JPH10256830A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JPH10256830A
JPH10256830A JP5499697A JP5499697A JPH10256830A JP H10256830 A JPH10256830 A JP H10256830A JP 5499697 A JP5499697 A JP 5499697A JP 5499697 A JP5499697 A JP 5499697A JP H10256830 A JPH10256830 A JP H10256830A
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Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
Kosuke Fujita
幸祐 藤田
Kenji Komori
健司 小森
Nobuhiro Murayama
宜弘 村山
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを用いずに発振回路を形成する。 【解決手段】 差動対のトランジスタ1a、1bのエミ
ッタ間に抵抗値R1 の抵抗21a、21bと、容量値C
1 /2のコンデンサ22とが対称に設けられる。またこ
れらのエミッタが電流源3a、3bを通じて接地され
る。また電圧値±V1 の入力信号源4a、4bがトラン
ジスタ5a、5bを通じてトランジスタ1a、1bのベ
ースに接続される。さらにトランジスタ1a、1bのコ
レクタが互いにもう一方のトランジスタ1a、1bのベ
ースに接続される。これらの回路により負性のキャパシ
タンスが形成される。そしてトランジスタ1a、1bの
コレクタが抵抗値R2 の抵抗23a、23bを通じて電
源VCCに接続され、これらのコレクタ間に容量値C2
2のキャパシタンス7が接続される。またこれらのコレ
クタから出力電圧値±VO を取り出す出力端子8a、8
bが導出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばラジオ受信
機、テレビジョン受信機、衛星放送受信機、ビデオレコ
ーダー、移動体通信機等に用いられる制御型発振器に使
用して好適な発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビジョン受信機に用いられる
制御型の発振回路においては、従来から例えば図7に示
すような制御型発振回路が使用されている。すなわち図
7は、従来の制御型発振回路の構成を示す。
【0003】この図7において、トランジスタ71a、
71bからなる差動対が設けられ、これらのトランジス
タ71a、71bのエミッタが互いに接続されて、この
接続中点が電流源72を通じて接地される。またトラン
ジスタ71a、71bのベースがそれぞれ電流源73
a、73bを通じて接地される。
【0004】さらにトランジスタ71a、71bのコレ
クタが、それぞれエミッタホロアのトランジスタ74
a、74bを通じて互いにもう一方のトランジスタ71
a、71bのベースに接続される。そしてトランジスタ
71a、71bのコレクタがそれぞれ抵抗75a、75
bを通じて電源VCCに接続されると共に、これらのコレ
クタ間にキャパシタンス76とインダクタンス77の並
列回路が接続される。
【0005】従ってこの回路において、キャパシタンス
76の値をC、インダクタンス77の値をLとすると、
つぎの〔数1〕に示す共振周波数で発振が行われる。
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の図7に
示す制御型発振回路においては、その発振周波数はキャ
パシタンス76の値Cとインダクタンス77の値Lによ
って決定される。ところがこの場合に、インダクタンス
77となるコイルは、いわゆるIC(集積回路)内には
形成することができない。
【0007】そこでこのようなコイルはICに外付けさ
れることになるが、このようなコイルをICに外付けし
た場合には、まず外付けされたコイルからの輻射の問題
が生じる。従ってこのような輻射の問題を解決するため
には、いわゆるシールドケース等の輻射を遮断する手段
を設けなくてはならず、部品コストや設置スペースの増
大等の問題が新たに発生することになる。
【0008】また、発振周波数の調整を行う場合には、
上述の回路では外付けのコイル=インダクタンス77の
値Lを可変することになるが、このようなコイルの値を
可変するためには極めて高い熟練度が必要とされ、その
結果として製造コストの上昇を招くことになる。さらに
発振周波数の自動調整を考えた場合には、上述の回路で
