JP2001298324A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2001298324A
JP2001298324A JP2001022127A JP2001022127A JP2001298324A JP 2001298324 A JP2001298324 A JP 2001298324A JP 2001022127 A JP2001022127 A JP 2001022127A JP 2001022127 A JP2001022127 A JP 2001022127A JP 2001298324 A JP2001298324 A JP 2001298324A
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JP
Japan
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transistor
current
circuit
oscillation
resonance
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JP2001022127A
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English (en)
Inventor
Takuo Hino
拓生 日野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数範囲で安定して発振させることが
できる発振回路を提供する。 【解決手段】 トランジスタTIN1 ,TIN2 のコレクタ
に共振周波数が可変のLC共振回路RC1 を接続し、L
C共振回路RC1 の共振信号がトランジスタTIN 1 ,T
IN2 のベースに帰還することで発振動作を行う。この
際、Q調整用電圧電流変換回路GMQ によってLC共振
回路RC1 の両端に生じる電圧を電流に変換し、それを
LC共振回路RC1 に帰還することによりLC共振回路
RC1 のQファクタを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BSチューナ、デ
ィジタルTVチューナ、携帯電話を初めとする各種通信
機器の高周波部において用いられる発振回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の差動構成の発振回路の一
例の回路図を示す。この発振回路は、電源電圧VCCが印
加される電源端子に電流源I1Nの一端が接続され、電流
源I1Nの他端にインダクタンス素子L1 ,L2 の各一端
が接続されている。インダクタンス素子L1 ,L2 の各
他端には、可変キャパシタンス素子としてのバラクタダ
イオードC11,C21のアノード側端子がそれぞれ接続さ
れ、バラクタダイオードC11,C21のカソード側端子は
共通接続されて周波数調整用の電圧VTXが印加されてい
る。インダクタンス素子L1 ,L2 およびバラクタダイ
オードC11,C21はLC共振回路RC3 を構成してい
る。
【0003】インダクタンス素子L1 とバラクタダイオ
ードC11の接続点は、3端子能動素子であるバイポーラ
トランジスタ(以下、トランジスタと略す)TIN1 のコ
レクタに接続され、トランジスタTIN1 のエミッタはエ
ミッタ抵抗RE1を介して接地されている。また、インダ
クタンス素子L2 とバラクタダイオードC21の接続点
は、3端子能動素子であるトランジスタTIN2 のコレク
タに接続され、トランジスタTIN2 のエミッタはエミッ
タ抵抗RE2を介して接地されている。また、トランジス
タTIN1 のベースはトランジスタTIN2 のコレクタに接
続され、トランジスタTIN2 のベースはトランジスタT
IN1 のコレクタに接続されている。
【0004】そして、インダクタンス素子L1 とバラク
タダイオードC11とトランジスタT IN1 の接続点は、エ
ミッタフォロワ回路を構成するトランジスタQP1のベー
スに接続されている。トランジスタQP1のコレクタは電
源端子に接続され、エミッタは電流源IP1を介して接地
されるとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトラ
ンジスタQP2のベースに接続されている。トランジスタ
P2のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流
源IP2を介して接地され、トランジスタQP2のエミッタ
から一方の発振出力VOUT (+)が得られる。
【0005】また、インダクタンス素子L2 とバラクタ
ダイオードC21とトランジスタTIN 2 の接続点は、エミ
ッタフォロワ回路を構成するトランジスタQN1のベース
に接続されている。トランジスタQN1のコレクタは電源
端子に接続され、エミッタは電流源IN1を介して接地さ
れるとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトラン
ジスタQN2のベースに接続されている。トランジスタQ
N2のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流源
N2を介して接地され、トランジスタQN2のエミッタか
ら他方の発振出力VOUT (−)が得られる。
【0006】以上のような構成の発振回路は、インダク
タンス素子L1 ,L2 およびバラクタダイオードC11
21がLC並列共振回路(以下、LC共振回路と略す)
を構成しており、トランジスタTIN1 ,TIN2 の各コレ
クタに負荷として接続されるLC共振回路の共振信号を
トランジスタTIN1 ,TIN2 の各ベースに正帰還するこ
とにより発振動作を行っている。
【0007】この発振回路においては、バラクタダイオ
ードC11,C21のカソード側端子に印加する電圧VTX
変化させてバラクタダイオードC11,C21の容量を変化
させることによって、LC共振周波数を変化させ、それ
によって発振周波数を変化させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例の発振
回路では、LC共振回路のインダクタンス素子L1 ,L
2 には、純粋なインダクタンス成分だけでなく直列抵抗
成分も含まれている。このような発振回路において、発
振周波数を変えるために、LC共振回路の共振周波数を
変化させると、発振のQファクタも連動して変化するこ
とになり、その結果、発振出力レベルが変化し、安定し
た発振状態を維持させることができないという問題があ
った。
【0009】また、発振周波数を変えるためにLC共振
回路には、可変容量素子としてバラクタダイオード
11,C21が使用されているので、発振周波数の可変範
囲はバラクタダイオードC11,C21の容量の可変範囲で
決まり、バラクタダイオードC11,C21の特性上、その
容量の変化範囲がそれほど広くはなく、広い周波数範囲
で発振させることが困難であった。
【0010】したがって、本発明の目的は、発振周波数
を変化させたときに安定した発振状態を維持することが
できる発振回路を提供することである。
【0011】また、本発明の他の目的は、広い周波数範
囲で安定して発振させることができる発振回路を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発振回路は、3端子能動素子とLC共振回路とを備え、
3端子能動素子の2端子間にLC共振回路を接続すると
ともに3端子能動素子の出力部の信号を3端子能動素子
の入力部に帰還させた発振回路であって、LC共振回路
の両端電圧を電流に変換して出力する電圧電流変換回路
と、電圧電流変換回路の出力電流をLC共振回路に与え
る電流経路とを備えたことを特徴とするものである。上
記の電圧電流変換回路と電流経路とは、LC共振回路の
Qファクタを変化させるQ調整用電圧電流変換回路とし
て機能する。
【0013】本発明の請求項2記載の発振回路は、エミ
ッタもしくはソースが相互に接続された複数個のトラン
ジスタのベースもしくはゲートに信号を与えてコレクタ
もしくはドレインから信号を取り出すトランジスタ対
と、一端が交流接地された複数個のLC共振回路とを備
え、トランジスタ対を構成する各トランジスタの同種類
のいずれかの端子にLC共振回路の他端をそれぞれ接続
するとともに、トランジスタ対の各トランジスタのコレ
クタもしくはドレインの信号をトランジスタ対の相手の
トランジスタのベースもしくはゲートに帰還させた発振
回路であって、LC共振回路の両端電圧を電流に変換し
て出力する電圧電流変換回路と、電圧電流変換回路の出
