JP2002353222A - 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置 - Google Patents

金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置

Info

Publication number
JP2002353222A
JP2002353222A JP2001161077A JP2001161077A JP2002353222A JP 2002353222 A JP2002353222 A JP 2002353222A JP 2001161077 A JP2001161077 A JP 2001161077A JP 2001161077 A JP2001161077 A JP 2001161077A JP 2002353222 A JP2002353222 A JP 2002353222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
copper
metal wiring
wiring
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001161077A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Izumi
良弘 和泉
Yoshimasa Chikama
義雅 近間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001161077A priority Critical patent/JP2002353222A/ja
Publication of JP2002353222A publication Critical patent/JP2002353222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属配線として銅膜を使用する場合におい
て、その銅膜にけい素含有膜が設けられるとき、けい素
含有膜への銅の拡散とアンモニアガスなどの反応ガスに
よる銅の腐食とを防止し得る金属配線、それを備えた薄
膜トランジスタおよび表示装置を提供する。 【解決手段】 金属配線は、銅膜とけい素含有膜との間
における、銅膜の上層もしくは下層にまたは銅膜の上層
と下層との両方に、バリア膜が形成されている。バリア
膜は、主成分が2000℃以上の融点を持つ金属とニッ
ケル(Ni)との合金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置(L
CD:Liquid Crystal Display)、プラズマ表示装置
(PDP:Plasma Display Panel)、エレクトロクロミ
ック表示装置(ECD:Electrochromic Display)、エ
レクトロルミネッセント表示装置(ELD:Electro Lu
minescent Display )などのフラットパネルディスプレ
イ、アクティブマトリクス基板を用いたフラットパネル
型イメージセンサ、セラミック基板を用いたプリント配
線基板などの、多種の装置または基板に使用できる金属
配線、前記金属配線を含む薄膜トランジスタ(TFT:
Thin Film Transistor)、および前記金属配線または前
記薄膜トランジスタを含む表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)に代表されるフ
ラットパネルディスプレイは、通常、液晶などの表示材
料を一対の基板の間に挟持し、その表示材料に電圧を印
加するという方法で構成される。この際、少なくとも一
方の基板には、導電材料からなる電気配線を配列させ
る。
【0003】例えば、アクティブマトリクス駆動型LC
Dの場合、次のような構成となる。
【0004】表示材料を挟持する一対の基板の内、一方
のアクティブマトリクス基板上には、ゲート電極および
データ電極を交差状に配設する。そして、その交差部毎
に、薄膜トランジスタ(TFT)および画素電極を配設
する。通常、これらゲート電極およびデータ電極には、
タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、モリブデン
(Mo)などの金属材料を用いる。
【0005】ところで、このようなフラットパネルディ
スプレイにおいて、ディスプレイの大面積化およびディ
スプレイの高精細化を図ろうとした場合、駆動周波数が
高まるとともに、電気配線の抵抗および寄生容量が増大
する。その影響を受け、駆動信号の遅延が大きな問題と
なる。
【0006】そこで、上記駆動信号遅延を解決するため
に、従来の配線材料であるアルミニウム(Al:バルク
抵抗率2.7μΩ・cm)、α−タンタル(α−Ta:
バルク抵抗率13.1μΩ・cm)、モリブデン(M
o:バルク抵抗率5.8μΩ・cm)の代わりに、それ
らの金属よりも電気抵抗が小さい銅(Cu:バルク抵抗
率1.7μΩ・cm)を配線材料に用いる試みがなされ
ている。例えば、「A Six-Mask TFT-LCD Process Using
Copper-Gate Metallurgy 」(SID 96DIGEST,pp.333-33
6 )においては、ゲート電極材料に銅を用いたTFT−
LCDの検討結果が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、銅からなる
ゲート電極上に、ゲート絶縁膜として窒化けい素(Si
Nx)膜を化学的蒸着法(CVD法:Chemical Vapor D
eposition 法)によって成膜する場合、2つの問題が生
じる。反応ガスであるアンモニアにより銅が腐食すると
いう問題、および窒化けい素膜に銅が拡散するという問
題である。上記文献では、これらの問題に対し、以下の
特殊な工夫を行っている。
【0008】銅腐食の問題については、窒化けい素膜成
膜にかかわる反応ガス種を変更するという工夫を行うこ
とにより、銅の腐食を避けている。また、銅の拡散につ
いては、通常より窒素成分が多い窒化けい素膜を成膜す
るという工夫を行うことにより、銅の拡散つまり銅と窒
化けい素との反応を避けている。しかし、それら特殊な
工夫を施すことは、薄膜トランジスタを生産する上で大
きな負担となる。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、金属配線として銅膜を使
用する場合において、その銅膜にけい素含有膜が設けら
れるとき、けい素含有膜への銅の拡散とアンモニアガス
などの反応ガスによる銅の腐食とを防止し得る金属配
線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の金属配線は、上
記課題を解決するために、基板に銅膜が配線形状に配設
され、かつその配設された銅膜の少なくとも上層または
下層のいずれか一方にけい素含有膜が設けられる金属配
線において、上記銅膜とけい素含有膜との間における、
銅膜の上層もしくは下層に、または銅膜の上層と下層と
