JP2000191905A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JP2000191905A
JP2000191905A JP36786198A JP36786198A JP2000191905A JP 2000191905 A JP2000191905 A JP 2000191905A JP 36786198 A JP36786198 A JP 36786198A JP 36786198 A JP36786198 A JP 36786198A JP 2000191905 A JP2000191905 A JP 2000191905A
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秀治 松岡
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秀明 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形加工時の熱安定性に優れ、且つ摺動特
性、耐熱性、耐熱老化性などに優れた駆動部品などの成
形品用として有用、しかも強度に優れた薄肉部分の成形
が可能なポリアミド樹脂組成物の提供。 【解決手段】 (A) ジカルボン酸成分の60〜100モ
ル%がテレフタル酸成分であるジカルボン酸成分と、ジ
アミン成分の60〜100モル%が1, 9- ノナンジアミ
ン成分であるジアミン成分からなるポリアミド100重
量部に対して、(B)平均長が1〜50μm、平均径が
0.1〜1μmである無機の針状充填剤0.01〜10
0重量部配合してなるポリアミド樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリアミド
樹脂組成物ならびに該ポリアミド樹脂組成物からなる成
形品、特に駆動部品に関する。さらに詳しくは、優れた
摺動特性と凸部などの細部での補強性に優れた特性を有
し、耐熱性、寸法安定性、成形加工性などの性能にも優
れており、さらに耐薬品性、耐熱老化性にも優れるポリ
アミド樹脂組成物およびそれからなる成形品、特に駆動
部品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】ナイロン6、ナイロン66
に代表される脂肪族ポリアミドは、耐熱性、耐薬品性、
剛性、耐摩耗性、成形加工性などの優れた性質を持つた
めに、エンジニアリングプラスチックとして多くの用途
に使用されてきた。特に、耐摩耗性に優れるだけでな
く、無潤滑状態でも焼き付きが起こりにくく、また騒音
が小さく、軽量性、耐熱性にも優れているため、ギア、
ベヤリング、軸受け、ブッシュ、スペーサー、ローラ
ー、カムなどの駆動部品に数多く使用されている。
【0003】プラスチックを定常的に摩擦の生じるよう
な条件下で使用した場合、摩擦熱による温度上昇で、あ
る限界を超えると、溶融が起こると同時に著しい摩耗や
変形を起こし、定常の摩擦運動が続けられなくなる。従
来のナイロン樹脂の場合も状況は同じで、過酷な条件下
で使用した場合には試料全体の温度が上昇し、最終的に
は摩耗面全体が溶融する場合もある。さらに、従来のナ
イロンは吸水性のために寸法が変化したり物性が低下す
るといった問題点もあり、さらなる性能の向上が望まれ
ている。
【0004】これに対し、最近では1,6−ヘキサンジ
アミンとテレフタル酸からなるポリアミドを主成分とし
た6T系ポリアミドや、テトラメチレンジアミンとアジ
ピン酸からなる46ポリアミドが駆動部品などの材料と
して検討されている。特開昭60−158220号公
報、特開昭62−256830号公報などには、6T系
ポリアミドを初めとする半芳香族ポリアミドが摺動部品
用の成形材料として使用できることが示されている。
【0005】しかしながら、テレフタル酸と1,6−ヘ
キサンジアミンからなるポリアミドは、ポリマーの分解
温度を超える370℃付近に融点があるため、溶解重
合、溶融成形が困難であり、実用に耐えるものではな
い。そのために実際には、アジピン酸、イソフタル酸な
どのジカルボン酸成分や、あるいはナイロン6などの脂
肪族ポリアミドを30〜40モル%共重合することによ
り、実使用可能温度領域、すなわち280〜320℃程
度にまで低融点化した組成で用いられているのが現状で
ある。
【0006】このように多量の第3成分(場合によって
は第4成分)を共重合することは、確かにポリマーの低
融点化には有効なものの、一方では結晶化速度、到達結
晶化度の低下を伴い、その結果、高温下での剛性、耐薬
品性、寸法安定性などの諸物性が低下するばかりでな
く、成形サイクルの延長に伴う生産性の低下も招く。ま
た、吸水による寸法安定性などの諸物性の変動に関して
も、芳香族基の導入により、従来の脂肪族ポリアミドに
比べれば多少改善されてはいるものの、実質的な問題解
決のレベルまでには達していない。
【0007】46ポリアミドでは、耐熱性は向上したも
のの、従来の脂肪族ナイロンと同様に吸水性が高く、寸
法変化や物性低下の問題は何ら解決されていない。
【0008】通常、これらの駆動部品はガラス繊維で強
化されている場合が多い。特開平7−228774号公
報などには、繊維状または粉末状の、有機系または無機
系の充填剤を含む摺動特性に優れたポリアミド樹脂組成
物が示されている。しかし、近年の駆動部品の小型化、
薄肉化によって通常のガラス繊維などでは成形できない
場合がある。また、ギアの凸部のようなミクロな部分で
の補強効果や表面の平滑性の低下が問題となっており、
