JP2001302103A - ワキシング装置 - Google Patents
ワキシング装置Info
- Publication number
- JP2001302103A JP2001302103A JP2000131543A JP2000131543A JP2001302103A JP 2001302103 A JP2001302103 A JP 2001302103A JP 2000131543 A JP2000131543 A JP 2000131543A JP 2000131543 A JP2000131543 A JP 2000131543A JP 2001302103 A JP2001302103 A JP 2001302103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid wax
- wax
- yarn
- solid
- pressing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワックス付着量の調整が容易で、固形ワック
スの斜め削れや傷付きを防止し、ワックスを均一に付与
できるワキシング装置を提供する。 【解決手段】 走行する糸条を固形ワックス2に接触さ
せて糸条にワックスを付着させるワキシング装置1にお
いて、糸条Yを固形ワックス2で挟むように押当部材3
を設けると共に、その押当部材3の背面に、その押当部
材3を固形ワックス2側に押圧するばね部材15を設
け、且つそのばね部材15の付勢力の調節手段17を設
けた。
スの斜め削れや傷付きを防止し、ワックスを均一に付与
できるワキシング装置を提供する。 【解決手段】 走行する糸条を固形ワックス2に接触さ
せて糸条にワックスを付着させるワキシング装置1にお
いて、糸条Yを固形ワックス2で挟むように押当部材3
を設けると共に、その押当部材3の背面に、その押当部
材3を固形ワックス2側に押圧するばね部材15を設
け、且つそのばね部材15の付勢力の調節手段17を設
けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行する糸条を固
形ワックスに接触させて糸条にワックスを付着させるワ
キシング装置に関するものであって、例えば、給糸ボビ
ンに巻かれた紡績糸を解舒して巻取パッケージに巻き返
す自動ワインダー等に用いられる。
形ワックスに接触させて糸条にワックスを付着させるワ
キシング装置に関するものであって、例えば、給糸ボビ
ンに巻かれた紡績糸を解舒して巻取パッケージに巻き返
す自動ワインダー等に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように、走行する糸条
Yを固形ワックス51に接触させて糸条Yにワックスを
付着させるワキシング装置は、固形ワックス51の糸条
Yとの接触面側に、糸条Yと接触しない位置を選んで位
置決め部材54を設け、上記糸接触面と反対側からワッ
クス押さえ部材52にて固形ワックス51を位置決め部
材54に押さえ付けるようにしている。糸条Yの通過路
の上流側及び下流側には、それぞれ糸道規制ガイド55
が設けられ、固形ワックス51は、上下流の糸道規制ガ
イド55間で糸条Yを屈曲させるように糸条Yに押し当
てられるようになっている。また、固形ワックス51の
糸接触面側にワックス離反部材56を設け、糸切れが生
じて再び糸条Yを固形ワックス51の糸接触面に接触さ
せる必要があるときに、ワックス離反部材56によっ
て、固形ワックス51を位置決め部材54から離反させ
ることができるようになっている。
Yを固形ワックス51に接触させて糸条Yにワックスを
付着させるワキシング装置は、固形ワックス51の糸条
Yとの接触面側に、糸条Yと接触しない位置を選んで位
置決め部材54を設け、上記糸接触面と反対側からワッ
クス押さえ部材52にて固形ワックス51を位置決め部
材54に押さえ付けるようにしている。糸条Yの通過路
の上流側及び下流側には、それぞれ糸道規制ガイド55
が設けられ、固形ワックス51は、上下流の糸道規制ガ
イド55間で糸条Yを屈曲させるように糸条Yに押し当
てられるようになっている。また、固形ワックス51の
糸接触面側にワックス離反部材56を設け、糸切れが生
じて再び糸条Yを固形ワックス51の糸接触面に接触さ
せる必要があるときに、ワックス離反部材56によっ
て、固形ワックス51を位置決め部材54から離反させ
ることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなワキシング装置では、ワックスの付着量が糸道規
制ガイド55と位置決め部材54との位置関係で決まる
ため、糸条Yの太さに応じたワックス付着量に調整する
