JP2002353784A - 発振回路 - Google Patents
発振回路Info
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- JP2002353784A JP2002353784A JP2001158541A JP2001158541A JP2002353784A JP 2002353784 A JP2002353784 A JP 2002353784A JP 2001158541 A JP2001158541 A JP 2001158541A JP 2001158541 A JP2001158541 A JP 2001158541A JP 2002353784 A JP2002353784 A JP 2002353784A
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- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Abstract
低消費電力化、回路特性のばらつきの改善、製造コスト
の削減を実現する。 【解決手段】 抵抗R1で負荷部を構成し、N型のMO
SトランジスタN1〜N4を用いて負極性のコンダクタン
スを有する電圧−電流変換部を構成する。前記電圧−電
流変換部は、N型のMOSトランジスタN1,N2で構成
された第1のMOSトランジスタ差動対回路と、前記第
1のMOSトランジスタ差動対回路のソース端子の各々
にドレイン端子をそれぞれ接続して成るN型のMOSト
ランジスタN3,N4を含む第2のMOSトランジスタ差
動対回路とを備える。前記N型のMOSトランジスタN
3,N4のゲートは互いに相手側のMOSトランジスタの
ドレインに接続すると共にそのソースの各々はそれぞれ
異なる直流電流源を介して接地する。
Description
特に、ラジオ受信機、テレビ受像機、衛星放送受信機、
ビデオレコーダー、移動体通信機に使用されるMOSト
ランジスタを用いた発振回路に関する。
星放送受信機、ビデオレコーダー、移動体通信機等の通
信機器には、発振回路が使用されている。
回路図である。この発振回路は、大別して2つのブロッ
クから構成されている。第1のブロックは、発散動作を
生じさせる回路部分であり、通常は、この回路部分で負
性抵抗を構成している。また、第2のブロックは、この
第1のブロックで得られた発散のレベルを制約する回路
部分であり、通常は、ヒステリシスを有する構成となっ
ている。
して使用されるために、2通りの方法で利得を稼いでい
る。その1つの方法は、電圧−電流変換ブロックのgm
(コンダクタンス)を上げることにより利得を稼ぐ方法
であり、他の1つの方法は、負荷抵抗値を大きくするこ
とにより、ループ利得を稼ぐ方法である。
小型化と、発熱防止の要求があり、そのために回路全体
を低電圧電源で動作させることが要求されている。
発振回路で、電圧−電流変換ブロックのgmを大きくす
るためには、バイアス電流を増加させることが必要にな
る。何故ならば、一般にgmは、そのバイアス電流の平
方根に比例するからである。なお、バイアス電流を増加
させると、負性抵抗による電圧降下を増大させるため、
所定の電源電圧の範囲で、そのバイアスが収まるように
する必要がある。また、大きなループ利得を稼ぐために
は、通常はアクティブ負荷を使用する必要がある。
数の分母(S=jω)が1次式で表現されており、過渡
応答としては単純な発散の形態を用いているため、必
ず、その発散を停止させるためのスイッチング回路が必
要となる。また、このスイッチング回路の動作速度を速
めるために、電流を増加させる必要がある。
流変換ブロックのgmを大きくする方法を採用する場
合、バイポーラトランジスタを使用する回路は、MOS
トランジスタを使用する回路に比べて元々gmが大きい
ため、電流は、それほど大きく増加させる必要が無い
が、MOSトランジスタを使用する回路では、電圧−電
流変換ブロックのgmを大きくするためには、バイポー
ラトランジスタを使用する回路に比べて、電流を大きく
増加させる必要がある。
は、回路電流の増加分や、アクティブ負荷が使用される
ことを考慮して、電源電圧は高くしておく必要があり、
課題とされている電源電圧の低電圧化が困難であった。
おける問題点に鑑みてなされたものであり、回路チップ
の小型化、電源電圧の低電圧化、低消費電力化、回路特
