JP2002362834A - テンション装置 - Google Patents

テンション装置

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JP2002362834A
JP2002362834A JP2001175494A JP2001175494A JP2002362834A JP 2002362834 A JP2002362834 A JP 2002362834A JP 2001175494 A JP2001175494 A JP 2001175494A JP 2001175494 A JP2001175494 A JP 2001175494A JP 2002362834 A JP2002362834 A JP 2002362834A
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magnet
wire
pulley
tension
load
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JP2001175494A
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Takashi Takeda
享司 竹田
Kenji Shimizu
健至 清水
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Tanaka Seiki Co Ltd
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Tanaka Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り扱い性に優れ、又引きずりトルクを抑える
ことができるテンション装置を提供する。 【解決手段】テンション装置を処理装置としての巻線機
に用いた場合、巻線時には、磁石135bとディスク1
21aとの間に作用する磁力に応じて所定の制動力を負
荷プーリ121に付与することができ、更に、ゴム板1
39が磁石135bとディスク121aとを離隔する方
向に付勢することから、磁石135bとディスク121
aの少なくとも一方がねじなどを用いて取り付けられ、
制動力の変更のため、それらを相対回転させるようにね
じ回す必要が生じたときでも、磁石135bとディスク
121aと対抗させることでねじに発生する摩擦力を軽
減することができ、特に磁石135bとディスク121
aが近接したときに、ねじ回すのに必要な力を効果的に
減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動する線材に所
定の張力を付与するテンション装置に関し、例えば、電
源等に用いる太線のトランスコイルを製造する巻線機用
のテンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電源等に用いるトランスコイルを製造す
る巻線機が知られている。まず、従来技術による巻線機
について簡単に説明する。図4は、従来技術による巻線
機の一例を示す斜視図である。図4において、図示され
ていない線材の供給源から矢印方向に、巻線機に向かっ
て線材Wが供給されている。
【0003】供給された線材Wは、まずテンション装置
10を介して巻線機の下方に送られ、駆動部40に支持
された細いパイプ状のノズル20を通過した後、その先
端を挟み部30において挟まれて保持される。
【0004】ノズル20は、駆動部40の駆動により3
次元的に移動可能となっており、より具体的には、回転
シャフト50の先端に保持されたボビンBの上方におい
て、その位置を自在に変更できるほか、その姿勢をも変
更することができる。
【0005】巻線機の動作について説明すると、まず線
材Wの先端を挟み部30に挟んだまま、ノズル20がボ
ビンBの端子部B1の周囲をぐるりと周り、線材Wを端
子部B1に巻き付ける動作(からげ動作)がなされる。
【0006】線材Wが端子部B1にからみついた状態
で、挟み部30はボビンBから離れる方向に移動して線
材Wの先端を切断する。線材Wが太く移動による切断が
困難な場合は、図示されていない駆動部40に支持され
たニッパーで切断する。その後、回転シャフト50をボ
ビンBとともに高速回転させる。この際ボビンBの回転
に同期させて、ノズル20をボビンBの長さ方向に所定
のピッチで移動させ、それにより同一箇所に線材が巻き
付くことを防止する。
【0007】所定回数だけ、線材WがボビンBに巻き付
いた段階で、回転シャフト50を停止させる。その後再
びノズル20のからげ動作により、線材WをボビンBの
端子部B2にからみつかせ、かつ線材Wを切断して、巻
線機の動作は終了する。
【0008】ところで、かかる巻線機の動作において、
線材WをボビンBの周囲にきれいに卷くため、あるいは
ユーザーの要求する仕様に成るよう精密に巻くために
は、一定の張力を線材Wに付与して、線材Wの巻付き時
にたるみ等が生じないようにする必要がある。そこでテ