コイルの値の変更は、例えば直流での制御には不適当で
ある。
【0009】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の制御
型発振回路では、コイルをICに外付けするために輻射
が発生し、部品コストや設置スペースの増大等の問題が
生じると共に、外付けのコイル=インダクタンスの値の
調整が困難で、さらに自動調整には不適当であるという
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、差動対のエミッタ間に接続されたインピーダンス
を、電圧−電流変換回路を通してコレクタ間に電流帰還
することにより負のインピーダンス回路を形成し、この
負のインピーダンス回路を用いて発振回路を形成するよ
うにしたものであって、これによれば、発振を行うイン
ダクタンスをコイルを用いずに形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する
に、まず最初に本発明の発振回路の前提となる負性イン
ピーダンス発生回路について説明する。そこで図3は、
前提となる負性インピーダンス発生回路の一例の構成を
示す接続図である。
【0012】この図3において、トランジスタ1a、1
bからなる差動対が設けられる。そしてこれらのトラン
ジスタ1a、1bのエミッタ間に、抵抗値R1 の抵抗2
1a、21bと、容量値C1 /2のコンデンサ22とが
対称に設けられたインピーダンスが直列に接続されると
共に、これらのエミッタがそれぞれ電流源3a、3bを
通じて接地される。
【0013】また、それぞれ電圧値±V1 の入力信号源
4a、4bが、それぞれバッファ回路10を構成するト
ランジスタ5a、5bのベース−エミッタ間を通じてト
ランジスタ1a、1bのベースに接続される。また、ト
ランジスタ5a、5bのエミッタがそれぞれ電流源6
a、6bを通じて接地される。さらにトランジスタ1
a、1bのコレクタが、互いにもう一方のトランジスタ
1a、1bのベースに、それぞれトランジスタ5a、5
bのベース−エミッタ間を通じて接続される。
【0014】従ってこの回路において、トランジスタ1
a、1bの各ベースには、入力信号源4a、4bからの
電圧値±V1 の入力信号がそれぞれトランジスタ5a、
5bのバッファ回路10を通じて印加される。そしてこ
れらの印加電圧±V1 が電流i1 に変換されるように電
圧−電流変換回路20が構成されている。なおバッファ
回路10は、直流シフト、及びトランジスタ1a、1b
のベース方向の入力インピーダンスを上げる役割を兼ね
ているものである。
【0015】そこでこの回路において、例えば電圧値+
1 の入力信号源4aから見た入力インピーダンスZ1
は、次の〔数2〕の式で表わされる。
【数2】
【0016】従ってこの図3の回路において、等価的に
電圧値+V1 の入力信号に対して値−R1 と−C1 が直
列に存在していることになる。ここでこの値−R1 、−
1を並列インピーダンスZP の形で表現すると、この
並列インピーダンスZP は、次の〔数3〕の式で表わさ
れる。
【数3】
【0017】従ってこの回路において、抵抗21a、2
1bの値−R1 と、コンデンサ22の値−C1 /2を用
いてインダクタンスを形成することができるものであ
る。
【0018】そこでさらに図4は、図3の負性インピー
ダンス回路を応用して負性キャパシタンス発生回路を形
成した場合の一例の構成を示す。なお以下の説明で、上
述の図3の回路と対応する部分には、同一符号を付して
重複の説明を省略する。
【0019】この図4において、負性キャパシタンス発
生回路は、上述の図3のトランジスタ1a、1bのコレ
クタに、それぞれ抵抗値R2 の抵抗23a、23bを対
称に接続したものでる。
【0020】この場合に、キャパシタンス22に流れる
電流の値をi1 として、例えば電圧値+V1 の入力信号
源4aから見た入力インピーダンスZC は、次の〔数
4〕の式で表わされる。
【数4】
【0021】そしてこの図4の回路において、R1 =R
2 とした場合には、 ZC =−1/SC1 となって、入力インピーダンスZC は負のキャパシタン
スのみとなり、負性キャパシタンス発生回路を形成する
ことができる。
【0022】そこでこの負性キャパシタンス発生回路
を、上述のコイルに代えてインダクタンスとして用いる
ことにより、発振回路を形成することができる。
【0023】すなわち本発明においては、差動対を有
し、差動対のエミッタ間にインピーダンスを接続して電
圧−電流変換用コンダクタンスを形成し、差動対のコレ
クタ出力を互いにもう一方のベース入力へ帰還してエミ
ッタ間に接続されたコンダクタンスを負性のインピーダ
ンスとしてコレクタ負荷へ電流帰還することにより、差
