JP2002358334A - 三次元画像印刷システム - Google Patents

三次元画像印刷システム

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JP2002358334A
JP2002358334A JP2001167842A JP2001167842A JP2002358334A JP 2002358334 A JP2002358334 A JP 2002358334A JP 2001167842 A JP2001167842 A JP 2001167842A JP 2001167842 A JP2001167842 A JP 2001167842A JP 2002358334 A JP2002358334 A JP 2002358334A
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JP2001167842A
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Hiroo Sonehara
博夫 曽根原
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A I Soft Inc
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A I Soft Inc
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  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客の望む立体画像を、きれいで、安上が
りに、かつ簡単迅速な遠隔操作でA1サイズの大判印刷
したいが、ネットワークにおけるホームページ掲載、或
いはそれへのアクセス及び印刷等に際し、メガバイトに
も及ぶ「部品データ」が通信障害等の諸問題の元凶であ
った。 【解決手段】 前記「部品(オブジェクト)データ」
に対し、その保存場所を意味する各別の番地を付し、こ
れを「パーツ管理サーバ」の管理下に「共有のデータベ
ース」にまとめ、これらとネットワーク接続された「ク
ライアント端末」と「印刷所端末」のどこからでも使用
の都度に検索自在にしておけば、前記「部品データ」を
わざと欠如させた「データファイル」、即ち「各部品の
寸法及び組立て配置等」を意味する「構成データ」のみ
であっても、立体見取り図を簡単に復元させ、高画質の
印刷ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅設計シミュレ
ーションシステム等に応用し、A1サイズの大判印刷
等、即ち特殊仕様専門の印刷業者が、遠隔地の顧客から
の印刷注文に対応して、印刷代行手数料を徴収する印刷
事業に好適な、三次元画像印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から三次元CAD手段による住宅設
計シミュレーションシステムがあり、その機能を商業利
用する際にA1サイズの大判印刷でなるプレゼンボード
等を、遠隔地のクライアント等からの印刷注文にでも至
急対応してもらいたいという、強い需要があった。しか
し、A1サイズの大判印刷でなるプレゼンボード等、即
ち特殊仕様対応の専門印刷装置は当然に特殊用途専用機
の感があり、大手設計事務所か同等規模の工務店でもな
ければ、その設備は無かった。従って、一般的な工務店
等においては、作成した三次元CADデータを、専用の
印刷所へ渡して大判印刷を行ってもらうのが一般的であ
った。しかし、そのような場合であっても、後述する課
題を解決する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記制約条件
となる問題点は以下の通り。第一に、三次元CAD手段
による住宅設計シミュレーション等で取り扱う情報量が
莫大であり、そのことが以下に示す、第二乃至第三の問
題を発生していた。
【0004】第二には、情報量が数十メガ乃至数百メガ
バイトと莫大であるが故に、情報通信する際の負担が大
きく、例えばインターネットで伝送できる常識的限界を
超えて苦労することになる。従って、当該情報の受け渡
しの際は、容量の大きな光ディスク等の情報格納媒体を
介することが避けられず、その現物の引渡しによる連絡
及び取引となれば当然に時空を越えての、ネットワーク
ビジネスの展開を阻止する要因にもなっていた。即ち、
大判特殊印刷する機能を備えた印刷所が有ったとして
も、それが遠隔地であれば、それだけの理由で利用しづ
らくなっていた。
【0005】第三には、関連企業等との業務連携にも困
難を伴うことが多く、例えば、中小零細規模の工務店あ
るいは個人営業の大工さんにでも手軽に使える住宅設計
シミュレーション・ソフトが既に普及し、そのシミュレ
ーションの結果を、A1サイズの大判用紙に鮮明なカラ
ー印刷で出力したいとする強い需要がある。しかし、前
記したように特殊仕様の専門印刷所の存在そのものが知
られておらず、その上そこに依頼するにも容量の大きな
光ディスク等の情報格納媒体を介するので、今ひとつ前
記関連企業等との業務連携にも弾みが得られなかった。
【0006】要するに、住宅設計シミュレーションによ
り「どのタイプで何色の建材にしたい」という画面上で
の明確なイメージが出来上がったとしても、最終的に顧
客(コンシューマ)を納得させて、住宅建築事業に着手
するためには、大判印刷されたプレゼンボードで絵解き
して見せるのが効果的であるにもかかわらず、その大判
印刷されたプレゼンボードの印刷が手軽でないという欠
点があった。本発明は以上のような課題を解決し、住宅
設計シミュレーションシステム等に応用し、より使い易
く関連産業の発展にも寄与できる三次元画像印刷システ
ムを安価に提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、画像を構成する各種情報
のファイルを受信し復元画像を印刷出力するシステムに
おいて、住宅の設計情報である三次元画像を作成及び表
示するクライアント端末から、住宅を構成する柱、壁、
床、天井及び敷地に関する基本形状情報と、その基本形
状情報の組合せでなる部屋、基礎及び屋根に関する応用
形状情報を順次入力して基本情報を構築し、建材の素
材、建具、備品及び/又は家財道具を意味する外部情報
の所在を各別に示す番地が割り当てられ、その番地によ
り機能する検索手段と、データベースに保存された前記
外部情報を前記クライアント端末からの求めに応じて提
供する外部情報提供手段を具備したパーツ管理サーバ
が、前記クライアント端末にネットワーク接続され、そ
のネットワーク接続の他方には前記基本情報及び前記外
部情報から前記画像を復元する画像復元手段と、その画
像復元手段による復元画像を印刷出力する復元画像印刷
出力手段を備えた。
【0008】このようにしたことにより、大判印刷に適
する高解像度の画像データも小さなデータサイズで実現
できる。何故ならば、データ量の大きい前記外部情報を
前記ファイルには含めないで、最小限の前記基本情報と
前記番地のみを含め、データ量の少ない状態で当該ファ
イルを伝送し、その基本情報と番地の指示により適宜に
前記部品データベースから、前記部品データを引用し、
それらを組み合わせて前記画像を復元するからである。
【0009】尚、「クライアント」とは主に工務店を意
味し、以後に頻出する「コンシューマ」は住宅を新増築
しようとする者、即ち最終利用者として区別している。
又、前記「クライアント」は主な顧客、さらに「コンシ
ューマ」は副次的な顧客と想定している。又、「パー
ツ」と「部品」は「三次元CADにおけるオブジェクト
・部品」として同義であり、「情報」と「データ」も
「三次元画像を構成するためのCADデータ」として同
義であり、これらを使い分けた意味は特に無く、何れで
表現された場合も本発明に含む。尚、これらの用語の定
義は以後も随所で適宜繰り返す。
【0010】又、請求項2に係る発明では、前記外部情
報の一部又は全部を保存したデータベースを前記クライ
アント端末及び/又は印刷所端末にも具備し、表示又は
印刷すべき三次元画像の必要に応じた前記外部情報のう
ち不足分を前記パーツ管理サーバから補填する不足情報
補填手段を備えた。
【0011】このようにしたことにより、前記クライア
ント端末及び/又は印刷所端末に予め具備された前記外
部情報をクライアント及び/又は印刷所がその手元で用
いるのに、サーバへのアクセスが不要になり、その分だ
