JP2002361786A - 目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその製造方法 - Google Patents

目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその製造方法

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JP2002361786A
JP2002361786A JP2001166841A JP2001166841A JP2002361786A JP 2002361786 A JP2002361786 A JP 2002361786A JP 2001166841 A JP2001166841 A JP 2001166841A JP 2001166841 A JP2001166841 A JP 2001166841A JP 2002361786 A JP2002361786 A JP 2002361786A
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coated metal
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Yoshiki Takei
芳樹 武居
Yukiharu Fujii
行治 藤井
Koji Taguma
幸治 田熊
Yusuke Henmi
勇介 逸見
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Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で作業性に優れ、かつ意匠性にも優れた
目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 複層の樹脂フィルムに目地模様を印刷し
た層を設けるか、または複層の樹脂フィルムの最表層に
目地模様の凹部を設け、選択的に凹部を塗装するか、も
しくは複層の樹脂フィルムをタイル状に分割してなる、
いずれかの複層樹脂フィルムを金属板に積層して目地デ
ザインを有する樹脂フィルム被覆金属板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂フィルム被覆金
属板に目地状のデザインを付与してなる樹脂フィルム被
覆金属板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室、洗面所、トイレ、厨房など、建物
のいわゆる水回りの部分は、耐水性のタイルをセメント
や漆喰等を用いて貼り付けて壁、天井、あるいは床とし
ていた。近年、特に集合住宅を中心として、これらの水
回りの部分がユニット化され、壁材、天井材として、安
価でかつ作業性に優れてたいることから、塩化ビニル樹
脂フィルムなどの樹脂フィルムを鋼板などの金属板に被
覆した樹脂被覆金属板が用いられるようになってきてい
る。しかし、これらの樹脂被覆金属板は平板状のまま用
いられることが多く、目地部の模様や凹凸のあるタイル
の壁や天井に比べて意匠性に乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価で作業
性に優れ、かつ意匠性、耐湿性、耐久性、耐汚れ性にも
優れた目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)着色顔
料を含有する有色樹脂フィルムと、片面に有色樹脂フィ
ルムとは異なる色の目地デザインの印刷が施されてなる
透明樹脂フィルムとが印刷層が接するようにして積層さ
れてなる複層の樹脂フィルムが、有色樹脂フィルムが金
属板と接するようにして金属板に積層されてなる、目地
デザイン樹脂フィルム被覆金属板、または(b)着色顔
料を含有する有色樹脂フィルムと、有色樹脂フィルムと
は異なる色の印刷が施されてなる透明樹脂フィルムとが
印刷層が接するようにして積層され、かつ透明樹脂フィ
ルムの表面に目地デザインのエンボス加工が施されてな
る複層の樹脂フィルムが、有色樹脂フィルムが金属板と
接するようにして金属板に積層されてなる、目地デザイ
ン樹脂フィルム被覆金属板に関する。本発明の後者の目
地デザイン樹脂フィルム被覆金属板においては、 1.目地デザイン部分以外の部分が鏡面加工されている
か、または目地デザイン部分以外の部分が目地デザイン
以外のエンボス加工が施されてなること、 2.エンボス加工により形成されたエンボス凹部が砂目
状の艶消し加工されていること、 3.エンボス凹部に有色の塗装が施されていること、が
好ましい。
【0005】また、本発明は、着色顔料を含有する有色
樹脂フィルムと、透明樹脂フィルム片の片面に有色樹脂
フィルムとは異なる色の印刷が施されてなるフィルム片