ンション装置10を、ノズル20と線材の供給源との間
に配置し、ボビンBの回転に伴って線材Wが移動すると
きに一定の制動力を付与し、それにより線材Wにたるみ
が生じないようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
テンション装置においては、径の比較的細い線材が用い
られていたため、線材に付与すべき制動力は、約2kg
f以下と比較的低くて足りていた。ところが近年におい
ては、たとえば直径が1.6mm前後の太線材コイルを巻
線機で卷きたいという要求があり、その場合には、線材
に付与すべき適切な制動力は10kgf程度にまで増大
することとなり、従ってテンション装置の負荷容量を大
きくする必要が生じた。
【0010】一方、同じテンション装置を、従来の線径
が比較的細い線材に用いる場合もあるので、かかるテン
ション装置において、線材に付与する制動力は、線材に
応じて例えば2〜10kgfの範囲で変化させる必要が
ある。
【0011】これに対し、線材の移動と共に回転する負
荷プーリに、鉄製或いは磁性体のディスクを設け、それ
に磁石を対向させるようにして固定部に配置すること
で、線材に付与する制動力を、磁力を用いて調整可能な
テンション装置が開発されている。かかるテンション装
置において、線材に付与する制動力(テンション値)
は、ディスクと磁石との間隔に応じて変化するので、例
えば磁石をねじ回しながらディスクより近接或いは離間
させることで、適切な制動力を設定できるようになって
いる。
【0012】しかしながら、ディスクと磁石が互いに接
近してくると、指数関数的にその吸引力が増すので、ね
じに作用する摩擦力も増大し、磁石を手で回すことが困
難になるという不具合がある。かかる不具合は、作業者
が比較的力の弱い女性の場合は、特に問題となる。
【0013】一方、より強い制動力を付与するために、
上述した磁石とディスクとを複数セット設けることも考
えられている。かかる場合、複数の制動用のプーリをデ
ィスクと一体にし、ベルトで連結することが考えられ
る。しかるに、制動用のプーリにおいては不用意な逆転
を防止する必要があるが、各制動用のプーリにワンウェ
イクラッチを設けると、その逆転を効果的に抑えること
ができるものの、正転時にもワンウェイクラッチは、あ
る程度引きずりが生じることから、総計で比較的大きな
引きずりトルクが発生し、又摩擦による熱も無視できな
いという問題がある。
【0014】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、取り扱い性に優れ、又引きずりトルクを抑
えることができるテンション装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明のテンション装置は、線材の供給源から線材
の処理装置まで移動する線材に係合することにより、前
記線材に張力を付与するテンション装置において、固定
部と、前記線材の移動とともに、前記固定部に対して回
転する負荷プーリと、前記負荷プーリと前記固定部の一
方に配置された磁石と、前記負荷プーリと前記固定部の
他方に配置され、前記磁石の磁力により吸引される素材
から形成された部材と、前記磁石と前記部材との相対距
離を変更する変更手段と、前記磁石と前記部材とを離隔
する方向に付勢する付勢部材とを有することを特徴とす
る。
【0016】本発明のテンション装置は、線材の供給源
から線材の処理装置まで移動する線材に係合することに
より、前記線材に張力を付与するテンション装置におい
て、前記線材の移動とともに回転し、前記負荷プーリに
制動力を付与可能な複数の負荷プーリと、前記複数の負
荷プーリに係合し、前記負荷プーリの回転と共に移動す
るベルトと、前記ベルトに張力を付与するアイドルプー
リと、前記アイドルプーリに取り付けられたワンウェイ
クラッチと、を有することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のテンション装置は、線材の供給源から
線材の処理装置まで移動する線材に係合することによ
り、前記線材に張力を付与するテンション装置におい
て、固定部と、前記線材の移動とともに、前記固定部に
対して回転する負荷プーリと、前記負荷プーリと前記固
定部の一方に配置された磁石と、前記負荷プーリと前記
固定部の他方に配置され、前記磁石の磁力により吸引さ
れる素材から形成された部材と、前記磁石と前記部材と
の相対距離を変更する変更手段と、前記磁石と前記部材
とを離隔する方向に付勢する付勢部材とを有するので、
かかるテンション装置を処理装置としての巻線機に用い
た場合、巻線時には、前記磁石と前記部材との間に作用
する磁力に応じて所定の制動力を前記負荷プーリに付与
することができ、更に、前記付勢部材が前記磁石と前記
部材とを離隔する方向に付勢することから、例えば前記
磁石と前記部材の少なくとも一方がねじなどを用いて取
り付けられ、制動力の変更のため、それらを相対回転さ
せるようにねじ回す必要が生じたときでも、磁力に付勢
力を対抗させることでねじに発生する摩擦力を軽減する