動対のコレクタ側から見た入力インピーダンスとして負
性のインピーダンスを発生する負性インピーダンス発生
回路を形成すると共に、差動対のコレクタ間に対称に抵
抗とコンデンサによる1次のローパスフィルタを形成す
るコレクタ負荷を接続し、コレクタ負荷に帰還される負
性のインピーダンスを所定の条件下でインダクタンスと
して扱い、負性インピーダンス発生回路及びコレクタ負
荷による開ループの伝達関数が2次のフィルタ特性を有
し且つその分母の1次の項がマイナスとなる値に各イン
ピーダンスの係数比を定めたものである。
【0024】以下、図面を参照して本発明を説明する
に、図1は本発明による発振回路の一例の構成を示す接
続図である。すなわち図1は、図4の負性キャパシタン
ス発生回路を用いて発振回路を形成した場合の一例の構
成を示す。なお以下の説明で、上述の図3、図4の回路
と対応する部分には、同一符号を付して重複の説明を省
略する。
【0025】この図1において、本発明の発振回路は、
上述の図4の負性キャパシタンス発生回路の差動対を構
成するトランジスタ1a、1bのコレクタに接続される
抵抗23a、23bの他端を直接に電源VCCに接続する
と共に、これらのコレクタ間に容量値C2 /2のキャパ
シタンス7を接続したものである。またこれらのコレク
タから、出力電圧値±VO を取り出す出力端子8a、8
bが導出される。
【0026】さらに図2は、説明のために上述の図1の
回路のループを切り、抵抗23a、23bの他端間に入
力電圧値±VINの信号源9a、9bを設けた開ループの
形で表したものである。
【0027】そこでこの図2において、入力VIN、出力
O の伝達関数T[S] は、次の〔数5〕の式で表わされ
る。
【数5】
【0028】この〔数5〕に示す伝達関数T[S] におい
て、分母の第2項(2φS)に注目すると、この第2項
がマイナスの場合(∴φ<0)に、回路が発振すること
を示している。すなわちこのことは、〔数5〕に示した
伝達関数T[S] を逆ラプラス変換することによって明ら
かになる。
【0029】そこで次の〔数6〕は、〔数5〕に示した
伝達関数T[S] を逆ラプラス変換した結果の関数VO(t)
を示す。
【数6】
【0030】ここでこれらの〔数5〕及び〔数6〕にお
いて、上述の回路の発振条件は、φ<0、θ2 >0であ
る。
【0031】そこでφ<0を〔数5〕の式から求める
と、次の〔数7〕の式となる。
【数7】
【0032】そしてこれらの条件式において、φ<0、
1,C2,R1,R2 は全て正の数であることを考慮する
と、次の〔数8〕の式となる。
【数8】
【0033】一方、上述の発振条件のθ2 >0について
考えると、〔数5〕の式において、ωO 2 =1/C1
2 1 2 、φ=ωO /Qとおくと、〔数5〕の式の分
母は次の〔数9〕の式のように表される。
【数9】
【0034】そしてこの条件式において、θ2 >0の条
件を満たすのは次の〔数10〕の式となる。
【数10】
【0035】従って、上述の回路を構成する素子の値C
1,C2,R1,R2 及びQが、以上〔数7〕〔数8〕〔数1
0〕の式を満たすとき、〔数5〕で表した伝達関数T
[S] において、分母の1次の項がマイナスとなり、回路
が発振するものである。
【0036】こうしてこの回路において、差動対のエミ
ッタ間に接続されたインピーダンスを、電圧−電流変換
回路を通してコレクタ間に電流帰還することにより負の
インピーダンス回路を形成し、この負のインピーダンス
回路を用いて発振回路を形成するようにしたものであっ
て、これによれば、発振を行うインダクタンスをコイル
を用いずに形成することができる。
【0037】これによって、従来、シリコンを用いたI
C(集積回路)では困難とされていた純度の高い発振回
路がIC内に作り出せ、高価な外付け部品を必要としな
くなる。また、キャリアーの純度があがるため各種検波
器に使用した場合、S/N等の性能向上となる。また、
発振回路が完全にIC内に取り込まれるため、外部への
副射等の問題がなくなる。これらの理由により結果とし
て商品の性能向上、製造コストの削減、基板面積縮小な
どの利点をもたらすものである。
【0038】さらに図5及び図6は、本発明の発振回路
の応用として、可変周波数発振回路を形成する場合の構
成を示す。すなわちこれらの回路においては、上述の負
性インピーダンス発生回路と、コレクタ負荷に関連して
可変インピーダンス回路を設けて発振周波数を可変とす
るものである。
【0039】まず図5の回路においては、負性インピー
ダンス発生回路とコレクタ負荷との間にバランス型の電
流制御回路を設けて可変インピーダンス回路とする。
【0040】すなわち図5において、負性インピーダン
ス発生回路を構成するトランジスタ1a、1bのコレク
