JP6991780B2 - 油性化粧料 - Google Patents
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例えば、液相と固相の粉末分散液において、液相と固相の屈折率差を特定値にすることにより、液相と固相の界面の屈折率差により発色する発色組成物の技術が報告されている(特許文献1、2)。
(a)構造中にベンゼン環を有する油剤を、油相全量中に50質量%以上含有する油相
(b)有機球状粉体
を含有する油性化粧料であって、(a)が25℃で屈折率1.45以上であり、(a)の油相と(b)の屈折率の差が0.05未満であり、化粧料の700nmの波長の光の透過率が50%以上である油性化粧料を提供するものである。
本発明の(a)は、構造中にベンゼン環を有する油剤を50質量%(以下、%と略す場合がある)以上含有するするものであり、25℃で1.45以上の屈折率を有する。(a)は単一の油剤からなっていてもよく、(a)の屈折率が1.45以上であれば、複数の油剤を混合したものであってもよく、屈折率が1.45以上であれば液状、ぺースト状、固体であっても構わないが、液状であることが発色の点において好ましい。
中でも、ポリ(メタ)アクリル酸アルキル、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルとポリイソプレンの混合物、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、網状シリコーンは、屈折率が1.45~1.50であり、透明性を高められるという観点で好ましい。
表1に示す組成のリップグロスを下記の製造方法により製造した。得られたリップグロスについて、以下に示す方法により、(イ)発色の強さ、(ロ)透明性、(ハ)うるおい感、について評価した。この結果も併せて表1に示す。
*2:ユビナールMC80(BASF社製)
*3:NEO HELIOPAN OS(シムライズ社製)
*4:ノムコートHR-822(日清オイリオグループ社製)
*5:KF-54(信越化学工業社製)
*6:KF-56(信越化学工業社製)
*7:MYRITOL GTEH(BASF社製)
*8:コスモール 525(日清オイリオグループ社製)
*9:レオパール KL2(千葉製粉社製)
*10:MR-7GC(綜研化学社製)
*11:ガンツパール GMI-0804(アイカ工業社製)
*12:トスパール 150KA(モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*13:ガンツパールGS-0605(アイカ工業社製)
*14:サンスフェア NP-30(AGCエスアイテック社製)
A:成分(1)~(10)を90℃~100℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分(11)~(17)を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱してアプリケーター容器に直接流し込み、冷却後、リップグロスを得た。
(イ)発色の強さ
直径1.5cm、高さ5cmの透明円柱状のプラスチック容器に各試料を充填し、専門パネル20名が、外観の発色を目視評価により判定し、発色を感じたパネルの人数から、下記判定基準により判定した。
<判定基準>
(判定):(評価)
◎ :発色していると感じたパネルが18人以上
○ :発色していると感じたパネルが10人以上18人未満
△ :発色していると感じたパネルが1人以上10人未満
× :発色していると感じたパネルが0人
本発明においては、○以上の判定が好適であると判断する。
光路長10mm×光路幅10mmのガラスセルに各試料を充填し、空のセルを対照として分光光度計UV-2500PC(島津製作所社製)で透過率を測定し、波長700nmの光の透過率を下記判定基準により評価し、判定した。
<判定基準>
(判定):(評価)
◎ :透過率70%以上
○ :透過率50%以上70%未満
× :透過率50%未満
各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が各試料を口唇に塗布し、直後に下記評価基準により評点をつけ、パネル全員の評点合計から平均値を算出し、下記判定基準により総合判定した。
(評点):(評価)
6点:非常にうるおい感を感じる
5点:うるおい感を感じる
4点:ややうるおい感を感じる
3点:普通
2点:やや乾燥感を感じる
1点:乾燥感を感じる
0点:非常に乾燥感を感じる
<判定基準>
(判定):(評点の平均値)
◎ :5点以上
○ :3.5点以上5点未満
△ :2点以上3.5点未満
× :2点未満
本発明においては、〇以上の判定が好適であると判断する。
また、(a)中で構造中にベンゼン環を有する油剤の含有量が少ない比較例1では、発色の強さが満足のできるものではなかった。さらに、(a)と(b)の屈折率差が0.05を超える比較例2では、透明性と発色の強さが大きく損なわれている。そして、(b)の代わりに平均粒径が4μmの球状シリカを使用した比較例3は、発色の強さと透明感が劣り、うるおい感も満足のできるものではなかった。
(成分) (%)
1.トリメリト酸トリトリデシル*1 残量
2.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル*2 24
3.サリチル酸エチルヘキシル*3 8
4.ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)
ジペンタエリスリチル*4 8
5.オクチルドデカノール*15 8
6.トコフェロール 0.5
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2*16 4
8.ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2*17 4
9.ジブチルラウロイルグルタミド*18 5
10.メタクリル酸メチルクロスポリマー*19 15
11.煙霧状シリカ 1
12.赤色202号 0.001
13.1,2-ペンタンジオール 0.3
14.香料 0.1
*15:リソノール 20SP(高級アルコール工業社製)
*16:コスモール 43V(日清オイリオグループ社製)
*17:コスモール 42V(日清オイリオグループ社製)
