JP2002360108A - 人工魚礁装置 - Google Patents

人工魚礁装置

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JP2002360108A
JP2002360108A JP2002071224A JP2002071224A JP2002360108A JP 2002360108 A JP2002360108 A JP 2002360108A JP 2002071224 A JP2002071224 A JP 2002071224A JP 2002071224 A JP2002071224 A JP 2002071224A JP 2002360108 A JP2002360108 A JP 2002360108A
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Shigehiko Morita
重彦 森田
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Roisucom Kk
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廉価に魚礁の製造ができ、しかも敷設に当た
り施工費用が廉価であることは勿論のこと、敷設場所ま
での移動が簡単で、敷設深さや、魚礁自体の規模を大小
選択することができるようにした人工魚礁装置を提供す
ること。 【解決手段】 水中に沈めて設置する人工魚礁装置にお
いて、魚礁本体を形成する構成部材と、この構成部材を
任意の深さ位置に浮揚させるための浮きと、前記構成部
材の下端部を水中に安定させるアンカとを備え、前記構
成部材により空間を囲む枠体を形成して、構成部材間に
は海草類の育成部材が取付けられて、前記構成部材は浮
きにより浮力が与えられていて、前記浮きは水面下にあ
って、水面上には浮上せずに、水面利用に支障がなく、
廉価にできるように構成したことを特徴とする人工漁礁
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工魚礁装置に関
し、さらに詳しくは、水中環境に合わせて建設すること
ができ、しかも、建設費、敷設費、搬送費が廉価で、し
かも寿命の長く、古タイヤの廃棄処理の一助となる人工
魚礁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている人工魚礁装置は、装備
品を除去した老朽船を水中に沈めて、その空間を魚礁と
しての空間に利用するもの、あるいはコンクリート製の
枠体を沈めて水中に空間を形成して魚礁とするものなど
があり、これらは通称、沈設型漁礁と呼ばれているもの
である。これに対して、浮き型魚礁と呼ばれるものがあ
り、これは、魚礁全体を浮きの浮力により浮遊状態に保
持するものである。前者の具体的なものとして、例え
ば、特開平8−66136号公報を挙げることができ
る。また、後者の具体的なものとして、例えば、特開平
6−70659号公報を挙げることができる。もっと
も、後者に示されているものは、沈設型漁礁、浮き型魚
礁の両方の形式に使用できるものである。
【0003】魚礁装置は繁殖対象とする魚の種類により
設置場所を選択することが必要であり、言い換えると、
漁獲対象魚の環境に合わせて魚礁を設置することが必要
である。さらに詳しくは、魚場が海上の場合では養殖対
象魚の特性を考慮して、特に、好みの水温や、潮流の速
さ、海底の地形などを考慮することが必要であり、くわ
えて海上交通のことも考慮して魚礁装置を設置すること
が必要である。
【0004】この魚礁装置の必要性は漁業資源の枯渇に
より、漁獲するだけの漁業から栽培漁業への転換が叫ば
れて久しく、その必要性は十分に認識されているのであ
るが、魚礁装置を製造する費用もさることながら、敷設
費用が嵩むなど経費の面から賛同が得られにくい問題が
あり、さらに、わが国の国民性が災いして栽培した漁業
資源を確実に自分のものできる保証がないことなどか
ら、漁業資源の枯渇問題は人ごとのようにしか考えられ
ていなかったことが普及の遅れの原因と云っても過言で
はない。栽培漁業を実践するためには、稚魚を守り、稚
魚の栄養となる微小水中生物が多数育つ環境が必要であ
る。稚魚が育つ環境とは一般的には海藻が繁茂している
ことが必要で海藻を繁茂させる環境を作り出すことが必
要である。海藻類の繁茂には、海藻類の生育の環境を形