け通信費用と時間の節約になる。又、一度サーバから読
み込んだ前記外部情報は、その外部情報をローカルデー
タベースに保存することにより、次回よりサーバへのア
クセスが不要となる。
【0012】又、請求項3に係る発明では、住宅建築用
資材に関する情報を夫々の説明文も添付して格納した前
記部品データベースと、複数の前記部品データベースの
うち最新情報を検出する最新情報検出手段と、最新でな
い情報を最新情報に更新する更新手段と、前記最新情報
を前記立体見取り図の該当部の近傍に添え書きする脚注
手段を備えた。
【0013】このようにしたことにより、前記最新情報
を前記立体見取り図の該当部の近傍に脚注、即ち添え書
きまで、盛り込んだ大判印刷できるので、商談を進める
際などに都合が良い。
【0014】又、請求項4に係る発明では、指定の視点
からの前記立体見取り図及び又は平面図を指定の配列に
印刷させる印刷形式指示手段を含む画像のファイルでな
る印刷原稿による印刷注文を情報通信ネットワーク経由
で実行し得る電子商取引手段と、日本工業規格A列2番
以上の大判用紙に前記印刷注文の内容を印刷出力可能な
出力装置を備えた。
【0015】このようにしたことにより、遠隔地からの
要望に対して、簡素な設備、簡単な操作で、高品位の大
判印刷を低価格に提供できる。従って、中小零細規模の
工務店や個人営業の大工さんにも、所定の住宅設計シミ
ュレーションソフトにより作画した住宅設計のイメージ
を、手軽にインターネットを経由して、専門業者へ大版
特殊印刷の委託することが容易にできる。さらに、前記
情報管理事業者又はクライアントがインターネットのホ
ームページ上に主催する、仮想の住宅展示場に展示され
た住宅も、遠隔地の情報端末から適宜に大判印刷の依頼
ができる。
【0016】又、請求項5に係る発明では、前記外部情
報及びそれに関連するソフトウェアを格納した情報記憶
媒体の所持者又はこれらを利用できる者に限定した利用
者限定手段と、その限定利用者には前記復元画像印刷出
力手段を優待利用できる会員権を付与するようにした。
【0017】このようにしたことにより、前記情報記憶
媒体として例えばCD−ROMを販売する事業が成り立
ち易い。即ち、そのCD−ROMを購入した会員が、大
判特殊印刷の際に例えば1回乃至数回のマウスクリック
操作で、遠隔地に所在する専門の印刷所に印刷注文し、
印刷物の宅配まで指示できる。又、前記CD−ROMを
販売する事業と、印刷事業を含めた、関連産業の発展に
寄与する。
【0018】又、請求項6に係る発明では、複数のデー
タベースから最新情報を検出する最新情報検出手段と、
最新でない情報を最新情報に更新する更新手段を備え
た。
【0019】このようにしたことにより、前記クライア
ントはもとより、ほとんどの利用者にとって有効な、高
精度かつ最新に略自動的に更新された前記外部情報を利
用できるので、このシステムは半永久的に陳腐化せず、
その利用価値を維持できて、システム寿命が延びる。特
に、本発明を住宅設計施工販売用のプレゼンボード印刷
に適用した場合は、前記部品データの説明文等が工務
店、建材店、内装施工店及び屋内電気工事店にとって、
資材の最新カタログに匹敵する最新情報であり、その最
新情報が適宜に脚注印刷されれば、説明を補助する効果
が高く、前記プレゼンボードの価値を高める。
【0020】
【作用】本発明の三次元CADシステムでは、住宅ファ
イルを構成する前記部品データは、住宅ファイルの中に
入っていない。住宅ファイルの中には、前記部品コード
とその部品の配置されている素材情報、サイズ情報、位
置情報及び回転情報のみが格納されている。
【0021】そして、前記部品データに関わる情報は、
サーバの管理下にある部品データベース(DB)に格納
される。尚、DBはデータベースの略である。
【0022】このような構成とすることにより、三次元
CAD情報のうちの非常に大きな割合を占めるパーツ情
報が住宅ファイルの中には含まれないため、住宅ファイ
ルを非常にコンパクト(1/10〜1/100以下)に
することができる。その結果、従来家1軒分の住宅ファ
イルというと、数十〜数百MB程度のデータサイズとな
っていたものが、数百KB程度のデータサイズで実現可
能となり、工務店から印刷所への住宅ファイルの転送も
容易に行うことができる。そして、印刷所では転送され
た住宅ファイルを基に、必要な部品情報をサーバの管理
下にあるデータベースから取り出して、必要な大判印刷
を行うことができる。
【0023】又、別の構成として、部品データに関わる
情報の一部を端末の管理下にあるデータベースに格納す
る方法もある。前述の、前記部品データに関わる情報を
サーバの管理下にある部品データベースに格納する方法
では、利用者にとってサーバへのネットワーク接続が快
適に行える環境を有する事が必要となる。しかし、必ず
しもそのような快適なネットワーク環境が得られるとは
限らず、むしろそうでない環境で、前記利用者が仕事を
行う場合も考えられる。そのような場合には、前記部品
データの一部を、あらかじめ端末の管理下にあるデータ
ベース上に備えることにより、サーバとの接続環境が十
分でなくても、数百KBの住宅ファイルを前記利用者と
印刷所との間でやり取りするだけで三次元イメージの印
刷が可能となる。
【0024】ここで、部品DBには、部品コードに対応
する部品データとともに、住宅建築用資材に関する文
章、写真、動画、音声情報へのリンク情報が格納されて
おり、住宅ファイルにそれらのデータを実際に組み込ん
だり、添付しなくても、情報端末から前記部品データベ
ースにアクセスすれば詳細説明を見ることができるた
め、前記部品データベースを情報端末に備える必要が無
い。しかも、住宅ファイルのデータ量を減らすことがで
きる。
【0025】住宅ファイルには、CAD等で知られる必
須の情報が示され、住宅を構成する部品が、オブジェク
トレコードとして格納される。オブジェクトレコードに
は、部品コードと位置情報、そして部品の素材情報が格
納されている。オブジェクトの素材に関する情報は、素
材レコードに格納されている。そして、本発明の三次元
画像表示システムは、この住宅ファイルの部品コードを
元に、住宅の三次元イメージを作成する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の三次元画像印刷シ
ステムを、住宅設計施工販売用のプレゼンボード印刷シ
ステム(以下、「本システム」とも称す)に応用した実
施の形態を、図面に沿って説明する。
【0027】図1(a)及び同図(b)は三次元画像表
示(又は印刷)システム及びモデルデータ構築方法の構
成概念図である。これらは実施形態に対応した語句を整
理して網羅する必要上、図1(a)と同図(b)に分け
ているが、本質的には同一の技術内容を表しているの
で、図1(a)と同図(b)の何れの語句による表現で
あっても、本発明に含まれるものと看做し得る。
【0028】図1(a)と同図(b)において三次元モ
デルデータ1,31は、三次元CAD等で知られる必須
の情報で構成され、三次元画像表示(印刷)システム2
若しくはクライアント(印刷所)端末32との間で情報
交換している。図1(a)におけるFTP(File Trans
fer Protocol)サーバ4には最新に更新された分まで含
めてパーツ情報の全てがDB16にある。このDB16
はFTPサーバ4の管理下にあれば、その数と所在地は
自由である。
【0029】即ち、FTPサーバ4はパーツ情報管理機
能そのものであり、三次元画像表示(印刷)システム2
のファイルアクセス機能とパーツ情報管理機能に連携
し、部品コードに対応する部品データとともに、住宅建
築用資材に関する文章、写真、動画、音声情報へのリン
ク情報等も提供する。以下、,の場合を区別して説
明する。
【0030】サーバ側のDB16,36のみを主情報
源とした構成は、近い将来にネットワークの通信速度が
高速化し、なおかつ常時接続利用の環境に変化した場合
に、極めて効果的となる。何故ならば、利用者の情報端
末に保有できるDB3,33の容量は有限でも、ネット
ワーク上における1以上のサーバ側DB16,36を常
時接続利用となれば、最新かつ無限の情報を検索自在と
なるからである。
【0031】端末側のDB3,33をも活用する実施
形態は、前述したサーバへの常時接続利用及び高速ネッ
トワーク通信の環境が得られないような場合に、効力を
発揮する。即ち、必要なDB情報を予めダウンロードし
ておくか、又は必要な部品情報が記録されたCD−RO
M等を利用して、取り敢えず端末及び端末側のDB3,
