプロセッシングユニット(MP
U)1A、センサ部2、センサ部電源供給回路3、警報
出力部4、記憶部5A、及び電源スイッチ(SW)6を
含んで構成される。このような構成のガス燃焼器監視装
置は、監視されるべき給湯器7等のガス燃焼器に接続さ
れる。
【0058】なお、この図8に示す第2実施形態では、
記憶部5Aには、上記第1実施形態で示した記憶部5に
格納されるゼロベース更新フラグ51及びゼロベース5
2に替わって、ヒートアップフラグ53が格納される。
また、MPU1Aによる制御手順が上記第1実施形態の
MPU1のそれとは異なる。その他の構成要素は、第1
及び第2実施形態では共通であるので、ここではそれら
の説明は省略する。また、第2実施形態におけるセンサ
部2及び接触燃焼式COセンサ21もそれぞれ、前述の
図3及び図4で示したものと同様であるので、ここでは
それらの説明も省略する。更に、そのセンサ雰囲気温度
−補償素子両端電圧特性も同様であるので、その説明も
また省略する。
【0059】第2実施形態のガス燃焼器監視装置は、前
述の第1実施形態と同様、給湯器7がオンされたことに
応答して監視を開始し、監視中にCO濃度異常を検出し
た際には図示しない遮断弁を閉じて給湯器7のガス供給
を停止制御するように接続されている。また、ガス燃焼
器監視装置は給湯器7の排気ガスに含まれるCOガスの
濃度を検出できるように、給湯器の排気口内部には上記
センサ部2のCOセンサ21等が配置されている。更
に、第2実施形態では、所定のタイミングでCOセンサ
21の表面に付着している不純物質等を除去するための
ヒートアップ処理が行われる。
【0060】本ガス燃焼器監視装置に含まれる上記MP
U1Aは、第1実施形態で示したMPU1と同様のハー
ドウエア構成をしているが、そのソフトウエアである処
理手順としては、このMPU1Aは補償素子両端電圧V
r、ヒートアップ時刻等に基づき、所定のタイミングで
センサ電源供給回路3を制御してヒートアップ電流をC
Oセンサ21に供給し、COセンサ21の表面に付着し
ている不純物質等を除去するように制御する。もちろ
ん、通常は、センサ部2から取得される上記CO濃度検
出電流Isに基づき給湯器7がCO濃度異常を検出し、
これを検出した場合には警報出力部4を制御して異常警
報を行わせたり、給湯器7を停止制御させたりする。な
お、これらの処理動作は、後述の図9を用いて再度説明
する。
【0061】記憶部5Aは、後述の本発明に関わる燃焼
/非燃焼状態の判断基準値やヒートアップフラグ53を
格納するものである。このヒートアップフラグ53は、
後述するが、燃焼状態と非燃焼状態を区別するための、
例えば「1」又は「0」の数値である。
【0062】このような構成を有する本発明のガス燃焼
器監視装置の第2実施形態に関わる処理動作を、以下に
図9及び前述の図6を用いて説明する。図9(A)は、
本発明の第2実施形態に関わる監視制御処理の一例を示
すフローチャートである。図9(B)は、本発明の第2
実施形態に関わるヒートアップフラグオン処理を示すフ
ローチャートである。図9(C)は、本発明の第2実施
形態に関わるヒートアップ制御処理を示すフローチャー
トである。なお、図9(A)の処理手順は、前述の図5
(A)で示した処理手順と同様なので、ここでは重複説
明は省略する。
【0063】図9(A)に示すように、本ガス燃焼器監
視装置は、前述の図5(A)で示したと同様、CO濃度
異常を検出して、その異常警報や関連する給湯器の停止
制御等を行っている。上記ステップS1〜ステップS4
で示す処理は、通常のガス燃焼器監視装置でも行われて
いる公知の技術である。
【0064】また、図9(B)に示すヒートアップフラ
グオン処理では、ステップS101Aにおいて、ヒート
アップ時刻になるのが、MPU1Aに内蔵されるタイマ
回路を用いて待機されている(ステップS101Aの
N)。このヒートアップ時刻は、上述したように例え
ば、1時間〜24時間間隔のうちの所定インターバルに
基づくものであり、その時刻は上記記憶部5Aに予め格
納されている。
【0065】そして、このステップS101Aにおい
て、ヒートアップ時刻になったと判断されると、ステッ
プS102Aに進んでヒートアップフラグ53がOFF
からONに書き換えられる。このヒートアップフラグ5
3は、記憶部5Aに格納されて、上記ヒートアップ時刻
でONされ、後述するヒートアップ処理終了時にOFF