の両方に、さらにバリア膜が形成されており、かつその
バリア膜は主成分が2000℃以上の融点を持つ金属と
ニッケル(Ni)との合金であることを特徴とする。
【0011】上記発明によれば、配線形状に配設された
銅膜上に、上記合金からなる膜が存在すると、その合金
からなる膜が銅のバリア膜として働く。つまり、配設さ
れた銅膜の上層または下層に、けい素含有膜を成膜する
とき、銅にバリア膜が存在するので、それらけい素含有
膜に銅が拡散するのを防ぐ。また、けい素含有膜をCV
D法で積層する場合、反応ガスによる銅の腐食を防ぐこ
とができる。その結果、金属配線として銅膜を使用する
場合において、その銅膜にけい素含有膜が設けられると
き、けい素含有膜への銅の拡散とアンモニアガスなどの
反応ガスによる銅の腐食とを防止し得る金属配線を提供
することができる。
【0012】さらに、本発明の金属配線は、けい素含有
膜が窒化けい素(SiNx)を含む絶縁膜、またはけい
素を含む半導体膜であることを特徴とする。
【0013】上述のような構成によると、銅にバリア膜
が存在するので、それら絶縁膜または半導体膜に銅が拡
散するのを防ぐ。さらに、窒化けい素膜(SiNx膜)
をCVD法で積層する場合、その銅バリア膜の存在によ
り、アンモニアなどの反応ガスによる銅の腐食を防ぐこ
とができる。その結果、窒化けい素膜への銅の拡散とア
ンモニアなどのガスによる銅の腐食とを防止できる金属
配線を提供することができる。
【0014】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜が
無電解メッキによって形成されていることを特徴とす
る。
【0015】上述のように、無電解メッキにより形成さ
れた膜(以下、無電解メッキ膜と示す)は、配設された
銅膜上に存在する。そのとき、無電解メッキ膜が、保護
性能の高いバリア膜として働く。また、無電解メッキ膜
によって形成するので、真空成膜装置などを使用せずに
バリア膜を形成することが可能である。その結果、簡便
に、バリア膜を形成した金属配線を提供することができ
る。
【0016】さらに、本発明の金属配線は、2000℃
以上の融点を持つ金属がタングステン(W)もしくはレ
ニウム(Re)のいずれか一方、またはタングステンと
レニウムとの両方からなるものであることを特徴とす
る。
【0017】上記の構成のように、2000℃以上の融
点を持つ金属(以下、高融点金属と示す)をタングステ
ンもしくはレニウムのいずれか一方、またはタングステ
ンとレニウムとの両方からなるものとした場合、それら
の金属は融点が高い。そのため、合金は熱安定性を増
す。ちなみに、タングステンの融点は3410℃、レニ
ウムの融点は3180℃である。合金が熱安定性が増す
ことにより、保護能力の大きい膜を形成することができ
る。したがって、300℃程度の製造温度が必要とされ
る製造工程に適用することが可能な、銅を保護する能力
の大きい金属配線を提供することができる。
【0018】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜が
非晶質(アモルファス)であることを特徴とする。
【0019】上記のように、膜が非晶質であると、その
膜は結晶粒界の少ない緻密な膜となる。そのような緻密
な膜は、保護能力を発揮する膜として使用できる。その
結果、配線された銅膜に緻密な膜を形成することによ
り、銅を保護する能力の大きい金属配線を提供すること
ができる。
【0020】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜
が、基板に配設される銅膜にのみ、選択的に形成されて
いることを特徴とする。
【0021】これにより、製造の工程を最小限にするこ
とができる。その結果、最小限の工程の追加により、銅
を保護する能力のある金属配線を提供することができ
る。
【0022】ところで、本発明の金属配線は、薄膜トラ
ンジスタ(TFT)の電極に用いることができる。
【0023】そして、本発明の薄膜トランジスタは、ゲ
ート電極、窒化けい素からなるゲート絶縁膜、けい素を
含む半導体膜、ソース電極およびドレイン電極にて構成
される薄膜トランジスタにおいて、上記の金属配線をゲ
ート電極に用いたことを特徴とする。
【0024】上記の構成では、ゲート電極である銅の上
層にゲート絶縁膜または半導体膜を成膜する際に、それ
らの膜に銅が拡散するのを防ぐことができる。また、銅
の上層にCVD法で窒化けい素膜を積層する際、反応ガ
スによって銅が腐食するのを防ぐことができる。その結
果、金属配線として銅膜を使用する場合において、その
銅膜にけい素含有膜が設けられるとき、けい素含有膜へ
の銅の拡散とアンモニアガスなどの反応ガスによる銅の
腐食とを防止し得る金属配線、それを備えた信頼性のあ
る薄膜トランジスタを提供することができる。
【0025】さらに、本発明の表示装置は、上記の薄膜
トランジスタを備えたことを特徴とする。
【0026】上記の構成では、薄膜トランジスタに、電
気抵抗の小さい銅が電極に使用されている。電極に銅膜
を用いることは、大面積および高精密化された、信頼性
のある表示装置を得るために必要である。したがって、
金属配線として銅膜を使用する場合において、その銅膜
にけい素含有膜が設けられるとき、けい素含有膜への銅
の拡散とアンモニアガスなどの反応ガスによる銅の腐食
とを防止し得る金属配線、および信頼性のある薄膜トラ
ンジスタを提供でき、さらに、大面積および高精密化さ
れた、信頼性のある表示装置を提供することができる。
【0027】さらに、本発明の表示装置は、上記の金属
配線を備えたことを特徴とする。
【0028】上記構成によると、配線に銅が使用されて
いる。配線に銅を用いることは、大面積および高精密化
された、信頼性のある表示装置を得ることに寄与する。
したがって、大面積および高精密化された、信頼性のあ
る表示装置を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
【0030】本実施の形態における金属配線は、図1に
示すように、基板としてのガラス基板1上に配線形状に
配設された銅膜としての銅配線2とその銅配線2の上に
形成されたバリア膜3とを、ガラス基板1に積層するこ
とにより構成されている。
【0031】以下、銅配線2およびバリア膜3の製造手
順を説明する。
【0032】(1)銅配線パターンの作成 ガラス基板1(コーニング社製#1737)上に、直流
(DC)スパッタ法により約0.3μm厚の銅膜を成膜
する。次に、通常のフォトリソグラフィ技術とエッチン
グ技術とを用いて、配線形状にその銅膜をパターニング
し、銅配線2を作成する。なお、銅膜は、スパッタ法、
蒸着法、CVD法などの乾式成膜法、無電解メッキ法、
熱分解法などの湿式成膜法、またはその他の方法のいず
れの方法を用いても構わない。
【0033】(2)メッキ触媒の付与 次に、上記銅配線2上に、無電解メッキに必要な触媒を
付与する。具体的には、銅配線2が配設されたガラス基
板1を、塩化パラジウム(PdCl2 )含有溶液に浸漬
する。浸漬後、純水で洗浄する。この作業により、銅配
