JP2002361161A - ローラ搬送装置及びそれを用いたローラ自動塗工システム - Google Patents

ローラ搬送装置及びそれを用いたローラ自動塗工システム

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JP2002361161A
JP2002361161A JP2001170978A JP2001170978A JP2002361161A JP 2002361161 A JP2002361161 A JP 2002361161A JP 2001170978 A JP2001170978 A JP 2001170978A JP 2001170978 A JP2001170978 A JP 2001170978A JP 2002361161 A JP2002361161 A JP 2002361161A
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roller
coating
shaft member
processed
transport
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Application number
JP2001170978A
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English (en)
Inventor
Masakazu Mine
正和 峰
Yasunori Mikata
康範 見方
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップや塗工不良を生ずることなく、被
処理ローラのローラ部外周部に無理なく塗工することを
実現できるローラ自動塗工システムを提供する。 【解決手段】ゴムローラ1を、マグネット23にて、ロ
ーラ搬送レール12の下側案内面12aに軸部材2の端
部が接触するように吸引し、この状態で、ローラ搬送台
14を移動させる。このとき、マグネット23の磁力に
よってゴムローラ1(軸部材2)も一緒に移動しようと
して、下側案内面12a上を軸部材2が転動する。ゴム
ローラ1を回転しつつ、ローラ搬送レール12に沿って
塗工槽上を搬送する。この搬送の途中において、ゴムロ
ーラ1のローラ部3の外周面に塗工液を塗工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ローラ搬送装置
及びそれを用いたローラ自動塗工システム、特に軸部材
とこれの中央部に設けられるローラ部とにより構成され
る被処理ローラを搬送するローラ搬送装置、及び被処理
ローラを回転させつつ、塗工液を貯留した塗工槽上を搬
送し、前記被処理ローラのローラ部の外周面に前記塗工
液を塗工するローラ自動塗工システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置や静電写真装置等のいわゆ
るOA機器において使用される現像ローラ、帯電ロー
ラ、転写ローラ、クリーニングローラ等のゴムローラは
知られている。
【0003】このようなゴムローラは、軸部材とこれの
中央部に設けられるローラ部とにより構成され、ローラ
部の外周面に塗工液(塗料)を塗工することが行われる
が、その塗工は、従来、ゴムローラを、塗工液が貯留さ
れている塗工槽内に浸した後に引き上げることで塗工を
行うディップ方式が採用されていた。しかしながら、か
かるディップ方式による場合は、長さ方向において液だ
れが生じやすいため、ゴムローラを反転して、再度塗工
槽内に浸す必要があり、塗工作業が面倒である。それに
加えて、ゴムローラ1本の処理に40s〜60sと長い
時間を要するため、塗布効率が低かった。
【0004】そこで、液だれの問題を回避して、塗布効
率よく液状のコーティング材を塗工することができるロ
ーラ表面へのコーティング材の塗布方法及びその装置
を、出願人は先に提案している(例えば特開平11−5
7570号公報参照)。
【0005】その塗布装置は、ゴムローラを回転(自
転)させながら、塗工液(液状のコーティング材)を貯
留した塗工槽上を搬送しつつ、前記ゴムローラの外周面
に前記塗工液を塗工するものである。
【0006】具体的には、例えば図5及び図6に示すよ
うに、塗工を行うゴムローラ101の軸部材101Aの
端部に、前記軸部材101Aを延長するサポートシャフ
ト102を取り付けられ、その取り付け状態で、前記サ
ポートシャフト102に組み込まれたボールベアリング
103の部分が断面L字形状のセット用ブラケット10
