JP2002362175A - パワートレーン支持装置 - Google Patents

パワートレーン支持装置

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JP2002362175A
JP2002362175A JP2001177726A JP2001177726A JP2002362175A JP 2002362175 A JP2002362175 A JP 2002362175A JP 2001177726 A JP2001177726 A JP 2001177726A JP 2001177726 A JP2001177726 A JP 2001177726A JP 2002362175 A JP2002362175 A JP 2002362175A
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power train
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JP2001177726A
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English (en)
Inventor
Kazushi Murakami
一志 村上
Hiromichi Akamatsu
博道 赤松
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アイドル時の振動、急アクセルON,OFF時
の振動を低減し、パワートレーンのロール方向入力に対
するロール剛性低下を防止することで走行時のショック
感を弱くして運転性を良好とする。 【解決手段】車両右側のメインサイドメンバ30R上に
右側のエンジンマウントMT3が配置され、車両左側の
サブサイドメンバ2L上に、車両前後方向に互いに離間
して2つの左側のエンジンマウントMT4,5が配置さ
れている。車両左側のサブサイドメンバ2L上に配置さ
れている2つの左側のエンジンマウントMT4,5は、
慣性主軸TRを含む鉛直面を挟んで配置されている。一
方のエンジンマウントMT4は、慣性主軸TRを含む鉛
直面よりも車両前方側に所定のスパンS3だけ離れて配
置されている。他方のエンジンマウントMT5は、慣性
主軸TRを含む鉛直面よりも車両後方側に所定のスパン
S4だけ離れて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のパワート
レーン支持装置に関するものであり、特に、車両の前後
方向に対して横向きに配置したパワートレーンを支持す
る装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】原価の低減、軽量化に有効な自動車用パ
ワートレーンを支持する装置として、例えば図7及び図
8に示すように、マウント点数が少ないペンデュラムマ
ウント方式のパワートレーン支持装置が従来装置として
知られている。これらの図の符号2は、エンジン4及び
トランスミション6とを一体的に設けたパワートレーン
を示しており、車両の前後方向に対して横向きに配置さ
れている。
【0003】パワートレーン2は車体前部のフレームに
支持されている。フレームは、自動車ボディを支持する
メインフレーム8と、メインフレーム8の下方に配設さ
れてメインフレーム8に結合されたサブフレーム10と
で構成されている。メインフレーム8は、車両前後方向
に延びる左右一対のメインサイドメンバ8R,8Lと、
これらメインサイドメンバ8R,8Lの前端部どうしを
連結して車幅方向(車両右側、車両左側)に延びる図示
しないフロントクロスメンバと、メインサイドメンバ8
R,8Lの後端部どうしを連結して車幅方向に延びる図
示しないリヤクロスメンバとを備えている。
【0004】サブフレーム10は、メインサイドメンバ
8R,8Lの下方に位置して車両前後方向に延びる左右
一対のサブサイドメンバ10R,10Lと、これらサブ
サイドメンバ10R,10Lの前端部どうしを連結して
車幅方向(車両右側、車両左側)に延びるサブフロント
クロスメンバ10Fと、サブサイドメンバ10R,10
Lの後端部どうしを連結して車幅方向に延びるサブリヤ
クロスメンバ10REとを備えている。
【0005】そして、メインフレーム8に左右のエンジ
