JP2002362232A - 自動車用内装部品に備えたポケット構造 - Google Patents

自動車用内装部品に備えたポケット構造

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JP2002362232A
JP2002362232A JP2001170737A JP2001170737A JP2002362232A JP 2002362232 A JP2002362232 A JP 2002362232A JP 2001170737 A JP2001170737 A JP 2001170737A JP 2001170737 A JP2001170737 A JP 2001170737A JP 2002362232 A JP2002362232 A JP 2002362232A
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guide shaft
bush
pocket
pocket structure
guide
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JP2001170737A
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Inventor
Masafumi Kimura
雅史 木村
Kazumasa Fukuda
和正 福田
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Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポケットカバーの開閉動がポケットカバーの
どこを持っても常に円滑に行われるように工夫した。 【解決手段】 ポケットカバーは、その下端部がヒンジ
軸を介してドアトリム1に揺動可能に装着されると共
に、車体前後方向に互いに対向する側部にガイド軸17
を突設し、ガイド軸17が嵌合するガイド溝17をポケ
ットカバー8の揺動軌跡に対応してドアトリム1側に円
弧状に形成し、ガイド軸13にガイド溝17内を摺動す
るときに摺動抵抗を軽減する摺動抵抗軽減手段を施して
いる。摺動抵抗軽減手段は、ガイド軸13にポリアセタ
ール或いはゴム等の摺動抵抗軽減材から形成したブッシ
ュ18を回転可能に嵌合して構成した。ガイド軸13に
はスプリング20の一端部を止着し、スプリング20の
他端をドアトリム本体1側に止着して、ポケットカバー
に閉方向及び開方向の付勢力を選択的に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアトリム等の自
動車用内装部品に備えたポケット構造、特に内装部品本
体におけるポケット部の車室側の縦壁をポケットカバー
により構成した自動車用内装部品に備えたポケット構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の自動車用内装部品に備えた
ポケット構造としては、例えば図15乃至図17に記載
されているものが知られている。
【0003】これによれば、内装部品本体例えばドアト
リム本体aの下部中央付近に収納凹部bを設けておき、
収納凹部bの上部に開口部が形成されるように、収納凹
部bの車室側をカバーするポケットカバーcをドアトリ
ム本体aに装着し、ポケットカバーcが縦壁となって、
収納凹部bと共にポケット部を構成している。
【0004】ポケットカバーcは、裏面側に互いに対向
するようにリブ状のヒンジ片dを一対突出形成してい
る。ヒンジ片dの下端部には、互いに外側に突出するよ
うに、ヒンジ軸eが形成されていると共に、ヒンジ片d
の上端部には、やはり互いに外側に突出するように、ガ
イド軸fが形成されている。
【0005】収納凹部bの両側部には、収納凹部bの内
部側に突出するように、張出し壁部gが形成されて、ポ
ケット部の側壁を構成している。
【0006】張出し壁部gの内側壁面hにおいて、下端
