JP2002363535A - 発色組成物 - Google Patents

発色組成物

Info

Publication number
JP2002363535A
JP2002363535A JP2001169880A JP2001169880A JP2002363535A JP 2002363535 A JP2002363535 A JP 2002363535A JP 2001169880 A JP2001169880 A JP 2001169880A JP 2001169880 A JP2001169880 A JP 2001169880A JP 2002363535 A JP2002363535 A JP 2002363535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
powder
refractive index
liquid phase
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001169880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4570815B2 (ja
Inventor
Takayuki Sakiguchi
孝行 嵜口
Norinobu Yoshikawa
徳信 吉川
Keiko Sakai
圭子 坂井
Makio Akimoto
真喜雄 秋本
Kazuhisa Ono
和久 大野
Hiroshi Fukui
寛 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001169880A priority Critical patent/JP4570815B2/ja
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to EP02713249A priority patent/EP1287816B1/en
Priority to PCT/JP2002/003141 priority patent/WO2002078664A1/ja
Priority to KR1020027015172A priority patent/KR100908360B1/ko
Priority to TW091106269A priority patent/TWI307634B/zh
Priority to US10/312,357 priority patent/US7223799B2/en
Priority to DE60237181T priority patent/DE60237181D1/de
Publication of JP2002363535A publication Critical patent/JP2002363535A/ja
Priority to US11/704,260 priority patent/US20070134176A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4570815B2 publication Critical patent/JP4570815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は色素を用いずに安定に発色す
る発色組成物を提供することにある。 【解決手段】 液相及びシリカ粉末を含む固相からなる
粉末分散液で、前記液相がn1なる屈折率を有し、前記
シリカがn2なる屈折率を有し、それらが下式 |n1−n2|<0.05 (1) の関係を満足させることにより、液相と固相の界面での
屈折率差により発色する発色組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発色組成物、特に屈
折率差により発色する発色組成物の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来液状の組成物に着色を施す場合には
顔料もしくは染料を用いてきた。また、それ以外の方法
で発色を得る方法としては、2相の屈折率差を利用して
発色を得る方法が報告されている。すなわち、Francis
らが1952年にJ.PHYS.CHEM.に「クロマティックエマ
ルション」として発表している現象である。これは界面
活性剤を添加した液相/液相分散乳化系において油層と
水相の屈折率差が非常に小さい時にオーロラ様の美しい
発色が得られるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のように顔
料で着色する場合にはその色は強く出て色味がはっきり
するものの、顔料の屈折率と分散媒との屈折率差が大き
いため濁りやすく透明な顔料入り分散液を提供すること
は困難であった。また、顔料の比重は大きいものが多
く、沈降しやすいため再分散性が問題となる場合があ
る。
【0004】また、染料で着色する場合においては、色
味の調整がしやすく、透明感を演出することができるも
のの、その溶液を使用した場合に皮膚や衣服などへ染着
する等の問題があった。また、染料の種類によっては安
全上問題があり、使用制限を加えられるものもある。さ
らに顔料や染料、特に有機染料は耐候性に問題があり、
日光下あるいは強光の下で退色を生じることが多い。
【0005】また、前記した2相の屈折率差を利用して
発色を得る方法においては、ここで用いられている油
相、水相ともに液相であり、このような液相/液相系の
場合、乳化により粒子を形成しているため凝集・合一等
で乳化系が壊れると発色せず、安定に発色を維持する事
は難しい。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は顔料や染料を用いずに安定な発
色が得られる発色組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、液相とシリカ粉
末の屈折率差を極僅かな差に調整する事により発色する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明にかかる発色組成物は液相及びシリカ粉末を含む
固相からなる粉末分散液で、前記液相がn1なる屈折率
を有し、前記シリカがn2なる屈折率を有し、それらが
下式(1) |n1−n2|<0.05 …(1) の関係を満足させることにより、液相と固相の界面での
屈折率差により発色することを特徴とする。
【0007】また、前記発色組成物において、液相が油
分、油脂、ワックス、アルコール、水から選ばれる一種
または二種以上であることが好適である。また、前記発
色組成物において、前記液相に代えて油分、油脂、ワッ
クス、アルコール、水から選ばれる一種または二種以上
からなるゲル状相あるいは液晶相を用いた粉末分散ゲル
あるいは粉末分散液晶であることが好適である。また、
前記発色組成物において、シリカ粉末の形状が球状であ
ることが好適である。また、前記発色組成物において、
シリカ粉末の平均粒子径が0.1μm〜200μmである
ことが好適である。また、前記発色組成物において、シ
リカ粉末の配合量が組成物全量に対して0.01〜60
質量%であることが好適である。また、前記発色組成物
をスキンケア製品、メーキャップ製品、フレグランス製
品、皮膚あるいは毛髪洗浄用製品、エナメル除去用製品
として用いることが好適である。また、前記発色組成物
をその外観色の美しさを特徴として展示用製品として用
いることが好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
説明する。本発明にかかる発色組成物は、液相とシリカ
粉末の屈折率差を極僅かな差に調整することにより発色
し、透明感ある色彩が得られる。さらに屈折率差を微妙
に変えることでその色を変化させ得る。すなわち該組成
物を外部光に透かしてみた時の光の色を透過光、透過光
以外の組成物全体の色を散乱光とした時、液相の屈折率
n1とシリカ粉末の屈折率n2について、n1−n2の
値を正から負へ下式(1)の範囲内で変化させると透過
光と散乱光は、ほぼ補色の関係を保ちつつその色が変化
する。 |n1−n2|<0.05 …(1) さらにこの現象をより明確にするためには式(1)の関
係を |n1−n2|<0.02 にすることが好適であり、|n1−n2| <0.01
にすることがさらに好適である。液相とシリカ粉末の屈
折率差は液相の構成成分の配合量で微妙に調節すること
ができる。また、組成物の温度を変化させることにより
色を変化させることも可能である。
【0009】本発明にかかる発色組成物に用いられる液
相としては、油分、油脂、ワックス、アルコール、水、
に代表される非極性物質、極性物質のいずれでも可能で
あり、これらを組合わせてもあるいは単独で用いてもよ
い。さらに水、アルコールを用いる場合は水溶性物質を
溶解させてもよく、油分、油脂、ワックスを用いる場合
