JP2002362096A - 印刷面転写方法及び押圧ローラ - Google Patents

印刷面転写方法及び押圧ローラ

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JP2002362096A
JP2002362096A JP2001168480A JP2001168480A JP2002362096A JP 2002362096 A JP2002362096 A JP 2002362096A JP 2001168480 A JP2001168480 A JP 2001168480A JP 2001168480 A JP2001168480 A JP 2001168480A JP 2002362096 A JP2002362096 A JP 2002362096A
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film
roller
adhesive
pressing
transfer
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Hideharu Osada
秀晴 長田
Hiroyasu Ishimaru
博庸 石丸
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Osada Giken Co Ltd
Original Assignee
Osada Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムと建造物表面との間に空気が残ら
ず、簡単にフィルムの押圧ができ、転写を容易にする工
法を提供する。 【解決手段】 被転写面に接着剤を塗布し、次いで転写
フィルムを貼付し、その上からローラで押圧し、接着剤
がある程度硬化した後該フィルムを除去する方法であっ
て、該フィルムは剥離面に印刷が施され、且つ該ローラ
は該フィルムに孔を開ける針が多数設けられているも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷面転写方法及び押
圧ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、建造物の外観において、コンクリ
ートの打ちっぱなし、樹脂系の塗布材の塗布のままの状
態が、美観を損ねるとして嫌われてきている。できる限
り、表面に美観を与えて、付近の美観を損ねないよう、
また周囲を通過する者に不快感を与えないよう配慮する
ことが求められてきている。
【0003】このため、表面に模様を描けばよいが、人
間が1つづつ描いているのでは、時間とコストがあまり
にも大きいため、転写方式という工法が行なわれてきて
いる。これは、模様を描いたフィルムを未硬化の建造物
表面にインク面を密着させ、硬化後インクを建造物側に
残し、フィルムだけを除去するものである。
【0004】この方式では、フィルム上で模様を印刷で
きるため、細かい模様が多量に安価に形成できる。ま
た、建造物にも簡単に転写できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
転写方式では、未硬化の表面に大きなフィルムを貼付す
るため、どうしてもフィルムと建造物表面との間に空気
が残ることとなる。空気が残存すると、その部分は転写
されず下地のままの色(通常白)が残り、非常に目立つ
こととなる。また、その部分だけ補修しようとしても、
模様を合わせたり非常に手間であり、完全に補修は不可
能である。
【0006】このような、空気の残存をなくするために
は、フィルムを貼付する時に注意を払い、中央からしご
きながら丁寧に貼らなければならない。これも非常に手
間のかかる作業であり、少し大きなフィルムではほとん
ど不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような状況に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果、本発明印刷面転写方法
及び押圧ローラを完成させたものであり、その特徴とす
るところは、印刷面転写方法にあっては、被転写面に接
着剤を塗布し、次いで転写フィルムを貼付し、その上か
らローラで押圧し、接着剤がある程度硬化した後該フィ
ルムを除去する方法であって、該転写フィルムは剥離面
に印刷が施され、且つ該ローラは該転写フィルムに孔を
開けるための針が多数設けられている点にあり、押圧ロ
ーラにあっては、転写フィルムを接着剤塗布面に押圧す
るためのものであって、押圧表面に多数の針が設けられ
ている点にある。
【0008】被転写面とは、転写すべき面であり、壁、
柱、橋脚等の土木、建築物表面である。平面でも、曲面
でも、また凹凸があってもよい。材質もコンクリート
面、板面等接着剤で接着できればどのような面でもよ
い。また、プライマーのような下地調整材を塗布した面
でもよい。
【0009】接着剤は、後述するインクと被転写面を接
着できるものであればよく、可能であれば下地調整剤の
ようなものでもよい。通常は、エポキシ樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂系等の接着剤である。単に接着する
ためだけでなく、厚く塗布して凹凸を付けたり、下地又
は構造体としての役を持たせてもよい。
【0010】転写フィルムは、基材フィルムの1面に印
刷されたものであり、その印刷する面は剥離面である。
剥離面とは、基材フィルムの表面をシリコン等で剥離処
理したもの、又は基材フィルム自体がポリエチレンのよ
うな剥離性の高い場合にはその面をいう。この基材フィ
ルムは、どのようなものでもよく印刷が可能であればよ
い。このようなものは既に市販されており、それらが使
用できる。印刷インクは、接着剤に溶解しないものであ
る。印刷する模様は、無地でも幾何学的なものでも、自
然石調でもよい。更に、文字、記号、キャラクターのよ
うなものでもよく、風景や史跡等の絵柄でもよい。基材
フィルムは、ここでは一般にいうフィルムだけではな
く、クロスシートのようなものも含み、且つそれ自体あ
る程度の通気性を持っていてもよい。本発明によってよ
り空気が抜けやすくなる。
【0011】印刷インクとしては、通常のものだけでな
く、蓄光性や発光性を有するものを混合してもよい。
【0012】ローラとは、回転させながら押圧していく
ものであり、通常のペンキを塗布するローラのようなも
のである。材質的には、フィルムを押圧貼付できる程度
の硬さを有しているものであればよく、ゴム、金属、ス
ポンジ等でよい。また、ローラには加熱具を設けてもよ
い。これは、熱によって接着剤の硬化を促進したり、転
写を容易にするためである。構造的には、ローラ内部に
電気ヒーターを設けるのが簡単であるが、限定するもの
ではない。
【0013】次に、本発明の第1の特徴である、針につ