ことが困難であった。しかも、ワックスの付着量が糸条
Yの張力に影響されるため、ワックス付着量にばらつき
が生じるという問題があった。
ようなワキシング装置では、ワックスの付着量が糸道規
制ガイド55と位置決め部材54との位置関係で決まる
ため、糸条Yの太さに応じたワックス付着量に調整する
ことが困難であった。しかも、ワックスの付着量が糸条
Yの張力に影響されるため、ワックス付着量にばらつき
が生じるという問題があった。
【0004】また、ワックス押さえ部材52が、固形ワ
ックス51の軸からずれて配置された支持ピン53を中
心に揺動するようになっていたため、ワックス押さえ部
材52が固形ワックス51をその軸に対して斜めに押圧
することとなり、固形ワックス51の糸接触面が斜めに
削れてしまうといった問題があった。
ックス51の軸からずれて配置された支持ピン53を中
心に揺動するようになっていたため、ワックス押さえ部
材52が固形ワックス51をその軸に対して斜めに押圧
することとなり、固形ワックス51の糸接触面が斜めに
削れてしまうといった問題があった。
【0005】さらに、ワックス離反部材56が軸57を
中心にした揺動運動により、固形ワックス51を位置決
め部材54から離反させるようにしていたため、ワック
ス離反部材56で固形ワックス51の糸接触面を傷付け
るという問題もあった。
中心にした揺動運動により、固形ワックス51を位置決
め部材54から離反させるようにしていたため、ワック
ス離反部材56で固形ワックス51の糸接触面を傷付け
るという問題もあった。
【0006】そこで本発明は、上記問題を解決するため
に案出されたものであって、その目的は、ワックス付着
量の調整が容易で、固形ワックスの斜め削れや傷付きを
防止し、ワックスを均一に付与できるワキシング装置を
提供することにある。
に案出されたものであって、その目的は、ワックス付着
量の調整が容易で、固形ワックスの斜め削れや傷付きを
防止し、ワックスを均一に付与できるワキシング装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、走行する糸条を固形ワックスに接触させ
て糸条にワックスを付着させるワキシング装置におい
て、糸条を固形ワックスで挟むように押当部材を設ける
と共に、この押当部材の背面に、その押当部材を固形ワ
ックス側に押圧するばね部材を設け、且つそのばね部材
の付勢力の調節手段を設けたものである。
決するために、走行する糸条を固形ワックスに接触させ
て糸条にワックスを付着させるワキシング装置におい
て、糸条を固形ワックスで挟むように押当部材を設ける
と共に、この押当部材の背面に、その押当部材を固形ワ
ックス側に押圧するばね部材を設け、且つそのばね部材
の付勢力の調節手段を設けたものである。
【0008】上記構成によれば、ワックス付着量が糸張
力に影響されず、固形ワックスと押当部材との糸の挟持
力(押圧力)で決まるので、ワックスを均一に付着させ
ることができる。しかも、ばね部材の付勢力を調節する
ことによって、糸条を挟持する押圧力を調節でき、糸条
の太さや種類に応じた適切なワックス付着量に調整する
ことが容易にできる。
力に影響されず、固形ワックスと押当部材との糸の挟持
力(押圧力)で決まるので、ワックスを均一に付着させ
ることができる。しかも、ばね部材の付勢力を調節する
ことによって、糸条を挟持する押圧力を調節でき、糸条
の太さや種類に応じた適切なワックス付着量に調整する
ことが容易にできる。
【0009】また、本発明は、走行する糸条を固形ワッ
クスに接触させて糸条にワックスを付着させるワキシン
グ装置において、上記固形ワックスをその背面から糸条
との接触面側に設けた位置決め部材側に押さえるワック
ス押さえ部材を、固形ワックスの軸方向に移動自在に設
けたものである。
クスに接触させて糸条にワックスを付着させるワキシン
グ装置において、上記固形ワックスをその背面から糸条
との接触面側に設けた位置決め部材側に押さえるワック
ス押さえ部材を、固形ワックスの軸方向に移動自在に設
けたものである。
【0010】上記構成によれば、ワックス押さえ部材を
固形ワックスの軸方向に移動させることによって、固形
ワックスが軸方向に押圧されるので、固形ワックスが軸
方向に対して傾斜することがなく、固形ワックスの糸接
触面の斜め削れを防止することができる。
固形ワックスの軸方向に移動させることによって、固形
ワックスが軸方向に押圧されるので、固形ワックスが軸
方向に対して傾斜することがなく、固形ワックスの糸接
触面の斜め削れを防止することができる。
【0011】さらに、本発明は、走行する糸条を固形ワ
ックスに接触させて糸条にワックスを付着させるワキシ
ング装置において、糸条を固形ワックスで挟むように押
