JP2002230083A - 建築部材用カタログおよび図面作成方法 - Google Patents

建築部材用カタログおよび図面作成方法

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JP2002230083A
JP2002230083A JP2001055801A JP2001055801A JP2002230083A JP 2002230083 A JP2002230083 A JP 2002230083A JP 2001055801 A JP2001055801 A JP 2001055801A JP 2001055801 A JP2001055801 A JP 2001055801A JP 2002230083 A JP2002230083 A JP 2002230083A
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勲 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築部材用カタログのデータの一部を電子化
することで、商品の使用状態を確認するイメージ図の作
成を容易にするとともに、カタログの使用者と配布者と
の間で必要な情報をギブ&テイクで相互にやりとりでき
る双方向カタログを提供する。 【解決手段】 築材用カタログは、物理カタログと仮想
カタログを組み合わせて構成され、物理カタログが商品
情報を掲載する紙製のカタログ1であって、仮想カタロ
グが紙製カタログ1に掲載される商品の詳細なデータを
格納しており所定の認証作業を経ないと利用できないコ
ンピュータで読み取り可能な記録媒体2である。物理カ
タログは、掲載する各商品について関連付けられたイン
デックス情報を含んでおり、インデックス情報をコンピ
ュータ端末から入力しサーバーに送信し、関連付けられ
た商品の情報を仮想カタログから取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築部材用カタロ
グに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築部材用のカタログは、従来より製本
されたカタログが利用されている。例えば、新築住宅や
リフォームなどを計画する場合、ユーザーの嗜好に応じ
て床や壁のデザイン、材質、色などを選択、指定し、ま
た照明器具や調度品の種類、窓やドアの形など内装や家
具を写真入りの商品カタログから選択する。
【0003】従来、選択された商品が部屋に配置された
模様をユーザーが想起し易いように、カタログ中から該
当する商品の写真を切り抜いて、部屋の各部に切り張り
してイメージ図を作成することが行われていた。イメー
ジ図の一例を図13、14に示す。図13のイメージ図
は家屋の内装の完成イメージを示し、図14は家屋の外
装のリフォーム例を示す。イメージ図は、例えば設計事
務所においてユーザーへのプレゼンテーション用に用い
られるプレゼンテーションボードあるいはイメージボー
ドと呼ばれる器具を利用して作成される。イメージボー
ド上に部屋の間取り図や見取り図を置き、この上にユー
ザーが望むドアや照明器具などの建築用部材を紙製カタ
ログから切り抜いて、配置される位置を矢印や記号で示
すなどして張り付けていく。ユーザーはイメージボード
上に切り張りで作成されたイメージ図を見ながら、希望
に添うものであるかどうかを確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
では、手作業で切り張りを行うためイメージ図を作成す
るのに著しく手間がかかる問題があった。鋏やカッター
ナイフを使ってカタログを切り取り、糊やセロハンテー
プで紙に貼り付けるため、できあがったイメージ図もゴ
テゴテした見栄えの悪いものとなる。
【0005】またイメージボード上で構成されるのは、
部屋の間取り図のような2次元的な平面図によって行わ
れることが多い。これに対しカタログから切り抜いた商
品は、一般に3次元的な写真である。したがってユーザ
ーにとっては2次元と3次元が混在し、さらに縮尺も商
品毎に異なり、加えて実際の位置に装着した状態を示す
ことが困難なため正確なイメージを想起しにくいという
問題もあった。
【0006】さらに一度切り抜きに使用したカタログを
再利用できないという問題もある。商品の中には人気が
あって頻繁に使用されるものがあり、またユーザーに完
全な状態のカタログを利用してもらうために、毎回新し
いカタログを用意する必要があった。さらに作成した切
り張りによるイメージ図も使い回しができず、一回限り
の使用になる。
【0007】カタログの無駄を避けるため一旦該当ペー
ジをカラーコピーし、カラーコピーした写真を切り抜い
て利用する方法もあるが、この方法ではカラーコピーを
行う手間がかかる上、カラーコピーのコストがかかるこ
と、またカラーコピーにより色調が変わって色褪せたよ
うなイメージとなってしまい、高価な商品の売り込みと
しては見栄えが悪くなるなどの問題があった。
【0008】さらにまた一旦イメージ図を作成しても、
ユーザーの意向により一部または全部を変更しなければ
ならないことがある。切り張りした商品の一部のみを差
し替えることが困難な場合は、イメージ図を再作成しな
ければならない。このような場合、はじめに使用したカ
タログやイメージ図が無駄になり、切り張り作業が再度
必要になる上、新しいカタログをさらに用意しなければ
ならず、多大な手間と無駄が生じる。
【0009】特に最近では、消費者の嗜好の多様化に伴
って、商品バリエーションの多様化が進んでおり、商品
数が膨大になりカタログが相当な厚さになる傾向があ
る。さらにカタログのカラー化も進んでいるので、カタ
ログ作成コストは高騰している。このような高価なカタ
ログを一回限りの使用とするのは、資源の著しい浪費と
なる。
【0010】一方でせっかくイメージ図を作成しても、
契約が不成立に終わることは珍しくない。このような状
況下、できるだけコストをかけず、しかも作成変更が容
易なイメージ図を得る方法が求められている。
【0011】本発明は以上のような弊害を解消するため
に開発されたものである。本発明の第1の目的は、貴重
な紙製カタログを無駄にすることなく、作成や変更の容
易なイメージ図を作成可能な建築部材用カタログおよび
図面作成方法を提供することにある。
【0012】さらにまた、従来はイメージボードなどを
利用してユーザーの望む商品の組み合わせが決定される
と、このイメージに基づいて設計事務所はあらためて設
計図面を作成する必要があった。設計図面はCADや製
図器などを用いて作成されるが、この作業には極めて時
間と手間がかかる。一方で各部材の配置や商品種別を表
示するイメージ図は作成されているため、もしイメージ
図を利用して設計図面が作成できれば、設計事務所側の
負担低減は計り知れない。
【0013】本発明はさらにこの問題を解決することも
目的としている。本発明の第2の目的は、本来個別の作
業であったイメージ図の作成と設計図面の作成をリンク
させ、設計図面の作成を容易にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載される建築部材用カタログ
は、物理カタログと仮想カタログを組み合わせて構成さ
れる。この建築部材用カタログは、物理カタログが商品
情報を掲載する紙製のカタログであって、仮想カタログ
が紙製カタログに掲載される商品の詳細なデータを格納
しており所定の認証作業を経ないと利用できないコンピ
ュータで読み取り可能な記録媒体で構成される。
【0015】さらに、本発明の請求項2に記載される建
築部材用カタログは、物理カタログと仮想カタログを組
み合わせてなる建築部材用カタログであって、前記物理
カタログが商品情報を掲載する紙製のカタログであり、
前記仮想カタログが前記紙製カタログに掲載される商品
の詳細なデータを記憶しており所定の認証作業を経ない
とアクセスできないサーバー上に保存されたコンピュー
タで読み取り可能なオンラインカタログである。
【0016】さらにまた、本発明の請求項3に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項1または2に記載
される特徴に加えて、前記物理カタログが掲載する各商
品について関連付けられたインデックス情報を含んでお
り、前記インデックス情報を前記仮想カタログにアクセ
スしようとするコンピュータから入力し、所定の認証作
業を行って前記インデックス情報と関連付けられた商品
の情報を前記仮想カタログから取り出すことを特徴とす
る。
【0017】さらにまた、本発明の請求項4に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される特
徴に加えて、前記仮想カタログが商品の画像データを格
納しており、ユーザーが所望の商品を前記物理カタログ
中から選択し、選択された商品と関連付けられている前
記インデックス情報を入力してやることで、前記選択さ
れた商品の画像データを前記仮想カタログ中から取り出
し、前記選択された商品で構成されるイメージ図を前記
画像データに基づいてコンピュータ上で仮想的に構築す
ることを特徴とする。
【0018】さらにまた、本発明の請求項5に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される特
徴に加えて、前記仮想カタログが商品の図面データを格
納しており、ユーザーが所望の商品を前記物理カタログ
中から選択し、選択された商品と関連付けられている前
記インデックス情報を入力してやることで、前記選択さ
れた商品の図面データを前記仮想カタログ中から取り出
し、前記選択された商品で構成される図面を前記商品の
図面データに基づいてコンピュータ上で仮想的に構築す
ることを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明の請求項6に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される特
徴に加えて、前記インデックス情報が前記物理カタログ
に記載されるバーコードであることを特徴とする。
【0020】さらにまた、本発明の請求項7に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される特
徴に加えて、前記インデックス情報が前記物理カタログ
に記載される商品の型番であることを特徴とする。
【0021】さらにまた、本発明の請求項8に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項1に記載される特
徴に加えて、前記記録媒体がCD−ROMであることを