線2上にのみ選択的に、メッキ触媒であるパラジウムイ
オンを付与することができる。上記塩化パラジウム含有
溶液の例は、商品名「エンプレートアクチベーター44
0(メルテックス社製)」を30mL/Lに希釈し、そ
の希釈した液を、水酸化カリウム水溶液(濃度1mol
/L)でpHを5.5に調整した液である。このメッキ
触媒付与には、上記の例とは別の触媒付与方式を用いて
も構わない。別の触媒付与方法とは、例えば、パラジウ
ムイオンを含有したコロイドまたは有機錯体を用いる方
法である。また、必要に応じて、パラジウムイオン付与
後、還元剤を使用してパラジウムイオンを還元しても良
い。
【0034】(3)バリア膜の形成 メッキ触媒付与後、銅配線2があるガラス基板1を、無
電解ニッケル−レニウム−リンメッキ浴(無電解NiR
ePメッキ浴)に浸漬する。その浸漬により、触媒が付
与されている銅配線2上にのみ選択的に、ニッケル−レ
ニウム−リン(Ni−Re−P)の3元系合金からなる
バリア膜3が形成される。
【0035】上記の無電解NiRePメッキ浴には、例
えば、くえん酸三ナトリウム(C65 Na3 7 )、
硫酸ニッケル(NiSO4 )、過レニウム酸アンモニウ
ム(NH4 ReO4 )、ホスフィン酸ナトリウム(Na
PH2 2 )、その他添加剤を含有するものを使用す
る。また、無電解メッキの条件は、pH9.0、90℃
の条件で行う。以上の条件でメッキを行うと、高融点金
属であるレニウム(Re)と、ニッケル(Ni)とが共
析したNi−Re−P合金膜を得ることができる。メッ
キ浴の組成調整やメッキ条件によって、合金膜中のレニ
ウム含有量は変えることができる。本実施の形態では、
レニウム含有量が50〜75%となるような条件を設定
し、膜厚を0.03μmとした。
【0036】一方、無電解メッキ膜によるバリア膜3と
しては、上記のNi−Re−P系以外に、ニッケル−タ
ングステン−リン(Ni−W−P)の3元系合金膜を用
いることも可能である。この場合、無電解ニッケル−タ
ングステン−リンメッキ浴(無電解NiWPメッキ浴)
は、例えば、硫酸アンモニウム((NH4 2
4)、くえん酸三ナトリウム(C6 5 Na
3 7 )、硫酸ニッケル(NiSO4)、タングステン
酸ナトリウム(Na2 WO4 )、ホスフィン酸ナトリウ
ム(NaPH2 2 )、その他添加剤を含有するものを
使用する。
【0037】(1)〜(3)の工程で得られた銅配線2
には、上記のように、Ni−Re−P、Ni−W−Pの
合金からなるバリア膜3が形成されている。そのため、
銅の表面が露出しない構造になっている。そのような構
造により、銅配線2の酸化と変色とを防ぐことが可能で
ある。また、窒化けい素などからなる絶縁膜を銅配線2
上にCVD法で成膜する場合、アンモニアなどのガスに
より銅が腐食する反応を防ぐことができる。
【0038】また、一般に、高融点金属は良好な熱安定
性を示すことから、高融点金属を含有する合金膜には保
護性能が期待できる。なお、本実施の形態で述べる高融
点金属とは、融点が2000℃以上の金属を指すものと
する。なかでもタングステン(W)およびレニウム(R
e)の融点は、各々3410℃、および、3180℃と
高く、これらを含有する合金からなる膜は高い保護性能
を有する。
【0039】また、本実施の形態の無電解メッキで得ら
れるバリア膜は、アモルファス(非晶質)である。その
ため、結晶粒界の少ない繊密な膜となり、高い保護性能
を発揮する。
【0040】実際に、実験的に銅配線2上に上記のNi
−Re−P、Ni−W−P合金を無電解メッキ法で形成
し、銅の拡散状態をオ−ジェ電子分光法(AES:Auge
r Electron Spectroscopy )で確認した。その結果、3
00℃、3時間の熱負荷後においても銅拡散は認められ
なかった。また、バリア膜3の厚みが最低限0.01μ
mであれば、保護性能を得ることができることも確認し
た。しかし、本実施の形態においては、余裕をもって、
バリア膜3の厚みを0.03μmとした。
【0041】また、本実施の形態のバリア膜3は、無電
解メッキ膜として広く知られているニッケル−りん膜
(Ni−P膜)に、上述の高融点金属を含有する合金膜
である。その結果、真空成膜装置を使用せず、無電解メ
ッキ法によって簡便にバリア膜を形成することが可能で
ある。
【0042】さらに、銅配線2上にのみ選択的にメッキ
触媒を付与することにより、銅配線2上にのみ選択的に
バリア膜3を形成することができる。そのため、バリア
膜3のパターニング工程が不要となり、最小限の工程を
追加することでバリア膜3を形成することが可能とな
る。
【0043】本実施の形態における金属配線は、銅の拡
散を気にせずに各種のデバイスに使用することができ
る。例えば、300℃程度の製造温度が必要とされる従
来の液晶表示装置の製造工程に、広く、この金属配線を
適用することが可能である。
【0044】なお、図1では、ガラス基板1などの絶縁
基板上に金属配線を配設した例を示した。しかし、絶縁
膜または半導体膜が絶縁基板上に成膜されており、その
上に銅配線を配設することもある。その場合には、銅膜
の下層に対して銅拡散を防止する必要がある。その必要
性を満たすためには、下層にバリア膜を形成し、その
後、銅配線を配設する構造を採用すると良い。また、当
然ながら、銅配線の上層と下層との両方に対して銅拡散
または銅腐食を防止する必要がある場合、銅膜の上層と
下層との両方にバリア膜を形成しても良い。
【0045】また、本実施の形態の金属配線の製造方法
は、基板に銅膜が配設され、かつその銅膜の少なくとも
上層または下層のいずれか一方に、窒化けい素を含む絶
縁膜が設けられる金属配線の製造方法において、上記銅
膜と絶縁膜との間における、銅膜の上層もしくは下層に
または銅の上層と下層との両方に、無電解メッキによっ
てバリア膜を形成するとともに、そのバリア膜の主成分
が2000℃以上の融点を持つ金属とニッケル(Ni)
との合金であることを特徴としている。その結果、金属
配線として銅膜を使用する場合において、その銅膜にけ
い素含有膜が設けられるとき、けい素含有膜への銅の拡
散とアンモニアガスなどの反応ガスによる銅の腐食とを
防止し得る金属配線の製造方法を提供することができ
る。
【0046】〔実施の形態2〕本発明における他の実施
の形態について、図2に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0047】本実施の形態では、図2に示すような金属
配線の構成となっている。基板(ガラス基板1)上に次
のものを積層する。インジウムすず酸化物(ITO:in
dium-tin oxide)膜からなる下地配線パターン6と、下
地配線パターン6上に配設された銅膜(銅配線4)と、
銅配線4上に形成されたバリア膜5とを順次積層する。
【0048】以下、図2に示す金属配線の製造手順を説
明する。
【0049】(1)下地配線パターンの作成 ガラス基板1(コーニング社製#1737)上に、DC
スパッタ法により約0.1μm厚のITO膜を成膜す
る。次に、通常のフォトリソグラフィ技術とエッチング
