JP2002357599A - 唾液の前処理用キット及びこれを用いた唾液の前処理方法 - Google Patents

唾液の前処理用キット及びこれを用いた唾液の前処理方法

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JP2002357599A JP2001186626A JP2001186626A JP2002357599A JP 2002357599 A JP2002357599 A JP 2002357599A JP 2001186626 A JP2001186626 A JP 2001186626A JP 2001186626 A JP2001186626 A JP 2001186626A JP 2002357599 A JP2002357599 A JP 2002357599A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ヒトの唾液試料中のミュータンス連鎖球菌を
免疫クロマトグラフィー法によって同定・定量する際
に、簡便な方法で唾液中のムチン及びミュータンス連鎖
球菌の連鎖や凝集を取り除くことが可能な唾液の前処理
用キット及び唾液の前処理方法を提供する。 【解決手段】唾液の前処理用キットを、水酸化ナトリウ
ムを含有する水溶液Aと、酒石酸及び/又はクエン酸を
含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝
液Bと、非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性
剤Cとから構成し、CがA及び/又はBと予め混合され
ているか又はA及びBとは別になっており、更にpH5
〜9に変色域を持つpH指示薬DがA若しくはAC及び
/又はB若しくはBCに混合されているか、又はA若し
くはAC及びB若しくはBCとは別になっている構成と
し、この唾液の前処理用キットの各液を唾液に対して任
意の順に滴下して混合して唾液の前処理方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトの唾液中の齲蝕原
性細菌の一種であるミュータンス連鎖球菌を抗原抗体反
応を利用した免疫クロマトグラフィー法によって同定・
定量を行うために用いる唾液の前処理用キット及びこれ
を用いた唾液の前処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人の口腔内におけるミュータンス連鎖球
菌の存在と齲蝕の発生との間には密接な関係があること
が知られており、ヒトの口腔内のミュータンス連鎖球菌
の有無や量を簡便に検査できれば罹患リスクや現状の罹
患状況の把握ができ、極めて多くの人々に恩恵をもたら
すことが可能である。
【0003】従来から、細菌の検査には抗原抗体反応を
利用した検査が行われてきた。例えば酵素抗体法は、酵
素を用いた発色濃度で同定・定量を行う方法であるが、
抗体やサンプルを扱うために特殊な洗浄機や煩雑で厳密
な操作を必要とし、酵素反応のためのインキュベーター
が必要であった。また蛍光抗体法は、抗体を蛍光色素で
標識し抗体と反応した抗原を特異的に染色する方法であ
るが、測定器として蛍光顕微鏡を必要とするため一般的
ではない。
【0004】そのため、抗原抗体反応を簡便に利用する
方法が数多く提案されてきた。例えば、米国特許第5,59
1,645号、米国特許第4,855,240号、米国特許第4,435,50
4号、米国特許第4,980,298号、特開昭61-145459号、特
開平6-160388号等に開示されているクロマトグラフィー
を利用した測定方法は、採取した体液を同定・定量を目
的とする抗体を含んだ試験溶液に混入して検査器具に染
み込ませるだけで、抗原の有無や量を知ることができる
簡便性に優れた方法である。このような方法は一般に免
疫クロマトグラフィー法と呼ばれている。この方法で
は、ニトロセルロースなどの多孔質膜(孔径:数十μ
m)の片端に目的とする特定の抗原のみに付く特定の抗
体(以後、特異抗体と記す)が染み込まされており、多
孔質膜の中程には同様に特定の抗原のみに付く別の特異
抗体が帯状に染み込まされて多孔質膜に固定されてい
る。片端に染み込まされている特異抗体は、予め金コロ
イド等の粒子で着色されており、その特異抗体が存在し
ている多孔質膜の片端上にサンプル液を染み込ませると
サンプル液中に特異抗体と反応する抗原があれば、その
抗原は特異抗体と結び付いて着色粒子を付けた状態で多
孔質膜を毛細管現象によってサンプル液を染み込ませた
側と反対の片端へ向かって移動して行く。移動の途中で
帯状に固定されている別の特異抗体の個所を通過する際
に、抗原は多孔質膜上の特異抗体に捕捉され、多孔質膜
上に帯状の染みが現れる。このことによって目的の抗原
がサンプル中に存在していること及びその量を知ること
ができるのである。
【0005】このような技術を応用すれば前述の口腔内
のミュータンス連鎖球菌の同定・定量を行うことができ
そうであるが、現実には以下のような問題が存在するた
め実用化されていない。即ち、免疫クロマトグラフィー
法で利用できるサンプルは、原理上、多孔質膜中を毛細
管現象によって通過できなければならない。しかし、ミ
ュータンス連鎖球菌のような口腔内細菌の検査に用いら
れる主要なサンプルは唾液であるため、唾液中に存在す