特徴とする。
【0022】さらにまた、本発明の請求項9に記載され
る建築部材用カタログは、前記請求項1に記載される特
徴に加えて、前記記録媒体がDVD−ROMであること
を特徴とする。
【0023】さらにまた、本発明の請求項10に記載さ
れる建築部材用カタログは、前記請求項1または2に記
載される特徴に加えて、所定の認証作業を経ないと前記
仮想カタログに収録された情報の一部が利用できないこ
とを特徴とする。
【0024】さらにまた、本発明の請求項11に記載さ
れる建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される
特徴に加えて、前記認証作業が、専用の電話回線に接続
して所定のサーバーにて行われることを特徴とする。
【0025】さらにまた、本発明の請求項12に記載さ
れる建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される
特徴に加えて、前記認証作業が、インターネットに接続
して所定のサーバーにて行われることを特徴とする。
【0026】さらにまた、本発明の請求項13に記載さ
れる建築部材用カタログは、前記請求項3に記載される
特徴に加えて、前記イメージ図に基づいて各商品の画像
データを図面データに置き換えることにより、設計図面
作成用の基礎データに変換することを特徴とする。
【0027】さらにまた、本発明の請求項14に記載さ
れる方法は、物理カタログと仮想カタログを組み合わせ
てなる建築部材用カタログに基づいた図面作成方法であ
る。この方法は、前記物理カタログが紙製カタログであ
って、前記紙製カタログから所望の商品を選択する工程
と、前記仮想カタログが前記紙製カタログに掲載される
商品につきイメージ図作成用データを格納しており、か
つ所定の認証作業を経ないと利用できない保護機構を備
えており、前記選択された商品のイメージ図作成用デー
タを前記仮想カタログから取り出す工程と、前記イメー
ジ図作成用データを組み合わせてイメージ図を作成する
工程よりなる。
【0028】さらにまた、本発明の請求項15に記載さ
れる方法は、物理カタログと仮想カタログを組み合わせ
てなる建築部材用カタログに基づいた図面作成方法であ
る。この方法は、前記物理カタログが紙製カタログであ
って、前記紙製カタログから所望の商品を選択する工程
と、前記仮想カタログが前記紙製カタログに掲載される
商品につき図面作成用データを格納しており、かつ所定
の認証作業を経ないと利用できない保護機構を備えてお
り、前記選択された商品の図面作成用データを前記仮想
カタログから取り出す工程と、前記図面作成用データを
組み合わせて設計図面を作成する工程よりなる。
【0029】さらにまた、本発明の請求項16に記載さ
れる図面作成方法は、前記請求項14または15に記載
される特徴に加えて、前記仮想カタログがコンピュータ
で読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0030】さらにまた、本発明の請求項17に記載さ
れる図面作成方法は、前記請求項14または15に記載
される特徴に加えて、前記仮想カタログが所定の認証作
業を経ないとアクセスできないサーバー上に保存された
コンピュータで読み取り可能なオンラインカタログであ
ることを特徴とする。
【0031】本発明の建築部材用カタログおよび図面作
成方法によれば、従来の切り抜き作業を廃してユーザー
の嗜好にあわせたイメージを簡単に得ることができると
いうメリットを有する。特に建築業界においては、カタ
ログの切り張りによってユーザーのイメージを具現化し
ようとする作業が従来より継続されており、非常に煩雑
で無駄の多い作業であった。本発明は、記録媒体やサー
バーに保存された電子データを用いることにより、この
作業を容易にしている。
【0032】すなわち、ユーザーの嗜好に合わせて部屋
の間取りから使用する窓枠のデザインや配置、ドア、
壁、床の種類、照明器具やテーブル、椅子のデザイン、
色、配置などを指定し、イメージ図をコンピュータ上で
仮想的に構成し、即座にモニタ上に表示させることがで
きる。また必要に応じて、コンピュータにプリンタを接
続することで、紙に印刷することも容易である。カラー
プリンタを接続すれば、カラーで印刷されたイメージ図
を得ることもできる。
【0033】ユーザーはモニタ上で表示されたイメージ
図を視覚的に確認できる。このイメージ図を基に、所望
する部屋の間取りや構成がユーザーの意図通りかどうか
を確認でき、さらに希望により一部の部材を他のデザイ
ンに置き換えたり、色の指定を変更したり、配置や間取
りを変更したりすることができる。これらの変更作業は
コンピュータ上で簡単にかつ迅速に行えるため、従来の
ような手作業による切り張りに比べ遙かに便利に使用で
きる。またユーザーにとっても、写真やこれに近いコン
ピュータグラフィック画像による美しいイメージデータ
を確認できるので、よりイメージが湧きやすい。
【0034】また様々な角度から見たイメージや平面デ
ータを用意することにより、様々な方法により全体像を
確認できる。例えば二次元の平面図や立面図としたり、
三次元の鳥瞰図や立体図とする。各平面や壁面毎のデー
タを持たせることで、これらを切り替えて表示できる。
このように複数の視点から確認できるようにして、自由
な見取り図としてユーザーの望むイメージを多角的に捉
えることができるメリットもある。
【0035】さらに変更をその場で直ちに確認できるの
で、従来の切り張り作業による待ち時間をなくしてスト
レスなく利用できる。いわば従来のイメージボードを電
子化して、コンピュータ上で構成し扱いやすくしたもの
である。
【0036】さらに、ユーザーの希望する間取りや内
装、家具など構成が決まると、イメージデータを基にし
て設計図面に変換することができる。従来であれば、ユ
ーザーの望む組み合わせをイメージボードなどを利用し
て決定すると、このイメージボード上に表現される組み
合わせにしたがって、設計図面を作成するという作業が
必要であった。いいかえるとプレゼンテーション用の見
取り図と設計施工用の図面とが別個独立していたため、
これらを別々に作成する必要があった。
【0037】本発明によれば、電子情報として各部材の
イメージデータ以外に、あるいはイメージデータと共通
させる形で、寸法や形状、施工方法など実際の施工に必
要な設計図面データを持たせることができる。例えばイ
メージデータとリンクして製図用のCADデータを呼び
出すことができるため、即座に設計図面のデータに変換
して表示することができる。このため、設計事務所にと
って設計図面を作成する手間を大幅に軽減すると共に、
ユーザー側にとってもイメージ図を見て所望の組み合わ
せが決まると、直ちに設計図面もコンピュータ画面上で
確認できる、あるいはさらにこれを印刷して紙図面によ
り確認できるという双方のメリットも享受できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための建築部材用カ
タログおよび図面作成方法を例示するものであって、本
発明は建築部材用カタログおよび図面作成方法を以下の
ものに特定しない。
【0039】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「課題を解決するための手段」の欄に示され
る部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示され
る部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決して
ない。また各図面が示す部材の大きさや位置関係など
は、説明を明確にするため誇張していることがある。
【0040】本明細書において、コンピュータとはデス
クトップ型あるいはノートブック型、パームトップ型の
いわゆるパーソナルコンピュータに限られず、サーバー
に接続された専用端末、PDA、携帯電話などの情報端
末を含む、記録媒体の読み取りもしくはネットワークに
アクセス可能な端末もしくは必要時にネットワーク接続
可能なスタンドアロン装置を意味する。また汎用機器に
限られず、専用機器も含まれる。
【0041】また本明細書においてイメージとは、コン
ピュータのデータ形式としてのベクターデータに対する
イメージデータというデータ種別を指す場合もあるが、
基本的にはユーザーの望む建築部材の完成イメージを具
現化するための手段として、仮想的に表示する像を意味
し、平面図や間取り図、見取り図、斜視図などが相当す
る。
【0042】以下、本発明の実施例について図示した図
面は、説明のため一部を誇張して表現した部分を含んで
いるため、実際の位置関係や距離、サイズ等を正確に表
したものとは必ずしも一致しない。
【0043】本明細書において、建築部材とは建具、収
納内部パーツ、洋風造作材、和室システム、収納具、床
材、階段材、カウンター・インテリアボード、内装壁材
具などを含む。また住宅建築材に加えて、家具や照明器
具、サッシ、玄関ドア、門扉、フェンス、キッチン、洗
面所、ユニットバスなどに使用する各種の部材を含むも
のとする。
【0044】また、以下の実施例では顧客であるユーザ
ーの希望に応じて、設計事務所が建築部材用カタログを
使用してイメージ図を作成し、あるいはこれに基づいて
設計図面を作成する状態を説明する。つまり、紙製カタ
ログや仮想カタログを使用するのは一般のユーザーでな
く、設計事務所や工務店などである場合を想定してい
る。ただ、本発明を利用すれば、一般のユーザーが直接
メーカーの提供する建築材用カタログを入手し、CD−
ROMなどを操作してイメージ図を作成し、これを提示
して代理店もしくは直接メーカーに注文することも可能
である。この方法によれば、代理店を通さないメーカー
直通のマーケティングが実現される。
【0045】図1に製本された紙製のカタログ1に記録
媒体2(この図ではCD−ROMやDVD−ROM)を
添付した様子を示す。紙製カタログ1の裏表紙などにポ
ケット3上の収納部を設けて、紙製カタログ1と記録媒
体2をセットにして配布する。あるいは、紙製カタログ
1と記録媒体2を別々に配布してもよい。例えば、仮想
カタログが必要なユーザーあるいは設計事務所には個別
に記録媒体を配布し、必要ない者には従来の紙製のカタ
ログのみを配布することで無駄を省くことができる。な
お紙製カタログとは、従来の印刷されたカタログやパン
フレット、ブローシュアなど商品を掲載した書籍を意味
するものであって、配布の形態や有償、無償の別、印刷
される媒体の紙質あるいは材質などを特定するものでな
い。
【0046】[紙製カタログ]紙製のカタログ1には、
建築部材に関する各商品の名称や寸法、価格などの仕様