ンマウントMT1,MT2が配置され、車両の後方にト
ルクロッド12が配置され、これらエンジンマウントM
T1,MT2及びトルクロッド12によりパワートレー
ン2が支持されている。具体的には、右側のエンジンマ
ウントMT1は、車両右側のメインサイドメンバ8Rに
配置されている。左側のエンジンマウントMT2は、車
両左側のメインサイドメンバ8Lに配置されている。ま
た、トルクロッド12は、パワートレーン2のエンジン
4とサブリヤクロスメンバ10REとの間において車両
前後方向に延在して連結されており、パワートレーン2
のロール方向入力に対するロール剛性を付与している。
【0006】しかし、上記構成の従来装置は、図8に示
すように、パワートレーン2の慣性主軸TRと弾性主軸
E1が離れているので、エンジン4のロール共振と前後
共振が連成しやすい。すなわち、慣性主軸TRは、ある
軸の回りに剛体を回転させたとき、剛体とともに回転す
る座標系から見て回転軸の方向を変えさせようとするモ
ーメントが発生しないような軸のことをいい、パワート
レーンに固有のものであり、図8では、車両右側から車
両左側に向かうに従い下り傾斜を付けて延在している。
また、弾性主軸E1は、ばね装置(支持装置)に特定の
軸に沿って力を加えたときに、力の方向と弾性変位の方
向が一致し、且つ、角変位が生じないような軸をいい、
ばねの強さと配置だけに関係し、質量系に無関係であり
重心位置にも無関係である。左右のメインサイドメンバ
8R,8L上にエンジンマウントMT1,MT2が配置
されているので、図8に示すように、略水平方向に弾性
主軸E1が延在している。このように、慣性主軸TR及
び弾性主軸E1が車両の左側で上下方向に離れているの
でエンジン4のロール共振と前後共振が連成しやすく、
アイドル時や、急なアクセルON,OFF等のエンジン
4のロール方向入力に対してロール共振と前後共振が励
起され、アイドル時の振動、急アクセルON,OFF時
の振動が大きいという問題が発生しやすい。
【0007】ところで、弾性主軸を慣性主軸の近くに配
置することでエンジンのロール共振及び前後共振を非練
成とし、アイドル時の振動、急アクセルON,OFF時
の振動を低減できる技術が、本願出願人が先に出願した
特願2001-011862号に記載の技術(自動車のパワーユニ
ット配置構造)に記載されている。この先願の装置は、
車両の前面衝突時に車室内の変形を抑制することを主目
的としたものであり、その構造を図9及び図10に簡単
に説明する。なお、図7に示した構成と同一構成部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0008】横置きに配置したパワートレーン2は、メ
インフレーム20と、メインフレーム20の下方に配設
されてメインフレーム20に結合されたサブフレーム2
2とで構成された車体前部のフレームに支持されてい
る。メインフレーム20は、車両前後方向に延びる左右
一対のメインサイドメンバ20R,20Lと、これらメ
インサイドメンバ20R,20Lの前端部どうしを連結
して車幅方向に延びる図示しないフロントクロスメンバ
と、メインサイドメンバ20R,20Lの後端部どうし
を連結して車幅方向に延びる図示しないリヤクロスメン
バとを備えている。メインサイドメンバ20R,20L
は、車両前後方向に座屈変形可能な部材である。
【0009】サブフレーム22は、メインサイドメンバ
20R,20Lの下方に位置して車両前後方向に延びる
左右一対のサブサイドメンバ22R,22Lと、これら
サブサイドメンバ22R,22Lの前端部どうしを連結
して車幅方向に延びるサブフロントクロスメンバ22F
と、サブサイドメンバ22R,22Lの後端部どうしを
連結して車幅方向に延びるサブリヤクロスメンバ22R
Eとを備えている。サブサイドメンバ22R,22L
は、下向きに折れ変形可能な部材である。
【0010】そして、パワートレーン2を支持するエン
ジンマウントは、車両右側のメインサイドメンバ20R
に右側のエンジンマウントMT1が配置され、車両左側
のサブサイドメンバ22Lに左側のエンジンマウントM
T2が配置されている。これにより、パワートレーン2
の慣性主軸TRに沿う方向に左右のエンジンマウントM
T1,MT2が配置され、弾性主軸E2が、慣性主軸T
Rの近くに延在して車両右側から車両左側に向かうに従