るムチンと呼ばれる高粘性物質が多孔質膜の孔を塞いで
しまい、またムチンは唾液中に存在する口腔粘膜面から
剥がれ落ちた上皮付着細胞を凝集させる働きもするた
め、これらの物質により多孔質膜の孔が塞がれてミュー
タンス連鎖球菌を通過させることができない。
【0006】また、ムチン以外にもミュータンス連鎖球
菌の測定を困難なものとする問題が存在する。即ち、対
象であるミュータンス連鎖球菌は、単体では直径1μm
程度の菌であるが、連鎖球菌であるためしばしば10〜
20個若しくはそれ以上に連鎖しており多孔質膜中の移
動を妨げる要因となる。しかも、ミュータンス連鎖球菌
は、食品中のスクロースから粘着性のグルカンを生成
し、しばしば高度に凝集することもある。また、ミュー
タンス連鎖球菌の連鎖と凝集とは、多孔質膜中での目詰
まりの原因となる他にも連鎖球菌の表面積を減少させ、
ミュータンス連鎖球菌表面に存在する抗原の数に影響を
与えてしまい、測定の正確性を低下させる原因ともな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒトの唾液
中の齲蝕原性細菌の一種であるミュータンス連鎖球菌を
免疫クロマトグラフィー法によって同定・定量する際
に、簡便な方法で唾液中のムチン及びミュータンス連鎖
球菌の連鎖や凝集を取り除くことが可能な唾液の前処理
用キット及びこれを用いた唾液の前処理方法を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の酸及びアルカ
リ溶液を用いて処理を行うと、唾液中のムチンやグルカ
ンを溶解しミュータンス連鎖球菌の外膜に作用して凝集
を抑えることができ、更にこれに特定の界面活性剤を用
いるとミュータンス連鎖球菌に存在するタンパク質を可
溶化させてミュータンス連鎖球菌が多孔質膜内をスムー
スに通り抜けることを可能とすることができ、更に特定
のpH範囲に変色域を持つpH指示薬を使用すると抗原
抗体反応が行われる状態にあることを容易に確認できる
ことを究明して本発明を完成したのである。
【0009】即ち、本発明に係る唾液の前処理用キット
は、水酸化ナトリウムを含有する水溶液と、酒石酸及び
/又はクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン緩衝液と、非イオン性界面活性剤及び/又
は両性界面活性剤とから構成され、界面活性剤が、前記
水溶液及び/又は前記緩衝液と予め混合されているか、
又は前記水溶液及び前記緩衝液とは別になっていること
を特徴とするものであり、またpH5〜9に変色域を持
つpH指示薬が、前記水溶液若しくは前記界面活性剤が
予め混合されている水溶液及び/又は前記緩衝液若しく
は前記界面活性剤が予め混合されている緩衝液に混合さ
れているか、又は前記水溶液若しくは前記界面活性剤が
予め混合されている水溶液及び緩衝液若しくは界面活性
剤が予め混合されている緩衝液とは別になっていれば、
更に好ましいのである。
【0010】そして、界面活性剤における非イオン性界
面活性剤としては、ポリエチレングリコールモノオクチ
ルフェニルエーテル,n−オクチル−β−D−グルコシ
ド,n−ヘプチル−β−D−チオグルコシド,n−オク
チル−β−D−チオグルコシド,ノニルフェノキシポリ
エトキシエタノール,オクチルフェノキシポリエトキシ
エタノール,ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ートから成る群より選ばれる一種又は二種以上の混合物
が、界面活性剤における両性界面活性剤としては、3−
[(3−コラミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−
1−プロパンスルホナート,3−[(3−コラミドプロ
ピル)−ジメチルアンモニオ]−1−ヒドロキシプロパ
ンスルホナートから成る群より選ばれる一種又は二種の
混合物が、またpH5〜9に変色域を持つpH指示薬と
しては、メチルレッド,アゾリトミン,p−ニトロフェ
ノール,m−ニトロフェノール,ブロモクレゾールパー
プル,ブロモフェノールレッド,クロロフェノールレッ
ド,フェノールレッド,ニュートラルレッド,ブロモチ
モールブルー,フェノールフタレイン,チモールフタレ
インから成る群より選ばれる一種が好ましく用いられる
のである。
【0011】また、本発明に係る唾液の前処理方法は、
免疫クロマトグラフィー法によりミュータンス連鎖球菌
を同定・定量するに際し、唾液に対して、水酸化ナトリ
ウムを含有する水溶液と、酒石酸及び/又はクエン酸を
含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝
液と、非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
とを任意の順に滴下・混合するか、又は少なくとも一方
に界面活性剤が混入されている水溶液と緩衝液とを任意
の順に滴下・混合してpHを5〜9にすることを特徴と
し、滴下・混合される、前記水溶液及び/又は前記緩衝
液、又は前記少なくとも一方に界面活性剤が予め混合さ
れている水溶液及び/又は緩衝液に、予めpH5〜9に
変色域を持つpH指示薬を混合したものを使用したり、
前記水溶液と前記緩衝液と前記界面活性剤との滴下・混
合における水溶液及び緩衝液、又は前記少なくとも一方
に界面活性剤が予め混合されている水溶液と緩衝液との