とが印刷層が接するようにして目地状の間隔を開けて積
層されてなる複層の樹脂フィルムが、有色樹脂フィルム
が金属板と接するようにして金属板に積層されてなる、
目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板にも関する。
【0006】本発明のこれらの目地デザイン樹脂フィル
ム被覆金属板においては、さらに 1.有色樹脂フィルムと透明樹脂フィルムの間に接着層
が介在していること、 2.有色樹脂フィルムがポリブチレンテレフタレート
(PBT)に着色顔料を含有すること、 3.透明樹脂フィルムがポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)ま
たはこれらをブレンドしてなる樹脂であること、 4.透明樹脂フィルムが延伸配向フィルムであること、 5.金属板が亜鉛めっき鋼板であること、が好ましい。
【0007】本発明によれば更に、着色顔料を含有する
有色樹脂フィルムと、透明樹脂フィルムの片面に樹脂フ
ィルムとは異なる色の目地デザインの印刷を施してなる
フィルムを、印刷層が有色樹脂フィルムと接するように
して、接着剤を介在させ、または介在させずに積層して
複層フィルムを作成し、次いで複層フィルムを有色樹脂
フィルム面が金属板と接するようにして金属板に積層す
ることを特徴とする目地デザイン樹脂フィルム被覆金属
板の製造方法、または着色顔料を含有する有色樹脂フィ
ルムと、透明樹脂フィルムの片面に樹脂フィルムとは異
なる色の印刷を施してなるフィルムを、印刷面が有色樹
脂フィルムと接するようにして、接着剤を介在させ、ま
たは介在させずに積層して複層フィルムを作成し、次い
で複層フィルムを有色樹脂フィルム面が金属板と接する
ようにして金属板に積層した後、透明樹脂フィルム面に
目地デザインのエンボス加工を施すことを特徴とする目
地デザイン樹脂フィルム被覆金属板の製造方法が提供さ
れる。本発明の後者の製造方法においては、 1.目地デザイン部分以外の部分に鏡面加工を施すこ
と、 2.目地デザイン部分以外の部分に目地デザイン以外の
エンボス加工を施すこと、 3.透明樹脂フィルム面にエンボス凹部を設けるエンボ
スロール凸部が砂目状の艶消し加工されているエンボス
ロールを用いること、 4.透明樹脂フィルム面に形成されたエンボス凹部に有
色の塗装を施すこと、が好ましい。
【0008】本発明によれば更にまた、片面に印刷を施
した透明樹脂フィルムを透明樹脂フィルムが離型紙と接
するようにして離型紙に積層し、次いで印刷を施した透
明のポリエステル樹脂フィルムから目地状のデザインを
形成するように帯状の部分を除去した後、印刷層が有色
樹脂フィルムと接するようにして、接着剤を介在させ、
または介在させずに有色樹脂フィルムに積層して複層フ
ィルムを作成し、次いで複層フィルムを有色樹脂フィル
ム面が金属板と接するようにして積層した後、離型紙を
剥離除去することを特徴とする目地デザイン樹脂フィル
ム被覆金属板の製造方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の発明者等は、安価で作業
性に優れ、目地デザインを有する意匠性に優れた樹脂フ
ィルム被覆金属板を鋭意検討した結果、複層の樹脂フィ
ルムに目地模様を印刷した層を設ける、または複層の樹
脂フィルムの最表層に目地模様の凹部を設け、選択的に
凹部を塗装する、もしくは複層の樹脂フィルムをタイル
状に分割する、いずれかの複層樹脂フィルムを金属板に
積層することにより、目的とする樹脂フィルム被覆金属
板が得られることを見出した。すなわち、本発明によれ
ば、金属板上に、下地となる着色樹脂フィルム層、被覆
となる透明樹脂フィルム層の少なくとも2層を積層し、
透明樹脂フィルム層に目地部を形成し、目地部以外の透
明樹脂フィルム層を介して着色樹脂フィルム層を視認で
きるようにしたため、目地部が明確でしかも立体感のあ
るタイル状の意匠効果が得られると共に、耐湿性や耐久
性、耐汚れ性に優れた化粧金属板を提供することがで
き、更にこの被覆金属板を安価にしかも優れた作業性を
も提供できるものである。以下、図面を参照しながら本
発明を詳細に説明する。
【0010】(実施形態1)図1は、本発明の目地デザ
イン樹脂フィルム被覆金属板の一例を示す概略断面図で
ある。樹脂フィルム被覆金属板1は、金属板2に複層の
樹脂フィルム10を被覆して構成される。樹脂フィルム
10はベースとなる着色顔料を含有する有色樹脂フィル
ム3に、片面にベースの有色樹脂フィルム3とは異なる
色で目地デザインの印刷部分5が施された印刷層4を有
する透明樹脂フィルム6を、接着剤7を介して、または
介さずに直接積層することによって得られる。
【0011】有色樹脂フィルム3に用いる樹脂として
は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、特に1.