い下り傾斜を付けて設けられる。弾性主軸E2が慣性主
軸TRの近くに配置されることで、エンジンのロール共
振及び前後共振が非練成になり、アイドル時の振動、急
アクセルON,OFF時の振動を低減できる装置とな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の先願の
装置のように弾性主軸E2が慣性主軸TRの近くに延在
する場合、弾性主軸E1が略水平方向に延在している従
来装置と比較して、図11に示すように、トルクロッド
12のロールスパンが大きく変化する。すなわち、弾性
主軸E1が略水平方向に延在している従来装置は、トル
クロッド12のロールスパンS1が大きいが、弾性主軸
E2が車両右側から車両左側に向かうに従い下り傾斜を
付けて設けられる先願の従来装置は、トルクロッド12
のロールスパンS2が小さくなる。このように、トルク
ロッド12のロールスパンS2が小さくなると、ロール
剛性が低くなって走行時のショック感が強くなり、運転
性が悪くなるおそれがある。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、アイドル時の振動、急アクセルON,OFF時
の振動を低減するとともに、パワートレーンのロール方
向入力に対するロール剛性低下を防止することで、走行
時のショック感を弱くして運転性を良好とするパワート
レーン支持装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載のパ
ワートレーン支持装置は、車両の前後方向に対して横向
きに配置されたパワートレーンを車体側フレームに支持
するパワートレーン支持装置であって、前記パワートレ
ーンを支持するフレームを、車両前後方向に延びる左右
一対のメインサイドメンバと、前記一対のメインサイド
メンバの下方に位置して車両前後方向に延びる左右一対
のサブサイドメンバとで構成し、前記パワートレーンを
支持するマウント部材を、前記左右一対のメインサイド
メンバのうち一方のメインサイドメンバと、このメイン
サイドメンバに対して左右が逆位置のサブサイドメンバ
とに配置し、これらマウント部材を前記パワートレーン
の重心を通る慣性主軸の近傍に位置させるとともに、前
記メインサイドメンバに配置したマウント部材及び前記
サブサイドメンバに配置したマウント部材のうちの一方
を、前記慣性主軸を含む鉛直面を挟んで車両前方側及び
車両後方側に二カ所配置した装置である。
【0014】また、請求項2記載のパワートレーン支持
装置は、請求項1記載のパワートレーン支持装置におい
て、車両の前後方向に対して横向きに配置され、慣性主
軸が車両右側から車両左側に向かうに従い下り傾斜を付
けて延在しているパワートレーンを支持するパワートレ
ーン支持装置であって、前記左右の一対のサブサイドメ
ンバの後端部どうしを連結するクロスサブメンバと前記
パワートレーンの後方側下部との間にロール剛性を付与
するロッド部材を連結し、前記パワートレーンを支持す
るマウント部材を、右側のメインサイドメンバと、左側
のサブサイドメンバとに配置し、これらマウント部材を
前記パワートレーンの重心を通る慣性主軸の近傍に位置
させるとともに、前記左側のサブサイドメンバに配置し
たマウント部材を、前記慣性主軸を含む鉛直面を挟んで
車両前方側及び車両後方側に二カ所配置した装置であ
る。
【0015】さらに、請求項3記載の発明は、請求項
1、又は請求項2に記載のパワートレーン支持装置にお
いて、前記パワートレーンは、フロントエンジン・フロ
ントドライブの車両前部に搭載されているようにした。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載のパワートレーン支持装置
によると、パワートレーンの慣性主軸に沿う方向にマウ
ント部材が配置されているので、この装置の弾性主軸
は、慣性主軸の近くに延在して設けられる。このよう
に、弾性主軸が慣性主軸の近くに位置することで、パワ
ートレーンを構成するエンジンのロール共振及び前後共
振が非練成になる。このように、エンジンのロール共振
及び前後共振が非練成になると、アイドル時にエンジン
の前後共振が励起されにくくなり、アイドル時の振動を
大幅に低減することができる。また、急なアクセルO
N,OFF操作による過渡的なエンジンロール方向の加
振力に対しても、エンジン前後共振が励起されにくくな