33により、手元の情報だけでも三次元画像の設計を可
能にするからである。
【0032】このように、遠隔地にあるパソコンに内蔵
されたハードディスク等に形成されたDB(以下、「ロ
ーカルDB」と称す)3若しくはCD−ROM等の情報
記憶媒体33にも三次元画像表示に必須の情報である、
パーツ管理ファイル、パーツファイル、テクスチャーフ
ァイルを格納したデータファイルが有る。
【0033】又、ローカルDB3にも比較的小規模なが
ら三次元画像表示(印刷)システム2で必要とする同種
の情報が有り、不足分はDB16から適宜に検索利用
し、キャッシュ・データとして備えることができる。従
って、一度利用したことのあるパーツ情報はインターネ
ット5による通信の時間を要することなく、瞬時に検索
利用できる。さらに、ローカルDB3が全く無い場合も
三次元画像表示(印刷)システム2は成立し、このFT
Pサーバ4と、三次元画像表示(印刷)システム2との
間がインターネット5により情報交換していれば良い。
【0034】又、FTPサーバ4はプロバイダのWWW
(World Wide Web)サーバからホームページをインター
ネット5に発信する場合には、プロバイダ側にHTML
(Hyper Text Markup Language)ファイル等を転送する
際等に用いられる周知のサーバである。
【0035】図1(b)におけるパーツ管理サーバ34
は、DB36の他、利用者限定手段も備えており、この
パーツ管理サーバ34と、限定利用者のクライアント
(印刷所)端末32との間はネットワーク35により情
報交換している。従って、クライアント(印刷所)端末
32からDB36の内容はネットワーク35を介して検
索利用できる。そして、情報記憶媒体33にもDB36
と同種の情報や利用者限定手段が有る。
【0036】このように検索自在な構成のため、クライ
アント(印刷所)端末32には検索手段、不足情報補填
手段、外部情報収集手段、データベース拡張手段及び更
新手段があるものの、情報記憶媒体33は付属していて
もいなくてもどちらでもよい。ただし、CD−ROMで
なる情報記憶媒体33を所持または利用できる者を会員
とみなす利用者限定手段に関しては後述する。
【0037】又、三次元モデルデータ1,31には基本
情報(部)と外部情報(部)が有り、基本情報(部)に
は基本形状情報と、応用形状情報(と基本情報)が含ま
れ、外部情報(部)には三次元パーツ情報及び部品回転
視情報と、素材情報及び説明文等が含まれているが夫々
のファイルの機能等に関しては後述する。又、ローカル
DB3若しくは情報記憶媒体33と、FTPサーバ4若
しくはパーツ管理サーバ34には、パーツ管理ファイル
と、パーツファイルと、テクスチャーファイルが有り、
最新に更新された時点で内容が一致するものの、ローカ
ルDB3若しくは情報記憶媒体33の方が更新の回数の
少ない分だけ古い情報であるが、両者を比較して新しい
方を利用することもできる。
【0038】尚、番地設定手段、外部情報提供手段、デ
ータベース拡張手段、最新情報検出手段及び更新手段を
パーツ管理サーバ34に含まれるように図示している
が、各手段の所在位置は厳密である必要は無い。何故な
らば、図1(a)及び同図(b)は三次元画像表示シス
テム及びモデルデータ構築方法の構成概念図であり、装
置の設計図ではないからである。尚、各手段の機能等に
関しては後述する。
【0039】基本構成としては、主に工務店を意味する
「クライアント端末」と、「パーツ管理サーバ」及び
「印刷所端末」のネットワーク接続が必須要件となる。
前記基本構成を図1(a)と同図(b)で照合すれば、
クライアント(印刷所)端末32は三次元画像表示(印
刷)システム2が相当し、住宅等の設計情報である三次
元画像を作成及び表示を行う。その中でも「ファイルア
クセス機能」が最も重要であり、「検索手段」とも称し
て説明する。又、前記パーツ管理サーバ34はFTPサ
ーバ4が相当し、クライアント及び印刷所はFTPサー
バ4のデータベースから部品情報を適宜検索利用できる
ので、クライアント(印刷所)端末32にデータベース
を持つことなしに、クライアント(印刷所)が常備して
いるのと同等の効果を持つ。
【0040】このことにより、従来の三次元画像表示シ
ステム及びモデルデータ構築方法ではクライアント(印
刷所)端末32で三次元画像を作成及び表示する場合、
その三次元画像を表示する際に必要であった、住宅の工
法、基本サイズ(尺モジュール、メーターモジュール
等)、階層情報に加えて、壁、床、その他使用する素材
やパーツ類に関する全ての情報をクライアント(印刷
所)端末32のデータベース、即ち情報記憶媒体33等
に保有する必要から、家1軒分の三次元画像情報となる
と、数十メガ〜数百メガバイトとなるのが一般的であっ
たところを、十分の一〜百分の一以下の数百キロバイト
で済ませられる。
【0041】図2は本実施形態のプレゼンボード印刷シ
ステム(「本システム」とも称す)10の構成及び情報
端末との接続関係を示すブロック図であり、図1で示し
た構成概念を、より実施形態に近づけて説明し易くした
ブロック図である。尚、本システム10の利用者は以下
のとおりであるが、説明の都合上、主な顧客を前記「ク
ライアント」即ち工務店の「建築士等」とし、副次的な
顧客を「コンシューマ」と称して区別している。 1.住宅メーカー、工務店及び設計事務所の建築士等
(以下、「建築士等」と称す)、 2.住宅新築、増改築及びリフォームなどを考えている
人(以下、「コンシューマ」と称す)、 3.住宅建材、住宅設備機器、及び家財道具等のメーカ
ー(以下、「スポンサー」若しくは「第三者」と称
す)、などである。
【0042】図2に示すように、本システム10は、技
術情報管理事業者(本出願人を含むソフトウェアの請負
制作及び応用サービス提供事業者)の住宅設計シミュレ
ーション管理サーバSV(以下、「サーバSV」と称
す)を中核とするシステムであり、前記利用者の情報端
末Tとの間でインターネット5による、住宅設計シミュ
レーションの支援を行い、特に従来の住宅シミュレーシ
ョンシステムでは成立し難かった「最新部品のカタログ
情報」提供及び当該部品の製造元に関する紹介記事まで
を取り扱っている。そして、そのため図3に概念図で示
す「住宅Webサービス」というホームページを開設し
ている。これは、インターネット5上にサーバSVを構
築して実現する。又、建材設備情報、パーツ提供は最新
カタログ情報として、展示場に関してサーバSVによる
三次元モデルデータの構築及び配信のことである。尚、
住宅ローン相談機関に関する詳細説明は省略する。
【0043】前記建築士等は情報端末Tで前記ホームペ
ージにアクセスし、サーバSVに対して必要な情報交換
し、前記コンシューマのための住宅仕様を瞬時若しくは
短時間にイメージ設定し、三次元CADによる立体見取
り図を画面上で見ながら、近い将来に建築されるであろ
う依頼通りのマイホーム、若しくは後述する展示用の住
宅設計構想に及ぶ。あるいは、前記コンシューマが住宅
設計シミュレーション等に用いる。
【0044】次に、本システム10を詳細に説明する。
図2に示すように、サーバSVの内部には、主制御装置
SV1、記憶装置SV2、入出力装置SV3及び通信制
御装置SV4などがバスSV5に接続される構成を有す
る。又、サーバSVの外部は、インターネット5を介し
てクライアント7の情報端末Tcや大判印刷所11の情
報端末Tpに周知の方法で接続される。
【0045】主制御装置SV1は、MPU(Micro Proc
essing Unit)及びRAM(RandomAccess Memory)など
から構成され、サーバSVを統括的に制御している。主
制御装置SV1には、WWWサーバプログラム、部品コ
ード体系、部品コード発生手段、部品データ検索手段、
構成データ送信手段及びDB管理手段等が起動してい
る。WWWサーバプログラムは、HTTP(Hyper Text
Transfer Protocol)によりインターネット5上のサー
バや利用者(情報端末T)との間で種々の情報を授受す
る基盤プログラムである。尚、主制御装置SV1に起動
しているその他のプログラムに関しては、図4乃至図6
を織り交ぜて適宜後述する。
【0046】記憶装置SV2はハードディスク装置や光
磁気ディスク装置等から構成されている。この記憶装置
SV2は、部品DB100、部品コード体系DB20
0、ホームページデータ300等を検索自在に収納して
いる。入出力装置SV3には、キーボード、マウスや表
示装置などが接続されている。又、通信制御装置SV4