4を介して搬送チェーン手段105に連係されている。
また、その搬送チェーン手段105による搬送の際に
は、前記サポートシャフト102の外端部が、塗工液が
貯留された塗工槽106の両側に沿って延びる搬送レー
ル107上を転動するようにようになっている。
【0007】そして、搬送チェーン手段105による搬
送の際には、前記ボールベアリング103の外輪を基準
にゴムローラ101のローラ部101Bが、塗工槽10
6上を回転しつつ搬送する際に、ゴムローラ101のロ
ーラ部101Bの外周部が塗工液に浸漬し、塗工が行わ
れるようになっている。
【0008】前記ゴムローラ101は、軸部材101A
の中央部分に両端部を残して、円筒状のーラ部101B
が被着されて一体化されており、加硫処理終了後のゴム
ローラである。前記塗工槽106においては、塗工剤が
循環されるとともに、ゴムローラ101のローラ部10
1Bの外周部に確実に塗工液が塗工されるように、塗工
液がオーバーフローしつつある状態で貯留され(図5及
び図6の矢符A1,A2,A3,A4参照)、一定の液
位が維持されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな搬送装置においては、ゴムローラ101の前進動作
により、サポートシャフト102に組み込まれたボール
ベアリング103(外輪)を搬送レール107上を転が
すようにしているので、次のような課題がある。 (1)前記サポートシャフト102の着脱、搬送などの
作業が必要となり、自動化が困難である。 (2)ゴムローラ101の軸部材101Aの突出部分が
短く、塗工面との段差がほとんどない場合には、サポー
トシャフト102が塗工槽中に浸ることになる。 (3)塗工装置内に存在するゴムローラ101の数に相
当する数の2倍のサポートシャフト102が必要とな
り、コストアップの原因となる。 (4)ボールベアリング103の回転不良により、塗工
不良品が発生するおそれがある。
【0010】この発明は、前述したようなサポートシャ
フトを用いることなく、被処理ローラを回転しつつ搬送
することができるローラ搬送装置及びそれを用いたロー
ラ自動塗工システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、磁性
材料で形成される軸部材とこれの中央部に設けられるロ
ーラ部とにより構成される被処理ローラを搬送するロー
ラ搬送装置であって、前記被処理ローラの軸部材が転動
する転動面を有し平行に延びる左右のローラ搬送レール
と、前記左右のローラ搬送レールの間に架設されるロー
ラ搬送台と、前記ローラ搬送台に連係され前記ローラ搬
送台を前記左右のローラ搬送レールに沿って移動させる
搬送台移動手段と、前記ローラ搬送台に設けられ前記被
処理ローラの軸部材を吸引して、その軸部材を前記ロー
ラ搬送レールの転動面に転動可能に接触させる磁力を有
するマグネットとを備えるものである。ここで、前記被
処理ローラの軸部材を磁性材料で形成するのは、マグネ
ット手段の磁力により吸引される必要があるためであ
る。
【0012】このローラ搬送装置によれば、ローラ搬送
台に設けたマグネットの磁力により被処理ローラ(軸部
材)が上方に吸引されて持ち上げられることで、前記被
処理ローラの軸部材がローラ搬送レールの転動面に接触
する。そのように被処理ローラの軸部材がローラ搬送レ
ールの転動面に接触した状態で、搬送台移動手段によっ
て、前記ローラ搬送台を前記ローラ搬送レールに沿って
移動させると、そのローラ搬送台の移動に伴ってマグネ
ットも一緒に移動するので、そのマグネットの磁力によ
って前記被処理ローラの軸部材がローラ搬送方向に引っ
張られ、その際、ローラ搬送レールの転動面との間に生
ずる摩擦力によって回転しつつ、ローラ搬送レールに沿
って移動することになる。このようにして、従来のよう
なサポートシャフトを用いることなく、被処理ローラを
回転しつつローラ搬送レールに沿って搬送することがで
きるようになる。
【0013】請求項2に記載のように、さらに、前記ロ
ーラ搬送レールが、前記ローラ搬送レールに沿って延び
案内凹部を有する基枠に設けられ、前記ローラ搬送台
が、移動する際に前記基枠の案内凹部内を転動する回転
輪部材を有する構成とすることができる。ここで、前記
基枠は、ローラ搬送レールと一体に形成されていても、
別体とされていてもよい。
【0014】このようにすれば、ローラ搬送台が移動す
る際に、基枠の案内凹部内を前記案内凹部に沿って回転
輪部材が転動することで、ローラ搬送台がローラ搬送レ
ールに沿って、ローラ搬送方向に案内されつつスムーズ
