JP2002297737A - 土地情報の提供方法 - Google Patents

土地情報の提供方法

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JP2002297737A
JP2002297737A JP2001098586A JP2001098586A JP2002297737A JP 2002297737 A JP2002297737 A JP 2002297737A JP 2001098586 A JP2001098586 A JP 2001098586A JP 2001098586 A JP2001098586 A JP 2001098586A JP 2002297737 A JP2002297737 A JP 2002297737A
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Tetsuo Takenaka
哲郎 竹中
Shuhei Katayama
修平 片山
Mitsugi Itezoe
貢 井手添
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Haseko Corp
Original Assignee
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定のユーザに、新たな土地の購入後にその
まま実現可能な事業計画とその事業収支を、ユーザ固有
の希望を加味して提供することができる、土地の仲介に
係わる土地情報の提供方法を提案する。 【解決手段】 「土地の仲介者」が、電子データ相互通
信手段によって、売地となっている土地の情報を「土地
の購入者」に提供する方法であって、「土地の仲介者」
が、当該土地の「基本情報」「環境情報」「企画情報」
「収支情報」をそれぞれ収集し、作成し、電子データ化
してデータベース化するとともに、「土地の購入者」と
の相互通信によって「収支情報」を適正化し、「土地の
購入者」に最適な事業収支を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土地の仲介に係わ
る新たな土地情報を提供する土地情報の提供方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から土地の取引形態として、「土地
の売主」と「土地の購入者」の間に「土地の仲介者」を
置いた取引が広く行われている。この場合、「土地の仲
介者」が「土地の購入者」に提示する土地情報は、宅地
建物取引業法などに定められた基本的事項に一般的には
限られている。この基本的事項とは、土地の所在地、最
寄駅からの交通の便、土地の面積、土地の売買価格、建
ぺい率、容積率、用途地域あるいは建築制限の有無など
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、「土地の仲介
者」が存在する場合でも、「土地の購入者」は土地を購
入するにあたって現地の周辺環境を自ら調査・確認する
必要があった。更にその上で、「土地の購入者」はどの
ような建物が建設可能かを検討し、建物の建設費を含め
て事業収支を組立てた上で、土地購入の判断をしなけれ
ばならなかった。その場合、建物の建築業者ではない通
常の「土地の購入者」は、自ら建物の設計・建設はでき
ないので、実際の設計や見積もりを専門業者(設計事務
所等)に依頼する必要がある。その結果、その専門業者
の設計に基づく建設費の見積もりが、事前に組立てた事
業収支と大きく食い違い、土地の購入後に、事業そのも
のの見直しを余儀なくされたり、土地購入の判断に時間
がかかり過ぎることがあった。
【0004】この問題を解決する手段として、「不動産
情報管理システムおよびデータ総合管理システム」(特
開平10−162054号)が提案されている。このシ
ステムは、図10に模式的に示すように、不動産総合セ
ンターCと、不動産業者2による第1次入力手段と、不
動産鑑定士、一級建築士、等からなるR機関1による第
2次入力手段とを備え、1件の不動産に対して不動産情
報、鑑定情報、登記情報、課税情報、等を付与し、これ
らの情報を検索項目として不動産の情報管理を行うもの
である。