は、モデムやDSU(Digital Service Unit)等から構
成され、インターネット5による情報の送受信を実現
し、クライアント端末、即ち情報端末Tを持つ利用者と
の交信を可能ならしめている。
【0047】この情報端末Tには仕様確認手段、三次元
CAD手段、(視点移動)シミュレーション手段、構成
データ抽出手段及び画像復元手段が備えられ、この情報
端末Tがインターネット5に非接続状態でも、このクラ
イアント端末自身の機能として、周知の三次元CAD手
段による住宅設計シミュレーションを実行できる。又、
クライアント7の情報端末Tcは設計目的で三次元CA
D手段が主なる機能であるのに対し、大判印刷所11の
情報端末TpはA1版プレゼンボード印刷が目的で、専
用の特殊プリンター12を接続している。そしてそれに
加えて、インターネット5を介することで、最新の部品
情報等を検索利用できるという付加機能を、本システム
10全体で実現している。
【0048】又、図4は一軒の住宅建設に必要な資材一
覧表(以下、「部品表」とも称す)であり、各部品に対
して固有の部品コードが付けられて、検索自在ならしめ
てあり、この部品表は図1で概念を示した「パーツ情報
管理機能」に属する「パーツ管理ファイル」の適宜抜粋
により作表し、「基本形状情報」、「素材情報」及び
「テクスチャーファイル」等を具体的に示した表であ
る。即ち、シコク砂王No.41は「基本形状情報」であ
り、壁そのものの形状を部品として「パーツ管理ファイ
ル」に格納されている。又、コンクリート壁面用壁紙鶯
色は「素材情報」であり、「テクスチャーファイル」に
格納されている。尚、テクスチャーとは基本形状部品の
表面に貼付けて用をなすものである。又、丸型天井蛍光
灯SLC60Wは屋内照明器具であり、その家電メーカ
ーにとっては完成品であっても、本システム10におい
ては一軒の住宅建設に必要な部品と見なしている。そし
て、「基本形状情報」も「素材情報」も全て部品として
管理している。
【0049】尚、CAD手段を実行する際に、クライア
ント(印刷所)端末32に三次元画像表示されたCAD
画像及び利用者が入力した寸法値等に基づいて、検索手
段により該当する部品コードを特定し、該当データが情
報記憶媒体33、即ちローカルDB3では発見できなけ
れば、不足情報補填手段により補填する。
【0050】次に、図5は三次元モデルファイルの構造
を示す説明図であり、管理情報部と、オブジェクトデー
タ情報部と、オブジェクト管理番号が有り、図に記載し
た内容の通りである。但し、図5で示したファイル構造
の概念を、より実施形態に近づけて説明し易くするため
に、「オブジェクト」を「部品」に、「オブジェクト管
理番号」を「部品コード」即ち「部品の呼び出し符号」
として説明している。同様に「オブジェクトのフェイス
番号」とは壁に貼り付ける壁紙を始めとして、薄い直方
体でなる壁の6面夫々の様子を明らかにするための情報
であり、「面情報」と呼ぶ。又、「ピッチ情報」は部品
を配置する際の相互間隔の寸法を意味し、「回転情報」
は三次元CAD手段等において部品を回転させて見せる
「部品回転視情報」のことであり、その際に必要な情報
を規定する。
【0051】次に図6に示す、A1版プレゼンボード2
0は、シミュレーション手段により住宅設計シミュレー
ションした内容を本システム10で印刷した結果であ
る。この中には、一階間取り21、外観斜視図22、和
室23、食堂24、リビングルーム25、親子ドア2
6、シャンデリア27、二階間取り28、吹き抜けを二
階から見下ろした眺め29、吹き抜けを一階で見た眺め
30及び図示せぬ脚注の文言も該当する部品のそばに分
かり易く添え書きできる。この脚注の文言には、図4に
示した部品表中の「品名」を引用して記載すると、A1
版プレゼンボード20の説明機能を増進する。又、前記
「品名」以外にも、その部品コードから検索できる事項
ならば、脚注スペースの許す限り、適宜配置する印刷形
式指示による。但し、紙面上の印刷配置を指定するため
の具体的プログラムの説明は省略する。
【0052】以下、主制御装置SV1に起動している各
種プログラムを説明する。WWWサーバプログラムは、
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)によりイン
ターネット5上のサーバや利用者(情報端末T)との間
で種々の情報を授受する基盤プログラムである。そし
て、仕様確認手段は、利用者の情報端末Tから入力され
る要求に基づいて、住宅設計シミュレーションの対象と
なる内外装の概要と建具等でなる部品(建具全般、壁紙
等の色・柄物に関する指定材料及び照明器具の完成品も
含む)を、例えば、畳敷きの8畳間などと選定し、具体
的かつ詳細な仕様の設定に対応する。
【0053】そして、簡素な下絵の状態の雛型を提示
し、利用者の指定する寸法構成及び着色等を待つ。前記
仕様の設定は壁の色や柄模様の指定のみならず、建物の
形状や寸法及び特殊部品に至るまで、その設定範囲は当
該建材及び住宅設備メーカーの事業の範囲と一致してい
れば、部品DB100の充実により、如何様にも対応可
能であり、この仕様確認手段に関しては、既存の住宅設
計シミュレーションシステムにも有るので更なる説明は
省略する。又、画像復元手段として、選定された住宅の
雛型に着色その他の仕様が、三次元CAD手段により、
画像合成されてなる立体見取り図の画像データを、部品
DB100から引用した部品データを構成データにより
組合せて作成し、要求のあった情報端末Tにダウンロー
ドする機能を有する。
【0054】尚、図示せぬ利用者管理手段は、後述する
課金手段との関連により、事業者側にとっては代金回収
の都合上、相当の厳密性を備えており、本システム10
に登録を済ませた利用者はID番号とパスワードによる
周知の認証手段でセキュリティー管理され、登録済みの
顧客住所宛てに、本システム10の出力した商品である
A1版プレゼンボード20等を宅配する際の住所録とな
る他、各種広告宣伝のためのダイレクトメール配送にも
役立てられる。但し、そのような利用者管理手段は、既
存の電子商取引において周知の事項なので、その説明は
省略する。又、後述するCD−ROMを購入した者だけ
を会員と見なして、相当の利用を許可する方法もある。
【0055】又、予め定められた部品コード体系に沿っ
て、新規発売される部品に対して、適切な部品コード
が、一対一に発生される部品コード発生手段は、前記ス
ポンサーと建築士等及び前記利用者の利益が一致するよ
うに、客観性と精密さ保つようなプログラム及び手入力
を伴う部品登録手段(図示せず)で構成されている。
【0056】又、後述するように、部品コードの末尾等
の予備情報欄に、第一版オリジナルから改版ごとにその
改版の版数を記載できるような部品コード体系とすれ
ば、「同一部品コードの改版データ」が存在できるよう
にしても良い。例えば補修サービス等により、改版歴の
有る部品データに関し、第一版オリジナルから改版ごと
の改版履歴を検索閲覧もできる。本発明における印刷目
的であれば、利用者又は大判印刷所の手近の部品DBは
最新カタログ情報に基づく最新版の部品データに更新
(図7のS15)し、前記構成データの指示で最新デー
タにより画像を復元する(図7のS16)。
【0057】又、部品データ検索手段は、アドレス付き
の呼び出し符号による。従って、各部品コードには、そ
の部品データがどこのサーバから供給され、インターネ
ット検索に対応できるのか、即ちアドレス情報も符号化
(図示せず)する等して含めるべきである。そうするこ
とにより図1に示すローカルDB3では発見できない部
品データが、FTPサーバ4に格納されているとすれ
ば、予め当該部品コードにそのアドレス情報が含まれて
いることで、無駄なく迅速な検索が可能となり、図1の
三次元画像表示(印刷)システム2に属するパーツ情報
管理機能を一層有効ならしめる。このように、部品デー
タ検索手段は、前記部品コード発生手段に対応し、前記
利用者の住宅設計構想等を、迅速かつ正確に汲み取っ
て、例えばその要求仕様を着色した立体見取り図等で絵
解きし、具現させるための検索を容易ならしめる。
【0058】又、出来上がった設計構想等に対して、そ
れに用いた部品を前記部品コードを検索キーとする部品
表及びその単価、数量、納期その他の商取引要件等を掲
載した帳票を作成し、当事者の間で取り交わすことまで
できるようにしたプログラムも有ると都合良い。即ち、
シミュレーション設計構想等が出来次第、資材発注も可
能であるが、実行するか否かは利用者次第であり、発注