に移動する。
【0015】前記ローラ搬送装置は、磁性材料で形成さ
れる軸部材とこれの中央部に設けられるローラ部とによ
り構成される被処理ローラを搬送するものであれば、特
に制限されることなく用いることができるが、被処理ロ
ーラを回転させつつ、塗工液が貯留された塗工槽上を搬
送し、前記被処理ローラのローラ部の外周面に前記塗工
液を塗工する請求項3〜5に記載のローラ自動塗工シス
テムに用いるローラ搬送装置に特に適するものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
ローラ搬送装置を用いるローラ自動塗工システムであ
り、被処理ローラを回転させつつ、塗工液が貯留された
塗工槽上を搬送し、前記被処理ローラのローラ部の外周
面に前記塗工液を塗工するローラ自動塗工システムであ
って、前記左右のローラ搬送レールが、前記塗工槽の左
右において延びるように配設されており、前記被処理ロ
ーラが前記塗工槽上を回転しつつ移動する際に、前記被
処理ローラのローラ部の外周面の一部が、前記塗工槽に
貯留される塗工液に浸漬するものである。
【0017】このローラ自動塗工システムによれば、被
処理ローラが回転(自転)しつつローラ搬送レールに沿
って搬送されるようになるので、塗工液を貯留した塗工
槽上を通過する際に、被処理ローラのローラ部(外周
面)の一部が塗工槽内の塗工液あるいはそれよりオーバ
ーフローする塗工液に浸漬するようになり、被処理ロー
ラのローラ部の外周面に塗工液がスムーズに一様に塗工
される。
【0018】特に、従来の装置のようにサポートシャフ
トを用いていないので、サポートシャフトが塗工槽中に
浸るということがなく、サポートシャフトの着脱、搬送
などの作業も必要なくなり、自動化が容易であり、コス
トダウンも図れるという利点がある。また、従来の装置
とは異なり、サポートシャフトにボールベアリングを組
み込むことなく、被処理ローラが、被処理ローラの軸部
材(軸部)を基準に回転するように(被処理ローラの軸
部材とローラ搬送レールの下側案内面との間に生ずる摩
擦力によって回転するように)しているので、不良発生
の原因となる前記ベアリングを廃止することができ、ベ
アリングの回転不良による塗工不良品の発生を低減でき
る。
【0019】請求項4に記載のように、前記左右のロー
ラ搬送レールは、板状で、一側の面に、前記被処理ロー
ラの軸部材が転動する前記転動面が形成され、他側の面
が、前記ローラ搬送台の移動面とされている構成とする
ことも可能である。
【0020】このようにすれば、板状の左右のローラ搬
送レールの一側の面に、前記被処理ローラの軸部材が転
動する前記転動面が形成され、他側の面が、マグネット
が位置する前記ローラ搬送台の移動面とされているの
で、被処理ローラの搬送の際に被処理ローラとローラ搬
送台とが干渉することがなく、また、被処理ローラがマ
グネットに吸着されて、回転(自転)できないようにな
らないようにすることができ、搬送中における被処理ロ
ーラの安定した回転が得られる。
【0021】請求項5に記載のように、前記搬送台移動
手段は、前記ローラ搬送台の、前記マグネットが設けら
れている側と反対側に配設されているようにすることが
望ましい。
【0022】このようにすれば、マグネットが設けられ
ている塗工槽側の反対側に、大きな配置スペースを必要
とする搬送台移動手段が配置されているので、塗工槽側
には、搬送台移動手段を配置するためのスペースが必要
なくなり、スペースの余裕ができ、レイアウトの自由度
が高まる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0024】図1は本発明に係るローラ自動塗工システ
ムの概略構成図、図2は同平面図である。
【0025】図1及び図2に示すように、本発明に係る
ローラ自動塗工システム11に用いるローラ搬送装置
は、軸部材2とこれの中央部に設けられるローラ部3と
により構成されるゴムローラ1(被処理ローラ)を回転
させつつ搬送するものでり、基本的に左右対称の構成と
されている。そして、その搬送の際に、ゴムローラ1
が、塗工液を貯留した塗工槽(図示せず)上を搬送し、
前記ゴムローラ1のローラ部3の外周面に前記塗工液を
塗工するように構成することで、ローラ自動塗工システ
ム11とされる。
【0026】前記ゴムローラ1の軸部材2の左右端部
(ローラ部3よりの左右の突出部分)が、左右左右のロ
ーラ搬送レール12の下側案内面12aに接触してお
り、搬送の際に、前記下側案内面12a上を転動するよ
うになっている。左右のローラ搬送レール12は、互い