に書き換えられる。このON/OFFは、1/0の数字
でもよい。このフラグ書き換えが終了すると、ステップ
S101Aに戻り、次のヒートアップ時刻が待機され
る。なお、上記ステップS101A及びステップS10
2Aは、請求項のヒートアップ指令手段に相当する。
【0066】更に、図9(C)に示すヒートアップ制御
処理では、ステップS201Aにおいて、上記記憶部5
Aに格納されているヒートアップフラグ53の値が読み
出される。そして、ステップS202Aにおいてこの読
み出されたヒートアップフラグ53がONであるかどう
かが判定される。
【0067】ステップS202Aにおいて、ヒートアッ
プフラグ値がOFFと判定されると、まだヒートアップ
すべき時刻ではないので、ステップS201Aに戻りヒ
ートアップフラグ53の値が再度取得される(ステップ
S202AのN)。すなわち、この場合、ヒートアップ
フラグ時刻になるまで待機状態が継続される。一方、ヒ
ートアップフラグ値がONと判定されると、ヒートアッ
プ処理するためのステップS203A以降の処理に進む
(ステップS202AのY)。但し、後述するが、この
ヒートアップ処理は、給湯器7が非燃焼状態であるタイ
ミングで行われる。
【0068】このように、所定のインターバルでONに
書き換えられるヒートアップフラグ値を読み出して、そ
の値に基づきヒートアップ処理に進むようにしているの
で、定期的なCOセンサ21のクリーンアップが可能に
なる。もちろん、後述するが非燃焼状態では、ヒートア
ップは行われないので、本来のCOガス検出機能に支障
をきたすこともない。
【0069】ステップS203Aにおいては、図3で示
した温度補償素子22の両端電圧Vrが測定される。そ
して、ステップS204Aにおいて、この測定された両
端電圧Vrに基づいて、燃焼状態又は非燃焼状態等の判
定が行われる。この判定を行う際の基準について図6を
用いて説明すると、図中、NO.1〜NO.3の例に示
すように、補償素子両端電圧Vrはセンサ雰囲気温度と
正比例関係がある。すなわち、センサ部電源供給回路3
からは定電流が供給されているので、雰囲気温度の上昇
により補償素子22の抵抗値が上昇すると、それに伴い
補償素子22の両端子電圧も上昇する。ところで、給湯
器7等の燃焼機器は最小燃焼時で排気温度が約60℃な
ので、安全を担保するため、40〜50℃で燃焼/非燃
焼状態の判断をするものとする。すなわち、この温度に
対応する補償素子両端電圧は図6から640mV程度で
あるので、これを燃焼/非燃焼状態の判定基準に設定す
る。但し、給湯器7が点火されてから安定的な燃焼状態
に移行するまでの過渡状態を考慮して、660mV以上
を燃焼状態とし、640mV以下を非燃焼状態とし、こ
れらの間の641〜659mVを過渡状態と判断するよ
うに上記判定基準を設定する。なお、上記ステップS2
03Aは請求項の補償素子両端電圧取得手段及び電圧取
得工程に相当し、上記ステップS204Aは請求項の燃
焼状態判定手段及び燃焼判定工程に相当する。
【0070】このように、燃焼基準電圧(660mV)
及び非燃焼基準電圧(640mV)を設けて、これらに
基づきガス燃焼器7がそれぞれ燃焼状態か非燃焼状態か
を判断するようにしているので、容易に確実にその判断
ができるようになる。また、過渡電圧範囲(641〜6
59mV)を設定することにより、燃焼器7の点火又は
消火直後の不安定な時期を避けて上記ヒートアップが行
えるようになる。例えば、この過渡電圧範囲を設定しな
い場合、点火直後には非燃焼状態と判定されるので、ヒ
ートアップが開始されることになるが、点火直後にCO
濃度異常が発生した場合、正確に判定されない可能性も
でてくる。上記の過渡電圧範囲を設けることにより、こ
のような問題を回避し、CO濃度異常検出に支障をきた
すことなく、COセンサ21のクリーンアップが行われ
るようになる。
【0071】上記ステップS204Aにおいて、補償素
子両端電圧Vrが660mV以上であると、給湯器7は
燃焼状態であると判断される。この場合には、ヒートア
ップ用の大電流をセンサ素子に流すとCO濃度検出に支
障をきたすことになるので、ヒートアップ処理は行わず
に、ステップS201Aに戻って待機状態を継続する。
また、補償素子両端電圧Vrが641〜659mVであ
ると、過渡状態であると判断される。この場合、ステッ
プS205Aで所定時間遅延された後、再度、ステップ