力電流をLC共振回路に与える電流経路とを備えたこと
を特徴とする。上記の電圧電流変換回路と電流経路と
は、LC共振回路のQファクタを変化させるQ調整用電
圧電流変換回路として機能する。
【0014】この構成によれば、LC共振回路の共振周
波数を変化させることによって発振周波数を変化させる
と、LC共振回路に抵抗成分が含まれることによってL
C共振回路のQファクタも連動して変化するので、C/
N特性を劣化させることになるが、このLC共振回路の
Qファクタの変化はQ調整用電圧電流変換回路によって
補正することが可能となる。その結果、発振周波数を変
化させたときに発振出力のレベルおよびC/N特性を安
定させることができる。
【0015】上記のLC共振回路としては、以下の例え
ば二つの構成が用いられる。第1は、請求項3記載の発
明のLC共振回路の構成である。すなわち、このLC共
振回路は、インダクタンス素子およびキャパシタンス素
子からなるLC共振主回路と、キャパシタンス素子と直
列に設けられた電流検出用抵抗と、電流検出用抵抗の両
端に生じる電圧を電流に変換して出力する周波数調整用
電圧電流変換回路とを備え、周波数調整用電圧電流変換
回路の出力電流をLC共振主回路に帰還することにより
共振周波数を変化させることを特徴とする構成である。
【0016】第2は、請求項4記載の発明のLC共振回
路の構成である。すなわち、このLC共振回路は、イン
ダクタンス素子およびキャパシタンス素子からなり、キ
ャパシタンス素子がバラクタダイオードで構成され、こ
のバラクタダイオードに外部から与えられる電圧に応じ
て発振回路の発振周波数を異ならせることを特徴とする
構成である。
【0017】第1の構成では、周波数調整用電圧電流変
換回路によってLC共振回路の共振周波数を変化させる
ので、共振周波数の可変範囲が例えばキャパシタンス素
子の容量値の可変範囲に制限されるというようなことは
なく、広い周波数範囲でLC共振回路の共振周波数を変
化させることが可能である。したがって、広い周波数範
囲にわたって発振させることが可能である。さらに、Q
調整用電圧電流変換回路によるQ調整と相まって広い周
波数範囲にわたって安定した出力で発振を行うことが可
能となる。
【0018】第2の構成では、バラクタダイオードに印
加する電圧を調整するだけの簡単な構成で、発振周波数
を変化させることができる。しかも、Q調整用電圧電流
変換回路によるQ調整と相まって周波数変化にかかわら
ず安定した出力で発振を行うことが可能となる。
【0019】本発明の請求項5記載の発振回路は、発振
回路主要部と、第2および第3のトランジスタ対と、第
2および第3の電流源と、第1および第2の抵抗と、接
続手段とを備えている。
【0020】発振回路主要部は、第1のトランジスタ対
と、LC共振回路と、第1の電流源とからなる。
【0021】第1のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタどうしが共通接続され、各トランジスタのベ
ースが互いに相手のトランジスタのコレクタに接続され
ている。LC共振回路は、第1のトランジスタ対の各ト
ランジスタのコレクタ間に接続されている。第1の電流
源は、第1のトランジスタ対の各トランジスタのエミッ
タに接続されている。そして、この発振回路主要部は、
第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタから
発振信号を出力する。
【0022】第2のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタが共通接続され、第3のトランジスタ対は、
各トランジスタのエミッタが共通接続されている。
【0023】第2の電流源は、第2のトランジスタ対の
各トランジスタのエミッタに接続され、第3の電流源
は、第3のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
に接続されている。
【0024】第1の抵抗は、第2のトランジスタ対の一
方のトランジスタのコレクタおよびベースと第3のトラ
ンジスタ対の一方のトランジスタのベースとに一端が共
通接続されている。
【0025】第2の抵抗は、第2のトランジスタ対の他
方のトランジスタのコレクタおよびベースと第3のトラ
ンジスタ対の他方のトランジスタのベースとに一端が共
通接続されている。
【0026】接続手段は、第1および第2の抵抗の他端
と第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタと
を個々に接続する。
【0027】この構成を備えることによって、第2およ
び第3の電流源の電流比に応じて発振回路主要部の発振
信号のQファクタを異ならせることができる。
【0028】本発明の請求項6記載の発振回路は、請求
項5記載の発振回路において、LC共振回路がインダク
タンス素子とバラクタダイオードとで構成されたもので
ある。
【0029】このバラクタダイオードに外部から電圧を
与えることでバラクタダイオードの容量値が異なり、こ
の容量値を構成要素とした発振回路の発振周波数を異な
らせることができることを特徴とするものである。
【0030】本発明の請求項7記載の発振回路は、発振
回路主要部と、抵抗と、第2のトランジスタ対と、第2
の電流源とを備えている。
【0031】発振回路主要部は、第1のトランジスタ対
と、LC共振回路と、第1の電流源とからなる。
【0032】第1のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタどうしが共通接続され、各トランジスタのベ
ースが互いに相手のトランジスタのコレクタに接続され
ている。LC共振回路は、第1のトランジスタ対の各ト
ランジスタのコレクタ間に接続されている。第1の電流
源は、第1のトランジスタ対の各トランジスタのエミッ
タに接続されている。そして、この発振回路主要部は、
第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタから
発振信号を出力する。
【0033】抵抗は、LC共振回路を構成する素子に流
れる電流を検出する。
【0034】第2のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタが共通接続され、各トランジスタのベースが
抵抗の両端に個々に接続され、各トランジスタのコレク
タが第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタ
に個々に接続されている。
【0035】第2の電流源は、第2のトランジスタ対の
各トランジスタのエミッタに接続されている。
【0036】そして、この構成を備えることによって、
第1および第2の電流源の電流比に応じて発振回路主要
部の発振周波数を異ならせることができることを特徴と
するものである。
【0037】ここで、発振周波数を異ならせることがで
きる点について説明する。LC共振回路を構成するキャ
パシタンス素子に抵抗を直列接続することによって、キ
ャパシタンス素子に流れる電流値を検出することができ
る。検出した電流を第2のトランジスタ対で増幅して第
1のトランジスタのコレクタに電流帰還させることでL
C共振回路を構成するキャパシタンス素子の値を等価的
に異ならせ、発振周波数を異ならせることができる。
【0038】本発明の請求項8記載の発振回路は、キャ
パシタンス素子およびインダクタンス素子を有したLC
共振回路と3端子能動素子とを備え、3端子能動素子の
2端子間にLC共振回路を接続するとともに3端子能動
素子の出力部の信号を3端子能動素子の入力部に帰還さ
せた発振回路であって、LC共振回路の両端電圧を電流
に変換して出力する電圧電流変換回路と、電圧電流変換
回路の出力電流をLC共振回路に与える第1の電流経路
と、キャパシタンス素子またはインダクタンス素子に流
れる電流を検出して増幅した電流を出力する増幅回路
と、増幅回路の出力電流をLC共振回路に与える第2の
電流経路とを備えたことを特徴とするものである。
【0039】この構成によって、LC共振回路の両端電
圧を電流に変換して第1の電流経路を介してLC共振回
路に与えることでQファクタを異ならせることができ
る。
【0040】また、キャパシタンス素子またはインダク
タンス素子に流れる電流を検出して増幅した電流を第2
の電流経路を介してLC共振回路に与えることで発振周
波数を異ならせることができる。
【0041】本発明の請求項9記載の発明の発振回路
は、請求項8記載の発振回路において、電圧電流変換回
路および増幅回路が個々に外部から与えられる信号に応
じて電圧電流変換比および増幅度をそれぞれ異ならせた
ことを特徴とするものである。上記の電圧電流変換回路