0〜2.0の固有粘度(IV値)を有するPBTが好ま
しい。また、金属板2との良好な接着強度を得るため
に、PBTにアイオノマーを含有させることも好まし
い。これらの樹脂を押出機を用いて製膜する際に着色顔
料を混練して有色樹脂フィルム3として製膜する。着色
する色としては、白色系、黒色系、灰色系などの無彩色
から、赤色系、青色系、黄色系、緑色系、茶色系などの
彩色まで、使用する環境に合わせて選択することができ
る。
【0012】透明樹脂フィルム6は、本発明の目的とす
る用途である浴室、洗面所、トイレ、厨房など、建物の
水回りの部分に使用に供された場合、水滴や水蒸気が付
着するために耐水性が必要とされる。さらに、黴や汚れ
を除去するためにアルカリ性の洗剤を散布されたり、洗
剤を含ませた布やスポンジ等で拭われるため、耐アルカ
リ性も必要とされる。このような観点から透明樹脂フィ
ルム6に用いる樹脂としては、ポリエステル樹脂である
ことが好ましく、特にポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)、または酸成分である
テレフタル酸の一部をイソフタル酸で置換してなるエチ
レンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合樹
脂、またはこれらの2種以上をブレンドしてなる樹脂で
あることが好ましい。これらのいずれかの樹脂を押出機
を用いて透明なフィルムに製膜する。また、押出機を用
いて製膜する際に、一軸方向、または縦方向と横方向の
二軸方向に延伸加工して、延伸配向フィルムとしてもよ
い。延伸配向させることにより、耐水性、および耐アル
カリ性をさらに向上させることができる。
【0013】有色樹脂フィルム3および目地デザイン印
刷部分5を含む印刷層4は、透明樹脂フィルム6を透か
して見えるので、立体感を発現させて意匠性を向上させ
るために、透明樹脂フィルム6の厚さは10〜50μm
であることが好ましい。
【0014】上記の透明樹脂フィルム6の片面に目地デ
ザイン印刷部分5を含む印刷層4を形成させる。目地デ
ザインとしては通常の縦、横、および縦横の格子状、斜
線のバイアス状、直線や曲線を組み合わせた幾何学模様
状、および玉砂利を敷き詰めたような砂利模様の目地部
分などを適宜選択する。目地デザイン印刷部分5は有色
樹脂フィルム3の色調と識別可能であることを必要とす
るため、有色樹脂フィルム3の色と異なる色で印刷す
る。目地デザイン印刷部分5以外の部分は、印刷せずに
有色樹脂フィルム3の色のみが見えるようにしてもよい
が、木目模様、石目模様、大理石模様などを印刷し、目
地デザイン印刷部分5と併せて意匠性を向上させてもよ
い。この場合、透明樹脂フィルム6の片面にまず目地デ
ザイン印刷部分5を印刷し、次いでその上に木目模様、
石目模様、大理石模様などを印刷する。
【0015】上記のようにして片面に目地デザイン印刷
部分5を含む印刷層4を形成させた透明樹脂フィルム6
を、印刷層4が有色樹脂フィルム3に接するようにし
て、有色樹脂フィルム3と積層する。積層は熱接着法を
用いてもよいし、図1に示すように接着剤7を用いて接
着させる方法を用いてもよい。このようにして複層樹脂
フィルム10が得られる。
【0016】次いで、複層樹脂フィルム10を金属板2
に積層し、樹脂被覆金属板1とする。金属板2としては
鋼板、亜鉛および亜鉛−ニッケル、亜鉛−アルミニウム
などの亜鉛合金などをめっきした亜鉛めっき鋼板、アル
ミニウムめっき鋼板、鋼板やこれらのめっき鋼板にリン
酸処理、クロメート処理、リン酸クロメート処理などの
化成処理を施した表面処理鋼板、アルミニウム合金板、
ステンレス鋼板などを用いることができるが、価格や耐
食性の観点から亜鉛めっき鋼板を用いることが好まし
い。
【0017】金属板2へ積層する方法は、公知の熱接着
法、接着剤を用いる方法、および両者を併用する方法の
いずれを用いてもよい。
【0018】(実施形態2)図2は、本発明の目地デザ
イン樹脂フィルム被覆金属板の他の一例を示す概略断面
図である。この例の樹脂フィルム被覆金属板1において
は、金属板2に積層する複層の樹脂フィルム10は、ベ
ースとなる着色顔料を含有する有色樹脂フィルム3に、
透明樹脂フィルム6をそのまま、または実施例1と同様
にして、片面に目地印刷および/または木目模様、石目
模様、大理石模様などの意匠性を向上させる印刷が施さ
れた印刷層4を設けた(図2は印刷層4を設けた場合を
示す)後、印刷層4が有色樹脂フィルム3に接するよう
にして、接着剤7を介して、または介さずに直接積層す
ることによって得られる。