はこれらに溶解可能な成分を添加してもよい。なお、本
発明の効果を明確に発揮するためには、白色光を光路長
10mmの液相に通した時の透過率が80%以上である
ことが好適である。ワックス、油脂を用いる場合はその
発色を損なわない範囲で、液相を固めてゲル状あるいは
液晶相にすることも可能であり、液相を透明な固形・半
固形にした発色組成物の提供も可能である。ここでい
う、発色を損なわずに液相を透明な固形・半固形にした
発色組成物とは、組成物を1mmのガラス板を挟んで光
路長を1mmに設定したガラス板に充填し冷却固化させ
たものを25℃にて1時間放置した後、分光光度計で5
50nmでの透過率(%T)を測定した結果、透過率が
20%T以上を満足させるものである。好ましくは%T
が25%以上であり、さらに好ましくは30%以上であ
り、この関係を満足するならば発色し、且つ透明な固形
・半固形の組成物を提供することができる。
【0010】また、固相として高屈折率あるいは低屈折
率の粉末を用いた場合、液相との屈折率の関係が前記式
(1)を満たすことが困難となるので、本発明組成物の
効果を発揮させるという観点からは、固相の粉末の屈折
率としては 1.30 < n2 < 2.0 が望ましく、さらに望ましくは 1.30 < n2 < 1.60 が望ましい。シリカは、屈折率が約1.45〜1.50
であり、化粧品用に用いられている主な油分・油脂・ワ
ックス・アルコール等の屈折率の範囲(1.30〜1.
55)から考えてこれら液体を組み合わせることにより
容易に式(1)の範囲に合せることが出来ることから、
本発明に使用する粉末として好ましい。
【0011】球状シリカ粉末は使用性改善を目的に使わ
れている粉末の中でも滑りの良い粉末として知られてお
り、そのさらさら感は特長のある使用感触として長く化
粧品用原料として用いられている。化粧品用粉末原料の
伸展性を示す物性として良く用いられる動摩擦係数は、
球状シリカの場合0.28と小さく、伸展性の良い粉末
として知られるタルク(0.28〜0.30)とほぼ同
じ値であり、使用性向上剤として用いられる球状ナイロ
ン(0.33)に比べても小さいことから滑りの良い粉
末であることが分かる。また、無機の粉末であるので耐
溶剤性に優れ様々な基剤と組み合わせることが可能であ
る。なお、シリカ粉末はその特性を大きく変えない範囲
で表面処理を行なっても良い。
【0012】また、本発明にかかる発色組成物の固相に
用いられるシリカ粉末の形状としては、その発色機構が
固相と液相の界面によるものであり、発色機構が均一で
連続した境界で起こる時に最も本発明にかかる組成物の
効果が発揮されることから、球状であることが好まし
い。よって最も好ましい形状としては真球状であり、好
ましくは球状であるが、一般に連続面があることにより
機能が発揮されることから必ずしも真球状であることが
常に要求されるものではなく、球状でないもの、すなわ
ち破砕状もしくは不定形の粉末であっても球状の粉末に
比すればその機能は弱くなるものの充分にその機能は発
揮される。
【0013】また、シリカ粉末の粒子径としては本発明
組成物の効果の発揮および組成物の使用感触の点から、
0.1〜200μmであることが好適であり、0.5〜
100μmであることがより好適であり、1〜50μm
であることがさらに好適である。すなわち粒子径が極端
に小さい場合は発色が充分でなく、粒子径が大きくなる
と光の散乱・反射等の影響を受けて虹彩色が発揮され
ず、また使用感触の面からも粉末の大きさから来るざら
つき感やきしみ感が出てくるため化粧品用組成物として
用いる場合に好ましくない。
【0014】また、シリカ粉末の配合量は組成物全量に
対して0.01〜60質量%の範囲であることが本発明
にかかる組成物の効果の発揮および組成物の使用感触の
点から好ましい。配合量が少ないと虹彩色の発色が充分
でなく、逆に配合量が多いと組成物全体が濁って虹彩色
の発色が見えづらくなる。配合量としては0.1%〜4
0質量%がより好適であり、1%〜10質量%がさらに
好適である。
【0015】前記した本発明にかかる発色組成物の液相
に用いられる油分としては、化粧料に通常配合される液
状油であれば特に限定されず、例えば、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デ
カメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサ
ン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン
などの環状ポリシロキサン等のシリコーン油や、イソパ
ラフィン系炭化水素油に代表される炭化水素油等が挙げ
られる。
【0016】また、本発明にかかる発色組成物の液相に
用いられる油脂、ワックスその他の油性成分として、例
えばアボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マ
カデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリー
ブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦
胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー
油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ
油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、
胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、
トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ
脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊
脂、硬化牛脂、パーム硬化油、豚脂、牛骨脂、モクロウ
核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固
体油脂;ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウ
バロウ、ベイベリーロウ、イポタロウ、鯨ロウ、モンタ
ンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノ
リン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸
イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジ
ョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノ
リンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセ
テート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸
ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコ
ールエーテル、等のロウ類;流動パラフィン、オゾケラ
イト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシ
ン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワッ
クス等の炭化水素油等が挙げられ、前記液状油分と共に
前記液相成分として用いられる。
【0017】また、本発明にかかる発色組成物に用いら
れる液相として高級脂肪酸、高級アルコール、合成エス
テル油を含むことも可能である。高級脂肪酸としては、
例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒ
ドロキジステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イ
ソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサ
ペンタエン酸(EPA )、ドコサヘキサエン酸(DHA )等
が挙げられる。
【0018】また、高級アルコールとしては、例えばラ
ウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、
オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直
鎖アルコール;モノステアリルグリセリルエーテル(バ
チルアルコール)、2 −デシルテトラデカノール、ラノ
リンアルコール、コレステロール、フィトステロール、
ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オ