しないまでも材料費の見積りに利用できる。
【0059】又、DB管理手段は、各DBへのデータ登
録及び既登録済みデータの更新登録を行う機能である。
例えば、スポンサーの新たなカタログ情報の掲載依頼、
即ち部品の新規登録の際の部品DB100へのデータの
登録はこのDB管理手段を介して行われる。そして、利
用者が複数の部品DB100を検索可能な場合は、両者
の新旧を比較し、旧情報を新情報に自動更新するか又は
新情報を選択して利用する。尚、このことは図7に示す
ステップS8乃至ステップS16に沿って後述する。
【0060】又、印刷形式指示手段は、特殊プリンター
12に対して画像、脚注及び矢印等を印刷用紙の希望す
る大きさと配置で見栄え良く印刷するための設定手段を
意味する。この印刷形式指示の情報はそれ程の情報量で
はなく、画像ファイルに含めて印刷注文の際に利用者が
情報端末Tから、印刷形式指示手段へと指示するもので
ある。但し、前記脚注は部品データから引用するのであ
れば、部品コードの他に部品データの例えば「品名」を
引用する旨の指示が必要である。尚、図2における、構
成データ、構成データ抽出手段及び構成データ送信手段
に関しては、図7に沿って後述する。
【0061】又、記憶装置SV2が有するDB等を、図
4及び図5を参照して説明する(適宜図1を参照)。こ
こで、図4及び図5は部品DBの論理構成図とも考えら
れ、図4の1行目にM電工製の「丸型天井蛍光灯SLC
60W」とあるが、三次元CAD手段で立体見取り図を
制作する最終段階で、内装の壁や天井の色・柄模様、建
具、照明器具及び家具をCAD画面の選択肢により、配
置すべき部品の候補が画面の隅に小さな絵で提示(図示
せず)されるので、これをマウスクリック操作により、
選択指示すれば、次々に意図する構想が立体見取り図に
より順次に絵解きされる。例えば6畳と指定された和室
の天井の真中に吊り下げられた画像が合成される。
【0062】又、CAD画面に展開されるカラーの立体
見取り図を見て、意に添わなければ、気に入るまで部品
を交換するなり、配置を替えるなり、周知の三次元CA
D手段による試行錯誤を繰り返すまでのことであり、そ
の構想を練るためのための材料が部品DB100に格納
されているのである。
【0063】図4に一部抜粋して示すように、部品DB
100は、部品コード、メーカー名、品名、供給状況等
と字数制限内で事業者側で登録し、本システム10の主
制御装置SV1に内蔵された部品コード発生手段により
半自動発生する。具体的には分類別の通し番号を機械的
に発生させ、規定桁数でなる部品コード枠の余った枠内
にメーカーの呼称する型番等を含めるようにし、色・柄
物はRED,GREEN,BLACK,STRIPE等
の頭文字を付け足す等、部品コードそのものに部品の特
徴をある程度表示させる周知の要領である。
【0064】又、図4に示した部品表は一軒の住宅に必
要な資材を一覧するのに適した帳票であるが、これとは
別書式又は別画面の帳票により、一品一葉(頁)又は一
部品一画面として、各部品別のカラー画像入り詳細デー
タ(図示せず)を部品DB100に検索自在に格納して
いる。要するにスポンサーからネットワーク広告掲載依
頼される最新カタログ情報に部品コードを付けて、検索
自在に整理格納したものである。
【0065】さらに、前記スポンサーは自社製品の販売
促進の目的により、部品DB100の広告機能を認め
て、検索され易く、見栄え良く、当該自社製品の説明を
懇切丁寧にしたカタログ情報の掲載を望むはずであり、
それに応じて、部品コード発生手段とDB管理手段が協
調して、整然たる部品DB100が構築され、維持され
るのである。
【0066】但し、全ての部品に関し、発売より製造中
止までの商品寿命(調達可能期間を意味しており、風雪
に耐えての製品寿命とは違う)があるので、いわゆる調
達可否情報を定期的に更新する必要がある。この情報更
新も含めてDB管理手段が機能する。要するに調達不能
になり次第、その旨を明示するか又は部品DB100か
ら削除すればよい。
【0067】前記照明器具の場合、一般的な呼称の慣例
においては、「部品」と呼ぶのに相応しくない部品では
あるものの、あえて本システム10においては、組立て
完成される住宅に対して、柱、板、壁、床、天井、敷地
等の基本形状情報と共にこれらの構成要素の全てを「部
品」又は「オブジェクト」と称している。
【0068】この「オブジェクト」とは、三次元CAD
手段以前の、コンピュータ・グラフィックにおいても、
例えば○、□、△等の様に一筆書きに囲える最小単位の
絵画構成要素を意味し、コンピュータ・グラフィック・
デザイナーは周知のマウスとキーボード操作により、前
記「オブジェクト」を画面上に配置し、着色等の指示を
しながら意図する絵画に、「切り絵」若しくは「塗り
絵」の要領で仕上げ、三次元CAD手段においても、前
記「オブジェクト」を用い、プログラムで三次元(以
下、「3D」とも称す)部品データを生成して周知の要
領で立体見取り図を仕上げるのである。
【0069】前記「オブジェクト」には「オブジェクト
管理番号」が付けられて、検索自在に管理されている。
本実施形態においては「オブジェクト」を「部品」とも
称しているので、説明の便宜上、「オブジェクト管理番
号」のことを当該「部品」に対する「部品コード」と簡
明な表現で統一している。要するに住宅建築及びシミュ
レーションに用いる、柱、板、壁、床、天井、敷地等の
基本形状情報と共に照明器具に至る全ての構成要素を
「部品」と見なし、それらに対する「部品コード」とす
れば、部品ごとに呼び出し符号を付けて検索自在に整理
する周知の部品管理手段を利用できる。
【0070】その部品管理手段においては、部品の性質
から分類し、その分類から枝葉を派生させ、全てを網羅
させる部品コード体系に当てはめて、一部品一コードの
原則を守り、重複しないように符号を発生し、以後は検
索自在に部品DB100に格納しておく。尚、この部品
コード体系に関しては、本発明における必須要件ではあ
るものの、アッセンブリーメーカー等に必須かつ周知の
技術思想であるので、更なる具体的な説明は省略する。
【0071】次に三次元部品の説明をする。三次元部品
は複数の部品から組み合わさっている。例えば、テーブ
ルの場合、テーブル盤面部と脚部から構成されている。
これらの部品に夫々素材を指定することができる。夫々
の部位に指定する素材を部品の「面情報」と呼び夫々
に、素材を指定することができる。又、壁という部品を
指定した場合、現実のその部品は6面の平面でなる直方
体であり、その6面夫々に対して異なる「面情報」与え
ることができる。例えば、外壁面を海老茶色に、内壁面
をクリーム色に、端面を白色等に塗り分けられる。
【0072】前記素材の指定方法は、三次元部品データ
の記録に続く、複数の素材情報記録によって、三次元部
品を構成する「面情報」の素材を指定する。又、三次元
CADシステムでは、記録されている素材情報と、部品
DB100から素材のデータを読み取り、三次元画像と
して表示させる。その際、読み取るべき前記素材情報が
ない場合は、部品DB100に格納されている三次元部
品の規定値が適用され、取り敢えず標準的な素材情報を
仮に当てはめて、例えばテーブル盤面部に「木目調」の
素材情報が無い場合は、規定値の「白色」が適用され、
不自然な欠陥の無い三次元画像を表示させておく。
【0073】次に外部データの説明をする。この外部デ
ータと呼ぶ理由は、本システム10の利用者が自身の部
品DBでは見つからない部品データ、即ち情報端末Tの
ハードディスク等には格納されていない部品データに関
しては、サーバSVの部品データ検索手段を呼び出し、
当該サーバSVが持っている部品DBを検索し、そこか
ら三次元部品と素材情報を読み取り、三次元画像を表示
させる。要するに利用者の手元に有る情報を迅速に検索
し、それだけでも大半の要求を満たし得るものの、更に
最新情報で正確なシミュレーションしたければ、インタ
ーネット5上のサーバSVを呼び出して完璧ならしめ
る。
【0074】この外部データとしては、ドア、窓、建
具、バス、トイレ、キッチンなどの住宅設備やテーブ
ル、椅子などインテリア関連部品の三次元部品には全て
部品コードが付けられている。そして、三次元CAD手
段により住宅シミュレーションを実行すれば、そこで制
作された仮想住宅に配置されている部品の数だけ、三次
元部品データパケットが記録されている。三次元部品デ
ータパケットにはその部品に関する部品コード、配置す
る位置情報、サイズ情報部品回転視情報、素材情報が含
まれている。