ことができる。尚、前記磁石と前記部材が近接したとき
には、磁石の吸引力が指数関数的に増大することから、
それに伴いねじ回すのに必要な力も増大することになる
ので、そのような場合、本発明の効果が特に期待でき
る。従って、前記付勢部材は、前記磁石と前記部材とを
離隔する方向に常に付勢する必要はなく、前記磁石の吸
引力が高まる所定距離以内で付勢力を発揮させれば足り
るといえるが、勿論それに限られることはない。
【0018】更に、前記付勢部材はゴムから形成されて
いると、製造コストを低く抑え、構成を簡素化できる
【0019】又、前記変更手段は、前記固定部に対して
前記部材を相対回転させながら、前記磁石と前記部材と
の相対距離を変更するようになっており、前記付勢部材
は、前記固定部と前記部材の一方に配置されており、更
に、前記付勢部材に対向して、前記固定部と前記部材の
他方に配置された抑え板と、前記付勢部材と前記抑え板
とが当接したときに、前記抑え板及び前記付勢部材の少
なくとも一方を回転自在に支持する軸受とが設けられて
いると、前記磁石と前記部材との相対回転を円滑に行う
ことができるので好ましい。
【0020】本発明のテンション装置は、線材の供給源
から線材の処理装置まで移動する線材に係合することに
より、前記線材に張力を付与するテンション装置におい
て、前記線材の移動とともに回転し、前記負荷プーリに
制動力を付与可能な複数の負荷プーリと、前記複数の負
荷プーリに係合し、前記負荷プーリの回転と共に移動す
るベルトと、前記ベルトに張力を付与するアイドルプー
リと、前記アイドルプーリに取り付けられたワンウェイ
クラッチと、を有するので、前記負荷プーリ各々にワン
ウェイクラッチを設ける場合に比べて、引きずり抵抗を
より小さく抑えることができる。又、各負荷プーリにワ
ンウェイクラッチを設ける場合に比べて、その構成をよ
り簡素且つコンパクトにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図面を参照して説明する。図1は、本発明による第
1の実施の形態にかかるテンション装置の正面図であ
る。図2は、図1のテンション装置をII-II線で切断し
て矢印方向に見た図である。図3は、図1のテンション
装置の背面図(理解しやすいようにベース板101を省
略して図示)である。
【0022】図1に示す実施の形態において、ベース板
101上には、引き廻された線材Wに沿って図示しない
線材の供給源側から、第1プーリ102、第2プーリ1
03、第3プーリ104、第4プーリ105が、軸受に
より回転自在に適宜配置されている。なお、第4プーリ
105はテンションバー110を介して、それぞれベー
ス板101に支持されている。テンションバー110
は、スプリング111の弾性力により時計回りに付勢さ
れており、ノズル20(図4)すなわち線材W先端の急
速移動に応じて迅速に揺動し、それによりテンションバ
ー110がなければ線材Wに生じるであろうたわみを排
除するようになっている。
【0023】第3プーリ104は、線材Wに制動力を付
与するプーリであるため、他のプーリに比較して径が大
きく、かつ線材Wはその外周の約2/3にわたって巻き
付いており、第3プーリ104と線材Wとの間に極力滑
りが生じないようにしている。
【0024】ベース板101には、図3で示すように、
第5プーリ106が配置され、第3プーリ104に連結
されて一体的に回転するようになっている。更に、ベー
ス板101には、制動力付与機構120が配置されてい
る。制動力付与機構120は、3つの負荷プーリ12
1,221,321及び第5プーリ106と、一つのア
イドルプーリ150とをタイミングベルト151により
連結した構成となっている。負荷プーリ121,22
1,321は、後述するように、制動力を付与する手段
を有しており、ダイヤル135c,235c,335c
により制動力の調整を行えるようになっている。尚、負
荷プーリ121,221,321には、ワンウェイクラ
ッチは取り付けられていない。
【0025】アイドルプーリ150は、公知の構成によ
り図3の左右方向に移動自在に支持されており、それに
よりタイミングベルト151の張力を調整でき、また軸
150aに対してワンウェイクラッチ150bを介して
支持されている。
【0026】ベース板101の上部には、スプリング1
11の調整用のつまみ113が取り付けられ、ベース板
101の下部には、テンション装置取り付け用のクラン
プ112が設けられている。
【0027】次に、図3を参照して、制動力付与機構1
20の構成を詳細に説明する。ここで、3つの負荷プー
リ121,221,321は互いに同様な構成を有する
ので、以下、負荷プーリ121を代表的に説明し、それ
以外のプーリ221,321に関して説明を省略する。
【0028】負荷プーリ121は、図2で右方端に磁性
体のディスク121aを固定嵌合的に取り付けており、
又、固定部であるベース板101に取り付けられたシャ
フト131に対し、軸受132,133により回転自在
に支持されている。ディスク121aが、磁石の磁力に
より吸引される素材から形成された部材を構成する。