改善が望まれている。
【0009】また、通常駆動部品は溶融成形によって成
形加工される。しかし、耐熱性を向上させた6T系ポリ
アミド、46ポリアミドでは成形温度と熱分解温度が非
常に近いため、成形加工時に分解物が発生しやすく、金
型が腐食、汚染し、成形品の色変、寸法精度や加工効率
が悪化する。組成物に臭素化ポリマーを含む場合には、
臭化水素(HBr)などが多く発生するため、金型汚染
等がさらに悪化する。また成形品使用時に、接触または
近在する金属が腐食または汚染されて、金属部品の機能
が害される場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、汎用ナ
イロンの欠点を従来の半芳香族ポリアミドを使用するこ
とによりある程度は補うことができたが、依然改良が望
まれる性能も多い。特に、駆動部品の成形加工時の熱安
定性、駆動部品の性能である摺動特性、耐熱性、耐熱老
化性などの更なる改良が望まれる。また、通常のガラス
繊維による強化物では小型薄肉部の成形が不可であった
り、薄肉部分の強度(以下、ミクロ補強性という)低下
が発生する場合がある。これらの点を改善した駆動部品
が切望されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のポ
リアミドの欠点である耐熱性、吸水性、滞留熱安定性を
改善し、駆動部品の必要性能である摺動特性、ミクロ補
強性、耐熱老化性を兼ね揃えた成形品、特に駆動部品が
得られるようなポリアミド樹脂組成物について鋭意検討
を重ねた結果、本発明に至った。
【0012】即ち、本発明は以下の通りである。 (1)(A) ジカルボン酸成分の60〜100モル%がテ
レフタル酸成分であるジカルボン酸成分と、ジアミン成
分の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン成分
であるジアミン成分からなるポリアミド100重量部に
対して、(B)平均長が1〜50μm、平均径が0.1〜
1μmである無機の針状充填剤を0.01〜100重量
部配合してなるポリアミド樹脂組成物。 (2)ジアミン成分がさらに2−メチル−1,8−オク
タンジアミン成分を含む上記(1)記載のポリアミド樹
脂組成物。 (3)無機の針状充填剤がチタン酸カリウムである上記
(1)または(2)記載のポリアミド樹脂組成物。 (4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物か
らなる成形品。 (5)成形品がギアである上記(4)記載の成形品。 (6)成形品がベヤリングである上記(4)記載の成形
品。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明に用いられるポリアミドは、そのジカルボン
酸成分は、テレフタル酸成分が60〜100モル%、好
ましくは75〜100モル%、より好ましくは90〜1
00モル%である。テレフタル酸成分が60モル%未満
の場合には、得られる成形品の耐熱性、低吸水性、耐薬
品性が低下する。
【0014】テレフタル酸成分以外の他のジカルボン酸
成分としては、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、
トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2−ジメチル
グルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、アゼライン
酸、セバシン酸、スべリン酸などの脂肪族ジカルボン
酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸;
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,
7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3
−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、ジ安息香
酸、4,4−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−
4,4−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4−
ジカルボン酸、4,4−ビフェニルジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸、あるいはこれらの任意の混合物を
挙げることができる。これらのうち芳香族ジカルボン酸
が好ましく使用される。さらに、トリメリット酸、トリ
メシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸を溶融
成形が可能な範囲内で用いることもできる。
【0015】本発明に用いられるポリアミドは、そのジ
アミン成分は1,9−ノナンジアミン成分が60〜10
0モル%、好ましくは75〜100モル%、より好まし
くは90〜100モル%以上である。1,9−ノナンジ
アミン成分が60モル%未満の場合には、得られる成形
品の耐熱性、低吸水性、耐薬品性が低下する。ジアミン
成分として、1,9−ノナンジアミン成分に加え、2−
メチル−1,8−オクタンジアミン成分が含まれている
と、耐衝撃性などの力学特性により優れた成形品(例え
ばプラスチックギア)が得られるので好ましい。1,9
−ノナンジアミン成分と2−メチル−1,8−オクタン