技術とを用いて該ITO膜を配線形状にパターニングす
る。そのパターニングにより、下地配線パターン6を得
る。なお、ITO膜は、スパッタ法、蒸着法などの乾式
成膜法や、ゾルゲル法、水溶液中での化学析出法、熱分
解法などの湿式成膜法など、いずれの方法を用いても構
わない。また、ガラス基板1および銅配線4に対して密
着性が良い材料であれば、ITOに限らず他の材料を下
地配線パターン6として使用してもよい。他の材料の例
は、二酸化すず(SnO2 )、タンタル(Ta)などで
ある。
【0050】(2)銅配線の作成 下地配線パターン6上に銅配線4を作成する。DCスパ
ッタ法により約0.3μm厚の銅膜を成膜する。次に、
通常のフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用
いて、その銅膜を下地配線形状にパターニングする。そ
のパターニングにより銅配線4を得る。なお、銅膜を得
るには、スパッタ法、蒸着法、CVD法などの乾式成膜
法や、無電解メッキ法、熱分解法などの湿武成膜法な
ど、いずれの方法を用いても構わない。
【0051】また、銅配線4を無電解メッキ法で作成す
る場合は、実施の形態1の(2)メッキ触媒の付与工程
と同様の方法を用い、下地(ITO)配線パターン6上
にのみ選択的に、メッキ触媒を付与する。その後、その
触媒を与えた領域にのみ無電解銅メッキを行うことによ
って、下地配線パターン6上にのみ選択的に銅配線4を
作成することができる。無電解銅メッキ浴の例は、商品
名「メルプレートCU−390(メルテックス社製)」
を用い、それを40℃、pH13.5に調整した溶液で
ある。その溶液に、メッキ触媒付きの基板を約50分間
浸漬させると、銅配線4が約0.3μmの厚みで析出す
る。この場合、銅配線4のパターニング工程が不要にな
り、最小限の工程によって銅配線4を配設することがで
きる。
【0052】(3)メッキ触媒の付与 実施の形態1の(2)に示したメッキ触媒の付与と同様
である。
【0053】(4)バリア膜の形成 実施の形態1の(3)に示したバリア膜の形成と同様で
ある。
【0054】上記(1)〜(4)の工程で得られた金属
配線は、実施の形態1で説明した効果に加えて、ガラス
基板1と銅配線4との密着性が向上するという効果が加
わる。その結果、さらに信頼性に優れた金属配線を生産
することが可能となる。
【0055】〔実施の形態3〕本発明におけるさらに他
の実施の形態について、図3に基づいて説明すれば、以
下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形
態1および実施の形態2の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材については、同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0056】図3に示すように、基板としてのガラス基
板1上に、ITOなどからなる下地配線パターン9があ
る。下地配線パターン9上には、作成されたニッケル膜
(Ni−P膜)10と、必要に応じて該ニッケル膜の上
に作成された金膜(Au膜)11とがある。さらに、金
膜11上に配設された銅膜としての銅配線7と、この銅
配線7上にバリア膜8とを積層する。上記のように金属
配線は構成されている。
【0057】以下、図3に示す金属配線の製造手順を説
明する。
【0058】(1)下地配線パターンの作成 実施の形態2で示した(1)下地配線パターンの作成と
同様である。
【0059】(2)ニッケル膜の作成 厚さ約0.2μmのニッケル−りん膜(Ni−P膜)1
0を、上記下地配線パターン9上に、無電解メッキ法で
作成する。この時、実施の形態1に示した(2)メッキ
触媒の付与と同様の方法により、ITOなどの下地配線
パターン9上にのみ選択的に、メッキ触媒を付与する。
その後、触媒が与えられた場所にのみ、無電解ニッケル
−りんメッキ(Ni−Pメッキ)が行われる。そのよう
なメッキにより、下地配線パターン上9にのみ選択的
に、Ni−P膜10を作成することができる。このよう
に膜を作成すると、Ni−P膜10のパターニング工程
が不要になり、最小限の工程により金属配線を作成する
ことが可能となる。
【0060】なお、上記Ni−Pメッキ処理を行う無電
解Ni−Pメッキ浴の例は、商品名「メルプレートIT
O NI−866(メルテックス社製)」を用い、それ
を70℃、pH4.5に調整した溶液である。その溶液
に、ITOなどの下地配線パターン9付きのガラス基板
1を約7分間浸漬する。その作業を行うと、リン含有率
が約12%の緻密なNi−P膜が、約0.2μmの厚み
で析出する。また、Ni−P膜10を作成後、約250
℃、30分間のアニール処理を行なうと、Ni−P膜の
密着性を向上させることができる。なお、Ni−P膜の
代わりに、Ni−W−P、Ni−Re−P膜を用いるこ
とも可能である。
【0061】(3)金膜の作成 次に、上記のNi−P膜10上の表面に、置換メッキ法
を用いて、約0.03μm厚の金膜11を作成する。例
えば、商品名「メルプレートAU−601(メルテック
ス社製)」を用い、それを90℃、pH4.5に調整し
た溶液を準備する。その溶液に、Ni−P膜パターン付
きの基板を約5分間浸漬する。その浸漬により、約0.
03μm厚の金膜11が析出する。なお、本工程は必須
工程ではない。次工程の銅配線7を作成する場合に、銅
の密着性を得ることができないとき、本工程を導入す
る。
【0062】(4)銅配線の作成 次に、無電解銅メッキ法を用いて、約0.3μm厚の銅
配線7を、上記の金膜11上に作成する。
【0063】上記銅メッキ処理に用いる銅メッキ浴の例
は、商品名「メルプレートCU−390(メルテックス
社製)」を用い、それを40℃、pH13.5に調整し
た溶液である。メッキ触媒付きの基板を上記溶液に約5
0分間浸漬させることにより、約0.3μm厚の銅膜が
析出する。この場合、銅膜のパターニング工程は不要で
ある。その結果、最小限の工程により、銅配線7を作成
することができる。
【0064】なお、下地に金膜11を使用している場合
は、パラジウム系のメッキ触媒を付与せずに、金膜11
上にのみ選択的に、無電解銅メッキを施すことが可能で
ある。
【0065】(5)バリア膜の形成 実施の形態1の(3)に示したバリア膜の形成と同様で
ある。
【0066】上記(1)〜(5)の工程で得られた金属
配線は、実施の形態2で説明した効果に加えて、ガラス
基板1と銅配線7との密着性がさらに向上する。そのた
め、さらに信頼性に優れた金属配線を実現することが可
能である。
【0067】〔実施の形態4〕本発明におけるさらに他
の実施の形態について、図4および図5に基づいて説明
すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記
の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材
と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0068】本実施の形態においては、前述した金属配