性のばらつきの改善、製造コストの削減を実現すること
ができる発振回路を提供することを目的とする。
解決するために、発振パルスを出力する発振回路におい
て、抵抗のみにより構成された負荷部と、前記負荷部の
下段に位置し、同一チャネルのMOSトランジスタのみ
を用いて構成された負極性のコンダクタンスを有する電
圧−電流変換部と、前記電圧−電流変換部に定電流を供
給する定電流電源とを具備したことを特徴とする発振回
路が提供される。
OSトランジスタ差動対回路と、前記第1のMOSトラ
ンジスタ差動対回路のソース端子の各々にドレイン端子
をそれぞれ接続した第2のMOSトランジスタ差動対回
路とを備え、かつ前記第1のMOSトランジスタ差動対
回路を構成する互いに相補的な2つのMOSトランジス
タのゲートの各々はそれぞれ自己のドレインに接続さ
れ、かつ前記第2のMOSトランジスタ差動対回路を構
成する互いに相補的な2つのMOSトランジスタのゲー
トは互いに相手側のMOSトランジスタのドレインに接
続されていると共にそのソースの各々はそれぞれ異なる
直流電流源を介して接地されている構成とすることが可
能である。
一されたMOSトランジスタのみを用いて負極性のコン
ダクタンスを有する電圧−電流変換部を構成し、かつ負
荷部も抵抗または電圧−電流変換部と同じシングルチャ
ネルのMOSトランジスタのみで構成することにより、
回路の発振条件を、従来の発振回路のように、むやみに
ループ利得を大きくすることなく、MOSトランジスタ
のコンダクタンスの比によって十分な精度で実現可能に
して、回路の発振余裕度や発振レベル、温度特性に関し
て安定度を与え、これにより、回路チップの小型化、電
源電圧の低電圧化、低消費電力化、回路特性のばらつき
の改善、製造コストの削減を実現している。
に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る発振回路の全体構成を示す回路図である。
を構成する2個の抵抗R1と、2個の抵抗R1の下段に位
置し電圧−電流変換部を構成する4個のN型のMOSト
ランジスタN1〜N4と、MOSトランジスタN1のドレ
イン端子VaとMOSトランジスタN2のドレイン端子
Vbとの間に接続されたコンデンサC0/2と、MOS
トランジスタN3,N4のソース間に接続されたコンデン
サC1/2とを有する。
は、MOSトランジスタN3のドレインに接続され、M
OSトランジスタN2のソースは、MOSトランジスタ
N4のドレインに接続されている。
トの各々はそれぞれ自己のドレインに接続され、MOS
トランジスタN3のゲートはMOSトランジスタN4のド
レインに、MOSトランジスタN4のゲートはMOSト
ランジスタN3のドレインに、それぞれ接続されてい
る。
ぞれのゲートに対向する基板は、各々のソースに接続さ
れている。さらに、2個の抵抗R1の一方の端子は短絡
接続された上で同一の電源に接続され、2個の抵抗R1
の他方の端子の各々は、ドレイン端子Va,Vbにそれ
ぞれ接続されている。
直流電流源I1を介して、MOSトランジスタN4のソー
スは直流電流源I2を介して、それぞれ接地されてい
る。ちなみに、MOSトランジスタN1,N2と、MOS
トランジスタN3,N4は、それぞれ互いに相補的であ
り、相差動対を構成している。
を適宜数式を参照して説明する。本実施の形態に係る発
振回路は左右対象に構成されているので、このことを利
用して動作を解析する。今、2個の抵抗R1間に差動入
力信号Vin,−Vinが印加されたものとして、以下で、
そのループの伝達関数を求める。
ことを示す。入力信号は差動であることを踏まえて、差
動入力信号Vinから見た出力ポイント(MOSトランジ
スタN1のドレイン端子Va)と、差動入力信号−Vin
から見た出力ポイント(MOSトランジスタN2のドレ
イン端子Vb)までの関係を数式(1),(2)で示
す。但し、以下では、電圧−電流変換部を構成するMO
SトランジスタN1〜N4のトータルコンダクタンスをg
mTとする。
とって、数式(3)が得られる。
力ポイント(MOSトランジスタN 1のドレイン端子V
a)と、差動入力信号−Vinから見た出力ポイント(M
OSトランジスタN2のドレイン端子Vb)は差動であ
ることが明らかとなるので、MOSトランジスタN1の
ドレイン端子VaをV0ポイントとし、MOSトランジ
スタN2のドレイン端子Vbを−V0ポイントとした差動