【0029】軸131の先端(図2で右方端)近傍に
は、ブロック134が螺合取り付けされている。ブロッ
ク134の外周には、雄ねじ134aが形成されてい
る。ブロック134の半径方向外方には、ダイヤル本体
135が配置されており、その内周に形成された雌ねじ
135aを、雄ねじ134aに螺合させることによっ
て、ブロック134に対してねじ回し自在に取り付けら
れている。ダイヤル本体135は、図2で左端に、ディ
スク121aに対向するようにして、リング状の磁石1
35bを固定嵌合的に取り付けており、又、図2で右端
に、作業者が把持可能であて一体的に回転するダイヤル
135cを取り付けている。ダイヤル135cの中央に
はカバー136が取り付けられている。カバー136の
内周には軸受136aが形成されている。
【0030】変更手段であるダイヤル135cを回転さ
せることで、ダイヤル本体135がブロック134に対
して軸線方向に移動し、それによりディスク121aと
磁石135bとの相対距離が変更されるようになってい
る。ダイヤル135cは、外周近傍に、突起135dを
形成している。かかる突起135dは、ダイヤル135
cを回転させることで、ベース板101に取り付けら
れ、その一部を構成するカバー板136の一部に形成さ
れたストッパ136aに当接し、それ以上のダイヤル1
35の回転を阻止するようになっている。
【0031】シャフト131は、その先端に抑え板13
7をねじ138により取り付けている。またシャフト1
31の先端外周には抑え板137に対向して、付勢部材
であるゴム板139が取り付けられている。
【0032】本実施の形態によるテンション装置の動作
について説明する。線材Wの巻き回しが行われ、負荷プ
ーリの制動力を調整するときに、作業者が、ダイヤル1
35cを把持して所定方向に回転させると、ダイヤル本
体135が図2で左方に螺動し、ゴム板139に抑え板
137が当接する。抑え板137は、シャフト131に
対して回転自在であるため、その後カバー板136の軸
受136aが右方から当接すると、ダイヤル本体135
に対して回転するがゴム板139に対しては回転しない
状態で、ゴム板139を圧縮して行く。ディスク121
aと磁石135bとが所定距離まで近づけば、両者の間
に作用する吸引力で、負荷プーリ121(及び122,
123)には、所定の制動力が付与されることとなる。
【0033】更に、異なる仕様(径など)の線材Wに交
換した場合、負荷プーリの制動力を調整することが行わ
れるが、かかる場合、作業者が、ダイヤル135cを把
持して、上述の所定方向と逆に回転させると、ダイヤル
本体135が図2で右方に螺動しディスク121aと磁
石135bとを離隔させることができる。この際、抑え
板137が、ゴム板139の弾性変形に基づく付勢力
で、図2の右方に付勢されており、従ってディスク12
1aと磁石135bとの間に作用する磁力が強大なもの
であっても、雄ねじ134aと雌ねじ135aとの間に
作用する摩擦力は小さくなり、作業者が女性であって
も、容易にダイヤル135を回転させることができる。
【0034】尚、アイドルプーリ150に取り付けたワ
ンウェイクラッチ150bは、例えば負荷プーリ121
に取り付けられた制動力調整用の磁石(図2で135
b)をねじ回した時に、一方の方向には、アイドルプー
リ150を含む他の負荷プーリ(222,223)が連
れ回る事を許し、他方の方向に回したときには連れ回り
を阻止する機能を有する。即ち、制動力調整の為に磁石
(135b)をねじ回す時に、ディスク(121a)と
磁石(135b)が接近する場合は連れ回っても問題無
いが、互いに離れる方向に磁石を回した場合はディスク
が磁石の回転に連れ回らないようにして、ディスク(1
21a)と磁石(135b)の相対回転を生じさせるこ
とで、ディスク(121a)上に着磁された部分が残る
ことによる、リップル現象を防止するのである。本実施
の形態によれば、全負荷プーリにワンウェイクラッチを
設ける場合に比べて、引きずり抵抗をより小さく抑える
ことができるし、全負荷プーリにワンウェイクラッチを
設ける場合に比べて、その構成をより簡素且つコンパク
トにすることができるという利点がある。
【0035】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、磁石を負荷プーリ側に設け、
ディスクをダイヤル側に設けても良い。又、テンション
装置を用いる線材の処理装置は、巻線機に限ることな
く、所定の張力を線材に付与することが必要となるすべ
ての処理装置に適用可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明のテンション装置は、線材の供給
源から線材の処理装置まで移動する線材に係合すること
により、前記線材に張力を付与するテンション装置にお
いて、固定部と、前記線材の移動とともに、前記固定部
に対して回転する負荷プーリと、前記負荷プーリと前記
固定部の一方に配置された磁石と、前記負荷プーリと前
記固定部の他方に配置され、前記磁石の磁力により吸引
される素材から形成された部材と、前記磁石と前記部材