当部材を設けると共に、上記固形ワックスの上記押当部
材との接触面に接触して固形ワックスを押当部材から離
反させる固形ワックス離反部材を、固形ワックスの軸方
向に移動自在に設けたものである。
ックスに接触させて糸条にワックスを付着させるワキシ
ング装置において、糸条を固形ワックスで挟むように押
当部材を設けると共に、上記固形ワックスの上記押当部
材との接触面に接触して固形ワックスを押当部材から離
反させる固形ワックス離反部材を、固形ワックスの軸方
向に移動自在に設けたものである。
【0012】上記構成によれば、ワックス離反部材が固
形ワックスの糸接触面を滑ることがなくなり、固形ワッ
クスの糸接触面が傷付かなくなる。
形ワックスの糸接触面を滑ることがなくなり、固形ワッ
クスの糸接触面が傷付かなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0014】図1は、本発明に係るワキシング装置の実
施の形態を示した水平方向断面図である。
施の形態を示した水平方向断面図である。
【0015】まず、係るワキシング装置の構成を説明す
る。
る。
【0016】図示するように、ワキシング装置1は、円
筒状の固形ワックス2と、この固形ワックス2に当接す
るディスク(ディスク状の押当部材)3とを有してお
り、固形ワックス2とディスク3とで走行する糸条Yを
挟持するようになっている。糸条Yは、鉛直方向に下方
から上方へ走行する。
筒状の固形ワックス2と、この固形ワックス2に当接す
るディスク(ディスク状の押当部材)3とを有してお
り、固形ワックス2とディスク3とで走行する糸条Yを
挟持するようになっている。糸条Yは、鉛直方向に下方
から上方へ走行する。
【0017】固形ワックス2を挟む糸道の上流側及び下
流側には、それぞれ糸道規制ガイド(図示せず)が設け
られ、糸条Yは、両糸道規制ガイド間では、固形ワック
ス2とディスク3とに挟まれながら直線状に走行するよ
うになっている。
流側には、それぞれ糸道規制ガイド(図示せず)が設け
られ、糸条Yは、両糸道規制ガイド間では、固形ワック
ス2とディスク3とに挟まれながら直線状に走行するよ
うになっている。
【0018】ディスク3は、シャフト4にスライダー3
aを介して軸方向に移動可能に装着されている。シャフ
ト4は、本体フレーム6にベアリング7を介して回転自
在に支持されていると共に、回転駆動用モータ5に連結
されている。回転駆動用モータ5は、本体フレーム6に
固定されている。
aを介して軸方向に移動可能に装着されている。シャフ
ト4は、本体フレーム6にベアリング7を介して回転自
在に支持されていると共に、回転駆動用モータ5に連結
されている。回転駆動用モータ5は、本体フレーム6に
固定されている。
【0019】ディスク3の外周側には、固形ワックス2
の糸条Yとの接触面(ディスク3との接触面でもある)
を位置決めするための位置決めアーム(棒状の位置決め
部材)10が複数本設けられている。位置決めアーム1
0は、本体フレーム6から延出して設けられており、そ
の先端で固形ワックス2のディスク3との接触面の外側
を押さえて、接触面の軸方向の位置を規制するようにな
っている。
の糸条Yとの接触面(ディスク3との接触面でもある)
を位置決めするための位置決めアーム(棒状の位置決め
部材)10が複数本設けられている。位置決めアーム1
0は、本体フレーム6から延出して設けられており、そ
の先端で固形ワックス2のディスク3との接触面の外側
を押さえて、接触面の軸方向の位置を規制するようにな
っている。
【0020】固形ワックス2の背面(図中左側)には、
固形ワックス2を糸道側(位置決めアーム6側)に押さ
えるための押さえ用プレート9が設けられている。押さ
え用プレート9には、固形ワックス2に刺さる突起状の
スパイク11が複数設けられており、且つ押さえ用プレ
ート9の中心部には孔12が形成されている。
固形ワックス2を糸道側(位置決めアーム6側)に押さ
えるための押さえ用プレート9が設けられている。押さ
え用プレート9には、固形ワックス2に刺さる突起状の
スパイク11が複数設けられており、且つ押さえ用プレ
ート9の中心部には孔12が形成されている。
【0021】シャフト4の先端(図中左側)には、固形
ワックス2の支持軸8が先端方向に延出して着脱可能に
設けられている。支持軸8は、押さえ用プレート9の孔
12に挿入されており、支持軸8の先端に形成された突
起状の抜止め部14で押さえ用プレート9が抜けるのを
防止している。また、押さえ用プレート9は、支持軸8
の軸方向に移動自在となっており、固形ワックス2の減
少と共に軸方向(ディスク3側)に移動できるようにな
っている。固形ワックス2は、支持軸8にその軸方向に