線を薄膜トランジスタ(TFT)および表示装置に適用
した例について説明する。
【0069】すなわち、図4に示すように、本実施の形
態の薄膜トランジスタ(TFT)としてのTFT素子2
0は、前記実施の形態1〜3で説明した金属配線をゲー
ト電極22に用いている。
【0070】同図に示すように、TFT素子20は、ガ
ラス基板21の上に、ゲート電極22およびゲート配線
23を有している。このゲート電極22およびゲート配
線23の上にはゲート絶縁膜25が形成されている。ま
た、ゲート電極22とゲート絶縁膜25との間、および
ゲート配線23とゲート絶縁膜25との間にはバリア膜
24が形成されている。
【0071】上記のゲート電極22の上側、かつゲート
絶縁膜25の上には、チャネル部の非晶質けい素膜(a
−Si膜)26が形成され、そのa−Si膜26の上に
は、コンタクト層としてn+型a−Si膜27が形成さ
れている。上記のa−Si膜26およびn+型a−Si
膜27は半導体膜を形成している。また、a−Si膜2
6およびn+型a−Si膜27の上を覆うように、Al
からなるソース電極28およびドレイン電極29が形成
されている。そして、同図の右側に示すゲート絶縁膜2
5の上にはITOからなる画素電極30が形成されてお
り、この画素電極30はドレイン電極29に接続されて
いる。また、ソース電極28およびドレイン電極29を
覆うように窒化けい素からなる絶縁保護膜31が設けら
れている。
【0072】このようなTFT素子20を製造する過程
においては、銅膜としてのゲート電極22上にゲート絶
縁膜25を成膜する。そのゲート絶縁膜25は窒化けい
素からなっている。また、ゲート絶縁膜25をCVD法
により作成する。ゲート絶縁膜25作成の際、実施の形
態1から3のいずれかの金属配線をゲート電極22に用
いる。これによって、銅の表面にはバリア膜24が形成
される。そのバリア膜24の存在により、CVD法の反
応ガスが銅配線を侵すことはない。また、TFT素子2
0の製造過程において、300℃程度の熱が加わる。し
かし、バリア膜24が存在するので、ゲート絶縁膜25
およびa−Si膜26に、熱によって銅が拡散すること
はない。その結果、信頼性の優れたTFT素子を生産す
ることが可能となる。
【0073】なお、ゲート電極22にアルミニウム(A
l)またはタンタル(Ta)を用いた従来のTFT素子
と、図4に示したTFT素子とを比較した。その比較の
結果、図4に示したTFT素子20は、従来のTFT素
子とほぼ同様の特性を示すことが確認された。
【0074】また、本TFT素子20は、図5(a)
(b)に示すようなアクティブマトリクス駆動型の液晶
表示装置(LCD)に適用できることも確認された。同
図においては、ガラス基板21に、ゲート電極22およ
びソース電極28を有するTFT素子20ならびにその
他の部材が形成されている。
【0075】以上のように、LCD、PDP、ECD、
ELDなどのフラットパネルディスプレイにおいて、電
気抵抗の小さい銅配線が求められる場合、およびそれら
の大面積高精細化が求められる場合、実施の形態で述べ
た金属配線は極めて有効である。
【0076】なお、本発明は、上記4つの実施の形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更
が可能である。例えば、上記実施の形態では、フラット
パネルディスプレイ用の金属配線、薄膜トランジスタお
よび表示装置であるが、特にこれらに限定するものでは
ない。本発明は、フラットパネル型イメージセンサに用
いるアクティブマトリクス基板への利用、および他の分
野へ応用することも可能である。
【0077】
【発明の効果】本発明の金属配線は、以上のように、配
線形状に配設された銅膜とけい素含有膜との間におけ
る、上記銅膜の上層もしくは下層に、または上記銅膜の
上層と下層との両方に、さらにバリア膜が形成されてお
り、かつそのバリア膜は主成分が2000℃以上の融点
を持つ金属とニッケル(Ni)との合金である、という
ものである。
【0078】それゆえ、銅膜にけい素含有膜が設けられ
るとき、けい素含有膜への銅の拡散とアンモニアガスな
どの反応ガスによる銅の腐食とを防止し得る金属配線を
提供することができるという効果を奏する。
【0079】さらに、本発明の金属配線は、けい素含有
膜が、窒化けい素(SiNx)を含む絶縁膜、またはけ
い素を含む半導体膜である、というものである。
【0080】それゆえ、窒化けい素膜への銅の拡散とガ
スによる銅の腐食とを防止できる金属配線を提供できる
という効果を奏する。
【0081】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜が
無電解メッキによって形成されている、というものであ
る。
【0082】それゆえ、バリア膜を選択的に形成でき、
窒化けい素膜への銅の拡散とガスによる銅の腐食とを防
止できる金属配線を提供することができるという効果を
奏する。
【0083】さらに、本発明の金属配線は、上記200
0℃以上の融点を持つ金属がタングステン(W)もしく
はレニウム(Re)のいずれか一方、またはタングステ
ンとレニウムとの両方からなるものである、というもの
である。
【0084】それゆえ、熱安定性を増した膜を銅に形成
し、銅を保護する能力の大きい金属配線を提供できると
いう効果を奏する。
【0085】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜が
非晶質(アモルファス)である、というものである。
【0086】それゆえ、緻密な膜を銅に形成することに
より、銅を保護する能力の大きい金属配線を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0087】さらに、本発明の金属配線は、バリア膜
が、基板に配設される銅膜にのみ選択的に形成されてい
る、というものである。
【0088】それゆえ、最小限の工程の追加により、銅
を保護する能力のある金属配線を提供することができる
という効果を奏する。
【0089】さらに、本発明の薄膜トランジスタは、上
記の金属配線をゲート電極に用いたものである。
【0090】それゆえ、上記金属配線を用いた信頼性の
高い薄膜トランジスタを提供することができるという効
果を奏する。
【0091】さらに、本発明の表示装置は、上記の薄膜
トランジスタを備えたものである。
【0092】それゆえ、大面積および高精密化された、
信頼性のある表示装置を提供できるという効果を奏す
る。
【0093】さらに、本発明の表示装置は、上記の金属
配線を備えたものである。
【0094】それゆえ、大面積および高精密化された、
信頼性のある表示装置を提供できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における金属配線の実施の一形態を示す
斜視図である。
【図2】本発明における金属配線の他の実施の形態を示
す斜視図である。
【図3】本発明における金属配線のさらに他の実施の形
態を示す斜視図である。
【図4】本発明における薄膜トランジスタの実施の一形