出力として表すことができる。
ランジスタN1のドレインをV0ポイントとし、MOSト
ランジスタN2のドレインを−V0ポイントとした場合の
回路図である。
発振回路の動作を説明する。ここで、MOSトランジス
タN1〜N4により構成される電圧−電流変換部のトータ
ルコンダクタンスgmTを求めておく。MOSトランジ
スタN1,N2のコンダクタンスを等しくgm1とし、M
OSトランジスタN3,N4のコンダクタンスを等しくg
m2とすると、数式(4)の関係が得られる。
にはトータルコンダクタンスgmTは負極性コンダクタ
ンスとなり、gm1がgm2より小さい場合にはトータル
コンダクタンスgmTは正極性コンダクタンスとなる。
一般に、所与の条件としては、MOSトランジスタN1
〜N4により構成される電圧−電流変換部がラッチアッ
プ現象を起こさないようにgm1がgm2より大きい場合
を設定する。
極性コンダクタンスとして定義したので、以下の数式で
は、便宜上、トータルコンダクタンスgmTを、正極性
として定義し直し、gmT=gm1・gm2/(gm1−g
m2)とする。
て差動入力信号Vinから見た出力ポイント(V0ポイン
ト)までの伝達関数T(s)を求めると、途中の計算式
である数式(5)を経由して数式(6)が得られる。
の条件を求めるため、数式(6)に示される伝達関数T
(s)を逆ラプラス変換して時間軸の関数にすると、途
中の数式(7)を経由して数式(8)が得られる。
回路が発振するための条件を求めると、数式(9)で示
される。
な値から1以上の大きな値までの値域をとり得る。従っ
て、gmTがとり得る値域は、数式(10)で示され
る。
は、gmTが1/R1より少しでも大きければ一応の発振
条件を満たし、また、C0は0に近づけて実施できるの
で、gmTを、数式(10)を満足する範囲で非常に小
さく設定しても発振条件を満たすことが可能となるとい
う事実である。
で、gmTとR1を設定すれば、図2に示す回路が発振条
件を満たすことになり、従来の発振回路のように、むや
みにループ利得を大きくする必要が無い。
説明の便宜上、N型のMOSトランジスタ(N−MO
S)のみを用いて構成したが、これと等価な発振回路を
P型のMOSトランジスタ(P−MOS)のみを用いて
構成することも容易に可能である。
2の実施の形態に係る発振回路の全体構成を示す回路図
である。
成する2個のN型のMOSトランジスタN1,N2と、電
圧−電流変換部を構成する4個のN型のMOSトランジ
スタN3〜N6と、MOSトランジスタN1のソース端子
VaとMOSトランジスタN2のソース端子Vbとの間
に接続されたコンデンサC0/2と、MOSトランジス
タN5,N6のソース間に接続されたコンデンサC1/2
とを有する。
は、MOSトランジスタN5のドレインに接続され、M
OSトランジスタN4のソースは、MOSトランジスタ
N6のドレインに接続されている。
トの各々はそれぞれ自己のドレインに接続され、MOS
トランジスタN5のゲートはMOSトランジスタN6のド
レインに、MOSトランジスタN6のゲートはMOSト
ランジスタN5のドレインに、それぞれ接続されてい
る。
ぞれのゲートに対向する基板は、各々のソースに接続さ
れている。さらに、負荷を構成するMOSトランジスタ
N1,N2のそれぞれのゲートとドレインとの接続点は、
同一の電源に接続されている。
直流電流源I1を介して、MOSトランジスタN6のソー
スは直流電流源I2を介して、それぞれ接地されてい
る。ちなみに、MOSトランジスタN3,N4と、MOS
トランジスタN5,N6は、それぞれ互いに相補的であ
り、差動対を構成している。
を適宜数式を参照して説明する。本実施の形態に係る発
振回路は左右対象に構成されているので、このことを利
用して動作を解析する。今、MOSトランジスタN1,
N2のゲート間に差動入力信号Vin,−Vinが印加され
たものとして、以下で、そのループの伝達関数を求め
る。
ことを示す。入力信号は差動であることを踏まえて、差
動入力信号Vinから見た出力ポイント(MOSトランジ
スタN1のソース端子Va)と、差動入力信号−Vinか
ら見た出力ポイント(MOSトランジスタN2のソース
端子Vb)までの関係を数式(11),(12)で示
す。但し、以下では、負荷を構成するMOSトランジス
タN1,N2のコンダクタンスをgmとし、電圧−電流変
換部を構成するMOSトランジスタN3〜N6のトータル