移動自在に装着されている。また、固形ワックス2は、
押さえ用プレート9にスパイク11により取り付けられ
ている。押さえ用プレート9は、その角形の孔12と支
持軸8の角型外形状とにより、支持軸8と共回りするよ
うになっている。このため、シャフト4が回転すると、
支持軸8、押さえ用プレート9を介して固形ワックス2
が回転する。また、後述のように固形ワックス2に押圧
されたディスク3も固形ワックス2との摩擦力により回
転する。固形ワックス2及びディスク3の回転方向は、
糸を走行方向に送り出す方向となっている。
ワックス2の支持軸8が先端方向に延出して着脱可能に
設けられている。支持軸8は、押さえ用プレート9の孔
12に挿入されており、支持軸8の先端に形成された突
起状の抜止め部14で押さえ用プレート9が抜けるのを
防止している。また、押さえ用プレート9は、支持軸8
の軸方向に移動自在となっており、固形ワックス2の減
少と共に軸方向(ディスク3側)に移動できるようにな
っている。固形ワックス2は、支持軸8にその軸方向に
移動自在に装着されている。また、固形ワックス2は、
押さえ用プレート9にスパイク11により取り付けられ
ている。押さえ用プレート9は、その角形の孔12と支
持軸8の角型外形状とにより、支持軸8と共回りするよ
うになっている。このため、シャフト4が回転すると、
支持軸8、押さえ用プレート9を介して固形ワックス2
が回転する。また、後述のように固形ワックス2に押圧
されたディスク3も固形ワックス2との摩擦力により回
転する。固形ワックス2及びディスク3の回転方向は、
糸を走行方向に送り出す方向となっている。
【0022】ディスク3の背面(図中右側)には、ディ
スク3を固形ワックス2側に押圧するディスク押圧手段
36としてばね部材15が後方に延びて設けられてい
る。ばね部材15は一端がディスク3の背面(糸接触面
と反対側の面)に固定され、他端がシャフト4に設けら
れたばね支持部材16に固定されている。
スク3を固形ワックス2側に押圧するディスク押圧手段
36としてばね部材15が後方に延びて設けられてい
る。ばね部材15は一端がディスク3の背面(糸接触面
と反対側の面)に固定され、他端がシャフト4に設けら
れたばね支持部材16に固定されている。
【0023】ばね支持部材16は、シャフト4を囲繞す
る円筒状に形成され、その一部がシャフト4に螺合され
ており、ばね部材16の付勢力の調節手段17を構成し
ている。すなわち、ばね支持部材16を回転させること
によって、ばね支持部材16はその軸方向に移動して、
ばね部材15の長さを変化させて、ディスク3を押圧す
る付勢力が調節されるようになっている。
る円筒状に形成され、その一部がシャフト4に螺合され
ており、ばね部材16の付勢力の調節手段17を構成し
ている。すなわち、ばね支持部材16を回転させること
によって、ばね支持部材16はその軸方向に移動して、
ばね部材15の長さを変化させて、ディスク3を押圧す
る付勢力が調節されるようになっている。
【0024】また、ばね支持部材16の外周面には、軸
方向に延びる溝18が複数本形成されており、ばね支持
部材16の回転をし易くする役目を果たしている。
方向に延びる溝18が複数本形成されており、ばね支持
部材16の回転をし易くする役目を果たしている。
【0025】なお、ばね支持部材16の外周面に、ばね
支持部材16の軸方向への移動量を示すための目盛りを
設ければ、ディスク3を押圧する付勢力の調整がより簡
単にできるようになる。
支持部材16の軸方向への移動量を示すための目盛りを
設ければ、ディスク3を押圧する付勢力の調整がより簡
単にできるようになる。
【0026】押さえ用プレート9の背面(図中左側)に
は、固形ワックス2をディスク3側に押さえるワックス
押さえ手段37として押さえレバー(ワックス押さえ部
材)19が設けられている。押さえレバー19は、図2
から図5に示すように、垂直プレート21と水平プレー
ト22とからなっている。
は、固形ワックス2をディスク3側に押さえるワックス
押さえ手段37として押さえレバー(ワックス押さえ部
材)19が設けられている。押さえレバー19は、図2
から図5に示すように、垂直プレート21と水平プレー
ト22とからなっている。
【0027】垂直プレート21には、切欠き部23が形
成されており、その切欠き部23に支持軸8が位置し
て、垂直プレート21が押さえ用プレート9の背面の上
下部分に当接するようになっている。
成されており、その切欠き部23に支持軸8が位置し
て、垂直プレート21が押さえ用プレート9の背面の上
下部分に当接するようになっている。
【0028】水平プレート22は、固形ワックス2の軸
からオフセットされ、ディスク3側に延出して形成され
ており、その先端部(図中右側)近傍に、回動アーム2