の電圧電流変換比が異なることによってQファクタを異
ならせることができ、また増幅回路の増幅度を異ならせ
ることによって発振周波数を異ならせることができる。
なお、上記の電圧電流変換回路の電圧電流変換比と増幅
回路の増幅度とを連動して異ならせるようにしてもよ
い。このようにすることによって、発振周波数が異なっ
ても発振出力をほぼ一定にすることが可能となる。
【0042】本発明の請求項10記載の発振回路は、発
振回路主要部と、第2および第3のトランジスタ対と、
第2および第3の電流源と、第1および第2の抵抗と、
接続手段と、第3の抵抗と、第4のトランジスタ対と、
第4の電流源とを備えている。
【0043】発振回路主要部は、第1のトランジスタ対
と、LC共振回路と、第1の電流源とからなる。
【0044】第1のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタどうしが共通接続され、各トランジスタのベ
ースが互いに相手のトランジスタのコレクタに接続され
ている。LC共振回路は、第1のトランジスタ対の各ト
ランジスタのコレクタ間に接続されている。第1の電流
源は、第1のトランジスタ対の各トランジスタのエミッ
タに接続されている。そして、この発振回路主要部は、
第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタから
発振信号を出力する。
【0045】第2のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタが共通接続され、第3のトランジスタ対は、
各トランジスタのエミッタが共通接続されている。
【0046】第2の電流源は、第2のトランジスタ対の
各トランジスタのエミッタに接続され、第3の電流源
は、第3のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
に接続されている。
【0047】第1の抵抗は、第2のトランジスタ対の一
方のトランジスタのコレクタおよびベースと第3のトラ
ンジスタ対の一方のトランジスタのベースとに一端が共
通接続されている。
【0048】第2の抵抗は、第2のトランジスタ対の他
方のトランジスタのコレクタおよびベースと第3のトラ
ンジスタ対の他方のトランジスタのベースとに一端が共
通接続されている。
【0049】接続手段は、第1および第2の抵抗の他端
と第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレクタと
を個々に接続する。
【0050】第3の抵抗は、LC共振回路を構成する素
子に流れる電流を検出する。
【0051】第4のトランジスタ対は、各トランジスタ
のエミッタが共通接続され、各トランジスタのベースが
第3の抵抗の両端に個々に接続され、各トランジスタの
コレクタが第1のトランジスタ対の各トランジスタのコ
レクタに個々に接続されている。
【0052】第4の電流源は、第4のトランジスタ対の
各トランジスタのエミッタに接続されている。
【0053】この構成を備えることによって、第1およ
び第4の電流源の電流比に応じて発振回路主要部の発振
周波数を異ならせることができる。また、第2および第
3の電流源の電流比に応じてQファクタを異ならせるこ
とができる。
【0054】本発明の請求項11記載の発振回路は、請
求項10記載の発振回路において、第4の電流源の電流
値が、外部から与えられる信号に応じて異なり、第2お
よび第3の電流源の少なくとも一方の電流源の電流値
が、外部から与えられる信号に応じて異なることを特徴
とするものである。
【0055】このように構成することによって、外部か
ら与えられる信号に応じて第4の電流源の電流値が異な
り、このことから周波数を異ならせることができる。特
に、安定発振周波数の出力を供給する基準信号源の信号
とこの発振器の信号とを位相比較して所定の発振周波数
の信号を出力するPLL回路を構成する場合に、PLL
回路からの位相誤差情報を備えた信号を第4の電流源に
与えることで発振周波数を異ならせるとともに、第2お
よび第3の電流源の電流値を異ならせることによって、
Qファクタを異ならせて発振出力およびC/N特性をほ
ぼ一定にすることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の発振
回路について、図面を参照しながら説明する。
【0057】〔第1の実施の形態〕図1に本発明の第1
の実施の形態の差動構成の発振回路のブロック図を示
す。この発振回路は、図1に示すように、電源電圧VCC
が印加される電源端子に、インダクタンス素子L1 (図
示しない直列抵抗成分RL1を含む)およびキャパシタン
ス素子C1 からなるLC共振主回路RC11の一端が接続
され、またインダクタンス素子L2 (図示しない直列抵
抗成分RL2を含む)およびキャパシタンス素子C2 から
なるLC共振主回路RC12の一端が接続されている。
【0058】LC共振主回路RC11の他端は、3端子能
動素子であるトランジスタTIN1 のコレクタ(3端子能
動素子の出力部)に接続されている。また、LC共振主
回路RC12の他端は、3端子能動素子であるトランジス
タTIN2 のコレクタ(3端子能動素子の出力部)に接続
されている。
【0059】また、キャパシタンス素子C1 に流れる電
流を検出するための電流検出用抵抗RS1 が、キャパシ
タンス素子C1 と直列に設けられている。この電流検出
用抵抗RS1 の両端には、キャパシタンス素子C1 に流
れる電流に比例した電圧が現れる。
【0060】同様に、キャパシタンス素子C2 に流れる
電流を検出するための電流検出用抵抗RS2 が、キャパ
シタンス素子C2 と直列に設けられている。この電流検
出用抵抗RS2 の両端には、キャパシタンス素子C2
流れる電流に比例した電圧が現れる。
【0061】そして、電流検出用抵抗RS1 ,RS2 の両
端に生じる電圧を検出し、検出した電圧に応じた電流を
LC共振主回路RC11,RC12に帰還する周波数調整用
電圧電流変換回路GMF が設けられている。この周波数
調整用電圧電流変換回路GM Fはキャパシタンス素子
1,C2に流れる電流を増幅してLC共振主回路R
11,RC12に供給する機能を有する。なお、インダク
タンス素子L1,L2に流れる電流を増幅する構成も考え
ることができる。
【0062】上記したLC共振主回路RC11,RC12
電流検出用抵抗RS1 ,RS2 と周波数調整用電圧電流変
換回路GMF とでLC共振回路RC1 が構成される。
【0063】上述の周波数調整用電圧電流変換回路GM
F は、具体的には、キャパシタンス素子C1 および電流
検出用抵抗RS1 の接続点に非反転電圧入力端子が接続
され、キャパシタンス素子C2 および電流検出用抵抗R
S2 の接続点に反転電圧入力端子が接続され、LC共振
主回路RC11の他端に一方の電流出力端子が接続され、
LC共振主回路RC12の他端に他方の電流出力端子が接
続されている。
【0064】そして、キャパシタンス素子C1 および電
流検出用抵抗RS1 の接続点と、キャパシタンス素子C
2 および電流検出用抵抗RS2 の接続点との間に生じる
電圧を電流に変換して、LC共振主回路RC11の他端と
LC共振主回路RC12の他端との間に帰還し、これよっ
てLC共振回路RC1 の共振周波数を変化させる。
【0065】トランジスタTIN1 のエミッタには抵抗R
IN1 の一端が接続され、トランジスタTIN2 のエミッタ
には抵抗RIN2 の一端が接続され、抵抗RIN1 ,RIN2
の他端は共通接続され、電流源IINを介して接地されて
いる。
【0066】トランジスタTIN1 のベース(3端子能動
素子の入力部)は抵抗RB1および電圧源E1 を介して接
地されるとともに、トランジスタTIN2 のコレクタにコ
ンデンサC3を介して接続され、トランジスタTIN2
ベース(3端子能動素子の入力部)は抵抗RB2および電
圧源E2 を介して接地されるとともに、トランジスタT
IN1 のコレクタにコンデンサC4を介して接続されてい
る。これによって、LC共振回路RC1 の出力部に現れ
る共振信号が3端子能動素子の入力部、すなわちトラン
ジスタTIN1 ,TIN2 のベースに帰還され、発振動作が
実現される。この場合、LC共振回路RC1 の共振周波
数が変化するのに伴って発振周波数が変化する。
【0067】なお、コンデンサC3,C4を介せずトラン
ジスタTIN1 のベースとトランジスタTIN2 のコレク
タ、およびトランジスタTIN2 のベースとトランジスタ
IN1のコレクタをそれぞれ直結した場合には、抵抗R
B1,電圧源E1,抵抗RB2,電圧源E2は不要である。
【0068】そして、トランジスタTIN1 のコレクタか