態を示す断面図である。
【図5】(a)(b)は、本発明における表示装置の実
施の一形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板(基板) 2 銅配線(基板に配線形状に配設される銅膜) 3 バリア膜 4 銅配線(基板に配線形状に配設される銅膜) 5 バリア膜 6 下地配線パターン 7 銅配線(基板に配線形状に配設される銅膜) 8 バリア膜 9 下地配線パターン 10 ニッケル膜(Ni−P膜) 11 金膜 20 TFT(薄膜トランジスタ)素子 21 ガラス基板(基板) 22 ゲート電極 23 ゲート配線 24 バリア膜 25 ゲート絶縁膜 26 非晶質けい素膜〔a−Si膜〕(半導体膜) 27 n+型非晶質けい素膜〔n+型a−Si膜〕(半
導体膜) 28 ソース電極 29 ドレイン電極 30 画素電極 31 絶縁保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/28 301 H01L 21/88 R 29/786 29/78 617L 612C 617M 617J Fターム(参考) 2H092 JA34 JA37 JA41 JB22 JB31 KA04 KA05 KA12 KB04 NA23 NA28 4M104 AA09 BB04 BB39 CC05 DD34 DD37 DD43 DD52 DD53 DD63 EE02 EE05 EE17 FF17 GG20 HH20 5C094 AA32 BA03 CA19 DA14 DB01 DB04 EA04 EA07 EB02 FB12 5F033 GG04 HH07 HH11 LL02 LL04 LL06 MM11 MM13 PP06 PP15 PP19 PP27 PP28 PP35 QQ08 RR06 VV06 VV15 WW03 XX18 XX28 5F110 AA03 AA26 BB01 BB10 CC07 DD02 EE02 EE04 EE06 EE07 EE14 EE15 EE41 EE42 EE43 EE44 EE45 EE47 FF03 FF29 GG02 GG15 HK03 HK07 HK09 HK16 HK21 HK22 HK25 NN24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に銅膜が配線形状に配設され、かつそ
    の配設された銅膜の少なくとも上層または下層のいずれ
    か一方にけい素含有膜が設けられる金属配線において、 上記銅膜とけい素含有膜との間における、銅膜の上層も
    しくは下層に、または銅膜の上層と下層との両方に、さ
    らにバリア膜が形成されており、かつそのバリア膜は、
    主成分が2000℃以上の融点を持つ金属とニッケル
    (Ni)との合金であることを特徴とする金属配線。
  2. 【請求項2】けい素含有膜は、窒化けい素(SiNx)
    を含む絶縁膜、またはけい素を含む半導体膜であること
    を特徴とする請求項1に記載の金属配線。
  3. 【請求項3】バリア膜は、無電解メッキによって形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の金
    属配線。
  4. 【請求項4】2000℃以上の融点を持つ金属は、タン
    グステン(W)もしくはレニウム(Re)のいずれか一
    方、またはタングステンとレニウムとの両方からなるも
    のであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載の金属配線。
  5. 【請求項5】バリア膜は、非晶質(アモルファス)であ
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記
    載の金属配線。
  6. 【請求項6】バリア膜は、基板に配設される銅膜にの
    み、選択的に形成されていることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか1項に記載の金属配線。
  7. 【請求項7】ゲート電極、窒化けい素からなるゲート絶
    縁膜、けい素を含む半導体膜、ソース電極およびドレイ
    ン電極にて構成される薄膜トランジスタにおいて、 請求項1から6のいずれか1項に記載の金属配線を、ゲ
    ート電極に用いたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の薄膜トランジスタを備え
    たことを特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1から6のいずれか1項に記載の金
    属配線を備えたことを特徴とする表示装置。
JP2001161077A 2001-05-29 2001-05-29 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置 Pending JP2002353222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001161077A JP2002353222A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001161077A JP2002353222A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002353222A true JP2002353222A (ja) 2002-12-06

Family

ID=19004409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001161077A Pending JP2002353222A (ja) 2001-05-29 2001-05-29 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002353222A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006148040A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
JP2006148050A (ja) * 2004-10-21 2006-06-08 Seiko Epson Corp 薄膜トランジスタ、電気光学装置、及び電子機器
JP2007043113A (ja) * 2005-06-30 2007-02-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置、半導体装置の作製方法
US7359148B2 (en) 2003-08-13 2008-04-15 Tdk Corporation Thin film magnetic head including NiPRe alloy gap layer
JP2008536295A (ja) * 2005-03-11 2008-09-04 エルジー・ケム・リミテッド 銀被覆電極を有するlcd装置
