JP2002363403A - 摺動部材用ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる摺動部材 - Google Patents

摺動部材用ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる摺動部材

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JP2002363403A JP2001176764A JP2001176764A JP2002363403A JP 2002363403 A JP2002363403 A JP 2002363403A JP 2001176764 A JP2001176764 A JP 2001176764A JP 2001176764 A JP2001176764 A JP 2001176764A JP 2002363403 A JP2002363403 A JP 2002363403A
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acid
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Haruhisa Masuda
晴久 増田
Hideaki Oka
秀明 岡
Shigeru Sasaki
繁 佐々木
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて優れた靱性および摩擦摩耗特性を有
し、かつ低吸水性、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れ
る摺動部材用ポリアミド樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (1)テレフタル酸単位を60〜100
モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノ
ナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−
オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジ
アミン単位(b)とからなるポリアミド樹脂(I)、ポ
リアミド樹脂(I)と反応し得る官能基を有する変性ポ
リオレフィン樹脂(II)並びに潤滑剤(III)からなる
ポリアミド樹脂組成物であって; (2)ポリアミド樹脂(I)と変性ポリオレフィン樹脂
(II)の重量比が99.5:0.5〜50:50であ
り; (3)ポリアミド樹脂(I)と潤滑剤(III)の重量比
が99.5:0.5〜50:50である; ことを特徴とする摺動部材用ポリアミド樹脂組成物によ
り上記の課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動部材用ポリア
ミド樹脂組成物に関する。本発明のポリアミド樹脂組成
物は、極めて優れた靱性と摩擦摩耗特性を有し、かつ低
吸水性、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れることか
ら、ギア、ベアリングリテーナ、軸受け、スイッチ、ピ
ストン、カム、ローラー、ソケット、パッキン、ベルト
などの摺動部材の素材として有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、軽量化や低コスト化を目的に金属
部品から樹脂部品への置換が活発に検討されており、摺
動性が要求されるギア、ベアリングリテーナ、軸受け等
の樹脂製摺動部材が実用化されている。従来、このよう
な用途に用いる樹脂として、脂肪族ポリアミド、ポリア
セタール、フッ素樹脂等が知られている。
【0003】しかしながら、上記の樹脂は、比較的低加
重、低速度の摩擦・摩耗条件下では問題なく使用される
が、高加重、高速度の摩擦・摩耗条件になるにしたがっ
て摩擦・摩耗しやすくなり、また摩擦熱のために溶融し
て使用できなくなるという欠点がある。また、これらの
樹脂の耐熱性は十分に高いとはいえず、高温雰囲気下で
は上記の樹脂からなる成形品の摺動性のみならず、力学
性能も低下するという問題点がある。さらに、これらの
樹脂の靱性は未だ十分ではなく、高加重、高速度の摩擦
・摩耗条件で、割れや欠けなどの問題が発生することが
ある。そして、脂肪族ポリアミドからなる摺動部材は吸
水に由来する寸法変化があり、ギアの噛み合いが合わな
くなるという問題も発生することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本発明の目
的は、極めて優れた靱性および摩擦摩耗特性を有し、か
つ低吸水性、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れる摺動
部材用ポリアミド樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、特定のポリアミ
ド樹脂、特定のポリオレフィン樹脂および潤滑剤からな
るポリアミド樹脂組成物が、極めて優れた靱性および摩
擦摩耗特性を有し、かつ低吸水性、耐熱性、耐薬品性な
どの特性に優れることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)テレフタル酸
単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位
(a)と、1,9−ノナンジアミン単位および/または
2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を60〜1
00モル%含有するジアミン単位(b)とからなるポリ
アミド樹脂(I)、ポリアミド樹脂(I)と反応し得る
官能基を有する変性ポリオレフィン樹脂(II)並びに潤
滑剤(III)からなるポリアミド樹脂組成物であって; (2)ポリアミド樹脂(I)と変性ポリオレフィン樹脂
(II)の重量比が、99.5:0.5〜50:50であ
り; (3)ポリアミド樹脂(I)と潤滑剤(III)の重量比
が、99.5:0.5〜50:50である; ことを特徴とする摺動部材用ポリアミド樹脂組成物であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)を構成