ら一方の発振出力VOUT (+)が得られ、トランジスタ
IN2 のコレクタから他方の発振出力VOUT (−)が得
られる。この図1では、従来例で示したようなエミッタ
フォロワ回路の図示は省略している。
【0069】なお、周波数の変化方向を逆にする必要が
ある場合には、周波数調整用電圧電流変換回路GMF
非反転電圧入力端子をキャパシタンス素子C2 と電流検
出用抵抗RS2 の接続点に接続し、反転電圧入力端子を
キャパシタンス素子C1 と電流検出用抵抗RS1 の接続
点に接続すればよい。また、周波数の変化方向を両方向
にしたい場合には、周波数調整用電圧電流変換回路GM
F の非反転電圧入力端子および反転電圧入力端子の接続
関係がちょうど反対になった上記したような二種の周波
数調整用電圧電流変換回路を併設すればよい。
【0070】また、この発振回路は、LC共振回路RC
1 の両端に生じる電圧を検出し、検出した電圧に応じた
電流をLC共振回路RC1 に帰還することにより、LC
共振回路RC1 のQファクタを変化させるQ調整用電圧
電流変換回路GMQ が設けられている。
【0071】このQ調整用電圧電流変換回路GMQ は、
具体的には、LC共振主回路RC11の他端に非反転電圧
入力端子が接続され、LC共振主回路RC12の他端に反
転電圧入力端子が接続され、LC共振主回路RC11の他
端に一方の電流出力端子が接続され、LC共振主回路R
12の他端に他方の電流出力端子が接続されている。
【0072】そして、LC共振主回路RC11の他端とL
C共振主回路RC12の他端との間に生じる電圧を電流に
変換して、LC共振主回路RC11の他端とLC共振主回
路RC12の他端との間に帰還し、これよってLC共振回
路RC1 のQファクタを変化させ、もしくは異ならせ
る。これによって、発振回路の発振出力レベルを調整す
ることが可能であり、例えば発振周波数の変化に係わら
ず発振出力レベルが一定となるようにすることが可能で
ある。
【0073】ここで、周波数調整用電圧電流変換回路G
F によってLC共振回路の共振周波数を変化させる動
作、ならびにQ調整用電圧電流変換回路GMQ によって
LC共振回路のQファクタを変化させ、もしくは異なら
せる動作について、以下図8を参照しながら原理的に説
明する。
【0074】図8(a)にはインダクタンス素子Lとキ
ャパシタンス素子CからなるLC共振回路が示されてい
る。ここで、RL はインダクタンス素子Lに含まれてい
る直列抵抗である。
【0075】図8(a)に示したLC共振回路の共振周
波数ωCOとQファクタQO は、一般的に、以下のように
表される。
【0076】
【数1】ωCO=1/√(LC)
【0077】
【数2】 QO =ωCOL/RL =(1/RL )√(L/C) 図8(b)には、図8(a)の直列抵抗RL の代わり
に、並列のコンダクタンスGが設けられたLC共振回路
が示されている。図8(a)のLC共振回路と図8
(b)のLC共振回路が等価であるとすると、コンダク
タンスGは、以下のように表される。
【0078】
【数3】G=1/(QO 2 +1)RL ただし、RL 2 ≪(ωCOL)2 である。
【0079】ここで、図8(b)のように等価変形した
LC共振回路において、図8(c)に示すように、コン
ダクタンスGを打ち消すように、コンダクタンス−GQ
をLC共振回路と並列に入れる。
【0080】このように、コンダクタンス−GQ を用い
ると、LC共振回路の共振周波数ωcおよびQファクタ
は以下のように表すことができる。
【0081】
【数4】ωC =ωCO√(1−GQ L
【0082】
【数5】 Q=QO √(1−GQ L )/(1−QO 2 Q L ) ≒QO /{1−GQ L/(RL C)} 数4および数5から分かるように、コンダクタンス−G
Q を用いると共振周波数ωC やQファクタを変化させる
ことができる。
【0083】つぎに、図8(d)は電流源を使ったイン
ピーダンス変換回路を示すものである。この回路は、電
流IZ が流れるインピーダンスZ0 に、電流IZ のAI
倍の電流を流す電流源AI Z が並列に接続されている
状態を示している。この回路は、図8(e)に示すイン
ピーダンスZと等価と見なすことができる。ただし、イ
ンピーダンスZは、以下のように表される。
【0084】
【数6】Z=Z0 /(AI +1) つまり、電流を変化させることができる電流源をあるイ
ンピーダンスと並列に入れたときに、その電流値を変化
させることにより、インピーダンスを見かけ上変化させ
ることができるということになる。
【0085】上記した第1の実施の形態では、LC共振
周波数を変化させるために、LC共振回路RC1 のキャ
パシタンス素子C1 ,C2 に流れる電流を、電流検出用
抵抗RS1 ,RS2 で電圧に変換し、その信号を周波数調
整用電圧電流変換回路GMFを用いて電流に変換し、L
C共振回路RC1 、つまり発振出力にフィードバックし
ている。この動作は、図8(d),(e)で説明したイ
ンピーダンス変換の概念を使用しており、LC共振回路
のインピーダンスを変えることにより、共振周波数を変
化させている。
【0086】なお、電流検出用抵抗RS1 ,RS2 の電圧
を取り込む際に極性が互いに逆になった二つの周波数調
整用電圧電流変換回路が設けられておれば、インダクタ
ンス素子L1 およびキャパシタンス素子C1 の本来の共
振周波数ωCOから増加方向、減少方向のどちらにでも共
振周波数を変化させることができる。二つの周波数調整
用電圧電流変換回路が実現するコンダクタンスの差で共
振周波数が決まる。
【0087】また、上記第1の実施の形態では、バンド
パス特性のQファクタを変化させるために、インダクタ
ンス素子L1 ,L2 にそれぞれ直列に入っている抵抗R
L1,RL2を見かけ上変化させることにより、Qファクタ
を変化させている。これは、図8(a)〜(c)で説明
した概念を使用している。例えば図8(c)において、
−GQ =Gになるように、コンダクタンス−GQ を設定
すれば、LC共振回路のQファクタは理論上無限大にな
る。
【0088】以上のように、共振周波数とQファクタを
可変できるLC共振回路を発振回路として使用すること
により、バラクタダイオードなしでも、発振周波数を可
変することができ、また同時にQファクタも調整するこ
とにより広範囲な周波数可変範囲で安定した発振動作を
実現することができる。
【0089】図1に示した発振回路における共振周波数
ωC およびQファクタは、以下のように表される。
【0090】
【数7】ωC =ωCO・√(1−gmQ L )/√{1+
(gmF −gmQ )RS
【0091】
【数8】Q=QO √(1−gmQ L )・√{1+(g
F −gmQ )RS}/{1−gmQ (L/CRL
S)+RS/RL +gmF S} ただし、RS=RS1 =RS2L =RL 1 =RL 2 L=L1 =L2 C=C1 =C2 としている。なお、gmQは、Q調整用電圧電流変換回
路のコンダクタンスを示し、gmF は周波数調整用電圧
電流変換回路のコンダクタンスを示す。
【0092】ここで、 gmQ L ≪1 gmQ S≪1+gmF S が成り立つ場合は、共振周波数ωC は、次式のように近
似できる。
【0093】
【数9】ωC =ωCO/√(1+gmF S) つぎに、図1の発振回路をトランジスタレベルで具体化
した回路図を図2に示す。この発振回路では、図2に示
すように、従来例と同様のトランジスタQP1,QP2,Q
N1,QN2および電流源IP1,IP2,IN1,IN2からなる
エミッタフォロワ回路を付加したものが示されている。
【0094】周波数調整用電圧電流変換回路GMF は、
トランジスタTF1,TF2および電流源IF からなる。ト
ランジスタTF1は、非反転入力端子として機能するベー
スがキャパシタンス素子C1 および電流検出用抵抗R
S1 の接続点、つまり(c)点に接続され、一方の電流
出力端子として機能するコレクタが(a)点に接続さ
れ、エミッタが電流源IF の一端に接続されている。ま
た、トランジスタTF2は、反転入力端子として機能する
ベースがキャパシタンス素子C2 および電流検出用抵抗
S2 の接続点、つまり(d)点に接続され、他方の電
流出力端子として機能するコレクタが(b)点に接続さ
れ、エミッタが電流源IF の一端に接続されている。電
流源IF の他端は接地されている。
【0095】電流源IF は、例えばトランジスタとエミ
ッタ抵抗とで構成することができる。そして、トランジ
スタのベースに入力する電圧VTYに応じて電流値を調整
することができる。上記の電圧VTYとしては例えば、フ
ェーズ・ロックド・ループ(PLL)回路からの位相誤差
情報を備えた制御信号を使用することができる。