部にはヒンジ軸fが揺動可能に嵌合するヒンジ孔iが形
成され、略上端部側には、ガイド軸fが嵌合するガイド
溝jが形成されている。ガイド溝jは、ヒンジ軸fを中
心にポケットカバーcを回動させた場合に、ガイド軸f
の揺動軌跡に対応して円弧状に形成されている。
【0007】ガイド軸fは、先端部が小径部となって、
つる巻きばね等のスプリングkの一端が巻回止着され、
スプリングkの一端はガイド軸fの先端に螺着したビス
nの頭部によって抜け止めされている。スプリングkの
他端は、張出し壁部gの上部に形成した挿入孔mに係着
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成する
従来構造において、ポケットカバーcは、ガイド軸fが
ガイド溝j内を摺動しながら案内されて、ヒンジ軸eを
中心に揺動できることになり、この揺動範囲は、ガイド
軸fがガイド溝jの両端壁に当接する範囲内で行われ、
このとき、スプリングkは、ガイド軸fを介してヒンジ
片dに付勢力を及ぼし、ポケットカバーc或いはヒンジ
片dを変形させる場合がある。ポケットカバーcやヒン
ジ片dが変形した場合には、ガイド軸fとガイド溝jと
の間の摺動抵抗が高くなって、ポケットカバーcの円滑
な開閉動に支障をきたすことがあり、特に、ポケットカ
バーcの一端部側を持って開閉動させたような場合、ポ
ケットカバーcの他端側がスプリングkの付勢力に抗し
きれずに、開閉できないというような場合も起こってし
まう。
【0009】そこで、本発明はかかる点に鑑み案出され
たもので、ポケットカバーの開閉動がポケットカバーの
どこを持っても常に円滑に行われるように工夫した自動
車用内装部品に備えたポケット構造を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ドアトリム等の内装部品本体に収納凹部を
設け、該収納凹部の上部に開口部が形成されるように、
前記収容凹部の車室側をカバーするポケットカバーを前
記内装部品本体に装着した自動車用内装部品に備えたポ
ケット構造であって、前記ポケットカバーは、その下端
部がヒンジ軸を介して前記内装部品本体に揺動可能に装
着されると共に、車体前後方向に互いに対向する側部に
ガイド軸を突設し、且つ、該ガイド軸が嵌合するガイド
溝を前記ポケットカバーの揺動軌跡に対応した形状に形
成すると共に、前記ガイド軸に前記ガイド溝内を摺動す
るときに摺動抵抗を軽減する摺動抵抗軽減手段を施し、
更に、前記ガイド軸にスプリングの一端部を係着すると
共に、該スプリングの他端を前記内装部品本体側に係着
して、前記ポケットカバーに閉方向及び開方向の付勢力
を選択的に付与するように構成したものである。
【0011】本発明によれば、ポケットカバーは、ガイ
ド軸がガイド溝内を摺動して案内されて、スプリングの
付勢力に抗してヒンジ軸を中心に開閉動した場合に、ガ
イド軸とガイド溝との間に摺動抵抗軽減手段が存在する
ので、ガイド溝に対するガイド軸の摺動抵抗を低くする
ことになる。
【0012】このため、ポケットカバーは、どこを持っ
て開閉動しても、スプリングの付勢力に確実に抗して開
閉動ができ、この際ポケットカバーが変形することな
く、常に円滑な開閉動を行うことになる。
【0013】また本発明の摺動抵抗軽減手段は、前記ガ
イド軸の外周にテフロン等の低摺動抵抗層を形成して構
成したもので、低摺動抵抗層の存在によりガイド軸のガ
イド溝内における摺動を円滑に行うことができる。
【0014】また本発明の摺動軽減手段は、前記ガイド
軸にポリアセタール或いはゴム等の摺動抵抗軽減材から
形成したブッシュを嵌合することによって構成したもの
で、摺動抵抗軽減材の存在によりガイド軸のガイド溝内
における摺動を円滑に行うことができる。
【0015】また本発明のブッシュは、前記ガイド軸に
対して回転可能に嵌合したことを特徴とするもので、ガ
イド軸がガイド溝内を摺動する際に、ブッシュがガイド
溝壁を回転することによって、ガイド軸を円滑に摺動さ
せることができる。