【0019】有色樹脂フィルム3に用いる樹脂および顔
料としては、実施形態1に用いた樹脂と同様の樹脂およ
び顔料をそのまま適用することができる。透明樹脂フィ
ルム6としては、耐水性および耐アルカリ性に優れた実
施形態1に用いた樹脂と同様の樹脂を適用することがで
きる。また、透明樹脂フィルム6として押出機から押し
出したままで延伸加工を施さない無配向フィルム、また
は一軸方向、または縦方向と横方向の二軸方向に延伸加
工した、延伸配向フィルムのいずれも用いることができ
るが、図2に示すように実施形態2の目地デザイン樹脂
フィルム被覆金属板1においては、透明樹脂フィルム6
の表面にエンボス凹部8を形成させることを前提とする
ので、エンボス凹部を形成しやすい無配向フィルムを用
いることが好ましい。さらに、透明樹脂フィルム6の厚
さは、立体感を発現させる観点から10〜100μm、
より好ましくは10〜50μmであることが好ましい。
上記のようにして片面に目地デザイン印刷部分5を含む
印刷層4を形成させた透明樹脂フィルム6を、印刷層4
が有色樹脂フィルム3に接するようにして、有色樹脂フ
ィルム3と積層する。積層は熱接着法を用いてもよい
し、図1に示すように接着剤7を用いて接着させる方法
を用いてもよい。このようにして複層樹脂フィルム10
が得られる。
【0020】次いで、複層樹脂フィルム10を金属板2
に積層し、樹脂被覆金属板1とする。金属板2として
は、実施形態1に用いた金属板と同様に、亜鉛めっき鋼
板を用いることが好ましい。
【0021】金属板2へ積層する方法は、公知の熱接着
法、接着剤を用いて熱接着する方法のいずれかを用いて
積層する。複層樹脂フィルム10を有色樹脂フィルム3
の融点±10℃の温度範囲に加熱した金属板2に当接し
た後、目地状のエンボス加工をもたらすようにエンボス
凸部を設けた彫刻ロールを一方のロールとする1対のエ
ンボスロールを兼ねた積層ロールを用いて両者を挟み付
けて圧着する。このようにして、図2に示す、透明樹脂
フィルム6の表面に目地状のエンボス凹部8を有する樹
脂被覆金属板1が得られる。このとき、エンボス凸部を
設けた彫刻ロールのエンボス凸部を形成させる以外の部
分を鏡面に仕上げた彫刻ロールを用いて、目地デザイン
部分以外の部分を鏡面加工してもよい。また、エンボス
凸部を設けた彫刻ロールのエンボス凸部を形成させる以
外の部分を、石材、木材などの表面状態に似せた、目地
デザイン以外のエンボス面に仕上げた彫刻ロールを用い
て、目地デザイン部分以外の部分を粗面化加工してもよ
い。さらに、エンボス凹部8を設けるエンボスロール凸
部が砂目状の艶消し加工されている彫刻ロールを用いた
場合は、目地部分以外の部分と、砂目状の艶消し加工さ
れた目地部分のコントラストが強調され、意匠性がさら
に向上する。
【0022】さらに、上記の樹脂被覆金属板1の透明樹
脂フィルム6の表面に形成された目地状のエンボス凹部
8に、図3に示すように目地を強調する塗装部9を設け
ても良い。この塗装部分9は、有色樹脂フィルム3の色
調と識別可能であることを必要とするため、有色樹脂フ
ィルム3の色と異なる色で塗装する。塗装方法としては
エンボス凹部8に粉体塗料を充填して焼き付ける方法、
エンボスロールと同一形状の凸部の印刷部を有するコー
ティングロールを用いるロールコート法、スクリーン印
刷法、ワイピングコート法などを挙げることができる。
また、エンボス凸部の幅の着色フィルムをエンボス凸部
に貼付してもよい。このようにして図3に示す、目地状
の凹部を有し、かつ凹部が着色され、目地部分のコント
ラストが強調された、高意匠性の樹脂フィルム被覆金属
板1が得られる。
【0023】(実施形態3)図4は、図5に示す本発明
の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板の他の一例に用
いる樹脂フィルムの例を示す概略図である。この樹脂フ
ィルムは、片面に粘着剤(図示せず)が塗布された離型
紙12の粘着剤塗布面に、片面に木目模様、石目模様、
大理石模様などの意匠性を向上させる印刷、またはさら
に有色の印刷が施された印刷層4を設けた透明樹脂フィ
ルム6を常温にて貼り合わせて複層化した後、目地状切
込部11となる部分にカッターなどで透明樹脂フィルム
6の厚さのみに達するカッター目を連続的に入れるか、
またはミシン目などの不連続の切れ目を入れてタイル状
に目地の間隔を開けて目地状切込部11を設けた透明樹
脂フィルム6を粘着した後、目地状切込部11となる部
分を除去して透明樹脂層および印刷層が目地状に除去さ