ジアミン成分の共重合割合(モル比)は、好ましくは6
0:40〜100:0、より好ましくは70:30〜9
5:5である。
【0016】1,9−ノナンジアミン成分および2−メ
チル−1,8−オクタンジアミン成分以外の他のジアミ
ン成分としては、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミ
ン、1,8−オクタンジアミン、1,10−デカンジア
ミン、1,12−ドデカンジアミン、3−メチル−1,
5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,
6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,
6−ヘキサンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジ
アミンなどの脂肪族ジアミン;シクロヘキサンジアミ
ン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミ
ンなどの脂環式ジアミン;p−フェニレンジアミン、m
−フェニレンジアミン、キシレンジアミン、4,4−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4−ジアミノジフェニル
スルホン、4,4−ジアミノジフェニルエーテルなどの
芳香族ジアミン、あるいはこれらの任意の混合物を挙げ
ることができる。
【0017】本発明に用いられるポリアミドは、その分
子鎖の末端基が、好ましくは10%以上、より好ましく
は40%以上、特に好ましくは70%以上が封止されて
いるのがよい。ポリアミドの末端を封止することによっ
て、より成形性が向上し、表面美麗性などに優れた成形
品を得ることができる。
【0018】末端封止剤としては、ポリアミド末端のア
ミノ基またはカルボキシル基と反応性を有する単官能性
の化合物であれば特に制限はないが、反応性および封止
末端の安定性などの点から、モノカルボン酸またはモノ
アミンが好ましく、取扱いの容易さなどの点から、モノ
カルボン酸がより好ましい。その他、無水フタル酸など
の酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化
物、モノエステル類、モノアルコール類なども使用でき
る。
【0019】末端封止剤として使用されるモノカルボン
酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば
特に制限はないが、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ト
リデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ピバリン酸、イソブチル酸などの脂肪族モノカルボ
ン酸;シクロヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカル
ボン酸;安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボ
ン酸、フェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸、ある
いはこれらの任意の混合物を挙げることができる。これ
らのうち、反応性、封止末端の安定性、価格などの点か
ら、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、パルチミン酸、ステアリン酸、安息香酸が特に好ま
しい。
【0020】末端封止剤として使用されるモノアミンと
しては、カルボキシル基との反応性を有するものであれ
ば特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
ブチルアミンなどの脂肪族モノアミン;シクロヘキシル
アミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式モノアミ
ン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチ
ルアミンなどの芳香族モノアミン、あるいはこれらの任
意の混合物を挙げることができる。中でも、反応性、高
沸点、封止末端の安定性および価格などの点から、ブチ
ルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルア
ミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニ
リンが特に好ましい。
【0021】末端封止剤の使用量は、用いる末端封止剤
の反応性、沸点、反応装置、反応条件などによって変化
するが、通常、ジカルボン酸成分とジアミン成分の総モ
ル数に対して0.1〜15モル%の範囲内で使用される
のが好ましい。
【0022】本発明に用いられるポリアミドは、結晶性
ポリアミドを製造する方法として知られている任意の方
法を用いて製造することができる。例えば、酸クロライ
ドとジアミンを原料とする溶融重合法あるいは界面重合
法;ジカルボン酸とジアミンを原料とする溶融重合法、
固相重合法、溶融押出機重合法などの方法により製造す
ることが可能である。以下に、ポリアミドの製造法の一
例を示す。
【0023】末端封止剤や必要に応じて触媒を、最初に
ジアミンおよびジカルボン酸に一括して添加し、ナイロ
ン塩を製造した後、200〜250℃の温度において濃
硫酸中30℃における極限粘度[η]が0.10〜0.