4の先端側がピン25を介して結合されている。回動ア
ーム24は、その回転の中心となる固定ピン26が本体
フレーム6に固定されている。また、回動アーム24
は、回動アーム24と本体フレーム6との間に掛け渡さ
れたばね27によって、一定の力で引張られて固定ピン
26を中心に右回りに付勢されている。
からオフセットされ、ディスク3側に延出して形成され
ており、その先端部(図中右側)近傍に、回動アーム2
4の先端側がピン25を介して結合されている。回動ア
ーム24は、その回転の中心となる固定ピン26が本体
フレーム6に固定されている。また、回動アーム24
は、回動アーム24と本体フレーム6との間に掛け渡さ
れたばね27によって、一定の力で引張られて固定ピン
26を中心に右回りに付勢されている。
【0029】一方、水平プレート22の先端には上方に
延びる突起部28が設けられている。この突起部28
は、その上方に位置する本体フレーム6部分に設けられ
たガイド溝(一点鎖線にて示す)29に挿入されてい
る。突起部28は、突起部28とピン25とを結ぶ線
が、固形ワックス2の軸と平行になるように配置されて
いる。
延びる突起部28が設けられている。この突起部28
は、その上方に位置する本体フレーム6部分に設けられ
たガイド溝(一点鎖線にて示す)29に挿入されてい
る。突起部28は、突起部28とピン25とを結ぶ線
が、固形ワックス2の軸と平行になるように配置されて
いる。
【0030】ガイド溝29は、円弧状に形成されてい
る。その円弧の中心oは、固定ピン26から、ピン25
と突起部28との距離sと同じ距離離れた地点に位置
し、且つピン25と突起部28とを結ぶ線と、固定ピン
26と円弧の中心oとを結ぶ線とが平行になっている。
る。その円弧の中心oは、固定ピン26から、ピン25
と突起部28との距離sと同じ距離離れた地点に位置
し、且つピン25と突起部28とを結ぶ線と、固定ピン
26と円弧の中心oとを結ぶ線とが平行になっている。
【0031】すなわち、ピン25、突起部28、固定ピ
ン26及び円弧の中心oを結ぶ線が常に平行四辺形を形
成し、平行リンクが疑似的に形成されている(図2、図
3参照)。これによって、押さえレバー19は、ガイド
溝29の形状に沿って、固形ワックス2の軸に略平行に
移動する。従って、押さえレバー19は、固形ワックス
2が使用により減少しても、常に固形ワックス2をその
軸方向に平行な向きに押圧することができる。なお、ワ
ックス押さえ手段37による固形ワックス2の押さえ力
は、ディスク押圧手段36によるディスク3の押圧力よ
りも大きくなるように設定されている。
ン26及び円弧の中心oを結ぶ線が常に平行四辺形を形
成し、平行リンクが疑似的に形成されている(図2、図
3参照)。これによって、押さえレバー19は、ガイド
溝29の形状に沿って、固形ワックス2の軸に略平行に
移動する。従って、押さえレバー19は、固形ワックス
2が使用により減少しても、常に固形ワックス2をその
軸方向に平行な向きに押圧することができる。なお、ワ
ックス押さえ手段37による固形ワックス2の押さえ力
は、ディスク押圧手段36によるディスク3の押圧力よ
りも大きくなるように設定されている。
【0032】ガイド溝29の固形ワックス2側端部に
は、ディスク3側に延びた延出部31が形成されてい
る。これによれば、固形ワックス2の交換時に、突起部
28を延出部31に移動させることによって、押さえレ
バー19がピン25を中心に回動し(図4参照)、垂直
プレート21が押さえ用プレート9の背面位置から退避
し、固形ワックス2の押さえ用プレート9の背面側が開
放され、固形ワックス2を押さえ用プレート9及び支持
軸8と共にシャフト4から抜くことができるようになっ
ている。
は、ディスク3側に延びた延出部31が形成されてい
る。これによれば、固形ワックス2の交換時に、突起部
28を延出部31に移動させることによって、押さえレ
バー19がピン25を中心に回動し(図4参照)、垂直
プレート21が押さえ用プレート9の背面位置から退避
し、固形ワックス2の押さえ用プレート9の背面側が開
放され、固形ワックス2を押さえ用プレート9及び支持
軸8と共にシャフト4から抜くことができるようになっ
ている。
【0033】固形ワックス2のディスク3側には、固形
ワックス2をディスク3から離反させる固形ワックス離
反部材32が設けられている。図6から図8に示すよう
に、固形ワックス離反部材32は板材を折曲げ加工して
形成されており、固形ワックス2と接する部分には、切
欠き部33が形成され、その切欠き部33にディスク3
及び位置決めアーム10が位置して、固形ワックス2の
ディスク3との接触面の外周部の片面を押圧するように
なっている。