成する部材の表面が平滑面より凸凹面の方が都合がよ
く、それも規則的配列の凹凸より、自然環境に近い不規
則な配列の方が好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、人工的な
魚礁装置を敷設すると、沈設型漁礁は一旦設置するとそ
の場所を移動させることは不可能であり、また、製造コ
ストが嵩み、栽培対象魚の習性や、成長環境に合わせる
ためには、設置場所については予め入念な予測、計算が
必要になる。また、浮き型魚礁にあっては、設置後にお
いて移動させることが可能ではあるが、水面に浮きなど
が浮遊している状態となり海面の利用に制約が生じ、例
えば、漁船などの航行域には魚礁を設置することができ
ない。また、設置するにしても航行の安全上の対策、例
えば、安全ブイを浮かべて魚礁装置の存在を訴える航路
の道標が必要にある。さらに、水面などに一部が出現し
た魚礁装置では、天災などの原因で移動させられてはい
ないかなどの管理が必要になり、天災などで移動させら
れることがある。
【0006】そこで、本発明は、上述の二つの形式の魚
礁装置のそれぞれの長所を備えた新しい漁礁装置を提案
して、廉価に魚礁の製造ができ、しかも敷設に当たり施
工費用が廉価であることは勿論のこと、敷設場所までの
移動が簡単で、敷設深さや、魚礁自体の規模を大小選択
することができるようにした人工魚礁装置を提供しよう
とするものである。とくに、本発明は施工費用の低廉化
を促すために廃棄物として存在する古タイヤの廃棄処理
を兼ねて使用することで古タイヤの有効利用を図ること
ができるようにして廉価な魚礁装置を得ることなどの目
的を達成しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、水中に沈めて設置する人工魚礁装置に
おいて、魚礁本体を形成する構成部材と、この構成部材
を水中の任意の深さ位置に浮揚させる浮きと、前記構成
部材の下端部を水中に安定させるアンカとを備え、前記
構成部材により空間を囲む枠体を形成して、構成部材間
には海草類の育成部材が取付けられて、前記構成部材は
浮きにより浮力が与えられていて、その浮きは水面下に
あって、水面上には浮上せず、水面利用に支障がなく、
廉価に構成したことを特徴とするもので、魚礁自体の構
造の設定や、栽培対象魚に合わせた設置場所との関係に
合わせた魚礁装置とすることができる。
【0008】また、陸上での組み立て作業が容易で、し
かも海上などへの運搬も容易であり、その上、設置作業
は海中などの水中に投入するだけの極めて簡単な作業で
あり、しかも組み上がった魚礁は海底の異物として認識
され難いので魚の定着率が優れている。
【0009】また、前記海草類の育成部材がチェン、ワ
イヤなどの条材、布帛状の部材であることを特徴とする
ものであるから、海藻類の付着、生育に優れ、魚の棲息
に適した環境を提供することができる。
【0010】また、前記海草類の育成部材に古タイヤ、
あるいはこれらを輪切り状にした部材を前記条材により
貫通して連ねたものであることを特徴とするものである
ので、海流などに合わせて古タイヤなどが揺れて、魚の
隠れ場所として最適であり、これらに海藻類が繁茂すれ
ば一層魚礁として優れた環境を提供することができる。
以上の本発明の人工魚礁装置によれば、その装置を水中
に投げ入れることで、アンカは沈んで安定すると共に、
浮きにより発生する浮力によって、構成部材は水中に浮
遊する状態になって、特別な作業を要することなく水中
設置することができる。
【0011】また、前記アンカとして古タイヤを用い浮
きによる浮力を打ち消すために十分な数の古タイヤ個連
結して構成したことを特徴とするもので、スチールベル
トが採用されて比重が水より重くなっている最近のタイ
ヤの寿命後の有効利用にも効果があるなどの漁礁装置を
提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1ないし、図4に沿って説明する。先ず、図1は直方
体形状の人工魚礁装置を示し、この図において符号10
はその人口魚礁装置の全体を示し、この人工魚礁装置1
0は、外郭形状を形成する構成部材11により、さらに
具体的には、略直方体形の輪郭に沿って配置されたワイ
ヤ、チェンなどの条材、さらには、古タイヤなどを連結
して構成部材としたとしたものにより構成されており、
さらに、構成部材11は縦部材12、横部材13が互い