に平行に延びており、前記塗工槽の左右を通過するよう
に配設されている。
【0027】前記ローラ搬送レール12は、レール本体
部12Aと、このレール本体部12Aの上部より側方に
突出する係止部12Bとを有し、この係止部12Bの下
側面が、研磨され前記下側案内面12aとなっている。
前記係止部12Bはレール本体部12Aより厚さが薄く
段差部を形成するようになっており、それら12A,1
2Bは上面が面一である。また、後述するように、マグ
ネット21を用いる関係から、前記ローラ搬送レール1
2には、非磁性材料が用いられているが、マグネット2
1の位置を、ローラ中央方向へ移動させることで、磁性
材料を用いることもできる。
【0028】前記ローラ搬送レール12(レール本体部
12A)の外側部分は、前記ローラ搬送レール12に沿
って延びる板状の基枠13に固設されている。この基枠
13の上部には、レール長手方向に沿って平行に延びる
案内凹部13aが形成されている。
【0029】また、前記左右1対のローラ搬送レール1
2の間であってそれらの上側には、レール長手方向に直
交する方向に延びる複数のローラ搬送台14が一定間隔
でもって移動可能に架設されている、前記ローラ搬送台
14は、それの下面側に、左右の基枠13に対応して下
方に突出する支持ブラケット15が設けられている。こ
の支持ブラケット15には、回転輪部材16(例えば、
ボールベアリングの外輪)を回転可能に軸支する軸部材
17が設けられ、前記回転輪部材16が、前記基枠13
の案内凹部13a内を転動するようになっている。
【0030】また、前記各ローラ搬送台14の下面側で
あって前記支持ブラケット15より内側位置には、前記
ゴムローラ1の軸部材2を上方に磁力により持ち上げて
ローラ搬送レール12の下側案内面12aに転動可能に
接触させるマグネット21(例えば電磁石)が設けられ
ている。また、ローラ搬送台14の上面側には、前記ロ
ーラ搬送レール12の長さ方向に移動させる移動手段と
してチェーンコンベヤ手段22を構成するローラ要素2
2aが設けられている。
【0031】前記マグネット21は、ゴムローラ1全体
を上方に持ち上げてその軸部材2の端部を前記ローラ搬
送レール12の下側案内面12aに接触させ得るだけの
磁力を有するものが用いられる。
【0032】前記ローラ搬送レール12は、ゴムローラ
1が投入されるローラ投入部分S1が、図3に示すよう
に、前記チェーンコンベア手段22が巻き掛けられるス
プロケット31と同心状の円弧経路を形成するようにな
っており、そのローラ投入部分S1の出口からローラ排
出部分S2(図4参照)までは、直線経路となってい
る。ローラ搬送レール12の係止部12Bは、ローラ投
入部分S1(円弧経路)において内周側に位置し、ロー
ラ投入部分S1の出口からローラ排出部分S2までの間
においては上側に位置している。
【0033】そして、塗工液が塗工されたゴムローラ1
が排出されるローラ排出側分S2においては、ゴムロー
ラ1が良品である場合には、取り出し位置P1において
取り出し部材32の昇降により、その取り出し部材の3
2の係合凹部32aにゴムローラ1の軸部材2を係合さ
せることで取り出され、所定の搬送位置P2まで搬送さ
れる。一方、ゴムローラ1が不良品である場合には、取
り出し位置P1において取り出されることなく、それよ
り下流側においてローラ搬送台14がローラ搬送レール
12から離れる位置でマグネット21の吸着力が解除さ
れることで、排出ローラ受け33に落下するようにさ
れ、良品と不良品との選別が行われている。
【0034】よって、上記システムによれば、ローラ搬
送レール12のローラ投入部分S1において投入された
ゴムローラ1は、マグネット21の磁力にて、ゴムロー
ラ1の軸部材2が吸引されることで上方に持ち上げら
れ、ローラ1の軸部材2の端部がローラ搬送レール12
の下側案内面12aに接触するようになる。すなわち、
マグネット21は、ローラ搬送レール12より上側に位
置するので、ローラ搬送レール12より下側に位置する
ゴムローラ1の軸部材2を磁力により上方に吸引するこ
とで、ゴムローラ1全体が持ち上げられ、軸部材2の各
端部が下側案内面12aに接触せしめられる。
【0035】この状態では、ゴムローラ1の軸部材2の
端部はマグネット21に接触しておらず、それらの間に
ローラ搬送レール12の係止部12Bが位置しており、
その係止部12Bの下面である下側案内面12aに軸部
材2の端部が接触している。
【0036】このように、ローラ搬送レール12の下側
案内面12aに軸部材2の端部が接触している状態で、