JP2009239169A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Konica Minolta Holdings Inc 有機薄膜トランジスタの製造方法
DE112008001523T5 (de) 2007-06-05 2010-04-29 ULVAC, Inc., Chigasaki-shi Verfahren zur Herstellung eines Dünnschichttransistors, Verfahren zur Herstellung einer Flüssigkristallanzeigevorrichtung und Verfahren zur Bildung einer Elektrode
US7943933B2 (en) 2007-06-20 2011-05-17 Kobe Steel, Ltd. Thin film transistor substrate and display device with oxygen-containing layer
WO2013111225A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パナソニック株式会社 薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたel表示装置
US8535997B2 (en) 2008-07-03 2013-09-17 Kobe Steel, Ltd. Wiring structure, thin film transistor substrate, method for manufacturing thin film transistor substrate, and display device
KR20130113234A (ko) * 2012-04-05 2013-10-15 엘지디스플레이 주식회사 표시장치 및 그 제조방법
JP2013254950A (ja) * 2012-05-10 2013-12-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8652350B2 (en) 2008-02-27 2014-02-18 Jsr Corporation Chemical mechanical polishing aqueous dispersion, chemical mechanical polishing method using the same, and method of recycling chemical mechanical polishing aqueous dispersion
WO2014128793A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法
US8853695B2 (en) 2006-10-13 2014-10-07 Kobe Steel, Ltd. Thin film transistor substrate including source-drain electrodes formed from a nitrogen-containing layer or an oxygen/nitrogen-containing layer

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7359148B2 (en) 2003-08-13 2008-04-15 Tdk Corporation Thin film magnetic head including NiPRe alloy gap layer
JP2006148050A (ja) * 2004-10-21 2006-06-08 Seiko Epson Corp 薄膜トランジスタ、電気光学装置、及び電子機器
US9431426B2 (en) 2004-11-17 2016-08-30 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor array panel including layered line structure and method for manufacturing the same
US8372701B2 (en) 2004-11-17 2013-02-12 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor array panel including layered line structure and method for manufacturing the same
US9111802B2 (en) 2004-11-17 2015-08-18 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor array panel including layered line structure and method for manufacturing the same
JP2006148040A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Samsung Electronics Co Ltd 薄膜トランジスタ表示板及びその製造方法
US8637869B2 (en) 2004-11-17 2014-01-28 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor array panel including layered line structure and method for manufacturing the same
JP2008536295A (ja) * 2005-03-11 2008-09-04 エルジー・ケム・リミテッド 銀被覆電極を有するlcd装置
JP2007043113A (ja) * 2005-06-30 2007-02-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置、半導体装置の作製方法
US8853695B2 (en) 2006-10-13 2014-10-07 Kobe Steel, Ltd. Thin film transistor substrate including source-drain electrodes formed from a nitrogen-containing layer or an oxygen/nitrogen-containing layer
DE112008001523T5 (de) 2007-06-05 2010-04-29 ULVAC, Inc., Chigasaki-shi Verfahren zur Herstellung eines Dünnschichttransistors, Verfahren zur Herstellung einer Flüssigkristallanzeigevorrichtung und Verfahren zur Bildung einer Elektrode