【0016】また本発明は、前記ブッシュの外周にロー
レット溝を形成すると共に、該ローレット溝に噛合する
歯状溝を前記ガイド溝に形成して、前記ローレット溝が
前記歯状溝に噛合しながら、前記ブッシュが前記ガイド
軸に対して回転可能に構成したことを特徴とするもの
で、ブッシュは、ローレット溝が歯状溝と噛合しながら
確実に回転することになって、ガイド軸を円滑に摺動さ
せることができる。
【0017】また本発明は、前記ガイド軸にスプリング
の一端部を係着するとともに前記ガイド軸の先端に頭つ
きねじを螺着して前記スプリングの抜け止め構造を施
し、且つ、前記スプリングの他端を前記内装部品本体側
に係着して、前記ポケットカバーに閉方向及び開方向の
付勢力を選択的に付与するように構成したことを特徴と
するもので、ポケットカバーが例えば開及び閉の状態に
選択的速やかに動作することができ、しかもスプリング
がねじの頭部によってガイド溝から外れることがない。
【0018】また本発明は、前記ブッシュの先端部に拡
径フランジ部を形成して、該拡径フランジ部と前記ガイ
ド軸の先端に螺着した頭付きねじの頭部との間に、前記
スプリングの一端を巻回して止着したことを特徴とする
もので、スプリングがガイド軸から抜けて外れることを
防止できる。
【0019】また本発明は、前記ブッシュの基部と前記
拡径フランジ部とが接続する部位に、凹状の潤滑油溜め
部を形成したことを特徴とするもので、ブッシュとガイ
ド溝との間が常に潤滑油により潤していることになっ
て、ガイド軸の回転を益々助成することになる。
【0020】また本発明は、前記ブッシュの内部に衝撃
吸収凹部を形成して、前記ガイド溝の終端部に前記ブッ
シュが当接したときの衝撃吸収作用を可能になるよう構
成したことを特徴とするもので、ガイド軸が、ブッシュ
自身の働きと共に衝撃吸収凹部の存在により、ポケット
カバーの開閉動に伴ってガイド溝の両側壁にスプリング
の付勢力によって強く当ったとしても、ガイド軸のガイ
ド溝への当接音が吸収されることになる。
【0021】また本発明は、前記ブッシュの内孔と前記
ガイド軸の外周壁とのいずれか一方に位置決め突起を形
成すると共に、他方に該位置決め突起が嵌合する位置決
め凹部を形成して、該位置決め凹部に前記位置決め突起
を嵌合することにより、前記ガイド軸に対する前記ブッ
シュの位置決め機構を構成したことを特徴とするもの
で、ブッシュは常にガイド軸における所定向きに位置決
めされて嵌合されることになり、衝撃吸収凹部がポケッ
トカバーの開閉動に伴ってガイド溝の両側壁に対向する
ことになって、ガイド軸のガイド溝への当接音はより確
実に且つ常に吸収されることになる。
【0022】また本発明は、前記ブッシュの断面形状
を、車体前後方向に延在する略楕円形に形成したことを
特徴とするもので、ポケットカバーの開閉動に当ってブ
ッシュをより早くガイド溝の両側壁に当接させて、ガイ
ド軸のガイド溝への当接音を早期により確実に吸収する
ことになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明における第1の実施
の形態について、図1乃至図6を用いて説明する。
【0024】図1は、本発明における第1の実施の形態
を採用した自動車用ドアトリムにおけるポケットカバー
閉時の斜視図、図2は同じくポケットカバーの開時の斜
視図、図3は同じくポケット付近を表面側から拡大して
描画した分解斜視図、図4は同じく裏面側から描画した
分解斜視図、図5は図1のA−A断面図、図6は図5の
B-B断面図である。
【0025】図1乃至図6において、内装部品本体とし
ての一例であるドアトリム本体1は、略中央部にアーム
レスト2を膨出形成しており、そしてアームレスト2の
膨らみは、車体後方の一端部が下方に延在し、またドア
トリム2の車体前方における下側部が膨出して、スピー
カグリル取付け部4となっている。
【0026】そして、スピーカグリル取付け部4とアー
ムレスト2から車体後方下端に延在した膨出部5との間
に、ポケット部9を構成すべく収納凹部6が存在設置さ