4と写真5が掲載されている。また各商品毎に、詳細な
情報を仮想カタログから取り出すための指標となるイン
デックス情報が付記されている。インデックス情報とし
ては、例えば商品の型番6やバーコード7、あるいは任
意の記号列などが利用できる。インデックス情報はカタ
ログ作成時に印刷する以外にも、例えば図示しないが別
紙で一覧表を添付したり、あるいは商品毎にシールに印
刷して貼付することで、既存の紙製カタログにインデッ
クス情報を追加することもできる。
【0047】紙製カタログ1は、総合カタログとして全
種類の商品を一冊に掲載する他、商品分類毎に分冊化し
てもよい。例えば建具用、収納家具用、あるいは取り付
け方法指示用など、用途に応じて複数を用意する形式と
できる。これに対し記録媒体2は、1または2以上にま
とめてすべての商品に関する詳細データを掲載する。少
ない枚数、好ましくは1枚の記録媒体とすることで、コ
ンピュータにセットする記録媒体を交換する必要をなく
し取り扱いを容易にできる。記録媒体2を用意する枚数
は、記録すべきデータの量および記録媒体2の有する記
録容量に応じて決定される。例えば複数の方向から見た
イメージデータを収録するなどしてデータ量が多くなる
と、記録媒体2の数も多く必要になる。もちろん、各紙
製カタログ毎にそれぞれ記録媒体2を用意することは差
し支えない。
【0048】紙製カタログ1の仕様やインデックス情
報、CD−ROMなどの仕様は統一しておき、メーカー
別に作成する。もちろん、複数のメーカーの商品を収録
する総合カタログを用意してもよい。例えば掲載情報の
種別や表示形態、インデックス情報の掲載場所や表示記
号、あるいはCD−ROMのデータの仕様、特にイメー
ジデータやCADデータの形式、使用ソフトの種類など
を規定しておく。仕様を統一することで、メーカー毎の
違いによる混乱を避け、設計事務所側の使い勝手が良く
なる。
【0049】[記録媒体]記録媒体2は、本実施例では
CD−ROMを使用している。ただ、本発明はCD−R
OMに限られず、例えばフロッピー(登録商標)ディス
クなどのフレキシブルディスクやZIP、あるいはDV
D−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、
DVD−RWやメモリカード、磁気テープなど現在利用
されている、あるいは将来開発される汎用もしくはカス
タム化された記録媒体が利用できる。
【0050】CD−ROMには紙製カタログ1に記載さ
れるデータについて、さらに詳細なデータを電子データ
として格納している。例えば寸法、色、重量、価格、材
質、製造メーカなどの情報の他、各方向からの写真や実
際の使用例などのイメージデータ、平面図、側面図、断
面図などの各面の2次元データや俯瞰図、アイソメ図な
どの3次元データ、さらには建築業者向けのCADデー
タなど、紙製カタログ1に収録できない情報を収録する
ことができる。データの収録方法は紙製カタログ1に掲
載されている情報と同じ情報を収録してもよいし、掲載
情報のすべてまたは一部と、これに追加情報を収録して
もよい。収録する情報や紙製カタログの収録範囲やCD
−ROMの容量、使用用途に応じて適宜設定できる。
【0051】CD−ROM内には、各商品のデータがカ
テゴリ別に階層的に保存されており、CD−ROMの使
用者は階層をたどって所望の商品に辿り着くことができ
る。また電子データの特性を利用して、CD−ROM中
から所望の情報を容易に検索できるよう、カテゴリ別の
目次を設けたりあるいはキーワードによる検索機能を備
えることもできる。例えばフリーキーワードによる全文
検索が行えるようGREPプログラムを添付することが
できる。また型番やバーコードによる検索が行えるよう
な検索機能を備えてもよい。
【0052】これらのデータは電子化されているため、
コンピュータ上でこのデータを基に複写や変形、加工が
容易に行えるというメリットがある。例えば部材の色に
ついて、データに保持されている所定の色情報を他の色
に変更することができる。また寸法の拡大、縮小もで
き、例えば一方向のみに延長したり左右、上下に反転さ
せたり角度を変更したりすることも可能である。
【0053】[認証作業]CD−ROMはプロテクトが
かけられており、そのままではコンピュータなどで読み
込むことはできない。読み込みできるようにプロテクト
を解除するには、認証作業が必要となる。例えば、CD
−ROMをコンピュータにセットすると、自動的に接続
プログラムが起動して専用の回線に接続される。使用者
は氏名や所属先企業名、設計事務所名等を入力すると、
ホストコンピュータに登録されてアクセス権が与えられ
る。接続プログラムは自動でなく手動で起動させてもよ
い。専用回線は、CD−ROMの提供者が設営する。専
用回線への接続は、例えば電話回線により所定の電話番
号からダイヤルアップ接続で専門のホストコンピュータ
もしくはサーバーコンピュータにログインする形式で行
わせる。専用回線接続であれば、いわゆるインターネッ
ト接続としなくともよく、例えば直接IPアドレスを指
定したり、あるいはBBSのような形態も利用可能であ
る。
【0054】あるいは、専用回線を使用しなくとも、使
用者側で設定しているインターネット接続を利用して、
インターネットを介してカタログ提供者のインターネッ
トサイトと接続する構成としてもよい。この場合は、使
用者が予め登録しているダイヤルアップ回線やLANを
介した専用線接続などにより、インターネットに接続さ
れた後、所定のホームページにアクセスする。
【0055】図3に、使用者のコンピュータ8が通信回
線を介して専用のホームページに接続される様子を示
す。専用のサーバー9やホームページ10は、カタログ
の提供者もしくはその依頼を受けた業者が開設する。例
えばホームページ10上に、認証作業を行ってアクセス
権を付与する機能や、インデックス情報に基づいて各商
品毎の詳細なデータを表示する機能、これらのアクセス
情報や顧客情報を管理する機能を持たせる。これらの機
能はネットワーク接続されたコンピュータシステムのメ
リットとして、サーバー9で行わせることもできるし、
サーバー9から送られる情報に基づいて他の場所に置か
れたコンピュータで行わせることもできる。
【0056】なお、本明細書においてサーバーとは、カ
タログ提供者が構築した専用のサーバー9に限られず、
各メーカーのホームページやftpサーバーも含む。例
えば紙製カタログに含まれる商品に関する詳細情報を入
手するために、直接その商品を扱うメーカーのホームペ
ージやftpサーバーに接続して、認証作業を行った後
データをダウンロードする。この方法であれば、各メー
カー側でサーバーを構築しあるいはメーカーが保有する
既存のサーバーを利用できるので、カタログ提供者の負
担が低減される。
【0057】アクセス権は、例えば所望のユーザー名
(ID)とパスワードの形で使用者に与えられる。この
情報はクッキー(Cookie)を利用して使用者のコ
ンピュータ8に保存しておくことで、アクセスの度に認
証情報を入力する手間を省くことができる。
【0058】アクセス権は、CD−ROMを読む毎にサ
ーバーに接続して要求することもできる。ただ、一旦ユ
ーザー情報が登録された後は使用者がIDとパスワード
を入力することで、ネットワーク接続を確立することな
くローカルで認証作業が行われ、オフライン環境でもC
D−ROMを利用できるよう構成してもよい。
【0059】また、アクセス権を完全に否定するのでな
く、一部の情報については自由にアクセス可能としても
よい。例えば基本的なデータや宣伝などの情報、あるい
は紙製カタログに掲載されたものと同一のデータについ
ては自由にアクセス可能として、使用者は検索機能を享
受でき、さらに詳細な情報を知ろうと思えば認証作業を
経なければアクセスできないように構成する。この構成
によれば、カタログとしての宣伝販促効果を損なわず、
さらに購買意欲の高い使用者についてはアクセス権を設
定して便利に使用できるようにし、使用者の段階的な振
り分けが可能となる。
【0060】ユーザー名とパスワードは、最初にカタロ
グ提供者のサイトにアクセスした際に、使用者が所定の
情報を入力することで付与される。登録作業を行うの
は、CD−ROMの使用者である設計事務所であり、設
計事務所の情報を入力する。併せて、実際に商品を購入
し施工などのサービスを受けるユーザーである消費者に
関する情報も入力するよう構成してもよい。
【0061】入力情報は、カタログ提供者がマーケティ
ングに活用できるように、例えば企業名、担当者名、企
業規模や形態、業種、個人名、住所、電話番号、FAX
番号、電子メールアドレス、カタログを入手した先、利
用目的、インターネットの利用頻度、接続環境などの情
報を、必須入力項目と任意入力項目とに分けて要求す
る。ユーザーに関する情報を登録する際には、将来の立
て替えやリフォームの予定、興味や購入予定のある商品
カテゴリー、予算などの項目も設ける。入力された各情
報は、カタログ提供者のデータベースに登録され、顧客
情報として管理される。
【0062】このような認証作業を義務付けることで、
カタログ提供者は配布したカタログの内で使用されてい
るCD−ROMを把握、特定することができる。カタロ
グ提供者側からすれば、どのようなユーザーが存在する
か、および現実にどのくらいのカタログがどのように活
用されているかを把握することは重要である。同時に無
関心なユーザーを排除することにより、無駄のない効率
的なマーケティングを行うことができる。購入意志がな
くひやかしで商品情報にアクセスしようとする者は、個
人情報の登録が必要であることが判ると個人情報の流出
を嫌ってアクセスを諦めることが予想されるので、この
方法により効果的にこれらの者を排除して購入、契約の
可能性の高い潜在的ユーザーの情報を収集、管理するこ
とができる。このように本発明の建築部材用カタログお
よび図面作成方法は、認証作業でユーザー情報を収集し
て需要を的確に把握するとともに、マーケティングに役
立てるものである。
【0063】[インデックス情報]紙製カタログ1に
は、上述のようにインデックス情報として各商品の品名
毎に型番6やバーコード7、あるい任意の文字列が印刷
されている。使用者はこのインデックス情報を指定して
やることで、各商品についての詳細な情報をCD−RO
Mから取り出すことができる。
【0064】またインデックス情報とは別に、仮想カタ
ログに検索機能を設けて商品データを検索することもで
きる。この方式は、使用者が所望の商品に関する名称や
機能などをキーワードの形で入力し、CD−ROMもし
くはサーバーなどの仮想カタログ中に構築されたデータ
ベースから所望のキーワードに一致する情報を検索し
て、その検索結果を表示させ、その中から使用者が詳細