タと、コレクタ負荷(抵抗23a、23b、キャパシタ
ンス7)との間にトランジスタ31a、31b、32
a、32bからなるバランス型の電流制御回路30を設
ける。そしてこれらのトランジスタ31aと32a、3
1bと32bのベース間に、制御電圧VC の電圧源33
が接続される。
【0041】従ってこの回路において、制御電圧VC
変化させることによって、回路を流れる信号電流i1
ある係数kを掛けてi2 (=ki1 )に変換させること
ができる。そしてこの変換によって、コレクタ負荷に付
く負性インピーダンスを変化させることができる。
【0042】そこで、出力電圧VO から見た負性インピ
ーダンスZC は次の〔数11〕の式で表される。
【数11】
【0043】従って、この場合の伝達関数TC[S]=VO
/VINは、次の〔数12〕の式で表わされる。
【数12】
【0044】そしてこの回路において、制御電圧VC
変化させることによって、係数kが変化され、この変化
によって発振周波数が変化されるものである。なお、こ
のとき係数kの取り得る範囲は、φ<0、C1,C2,R1,
2 は全て正の数であることを考慮すると、次の〔数1
3〕の式で表わされる。
【数13】
【0045】さらに図6の回路においては、上述のコレ
クタ負荷(キャパシタンス7)に並列に可変インピーダ
ンス回路を設けるものである。
【0046】すなわち図6において、負性インピーダン
ス発生回路を構成するトランジスタ1a、1bのコレク
タがそれぞれ抵抗値R3 の抵抗41a、41bを通じて
トランジスタ42a、42bのベースとコレクタに接続
される。またこれらのトランジスタ42a、42bのエ
ミッタが互いに接続される。そしてこの接続中点が制御
電流IC の電流源43を通じて接地される。
【0047】従ってこの回路において、制御電流IC
変化させることによって、例えば電流IC を大きくする
とトランジスタ42a、42bのエミッタ抵抗値が減少
し、抵抗値R3 の抵抗41a、41bがキャパシタンス
7に並列に付加された値に近付くことになる。これによ
って可変インピーダンス回路40が形成され、コレクタ
負荷に付く負性インピーダンスを変化させることができ
る。
【0048】そこで、出力電圧VO から見た負性インピ
ーダンスZD は次の〔数14〕の式で表される。
【数14】
【0049】従って、この場合の伝達関数TD[S]=VO
/VINは、次の〔数15〕の式で表わされる。
【数15】
【0050】そしてこの回路において、制御電流IC
変化させることによって、可変インピーダンス回路40
の抵抗値は値R3 から∞まで変化され、この変化によっ
て発振周波数が変化されるものである。
【0051】なお、このとき抵抗値R3 の取り得る範囲
を考えると、条件として上述の〔数15〕で表される伝
達関数TD[S]の分母の1次の項がマイナスであることか
ら、C1 1 +C2 2 −C1 2 (1−R1 /R3
<0である。ここで値C1,2,1,2 は全て正の実数
であることから、明らかに0<(1−R1 /R3 )であ
ることが必要条件である。さらにこれを書き換えるとR
3 >R1 である。
【0052】従って抵抗値R3 がR1 <R3 <∞の範囲
で変化されされたとき、(1−R1/R3 )は、0<
(1−R1 /R3 )<1の値を取る。よって上述のC1
1 +C2 2 −C1 2 (1−R1 /R3 )<0の条
件より、R3 >R1 /(1−R1 /R2 −C2 /C1
でなくてはいけないことになる。
【0053】すなわち、R1 <R3 <∞の条件を満たす
ためには、1>(R1 /R2 −C2/C1 )>0を満た
すことが、C1,2,1,2 の条件であることがわか
る。以上をまとめて次の〔数16〕に示す。
【数16】
【0054】こうしてこの回路において、上述の負性イ
ンピーダンス発生回路と、コレクタ負荷に関連して可変
インピーダンス回路を設けることにより、発振周波数を
可変とすることができるものである。
【0055】これによって、従来、シリコンを用いたI
C(集積回路)では困難とされていた純度の高い発振回
路の発振周波数を電圧コントロールすることが可能とな
るため、その応用範囲が広がり、PLL回路や、AM復
調器、FM復調器、及び周波数コンバートシステム等の
幅広い用途への利用が可能であるなど、数多くの利点を
もたらすものである。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、差動対の
エミッタ間に接続されたインピーダンスを、電圧−電流
変換回路を通してコレクタ間に電流帰還することにより
負のインピーダンス回路を形成し、この負のインピーダ
ンス回路を用いて発振回路を形成するようにしたもので