【0005】しかし、このシステムのR機関1による第
2次入力手段によっても、「土地の購入者」消費者Y
等)は自らその事業収支を検討する必要があった。ま
た、このシステムでは、不動産総合センターCからユー
ザ(「土地の購入者」)に一方的な情報を提供するのみ
であり、ユーザ固有の希望(社内仕様や嗜好)に沿った
事業計画やその事業収支を提供することはできなかっ
た。すなわち、従来の手段では、専門家の情報を含めた
ある程度詳しい情報をインターネット等を介して第3者
に提供することはできるものの、更に踏み込んで、特定
のユーザに、ユーザ固有の希望も含めたそのまま実現可
能な事業計画とその事業収支を提供することはできなか
った。
【0006】本発明は、上述した種々の問題点を解決す
るために創案されたものである。すなわち、本発明の目
的は、特定のユーザに、新たな土地の購入後にそのまま
実現可能な事業計画とその事業収支を、ユーザ固有の希
望を加味して提供することができる、土地の仲介に係わ
る土地情報の提供方法を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、「土地
の仲介者」が、電子データ相互通信手段によって、売地
となっている土地の情報を「土地の購入者」に提供する
方法であって、「土地の仲介者」が、当該土地の「基本
情報」「環境情報」「企画情報」「収支情報」をそれぞ
れ収集し、作成し、電子データ化してデータベース化す
るとともに、「土地の購入者」との相互通信によって
「収支情報」を適正化し、「土地の購入者」に最適な事
業収支を提供することを特徴とする土地情報の提供方法
が提供される。
【0008】また、本発明によれば、「土地の仲介者」
が、電子データ相互通信手段によって、売地となってい
る土地の情報を「土地の購入者」に提供する方法であっ
て、「土地の仲介者」が、当該土地の「基本情報」「環
境情報」「企画情報」「収支情報」をそれぞれ収集・作
成し、電子データ化してデータベース化するとともに、
当該土地に建物を建設する際は、「土地の仲介者」が請
負うことを条件に土地の情報を「土地の購入者」提供
し、「土地の購入者」との相互通信よって「収支情報」
を適正化することで、「土地の購入者」に最適な事業計
画を提供することを特徴とする土地情報の提供方法が提
供される。更に、本発明によれば、土地の購入者」を識
別する識別手段と、識別した「土地の購入者」に対応し
て「収支情報」を適正化する収支適性化手段とを備え、
売地となっている土地の「基本情報」及び「環境情報」
と、当該土地に建設可能な建物の「企画情報」と、土地
を購入し事業を行なうのに必要な「収支情報」とを電子
データ化し、「土地の購入者」に対応した「収支情報」
を含む土地情報を電子データ相互通信手段によって「土
地の購入者」に提供する、ことを特徴とする土地情報の
提供方法が提供される。
【0009】本発明の方法によれば、識別手段により特
定のユーザ(「土地の購入者」)を識別して、この「土
地の購入者」に対応しユーザ固有の希望を加味した「収
支情報」を収支適性化手段で適正化することができる。
また、「土地の購入者」に対応した「収支情報」を含む
土地情報を、電子データ相互通信手段(例えばインター
ネット)によって「土地の購入者」に提供するので、特
定のユーザは、電子データ相互通信手段を介して新たな
土地の購入後にそのまま実現可能な事業計画とその事業
収支を遠隔の自己の会社内等で受信することができる。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、「土
地の仲介者」により管理されるサーバー装置とデータベ
ースとを備え、該データベースには個々の土地に関する
「基本情報」「環境情報」と、それぞれに関連付けされ
た「企画情報」「収支情報」が電子データ化されて蓄積
され、前記サーバー装置と「土地の購入者」が有する端
末装置とが前記相互通信手段により双方向に通信可能に
なっており、前記「土地の仲介者」からアクセス権を取
得した「土地の購入者」が、前記端末装置によって前記
サーバー装置にアクセスし、前記データベースに蓄積さ
れた電子データを閲覧できるようになっている。
【0011】この方法によれば、「土地の仲介者」によ
り管理されるサーバー装置と「土地の購入者」が有する