り、急なアクセルON,OFF操作時の振動も低減する
ことができる。
【0017】ここで、弾性主軸が慣性主軸の近くに位置
するとパワートレーンのロール方向入力に対してロール
剛性が低くなるおそれがあるが、慣性主軸を含む鉛直面
を挟んで前後にマウントを二カ所配置したことで、複雑
な構造を採用することなくパワートレーンのロール方向
入力に対するロール剛性を十分に確保することができ、
走行時のショック感を弱くして運転性を良好とすること
ができる。
【0018】また、請求項2記載の発明によると、弾性
主軸が車両右側から車両左側に向かうに従い下り傾斜を
付けて延在すると、クロスサブメンバとパワートレーン
の後方側下部との間に連結したロッド部材と弾性主軸と
のスパンが小さくなり、ロール剛性が低下しやすいが、
本発明では、ロール剛性が低下する側、すなわち、左側
のサブサイドメンバに配置したマウント部材の数を増や
すことで、より効果的にロール剛性の低下を改善するこ
とができる。
【0019】さらに、請求項3記載の発明によると、パ
ワートレーンのロール方向の加振力が大きいフロントド
ライブの車両に適用することで、振動低減効果をより顕
著にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパワートレー
ン支持装置の実施形態について、図面を参照して説明す
る。なお、図7から図11で示した構成と同一構成部分
には、同一符号を付してその説明を省略する。図1は本
実施形態のパワートレーン支持装置の平面図を示し、図
2はパワートレーン支持装置を正面から見た図であり、
図3はパワートレーン支持装置を車両左側から見た図で
ある。
【0021】エンジン4及びトランスミッション6とで
構成されて横置き(車両前後方向に直交する方向)に配
置されているパワートレーン2は、メインフレーム30
と、メインフレーム30の下方に配設されてメインフレ
ーム30に結合されたサブフレーム32とで構成されて
いる。メインフレーム30は、車両前後方向に延びる左
右一対のメインサイドメンバ30R,30Lと、これら
メインサイドメンバ30R,30Lの前端部どうしを連
結して車幅方向に延びる図示しないフロントクロスメン
バと、メインサイドメンバ30R,30Lの後端部どう
しを連結して車幅方向に延びるダッシュパネル30Dと
を備えている。メインサイドメンバ30R,30Lは、
車両の前面衝突時におけるエネルギー吸収の主要材料で
あり、前面衝突時に作用する圧壊荷重によって車両の前
後方向に座屈変形可能に構成され、例えばパネル材を組
み合わせた閉断面構造、あるいはアルミ合金の押出し成
形による閉断面構造とされ、必要に応じて前後方向の蛇
腹状の座屈変形を誘起させる易圧壊部が設けられてい
る。ダッシュパネル30Dは、車室の前方にエンジンル
ームとの境の隔壁として配設されている。
【0022】サブフレーム32は、メインサイドメンバ
30R,30Lの下方に位置して車両前後方向に延びる
左右一対のサブサイドメンバ32R,32Lと、これら
サブサイドメンバ32R,32Lの前端部どうしを連結
して車幅方向に延びるサブフロントクロスメンバ32F
と、サブサイドメンバ32R,32Lの後端部どうしを
連結して車幅方向に延びるサブリヤクロスメンバ32R
Eとを備えている。サブサイドメンバ32R,32L
は、前面衝突荷重が入力することによって、その前後方
向の中間部が下向きに折れ変形可能なように、例えば前
後端部よりも低く段付き形成したり、中間部の板厚又は
材質を変え、或いは中間部に折れ誘発ビード等を設け、
中間部が折れ変形する起点となるように形成されてい
る。
【0023】パワートレーン2を支持するマウント部材
は、車両右側のメインサイドメンバ30R上に右側のエ
ンジンマウントMT3が配置され、車両左側のサブサイ
ドメンバ2L上に、車両前後方向に互いに離間して2つ
の左側のエンジンマウントMT4,5が配置されてい
る。エンジン4の車両の後方側下部とサブリヤクロスメ
ンバ32REとの間にはトルクロッド34が連結されて
いる。このトルクロッド34は車両前後方向に延在し、
パワートレーン2のロール方向入力に対するロール剛性
を付与している。
【0024】ここで、車両左側のサブサイドメンバ2L
上に配置されている2つの左側のエンジンマウントMT
4,5は、図1に示すように、慣性主軸TRを含む鉛直