S203Aで補償素子両端電圧Vrが測定されて、ステ
ップS204Aで燃焼/非燃焼状態の判断が行われる。
更に、補償素子両端電圧Vrが640mV以下であると
非燃焼状態であると判断されて、この場合にはヒートア
ップ処理を行うべくステップS206A以降に進む。
【0072】ステップS206Aでは、ヒートアップ処
理が行われる。ここでは、センサ部電源供給回路3が制
御されて、例えば265mVのヒートアップ電流が20
秒間だけ、COセンサ21に供給される。これにより、
COセンサ21の表面に付着している不純物質等が離脱
される。このようなヒートアップ処理が終了すると、ス
テップS207Aにおいて、上記記憶部5Aのヒートア
ップフラグ53がONからOFFに書き換えられる。そ
して、ステップS201Aに戻り上記の処理が繰り返さ
れる。このステップS206Aは、請求項のヒートアッ
プ制御手段及びヒートアップ工程に相当する。
【0073】なお、上記図9(A)、(B)及び(C)
で示した処理手順は、例えば、公知のマルチプロセッシ
ング技術を用いて、同時に複数のプログラムが動いてい
るかのように処理が行われている。すなわち、基本的
に、図9(A)に示す監視制御処理が行われつつ、図9
(B)に示すヒートアップフラグオン処理でヒートアッ
プ時刻が監視されており、図9(C)に示すヒートアッ
プ制御処理で上記ヒートアップ時刻のタイミングにおい
て非燃焼状態の場合に限り、ヒートアップ処理が行われ
ることになる。
【0074】上述したように、上記本発明の第2実施形
態によれば、補償素子22の両端電圧に基づいてガス燃
焼器7が燃焼/非燃焼状態を判定するようにしているの
で、この判定のために新たな素子を追加することなくシ
ンプルな構成で、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃
焼器監視装置が、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現
実的に適用可能になる。特に、第2実施形態によれば、
燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7に対しても、
適正なヒートアップタイミングが取得可能になる。すな
わち、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼器監視装
置を、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現実的に適用
可能になる。この結果、汎用性の高いタイプのガス燃焼
器7及びガス燃焼器監視装置の組み合わせが可能にな
り、コスト低減をもたらし、かつ常に良好なCOガス検
出精度を保たれ安全性も確保されるようになる。
【0075】なお、上記燃焼基準電圧、非燃焼基準電圧
及び過渡電圧範囲は、センサの性能やハードウエア構成
を考慮して若干変更してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、補償素子22の両端電圧に基づいてガス燃
焼器7が燃焼/非燃焼状態を判定するようにしているの
で、この判定のために新たな素子を追加することなくシ
ンプルな構成で、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃
焼器監視装置が、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現
実的に適用可能になる。この結果、汎用性の高いタイプ
のガス燃焼器7及びガス燃焼器監視装置の組み合わせが
可能になり、コスト低減及び利便性の向上の効果がもた
らされる。
【0077】請求項2記載の発明によれば、燃焼基準電
圧及び非燃焼基準電圧を設けて、これらに基づきガス燃
焼器7がそれぞれ燃焼状態か非燃焼状態かを判断するよ
うにしているので、容易に確実にその判断ができるよう
になる。
【0078】請求項3記載の発明によれば、燃焼基準電
圧と非燃焼基準電圧との間には所定の過渡電圧範囲が設
定されているので、燃焼器の点火又は消火直後の不安定
な時期を避けて正確な燃焼/非燃焼の判定が行えるよう
になる。
【0079】請求項4記載の発明によれば、燃焼信号を
外部に出力しないガス燃焼器7に対しても接触燃焼式C
Oセンサを組み合わせて、効率的なゼロベース更新が可
能になる。したがって、正確なCOガス検出精度が保た