れた複層フィルムが得られる。次いで有色樹脂フィルム
3に、印刷層4が接するようにして上記の複層フィルム
を、接着剤7を介して、または介さずに直接積層するこ
とによって得られる。
【0024】透明樹脂フィルム6としては、耐水性およ
び耐アルカリ性に優れた実施形態1または実施形態2に
用いた樹脂と同様の樹脂を適用することができる。ま
た、実施形態2と同様に、無配向フィルム、または一軸
方向、もしくは縦方向と横方向の二軸方向に延伸加工し
た、延伸配向フィルムのいずれも用いることができる
が、目地状切込部11を設けるためにカッター目などの
連続的な切れ目やミシン目などの不連続の切れ目を入れ
る場合は、引き裂きやすさの点から剛性が大きい二軸配
向フィルムを用いることが好ましい。さらに、透明樹脂
フィルム6の厚さは、立体感を発現させる観点から10
〜100μm、より好ましくは10〜50μmであるこ
とが好ましい。
【0025】離型紙12としては、一般的に使用される
合成紙などの紙類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレートなどのプラスチックシートを
用いることができる。離型紙12は、印刷層4を設けた
透明樹脂フィルム6に目地状切込部11を設ける際に切
断することなく、また透明樹脂フィルム6から容易に剥
離可能であることが必要である。厚さとしては20〜2
00μm、好ましくは30〜100μmである。また離
型紙12に塗布する粘着剤としては、離型紙12と印刷
層4を設けた透明樹脂フィルム6からなる複層フィルム
を金属板2に積層する際に透明樹脂フィルム6が離型紙
12から剥離したり、複層フィルムから離型紙12を剥
離する際に粘着剤が透明樹脂フィルム6に付着残存しな
いことが求められる。これらの点から、離型紙12に塗
布する粘着剤としては、ゴム系、アクリル樹脂系、シリ
コン樹脂系、ポリビニルエーテル系の粘着剤を用いるこ
とが好ましい。
【0026】有色樹脂フィルム3に用いる樹脂および顔
料としては、実施形態1または実施形態2に用いた樹脂
と同様の樹脂および顔料をそのまま適用することができ
るが、目地の色調に着色する必要がある。
【0027】次いで、有色樹脂フィルム3に上記の複層
フィルムを積層してなる樹脂フィルムを金属板2に積層
する。 金属板2へ積層する方法は、公知の熱接着法、
接着剤を用いる方法、および両者を併用する方法のいず
れを用いてもよい。さらに、粘着剤が透明樹脂フィルム
6に付着残存しないようにするため、上記の樹脂フィル
ムを金属板2に積層する際に、金属板2の加熱温度は1
50℃以下とすることが好ましい。金属板2としては、
実施形態1に用いた金属板と同様に、亜鉛めっき鋼板を
用いることが好ましい。積層した後離型紙12を剥離す
ることにより、樹脂フィルム被覆金属板1が得られる。
このようにして図5に示す樹脂フィルム被覆金属板1が
得られる。なお、離型紙12を、目地デザイン樹脂フィ
ルム被覆金属板を用途に応じて施工するまで剥離せずに
おいておき、保護被膜として用いてもよい。
【0028】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。 (実施例1)クリーム色の着色顔料を含有する有色樹脂
フィルムPBT(厚み75μm、固有粘度1.0)に、
グレーの柄印刷と白色の目地印刷からなる厚み2μmの
印刷層(ウレタン系インキ)を施した透明な2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(厚み25μm)
を、ポリエステル系の接着剤(塗布厚み2μm)を介し
て、接着圧力:1.5MPaを負荷し、加熱温度80℃
の条件で積層した。次いで、厚さ0.5mmの溶融亜鉛
めっき鋼板(めっき量:180g/m、めっき後の化
成処理はクロメート処理をCrとして40mg/m
着させた)に、上記作成したフィルムを重ね合わせ、一
対の加圧ロールを用いて挟み付け、加熱しながら加圧し
て積層接着した。この場合、積層接着は、溶融亜鉛めっ
き鋼板の板温230℃、接着圧力:1.5MPaの条件
で、実施した。さらに、積層鋼板を230℃に加熱し、
一方が鏡面ロールからなる一対の加圧ロール(加圧力:
1.5MPa)を用いて全面に鏡面エンボスを施した。
【0029】(実施例2)クリーム色の着色顔料を含有
する有色樹脂フィルムPBT(厚み75μm、固有粘度
1.0)に、グレーの柄印刷からなる厚み2μmの印刷
層(ウレタン系インキ)を施した透明な2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(厚み25μm)を、ポ