US7943933B2 (en) 2007-06-20 2011-05-17 Kobe Steel, Ltd. Thin film transistor substrate and display device with oxygen-containing layer
US8652350B2 (en) 2008-02-27 2014-02-18 Jsr Corporation Chemical mechanical polishing aqueous dispersion, chemical mechanical polishing method using the same, and method of recycling chemical mechanical polishing aqueous dispersion
JP2009239169A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Konica Minolta Holdings Inc 有機薄膜トランジスタの製造方法
US8535997B2 (en) 2008-07-03 2013-09-17 Kobe Steel, Ltd. Wiring structure, thin film transistor substrate, method for manufacturing thin film transistor substrate, and display device
KR101544663B1 (ko) 2012-01-26 2015-08-17 가부시키가이샤 제이올레드 박막 트랜지스터 어레이 장치 및 그것을 이용한 el 표시 장치
JPWO2013111225A1 (ja) * 2012-01-26 2015-05-11 パナソニック株式会社 薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたel表示装置
WO2013111225A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パナソニック株式会社 薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたel表示装置
KR20130113234A (ko) * 2012-04-05 2013-10-15 엘지디스플레이 주식회사 표시장치 및 그 제조방법
KR102037406B1 (ko) * 2012-04-05 2019-11-26 엘지디스플레이 주식회사 표시장치 및 그 제조방법
JP2013254950A (ja) * 2012-05-10 2013-12-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US9711652B2 (en) 2012-05-10 2017-07-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US9966475B2 (en) 2012-05-10 2018-05-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
WO2014128793A1 (ja) * 2013-02-19 2014-08-28 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002353222A (ja) 金属配線、それを備えた薄膜トランジスタおよび表示装置
KR100379824B1 (ko) 식각용액 및 식각용액으로 패턴된 구리배선을 가지는전자기기용 어레이기판
US6545295B2 (en) Transistor having ammonia free nitride between its gate electrode and gate insulation layers
US20080314628A1 (en) Method of forming metal pattern, patterned metal structure, and thin film transistor-liquid crystal displays using the same
KR100841170B1 (ko) 저저항 금속 배선 형성방법, 금속 배선 구조 및 이를이용하는 표시장치
US7384831B2 (en) Thin film transistor and manufacturing method thereof
KR101244895B1 (ko) 박막 트랜지스터 표시판의 제조 방법
CN100485918C (zh) 互连、互连形成方法、薄膜晶体管及显示器
JP2001223365A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JP2001094238A (ja) 金属配線の製造方法およびその金属配線を備えた配線基板
KR100377440B1 (ko) 금속 배선, 그의 제조방법, 금속 배선을 이용한 박막트랜지스터 및 표시장치
TW201231685A (en) Al alloy film, wiring structure having al alloy film, and sputtering target used in producing al alloy film
KR20080100358A (ko) 전자 장치, 이의 제조방법 및 스퍼터링 타겟
WO2003005453A1 (fr) Substrat de tft, afficheur a cristaux liquides utilisant ce substrat, et procede de realisation
KR20190100410A (ko) 전자 디바이스들에서의 금속화를 위한 전류-유도된 다크 층 형성
US20050127364A1 (en) Wiring material and wiring board using the same
KR20060027918A (ko) 박막 트랜지스터 표시판과 그 제조방법
US5660971A (en) Thin film device and a method for fabricating the same
JP5374111B2 (ja) 表示装置およびこれに用いるCu合金膜
CN100421014C (zh) 反射型和半透过型液晶显示装置的制造方法
KR20100060003A (ko) 표시 장치 및 이것에 사용하는 Cu 합금막
JP2000252472A (ja) 薄膜半導体素子及びその製造方法
JPH06294973A (ja) 液晶表示装置用アレイ基板
JP2002075101A (ja) 配線、電極及び接点
KR100502096B1 (ko) 알루미늄막과 아이티오막의 접촉 구조 및 이를 이용한 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조 방법