端末装置とが相互通信手段により双方向に通信可能にな
っているので、「土地の仲介者」からの一方的な情報提
供ではなく、ユーザ固有の希望(社内仕様や嗜好)に沿
った事業計画やその事業収支を双方向通信により作成
し、「土地の仲介者」により管理されたデータベースに
蓄積することができる。従って、特定のユーザは、自己
の希望に沿っており、かつ更に踏み込んで、専門家によ
るの検討も行ったそのまま実現可能な事業計画とその事
業収支を電子データ相互通信手段(例えばインターネッ
ト)によって受信することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の土地情報の提供方
法を、集合住宅を建設する場合を例に具体的事例を示
す。なお、各図において、共通する部分には同一の符号
を付し、重複した説明を省略する。
【0013】図1は、本発明の土地情報の提供方法の第
1実施形態を示す図である。この例において、「土地の
仲介者」10は、「土地の仲介者」により管理されるサ
ーバー装置12とデータベース14とを備えている。ま
た、「土地の購入者」3には予めID番号が付与されて
いる。更に、「土地の仲介者」10により管理されるサ
ーバー装置12と「土地の購入者」3が有する端末装置
とは相互通信手段4(例えばインターネット)により双
方向に通信可能になっている。
【0014】図2は、本発明の土地情報の提供方法の第
2実施形態を示す図である。この例では、相互に情報交
換可能な所定の相互通信手段4(LAN、イントラネッ
ト、など)によって接続された複数のコンピュータ端末
ABCDがあり、コンピュータ端末Aには、土地情報を
蓄積したデータベース14がある。すなわち、図2の例
では、「土地の仲介者」10は、「土地の仲介者」によ
り管理されるサーバー装置12としての端末Aとデータ
ベース14とを備えている。具体的には、サーバー装置
であるコンピュータ端末AはIT営業部門の端末、コン
ピュータ端末Bは土地情報管理部門の端末、コンピュー
タ端末Cは事業計画部門の端末、コンピュータ端末Dは
一般営業部門の端末をそれぞれ現し、いわゆるLANに
よって、相互に通信可能であり、例えば、土地情報管理
部門で収集された土地に関する「基本情報」「環境情
報」はコンピュータ端末Bによってデータベース14に
蓄積され、適性ありとされた用地については、事業計画
部門のコンピュータ端末Cから該当する用地の「基本情
報」「環境情報」を確認し、「企画情報」「収支情報」
が作成されて、コンピュータ端末Cによって同じくデー
タベース14に蓄積される。さらに、土地情報管理部
門、事業計画部門、営業部門が一体となって、これらデ
ータベースに蓄積された「基本情報」「環境情報」「企
画情報」「収支情報」を個々に再検討し、最終的なデー
タが確定情報としてデータベース14に蓄積される。こ
れら蓄積データは、一般営業部門のコンピュータ端末D
から電子的にデータのやり取りが可能なインターフェー
ス(I/F)を通じて「土地の購入者」である事業主に
情報提供される一方で、図1で説明したとおり、IT営
業部門のコンピュータ端末Aを用いて、「土地の購入
者」に情報提供できる。
【0015】
【実施例】図4〜図9は、本発明の実施例におけるデス
プレイ上の画像例であり、図4は「基本情報」、図5は
「環境情報」、図6は「企画情報」、図7は「企画情報
(図面)」、図8は「収支情報」、図9は「収支情報
(建築仕様書)」を示している。
【0016】図1において、「土地の仲介者」10は、
売地となる土地5について、「基本情報」14aとして
の基本的事項(土地の所在地、最寄駅からの交通便、土
地の面積、土地の売買価格、用途地域、建ぺい率、容積
率、その他、各法律に係わる建築制限の有無など)の確
認や、「環境情報」14bとしての土地の現況(土地の
高低差、既存建物有無、擁壁の有無、都市計画道路の有
無、埋蔵文化財の有無、土壌汚染の有無、など)や土地
の周辺状況(前面道路の幅員、一方通行など車両規制の
有無、電柱、横断歩道、上下水道配管状況、高圧線の有
無や、学校、病院、スーパーなど生活施設の有無など)
を現地調査や役所への確認調査によってまとめ、最終的
には文字データや画像データとしてデータベース14に
蓄積され、サーバー装置12を介して、インターネット