れている。
【0027】収納凹部6の車室側は、その上部に開口部
7が形成されるように、ポケットカバー8によってカバ
ーされており、ポケットカバー8はドアトリム本体1に
装着されて、縦壁となって収納凹部6と共にポケット部
9を構成している。
【0028】ポケットカバー8の裏面側には、互いに対
向するように互いに車体前後方向に離間して一対のヒン
ジ片10、11がそれぞれ突出形成されている。
【0029】ヒンジ片10は、上部側から車体前方側が
折り返されて下方に延在して略U字形に形成されてい
る。
【0030】両ヒンジ片10,11の下端部には、互い
に外側に突出するように、ヒンジ軸12が形成されてい
ると共に、ヒンジ片10,11の上方部には、やはり互
いに外側に突出するように、ガイド軸13が形成されて
いる。
【0031】収納凹部6の両側部は、収納凹部6の内部
側に突出するように、張出し壁部14,15となってお
り、ポケット部9の側壁を構成している。
【0032】張出し壁部14,15の内側壁面14a,
15aにおいて、下端部にはポケットカバー8を揺動可
能に支持するようにヒンジ軸12を嵌合するヒンジ孔1
6が形成され、ヒンジ孔16の上方部側には、ガイド軸
13が嵌合するガイド溝17が形成されている。
【0033】ヒンジ孔16は、張出し壁部14,15の
車室側の面14b,15bに長孔状に形成された後車室
側面14a,15aに連続するように下方に延在するこ
とによって、鉤状に形成されている。従って、ヒンジ孔
16にヒンジ軸12を挿入しポケットカバー8をドアト
リム本体1に揺動可能に取付ける際に、ヒンジ軸12を
先ずヒンジ孔16の車室側面14b,15b側から挿入
した後、ポケットカバー8を下方に移動させて、ヒンジ
孔16の内側壁面14a,15a側に挿入されることに
なる。
【0034】ガイド溝17は、ヒンジ軸12を中心にポ
ケットカバー8を回動させた場合に、ガイド軸17の揺
動軌跡に対応して円弧状に形成されている。
【0035】ガイド軸13は、円筒状に形成されてい
て、ポリアセタール或いはゴム等の摺動抵抗軽減材から
なるブッシュ18が回転可能に嵌合されている。また、
ブッシュ18は、その基部18aに連続して先端が拡径
した拡径フランジ部18bを有して構成している。
【0036】ガイド軸17におけるブッシュ18より突
出した先端部には、頭付きねじ19が螺着されており、
頭付きねじ19の頭部19aとブッシュ18の拡径フラ
ンジ部18bとの間に、渦巻ばね状のスプリング20の
一端が卷回係着されている。
【0037】スプリング20の他端は、張出し壁部14
及び15の上部に形成した挿入孔14c,15cに係着
されている。
【0038】そして、スプリング20は、ポケットカバ
ー8を揺動させて開閉させると、ポケットカバー8に閉
方向及び開方向の付勢力を選択的に付与するように構成
している。
【0039】即ち、図5に示すように、ポケットカバー
8の閉時には、スプリング20の渦巻き部20aが上向
きとなって、ポケットカバー8を閉方向に付勢してい
る。このような状態から、スプリング20の付勢力に抗
してポケットカバー8を開動さると、ブッシュ18は、
ガイド軸13上を回転し、ポケットカバー8が二点鎖線
視する全開状態になった場合、スプリング20が反転
し、渦巻き部20aが下向きとなって、ポケットカバー
8を開方向に付勢している。
【0040】上記のように構成する本発明における第1
の実施の形態においては、ポケットカバー8は、ガイド
軸13がガイド溝17内をブッシュ18が介在し回転し
て、摺動案内され、スプリング20の付勢力に抗してヒ
ンジ軸12を中心に開閉動することになる。この場合、
ブッシュ18がガイド軸13とガイド溝17との間に存
して摺動抵抗軽減手段を構成して、ガイド溝17に対す
るガイド軸13の摺動抵抗を低くすることになる。
【0041】このため、ポケットカバー8は、どこを持
って開閉動しても、スプリング20の付勢力に確実に抗
して開閉動ができ、この際ポケットカバー8或いはヒン