60dl/gのプレポリマーとし、さらに固相重合する
か、あるいは溶融押出機重合法などの方法により、容易
にポリアミドを得ることができる。プレポリマーの極限
粘度[η]が0.10〜0.60dl/gの範囲内であ
ると、後重合の段階においてカルボキシル基とアミノ基
のモルバランスのずれや重合速度の低下が少なく、さら
に分子量分布の小さな、各種性能や成形性に優れたポリ
アミドが得られる。重合の最終段階を固相重合により行
う場合、減圧下または不活性ガス流通下に行うのが好ま
しく、重合温度が200〜250℃の範囲内であれば、
重合速度が大きく、生産性に優れ、着色やゲル化を有効
に抑制することができるので好ましい。重合の最終段階
を溶融押出機により行う場合、重合温度が370℃以下
であるとポリアミドの分解がほとんどなく、劣化の無い
ポリアミドが得られるので好ましい。
【0024】上記の触媒としては、リン酸、亜リン酸、
次亜リン酸、またはこれらの塩、さらにはこれらのエス
テル、具体的にはカリウム、ナトリウム、マグネシウ
ム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガ
ン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチ
モンなどの金属塩やアンモニウム塩、エチルエステル、
イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエス
テル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デ
シルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステル
などを挙げることができる。
【0025】本発明に用いられるポリアミドの濃硫酸中
30℃で測定した極限粘度[η]は、好ましくは0.4〜
3.0dl/g、より好ましくは0.6〜2.0dl/
g、特に好ましくは0.8〜1.8dl/gである。極
限粘度[η]が0.4dl/gより小さいと、ポリアミ
ド樹脂組成物の力学性能が低下するので好ましくない。
また、極限粘度[η] が3.0dl/g より大きい
と、射出成形時の流動性が低下するので好ましくない。
【0026】本発明の組成物は、上記ポリアミド100
重量部に対し0.01〜100重量部の平均長1〜50
μm、平均径0.1〜1μmの無機の針状充填剤を含有
する。針状充填剤はかかる平均長と平均径を有するもの
であれば特に制限はなく、例えばシランカップラーやチ
タンカップラーなどで表面処理したもの、また、針状充
填剤をクロス状、板状などの各種形態に加工したものな
どを例示することができる。針状充填剤としては、チタ
ン酸カリウム、ウォラストナイト、塩基性硫酸マグネシ
ウム、セピオライト、ゾノトライト、ほう酸アルミニウ
ム、硫酸カルシウムが用いられ、特に好ましくは、チタ
ン酸カリウムが用いられ、これらを使用すると、本発明
の組成物から得られる成形品の動摩擦係数、耐摩耗性、
限界PV値などの摺動特性が向上する。さらにミクロ補強
性、寸法安定性、表面平滑性、成形加工性も著しく向上
する。前記の針状充填剤の平均長は10〜20μmが好
ましく、平均径は0.3〜0.6μmが好ましい。前記
の平均長および平均径の範囲にあると、本発明の組成物
は良好な流動性を保持することができる。前記の針状充
填剤の配合割合は、ポリアミド100重量部に対して
0.01〜100重量部、好ましくは0.1〜100重
量部、より好ましくは0.5〜50重量部であり、この
範囲であれば、耐摩耗性、機械特性を損なうことなく、
良好な成形加工性を維持することができる。
【0027】また、上記の針状充填剤と併用して、繊維
状充填剤を用いることができる。繊維状充填剤には、有
機系の繊維あるいは無機系のガラス繊維、炭素繊維また
はホウ素繊維が用いられる。これらの繊維状充填剤のう
ち、有機系の繊維状充填剤としては、ポリパラフェニレ
ンテレフタルアミド繊維、ポリメタフェニレンテレフタ
ルアミド繊維、ポリパラフェニレンイソフタルアミド繊
維、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、ジアミ
ノジフェニルエーテルとテレフタル酸またはイソフタル
酸からの縮合物から得られる繊維などの全芳香族ポリア
ミド繊維、あるいは全芳香族液晶ポリエステル繊維など
が挙げられる。これらのうちで特に好ましくはガラス繊
維であり、これらを併用すると駆動部品などの成形品の
機械的強度や剛性が向上する。前記の繊維状充填剤の平
均長としては、50μm〜50mm、特に1〜10mm
が好ましい。また、平均径としては、5〜20μm、特
に9〜13μmが好ましい。かかる平均長および平均径