ワックス2をディスク3から離反させる固形ワックス離
反部材32が設けられている。図6から図8に示すよう
に、固形ワックス離反部材32は板材を折曲げ加工して
形成されており、固形ワックス2と接する部分には、切
欠き部33が形成され、その切欠き部33にディスク3
及び位置決めアーム10が位置して、固形ワックス2の
ディスク3との接触面の外周部の片面を押圧するように
なっている。
【0034】この固形ワックス離反部材32には、これ
を固形ワックス2の軸方向に移動させるガイド棒34が
ディスク3側に延出して設けられている。ガイド棒34
は、固形ワックス2の軸と平行に配置されており、本体
フレーム6のガイド孔35に挿入され、固形ワックス2
の軸方向に平行に移動自在になっている。本体フレーム
6とガイド棒34に固定したフランジ部34aとの間に
は、ばね部材34bが設けられ、固形ワックス離反部材
32が固形ワックス2の糸接触面から離れた状態で保持
されるようになっている。ガイド棒34は、ワキシング
装置1の動作に連動して移動し、糸条Yを固形ワックス
2とディスク3間に挟み込む糸入れ時に、固形ワックス
2をその軸方向にディスク3から離反させるようになっ
ている。
を固形ワックス2の軸方向に移動させるガイド棒34が
ディスク3側に延出して設けられている。ガイド棒34
は、固形ワックス2の軸と平行に配置されており、本体
フレーム6のガイド孔35に挿入され、固形ワックス2
の軸方向に平行に移動自在になっている。本体フレーム
6とガイド棒34に固定したフランジ部34aとの間に
は、ばね部材34bが設けられ、固形ワックス離反部材
32が固形ワックス2の糸接触面から離れた状態で保持
されるようになっている。ガイド棒34は、ワキシング
装置1の動作に連動して移動し、糸条Yを固形ワックス
2とディスク3間に挟み込む糸入れ時に、固形ワックス
2をその軸方向にディスク3から離反させるようになっ
ている。
【0035】次に、係るワキシング装置1の作用を説明
する。
する。
【0036】上記構成によれば、固形ワックス2とディ
スク3とで糸条Yを挟んで、糸条Yにワックスを付着さ
せるようにしているため、ワックスの付着量が糸条Yの
張力に影響されずに安定する。しかも、ばね支持部材1
6をシャフト4に螺合させているので、ばね支持部材1
6を回転させるだけで、ばね支持部材16はその軸方向
に移動して、ばね部材15の長さが変化し、ディスク3
を押圧する付勢力を調節することができる。従って、糸
条Yの太さや種類に応じて、ディスク3を押圧する付勢
力を調整することによって、糸条Yに付着するワックス
量を適正に保つことができる。また、エアーシリンダ等
を使わず、機械的で簡単な機構をしているため、小型で
安価に構成できる。
スク3とで糸条Yを挟んで、糸条Yにワックスを付着さ
せるようにしているため、ワックスの付着量が糸条Yの
張力に影響されずに安定する。しかも、ばね支持部材1
6をシャフト4に螺合させているので、ばね支持部材1
6を回転させるだけで、ばね支持部材16はその軸方向
に移動して、ばね部材15の長さが変化し、ディスク3
を押圧する付勢力を調節することができる。従って、糸
条Yの太さや種類に応じて、ディスク3を押圧する付勢
力を調整することによって、糸条Yに付着するワックス
量を適正に保つことができる。また、エアーシリンダ等
を使わず、機械的で簡単な機構をしているため、小型で
安価に構成できる。
【0037】また、ワックス押さえ手段37が、疑似的
に平行リンクを形成しているため、押さえレバー19を
固形ワックス2の略軸方向に移動させることができる。
従って、常に固形ワックス2が軸方向に平行に押圧さ
れ、固形ワックス2が傾くことがなく、固形ワックス2
の糸接触面の斜め削れを防止でき、糸条Yへの付着ワッ
クス量の均一性の向上を達成することができる。
に平行リンクを形成しているため、押さえレバー19を
固形ワックス2の略軸方向に移動させることができる。
従って、常に固形ワックス2が軸方向に平行に押圧さ
れ、固形ワックス2が傾くことがなく、固形ワックス2
の糸接触面の斜め削れを防止でき、糸条Yへの付着ワッ
クス量の均一性の向上を達成することができる。
【0038】さらに、ガイド溝29に延出部31を形成
したことによって、図4に示すように、押さえレバー1
9を固形ワックス2の背面位置から外すことができ、固
形ワックス2の交換を容易に行うことができる。
したことによって、図4に示すように、押さえレバー1
9を固形ワックス2の背面位置から外すことができ、固
形ワックス2の交換を容易に行うことができる。
【0039】また、固形ワックス離反部材32を固形ワ
ックス2の軸方向に移動させることができるので、固形
ワックス2をディスク3から離反させるときに固形ワッ