滴下・混合における水溶液及び緩衝液の滴下を行うに際
し、後で滴下する水溶液又は緩衝液の滴下前に予めpH
5〜9に変色域を持つpH指示薬を滴下しておくと更に
好ましいのである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る唾液の前処理用キッ
ト及び唾液の前処理方法に使用される水酸化ナトリウム
を含有する水溶液Aは、唾液中のムチンやミュータンス
連鎖球菌の外膜に存在するグルカンに作用してミュータ
ンス連鎖球菌の凝集を抑え、抗原であるミュータンス連
鎖球菌の多孔質膜中の移動を容易とする作用を成すもの
であり、アルカリ溶液として水酸化ナトリウムを使用す
ることが重要であり、炭酸ナトリウム,リン酸水素2ナ
トリウム等は適しておらず、水酸化ナトリウム以外のア
ルカリ水溶液ではミュータンス連鎖球菌の検査を行うこ
とはできない。これは水酸化ナトリウム以外のアルカリ
水溶液では、ミュータンス連鎖球菌の抗原の構造に障害
を与えている可能性があると推測されるからである。
【0013】本発明に係る唾液の前処理用キット及び唾
液の前処理方法に使用される酒石酸及び/又はクエン酸
を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩
衝液Bは、ミュータンス連鎖球菌の連鎖を抑えることに
より抗原であるミュータンス連鎖球菌の多孔質膜中の移
動を容易にする作用を成すものであり、酸として酒石酸
及び/又はクエン酸を使用することが重要であり、その
他の酸、例えば塩酸,硫酸,硝酸,酢酸,乳酸,マレイ
ン酸等は適しておらず、水酸化ナトリウムと組み合わせ
て用いても目的とする検査の感度を得ることができな
い。これは酒石酸及びクエン酸以外ではミュータンス連
鎖球菌の抗原の構造に障害を与えている可能性があると
推測されるからである。本発明に係る唾液の前処理用キ
ット及び前処理方法に於いては、水酸化ナトリウムと酒
石酸及び/又はクエン酸との間に中和反応が起こるため
緩衝剤を利用する必要があり、酒石酸及び/又はクエン
酸を含有する水溶液にはトリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタンを緩衝剤として含有することが重要である。
緩衝作用を効果的に得るためには、トリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタンを酒石酸及び/又はクエン酸を含
有する溶液側に使用する必要があるが、同時に水酸化ナ
トリウム水溶液側に使用しても良いのは勿論である。し
かしこの時、その他の緩衝剤、例えば炭酸水素ナトリウ
ムと炭酸ナトリウムや、クエン酸とクエン酸ナトリウム
のような組み合わせでは緩衝作用は得られないことを確
認している。
【0014】水酸化ナトリウム及び、酒石酸及び/又は
クエン酸の濃度は0.01N以上であることが好まし
く、水酸化ナトリウム及び、酒石酸及び/又はクエン酸
の濃度が0.01N未満であるとそれぞれの効果を得難
い傾向や多孔質膜中で目詰まりを起こし易い傾向があ
る。実際には、水酸化ナトリウム及び、酒石酸及び/又
はクエン酸の濃度は高いほうが検出感度の点で有利であ
る。また、本発明に係る唾液の前処理用キットに於いて
は、水酸化ナトリウムを含有する水溶液Aと、酒石酸及
び/又はクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液Bとは、中和作用があるため必
ず別になっていることが必要である。
【0015】本発明に係る唾液の前処理用キット及び唾
液の前処理方法に使用される非イオン性界面活性剤及び
/又は両性界面活性剤Cは、ミュータンス連鎖球菌表面
のタンパク質を可溶化してミュータンス連鎖球菌が多孔
質膜内をスムースに通り抜けることを可能とする作用を
成すものである。従来から、免疫クロマトグラフィー法
ではサンプル液や抗原液が検査器具内をスムーズに移動
できるようにイオン性界面活性剤を使用することがよく
ある。しかし、本発明に係るミュータンス連鎖球菌抗原
の同定・定量を行うための唾液の前処理用キット及び唾
液の前処理方法に使用される界面活性剤Cは、実験の結
果から非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
である必要があり、ラウリル硫酸ナトリウムやドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤
や陽イオン界面活性剤では特異抗体による抗原の検出を
行うことができない。
【0016】本発明で使用する界面活性剤Cは、非イオ
ン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤であれば特に
限定されず、一般に膜タンパクの可溶化剤として使用さ
れるものがいずれも使用できる。しかし、用いる非イオ
ン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の種類によっ
てミュータンス連鎖球菌抗原の検出感度に差があり、中
でも非イオン性界面活性剤としては、ポリエチレングリ
コールモノオクチルフェニルエーテル,n−オクチル−
β−D−グルコシド,n−ヘプチル−β−D−チオグル
コシド,n−オクチル−β−D−チオグルコシドから成
る群より選ばれる一種又は二種以上の混合物が、また両