面を挟んで配置されている。すなわち、一方のエンジン
マウントMT4は、慣性主軸TRを含む鉛直面よりも車
両前方側に所定のスパンS3だけ離れて配置されてい
る。他方のエンジンマウントMT5は、慣性主軸TRを
含む鉛直面よりも車両後方側に所定のスパンS4だけ離
れて配置されている。
【0025】本実施形態の装置によると、パワートレー
ン2の慣性主軸TRに沿う方向にエンジンマウントMT
3,4,5が配置されているので、弾性主軸E2は、慣
性主軸TRの近くに延在して車両右側から車両左側に向
かうに従い下り傾斜を付けて設けられる。このように、
弾性主軸E3が慣性主軸TRの近くに配置されること
で、エンジン4のロール共振及び前後共振が非練成にな
る。このように、エンジン4のロール共振及び前後共振
が非練成になると、アイドル時にエンジン4の前後共振
が励起されにくくなり、アイドル時の振動を大幅に低減
することができる。また、急なアクセルON,OFF操
作による過渡的なエンジンロール方向の加振力に対して
も、エンジン前後共振が励起されにくくなり、急なアク
セルON,OFF操作時の振動も低減することができ
る。
【0026】ところで、弾性主軸E3が車両右側から車
両左側に向かうに従い下り傾斜を付けて設けたことで、
前述した先願の従来装置と同様に、トルクロッド34の
ロールスパンが小さくなってロール剛性が低くなるおそ
れがある。しかし、本実施形態では、車両左側のサブサ
イドメンバ2L上に配置されている2つの左側のエンジ
ンマウントMT4,5が、慣性主軸TRを含む鉛直面を
挟んで車両の前後方向に配置されていることから、2つ
の左側のエンジンマウントMT4,5のスパンS3,S
4によりパワートレーンのロール方向入力に対するロー
ル剛性を確保することができる。したがって、走行時の
ショック感を弱くして運転性を良好とすることができ
る。
【0027】また、車両の前後方向衝突時には特願2001
-011862号と同様に、メインサイドメンバ30R,30
Lとパワートレーン2との前後方向の相対移動によりエ
ンジンマウントMT3,4,5が裂断する一方、サブサ
イドメンバ32R,32Lがその中間部を起点にして下
向きにくの字状に折れ変形し、下部がサブリヤクロスメ
ンバ32REにトルクロッド34を介して連結されてい
るパワートレーン2が車体に対して下方移動する。この
結果、サブサイドメンバ32R、32Lの前後方向座屈
変形を行なわせながらパワートレーン2を車体に対して
下方移動させて衝突エネルギを合理的に吸収することが
できるので、ダッシュパネル30Dから車室側の変形を
抑制し、乗員の安全を十分に確保することができる。
【0028】次に、図4から図6は、従来のパワートレ
ーン支持装置を搭載した車両と、本実施形態のパワート
レーン支持装置を搭載した車両について、振動及びロー
ル剛性について調べた結果を示すものである。図4は、
横軸に加振周波数をとり、縦軸にフロア振動の加速度レ
ベルをとって車両のアイドル振動を比較したものであ
り、実線(1)は、図7で示した従来の装置(ペンデュ
ラムマウント方式のパワートレーン支持装置)を搭載し
た車両、破線(2)は、本実施形態の装置を搭載した車
両を示している。この図の結果から、本実施形態のパワ
ートレーン支持装置を搭載した車両は、従来装置と比較
して、アイドル時の車両振動を低減することが実証され
ている。
【0029】図5は、横軸に時間をとり、縦軸にフロア
振動の加速度レベルをとってアクセルをONした時のフ
ロアの前後振動の減衰状態を比較したものであり、実線
(3)は、図7で示した従来装置(ペンデュラムマウン
ト方式のパワートレーン支持装置)を搭載した車両、破
線(4)は、本実施形態の装置を搭載した車両を示して
いる。この図の結果から、本実施形態のパワートレーン
支持装置を搭載した車両は、従来装置と比較して、急に
アクセルをON操作してもフロア振動がすぐに減衰して
低減することが実証されている。
【0030】さらに、図6は、横軸にロール角をとり、
縦軸にパワートレーン2から入力されるトルクレベルを
とって車両のロール剛性を比較したものであり、実線
(5)は、図7で示した従来の装置を搭載した車両、破
線(6)は、本実施形態の装置を搭載した車両を示して
いる。この図の結果から、本実施形態のパワートレーン
支持装置を搭載した車両は、従来装置と比較して、ロー