クチルドデカノール等の分岐鎖アルコール等が挙げられ
る。
【0019】また、合成エステル油としては、例えばミ
リスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ス
テアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸
ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘ
キシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノ
リン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソ
セチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ
−2 −エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタ
エリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸
N −アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2 −へプチ
ルウンデカン酸グリセリン、トリ−2 −エチルヘキサン
酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペ
ンタンエリスリトール、トリ−2 −エチルヘキサン酸グ
リセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、セチル2 −エチルヘキサノエート、2 −エチルヘキ
シルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ
−2 −ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂
肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステア
リルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2
−へプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N −
ラウロイル−L −グルタミン酸−2 −オクチルドデシ
ル、アジピン酸ジ−2 −ヘプチルウンデシル、エチルラ
ウレート、セバチン酸ジ−2 −エチルヘキシル、ミリス
チン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2 −ヘキシル
デシル、アジピン酸2 −ヘキシルデシル、セバチン酸ジ
イソプロピル、コハク酸2 −エチルヘキシル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が
挙げられる。
【0020】なお、上記した油分のなかで常温固体のも
のに関しては必要に応じて加熱溶解して用いる。また、
本発明にかかる組成物の効果を発揮させるという観点か
らは、前記した油分のなかでも特に、炭化水素油、シリ
コーン油を選択して配合することが好ましい。
【0021】さらに、本発明組成物中には、前記した諸
成分に加えて、本発明の所期の効果を損なわない限り、
一般的に化粧料において汎用されている、他の成分を、
必要に応じて配合することができる。このような成分と
しては、例えば3次元網目構造を形成しているシリコー
ン樹脂、シリコーンゴム等のシリコーン化合物;ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コン
ドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロ
ニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロ
キジステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、d 1 −
ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグ
リセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨ
ウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等の保湿剤等
が挙げられる。
【0022】また、紫外線吸収剤を本発明組成物中に配
合することも可能である。このような紫外線吸収剤とし
ては、例えばパラアミノ安息香酸(以下PABAと略す)、
PABAモノグリセリンエステル、N ,N −ジプロポキシPA
BAエチルエステル、N ,N −ジエトキシPABAエチルエス
テル、N ,N −ジメチルPABAエチルエステル、N ,N−
ジメチルPABAブチルエステル等のパラアミノ安息香酸系
紫外線吸収剤;ホモメンチル−N −アセチルアントラニ
レート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリ
シレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシ
レート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレー
ト、ベンジルサリシレート、p −イソプロパノールフェ
ニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オク
チルシンナメート、エチル−4 −イソプロピルシンナメ
ート、メチル−2 ,5 −ジイソプロピルシンナメート、
エチル−2 ,4 −ジイソプロピルシンナメート、メチル
−2,4 −ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p
−メトキシシンナメート、イソプロピル−p −メトキシ
シンナメート、イソアミル−p −メトキシシンナメー
ト、オクチル−p −メトキシシンナメート(2 −エチル
ヘキシル−p −メトキシシンナメート)、2 −エトキシ
エチル−p −メトキシシンナメート、シクロヘキシル−
p −メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−
フェニルシンナメート、2 −エチルヘキシル−α−シア
ノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2 −
エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3
,4 ,5 −トリメトキシ桂皮酸3 −メチル−4 −〔メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シリルコプチル等の桂
皮酸系紫外線吸収剤;2 ,4 −ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2 ,2'−ジヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェ
ノン、2 ,2'−ジヒドロキシ−4 ,4'−ジメトキシベン
ゾフェノン、2 ,2',4 ,4'−テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、2 −ヒドロキシ−4 −メトキシベンゾフェノ
ン、2 −ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾ
フェノン、2 −ヒドロキシ−4 メトキシベンゾフェノン
−5 −スルホン酸塩、4 −フェニルベンゾフェノン、2
−エチルヘキシル−4'−フェニル−ベンゾフェノン−2
−カルボキシレート、ヒドロキシ−4 −n−オクトキシ
ベンゾフェノン、4 −ヒドロキシ−3 −カルボキシベン
ゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3 −
(4'−メチルベンジリデン)−d ,1−カンファー、3
−ベンジリデン−d ,1−カンファー、ウロカニン酸、
ウロカニン酸エチルエステル、2 −フェニル−5 −メチ
ルベンゾキサゾール、2 ,2'−ヒドロキシ−5 −メチル
フェニルベンゾトリアゾール、2 −(2'−ヒドロキシ−
5'−t −オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2 −
(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニルベンゾトリアゾ
ール、ジベンサラジン、ジアニソイルメタン、4−メト
キシ−4'−t −ブチルジベンゾイルメタン、5 −(3 ,
3 −ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3 −ペンタン