あって、これによれば、発振を行うインダクタンスをコ
イルを用いずに形成することができる。
【0057】これによって、従来、シリコンを用いたI
C(集積回路)では困難とされていた純度の高い発振回
路がIC内に作り出せ、高価な外付け部品を必要としな
くなる。また、キャリアーの純度があがるため各種検波
器に使用した場合、S/N等の性能向上となる。また、
発振回路が完全にIC内に取り込まれるため、外部への
副射等の問題がなくなる。これらの理由により結果とし
て商品の性能向上、製造コストの削減、基板面積縮小な
どの利点をもたらすものである。
【0058】また本発明によれば、従来、シリコンを用
いたIC(集積回路)では困難とされていた純度の高い
発振回路の発振周波数を電圧コントロールすることが可
能となるため、その応用範囲が広がり、PLL回路や、
AM復調器、FM復調器、及び周波数コンバートシステ
ム等の幅広い用途への利用が可能であるなど、数多くの
利点をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される発振回路の一例の構成図で
ある。
【図2】その説明のための回路図である。
【図3】本発明の説明のための負性インピーダンス発生
回路の一例の構成図である。
【図4】本発明の説明のための負性キャパシタンス発生
回路の一例の構成図である。
【図5】本発明の適用される制御型発振回路の一例の構
成図である。
【図6】本発明の適用される制御型発振回路の他の例の
構成図である。
【図7】従来の制御型発振回路の構成図である。
【符号の説明】
1a,1b 差動対を構成するトランジスタ、21a,
21b 抵抗、22キャパシタンス、23a,23b
抵抗、3a,3b 電流源、5a,5b バッファ回路
を構成するトランジスタ、6a,6b 電流源、7 キ
ャパシタンス、8a,8b 出力端子、VCC 電源、2
0 電圧−電流変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 宜弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動対を有し、 上記差動対のエミッタ間にインピーダンスを接続して電
    圧−電流変換用コンダクタンスを形成し、 上記差動対のコレクタ出力を互いにもう一方のベース入
    力へ帰還して上記エミッタ間に接続されたコンダクタン
    スを負性のインピーダンスとしてコレクタ負荷へ電流帰
    還することにより、 上記差動対のコレクタ側から見た入力インピーダンスと
    して負性のインピーダンスを発生する負性インピーダン
    ス発生回路を形成すると共に、 上記差動対のコレクタ間に対称に抵抗とコンデンサによ
    る1次のローパスフィルタを形成するコレクタ負荷を接
    続し、 上記コレクタ負荷に帰還される上記負性のインピーダン
    スを所定の条件下でインダクタンスとして扱い、 上記負性インピーダンス発生回路及びコレクタ負荷によ
    る開ループの伝達関数が2次のフィルタ特性を有し且つ
    その分母の1次の項がマイナスとなる値に各インピーダ
    ンスの係数比を定めたことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発振回路において、 上記負性インピーダンス発生回路を負性キャパシタンス
    発生回路とすることを特徴とする発振回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発振回路において、 上記負性インピーダンス発生回路及び/または上記コレ
    クタ負荷に関連して可変インピーダンス回路を設けて発
    振周波数を可変としたことを特徴とする発振回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発振回路において、 上記負性インピーダンス発生回路とコレクタ負荷との間
    にバランス型の電流制御回路を設けて上記可変インピー
    ダンス回路としたことを特徴とする発振回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の発振回路において、 上記コレクタ負荷に並列に上記可変インピーダンス回路
    を設けることを特徴とする発振回路。
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JP2002353784A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Sony Corp 発振回路
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