性界面活性剤としては、CHAPS(3−[(3−コラ
ミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−1−プロパン
スルホナート),CHAPSO(3−[(3−コラミド
プロピル)−ジメチルアンモニオ]−1−ヒドロキシプ
ロパンスルホナート)のいずれか一種又は二種の混合物
が、検出感度の点で好ましく使用できる。
【0017】このような非イオン性界面活性剤及び/又
は両性イオン界面活性剤Cは、唾液の処理後に唾液試料
中の非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤C
の濃度が0.05〜90重量%となるように使用するこ
とが好ましい。0.05重量%未満では、抗原抗体反応
による検出感度がなくなってしまい、90重量%を超え
ると抗原抗体反応による検出感度が低下してしまうため
適していない。
【0018】本発明に係る唾液の前処理用キットに於い
ては、非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤
Cは、水酸化ナトリウムを含有する水溶液A及び酒石酸
及び/又はクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液Bと別に提供されても良く、そ
の場合は水溶液の形態でも良い。また、水酸化ナトリウ
ムを含有する水溶液Aと酒石酸及び/又はクエン酸を含
有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液
Bとの一方又は両方に混合されて提供されていても良い
が、その場合は酸やアルカリによる分解性に注意を払わ
ねばならない。
【0019】本発明に係る唾液の前処理キット及び唾液
の前処理方法に使用されるpH5〜9に変色域を持つp
H指示薬Dとしては、メチルレッド(4.4〜6.2),
アゾリトミン(5.0〜8.0),p−ニトロフェノール
(5.0〜7.0),m−ニトロフェノール(6.4〜8.
8),ブロモクレゾールパープル(5.2〜6.8),ブ
ロモフェノールレッド(5.2〜6.8),クロロフェノ
ールレッド(5.2〜6.8),フェノールレッド(6.
4〜8.0),ニュートラルレッド(6.8〜8.0),
ブロモチモールブルー(6.0〜7.6),フェノールフ
タレイン(8.0〜10.0),チモールフタレイン
(8.3〜10.6)から成る群より選ばれる一種が好ま
しく使用でき、水溶液A若しくは界面活性剤Cが予め混
合されている水溶液A及び/又は緩衝液B若しくは界面
活性剤Cが予め混合されている緩衝液Bに混合されてい
る態様であっても、又は水溶液A若しくは界面活性剤C
が予め混合されている水溶液A及び緩衝液B若しくは界
面活性剤Cが予め混合されている緩衝液Bとは別になっ
ている態様であってもよい。なお、このpH指示薬Dの
使用量は非常に僅かで良いので、前述した水溶液Aの水
酸化ナトリウム,緩衝液Bの酒石酸及び/又はクエン
酸,界面活性剤Cの濃度への影響は考慮しなくてもよ
い。
【0020】本発明に係る唾液の前処理方法は、水酸化
ナトリウムを含有する水溶液A、酒石酸及び/又はクエ
ン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン緩衝液B、非イオン性界面活性剤及び/又は両性界面
活性剤Cを任意の順に唾液に滴下して混合する方法であ
る。また、この前処理を簡便にするため非イオン性界面
活性剤及び/又は両性界面活性剤Cを水酸化ナトリウム
を含有する水溶液Aと酒石酸及び/又はクエン酸を含有
するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液B
との少なくとも一方に予め添加させておいても良い。こ
の場合も、水酸化ナトリウムを含有する水溶液Aと酒石
酸及び/又はクエン酸を含有する緩衝液Bを作用させる
順番はどちらが先であっても構わないのは勿論である。
【0021】本発明に使用する水酸化ナトリウムを含有
する水溶液A、酒石酸及び/又はクエン酸を含有するト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液B、非イ
オン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤Cの各成分
はそれぞれ独立した機能を持つため任意の順で処理を行
うことが可能であるが、処理後の唾液のpHが5〜9の
範囲内となるように処理を行う。これは抗原抗体反応が
このpHの範囲内で行われるため、用いる特異抗体によ
って異なるが、pHが範囲外であると特異抗体が抗原と
離れてしまったり、非特異的な親和性を持ってしまうた
め測定結果の信頼性が低下する。
【0022】本発明に係る唾液の前処理用キット及び唾
液の前処理方法によって処理を行った唾液試料は、従来
の免疫クロマトグラフィー法を用いた抗原抗体反応によ
りミュータンス連鎖球菌の同定・定量が可能である。特
異抗体は通常用いられる方法によって得ることができ、
例えば、KohlerとMilstein(Kohler G, C. Milstein,Co
ntinuous cultures of fused cells secreting antibod
y of predefined specificity, Nature, 256:495-497.