いて説明する。針はフィルムを穿孔できるものであれば
通常のものでよい。あまり数が多く(密に設けて)、針
がフィルムを穿孔しないものは除かれる。あくまでも、
ローラ本体によるフィルムの押圧ができ、且つ穿孔もで
きるものである。よって、針の長さもフィルムの厚み以
上あればよいが、好適には1〜10mmである。
【0014】また、針が常時突出していると危険である
ため、一定の力で押圧した時のみ突出するようにしても
よい。例えば、スポンジで全体を覆い、そのスポンジが
押圧されて薄くなれば突出する等の構造である。
【0015】この針があるため、フィルムを押圧したと
き、フィルムが各所で穿孔され、その孔から空気が抜け
る。よって、単にローラを回転移動させるだけで、充分
注意して押圧した時のように空気の残存なしで貼付する
ことができる。
【0016】また、ローラには、凹凸を設けて被処理面
にその凹凸も写るようにしてもよい。この場合、押圧し
フィルムを接着剤に貼付しながら凹凸模様も同時形成で
きる。天然石のバーナー仕上調や目地様も簡単にでき
る。
【0017】ローラでの押圧が済み、接着剤がある程度
硬化した後にフィルムを除去する。接着剤がある程度硬
化した後とは、完全硬化していなくともインクが垂れた
り、飛散しない程度という意味である。勿論、充分待っ
てからフィルムを除去してもよい。
【0018】これで完成であるが、防水やインク保護の
ためにトップコートを施してもよい。これは、透明樹脂
で表面を覆うもので、通常は吹き付けで行なう。フッ素
系樹脂やシリコン系樹脂が好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
いて、本発明をより詳細に説明する。図1は、コンクリ
ート壁面1に、接着剤2を一様に塗布したところであ
る。この例では、下地調整は行なっていない。図2は、
この接着剤2の上から、転写フィルム3を貼付している
ところである。転写フィルム3は、印刷層4と基材フィ
ルム5からなる。押圧ローラ6の周囲には多数の針7が
設けられている。
【0020】図3は、押圧ローラ6の押圧面8で転写フ
ィルム3を押圧し密着させながら、針7によって、転写
フィルム3に孔9を開け、空気を追い出している。勿
論、同じ場所を何回か往復してもよい。転写フィルム3
が密着することによって、接着剤(未硬化)に印刷層4
が接着される。
【0021】図4は、押圧が完了し、転写フィルム3が
接着された状態を示す。転写フィルム3には多数の貫通
孔9が存在している。図5は、図4の常態で接着剤が硬
化し、基材フィルム5を除去し、印刷層4の上に噴霧器
10によって、トップコートを施しているところであ
る。トップコート材11としては、透明のフッ素樹脂を
用いている。図6は、トップコートが完了したところで
ある。このようにトップコートすれば、貫通孔は塞が
れ、防水ができ、印刷層の保護もできる。
【0022】図7は、本発明押圧ローラ12の1例を示
し、通常の塗装ローラに多数の針7を固着したものであ
る。しごきローラ等で、このような針を設けたものは従
来なくその発想自体が新規なものである。
【0023】図8は、ゴム製に心部13に多数の針7を
設け、その針7をカバーするようにスポンジ14が設け
られている。よって、使用しないときには針7は突出し
ておらず、押圧すると、スポンジが圧縮されて針が突出
する構造となっている。
【0024】
【発明の効果】本発明には次のような大きな利点があ
る。 (1) 転写フィルムが空気を抱き込まずに簡単に貼付でき
る。 (2) よって、作業が簡単でトータルコストが下がり、且
つ工期短縮になる。 (3) ローラに凹凸を設けておけば、簡単に凹凸を付与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図2】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図3】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図4】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図5】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図6】本発明印刷面転写方法の1工程を示す断面図で
ある。
【図7】本発明押圧ローラの1例を示す斜視図である。
【図8】本発明押圧ローラの1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート壁面 2 接着剤 3 転写フィルム 4 印刷層 5 基材フィルム 6 押圧ローラ 7 針 8 押圧面 9 孔 10 噴霧器 11 トップコート材 12 押圧ローラ 13 心部 14 スポンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 博庸 大阪市天王寺区東高津町9番17号 オサダ 技研株式会社内 Fターム(参考) 3B005 EB05 EC13 FA03 FF07 GA18 GB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写面に接着剤を塗布し、次いで転写
    フィルムを貼付し、その上からローラで押圧し、接着剤
    がある程度硬化した後該フィルムを除去する方法であっ
    て、該転写フィルムは剥離面に印刷が施され、且つ該ロ
    ーラは該転写フィルムに孔を開けるための針が多数設け
    られていることを特徴とする印刷面転写方法。
  2. 【請求項2】 転写フィルムを接着剤塗布面に押圧する
    ためのものであって、押圧表面に多数の針が設けられて
    いることを特徴とする押圧ローラ。
  3. 【請求項3】 押圧表面に凹凸部を有するものである請
    求項2記載の押圧ローラ。
JP2001168480A 2001-06-04 2001-06-04 印刷面転写方法及び押圧ローラ Pending JP2002362096A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06155469A (ja) * 1992-11-16 1994-06-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The 円筒ゴムのエア抜き及び圧着装置
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JP2000071691A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Dainippon Printing Co Ltd 木質化粧材の製造方法

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