JPH09216306A - 目地模様付きフィルムラミネート鋼板およびその製造方法 - Google Patents
目地模様付きフィルムラミネート鋼板およびその製造方法Info
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- JPH09216306A JPH09216306A JP5109696A JP5109696A JPH09216306A JP H09216306 A JPH09216306 A JP H09216306A JP 5109696 A JP5109696 A JP 5109696A JP 5109696 A JP5109696 A JP 5109696A JP H09216306 A JPH09216306 A JP H09216306A
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Abstract
壁パネル等も容易に製作でき、かつ、曲げ加工による凹
部のつぶれも少ない目地模様付きフィルムラミネート鋼
板を提供することである。 【解決手段】 鋼板20にフィルム10がラミネートさ
れたフィルムラミネート鋼板に、目地状の模様を形成し
た目地模様付きフィルムラミネート鋼板1において、フ
ィルム10の表面を所定深さだけ帯状に除去して形成さ
れる目地状の凹部1aによって、目地状の模様を形成し
た。凹部1aをプレス加工によって形成した場合に比
べ、凹部1aの製作コストを下げることができるととも
に、裏面側に凸部も形成されない。また、裏面側に凸部
が形成されない分、曲げ加工時の凹部1aのつぶれも小
さくなる。
Description
がラミネートされたフィルムラミネート鋼板に、目地状
の模様を形成した目地模様付きフィルムラミネート鋼
板、およびこの目地模様付きフィルムラミネート鋼板の
製造方法に関するものである。
ルには、例えば塩ビフィルムを鋼板にラミネートしたフ
ィルムラミネート鋼板が広く使用されている。このフィ
ルムラミネート鋼板は、従来から使用されているタイル
壁等に比べて、低コストであり、かつ、壁パネルの製作
が容易であるという利点を有している。
般に表面が平らで、タイル壁の目地部のように表面に凹
凸がないため、外観が単調になってしまうという問題が
あった。このため、フィルムラミネート鋼板をコールド
プレスして、その表面にタイル目地状の凹状模様を形成
した目地模様付きフィルムラミネート鋼板も使用されて
いる。
来の目地模様付きフィルムラミネート鋼板は、製作に高
価な金型等が必要になるため、製作コストが高くなって
しまうという問題があった。特に、目地幅や目地間隔の
異なる目地模様付きフィルムラミネート鋼板を形成する
には、高価な金型等が多数必要になり、更に製作コスト
が高くなってしまう。
ト鋼板には、表面側の凹部に対応して、裏面側に凸部が
形成されてしまうため、壁パネルの製作にあたり、この
目地模様付きフィルムラミネート鋼板の裏面側にバック
アップ材(例えば、石膏ボードやウレタンボード)を、
充分密着するように貼り付けることができないという問
題があった。
にカットされた目地模様付きフィルムラミネート鋼板の
端部には曲げ加工が施されるが、この加工時に、曲げ部
周辺の凹部が大きくつぶれてしまうという問題もあっ
た。
を下げることができるとともに、壁パネル等も容易に製
作でき、かつ、曲げ加工による凹部のつぶれも少ない目
地模様付きフィルムラミネート鋼板、およびこの目地模
様付きフィルムラミネート鋼板の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
の発明は、鋼板にフィルムがラミネートされたフィルム
ラミネート鋼板に、目地状の模様を形成した目地模様付
きフィルムラミネート鋼板において、フィルムの表面を
所定深さだけ帯状に除去して形成される目地状の凹部に
よって、目地状の模様を形成していることである。
の凹部がフィルム表面の研削加工等によって形成される
ため、これをプレス加工によって形成する場合に比べ
て、コストがかからず、この目地模様付きフィルムラミ
ネート鋼板を低コストなものとすることができる。ま
た、この発明では、目地模様付きフィルムラミネート鋼
板の裏面側に凸部が形成されないため、壁パネル等も容
易に製作できるとともに、曲げ加工時に目地状の凹部の
つぶれも小さく抑えることができる。更に、この発明で
は、目地状の凹部の幅(目地幅)や目地状の凹部の間隔
(目地間隔)を自由に設定することができる。