【0096】上記した周波数調整用電圧電流変換回路G
F のコンダクタンスgmF は、以下のように表され
る。
【0097】
【数10】gmF =IF /4VT ここで、IF は電流源IF に流れる電流である。VT
トランジスタのベース・エミッタ間に発生する障壁電圧
であり、 VT =kT/q で与えられ、室温でほぼ26mVである。ただし、kは
ボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子1個の電荷量
である。
【0098】上記の周波数調整用電圧電流変換回路GM
Fは電流IINと電流IFの比を変えることで発振周波数を
調整することができる。
【0099】Q調整用電圧電流変換回路GMQ は、トラ
ンジスタTQ11 ,TQ12 ,TQ21 ,TQ22 と抵抗RQ1
Q2と電流源IQ1 ,IQ2とで構成されている。トランジ
スタTQ11 のコレクタが(a)点に接続され、トランジ
スタTQ12 のコレクタが(b)点に接続され、トランジ
スタTQ22 のコレクタが抵抗RQ1を介して(a)点に接
続され、トランジスタTQ21 のコレクタが抵抗RQ2を介
して(b)点に接続されている。
【0100】また、トランジスタTQ11 のベースがトラ
ンジスタTQ21 のベースおよびコレクタに接続され、ト
ランジスタTQ12 のベースがトランジスタTQ22 のベー
スおよびコレクタに接続されている。
【0101】さらに、トランジスタTQ11 のエミッタと
トランジスタTQ12 のエミッタが共通接続されて電流源
Q1の一端に接続され、電流源IQ1の他端は接地されて
いる。また、トランジスタTQ21 のエミッタとトランジ
スタTQ22 のエミッタが共通接続されて電流源IQ2の一
端に接続され、電流源IQ2の他端は接地されている。
【0102】電流源IQ1,IQ2は、例えばトランジスタ
とエミッタ抵抗とで構成することができる。そして、ト
ランジスタのベースに入力する電圧VQ1,VQ2に応じて
電流値を調整することができる。上記の電圧VQ1,VQ2
としては、例えば周波数情報を有する信号を用いること
ができる。具体的には、PLL回路の周波数設定信号ま
たは位相誤差情報を備えた信号が考えられる。
【0103】また、上記したQ調整用電圧電流変換回路
GMQ のコンダクタンスgmQ は、図5に示すように、
(a)点と(b)点との間に加わる電圧をVとし、
(a)点と(b)点との間に流れる電流をIとしたとき
に、 gmQ =I/V であるので、以下のように表される。
【0104】
【数11】 gmQ =(gmQ1−gmQ2)/(1+gmQ2Q ) ただし、gmQ1=IQ1/4VT gmQ2=IQ2/4VT ここで、VT はトランジスタのベース・エミッタ間に発
生する障壁電圧である。また、IQ1,IQ2は電流源
Q1,IQ2に流れる電流であり、両電流源IQ1,I Q2
流れる電流の比を変えることにより電圧電流変換比(コ
ンダクタンス)を変えることができる。
【0105】以上のように、この実施の形態の発振回路
によれば、LC共振回路RC1 の共振周波数を変化させ
ることによって発振周波数を変化させると、LC共振回
路RC1 に抵抗成分が含まれることによってLC共振回
路RC1 のQファクタも連動して変化することになる
が、このLC共振回路RC1 のQファクタの変化をQ調
整用電圧電流変換回路GMQ によって補正することが可
能となる。その結果、発振周波数を変化させたときに発
振出力のレベルおよびC/N特性を安定させることがで
きる。
【0106】また、周波数調整用電圧電流変換回路GM
F によってLC共振回路RC1 の共振周波数を変化させ
るので、発振周波数の可変範囲が例えばキャパシタンス
素子の容量値の可変範囲に制限されるというようなこと
はなく、広い周波数範囲でLC共振回路RC1 の共振周
波数を変化させることが可能である。したがって広い周
波数範囲にわたって発振させることが可能である。さら
に、Q調整用電圧電流変換回路GMQ によるQ調整と相
まって広い周波数範囲にわたって安定した出力で発振を
行うことが可能となる。
【0107】〔第2の実施の形態〕図3に本発明の第2
の実施の形態の差動構成の発振回路のブロック図を示
す。この実施の形態は、LC共振回路の構成が第1の実
施の形態とは異なり、それに伴ってLC共振回路と3端
子能動素子の接続構成も異なっている。それ以外の構成
は第1の実施の形態と同様である。
【0108】具体的に説明すると、図3に示すように、
電源電圧VCCが印加される電源端子に電流源IINの一端
が接続され、電流源IINの他端にインダクタンス素子L
1 (図示しない直列抵抗成分RL1を含む)およびインダ
クタンス素子L2 (図示しない直列抵抗成分RL2を含
む)の各一端が接続されている。インダクタンス素子L
1 の他端にはキャパシタンス素子C1 の一端が接続さ
れ、キャパシタンス素子C 1 の他端に電流検出用抵抗R
S1 の一端が接続されている。インダクタンス素子L2
の他端にはキャパシタンス素子C2 の一端が接続され、
キャパシタンス素子C2 の他端に電流検出用抵抗RS2
の一端が接続されている。そして、電流検出用抵抗R
S1 ,RS2 の他端同士が共通接続され、電圧源E3 を介
して接地されている。
【0109】上記のインダクタンス素子L1 およびキャ
パシタンス素子C1 がLC共振主回路RC21を構成し、
インダクタンス素子L2 およびキャパシタンス素子C2
がLC共振主回路RC22を構成している。
【0110】電流検出用抵抗RS1 ,RS2 は、キャパシ
タンス素子C1 ,C2 にそれぞれ流れる電流を検出する
ために設けられており、この電流検出用抵抗RS1 ,R
S2 の両端に、それぞれキャパシタンス素子C1 ,C2
に流れる電流に比例した電圧が現れる。
【0111】インダクタンス素子L1 およびキャパシタ
ンス素子C1 の接続点は、3端子能動素子であるトラン
ジスタTIN1 のコレクタ(3端子能動素子の出力部)に
接続されている。また、インダクタンス素子L2 および
キャパシタンス素子C2 の接続点は、3端子能動素子で
あるトランジスタTIN2 のコレクタ(3端子能動素子の
出力部)に接続されている。
【0112】そして、電流検出用抵抗RS1 ,RS2 の両
端に生じる電圧を検出し、検出した電圧に応じた電流を
LC共振主回路RC21,RC22に帰還する周波数調整用
電圧電流変換回路GMF が設けられている。この周波数
調整用電圧電流変換回路GM F の具体的な回路構成は、
第1の実施の形態と同様である。
【0113】上記したLC共振主回路RC21,RC22
電流検出用抵抗RS1 ,RS2 と周波数調整用電圧電流変
換回路GMF とでLC共振回路RC2 が構成される。
【0114】上述の周波数調整用電圧電流変換回路GM
F は、具体的には、キャパシタンス素子C1 および電流
検出用抵抗RS1 の接続点に非反転電圧入力端子である
トランジスタTF1のベースが接続され、キャパシタンス
素子C2 および電流検出用抵抗RS2 の接続点に反転電
圧入力端子であるトランジスタTF2のベースが接続さ
れ、インダクタンス素子L1 およびキャパシタンス素子
1 の接続点に一方の電流出力端子であるトランジスタ
F1のコレクタが接続され、インダクタンス素子L2
よびキャパシタンス素子C2 の接続点に他方の電流出力
端子であるトランジスタTF2のコレクタが接続されてい
る。
【0115】そして、キャパシタンス素子C1 および電
流検出用抵抗RS1 の接続点と、キャパシタンス素子C
2 および電流検出用抵抗RS2 の接続点との間に生じる
電圧を電流に変換して、インダクタンス素子L1および
キャパシタンス素子C1の接続点とインダクタンス素子
2およびキャパシタンス素子C2の接続点との間に帰還
し、これよってLC共振回路RC2 の共振周波数を変化
させる。
【0116】トランジスタTIN1 のエミッタには抵抗R
E1の一端が接続され、トランジスタTIN2 のエミッタに
は抵抗RE2の一端が接続され、抵抗RE1,RE2の他端は
それぞれ接地されている。
【0117】トランジスタTIN1 のベース(3端子能動
素子の入力部)はトランジスタTIN 2 のコレクタに接続
され、トランジスタTIN2 のベース(3端子能動素子の
入力部)はトランジスタTIN1 のコレクタに接続されて
いる。これによって、LC共振回路RC2 の共振信号が
3端子能動素子の入力部、すなわちトランジスタ
IN 1 ,TIN2 のベースに帰還され、発振動作が実現さ
れる。この場合、LC共振回路RC2 の共振周波数が変
化するのに伴って発振周波数が変化する。
【0118】そして、インダクタンス素子L1 とキャパ