など相互通信手段4によって情報提供する(図4、図
5)。
【0017】次に「土地の仲介者」10は、こうした
「基本情報」14aや「環境情報」14bを基に集合住
宅を建設する上での適正判断S1を行い、ある程度、集
合住宅の建設が可能と思われる土地について、建物の企
画設計S2および事業収支の組立てS3を行い、検討の
結果改善の余地がある場合は、再度、建物の企画設計S
2および事業収支の検討S3を行い、適正であると判断
された建物の企画設計図面および事業収支からなる事業
計画S4を、それれぞれ「企画情報」14c、「収支情
報」14dとしてデータベース14に蓄積する。尚、こ
れら蓄積情報は、前述と同じくサーバー装置12を介し
て、インターネットなど相互通信手段4によって情報提
供される(図6、図7、図8、図9)。
【0018】最終的な「企画情報」は、図6,7に示す
ように、「企画情報(概要)」と「企画情報(図面)」
からなる。「企画情報(概要)」(図6)は、土地の所
在地や敷地面積の他、建物の構造規模(RC14F15
0戸など)、開発行為の有無、提供用地有無(公園
等)、建築面積、建蔽率、容積対象面積、駐車場台数と
いった建物全体の概要や、各住戸の面積、用いられる住
戸のタイプ種別など各戸の概要を説明するものである。
「企画情報(図面)」(図7)は、道路と敷地の位置関
係、建設される建物の形状、配置、駐車場、自転車置き
場、ごみ集積所、ポンプ室、電気室など付帯施設の配
置、敷地内の舗道、植栽の状況などが全体構成がわかる
図面と、各住戸のタイプ種別に対応して住戸の間取りが
分かる図面などである。
【0019】また、最終的な「収支情報」は、図8,9
に示すように「収支情報(概要)」と「収支情報(建築
仕様書)」からなる。「収支情報(概要)」(図8)
は、分譲集合住宅の場合、まず、上記「企画情報」で提
示した分譲集合住宅を販売することによる売上高を表示
し、支出費用として、用地取得費用、仲介料、租税など
「用地関係費」、建物の本体工事費、杭工事費、外郭緑
化費、駐車場、その他付属施設費、など「建設関係
費」、設計料など「設計関係費」、役所等への負担金、
既存建物解体費、近隣対策費、など「環境整備関係費」
などの他、集合住宅を分譲するための「販売経費」など
も支出費用として表示され、最終的な事業利益率および
事業利益額が表示される。
【0020】「収支情報(建築仕様書)」(図9)は、
上記「建設関係費」の算出の根拠となる各部の使用を表
示するものであり、建物全体の仕上などに係わる「共用
部仕様書」と「専用部仕様書」がある。「共用部仕様
書」は、建物外壁や共用廊下、バルコニー、共用階段な
どをどのように仕上げるかが表示される。例えば、建物
外壁は、単に「外壁タイル貼り」など仕上材を表示する
のではなく、「コンクリート打ち放しの上吹き付けタイ
ル、ヘッドカット仕上」とし、「コンクリート水セメン
ト比50%以下、コンクリート品質基準強度Fq30N
/mm2、壁厚180mm以上」など、細かくその仕上
方が分かる表示となっている。
【0021】「専用部仕様書」は、住戸の各部屋毎(洋
室、和室、キッチン、洗面所、トイレなど)をどのよう
に仕上げるかが表示される。例えば、洗面所であれば、
床、壁、天井の仕上の他、洗面化粧台のサイズ、化粧台
の天板、扉、洗面ボールの材質、水栓の種類、鏡の大き
さ、付属する棚やタオル掛けの形状と材質、洗面所入り
口のドアの材質、ノブの形状と材質、照明器具、コンセ
ントの数、など細かくその仕上方が分かる表示となって
いる。
【0022】そして、上記「基本情報」14a、「環境
情報」14b、「企画情報」14c、「収支情報」14
dからなるデータベース14は、サーバー装置12よっ
て管理され、当該サーバー装置12は、「土地の仲介
者」10からアクセス権(ID)を取得した「土地の購
入者」3が、インターネット4を通じて自ら所有する端
末装置によって前記サーバー装置12にアクセスする
と、前記データベース14に蓄積された土地情報を提供
できるようになっている。
【0023】具体的には、まずサーバー装置12によっ
て、インターネット4に上に案内ページを掲示し、「土
地の購入者」3が、その端末装置によってインターネッ
ト4から案内ページにアクセスした後、サーバー装置1