1記載の発明の場合において、凹部に、フィルムの素材
色とは異なる色の塗料を、凹状に塗布していることであ
る。
さない程度に塗料を塗布しているため、凹部の底部の色
を、フィルムの外面の色と変えることができ、目地模様
付きフィルムラミネート鋼板の外面を、タイル壁と同様
に形成できる。
1記載の発明の場合において、フィルムを、素材色の異
なる不透明な2層構造フィルムから構成し、かつ、凹部
を、2層構造フィルムの内の鋼板側のフィルムに達する
ように形成していることである。
達するように形成することにより、凹部の底部の色を表
面側のフィルムの色と変えることができ、表面がタイル
壁と同様な外観を有する目地模様付きフィルムラミネー
ト鋼板を簡単に形成できる。
1記載の発明の場合において、フィルムを、透明なフィ
ルムの下面側に、素材色の異なる不透明な2つのフィル
ムが積層された3層構造フィルムから構成し、かつ、凹
部を、不透明な2つのフィルムの内の鋼板に接する側の
フィルムに達するように形成していることである。
われているため、目地模様付きフィルムラミネート鋼板
の表面に、艶や輝きを与えることができる。
1記載の発明の場合において、フィルムを互いに素材色
の異なる3層以上の多層構造フィルムから構成し、か
つ、凹部の深さを変化させることにより、この凹部の底
面側の色が種々に変化可能となっていることである。
各層に達するように形成することにより、凹部の底部
に、各層のフィルムの色を種々に表すことができる。具
体的には、凹部を所定のフィルムのみに達するように形
成して、目地状の模様を一色に限定したり、凹部を複数
のフィルムに達するように形成して、目地状の模様を多
数の色で表わしたりすことができる。
1記載の発明の場合において、フィルムを、不透明なベ
ースフィルムに透明なクリアフィルムが積層されるとと
もに、このクリアフィルムとベースフィルムとの接触面
のいずれかに、ほぼ全面にわたって絵柄が印刷された2
層構造フィルムから構成し、かつ、凹部を、2層構造フ
ィルムの内の鋼板側に配置されるベースフィルムの内方
に達するように形成していることである。
するように形成しているため、フィルムラミネート鋼板
の外面には、絵柄の間にベースフィルムの色と同一の目
地状の凹部が形成される。すなわち、目地模様付きフィ
ルムラミネート鋼板の表面は、絵柄模様を有するタイル
壁と同様に形成される。なお、絵柄の外方には、クリア
フィルムが積層されているため、絵柄のはげ落ち等は生
じず、かつ、このクリアフィルムにより、目地模様付き
フィルムラミネート鋼板の外面に艶等をだすことができ
る。
ィルムラミネート鋼板の製造方法発明は、鋼板にフィル
ムをラミネートした後、このフィルムの表面を、目地状
の模様を形成するように、所定深さだけ帯状に除去した
ことである。
面を参照しつつ説明する。 実施形態1.図1はこの発明の一実施の形態に係る目地
模様付きフィルムラミネート鋼板を使用して形成された
浴室ユニット用の壁パネルを示しており、図2は目地模
様付きフィルムラミネート鋼板の断面を示している。
地模様付きフィルムラミネート鋼板1の端部を曲げ加工
して形成される化粧板2の裏面側に、石膏ボード3を貼
り付けたものである。この壁パネルPは、浴室ユニット
の防水床パンの壁載せ部(いずれも図示せず)上に取り
付けられて、浴室の壁を形成するものである。
は、図2で示されるように、例えば、塩化ビニルから形
成される黒色の第1フィルム11と、同様に塩化ビニル
から形成される白色の第2フィルム12とを加熱溶着す
ることにより貼り合わせた2層構造の樹脂フィルム10
を、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板(以下鋼板20という)
に第2フィルム12側が接するように、ラミネート(積
層して接着)したフィルムラミネート鋼板の表面(樹脂
フィルム10側)に、細長い帯状の凹部1aを、図1で
示されるように、互いに十字に交差するように(タイル
目地状に)多数形成したものである。この場合、凹部1
aは樹脂フイルム10の表面を、研削加工等によって除
去することにより形成される。
ート鋼板1は、例えば、第1および第2フィルム11,
12の厚さt1,t2が、それぞれ、25μm ,80μ
m であり、鋼板20の厚さt3が1mm(1000μm
)であるため、全体で1105μm の厚さを有してい
る。また、この目地模様付きフィルムラミネート鋼板1
の凹部1aは、図2で示されるように、例えば、幅Wが
2mmで、深さDが第2フィルム12に達する60μm