リエステル系の接着剤(塗布厚み2μm)を介して、接
着圧力:1.5MPaを負荷し、加熱温度80℃の条件
で積層した。次いで、厚さ0.5mmの溶融亜鉛めっき
鋼板(めっき量:180g/m、めっき後の化成処理
はクロメート処理をCrとして40mg/m付着させ
た)に、上記作成したフィルムを重ね合わせ、一対の加
圧ロールを用いて挟み付け、加熱しながら加圧して積層
接着した。この場合、積層接着は、溶融亜鉛めっき鋼板
の板温230℃、接着圧力:1.5MPaの条件で、実
施した。さらに、積層鋼板を230℃に加熱し、一方が
エンボスロールからなる一対の加圧ロール(加圧力:
1.5MPa)を用いてエンボス加工を施した。この
際、加圧ロールの一方として、目地状のエンボス凸部を
設けた彫刻ロールを用いて、透明な2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム面にエンボス加工を施した。
彫刻ロールは目地デザイン部分及びそれ以外の部分を鏡
面加工した。目地の凹みの深さは18μmとなるように
行った。
【0030】(実施例3、実施例4)クリーム色の着色
顔料を含有する有色樹脂フィルムPBT(厚み75μ
m、固有粘度1.0)に、グレーの柄印刷からなる厚み
2μmの印刷層(ウレタン系インキ)を施した透明な2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み25
μm)を、ポリエステル系の接着剤(塗布厚み2μm)を
介して、接着圧力:1.5MPaを負荷し、加熱温度8
0℃の条件で積層した。次いで、厚さ0.5mmの溶融
亜鉛めっき鋼板(めっき量:180g/m、めっき後
の化成処理はクロメート処理をCrとして40mg/m
付着させた)に、上記作成したフィルムを重ね合わ
せ、一対の加圧ロールを用いて挟み付け、加熱しながら
加圧して積層接着した。この場合、積層接着は、溶融亜
鉛めっき鋼板の板温230℃、接着圧力:1.5MPa
の条件で、実施した。さらに、積層鋼板を230℃に加
熱し、一方がエンボスロールからなる一対の加圧ロール
(加圧力:1.5MPa)を用いてエンボス加工を施し
た。この際、加圧ロールの一方として、目地状のエンボ
ス凸部を設けた彫刻ロールを用いて、透明な2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム面にエンボス加工を
施した。実施例3では、エンボスロール凸部を砂目状の
艶消し加工し、それ以外の部分を鏡面加工した。目地の
凹みの深さは19μmとなるように行った。実施例4で
は、エンボスロール凸部を鏡面加工し、それ以外の部分
を砂目状の艶消し加工した。目地の凹みの深さは17μ
mとなるように行った。
【0031】(実施例5)クリーム色の着色顔料を含有
する有色樹脂フィルムPBT(厚み75μm、固有粘度
1.0)に、グレーの柄印刷からなる厚み2μmの印刷
層(ウレタン系インキ)を施した透明な2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(厚み25μm)を、ポ
リエステル系の接着剤(塗布厚み2μm)を介して、接
着圧力:1.5MPaを負荷し、加熱温度80℃の条件
で積層した。次いで、厚さ0.5mmの溶融亜鉛めっき
鋼板(めっき量:180g/m、めっき後の化成処理
はクロメート処理をCrとして40mg/m付着させ
た)に、ポリエステル系接着剤(厚み:3μm)を塗布
し、鋼板を230℃まで加熱後、直ちに上記作成したフ
ィルムを重ね合わせ、一対の加圧ロールを用いて挟み付
け、加熱しながら加圧して積層接着した。この場合、接
着圧力は1.5MPaの条件で、実施した。溶融亜鉛め
っき鋼板の板温230℃、接着圧力:1.5MPaの条
件で、実施した。さらに、積層鋼板を230℃に加熱
し、一方がエンボスロールからなる一対の加圧ロール
(加圧力:1.5MPa)を用いてエンボス加工を施し
た。この際、加圧ロールの一方として、目地状のエンボ
ス凸部を設けた彫刻ロールを用いて、透明な2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム面にエンボス加工を
施した。エンボスロール凸部を砂目状の艶消し加工し、
それ以外の部分を鏡面加工した。目地の凹みの深さは1
8μmとなるようにした。さらに、この目地の凹部に白
色ポリエステル系塗料を用いて、ワイピングコート法に
より塗装し、150℃、10分加熱した。
【0032】(実施例 6)実施例6では透明樹脂フィ
ルム層をPBTフィルム(厚み25μm、固有粘度1.