するジカルボン酸単位(a)は、テレフタル酸単位を6
0〜100モル%含有しており、75〜100モル%含
有しているのが好ましく、90〜100モル%含有して
いるのがより好ましい。テレフタル酸単位の含有率が6
0モル%未満の場合には、得られるポリアミド樹脂組成
物の耐熱性が低下する。
【0008】上記のジカルボン酸単位(a)は、40モ
ル%以下であれば、テレフタル酸単位以外の他のジカル
ボン酸単位を含んでいてもよく、該他のジカルボン酸単
位としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリ
メチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグル
タル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカルボン酸;1,
3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸;イソフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフ
タレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン
酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェ
ニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、ジ安息香酸、4,
4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’
−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカ
ルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸などの芳
香族ジカルボン酸から誘導される単位を挙げることがで
き、これらのうち1種または2種以上を用いることがで
きる。これらのなかでも芳香族ジカルボン酸から誘導さ
れる単位が好ましい。これらの他のジカルボン酸単位の
含有率としては、25モル%以下であるのが好ましく、
10モル%以下であるのがより好ましい。さらに、トリ
メリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多価
カルボン酸から誘導される単位を、溶融成形が可能な範
囲内で含んでいてもよい。
【0009】本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)
を構成するジアミン単位(b)は、1,9−ノナンジア
ミン単位および/または2−メチル−1,8−オクタン
ジアミン単位を60〜100モル%含有しており、75
〜100モル%含有しているのが好ましく、90〜10
0モル%含有しているのがより好ましい。1,9−ノナ
ンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジ
アミン単位を併用する場合には、1,9−ノナンジアミ
ン単位:2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位の
モル比は、90:10〜50:50であるのが好まし
く、70:30〜50:50であるのがより好ましい。
1,9−ノナンジアミン単位および/または2−メチル
−1,8−オクタンジアミン単位を上記の割合で含有す
るポリアミド樹脂を用いると、靱性、摺動性、耐熱性、
成形性、低吸水性、軽量性に優れたポリアミド樹脂組成
物が得られる。
【0010】上記のジアミン単位(b)は、40モル%
以下であれば、1,9−ノナンジアミン単位および2−
メチル−1,8−オクタンジアミン単位以外の他のジア
ミン単位を含んでいてもよく、該他のジアミン単位とし
ては、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4
−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8
−オクタンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,
12−ドデカンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタ
ンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサ
ンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサ
ンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミンなど
の脂肪族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、メチルシ
クロヘキサンジアミン、イソホロンジアミンなどの脂環
式ジアミン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン、キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香
族ジアミンから誘導される単位を挙げることができ、こ
れらのうち1種または2種以上を用いることができる。
これらの他のジアミン単位の含有率としては、25モル
%以下であるのが好ましく、10モル%以下であるのが
より好ましい。
【0011】本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)
は、その分子鎖の末端基の10%以上が末端封止剤によ
り封止されているのが好ましい。分子鎖の末端基が末端
封止剤により封止されている割合(末端封止率)として
は、40%以上であるのがより好ましく、60%以上で
あるのがさらに好ましい。末端封止率が10%以上のポ
リアミド樹脂を用いると、溶融安定性、耐熱水性などの
物性がより優れたポリアミド樹脂組成物が得られる。
【0012】ポリアミド樹脂(I)の末端封止率は、ポ
リアミド樹脂に存在するカルボキシル基末端、アミノ基
末端および末端封止剤によって封止された末端の数をそ