であれば、本発明の組成物の良好な流動性を保持するこ
とができ、駆動部品の摺動特性、耐熱性、機械的特性が
向上するので好ましい。前記の繊維状充填剤の配合割合
は、ポリアミド100重量部に対して0.1〜100重
量部、特に0.5〜50重量部の範囲が好ましい。ま
た、繊維状充填剤はクロス状などに二次加工されていて
もよい。
【0028】上記の針状充填剤は、単独もしくは繊維状
充填剤と併用して用いることができる。また、上記の繊
維状の充填剤の他に本発明の目的を損なわない範囲で、
粒子状、板状、クロス状などの各種形態を有する他の充
填剤が含まれていてもよい。これらの充填剤はシランカ
ップラーやチタンカップラーなどで表面処理されていて
もよい。
【0029】本発明のポリアミド樹脂組成物は、潤滑剤
を含有することができる。潤滑剤としては、層状結晶物
質である黒鉛、二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ン、窒化ホウ素、タルク、雲母など;軟質金属である
鉛、スズなど;耐熱ポリマーであるポリテトラフルオロ
エチレン、芳香族ポリエステル等が挙げられる。これら
のうちで特に好ましくは、二硫化モリブデン、ポリテト
ラフルオロエチレンであり、これらを併用すると、成形
品、特に駆動部品の潤滑性が向上し、さらに動摩擦係
数、耐摩耗性、限界PV値などの摺動特性が向上する。潤
滑剤の平均粒径は通常0.1mμ〜200μの範囲、特
に1mμ〜100μの範囲にあると前述の耐摩耗性が著
しく向上するので好ましい。かかる潤滑剤の配合割合は
ポリアミド100重量部に対して、0.1〜100重量
部の範囲にあることが好ましく、特に好ましくは0.5
〜50重量部の範囲である。
【0030】本発明のポリアミド樹脂組成物は、酸化防
止剤を含有することができる。具体的にはヒンダードフ
ェノール系、リン系、チオ系およびこれらの各種誘導体
等が挙げられ、これらの酸化防止剤は単独で、あるいは
二種以上を混合してもよく、特にヒンダードフェノール
系のペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル) プロピオ
ネート]、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル) プロピオニ
ロキシ}−1,1−ジメチルエチル] −2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]アンデカンおよび
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン;リン系のビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタ
エリスリトールジフォスファイト;チオ系のテトラキス
[3−(ドデシルチオ)プロピオニルオキシメチル] メ
タン等が好ましい。これらの酸化防止剤を添加すること
で溶融滞留安定性が向上するため、良好な成形加工性が
得られ、駆動部品などの成形品の機械的強度、表面平滑
性が向上する。また上記の酸化防止剤の配合量はポリア
ミド100重量部に対して0.05〜2重量部、好まし
くは0.1〜1重量部である。酸化防止剤の配合量が
0.05重量部未満であると成形性(溶融滞留安定性)
に劣る恐れがあり、2重量部を超えると機械的強度が損
なわれる恐れがあり、好ましくない。
【0031】上記の充填剤などの他に、必要に応じて臭
素化ポリマー、酸化アンチモン、金属水酸化物などの難
燃剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、帯電防止
剤、可塑剤、滑剤あるいは他種ポリマーなどを添加剤と
して使用することもできる。
【0032】上記の充填剤あるいは必要に応じて用いら
れる添加剤をポリアミドに配合する方法としては、重縮
合反応時に添加する方法、ドライブレンドする方法、押
出機を用いた溶融混練による方法などが挙げられる。
【0033】上記のようにして調製したポリアミド樹脂
組成物は、射出成形、ブロー成形、押出成形、圧縮成
形、ガスアシスト成形、発泡成形、真空成形などの成形
法を利用することにより所望の形状の成形品を製造する
ことができる。
【0034】以上のように本発明の成形品、特に駆動部
品は、ミクロ補強性に優れるだけでなく摺動特性、耐熱
老化性、低吸水性、成形加工性などのいずれの性能にも
優れ、ギア、ベヤリング、軸受け、ブッシュ、スペーサ
ー、ローラー、カムなどの幅広い駆動部品などの成形品
として使用することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではな
い。なお、吸水性、熱変形温度、分解温度、金型腐食
性、動摩擦係数、耐摩耗性、限界PV値、流動性、ミクロ
補強性は以下の方法により測定した。
【0036】吸水性:ポリアミドの融点より20℃高い
温度で熱プレスし、150℃で5分間の冷却を行った、
厚さ約200μmのフィルム(5cm×5cm)を、減
圧下に120℃で5日間乾燥し、秤量した後、23℃の
水中に10日間浸漬前の重量に対する割合(%)として
求めた。
【0037】熱変形温度:試験片寸法は127×14×
6.4mmである。ポリアミドの融点より約20℃高い
温度で射出成形(金型温度150℃)した絶乾状態の試
験片を試験方法ASTM D648(荷重18.6kg
/cm2 )に基づき測定した。
【0038】分解温度:シリンダー温度310〜350
℃の温度範囲で射出成形したダンベル試験片(JIS1
号)の変色温度を測定した。
【0039】金型腐食性:330℃、30分間 Arガ
ス気流下で加熱し、補集したガスをイオンクロマトで分
析し、HBr発生量を測定した。
【0040】動摩擦係数:23℃、絶乾状態にて相手材
鋼S45C#600、すべり速度50cm/秒の条件下
で動摩擦係数を測定した。
【0041】耐摩耗性:テーバー摩耗をJIS K−7
311(摩耗輪:H−22、荷重:1kg、摩耗回数:
1000回)に準拠して測定を行った。
【0042】限界PV値:限界PV値(P:接触角、
V:滑り速度の積)を測定条件23℃、絶乾状態にて相
手材鋼S45C#600、面圧5.0kg/cm2 、す
べり速度50〜200cm/秒の条件下で測定した。
【0043】流動性:シリンダー温度320℃、圧力7
5MPa、射出率112cm3 /秒の成形条件下で厚み
0.3mm板の流動長を測定した。
【0044】ミクロ補強性:超薄肉成形品(先端20μ
m)を射出成形し、成形品先端部を溶剤にてエッチング
し、その表面を走査型電子顕微鏡にて観察した。充填剤
が均一に分散している場合は○、均一でない場合は×で
評価した。
【0045】参考例1 テレフタル酸3272.9g(19.70mol) 、
1,9−ノナンジアミン3165.8g(20.0mo
l)、安息香酸73.27g(0.60mol)、ジ亜
リン酸ナトリウム−水和物6.5g(原料に対して0.
1重量%)および蒸留水6リットルを内容積20リット
ルのオートクレープに入れ、窒素置換した。100℃で
30分間撹拌し、2時間かけて内部温度を210℃に昇
温した。この時、オートクレープは22kg/cm2
で昇圧し、その後2時間の間、230℃に温度を保ち、
水蒸気を徐々に抜いて圧力を22g/cm2 に保ちなが
ら反応させた。次に、30分かけて圧力を10kg/c
2 まで下げ、更に1 時間反応させて、極限粘度[η]
が0.25dl/gのプレポリマーを得た。これを、1
00℃、減圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさ
まで粉砕した。これを230℃、0.1mmHg下、1
0時間固相重合し、融点316℃、極限粘度[η]が
1.35dl/g、末端封止率90%、白色のポリアミ
ドを得た。
【0046】参考例2〜5 参考例1の方法と同様の方法により、テレフタル酸と、
1,9−ノナンジアミンおよび2−メチルー1,8−オ
クタンジアミン(1,9−ノナンジアミン:2−メチル
−1,8−オクタンジアミンのモル比が85/15)か
らなる極限粘度[η]1.00dl/ g、融点308℃
のポリアミド(以下、PA9T)を減圧下120℃で2
4時間乾燥した。これを、二軸押出機(スクリュー径3
0mm、L/D=28、シリンダー温度=310〜330
℃、回転数=150rpm)を用いて溶融混錬し、ペレ
ット化した。得られたPA9Tペレットを、シリンダー
温度320℃、金型温度100℃で射出成形し、得られ
た成形品の各種物性値を測定した(参考例2)。得られ
た結果を下記の表1に示す。また参考例2において、P
A9Tの代わりに参考例3〜5として1,6−ヘキサン
ジアミンとテレフタル酸からなるポリアミドを主成分と
する6T系ポリアミド(PA6T)、ナイロン46(P
A46)およびナイロン66(PA66)を使用したこ
と以外は参考例2と同様にして成形品を得た。これらの
成形品についても各種物性値を同様に評価した。その結
果を表1に示す。
【0047】実施例1、比較例1 参考例2のPA9T100重量部に、チタン酸カリウム
(大塚化学(株)製、ティスモーD、平均長20μm、
平均径0.4μm)30重量部(実施例1)、またはガ
ラス繊維(日東紡績(株)製、CS3J−256S、平
均長3mm、平均径12μm)30重量部(比較例
1)、およびヒンダードフェノール系酸化防止剤3,9