0)に変更した以外は実施例5と同様に実施した。実施
例6の目地の凹みの深さは25μmとなるようにした。
【0033】(実施例7)片面に、大理石模様の印刷、
さらにグレーの印刷が施された印刷層を設けた透明な2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み25
μm)の非印刷面に、片面に粘着剤が塗布された離型紙
(シリコン樹脂系粘着剤処理を施した延伸PET、厚み
100μm)の粘着剤塗布面を粘着した後、目地状切込
部となる部分にカッターなどで透明樹脂フィルムの厚さ
のみに達するカッター目を連続的に入れて目地状切り込
み部を除去することによりタイル状に目地の間隔を開け
た複層フィルムを作成した。次いでクリーム色の着色顔
料を含有する有色樹脂フィルムPBT(厚み75μm、
使用したPBT樹脂の固有粘度1.0)に、印刷層が接
するようにして上記の複層フィルムを、ポリエステル系
接着剤(厚み2μm)を介して、接着圧力:1.5MP
aを負荷し、加熱温度80℃の条件で積層した。次い
で、厚さ0.5mmの溶融亜鉛めっき鋼板(めっき量:
180g/m、めっき後の化成処理はクロメート処理
をCrとして40mg/m付着させた)に、上記作成
したフィルムを重ね合わせ、一対の加圧ロールを用いて
挟み付け、加熱しながら加圧して積層接着した。この場
合、積層接着は、溶融亜鉛めっき鋼板の板温150℃、
接着圧力:1.5MPaの条件で、実施した。最終的に
離型紙を剥離した表面外観は、目地部の透明樹脂層およ
び印刷層がないため、目地部は凹形状(25μm)であ
り、かつ目地部はクリーム色(有色樹脂色)であった。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】(試料の評価)実施例1〜7について、下
記の特性を評価した。 [耐湿性]60℃、95%RHの恒温恒湿雰囲気で、5
00時間経時し、粘着テープによる強制剥離試験を行っ
た。フィルムが全く剥離しなかった場合を○、剥離が認
められた場合を×とした。 [目地デザインの目視評価]異なった7人の目視判定を
行った。色識別は板の正面より観察し、凹凸識別は板の
斜め45°方向より観察した。判定した7人の内、4人
が識別可能とした場合を○、4人が識別不可とした場合
を×とした。
【0038】
【発明の効果】本発明は、複層の樹脂フィルムに目地模
様を印刷した層を設ける、または複層の樹脂フィルムの
最表層に目地模様の凹部を設け、選択的に凹部を塗装す
る、もしくは複層の樹脂フィルムをタイル状に分割す
る、いずれかの複層樹脂フィルムを金属板に積層してな
る樹脂フィルム被覆金属板であり、密着性と意匠性に優
れた目地デザインを有するタイル調の外観を有してお
り、安価でかつ作業性に優れているため、浴室、洗面
台、トイレ、厨房などの建物の水回りの部分の壁材、天
上材などに好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板
の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板
の他の一例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板
の他の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板
の他の一例に用いる複層の樹脂フィルムを示す概略断面
図である。
【図5】本発明の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板
の他の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 : 樹脂フィルム被覆金属板 2 : 金属板 3 : 有色樹脂フィルム 4 : 印刷層 5 : 目地デザイン印刷部分 6 : 透明ポリエステルフィルム 7 : 接着剤 8 : エンボス凹部 9 : 塗装部 10 : 複層樹脂フィルム 11 : 目地状切込部 12 : 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 逸見 勇介 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2E110 AA42 AA57 AA65 AB04 AB05 AB23 AB42 AB43 BA04 BA12 BB02 BB03 BB23 BB33 GA32W GA33X GB02X GB43W GB43Z 4F100 AB01D AB18D AK01A AK01C AK41G AK42A AK42C AK51 AL05C BA04 BA07 BA10C BA10D CA13 EH71D EJ17 EJ172 EJ37C EJ39 EJ39A EJ39B EJ39C EJ393 EJ42 EJ422 EJ69 EJ691 GB08 HB31B HB40B JD04 JL06 JL10A JL10B JL10C JN01C

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色顔料を含有する有色樹脂フィルム
    と、片面に有色樹脂フィルムとは異なる色の目地デザイ
    ンの印刷が施されてなる透明樹脂フィルムとが印刷層が
    接するようにして積層されてなる複層の樹脂フィルム
    が、有色樹脂フィルムが金属板と接するようにして金属
    板に積層されてなる、目地デザイン樹脂フィルム被覆金
    属板。
  2. 【請求項2】 着色顔料を含有する有色樹脂フィルム
    と、有色樹脂フィルムとは異なる色の印刷が施されてな
    る透明樹脂フィルムとが印刷層が接するようにして積層
    され、かつ透明樹脂フィルムの表面に目地デザインのエ
    ンボス加工が施されてなる複層の樹脂フィルムが、有色