れぞれ測定し、下記の式(1)により求めることができ
る。各末端基の数は、1H−NMRにより、各末端基に
対応する特性シグナルの積分値より求めるのが精度、簡
便さの点で好ましい。
【0013】 末端封止率(%)=[(A−B)/A]×100 (1) 〔式中、Aは分子鎖末端基総数(これは通常、ポリアミ
ド分子の数の2倍に等しい)を表し、Bはカルボキシル
基末端およびアミノ基末端の合計数を表す。〕
【0014】末端封止剤としては、ポリアミド末端のア
ミノ基またはカルボキシル基との反応性を有する単官能
性の化合物であれば特に制限はないが、反応性および封
止末端の安定性などの点から、モノカルボン酸またはモ
ノアミンが好ましく、取扱いの容易さなどの点から、モ
ノカルボン酸がより好ましい。その他、無水フタル酸等
の酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化
物、モノエステル類、モノアルコール類などを使用する
こともできる。
【0015】末端封止剤として使用されるモノカルボン
酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば
特に制限はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデ
カン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ピバリン酸、イソ酪酸などの脂肪族モノカルボン酸;シ
クロヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカルボン酸;
安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボン酸、β
−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン
酸、フェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸;これら
の任意の混合物を挙げることができる。これらのなかで
も、反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリ
ル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、安息香酸が好ましい。
【0016】末端封止剤として使用されるモノアミンと
しては、カルボキシル基との反応性を有するものであれ
ば特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
ブチルアミンなどの脂肪族モノアミン;シクロヘキシル
アミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式モノアミ
ン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチ
ルアミンなどの芳香族モノアミン;これらの任意の混合
物を挙げることができる。これらのなかでも、反応性、
沸点、封止末端の安定性、価格などの点から、ブチルア
ミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミ
ン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリ
ンが好ましい。
【0017】本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)
は、結晶性ポリアミドを製造する方法として知られてい
る任意の方法を用いて製造することができる。例えば、
酸クロライドとジアミンを原料とする溶液重合法または
界面重合法、ジカルボン酸とジアミンを原料とする溶融
重合法、固相重合法、溶融押出機重合法などの方法によ
り製造することができる。
【0018】ポリアミド樹脂(I)は、例えば、最初に
ジアミン、ジカルボン酸、触媒および必要に応じて末端
封止剤を一括して添加してナイロン塩を製造した後、2
00〜250℃の温度において加熱重合して濃硫酸中3
0℃における極限粘度〔η〕が0.1〜0.6dl/g
のプレポリマーとし、さらに固相重合するか、あるいは
溶融押出機を用いて重合を行うことにより製造すること
ができる。プレポリマーの極限粘度〔η〕が0.1〜
0.6dl/gの範囲内であると、後重合の段階におい
てカルボキシル基とアミノ基のモルバランスのずれや重
合速度の低下が少なく、さらに分子量分布の小さな、各
種物性や成形性に優れたポリアミド樹脂が得られる。重
合の最終段階を固相重合により行う場合、減圧下または
不活性ガス流通下に行うのが好ましく、重合温度が20
0〜280℃の範囲内であれば、重合速度が大きく、生
産性に優れ、着色やゲル化を有効に押さえることができ
る。重合の最終段階を溶融押出機により行う場合の重合
温度としては、370℃以下であるのが好ましく、かか
る条件で重合すると、ポリアミド樹脂の分解がほとんど
なく、劣化の無いポリアミドが得られる。
【0019】ポリアミド樹脂(I)を製造するに際し
て、前記の末端封止剤の他に、例えば、触媒として、リ
ン酸、亜リン酸、次亜リン酸、それらの塩またはエステ
ルを添加することができる。上記の塩またはエステルと
しては、リン酸、亜リン酸または次亜リン酸とカリウ
ム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウ
ム、亜鉛、コバルト、マンガン、錫、タングステン、ゲ
ルマニウム、チタン、アンチモン等の金属との塩;リン
酸、亜リン酸または次亜リン酸のアンモニウム塩;リン
酸、亜リン酸または次亜リン酸のエチルエステル、イソ
プロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステ
ル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシ
ルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルな
どを挙げることができる。
【0020】本発明に用いられるポリアミド樹脂(I)
は、濃硫酸中30℃の条件下で測定した極限粘度[η]
が、0.6〜2.0dl/gであるのが好ましく、0.