1975)による細胞融合によるハイブリドーマの樹立法に
よっても良いし、単に抗原を動物に免疫してその血清を
精製したものでも構わない。
【0023】以下、本発明に係る唾液の前処理用キット
及び唾液の前処理方法に関する実施例を示す。なお、本
発明は下記に記された唾液の前処理用キット及び唾液の
前処理方法に限定されるものではない。
【0024】(1)試薬、試験器具の調製 1.特異抗体の作製 ミュータンス連鎖球菌としてストレプトコッカス・ミュ
ータンス(ATCC25175菌株),ストレプトコッカス・ソ
ブリヌス(ATCC33478菌株)をそれぞれ培養し、ホルム
アルデヒド水溶液で生育を停止させた。この菌の分散液
をそのままマウスに免疫し、KohlerとMilsteinによる細
胞融合によるハイブリドーマの樹立法によって以下に示
す精製抗体を各二種類ずつ得た。 「SM1抗体」…ストレプトコッカス・ミュータンスに
対する特異抗体 「SM2抗体」…ストレプトコッカス・ミュータンスに
対する特異抗体 「SS1抗体」…ストレプトコッカス・ソブリヌスに対
する特異抗体 「SS2抗体」…ストレプトコッカス・ソブリヌスに対
する特異抗体
【0025】2.特異抗体への標識 粒径40nmの金コロイドをSM2,SS2抗体に標識
した。金コロイドは市販品(British Biocell Internat
ional社製)のものを使用し、ウシ血清アルブミン(商
品名:BSA、シグマケミカルカンパニー社製)1%,
非イオン性界面活性剤(商品名:Tween20、シグ
マケミカルカンパニー社製)1%を添加したリン酸緩衝
液で抗体濃度0.1μg/mlとなるように希釈した。
金コロイドで標識した抗体液を、それぞれ金コロイド標
識SM2抗体液,金コロイド標識SS2抗体液と称す
る。
【0026】3.免疫クロマトグラフィー用多孔質膜の
調製 多孔質膜としてニトロセルロースメンブレン(商品名:
SXHF、日本ミリポア社製)を用いた。この膜を5m
m×40mmの長方形に切り出し、SM1抗体又はSS
1抗体を1%ウシ血清アルブミン含有50mMリン酸緩
衝液に1mg/mlの濃度で希釈した。この抗体希釈液
をニトロセルロースメンブレンの中央部、長手方向と直
角にマイクロピペットで凡そ1mg/cmとなるように
塗布した。この膜の一方の端に15mm四方のろ紙をク
リップで固定し吸収体とした。この器具を37℃にて2
時間乾燥し、使用直前までデシケータ中に保管した。
【0027】(2)免疫クロマトグラフィーによる試験
方法 1.被験者から唾液を採取し、唾液の前処理用キットで
処理する。 2.金コロイド標識SM2抗体液又は金コロイド標識S
S2抗体液25μlに処理後の唾液100μlを加え
る。 3.この試験液に金コロイド標識抗体に対応した抗体の
塗布してあるクロマトグラフィー用多孔質膜の一端を浸
して試験液を染み込ませ、抗体反応の有無を観察する。
【0028】
【実施例1】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化
ナトリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.0Nク
エン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液に非イオン性界面活性剤としてポリエチレ
ングリコールモノオクチルフェニルエーテル(和光純薬
社製)5重量%添加したものを非イオン性界面活性剤含
有のクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン緩衝液(BC液)とした。
【0029】唾液100μlにA液を20μl加えた後
にBC液25μl加えて混合したものと、唾液100μ
lにBC液を25μl加えた後にA液凡そ20μl加え
て混合したものとを、免疫クロマトグラフィー法を用い
て試験を行った。混合後の何れの唾液試料に於いても多
孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応は確認された。
【0030】
【実施例2】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.0Nクエ
ン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液に非イオン性界面活性剤としてポリエチレン
グリコールモノオクチルフェニルエーテル(和光純薬社
製)1重量%添加したものを非イオン性界面活性剤含有
のクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン緩衝液(BC液)とした。
【0031】唾液100μlにA液を20μl加えた後
にBC液15μl加えて混合したものと、唾液100μ
lにBC液を15μl加えた後にA液20μl加えて混
合したものとを、免疫クロマトグラフィー法を用いて試
験を行った。混合後の何れの唾液試料に於いても多孔質
膜の目詰まりはなく、抗体反応は確認された。
【0032】
【実施例3】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオ
ン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオク
チルフェニルエーテル(和光純薬社製)を5重量%添加
したものを非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウ
ムを含有する水溶液(AC液)とし、1.0Nクエン酸
含有1.5Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
緩衝液に非イオン性界面活性剤としてポリエチレングリ
コールモノオクチルフェニルエーテル(和光純薬社製)
を5重量%添加したものを非イオン性界面活性剤含有の
クエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液(BC液)とした。
【0033】唾液100μlにBC液を15μl加えた
後にAC液を20μl加えて混合し、免疫クロマトグラ
フィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試料は多
孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認された。
【0034】
【実施例4】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオン
性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオクチ
ルフェニルエーテル(和光純薬社製)を1重量%添加し
たものを非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウム
を含有する水溶液(AC液)とし、1.0Nクエン酸含
有0.75Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液(B液)とした。
【0035】唾液100μlにAC液を20μl加えた