れ安全性も確保されるようになる。もちろん上述のよう
なコスト低減及び利便性の向上の効果がもたらされるこ
とは言うまでもない。
【0080】請求項5記載の発明によれば、所定のイン
ターバルのゼロベース更新指令に基づいて、補償素子両
端電圧取得手段101により上記両端電圧が取得される
ので、定期的にゼロベース更新を行うことができる。も
ちろん、上記のように非燃焼状態では、ゼロベース更新
は行われないので、本来のCOガス検出機能に支障をき
たすこともない。
【0081】請求項6記載の発明によれば、燃焼判定工
程において、補償素子22の両端電圧に基づいてガス燃
焼器7が燃焼/非燃焼状態を判定するようにしているの
で、燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7に対して
も、適正なゼロベース更新タイミングが取得可能にな
る。すなわち、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼
器監視装置を、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に適用
できるようになる。この結果、本発明の方法によれば、
汎用性の高い上記ガス燃焼器7及びガス燃焼器監視装置
の組み合わせが可能になり、コスト低減をもたらし、か
つ適当なタイミングのゼロベース更新により、正確なC
Oガス検出精度が保たれ安全性も確保されるようにな
る。
【0082】請求項7記載の発明によれば、ヒートアッ
プ制御手段105を更に含み、上述したようにセンサ部
2に含まれる補償素子22の両端電圧に基づいて、ガス
燃焼器7が燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかが
判定されて、非燃焼状態であると判定されている間の所
定のタイミングで、ヒートアップ制御手段105によっ
て、COセンサ21に対してヒートアップが行われる。
したがって、燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7
に対しても接触燃焼式COセンサを組み合わせて、効率
的なCOセンサ21のクリーンアップが可能になる。し
たがって、正確なCOガス検出精度が保たれ安全性も確
保されるようになる。もちろん上述のようなコスト低減
及び利便性の向上の効果がもたらされることは言うまで
もない。
【0083】請求項8記載の発明によれば、所定のイン
ターバルのヒートアップ指令に基づいて、補償素子両端
電圧取得手段101により上記両端電圧が取得されるの
で、定期的なCOセンサ21のクリーンアップが可能に
なる。もちろん、上記のように非燃焼状態では、ヒート
アップは行われないので、本来のCOガス検出機能に支
障をきたすこともない。
【0084】請求項9記載の発明によれば、燃焼判定工
程において、補償素子22の両端電圧に基づいてガス燃
焼器7が燃焼/非燃焼状態を判定するようにしているの
で、燃焼信号を外部に出力しないガス燃焼器7に対して
も、適正なヒートアップタイミングが取得可能になる。
すなわち、接触燃焼式COセンサを用いたガス燃焼器監
視装置が、燃焼信号を出力しないガス燃焼器に現実的に
適用可能になる。この結果、本発明の方法によれば、汎
用性の高い上記ガス燃焼器7及びガス燃焼器監視装置の
組み合わせが可能になり、コスト低減をもたらし、かつ
常に良好なCOガス検出精度を保たれ安全性も確保され
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に関わる基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に関わるガス燃焼器監視
装置の概要を示すブロック図である。
【図3】図2及び図8のセンサ部に関わる構成を説明す
る図である。
【図4】本発明の第1及び第2実施形態に関わる接触燃
焼式COセンサを示す概略図である。
【図5】図5(A)は、本発明の第1実施形態に関わる
監視制御処理の一例を示すフローチャートである。図5
(B)は、本発明の第1実施形態に関わるゼロベース更
新フラグオン処理を示すフローチャートである。図5
(C)は、本発明の第1実施形態に関わるゼロベース更
新制御処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1及び第2実施形態に関わるセンサ