に形成されている。このため、凹部1aの底部は第2フ
ィルム12の素材色(白色)を呈しており、第1フィル
ム11の素材色が表れた、黒色のフィルムラミネート鋼
板1の表面には、凹部1aによって白色の凹状帯が形成
されている。したがって、この目地模様付きフィルムラ
ミネート鋼板1から形成される化粧板2(壁パネルP)
の表面は、黒色のタイルを白色の目地をおいて貼り合わ
せたタイル壁と同様な外観形状となっている。
ート鋼板1の製作方法について図3および図4を参照し
つつ説明する。まず、凹部1aを形成する研削装置につ
いて説明する。この研削装置は、図4で示されるよう
に、平らな薄板を真空吸着によって固定できる固定盤4
と、所定深さで所定幅の溝加工ができるカッター部5
と、カッター部5をNC制御によってX、Y、Z方向へ
移動できるとともに、水平方向に回転できるアーム(図
示せず)等とから構成されている。カッター部5は、ダ
イヤモンド等から形成される円板状のカッター51とこ
のカッター51の駆動源52とからなる研削具50を、
水平軸53aの両端に車輪53bが回動自在に取り付け
られた台車53上に支持させたものである。この場合、
研削具50は、台車53に対して、指定量だけ、精度よ
く上下動できるようになっているとともに、カッター5
1の外周部51aの幅は、凹部1aの幅寸法Wと同一と
なるように形成されている。
様付きフィルムラミネート鋼板1の製作手順について説
明する。まず、ロール状に巻かれたフィルムラミネート
鋼板から、化粧板2のサイズにあった切板Kを切り出
し、この切板Kを、図4で示されるように、鋼板20側
を下にして固定盤4上に真空吸着させる。つぎに、アー
ムを前後、左右方向に移動させ、カッター部5のカッタ
ー51を切板Kの凹部1aの形成開始位置上方に位置決
めした後、アームを下降させ、カッター部5の台車53
の車輪53bを切板Kの樹脂フィルム10上に所定の押
圧力で加圧させて、カッター部5の上下方向の位置決め
を行なう。
ッター51の下端が台車53の車輪53bの下端より凹
部1aの深さDだけ下方に突出するように、切削具50
を下降させた後、アームを図3や図4で示される矢印方
向に水平移動させると、切板K上に帯状の凹部1aが形
成される。つづいて、アームを移動させ、上記凹部1a
に平行な凹部1aを必要本だけ形成後、アームを90度
回転して、上記凹部1aに直交する複数の凹部1aを形
成することにより、切板Kから所定形状のフィルムラミ
ネート鋼板1が形成される。
ート鋼板1の作用と効果について説明する。この目地模
様付きフィルムラミネート鋼板1では、表面に目地状の
凹部1aが形成されているため、表面が単調になりがち
なフィルムラミネート鋼板に、影の部分を形成でき、深
みと奥行きを与えることができる。この場合、凹部1a
は樹脂フィルム10の表面を研削加工することにより形
成されるため、この目地模様付きフィルムラミネート鋼
板1では、プレス加工によって凹部を形成する場合に比
べて、高価な金型が必要なく、その分製作コストを下げ
ることができるとともに、種々の目地状の凹部1aも簡
単かつ安価に形成できる。また、この目地模様付きフィ
ルムラミネート鋼板1では、プレス加工によって凹部を
形成した場合に比べ、裏側に凸部が形成されないため、
バックアップ材(石膏ボード3)の貼り付けも容易にな
されるとともに、化粧板2を形成するために、端部を曲
げ加工しても、裏面側に凸部が形成されない分、凹部1
aのつぶれも小さくてすむ。
ート鋼板1では、素材色の異なる2層構造の樹脂フィル
ム10を鋼板20にラミネートし、凹部1aの底部が2
層目のフィルム(第2フィルム12)にかかるように凹
部1aを形成しているため、目地状の凹部1aの底部の
色を目地模様付きフィルムラミネート鋼板1の表面側の
色と容易に変えることができ、この目地模様付きフィル
ムラミネート鋼板1の表面側を、タイル壁と同様な状態
に簡単に形成できる。
ィルムを鋼板20にラミネートしたり、フィルムラミネ
ート鋼板にシルクスクリーン印刷にて目地状模様を印刷
することでも、フィルムラミネート鋼板の表面に目地状
の模様を形成できるが、この場合、目地状模様の部分に
凹みがないため、この目地模様付きフィルムラミネート
鋼板では、深みや奥行きのある壁面を形成できない。特
に、目地状の模様が印刷された樹脂フィルムの場合に
は、鋼板へのラミネート時に、この樹脂フィルムに大き
な引張力が与えられるため、目地状模様にひずみ(直線
模様なら湾曲)が生じてしまい、適正な目地状模様も充
分に形成されない。