チェーンコンベヤ手段22が駆動してローラ搬送台14
が移動すると、そのローラ搬送台14に設けられたマグ
ネット21を一緒に移動するので、マグネット21の磁
力によって吸引されているゴムローラ1(軸部材2)も
一緒に移動しようとする。その移動しようとする力によ
って、ローラ搬送レール12の下側案内面12a上をゴ
ムローラ1の軸部材2が転動せしめられる。よって、ゴ
ムローラ1が回転しつつ、ローラ搬送レール12に沿っ
て搬送される。
【0037】このようにゴムローラ1が回転(自転)し
つつ搬送されるので、塗工槽(図示せず)上を搬送され
ている際にゴムローラ1のローラ部3の外周面に一様に
塗工液が付着され、一様厚さに塗工液が塗工されること
になる。また、前記ローラ搬送台14に支持されている
回転輪部材16が、前記基枠13の案内凹部13a内を
前記案内凹部13aに沿って転動するようになっている
ので、ローラ搬送台14は左右方向に振れることなく、
特定方向に安定して搬送される。
【0038】そして、ローラ排出部分S2では、良品と
不良品が選別され、良品のゴムローラ1のみが搬送位置
まで、取り出し部材32によって搬送され、図示しない
ヒータ装置によって、熱風乾燥される。
【0039】前記実施の形態においては、各ローラ搬送
台14ごとにマグネット21を2つ設けているが、必ず
しも2つである必要はなく、マグネットの磁力によりゴ
ムローラ1(被処理ローラ)を持ち上げること、ローラ
の左右方向の動きを安定させることができれば、マグネ
ットは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよ
い。また、ローラ搬送台に対しマグネットを設ける位置
も、マグネットの磁力によりローラを持ち上げることが
できれば、ローラの軸線方向のいずれの位置であっても
よい。
【0040】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0041】請求項1の発明は、マグネットの磁力によ
り被処理ローラ(軸部材)を上方に吸引して、前記被処
理ローラの軸部材を前記ローラ搬送レールの下側案内面
に接触させ、その状態で、前記マグネットを前記被処理
ローラの搬送方向に沿って移動させることで、前記被処
理ローラを回転(自転)させつつ、ローラ搬送方向に移
動できるので、従来のようなサポートシャフトを用いる
ことなく、被処理ローラを回転しつつローラ搬送レール
に沿って搬送することができる。
【0042】請求項2に記載のように、ローラ搬送台が
移動する際に、基枠の案内凹部内を回転輪部材が転動す
るようにすれば、ローラ搬送台を、ローラ搬送レールに
沿って、ローラ搬送方向に案内しつつスムーズに移動さ
せることができる。
【0043】請求項3に記載のように、被処理ローラが
回転(自転)しつつローラ搬送レールに沿って、塗工槽
上を搬送するようにすれば、塗工液を貯留した塗工槽上
を通過する際に、被処理ローラのローラ部(外周面)の
一部が塗工槽内の塗工液に浸漬するようになり、被処理
ローラのローラ部の外周面に塗工液がスムーズに一様に
塗工することができる。
【0044】特に、従来の装置のように、サポートシャ
フトを用いる必要がないので、サポートシャフトが塗工
槽中に浸るということがなく、また、サポートシャフト
の着脱、搬送などの作業が必要となくなり、自動化が容
易であり、コストダウンも図れる。
【0045】それに加えて、被処理ローラの軸部材(軸
部)を基準に回転するようにしているので、サポートシ
ャフトに組み込んだボールベアリングを基準に回転する
ようにする必要がなくなり、そのようなボールベアリン
グを廃止することができ、ボールベアリングの回転不良
による塗工不良品の発生を低減することができる。
【0046】請求項4に記載のように、板状の左右のロ
ーラ搬送レールはの一側の面に、前記被処理ローラの軸
部材が転動する前記転動面を形成し、他側の面を、マグ
ネットが設けられる前記ローラ搬送台の移動面とするよ
うにすれば、被処理ローラの搬送の際に被処理ローラと
ローラ搬送台とが干渉することがなく、また、被処理ロ
ーラがマグネットに吸着されて、回転(自転)できない
ようにならないようにすることが可能となり、搬送中に
おける被処理ローラの安定した回転を得ることができ
る。
【0047】請求項5に記載のように、前記ローラ搬送
台の、前記マグネットとは反対側に前記搬送台移動手段
を設けるようにすれば、マグネットが設けられている塗
工槽側には、搬送台移動手段を配置するためのスペース
が必要なくなり、スペースの余裕ができ、レイアウトの