ル剛性が大幅に改善されていることが実証されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワートレーン支持装置を平面から示
した図である。
【図2】本発明のパワートレーン支持装置を車両の正面
側から示した図である。
【図3】本発明のパワートレーン支持装置を車両の側面
側から示した平面図である。
【図4】本発明のパワートレーン支持装置と従来の装置
のアイドル振動を比較したグラフである。
【図5】本発明のパワートレーン支持装置と従来の装置
のアクセルON時のフロア振動を比較したグラフであ
る。
【図6】本発明のパワートレーン支持装置と従来の装置
のロール剛性の変化を比較したグラフである。
【図7】従来装置を平面から示した図である。
【図8】従来装置を車両の正面側から示した図である。
【図9】先願の装置を平面から示した図である。
【図10】先願の装置を車両の正面側から示した図であ
る。
【図11】従来及び先願の装置の弾性主軸の変化を示し
た図である。
【符号の説明】
2 パワートレーン 4 エンジン 6 ランスミション 30 メインフレーム 30D ダッシュパネル 30R,30L メインサイドメンバ 30R メインサイドメンバ 32R,32L サブサイドメンバ 32 サブフレーム 32F サブフロントクロスメンバ 32RE サブリヤクロスメンバ 34 トルクロッド(ロッド部材) E3 弾性主軸 MT1 エンジンマウント MT3,MT4,MT5 エンジンマウント(マウント
部材) TR 慣性主軸
フロントページの続き Fターム(参考) 3D003 AA06 BB01 CA09 DA02 3D035 CA02 CA11 CA12 CA13 CA19 3D039 AA31 AB01 AC32 AD03 AD54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後方向に対して横向きに配置さ
    れたパワートレーンを車体側のフレームに支持するパワ
    ートレーン支持装置であって、 前記パワートレーンを支持するフレームを、車両前後方
    向に延びる左右一対のメインサイドメンバと、前記一対
    のメインサイドメンバの下方に位置して車両前後方向に
    延びる左右一対のサブサイドメンバとで構成し、 前記パワートレーンを支持するマウント部材を、前記左
    右一対のメインサイドメンバのうち一方のメインサイド
    メンバと、このメインサイドメンバに対して左右が逆位
    置のサブサイドメンバとに配置し、これらマウント部材
    を前記パワートレーンの重心を通る慣性主軸の近傍に位
    置させるとともに、 前記メインサイドメンバに配置したマウント部材及び前
    記サブサイドメンバに配置したマウント部材のうちの一
    方を、前記慣性主軸を含む鉛直面を挟んで車両前方側及
    び車両後方側に二カ所配置したことを特徴とするパワー
    トレーン支持装置。
  2. 【請求項2】車両の前後方向に対して横向きに配置さ
    れ、慣性主軸が車両右側から車両左側に向かうに従い下
    り傾斜を付けて延在しているパワートレーンを支持する
    パワートレーン支持装置であって、 前記左右の一対のサブサイドメンバの後端部どうしを連
    結するクロスサブメンバと前記パワートレーンの後方側
    下部との間にロール剛性を付与するロッド部材を連結
    し、 前記パワートレーンを支持するマウント部材を、右側の
    メインサイドメンバと、左側のサブサイドメンバとに配
    置し、これらマウント部材を前記パワートレーンの重心
    を通る慣性主軸の近傍に位置させるとともに、 前記左側のサブサイドメンバに配置したマウント部材
    を、前記慣性主軸を含む鉛直面を挟んで車両前方側及び
    車両後方側に二カ所配置したことを特徴とする請求項1
    に記載のパワートレーン支持装置。
  3. 【請求項3】 前記パワートレーンは、フロントエンジ
    ン・フロントドライブの車両前部に搭載されていること
    を特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のパワート
    レーン支持装置。
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