にその端部を一体的に連係されて構成されているもの
で、構成部材11の全体の骨格を形成している。
【0013】そして、横部材13により平面視上長方形
が形成され、さらに、この横部材13の端部に下方に延
びる縦部材12の端部が連係されて側面視上長方形が形
成されて横部材13、縦部材12により人工魚礁装置1
0の立体的な外郭が形成されている。それらの縦部材1
2、横部材13の端部は互いに一体的に連係されてお
り、さらに、長方形を形成する横部材13の各4隅と、
その各端部間の中間位置には縦方向に延びる中間縦部材
12Yの端部が一体的に連係されており、前記横部材1
3の中間位置においても適当な間隔で中間縦部材12Y
の端部が連係されて、前記中間縦部材12Yの中間位置
と、前記中間横部材13Xとが交差する点において一体
的に連係されて、縦部材12、横部材13で囲まれる領
域が複数本の中間縦部材12Y、中間横部材13Xによ
り格子状に区画された形状になっている。
【0014】これら中間縦部材12Y、中間横部材13
Xは海藻類に対する育成部材としても機能しており、強
度も必要であるが藻の付着に適した材質、形状であるこ
とも重要視される。
【0015】例えば、中間縦、横部材12X、13Yは
表面積の大きい形状、縒り線や、表面に凹凸を形成した
もの、さらには、それらの材質自体海藻類の付着を促進
するものが選ばれる。勿論、魚礁装置であるから格子間
の距離は魚の通過を可能とする寸法に定められており、
また、流れに対向する面、あるいは流れに平行な面は格
子の目を粗くして開放口とし、魚の棲息、繁殖に適した
環境を形成し、産卵などを促すに適した環境にする。棲
息する魚の種類によって、格子の形状、格子の粗さ、あ
るいは、水中に形成される漁礁装置としての空間の大き
さなどを選択する。
【0016】人工魚礁装置10を構成する縦部材12の
上端部と、これと連係する横部材13の両端部には浮力
を生じる浮き20が連係されている。この浮き20は前
記構成部材11に直接、あるいは間接的に条材21によ
り連係されている。図1には条材21により浮き20を
取付けたものを示したが、装置全体が水中において浮遊
状態を維持できるものであれば浮き20の取付け位置は
任意に変更、選択することが可能である。言い換える
と、浮き20による浮力で構成部材11と、これに装備
される部材を水中において浮遊状態に保持できるように
浮き20の浮力を定める。
【0017】そして、人工魚礁装置10を構成する縦部
材12の下端部には前記浮き20全体による浮力を相殺
するためのアンカ30が前記縦部材12に直接、あるい
は、条材31により取付けられており、人工魚礁装置1
0を水中において浮遊状態に保ちながら固定して水流な
どにより移動させられることがないようにしてある。こ
の条材31の端部は縦部材のみならず、横部材13に対
して固定したものであってもよい。アンカ30としては
コンクリート製のブロックが一般的ではあるが古タイヤ
を処理する上からはアンカとして古タイヤを連結して条
材31に連係して前記浮き20による浮力を相殺さるこ
とも可能であり、また、コンクリート製のブロックとと
もに古タイヤを併せ用いることができる。
【0018】図1は本発明による人工魚礁装置10の基
本形を示したもので、図2に示すものは、縦部材12の
他の実施例であり、縦部材12により複数の古タイヤ1
21を直径方向に貫いて構成したものであり、浮き20
と縦部材12との間には通称ナス環と呼ばれている接続
具122を用いたものてある。この接続具122として
は接続作業、あるいは取り外し作業が簡単なものであれ
ば問題はなく、水中での耐久性があれば機能的には歓迎
される。この古タイヤを用いることは地上において処分
問題を引き起こしがちな古タイヤを多く使用でき、廃棄
物を処理することにもなって、古タイヤの有効利用とし
て有益である。
【0019】さらに、縦部材12の中間部においても接
続具122を用いることができ、さらには、中間部に浮
き201を配置して浮力を補強することがある。前記接
続具122がアンカ30と縦部材との間においても用い
られる。
【0020】また、浮き20の位置であるが、縦部材1
2の上端部に連係するばかりか、図2に示すように縦部
材12の中間部に存在させることができ、浮き20の位
置については魚礁装置20を構成する構成部材11など
を水中で浮遊状態にできるものであればよい。
【0021】以上の人工魚礁装置10は、浮き20を始
めとする構成部材11の一部が水面上に浮上するもので