−2 −オン等の紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0023】また、例えば、増粘等の目的で、本発明の
効果を損なわない限り(例えば、過配合による不利益が
現れない限度で)、天然高分子、半合成高分子、合成高
分子、無機の水溶性高分子、増粘剤を本発明にかかる組
成物に配合することができる。天然高分子としては、例
えばアラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、
グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、
ペクチン、カンナン、クインスシード(マルメロ)、ア
ルケコロイド(カッソウエキス)、グリチルリチン酸等
の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サク
シノグルガン、ブルラン等の微生物系高分子;コラーゲ
ン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子
等が挙げられる。
【0024】また、半合成高分子としては、例えばカル
ボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデン
プン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロ
セルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロ
ース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC )、結晶
セルロース、セルロース等のセルロース系高分子;アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。
【0025】また、合成高分子としては、例えばポリビ
ニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニ
ルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポー
ル)等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール20
00、4000、6000等のポリオキシエチレン系高
分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合
体共重合系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系
高分子;ポリエチレンイミン、カテオンポリマー等が挙
げられる。
【0026】また、無機の水溶性高分子としては、例え
ばベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイ
ト、ヘクトライト、無水ケイ酸等を配合することができ
る。
【0027】また、増粘剤としては、例えばアラビアガ
ム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キ
ャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、
デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラ
キン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、CMC 、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、PVA 、PVM 、PVP 、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビ
ーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジ
メチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘク
トライト等が挙げられる。
【0028】さらに、本発明の効果と併せて、組成物を
より魅力的に見せる目的のために、本発明の本来の機能
を損なわない範囲で通常化粧品に用いられる粉末あるい
はその他の粉末を配合することができる。このような粉
末としては、例えばカオリン、セリサイト、タルク、炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属炎、ヒドロキシアパタイト、ゼ
オライト、窒化ホウ素、セラミックスパウダー、白雲
母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、リチア雲母、
バーミキュライト、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸
化セリウム、酸化ジルコニウム、オキシ塩化ビスマス、
酸化亜鉛、酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウム、硫酸バリウム、弗化カルシウム、弗化マグネシウ
ム等の無機粉末;ポリアミド樹脂パウダー(例えばナイ
ロンパウダー)、ポリエチレンパウダー、ポリスチレン
パウダー、ウレタン樹脂パウダー、ベンゾグアナミンパ
ウダー、ポリ四弗化エチレンパウダー、ジスチレンベン
ゼンポリマーパウダー、エポキシパウダー、ポリアクリ
ルパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、スチレ
ンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコーンパウダ
ー、シリコーンパウダー、微結晶性セルロースパウダー
等の有機高分子粉体無機粉末;金属箔、樹脂積層末、金
属蒸着樹脂粉末、樹脂被覆金属箔等のラメ剤あるいはグ
リッター類等が挙げられる。
【0029】また、例えば着色等の目的で、以下の粉末
成分を本発明の効果を損なわない限り(例えば、過配合
による不利益が現れない限度で)、本発明組成物に配合
することができる。このような粉末成分としては、例え
ば赤色201 号、赤色202 号、赤色204 号、赤色205 号、
赤色220 号、赤色226 号、赤色228 号、赤色405 号、橙
色203 号、橙色204 号、黄色205 号、黄色401 号、青色
404 号などの有機顔料、赤色3 号、赤色104 号、赤色10
6 号、赤色227 号、赤色230 号、赤色401 号、赤色505
号、橙色205 号、黄色4 号、黄色5 号、黄色202 号、黄
色203 号、緑色3 号、青色1 号等のジルコニウム、バリ
ウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィ
ル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。
【0030】さらに、本発明にかかる組成物を化粧料と
して用いる場合、必要に応じて、糖類、アミノ酸、pH
調整剤、金属封鎖剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、消炎
剤、美白剤、動植物の抽出物、皮膚賦活剤、血行促進
剤、抗脂漏剤、その他の各種薬剤等を配合することがで
きる。
【0031】また、本発明を適用可能な化粧料の製品形
態としては、例えば、化粧水、乳液、クリーム等のスキ
ンケア製品をはじめとして、ボディシャンプー、スクラ
ブ洗浄料等の洗浄・浴剤用ボディー化粧料;乳液、クリ
ーム等のトリートメント用ボディー化粧料;パウダー、
コロン等のフレグランス用化粧料;サンスクリーン、ア
フターサンローション等のサンケア用ボディー化粧料;
インセクトリペラー、モスキートスクリーン等の虫よけ
用ボディー化粧料、メーキャップ化粧料、皮膚あるいは
毛髪洗浄用製品またはエナメル除去用製品等を挙げるこ
とができ、身体における適用範囲は、顔面を含めた全身
に及ぶ。
【0032】また、本発明を適用可能な化粧料の剤形と
しては、前記のように例示した、所望する製品形態に応
じて、適宜選択することが可能であり、特に、限定され
るものではない。例えば、軟膏、クリーム、乳液、化粧
水、粉末分散タイプ化粧料等のあらゆる剤形を、本発明
化粧料の剤形として選択することができる。
【0033】以下、実施例により、本発明をさらに具体
的に説明するが、この実施例により、本発明の技術的範
囲が限定されるものではない。また、本実施例における
配合量は、特に断わらない限り、配合する対象全体に対
する配合成分の質量%で表す。
【0034】1.本発明にかかる組成物の発色および透
明性 表1に示した処方の、固相として球状シリカ、液相とし
てポリシロキサンを配合した固相と液相の屈折率差0.