自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラ自動塗工システムの概略構
成を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】本発明に係るローラ自動塗工システムのローラ
投入部分を示す説明図である。
【図4】本発明に係るローラ自動塗工システムのローラ
排出部分を示す説明図である。
【図5】従来のローラ自動塗工システムについての図1
と同様の図である。
【図6】同概略平面図である。
【符号の説明】
1 ゴムローラ(被処理ローラ) 2 軸部材 3 ローラ部 11 ローラ自動塗工システム 12 ローラ搬送レール 12A レール本体部 12B 係止部 12a 下側案内面 13 基枠 13a 案内凹部 14 ローラ搬送台 15 支持ブラケット 16 回転輪部材 17 軸部材 21 マグネット 22 チェーンコンベヤ手段 22a ローラ要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 501 G03G 15/08 501Z 4F042 15/16 15/16 21/10 21/00 312 Fターム(参考) 2H077 AD06 FA13 2H134 HA17 HA18 KD05 KE01 2H200 HA02 HB12 HB22 HB45 JA02 JA25 LC04 MA03 3J103 AA02 EA20 FA15 GA64 GA66 GA74 4F040 AA05 AA06 AB04 BA48 CC09 CC19 4F042 AA03 AA06 CA01 DB01 DF09 DF12 DF19 DF28 DF32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料で形成される軸部材とこれの中
    央部に設けられるローラ部とにより構成される被処理ロ
    ーラを搬送するローラ搬送装置であって、 前記被処理ローラの軸部材が転動する転動面を有し平行
    に延びる左右のローラ搬送レールと、 前記左右のローラ搬送レールの間に架設されるローラ搬
    送台と、 前記ローラ搬送台に連係され前記ローラ搬送台を前記左
    右のローラ搬送レールに沿って移動させる搬送台移動手
    段と、 前記ローラ搬送台に設けられ前記被処理ローラの軸部材
    を吸引して、その軸部材を前記ローラ搬送レールの転動
    面に転動可能に接触させる磁力を有するマグネットとを
    備えることを特徴とするローラ搬送装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ローラ搬送レールは、前記
    ローラ搬送レールに沿って延び案内凹部を有する基枠に
    設けられ、 前記ローラ搬送台は、移動する際に前記基枠の案内凹部
    内を転動する回転輪部材を有する請求項1記載のローラ
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のローラ搬送装置を
    用い、被処理ローラを回転させつつ、塗工液が貯留され
    た塗工槽上を搬送し、前記被処理ローラのローラ部の外
    周面に前記塗工液を塗工するローラ自動塗工システムで
    あって、 前記左右のローラ搬送レールが、前記塗工槽の左右にお
    いて延びるように配設されており、 前記被処理ローラが前記塗工槽上を回転しつつ移動する
    際に、前記被処理ローラのローラ部の外周面の一部が、
    前記塗工槽に貯留される塗工液に浸漬することを特徴と
    するローラ自動塗工システム。
  4. 【請求項4】 前記左右のローラ搬送レールは、板状
    で、 一側の面に、前記被処理ローラの軸部材が転動する前記
    転動面が形成され、他側の面が、前記ローラ搬送台の移
    動面とされている請求項3記載のローラ自動塗工システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記搬送台移動手段は、前記ローラ搬送
    台の、前記マグネットが設けられている側と反対側に配
    設されている請求項3又は4記載のローラ自動塗工シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105080759A (zh) * 2015-07-07 2015-11-25 高文梅 自动化移动束风净化喷涂设备

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