シタンス素子C1 とトランジスタT IN1 の接続点は、エ
ミッタフォロワ回路を構成するトランジスタQP1のベー
スに接続されている。トランジスタQP1のコレクタは電
源端子に接続され、エミッタは電流源IP1を介して接地
されるとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトラ
ンジスタQP2のベースに接続されている。トランジスタ
P2のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流
源IP2を介して接地され、トランジスタQP2のエミッタ
から一方の発振出力VOUT (+)が得られる。
【0119】また、インダクタンス素子L2 とキャパシ
タンス素子C2 とトランジスタTIN 2 の接続点は、エミ
ッタフォロワ回路を構成するトランジスタQN1のベース
に接続されている。トランジスタQN1のコレクタは電源
端子に接続され、エミッタは電流源IN1を介して接地さ
れるとともに、エミッタフォロワ回路を構成するトラン
ジスタQN2のベースに接続されている。トランジスタQ
N2のコレクタは電源端子に接続され、エミッタは電流源
N2を介して接地され、トランジスタQN2のエミッタか
ら他方の発振出力VOUT (−)が得られる。
【0120】この実施の形態は、LC共振回路RC2
構成が、第1の実施の形態におけるLC共振回路RC1
とは異なり、それに伴って、周波数調整用電圧電流変換
回路GMF およびQ調整用電圧電流変換回路GMQ の接
続関係が異なるが、基本的には第1の実施の形態と同じ
構成を有しており、第1の実施の形態と同じ効果が得ら
れる。
【0121】〔第3の実施の形態〕図4に本発明の第3
の実施の形態の差動構成の発振回路のブロック図を示
す。この実施の形態は、従来例の構成に、Q調整用電圧
電流変換回路GMQ を追加した構成であり、周波数の調
整はバラクタダイオードC11,C21へ加える電圧VTX
変化させることで行うようにしており、Qファクタの調
整は第1および第2の実施の形態と同様である。
【0122】以上のように、この実施の形態の発振回路
によれば、LC共振回路RC3 の共振周波数を変化させ
ることによって発振周波数を変化させると、LC共振回
路RC3 に抵抗成分が含まれることによってLC共振回
路RC3 のQファクタも連動して変化することになる
が、このLC共振回路RC3 のQファクタの変化をQ調
整用電圧電流変換回路GMQ によって補正することが可
能となる。その結果、発振周波数を変化させたときに発
振出力のレベルおよびC/N特性を安定させることがで
きる。
【0123】〔第4の実施の形態〕図6に本発明の第4
の実施の形態の発振回路における周波数調整用電圧電流
変換回路の回路図を示す。この実施の形態は、LC共振
回路の共振周波数を本来のLC共振周波数に対して増加
方向および減少方向の両方向に変化させることができる
ようにしたものである。具体的には、図2の回路の
(a)点にトランジスタTF11 ,TF22 のコレクタを接
続し、同じく(b)点にトランジスタTF12 ,T F21
コレクタを接続し、同じく(c)点にトランジスタT
F11 ,TF21 のベースを接続し、同じく(d)点にトラ
ンジスタTF12 ,TF22 のベースを接続している。そし
て、トランジスタTF11 ,TF12 のエミッタを共通接続
し、電流源I F1を介して接地し、トランジスタTF21
F22 のエミッタを共通接続し、電流源IF2を介して接
地している。
【0124】この回路では、電流源IF1,IF2の電流比
によって周波数を変化させることができる。
【0125】この実施の形態では、LC共振回路の共振
周波数をインダクタンス素子L1 ,C2 およびキャパシ
タンス素子C1 ,C2 による本来のLC共振周波数に対
して、増減の両方向に変化させることができ、周波数調
整範囲を広くすることができる。その他の効果は、第1
の実施の形態と同様である。
【0126】なお、この実施の形態の回路における周波
数調整用電圧電流変換回路は、図3の回路に適用するこ
ともできる。
【0127】〔第5の実施の形態〕図7に本発明の第5
の実施の形態の発振回路における周波数調整用電圧電流
変換回路の回路図を示す。この実施の形態は、トランジ
スタを2段に接続したもので、電圧電流変換比(コンダ
クタンス)の可変範囲を広くすることができるものであ
る。具体的には、トランジスタTF31 のコレクタがダイ
オードD1 を介して基準電圧REFに接続され、トラン
ジスタTF32 のコレクタがダイオードD2 を介して基準
電圧REFに接続されている。トランジスタTF31 ,T
F32 のエミッタが共通接続され、電流源IF11 を介して
接地されている。トランジスタTF31のベースが図2の
回路の(c)点に接続され、トランジスタTF32 のベー
スが図2の回路の(d)点に接続されている。また、ト
ランジスタTF31 のコレクタがトランジスタTF41 のベ
ースに接続され、トランジスタTF32 のコレクタがトラ
ンジスタTF42 のベースに接続されている。トランジス
タTF41 ,TF42 のエミッタが共通接続され、電流源I
F12 を介して接地されている。トランジスタTF4 1 のコ
レクタが図2の回路の(a)点に接続され、トランジス
タTF42 のコレクタが同じく(b)点に接続されてい
る。
【0128】この実施の形態の発振回路によれば、周波
数調整範囲を広くすることができる。その他の効果は、
第1の実施の形態と同様である。
【0129】なお、この実施の形態の回路における周波
数調整用電圧電流変換回路は、図3の回路に適用するこ
ともできる。
【0130】図9は、図2において、電流源IF に流れ
る電流値IF を零にして、Q調整用の電流源IQ1,IQ2
の電流値IQ1,IQ2の値を変化させたときのシミュレー
ション結果を示したものである。このシミュレーション
においては、トランジスタT IN1,TIN2のベースに基準
振幅の交流信号を与え、トランジスタTIN1,TIN2のコ
レクタ・ベース間の配線をカットして正帰還ループを無
くした状態で、トランジスタのベース信号振幅に対する
トランジスタのコレクタ信号振幅の比を求めたものであ
る。
【0131】ここで、インダクタンス素子L1,L2の値
を4nH、キャパシタンス素子C1,C2の値を0.6p
F、電流検出用抵抗RS1,RS2の値を50Ωとし、電流
源IN 1の値を3mAとしている。なお、トランジスタの
遮断周波数fTを18GHz、βfを240、飽和電流I
sを8.1×10-17A、ベース抵抗を44Ω、零バイア
ス時のベース・エミッタ間容量値を1.5×10
-13F、零バイアス時のベース・コレクタ間容量値を6
×10-14F、零バイアス時のコレクタ・サブストレー
ト間容量値を5.2×10-14Fとした。また、コイ
ル、キャパシタンス素子、抵抗を半導体集積回路上に実
現する上で各素子と半導体基板間に寄生容量が分布して
おり、採用する製造方法に応じてこの寄生容量を等価的
に表現する近似モデルをシミュレーションで用いること
が望ましい。例えば、図2のLC共振回路RC11および
LC共振回路RC12の各両端と接地との間に今回のシミ
ュレーションで0.4pFのキャパシタンス素子と22
0Ωの抵抗を直列接続している。また、抵抗は2分割し
た中点電位点と接地間に抵抗パターンマスクの単位面積
当たり0.04pFの寄生容量を付加している。また、
キャパシタンス素子の両端と他の素子との間に直列に付
加されるキャパシタンス素子の寄生抵抗の値を10Ωと
している。
【0132】このようにして、周波数を横軸にして50
0MHz〜5GHzまで変化させて計算した結果を発振
出力振幅VOUT(+),VOUT(−)を縦軸にデシベル
(dB)でプロットしている。
【0133】この結果から、電流IQ2に対して電流IQ1
の値を増加させることによって、出力信号の選択度を高
めることが可能となっている。
【0134】図10は、電流IQ1および電流IQ2の値を
零として電流IFの値を変化させたときのシミュレーシ
ョン結果を示したものである。その他の各定数について
は、図9の値と等しい値を採用している。
【0135】この結果から、電流IFの値を増加させる
とセンター周波数を低い方向にシフトさせることが理解
される。なお、電流IN1の値が3mAであるので、電流
Fの値は3mA以下の値であることが望ましい。
【0136】図11は電流IFおよび電流IQ1,IQ2
値を変化させたときのシミュレーション結果を示したも
のである。適切な値を選択することによって信号のピー
ク値をほぼ一定にしてセンター周波数を変化させること
が可能であることを示している。
【0137】具体的には、周波数調整用電圧電流変換回