002の組成物25mlを50mlの透明円筒型容器に
入れてその外観を視感で判定したところ、該組成物は発
色を呈し、透明感に優れていた。その発色は、外部光に
透かした透過色は緑色を呈し、他の部分は紫色を呈する
ものであった。さらに光路長10mmのセルにこの組成
物を入れ、特定方向から照射した白色光に対する受光角
を変えて、分光光度計で観測光強度のスペクトルを40
0〜800nmの波長範囲で測定した。受光角が0度の
場合、すなわち透過光のスペクトルを図1に示す。この
スペクトルのピーク波長λmaxは530nmであり、透
過光を視感で判定したときの緑色に対応する波長であっ
た。また、ピーク波長λmaxにおける透過率(%T)は
90%と高い値を示した。また、図2〜図8には受光角
を5度から45度まで変えて測定した観測光のスペクト
ルを示す。受光角を大きくしていくと、前記透過光スペ
クトルのピークは小さくなり、受光角が10度になる
と、逆に透過光スペクトルのピーク波長領域で透過率が
下がるようになる。そしてそれ以上の受光角の場合にお
いてももはや透過光スペクトルのピークは現れなくな
る。このことは、視感において散乱光が透過光の補色で
あることと一致する。
【0035】
【表1】 *1:(触媒化成工業(株)製「P−1500」)
【0036】2.液相とシリカ樹脂の屈折率差と組成物
の発色 シリカ粉末と、二種類のポリシロキサンを混合して屈折
率を調整した液相を単純混合して得た、表2〜4に示し
た試験品について、透過率が最大となる波長λmax及び
その透過率を透過スペクトルより求め、透過光の色(官
能)を判定し、さらに以下に示す発色の強さの評価および
透明性の評価を行った。その結果を表5及び表6に示
す。
【0037】(1)発色の強さの評価 各試験品について、振とう後、試料20〜25mlを透
明円筒型容器に入れ攪拌する。その後、男性12名、女
性10名の計22名のパネルにより発色の強さを視感判
定で評価し、発色の強さを感じたパネルの人数から、各
試験品の発色の強さを以下の基準で判定した。 <評価基準> ◎:発色していると感じた人が20人以上。 ○:発色していると感じた人が10人以上,20人未
満。 △:発色していると感じた人が1人以上,10人未満。 ×:発色していると感じた人が0人。
【0038】(2)透明性の評価 各試験品について、振とう後、試料20〜25mlを透
明円筒型容器に入れ攪拌する。その後、男性12名、女
性10名の計22名のパネルにより透明性を視感判定で
評価し、透明であると感じたパネルの人数から、各試験
品の透明感を以下の基準で判定した。 <評価基準> ◎:透明であると感じた人が20人以上。 ○:透明であると感じた人が10人以上,20人未満。 △:透明であると感じた人が1人以上,10人未満。 ×:透明であると感じた人が0人。
【0039】
【表2】配合物質 試験例2 試験例3 試験例4 球状シリカ粉末 2.0 2.0 2.0 環状ポリシロキサン 38.0 35.0 30.0ジメチルポリシロキサン 残余 残余 残余 シリカ屈折率 1.48 1.48 1.48 液相屈折率 1.471 1.475 1.479シリカと液相の屈折率差 0.009 0.005 0.001
【0040】
【表3】配合物質 試験例5 試験例6 試験例7 球状シリカ粉末 2.0 2.0 2.0 環状ポリシロキサン 28.0 22.0 18.0ジメチルポリシロキサン 残余 残余 残余 シリカ屈折率 1.48 1.48 1.48 液相屈折率 1.485 1.487 1.490シリカと液相の屈折率差 0.005 0.007 0.010
【0041】
【表4】配合物質 試験例8 試験例9 試験例10 球状シリカ粉末 2.0 2.0 2.0 環状ポリシロキサン − 50.0 − ジメチルポリシロキサン 残余 残余 −メチルフェニルポリシロキサン − − 残余 シリカ屈折率 1.48 1.48 1.48 液相屈折率 1.501 1.429 1.551シリカと液相の屈折率差 0.021 0.051 0.071
【0042】
【表5】評価項目 試験例2 試験例3 試験例4 試験例5 試験例6 透過率(%T) 64 69 88 82 76 λmax(nm) 424 475 515 560 594 透過色 紫 青 緑 黄緑 橙 発色の強さ ○ ◎ ◎ ◎ ○透明性 ○ ○ ◎ ○ △
【0043】
【表6】評価項目 試験例7 試験例8 試験例9 試験10 透過率(%T) 68 55 27 20 λmax(nm) 688 768 − − 透過色 赤 赤 − − 発色の強さ △ △ × ×透明性 △ △ × ×
【0044】表5及び表6より明らかなように、シリカ
粉末と液相の屈折率差の絶対値が0.05以内である試
験例2〜8は、屈折率差に応じた透過色を示し、透明性
を有した。一方、シリカ粉末と液相の屈折率差の絶対値
が0.05を超える試験例9および試験例10では、組
成物が白濁してしまい不透明であり、発色が得られなか
った。また、発色および透明性が得られた試験例2〜8
の中でも特にシリカ粉末と液相の屈折率差の絶対値が
0.01以内である試験例2〜6は、よりはっきりした
発色を示し、屈折率差の絶対値が小さくなる程発色の強
さと透明性は向上した。
【0045】3.樹脂粉末の種類と使用感触 表7に示す処方の、樹脂粉末の種類が異なる各試料を調
製し、肌へ適用したときの使用感触を評価した。専門パ
ネル20人により、試験品を肌へ塗布した時の使用感触
を、伸展性からくる滑り感の官能判定から評価した。使
用感触の良さを感じたパネルのスコアーを基準にし、ス
コアーは非常に良い(5点)、良い(4点)、普通(3
点)、やや悪い(2点)、悪い(1点)の5段階で評価
し、20名のスコアーの平均値を求め次に示す評価基準
で判定した。その結果を表7に示す。 <評価基準> スコアー平均値 ◎:4.0以上5.0以下 ○:3.0以上4.0未満 △:2.0以上3.0未満 ×:1.0以上2.0未満
【0046】
【表7】配合成分 試験例11 試験例12 試験例13 試験例14 球状シリカ 5.0 球状PMMA粉末(*1) 5.0 球状ナイロンパウダー(*2) 5.0 球状シリコーンゴム粉末(*3) 5.0 環状ポリシロキサン 30.0 30.0 30.0 30.0メチルフェニルポリシロキサン 残余 残余 残余 残余 官能評価 ◎ × △ ○ *1:松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェ
アーM−100」 *2:東レ(株)製「ナイロンSP−500」 *3:東レ・ダウコーニング「トレフィルE−506」
【0047】表7から明らかなように、樹脂粉末として
シリカを用いた場合(試験例11)は、樹脂粉末として
他の樹脂を用いた試験例12〜14に比して使用感触が
優れていた。したがって、本発明にかかる組成物を化粧
品として用いた場合には、シリカ特有の伸展性からくる
滑り感を提供することができる。
【0048】4.粉末の形状と組成物の発色・透明性 表8に示す処方の試験品を調製し、シリカ粉末の形状と
組成物の発色および透明性との関係を試験評価した。シ
リカ粉末の形状として、球状のもの(試験例15)と不
定形のもの(試験例16)を用いた。各試料について、
発色の強さと透明性は前記と同じ基準でパネルによる視