コンダクタンスをgmTとする。
和をとって、数式(13)が得られる。
力ポイント(MOSトランジスタN 1のソース端子V
a)と、差動入力信号−Vinから見た出力ポイント(M
OSトランジスタN2のソース端子Vb)は差動である
ことが明らかとなるので、MOSトランジスタN1のソ
ース端子VaをV0ポイントとし、MOSトランジスタ
N 2のソース端子Vbを−V0ポイントとした差動出力と
して表すことができる。
ランジスタN1のソースをV0ポイントとし、MOSトラ
ンジスタN2のソースを−V0ポイントとした場合の回路
図である。
発振回路の動作を説明する。ここで、MOSトランジス
タN3〜N6により構成される電圧−電流変換部のトータ
ルコンダクタンスgmTを求めておく。MOSトランジ
スタN3,N4のコンダクタンスを等しくgm1とし、M
OSトランジスタN5,N6のコンダクタンスを等しくg
m2とすると、数式(14)の関係が得られる。
にはトータルコンダクタンスgmTは負極性コンダクタ
ンスとなり、gm1がgm2より小さい場合にはトータル
コンダクタンスgmTは正極性コンダクタンスとなる。
一般に、所与の条件としては、MOSトランジスタN3
〜N6により構成される電圧−電流変換部がラッチアッ
プ現象を起こさないようにgm1がgm2より大きい場合
を設定する。
極性コンダクタンスとして定義したので、以下の数式で
は、便宜上、トータルコンダクタンスgmTを、正極性
として定義し直し、gmT=gm1・gm2/(gm1−g
m2)とする。
めて差動入力信号Vinから見た出力ポイント(V0ポイ
ント)までの伝達関数T(s)を求めると、途中の計算
式である数式(15)を経由して数式(16)が得られ
る。
の条件を求めるため、数式(16)に示される伝達関数
T(s)を逆ラプラス変換して時間軸の関数にすると、
途中の数式(17)を経由して数式(18)が得られ
る。
発振回路が発振するための条件を求めると、数式(1
9)で示される。
さな値から1以上の大きな値までの値域をとり得る。従
って、gmTがとり得る値域は、数式(20)で示され
る。
は、gmTがgmより少しでも大きければ一応の発振条
件を満たし、また、C0は0に近づけて実施できるの
で、gmTを、数式(20)を満足する範囲で非常に小
さく設定しても発振条件を満たすことが可能となるとい
う事実である。
で、gmTとgmを設定すれば、図4に示す回路が発振
条件を満たすことになり、従来の発振回路のように、む
やみにループ利得を大きくする必要が無い。
説明の便宜上、N型のMOSトランジスタ(N−MO
S)のみを用いて構成したが、これと等価な発振回路を
P型のMOSトランジスタ(P−MOS)のみを用いて
構成することも容易に可能である。
全てのMOSトランジスタをN型として構成したので、
前述の数式(19),(20)が、MOSトランジスタ
のコンダクタンスの比によって十分な精度で実現可能と
なり、回路の発振余裕度や発振レベル、温度特性に関し
て安定度を与えることができる。なお、このような効果
は、全てのMOSトランジスタをP型として構成した場
合についても同様である。
3の実施の形態に係る発振回路の全体構成を示す回路図
である。
成する2個のN型のMOSトランジスタN1,N2と、電
圧−電流変換部を構成する2個のN型のMOSトランジ
スタN3,N4と、MOSトランジスタN1のソース端子
VaとMOSトランジスタN2のソース端子Vbとの間
に接続されたコンデンサC0/2と、MOSトランジス
タN3,N4のソース間に接続されたコンデンサC1/2
とを有する。
は、MOSトランジスタN3のドレインに接続され、M
OSトランジスタN2のソースは、MOSトランジスタ
N4のドレインに接続されている。
トの各々はそれぞれ自己のドレインに接続され、MOS
トランジスタN3のゲートはMOSトランジスタN4のド
レインに、MOSトランジスタN4のゲートはMOSト
ランジスタN3のドレインに、それぞれ接続されてい
る。
ぞれのゲートに対向する基板は、各々のソースに接続さ
れている。さらに、負荷を構成するMOSトランジスタ
N1,N2のそれぞれのゲートとドレインとの接続点は、
同一の電源に接続されている。
直流電流源I1を介して、MOSトランジスタN4のソー
スは直流電流源I2を介して、それぞれ接地されてい
る。以下、本実施の形態に係る発振回路の動作を適宜数
式を参照して説明する。