7〜1.9dl/gであるのがより好ましく、0.8〜
1.8dl/gであるのがさらに好ましい。極限粘度が
0.6dl/g未満では得られるポリアミド樹脂組成物
の機械的性質が低下し、2.0dl/gより大きいと得
られるポリアミド樹脂組成物の流動性が低下し、成形性
が悪化する傾向がある。
【0021】本発明に用いられる変性ポリオレフィン樹
脂(II)は、その分子内にポリアミド樹脂(I)と反応
し得る少なくとも1個以上の官能基を有する。変性ポリ
オレフィン(II)が有する官能基としては、ポリアミド
樹脂(I)と反応し得るものであれば特に制限はなく、
例えば、エポキシ基、無水カルボン酸基(式:−CO−
O−CO−で示される基)、アミノ基、水酸基、カルボ
キシル基、エステル基、アミド基、2−オキサゾリン基
等の環状イミノエーテル基、チオール基、、チオエステ
ル基などを挙げることができる。これらのうちでも、得
られるポリアミド樹脂組成物の靱性が優れたものになる
点から、エポキシ基、無水カルボン酸基、アミノ基が好
ましい。変性ポリオレフィン(II)は、上記の官能基の
うち1種のみを有していても、2種以上を有していても
よい。
【0022】変性ポリオレフィン樹脂(II)は、例え
ば、ポリオレフィン樹脂を製造する際に、α,β−不飽
和カルボン酸および/またはその誘導体を共重合または
ラジカル付加させる方法により製造することができる。
α,β−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和
モノカルボン酸;マレイン酸、コハク酸、イタコン酸、
フタル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸;グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート
等のα,β−不飽和モノカルボン酸エステル;無水マレ
イン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸
等のα,β−不飽和ジカルボン酸無水物などを挙げるこ
とができ、これらの中でも、無水マレイン酸、無水コハ
ク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸等のα,β−不飽
和ジカルボン酸無水物、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート等のα,β−不飽
和モノカルボン酸エステルが好ましい。また、上記の官
能基は、ポリオレフィン樹脂に対して0.01〜10モ
ル%の割合で導入されているのが好ましい。
【0023】このような変性の対象となり得るポリオレ
フィン樹脂としては、オレフィン系モノマーの単独重合
体、2種以上のオレフィン系モノマーの共重合体、1種
または2種以上のオレフィン系モノマーと他の付加重合
系モノマーとの共重合体、水素添加(以下、これを「水
添」ということがある)によって分子中にオレフィン重
合体構造が形成されている水添共役ジエン重合体や水添
共役ジエン共重合体などのいずれであってもよい。
【0024】上記のポリオレフィン樹脂の例としては、
例えば、エチレン;プロピレン;1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−
オクテン、1−デセン、1−ドデセン等の炭素数4〜2
0のα−オレフィン成分1種からなる単独重合体、これ
らの成分の2種以上からなる共重合体などを挙げること
ができる。さらに、これらのポリオレフィン樹脂に、例
えば、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン、2,5−ノルボル
ナジエン等の非共役ジエン成分;ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン等の共役ジエン成分;酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、アクリル酸の金属塩、メタクリル酸の金
属塩等の極性ビニルモノマー成分の1種または2種以上
を組み合わせて共重合したものも使用することができ
る。また、ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレ
ンからなるブロック共重合体の水添物;ポリスチレン/
イソプレン・ブタジエン共重合体/ポリスチレンからな
るブロック共重合体の水添物;ポリスチレン/ポリブタ
ジエン/ポリスチレンからなるブロック共重合体の水添
物などの水添共役ジエン共重合体も使用することができ
る。
【0025】上記したポリオレフィン樹脂の中でも、得
られるポリアミド樹脂組成物の靱性が優れる点から、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共
重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/1
−オクテン共重合体等のエチレン/α−オレフィン共重
合体を使用するのが好ましい。
【0026】本発明に用いられる潤滑剤(III)は、ポ