感により評価した。透過率の評価は、組成物を1mmの
ガラス板を挟んで光路長を1mmに設定したガラス板に
充填し冷却固化させたものを25℃にて1時間放置した
後、分光光度計で測定した550nmでの透過率(%
T)により以下の評価基準で評価した。その結果を表8
に示す。 <評価基準> ◎:透過率が50%以上 ○:透過率が30%以上50%未満 △:透過率が20%以上30%未満 ×:透過率が20%未満
【0049】
【表8】配合成分 試験例15 試験例16 球状シリカ(*1) 5.0 不定形シリカ(*2) 5.0 環状ポリシロキサン 30.0 30.0ジメチルポリシロキサン 残余 残余 発色の強さ ◎ △ 透明性 ◎ ○透過率 ◎ ○ *1:触媒化成工業(株)製「P−1500 *2:塩野義製薬(株)「カープレックス#67」
【0050】表8の結果より明らかなように、上記両試
料共に発色し、透明性を有したものの、液相との間で均
一で連続した界面を形成する球状のシリカ粉末を用いた
場合では、不定形のシリカ粉末を用いた場合に比して発
色および透明性に優れていた。
【0051】5.粉末の配合量 表9〜10に示す処方の試料を調製し、シリカ粉末の配
合量と発色および透明性との関係を試験評価した。発色
の強さと透明性は前記と同じ基準でパネルによる視感に
より評価し、透過率の評価も前記の方法で行った。その
結果を表9〜10に示す。
【0052】
【表9】配合物質 試験例17 試験例18 試験例19 球状シリカ 0.005 0.1 10.0 環状ポリシロキサン 30.3 30.5 30.0ジメチルポリシロキサン 残余 残余 残余 発色の強さ × ○ ◎ 透明性 ◎ ◎ ◎透過率 ◎ ◎ ◎ シリカの屈折率 1.50 1.50 1.50液相屈折率 1.498 1.498 1.498
【0053】
【表10】配合物質 試験例20 試験例21 球状シリカ 42.0 65.0 環状ポリシロキサン 29.9 29.2ジメチルポリシロキサン 残余 残余 発色の強さ ○ × 透明性 △ ×透過率 △ × シリカ屈折率 1.50 1.50液相屈折率 1.498 1.498
【0054】表9及び表10より明らかなように、シリ
カ粉末の配合量が極端に少なくなると組成物の発色が得
られなくなり、配合量が多すぎる場合には組成物が白濁
し発色及び透明性が得られなくなる。したがって、発色
及び透明性の観点から、ウレタン樹脂パウダーの配合量
としては0.01〜60質量%が好適である。
【0055】以下、本発明にかかる組成物を化粧品とし
て用いた場合の好適な配合例を示す。配合例1:ノンアルコールタイプフレグランス(1) (配合成分) (配合量) デカメチルシクロペンタシロキサン 33.0 ジメチルポリシロキサン 残余 香料 適量 球状シリカ 10.0 上記処方にて常法によりフレグランス用化粧料として粉
末配合のフレグランスを製造した。本組成物は透明かつ
発色が認められる粉末配合フレグランスであった。
【0056】配合例2:ノンアルコールタイプフレグランス(2) (配合成分) (配合量) デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0 メチルフェニルポリシロキサン 残余 香料 適量 球状シリカ 10.0 上記処方にて常法によりフレグランス用化粧料として粉
末配合のフレグランスを製造した。本組成物は透明かつ
発色が認められる粉末配合フレグランスであった。
【0057】配合例3:マッサージオイル (配合成分) (配合量) 流動パラフィン 70.0 スクワラン 1.0 エステル油 20.0 デカメチルシクロペンタンシロキサン 残余 香料 適量 球状シリカ 5.0 上記処方にて常法によりマッサージ用化粧料として粉末
配合のマッサージオイルを製造した。本組成物は透明か
つ発色が認められる粉末配合マッサージオイルであっ
た。
【0058】配合例4:爪用オーバーコート (配合成分) (配合量) 球状シリカ 2.0 ニトロセルロース1/4秒(30%IPA) 15.0 ニトロセルロース1/2秒(30%IPA) 4.0 アルキッド樹脂(バーサティック酸グリシジルエステル変性) 4.0 シュークロースベンゾエート 4.0 シリコーン系グラフト共重合体(「アロンGS−30」、固形分)2.0 ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 3.0 クエン酸アセチルトリエチル 5.0 イソプロピルアルコール 3.0 n−ブチルアルコール 1.0 酢酸エチル 25.0 酢酸n−ブチル 残余 上記処方ににて常法によりメーキャップ用化粧料として
爪用オーバーコートを製造した。本組成物は透明かつ発
色が認められるメーキャップ用化粧料であった。
【0059】配合例5:爪用ベースコート (配合成分) (配合量) 球状シリカ 5.0 ニトロセルロース1/4秒(30%IPA) 7.0 ニトロセルロース1/2秒(30%IPA) 5.0 アルキッド樹脂(バーサティック酸グリシジルエステル変性) 6.0 シュークロースベンゾエート 6.0 シリコーン系グラフト共重合体(「アロンGS−30」、固形分)2.0 ショ糖酢酸イソ酪酸エステル 3.0 クエン酸アセチルトリエチル 5.0 イソプロピルアルコール 3.0 n−ブチルアルコール 1.0 酢酸エチル 25.0 酢酸n−ブチル 残余 上記処方ににて常法によりメーキャップ用化粧料として
爪用ベースコートを製造した。本組成物は透明かつ発色
が認められるメーキャップ用化粧料であった。
【0060】配合例6:透明リップスティック (配合成分) (配合量) パルミチン酸デキストリン 0.1 12−ヒドロキシステアリン酸 11.0 液状ラノリン 5.0 メチルフェニルシリコーン 18.0 デカメチルシクロペンタンシロキサン 残余 モノ水素添加ロジンジイソステアリン酸グリセリル 9.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 13.9 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0 球状シリカ 3.0 上記処方にて常法によりメーキャップ用化粧料として透
明リップスティックを製造した。本透明リップスティッ
クを1mmのガラス板を挟んで光路長を1mmに設定し
たガラス板に充填し冷却固化させたものを25℃にて1
時間放置放置した後、分光光度計で550nmでの透過
率(%T)を測定した結果、透過率は41%Tであっ
た。本組成物は光彩色を有しかつ透明な固形メーキャッ
プ用化粧料であった。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シリカ粉末と液相との微妙な屈折率差を利用して色素を
添加すること無く、安定でかつ透明な発色組成物を得る
ことができる。これを化粧料、展示用製品に応用するこ
とで高い意匠性を付与すことが可能となり、利用範囲の
広い組成物となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が0度で
ある場合の400nm〜800nmにおける観測光強度
のスペクトルを示した図である。
【図2】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が5度で