2からの指示に従って「土地の仲介者」10から取得し
たIDとパスワードを入力すると、前記データベース1
4に蓄積された土地情報を閲覧できるようになる。
【0024】その際、サーバー装置12は、IDによっ
てアクセスしてきた「土地の購入者」3を識別するとと
もに、「収支情報」14dを適正化する手段によって、
その「土地の購入者」に最適な事業収支を提供するよう
になっている。
【0025】図3は、本発明の方法による収支適性化手
段のフロー図である。以下、「収支情報」を適正化する
手段について説明する。まず、サーバー装置12には、
IDに対応して、「土地購入者」3の名前と、「土地購
入者」固有の「仕様書」を記録した「仕様書データベー
ス」が別途設けられており、「土地の仲介者」が提示し
ている「仕様書」と「土地購入者」固有の「仕様書」と
の違いが対比できるように項目を一致させて記録されて
いる。なお、「土地購入者」固有の「仕様書」が無い場
合は「なし」と記録される。尚、本例の場合、「土地購
入者」にIDを設定する際、同じ「土地購入者」であっ
ても土地毎にIDを変えているので、サーバー装置にア
クセスしたときに、土地の指定をする必要がない。
【0026】また、一方で、サーバー装置12には、
「仕様書」の各項目について、予め数種類の仕様が用意
されており、「土地の仲介者」が提示している「仕様
書」を基準として、各仕様の変更に伴うコストの増減率
を定めた「コストデータベース」が設けられている。
【0027】これにより、サーバー装置12は、IDに
よってアクセスしてきた「土地の購入者」3を識別する
(S11)とともに、そのIDから「土地購入者」固有
の「仕様書」データを引き出し(S12)、「土地の仲
介者」が提示している「仕様書」との相違点を抽出し
(S13)、相違した仕様項目について、仕様の変更に
伴うコストの増減を算出し(S14,S15)、「土地
購入者」固有の「仕様書」とともに、それにあった「事
業収支表」に組替え(S16〜S17)、「収支情報」
として提供する(S18)ようになっている。「土地購
入者」固有の「仕様書」が「なし」と記録されている場
合は、「土地の仲介者」が提示している「仕様書」と、
それに基づく「事業収支表」による「収支情報」が提供
される(S18)。
【0028】なお、サーバー装置12が提供する「収支
情報」について、例えば「仕様書」(図9)を端末装置
の画面に表示し、「土地購入者」自らが、「仕様書」の
各項目を変更して(S19)、「事業収支表」の組替え
を行なっても良い。この場合、例えば、「仕様書」の各
項目についてプルダウンメニューによって、予め用意さ
れた数種類の仕様の中から選ぶようにすると、サーバー
装置が各仕様の変更に伴うコストの増減を算出し、変更
された「仕様書」とともに、それにあった「事業収支
表」に組替え、「収支情報」として提供する。
【0029】また、「土地購入者」固有の「仕様書」が
決定している特定の「土地購入者」3については、予め
算出したものを、サーバー装置に一次記憶させておく
か、細目に係わらず「建設関係費」全体に掛ける特定の
係数を設けておくと、「仕様書」との相違点を抽出し、
相違した仕様項目について、仕様の変更に伴うコストの
増減を算出するという作業が軽減でき、速やかに情報提
供できる。
【0030】「土地購入者」固有の「仕様書」の初期設
定については、「土地購入者」3がサーバー装置12へ
のアクセス権(ID)を取得する際に、予め「土地の仲
介者」10に設定を申入れてもよく、また、例えば、
「仕様書」の各項目についてプルダウンメニューによっ
て、予め用意された数種類の仕様の中から選び、その際
に、サーバー装置に「土地購入者」固有の「仕様書」と
して記憶するように指示することで設定してもよい。
【0031】以上の「収支情報」を適正化する手段によ
れば、提示され「収支情報」について、「土地購入者」
特有の「仕様書」に合わせ、事業収支を組立てなおす必
要がなくなる。
【0032】ところで、本発明におけるサーバー装置へ
のアクセス権は、「土地の仲介者」が、自ら提示する
「企画情報」「収支情報」に基づいて建物を建設するこ
とを約し、それに対して「土地の購入者」が土地を購入
した際は、その土地に建設する建物の建設を「土地の仲
介者」に任せることを約すことによって、「土地の仲介