路GMFの電流源に流れる電流IFの値として複数個の離
散した値を採用した。つぎに、各電流IFの離散値に対
して、Q調整用電圧電流変換回路GMQの電流IQ1の値
を発振出力のピーク値がほぼ一定になるように設定し
た。つまり、電流IQ2は固定値とし、また、電流IF
1mA増加するのに対して電流IQ1が200μA増加す
るように電流比を設定した。この電流IFと電流IQ1
の関係は図2において、電圧VTYと電圧VQ1として印加
される電圧によって与えられる。なお、電流値600μ
Aが電圧VQ1によって与えられる。変動電流は、トラン
ジスタTQ3のコレクタ電流で与えられる。また、電流I
Fに対する電流IQ1の比は、抵抗RF1と抵抗RQ3との抵
抗値の比で与えられる。
【0138】このように、離散値が設定された領域にお
いて、ピーク値の変動を抑制した発振出力信号を出力す
ることができる。なお、図2に示されている電流IQ1
トランジスタTQ1のコレクタ電流にトランジスタTQ3
コレクタ電流を加えたものである。
【0139】上記した図11の説明では、電流IQ2が固
定値であり、電流IQ1が可変であるとしたが、逆に電流
Q1が固定値であり、電流IQ2が可変であってもよい。
また、電流IQ1,IQ2の両方が可変であってもよい。
【0140】なお、上記の各実施の形態では、バイポー
ラトランジスタを用いて構成した回路の例を示したが、
電界効果トランジスタを用いても上記各実施の形態と同
様の回路を構成することができる。また、上記の各実施
の形態では、トランジスタのコレクタにLC共振回路を
接続することによって発振回路を構成していたが、LC
共振回路をトランジスタのエミッタまたはベースに接続
する構成でも、発振回路を構成することができる。
【0141】
【発明の効果】本発明の請求項1または2記載の発振回
路によれば、LC共振回路の共振周波数を変化させるこ
とによって発振周波数を変化させると、LC共振回路に
抵抗成分が含まれることによってLC共振回路のQファ
クタも連動して変化することになるが、このLC共振回
路のQファクタの変化をQ調整用電圧電流変換回路によ
って補正することが可能となる。その結果、発振周波数
を変化させたときに発振出力のレベルおよびC/N特性
を安定させることができる。
【0142】本発明の請求項3記載の発振回路によれ
ば、周波数調整用電圧電流変換回路によってLC共振回
路の共振周波数を変化させるので、共振周波数の可変範
囲が例えばキャパシタンス素子の容量値の可変範囲に制
限されるというようなことはなく、広い周波数範囲でL
C共振回路の共振周波数を変化させることが可能で、し
たがって広い周波数範囲にわたって発振させることが可
能である。さらに、Q調整用電圧電流変換回路によるQ
調整と相まって広い周波数範囲にわたって安定した出力
およびC/N特性で発振を行うことが可能となる。
【0143】本発明の請求項4記載の発振回路によれ
ば、バラクタダイオードに印加する電圧を調整するだけ
の簡単な構成で、発振周波数を変化させることができ、
しかも、Q調整用電圧電流変換回路によるQ調整と相ま
って周波数変化にかかわらず安定した出力およびC/N
特性で発振を行うことが可能となる。
【0144】本発明の請求項5記載の発振回路によれ
ば、第2および第3の電流源の電流比に応じて発振回路
主要部の発振信号のQファクタを異ならせることができ
る。
【0145】本発明の請求項6記載の発振回路によれ
ば、バラクタダイオードに外部から電圧を与えることで
バラクタダイオードの容量値が異なり、この容量値を構
成要素とした発振回路の発振周波数を異ならせることが
できる。
【0146】本発明の請求項7記載の発振回路によれ
ば、第1および第2の電流源の電流比に応じて発振回路
主要部の発振周波数を異ならせることができる。
【0147】本発明の請求項8記載の発振回路によれ
ば、LC共振回路の両端電圧を電流に変換して第1の電
流経路を介してLC共振回路に与えることでQファクタ
を異ならせることができる。
【0148】本発明の請求項9記載の発振回路によれ
ば、外部から与えられる信号に応じて発振周波数および
Qファクタを異ならせることができる。
【0149】本発明の請求項10記載の発振回路によれ
ば、第1および第4の電流源の電流比に応じて発振回路
主要部の発振周波数を異ならせることができ、しかも第
2および第3の電流源の電流比に応じてQファクタを異
ならせることができる。
【0150】本発明の請求項11記載の発振回路によれ
ば、外部から与えられる信号に応じて第4の電流源の電
流値が異なり、このことから周波数を異ならせることが
できる。特に、安定発振周波数の出力を供給する基準信
号源の信号とこの発振器の信号とを位相比較して所定の
発振周波数の信号を出力するPLL回路を構成する場合
に、PLL回路からの位相誤差情報を備えた信号を第4
の電流源に与えることで発振周波数を異ならせるととも
に、第2および第3の電流源の電流値を異ならせること
によって、Qファクタを異ならせて発振出力およびC/
N特性をほぼ一定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の発振回路の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の発振回路の具体的
な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の発振回路の具体的
な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の発振回路の具体的
な構成を示すブロック図である。
【図5】Q調整用電圧電流変換回路のコンダクタンスを
説明するための回路図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の発振回路における
周波数調整用電圧電流変換回路の構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の発振回路における
周波数調整用電圧電流変換回路の構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明の発振回路における動作原理を説明する
回路図である。
【図9】本発明の発振回路のシミュレーション結果を示
すグラフである。
【図10】本発明の発振回路のシミュレーション結果を
示すグラフである。
【図11】本発明の発振回路のシミュレーション結果を
示すグラフである。
【図12】従来の発振回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
RC1 LC共振回路 RC11 LC共振主回路 RC12 LC共振主回路 L1 ,L2 インダクタンス素子 C1 ,C2 キャパシタンス素子 RS1 ,RS2 電流検出用抵抗 GMF 周波数調整用電圧電流変換回路 GMQ Q調整用電圧電流変換回路 TIN1 ,TIN2 トランジスタ RIN1 ,RIN2 抵抗 IIN 電流源 RB1,RB2 抵抗 E1 ,E2 電圧源 RC2 LC共振回路 RC21 LC共振主回路 RC22 LC共振主回路 RC3 LC共振回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3端子能動素子とLC共振回路とを備
    え、前記3端子能動素子の2端子間に前記LC共振回路
    を接続するとともに前記3端子能動素子の出力部の信号
    を前記3端子能動素子の入力部に帰還させた発振回路で
    あって、 前記LC共振回路の両端電圧を電流に変換して出力する
    電圧電流変換回路と、 前記電圧電流変換回路の出力電流を前記LC共振回路に
    与える電流経路とを備えたことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 エミッタもしくはソースが相互に接続さ
    れた複数個のトランジスタのベースもしくはゲートに信
    号を与えてコレクタもしくはドレインから信号を取り出
    すトランジスタ対と、一端が交流接地された複数個のL
    C共振回路とを備え、前記トランジスタ対を構成する各
    トランジスタの同種類のいずれかの端子に前記LC共振
    回路の他端をそれぞれ接続するとともに、前記トランジ
    スタ対の各トランジスタのコレクタもしくはドレインの
    信号を前記トランジスタ対の相手のトランジスタのベー
    スもしくはゲートに帰還させた発振回路であって、 前記LC共振回路の両端電圧を電流に変換して出力する
    電圧電流変換回路と、前記電圧電流変換回路の出力電流
    を前記LC共振回路に与える電流経路とを備えたことを
    特徴とする発振回路。