【0075】次に、基本形状と応用形状の説明をする。
基本形状とは住宅を構成する柱、壁、床、天井及び敷地
等を意味し、この基本形状の組合せである部屋、基礎、
屋根などを応用形状と呼び、これらは全て三次元部品デ
ータパケットに記録されている。ここで、三次元CAD
手段により、部品DB100を部品コードにより検索
し、該当する部品の形状に基づき、前記基本形状と応用
形状を作画プログラムでローカル作成する。即ち、壁、
床、天井、部屋、屋根等は規定値の寸法及び縮尺に沿っ
て作画される。
【0076】従来技術においては、前記基本形状と応用
形状を作画プログラムでローカル作成する際、即ち住宅
設計シミュレーションシステムから離れた場所にある情
報端末から、部品DBを部品コードにより検索すると、
基本形状を作成するモジュール(作画プログラム)とイ
ンターフェース情報が返されるので、その作成モジュー
ルをその都度呼び出して、三次元部品データを生成して
いた。しかし、本システム10では、作成モジュールを
その都度呼び出すことなく、部品データ検索手段によ
り、先ず利用者の手元に有る情報を迅速に検索し、それ
だけでも大半の要求を満たし得るものの、利用者の手元
に無い部品データに関しては、インターネット5上のサ
ーバSV又はFTPサーバ4を見つけ、そこで、三次元
部品と素材情報を生成し、利用者の情報端末Tに転送
し、その画面上に表示する。
【0077】又、部品DB100は最新に更新されなが
らサーバSVに常備されているものの、サーバSVから
遠隔地にある利用者の情報端末Tにも、そのハードディ
スク等でなる情報格納部(図示せず)に予め部品DB1
00を格納しておく運用方法も有効である。具体的には
技術情報管理事業者が、前記スポンサーから常時提供を
受けるカタログ情報等を適宜編集し、部品毎に部品コー
ドを付けて検索自在に集大成した部品DB100及び、
その部品データから住宅の形状を作成するモジュール
(作画プログラム)等の格納されたCD−ROMを販売
し、当該CD−ROMの所持者又は同等内容をダウンロ
ードした情報端末Tの利用者だけが、本システム10の
利用許可を得た会員となる。
【0078】又、当然に前記カタログ情報等は経年と共
に陳腐化し、情報価値も無くなる性質のものであるが、
シミュレーションの目的によっては、多少古い情報でも
無いよりは有った方が都合良い場合も有る。例えば、最
新のテーブルや家具類でなくても、類似部品で適当に家
財道具類のレイアウトをシミュレーションし、歩行視動
画ウォーク・スルーで雰囲気を掴みたい場合等が該当す
る。但しこの場合は、資材発注及び当該資材見積のため
には、別途に最新情報の入手を必要とする。
【0079】そして、前記建築士等は前記CD−ROM
又はサーバSVからの前記カタログ情報を用いて、住宅
の設計等を行い、その結果をサーバがある程度の質疑応
答まで対応する仮想の相談室や展示場へ送り、前記コン
シューマへの広告とする。前記コンシューマはこれらの
住宅情報を見て、希望の工務店及び建築士等と連絡を取
れる他、住宅設計シミュレーションの結果の画像情報を
ダウンロードした後に、自分の希望する間取りに変更し
て、前記建築士等とさらなる建築設計構想及び商談等に
及ぶ事もできる。
【0080】これらの連絡の際に、従来の三次元CAD
手段及び住宅設計シミュレーションにより、作画したC
ADデータ及び画像データのデータ量は最低でも数メガ
乃至数百メガバイト単位のデータ規模となるので、それ
が諸々の障害になって、前記した課題を呈していたので
あり、その莫大なデータ規模を軽減するためにも、前記
CD−ROM等により予め部品データをローカル配備し
ておき、適宜に基本形状や応用形状をローカル生成す
る。そのことにより、通信の相手方に対して実際に情報
通信すべきデータ規模が大幅に軽減できる。
【0081】尚、本システム10においては、利用する
に際して、何がしかの利用料名目により、図示せぬ銀行
口座自動引き落とし等に直結した、課金手段で代金決済
するので、その課金手段に関してはインターネット商取
引の慣行に従うものとする。前記利用料名目として、前
記スポンサーは前記カタログ情報をネットワーク広告で
きるので広告掲載料、前記建築士等は設計シミュレーシ
ョンのシステム利用料を、前記技術情報管理事業者が徴
収する。
【0082】又、前記仮想の展示場サービスとして、そ
の内容は 1)設計施工業者の紹介と住宅展示場のスペース提供 2)工法別、地域別、特色などから検索を可能にする 3)新設、リフォーム(キッチン、バス、トイレ、屋
根、その他) 4)コンシューマが参加できるビューア(シミュレーシ
ョン)
【0083】又、その料金は 1)前記建築士等の会費を(基本容量までは無料) 2)展示場作成サービスを有料 3)住宅作成サービスを有料
【0084】又、前記仮想の相談室として、その内容は 1)住宅新築、リフォーム相談室 ・施主と、設計事務所・ビルダとの交流の場 ・建てたい家の相談等(穴埋めアンケートに対するサー
バの自動回答) 2)建材・設備相談室 ・建材会社、設計事務所、ビルダの情報交換の場 ・質問者は一般のコンシューマ、回答者は会員(登録済
業者)スポンサー 3)住宅ローン相談室 ・提携の金融機関等と連動したサービス
【0085】又、その料金は 1)前記スポンサーは会費に含まれる 2)前記建築士等も会費に含まれる しかし、前記コンシューマの利用は原則無料として、住
宅建築の需要増大に寄与させる方が、性質の異なる利用
者全体の利益にかなう。
【0086】又、本システム10の主制御装置SV1に
内蔵された三次元CAD手段の具体的機能は、既に大手
の工務店や設計事務所等で用いられている周知の機能で
あるので、ここではその説明を省略する。本実施形態で
は前記周知の三次元CAD手段での問題点であった、C
ADデータの莫大なデータ量を軽減しながらも、全ての
立体見取り図の作画及び、視点移動のシミュレーション
までを賄える。さらに、専任のオペレータによる操作を
必要とせず、利用者が本システム10と対話形式で、マ
イホームの設計構想を確立し、例えば工務店の店内にお
いて、利用者に対して即時の商談成立にも至り得る。
【0087】即ち、情報端末Tから周知のマウスとキー
ボードで、少ない回数の指示をすることにより、利用者
の希望する住宅設計シミュレーションの立体見取り図の
作画(図示せず)が完成し、即座に利用者の目で見て確
認するように構成したものである。これだと、用途を限
定する代わりに、利用者が本システム10と対話形式で
手際良く設計構想を画面上で具現できる。この簡単な操
作性こそが本発明の主なる要旨である。そして何故、簡
単な操作性を得られるかは後述する。
【0088】尚、ここで「基本情報を選定する」とは、
利用者が以下の操作を行うことである。住宅の工法、住
宅の基本サイズ(尺貫法又は、メートル法)、天井の高
さ、基礎の高さ、天井裏の厚さ及び素材の規定値等でな
る基本情報を、利用者の情報端末Tの入力画面(図示せ
ず)に沿って、夫々の項目ごとの所定欄に、周知のキー
ボート又はマウスクリック操作により順次入力する。
【0089】この基本情報を元に、基本形状(平面間取
り図)、応用形状(屋根と天井を取り外した屋内の鳥瞰
図)及び三次元部品、即ち住宅の形をした立体見取り図
の元絵を表示させる。そして、例えば「重層入母屋二階
建て」(図6との関連は無い)が選択されたとすれば、
図示せぬ「仕様選定フォーム」で、(1)述べ床面積を
60坪と選択し、(2)瓦色を「黒」と選択し、(3)
外壁色を「軒下近くのみ白、その他は板張り」と選択
し、(4)間取りを「和室8畳×6室と、12畳の多目
的洋室2室と、標準的風呂・便所」と選択し、(5)玄
関を「アルミ格子型サッシ」と選択し、(6)勝手口を
「木製外開き」と選択し、(7)窓を… … …と選定
し、(8)和室の床の間を… … …と選定し、(9)
洋室の壁紙を… …何色で、 …と選定し、(11)洋
室の天井を… … …と選定し、(12)… … …を
… … …と選定し、(13)… … …を… … …
と選定し、(14)… … …を… … …と選定し、
これらの仕様をこの選択画面上(図示せず)で利用者が
確認し、意思決定したならば「選択」ボタンをマウスク
リックする。
【0090】次に、仕様選定画面(図示せず)の下方に
ある「設計仕様の確認」では「重層入母屋二階建てが選
定されました。」と表示され、利用者の希望による立体
見取り図が三次元CAD手段で画像合成され、「ダウン
ロード」ボタンをマウスクリックすることにより、鮮明
なカラー画像の立体見取り図が、画面上に表示され利用
者の目視確認に供される。