情報を確認したい商品を選択することにより実現でき
る。
【0065】[詳細情報]詳細情報をCD−ROMに格
納しておくことで、大容量のデータをコンパクトに収納
して、保存や取り扱いを容易にして省スペース化、コス
ト削減を図ると共に、電子データのメリットとしてデー
タに迅速にアクセスでき検索やコピー、加工が容易に行
えるというメリットが享受できる。
【0066】なお、本明細書において「コンピュータで
読み取り可能な記録媒体」には、CD−ROMなどの記
録媒体2に格納されたデータを一旦ローカルコンピュー
タのハードディスクなどにコピーして、ここにアクセス
する形態をも含む。この方式によれば、一般にCD−R
OMなどの記録媒体を格納するドライブにアクセスする
よりも、より高速なアクセスが期待できるというメリッ
トがある。
【0067】あるいは、電子データを格納する仮想カタ
ログとして、ネットワーク接続されたコンピュータサー
バー9上に詳細情報を保存しておく形態とすることもで
きる。ネットワーク上に仮想カタログを備える構成は、
一般にローカル接続されたCD−ROMドライブなどと
比べてアクセス速度が劣るという欠点がある一方、情報
の更新作業が容易で、常に最新情報にアクセスできるこ
と、大容量のデータを保持できることなどのメリットが
ある。
【0068】さらにまた、CD−ROMとサーバーの情
報を組み合わせた仮想カタログとすることもできる。こ
の方式では、詳細情報はCD−ROMに格納されている
データに加えて、追加情報や最新情報に更新されたデー
タがサーバー上に格納されており、必要に応じていずれ
かの情報を取り出すことができる。例えばデータがCD
−ROMに格納されている時点から変更されていなけれ
ば、CD−ROMのデータを取り出して高速に表示で
き、一方でCD−ROMのデータが古くなっており新た
な情報がサーバー上に掲載されておれば、ネットワーク
を介してサーバーからデータを取り出すことができる。
紙製カタログ記載の情報から変更、更新されたものにつ
いては、コンピュータ画面上で表示する際に、例えば
「更新」の表示を付加したり、赤色で点滅させるなどし
て使用者に注意を促す。この方法によれば、使用者は常
に更新された最新情報にアクセスすることができ、紙製
カタログやCD−ROMの発行年が古くても最新情報が
得られるというメリットを享受できる。またカタログ提
供者側にとっても、最新情報を常に提供できることに加
えて、頻繁に紙製カタログを最新版に手直しして再発行
しなくても運営できるというコスト節約の大きなメリッ
トが得られる。
【0069】なおデータのコピーは、カタログ提供者側
の意向によって禁止させることも可能である。記録され
るデータに対してコピープロテクション機能や電子すか
し機能などを利用することによって、コピー回数を制限
したりコピーできる使用者を限定したり、あるいはコピ
ーそのものを禁止するといった著作権管理の機構を適用
することができる。
【0070】[インデックス情報の入力]詳細情報の特
定には、紙製カタログ1に記載されたインデックス情報
が利用される。インデックス情報は、各商品毎に印刷さ
れた型番6やバーコード7である。例えば、CD−RO
Mをセットしたコンピュータに型番6を入力してやる
と、この型番6に相当する商品に関する詳細な各種情報
を得ることができる。
【0071】あるいは、図2に示すようにバーコードリ
ーダー11を使用してインデックス情報を入力すること
もできる。この図に示す構成では、バーコードリーダー
11をコンピュータ8に接続し、紙製カタログ1に印刷
されたバーコード7をバーコードリーダー11で走査す
ることにより、コンピュータでバーコードの情報を解析
して、所望の商品のデータを仮想カタログ中から検索
し、画面上に表示させる。バーコードリーダー11には
市販のものが使用でき、USBやシリアルバス、パラレ
ルバス、SCSI、IEEE1394やその他専用イン
ターフェースなどによりコンピュータ8と接続される。
また、専用のバーコードリーダーとして販売、もしくは
建築部材用カタログに添付して配布してもよい。あるい
は、バーコードリーダーの代わりに型番6の数字や文字
を読み取るペン型スキャナとして、OCRにより型番6
を読み込み解析する方法も利用できる。バーコードリー
ダー11のような入力補助機器を使用する方法は、一々
型番をキーボードからタイプして入力する必要がないの
で、コンピュータに不得手な使用者でも極めて簡単に検
索対象を特定することができるという利点がある。
【0072】以上の方法でインデックス情報を入力し、
ローカルなコンピュータ8にセットされたCD−ROM
から必要情報を取り出すことができ、あるいはネットワ
ーク接続されたサーバー上のオンラインカタログから情
報を取り出すことができる。例えば、紙製カタログ1に
記載されたバーコード7をなぞることによってネットワ
ーク接続されたサーバーにインデックス情報を送信し、
該当する商品の情報がサーバーから返信されて直接ユー
ザーのコンピュータ端末に結果を表示させることもでき
るし、あるいは所定のアドレスのホームページにジャン
プさせて、ホームページ画面上に情報を表示させること
もできる。
【0073】仮想カタログから取り出す詳細情報は、例
えば商品の各面のイメージ写真、使用例、取り付け方
法、各面の図面データ、各CADソフト用のアプリケー
ションデータ、現在の価格、発売開始日、その他サイ
ズ、重量、各部の寸法、などがある。仮想カタログには
紙製カタログに掲載できない詳細データを掲載できる
し、あるいは反対に紙製カタログに掲載する情報を写真
と名称、型番など最小限に簡素化して、詳細データを仮
想カタログに掲載する方式としてもよい。このようにす
れば紙製カタログはコンパクトで扱いやすくなり、CD
−ROM使用者や顧客であるユーザーは紙製カタログを
使って手軽に希望する商品を選択し、詳細が知りたい商
品についてはCD−ROMを使って情報を入手する。さ
らに後述するように、商品のイメージや図面のデータを
呼び出すことにより、イメージ図や図面を容易に作成す
ることが可能となる。
【0074】[顧客情報の収集・解析]インデックス情
報などにより入力された情報は、同時にカタログ提供者
側にもネットワークを通じて送信され、蓄積されてマー
ケティングのための資料となる。例えば、使用者が情報
を請求した商品名やメーカー、予算などの情報が、通信
回線で接続されたインターネットを介してカタログ提供
者のサーバーに送信されて、使用者毎に記録される。カ
タログ提供者はこのデータを解析することで、アクセス
してきた使用者がどのような商品を欲しているか、どの
メーカーが人気があるか、どの項目を重視しているか、
あるいは売れ筋商品や中心となる価格帯など、嗜好の傾
向などを知ることができる。このように個別のユーザー
のニーズを把握することができるので、的確なマーケテ
ィングを行うための資料とすることができる。
【0075】このような個別データの収集は、メーカー
や販売店側にとって極めて有用な資料となる。カタログ
提供者は、これらの情報をメーカー側に有償あるいは無
償でで提供することもできる。例えば各商品の製造・販
売元であるメーカー毎に情報を解析することができるた
め、あるメーカの部材がどのくらい利用されているか、
メーカー別のシェアや人気度、売り上げなど確認できる
というメリットもある。さらにこの情報を利用して、販
売や受注を請け負った代理店や設計事務所に対し、売り
上げに応じてメーカーからリベートやマージンを支払う
システムを構築することもできる。またカタログ提供者
同士でユーザー情報の交換を行うこともできる。このよ
うな情報の交換に際しても通信回線により自動的に行わ
せることもでき、例えば使用者がCD−ROMにアクセ
スしたときに、送信情報をカタログ提供者のサイトに送
信すると同時に、必要なデータを通信回線を介してメー
カーや他のカタログ提供者に送信することもできる。
【0076】このように本発明は、使用者側には商品情
報を無償で提供し、メーカー側には顧客情報を収集で
き、かつ販売契約もその場で行えるという、双方がメリ
ットを享受できるシステムを提供するものである。もち
ろん、メーカーや販売代理店、工務店などが直接カタロ
グの提供者となることができることはいうまでもない。
【0077】[イメージ図の作成]使用者である設計事
務所、あるいは顧客であるユーザーは紙製カタログ1や
詳細情報を基に所望の商品を選択して、これらの商品を
実際に部屋に配置した状態を表示するイメージ図を仮想
的にコンピュータ画面上に表示させる。イメージ図を表
示したコンピュータ画面の一例を図4に示す。この画面
は、設計事務所が使用するコンピュータプログラムのソ
フトウェアをイメージしている。設計事務所はこのソフ
トウェアにより、ユーザーにプレゼンテーションを行う
イメージボードをコンピュータ画面上で仮想的に構成で
きると共に、実際の施工用の設計図面も併せて作成でき
る。
【0078】ソフトウェアは、仮想カタログからイメー
ジやCADデータを呼び出すことのできる通信機能を備
えるCADソフトとする。ただ、専用のCADを開発す
る以外にも、既存のCADを利用して、このCADに使
用する商品の図面データを取り出すことのできる通信機
能やダウンロード機能を備えるソフトを併用してもよ
い。
【0079】あるいは、インターネットの所定のホーム
ページ上で、使用者が各種の機能を自由に使用できる環
境を提供して、オンライン上でサーバーが提供するサー
ビスをプログラムのように使用することもできる。例え
ばポータルサイトのように、ログインした使用者毎に個
別に商品の選択、配置、イメージ図作成やCADへの変
換などの機能を提供する。この方式では、例えば使用者
やユーザー毎に嗜好を分析して、興味ある分野の商品の
バナー広告を表示するなどのマーケティングも行える。
【0080】さらにまた、ネットワークから配信し、既
存のブラウザソフトなどのプラグインとして機能するア
プレット形式で、仮想カタログから必要情報を取り出す
機能を提供してもよい。
【0081】イメージ図を表示する形態は、図4のよう
に立体の3次元図とすることも、図5〜6のように平面
の2次元図とすることもできる。また図7〜9のように
奥行きを持たせて表示してもよい。これらの図に示すイ
メージ図は、左側に選択商品の一覧を表示するウィンド
ウ13と、隅部に各種の変更を行うパレットのウィンド
ウ、さらに各種の操作を行うためのボタンをまとめたウ
ィンドウを右端に配置している。これらのウィンドウ
は、マウスでドラッグすることにより任意の位置に配置
することができ、また枠をドラッグしてウィンドウサイ
ズを縮小できる。この構成により、従来のイメージボー
ドを電子化して、汎用もしくは専用のコンピュータ画面
上に仮想的なイメージボードを構成してユーザーにプレ