    樹脂フィルムが金属板と接するようにして金属板に積層
    されてなる、目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板。
  3. 【請求項3】 目地デザイン部分以外の部分が鏡面加工
    されてなる、請求項2の目地デザイン樹脂フィルム被覆
    金属板。
  4. 【請求項4】 目地デザイン部分以外の部分が目地デザ
    イン以外のエンボス加工が施されてなる、請求項2の目
    地デザイン樹脂フィルム被覆金属板。
  5. 【請求項5】 目地デザインエンボス加工により形成さ
    れたエンボス凹部が、砂目状の艶消し加工されているこ
    とを特徴とする、請求項2〜4のいずれかの目地デザイ
    ン樹脂フィルム被覆金属板。
  6. 【請求項6】 エンボス凹部に有色の塗装が施されてい
    ることを特徴とする、請求項2〜5のいずれかの目地デ
    ザイン樹脂フィルム被覆金属板。
  7. 【請求項7】 着色顔料を含有する有色樹脂フィルム
    と、透明樹脂フィルム片の片面に有色樹脂フィルムとは
    異なる色の印刷が施されてなるフィルム片とが印刷層が
    接するようにして目地状の間隔を開けて積層されてなる
    複層の樹脂フィルムが、有色樹脂フィルムが金属板と接
    するようにして金属板に積層されてなる、目地デザイン
    樹脂フィルム被覆金属板。
  8. 【請求項8】 有色樹脂フィルムと透明樹脂フィルムの
    間に接着層が介在していることを特徴とする、請求項
    1、2または7のいずれかの目地デザイン樹脂フィルム
    被覆金属板。
  9. 【請求項9】 有色樹脂フィルムがポリブチレンテレフ
    タレート(PBT)に着色顔料を含有することを特徴と
    する、請求項1、2、7または8のいずれかの目地デザ
    イン樹脂フィルム被覆金属板。
  10. 【請求項10】 透明樹脂フィルムがポリエチレンテレ
    フタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
    (PBT)またはこれらをブレンドしてなる樹脂であ
    る、請求項1、2、7、8または9のいずれかの目地デ
    ザイン樹脂フィルム被覆金属板。
  11. 【請求項11】 透明樹脂フィルムが延伸配向フィルム
    である、請求項10の目地デザイン樹脂フィルム被覆金
    属板。
  12. 【請求項12】 金属板が亜鉛めっき鋼板である、請求
    項1〜11のいずれかの目地デザイン樹脂フィルム被覆
    金属板。
  13. 【請求項13】 着色顔料を含有する有色樹脂フィルム
    と、透明樹脂フィルムの片面に樹脂フィルムとは異なる
    色の目地デザインの印刷を施してなるフィルムを、印刷
    層が有色樹脂フィルムと接するようにして、接着剤を介
    在させ、または介在させずに積層して複層フィルムを作
    成し、次いで複層フィルムを有色樹脂フィルム面が金属
    板と接するようにして金属板に積層することを特徴とす
    る、目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
  14. 【請求項14】 着色顔料を含有する有色樹脂フィルム
    と、透明樹脂フィルムの片面に樹脂フィルムとは異なる
    色の印刷を施してなるフィルムを、印刷層が有色樹脂フ
    ィルムと接するようにして、接着剤を介在させ、または
    介在させずに積層して複層フィルムを作成し、次いで複
    層フィルムを有色樹脂フィルム面が金属板と接するよう
    にして金属板に積層した後、透明樹脂フィルム面に目地
    デザインのエンボス加工を施すことを特徴とする、目地
    デザイン樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
  15. 【請求項15】 目地デザイン部分以外の部分に鏡面加
    工を施すことを特徴とする、請求項14の目地デザイン
    樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
  16. 【請求項16】 目地デザイン部分以外の部分に目地デ
    ザイン以外のエンボス加工が施すことを特徴とする、請
    求項14の目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 透明樹脂フィルム面にエンボス凹部を
    設けるエンボスロール凸部が砂目状の艶消し加工されて
    いるエンボスロールを用いることを特徴とする、請求項
    14〜16のいずれかの目地デザイン樹脂フィルム被覆
    金属板の製造方法。
  18. 【請求項18】 透明樹脂フィルム面に形成されたエン
    ボス凹部に有色の塗装を施すことを特徴とする、請求項
    14〜17のいずれかの目地デザイン樹脂フィルム被覆
    金属板の製造方法。
  19. 【請求項19】 片面に印刷を施した透明樹脂フィルム
    を透明樹脂フィルムが離型紙と接するようにして離型紙
    に積層し、次いで印刷を施した透明樹脂フィルムから目
    地状のデザインを形成するように帯状の部分を除去した
    後、印刷層が有色樹脂フィルムと接するようにして、接
    着剤を介在させ、または介在させずに有色樹脂フィルム
    に積層して複層フィルムを作成し、次いで複層フィルム
    を有色植樹フィルム面が金属板と接するようにして積層
    した後、離型紙を剥離除去することを特徴とする、目地
    デザイン樹脂フィルム被覆金属板の製造方法。
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