【0091】又、前記した重層入母屋二階建ては、半完
成の画像データに利用者の指定する瓦・内外壁及び内装
デザインの彩り等を着色する程度のため、雛型DB(図
示せず)から数種類の雛型を引用して、画像合成するの
に大した時間を必要としないので、利用者はその手近に
ある情報端末機Tにより、遠隔地にある無人の設計シス
テム1と対話形式で、設計構想通りの立体見取り図を情
報端末Tの画面上で確認できる。尚、「デザイン」と
「設計」を同一の意味に用いて説明しているが、利用者
がその意味を広義に「見栄えのするデザイン」と「構造
上の設計」の総合的な意味まで含めて解釈しても差し支
えない。
【0092】又、図示せぬ周知の三次元画像情報とし
て、即ち三次元モデルをどの視点からどの方向を見るか
という視点情報と、どの地域でみたのかという地点情報
(緯度、経度)及びいつ見たのかという時間情報(年月
日時刻)を持つ。このことにより、軒下の陰り具合等を
設定時刻の太陽光の位置からシミュレーションし、作画
するのである。いわゆる、レイ・トレーシングのことで
ある。但し、これらのことは本発明の要旨ではないの
で、更なる説明は省略する。
【0093】次に、図7に示す印刷手順のフローチャー
トに沿って、印刷手順を説明する。である。先ず、印刷
すべき内容となる画像ファイルを利用者の手元の情報端
末Tの画面上で作成し、確認する(S1)。又、住宅設
計シミュレーション等による画像作成(S2)がなされ
ていれば、図6に示した各図、例えば一階間取り図21
と二階間取り図28をA1(日本工業規格A列1番)用
紙の略中心部に配置し、外観斜視図22その他の立体見
取り図等を、紙面の周辺部に見栄え良く配列し、さらに
図示せぬ脚注の文言も部品データからその品名(図4参
照)等を引用し、印刷形式指示画面(図示せず)で適宜
に配列させる旨の印刷形式指示(S3)をする。
【0094】前記印刷形式指示(S3)は本システム1
0に指示待ち状態のプログラム(図示せず)が具備され
ており、数回のマウスクリック操作で、用紙の寸法、各
図並びに前記脚注等の配置が完了する。さらにこの本シ
ステム10の会員資格の格付け程度によっては、印刷及
び配送代金の支払も後払いで良いし、配送先の住所等も
登録済みのため、前記数回のマウスクリック操作で済む
のである。
【0095】従って、前記会員にとっては既に出来合い
の画像ファイル又はその各図の画像データなりが有れ
ば、前記数回のマウスクリック操作で、図6のA1版プ
レゼンボードの印刷及び宅配の注文ができる。このよう
なことは、大手の工務店でも無い限り、先ず出来なかっ
たところを、当該会員にさえなれば、誰にでも簡単に実
現するのである。
【0096】又、前記A1版プレゼンボードの印刷がで
きるような特殊仕様のプリンター12(「特殊プリンタ
ー」又は「大判プリンター」とも称す)の所有者にとっ
ても、この本システム10が普及することにより、その
特殊プリンター12の利用客が増大し、しかもインター
ネット注文だから当該大判印刷所11に利用客が来店す
ることなく、仕上がるまでの待ち時間や、一時期に注文
殺到して店頭に利用客を長時間待たせることも避けられ
る。店頭で待たせる事が無いのだから、待合室等の付帯
設備も不要であり、当該大判印刷所の経営にとっても負
担が軽く、その分印刷代金の低価格化が図れる。ちなみ
に、A1版プレゼンボード20の印刷単価は約5千円程
度に抑えられる試算もできている(内訳明細は省略)。
【0097】次に、前記会員以外の利用客が大判印刷所
11を捜す(S4)とすれば、課金手段も含めたデータ
交換の具体的手段に至る詳細な取引条件の確認(S5)
するのに、ある程度の手間を要する事は致し方ない。但
し、本システム10が今後の産業界で標準的な企業形態
と認められた場合には、前記会員であるなしに拘り無
く、前記の手間を要する事無く自由な商取引へと発展進
歩するであろう。それまでの間は取り敢えず前記会員に
なることが、利用客にとっても当該印刷事業者にとって
も、双方にとって都合がよい。
【0098】要するに、前記会員の場合は、ステップS
4,S5,S6でなすべき事項が予め周知徹底されてい
るので、その会員である利用者の情報端末Tに付属する
画面上に、「大判印刷所の固有名称及び所在地等」の表
示と確認程度(S4)、「A1版プレゼンボードの印刷
単価は宅配送料込み5千円を、印刷実行と同時に双方確
認済みの貴口座から引き落とす」旨の取引条件は会員に
なる時点で予め納得済みだが、念のため表示し、再確認
しても良い(S5及びS6)、「当該大判印刷及び宅配
代金を当該銀行口座から引き落とすことを認める」旨の
意思確認程度(S5及びS6)を手際良く済ませられる
のである。これが、会員優遇手段である。
【0099】次に、諸般の取引条件を吟味した上で、利
用者が大判印刷所11に取引可能と判断(S6)したな
らば、ステップS1で確認済みの画像ファイルによる印
刷発注(S7)を、利用者が手元の情報端末Tから大判
印刷所11宛てにインターネット経由で行う。当然、休
際日又は夜間に遠隔地から発注することも可能である。
この前記画像ファイルによる印刷発注(S7)こそが本
発明の要旨であり、しかもその画像ファイルの内容であ
る構成データに創意工夫が盛り込まれている。即ち、構
成データ抽出手段及び構成データ送信手段を意味する。
尚、インターネット利用の電子商取引の具体的手段、例
えば本人認証、注文受け付け、現物手配、商品発送及び
課金等の手段に関しては、周知なので更なる説明は省略
する。
【0100】ここで、大判印刷所11が前記画像ファイ
ルによる印刷の受注すると、その画像ファイルの内容で
ある構成データの指示する部品コードの部品データを、
本システム10は検索(S8)開始する。先ずは、手近
の部品DB100から検索(S9)し、不足があれば
(S10)、他の部品DBから検索する(S11)。他
の部品DBとして、例えばインターネット上のFTPサ
ーバ4やローカルDB3のパーツファイルも検索(S1
1)の対象となり得るが、FTPサーバ4は前記スポン
サーのカタログ情報発信源であったりし、ローカルDB
3は利用者の情報端末Tに具備されたHDであったり、
あるいは前記技術情報管理事業者が発行するCD−RO
Mの状態でも部品DBは存在する。但し、インターネッ
ト上のFTPサーバ4こそが、最新の生きた情報検索に
供し易い。
【0101】そして、必要とする部品データの品目数に
関して満足(S10)したならば、次に重複する部品デ
ータの存在を確認(S12)する。具体的には部品コー
ドの末尾等の予備情報欄に、第一版オリジナルから改版
ごとにその改版の版数を記載できるような部品コード体
系とすれば、「同一部品コードの改版データ」が存在
し、それらは新旧の部品データが重複して検索されたも
のと判断(S12)される。そして、それら重複部品デ
ータの改版数を比較すれば容易に新旧の比較判別(S1
3)できる。
【0102】又、何らかの調査目的、例えば補修サービ
ス等により、改版歴の有る部品データに関し、第一版オ
リジナルから改版ごとの改版履歴を検索閲覧する必要が
あれば、前記重複部品データのうち古い方も残す意味が
あるものの、通常は旧版の部品データに対して検索禁止
手段を講じる(S14)方が都合良い。本発明における
印刷目的であれば、利用者又は大判印刷所の手近の部品
DBは最新カタログ情報に基づく最新版の部品データに
更新(S15)し、前記構成データの指示で最新データ
により画像を復元する(S16)。
【0103】次に、復元画像は図示せぬモニター画面等
で確認の上、前記画像ファイルに含まれる印刷形式指示
により印刷実行する(S17)。そして、印刷出力され
たA1版プレゼンボード20は宅配により、顧客宛てに
配達され、その職責履行と相前後して課金手段を行使す
る(S18)。尚、ステップS12で「同一部品コード
の改版データ」による重複分が発見されなければ、ステ
ップS13,S14,S15を飛び越してS16に至
る。
【0104】さらに、本発明の別の実施形態として、イ
ンターネット5に接続して利用する前提で、部品DB1
00、仕様確認手段、三次元CAD手段、部品データ検
索手段、(視点移動)シミュレーション手段、構成デー
タ抽出手段、画像復元手段、印刷形式指示手段及び大判
印刷所との電子商取引手段を格納したCD−ROMの内
容をローカルDBにインストールできるパソコンにおい
て、住宅設計シミュレーション等で得た三次元画像を、
遠隔地に所在する大判印刷所11へ印刷の注文を手軽に
できる。
【0105】又、前記CD−ROMを購入した利用者は
会員資格を有する顧客として、図7に示したステップS