雰囲気温度−補償素子両端電圧特性を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の第2実施形態に関わる基本構成を示す
ブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態に関わるガス燃焼器監視
装置の概要を示すブロック図である。
【図9】図9(A)は、本発明の第2実施形態に関わる
監視制御処理の一例を示すフローチャートである。図9
(B)は、本発明の第2実施形態に関わるヒートアップ
フラグオン処理を示すフローチャートである。図9
(C)は、本発明の第2実施形態に関わるヒートアップ
制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1A MPU 2 センサ部 3 センサ部電源供給回路 4 警報出力部 5、5A 記憶部 6 電源SW 7 給湯器(ガス燃焼器) 21 COセンサ 22 補償素子 51 ゼロベース更新フラグ 52 ゼロベース 53 ヒートアップフラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006895 矢崎総業株式会社 東京都港区三田1丁目4番28号 (72)発明者 原 達範 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小野 彰 千葉県市川市市川南2丁目8番8号 京葉 瓦斯株式会社内 (72)発明者 望月 計 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 (72)発明者 勝部 泉 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 (72)発明者 高島 裕正 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 2G060 AA02 AB08 AE19 AF07 BA03 BB02 BD02 HB06 HC01 HC02 HC07 HC13 3K003 TA01 TA06 TB04 TB06 TC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼状態であることを示す燃焼信号を外
    部に出力する機能を持たないガス燃焼器から排出される
    排気中のCO濃度を接触燃焼式COセンサにて検出し、
    この検出結果に基づいて前記ガス燃焼器の監視制御を行
    う監視制御手段を具備するガス燃焼器監視装置であっ
    て、 前記COセンサ及びこのCOセンサの温度特性を補償す
    る温度補償素子を含み、定電流源で駆動するセンサ部
    と、 前記温度補償素子の両端電圧を取得する補償素子両端電
    圧取得手段と、 取得された前記両端電圧に基づいて、前記ガス燃焼器が
    燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかを判定する燃
    焼状態判定手段と、 を含むことを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記燃焼状態判定手段は、 前記両端電圧を燃焼状態と判断できる燃焼基準電圧及び
    非燃焼状態と判断できる非燃焼基準電圧とをそれぞれ比
    較し、前記両端電圧がこの燃焼基準電圧以上である場合
    は前記ガス燃焼器が燃焼状態であると判定し、前記両端
    電圧がこの非基準電圧以上である場合は前記ガス燃焼器
    が非燃焼状態であると判定することを特徴とするガス燃
    焼器監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記燃焼基準電圧は前記非燃焼基準電圧よりも大きく、
    これら燃焼基準電圧と非燃焼基準電圧との間には、所定
    の過渡電圧範囲が設定されていることを特徴とするガス
    燃焼器監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のガス燃焼器監
    視装置において、 ゼロベースを格納するゼロベース格納手段と、 前記燃焼状態判定手段にて非燃焼状態であると判定され
    ている間の所定のタイミングでの前記センサ部からの検