ある場合の400nm〜800nmにおける観測光強度
のスペクトルを示した図である。
【図3】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が10度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
【図4】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が15度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
【図5】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が20度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
【図6】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が25度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
【図7】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が30度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
【図8】本発明の一実施態様にかかる発色組成物に対し
て特定方向から照射した白色光に対する受光角が45度
である場合の400nm〜800nmにおける観測光強
度のスペクトルを示した図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/043 A61K 7/043 7/047 7/047 7/075 7/075 7/46 7/46 A 7/50 7/50 (72)発明者 坂井 圭子 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 秋本 真喜雄 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 大野 和久 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 福井 寛 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB171 AB172 AC061 AC102 AC302 AC342 AC352 AC392 AC422 AD112 AD152 AD172 AD222 AD242 AD262 BB12 BB13 CC02 CC11 CC13 CC23 CC28 CC29 CC38 DD11 DD28 DD30 EE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液相及びシリカ粉末を含む固相からなる
    粉末分散液で、前記液相がn1なる屈折率を有し、前記
    シリカがn2なる屈折率を有し、それらが下式(1) |n1−n2|<0.05 …(1) の関係を満足させることにより、液相と固相の界面での
    屈折率差により発色することを特徴とする発色組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物において、前記
    液相が油分、油脂、ワックス、アルコール、水から選ば
    れる一種または二種以上からなることを特徴とする発色
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の組成物において、前記
    液相に代えて油分、油脂、ワックス、アルコール、水か
    ら選ばれる一種または二種以上からなるゲル状相あるい
    は液晶相を用いた粉末分散ゲルあるいは粉末分散液晶で
    あることを特徴とする発色組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    において、シリカ粉末の形状が球状であることを特徴と
    する発色組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物
    において、シリカ粉末の平均粒子径が0.1μm〜20
    0μmであることを特徴とする発色組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
    において、シリカ粉末の配合量が組成物全量に対して
    0.01〜60質量%であることを特徴とする発色組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の組成物
    をスキンケア製品、メーキャップ製品、フレグランス製
    品、皮膚あるいは毛髪洗浄用製品、エナメル除去用製品
    として用いる化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の組成物
    をその外観色の美しさを特徴として展示用製品として用
    いる雑貨品。
JP2001169880A 2001-03-30 2001-06-05 発色組成物 Expired - Lifetime JP4570815B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169880A JP4570815B2 (ja) 2001-06-05 2001-06-05 発色組成物
PCT/JP2002/003141 WO2002078664A1 (fr) 2001-03-30 2002-03-29 Compositions a developpement de couleur, ainsi que produits cosmetiques, produits parfumes et produits divers a exposer utilisant ces compositions
KR1020027015172A KR100908360B1 (ko) 2001-03-30 2002-03-29 발색조성물, 이를 이용한 화장료, 방향 제품 및 전시용제품으로서 이용되는 잡화품
TW091106269A TWI307634B (ja) 2001-03-30 2002-03-29
EP02713249A EP1287816B1 (en) 2001-03-30 2002-03-29 Cosmetic preparation and method for using a color-developing composition as a cosmetic preparation
US10/312,357 US7223799B2 (en) 2001-03-30 2002-03-29 Color-developing composition and cosmetic, fragrance products and miscellaneous goods for display with the use of the same
DE60237181T DE60237181D1 (de) 2001-03-30 2002-03-29 Kosmetische Zusammensetzung und Methode um farbentwickelnde Zubereitungen in Kosmetika zu benutzen