との相対距離を変更する変更手段と、前記磁石と前記部
材とを離隔する方向に付勢する付勢部材とを有するの
で、かかるテンション装置を処理装置としての巻線機に
用いた場合、巻線時には、前記磁石と前記部材との間に
作用する磁力に応じて所定の制動力を前記負荷プーリに
付与することができ、更に、前記付勢部材が前記磁石と
前記部材とを離隔する方向に付勢することから、例えば
前記磁石と前記部材の少なくとも一方がねじなどを用い
て取り付けられ、制動力の変更のため、それらを相対回
転させるようにねじ回す必要が生じたときでも、磁力に
付勢力を対抗させることでねじに発生する摩擦力を軽減
することができる。尚、前記磁石と前記部材が近接した
ときには、磁石の吸引力が指数関数的に増大することか
ら、それに伴いねじ回すのに必要な力も増大することに
なるので、そのような場合、本発明の効果が特に期待で
きる。従って、前記付勢部材は、前記磁石と前記部材と
を離隔する方向に常に付勢する必要はなく、前記磁石の
吸引力が高まる所定距離以内で付勢力を発揮させれば足
りるといえるが、勿論それに限られることはない。
【0037】本発明のテンション装置は、線材の供給源
から線材の処理装置まで移動する線材に係合することに
より、前記線材に張力を付与するテンション装置におい
て、前記線材の移動とともに回転し、前記負荷プーリに
制動力を付与可能な複数の負荷プーリと、前記複数の負
荷プーリに係合し、前記負荷プーリの回転と共に移動す
るベルトと、前記ベルトに張力を付与するアイドルプー
リと、前記アイドルプーリに取り付けられたワンウェイ
クラッチと、を有するので、前記負荷プーリ各々にワン
ウェイクラッチを設ける場合に比べて、引きずり抵抗を
より小さく抑えることができる。又、各負荷プーリにワ
ンウェイクラッチを設ける場合に比べて、その構成をよ
り簡素且つコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態にかかるテンション装
置の正面図である。
【図2】図1のテンション装置をII-II線で切断して矢
印方向に見た図である。
【図3】本実施の形態にかかるテンション装置の背面図
である。
【図4】処理装置の一例である巻線機の斜視図である。
【符号の説明】
121,122,123,221,222,223 負
荷プーリ 121a ディスク 135a 磁石 150 アイドルプーリ 150b ワンウェイクラッチ W 線材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材の供給源から線材の処理装置まで移
    動する線材に係合することにより、前記線材に張力を付
    与するテンション装置において、 固定部と、 前記線材の移動とともに、前記固定部に対して回転する
    負荷プーリと、 前記負荷プーリと前記固定部の一方に配置された磁石
    と、 前記負荷プーリと前記固定部の他方に配置され、前記磁
    石の磁力により吸引される素材から形成された部材と、 前記磁石と前記部材との相対距離を変更する変更手段
    と、 前記磁石と前記部材とを離隔する方向に付勢する付勢部
    材とを有することを特徴とするテンション装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材はゴムから形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のテンション装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、前記固定部に対して前
    記部材を相対回転させながら、前記磁石と前記部材との
    相対距離を変更するようになっており、前記付勢部材
    は、前記固定部と前記部材の一方に配置されており、 更に、前記付勢部材に対向して、前記固定部と前記部材
    の他方に配置された抑え板と、前記付勢部材と前記抑え
    板とが当接したときに、前記抑え板及び前記付勢部材の
    少なくとも一方を回転自在に支持する軸受とが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のテンシ
    ョン装置。
  4. 【請求項4】 線材の供給源から線材の処理装置まで移
    動する線材に係合することにより、前記線材に張力を付
    与するテンション装置において、 前記線材の移動とともに回転し、前記負荷プーリに制動
    力を付与可能な複数の負荷プーリと、 前記複数の負荷プーリに係合し、前記負荷プーリの回転
    と共に移動するベルトと、 前記ベルトに張力を付与するアイドルプーリと、 前記アイドルプーリに取り付けられたワンウェイクラッ
    チと、を有することを特徴とするテンション装置。
JP2001175494A 2001-06-11 2001-06-11 テンション装置 Pending JP2002362834A (ja)

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