  3. 【請求項3】 前記LC共振回路は、インダクタンス素
    子およびキャパシタンス素子からなるLC共振主回路
    と、 前記キャパシタンス素子と直列に設けられた電流検出用
    抵抗と、 前記電流検出用抵抗の両端に生じる電圧を電流に変換し
    て出力する周波数調整用電圧電流変換回路とを備え、 前記周波数調整用電圧電流変換回路の出力電流を前記L
    C共振主回路に帰還することにより共振周波数を変化さ
    せることを特徴とする請求項1または2記載の発振回
    路。
  4. 【請求項4】 前記LC共振回路がインダクタンス素子
    およびキャパシタンス素子からなり、前記キャパシタン
    ス素子がバラクタダイオードで構成され、前記バラクタ
    ダイオードに外部から与える電圧に応じて発振周波数を
    異ならせることを特徴とする請求項1または2記載の発
    振回路。
  5. 【請求項5】 各トランジスタのエミッタどうしが共通
    接続され、各トランジスタのベースが互いに相手のトラ
    ンジスタのコレクタに接続された第1のトランジスタ対
    と、前記第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレ
    クタ間に接続されたLC共振回路と、前記第1のトラン
    ジスタ対の各トランジスタのエミッタに接続された第1
    の電流源とからなり、前記第1のトランジスタ対の各ト
    ランジスタのコレクタから発振信号を出力する発振回路
    主要部と、 各トランジスタのエミッタが共通接続された第2のトラ
    ンジスタ対と、 各トランジスタのエミッタが共通接続された第3のトラ
    ンジスタ対と、 前記第2のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第2の電流源と、 前記第3のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第3の電流源と、 前記第2のトランジスタ対の一方のトランジスタのコレ
    クタおよびベースと第3のトランジスタ対の一方のトラ
    ンジスタのベースとに一端が共通接続された第1の抵抗
    と、 前記第2のトランジスタ対の他方のトランジスタのコレ
    クタおよびベースと第3のトランジスタ対の他方のトラ
    ンジスタのベースとに一端が共通接続された第2の抵抗
    と、 前記第1および第2の抵抗の他端と前記第1のトランジ
    スタ対の各トランジスタのコレクタとを個々に接続する
    接続手段とを備え、 前記第2および第3の電流源の電流比に応じて前記発振
    回路主要部の発振信号のQファクタを異ならせたことを
    特徴とする発振回路。
  6. 【請求項6】 前記LC共振回路がインダクタンス素子
    とバラクタダイオードで構成され、前記バラクタダイオ
    ードに外部から与える電圧に応じて発振周波数を異なら
    せることを特徴とする請求項5記載の発振回路。
  7. 【請求項7】 各トランジスタのエミッタどうしが共通
    接続され、各トランジスタのベースが互いに相手のトラ
    ンジスタのコレクタに接続された第1のトランジスタ対
    と、前記第1のトランジスタ対の各トランジスタのコレ
    クタ間に接続されたLC共振回路と、前記第1のトラン
    ジスタ対の各トランジスタのエミッタに接続された第1
    の電流源とからなり、前記第1のトランジスタ対の各ト
    ランジスタのコレクタから発振信号を出力する発振回路
    主要部と、 前記LC共振回路を構成する素子に流れる電流を検出す
    る抵抗と、 各トランジスタのエミッタが共通接続され、各トランジ
    スタのベースが前記抵抗の両端に個々に接続され、各ト
    ランジスタのコレクタが前記第1のトランジスタ対の各
    トランジスタのコレクタに個々に接続された第2のトラ
    ンジスタ対と、 前記第2のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第2の電流源とを備え、 前記第1および第2の電流源の電流比に応じて前記発振
    回路主要部の発振周波数を異ならせたことを特徴とする
    発振回路。
  8. 【請求項8】 キャパシタンス素子およびインダクタン
    ス素子を有したLC共振回路と3端子能動素子とを備
    え、前記3端子能動素子の2端子間に前記LC共振回路
    を接続するとともに前記3端子能動素子の出力部の信号
    を前記3端子能動素子の入力部に帰還させた発振回路で
    あって、 前記LC共振回路の両端電圧を電流に変換して出力する
    電圧電流変換回路と、 前記電圧電流変換回路の出力電流を前記LC共振回路に
    与える第1の電流経路と、 前記キャパシタンス素子またはインダクタンス素子に流
    れる電流を検出して増幅した電流を出力する増幅回路
    と、 前記増幅回路の出力電流を前記LC共振回路に与える第
    2の電流経路とを備えたことを特徴とする発振回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧電流変換回路および前記増幅回
    路が個々に外部から与えられる信号に応じて電圧電流変
    換比および増幅度をそれぞれ異ならせたことを特徴とす
    る請求項8記載の発振回路。
  10. 【請求項10】 各トランジスタのエミッタどうしが共
    通接続され、各トランジスタのベースが互いに相手のト
    ランジスタのコレクタに接続された第1のトランジスタ
    対と、前記第1のトランジスタ対の各トランジスタのコ
    レクタ間に接続されたLC共振回路と、前記第1のトラ
    ンジスタ対の各トランジスタのエミッタに接続された第
    1の電流源とからなり、前記第1のトランジスタ対の各
    トランジスタのコレクタから発振信号を出力する発振回
    路主要部と、 各トランジスタのエミッタが共通接続された第2のトラ
    ンジスタ対と、 各トランジスタのエミッタが共通接続された第3のトラ
    ンジスタ対と、 前記第2のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第2の電流源と、 前記第3のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第3の電流源と、 前記第2のトランジスタ対の一方のトランジスタのコレ
    クタおよびベースと第3のトランジスタ対の一方のトラ
    ンジスタのベースとに一端が共通接続された第1の抵抗
    と、 前記第2のトランジスタ対の他方のトランジスタのコレ
    クタおよびベースと第3のトランジスタ対の他方のトラ
    ンジスタのベースとに一端が共通接続された第2の抵抗
    と、 前記第1および第2の抵抗の他端と前記第1のトランジ
    スタ対の各トランジスタのコレクタとを個々に接続する
    接続手段と、 前記LC共振回路を構成する素子に流れる電流を検出す
    る第3の抵抗と、 各トランジスタのエミッタが共通接続され、各トランジ
    スタのベースが前記第3の抵抗の両端に個々に接続さ
    れ、各トランジスタのコレクタが前記第1のトランジス
    タ対の各トランジスタのコレクタに個々に接続された第
    4のトランジスタ対と、 前記第4のトランジスタ対の各トランジスタのエミッタ
    に接続された第4の電流源とを備え、 前記第1および第4の電流源の電流比に応じて前記発振
    回路主要部の発振周波数を異ならせ、前記第2および第
    3の電流源の電流比に応じて前記発振回路主要部のQフ
    ァクタを異ならせたことを特徴とする発振回路。
  11. 【請求項11】 前記第4の電流源の電流値が、外部か
    ら与えられる信号に応じて異なり、前記第2および第3
    の電流源の少なくとも一方の電流源の電流値が、前記外
    部から与えられる信号に応じて異なることを特徴とする
    請求項10記載の発振回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112284425A (zh) * 2020-10-12 2021-01-29 凯联医疗科技(上海)有限公司 一种基于lc振荡电路的高精度编码器及实现方法
CN112362976A (zh) * 2020-11-10 2021-02-12 张国俊 在线实时电缆参数测试系统

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