後にB液を15μl加えて混合し、免疫クロマトグラフ
ィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試料は多孔
質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認された。
【0036】
【実施例5】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオ
ン性界面活性剤として、n−オクチル−β−D−グルコ
シド(和光純薬社製)を1重量%添加したものを非イオ
ン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウムを含有する水溶
液(AC液)とし、2.0Nクエン酸含有1.0Mトリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液をクエン酸を
含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝
液(B液)とした。
【0037】唾液100μlにB液を20μl加えた後
にAC液を6μl加えて混合し、免疫クロマトグラフィ
ー法を用いて試験を行った。処理後の唾液試料は多孔質
膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認された。
【0038】
【実施例6】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有0.75Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオ
ン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオク
チルフェニルエーテル(和光純薬社製)を1重量%添加
したものを非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウ
ムを含有する水溶液(AC液)とし、1.05Nクエン
酸含有0.15Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン緩衝液(B液)とした。
【0039】唾液100μlにB液を25μl加えた後
にAC液を20μl加えて混合し、免疫クロマトグラフ
ィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試料は多孔
質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認された。
【0040】
【実施例7】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.05Nク
エン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン緩衝液(B液)とし、両性界面活
性剤である3−[(3−コラミドプロピル)−ジメチル
アンモニオ]−1−プロパンスルホナート(シグマケミ
カルカンパニー社製)10重量%含有のリン酸ナトリウ
ム緩衝液を両性界面活性剤(C液)とした。
【0041】唾液100μlにA液を20μl加えた後
にB液を15μl加え、更にC液を10μl加えて混合
し、免疫クロマトグラフィー法を用いて試験を行った。
混合後の唾液試料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反
応が確認された。
【0042】
【実施例8】実施例7で用いた唾液試料及び唾液処理用
キットを用い、唾液100μlにC液を10μl加えた
後にB液を15μl加え、更にA液を20μl加えて混
合し、免疫クロマトグラフィー法を用いて試験を行っ
た。処理後の唾液試料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗
体反応が確認された。
【0043】
【実施例9】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.0N酒石
酸含有の1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液を酒石酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液(B液)とし、非イオン性界面
活性剤としてポリエチレングリコールモノオクチルフェ
ニルエーテル(和光純薬社製)10重量%含有のリン酸
ナトリウム緩衝液を非イオン性界面活性剤(C液)とし
た。
【0044】唾液100μlにB液を20μl加えた後
にC液を10μl加え、更にA液を20μl加えて混合
し、免疫クロマトグラフィー法を用いて試験を行った。
混合後の唾液試料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反
応が確認された。
【0045】
【実施例10】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有0.75Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオ
ン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオク
チルフェニルエーテル(和光純薬社製)を1重量%添加
しpH5〜9に変色域を持つpH指示薬としてブロモチ
モールブルーを混合して青色に着色させたものをpH指
示薬及び非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウム
を含有する水溶液(ACD液)とし、1.05Nクエン
酸含有0.15Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン緩衝液(B液)とした。
【0046】唾液100μlにACD液を20μl加え
た後にB液を緑色になるまで加えて混合し、免疫クロマ
トグラフィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試
料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認され
た。
【0047】
【実施例11】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオン
性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオクチ
ルフェニルエーテル(和光純薬社製)を1重量%添加し
たものを非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウム
を含有する水溶液(AC液)とし、1.0Nクエン酸含
有0.75Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液(B液)とし、pH5〜9に変
色域を持つpH指示薬としてメチルレッドから成るpH
指示薬(D液)を準備した。