    出出力に基づき前記ゼロベース格納手段に格納される前
    記ゼロベースを更新するゼロベース更新手段とを更に含
    み、 前記CO濃度検出信号及び前記ゼロベースに基づいて、
    前記監視制御手段は補正CO濃度を算出して、この補正
    CO濃度に基づいて前記ガス燃焼器の監視制御を行うこ
    とを特徴とするガス燃焼器監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 所定のインターバルで前記ゼロベースの更新指令をする
    ゼロベース更新指令手段を更に含み、 この更新指令に基づいて、前記補償素子両端電圧取得手
    段は前記両端電圧を取得することを特徴とするガス燃焼
    器監視装置。
  6. 【請求項6】 燃焼状態であることを示す燃焼信号を外
    部に出力する機能を持たないガス燃焼器から排出される
    排気中のCO濃度を接触燃焼式COセンサにて検出し、
    このCO濃度検出結果を利用して前記ガス燃焼器の監視
    制御を行うガス燃焼器監視装置のゼロベース補正制御方
    法であって、 前記COセンサは定電流で駆動し、前記COセンサには
    前記COセンサの温度特性を補償する温度補償素子が接
    続されており、 前記CO濃度検出結果及びゼロベースに基づいて、補正
    CO濃度を算出して、この補正CO濃度に基づいてガス
    燃焼器の監視制御を行う監視制御工程と、 前記温度補償素子の両端電圧を取得する電圧取得工程
    と、 前記電圧取得工程にて取得された前記両端電圧に基づい
    て、前記ガス燃焼器が燃焼状態であるか又は非燃焼状態
    であるかを判定する燃焼判定工程と、 前記燃焼状態判定工程にて非燃焼状態であると判定され
    ている間の所定のタイミングでの前記センサ部からの検
    出出力に基づき前記ゼロベース格納手段に格納される前
    記ゼロベースを更新するゼロベース更新工程と、 を含むことを特徴とするゼロベース更新制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 前記燃焼状態判定手段にて非燃焼状態であると判定され
    ている間の所定のタイミングで、前記COセンサにヒー
    トアップ電流を供給して、前記COセンサに対してヒー
    トアップを行うヒートアップ制御手段を更に含むことを
    特徴とするガス燃焼器監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のガス燃焼器監視装置にお
    いて、 所定のインターバルで前記ヒートアップ指令をするヒー
    トアップ指令手段を更に含み、 このヒートアップ指令に基づいて、前記補償素子両端電
    圧取得手段は前記両端電圧を取得することを特徴とする
    ガス燃焼器監視装置。
  9. 【請求項9】 燃焼状態であることを示す燃焼信号を外
    部に出力する機能を持たないガス燃焼器から排出される
    排気中のCO濃度を接触燃焼式COセンサにて検出し、
    この検出結果に基づいて前記ガス燃焼器の監視制御を行
    う監視制御手段を具備するガス燃焼器監視装置のCOセ
    ンサヒートアップ制御方法であって、 前記COセンサは定電流で駆動し、前記COセンサには
    前記COセンサの温度特性を補償する温度補償素子が接
    続されており、 前記温度補償素子の両端電圧を取得する電圧取得工程
    と、 取得された前記両端電圧に基づいて、前記ガス燃焼器が
    燃焼状態であるか又は非燃焼状態であるかを判定する燃
    焼判定工程と、 前記燃焼判定工程にて非燃焼状態であると判定されてい
    る間の所定のタイミングで、前記COセンサにヒートア
    ップ電流を供給して、前記COセンサに対してヒートア
    ップを行うヒートアップ工程と、 を含むことを特徴とするCOセンサヒートアップ制御方
    法。
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JP2015025600A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 株式会社ノーリツ 燃焼装置および給湯装置

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