ジ片14,15が変形することなく、常に円滑な開閉動
を行うことになる。
【0042】またガイド軸13の先端に頭つきねじ19
を螺着して、スプリング20の抜け止め構造を施したこ
とから、スプリング20がねじ19の頭部19aによっ
てガイド溝17から外れることがない。
【0043】またブッシュ18の先端部に拡径フランジ
部18bを形成して、拡径フランジ部18bとガイド軸
13の先端に螺着した頭付きねじの頭部19との間に、
スプリング20の一端を巻回して係着したことから、ス
プリング20がガイド軸13から抜けて外れることを防
止できる。
【0044】図7及び図8を用いて、本発明における第
2の実施の形態を説明する。
【0045】図7は、本発明における第2の実施の形態
について、ポケット部付近を裏面側から拡大して描画し
た分解斜視図、図8は、同じくポケット付近の縦断面図
である。
【0046】図7及び図8によれば、ブッシュ18の外
周にローレット溝18cを形成すると共に、ガイド溝1
7にローレット溝18cに噛合する歯状溝17aを形成
して、ローレット溝18cが歯状溝17aに噛合しなが
ら、ブッシュ18がガイド軸17に対して回転可能に構
成している。
【0047】この結果、ブッシュ18は、ローレット溝
18cが歯状溝17aと噛合しながら確実に回転するこ
とになって、ガイド軸17を円滑に摺動させることがで
きる。
【0048】即ち、図8に示すように、ポケットカバー
8の閉時には、スプリング20の渦巻き部20aが上向
きとなって、ポケットカバー8を閉方向に付勢してい
る。このような状態から、スプリング20の付勢力に抗
してポケットカバー8を開動さると、ブッシュ18は、
そのローレット溝18cが歯状溝17aと噛合しながら
回転して行く。そして、ポケットカバー8が二点鎖線視
する全開状態になった場合、スプリング20が反転し
て、渦巻き部20aが下向きとなって、ポケットカバー
8を開方向に付勢している。
【0049】図9乃至図11は本発明における第3の実
施の形態を示しており、図9はブッシュの斜視図、図1
0はガイド軸付近の断面図、図11は図10の円内を描
画した拡大図である。
【0050】図9乃至図11によれば、ブッシュ18の
基部18と拡径フランジ部18bとが接続する部位に、
凹状の潤滑油溜め部18dを形成したもので、ブッシュ
18とガイド溝17との間が常に潤滑油21により潤し
ていることになって(図11参照)、ガイド軸13の回転
を助成している。
【0051】上記本発明を採用した実施の形態において
は、ガイド軸13に対してこれに嵌合したブッシュ18
がガイド溝17に摺動する際に回転可能に構成したが、
これに限定されるものでなく、ブッシュ18がガイド軸
13に対して回転せずにリジットに嵌合していたとして
も、ガイド溝17に対して摺動可能な材料を選択すれ
ば、ブッシュ18がガイド溝17内を摺動可能に構成す
ることができる。
【0052】図12乃至図14はまさしくこのように構
成した場合の本発明における第4の実施の形態を示して
おり、図12はガイド軸付近を分解して描画した斜視
図、図13は同じく断面図、図14は図13のD-D断
面図である。
【0053】図12乃至図14によれば、ブッシュ18
が車体前後方向に長手部となった楕円形を呈して構成し
ており、車体前後部に夫々衝撃吸収凹部18eが形成さ
れている。また、ブッシュ18の内孔における車体上下
方向部位に、一対の位置決め突起18fが形成され、さ
らに、位置決め突起18fが嵌合する位置決め凹部13
aをガイド軸13に形成している。
【0054】この結果、ブッシュ18は常にガイド軸1
3における所定向きに位置決めされて嵌合されることに
なって、衝撃吸収凹部18eがポケットカバー8の開閉
動に伴ってガイド溝17の車体前後方向の両側壁に対向
することになって、ガイド軸13或いはブッシュ18の
ガイド溝17への当接音をより確実に且つ常に吸収する
ことになる。
【0055】また、ガイド軸13が、ブッシュ18自身
の働きと共に衝撃吸収凹部18eの存在により、ポケッ