ゼンテーションできる環境を提供する。
【0082】商品を配置する部屋のイメージや図面は、
予めユーザーの指定に従って設計事務所や工務店側で作
成する。一般には、設計事務所が施工先のユーザーの家
屋の間取りや寸法などの必要情報をユーザーから提示を
受けて、見取り図として作成する。この図面は、後に設
計図面としても使用できるように、正確に作成すること
が望ましい。作成には、一般のCADソフトや作図ソフ
トなどが利用できる。また上述したように専用のCAD
ソフトで作成してもよい。3次元データを扱うことので
きるCADソフトを使えば、平面図と立体図が容易に扱
える。設計事務所はCADを使って、平面図のみなら
ず、各壁面の立面図や3次元の立体図、斜視図なども作
成する。作成した部屋の間取り図は、設計図面としても
利用できるように縮尺データを備える。またソフトウェ
アの演算処理により、平面図のデータから3次元図を表
示させてもよい。
【0083】あるいは、各種のデザインや間取りを備え
る部屋の基本データをCADデータとして予め用意して
おき、この中からユーザーの希望するものと同一、類似
のものを選択し、必要に応じて幾つかのデータを組み合
わせたり寸法を変更するなどして利用することもでき
る。
【0084】またカタログ提供者が間取り図を提供して
も良い。例えば紙製カタログ中に部屋のイメージ一覧表
を掲載しておき、各部屋のイメージ図に対応するインデ
ックス情報を入力して選択することもできるし、あるい
は図3に示すようにホームページ10上で縮小表示され
たサムネイル12中から直接選択することもできる
【0085】あるいはまた、ユーザーが自分で間取り図
を作成することも可能である。新規建築の場合はユーザ
ーが希望する部屋のイメージを自ら設計し、既存の住宅
をリフォームする場合は実際の家屋の寸法に応じて部屋
のイメージを作成する。例えば自分で作成した部屋のイ
メージデータを、メールなどで設計事務所のコンピュー
タに転送し、あるいは設計事務所を介さずホームページ
にアップロードして直接利用する。
【0086】このようにして基本となる部屋のイメージ
がコンピュータ上に表示されると、この上にユーザーの
希望する商品を配置していく。例えば図4に示すよう
に、ユーザーが検索して選択した商品の一覧が「選択商
品」13という別ウインドウ中でアイコン14状に表示
されており、これらのアイコン14をコンピュータに接
続された入力機器であるマウスなどで指定して、部屋の
イメージ15上までドラッグ&ドロップ、あるいはコピ
ー&ペーストすることにより、所望の位置に商品を配置
する。また選択商品13ウィンドウ中の「追加...」
ボタンを押すと、入力ウィンドウが現れ、使用者はイン
デックス情報を入力することにより新たな商品を追加す
ることができる。
【0087】各商品のアイコン14は部屋のイメージ1
5上に配置されると、部屋のイメージ図の表示形態に応
じて、適切な大きさおよび表示角度に変更されてコンピ
ュータ画面上で表示される。例えば図4に示すように部
屋のイメージ図が右上方から見た立体図の場合は、商品
のイメージも右上方から見た立体図で、かつ部屋の縮尺
に応じて表示倍率を変更して表示される。同様に図5に
示すように部屋のイメージが平面図の場合は、商品のイ
メージも平面図に変更して表示される。これらの表示に
必要なデータは、仮想カタログ中から自動的に採取され
る。
【0088】あるいは、直接部屋のイメージ上を指定し
て、その状態からインデックス情報を入力して所望の商
品を表示させることも可能である。この方法は、選択商
品ウィンドウを使用せず、直接商品を置く位置をマウス
などで指定して、所望の商品データを直接仮想カタログ
から呼び出す。部屋のイメージの表示形態に応じて、適
切な図面やイメージのデータが取り出される。例えば平
面図を表示している場合は商品の平面図のデータが呼び
出される。
【0089】以上のように、各商品は平面図状の2次元
データのまま配置してもよいし、また斜視図状に3次元
データで配置してもよい。いずれの表示も可能なよう
に、各データには平面のデータ、立体のデータなどの様
々な方向から見たデータが用意される。使用者やユーザ
ーの視点に応じて、適切なデータが自動的に選択され
る。もちろん、表示できる面を制限したりいずれか一面
のみのデータを準備するなどして扱うデータ量を減らす
ことも可能である。
【0090】さらに、各商品の色や材質、質感などの属
性を変更することもできる。例えば色については、表示
画面の片隅にカラーパレット16を用意しておき、色を
変更したい位置を指定してからカラーパレット16上の
所望の色をマウスでクリックしてやることで、その色に
変更することができる。色に限らず、模様のパターンや
質感なども同様にしてサンプルを材質パレット17上に
配置して、マウスクリックにより指定して変更すること
ができる。この変更は配置される家具などに限らず、例
えば部屋のドアや窓枠、壁紙なども同様の方法で変更す
ることができる。あるいは、これらのカラーパレット1
6や材質パレット17を統合して一のウィンドウにして
もよい。
【0091】また配置する商品自体を変更したい場合
は、例えば部屋のイメージ15上に配置された商品をマ
ウスで選択してDELキーを押す、あるいはマウスを右
クリックしたショートカットメニュー中から「削除」を
選択することなどにより削除され、新たな商品のアイコ
ン14を選択商品13のウィンドウ中からドラッグ&ド
ロップするなどして作成する。
【0092】さらにまた、同系統のデザインでサイズや
色などが異なる関連商品を選択するには、部屋のイメー
ジ15中に配置された任意の商品を一旦マウスなどで選
択した後、「商品の変更」ボタン18を押す。このボタ
ンを押すと、選択された商品と関連するとして予め登録
された商品をコンピュータが自動的に選択して、新たな
選択商品ウィンドウ13をオープンして表示する。
【0093】さらに、必要に応じて売れ筋商品や特価商
品などを選択して表示する「おすすめ」ボタン19を配
置してもよい。
【0094】さらにまた、イメージ図の表示方向を切り
替えることができる。「視点の変更」ボタン25を押す
と、視点表示矢印26が表示される。視点表示矢印26
は上下左右に矢印が4本伸びており、それぞれの矢印を
ダブルクリックすると、その矢印の方向から見た平面図
が表示される。各矢印に付された記号は、どの面を指し
ているかを示すものであり、それぞれの面と記号の関係
は図10に示すようになっている。例えばAは床面を指
しているので、図4の斜視図においてAをダブルクリッ
クすると、図5に示すように平面図もしくは見取り図が
表示される。またこの状態からCをダブルクリックする
と、図6に示す立面図に切り替わる。
【0095】さらに、図7〜9に示すように2次元の平
面表示に奥行きの情報を加えた3次元的な表示とするこ
ともできる。奥行きで表示されるイメージは、各平面の
情報に基づいてコンピュータで演算して表示される。奥
行きの程度は0%(奥行きのない平面)以上100%
(無限遠となり平面が見えない)未満の範囲で任意に設
定できる。図7の例に示すように奥行きのデフォルトを
50%程度としておくと見易くなる。各イメージ図は、
表示方向や状態が判るようにウィンドウのタイトルバー
に表示している。
【0096】さらに、奥行き付きの表示の際は、壁面と
の間に配置した家具により壁面が見難くなることがある
ため、例えば図8に示すように中間に配した家具をフレ
ームのみで表示して透過的に背面の状態が確認できるよ
うにしてもよい。あるいは、図9に示すように家具を非
表示とすることもできる。
【0097】もちろん、図4のような斜視図として立体
的に表示した状態に戻すことも可能である。あるいは一
の部屋の内観のみならず、複数の部屋の間取りを立体的
に表示したり、家屋の外観を表示することも考えられ
る。このように各方向から見たイメージを確認できる
と、使用者やユーザーは実際の使用状態をイメージし易
いというメリットがある。
【0098】もしデータ容量や転送速度、演算処理能力
などが十分であれば、自由な視点から部屋の内部を表示
させることも可能である。この場合は、ユーザーが視点
を指定してやり、その位置に基づいて表示されるイメー
ジの形状や光源位置に応じた陰影などの情報をコンピュ
ータが必要なデータを要求し演算して画面上に表示す
る。例えば視点表示矢印26の中央の「X」をドラッグ
して部屋中の自由な位置に移動させ、さらに矢印の向き
を可変とすることで部屋内の位置と視線の方向を決定
し、これに基づいて部屋の表示イメージを演算する。画
面表示を連続的に行うことができれば、ユーザーはあた
かも部屋内を自由に歩き回っているように部屋内のイメ
ージを動画で表示することができる。
【0099】逆に、データ処理速度や能力が低いコンピ
ュータでも処理できるように、例えばイメージ図を平面
図のみ、あるいは平面図と立面図のみに制限して、立体
図などの3D情報や写真、複数のデータを扱わない構成
としてもよい。
【0100】このようにして、ユーザーは好みの部屋の
様子を自在に設定、演出することができる。これらはコ
ンピュータ上で仮想的に行われるため、カタログを切り
張りする作業に比して遙かに容易で迅速かつスマート
に、美しく行える。
【0101】またコンピュータにプリンタを接続してお
けば紙に印刷することもできる。印刷は「印刷」ボタン
20をマウスでクリックすることにより実行される。カ
ラープリンタを接続すれば、カラーで印刷されたイメー
ジ図を得ることができる。
【0102】ユーザーの希望する商品の組み合わせが決
定すると、使用者はその画面情報を保存して、次回のア
クセス時に呼び出すことができる。保存は画面上の「保
存」21ボタンを押すことで、適切なファイル名を指定
してローカルの、もしくはネットワーク上の各ユーザー
毎に提供されるハードディスクに保存される。保存され
た情報を表示するには、「呼び出し」ボタン22を押
す。このボタンを押すと、以前に同じユーザーが登録し
たデータの一覧表が表示されるので、その中から選択す
る。
【0103】また、表示された組み合わせの見積もりを
知りたければ、「お見積」ボタン23をクリックする
と、自動的に計算されて表示される。このように、完成
予想図のイメージを迅速にかつスマートに表示できると
ともに、コストの見積もりをその場で提示できるシステ
ムは、利用者側にとっても販売する側にとっても極めて
便利である。
【0104】さらに、購入を決定すれば、その場で商品
の購入、あるいはリフォームの注文を行うこともでき
る。これらの注文は、例えば画面上に「ご注文」ボタン
24を用意しておき、これをマウスクリックすることで
行われる。注文をかけたユーザーの氏名や住所などの情
報は、すでにカタログ提供者のデータベースに登録され