透明な1層の樹脂フィルム10が鋼板20にラミネート
されている場合に、研削加工によってこの樹脂フィルム
10の表面に目地状の凹部1aを形成した目地模様付き
フィルムラミネート鋼板1によっても、上記と同様な効
果を得ることができる。この場合、目地状模様は明確に
は表れないが、図5の(b)で示されるように、凹部1
a内に樹脂フィルム10とは別な色の塗料13を、凹み
が生じる程度に塗布することにより、目地状模様を明確
に表すことができる。
色)の異なる第1、第2、第3、フィルム11,12,
14が熱溶着された3層構造の樹脂フィルム10が、鋼
板20にラミネートされている場合には、凹部1aを、
図6の(a)で示されるように、第2フィルム12に達
するように形成したり、図6の(b)で示されるよう
に、第3フィルム13に達するように形成することによ
り、凹部1aの底部側の色を種々に変化させることがで
きる。すなわち、凹部1aの底部側の色が所望の色(一
色)となった目地模様付きフィルムラミネート鋼板1
を、迅速に形成できるようになるとともに、一枚の目地
模様付きフィルムラミネート鋼板1中に、底部側の色が
多種類となった凹部1aを容易に形成できるようにな
る。
ルム10の第1フィルム11を、透明のフィルム(例え
ばポリエチレンラレフタレート(PET)フィルム)に
置き換えることにより、目地模様付きフィルムラミネー
ト鋼板1の表面に艶や輝きを出すことができる。
形態に係る目地模様付きフィルムラミネート鋼板1を形
成するためのフィルムラミネート鋼板の分解斜視図、図
8はこの目地模様付きフィルムラミネート鋼板1の断面
図である。なお、図1や図2で示されるものと同一機能
を有するものには、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
るように、PET(ポリエチレンラレフタレート)から
形成された透明なクリアフィルム15と、塩化ビニルか
ら形成された不透明なベースフィルム16を接着剤を介
して貼り合わせた2層構造の樹脂フィルム10を、ベー
スフィルム16側を接触させるようにして、鋼板20に
ラミネートしたものである。この場合、ベースフィルム
16のクリアフィルム15との接触面には、ほぼこの接
触面全体に絵柄17が印刷されている。
は、上記フィルムラミネート鋼板から化粧板2のサイズ
に合うように切り出された切板Kの、樹脂フィルム10
側の表面に、目地状の凹部1aを研削加工によって形成
したものである。この場合、凹部1aはクリアフィルム
15と絵柄17とを除去して、ベースフィルム16側に
達するように形成されているため、凹部1aの底部はベ
ースフィルム16の素材の色と同様な色を呈している。
なお、目地模様付きフィルムラミネート鋼板1の各部の
厚さt1,t2,t3や、凹部1aのサイズW,Dは、
実施形態1の目地模様付きフィルムラミネート鋼板1の
それと同一である。
1では、表面が透明なクリアフィルム15で覆われてい
るため、表面に艶や輝きを出すことができるとともに、
ベースフィルム16上に印刷された絵柄17を、クリア
フィルム15を介して、外部に表すことができる。この
場合、ベースフィルム16上の絵柄17がクリアフィル
ム15により覆われているため、絵柄に傷やはげ落ちが
生じることはない。
ト鋼板1では、絵柄17が示されるフィルムラミネート
鋼板の表面側に、凹部1aによって、ベースフィルム1
6の素材色の凹状帯が形成されるため、この目地模様付
きフィルムラミネート鋼板1の表面も、絵柄のタイルを
ベースフィルム16の素材色の目地をおいて貼り合わせ
たタイル壁と同様な外観形状を示す。したがって、この
目地模様付きフィルムラミネート鋼板1でも、実施形態
1の目地模様付きフィルムラミネート鋼板1と同様な効
果を得ることができる。
16に接する、クリアフィルム15側の表面に行なって
もよい。
削加工によって精度よく形成したが、凹部1aの形成部
を除くように樹脂フイルム10上をマスキングして、凹
部1aをショットブラスト加工により形成してもよい。
また、切削加工等により、凹部1aを形成してもよい。
きフィルムラミネート鋼板1を、フィルムラミネート鋼
板から切板Kを切り出した後、この切板Kに凹部1aを
形成することにより形成したが、フィルムラミネート鋼
板の製作時に、凹部1aを形成して、目地模様付きフィ
ルムラミネート鋼板を連続的に形成するようにしてもよ
い。
形成されておればよく、必ずしも、直線である必要な
い。すなわち、円形タイルに合わせるように、曲線状に