トカバー8の開閉動に伴ってガイド溝17の両側壁にス
プリング20の付勢力によって強く当ったとしても、ガ
イド軸13のガイド溝17への当接音は吸収されること
になる。
【0056】またブッシュ18はその断面形状が車体前
後方向に延在する略楕円形に形成されていることから、
ポケットカバー8の開閉動に当ってブッシュ18をより
早くガイド溝17の両側壁に当接させて、ガイド軸13
のガイド溝17への当接音を早期により確実に吸収する
ことになる。
【0057】また、本実施の形態においては、ガイド軸
17の先端部は、小径部となってスプリング20の一端
を係着している。
【0058】なお、上記本発明における実施の形態にお
いては、ガイド軸13にブッシュ18を嵌合して、ガイ
ド溝17に対するガイド軸13の摺動抵抗を軽減するた
めの摺動抵抗軽減手段を構成したが、必ずしもこれに限
定されるものでなく、たとえば、ガイド軸13の外周に
テフロン等のテフロン等の低摺動抵抗層を形成すること
によって構成する場合が考えられ、このような低摺動抵
抗層の存在によりガイド軸13のガイド溝17内におけ
る摺動を円滑に行うことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポケットカバーは、ガイド軸がガイド溝内を摺動して案
内されて、スプリングの付勢力に抗してヒンジ軸を中心
に開閉動した場合に、ガイド軸とガイド溝との間に摺動
抵抗軽減手段が存在するので、ガイド溝に対するガイド
軸の摺動抵抗が高くなることがない。
【0060】このため、ポケットカバーは、どこを持っ
て開閉動しても、スプリングの付勢力に確実に抗して開
閉動ができ、この際ポケットカバーが変形することな
く、常に円滑な開閉動を行うことになる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態を採用した自
動車用ドアトリムにおけるポケットカバー閉時の斜視図
である。
【図2】同じくポケットカバーの開時の斜視図である。
【図3】同じくポケット付近を表面側から拡大して描画
した分解斜視図である。
【図4】同じく裏面側から描画した分解斜視図である。
【図5】図5は図1のA−A断面図である。
【図6】図6は図5のB-B断面図である。
【図7】本発明における第2の実施の形態について、ポ
ケット部付近を裏面側から拡大して描画した分解斜視図
である。
【図8】同じくポケット部付近の縦断面図である。
【図9】本発明における第3の実施の形態を示すブッシ
ュの斜視図である。
【図10】同じく、ガイド軸付近の断面図である。
【図11】図10の円内を描画した拡大図である。
【図12】本発明における第4の実施の形態を示すガイ
ド軸付近を分解して描画した斜視図である。
【図13】同じく断面図である。
【図14】図13のD-D断面図である。
【図15】従来における自動車用ドアトリムにおけるポ
ケットカバー閉時の斜視図である。
【図16】図15のE−E断面図である。
【図17】図16のF-F断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム本体 6 収納凹部 7 開口部 8 ポケットカバー 9 ポケット部 10,11 ヒンジ片 12 ヒンジ軸 13 ガイド軸 13a 位置決め凹部 14,15 張出し壁部 16 ヒンジ孔 17 ガイド溝 17a 歯状溝 18 ブッシュ 18a 基部 18b 拡径フランジ部 18c ローレット溝 18d 潤滑油溜め部 18e 衝撃吸収凹部 18f 位置決め突起 19 頭付きねじ 20 スプリング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアトリム等の内装部品本体に収納凹部
    を設け、該収納凹部の上部に開口部が形成されるよう
    に、前記収容凹部の車室側をカバーするポケットカバー
    を前記内装部品本体に装着した自動車用内装部品に備え
    たポケット構造であって、 前記ポケットカバーは、その下端部がヒンジ軸を介して