者」から「土地の購入者」に提供される。具体的には、
まず、前述のとおり、サーバー装置12によってインタ
ーネット4上に案内ページが掲示されるが、この案内ペ
ージに「会員登録メニュー」があり、「土地の購入者」
の名前、電子メールアドレスなど登録する。このとき、
サーバー装置12からは、データベース14内のデータ
閲覧に当たっての注意事項や、「土地の仲介者」が工事
を請負う際の契約事項が提示され、これに対して合意の
意思表示を入力することが前提条件となっている。そし
て、その後、与信調査などの上、「土地の仲介者」から
IDが附与される。これにより、「土地の購入者」はサ
ーバー装置12にアクセス可能になり「基本情報」や
「環境情報」「企画情報」「収支情報」を閲覧できるよ
うになる。ところで、本例では、「土地の購入者」が閲
覧の結果、土地の購入を決定したときは、サーバー装置
12から別途表示される「事業化合意メニュー」におい
て、工事を発注する意思表示を入力することで、以後、
他の「土地の購入者」の閲覧を制限できるようになって
いる。つまり、事業パートナーとして最初に合意した
「土地の購入者」にアクセス権が優先され、事業パート
ナー決定後は、事業パートナーの解消がないかぎり、他
の「土地の購入者」がその土地情報を閲覧しようとして
も「使用中」のメッセージがでるようになる。
【0033】つまり、「土地の仲介者」が提供する「企
画情報」や「収支情報」は、架空のシミュレーションで
はなく、現実の事業を前提として計画されているもので
ある。従って、「土地の仲介者」が、自ら提供した「企
画情報」や「収支情報」によって設計並びに建物の施工
を行なうので、従来のように改めて、第三者に設計を依
頼したり、その設計に基づく建設費の見積もりをする必
要がなく、「土地購入者」が土地購入後に、設計依頼
や、建設見積もりによって生じていた事前の事業収支と
の食い違いといった問題はなくなる。
【0034】また、「土地の仲介者」が設定していない
仕様などについては、「土地の仲介者」に実施設計を依
頼した段階で追加すればよく、事業収支における支出も
その分だけ追加すえうればすむので、事業を進めやす
い。また、「土地の仲介者」も、土地情報の提供方法に
用いるシステムを利用することで、「土地の仲介者」の
営業担当者が、「土地購入者」の所へ出かけた際も、ノ
ート型パソコンなどの携帯端末装置によって、上記サー
バー装置にアクセスし、その場で土地の「環境情報」を
説明したり、「企画情報」や「収支情報」の説明をする
ことがでる。
【0035】これによれば、予め用意していなかった土
地に関する情報についてもすぐに説明できる。また、
「土地の仲介者」の営業担当者が、「土地購入者」のと
ころに説明に行く前に、事前にその土地の情報に目を通
してもらうようにすることもできる。また、サーバー装
置に、提供する土地情報に対応する「土地の案内図」を
記憶させておけば、携帯電話などで、サーバー装置にア
クセスし、「土地の案内図」を呼び出し、現地を見に行
くことも可能である。尚、「土地の仲介者」の営業担当
者がその場で「土地の購入者」に説明した際、土地の購
入が決定した場合は、営業担当者の携帯端末装置からサ
ーバー装置12にアクセスし、前述のとおり「事業化合
意メニュー」において、工事を発注する意思表示を入力
することで、他の「土地の購入者」の閲覧を制限するこ
ととなる。
【0036】尚、図4乃至図9における表示画面におい
て、画面下段の「基本情報」「環境情報」「企画情報」
「収支情報」という文字は、各情報の表示画面にスキッ
プするため指示アイコンであり、「検索画面」という文
字は、図示しないがデータベース14に蓄積された複数
の「基本情報」を検索するための画面にスキップするた
めのアイコンであり、「帳票出力」という文字は、その
表示画面を所定のフォーマットで出力するためのアイコ
ンである。
【0037】また、図4において「所在地」の欄が黒塗
りとなっているのは、付与するIDに開示レベルを設
け、開示レベルの低いIDを取得している「土地の購入
者」に対しては、詳細な「所在地」表示せず、最寄駅か
らの距離を表示するに止める場合を示している。さらに
図4において、「案内図」という文字は、最寄駅から当
該土地の所在地まで道順を地図として時表示するアイコ