構成されているので、このことを利用して動作を解析す
る。今、MOSトランジスタN1,N2のゲート間に差動
入力信号Vin,−Vinが印加されたものとして、以下
で、そのループの伝達関数を求める。
ことを示す。入力信号は差動であることを踏まえて、差
動入力信号Vinから見た出力ポイント(MOSトランジ
スタN1のソース端子Va)と、差動入力信号−Vinか
ら見た出力ポイント(MOSトランジスタN2のソース
端子Vb)までの関係を数式(21),(22)で示
す。但し、以下では、負荷を構成するMOSトランジス
タN1,N2のコンダクタンスを等しくgmとし、電圧−
電流変換部を構成するMOSトランジスタN3,N4のコ
ンダクタンスをgmTとする。
和をとって、数式(23)が得られる。
力ポイント(MOSトランジスタN 1のソース端子V
a)と、差動入力信号−Vinから見た出力ポイント(M
OSトランジスタN2のソース端子Vb)は差動である
ことが明らかとなるので、MOSトランジスタN1のソ
ース端子VaをV0ポイントとし、MOSトランジスタ
N 2のソース端子Vbを−V0ポイントとした差動出力と
して表すことができる。
ランジスタN1のソースをV0ポイントとし、MOSトラ
ンジスタN2のソースを−V0ポイントとした場合の回路
図である。
発振回路の動作を説明する。ここで、電圧−電流変換部
を構成するMOSトランジスタN3,N4のコンダクタン
スを等しくgmTとして、あらためて、差動入力信号V
inから見た出力ポイント(V0ポイント)までの伝達関
数を求めると数式(24)が得られる。
の条件を求めるため、数式(24)に示される伝達関数
T(s)を逆ラプラス変換して時間軸の関数にすると、
途中の数式(25)を経由して数式(26)が得られ
る。
発振するための条件は、数式(27)であることが分か
る。
さな値から1以上の大きな値までの値域をとり得る。従
って、gmTがとり得る値域は、数式(28)で示され
る。
は、gmTがgmより少しでも大きければ一応の発振条
件を満たし、また、C0は0に近づけて実施できるの
で、gmTを、数式(28)を満足する範囲で非常に小
さく設定しても発振条件を満たすことが可能となるとい
う事実である。
で、gmTとgmを設定すれば、図6に示す回路が発振
条件を満たすことになり、従来の発振回路のように、む
やみにループ利得を大きくする必要が無い。
発振回路をP型のMOSトランジスタ(P−MOS)の
みを用いて構成した回路図である。本実施の形態に係る
発振回路では、説明の便宜上、N型のMOSトランジス
タ(N−MOS)のみを用いて構成したが、これと等価
な発振回路を、図7に示す発振回路のように、符号P1
〜P4で示すP型のMOSトランジスタ(P−MOS)
のみを用いて構成することも容易に可能である。
全てのMOSトランジスタをN型として構成したので、
前述の数式(27),(28)が、MOSトランジスタ
のコンダクタンスの比によって十分な精度で実現可能と
なり、回路の発振余裕度や発振レベル、温度特性に関し
て安定度を与えることができる。なお、このような効果
は、図7に示すように、全てのMOSトランジスタをP
型として構成した場合についても同様である。
ングルチャネルに統一されたMOSトランジスタのみを
用いて負極性のコンダクタンスを有する電圧−電流変換
部を構成すると共に、負荷部も抵抗または電圧−電流変
換部と同じシングルチャネルのMOSトランジスタのみ
で構成したので、回路の発振条件を、従来の発振回路の
ように、むやみにループ利得を大きくすることなく、M
OSトランジスタのコンダクタンスの比によって十分な
精度で実現可能にして、回路の発振余裕度や発振レベ
ル、温度特性に関して安定度を与え、これにより、回路
チップの小型化、電源電圧の低電圧化、低消費電力化、
回路特性のばらつきの改善、製造コストの削減が可能と
なる。
促進するために必要であったスイッチング回路を不要に
している。
体構成を示す回路図である。
1のドレインをV0ポイントとし、MOSトランジスタN
2のドレインを−V0ポイントとした場合の回路図であ
る。
体構成を示す回路図である。
1のソースをV0ポイントとし、MOSトランジスタN2
のソースを−V0ポイントとした場合の回路図である。
体構成を示す回路図である。
1のソースをV0ポイントとし、MOSトランジスタN2
のソースを−V0ポイントとした場合の回路図である。