    前記内装部品本体に揺動可能に装着されると共に、車体
    前後方向に互いに対向する側部にガイド軸を突設し、 且つ、該ガイド軸が嵌合するガイド溝を前記ポケットカ
    バーの揺動軌跡に対応した形状に形成すると共に、前記
    ガイド軸に前記ガイド溝内を摺動するときに摺動抵抗を
    軽減する摺動抵抗軽減手段を施したことを特徴とする自
    動車用内装部品に備えたポケット構造。
  2. 【請求項2】 前記摺動抵抗軽減手段は、前記ガイド軸
    の外周にテフロン(登録商標)等の低摺動抵抗層を形成
    して構成したことを特徴とする請求項1記載の自動車用
    内装部品に備えたポケット構造。
  3. 【請求項3】 前記摺動軽減手段は、前記ガイド軸にポ
    リアセタール或いはゴム等の摺動抵抗軽減材から形成し
    たブッシュを嵌合することによって構成したことを特徴
    とする請求項1記載の自動車用内装部品に備えたポケッ
    ト構造。
  4. 【請求項4】 前記ブッシュは、前記ガイド軸に対して
    回転可能に嵌合したことを特徴とする請求項3記載の自
    動車用内装部品に備えたポケット構造。
  5. 【請求項5】 前記ブッシュの外周にローレット溝を形
    成すると共に、該ローレット溝に噛合する歯状溝を前記
    ガイド溝に形成して、前記ローレット溝が前記歯状溝に
    噛合しながら、前記ブッシュが前記ガイド軸に対して回
    転可能に構成したことを特徴とする請求項4記載の自動
    車用内装部品に備えたポケット構造。
  6. 【請求項6】 前記ガイド軸にスプリングの一端部を係
    着するとともに前記ガイド軸の先端に頭つきねじを螺着
    して前記スプリングの抜け止め構造を施し、且つ、前記
    スプリングの他端を前記内装部品本体側に係着して、前
    記ポケットカバーに閉方向及び開方向の付勢力を選択的
    に付与するように構成したことを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれか一に記載の自動車用内装部品に備えたポ
    ケット構造。
  7. 【請求項7】 前記ブッシュの先端部に拡径フランジ部
    を形成して、該拡径フランジ部と前記ガイド軸の先端に
    螺着した頭付きねじの頭部との間に、前記スプリングの
    一端を巻回して止着したことを特徴とする請求項6記載
    の自動車用内装部品に備えたポケット構造。
  8. 【請求項8】 前記ブッシュの基部と前記拡径フランジ
    部とが接続する部位に、凹状の潤滑油溜め部を形成した
    ことを特徴とする請求項7記載の自動車用内装部品に備
    えたポケット構造。
  9. 【請求項9】 前記ブッシュの内部に、衝撃吸収凹部を
    形成して、前記ガイド溝の終端部に前記ブッシュが当接
    したときの衝撃吸収作用を可能になるよう構成したこと
    を特徴とする請求項3記載の自動車用内装部品に備えた
    ポケット構造。
  10. 【請求項10】 前記ブッシュの内孔と前記ガイド軸の
    外周壁とのいずれか一方に位置決め突起を形成すると共
    に、他方に該位置決め突起が嵌合する位置決め凹部を形
    成して、該位置決め凹部に前記位置決め突起を嵌合する
    ことにより、前記ガイド軸に対する前記ブッシュの位置
    決め機構を構成したことを特徴とする請求項9記載の自
    動車用内装部品に備えたポケット構造。
  11. 【請求項11】 前記ブッシュの断面形状を、車体前後
    方向に延在する略楕円形に形成したことを特徴とする請
    求項9又は請求項10記載の自動車用内装部品に備えた
    ポケット構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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