リアミド樹脂(I)に配合することによって、ポリアミ
ド樹脂(I)の限界PV値、摩耗量、動摩擦係数等の摺
動特性を向上させるものであれば特に制限はなく、任意
の潤滑剤を使用することができる。
【0027】そのような潤滑剤としては、例えば、四フ
ッ化エチレン、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコ
キシエチレン共重合体、四フッ化エチレン・六フッ化プ
ロピレン共重合体等のフッ素樹脂;(高分子量)ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリアミド樹脂(I)と反
応し得る官能基を有しないポリオレフィン;ポリジメチ
ルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、アミノ
変性ポリジメチルシロキサン、エポキシ変性ポリジメチ
ルシロキサン、アルコール変性ポリジメチルシロキサ
ン、カルボキシ変性ポリジメチルシロキサン、フッ素変
性ポリジメチルシロキサン等のシリコーン;二硫化モリ
ブデン、グラファイト等の層状無機化合物、アルミナ、
タルク、シリカ等の無機粒子;ポリアミド66,ポリア
ミド46、液晶ポリエステル等の高分子化合物;鉱物油
等の潤滑油などを挙げることができる。これらの中で
も、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂(I)と反応し得る官
能基を有しないポリオレフィン、シリコーン、二硫化モ
リブデン、グラファイト、鉱物油が、本発明のポリアミ
ド樹脂組成物における摺動性を優れたものにする点から
好ましい。
【0028】本発明のポリアミド樹脂組成物におけるポ
リアミド樹脂(I)と変性ポリオレフィン樹脂(II)と
の重量比は、99.5:0.5〜50:50の範囲内で
あり、99:1〜60:40の範囲内であるのが好まし
く、98:2〜70:30の範囲内であるのがより好ま
しい。ポリアミド樹脂(I)と変性ポリオレフィン樹脂
(II)の合計含有量に対して、変性ポリオレフィン樹脂
(II)の含有量が0.5重量%未満の場合には、得られ
るポリアミド樹脂組成物の靱性が向上しない。一方、変
性ポリオレフィン樹脂(II)の含有量が50重量%を越
える場合には、ポリアミド樹脂組成物の耐熱性が低下す
る。
【0029】本発明のポリアミド樹脂組成物におけるポ
リアミド樹脂(I)と潤滑剤(III)との重量比は、9
9.5:0.5〜50:50の範囲内であり、99:1
〜60:40の範囲内であるのが好ましく、98:2〜
70:30の範囲内であるのがより好ましい。ポリアミ
ド樹脂(I)と潤滑剤(III)の合計含有量に対して、
潤滑剤(III)の含有量が0.5重量%未満の場合に
は、得られるポリアミド樹脂組成物の摺動特性が向上し
ない。一方、潤滑剤(III)の含有量が50重量%を越
える場合には、ポリアミド樹脂組成物の成形加工性が低
下する。
【0030】本発明のポリアミド樹脂組成物には、必要
に応じて、ガラス繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、アラミ
ド繊維、液晶ポリエステル繊維などの繊維状充填剤を含
有させてもよい。これらの充填剤を、ポリアミド樹脂
(I)、変性ポリオレフィン樹脂(II)および潤滑剤
(III)の合計100重量部に対して、1〜100重量
部の割合で含有させると、力学特性と成形性のバランス
がより優れたポリアミド樹脂組成物が得られる。
【0031】さらに、本発明のポリアミド樹脂組成物に
は、上記の充填剤の他に、必要に応じて、従来から公知
の銅系安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒ
ンダードアミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、チオ
系酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、帯
電防止剤、可塑剤、滑剤、結晶核剤、難燃剤、他種ポリ
マーなどを含有させることもできる。
【0032】本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリア
ミド樹脂(I)、変性ポリオレフィン樹脂(II)、潤滑
剤(III)および必要に応じて他の成分を溶融混練等の
方法により均一に混合することによって製造することが
できる。溶融混練は、単軸押出機、二軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサーなどの混練機を使用して行うこ
とができ、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件
などは特に限定されないが、約280〜350℃の範囲
内の温度で1〜30分間混練することにより、本発明の
ポリアミド樹脂組成物を得ることができる。
【0033】本発明のポリアミド樹脂組成物を、目的と
する成形品の種類、用途、形状などに応じて、射出成