【0048】唾液100μlにB液を20μl加え、D
液を滴下して赤色に着色させた後、AC液を黄色になる
まで加えて混合し、免疫クロマトグラフィー法を用いて
試験を行った。混合後の唾液試料は多孔質膜の目詰まり
はなく、抗体反応が確認された。
【0049】
【実施例12】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化
ナトリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.0Nク
エン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液に非イオン性界面活性剤としてポリエチレ
ングリコールモノオクチルフェニルエーテル(和光純薬
社製)5重量%添加しpH5〜9に変色域を持つpH指
示薬としてブロモチモールブルーを混合して黄色に着色
させたものをpH指示薬及び非イオン性界面活性剤含有
のクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン緩衝液(BCD液)とした。
【0050】唾液100μlにBCD液を25μl加え
た後にA液を緑色になるまで加えて混合し、免疫クロマ
トグラフィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試
料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認され
た。
【0051】
【実施例13】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イオ
ン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオク
チルフェニルエーテル(和光純薬社製)を5重量%添加
しpH5〜9に変色域を持つpH指示薬としてフェノー
ルフタレインを混合して赤色に着色させたものをpH指
示薬及び非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナトリウム
を含有する水溶液(ACD液)とし、1.0Nクエン酸
含有1.5Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
緩衝液に非イオン性界面活性剤としてポリエチレングリ
コールモノオクチルフェニルエーテル(和光純薬社製)
を5重量%添加したものを非イオン性界面活性剤含有の
クエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液(BC液)とした。
【0052】唾液100μlにACD液を20μl加え
た後にBC液を無色になるまで加えて混合し、免疫クロ
マトグラフィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液
試料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認され
た。
【0053】
【実施例14】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ソブリヌス菌を蛍光光度計により
計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを使
用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したもの
を使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液を水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液(A液)とし、1.05Nク
エン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン緩衝液(B液)とし、両性界面活
性剤である3−[(3−コラミドプロピル)−ジメチル
アンモニオ]−1−プロパンスルホナート(シグマケミ
カルカンパニー社製)10重量%含有のリン酸ナトリウ
ム緩衝液を両性界面活性剤(C液)とし、pH5〜9に
変色域を持つpH指示薬としてフェノールレッドから成
るpH指示薬(D液)を準備した。
【0054】唾液100μlにB液を20μl加え、D
液を滴下して黄色に着色させた後、C液を10μl加え
て混合し、A液を赤色になるまで加えて混合し、免疫ク
ロマトグラフィー法を用いて試験を行った。混合後の唾
液試料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認さ
れた。
【0055】
【実施例15】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSS1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有1.0Mト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液にpH5
〜9に変色域を持つpH指示薬としてフェノールフタレ
インを混合して赤色に着色させたものをpH指示薬及び
を水酸化ナトリウムを含有する水溶液(AD液)とし、
1.0Nクエン酸含有1.0Mトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン緩衝液に非イオン性界面活性剤として
ポリエチレングリコールモノオクチルフェニルエーテル
(和光純薬社製)5重量%添加混合したものを非イオン
性界面活性剤含有のクエン酸を含有するトリス(ヒドロ
キシメチル)アミノメタン緩衝液(BC液)とした。
【0056】唾液100μlにBC液を25μl加えた
後にAD液を無色になるまで加えて混合し、免疫クロマ
トグラフィー法を用いて試験を行った。混合後の唾液試
料は多孔質膜の目詰まりはなく、抗体反応が確認され
た。
【0057】
【比較例1】実施例1で用いた唾液試料を用い、唾液の
前処理用キットを用いずに免疫クロマトグラフィー法を
用いて試験を行った。多孔質膜にはSM1抗体を塗布し
たものを使用した。多孔質膜の目詰まりが生じ、抗体反
応は確認されなかった。
【0058】
【比較例2】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N水酸化ナトリウム含有0.75M
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非イ
オン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノオ
クチルフェニルエーテル(和光純薬社製)を0.4重量
%添加したものを非イオン性界面活性剤含有の水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液(AC液)とし、マレイン
酸,塩酸,硫酸,酢酸,乳酸のいづれか一種の酸を1.
0N含有の1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン緩衝液を酸溶液とし、唾液100μlにAC液を