ているので、その後の手続きもスムーズに行われる。ユ
ーザーは具体的な配達希望日あるいは施工希望日、配達
先や施工先の場所、支払方法などの必要情報を指定す
る。注文はネットワークを介してメーカー側に送られる
ので、在庫確認や入荷予定日などが即座に確認できる。
またユーザー情報に基づいて伝票の作成なども自動で行
われる。この方法によればメーカー側は注文データを直
接収集、管理できる。従来はメーカーは紙製カタログを
作成しても設計事務所などに配布するだけで、その後の
追跡調査を行うことができず、どの設計事務所でどのよ
うに利用されているか、実際の商品売り上げにどのよう
に影響しているかなどを知ることができなかった。本発
明の建築部材用カタログおよび図面作成方法を利用する
ことで、商品の動き、人気やユーザー毎の嗜好、設計事
務所毎の納入額などを把握することができるので、この
情報を活用してマーケティングにフィードバックでき
る。
【0105】以上のように、設計事務所においてユーザ
ーと相談しながらリアルタイムでイメージ図を作成し、
ユーザーの望む商品のプレゼンテーションを提供できる
環境を提供できる。また本発明は、営業担当者がノート
パソコンを携帯して、ユーザー先まで出向いてプレゼン
テーションをする際にも利用できる。この場合も上記と
同じ方法によりユーザーの希望に沿った商品の選択やイ
メージ図の作成が、施行現場であるユーザー宅において
も実行でき、ノートパソコンのディスプレイ上で表示さ
せてユーザーに提示することができる。また商品の部分
的な差し替えや変更もその場で容易に行える。またユー
ザーの希望に応じてイメージ図、あるいは後述する設計
図面をプリントアウトして紙で提供したり、あるいはま
たイメージ図のデータを保存しておけば次回の営業時に
入力の手間を省いて同じイメージ図を即座に呼び出せる
などの利点もあり、営業をサポートすることができるメ
リットもある。
【0106】また一方で本発明によれば、ユーザーが直
接自分のコンピュータを使ってイメージ図を作成するこ
とも可能である。
【0107】このように仮想的にイメージ図を作成する
ことは、CD−ROMを利用してローカルコンピュータ
上で行うことも、またインターネットのホームページ上
で行うこともでき、ユーザーやカタログ提供者の接続環
境などのインフラや利便性を考慮した最適なサービスを
実現することができる。電子データを利用すれば、従来
面倒であったイメージ図の作成のみならず、計算やデー
タの修正・更新、あるいはデータ同士の連携や再利用が
極めて容易になる。これらすべての情報を電子データで
提供することは可能である。ただ、紙データの需要は依
然としてあるため、特に本発明では紙製のカタログと併
用する形で、紙のメリットに電子データのメリットを融
合させてより便利に使用できる建築部材用カタログを提
供するものである。もちろん、カタログの用途ととして
は建築材用商品に限られず、その他の商品に応用するこ
とも可能である。
【0108】[設計図面の作成]さらにまた本発明は、
作成されたイメージ図から建築施工に使用する設計図面
の作成を容易にするよう支援することもできる。従来、
プレゼンテーション用に作成する平面図は大まかなもの
であり、施工にあたっては改めて設計図面を作成し直す
必要があった。設計事務所がイメージ図の段階で作成す
る見取り図は、ドアや窓、洗面器具など各建築部材商品
の詳細を記載することは一般にせず、大体の形状、寸法
で表記されることが多い。そして設計図面作成の際に、
作図に必要な詳細な形状や寸法を知るために、メーカー
に問い合わせたり展示場に出向いて確認することがあっ
た。本発明は、イメージ図のデータを利用して設計図面
を作成することで、このような手間を省いて省力化と効
率化を図るものである。
【0109】上記の工程で作成したイメージ図は、既に
仮想カタログより得た各商品の平面図などのデータを備
えている。またイメージ図がこのようなデータを有して
いなくても、あるいは必要なデータが不足していても、
平面図やより詳細な取り付け図などの必要なデータを仮
想カタログより呼び出すことができる。さらに、どのメ
ーカーのどの商品をどこに配置するかといった情報が含
まれているため、設計図面の下図もしくは設計図面その
ものとして利用できる。
【0110】あるいは、イメージ図が表示する各商品の
写真データなどを設計図面用のCADデータに変換し
て、イメージ図から設計図面を組み立ててもよい。具体
的には、イメージ図に配置された各商品に対応する2次
元のCADデータを仮想カタログから呼び出して、各商
品の位置に配置する。同時に、商品を配した部屋のデー
タも見取り図や正面図など2次元のCADデータに置き
換えて、これらのCADデータを融合させることで設計
図面の下図とする。このような全部または一部のデータ
変換により、設計図面の自動作成が実現される。
【0111】各商品のデータは、各商品のメーカーから
入手したものであるから情報が正確で信頼できるものと
考えられる。したがってメーカーから提供されたCAD
データは、寸法の確認や変更の必要がなくそのまま設計
図面に使用できる。また商品の仕様変更などがあって
も、メーカーのサーバー上に置かれたオンラインカタロ
グからインターネットを介して変更情報を得られるた
め、常に最新情報に更新されたデータを得ることができ
るというメリットもある。
【0112】さらに、同一種類の複数の商品を扱う場合
は一のデータをコピーすればよいため、手間がかからな
い。また商品仕様や商品自体の変更があっても、一のデ
ータのみ修正すれば済み、同一の商品や部材を複数修正
する手間を省くと共に、修正のし忘れを回避できる。さ
らに、必要商品の数や価格などもコンピュータで自動的
に計算させることができる。このため手計算による計算
ミスや数え忘れなどを防ぐことができるメリットもあ
る。
【0113】本発明では、表示すべき情報を図の種別に
応じて切り替えている。例えばイメージ図として表示す
るときは簡単な表示としておき、設計図面として表示す
るときは詳細な表示とする。このように使い分けること
で、イメージ図の表示の際には表示すべき情報量を減ら
して処理を簡単にし、コンピュータ画面上に高速に表示
でき、また商品の変更や表示視点の切り替え、再読込な
どの動作を軽快にすることができる。一方設計図面を表
示する際には、詳細なデータを仮想カタログから呼び出
して、取り付け方法などの詳細仕様も表示させることが
できる。
【0114】イメージ図を設計図面に変換した例を図1
1、12に示す。図11は図5の見取り図を詳細な設計
図面として表示させたものである。この図に示すように
寸法線の情報を表示させたり、あるいはオフとするなど
必要な情報を用途に応じて適宜表示させることができ
る。あるいは図12に示す他の見取り図の例のように、
壁部の情報を詳細に表示させることも可能である。CA
Dデータを融合する際には、2次元データの面方向に応
じた適切なデータが選択される。例えば部屋が平面図で
表示されておれば、商品のCADデータも平面図データ
が選択される。同時に、各商品のCADデータの表示倍
率も平面図の表示倍率に一致するよう変更される。
【0115】また、各商品が部屋の平面図上で所定位置
に配置されるように、位置合わせが行われる。例えば一
般のCADソフトで実現されているスナップ機能を利用
して、商品である窓と部屋の壁面の中心線が一致するよ
う位置決めさせたり、商品である家具の背面が部屋の壁
面と一致するように配置するなどして、ある程度自動で
行わせることができる。その上で詳細な位置決めを手作
業で調整する。コンピュータによる位置決め機能が完全
にであれば、ほぼ自動でイメージ図を設計図面に変換で
きる。このようにして得られた設計図面は印刷すること
ができ、またそのままで、あるいは一部手を加えて取り
付け図、施工図面として利用され、ユーザーの指定に従
って実際の施工が行われる。
【0116】なお本明細書においてCADデータとは、
設計図面の作成に使用されるデータであり、実際の施工
の際の各建築用部材の取り付け方法を示した取り付け図
面や施工図面の作成に必要な情報を含む。データの形式
としてはベクターデータやCADソフト用のアプリケー
ションデータを含むがこれに限定されるものでない。例
えば、オートデスク社のAutoCAD用のDWGファ
イルやフリーソフトのJW_CAD用のJWCファイル
など、各種CADソフト用のデータを仮想カタログに複
数用意しておき、ユーザーや設計事務所が使用するCA
Dソフトのデータを使用者側で選択して仮想カタログか
らダウンロードしたり、あるいは使用しているソフトの
種別を自動的に判別し最適なデータが選択されるよう設
定してもよい。ただ、各商品毎に複数のデータ形式を用
意するのは大変なので、好ましくはデータ交換の容易な
DXFファイルと、AutoCAD用のDWGファイル
など、ユーザーの多い標準的なCADソフト用データを
中心に用意する。
【0117】例えば、仮想カタログとしてCD−ROM
とオンラインカタログを併用し、CD−ROM内にはD
XF形式のCADデータのみ収録し、それ以外のCAD
データについてはオンラインカタログで提供する形式と
してもよい。このようにアクセス頻度が多いと思われる
データをCD−ROMに格納し、利用頻度の低いデータ
についてはネットワーク配信することで、トラフィック
を低減しアクセス速度や効率を改善することができる。
【0118】またCADデータを提供するメーカー側に
よって、提供できるCADソフト用データが異なること
も考えられるので、例えば紙製カタログ中に商品毎にシ
ンボル表示でどのCADソフト用データを提供している
か表示したり、あるいはイメージ図の選択商品13のウ
ィンドウ中にアイコンやチップテキストなどでCADデ
ータ種別を表示することが考えられる。CADデータの
ダウンロードは、カタログ提供者のサーバーでデータを
集中的に管理して行ってもよいし、商品のメーカー毎に
独自のサーバーを用意してそれぞれで行ってもよい。あ
るいは両者を連携させて基本データをカタログ提供者の
サーバーにおき、新製品や追加情報などをメーカー別の
サーバーに置く構成、または複数のサーバーを構築して
使用者側で適切なダウンロード先を指定させる構成とし
てもよい。
【0119】一方で、CADデータの流出や複製を防止
するための対策を講じてもよい。例えば専用のCADを
指定し、仮想カタログ収納のCADデータを汎用のCA
Dソフトで読み込めない専用のデータ形式とする方法が
考えられる。あるいは、データの複製を管理するために
複製回数の制限や暗号化、複製そのものを禁止するコピ
ープロテクトや電子すかしなどの著作権保護機能を採用
しても良い。
【0120】以上のように本発明は、建築部材用カタロ
グのデータを電子化することにより、イメージ図の作成