US11/704,260 US20070134176A1 (en) 2001-03-30 2007-02-09 Color-developing composition, and cosmetic preparation, fragrance product and display article using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169880A JP4570815B2 (ja) 2001-06-05 2001-06-05 発色組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002363535A true JP2002363535A (ja) 2002-12-18
JP4570815B2 JP4570815B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=19011899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001169880A Expired - Lifetime JP4570815B2 (ja) 2001-03-30 2001-06-05 発色組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570815B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014019688A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Nippon Menaade Keshohin Kk 油性液状サンスクリーン剤
JP2018027942A (ja) * 2016-08-10 2018-02-22 株式会社コーセー 油性化粧料
JP2018518558A (ja) * 2015-05-07 2018-07-12 ロレアル クレンジングスクラブ組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726611A (en) * 1980-07-22 1982-02-12 Pola Chem Ind Inc Coloring composition
JPH02305887A (ja) * 1989-05-19 1990-12-19 Kansai Paint Co Ltd 発色性組成物
JPH08211322A (ja) * 1995-02-08 1996-08-20 Nissan Motor Co Ltd 発色構造体
JP2002302412A (ja) * 2001-03-30 2002-10-18 Shiseido Co Ltd 発色液体組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726611A (en) * 1980-07-22 1982-02-12 Pola Chem Ind Inc Coloring composition
JPH02305887A (ja) * 1989-05-19 1990-12-19 Kansai Paint Co Ltd 発色性組成物
JPH08211322A (ja) * 1995-02-08 1996-08-20 Nissan Motor Co Ltd 発色構造体
JP2002302412A (ja) * 2001-03-30 2002-10-18 Shiseido Co Ltd 発色液体組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014019688A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Nippon Menaade Keshohin Kk 油性液状サンスクリーン剤
JP2018518558A (ja) * 2015-05-07 2018-07-12 ロレアル クレンジングスクラブ組成物
US10980714B2 (en) 2015-05-07 2021-04-20 L'oreal Cleansing scrub composition
JP2018027942A (ja) * 2016-08-10 2018-02-22 株式会社コーセー 油性化粧料
JP6991780B2 (ja) 2016-08-10 2022-01-13 株式会社コーセー 油性化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4570815B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006003992A1 (ja) 液状エステル組成物及びそれを含有する化粧料
JP6885788B2 (ja) エラストマー
JP4620489B2 (ja) 組成物
JP2007161648A (ja) 微粒子酸化亜鉛分散物及びそれを含む化粧料
JP5260060B2 (ja) 微粒子酸化チタン分散物及びそれを含む化粧料
KR20010072739A (ko) 겔란 및 특정 계면활성제를 함유하는 o/w 에멀션 및이의 용도
JP3727901B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP2002193741A (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH11279021A (ja) 水中油型乳化組成物
US20070134176A1 (en) Color-developing composition, and cosmetic preparation, fragrance product and display article using the same
JP5110782B2 (ja) 顔料内包セルロースパウダー並びにそれを含有する化粧料、樹脂および塗料
JPH09124430A (ja) メーキャップ化粧料
JP2012240994A (ja) 固形化粧料
JP5894784B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP2006273806A (ja) 睫用化粧料
JPH03279319A (ja) 固型状水中油型メーキャップ化粧料
JP4570815B2 (ja) 発色組成物
JP4570814B2 (ja) 発色組成物
JP2001294515A (ja) メーキャップ化粧料
JP2002138017A (ja) 油性化粧料
JP7401434B2 (ja) 油性化粧料
JP5616094B2 (ja) 油性アイライナー化粧料
JPH1045532A (ja) マッサージ化粧料
JPH08259424A (ja) 油中水型乳化製剤
JP2000178124A (ja) ボディー化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4570815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term