*18:GP-1(味の素社製)
*19:マツモトマイクロスフェアー M-305(松本油脂工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(9)を150℃に加熱し均一溶解する。
B:Aに成分(10)~(14)を均一に混合する。
C:Bを脱泡後、110℃に加熱してリップクリーム容器に直接流し込み、冷却後、リップクリームを得た。
実施例10のリップクリームは、外観の干渉発色の強さと透明性に優れ、口唇のうるおい感も満足のいくものであった。
(成分) (%)
1.トリメリト酸トリトリデシル*1 残量
2.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル*2 14.5
3.サリチル酸エチルヘキシル*3 7.3
4.ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)
ジペンタエリスリチル*4 5.8
5.ポリブテン(30℃の粘度:400,000mm2/s) 7.3
6.流動パラフィン 7.3
7.パルミチン酸デキストリン*9 10
8.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径:6μm)*20 15
9.煙霧状シリカ 1
10.赤色226号 0.001
11.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)*21 1
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
*20:MR-5C(綜研化学社製)
*21:メタシャイン MT1120RR(日本板硝子社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(7)を90~100℃に加熱し均一溶解する。
B:Aに成分(8)~(12)を均一に混合する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱してジャー容器に直接流し込み、冷却後、アイカラーを得た。
実施例11のアイカラーは、外観の干渉発色の強さと透明性に優れ、まぶたのうるおい感も満足のいくものであった。
(成分) (%)
1.トリメリト酸トリトリデシル*1 残量
2.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル*2 13.7
3.サリチル酸エチルヘキシル*3 6.9
4.ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)
ジペンタエリスリチル*4 5.5
5.ポリブテン(30℃の粘度:400,000mm2/s) 13.7
6.リンゴ酸ジイソステアリル*22 6.9
7.ヒドロキシステアリン酸*23 10
8.ポリメタクリル酸メチル*24 20
9.煙霧状シリカ 1
10.ジプロピレングリコール 0.5
*22:コスモール 222(日清オイリオグループ社製)
*23:12-ヒドロキシステアリン酸(伊藤製油社製)
*24:マツモトマイクロスフェアー M-101(松本油脂工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(7)を90~100℃に加熱し均一溶解する。
B:Aに成分(8)~(10)を均一に混合する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱してジャー容器に直接流し込み、冷却後、ヘアワックスを得た。
実施例12のヘアワックスは、外観の干渉発色の強さと透明性に優れ、髪のうるおい感も満足のいくものであった。
(成分) (%)
1.トリメリト酸トリトリデシル*1 残量
2.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル*2 26.1
3.サリチル酸エチルヘキシル*3 8.7
4.ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)
ジペンタエリスリチル*4 7
5.2-エチルヘキサン酸セチル*25 4.4
6.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル)*26 4.4
7.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
2-オクチルドデシル)*27 4.4
8.オクチルドデカノール*15 4.4
9.ミリスチン酸デキストリン*28 1.5
10.ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径:28μm)*29 10
11.煙霧状シリカ 1
12.1,3-ブチレングリコール 1
*25:ニッコール CIO(日光ケミカルズ社製)
*26:エルデュウ PS-306(味の素社製)
*27:エルデュウ PS-203(味の素社製)
*28:レオパール MKL2(千葉製粉社製)
*29:ガンツパール GM-2800(アイカ工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)~(9)を90~100℃に加熱し均一溶解する。
B:Aに成分(10)~(12)を均一に混合する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱してボトル容器に直接流し込み、冷却後、化粧油を得た。
実施例13の化粧油は、外観の干渉発色の強さと透明性に優れ、肌のうるおい感も満足のいくものであった。
Claims (3)
- 以下の(a)及び(b);
(a)構造中にベンゼン環を有するエステル油を、油相全量中に50質量%以上含有する油相
(b)有機球状粉体を含有する油性化粧料であって、(a)が25℃で屈折率1.45以上であり、(a)の油相と(b)の屈折率の差が0.05未満であり、化粧料の700nmの波長の光の透過率が50%以上であり、油性化粧料中の(b)の含有量が5~40質量%である油性化粧料。 - 前記(a)を50~94質量%含有する請求項1に記載の油性化粧料。
- 前記油性化粧料が口唇化粧料である請求項1又は2に記載の油性化粧料。
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