−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニロキシ}−1,1−
ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5] ウンデカン(住友化学工業(株)製、ス
ミライザーGA−80)0.2重量部、潤滑剤(二硫化
モリブデン)5重量部をドライブレンドした。これを、
参考例2と同様の方法にてペレット化し、次いで成形品
とした。得られたペレットの射出成形時の流動性、成形
品のミクロ補強性を評価した。その結果を表2に示す。
【0048】参考例6および7 実施例1の組成物に臭素化ポリスチレン(日産フェロー
有機化学(株)製、パイロチェック68PB)、および
酸化ナトリウムと五酸化アンチモンの混合物(日産化学
工業(株)製、サンエッポックNA−1070L)をド
ライブレンドした。これを、参考例2と同様の方法にて
ペレット化し、次いで参考例2と同様な方法にて成形品
とした。得られたペレットの分解温度、HBr 発生量を測
定した。また、参考例7として参考例6におけるPA9
Tの代わりにPA6Tを使用したこと以外は参考例6と
同様にしてペレット化し、次いで成形品として同様な評
価を行った。その結果を表3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物は、優れ
た摺動特性と凸部などの細部での補強性に優れた特性を
有し、耐熱性、寸法安定性、成形加工性などの性能にも
優れており、さらに耐薬品性、耐熱老化性などにも優れ
る。また、これらの優れた性能を有する成形品、特に駆
動部品を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 高本 克則 茨城県つくば市御幸が丘41番地 株式会社 クラレ内 Fターム(参考) 4J002 CL031 DE186 DG046 DG056 DJ006 DK006 FA076 FB096 FB166 FD010 FD016 FD070 FD170 GM00 GM02 GM04 GM05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) ジカルボン酸成分の60〜100モ
    ル%がテレフタル酸成分であるジカルボン酸成分と、ジ
    アミン成分の60〜100モル%が1,9−ノナンジア
    ミン成分であるジアミン成分からなるポリアミド100
    重量部に対して、(B)平均長が1〜50μm、平均径が
    0.1〜1μmである無機の針状充填剤を0.01〜1
    00重量部配合してなるポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ジアミン成分がさらに2−メチル−1,
    8−オクタンジアミン成分を含む請求項1記載のポリア
    ミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 無機の針状充填剤がチタン酸カリウムで
    ある請求項1または2記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    からなる成形品。
  5. 【請求項5】 成形品がギアである請求項4記載の成形
    品。
  6. 【請求項6】 成形品がベヤリングである請求項4記載
    の成形品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002139079A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Nsk Ltd ローラクラッチ用プラスチック保持器
JP2002363403A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Kuraray Co Ltd 摺動部材用ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる摺動部材
JP2002363404A (ja) * 2001-06-13 2002-12-18 Kuraray Co Ltd 摺動部材用成形材料
JP2009013191A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Kaneka Corp 熱可塑性樹脂組成物及びそれから得られる成形品
JP2015134414A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 信越ポリマー株式会社 ポリアミド9t樹脂シートを用いた成形方法

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