クス2の糸接触面が傷付くことがなく、糸条Yとの接触
面を平滑に保つことができ、糸条Yへのワックス付着量
の均一性の向上を達成することができる。
ックス2の軸方向に移動させることができるので、固形
ワックス2をディスク3から離反させるときに固形ワッ
クス2の糸接触面が傷付くことがなく、糸条Yとの接触
面を平滑に保つことができ、糸条Yへのワックス付着量
の均一性の向上を達成することができる。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ワックス
付着量の調整を容易に行うことができると共に、固形ワ
ックスの斜め削れや傷付きを防止でき、糸条にワックス
を均一に付与することができるという優れた効果を発揮
する。
付着量の調整を容易に行うことができると共に、固形ワ
ックスの斜め削れや傷付きを防止でき、糸条にワックス
を均一に付与することができるという優れた効果を発揮
する。
【図1】本発明に係るワキシング装置の実施の形態を示
した水平方向断面図である。
した水平方向断面図である。
【図2】上記実施の形態のワックス押圧手段を示した要
部拡大図である。
部拡大図である。
【図3】上記実施の形態のワックス押圧手段の動作を説
明するための要部拡大図である。
明するための要部拡大図である。
【図4】上記実施の形態のワックス押圧手段の動作を説
明するための要部拡大図である。
明するための要部拡大図である。
【図5】上記実施の形態の押さえレバー及び回動アーム
を示した斜視図である。
を示した斜視図である。
【図6】上記実施の形態の固形ワックス離反部材の動作
を説明するための要部拡大図である。
を説明するための要部拡大図である。
【図7】上記実施の形態の固形ワックス離反部材の動作
を説明するための要部拡大図である。
を説明するための要部拡大図である。
【図8】上記実施の形態の固形ワックス離反部材を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図9】従来のワキシング装置を示した側面図である。
1 ワキシング装置 2 固形ワックス 3 ディスク(押当部材) 15 ばね部材 17 調節手段 19 押さえレバー 32 固形ワックス離反部材
Claims (3)
- 【請求項1】 走行する糸条を固形ワックスに接触させ
て糸条にワックスを付着させるワキシング装置におい
て、糸条を固形ワックスで挟むように押当部材を設ける
と共に、該押当部材の背面に、その押当部材を固形ワッ
クス側に押圧するばね部材を設け、且つそのばね部材の
付勢力の調節手段を設けたことを特徴とするワキシング
装置。 - 【請求項2】 走行する糸条を固形ワックスに接触させ
て糸条にワックスを付着させるワキシング装置におい
て、上記固形ワックスをその背面から糸条との接触面側
に設けた位置決め部材側に押さえるワックス押さえ部材
を、固形ワックスの軸方向に移動自在に設けたことを特
徴とするワキシング装置。 - 【請求項3】 走行する糸条を固形ワックスに接触させ
て糸条にワックスを付着させるワキシング装置におい
て、糸条を固形ワックスで挟むように押当部材を設ける
と共に、上記固形ワックスの上記押当部材との接触面に
接触して固形ワックスを押当部材から離反させる固形ワ
ックス離反部材を、固形ワックスの軸方向に移動自在に
設けたことを特徴とするワキシング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131543A JP2001302103A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | ワキシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000131543A JP2001302103A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | ワキシング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001302103A true JP2001302103A (ja) | 2001-10-31 |
Family
ID=18640422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000131543A Pending JP2001302103A (ja) | 2000-04-26 | 2000-04-26 | ワキシング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001302103A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109972256A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-05 | 南安市博铭工业设计有限公司 | 一种防止香肠纱摩擦软化粘结毛絮的上蜡装置 |