を容易にすると共に設計図面への書き換え作業を支援す
る。つまりイメージ図と設計図面をリンクさせて、設計
事務所の負担を大幅に軽減するものである。従来より、
設計事務所ではイメージ図作成用にラフな図面を作成
し、成約後に設計施工用の図面を起草し直していた。そ
の際は、各建築部材商品の詳細寸法などのデータを得る
ために、メーカー別にカタログを調べたり、メーカーに
直接問い合わせたり、あるいは実際に展示場に出向いて
現物で確認するといった作業が行われていた。本発明に
よれば、イメージ図の作成段階からメーカーが提供する
データを利用して図面が作成できるため、データが正確
で、しかもイメージ図と設計図面とを別個に作成するこ
となく両者のデータを共有させて、面倒な図面作成作業
を大幅に簡略化できる。
【0121】さらにイメージ図作成時に入力されるイン
デックス情報を収集することで、個別のユーザーの嗜好
や各商品の人気度、売り上げなどの情報を管理でき、営
業活動に反映させることができる。特に従来は、各メー
カーは紙製カタログを配布するのみで、実際にカタログ
がどのように使われているのか、どの商品がどれだけ売
れているのか、ユーザーの人気はどうなのかといったこ
とが把握できなかった。本発明により、ユーザーに直結
した情報が把握できるようになるので、ユーザー側から
のフィードバックを反映して各ユーザー毎に商品情報を
提供したり最適な営業展開を図ることができる。このよ
うに本発明は、建築材用カタログと販売情報をリンクさ
せて統合した情報管理を目指すものである。
【0122】[第1実施例]以上説明した本発明の建築
部材用カタログおよび図面作成方法について、第1実施
例として仮想カタログにCD−ROMを使用する場合
は、以下のようにして使用する。
【0123】(1)使用者は紙製カタログ1から所望の
商品を選択する。 (2)使用者はCD−ROMをコンピュータにセットす
る。 (3)登録ユーザーであることの認証作業を行う。認証
は、ユーザー名とパスワードを入力して登録ユーザーで
あることを確認して行われる。認証作業が一度も行われ
ていないときは、CD−ROMは自動的にプログラムを
起動し、カタログ提供者のサイトにインターネットもし
くは専用回線を介して接続し、ユーザー登録を行う。
【0124】(4)使用者は所望の商品に対応するイン
デックス情報を入力する。入力は、インデックス情報が
バーコード7の場合はコンピュータに接続されたバーコ
ードリーダでバーコード7をなぞることで、あるいはイ
ンデックス情報が所定の文字列や型番6の場合は、その
番号を入力することで行われる。 (5)インデックス情報に応じた商品の情報がCD−R
OM中から検索されて、イメージ図とともに画面上に表
示される。情報が複数ある場合は一覧が表示され、いず
れかの情報を選択すると、該当する商品の情報やイメー
ジが表示される。
【0125】(6)使用者は、選択した商品をコンピュ
ータの画面に表示される部屋上に配置してイメージ図を
作成する。 (7)作成されたイメージ図が表示されると、ユーザー
の希望に応じて、イメージ図の情報を保存したり印刷す
ることができる。また一部を修正して表示することもで
きる。 (8)さらに望む場合は、イメージ図で表示される商品
の見積もりやリフォームの注文を行うことができる。
【0126】(9)さらに、必要に応じてイメージ図を
元に設計図面を作成する。イメージ図に利用したデータ
をCADデータに変換し、あるいは必要なCADデータ
や取り付け図を仮想カタログ中からダウンロードし、ま
たはイメージ図でCADデータを使用していた場合はそ
のまま設計図面とできる。
【0127】[第2実施例]また、本発明の第2実施例
に係る建築部材用カタログとして、仮想カタログにサー
バー上に保存されたオンラインカタログを使用する場合
は、以下のようにして使用する。
【0128】(1)使用者は紙製カタログ1から所望の
商品を選択する。 (2)使用者は自身でカタログ提供者のサイトにインタ
ーネットもしくは専用回線を介して接続し、認証作業を
行う。認証は、ユーザー名とパスワードを入力して登録
ユーザーであることを確認して行われる。認証作業が一
度も行われていないときは、所定の情報を入力してユー
ザー登録を行う。 (3)使用者は所望の商品に対応するインデックス情報
を入力する。入力は、インデックス情報がバーコード7
の場合はコンピュータに接続されたバーコードリーダで
バーコード7をなぞることで、あるいはインデックス情
報が所定の文字列や型番6の場合は、その番号を入力す
ることで行われる。
【0129】(4)インデックス情報に応じた商品の情
報がサーバー上のオンラインカタログ中から検索され
て、イメージ図とともに画面上に表示される。情報が複
数ある場合は一覧が表示され、いずれかの情報を選択す
ると、該当する商品の情報やイメージが表示される。 (5)使用者は、選択した商品をコンピュータの画面に
表示される部屋上に配置してイメージ図を作成する。 (6)作成されたイメージ図が表示されると、ユーザー
の希望に応じて、イメージ図の情報を保存したり印刷す
ることができる。また一部を修正して表示することもで
きる。 (7)さらに望む場合は、イメージ図で表示される商品
の見積もりやリフォームの注文を行うことができる。 (8)さらに、必要に応じてイメージ図を元に設計図面
を作成する。
【0130】[第3実施例]さらに上述したように、仮
想カタログとしてCD−ROMとサーバー上のオンライ
ンカタログを併用することもできる。この例を第3実施
例として、以下その使用手順を説明する。
【0131】(1)使用者は紙製カタログ1から所望の
商品を選択する。 (2)使用者はCD−ROMをコンピュータにセットす
る。 (3)登録ユーザーであることの認証作業を行う。認証
は、ユーザー名とパスワードを入力して登録ユーザーで
あることを確認して行われる。認証作業が一度も行われ
ていないときは、CD−ROMは自動的にプログラムを
起動し、カタログ提供者のサイトにインターネットもし
くは専用回線を介して接続し、ユーザー登録を行う。 (4)使用者は所望の商品に対応するインデックス情報
を入力する。入力は、インデックス情報がバーコード7
の場合はコンピュータに接続されたバーコードリーダで
バーコード7をなぞることで、あるいはインデックス情
報が所定の文字列や型番6の場合は、その番号を入力す
ることで行われる。
【0132】(5)インデックス情報に応じた商品の情
報がCD−ROM中から検索され、同時にサーバー上の
オンラインカタログからも検索される。オンラインカタ
ログからは、実データの検索でなく、更新データのみを
収録した専用の検索用インデックスから検索される。こ
の方法によれば、全データの検索でなく更新データを含
む商品のみを検索するため高速に検索することができ
る。検索用カタログ中にに商品が見つからない場合は、
更新されていないと判断してCD−ROM中に格納され
たデータを検索結果として表示する。
【0133】一方、更新データを含む商品であることが
判明すると、当該商品のデータをオンラインカタログ中
から取り出して表示する。この場合、表示するすべての
情報をオンラインカタログ中から取り出すこともできる
し、商品に関する情報の内で更新された情報のみ(例え
ば商品の価格が変更された場合、当該価格情報のみ)を
をオンラインカタログから取り出して表示するととも
に、変更されていない情報はCD−ROMから取り出し
て表示させ、サーバーにアクセスする時間を減らして表
示に要する時間を短縮することもできる。
【0134】このようにして取り出された情報は、上記
実施例と同様イメージ図とともに画面上に表示される。
情報が複数ある場合は一覧が表示され、いずれかの情報
を選択すると、該当する商品の情報やイメージが表示さ
れる。
【0135】(6)使用者は、選択した商品をコンピュ
ータの画面に表示される部屋上に配置してイメージ図を
作成する。 (7)作成されたイメージ図が表示されると、ユーザー
の希望に応じて、イメージ図の情報を保存したり印刷す
ることができる。また一部を修正して表示することもで
きる。 (8)さらに望む場合は、イメージ図で表示される商品
の見積もりやリフォームの注文を行うことができる。 (9)さらに、必要に応じてイメージ図を元に設計図面
を作成する。
【0136】
【発明の効果】本発明の建築部材用カタログおよび図面
作成方法は、掲載される商品の使用状態を確認するイメ
ージ図が容易に作成できるという特長が実現される。そ
れは本発明の建築部材用カタログおよび図面作成方法
が、掲載する情報の一部を電子化することで、電子デー
タを使ってコンピュータ上にイメージ図を作成している
からである。使用者は紙製の物理カタログから所望の商
品を選択するとともに、CD−ROMやサーバー上のオ
ンラインカタログなどの仮想カタログを使ってイメージ
情報を取り出し、この商品を現実に部屋に配置した状態
のイメージをコンピュータ上で確認することができる。
いいかえると、物理的に紙に印刷された情報源の使いや
すさに、電子データのメリットを加えて、迅速かつ容易
にイメージ図を作成するものである。この方法によれ
ば、従来の紙製カタログの切り張り作業から開放され
て、貴重な紙製カタログを無駄にすることなくスマート
にイメージ図を提供して、コストの削減を図ることがで
きる。
【0137】また仮想カタログに多くの情報を掲載でき
るので、紙製カタログに掲載する情報を商品の写真やイ
ンデックス情報など必要な情報のみに限定して、情報量
を減らすことにより紙製カタログを薄型化、コンパクト
化できるという利点もある。従来のカタログは総じて厚
く、持ち運びや取り扱いに不便であった。また切り張り
で使用したカタログを廃棄する際にも、嵩が大きく大変
であった。さらにカタログは多くの場合1年ごとに新し
くなるため、カラーで印刷された分厚いカタログを毎年
多量に印刷し、廃棄するためのコストは大変なものであ
った。本発明により紙製カタログを薄くし、かつ繰り返
し利用可能とすることはカタログに要する費用を大幅に
削減し、紙資源ひいては森林資源の保護につながるとと
もに、カタログの薄型化、軽量化による保存スペースの
確保や持ち運び、取り扱いが容易になるメリットも実現
される。
【0138】また本発明の建築部材用カタログおよび図
面作成方法は、ユーザーへのプレゼンテーション用に作
成されるイメージ図と、設計事務所が実際に施工するた
めに必要な設計図面とをリンクさせている。具体的に本
発明は電子データの特長を生かして、イメージ図に対応
するCADデータを仮想カタログ中から呼び出して組み
合わせることにより、取り付け図面を半自動的に作成す
ることができる。このように、作成されたイメージ図を
利用して設計図面作成を支援する構成により、図面作成