ンだが、上述のとおり開示レベルの低いIDを取得して
いる「土地の購入者」に対しては、表示されな場合もあ
り、「環境情報」「企画情報」「収支情報」というアイ
コンを選択しても各表示画面にスキップしない場合もあ
る。
【0038】次に図5において、「敷地周辺図」の下に
ある「拡大図」という文字は、「敷地周辺図」を拡大表
示するためのアイコンであり、図面左の枠線内に記載の
「■敷地周辺道路幅員」以下の項目など敷地周辺環境を
「敷地周辺図」で確認できるようになっている。さらに
「写真」「動画」という文字は、敷地周辺環境を写真や
動画など画像データを表示するためのアイコンである。
【0039】図6の上段右にある「図面情報」という文
字は、図7の「企画情報(図面)」の表示画面にスキッ
プするためのアイコンであり、図7の下段の「全図面出
力」という文字は、「企画情報(図面)」の表示画面で
表示された図面を所定のフォーマットで出力するための
アイコンであり、同じく「戻る」という文字は、図6の
「企画情報」画面にスキップするためのアイコンを表し
ている。尚、図7中の「拡大表示」という文字は、それ
ぞれ「配置図」やAタイプ以下の集合住宅における各住
戸の間取り図を画面上拡大表示するためのアイコンであ
る。
【0040】図8の下段にある「建築仕様書」は、図9
の「収支情報(建築仕様書)」の表示画面にスキップす
るためのアイコンであり、図9の下段の「戻る」という
文字は、図8の「収支情報」画面にスキップするための
アイコンを表している。尚、図9中の「モデルルーム体
験」という文字は、「収支情報(建築仕様書)」に表示
された仕様に基づいて作成された一例としての3次元C
ADデータなどを静止画像あるいは動画によって表示す
るたえめのアイコンを示す。
【0041】上述した本発明の方法によれば、識別手段
により特定のユーザ(「土地の購入者」)を識別して、
この「土地の購入者」に対応しユーザ固有の希望を加味
した「収支情報」を収支適性化手段で適正化することが
できる。また、「土地の購入者」に対応した「収支情
報」を含む土地情報を、電子データ相互通信手段(例え
ばインターネット)によって「土地の購入者」に提供す
るので、特定のユーザは、電子データ相互通信手段を介
して新たな土地の購入後にそのまま実現可能な事業計画
とその事業収支を遠隔の自己の会社内等で受信すること
ができる。
【0042】また、「土地の仲介者」により管理される
サーバー装置と「土地の購入者」が有する端末装置とが
相互通信手段により双方向に通信可能になっているの
で、「土地の仲介者」からの一方的な情報提供ではな
く、ユーザ固有の希望(社内仕様や嗜好)に沿った事業
計画やその事業収支を双方向通信により作成し、「土地
の仲介者」により管理されるデータベースに蓄積するこ
とができる。従って、特定のユーザは、自己の希望に沿
っており、かつ更に踏み込んで、専門家によるの検討も
行ったそのまま実現可能な事業計画とその事業収支を電
子データ相互通信手段(例えばインターネット)によっ
て受信することができる。
【0043】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更でき
ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】上述したように、本発明の土地情報の提
供方法は、特定のユーザに、新たな土地の購入後にその
まま実現可能な事業計画とその事業収支を、ユーザ固有
の希望を加味して提供することができる等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土地情報の提供方法の第1実施形態を
示す図である。
【図2】本発明の土地情報の提供方法の第2実施形態を
示す図である。
【図3】本発明の土地情報の提供方法による収支適性化
手段のフロー図である。
【図4】本発明の実施例における「基本情報」のデスプ
レイ上の画像である。
【図5】本発明の実施例における「環境情報」のデスプ
レイ上の画像である。
【図6】本発明の実施例における「企画情報」のデスプ
レイ上の画像である。
【図7】本発明の実施例における「企画情報(図面)」
のデスプレイ上の画像である。
【図8】本発明の実施例における「収支情報」のデスプ