20μl加えた後、マレイン酸,塩酸,硫酸,酢酸,乳
酸の何れか一種を含む酸溶液を25μl加えそれぞれ攪
拌し、免疫クロマトグラフィー法を用いて試験を行っ
た。何れの酸を用いた処理に対しても抗体反応は確認さ
れなかった。
【0059】
【比較例3】唾液100μlを以下に示す方法で処理
し、抗体反応の有無を観察した。なお、唾液は唾液中の
ストレプトコッカス・ミュータンス菌を蛍光光度計によ
り計測し、その数が2×106(CFU/ml)のものを
使用した。また、多孔質膜にはSM1抗体を塗布したも
のを使用した。1.0N炭酸ナトリウムを含有する1.0
Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液に非
イオン性界面活性剤としてポリエチレングリコールモノ
オクチルフェニルエーテル(和光純薬社製)1重量%添
加したものを用い(A’C液)、1.0Nクエン酸含有
1.0Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝
液をクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン緩衝液を(B液)とした。
【0060】唾液100μlにA’C液を20μl加え
た後にB液を15μl加えて混合し、免疫クロマトグラ
フィー法を用いて試験を行った。抗体反応は確認されな
かった。
【0061】
【発明の効果】以上に詳述した実施例及び比較例から明
らかなように、本発明に係る唾液の前処理用キット及び
唾液の前処理方法は、ヒトの唾液試料中のミュータンス
連鎖球菌を免疫クロマトグラフィー法によって同定・定
量する際に、簡便な方法で唾液中のムチンやグルカンを
溶解しミュータンス連鎖球菌の外膜に作用してミュータ
ンス連鎖球菌の連鎖と凝集を抑えミュータンス連鎖球菌
の表面に存在する蛋白質を可溶化して多孔質膜をスムー
スに通過することを可能にするものであり、その歯科分
野に貢献する価値の非常に大きなものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 CA10 CB03 DA08 EA01 FA01 FA02 FA11 FA17 FB02 FC01 GA05 2G045 BA01 BA13 BA20 BB02 BB29 BB51 CB07 CB21 FB03 FB07 FB11 FB17 GC12 HA10 JA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ナトリウムを含有する水溶液(A)
    と、酒石酸及び/又はクエン酸を含有するトリス(ヒド
    ロキシメチル)アミノメタン緩衝液(B)と、非イオン性
    界面活性剤及び/又は両性界面活性剤(C)とから構成さ
    れ、界面活性剤(C)が、水溶液(A)及び/又は緩衝液
    (B)に予め混合されているか、又は水溶液(A)及び緩衝
    液(B)とは別になっていることを特徴とする唾液の前処
    理用キット。
  2. 【請求項2】 界面活性剤(C)における非イオン性界面
    活性剤が、ポリエチレングリコールモノオクチルフェニ
    ルエーテル,n−オクチル−β−D−グルコシド,n−
    ヘプチル−β−D−チオグルコシド,n−オクチル−β
    −D−チオグルコシド,ノニルフェノキシポリエトキシ
    エタノール,オクチルフェノキシポリエトキシエタノー
    ル,ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートから
    成る群より選ばれる一種又は二種以上の混合物である請
    求項1に記載の唾液の前処理用キット。
  3. 【請求項3】 界面活性剤(C)における両性界面活性剤
    が、3−[(3−コラミドプロピル)−ジメチルアンモ
    ニオ]−1−プロパンスルホナート,3−[(3−コラ
    ミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−1−ヒドロキ
    シプロパンスルホナートから成る群より選ばれる一種又
    は二種の混合物である請求項1又は2に記載の唾液の前
    処理用キット。
  4. 【請求項4】 pH5〜9に変色域を持つpH指示薬
    (D)が、水溶液(A)若しくは界面活性剤(C)が予め混合
    されている水溶液(A)及び/又は緩衝液(B)若しくは界
    面活性剤(C)が予め混合されている緩衝液(B)に混合さ
    れているか、又は水溶液(A)若しくは界面活性剤(C)が
    予め混合されている水溶液(A)及び緩衝液(B)若しくは
    界面活性剤(C)が予め混合されている緩衝液(B)とは別
    になっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の唾液
    の前処理用キット。
  5. 【請求項5】 pH5〜9に変色域を持つpH指示薬
    (D)が、メチルレッド,アゾリトミン,p−ニトロフェ
    ノール,m−ニトロフェノール,ブロモクレゾールパー
    プル,ブロモフェノールレッド,クロロフェノールレッ
    ド,フェノールレッド,ニュートラルレッド,ブロモチ
    モールブルー,フェノールフタレイン,チモールフタレ
    インから成る群より選ばれる一種である請求項4に記載
    の唾液の前処理用キット。
  6. 【請求項6】 免疫クロマトグラフィー法によりミュー
    タンス連鎖球菌を同定・定量するに際し、唾液に対し
    て、水酸化ナトリウムを含有する水溶液(A)と、酒石酸
    及び/又はクエン酸を含有するトリス(ヒドロキシメチ
    ル)アミノメタン緩衝液(B)と、非イオン性界面活性剤
    及び/又は両性界面活性剤(C)とを任意の順に滴下・混
    合するか、又は少なくとも一方に界面活性剤(C)が混入
    されている水溶液(A)と緩衝液(B)とを任意の順に滴下
    ・混合してpHを5〜9にすることを特徴とする唾液の
    前処理方法。
  7. 【請求項7】 滴下・混合される、水溶液(A)及び/又
    は緩衝液(B)、又は少なくとも一方に界面活性剤(C)が
    予め混合されている水溶液(A)及び/又は緩衝液(B)
    に、予めpH5〜9に変色域を持つpH指示薬(D)を混
    合したものを使用する請求項6に記載の唾液の前処理方
    法。
  8. 【請求項8】 水溶液(A)と緩衝液(B)と界面活性剤
    (C)との滴下・混合における水溶液(A)及び緩衝液
    (B)、又は少なくとも一方に界面活性剤(C)が予め混合
    されている水溶液(A)と緩衝液(B)との滴下・混合にお
    ける水溶液(A)及び緩衝液(B)の滴下を行うに際し、後
    で滴下する水溶液(A)又は緩衝液(B)の滴下前に予めp
    H5〜9に変色域を持つpH指示薬(D)を滴下しておく
    請求項6に記載の唾液の前処理方法。
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