凹部1aを形成してもよい。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
鋼板にフィルムがラミネートされたフィルムラミネート
鋼板に、目地状の模様を形成した目地模様付きフィルム
ラミネート鋼板において、フィルムの表面を所定深さだ
け帯状に除去して形成される目地状の凹部によって、目
地状の模様を形成しているので、製作コストを下げるこ
とができるとともに、壁パネル等も容易に製作できるよ
うにない、かつ、曲げ加工による凹部のつぶれも減少さ
せることができる。
請求項1記載の発明の場合において、凹部に、フィルム
の素材色とは異なる色の塗料を、凹状に塗布しているの
で、表面をタイル壁と同様に形成できる。
請求項1記載の発明の場合において、フィルムを、素材
色の異なる不透明な2層構造フィルムから構成し、か
つ、凹部を、2層構造フィルムの内の鋼板側のフィルム
に達するように形成しているので、表面にタイル壁と同
様な壁面を簡単に形成できる。
請求項1記載の発明の場合において、フィルムを、透明
なクリアフィルムの下面側に、素材色の異なる不透明な
2つのフィルムが積層された3層構造フィルムから構成
し、かつ、凹部を、不透明な2つのフィルムの内の鋼板
に接する側のフィルムに達するように形成しているの
で、タイル壁と同様な形状に形成された目地模様付きフ
ィルムラミネート鋼板の表面に、艶や輝きを与えること
ができる。
請求項1記載の発明の場合において、フィルムを互いに
素材色の異なる3層以上の多層構造フィルムから構成
し、かつ、凹部の深さを変化させることにより、この凹
部の底面側の色が種々に変化可能となっているので、目
地模様付きフィルムラミネート鋼板の凹部の色を、所望
の色に簡単に変えることができるとともに、凹部を多種
の色で簡単に表すことができる。
請求項1記載の発明の場合において、フィルムを、不透
明なベースフィルムに透明なクリアフィルムが積層され
るとともに、クリアフィルムとベースフィルムとの接触
面のいずれかに、ほぼ全面にわたって絵柄が印刷された
2層構造フィルムから構成し、かつ、凹部を、2層構造
フィルムの内の鋼板側に配置されるベースフィルムの内
方に達するように形成しているので、タイル壁と同様な
形状を有し、かつ、表面に艶のある壁面を簡単に形成で
きる。
鋼板にフィルムをラミネートした後、このフィルムの表
面を、目地状の模様を形成するように、所定深さだけ帯
状に除去して目地模様付きフィルムラミネート鋼板を製
造するようにしたので、製作コストが低いとともに、壁
パネル等も容易に製作でき、かつ、曲げ加工による凹部
のつぶれも少ない目地模様付きフィルムラミネート鋼板
を容易に製作できる。
ィルムラミネート鋼板等を使用して形成された壁パネル
の、一部断面を有する外観斜視図である。
ト鋼板の断面図である。
る。
ムラミネート鋼板の断面図であり、(a)は樹脂フィル
ムが1層の場合を示し、(b)は凹部に塗料を塗布した
場合を示す。
ムラミネート鋼板の断面図であり、(a)は凹部を2層
目のフィルムに達するまで形成した場合を示し、(b)
は凹部を3層目のフィルムに達するまで形成した場合を
示す。
ィルムラミネート鋼板を形成するための、フィルムラミ
ネート鋼板の分解斜視図である。
ト鋼板の断面図である。
3層構造フィルム、多層構造フィルム) 11 第1フィルム(フィルム) 12 第2フィルム(フィルム) 13 塗料 14 第3フィルム(フィルム) 15 クリアフィルム 16 ベースフィルム 17 絵柄 20 鋼板
Claims (7)
- 【請求項1】 鋼板にフィルムがラミネートされたフィ
ルムラミネート鋼板に、目地状の模様を形成した目地模
様付きフィルムラミネート鋼板において、上記フィルム
の表面を所定深さだけ帯状に除去して形成される目地状
の凹部によって、上記目地状の模様を形成していること
を特徴とする目地模様付きフィルムラミネート鋼板。 - 【請求項2】 前記凹部に、前記フィルムの素材色とは
異なる色の塗料を、凹状に塗布していることを特徴とす
る請求項1記載の目地模様付きフィルムラミネート鋼
板。 - 【請求項3】 前記フィルムを、素材色の異なる不透明
な2層構造フィルムから構成し、かつ、前記凹部を、上
記2層構造フィルムの内の前記鋼板側のフィルムに達す
るように形成していることを特徴とする請求項1記載の
目地模様付きフィルムラミネート鋼板。 - 【請求項4】 前記フィルムを、透明なフィルムの下面
側に、素材色の異なる不透明な2つのフィルムが積層さ
れた3層構造フィルムから構成し、かつ、前記凹部を、