はなく、全体としては水面下に沈められるがアンカ30
以外は水中において浮遊状態におかれ、水中の予め定め
られた水深位置に敷設され、浮き20は水面に浮上して
いないので、敷設場所の水面を開放状態にしている。
【0022】以上の実施例は、人工魚礁装置10の基本
形が直方体形状のものを示したが、図3に示すように基
本形状をピラミット形状にすることもできる。この実施
例において縦部材12に代わり、斜交部材123が用い
られる。
【0023】先ず、本発明魚礁装置10は斜交部材12
3により基本的には立体的な3角錐形状が形成されて、
最頂点位置に浮き20が取付けられ、そして他の各頂点
位置において他の斜交部材123の下端部が互いに横部
材13により連係固定されると共に、アンカ30に固定
されて構成されている。このとき横部材13が古タイヤ
121を直径方向に貫いたものであってもよい。
【0024】さらに、斜交部材123の下端部と下端部
とを横部材13が連係してこれに古タイヤ121が多数
連係、取付けされることで、ピラミット形状の魚礁装置
10が構成され、斜交部材123に古タイヤ121を連
係したものを用いて漁礁装置10を構成することもでき
る。
【0025】また、図4は縦部材12の上端部に浮き2
0を、下端部にはアンカ30と取付けたもので、この縦
部材12、12間に平織り状態の格子材40を張設した
ものである。この格子材40は少なくとも左右2面、あ
るいは左右面と、上面、あるいはそれらの何れか一面あ
るいは二面に設けること魚礁装置10を構成する。魚の
種類によっては、隠れ場所として格子状のものを好むも
のがあって、格子材40に海藻などが繁茂することで魚
類の隠れ処となり、その効果が一層向上する。
【0026】この場合においても、古タイヤ121をア
ンカ30として用いたり、また、縦部材12に対して串
刺し状に古タイヤ121を取付けることができる。
【0027】以上の実施例において、魚礁装置の形状と
して直方体のものや、ピラミット型のものを説明に挙げ
たが、両者の合成形状であってもよく、その形状には限
定されるものではない。また、以上の説明では、縦部材
12、横部材13を用いて人工魚礁装置10を構成した
ものを説明したが、これらの部材としては金属製のワイ
ヤ、纜部材などが用いられ、さらには、耐久性のある合
成樹脂製のワイヤ、纜部材部材、旧来から用いられてい
る麻縄などが用いられる。また、魚礁装置10は基本形
状として立方体形状や、ピラミッド形状を説明したが、
これらの複合的な形状や、立体的な多角形状、さらに
は、円筒形状や半円筒形、さらには上不規則的立体形状
であってもよい。
【0028】そして、実際の敷設に際しては、水深との
関係で魚礁の大きさが決定され、大体水深の10分の1
程度のものが効果的とされているので、敷設場所に対応
して簡単かつ迅速に環境に対応した人工魚礁装置を組み
立てる。さらには目的地までは船舶により運びこれを水
中に投げ込むことで浮き20による浮力と、アンカ20
による沈没効果により人口魚礁装置10は水中の適当な
深さの位置に敷設することできるのである。
【0029】たとえば、深さのある(高い)人工魚礁装
置10を得ようとするときには、縦部材12の長さを長
くすれば解決でき、長さの長いものを得ようとするには
横部材13の長さを長いものにすることで任意の大きさ
の人工魚礁装置10を得ることができる。
【0030】さらに、敷設場所に至って、水上、あるい
は、船上においてアンカ30、浮き20を取付ければ、
設置場所への運び込み経費が著しく軽減されるし、その
運搬も容易である。また、予め、これらを取付けた場合
においても従来のコンクリート製の構造物や、老朽船体
の場合に比較すると敷設作業が極めて容易であることが
理解できよう。さらに、人工魚礁装置10は水中におい
て浮き20の浮力によりアンカ30以外は浮遊状態にお
かれるので、あたかも、水中構造物の人工漁礁装置を敷
設した場合と同様な効果も得られる。
【0031】なお、以上の説明から明らかなように、本
発明の人工魚礁装置では、その構成部材は原則的には可
撓性材料が好ましいが、円柱形状の剛体材料、たとえば
可撓性のものであっても構わない。しかも、リールに丸
く巻き取ることが可能であれば運搬などには便利であ
る。また、浮き20の位置は図2に示すように構成部材
の縦部材の上端位置に限定されるものではなく、縦部材
12の中間位置に取付けてもよく、アンカ30によって