WO2020008725A1 (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | 村田機械株式会社 | 糸巻取機 |
CN110747559A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-04 | 曾海英 | 一种编织机用纱线上蜡装置 |
CN110835799A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-25 | 黄存锋 | 一种用于纺织机的纱线上蜡装置 |
-
2000
- 2000-04-26 JP JP2000131543A patent/JP2001302103A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020008725A1 (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | 村田機械株式会社 | 糸巻取機 |
CN112334403A (zh) * | 2018-07-05 | 2021-02-05 | 村田机械株式会社 | 纱线卷绕机 |
CN112334403B (zh) * | 2018-07-05 | 2022-08-12 | 村田机械株式会社 | 纱线卷绕机 |
CN109972256A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-07-05 | 南安市博铭工业设计有限公司 | 一种防止香肠纱摩擦软化粘结毛絮的上蜡装置 |
CN110835799A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-25 | 黄存锋 | 一种用于纺织机的纱线上蜡装置 |
CN110835799B (zh) * | 2019-10-30 | 2021-12-21 | 山东正凯新材料股份有限公司 | 一种用于纺织机的纱线上蜡装置 |
CN110747559A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-04 | 曾海英 | 一种编织机用纱线上蜡装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001302103A (ja) | ワキシング装置 | |
JPH10112092A (ja) | ビデオカセットレコーダ | |
GB2313699A (en) | Adjustable tape tension control device | |
JP2002362834A (ja) | テンション装置 | |
JPH08157145A (ja) | 糸条ワキシング装置 | |
JPS62143252A (ja) | 磁気テ−プのロ−デイング装置 | |
JPS5834600Y2 (ja) | 記録再生装置 | |
JPH0912227A (ja) | 糸条ワキシング装置 | |
US5833157A (en) | Tape tension adjusting device for use in a video cassette recorder | |
JP2003217960A (ja) | コイル用巻線機及びコイル製造方法 | |
JPH0216437Y2 (ja) | ||
JP2002025846A (ja) | テーピング方法およびその装置 | |
JPH0665579B2 (ja) | 巻線機のテンション装置 | |
JPS6334092Y2 (ja) | ||
JPH0652691B2 (ja) | 巻線機のテンション装置 | |
JP2726113B2 (ja) | テープの切断装置 | |
JPS6251576A (ja) | ワキシング装置 | |
JP2575525Y2 (ja) | テ−プテンション装置 | |
JPH05109154A (ja) | テ−プテンシヨン装置 | |
JPH04283450A (ja) | リール制動装置 | |
JPS6128279Y2 (ja) | ||
JPS593390Y2 (ja) | 記録再生装置のアイドラ切換装置 | |
JPH1074349A (ja) | ビデオカセットレコード用テープ張力調節装置 | |
JPH0790983B2 (ja) | 張力付与装置 | |
JPH11339346A (ja) | 磁気記録再生装置のピンチローラ機構 |