型のMOSトランジスタ(P−MOS)のみを用いて構
成した回路図である。
る。
流源、N1〜N6……N型のMOSトランジスタ(N−M
OS)、P1〜P4……P型のMOSトランジスタ(P−
MOS)、R1……抵抗、Vin,−Vin……差動入力信
号
Claims (6)
- 【請求項1】 発振パルスを出力する発振回路におい
て、 抵抗のみにより構成された負荷部と、 前記負荷部の下段に位置し、同一チャネルのMOSトラ
ンジスタのみを用いて構成された負極性のコンダクタン
スを有する電圧−電流変換部と、 前記電圧−電流変換部に定電流を供給する定電流電源
と、 を具備したことを特徴とする発振回路。 - 【請求項2】 前記電圧−電流変換部は、第1のMOS
トランジスタ差動対回路と、前記第1のMOSトランジ
スタ差動対回路のソース端子の各々にドレイン端子をそ
れぞれ接続した第2のMOSトランジスタ差動対回路と
を備え、かつ前記第1のMOSトランジスタ差動対回路
を構成する互いに相補的な2つのMOSトランジスタの
ゲートの各々はそれぞれ自己のドレインに接続され、か
つ前記第2のMOSトランジスタ差動対回路を構成する
互いに相補的な2つのMOSトランジスタのゲートは互
いに相手側のMOSトランジスタのドレインに接続され
ていると共にそのソースの各々はそれぞれ異なる直流電
流源を介して接地されていることを特徴とする請求項1
記載の発振回路。 - 【請求項3】 発振パルスを出力する発振回路におい
て、 MOSトランジスタのみを用いて構成された負荷部と、 前記負荷部の下段に位置し、前記負荷部と同一チャネル
のMOSトランジスタを4個用いて構成された負極性の
コンダクタンスを有する電圧−電流変換部と、 前記電圧−電流変換部に定電流を供給する定電流電源
と、 を具備したことを特徴とする発振回路。 - 【請求項4】 前記電圧−電流変換部は、第1のMOS
トランジスタ差動対回路と、前記第1のMOSトランジ
スタ差動対回路のソース端子の各々にドレイン端子をそ
れぞれ接続した第2のMOSトランジスタ差動対回路と
を備え、かつ前記第1のMOSトランジスタ差動対回路
を構成する互いに相補的な2つのMOSトランジスタの
ゲートの各々はそれぞれ自己のドレインに接続され、か
つ前記第2のMOSトランジスタ差動対回路を構成する
互いに相補的な2つのMOSトランジスタのゲートは互
いに相手側のMOSトランジスタのドレインに接続され
ていると共にそのソースの各々はそれぞれ異なる直流電
流源を介して接地されていることを特徴とする請求項3
記載の発振回路。 - 【請求項5】 発振パルスを出力する発振回路におい
て、 MOSトランジスタのみを用いて構成された負荷部と、 前記負荷部の下段に位置し、前記負荷部と同一チャネル
のMOSトランジスタを2個用いて構成された負極性の
コンダクタンスを有する電圧−電流変換部と、 前記電圧−電流変換部に定電流を供給する定電流電源
と、 を具備したことを特徴とする発振回路。 - 【請求項6】 前記電圧−電流変換部は、1つのMOS
トランジスタ差動対回路を備え、かつ前記MOSトラン
ジスタ差動対回路を構成する互いに相補的な2つのMO
Sトランジスタのゲートは、互いに相手側のMOSトラ
ンジスタのドレインに接続されていると共にそのソース
の各々はそれぞれ異なる直流電流源を介して接地されて
いることを特徴とする請求項5記載の発振回路。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001158541A JP4945856B2 (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 発振回路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001158541A JP4945856B2 (ja) | 2001-05-28 | 2001-05-28 | 発振回路 |
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JP2002353784A true JP2002353784A (ja) | 2002-12-06 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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