その浮力が相殺されるものであればよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の人工魚礁装置によれば、水中に魚礁装置の構成部材を
水面上に浮上させることなく、水中適当な深さの位置に
魚礁装置を敷設することができ、魚礁上部の水面の有効
利用を妨げることがない。しかも、魚礁装置は水中にお
いて浮きによる浮力を利用して浮遊支持されているの
で、構成部材の強度を特別大きいものにする必要はな
く、環境形成に適した形状に設計することができる。ま
た、魚礁装置としての環境形成が極めて容易で、魚に適
応した魚礁を容易に得ることができるし、敷設のための
運搬に移動や、組み立ても容易であり、コストが著しく
低廉であるなど優れた効果がある。さらに、人工魚礁装
置全体は地上では形状の定まらない不定形物体であるの
で、これを水中に投げ入れるだけで浮きによる浮力で装
置としての形状が水中で形成され、しかも全体を浮遊さ
せることができ、その浮力を相殺するアンカによりその
装置を安定させることができ、設置コストがきわめて廉
価である。とくに、古タイヤを人工魚礁装置の構成部材
の一つとして利用できることから古タイヤの燃料以外の
処分の他に、古タイヤの有効利用の分野を広げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による人工魚礁装置の概略斜面図であ
る。
【図2】 本発明による人工魚礁装置の説明斜面図であ
る。
【図3】 本発明による人工魚礁装置の他の実施例を示
す斜視図である。
【図4】 本発明による人工魚礁装置の他の実施例を示
す一部の側面図である。
【符号の説明】
10 人工魚礁装置 11 構成部材 12 縦部材 121 古タイヤ 122 接続具 123 斜交部材 13 横部材 12X 中間横部材 13Y 中間縦部材 20 浮き 30 アンカ 31 条材 40 格子材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に沈めて設置する人工魚礁装置にお
    いて、魚礁本体を形成する構成部材と、この構成部材を
    任意の深さ位置に浮揚させるための浮きと、前記構成部
    材を水中に安定させるアンカとを備え、前記構成部材に
    より空間を囲む枠体を形成して、構成部材間には海草類
    の育成部材が取付けられて、前記構成部材は浮きにより
    浮力が与えられて水中に浮遊していて、前記浮きは常に
    水面下にあって、水面利用に支障がなく、運搬、敷設コ
    ストが廉価であるように構成したことを特徴とする人工
    漁礁装置。
  2. 【請求項2】 前記構成部材がチェン、ワイヤなどの条
    材で可撓性部材であることを特徴とする請求項1記載の
    人工魚礁装置。
  3. 【請求項3】 前記海草類の育成部材がチェン、ワイヤ
    などの条材、あるいは布帛状の部材であることを特徴と
    する請求項1記載の人工魚礁装置
  4. 【請求項4】 前記海草類の育成部材に古タイヤそのも
    の、あるいはこれらを輪切り状にした部材を前記条材に
    より貫通して連ねたものであることを特徴とする請求項
    1ないし請求項4記載の人工魚礁装置。
  5. 【請求項5】 前記育成部材が藻類の付着し易い材質で
    形成され、あるいは、藻類の付着し易い材質の部材を取
    付けて構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項
    4記載の人工魚礁装置。
  6. 【請求項6】 前記アンカとして古タイヤを複数個連結
    して構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    記載の人工魚礁装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101344008B1 (ko) * 2011-01-20 2013-12-23 김태웅 친환경 해중 인공어초
KR101383462B1 (ko) * 2012-09-13 2014-04-09 박선명 해조류 채묘용 캡슐
CN107801671A (zh) * 2017-12-07 2018-03-16 浙江海洋大学 一种钓鱼鱼礁

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