1乃至ステップS7の手続きに関し、前述したように最
も手軽で便利に本システム10を利用できるようなシス
テム構成になっている。尚、このCD−ROMを大量生
産し、販売する行為は当然に本発明の実施に該当する。
【0106】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、大判印刷
に適する高解像度の画像データも小さなデータサイズで
実現できる。前記画像のファイルを受信し復元画像を印
刷出力するシステムにおいて、取り扱うデータ量が、従
来の同種のシステムに比べて約10分の1〜100分の
1以下で済み、莫大でないため、簡素な設備、簡単な操
作で、高品位の印刷出力を低価格に提供できる。何故な
らば、データ量の大きい前記外部情報を前記ファイルに
は含めないで、最小限の前記基本情報と前記番地のみを
含め、データ量の少ない状態で当該ファイルを伝送し、
その基本情報と番地の指示により適宜に前記部品データ
ベースから、前記部品データを引用し、それらを組み合
わせて前記画像を復元するからである。
【0107】又、請求項2に係る発明によれば、前記ク
ライアント端末及び/又は印刷所端末に予め具備された
前記外部情報をクライアント及び/又は印刷所がその手
元で用いるのに、サーバへのアクセスが不要になり、そ
の分だけ通信費用と時間の節約になる。又、一度サーバ
から読み込んだ前記外部情報は、その外部情報をローカ
ルデータベースに保存することにより、次回よりサーバ
へのアクセスが不要となる。
【0108】又、請求項3に係る発明によれば、前記最
新情報を前記立体見取り図の該当部の近傍に脚注、即ち
添え書きまで、盛り込んだ大判印刷できるので、商談を
進める際などに都合が良い。
【0109】又、請求項4に係る発明によれば、遠隔地
からの要望に対して、簡素な設備、簡単な操作で、高品
位の印刷出力を低価格に提供できる。従って、中小零細
規模の工務店や個人営業の大工さんにも、所定の住宅設
計シミュレーションソフトにより作画した住宅設計のイ
メージを、手軽にインターネットを経由して、専門業者
へ大版特殊印刷の委託することが容易にできる。さら
に、前記情報管理事業者又はクライアントがインターネ
ットのホームページ上に主催する、仮想の住宅展示場に
展示された住宅も、遠隔地の情報端末から適宜に大判印
刷の依頼ができる。
【0110】又、請求項5に係る発明によれば、そのC
D−ROMを購入した者が会員となり、大判特殊印刷の
際に例えば1回乃至数回のマウスクリック操作で、遠隔
地に所在する専門の印刷所に印刷注文し、印刷物の宅配
まで指示できる。又、前記CD−ROMを販売する事業
と、印刷事業を含めて、関連産業の発展に寄与する。
【0111】又、請求項6に係る発明によれば、前記ク
ライアントはもとより、ほとんどの利用者にとって有効
な、高精度かつ最新に略自動的に更新された前記外部情
報を利用できるので、このシステムは半永久的に陳腐化
せず、その利用価値を維持できて、システム寿命が延び
る。特に、本発明を住宅設計施工販売用のプレゼンボー
ド印刷に適用した場合は、前記部品データの説明文等が
工務店、建材店、内装施工店及び屋内電気工事店にとっ
て、資材の最新カタログに匹敵する最新情報であり、そ
の最新情報が適宜に脚注印刷されれば、説明を補助する
効果が高く、前記プレゼンボードの価値を高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 三次元画像表示(印刷)システムの構成概念
図である。
【図2】 本システムの構成及び情報端末との接続関係
を示すブロック図である。
【図3】 住宅Webサービスの概念図である。
【図4】 部品表である。
【図5】 三次元モデルファイルの構造を示す説明図で
ある。
【図6】 A1版プレゼンボードである。
【図7】 印刷手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,31… 三次元モデルデータ 2 … 三次元画像表示(又は印刷)システム 7 … クライアント 10 … プレゼンボード印刷システム 11 … 大判印刷所 12 … 特殊プリンター 32 … クライアント端末 33 … 情報記憶媒体 34 … パーツ管理サーバ 35 … ネットワーク 100 … 部品データベース 200 … 部品コード体系データベース SV3 … 入出力装置 T … 情報端末 Tc … (一般)コンシューマ及びクライアント
(工務店等)の情報端末 Tp … 大判印刷所の情報端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 29/38 B41J 29/38 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を構成する各種情報のファイルを受
    信し復元画像を印刷出力するシステムにおいて、住宅の
    設計情報である三次元画像を作成及び表示するクライア
    ント端末から、住宅を構成する柱、壁、床、天井及び敷
    地に関する基本形状情報と、その基本形状情報の組合せ
    でなる部屋、基礎及び屋根に関する応用形状情報を順次
    入力して基本情報を構築し、建材の素材、建具、備品及
    び/又は家財道具を意味する外部情報の所在を各別に示
    す番地が割り当てられ、その番地により機能する検索手
    段と、データベースに保存された前記外部情報を前記ク
    ライアント端末からの求めに応じて提供する外部情報提
    供手段を具備したパーツ管理サーバが、前記クライアン
    ト端末にネットワーク接続され、そのネットワーク接続
    の他方には前記基本情報及び前記外部情報から前記画像
    を復元する画像復元手段と、その画像復元手段による復
    元画像を印刷出力する復元画像印刷出力手段を備えたこ
    とを特徴とする三次元画像印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記外部情報の一部又は全部を保存した
    データベースを前記クライアント端末及び/又は印刷所
    端末にも具備し、表示すべき三次元画像の必要に応じた
    前記外部情報のうち不足分を前記パーツ管理サーバから
    補填する不足情報補填手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の三次元画像印刷システム。
  3. 【請求項3】 住宅建築用資材に関する情報を夫々の説
    明文も添付して格納した前記部品データベースと、複数
    の前記部品データベースのうち最新情報を検出する最新
    情報検出手段と、最新でない情報を最新情報に更新する
    更新手段と、前記最新情報を前記立体見取り図の該当部
    の近傍に添え書きする脚注手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の三次元画像印刷システ
    ム。
  4. 【請求項4】 指定の視点からの前記立体見取り図及び
    又は平面図を指定の配列に印刷させる印刷形式指示手段
    を含む画像のファイルでなる印刷原稿による印刷注文を
    情報通信ネットワーク経由で実行し得る電子商取引手段
    と、日本工業規格A列2番以上の大判用紙に前記印刷注
    文の内容を印刷出力可能な出力装置を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記
    載の三次元画像印刷システム。
  5. 【請求項5】 前記外部情報及びそれに関連するソフト
    ウェアを格納した情報記憶媒体の所持者又はこれらを利
    用できる者に限定した利用者限定手段と、その限定利用
    者には前記復元画像印刷出力手段を優待利用できる会員
    権を付与することを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    うちの何れか1項に記載の三次元画像印刷システム。
  6. 【請求項6】 複数のデータベースから最新情報を検出
    する最新情報検出手段と、最新でない情報を最新情報に
    更新する更新手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のうちのいずれか1項に記載の三次元画像印
    刷システム。
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