形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、カレンダー成
形、流延成形などの一般に熱可塑性樹脂組成物に対して
用いられている成形方法によって成形することにより、
成形品を製造することができる。また上記の成形方法を
組み合わせた成形方法を採用することもできる。さら
に、本発明のポリアミド樹脂組成物と他のポリマーとを
複合成形することもできる。
【0034】本発明のポリアミド樹脂組成物は、限界P
V値、摩耗量、動摩擦係数等の摺動特性に優れることか
ら、電気用品、事務機・動力機器の軸受け、各種ギア、
カム、ベアリング、メカニカルシールの端面材、バルブ
の弁座、Vリング、ロッドパッキン、ピストンリング、
圧縮機の回転軸・回転スリーブ、ピストン、インペラ
ー、ベーン、ローター等の摺動部材の素材として使用す
ることができる。
【0035】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されるものではない。以
下の実施例および比較例において、成形品の作製、耐衝
撃性、摺動性、耐熱性、平衡吸水率および耐薬品性の評
価または測定は下記の方法により行った。
【0036】試験片の作製:日精樹脂工業株式会社製の
80トン射出成形機を使用して、シリンダー温度330
℃(実施例)、シリンダー温度300℃(比較例1)ま
たはシリンダー温度280℃(比較例2)、および金型
温度150℃(実施例)、金型温度120℃(比較例
1)または金型温度80℃(比較例2)の条件下で、耐
衝撃性評価用の試験片(寸法:長さ×厚さ×幅=64m
m×12.7mm×3.2mm)、摺動性評価用の成形
品(80mm×80mm×3mm)、耐熱性評価用の成
形品(128mm×12.7mm×6.2mm)および
耐薬品性評価用のJIS1号ダンベル型試験片をそれぞ
れ作製した。また、株式会社神藤金属工業所の圧縮成形
機を使用して、温度330℃(実施例)、温度290℃
(比較例1)または温度275℃(比較例2)、プレス
圧力100kg/cmの条件下で、平衡吸水率評価用
のプレスシート(50mm×50mm×0.2mm)を
作製した。
【0037】耐衝撃性:上記の方法で作製した試験片を
用いて、JIS K7110に準じて、アイゾット衝撃
試験機(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、ノッ
チ付アイゾット衝撃値を測定した。
【0038】摺動性:上記の方法で作製した試験片を用
いて、JIS K7218に準じて、摩擦摩耗試験機
(株式会社エー・アンド・デイ製)を使用して、面圧1
0kg/cm、すべり速度50〜200cm/sec
の条件下、鋼材S45C(サンドペーパー仕上げ)を相
手材に、限界PV値を測定した。
【0039】耐熱性(加重撓み温度):上記の方法で作
製した試験片を用いて、JIS K7207に準じて、
加重ひずみ温度測定機(株式会社東洋精機製作所製)を
使用して、18.6kgfの加重下で加重撓み温度(D
TUL)を測定し、耐熱性の指標とした。
【0040】平衡吸水率:上記の方法で作製した試験片
を減圧下にて5日間乾燥し、秤量した後、23℃の水中
に10日間浸漬し、秤量して、その増量分の浸漬前の重
量に対する割合で平衡吸水率を求めた。
【0041】耐薬品性:上記の方法で作製した試験片を
23℃のメチルアルコール中に7日間浸漬し、その後オ
ートグラフ(株式会社島津製作所製)を使用して引張降
伏強さを測定し、浸漬前の試験片の引張降伏強さに対す
る保持率を求めた。
【0042】以下の実施例および比較例では、下記のポ
リアミド樹脂、変性ポリオレフィン樹脂、潤滑剤を使用
した。
【0043】ポリアミド樹脂(I): PA9MT: テレフタル酸単位と、1,9−ノナンジ
アミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミ
ン単位(1,9−ノナンジアミン単位:2−メチル−
1,8−オクタンジアミン単位のモル比が60:40)
とからなり、極限粘度[η](濃硫酸中、30℃で測
定)が1.4dl/g、末端封止率が90%(末端封止
剤:安息香酸)であるポリアミド樹脂。
【0044】変性ポリオレフィン樹脂(II):グリシジ
ルメタクリレート変性ポリエチレン(グリシジルメタク
リレートの含有量=10wt%)
【0045】潤滑剤(III): 潤滑剤(III−1):東レ・ダウコーニング・シリコー
ン株式会社製ポリジメチルシロキサン「SH200」
(粘度:30,000センチストークス) 潤滑剤(III−2):三井・デュポンフロロケミカル株
式会社製四フッ化エチレン樹脂「TLP10F−1」
【0046】ポリアミド樹脂(IV): PA46:DSM製「スタニル TS300」
【0047】ポリアミド樹脂(V): PA66:旭化成株式会社製「レオナ 1300S」
【0048】実施例1〜6 ポリアミド樹脂(I)、変性ポリオレフィン樹脂(II)
および潤滑剤(III)を下記の表1に示す割合で予備混
合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所製「TEX
44C」)に供給してシリンダー温度330℃の条件下