の手間を大幅に簡略化することができる。いうなればプ
レゼンテーション用イメージ図と施工用の取り付け図面
を連携することにより、設計図面作成をスムーズにし時
間の短縮化、コスト削減を図るものである。
【0139】さらに仮想カタログに掲載される電子デー
タは、ユーザー情報を登録して認証作業を経ないと使用
できないよう構成している。この仕組みによって、使用
者は必要な情報を無償で入手できるとともに、カタログ
提供者はユーザー情報を収集して的確な需要を捉えるこ
とができる。このように本発明は、顧客と企業の相互利
益を図るものである。すなわち、顧客側は関心のある家
具や内装などの建築材について、詳細な情報や完成イメ
ージを無料で得ることができ、一方企業側は潜在的な顧
客がどのような商品に関心を持っているかを知ることが
でき、的確なマーケティングを行うことができる。顧客
側からしても、カタログで欲しい商品を見つけたら、即
座に使用状態をイメージで確認できるとともに、その場
で見積もりや発注をインターネットを介して行うことが
できるので、手間がかからず便利に利用できる。
【0140】特に建築関係は一般の商品に比して対象が
高価で大きくなるため、購入が大がかりになるというイ
メージがあり、気軽に問い合わせや見積もりを依頼する
ことに抵抗があった。このような不便さに対して本発明
の建築部材用カタログおよび図面作成方法は、インター
ネットなどのネットワークを利用することで、簡単に問
い合わせができる環境を提供して従来の抵抗感を和ら
げ、建築関連市場の敷居を下げて誰でも気軽に問い合わ
せができ市場の拡大と潜在的需要の掘り起こしを図るも
のである。また電子商取引のメリットとして、12時間
365日いつでもアクセス、購入できる、などの利益も
享受することができる。
【0141】さらにまた本発明は、アクセスの際に認証
作業を要求することで、個人情報の漏洩を恐れる購買意
欲や関心の低いユーザーを排除できるので、ひやかしを
防止して成約率の高い効率的なマーケティングを図るこ
とができる。
【0142】以上のように本発明の建築部材用カタログ
および図面作成方法では、カタログの使用者と配布者と
の間で双方向のやりとりを実現している。従来の一方的
なカタログ作成、配布というカタログの利用形態から、
配布されたカタログが配布先でどのように活用されてい
るのかをカタログ提供者側にフィードバックし、この情
報を活用するシステムを実現している。いわば、カタロ
グの使用者と配布者との間でギブ&テイクの関係を構築
する双方向カタログを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る紙製カタログに記録媒
体を添付する様子を示す概略図
【図2】紙製カタログに掲載されたインデックス情報を
読み取る様子を示す概念図
【図3】使用者のコンピュータがサーバーにアクセスす
る状態を示す概念図
【図4】イメージ図を斜視図で表示した状態を示す概略
【図5】イメージ図を平面図で表示した状態を示す概略
【図6】イメージ図を立面図で表示した状態を示す概略
【図7】イメージ図を奥行きを付けて表示した状態を示
す概略図
【図8】図7のイメージ図において家具をフレーム表示
した状態を示す概略図
【図9】図7のイメージ図において家具を非表示とした
状態を示す概略図
【図10】各平面と符号の関係を示す概念図
【図11】イメージ図を設計図面に変換した一例を示す
概略図
【図12】イメージ図を設計図面に変換した他の例を示
す概略図
【図13】従来の家屋内部のイメージ図の一例を示す概
略図
【図14】従来の家屋外部のイメージ図の一例を示す概
略図
【符号の説明】
1…紙製カタログ 2…記録媒体 3…ポケット 4…仕様 5…写真 6…型番 7…バーコード 8…使用者のコンピュータ 9…サーバーのコンピュータ 10…ホームページ 11…バーコードリーダー 12…サムネイル 13…選択商品 14…各商品のアイコン 15…部屋のイメージ 16…カラーパレット 17…材質パレット 18…商品の変更ボタン 19…おすすめボタン 20…印刷ボタン 21…保存ボタン 22…呼び出しボタン 23…お見積ボタン 24…ご注文ボタン 25…視点の変更ボタン 26…視点表示矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 310 G06F 17/30 310C 17/50 614 17/50 614B

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理カタログと仮想カタログを組み合わ
    せてなる建築部材用カタログであって、前記物理カタロ
    グが商品情報を掲載する紙製のカタログであり、前記仮
    想カタログが前記紙製カタログに掲載される商品の詳細
    なデータを格納しており所定の認証作業を経ないと利用
    できないコンピュータで読み取り可能な記録媒体である
    建築部材用カタログ。
  2. 【請求項2】 物理カタログと仮想カタログを組み合わ
    せてなる建築部材用カタログであって、前記物理カタロ
    グが商品情報を掲載する紙製のカタログであり、前記仮
    想カタログが前記紙製カタログに掲載される商品の詳細
    なデータを記憶しており所定の認証作業を経ないとアク
    セスできないサーバー上に保存されたコンピュータで読
    み取り可能なオンラインカタログである建築部材用カタ
    ログ。
  3. 【請求項3】 前記物理カタログが、掲載する各商品に
    ついて関連付けられたインデックス情報を含んでおり、
    前記インデックス情報を前記仮想カタログにアクセスし
    ようとするコンピュータから入力し、所定の認証作業を
    行って前記インデックス情報と関連付けられた商品の情
    報を前記仮想カタログから取り出すことを特徴とする請
    求項1または2記載の建築部材用カタログ。
  4. 【請求項4】 前記仮想カタログが商品の画像データを
    格納しており、ユーザーが所望の商品を前記物理カタロ
    グ中から選択し、選択された商品と関連付けられている
    前記インデックス情報を入力してやることで、前記選択
    された商品の画像データを前記仮想カタログ中から取り
    出し、前記選択された商品で構成されるイメージ図を前
    記画像データに基づいてコンピュータ上で仮想的に構築
    することを特徴とする請求項3記載の建築部材用カタロ
    グ。
  5. 【請求項5】 前記仮想カタログが商品の図面データを
    格納しており、ユーザーが所望の商品を前記物理カタロ
    グ中から選択し、選択された商品と関連付けられている
    前記インデックス情報を入力してやることで、前記選択
    された商品の図面データを前記仮想カタログ中から取り
    出し、前記選択された商品で構成される図面を前記商品
    の図面データに基づいてコンピュータ上で仮想的に構築
    することを特徴とする請求項3記載の建築部材用カタロ
    グ。
  6. 【請求項6】 前記インデックス情報が前記物理カタロ
    グに記載されるバーコードであることを特徴とする請求
    項3記載の建築部材用カタログ。
  7. 【請求項7】 前記インデックス情報が前記物理カタロ
    グに記載される商品の型番であることを特徴とする請求
    項3記載の建築部材用カタログ。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体がCD−ROMであること
    を特徴とする請求項1記載の建築部材用カタログ。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体がDVD−ROMであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の建築部材用カタログ。
  10. 【請求項10】 所定の認証作業を経ないと前記仮想カ
    タログに収録された情報の一部が利用できないことを特
    徴とする請求項1または2記載の建築部材用カタログ。
  11. 【請求項11】 前記認証作業が、専用の電話回線に接
    続して所定のサーバーにて行われることを特徴とする請
    求項3記載の建築部材用カタログ。
  12. 【請求項12】 前記認証作業が、インターネットに接
    続して所定のサーバーにて行われることを特徴とする請
    求項3記載の建築部材用カタログ。
  13. 【請求項13】 前記イメージ図に基づいて各商品の画
    像データを図面データに置き換えることにより、設計図
    面作成用の基礎データに変換することを特徴とする請求
    項3記載の建築部材用カタログ。
  14. 【請求項14】 物理カタログと仮想カタログを組み合
    わせてなる建築部材用カタログに基づいた図面作成方法
    であって、 前記物理カタログが紙製カタログであって、前記紙製カ
    タログから所望の商品を選択する工程と、 前記仮想カタログが前記紙製カタログに掲載される商品
    につきイメージ図作成用データを格納しており、かつ所
    定の認証作業を経ないと利用できない保護機構を備えて
    おり、前記選択された商品のイメージ図作成用データを
    前記仮想カタログから取り出す工程と、 前記イメージ図作成用データを組み合わせてイメージ図
    を作成する工程よりなる図面作成方法。
  15. 【請求項15】 物理カタログと仮想カタログを組み合
    わせてなる建築部材用カタログに基づいた図面作成方法
    であって、 前記物理カタログが紙製カタログであって、前記紙製カ
    タログから所望の商品を選択する工程と、 前記仮想カタログが前記紙製カタログに掲載される商品
    につき図面作成用データを格納しており、かつ所定の認
    証作業を経ないと利用できない保護機構を備えており、
    前記選択された商品の図面作成用データを前記仮想カタ
    ログから取り出す工程と、 前記図面作成用データを組み合わせて設計図面を作成す
    る工程よりなる図面作成方法。
  16. 【請求項16】 前記仮想カタログがコンピュータで読
    み取り可能な記録媒体であることを特徴とする請求項1
    4乃至15記載の図面作成方法。
  17. 【請求項17】 前記仮想カタログが所定の認証作業を
    経ないとアクセスできないサーバー上に保存されたコン
    ピュータで読み取り可能なオンラインカタログであるこ
    とを特徴とする請求項14乃至15記載の図面作成方
    法。
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