上記不透明な2つのフィルムの内の前記鋼板に接する側
のフィルムに達するように形成していることを特徴とす
る請求項1記載の目地模様付きフィルムラミネート鋼
板。 - 【請求項5】 前記フィルムを互いに素材色の異なる3
層以上の多層構造フィルムから構成し、かつ、前記凹部
の深さを変化させることにより、この凹部の底面側の色
が種々に変化可能となっていることを特徴とする請求項
1記載の目地模様付きフィルムラミネート鋼板。 - 【請求項6】 前記フィルムを、不透明なベースフィル
ムに透明なクリアフィルムが積層されるとともに、この
クリアフィルムと上記ベースフィルムとの接触面のいず
れかに、ほぼ全面にわたって絵柄が印刷された2層構造
フィルムから構成し、かつ、前記凹部を、上記2層構造
フィルムの内の前記鋼板側に配置される上記ベースフィ
ルムの内方に達するように形成していることを特徴とす
る請求項1記載の目地模様付きフィルムラミネート鋼
板。 - 【請求項7】 鋼板にフィルムをラミネートした後、こ
のフィルムの表面を、目地状の模様を形成するように、
所定深さだけ帯状に除去したことを特徴とする目地模様
付きフィルムラミネート鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05109696A JP3381507B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 目地模様付きフィルムラミネート鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05109696A JP3381507B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 目地模様付きフィルムラミネート鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216306A true JPH09216306A (ja) | 1997-08-19 |
JP3381507B2 JP3381507B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=12877289
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05109696A Expired - Fee Related JP3381507B2 (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 目地模様付きフィルムラミネート鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381507B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002361786A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-18 | Toyo Kohan Co Ltd | 目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその製造方法 |
JP2018126949A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧材 |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP05109696A patent/JP3381507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002361786A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-18 | Toyo Kohan Co Ltd | 目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板およびその製造方法 |
JP2018126949A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート及び化粧材 |
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---|---|
JP3381507B2 (ja) | 2003-03-04 |
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