に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペレットを製
造した。得られたポリアミド樹脂組成物を用いて上記し
た方法で試験片を作製し、耐衝撃性、摺動性、耐熱性、
平衡吸水率および耐薬品性を上記した方法で評価した結
果を下記の表1に示す。
【0049】比較例1および2 下記の表1に示すポリアミド樹脂(IV)またはポリアミ
ド樹脂(V)を単独で用いて、上記した方法で成形品を
作製し、耐衝撃性、摺動性、耐熱性、平衡吸水率および
耐薬品性を上記した方法で評価した結果を下記の表1に
示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、極めて優れた靱性およ
び摺動性を有し、かつ耐熱性、低吸水性、耐薬品性等の
諸特性に優れる摺動部材用ポリアミド樹脂組成物が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:26 C08L 27:12 27:12 23:00 23:00 83:04 83:04) Fターム(参考) 4F071 AA14 AA26 AA55 AA67 AA71 AA78 AA88 AB03 AB23 AE11 AF28 AH17 AH18 BA01 BB02 BB03 BB04 BB05 BB06 BB13 4J002 BB033 BB042 BB062 BB072 BB082 BB092 BB102 BB123 BB142 BB152 BB212 BD143 BD163 BN052 BN212 CF163 CL031 CL033 CL071 CP033 DA026 DE146 DG026 DJ016 DJ046 FA040 FD010 FD173 GJ02 GM00 GM04 GM05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)テレフタル酸単位を60〜100
    モル%含有するジカルボン酸単位(a)と、1,9−ノ
    ナンジアミン単位および/または2−メチル−1,8−
    オクタンジアミン単位を60〜100モル%含有するジ
    アミン単位(b)とからなるポリアミド樹脂(I)、ポ
    リアミド樹脂(I)と反応し得る官能基を有する変性ポ
    リオレフィン樹脂(II)並びに潤滑剤(III)からなる
    ポリアミド樹脂組成物であって; (2)ポリアミド樹脂(I)と変性ポリオレフィン樹脂
    (II)の重量比が99.5:0.5〜50:50であ
    り; (3)ポリアミド樹脂(I)と潤滑剤(III)の重量比
    が99.5:0.5〜50:50である; ことを特徴とする摺動部材用ポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 変性ポリオレフィン樹脂(II)の官能基
    が、エポキシ基、無水カルボン酸基およびアミノ基から
    なる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記
    載の摺動部材用ポリアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 変性ポリオレフィン樹脂(II)を構成す
    るオレフィン単位が、エチレン、プロピレンおよび炭素
    数4〜20のα−オレフィンからなる群より選ばれる少
    なくとも1種の化合物から誘導される単位である請求項
    1または2に記載の摺動部材用ポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 潤滑剤(III)が、フッ素樹脂、ポリア
    ミド樹脂(I)と反応し得る官能基を有しないポリオレ
    フィン、シリコーン、二硫化モリブデン、グラファイト
    および鉱物油からなる群より選ばれる少なくとも1種で
    ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の摺動部材用ポ
    リアミド樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリアミド樹脂(I)の極限粘度が、
    0.6〜2.0dl/gである請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の摺動部材用ポリアミド樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 1,9−ノナンジアミン単位と2−メチ
    ル−1,8−オクタンジアミン単位とのモル比が、9
    0:10〜50:50の範囲内である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の摺動部材用ポリアミド樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポ
    リアミド樹脂組成物からなる摺動部材。
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