レイ上の画像である。
【図9】本発明の実施例における「収支情報(建築仕様
書)」のデスプレイ上の画像である。
【図10】従来の土地情報の提供方法の模式図である。
【符号の説明】
1 R機関、2 不動産業者、3 土地の購入者、4
電子データ相互通信手段、5 売地、10 土地の仲介
者、12 サーバー装置、14 データベース、14a
基本情報、14b 環境情報、14c 企画情報、1
4d 収支情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井手添 貢 東京都港区芝二丁目32番1号 株式会社長 谷工コーポレーション内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 「土地の仲介者」が、電子データ相互通
    信手段によって、売地となっている土地の情報を「土地
    の購入者」に提供する方法であって、 「土地の仲介者」が、当該土地の「基本情報」「環境情
    報」「企画情報」「収支情報」をそれぞれ収集し、作成
    し、電子データ化してデータベース化するとともに、 「土地の購入者」との相互通信によって「収支情報」を
    適正化し、 「土地の購入者」に最適な事業収支を提供することを特
    徴とする土地情報の提供方法。
  2. 【請求項2】 「土地の仲介者」が、電子データ相互通
    信手段によって、売地となっている土地の情報を「土地
    の購入者」に提供する方法であって、 「土地の仲介者」が、当該土地の「基本情報」「環境情
    報」「企画情報」「収支情報」をそれぞれ収集・作成
    し、電子データ化してデータベース化するとともに、 当該土地に建物を建設する際は、「土地の仲介者」が請
    負うことを条件に土地の情報を「土地の購入者」提供
    し、 「土地の購入者」との相互通信よって「収支情報」を適
    正化することで、 「土地の購入者」に最適な事業計画を提供することを特
    徴とする土地情報の提供方法。
  3. 【請求項3】 「土地の購入者」を識別する識別手段
    と、識別した「土地の購入者」に対応して「収支情報」
    を適正化する収支適性化手段とを備え、売地となってい
    る土地の「基本情報」及び「環境情報」と、当該土地に
    建設可能な建物の「企画情報」と、土地を購入し事業を
    行なうのに必要な「収支情報」とを電子データ化し、
    「土地の購入者」に対応した「収支情報」を含む土地情
    報を電子データ相互通信手段によって「土地の購入者」
    に提供する、ことを特徴とする土地情報の提供方法。
  4. 【請求項4】 「土地の仲介者」により管理されるサー
    バー装置とデータベースとを備え、該データベースには
    個々の土地に関する「基本情報」「環境情報」と、それ
    ぞれに関連付けされた「企画情報」「収支情報」が電子
    データ化されて蓄積され、前記サーバー装置と「土地の
    購入者」が有する端末装置とが前記相互通信手段により
    双方向に通信可能になっており、 前記「土地の仲介者」からアクセス権を取得した「土地
    の購入者」が、前記端末装置によって前記サーバー装置
    にアクセスし、前記データベースに蓄積された電子デー
    タを閲覧できるようになっている、ことを特徴とする請
    求項3に記載の土地情報の提供方法。
JP2001098586A 2001-03-30 2001-03-30 土地情報の提供方法 Pending JP2002297737A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004213284A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Nri & Ncc Co Ltd 事業売買情報提供システム、事業売買情報提供方法およびコンピュータプログラム
JP6198915B1 (ja) * 2016-09-15 2017-09-20 株式会社ベゼル・ビオ・プランニング 情報取得サーバー及び情報取得システム

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